JPH09207805A - クローラー式無人走行車両の旋回制御装置 - Google Patents

クローラー式無人走行車両の旋回制御装置

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JPH09207805A
JPH09207805A JP8019154A JP1915496A JPH09207805A JP H09207805 A JPH09207805 A JP H09207805A JP 8019154 A JP8019154 A JP 8019154A JP 1915496 A JP1915496 A JP 1915496A JP H09207805 A JPH09207805 A JP H09207805A
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Taiji Mizukura
泰治 水倉
Chiaki Kadota
千昭 門田
Hideji Nishimura
秀司 西村
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導ケーブル19を機体左右に設けた誘導セ
ンサー21L・21Rで、誘導ケーブルからのズレ量を
検知して、機体が誘導センサーに沿うように左右のサイ
ドクラッチ及び左右のサイドブレーキを作動させて旋回
するクローラー式無人走行車両において、傾斜地でスム
ーズに旋回できるようにする。 【解決手段】 旋回時に旋回内側のサイドブレーキが
設定時間以上作動したままとなるとスタックと判断し
て、設定時間ブレーキを解除する。また、スタックを角
速度センサーで検知し、また、サイドブレーキの作動を
強弱二段階とし、傾斜センサーを機体任意位置に配置
し、旋回時に傾斜角度に合わせて、サイドクラッチとサ
イドブレーキを段階的に選択して作動させるように構成
した

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人で誘導ケーブ
ルに沿って自動的に走行するクローラー式走行車両の旋
回制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無人で散布作業等ができるよう
に、自動走行装置によって誘導ケーブルに沿って走行す
るようにした技術は公知となっている。これらの技術は
果樹園の走行経路に予め誘導ケーブルを敷設しておき、
走行車両の両側には誘導センサーを配置し、前記誘導ケ
ーブルに交流電流を流すことによって生じる磁界強度を
前記誘導センサーによって検知して、この左右の誘導セ
ンサーで検知した値を制御回路で演算して、左右の誘導
センサーからの出力値が略同じとなるように、操向装置
を制御回路によって制御するようにしていたのである。
例えば、特開平4−347708号や特開平5−173
633号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動走行車両は
ホィール式であって、前後それぞれの車輪を操向シリン
ダーを用いて左右方向に回動するようにしていたので、
路面が軟弱な圃場では踏破性能が落ち、傾斜地では登攀
能力も落ちる。そこでクローラー式走行装置によって走
行駆動する構成とした場合には、踏破性や登攀能力が向
上するのであるが、旋回する場合には、左右一側のサイ
ドクラッチを切って緩旋回し、更にサイドブレーキを作
動させて急旋回ができるように構成していたので、傾斜
地で旋回を行う際に、図7のU3に示すように、旋回内
側が低く、旋回外側が高い場合には、外側のクローラー
を駆動して旋回しようとしても、外側よりも内側のクロ
ーラーに荷重が多くかかっているために、外側のクロー
ラーと地表面との接地圧及び摩擦が低く空回りとなって
しまい、駆動力を失い立ち往生の状態(以下スタック)
となることがあった。
【0004】また、傾斜地での回行時には、サイドクラ
ッチとサイドブレーキが頻繁にON・OFFされるが、
機体の荷重が一側に掛かるため急旋回となったり、誘導
ケーブルに沿って旋回が追いつけない場合が生じてい
た。また、図7の下り傾斜で回行終了直前のU1や回行
開始時のU2のように、旋回内側のサイドブレーキを作
動させず、サイドクラッチのみを作動させた時には、旋
回内側の駆動フリーとなっているクローラーは機体の荷
