JPH09208733A - 樹脂発泡体 - Google Patents

樹脂発泡体

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JPH09208733A
JPH09208733A JP4221396A JP4221396A JPH09208733A JP H09208733 A JPH09208733 A JP H09208733A JP 4221396 A JP4221396 A JP 4221396A JP 4221396 A JP4221396 A JP 4221396A JP H09208733 A JPH09208733 A JP H09208733A
Authority
JP
Japan
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molecular weight
acrylic copolymer
weight
foam
polymer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4221396A
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English (en)
Inventor
Genichi Tsuruta
厳一 鶴田
Tetsuo Nakamoto
哲生 中本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH09208733A publication Critical patent/JPH09208733A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性や機械強度に優れ、且つ焼却廃棄の際
に発煙の少ない樹脂発泡体を提供する。 【解決手段】 メチルメタクリレート単量体単位70〜
99.5重量%および共重合可能な他の単量体単位0.
5〜30重量%とからなり、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィ−を用いて測定したポリメチルメタクリレ
ート換算重量平均分子量が7×104 〜50×104
あり、ポリメチルメタクリレート換算Z平均分子量/ポ
リメチルメタクリレート換算重量均分子量の比が1.7
〜5であるアクリル系共重合体からなる樹脂発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な樹脂発泡体
に関する。さらに詳しくは、耐候性や機械強度に優れた
樹脂発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで樹脂発泡体の素材としては、ポ
リスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合樹脂、ABS樹脂などが知られてい
る。しかしながら、これらのスチレンを主成分とする樹
脂からなる発泡体は耐候性に劣り、建材などの屋外用途
への使用に際しては経時的に着色する恐れがあり、使用
箇所が厳しく制限される。また、廃棄時に焼却処分しよ
うとすると、黒煙や煤の発生が多く、環境問題の観点か
らも決して好ましいものではない。
【0003】耐候性や燃焼挙動といったポリスチレン系
樹脂の欠点を補う樹脂としては、ポリメチルメタクリレ
ートを主成分とするいわゆるアクリル樹脂が知られてい
るが、従来はアクリル樹脂による発泡体、特に高発泡体
の形成は難しいとされてきた。この理由は、なお完全に
明らかとはなっていないが、一般的にアクリル樹脂の溶
融粘度が大きく、かつ溶融体の延性が小さいことが挙げ
られる。即ち、溶融粘度を下げて発泡性や加工性を改良
するために樹脂の分子量を下げると、発泡体の機械強度
や耐溶剤性、耐油性が低下する。
【0004】一方、加工温度を上げて溶融粘度を低下さ
せようとすると、樹脂の熱分解によりメチルメタクリレ
ートモノマーが発生し、発泡速度の制御が困難となり均
一な発泡体とすることが難しい。さらにアクリル樹脂は
溶融体としての強度、延性に劣り、発生する気泡の保持
能力が小さいため十分にかつ均一に発泡せず、また発泡
体表面が平滑となりにくい。従って、得られた発泡体は
もろく、外観も劣ったものであった。
