JPH0920771A - 環状アセタール類及びその製造方法 - Google Patents

環状アセタール類及びその製造方法

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JPH0920771A
JPH0920771A JP7192456A JP19245695A JPH0920771A JP H0920771 A JPH0920771 A JP H0920771A JP 7192456 A JP7192456 A JP 7192456A JP 19245695 A JP19245695 A JP 19245695A JP H0920771 A JPH0920771 A JP H0920771A
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JP
Japan
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group
branched alkyl
alkyl group
carbon atoms
erythritol
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Application number
JP7192456A
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English (en)
Inventor
Shoji Nakagawa
庄次 中川
Hiroyasu Togashi
博靖 冨樫
Toshiya Hagiwara
敏也 萩原
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】エリスリトールとカルボニル化合物またはその
反応性誘導体であるケタールあるいはアセタールを酸触
媒下に反応させることを特徴とする環状アセタール類の
製造方法、並びに該方法により得られる環状アセタール
類。 【効果】本発明により合成潤滑油として有用な新規環状
アセタール類が安価な原料から簡便な方法により高収
率、高純度で得られる。このものは、室温付近で液状で
あり適度の粘度を有し、極性を有する合成潤滑油として
の利用ができる。また、かかる合成潤滑油とハイドロフ
ルオロカーボンを配合することができ、相溶性の良好な
電気絶縁性、その他の性能に優れた安価な冷凍機作動流
体組成物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極性油、有機溶
剤、潤滑剤、合成潤滑油、冷凍機油等として、又界面活
性剤、有機溶剤、極性油、合成潤滑油、冷凍機油等の製
造中間体として有用な環状アセタール類及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、環状アセタール類は主にケトンとしてアセトンを用
いて、糖やポリオールの合成分野で保護基として用いる
場合が多かった。また、最近ではホルムアルデヒドとエ
チレングリコールより合成される1,3−ジオキソラン
が有機溶剤として上市されている。
【0003】一方、エリスリトールと、ベンズアルデヒ
ドのような芳香族アルデヒドやシクロヘキサノンのよう
な環状ケトン、不飽和アルデヒドとの環状アセタールが
合成され、液晶の構造解析、NMRやマススペクトルや
X線回折による構造解析、または反応の解析等の研究に
用いられている。また医薬の中間体としても利用されて
いる。これらのカルボニル化合物は反応性が高いので環
状アセタール類の合成は容易である。
【0004】また、水酸基の保護や構造研究を目的とし
て、あるいは合成中間体を得る目的でエリスリトールに
アセトンを反応させ、ジイソプロピリデンエリスリトー
ルが得られていたり、解析を容易にするために、対称構
造のホルムアルデヒドやジエチルケトンを反応させた、
ジメチリデンエリスリトールやジ−O−(1−エチルプ
ロピリデン)エリスリトールがそれぞれ得られている。
【0005】また糖類とケトンとを反応させてケタール
を得る反応は公知であるが、結晶性のものを得る場合が
多く、この場合には精製が容易である。しかしながら、
この方法は、工業的製造法としては種々問題点があるこ
とから、触媒として五塩化アンチモンまたは五フッ化ア
ンチモンを用いて反応させる方法が提案されている(特
開昭60−69092号公報)。ここでの用途としては
水酸基の保護、構造研究、合成中間体が挙げられてい
る。また、エリスリトールに対して用いられるケトンと
しては、実施例でジエチルケトンやシクロヘキサノンの
ような対称ケトンや環状ケトンが用いられている。
【0006】このように、4価アルコールであるエリス
リトールのような化合物を保護したり、あるいは構造解
析のために、または医薬品合成中間体としてホルムアル
デヒド等の環状アセタールや、アセトンあるいはジエチ
ルケトン等の対称ケトンとの環状ケタールが合成されて
いるが、これらのものは流動点が高く、極性油、合成潤
滑油や冷凍機油のような液状性が要求される用途には使
用が困難であった。また、対称性の良いケトンから合成
される環状ケタールは、冷凍機油として用いた場合には
冷媒との相溶性が悪くなる傾向にあり、やはり使用が困
難であった。また、フェニル基のような芳香環を持つも
のは液晶となる特徴があり、極性油、合成潤滑油や冷凍
機油のような用途には適していなかった。一方、エチレ
ングリコールのように価数の低いアルコールを用いた環
状アセタール類は粘度が低くなり、合成潤滑油や冷凍機
油のような用途には適していなかった。
【0007】したがって、本発明の目的は、特に合成潤
滑油や冷凍機油のような用途に適する、新規な環状アセ
タール類を提供することにある。また、本発明の他の目
的は簡単な方法により高収率で当該環状アセタール類を
