JPH0920944A - ロール成形用純チタン薄板 - Google Patents

ロール成形用純チタン薄板

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JPH0920944A
JPH0920944A JP16774795A JP16774795A JPH0920944A JP H0920944 A JPH0920944 A JP H0920944A JP 16774795 A JP16774795 A JP 16774795A JP 16774795 A JP16774795 A JP 16774795A JP H0920944 A JPH0920944 A JP H0920944A
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thin plate
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Isamu Takayama
勇 高山
Motomi Masaki
基身 正木
Kinichi Kimura
欽一 木村
Naoaki Harada
尚明 原田
Muraaki Nishida
祚章 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のロールによる折り曲げ加工に加えて、
ロールによる溝付けを含むロール成形を行う際に生じる
波状の形状不良(ポケットウェーブ)の発生を効果的に
低減したロール成形用純チタン薄板を提供する。 【構成】 冷間圧延方向に直角な方向(T方向)の0.
2%耐力が130MPa以上180MPa以下であり、
かつ両端部に耳波が付与されていることを特徴とするロ
ール成形用純チタン薄板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図2に示すような
形材に、通常のロールによる折り曲げ加工に加えて、ロ
ールによる溝付けを含むロール成形を行う際に生じる波
状の形状不良(ポケットウェーブ)の発生を効果的に低
減したロール成形用純チタン薄板に関するものである。
この純チタン薄板から成形された形材は、屋根や外装等
に使用される。
【0002】
【従来の技術】薄鋼板のロール成形性を検討した例とし
ては、「塑性と加工」Vol.20、No.225(1
979)、P.993等がある。しかし、純チタン薄板
の材質は、冷間圧延方向に直角な方向(T方向)のr値
が薄鋼板に比べて非常に大きい等、薄鋼板の材質と種々
の点で異なるので、その知見をそのまま活かせない。
【0003】一方、建材用純チタン薄板に関する技術
が、特開平1−96362号公報に開示されている。こ
の技術は、冷間圧延および連続焼鈍を行うことによって
製造される成形加工用純チタン薄板に関するものであっ
て、平均結晶粒径が5〜28μmであり、かつ前記焼鈍
の直後から加工成形までの間に弾性限を超える加工成形
が与えられておらず、少なくとも圧延方向に対して直角
方向に変形した際に降伏現象を示すことを特徴とするも
のである。しかし、この建材用純チタン薄板は、通常の
ロールによる折り曲げ加工のみのロール成形時に発生す
るポケットウェーブは低減できるが、通常のロールによ
る折り曲げ加工に加えて、ロールによる溝付けを含むロ
ール成形を行う際に生じるポケットウェーブの発生は低
減できなかった。
【0004】また、チタン特有の材質面からポケットウ
ェーブ低減を検討したところ、冷間圧延によりランクフ
ォード値を小さくし、かつ0.2%耐力を高くすること
によりポケットウェーブが激減あるいは解消することを
見出し、特願平6−187528号を出願するに至っ
た。しかしながら、このロール成形用純チタン薄板は、
通常のロールによる折り曲げ加工のみのロール成形時に
発生するポケットウェーブは低減できるが、通常のロー
ルによる折り曲げ加工に加えて、ロールによる溝付けを
含むロール成形を行う際に生じるポケットウェーブの発
生は低減できなかった。
【0005】さらに、本発明に関連したロール成形方法
に関する技術が、特開昭56−66321号公報に開示
されている。この技術は、ロール成形により材料を縦軸
に沿って折り曲げる際に、該折り曲げ部に本来の折り曲
げとは別に材料を縦方向に延伸させる圧下を加えて、成
形による材料の波打ち変形を防止することを特徴とする
ものである。しかし、この方法は微妙な板厚変化のある
実際の板に対して微妙な伸びを局部的に加える方法であ