重がかかって、旋回外側の駆動されているクローラーの
回転数よりも、回転数が増加して、破線で示すごとく進
行方向と反対側へ進んでしまうことがあったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、誘導ケーブルを機体左右に設けた誘導センサーで、
誘導ケーブルからのズレ量を検知して、機体が誘導セン
サーに沿うように左右のサイドクラッチ及び左右のサイ
ドブレーキを作動させて旋回するクローラー式無人走行
車両において、旋回時に旋回内側のサイドブレーキが設
定時間以上作動したままとなるとスタックと判断して、
設定時間ブレーキを解除するように構成したものであ
る。
【0006】また、角速度センサーを機体任意位置に配
置し、旋回時に角速度変化量が設定量以上変化しない場
合にスタックと判断して、設定時間ブレーキを解除する
ように構成したものである。
【0007】また、サイドブレーキの作動を強弱二段階
とするとともに、傾斜センサーを機体任意位置に配置
し、旋回時に傾斜角度に合わせて、サイドクラッチとサ
イドブレーキを段階的に選択して作動させるように構成
したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の旋回制御装置を装備した
一実施例を、揺動式噴霧機を搭載した自動走行車両につ
いて説明する。図1は噴霧機を搭載した無人自走式散布
機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は操舵装置
の平面図、図4は制御ブロック図、図5は傾斜モードの
関係を示す図、図6はスタック時の制御フローチャー
ト、図7は傾斜地で誘導ケーブルに沿う走行を示す図で
ある。
【0009】まず、本発明に係る無人走行車両を無人自
走式散布機に適用した実施例について図1、図2より全
体構成から説明する。シャーシ9の下方左右にクローラ
ー10L・10Rを巻回してなるクローラー走行装置A
が配設されている。該シャーシ9の前部上に、運転部B
が形成され、該運転部Bの後部の左右中央に運転席11
を配置し、その下方に後述する自動操舵装置Dが配置さ
れている。該運転席11の後部のシャーシ9上には薬液
タンク13が載置され、その後部には走行駆動及び動力
噴霧器駆動用のエンジンE、ミッションケースM、動力
噴霧器2を載置し、これらはカバー14にて被覆されて
いる。シャーシ9最後部上には、噴霧部カバー16にて
被覆された、複数個のノズル1・1・・・を円弧状に配
置した揺動噴霧装置17が配置されている。
【0010】前記揺動噴霧装置17は図4に示すよう
に、数個のノズル1・1・1を組にしたものを左噴霧管
18L、中噴霧管18M、右噴霧管18Rからなり、前
後左右に同時に揺動するように構成されている。該左噴
霧管18L、中噴霧管18M、右噴霧管18Rにはそれ
ぞれ切換弁27・28・29と接続され、該切換弁27
・28・29には切換駆動用モーター27a・28a・
29aが設けられ、該切換駆動用モーター27a・28
a・29aは制御回路Cと接続されて、機体の進行方向
に対して作物の有無や回行や傾斜によって、切換弁27
・28・29を選択して切り換え、噴霧方向を変更でき
るようにしている。但し、切換弁27・28・29を切
り換える駆動アクチュエーターとしては切換駆動用モー
ターに限定するものではなくソレノイド等であってもよ
い。
【0011】また、切換弁27・28・29は運転部B
に設けた散布スイッチ(または散布コック)24L・2
4M・24Rを操作することによって手動で開閉操作で
き、切換弁27・28・29には後述する運転部Bの運
転席11側部に設けた元コック23の二次側と接続され
ている。該元コック23の一次側には動力噴霧器2の吐
出側と接続され、閉じたときには動力噴霧器2から吐出
した薬剤は薬剤タンク13へ戻すようにしている。ま
た、前記動力噴霧器2は前記エンジンEによって駆動さ
れ、該エンジンEの出力軸と動力噴霧器2の入力軸との
間には電磁クラッチ45が配置され、該電磁クラッチ4
5は制御回路Cと接続されて、動力噴霧器2への動力の
伝達を遠隔操作または設定した位置で入り・切りできる
ようにしている。
【0012】前記運転部Bの上方はルーフ20によって
覆われており、該運転部Bの前部には操作コラム12が