得るための製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
次の一般式(I)または(II)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1 は水素原子を示し、その場
合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。あるいはR1 はメチル基を示し、その場
合、R2 は炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。またはR1 は炭素数2〜21の直鎖もしく
は分岐のアルキル基を示し、その場合、R2 は炭素数3
〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。)で表
される環状アセタール類、(2) 一般式(I)または
(II)おいて、R1 が水素原子でR2 が炭素数3〜12
の直鎖もしくは分岐のアルキル基、あるいはR1 がメチ
ル基でR2 が炭素数2〜12の直鎖もしくは分岐のアル
キル基、またはR1 が炭素数2〜12の直鎖もしくは分
岐のアルキル基でR2 が炭素数3〜12の直鎖もしくは
分岐のアルキル基である上記(1)記載の環状アセター
ル類、並びに(3) 下記の式(III)
【0011】
【化6】
【0012】で示されるエリスリトールと一般式(IV)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R1 は水素原子を示し、その場
合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。あるいはR1 はメチル基を示し、その場
合、R2 は炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。またはR1 は炭素数2〜21の直鎖もしく
は分岐のアルキル基を示し、その場合、R2 は炭素数3
〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。)で表
されるカルボニル化合物またはその反応性誘導体である
ケタールあるいはアセタールを酸触媒下に反応させるこ
とを特徴とする一般式(I)及び/又は(II)で表され
る環状アセタール類の製造方法、
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R1 、R2 は上記と同意義を表
す。)に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、環状アセタール
類とは環状アセタールまたは環状ケタールをいう。
【0018】一般式(I)または(II)に示される化合
物において、4価アルコール残基を与える4価アルコー
ルとしては、具体的にはエリスリトールであって、異性
体として次の3種が存在する。すなわち、L−エリスリ
トール、D−エリスリトール、メソ−エリスリトールで
ある。このうち入手の容易性の点からメソ−エリスリト
ールが最も好ましい。
【0019】一般式(I)または(II)においてR1
水素原子の場合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もしくは
分岐のアルキル基であり、好ましくは炭素数3〜12の
直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基であり、より好まし
くは炭素数3〜12の分岐の飽和アルキル基である。
【0020】また、一般式(I)または(II)において
1 がメチル基である場合、R2 は炭素数2〜21の直
鎖もしくは分岐のアルキル基であり、好ましくは炭素数
2〜12の直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基である。
【0021】さらに、一般式(I)または(II)におい
てR1 が炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル
基である場合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もしくは分
岐のアルキル基となる。好ましくはR1 が炭素数2〜1
2の直鎖もしくは分岐の飽和アルキル基である場合であ
り、その場合、R2 が炭素数3〜12の直鎖もしくは分
岐の飽和アルキル基であることが好ましい。
【0022】R1 である炭素数2〜21の直鎖もしくは
分岐のアルキル基としては具体的には以下のものが挙げ
られる。すなわち、直鎖のアルキル基としては、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、ウンデシル基、ト
リデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ノナデ
シル基、ヘンエイコシル基等が挙げられる。
【0023】α−メチル分岐のアルキル基としては、1
−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、1−メチル
ブチル基、1−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル
基、1−メチルヘプチル基、1−メチルオクチル基、1
−メチルノニル基、1−メチルデシル基、1−メチルウ
ンデシル基、1−メチルオクタデシル基等が挙げられ
る。
【0024】その他のα−分岐のアルキル基としては1
−エチルプロピル基、1−エチルブチル基、1−エチル
ペンチル基、1−プロピルブチル基、1−エチルヘキシ
ル基、1−プロピルペンチル基、1−エチルヘプチル
基、1−プロピルヘキシル基、1−ブチルペンチル基、
1−ペンチルヘキシル基、1−ヘキシルヘプチル基、1
−オクチルノニル基、1−ヘキシルウンデシル基、1−
デシルウンデシル基等が挙げられる。