【0005】これらのアクリル系樹脂を発泡体とする場
合の欠点を補う樹脂として、メチルメタクリレート−ス
チレン共重合体を用いる提案がなされ(特公昭51−2
4307号公報、特公昭51−27264号公報)、ま
た特定の溶液粘度指数や重量平均分子量を持つメチルメ
タクリレート−スチレン共重合体を用いることも提案さ
れている(特公昭58−35613号公報、特公平7−
122001)。
【0006】しかしながら、これらの方法ではスチレン
を共重合しているため、耐候性がなお不足するという問
題があった。さらに、発泡体の耐衝撃性を改良するため
に、メチルメタクリレート−スチレン共重合体に多層構
造重合体を入れるという提案もされている(特公平3−
7696号公報)が、発泡の均一性やもろさという点で
は、なお改良不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐候性や機械
強度に優れ、且つ焼却廃棄の際に発煙の少ない樹脂発泡
体を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、機械強度
や外観に優れたアクリル樹脂発泡体を製造するために
は、樹脂の溶融挙動を解析し、溶融時の延性を向上させ
て発生気泡の保持能力を高め、微細で均一な発泡をさせ
ることが重要と考え、鋭意研究を重ねてきた。その結
果、特定の分子量分布を有するアクリル系共重合体を素
材として用いることよって、特に溶融時の粘りと延性に
顕著な効果が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明
は、メチルメタクリレート単量体単位70〜99.5重
量%および共重合可能な他の単量体単位0.5〜30重
量%とからなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーを用いて測定したポリメチルメタクリレート換算重
量平均分子量が7×104 〜50×104 であり、ポリ
メチルメタクリレート換算Z平均分子量/ポリメチルメ
タクリレート換算重量均分子量の比が1.7〜5である
アクリル系共重合体からなる樹脂発泡体に関する。
【0010】本発明におけるアクリル系共重合体は、メ
チルメタクリレート単量体単位70〜99.5重量%お
よび共重合可能な他の単量体単位0.5〜30重量%と
からなる。ここで共重合可能な他の単量体としては、ア
ルキル基の炭素数が1〜18であるアルキルアクリレー
トまたはアルキルメタクリレート、スチレンや核置換ス
チレン等の芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のビニルシアン化合物、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等の有機不飽
和酸、無水マレイン酸,マレイミド、N−置換マレイミ
ドなどが挙げられる。これらは単独で、または2種類以
上を併用してメチルメタクリレートとの共重合に用いる
ことができる。
【0011】樹脂発泡体の素材としては、熱分解による
単量体等のガス発生が多い場合は、発泡速度が制御でき
ずに均一微細な発泡とすることができない。アクリル樹
脂の熱分解性を向上させるためには、ポリマー末端から
の解重合を防止するために、アルキル基の炭素数が1〜
18であるアルキルアクリレートが好適であり、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレートが特に好まし
い。これらの単量体は共重合体の溶融時の粘りを発現す
る上でも好ましく用いられる。
【0012】共重合体中のメチルメタクリレート単位の
割合が99.5重量%を超えると解重合による熱分解性
が大きくなり、一方、70重量%未満では得られる発泡
体の耐熱性や耐候性が低下するため、いずれも好ましく
ない。本発明におけるアクリル系共重合体としては、メ
チルメタクリレート単量体単位80〜99重量%および
アルキル基の炭素数が1〜8であるアルキルアクリレー
ト単量体単位1〜25重量%とからなるものが特に好ま
しい。
【0013】本発明のアクリル系共重合体において、最
も重要な条件は分子量および分子量分布である。その指
標として該樹脂のポリメチルメタクリレート換算重量平
均分子量とポリメチルメタクリレート換算Z平均分子量
