JPH0920714A - オイデスマン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤 - Google Patents

オイデスマン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤

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JPH0920714A
JPH0920714A JP19255395A JP19255395A JPH0920714A JP H0920714 A JPH0920714 A JP H0920714A JP 19255395 A JP19255395 A JP 19255395A JP 19255395 A JP19255395 A JP 19255395A JP H0920714 A JPH0920714 A JP H0920714A
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JP
Japan
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derivative
eudesmane
growth factor
formula
nerve growth
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Application number
JP19255395A
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English (en)
Inventor
Susumu Imazeki
進 今関
Hirokazu Kawagishi
洋和 河岸
Yoshinobu Mori
啓信 森
Hideki Sakamoto
秀樹 坂本
Yukio Ishiguro
幸雄 石黒
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Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は新規のオイデスマン(eudesmane )誘
導体及びこれを有効成分とする神経成長因子(NGF)
産生誘導剤を提供するものである。 【構成】本発明はオイデスマン(eudesmane )骨格を有
する特定構造のオイデスマン(eudesmane )誘導体から
成ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スッポンタケ科
(Phallaceae)、キヌガサタケ属(Dictyophora )のキ
ノコであるキヌガサタケ(Dictyophora indusiata )の
子実体や菌糸体から単離されるオイデスマン(eudesman
e )誘導体及び該オイデスマン(eudesmane)誘導体を
有効成分とする神経成長因子(NGF)産生誘導剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、キノコの子実体から単離される化
合物及びその薬剤効果については複数の報告がある。例
えば、サルノコシカケ科のキノコであるカワラタケ(Po
lyporus versicolor)の子実体から単離されるエルゴス
テロール誘導体には肝臓癌細胞に対する殺細胞効果のあ
ることがテトラヘドロン(tetrahedron )39、277
9〜2785(1983)に報告されている。またハラ
タケ科のキノコであるヒメマツタケ(Agaricus blazei
)の子実体から単離されるエルゴステロール誘導体に
は子宮頸癌細胞に対する殺細胞効果のあることがフィト
ケミストリ(Phytochemistry)27、2777〜278
9(1988)に報告されている。同様のことは特公昭
48−6766号公報、特公昭55−71702号公
報、特公昭58−62118号公報等にも報告されてい
る。
【0003】ハリタケ科のキノコであるヤマブシタケに
ついても、該ヤマブシタケの子実体から単離されるオク
タデセン酸誘導体、イソインドリノン誘導体、フタリド
誘導体には子宮頸癌細胞に対する殺細胞効果のあること
が特開平3−157347、特開平3−157367、
特開平3−157379に報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キヌガサタケ
の子実体や菌糸体から単離される化合物及びその薬剤効
果については特願平6−234270を除いて全く報告
がない。
【0005】
【発明が解決するための手段】しかして本発明者らは、
叙上の如き実情に鑑み、キヌガサタケの子実体や菌糸体
から単離される化合物及びその薬剤効果について鋭意研
究した結果、キヌガサタケの子実体や菌糸体に所定の抽
出処理及び分画処理を施すと、新規のオイデスマン(eu
desmane )誘導体が単離され、該オイデスマン(eudesm
ane )誘導体には神経成長因子(NGF)産生誘導効果
のあることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、下記の式1又は式2で
示されるオイデスマン(eudesmane)誘導体及び該オイ
デスマン(eudesmane )誘導体を有効成分とする神経成
長因子(NGF)産生誘導剤に係る。
【0007】
【式1】
【0008】
【式2】
【0009】
【発明の実施の形態】式1又は式2で示されるオイデス
マン(eudesmane )誘導体はキヌガサタケの子実体及び
/又は菌糸体を次のように処理することによって得られ
る。先ず、キヌガサタケの生あるいは乾燥子実体及び/
又は菌糸体を水および水溶性有機溶媒の均一混合溶媒で
抽出処理し、ろ過や遠心分離等で固液分離して抽出液を
得、該抽出液から水溶性有機溶媒を蒸発することにより
水層を得る。均一混合溶媒としては、80〜85%メタ
ノール水溶液やエタノール水溶液、85%アセトン水溶