【0025】α−位に加えてさらに1個以上の分岐が存
在するような多分岐のアルキル基としては、1,2−ジ
メチルプロピル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3
−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル
基、ジイソプロピルメチル基、1,4−ジメチルペンチ
ル基、1−イソプロピルブチル基、1,3,3−トリメ
チルブチル基、1,5−ジメチルヘキシル基、1−エチ
ル−2−メチルペンチル基、1−ブチル−2−メチルプ
ロピル基、1−エチル−3−メチルペンチル基、ジイソ
ブチルメチル基、1,5,9−トリメチルデシル基、1
−(1,3,3−トリメチルブチル)−4,6,6−ト
リメチルヘプチル基等が挙げられる。
【0026】β−分岐のアルキル基としては、2−メチ
ルプロピル基、2−メチルブチル基、2−メチルペンチ
ル基、2−エチルブチル基、2−メチルヘキシル基、2
−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、2−エチ
ルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2−ヘキシル
デシル基、2−ヘプチルウンデシル基等が挙げられる。
【0027】β−位に加えてさらに1個以上の分岐が存
在するような多分岐のアルキル基としては、2,3−ジ
メチルブチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、
2−イソプロピル−5−メチルヘキシル基、2,4,
6,8−テトラメチルノニル基、2−(1,3,3−ト
リメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクチル基
等が挙げられる。
【0028】α−位、β−位以外に1個以上の分岐が存
在するようなその他の分岐のアルキル基としては、3−
メチルブチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペ
ンチル基、3,3−ジメチルブチル基、3−メチルヘキ
シル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル
基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、イソデシル
基、3,7−ジメチルオクチル基、イソヘプタデシル基
等が挙げられる。α−位で環状をなすアルキル基として
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。1個以上の炭素原子を介する環状のアルキル基とし
ては、シクロヘキシルメチル基、3−(2,2,5−ト
リメチルシクロヘキシル)プロピル基等が挙げられる。
【0029】α−位炭素原子に水素原子が存在せず、α
−位炭素原子が3級炭素であるアルキル基としては、
1,1−ジメチルエチル基、1−メチルシクロプロピル
基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチルシクロブ
チル基、1,1−ジメチルブチル基、1,1,2−トリ
メチルプロピル基、1−メチルシクロペンチル基、1,
1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルブチ
ル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジエチル
ブチル基等が挙げられる。
【0030】β−位炭素原子に水素原子が存在せず、β
−位炭素原子が3級炭素であるアルキル基としては、
2,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルブチル
基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−
2,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルペンチ
ル基、2,3−ジメチル−2−イソプロピルブチル基等
が挙げられる。
【0031】α−位、β−位炭素原子共に水素原子が存
在せず、α−位、β−位炭素原子が共に3級炭素である
アルキル基としては、1,1,2,2−テトラメチルプ
ロピル基、1,1,2,2−テトラメチルブチル基、
1,1,2,2−テトラメチルヘキシル基等が挙げられ
る。R2 である炭素数3〜21の直鎖もしくは分岐のア
ルキル基としては、前記のR1 のうち、炭素数3〜21
のものが挙げられる。
【0032】以上のような一般式(I)または(II)で
示される環状アセタール類としては、次のような具体例
を例示することができるが、これらに限定されるもので
はない。 (1)1.2:3.4−ジ−O−(2−メチルプロピリ
デン)エリスリトール (2)1.3:2.4−ジ−O−(2−メチルプロピリ
デン)エリスリトール (3)1.2:3.4−ジ−O−(3,5,5−トリメ
チルヘキシリデン)エリスリトール (4)1.3:2.4−ジ−O−(3,5,5−トリメ
チルヘキシリデン)エリスリトール (5)1.2:3.4−ジ−O−(1−メチルプロピリ
デン)エリスリトール (6)1.3:2.4−ジ−O−(1−メチルプロピリ
デン)エリスリトール (7)1.2:3.4−ジ−O−(1,3−ジメチルブ
チリデン)エリスリトール (8)1.3:2.4−ジ−O−(1,3−ジメチルブ
チリデン)エリスリトール (9)1.2:3.4−ジ−O−(ヘキシリデン)エリ
スリトール (10)1.3:2.4−ジ−O−(ヘキシリデン)エリ
スリトール (11)1.2:3.4−ジ−O−(イソオクタデシリデ
ン)エリスリトール (12)1.3:2.4−ジ−O−(イソオクタデシリデ
