JPH09209095A - 耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金 - Google Patents
耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金Info
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- JPH09209095A JPH09209095A JP1401896A JP1401896A JPH09209095A JP H09209095 A JPH09209095 A JP H09209095A JP 1401896 A JP1401896 A JP 1401896A JP 1401896 A JP1401896 A JP 1401896A JP H09209095 A JPH09209095 A JP H09209095A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金からなるバル
ブシートを提供する。 【解決手段】 焼結体素地中に、Cr:10.0〜6
0.0重量%、Co:2.0〜30.0重量%、Mo:
5.0〜30.0重量%、Ni:2.0〜20.0重量
%、W:5.0〜15.0重量%、Si:0.5〜2.
0重量%、C:1.0〜5.0重量%を含有し、残りが
Feおよび不可避不純物からなる組成を有しかつ平均粒
径:10〜150μmの硬質粒子が5.0〜20.0体
積%均一分散して含まれている鉄基焼結合金であって、
この鉄基焼結合金は、全体の重量比がC:0.5〜2.
0重量%、Cr:1.0〜6.0重量%、Co:1.0
〜15.0重量%、Ni:0.3〜15.0重量%、M
o:0.3〜6.0重量%、Si:0.03〜0.4重
量%、W:0.3〜3.0重量%を含有し、残りがFe
および不可避不純物からなる組成を有する。
ブシートを提供する。 【解決手段】 焼結体素地中に、Cr:10.0〜6
0.0重量%、Co:2.0〜30.0重量%、Mo:
5.0〜30.0重量%、Ni:2.0〜20.0重量
%、W:5.0〜15.0重量%、Si:0.5〜2.
0重量%、C:1.0〜5.0重量%を含有し、残りが
Feおよび不可避不純物からなる組成を有しかつ平均粒
径:10〜150μmの硬質粒子が5.0〜20.0体
積%均一分散して含まれている鉄基焼結合金であって、
この鉄基焼結合金は、全体の重量比がC:0.5〜2.
0重量%、Cr:1.0〜6.0重量%、Co:1.0
〜15.0重量%、Ni:0.3〜15.0重量%、M
o:0.3〜6.0重量%、Si:0.03〜0.4重
量%、W:0.3〜3.0重量%を含有し、残りがFe
および不可避不純物からなる組成を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐摩耗性に優れ
た鉄基焼結合金およびその鉄基焼結合金からなるバルブ
シートに関するものである。
た鉄基焼結合金およびその鉄基焼結合金からなるバルブ
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガソリンエンジン、デーゼルエ
ンジン、LPGエンジンなどの内燃機関の構成部品の1
つとして、バルブシートがあることは知られており、こ
のバルブシートは一般に耐摩耗性を有すると同時に強度
および靭性に優れた鉄基焼結合金で作られることも知ら
れている。これらバルブシートを作るための鉄基焼結合
金の1つとして、C:0.8〜1.5重量%、Cr:
0.5〜3.0重量%、Co:2.0〜8.0重量%、
Ni:0.5〜3.0重量%、Mo:0.5〜3.0重
量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
組成を有する鉄基合金素地中に、Cr:25.0〜4
5.0重量%、Co:20.0〜30.0重量%、W:
20.0〜30.0重量%、Si:0.5〜2.0重量
%、C:1.0〜3.0重量%、Nb:0.2〜2.0
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成の硬質粒子が10〜25重量%均一分散して含ま
れている鉄基焼結合金があることが知られている(特開
平3−158444号公報参照)。
ンジン、LPGエンジンなどの内燃機関の構成部品の1
つとして、バルブシートがあることは知られており、こ
のバルブシートは一般に耐摩耗性を有すると同時に強度
および靭性に優れた鉄基焼結合金で作られることも知ら
れている。これらバルブシートを作るための鉄基焼結合
金の1つとして、C:0.8〜1.5重量%、Cr:
0.5〜3.0重量%、Co:2.0〜8.0重量%、
Ni:0.5〜3.0重量%、Mo:0.5〜3.0重