液等を使用できる。抽出は通常室温で行うが、加熱還流
しても良く、抽出時間は通常1〜72時間とする。例え
ば、85%エタノール水溶液中にキヌガサタケの乾燥子
実体を加え、ホモジナイズ処理し、これを室温で一昼夜
放置した後、ろ過して抽出液を得、該抽出液を減圧下に
40〜45℃で加熱してエタノールを蒸発することによ
り水層を得るのである。
【0010】次に、上記水層を水及び非水溶性有機溶媒
の混合溶媒を用いて液−液分配抽出処理し、非水溶性有
機溶媒層を分取して、該非水溶性有機溶媒層から非水溶
性有機溶媒を蒸発することにより乾固物を得る。この場
合、非水溶性有機溶媒としては、クロロホルム、酢酸エ
チル、ジエチルエーテル等を使用できる。例えば、上記
水層に酢酸エチルを加え、振盪して放置した後、分層し
た酢酸エチル層を分取し、該酢酸エチル層を減圧下に4
0〜45℃で加熱して酢酸エチルを蒸発することにより
乾固物を得るのである。
【0011】上記乾固物はそれ自体が神経成長因子(N
GF)産生誘導剤として有効なものであるが、該乾固物
から不純物を除去して神経成長因子(NGF)産生誘導
効果を高めるために、該乾固物をクロマト分画処理し、
クロマト分画処理したものをさらに再分画処理して目的
とするオイデスマン(eudesmane )誘導体を単離する。
この場合、詳しくは実施例で後述するように、ベンゼ
ン、クロロホルム、ヘキサン、アセトン、酢酸エチル、
クロロホルム/アセトン、クロロホルム/メタノール、
ヘキサン/酢酸エチル等を移動相として用いたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー
等でクロマト分画処理することができ、またODSカラ
ムを用いた高速液体クロマトグラフィーで再分画処理す
ることができる。
【0012】詳しくは実施例で後述するように、かくし
て再分画処理することにより2種の化合物が単離され
る。単離される2種の化合物のうちで、第1の化合物の
物理化学的性質及び構造解析結果は下記の通りである。 (1)分子量:216(C1520O) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1) :1261,16
64,2925 (3)核磁気共鳴スペクトル( 1H−NMR,δ):
1.14(3H,s),1.76(3H,s),2.0
4(3H,d,J=0.99),2.30(1H,d,
J=15.84),2.37(1H,d,J=15.8
4),2.98(1H,m),4.79(1H,s),
4.81(1H,s),5.85(1H,s),6.0
2(1H,d,J=2.64) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):2
0.3,20.5,23.7,25.7,36.0,3
7.7,45.3,52.4,110.8,125.
7,133.3,141.1,148.4,153.
3,199.2 (5)溶媒に対する溶解性:ベンゼン、クロロホルム、
アセトン、酢酸エチルに可溶、水に不溶。 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性 (7)色及び性状:無色、アモルファス
【0013】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第1の化合物は式1で示されるオイデス
マン(eudesmane )誘導体であることが決定された。
【0014】また単離される2種の化合物のうちで、第
2の化合物の物理化学的性質及び構造解析結果は下記の
通りである。 (1)分子量:250(C15223 ) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1):887,103
1,1066,1442,1650,2938,340
5 (3)核磁気共鳴スペクトル( 1H−NMR,δ):
1.08(3H,s),1.30(1H,m),1.5
5(2H,m),1.70(1H,m),1.77(3
H,m),1.83(1H,m),2.05(1H,
m),2.10(1H,d,J=17.16),2.6
0(1H,m),2.80(1H,d,J=17.1
6),4.30(1H,dd,J=13.51,1.3
2),4.52(1H,dd,J=13.51,1.3
2),4.79(2H,s),6.05(1H,s) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):2
0.9,22.1,25.2,32.9,33.1,3
9.4,39.7,48.3,62.3,73.1,1
09.3,125.3,149.3,161.0,19
9.6 (5)溶媒に対する溶解性:ベンゼン、クロロホルム、
アセトン、酢酸エチルに可溶、水に不溶。 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性 (7)色及び性状:無色、アモルファス
【0015】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第2の化合物は式2で示されるオイデス
マン(eudesmane )誘導体であることが決定された。
【0016】詳しくは実施例で後述するように、本発明
のオイデスマン(eudesmane )誘導体は神経成長因子
(NGF)産生誘導効果があり、神経成長因子(NG
F)産生誘導効果を有する化合物は老人性痴呆症治療剤
としての利用が注目されている。
【0017】
【実施例】
試験区分1 オイデスマン(eudesmane )誘導体の抽出および単離:
キヌガサタケの乾燥子実体1200gに85%エタノー
ル水溶液5リットルを加え、ホモジナイズ処理し、これ
を室温で一夜放置した後、ろ過して抽出液を得た。残渣
に85%エタノール水溶液5リットルを加え、同様に抽
出処理を行なった。同様の抽出処理を合計5回繰り返
し、それぞれの抽出液と合わせた。そして合わせた抽出
液を減圧下に40〜45℃で加熱してエタノールを蒸発
