JPH09209373A - 構造物の液状化対策構造 - Google Patents

構造物の液状化対策構造

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JPH09209373A
JPH09209373A JP8016889A JP1688996A JPH09209373A JP H09209373 A JPH09209373 A JP H09209373A JP 8016889 A JP8016889 A JP 8016889A JP 1688996 A JP1688996 A JP 1688996A JP H09209373 A JPH09209373 A JP H09209373A
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年久 久保田
Yoshiaki Yoshimi
吉昭 吉見
Hirotaka Kawasaki
廣貴 川崎
Nobuhiro Tsuchiya
信洋 土屋
Kazu Miyata
和 宮田
Takeshi Suzuki
健 鈴木
Mamoru Kawabe
衛 河辺
Masayoshi Sato
正義 佐藤
Takeyoshi Fukutake
毅芳 福武
Yutaka Fujita
豊 藤田
Katsuyuki Tamaoki
克之 玉置
Takeshi Miyamoto
武司 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に既設の構造物において地盤の液状化によ
る影響を最小限に抑えることのできる構造物の液状化対
策構造を提供することを課題とする。 【解決手段】 タンク1の外周部の下方の地盤G中に円
筒状のリング架構5を構築し、このリング架構5の上端
部をコーピング6を介してタンク1の基礎3の外周部に
一体化し、下端部を液状化層G1中に位置させる構成と
した。また、このリング架構5の下端部を、非液状化層
G2中に位置させて沈下可能な構成としてもよい。さら
には、リング架構5に代えて、杭を打設する構成として
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震発生時に液状
化の恐れのある地盤上に設置された、例えば既設のタン
ク(貯槽)等の構造物に適用するのに好適な構造物の液
状化対策構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、軟弱な地盤上に設置された既設
の古い(旧消防法により建設された)構造物、例えば地
上式のタンクは、地震発生時に下方の地盤が液状化する
恐れがある。このときには、タンク中心部の下方の地盤
はタンクの重量によって押さえつけられているために液
状化しにくいのに対し、タンク外周部の下方の地盤は、
押さえつけられる力が中心部に比較して小さいうえにタ
ンクが水平方向に回転しようとする力が地盤に大きく作
用する(ロッキング現象)ため、液状化しやすい性質を
有している。
【0003】このため、従来、このような既設のタンク
の地震時の地盤の液状化対策として、以下のような構造
(工法)が採用されている。まず、タンクの周囲地盤中
に、強固な支持層にまで達する剛性の高い筒状の連続壁
を打設する構造がある。
【0004】また、別の構造として、タンクの周囲か
ら、該タンクの中心部の鉛直下方位置に向けて斜めに棒
状のアンカー等の補強材を地盤中に挿入する構造もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の構造物の液状化対策構造には、以下のよ
うな問題が存在する。まず、タンクの周囲地盤中に筒状
の連続壁を構築する構造では、タンク直下の地盤が液状
化したときに、タンク外周部が連続壁によって強固な支
持層上に支持された形態となっているためにその沈下量
が小さいのに対し、中心部においては液状化の影響を受
けて沈下量が大きくなり、いわゆる不等沈下現象が生じ
てしまう。この結果、タンク本体に歪みが生じてしまう
恐れがある。
【0006】一方、タンクの周囲から中心部に向けて斜
めに補強材を挿入する構造では、地盤の液状化時に最も
弱点となるタンク外周部の地盤は強化されないため、液
状化に対する根本的な対策とはいえないという問題があ
る。
【0007】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、特に既設の構造物において地盤の液状化に
よる影響を最小限に抑えることのできる構造物の液状化
対策構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
軟弱な液状化層上に構築された構造物の液状化対策構造
であって、該構造物の外周部の下方の地盤中に杭または
連続壁が構築され、該杭または連続壁の上端部が前記構
造物の外周部に一体化され、かつ下端部が前記地盤の液