ン)エリスリトール (13)1.2:3.4−ジ−O−(2−エチルヘキシリ
デン)エリスリトール (14)1.3:2.4−ジ−O−(2−エチルヘキシリ
デン)エリスリトール (15)1.2:3.4−ジ−O−(1−ヘプタデシルオ
クタデシリデン)エリスリトール (16)1.3:2.4−ジ−O−(1−ヘプタデシルオ
クタデシリデン)エリスリトール (17)1.2:3.4−ジ−O−(1−ペンチルヘキシ
リデン)エリスリトール (18)1.3:2.4−ジ−O−(1−ペンチルヘキシ
リデン)エリスリトール
【0033】以上の環状アセタール類は、本発明の製造
方法により、好適に製造することができるが、それに限
定されるものではない。
【0034】また、本発明の環状アセタール類は、極性
油、有機溶剤、潤滑剤、合成潤滑油、冷凍機油等とし
て、又界面活性剤、有機溶剤、極性油、合成潤滑油、冷
凍機油等の製造中間体として有用である。
【0035】次に、本発明の環状アセタール類の製造方
法について説明する。本発明の製造方法は、エリスリト
ールとカルボニル化合物(ケトン又はアルデヒド)また
はその反応性誘導体であるケタールあるいはアセタール
を酸触媒下に反応させることを特徴とするものである。
当該反応の反応式を示すと次のようになる。
【0036】
【化9】
【0037】(式中、R1 は水素原子を示し、その場
合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。あるいはR1 はメチル基を示し、その場
合、R2 は炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基を示す。またはR1 は炭素数2〜21の直鎖もしく
は分岐のアルキル基を示し、その場合、R2 は炭素数3
〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。また、
3 は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を
示す。)
【0038】すなわち、式(III) で表されるエリスリト
ールと一般式(IV)で表されるケトンやカルボニル化合
物、あるいはその反応性誘導体から酸触媒を用いて脱水
反応、或いは脱アルコール反応をすることによって、一
般式(I)及び/又は(II)の環状アセタール類が得ら
れる。ケトンを用いた場合には、主に一般式(I)が得
られ、アルデヒドを用いた場合には、一般式(I)と
(II) の混合物で得られる。アルデヒドの中でもα−分
岐アルキルのものの場合は一般式(I)の含量が多くな
る。また、短時間の反応では一般式(II) の含量が多く
なる。
【0039】用いられる式(III) に示されるエリスリト
ールは異性体として、次の3種が存在する。すなわち、
L−エリスリトール、D−エリスリトール、メソ−エリ
スリトールである。このうち、入手の容易性の点からメ
ソ−エリスリトールが最も好ましい。
【0040】本発明の方法に用いられるカルボニル化合
物にはケトン及びアルデヒドがあるが、このうちケトン
は、脂肪酸の高温脱炭酸二量化反応やオレフィンの触媒
酸化反応(ワッカー法)や第2級アルコールの酸化、脱
水素やシクロアルカンの酸化等によって容易に得られ
る。ワッカー法の場合、得られるケトンは分布を持つが
精密蒸留により単品に分離精製することができる。ケト
ンの具体例を挙げると以下のようになるが必ずしもこれ
らに限定されるものではない。
【0041】例えば、メチルアルキルケトンとしてメチ
ルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチル
ケトン、メチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、
メチルヘプチルケトン、メチルオクチルケトン、メチル
ノニルケトン、メチルウンデシルケトン、メチルヘプタ
デシルケトン等が挙げられる。
【0042】ジアルキルケトンとして、エチルプロピル
ケトン、エチルブチルケトン、ジプロピルケトン、エチ
ルペンチルケトン、エチルヘキシルケトン、ジブチルケ
トン、ジペンチルケトン、ジヘキシルケトン、ジウンデ
シルケトン、ジヘプタデシルケトン等が挙げられる。
【0043】多分岐ケトンとして、メチルイソプロピル
ケトン、メチル−sec−ブチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、エチルイソプロピルケトン、メチル−te
rt−ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、メチルイ
ソアミルケトン、イソプロピルプロピルケトン、メチル
ネオペンチルケトン、エチル−tert−ブチルケト
ン、6−メチル−2−ヘプタノン、4−メチル−3−ヘ
プタノン、2−メチル−3−ヘプタノン、5−メチル−
3−ヘプタノン、メチルシクロヘキシルケトン、5−
(2,2,5−トリメチルシクロヘキシル)−2−ペン
タノン、6,10,14−トリメチル−2−ペンタデカ
ノン、ジイソブチルケトン、6,10−ジメチル−2−ウ
ンデカノン等が挙げられる。
【0044】また、用いられるアルデヒドは、例えば脂
肪アルコールの脱水素反応、オレフィンのヒドロホルミ
ル化反応(オキソ法)、脂肪酸クロライドのローゼムン
ト還元や脂肪酸よりの直接水添等によって容易に得られ
る。オキソ法の場合、直鎖体と分岐体が生成するが精密
蒸留により単品に分離精製することができる。当該アル
キルアルデヒドの具体例を挙げると以下のようになる
が、必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0045】例えば、直鎖アルキルアルデヒドとして、
ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、カプロアルデヒ