り、比較的簡単なロール成形機に複雑な圧延機を付設す
ることになり、現実的な方法とはいえず普及するには至
っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロールによ
る溝付け加工を含むロール成形機により形材に成形した
時に生じるポケットウェーブを効果的に低減する純チタ
ン薄板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、冷間
圧延方向に直角な方向(T方向)の0.2%耐力が13
0MPa以上180MPa以下であり、かつ両端部に耳
波が付与されていることを特徴とするロール成形用純チ
タン薄板を要旨とするものである。
【0008】本発明者らは、鋭意研究した結果、以下に
述べるように、通常のロールによる折り曲げ加工のみの
ロール成形時に発生するポケットウェーブを低減するチ
タンの材質と、通常のロールによる折り曲げ加工に加え
て、ロールによる溝付けを含むロール成形時に発生する
ポケットウェーブを低減するチタンの材質とは、相反す
るものであるという知見を得た。さらに、本発明者ら
は、レベラー等により耳波を付与することと組み合わせ
て、本発明を完成させるに至った。
【0009】通常のロールによる折り曲げ加工のみのロ
ール成形の場合は、板の端部がT方向に折り曲げられる
と幅方向には引張応力が発生する。このとき、長手方向
には圧縮力が発生し、塑性変形域に至ると折り曲げ部は
長手方向に縮み、さらに圧縮応力がウェッブ部の挫屈応
力を超えるとポケットウェーブが発生すると考えられ
る。
【0010】ここで、薄鋼材のT方向のr値は約1であ
るが、通常の純チタン薄板のr値は6〜10で非常に大
きい。T方向のr値が大きいと、ロール成形時に長手方
向に大きな圧縮応力が発生し、折り曲げ部は長手方向に
縮みやすく、ポケットウェーブが発生しやすい。それゆ
え、T方向のr値は小さい方が望ましい。
【0011】さらに、薄鋼板のT方向の上降伏強さは3
00〜350MPaであるが、通常の純チタン薄板(J
IS1種)のT方向の0.2%耐力は200〜240M
Paで小さい。この値が小さいと、ロール成形時に、板
の端部がT方向に折り曲げられる過程で幅方向に発生し
た引張応力によって、折り曲げ部は塑性変形域に至りや
すく、長手方向に発生した圧縮応力によってポケットウ
ェーブを発生しやすい。それゆえ、T方向の0.2%耐
力は大きい方が望ましい。
【0012】通常のロールによる折り曲げ加工のみのロ
ール成形の場合は、このような特性を備えた純チタン薄
板はポケットウェーブの発生を低減または解消すること
ができる。しかしながら、通常のロールによる折り曲げ
加工に加えて、ロールによる溝付けを含むロール成形の
場合、このような純チタン薄板はポケットウェーブの発
生を低減できなかった。
【0013】この原因は、以下のように推定される。す
なわち、ロールによる溝付け加工時に、0.2%耐力が
大きい純チタン薄板は、溝付け加工が始まっても塑性変
形が遅れ、その結果、加工予定部を中心としてその周辺
の板が弾性変形して通常の平面から外れてしまい、その
後に引き続くロール成形に悪影響を及ぼして成形後にね
じれや反りとなり、これを平面に押さえつけるとポケッ
トウェーブが発生する。
【0014】ここで、T方向の0.2%耐力が180M
Pa以下であるのは、溝付け加工が始まると、加工予定
部が速やかに変形することによって、その周辺の板が弾
性変形して通常の平面から外れてしまうのを防ぐためで
ある。また、T方向の0.2%耐力が130MPa以上
としたのは、工業用レベルの純度の純チタンでは130
MPa未満にすることが困難なためである。
【0015】次に、両端部に耳波を付与するのは、上記
のような軟らかい純チタン薄板は、ロールによる曲げ加
工時に長手方向に縮み、ポケットウェーブが発生するの
を防止するためである。例えば、レベラー等により両端
に耳波を付与することで、折り曲げ部に発生する縮み相
当分を予め伸ばしておくことにより、ポケットウェーブ
は発生しない。また、端部は折り曲げ部に対してさらに
長くなっているが、成形加工上の問題はなかった。さら
に薄鋼板では、レベラー加工によりポケットウェーブが
発生しやすくなるが、純チタン薄板ではこのような現象
がないことも確認した。
【0016】本発明のチタン薄板にレベラーにて付与す
る耳波急峻度の程度は1.2〜3.5%(好ましくは、
1.5〜2.5%)であり、このとき板端部から最も遠
い折り曲げ位置(55〜70mm)の耳波急峻度は0.