立設され、該操作コラム12上にサイドクラッチレバー
3L・3Rと駐車ブレーキレバー4を配置している。前
記運転席11の左側にサイドコラム15が設けられ、該
サイドコラム15上に主変速レバー5や副変速レバー6
や、動力噴霧器2を作動させる動噴クラッチレバー7
や、圧力計22や、揺動噴霧装置17の開閉を行う元コ
ック23、散布スイッチ24L・24M・24Rを配置
している。
【0013】そして、運転席11の後部両側に誘導セン
サー21L・21Rが配置されている。該誘導センサー
21L・21Rはホール素子やホールIC、磁気抵抗素
子、磁気トランジスタ等の磁気センサーまたはピックア
ップコイルより構成されている。該誘導センサー21L
・21Rの取付位置は、側面視で旋回中心位置よりも前
方であって、クローラー10の前端よりも後方としてい
る。そして、平面視で機体中央線から略左右方向同距離
の位置に配置し、かつ、上下方向で機体全高の略中央に
配置している。このように誘導センサー21L・21R
を配置して、走行経路に敷設した誘導ケーブル19から
誘導センサー21L・21Rまでの距離が略等距離とな
るように制御することで、機体が誘導ケーブル19から
大きく離れることなく、誘導ケーブル19に沿って走行
することができる。
【0014】旋回操作する前記サイドクラッチレバー3
L・3Rの基部と、前記ミッションケースMに設けたサ
イドクラッチアーム25L・25Rとの間には一対のサ
イドクラッチワイヤー26L・26Rが連結され、サイ
ドクラッチアーム25L・25RはミッションケースM
内のサイドクラッチとサイドブレーキに連動連結されて
いる。該サイドクラッチはミッションケースM内で、エ
ンジンEから変速後の動力を左右の車軸46L・46R
に伝える間の動力伝達機構に配置され、サイドクラッチ
レバー3L・3Rを回動して、一段の回動でサイドクラ
ッチを切り、更に回動した2段目で車軸とミッションケ
ースの間に設けたサイドブレーキを作動させるようにし
ている。従って、サイドクラッチレバー3Lまたは3R
を一段回動すると、ミッションケースM内で回動した側
の動力の伝達を断って緩旋回ができ、そのサイドクラッ
チレバー3Lまたは3Rを更に回動した二段目では車軸
が制動されて急旋回ができるようにしている。但し、後
述する自動走行の場合には、駆動モーター31L・31
Rの作動によってブレーキ弱入とブレーキ強入の二段階
(サイドクラッチを入れると三段階)で作動できるよう
にしている。
【0015】そして、前記サイドクラッチワイヤー26
L・26Rの中途部の運転席11下方に自動操舵装置D
が配置されている。つまり、自動操舵装置Dの構成は図
3に示すように、取付プレート30がシャーシ9に固設
され、該取付プレート30の上下対称にそれぞれ左右一
側の操向用駆動体が左右対称に配置されており、本実施
例では上側に右側のリンク機構と、サイドクラッチワイ
ヤー26Rと、左側のアクチュエーターとしての駆動モ
ーター31Lと、角度センサー41Lが配置されてお
り、下側に左側のリンク機構と、サイドクラッチワイヤ
ー26Lと、右側の駆動モーター31Rと、角度センサ
ー41Rが配置されている。該駆動モーター31L・3
1Rと角度センサー41L・41Rは制御回路Cに接続
されている。但し、リンク機構を駆動するアクチュエー
ターは駆動モーターに限定することなく、電動シリンダ
ーやソレノイド等によって構成することもできる。
【0016】そして、左右の操向用駆動体及びリンク機
構は同じ構成としているので、右側について説明する。
取付プレート30上の左側下面に駆動モーター31Rが
固設され、該駆動モーター31Rの駆動軸からの動力は
減速ギアボックスで減速され、出力軸32Rが取付プレ
ート30を貫通して上方に突出され、該出力軸32R上
にアーム33Rが固設されている。該アーム33R先端
に連結リンク34Rの一端が枢結され、該連結リンク3
4Rの他端は後方へ延出されて揺動リンク35R先端に
枢結されている。該揺動リンク35Rの他端は右方向へ
延出され、取付プレート30上に設けた支点軸36Rに
枢支されている。
【0017】前記揺動リンク35Rの中途部上に受体3
7Rとアーム39Rが固設され、該受体37Rは中央上
部から下方に切欠37Raを設けて、該切欠37Raに
前記サイドクラッチワイヤー26Rを挿入し、前記アー