状化層中、または強固な支持層上の非液状化層中に位置
する構成とされていることを特徴としている。
【0009】請求項2に係る発明は、軟弱な液状化層上
に構築された構造物の液状化対策構造であって、該構造
物の外周部の下方の地盤中に、前記構造物の外周部から
鉛直下方に延在する第一のグラウンドアンカーと、前記
構造物の外周部からその中央部の鉛直下方位置に向けて
斜めに延在する第二のグラウンドアンカーとが打設さ
れ、これら第一および第二のグラウンドアンカーそれぞ
れの上端部が前記構造物の外周部に一体化され、下端部
が前記液状化層の下方に位置する強固な支持層に固定さ
れていることを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の構造物の液状化対策構造において、前記構造物の
少なくとも外周部の下方の前記液状化層が地盤改良され
ていることを特徴としている。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の構造物の液状化対策構造において、
前記構造物が既設の構造物であり、かつ、杭または連続
壁,グラウンドアンカー,地盤改良が、後施工されたも
のであることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る構造物の液状
化対策構造の第一ないし第五の実施の形態について、図
1ないし図5を参照して説明する。
【0013】[第一の実施の形態]ここでは、まず、構
造物の外周部の下方の地盤中に、例えば筒状の連続壁を
構築する場合の例を用いて説明する。
【0014】図1に示すように、既設のガス貯蔵用のタ
ンク(構造物)1は、例えば、表層部が液状化しやすい
液状化層G1、該液状化層G1の下方が液状化しにくい
非液状化層G2、さらにその下方が強固な支持層G3と
なっている地盤G上に構築されている。そして、このタ
ンク1は、平面視円筒形のタンク本体2と、液状化層G
1の表層部に形成された所定厚さのコンクリート造の基
礎3とから構成されている。
【0015】このような既設のタンク1が構築されてい
る地盤Gの液状化対策構造は、以下のようになってい
る。タンク1の外周部の直下方の地盤G中には、該タン
ク1の外周部に沿った円筒状のリング架構(連続壁)5
が構築されている。このリング架構5は、鉄筋コンクリ
ート製の矢板を複数環状に配置して構成されたものであ
る。そして、このリング架構5は、その下端部が液状化
層G1中所定の深さに位置するようになっており、上端
部は、その全周が鉄筋コンクリート製の環状のコーピン
グ6を介してタンク1の基礎3の外周部に一体化されて
いる。
【0016】さらに、タンク1の下方の液状化層G1
は、該タンク1の外周部でかつコーピング6の内側の環
状の部分7が地盤改良されて固化されている。
【0017】このような液状化対策構造を実現するに
は、まず既設のタンク1の基礎3から例えば2〜3m外
周側に、リング架構5を構成する複数の矢板を地盤Gの
液状化層G1中の所定深さまで打設する。この矢板の打
設には、打撃・振動による打ち込み工法、先行掘削した
孔に埋め込む埋め込み工法、圧入工法等が用いられる。
【0018】このようにしてリング架構5を構築した
後、このリング架構5と基礎3との間隙から、タンク1
の基礎3の外周部の下方の液状化層G1の環状の部分7
を、薬液注入工法や高圧噴射撹拌工法等の各種地盤改良
工法によって、地盤改良して固化させる。
【0019】次いで、前記構築したリング架構5の上端
部近傍の地盤Gを掘り下げ、リング架構5の上端部を出
現させる。そして、ここに鉄筋コンクリート造のコーピ
ング6を構築することによってリング架構5とタンク1
の基礎3とを一体化させる。これによって、図1に示し
たタンク1の液状化対策構造の施工が完了する。
【0020】上述したタンク1の液状化対策構造では、
タンク1の外周部の下方の地盤G中にリング架構5が構
築され、このリング架構5の上端部がコーピング6を介
してタンク1の基礎3の外周部に一体化され、下端部が
液状化層G1中に位置する構成とされている。このリン
グ架構5によって地盤Gの液状化層G1中で鉛直および
水平方向の抵抗力を生み出すことができ、これによって
地震発生時に液状化層G1が液状化したとしてもタンク
1のロッキング現象を軽減させることができる。また、
このリング架構5によってその外側の液状化層G1で発
生する過剰水圧を遮断することができるので、タンク1
を支持する液状化層G1の地震時における変形を抑える
ことができる。加えて、リング架構5の下端部が液状化
層G1中に位置して、強固な支持層G3にまで達しない
構成となっているので、液状化層G1が液状化した場合
にもタンク1の中心部と外周部とでその沈下量に大きな
差が生じるのを抑えることができ、これによって不等沈
下を軽減してタンク1に歪みが生じるのを防止すること
ができる。このようにして、地盤Gの液状化層1の液状