量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる
組成を有する鉄基合金素地中に、Cr:25.0〜4
5.0重量%、Co:20.0〜30.0重量%、W:
20.0〜30.0重量%、Si:0.5〜2.0重量
%、C:1.0〜3.0重量%、Nb:0.2〜2.0
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成の硬質粒子が10〜25重量%均一分散して含ま
れている鉄基焼結合金があることが知られている(特開
平3−158444号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、自動車
エンジンの高出力化がが計られ、現在のバルブシート材
ではそのような過酷な使用環境では硬質粒子の摩耗およ
び脱落などが問題になっている。そこで耐摩耗性を上げ
るために硬質粒子のCr量を多くすることにより、硬質
粒子中にポアができ、かえって硬質粒子自体の割れが起
きたり脱落などが起りやすくなってしまうなどの課題が
あった。
エンジンの高出力化がが計られ、現在のバルブシート材
ではそのような過酷な使用環境では硬質粒子の摩耗およ
び脱落などが問題になっている。そこで耐摩耗性を上げ
るために硬質粒子のCr量を多くすることにより、硬質
粒子中にポアができ、かえって硬質粒子自体の割れが起
きたり脱落などが起りやすくなってしまうなどの課題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、硬質粒子自体の割れが起きたり
脱落などが起ることのない鉄基焼結合金を得て、耐摩耗
性に優れたバルブシートを得るべく研究を行った結果、
焼結体素地中に、Cr:10.0〜60.0重量%、C
o:2.0〜30.0重量%、Mo:5.0〜30.0
重量%、Ni:2.0〜20.0重量%、W:5.0〜
15.0重量%、Si:0.5〜2.0重量%、C:
1.0〜5.0重量%を含有し、残りがFeおよび不可
避不純物からなる組成を有しかつ平均粒径:10〜15
0μmの硬質粒子が5.0〜20.0体積%均一分散し
て含まれている鉄基焼結合金であって、この鉄基焼結合
金は、全体の重量比がC:0.5〜2.0重量%、C
r:1.0〜6.0重量%、Co:1.0〜15.0重
量%、Ni:0.3〜15.0重量%、Mo:0.3〜
6.0重量%、Si:0.03〜0.4重量%、W:
0.3〜3.0重量%を含有し、残りがFeおよび不可
避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金は、従来よ
りも一層耐摩耗性に優れ、この鉄基焼結合金からなるバ
ルブシートは、従来よりも一層優れた特性を有するとい
う知見を得たのである。
上述のような観点から、硬質粒子自体の割れが起きたり
脱落などが起ることのない鉄基焼結合金を得て、耐摩耗
性に優れたバルブシートを得るべく研究を行った結果、
焼結体素地中に、Cr:10.0〜60.0重量%、C
o:2.0〜30.0重量%、Mo:5.0〜30.0
重量%、Ni:2.0〜20.0重量%、W:5.0〜
15.0重量%、Si:0.5〜2.0重量%、C:
1.0〜5.0重量%を含有し、残りがFeおよび不可
避不純物からなる組成を有しかつ平均粒径:10〜15
0μmの硬質粒子が5.0〜20.0体積%均一分散し
て含まれている鉄基焼結合金であって、この鉄基焼結合
金は、全体の重量比がC:0.5〜2.0重量%、C
r:1.0〜6.0重量%、Co:1.0〜15.0重
量%、Ni:0.3〜15.0重量%、Mo:0.3〜
6.0重量%、Si:0.03〜0.4重量%、W:
0.3〜3.0重量%を含有し、残りがFeおよび不可
避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金は、従来よ
りも一層耐摩耗性に優れ、この鉄基焼結合金からなるバ
ルブシートは、従来よりも一層優れた特性を有するとい
う知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、(1)焼結体素地中に、Cr:1
0.0〜60.0重量%、Co:2.0〜30.0重量
%、Mo:5.0〜30.0重量%、Ni:2.0〜2
0.0重量%、W:5.0〜15.0重量%、Si:
0.5〜2.0重量%、C:1.0〜5.0重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
しかつ平均粒径:10〜150μmの硬質粒子が5.0
〜20.0体積%均一分散して含まれている鉄基焼結合
金であって、この鉄基焼結合金は、全体の重量比がC:
0.5〜2.0重量%、Cr:1.0〜6.0重量%、
Co:1.0〜15.0重量%、Ni:0.3〜15.