を用いると、微細均一な発泡を実現して良好な発泡体を
得るために不可欠な因子として溶融時の粘性、延性を制
御できることが明らかとなった。以下、ポリメチルメタ
クリレート換算重量平均分子量とポリメチルメタクリレ
ート換算Z平均分子量をそれぞれMRW、MRZと略記す
る。
【0014】MRWおよびMRZは、次の様な測定を実施し
て得られる。即ち、テトラヒドロフランを溶媒として、
分子量分布の狭い所謂単分散ポリメチルメタクリレート
を分子量の標準物質として、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(以下、GPCと略記する)を測定し、
分子量と溶出時間との検量線を作成しておく。試料ポリ
マー濃度0.001g/cm3 の溶液を用いてGPCを
測定し、下記(1)、(2)の式に基づいて計算する. MRW=(ΣMRiI )/ΣWI (1) MRZ={Σ(MRi2 I }/(ΣMRiI ) (2) (ここで、MRiとWi はそれぞれi番目の分画のポリメ
チルメタクリレート換算分子量と各分画のポリマー重量
濃度を表し、Σは全分画にわたる総和を表す。) このようにGPCで測定された分子量は、ポリマーが分
岐構造を含む場合には、一般的に真の分子量を与えず過
小評価された値となるが、本発明における樹脂間比較に
は有効な指標である。
【0015】本発明のアクリル系共重合体は、MRWが7
×104 〜50×104 のものである。MRWが7×10
4 未満の場合は、発泡成形時に溶融弾性が低く、微細均
一な気泡形成が困難で外観上も劣り、さらに得られる発
泡体の機械強度が低下して好ましくない。一方、MRW
50×104 を越える場合は、溶融時の粘性が上がり過
ぎて特に押出発泡が困難となり、また溶融粘性の不足を
加工温度上昇で補おうとすると樹脂の熱分解を促進し
て、かえって均一に発泡させることが困難となるので好
ましくない。これらの観点から、MRWは8×104 〜4
0×104 の範囲が好ましく、8×104 〜35×10
4 の範囲が特に好ましい。
【0016】本発明のアクリル系共重合体は、MRZ/M
RWの比が1.7〜5であることが必要であり、1.8〜
5であることが好ましい。ここでMRZ/MRWの比は分子
量分布を表しており、溶融時の樹脂の挙動と関係付ける
ことのできる指標である。MRZ/MRWの比が1.7未満
の場合は、樹脂の溶融弾性が不足するため発泡時の気泡
の保持が困難で微細均一な発泡体を得ることが困難であ
り、一方5をこえる場合は溶融時の弾性が過大で安定な
発泡成形が困難となる、ということを見出したことが、
本発明を完成するに当たって最も重要な点であった。
【0017】本発明のアクリル系共重合体の製造法は、
分子量および分子量分布が制御され、かつ均一な重合体
が得られる方法であれば、いずれの方法を用いてもよ
い。例えば、複数の反応器を用いて平行して重合反応を
行う段階と各々で生成した重合体を溶液状態または融液
状態で均一に混合する段階とからなる方法、複数の直列
の反応器を経由して重合反応を連続的に行い、各々の反
応器で生成する重合体の分子量と分子量分布を制御して
いき最終生成重合体の分子量と分子量分布を制御する方
法、これら平行および直列反応器を組み合わせる方法、
重合反応の途中で重合度調節剤および/または単量体を
追添して生成重合体の分子量分布を変化させる方法など
がある。
【0018】さらに本発明のアクリル系共重合体は、そ
の全部または一部を分岐重合体とすることも可能であ
る。この場合の製造方法も特に限定はない。例えば、片
末端に重合可能な官能基を有するオリゴマーまたはポリ
マー(いわゆるマクロマー)をこれと共重合可能な単量
体と共重合してグラフトポリマーを生成する方法、幹ポ
リマーに水素引き抜き反応などで重合開始点を作り、こ
こから単量体の重合を開始してグラフトポリマーを生成
する方法、1分子中に3個以上の重合開始可能な反応基
を有する多官能性開始剤を使用して分岐ポリマーを生成
する方法、1分子中に3個以上の連鎖移動可能な反応基
を有する多官能性連鎖移動剤を使用して分岐ポリマーを
生成する方法、片末端に反応基を持つオリゴマーまたは
ポリマーを例えばアニオン重合法で生成しておき、これ
と反応しうる官能基を1分子中に3個以上有する物質と
カップリング反応させて分岐ポリマーを生成する方法な
どがある。