化による既設のタンク1への影響を従来よりも大幅に軽
減することが可能となる。
【0021】[第二の実施の形態]次に、本発明に係る
構造物の液状化対策構造の第二の実施の形態について説
明する。ここでは、上記第一の実施の形態で示したタン
ク1の液状化対策構造に対し、リング架構5の下端部を
非液状化層G2に位置させるとともに、地盤改良する範
囲を拡大した場合の例を用いて説明する。以下の説明に
おいては、前記第一の実施の形態と共通する構成につい
ては同符号を付し、その説明を省略する。
【0022】図2に示すように、タンク1は、その外周
部の直下方の地盤G中に、該タンク1の外周部に沿った
円筒状のリング架構(連続壁)10が構築されており、
その上端部は、全周にわたって、鉄筋コンクリート製の
環状のコーピング6を介してタンク1の外周部に一体化
されている。
【0023】このリング架構10は、鋼製の矢板を複数
環状に配置して連続壁状の構成としたもので、その下端
部が非液状化層G2中所定の深さに位置するようになっ
ている。このリング架構10の下方には空隙11が形成
されており、これによってリング架構10が沈下可能な
構成となっている。
【0024】さらに、タンク1の下方の液状化層G1
は、その全面部分12が地盤改良されて固化されてい
る。
【0025】このような液状化対策構造を実現するに
は、上記第一の実施の形態と全く同様の工法を適用する
が、リング架構10を構成する複数の矢板を打設するに
際しては、この矢板を非液状化層G2中に所定深さまで
一旦打ち込んだ後、上方に引き上げることによって、非
液状化層G2中に空隙11を形成する。
【0026】上述したタンク1の液状化対策構造では、
タンク1の外周部の下方の地盤G中にリング架構10が
構築され、このリング架構10の上端部がコーピング6
を介してタンク1の基礎3の外周部に一体化され、下端
部が非液状化層G2中に位置する構成とされている。こ
れにより、前記第一の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0027】また、リング架構10の下端部が、非液状
化層G2にまで根入れされ、かつその下方に空隙11が
形成されてこのリング架構10が沈下可能とされた構成
となっている。これによって、液状化層G1が液状化し
た場合にも、タンク1の側方流動を防止して、強固な支
持構造を実現することができる。しかもリング架構10
が沈下可能となっているので、タンク1とリング架構1
0とが一体的に沈下することによって、タンク1の不等
沈下を抑えてタンク本体2に歪みが生じるのを防止する
ことができる。
【0028】さらに、タンク1の下方の全面部分12が
地盤改良されて固化されているので、これによって、よ
り高い液状化抵抗を発揮することができる。
【0029】なお、上記第二の実施の形態において、リ
ング架構10について、必ずしも全周にわたって連続す
る必要はなく、例えばタンク1に接続する配管等がある
場合には、その部分のみには矢板を配置しなくてもよ
い。これは、リング架構10は、液状化した地盤が基礎
下から流出しようとする動きを抑える働きを、そのフー
プテンションに期待するものではなく、リング架構10
の曲げ剛性に期待するものであるから、部分的に矢板が
欠落した状態であっても上記の対策効果を発揮すること
ができるからである。また、このリング架構10を鋼製
の矢板で構成するようにしたが、これ以外にも、鋼管矢
板、ソイルモルタル壁、コンクリート地中壁等であって
もよい。
【0030】[第三の実施の形態]次に、本発明に係る
構造物の液状化対策構造の第三の実施の形態について説
明する。ここでは、例えば、構造物の下方の地盤中に杭
を打設する場合の例を用いて説明する。以下の説明にお
いて、前記第一および第二の実施の形態と共通する構成
については同符号を付し、その説明を省略する。
【0031】図3に示すように、タンク1の外周部の直
下方の地盤G中には、該タンク1の外周部に沿った平面
視環状の位置に、多数の杭20,20,…が所定間隔毎
に打設されている。
【0032】各杭20は、その軸線方向に沿って所定間
隔ごとに多数の節20a,20a,…が形成されたいわ
ゆる節杭で、その下端部が液状化層G1中所定の深さに
位置するようになっている。そして、各杭20の上端部
は、その全周が鉄筋コンクリート製の環状のコーピング
6を介してタンク1の外周部に一体化されている。この
ようにして、タンク1は、杭20とコーピング6とから
なる、いわば櫛状をなした櫛形架構21によって支持さ
れた構成となっている。
【0033】さらに、タンク1の下方の液状化層G1
は、該タンク1の外周部でかつコーピング6の内側の環
状の部分7が地盤改良されて固化されている。
【0034】このような液状化対策構造を実現するに
は、まず既設のタンク1の基礎3から例えば2〜3m外
周側に、杭20,20,…を地盤Gの液状化層G1中の