ド、ヘプタナール、オクタナール、デシルアルデヒド、
ドデカナール、テトラデカナール、オクタデカナール、
ベヘニンアルデヒド等が挙げられる。
【0046】α−分岐アルキルアルデヒドとして、イソ
ブチルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、2−
メチルペンタナール、2−エチルブタナール、2−メチ
ルヘキサナール、2−エチルペンタナール、2−メチル
ヘプタナール、2−エチルヘキサナール、2−プロピル
ペンタナール、2−メチルオクタデカナール等が挙げら
れる。
【0047】α−位に加えてさらに1個以上の分岐が存
在するような多分岐のアルキル基としては2,3−ジメ
チルブタナール、2,4,4−トリメチルペンタナー
ル、2−イソプロピル−5−メチルヘキサナール等が挙
げられる。
【0048】α−分岐以外に1個以上の分岐が存在する
ような、その他の分岐アルキルアルデヒドとしては、イ
ソバレルアルデヒド、3−メチルペンタナール、4−メ
チルペンタナール、3,3−ジメチルブタナール、3−
メチルヘキサナール、4−メチルヘキサナール、5−メ
チルヘキサナール、3,5,5−トリメチルヘキサナー
ル、イソデシルアルデヒド、3,7−ジメチルオクタナ
ール、イソオクタデカナール等が挙げられる。
【0049】また、本発明に用いられるカルボニル化合
物の反応性誘導体としては、上記に述べたケトン、アル
デヒドと炭素数1〜6の低級アルコールから酸触媒によ
って容易に合成される一般式(IV') で示されるケタール
と、アセタールがある。R3残基を与える、炭素数1〜
6の低級アルコールの具体例としては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−
ブタノール、アミルアルコール、イソアミルアルコー
ル、ネオペンチルアルコール、1−メチルブタノール、
1,1−ジメチルプロパノール、1−エチルプロパノー
ル、ヘキサノール、イソヘキサノール、2−エチルブタ
ノール、1−メチルアミルアルコール、1,3−ジメチ
ルブタノール、1−エチルブタノール等が挙げられる。
【0050】本発明において、式(III)で示されるエリ
スリトールとケトンとの反応はケタール化反応であり、
式(III)で示されるエリスリトールに対するケトンのモ
ル比は1.0〜10、好ましくは1.8〜5.0であ
る。この反応は、触媒としてパラトルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、硫酸などの酸触媒を式(III)で示さ
れるエリスリトールに対して0.05〜10モル%、好
ましくは0.1〜7モル%、さらに好ましくは0.5〜
5モル%用いて行う。
【0051】この反応は無溶媒あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中あるいはこれらの混合溶
媒中で、使用するケトンの沸点にもよるが40〜160
℃、好ましくは60〜100℃の温度にて生成する水を
除去しながら行うのが好ましい。場合により、減圧下で
反応を行うことも有効である。温度がこれより低いと反
応が進行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好まし
くない。また窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空
気雰囲気下のいずれでもよい。反応時間は種々の条件に
よって変わりうるが通常5〜200時間が好ましい。得
られた環状ケタール(I)または(II)は中和したのち
濾過、洗浄等の前処理を行ったのち、吸着処理、晶析、
蒸留などの操作によって精製することができる。
【0052】また、式(III)で示されるエリスリトール
とアルデヒドとの反応はアセタール化反応であり、式
(III)で示されるエリスリトールに対するアルデヒドの
モル比は1.0〜4、好ましくは1.8〜2.5であ
る。この反応は触媒としてパラトルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、硫酸などの酸触媒を式(III)で示され
るエリスリトールに対して0.01〜5モル%、好まし
くは0.05〜3モル%、さらに好ましくは0.1〜2
モル%用いて行う。
【0053】この反応は無溶媒あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、ブタン、リグロ
イン、石油エーテルなどの不活性溶媒あるいはこれらの
混合溶媒中で、使用するアルデヒドの沸点にもよるが2
0〜130℃、好ましくは40〜100℃の温度にて生
成する水を除去しながら行うのが好ましい。場合によ
り、減圧下で反応を行うことも有効である。温度がこれ
より低いと反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応
が生じ好ましくない。また、窒素流通条件下、窒素雰囲
気下及び乾燥空気雰囲気下のいずれでもよい。反応時間
は、種々の条件によって変わりうるが通常1〜30時間
が好ましい。得られた環状アセタール(I)または(I
I)は中和したのち濾過、洗浄等の前処理を行ったの
ち、吸着処理、晶析、蒸留などの操作によって精製でき
る。
【0054】また、式(III) で示されるエリスリトール
とケトンの反応性誘導体であるケタール(IV') との反応
はトランスケタール化反応であって、式(III) で示され
るエリスリトールに対するケタール(IV') のモル比は
1.0〜10、好ましくは1.8〜5.0である。この
反応は触媒としてパラトルエンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、硫酸などの酸触媒を式(III) で示されるエリス
リトールに対して0.05〜10モル%、好ましくは
0.1〜7モル%、さらに好ましくは0.5〜5モル%