0重量%、Mo:0.3〜6.0重量%、Si:0.0
3〜0.4重量%、W:0.3〜3.0重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有す
る鉄基焼結合金、(2)前記(1)記載の鉄基焼結合金
からなるバルブシート、に特徴を有するものである。
れたものであって、(1)焼結体素地中に、Cr:1
0.0〜60.0重量%、Co:2.0〜30.0重量
%、Mo:5.0〜30.0重量%、Ni:2.0〜2
0.0重量%、W:5.0〜15.0重量%、Si:
0.5〜2.0重量%、C:1.0〜5.0重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
しかつ平均粒径:10〜150μmの硬質粒子が5.0
〜20.0体積%均一分散して含まれている鉄基焼結合
金であって、この鉄基焼結合金は、全体の重量比がC:
0.5〜2.0重量%、Cr:1.0〜6.0重量%、
Co:1.0〜15.0重量%、Ni:0.3〜15.
0重量%、Mo:0.3〜6.0重量%、Si:0.0
3〜0.4重量%、W:0.3〜3.0重量%を含有
し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有す
る鉄基焼結合金、(2)前記(1)記載の鉄基焼結合金
からなるバルブシート、に特徴を有するものである。
【0006】つぎに、この発明のバルブシートを構成す
る鉄基焼結合金の成分組成および組織を上記のごとく限
定した理由について説明する。
る鉄基焼結合金の成分組成および組織を上記のごとく限
定した理由について説明する。
【0007】(A)硬質粒子 C:硬質粒子におけるCには、Cr、MoおよびWと共
にカーバイドを作り、硬さを強化する作用があるが、1
重量%未満ではその効果が十分得られず、一方、5.0
重量%を越えて含有すると靭性を低下させるので好まし
くない。したがって、硬質粒子におけるCの含有量は、
1.0〜5.0重量%に定めた。Cの含有量の一層好ま
しい範囲は、1.5〜3.5重量%である。
にカーバイドを作り、硬さを強化する作用があるが、1
重量%未満ではその効果が十分得られず、一方、5.0
重量%を越えて含有すると靭性を低下させるので好まし
くない。したがって、硬質粒子におけるCの含有量は、
1.0〜5.0重量%に定めた。Cの含有量の一層好ま
しい範囲は、1.5〜3.5重量%である。
【0008】Si:Siは、炭化物を形成して硬さを強
化する作用があるが、その含有量が0.5重量%未満で
は効果が十分でなく、一方、2.0重量%を越えて含有
すると靭性が低下するので好ましくない。したがって、
硬質粒子におけるSiの含有量は、0.5〜2.0重量
%に定めた。Siの含有量の一層好ましい範囲は、0.
8〜1.5重量%である。
化する作用があるが、その含有量が0.5重量%未満で
は効果が十分でなく、一方、2.0重量%を越えて含有
すると靭性が低下するので好ましくない。したがって、
硬質粒子におけるSiの含有量は、0.5〜2.0重量
%に定めた。Siの含有量の一層好ましい範囲は、0.
8〜1.5重量%である。
【0009】Mo:Moは、硬質粒子の素地に固溶して
強化すると共に、一部はCと結合して炭化物を作り、硬
さを強化する作用があるが、その含有量が5.0重量%
未満では効果が十分でなく、一方、30.0重量%を越
えて含有しても硬さの一層の強化わ得られない。したが
って、硬質粒子におけるMoの含有量は、5.0〜3
0.0重量%に定めた。Moの含有量の一層好ましい範
囲は、10〜20重量%である。
強化すると共に、一部はCと結合して炭化物を作り、硬
さを強化する作用があるが、その含有量が5.0重量%
未満では効果が十分でなく、一方、30.0重量%を越
えて含有しても硬さの一層の強化わ得られない。したが
って、硬質粒子におけるMoの含有量は、5.0〜3
0.0重量%に定めた。Moの含有量の一層好ましい範
囲は、10〜20重量%である。
【0010】Ni:Niは、素地に固溶して合金の強度
および靭性を向上させる効果があるが、その含有量が
2.0重量%未満では効果が十分でなく、一方、15.