所定深さまで打設する。各杭20の打設には、打撃・振
動による打ち込み工法、先行掘削した孔に埋め込む埋め
込み工法等が用いられる。
【0035】このようにして所定数の杭20を打設した
後、タンク1の基礎3の外周部の下方の液状化地盤G1
の環状の部分7を、薬液注入工法や高圧噴射撹拌工法等
の各種地盤改良工法によって地盤改良して固化させる。
【0036】次いで、杭20,20,…の上端部近傍の
地盤Gを掘り下げ、杭20,20,…の上端部を出現さ
せる。そして、ここに鉄筋コンクリート造のコーピング
6を構築することによって杭20,20,…とタンク1
の基礎3とを一体化させる。これによって、図3に示し
たタンク1の液状化対策構造の施工が完了する。
【0037】上述したタンク1の液状化対策構造では、
タンク1の外周部の下方の地盤G中に杭20,20,…
が所定間隔ごとに打設され、これら杭20の上端部がコ
ーピング6を介してタンク1の基礎3の外周部に一体化
され、下端部が液状化層G1中に位置する構成とされて
いる。これにより、地盤中に打ち込んだ杭20,20,
…によって、地盤Gを締め固めることができ、液状化の
発生を抑えることができる。また、杭20,20,…と
コーピング6とからなる櫛形架構21によって、地盤G
の液状化層G1中で鉛直および水平方向の抵抗力を生み
出すことができ、これによって地震発生時に液状化層G
1が液状化した場合にもタンク1のロッキング現象を軽
減させることができる。また、この櫛形架構21によっ
てその外側の液状化層G1で発生する過剰水圧を遮断す
ることができるので、タンク1を支持する液状化層G1
の地震時における変形を抑えることができる。加えて、
各杭20の下端部が液状化層G1中に位置して、強固な
支持層G3にまで達しない構成となっているので、液状
化層G1が液状化した場合にもタンク1の中心部と外周
部とでその沈下量に大きな差が生じるのを抑えることが
でき、これによって不等沈下を軽減し、タンク本体2に
歪みが生じるのを防止することができる。このようにし
て、地盤Gの液状化層1の液状化による既設のタンク1
への影響を従来よりも大幅に軽減することが可能とな
る。
【0038】[第四の実施の形態]次に、本発明に係る
構造物の液状化対策構造の第四の実施の形態について説
明する。例えば上記第三の実施の形態で示したタンク1
の液状化対策構造に対し、地盤改良する範囲を拡大した
場合の例を用いて説明する。以下の説明においては、前
記第三の実施の形態と共通する構成については同符号を
付し、その説明を省略する。
【0039】図4に示すように、タンク1は、その外周
部の直下方の地盤G中に、該タンク1の外周部に沿って
所定間隔ごとに例えば節杭等の杭30,30,…が打設
されており、その上端部は、その鉄筋コンクリート製の
環状のコーピング6を介してタンク1の外周部に一体化
されている。このようにして、杭30とコーピング6と
からなる櫛形架構32が構成されている。各杭30は、
その下端部が液状化層G1中所定の深さに位置するよう
になっている。さらに、タンク1の下方の液状化層G1
は、その全面部分12が地盤改良されて固化されてい
る。
【0040】このような液状化対策構造を実現するに
は、上記第三の実施の形態と全く同様の工法を適用す
る。
【0041】上述したタンク1の液状化対策構造では、
タンク1の外周部の下方の地盤G中に杭30,30,…
が所定間隔ごとに打設され、これら杭30の上端部がコ
ーピング6を介してタンク1の基礎3の外周部に一体化
され、下端部が液状化層G1中に位置する構成とされて
いる。これにより、前記第三の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。さらに、タンク1の下方の全面部
分12が地盤改良されて固化されているので、これによ
って、より高い液状化抵抗を発揮することができる。
【0042】なお、上記第一ないし第四の実施の形態に
おいて、タンク1の下方の液状化層G1の環状の部分7
または全面部分12を地盤改良する構成としたが、タン
ク1の大きさや重量、液状化層G1の土質等によっては
地盤改良しない構成としてもよい。
【0043】[第五の実施の形態]次に、本発明に係る
構造物の液状化対策構造の第五の実施の形態について説
明する。ここでは、例えば、構造物の下方にグラウンド
アンカーを打設する場合の例を用いて説明する。以下の
説明において、前記第一ないし第四の実施の形態と共通
する構成については同符号を付し、その説明を省略す
る。
【0044】図5に示すように、タンク1の外周部の直
下方の地盤G中には、該タンク1の外周部に沿った環状
の位置に、所定間隔ごとに、多数のグラウンドアンカー
40,41が緊張状態で打設されている。
【0045】グラウンドアンカー(第一のグラウンドア
ンカー)40は、鉛直下方に向けて延在するよう打設さ
れている。一方、グラウンドアンカー(第二のグラウン