用いて行う。
【0055】この反応は無溶媒あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石
油エーテルなどの不活性溶媒中あるいはこれらの混合溶
媒中で、使用するケタール(IV') 及び生成する低級アル
コールの沸点にもよるが40〜160℃、好ましくは6
0〜130℃の温度にて生成する低級アルコールを除去
しながら行うのが好ましい。場合により、減圧下で反応
を行うことも有効である。温度がこれより低いと反応が
進行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好ましくな
い。また窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾燥空気雰
囲気下のいずれでもよい。反応時間は、種々の条件によ
って変わりうるが通常5〜200時間が好ましい。得ら
れた環状ケタール(I)または(II)は中和したのち濾
過、洗浄等の前処理を行ったのち、吸着処理、晶析、蒸
留などの操作によって精製することができる。
【0056】また、式(III) で示されるエリスリトール
とアルデヒドの反応性誘導体であるアセタール(IV') と
の反応はトランスアセタール化反応であって、式(III)
で示されるエリスリトールに対するアセタール(IV') の
モル比は1.0〜4、好ましくは1.8〜2.5であ
る。この反応は触媒としてパラトルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、硫酸などの酸触媒を式(III) で示され
るエリスリトールに対して0.01〜5モル%、好まし
くは0.05〜3モル%、さらに好ましくは0.1〜2
モル%用いて行う。
【0057】この反応は無溶媒あるいはキシレン、トル
エン、ベンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、ブタン、リグロ
イン、石油エーテルなどの不活性溶媒あるいはこれらの
混合溶媒中で、使用するアセタール(IV') 及び生成する
低級アルコールの沸点にもよるが20〜130℃、好ま
しくは40〜100℃の温度にて生成する低級アルコー
ルを除去しながら行うのが好ましい。場合により、減圧
下で反応を行うことも有効である。温度がこれより低い
と反応が進行せず、高いと着色が激しく副反応が生じ好
ましくない。また窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び乾
燥空気雰囲気下のいずれでもよい。反応時間は、種々の
条件によって変わりうるが通常1〜30時間が好まし
い。得られた環状アセタール(I)または(II)は中和
したのち濾過、洗浄等の前処理を行ったのち、吸着処
理、晶析、蒸留などの操作によって精製できる。
【0058】本発明の製造方法では、前述のように、ア
ルデヒドを用いた場合には、一般式(I)と(II) の混
合物が得られるが、両者を単離する方法としては、通常
の有機化合物の分離精製手段に従って行えばよく、例え
ば精密蒸留、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマト
グラフィー、分別晶析、分取HPLC(液体クロマトグ
ラフィー)、分取ガスクロマトグラフィーによる単離等
を行えばよい。但し、両者は、物性等が近似しているた
め、両者を分離することなく、そのまま合成潤滑油、冷
凍機油等として使用することができる。
【0059】本発明の製造方法によると、簡単な方法に
より高収率で前述の環状アセタール類を得ることができ
る。
【0060】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
り何ら限定されるものではない。
【0061】実施例1 1.2:3.4−ジ−O−(1−メチルプロピリデン)
エリスリトール(5)の合成:1リットルの四つ口フラ
スコに攪拌機、温度計、窒素吹き込み管、及び冷却器付
きの脱水管を取り付けた。メソ−エリスリトール12
2.0g(1.00モル)、メチルエチルケトン28
8.0g(4.00モル)、パラトルエンスルホン酸1
水和物3.80g(0.020モル)、及びヘキサン1
00mlを前記フラスコに取った。窒素雰囲気下常圧で
63〜78℃で15時間反応を行い水を留去した。反応
終了後、60℃に冷却し、炭酸ナトリウム4.24g
(0.040モル、パラトルエンスルホン酸の2倍当
量)を加えて中和し、60℃で30分間攪拌した。水1
00gを加えて、60℃で30分間攪拌し静置して分層
した。下層を除いた後、水100gで洗浄し、ヘキサン
及び過剰のメチルエチルケトンをロータリーエバポレー
ターを用いて減圧下で除去し、さらに減圧蒸留を行っ
て、標記化合物(5)207.5gを得た。
【0062】収率90.2%、b.p.100〜102℃/
5mmHg、ガスクロマトグラフィー純度99.4%、水酸
基価1.0(理論値0)。 IR(NEAT、cm-1):2980、2938、2890
(C−H伸縮)、1470、1380(C−H変角)、
1245、1191、1137、1074(C−O−C
伸縮) 1 H NMR(CDCl3 、δppm): 0.58〜1.10(6H、多重線、-CH2 CH3 ) 1.10〜1.48(6H、多重線、(-O-)2 C(CH3 )-) 1.48〜1.80(4H、多重線、-CH2 CH3) 3.81〜4.62(6H、多重線、-CH2 CH CH CH2 -)
【0063】実施例2 1.2:3.4−ジ−O−(3,5,5−トリメチルヘ
キシリデン)エリスリトール(3)、1.3:2.4−
ジ−O−(3,5,5−トリメチルヘキシリデン)エリ
スリトール(4)の合成:3リットルの四つ口フラスコ
に攪拌機、温度計、塩化カルシウム管、及び冷却器付き
の脱水管を取り付けた。メソ−エリスリトール270.