0重量%を越えて含有させると硬さが低下するので好ま
しくない。したがって、硬質粒子におけるNiの含有量
は、2.0〜15.0重量%に定めた。Niの含有量の
一層好ましい範囲は、5〜15重量%である。
および靭性を向上させる効果があるが、その含有量が
2.0重量%未満では効果が十分でなく、一方、15.
0重量%を越えて含有させると硬さが低下するので好ま
しくない。したがって、硬質粒子におけるNiの含有量
は、2.0〜15.0重量%に定めた。Niの含有量の
一層好ましい範囲は、5〜15重量%である。
【0011】Cr:Crは、素地に固溶して合金の強度
および耐摩耗性を向上させると共にCと固溶して炭化物
を作り硬さを向上させる効果があるが、その含有量が1
0.0重量%未満では効果が十分でなく、一方、60.
0重量%を越えて含有させると素地との結合性が低下す
るので好ましくない。したがって、硬質粒子におけるC
rの含有量は、10.0〜60.0重量%に定めた。C
rの含有量の一層好ましい範囲は、20〜50重量%で
ある。
および耐摩耗性を向上させると共にCと固溶して炭化物
を作り硬さを向上させる効果があるが、その含有量が1
0.0重量%未満では効果が十分でなく、一方、60.
0重量%を越えて含有させると素地との結合性が低下す
るので好ましくない。したがって、硬質粒子におけるC
rの含有量は、10.0〜60.0重量%に定めた。C
rの含有量の一層好ましい範囲は、20〜50重量%で
ある。
【0012】W:WはCと結合して炭化物を作り、硬さ
を強化する作用があるが、その含有量が5.0重量%未
満では効果が十分でなく、一方、15.0重量%を越え
て含有しても硬さの一層の強化は得られない。したがっ
て、硬質粒子におけるWの含有量は、5.0〜15.0
重量%に定めた。Wの含有量の一層好ましい範囲は、8
〜12重量%である。
を強化する作用があるが、その含有量が5.0重量%未
満では効果が十分でなく、一方、15.0重量%を越え
て含有しても硬さの一層の強化は得られない。したがっ
て、硬質粒子におけるWの含有量は、5.0〜15.0
重量%に定めた。Wの含有量の一層好ましい範囲は、8
〜12重量%である。
【0013】Co:Coは、硬質粒子の素地に固溶して
強化する作用があるが、その含有量が2.0重量%未満
では効果が十分でなく、一方、30.0重量%を越えて
含有しても十分な硬さが得られない。したがって、硬質
粒子におけるCoの含有量は、2.0〜30.0重量%
に定めた。Coの含有量の一層好ましい範囲は、10〜
25重量%である。
強化する作用があるが、その含有量が2.0重量%未満
では効果が十分でなく、一方、30.0重量%を越えて
含有しても十分な硬さが得られない。したがって、硬質
粒子におけるCoの含有量は、2.0〜30.0重量%
に定めた。Coの含有量の一層好ましい範囲は、10〜
25重量%である。
【0014】(B)全体組成 C:全体組成におけるCには、マルテンサイトを作り、
硬さを強化する作用があるが、0.5重量%未満ではそ
の効果が十分得られず、一方、2.0重量%を越えて含
有すると粗大なセメンタイトが析出し、靭性を低下させ
るので好ましくない。したがって、全体組成におけるC
の含有量は、0.5〜2.0重量%に定めた。Cの含有
量の一層好ましい範囲は、0.7〜1.2重量%であ
る。
硬さを強化する作用があるが、0.5重量%未満ではそ
の効果が十分得られず、一方、2.0重量%を越えて含
有すると粗大なセメンタイトが析出し、靭性を低下させ
るので好ましくない。したがって、全体組成におけるC
の含有量は、0.5〜2.0重量%に定めた。Cの含有
量の一層好ましい範囲は、0.7〜1.2重量%であ
る。
【0015】Mo:Moは、全体組成の素地に固溶する
と共に、一部はCと結合して炭化物を作り、耐摩耗性を
向上させる作用があるが、その含有量が0.3重量%未
満では効果が十分でなく、一方、6.0重量%を越えて
含有しても一層の耐摩耗性の強化が得られない。したが
って、全体組成におけるMoの含有量は、0.3〜6.