ム39Rは一端を揺動リンク35Rの中途部上に固設
し、他端を前方へ突出して、先端下面に当接ピン39R
aを下方へ突設している。前記サイドクラッチワイヤー
26Rは取付プレート30の左右中央上を前後方向に張
設され、取付プレート30の後部中央上でワイヤー受6
3によって摺動自在に支持されている。
【0018】一方、角度センサー41Rが前記支点軸3
6Rの前方の取付プレート30下面に固定され、該角度
センサー41Rのセンサー軸41Raが取付プレート3
0より上方へ突出され、該センサー軸41Ra上にセン
サーアーム40Rが固設されて、該センサーアーム40
Rに前記当接ピン39Raが当接されている。該角度セ
ンサー41L・41Rはポテンショメーターやロータリ
ーエンコーダー等よりなり、前記アーム39Rの回動に
よってセンサーアーム40Rが回動して、その回動角度
を検知するようにして、駆動モーター31Rの駆動にフ
ィードバックさせている。また、前記サイドクラッチワ
イヤー26R上において、受体37Rよりサイドクラッ
チレバー3R側にストッパー42が固設されている。
【0019】また、前記制御回路Cは図示しない中央演
算処理装置(CPU)と随時書き込み可能メモリ(RA
M)と読み出し専用メモリ(ROM)やインターフェー
ス等からなり、該制御回路Cには図4に示すように、操
向を行うための誘導センサー21L・21Rや駆動モー
ター31L・31Rや角度センサー41L・41R、前
記噴霧装置17の噴霧方向を制御する切換駆動用モータ
ー27a・28a・29aや、車速センサー50や、自
動・手動モード切換スイッチ51や、エンジンEの始動
・停止装置52、及び、走行パターンや噴霧パターン等
の設定スイッチやその設定値の表示やエンジンの回転数
の表示を行う操作パネル53や、受信機54が接続さ
れ、該受信機54はオペレーターが操作する遠隔操作機
55からの信号を受信して、その指令信号を制御回路C
に入力して、その信号に基づいて、駆動モーター31L
・31Rを作動させて、走行開始・停止ができるように
している。
【0020】また、手動モードのときには、オペレータ
ーが運転席11に着座して、右方向へ旋回したい場合に
は、サイドクラッチレバー3Rを引っ張って回動し、そ
の回動によって、サイドクラッチワイヤー26Rが前方
へ引っ張られて、前記同様にサイドクラッチアーム25
Rが回動されて、右側の車軸46Rの動力の伝達が絶た
れて、車軸46Rが駆動されず右旋回ができるのであ
る。更に引っ張るとサイドブレーキが作動して、急旋回
が可能となる。この時、ストッパー42は操舵装置Dに
関係なく移動するので、自動モードと手動モードの切り
換えの度に特別の切換装置を必要とせず、自動モードで
あっても、手動で旋回することもできる。
【0021】そして、自動モードの場合には、運転部B
に設けた自動・手動モード切換スイッチ51を自動モー
ドに切り換え、前記遠隔操作機55の停止走行スイッチ
を押すことによって、走行させたり停止させたりの切り
換えができ、走行させた状態においての操向は、誘導ケ
ーブル19からの磁界を誘導センサー21L・21Rが
検知して、一定幅内のズレを許容しながら、駆動モータ
ー31L・31Rを作動させて誘導ケーブル19に沿っ
て走行するように制御される。また、車速センサー50
によって走行速度を検知しながら、予め設定してメモリ
に記憶させた走行パターンに従って走行速度が変更さ
れ、噴霧パターンに従って切換駆動用モーター27a・
28a・29aを作動させてノズル1の噴霧が選択され
て両側を噴霧したり、片側のみ噴霧したりするように制
御され、異常が生じたときには警報が発せられて表示パ
ネルに表示し、エンジンEを停止させ、噴霧も停止させ
る。また、遠隔操作機55で噴霧方向を変更できる。
【0022】操向制御は、走行時に機体中心が誘導ケー
ブル19に沿って走行するように、前記誘導センサー2
1L・21Rの出力値が中央に位置した時の中心値との
差を制御回路Cにおいて演算し、その差の量に応じて前
記駆動モーター31L・31Rを駆動して、サイドクラ
ッチ及びサイドブレーキを作動させるものである。具体
的には、走行時には常時誘導センサー21L・21Rか
らの出力値を数ms(ミリセカント)毎にサンプリング
して、現在の誘導センサー21L・21Rの水平出力移