0g(2.21モル)、3,5,5−トリメチルヘキサ
ナール629.0g(4.42モル)、パラトルエンス
ルホン酸1水和物4.21g(0.022モル)、及び
ヘキサン600mlを前記フラスコに取った。乾燥空気
雰囲気下常圧で76〜83℃で7時間反応を行い水を留
去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭酸ナトリウム
4.68g(0.044モル、パラトルエンスルホン酸
の2倍当量)を加えて中和し、60℃で30分間攪拌し
た。水100gを加えて、60℃で30分間攪拌し静置
して分層した。下層を除いた後、飽和食塩水100gで
洗浄し、ヘキサンをロータリーエバポレーターを用いて
減圧下で除去し、さらに低沸点分を減圧蒸留により除去
した。得られた粗アセタール781.8gにヘキサン4
00mlを加え、活性白土を通して濾過を行った後、ヘ
キサンをロータリーエバポレーターを用いて減圧下で除
去し、粗標記化合物(3)、(4)の混合物774.8
gを得た。
【0064】粗収率94.6%、ガスクロマトグラフィ
ー純度90.5%、水酸基価20.2、40℃粘度3
6.6mm2/s、100℃粘度4.96mm2/s。このもの
を、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して(ヘキサン/酢酸エチル=8/2で溶出)標
記化合物(3)、(4)の混合物を得た。
【0065】ガスクロマトグラフィー純度95.7%
(標記化合物(3)/(4)の混合比は91/9<重量
比>)、水酸基価5.1(理論値0)。 IR(NEAT、cm-1):2956、2872(C−H伸
縮)、1473、1368(C−H変角)、1122、
1098、1044(C−O−C伸縮) 1 H NMR(CDCl3 、δppm): 0.81〜1.34(28H、多重線、-CH (CH3 )CH2 C(CH3 )3) 1.34〜1.97(6H、多重線、-CH2 CH(CH3)CH2C(CH3)3) 3.43〜4.36(6H、多重線、-CH2 CH CH CH2 -) 4.57〜5.09(2H、多重線、(-O-)2 CH-)
【0066】実施例3 1.2:3.4−ジ−O−(1−メチルプロピリデン)
エリスリトール(5)の合成:1リットルの四つ口フラ
スコに攪拌機、温度計、窒素吹き込み管、及び蒸留装置
を取り付けた。メソ−エリスリトール122.0g
(1.00モル)、メチルエチルケトンジメチルケター
ル472.0g(4.00モル)、及びパラトルエンス
ルホン酸1水和物1.90g(0.010モル)、及び
トルエン100mlを前記フラスコに取った。窒素雰囲
気下常圧で70〜80℃で8時間反応を行いメタノール
を留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭酸ナトリ
ウム2.12g(0.020モル、パラトルエンスルホ
ン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で30分間攪
拌した後、水100gで洗浄し、トルエン及び過剰のメ
チルエチルケトンジメチルケタールをロータリーエバポ
レーターを用いて減圧下で除去し、さらに減圧蒸留を行
って、標記化合物(5)218.5gを得た。
【0067】収率94.9%、b.p.100〜102
℃/5mmHg、ガスクロマトグラフィー純度99.2
%、水酸基価1.1(理論値0)。
【0068】実施例4 1.2:3.4−ジ−O−(3,5,5−トリメチルヘ
キシリデン)エリスリトール(3)、1.3:2.4−
ジ−O−(3,5,5−トリメチルヘキシリデン)エリ
スリトール(4)の合成:3リットルの四つ口フラスコ
に攪拌機、温度計、窒素吹き込み管、及び蒸留装置を取
り付けた。メソ−エリスリトール270.0g(2.2
1モル)、3,5,5−トリメチルヘキサナールジメチ
ルアセタール832.3g(4.42モル)、パラトル
エンスルホン酸1水和物2.11g(0.011モ
ル)、及びトルエン600mlを前記フラスコに取っ
た。窒素雰囲気下常圧で80℃で6時間反応を行いメタ
ノールを留去した。反応終了後、60℃に冷却し、炭酸
ナトリウム2.34g(0.022モル、パラトルエン
スルホン酸の2倍当量)を加えて中和し、60℃で30
分間攪拌した。水100gを加えて、60℃で30分間
攪拌し静置して分層した。下層を除いた後、飽和食塩水
100gで洗浄し、トルエンをロータリーエバポレータ
ーを用いて減圧下で除去し、さらに低沸点分を減圧蒸留
により除去し、粗標記化合物(3)、(4)の混合物7
86.5gを得た。
【0069】粗収率96.0%、ガスクロマトグラフィ
ー純度91.2%、水酸基価18.5。このものを、さ
らにシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
して(ヘキサン/酢酸エチル=8/2で溶出)標記化合
物(3)、(4)の混合物を得た。
【0070】ガスクロマトグラフィー純度96.0%
(標記化合物(3)/(4)の混合比は91/9<重量
比>)、水酸基価4.5(理論値0)。
【0071】参考例1 実施例で得られた本発明の環状アセタール類の40℃お