ドアンカー)41は、タンク1の外周部から、その中心
部の鉛直下方位置に向けて斜めに延在するよう打設され
ている。これらグラウンドアンカー40,41は、それ
ぞれその下端部が、液状化層G1および非液状化層G2
の下方の強固な支持層G3に打ち込まれており、上端部
が鉄筋コンクリート製のブロック42を介してタンク1
の基礎3の外周部に一体化されている。このブロック4
2は、断面視すると上方から下方に向けてその幅寸法が
漸次小さくなるクサビ状の形状をなしている。これによ
り、グラウンドアンカー40,41に緊張力を導入した
ときに、このブロック42によって地盤Gに対して圧縮
力が作用するようになっている。
【0046】このような液状化対策構造を実現するに
は、まず既設のタンク1の基礎3から例えば2〜3m外
周側に、グラウンドアンカー40,41を削孔・設置す
る。次いで、基礎3の外周部の地盤に鉄筋コンクリート
でブロック42を構築し、グラウンドアンカー40,4
1と基礎3とを一体化する。しかる後に、各グラウンド
アンカー40,41に所定の緊張力を導入して定着させ
る。これによって、図5に示したタンク1の液状化対策
構造の施工が完了する。
【0047】上述したタンク1の液状化対策構造では、
タンク1の外周部の下方の地盤G中に、鉛直下方に延在
するグラウンドアンカー40が打設され、該グラウンド
アンカー40の上端部がタンク1の基礎3の外周部にブ
ロック42を介して一体化され、下端部が液状化層G1
の下方に位置する強固な支持層G3に固定された構成と
なっている。このグラウンドアンカー40によって、タ
ンク1の外周部に鉛直荷重が導入され、これによってタ
ンク1の外周部から地盤Gに押さえ付け効果を付与する
ことができ、液状化層G1を液状化しにくくすることが
できる。また、タンク1の外周部から、中心部の鉛直下
方位置に向けて斜めに延在するグラウンドアンカー41
が打設された構成となっている。このグラウンドアンカ
ー41の引張抵抗によって液状化層G1の剪断変形を抑
制することができる。
【0048】さらに、これらグラウンドアンカー40、
41の上端部が断面視クサビ状のブロック42に固定さ
れた構成となっている。これにより、グラウンドアンカ
ー40,41に導入された緊張力によって、ブロック4
2から地盤Gに圧縮力を有効に作用させることができ、
上記効果をより顕著なものとすることができる。このよ
うにして、地盤Gの液状化層G1の液状化による既設の
タンク1への影響を従来よりも大幅に軽減することが可
能となる。
【0049】なお、上記第一ないし第五の実施の形態に
おいて、本発明に係る構造物の液状化対策構造を適用す
る構造物の一例として円筒状のタンク1を用いたが、も
ちろん、構造物の規模、形状等を問うものではなく、さ
らには既設の構造物だけでなく、新設の構造物にも適用
することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る構
造物の液状化対策構造によれば、構造物の外周部の下方
の地盤中に杭または連続壁を構築し、その上端部を構造
物の外周部に一体化し、かつ下端部を液状化層、または
強固な支持層上の非液状化層中に位置させる構成とし
た。このようにして設けた杭や連続壁が地盤内で鉛直お
よび水平方向の抵抗力を生み出し、これによって構造物
のロッキング現象を軽減させることができる。また、杭
や連続壁の外側の地盤で発生する過剰水圧を遮断するこ
とができるので、構造物を支持する地盤の地震時におけ
る剪断変形を抑えることができる。加えて、杭や連続壁
が液状化層または非液状化層中に位置しており、強固な
支持層にまで達しない構成となっているので、地盤が液
状化した場合にも構造物の中心部と外周部とで沈下量に
大きな差が生じるのを抑えることができ、これによって
不等沈下を軽減し、構造物に歪みが生じるのを防止する
ことができる。また、連続壁を構築する場合、この連続
壁の下端部を非液状化層にまで根入れし、かつ沈下可能
としておくことによって、液状化層が液状化した場合に
も構造物の側方流動を防止することができる。一方、杭
を構築した場合には、この杭によって地盤を締め固める
ことができ、この点からも地盤の液状化を抑えることが
できる。このようにして、上記液状化構造によって、地
盤の液状化による影響を従来よりも大幅に軽減すること
が可能となる。
【0051】請求項2に係る構造物の液状化対策構造に
よれば、構造物の外周部の下方の地盤中に、構造物の外
周部から鉛直下方に延在する第一のグラウンドアンカー
と、外周部から中心部の鉛直下方位置に向けて延在する
第二のグラウンドアンカーとを打設し、これらそれぞれ
のグラウンドアンカーの上端部を構造物の外周部に一体
化し、下端部を液状化層の下方に位置する強固な支持層
に固定する構成とした。これにより、第一のグラウンド
アンカーによって、構造物の外周部に鉛直荷重が導入さ
れ、これによって構造物の外周部から地盤に押さえ付け