【0019】これらの方法では、例えば重合性オリゴマ
ー又はポリマーの分子量を制御し、これらと単量体とを
共重合する際の分子量も連鎖移動剤の使用等で制御する
ことにより、所望の分子量及び分子量分布を持つ重合体
を製造することができる。さらに分子量および分子量分
布を幅広く制御する実用的な方法として、1分子中に2
個の重合可能な官能基を持つ二官能性単量体を通常の単
官能性単量体と共重合する際に、二官能性単量体の共重
合率と生成共重合体の分子量を調節することにより、分
子量分布を制御する方法がある。この方法は、1つの反
応器のみを用いただけでもMRWとMRZを幅広く制御で
き、かつ分散状態が均一な重合体を製造しうるところに
利点がある。
【0020】二官能性単量体としては、例えばエチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート(分子中のCH2 CH2
単位は2〜20個)、ポリエチレングリコールジメタク
リレート(分子中のCH2 CH2 O単位は2〜20個)
などがある。これらは単独で使用しても、2種類以上を
併用しても良い。二官能性単量体の共重合率は、得られ
る重合体をGPC測定時に溶媒に可溶にするために三次
元架橋体の生成を防ぐ見地から、一般的にはかなり少量
の使用で目的を達しうる。
【0021】また本発明のアクリル系共重合体は、2種
類以上の分岐重合体を混合しても良く、また分岐重合体
と通常の非分岐重合体(リニア重合体)とを混合して使
用しても良い。このように混合した重合体であっても、
ポリメチルメタクリレート換算Z平均分子量/ポリメチ
ルメタクリレート換算重量均分子量の比が1.7〜5で
あることが重要であり、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーを用いた測定に基づいて、分子量分布を設定
することができる。
【0022】さらに本発明のアクリル系共重合体を製造
するための重合方法は、特に制限がなく、メチルメタク
リレートを主体とする単量体を重合しうる通常の方法で
差し支えない。一般的にはラジカル重合法が用いられる
が、アニオン重合法、配位重合法などであっても良い。
通常、工業的に行われているラジカル重合法で実施する
場合も、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、あるい
は乳化重合法のいずれの方法であっても良い。ここで、
重合時に溶剤を用いる場合は、製造するアクリル系共重
合体の色調や耐候性、耐光性を損なう恐れがない様、化
学的に安定な物質を選ぶべきである。この観点から、溶
剤としてはトルエン、エチルベンゼン、シクロヘキサ
ン、シクロヘキサノン、酢酸ブチル等が挙げられ、これ
らは単独で、あるいは2種類以上を併用して使用するこ
とができる。
【0023】本発明のアクリル系共重合体を製造するた
めの重合温度は、重合方法に応じて適当な範囲を選ぶこ
とができる。懸濁重合や乳化重合の様な水性媒体を用い
るラジカル重合法では、一般的には50〜120℃で実
施できる。ラジカル重合を用いた連続塊状重合法や連続
溶液重合法では、一般的には重合温度は100℃以上、
好ましくは110℃以上で実施される。連続塊状重合法
や連続溶液重合法で高重合率でメタクリル樹脂を製造す
る場合、重合体単独、または重合体と単量体、溶剤とか
らなる溶液は高粘度になるので、反応温度が100℃未
満では、反応器から連続的に排出することが困難とな
り、好ましくない。
【0024】本発明のメタクリル樹脂の製造に用いられ
る重合開始剤としては、ラジカル重合法を用いる場合
は、ラジカル重合に一般的な任意の重合開始剤を使用す
ることができる。例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリル、1,1−アゾビス
(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(カルバ
モイルアゾ)イソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、シクロヘキサノンパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン等の有機過酸化物を挙げることが