よび100℃における動粘度(JIS K−228
3)、流動点(JIS K−2269)を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】表1から明らかなように、本発明品は適度
な粘度と流動点を有していた。
【0074】参考例2 実施例で得られた本発明の環状アセタール類および比較
品と1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC1
34a)との相溶性を測定した。すなわち、1,1,
1,2−テトラフルオロエタンに対する各油濃度10V
ol%、20Vol%、30Vol%、40Vol%、
50Vol%における低温での二相分離温度を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】表2から明らかなように、本発明品は比較
品に比べて冷媒との相溶性に優れていた。
【0077】参考例3 実施例で得られた本発明の環状アセタール類および比較
品の25℃における体積抵抗率(JIS C−2101
に基づいて測定)を測定した。その結果を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】表3から明らかなように、本発明品は比較
品に比べて体積抵抗率に優れていた。
【0080】
【発明の効果】本発明により合成潤滑油として有用な新
規環状アセタール類が安価な原料から簡便な方法により
高収率、高純度で得られる。このものは、室温付近で液
状であり適度の粘度を有し、極性を有する合成潤滑油と
しての利用ができる。また、かかる合成潤滑油とハイド
ロフルオロカーボンを配合することができ、相溶性の良
好な電気絶縁性、その他の性能に優れた安価な冷凍機作
動流体組成物を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I)または(II) 【化1】 (式中、R1 は水素原子を示し、その場合、R2 は炭素
    数3〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。あ
    るいはR1 はメチル基を示し、その場合、R2 は炭素数
    2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。また
    はR1 は炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル
    基を示し、その場合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もし
    くは分岐のアルキル基を示す。)で表される環状アセタ
    ール類。
  2. 【請求項2】 一般式(I)または(II)おいて、R1
    が水素原子でR2 が炭素数3〜12の直鎖もしくは分岐
    のアルキル基、あるいはR1 がメチル基でR2 が炭素数
    2〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、またはR1
    が炭素数2〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基でR
    2 が炭素数3〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基で
    ある請求項1記載の環状アセタール類。
  3. 【請求項3】 下記の式(III) 【化2】 で示されるエリスリトールと一般式(IV) 【化3】 (式中、R1 は水素原子を示し、その場合、R2 は炭素
    数3〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。あ
    るいはR1 はメチル基を示し、その場合、R2 は炭素数
    2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル基を示す。また
    はR1 は炭素数2〜21の直鎖もしくは分岐のアルキル
    基を示し、その場合、R2 は炭素数3〜21の直鎖もし
    くは分岐のアルキル基を示す。)で表されるカルボニル
    化合物またはその反応性誘導体であるケタールあるいは
    アセタールを酸触媒下に反応させることを特徴とする一
    般式(I)及び/又は(II)で表される環状アセタール
    類の製造方法。 【化4】 (式中、R1 、R2 は上記と同意義を表す。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136458A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kao Corp 抗酸化剤
JP2023139355A (ja) * 2022-03-22 2023-10-04 帝人株式会社 熱可塑性樹脂、それからなる光学部材およびジオール化合物

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