効果を付与することができ、液状化しにくくすることが
できる。また、構造物の外周部から中心部の鉛直下方位
置に向けて斜めに打設した第二のグラウンドアンカーに
より、その引張抵抗によって、構造物の剪断変形の抑制
を図ることも可能となる。
【0052】請求項3に係る構造物の液状化対策構造に
よれば、構造物の少なくとも外周部の下方の地盤を地盤
改良した構成となっている。これにより、さらに液状化
に対する抵抗力を高めることができ、請求項1または2
に係る効果をより一層顕著なものとすることができる。
【0053】請求項4に係る構造物の液状化対策構造に
よれば、構造物が既設の構造物であり、かつ杭または連
続壁,グラウンドアンカー,地盤改良が後施工されたも
のである構成となっている。このようにして既設の構造
物に後から液状化対策を施すことによって、液状化に対
する影響を従来よりも大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造物の液状化対策構造の第一の
例を示す立断面図である。
【図2】本発明に係る構造物の液状化対策構造の第二の
例を示す立断面図である。
【図3】本発明に係る構造物の液状化対策構造の第三の
例を示す立断面図である。
【図4】本発明に係る構造物の液状化対策構造の第四の
例を示す立断面図である。
【図5】本発明に係る構造物の液状化対策構造の第五の
例を示す立断面図である。
【符号の説明】
1 タンク(構造物) 5,10 リング架構(連続壁) 20,30 杭 40 グラウンドアンカー(第一のグラウンドアンカ
ー) 41 グラウンドアンカー(第二のグラウンドアンカ
ー) G 地盤 G1 液状化層 G2 非液状化層 G3 強固な支持層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 信洋 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮田 和 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 鈴木 健 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 河辺 衛 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 正義 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 福武 毅芳 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 藤田 豊 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 玉置 克之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮本 武司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱な液状化層上に構築された構造物の
    液状化対策構造であって、該構造物の外周部の下方の地
    盤中に杭または連続壁が構築され、該杭または連続壁の
    上端部が前記構造物の外周部に一体化され、かつ下端部
    が前記地盤の液状化層中、または強固な支持層上の非液
    状化層中に位置する構成とされていることを特徴とする
    構造物の液状化対策構造。
  2. 【請求項2】 軟弱な液状化層上に構築された構造物の
    液状化対策構造であって、該構造物の外周部の下方の地
    盤中に、前記構造物の外周部から鉛直下方に延在する第
    一のグラウンドアンカーと、前記構造物の外周部からそ
    の中央部の鉛直下方位置に向けて斜めに延在する第二の
    グラウンドアンカーとが打設され、 これら第一および第二のグラウンドアンカーそれぞれの
    上端部が前記構造物の外周部に一体化され、下端部が前
    記液状化層の下方に位置する強固な支持層に固定されて
    いることを特徴とする構造物の液状化対策構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の構造物の液状化
    対策構造において、前記構造物の少なくとも外周部の下
    方の前記液状化層が地盤改良されていることを特徴とす
    る構造物の液状化対策構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の構
    造物の液状化対策構造において、前記構造物が既設の構
    造物であり、かつ杭または連続壁,グラウンドアンカ
    ー,地盤改良が、後施工されたものであることを特徴と
    する構造物の液状化対策構造。
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