することにより水層を得た。
【0018】上記水層に酢酸エチル2リットルを加え、
振盪して放置した後、分層した酢酸エチル層を分取し
た。残渣に酢酸エチル2リットルを加え、同様に液−液
分配抽出処理を行なって酢酸エチル層を分取した。同様
の液−液分配抽出処理を合計3回繰り返し、それぞれの
酢酸エチル層を合わせた。合わせた酢酸エチル層を減圧
下に40〜45℃で加熱して酢酸エチルを蒸発し、更に
デシケータで乾燥して乾固物20.2gを得た。
【0019】上記乾固物をクロロホルムで溶解し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体はワコ
ーゲルC−200、商品名、和光純薬社製)。この際、
移動相として、順次極性が大きくなるように、クロロホ
ルム、クロロホルム/アセトン=9/1,8/2,6/
4(容量比)、クロロホルム/メタノール=9/1、8
/2(容量比)の合計6区分を各200ml用い、各10
0mlの画分を合計12画分を得た。
【0020】上記合計12画分のうちの第3画分を更に
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体は
FL−60D、商品名、富士デヴィソン化学社製)。こ
の際、移動相として、ベンゼンを200ml用い、各50
mlの画分を合計8画分を得た。このうちの第2画分を移
動相として、メタノール/水=85/15(容量比)を
用いた高速液体クロマトグラフィーに供し(担体はYM
C R&D D−ODS−5−A、商品名、ワイエムシ
ィ社製)、式1に示されるオイデスマン(eudesmane )
誘導体を0.8mg単離した。
【0021】上記合計12画分のうちの第10画分を更
にシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体
はFL−60D、商品名、富士デヴィソン化学社製)。
この際、移動相として、ヘキサン/酢酸エチル=9/
1、85/15(容量比)の合計2区分を各200ml用
い、各25mlの画分を合計8画分得た。このうちの第4
画分を移動相としてメタノール/水=60/40(容量
比)を用いた高速液体クロマトグラフィーに供し(担体
はYMC R&D D−ODS−5−A、商品名、ワイ
エムシィ社製)、式2に示されるオイデスマン(eudesm
ane )誘導体を1mg単離した。
【0022】試験区分2 オイデスマン(eudesmane )誘導体の神経成長因子(N
GF)産生誘導効果:古川らの方法{バイオケミカル
アンド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーシ
ョンズ(Biochemical and Biophysical Research Commu
nications ),136,57−63(1986)}にし
たがい、胎生後期(19日令)ラットの大脳皮質から調
製した初代アストログリア細胞を、10%牛胎仔血清を
含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で無菌的
に培養した。培養は3日毎に培地を交換して、1〜2週
間行なった。コンフルエントに達したところで、培地を
0.5%牛血清アルブミンを含むDMEMに変え、更に
数日間培養し、培養ベースを得た。別に、試験区分1で
単離したオイデスマン(eudesmane )誘導体をジメチル
スルホキシドに溶解し、その溶液を0.5%牛血清アル
ブミンを含むDMEMに変えたものを調整しておいた。
そしてこれらを上記培養ベースに投与して、合計2区分
の投与群を調製した。各投与群はオイデスマン(eudesm
ane )誘導体の濃度が1mMとなるようにした。比較の
ためオイデスマン(eudesmane )誘導体を溶解すること
なく、ジメチルスルホキシドだけを0.5%牛血清アル
ブミンを含むDMEMに加えたものを調製しておき、こ
れを上記培養ベースに投与して、対照群を調製した。合
計2区分の投与群と1区分の対照群とを24時間培養し
た後、培養液を集め、古川らの方法{ジャーナル オブ
ニューロケミストリー (Journal of Neurochemistr
y ),40,734−744(1983)}によるエン
ザイムアッセイ法で神経成長因子(NGF)濃度を測定
した。オイデスマン(eudesmane )誘導体を投与しない
で培養した対照群とオイデスマン(eudesmane )誘導体
を1mM投与して培養した各培養群との間でt検定を行
なった。その結果、各投与群は1%の危険率で有効と有
意検定された。
【0023】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明のオイデスマン(eudesmane )誘導体には神経成長因
子(NGF)産生誘導剤として有効という効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 幸雄 栃木県那須郡西那須野町東三島5丁目96番 地16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示されるオイデスマン(eu
    desmane )誘導体。 【式1】
  2. 【請求項2】 下記の式2で示されるオイデスマン(eu
    desmane )誘導体。 【式2】
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のオイデスマン(eu
    desmane )誘導体を有効成分とする神経成長因子(NG
    F)産生誘導剤。
JP19255395A 1995-07-04 1995-07-04 オイデスマン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤 Pending JPH0920714A (ja)

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