できる。これらは単独で使用しても良く、2種類以上を
併用しても良い。また、これらの開始剤は単量体混合物
に対して0.005〜1重量%の範囲で用いられる。
【0025】本発明のアクリル系共重合体をラジカル重
合法で製造する場合は、分子量を調節するために、ラジ
カル重合において一般的に用いられる連鎖移動剤を使用
できる。例えば、n−ブチルメルカプタン、n−オクチ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、2−エチ
ルヘキシルチオグリコレート等のメルカプタン類が好ま
しい。これらの連鎖移動剤は、本発明のアクリル系共重
合体をGPC測定した際に、MRWが7×104 〜50×
104 の範囲になるような濃度で単量体混合物に添加し
て使用することができる。
【0026】本発明のアクリル系共重合体には、本発明
の効果を損なわない範囲で、必要に応じて通常用いられ
る離型剤、滑剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、光拡散剤、染料、顔料等を添加しても
差し支えない。これらの添加剤を配合する方法も特に限
定されることはなく、公知の方法を採用する事ができ
る。例えば、アクリル系共重合体の製造時に単量体混合
物にあらかじめ添加剤を溶解しておき、重合する方法
や、溶融状態、ビーズ状、あるいはペレット状のアクリ
ル系共重合体に添加剤をミキサー等によって所望の割合
で混合し、押出機を用いて混練・ペレット化する方法等
を挙げる事ができる。
【0027】本発明の発泡体は、上記のアクリル系共重
合体を通常の発泡加工法で成形して得られ、物理発泡、
化学発泡のいずれの方法を用いても良い。装置的には押
出発泡成形、射出発泡成形、ビーズ発泡成形のいずれの
方法でも製造することが可能である。特に、押出発泡成
形により板状もしくは異型状に加工する用途に好適であ
る。
【0028】発泡剤としては、例えばプロパン、ブタ
ン、ヘキサンなどの飽和脂肪族炭化水素、トリクロロフ
ルオロメタンなどのハロゲン化炭化水素が挙げられ、こ
れらは単独で使用しても、また2種類以上を混合して使
用しても良い。本発明において、発泡成形時に核剤を使
用しても良い。核剤としてはタルクやシリカの粉体が好
適に用いられる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明の実施の
形態を更に詳細に説明するが、本発明はこれにより何ら
制限を受けるものではない。なお,実施例、比較例にお
ける測定は次に記載する方法、もしくは測定機器を用い
て行った。 (1)アクリル系共重合体の組成分析 ポリマ−のジクロロメタン溶液を白金製ボ−トに流延・
乾燥し、窒素気流中、熱分解炉(島津製PYR−2A)
内で450℃で分解し、解重合により生成する単量体成
分をただちにガスクロマトグラフィー用カラムに導入、
分析した。結果は、塊状重合で得られた組成既知のポリ
マ−分析結果を標準として、定量計算により実施した。
【0030】(2)MRW,MRZの測定 テトラヒドロフランを溶媒として、分子量分布の狭いポ
リメチルメタクリレート標準試料(ウォーターズ社製)
のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPCと
略記する)をTOSOH社製HLC−8120型にTO
SOH社製TSK−gel−SuperH型カラムを取
り付けて測定し、分子量と溶出時間との検量線を作成し
た。試料ポリマーの濃度0.001g/cm3 の溶液を
用いてGPCを測定し、下記(1)、(2)の式に基づ
いて計算する。 MRW=(ΣMRiI )/ΣWI (1) MRZ={Σ(MRi2 I }/(ΣMRiI ) (2) (ここで、MRiとWi はそれぞれi番目の分画のポリメ
チルメタクリレート換算分子量と各分画のポリマー重量
濃度を表し、Σは全分画にわたる総和を表す)。
【0031】(3)落錘強度 100gの錘体を30cmの高さから落とし、発泡板の
破損状態を観察した。 (4)耐候性の評価 発泡体をサンシャインウェザーオメータ−で1000時
間暴露した後の外観、色調を目視判定した。
【0032】また、実施例及び比較例において用いた略