動平均値と、設定時間(Fms)以前の誘導センサー2
1L・21Rの水平出力移動平均値から、Tms先の誘
導センサー21L・21Rの水平出力の推定値を算出
し、Tms後にとるべき制御を表1の如くしている。
【0023】
【表1】
【0024】つまり、現在の誘導センサー21L・21
Rの水平出力値をG、現在の誘導センサー21L・21
Rの水平出力移動平均値をG0、Tms先の誘導センサ
ー21L・21Rの水平出力の推定値をGT、Fms以
前の誘導センサー21L・21Rの水平出力移動平均値
をGFとすると、 GT=G0+K×(G0−GF) この数式によってGTを求めて、旋回時において後述す
る傾斜モードでこのGTが表1にあてはまる位置のサイ
ドクラッチやサイドブレーキを作動させる(操舵モード
L・R)ようにしているのである。
【0025】なお、上記式における定数Kは、現在の誘
導センサー21L・21Rの水平出力値をGと現在の誘
導センサー21L・21Rの水平出力移動平均値をG0
との差が小さいほど大きな定数となり、差が大きいほど
小さな定数となるようにしている。つまり、誘導ケーブ
ルからのズレ(差)が小さいということは先も変化する
可能性が小さいので、大きな定数をG0−GF(変化
量)に掛けても、大きく変化させる制御はしなくてもよ
く、ズレ(差)が大きいと先に変化する可能性も大きく
なるので小さな定数を掛けて、そのズレの大きさに比例
した制御ができるようにしている。
【0026】表1における傾斜モードとは、機体の任意
位置に設けた傾斜センサー49を制御回路Cと接続し
て、該傾斜センサー49の出力値を数ms毎にサンプリ
ングして、移動平均値を演算し、平地走行時において、
その移動平均値が上りしきい値H1を越えた上り傾斜角
度になれば図5に示す矢印のごとく、「上りモード」
とする。また、平地走行時において、その移動平均値が
下りしきい値L1を越えた下り傾斜となれば矢印のご
とく、「下りモード」とする。また、上りモードでの走
行時において、その移動平均値が上りしきい値L2より
低い上り傾斜となれば矢印のごとく、「平地モード」
とする。また、上りモードでの走行時において、その移
動平均値が下りしきい値L3より低い下り傾斜となれば
矢印のごとく、「下りモード」とする。また、下りモ
ードでの走行時において、その移動平均値が上りしきい
値H2を越えた上り傾斜角度になれば矢印のごとく、
「上りモード」とする。また、下りモードでの走行時に
おいて、その移動平均値が下りしきい値H3を越えた水
平角度側の下り傾斜角度になれば矢印のごとく、「平
地モード」とする。
【0027】上記のようにモードを設定することによっ
て、傾斜センサー49からの信号によって、「平地モー
ド」又は「上りモード」または「下りモード」を判定し
て、現在の誘導センサー21L・21Rの水平出力値G
を検出して、前述の如くTms先の誘導センサー21L
・21Rの水平出力の推定値GTを演算して求め、その
値が表1のどの部分に相当するかを求める。例えば、
「上りモード」でGTの値がG−γ0〜G+γ0の間に
あれば、左右のサイドクラッチは「入」状態で直進して
いる。同様に、GTの値がG+γ0〜G+β0の間にあ
れば、誘導ケーブル19より機体が不感帯を越えて右側
に少しズレた状態であり、左サイドクラッチが「切」と
なり、誘導ケーブル19側の左方へ機体が旋回される。
【0028】同様に、GTの値がG+β0〜G+α0の
間にあれば、回行開始時や終了前時等の誘導ケーブル1
9より機体が若干右側にズレた状態であり、左サイドブ
レーキ弱入となり、比較的急角度で左方へ旋回できる。
そして、GTの値がG+α0以上になれば、回行時であ
り、左サイドブレーキ強入となり、左方へ急旋回でき
る。「平地モード」も同様に制御され、また、右側への
旋回も同様に行われる。
【0029】しかし、「下りモード」の場合には、GT
の値がG−γ2〜G+γ2の間にあれば直進であるが、
G−α2〜G−γ2及びG+γ2〜G+α2の間ではサ
イドクラッチ「切」だけの操作はなく、サイドブレーキ
弱入となるようにしている。つまり、図7のU1、U2
のときに、サイドクラッチ「切」とすると、クローラー
が自由回転となって、サイドクラッチ「入」側のクロー
ラーよりも速く回転して、所望する旋回方向と逆方向に
旋回してしまうので、誘導ケーブル19より外れる可能