1〜0.5%である。このような小さな値でもポケット
ウェーブ低減に効果があるのは、ロール成形初期に板端
部に近い位置でロールによる溝付け成形が行われて剛性
が高く、しかも板中央部よりも長い部分が形成されるた
めに、板全体に引張応力が発生していることもポケット
ウェーブ低減に効果があるものと考えられる。なお、こ
の値の最適値は、ロール成形機の成形方法により若干異
なる。ロールによる曲げ加工角度がロール一段当たりよ
り大きい場合や溝付け位置や折り曲げ位置がより内側で
ある場合は、耳波急峻度をより大きくする必要がある。
【0017】ここで、板端部にできるとなり合う谷の距
離L、となり合う谷の間の山の高さ(となり合う谷がつ
くる基準面からの高さ)Hとしたとき、耳波急峻度はH
/Lを百分率(%)で表示したものである。
【0018】なお、通常の純チタン1種のT方向の0.
2%耐力は220〜240MPaであり、成形加工用の
純チタン1種のT方向の0.2%耐力は200〜220
MPaである。成形加工用の純チタン1種が、ロールに
よる溝付けを有するロール成形に対して不十分であるの
は、通常の成形機では加工部周辺を適度に拘束すること
ができるのに対して、ロールによる溝付けは加工部周辺
をほとんど拘束できないためである。
【0019】
【実施例】
実施例1 純チタンJIS1種、粒径10〜200μm、板厚約
0.4mm、板幅450mm、長さ4000mmであ
り、レベラーにより耳波を1.5%付与しているか、あ
るいは付与していない純チタン薄板を供試材とした。表
1のNo.1〜No.3が本発明例であり、これらは冷
間圧延と焼鈍後にスキンパス圧延した後に再度焼鈍して
粒径を120〜200μmとし、さらに耳波を付与して
いる。No.4、5は、冷間圧延と焼鈍後にスキンパス
圧延した後に再度焼鈍して粒径を120〜200μmと
し、耳波を付与していない。No.6、7は通常材の比
較例。No.8は冷間加工により0.2%耐力を高くし
た比較例。No.9は連続焼鈍ままの材料であり、T方
向の降伏伸びが0.7%ある。No.10はNo.9に
耳波を付与したものである。
【0020】ロール成形の方法は、形材の断面が図2に
示すような形状であり、働き幅が300mmで、両端部
はロールにより溝付け加工されている。ロール段数は2
0段である。ロールのギャップは約0.8mmとした。
ポケットウェーブの大きさは、板幅中央部での急峻度を
測定し、3点の平均値とした。目標の急峻度は0.2%
以下とした。0.2%以下になると目視による視察では
ほとんど目立たない。ポケットウェーブ急峻度は、耳波
急峻度と同様に、形材の幅方向の中央部でのポケットウ
ェーブの高さ、もしくはポケットウェーブの高さが最大
となる位置でのポケットウェーブ高さと同じ位置でのポ
ケットウェーブのすそ野の長さ(形材の長手方向)を測
定し、高さを長さで割った値とした。
【0021】ロール成形試験の結果、T方向の0.2%
耐力が180MPa以下であり、かつ耳波のある本発明
例の場合には、ポケットウェーブの発生を効果的に抑制
できることが分かる。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明により、通常のロールによる折り
曲げ加工に加えて、ロールによる溝付けによりロール成
形機により純チタン薄板を形材に成形したときに生じる
波状の形状不良(ポケットウェーブ)を効果的に低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】T方向の0.2%耐力とポケットウェーブ急峻
度の関係を示す図である。
【図2】ロール成形品を示す図である。
【符号の説明】
1 純チタン薄板 2 ウェッブ部 3 折り曲げ部 4 ポケットウェーブ 5 ロールによる溝付け加工部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 尚明 光市大字島田3434番地 新日本製鐵株式会 社光製鐵所内 (72)発明者 西田 祚章 光市大字島田3434番地 新日本製鐵株式会 社光製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延方向に直角な方向(T方向)の
    0.2%耐力が130MPa以上180MPa以下であ
    り、かつ両端部に耳波が付与されていることを特徴とす
    るロール成形用純チタン薄板。
JP16774795A 1995-07-03 1995-07-03 ロール成形用純チタン薄板 Expired - Lifetime JP3362326B2 (ja)

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