号は、以下の化合物を示す。 MMA;メチルメタクリレ−ト MA;メチルアクリレ−ト BA:ブチルアクリレート ST:スチレン EGDMA:エチレングリコールジメタクリレート LPO;ラウロイルパーオキサイド n−OM;n−オクチルメルカプタン さらに、特に断らない限り、以下の%と部は、それぞれ
重量%と重量部を示すものとする。
【0033】
【実施例】
実施例1 内容積60リットルのステンレス製反応器に、イオン交
換水30リットルと、第3リン酸カルシウム150g、
およびラウリル硫酸ナトリウム1.2gを添加、分散さ
せ、攪拌しながら窒素雰囲気下に75℃に昇温し、酸素
の影響が事実上ない状態にした。MMA18800g、
MA1200g、EGDMA12g、LPO40g、n
−OM36g、およびチヌビンP(日本チバガイギー
製)2gからなる単量体混合物を一括添加し、75℃で
3時間保持して重合させ、その後95℃に昇温してさら
に1時間保持し、重合を完結させた。反応物をろ別、水
洗、乾燥してビーズ状のアクリル系共重合体(A)を得
た。
【0034】このメタクリル樹脂(A)をGPC分析し
たところ、MRW=23×104 、MRZ/MRW=2.4の
結果を得た。また熱分解ガスクロ法を用いて組成分析し
たところ、MMA単位/MA単位=94/6(重量比)
の結果を得た。次に、メタクリル樹脂(A)に発泡核剤
としてタルクをヘンシェルミキサーで混合し、スクリュ
ー径30mmの押出発泡装置を用い、発泡剤としてフレ
オンを注入口より圧入しながら、厚さ約2cm、幅約1
5cm、密度約0.1〜0.2g/cm3 の低発泡板を
発泡成形した。評価結果は表1に示した。
【0035】実施例2 MMA18200g、MA1800g、EGDMA24
g、LPO40g、n−OM52g、およびチヌビンP
(日本チバガイギー製)2gからなる単量体混合物を用
いたこと以外は全て実施例1と同様に重合し、アクリル
系共重合体(B)を得た。このアクリル系共重合体
(B)をGPC分析したところ、MRW=27×104
RZ/MRW=2.8の結果を得た。また熱分解ガスクロ
法を用いて組成分析したところ、MMA単位/MA単位
=91/9(重量比)の結果を得た。アクリル系共重合
体(B)を実施例1と同様の押出発泡板に成形した。評
価結果は表1に示した。
【0036】実施例3 実施例2で作製したアクリル系共重合体(B)50重量
部と、MRW=14×104 、MRZ/MRW=1.5、MM
A単位/MA単位=94/6(重量比)の通常のアクリ
ル系共重合体(C)50重量部とをタルクと共にヘンシ
ェルミキサーで混合し、実施例1と同様に押出発泡成形
した。この成形体のGPC分析を実施したところ、MRW
=21×104 、MRZ/MRW=2.8の結果を得た。発
泡成形品の評価結果は表1に示した。
【0037】実施例4 アクリル系共重合体(B)20重量部と、アクリル系共
重合体(C)80重量部とをタルクと共に混合した他
は、実施例3と同様に押出発泡成形した。この成形体の
GPC分析を実施したところ、MRW=17×104 、M
RZ/MRW=2.3の結果を得た。発泡成形品の評価結果
は表1に示した。
【0038】実施例5 アクリル系共重合体(B)5重量部と、アクリル系共重
合体(C)95重量部とをタルクと共に混合した他は、
実施例3と同様に押出発泡成形した。この成形体のGP
C分析を実施したところ、MRW=15×104 、MRZ
RW=1.8の結果を得た。発泡成形品の評価結果は表
1に示した。
【0039】実施例6 MMA94重量部、MA6重量部、アゾビスイソバレロ
ニトリル0.02重量部、およびチヌビンP0.01重
量部からなる単量体混合物を攪拌機付きステンレス製反
応機中で攪拌しながら50℃に1時間加温してMRW=1
40×104 、MRZ/MRW=1.6の重合体を約10%
含むシラップを調製した。このシラップにさらにn−O
M0.18重量部を溶解し、ガスケット付きガラスセル
へ注入して50℃温水漕中で約15時間保持した。その
後ガラスセルをオーブン中で130℃に2時間加熱して
重合を完結させた。得られたキャスト板をアクリル系共
重合体(D)とする。これを分析したところ、MRW=2
7×104 、MRZ/MRW=4.5、MMA単位/MA単
位=94/6(重量比)の結果を得た。このキャスト板
を粉砕し、実施例1と同様に押出発泡板を作製した。評
価結果は表1に示した。
【0040】実施例7 MMA18000g、MA2000g、EGDMA24