性があり、サイドブレーキ弱入として、旋回内側のクロ
ーラーの駆動を停止するようにしている。但し、α0、
α1、α2、β0、β1、γ0、γ1、γ2は定数であ
り、この定数は圃場の状態等で変更できるようにするこ
ともできる。
【0030】なお、上り傾斜で回行する時に、回行開始
時U3や回行終了直前U4において、サイドブレーキは
作動させていないが、サイドクラッチを作動させている
状態では、内側のクローラーは駆動力が伝えられておら
ずフリーとなっており、内側のクローラーに荷重がかか
っているために、クローラーが進行方向とは逆に回転し
て、急旋回となる場合があり、この状態を避けるため
に、G+γ0〜G+β0及びG−β0〜G−γ0の間に
おいて、サイドクラッチ「切」とすることなくサイドブ
レーキ弱入とするように制御するように構成することも
できる。
【0031】そして更に上記制御において、同じ側(左
右一側)の駆動モーター31L(または31R)が設定
時間以上連続して「ブレーキ弱入」または「ブレーキ強
入」モードになった場合には、誘導センサー21L・2
1Rの検知信号による制御は無視して、図6に示すフロ
ーチャートの如く内側クローラーの制御をする。
【0032】即ち、一側の「ブレーキ弱入」または「ブ
レーキ強入」かどうかを判断して(ステップS1)、ブ
レーキが作動されていない場合は、直進時或いはクラッ
チ「切」時の旋回時で通常の走行及び操向が行われてい
る。そして、ブレーキ入の状態が設定時間(t1秒)以
内であれば(S2)、通常の旋回または回行状態であ
り、連続して設定時間(t1秒)以上、ブレーキ入の状
態が経過すると、他側のクローラーによって走行駆動し
ても誘導ケーブル19側に旋回していない状態であり、
例えば上り傾斜で旋回しているときに、スタックして外
側のクローラーが空回りしている状態であり、このよう
な状態に陥ると、内側のサイドブレーキを解除してサイ
ドクラッチ「切」(S3)として、設定時間(t2秒)
経過すると(S4)、スタックを脱出したか判断する
(S5)。
【0033】つまり、サイドクラッチ「切」とすること
によって、ブレーキでロックして状態を解除し、わずか
のグリップ力が得られてスタックから脱出することがで
きる場合があるからである。なお、このスタックを脱出
したかどうかは誘導センサー21L・21Rからの出力
値が変化していなかったらスタックしたままで、変化す
るとスタックから脱出したことが分かる。そして、スタ
ックから脱出していないと、内側サイドクラッチ「入」
として(S6)、両側のクローラー10L・10Rを設
定時間(t3秒)駆動して(S7)前進させ、スタック
から脱出するようにする。そしてもう一度スタックを脱
出したか判断して(S5)前記同様の制御を行う。そこ
で、スタックから脱出していれば、再び「ブレーキ弱
入」または「ブレーキ強入」として(S8)として、通
常の走行モードに戻る。
【0034】また、前記サイドブレーキが設定時間以上
経過しても作動したままとなった場合にスタックと判断
する方法以外に、別実施例として、角速度センサー57
を任意位置に配設して制御回路Cと接続して、前記傾斜
センサー49からの信号から傾斜地での旋回時に、角速
度変化量が殆どない場合には、旋回外側のクローラーが
スリップしたものと判断して、前記同様にステップ3か
らの制御が行われるようにすることもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く、旋回時
に旋回内側のサイドブレーキが設定時間以上作動したま
まとなるとスタックと判断して、設定時間ブレーキを解
除するように構成したので、旋回内側のクローラーのロ
ックが解除されて、グリップ力が得られてスタックから
脱出することができ、旋回が再びできるようになって、
オペレーターが手動操作してスタックから脱出させる必
要がなくなり、作業の中断もなくなって、連続的に作業
ができるようになる。
【0036】また請求項2の如く、角速度センサーを機
体任意位置に配置し、旋回時に角速度変化量が設定量以
上変化しない場合にスタックと判断して、設定時間ブレ
ーキを解除するように構成したので、旋回していること
を確実に検知して、スタックしたことも確実に判り、誤
操作することを減少することができる。
【0037】また、サイドブレーキの作動を強弱二段階