0重量%に定めた。Moの含有量の一層好ましい範囲
は、1.0〜4.0重量%である。
と共に、一部はCと結合して炭化物を作り、耐摩耗性を
向上させる作用があるが、その含有量が0.3重量%未
満では効果が十分でなく、一方、6.0重量%を越えて
含有しても一層の耐摩耗性の強化が得られない。したが
って、全体組成におけるMoの含有量は、0.3〜6.
0重量%に定めた。Moの含有量の一層好ましい範囲
は、1.0〜4.0重量%である。
【0016】Ni:Niは、素地に固溶して硬質粒子と
の結合性を高める効果があるが、その含有量が0.3重
量%未満では効果が十分でなく、一方、15.0重量%
を越えて含有させると軟化するので好ましくない。した
がって、全体組成におけるNiの含有量は、0.3〜1
5.0重量%に定めた。Niの含有量の一層好ましい範
囲は、5〜10重量%である。
の結合性を高める効果があるが、その含有量が0.3重
量%未満では効果が十分でなく、一方、15.0重量%
を越えて含有させると軟化するので好ましくない。した
がって、全体組成におけるNiの含有量は、0.3〜1
5.0重量%に定めた。Niの含有量の一層好ましい範
囲は、5〜10重量%である。
【0017】Co:Coは、全体組成の素地に固溶して
高温強度を強化する作用があるが、その含有量が1.0
重量%未満では効果が十分でなく、一方、15.0重量
%を越えて含有しても十分な硬さが得られない。したが
って、全体組成におけるCoの含有量は、1.0〜1
5.0重量%に定めた。Coの含有量の一層好ましい範
囲は、5〜12重量%である。
高温強度を強化する作用があるが、その含有量が1.0
重量%未満では効果が十分でなく、一方、15.0重量
%を越えて含有しても十分な硬さが得られない。したが
って、全体組成におけるCoの含有量は、1.0〜1
5.0重量%に定めた。Coの含有量の一層好ましい範
囲は、5〜12重量%である。
【0018】
【発明の実施の形態】原料粉末として、いずれも1〜1
00μmの範囲内の平均粒径を有するFe粉末、Ni粉
末、Co粉末、Mo粉末、Nb粉末およびC粉末をそれ
ぞれ用意し、さらに表1に示される成分組成および平均
粒径を有する硬質粉末a〜kを用意した。
00μmの範囲内の平均粒径を有するFe粉末、Ni粉
末、Co粉末、Mo粉末、Nb粉末およびC粉末をそれ
ぞれ用意し、さらに表1に示される成分組成および平均
粒径を有する硬質粉末a〜kを用意した。
【0019】
【表1】
【0020】これら原料粉末に表1に示される成分組成
の硬質粉末a〜kを表2に示される配合組成になるよう
に配合し、十分に混合し、得られた混合粉末を6ton
/cm2 の圧力で外径:35mm×内径:25mm×高
さ:10mmの寸法を有するリングに成形し、これをN
2 +5%H2 雰囲気中、温度:1160℃にて60分間
焼結し、所定形状に加工することにより表3に示される
素地中に硬質粒子が分散した全体組成を有する本発明バ
ルブシート1〜10および従来バルブシートを作製し
た。
の硬質粉末a〜kを表2に示される配合組成になるよう
に配合し、十分に混合し、得られた混合粉末を6ton
/cm2 の圧力で外径:35mm×内径:25mm×高
さ:10mmの寸法を有するリングに成形し、これをN
2 +5%H2 雰囲気中、温度:1160℃にて60分間
焼結し、所定形状に加工することにより表3に示される
素地中に硬質粒子が分散した全体組成を有する本発明バ
ルブシート1〜10および従来バルブシートを作製し
た。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表3に示される本発明バルブシート1〜1
0および従来バルブシートの耐摩耗性を評価する目的
で、本発明バルブシート1〜10および従来バルブシー
トを電気炉を有する摩耗試験機の支持台上にセットし、
ガソリン燃焼雰囲気中で350℃に加熱し、JIS S
UH−11からなる材質のバルブを前記支持台上にセッ
トした本発明バルブシート1〜10および従来バルブシ
ートに着座回数:1500回/minで着座させること
により摩耗試験を行い、各バルブシートの最大摩耗深さ
をおよび相手部材のバルブの最大摩耗深さを測定し、こ
れらの測定結果を表4に示した。
0および従来バルブシートの耐摩耗性を評価する目的
で、本発明バルブシート1〜10および従来バルブシー
トを電気炉を有する摩耗試験機の支持台上にセットし、
ガソリン燃焼雰囲気中で350℃に加熱し、JIS S
UH−11からなる材質のバルブを前記支持台上にセッ
トした本発明バルブシート1〜10および従来バルブシ
ートに着座回数:1500回/minで着座させること
により摩耗試験を行い、各バルブシートの最大摩耗深さ
をおよび相手部材のバルブの最大摩耗深さを測定し、こ
れらの測定結果を表4に示した。
【0024】
【表4】
【0025】
【発明の効果】表3〜表4に示した結果から、本発明バ
ルブシート1〜10は従来バルブシートに比べて、最大
摩耗深さが小さく、さらに相手部材であるバルブの最大
摩耗深さも小さいところから、本発明バルブシート1〜
10は従来バルブシートに比べて一段と優れた耐摩耗性