g、LPO40g、n−OM100g、およびチヌビン
P(日本チバガイギー製)2gからなる単量体混合物を
用いたこと以外は全て実施例1と同様に重合し、アクリ
ル系共重合体(E)を得た。これをGPC分析したとこ
ろ、MRW=8×104 、MRZ/MRW=2.7の結果を得
た。また熱分解ガスクロ法を用いて組成分析したとこ
ろ、MMA単位/MA単位=90/10(重量比)の結
果を得た。アクリル系共重合体(E)を実施例1と同様
の押出発泡板に成形した。評価結果は表1に示した。
【0041】実施例8 MMA18800g、MA1200g、EGDMA24
g、LPO55g、n−OM14g、およびチヌビンP
(日本チバガイギー製)2gからなる単量体混合物を用
いたこと以外は全て実施例1と同様に重合し、アクリル
系共重合体(F)を得た。これをGPC分析したとこ
ろ、MRW=31×104 、MRZ/MRW=28の結果を得
た。また熱分解ガスクロ法を用いて組成分析したとこ
ろ、MMA単位/MA単位=94/6(重量比)の結果
を得た。アクリル系共重合体(F)を実施例1と同様の
押出発泡板に成形した。評価結果は表2に示した。
【0042】実施例9 MMA16000g、BA4000g、EGDMA24
g、LPO45g、n−OM50g、およびチヌビンP
(日本チバガイギー製)2gからなる単量体混合物を用
いたこと以外は全て実施例1と同様に重合し、アクリル
系共重合体(G)を得た。このアクリル系共重合体
(G)をGPC分析したところ、MRW=28×104
RZ/MRW=2.8の結果を得た。また熱分解ガスクロ
法を用いて組成分析したところ、MMA単位/BA単位
=80/20(重量比)の結果を得た。アクリル系共重
合体(G)を実施例1と同様の押出発泡板に成形した。
評価結果は表2に示した。
【0043】比較例1 アクリル系共重合体(C)を実施例1と同様に押出発泡
成形し、評価した。得られた発泡板は発泡が均一でな
く、全体的に脆いものであった。結果は表2に示した。
【0044】比較例2 アクリル系共重合体(B)2重量部と、アクリル系共重
合体(C)98重量部とをタルクと共に混合した他は、
実施例3と同様に押出発泡成形した。この成形体のGP
C分析を実施したところ、MRW=15×104 、MRZ
RW=1.6の結果を得た。発泡成形品の評価結果は表
2に示した。
【0045】比較例3 MRW=18×104 、MRZ/MRW=1.5、MMA単位
/MA単位=94/6(重量比)の通常のアクリル系共
重合体(H)をタルクと共にヘンシェルミキサーで混合
し、実施例1と同様に押出発泡成形した。評価結果は表
2に示した。
【0046】比較例4 MMA単位/ST単位=60/40(重量比)の組成
で、MRW=14×104、MRZ/MRW=1.6のMS樹
脂を用いて実施例1と同様に押出発泡成形し、評価し
た。得られた発泡板は耐候性に劣るものであった。評価
結果は表2に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の樹脂発泡体は、密度0.014
〜0.074g/cm3 のいわゆる高発泡体も、密度
0.075〜0.93g/cm3 のいわゆる低発泡体の
いずれをも製造することができる。高発泡体は、その機
械強度を生かして断熱材や緩衝材として好適であり、ま
た焼却廃棄の際にも発煙が少ない点からも有利である。
また低発泡体は、耐候性と機械強度を生かし、さらに釘
打ちや鋸切断などの加工もできることから、屋外使用す
る合成木材、防音材、看板として広く利用することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルメタクリレート単量体単位70〜
    99.5重量%および共重合可能な他の単量体単位0.
    5〜30重量%とからなり、ゲルパーミエーションクロ
    マトグラフィーを用いて測定したポリメチルメタクリレ
    ート換算重量平均分子量が7×104 〜50×104
    あり、ポリメチルメタクリレート換算Z平均分子量/ポ
    リメチルメタクリレート換算重量均分子量の比が1.7
    〜5であるアクリル系共重合体からなる樹脂発泡体。
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