とするとともに、傾斜センサーを機体任意位置に配置
し、旋回時に傾斜角度に合わせて、サイドクラッチとサ
イドブレーキを段階的に選択して作動させるように構成
したので、上り傾斜や下り傾斜や平地それぞれの場合に
応じて、旋回するためのサイドクラッチ、サイドブレー
キ強/弱を段階的に選択して、滑らかに旋回することが
可能となり、左右方向に振れるハンチングが生じること
がなくなり、散布作業等をムラなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴霧機を搭載した無人自走式散布機の全体側面
図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】操舵装置の平面図である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】傾斜モードの関係を示す図である。
【図6】スタック時の制御フローチャート図である。
【図7】傾斜地で誘導ケーブルに沿う走行を示す図であ
る。
【符号の説明】 A クローラー式走行装置 C 制御回路 10L・10R クローラー 19 誘導ケーブル 21L・21R 誘導センサー 49 傾斜センサー 57 角速度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 1/02 G05D 1/02 W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導ケーブルを機体左右に設けた誘導セ
    ンサーで、誘導ケーブルからのズレ量を検知して、機体
    が誘導センサーに沿うように左右のサイドクラッチ及び
    左右のサイドブレーキを作動させて旋回するクローラー
    式無人走行車両において、旋回時に旋回内側のサイドブ
    レーキが設定時間以上作動したままとなるとスタックと
    判断して、設定時間ブレーキを解除することを特徴とす
    るクローラー式無人走行車両の旋回制御装置。
  2. 【請求項2】 誘導ケーブルを機体左右に設けた誘導セ
    ンサーで、誘導ケーブルからのズレ量を検知して、機体
    が誘導センサーに沿うように左右のサイドクラッチ及び
    左右のサイドブレーキを作動させて旋回するクローラー
    式無人走行車両において、角速度センサーを機体任意位
    置に配置し、旋回時に角速度変化量が設定量以上変化し
    ない場合にスタックと判断して、設定時間ブレーキを解
    除することを特徴とするクローラー式無人走行車両の旋
    回制御装置。
  3. 【請求項3】 誘導ケーブルを機体左右に設けた誘導セ
    ンサーで、誘導ケーブルからのズレ量を検知して、機体
    が誘導センサーに沿うように左右のサイドクラッチ及び
    左右のサイドブレーキを作動させて旋回するクローラー
    式無人走行車両において、サイドブレーキの作動を強弱
    二段階とするとともに、傾斜センサーを機体任意位置に
    配置し、旋回時に傾斜角度に合わせて、サイドクラッチ
    とサイドブレーキを段階的に選択して作動させることを
    特徴とするクローラー式無人走行車両の旋回制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008007111A (ja) * 2007-08-20 2008-01-17 Komatsu Ltd 装軌車両の操向制御装置
WO2022080422A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 株式会社小松製作所 無人車両の制御システム、無人車両、及び無人車両の制御方法
KR20230041289A (ko) * 2021-09-17 2023-03-24 주식회사 아세아텍 자율주행 방식 무인 농약 살포차량의 전동 조향장치

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JP2022064545A (ja) * 2020-10-14 2022-04-26 株式会社小松製作所 無人車両の制御システム、無人車両、及び無人車両の制御方法
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