を有し、さらに相手攻撃性も少ないことが分かる。
ルブシート1〜10は従来バルブシートに比べて、最大
摩耗深さが小さく、さらに相手部材であるバルブの最大
摩耗深さも小さいところから、本発明バルブシート1〜
10は従来バルブシートに比べて一段と優れた耐摩耗性
を有し、さらに相手攻撃性も少ないことが分かる。
【0026】上述のように、この発明の鉄基焼結合金か
らなるバルブシートは、耐摩耗性が優れているので、ガ
ソリンエンジン、デーゼルエンジン、LPGエンジンな
どの高出力内燃機関のバルブシートとして十分に対応す
ることができ、実用に際しては、優れた性能を長期にわ
たって発揮することにより工業上優れた効果をもたらす
ものである。
らなるバルブシートは、耐摩耗性が優れているので、ガ
ソリンエンジン、デーゼルエンジン、LPGエンジンな
どの高出力内燃機関のバルブシートとして十分に対応す
ることができ、実用に際しては、優れた性能を長期にわ
たって発揮することにより工業上優れた効果をもたらす
ものである。
Claims (2)
- 【請求項1】焼結体素地中に、Cr:10.0〜60.
0重量%、Co:2.0〜30.0重量%、Mo:5.
0〜30.0重量%、Ni:2.0〜20.0重量%、
W:5.0〜15.0重量%、Si:0.5〜2.0重
量%、C:1.0〜5.0重量%を含有し、残りがFe
および不可避不純物からなる組成を有しかつ平均粒径:
10〜150μmの硬質粒子が5.0〜20.0体積%
均一分散して含まれている鉄基焼結合金であって、この
鉄基焼結合金は、全体の重量比がC:0.5〜2.0重
量%、Cr:1.0〜6.0重量%、Co:1.0〜1
5.0重量%、Ni:0.3〜15.0重量%、Mo:
0.3〜6.0重量%、Si:0.03〜0.4重量
%、W:0.3〜3.0重量%を含有し、残りがFeお
よび不可避不純物からなる組成を有することを特徴とす
る鉄基焼結合金。 - 【請求項2】請求項1記載の鉄基焼結合金からなること
を特徴とするバルブシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1401896A JPH09209095A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1401896A JPH09209095A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209095A true JPH09209095A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11849464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1401896A Withdrawn JPH09209095A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209095A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1172452A3 (en) * | 2000-06-20 | 2002-03-06 | Winsert, Inc. | Wear-resistant iron base alloy |
| US6436338B1 (en) | 1999-06-04 | 2002-08-20 | L. E. Jones Company | Iron-based alloy for internal combustion engine valve seat inserts |
| US6702905B1 (en) | 2003-01-29 | 2004-03-09 | L. E. Jones Company | Corrosion and wear resistant alloy |
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| US8613886B2 (en) | 2006-06-29 | 2013-12-24 | L. E. Jones Company | Nickel-rich wear resistant alloy and method of making and use thereof |
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| EP4036259A1 (en) * | 2021-01-27 | 2022-08-03 | National Tsing Hua University | High hardness and temperature-resistant alloy and article comprising the same |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP1401896A patent/JPH09209095A/ja not_active Withdrawn
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