JPH09211796A - レンズ付きフイルムユニット及びレンズ付きフイルムユニットへのフイルムカートリッジ装填方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びレンズ付きフイルムユニットへのフイルムカートリッジ装填方法

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JPH09211796A
JPH09211796A JP2006696A JP2006696A JPH09211796A JP H09211796 A JPH09211796 A JP H09211796A JP 2006696 A JP2006696 A JP 2006696A JP 2006696 A JP2006696 A JP 2006696A JP H09211796 A JPH09211796 A JP H09211796A
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cartridge
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修由 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルムカートリッジをレンズ付きフイルム
ユニットの底面側から軸方向に装填できるようにする。 【解決手段】 連結棒69を組み付けた後に、駆動軸5
7及びバネ60を遮光蓋の閉じ位置である係止レバー5
9がストッパー87に当接した状態で組み付ける。駆動
軸57を遮光蓋の開き位置に合致する反時計方向に回動
させ、係止レバー59で連結棒68のレバー保持部70
を押し退け、元の位置に戻ったレバー保持部70と係止
レバー59とを係合させ、駆動軸57を遮光蓋の開き位
置に保持する。その後、遮光蓋が開き位置に回動された
状態のフイルムカートリッジを、カートリッジ室43の
底面側から軸方向に装填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルムカートリ
ッジが用いられるレンズ付きフイルムユニットと、フイ
ルムカートリッジの装填方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】当技術分野で提案され、雑誌「写真工
業」((株)写真工業出版社 1994年12月号 p.11)
にも紹介されたAPS(Advanced Photo System)対応の
フイルムカートリッジは、カートリッジ本体にプラスチ
ックが用いられ、さらにフイルム出入り口の遮光に従来
のテレンプに代えて、フイルム出入り口を開放する開き
位置とフイルム出入り口を閉鎖して遮光する閉じ位置と
の間で回動自在とされたプラスチック製の遮光蓋が用い
られている。この遮光蓋は、フイルムカートリッジがカ
メラに装填されるとカメラ内部の機構によって開き位置
に回動され、カメラから取り出す際には閉じ位置に回動
される。
【0003】上記フイルムカートリッジは小型,軽量で
あるため、メーカーでの製造段階で写真フイルムが装填
して販売されるレンズ付きフイルムユニットに装填する
という提案が各種なされている。このようなレンズ付き
フイルムユニットは、従来の135サイズの写真フイル
ムパトローネが装填されるレンズ付きフイルムユニット
と同様に、フイルムカートリッジが収納されるカートリ
ッジ室と、ロール状に巻かれた写真フイルムが収納され
るフイルムロール室とが一体に形成された本体基部と、
フイルムカートリッジのスプールに係合される巻上げダ
イヤルと、各種撮影機構が組み込まれ本体基部の前面に
組み付けられる露光ユニットと、本体基部の前面及び背
面側を覆う前カバー及び後カバーとから構成されてい
る。
【0004】また、上記のようなフイルムカートリッジ
を用いたレンズ付きフイルムユニットでは、使用後のフ
イルムカートリッジの取出し作業の効率を向上させるた
めに、カートリッジ室の底面を光密に覆う底蓋の開放に
連動して、遮光蓋を自動的に閉じるようにした遮光蓋回
動機構を設けたものがある。
【0005】上記遮光蓋回動機構は、カートリッジ室の
上面に軸支されて遮光蓋の端部に係合する駆動軸と、こ
の駆動軸と一体に形成されカートリッジ室上面に配置さ
れる係止レバーと、駆動軸を遮光蓋の閉じ方向に付勢す
るバネと、係止レバーを遮光蓋の開き位置に保持する連
結棒とからなる。連結棒は、カートリッジ室と露光ユニ
ットとの間に上下方向でスライド自在に組み付けられ、
カートリッジ室上面から突出された上端部で係止レバー
をバネの付勢に抗して遮光蓋の開き位置に保持する。ま
た、連結棒の下端部は底蓋に一体に形成された係合爪に
係止されており、底蓋が開放されると連結棒が下方にス
ライドされ、上端部での係止レバーの保持が解除されて
駆動軸がバネ付勢により遮光蓋の閉じ位置に向けて回動
される。
【0006】このように、カートリッジ室に収納された
フイルムカートリッジには、巻上げダイヤルと遮光蓋回
動機構の駆動軸とが係合されるため、カートリッジ室へ
のフイルムカートリッジの装填は、従来のレンズ付きフ
イルムユニットと同様にカートリッジ室の底面側から軸
方向に挿入する必要がある。また、フイルムカートリッ
ジから引き出された写真フイルムは、巻取り軸等に巻き
付けてロール状にし、フイルムロール室に背面側から装
填するのが適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記レンズ付きフイル
ムユニットは、従来のレンズ付きフイルムユニットには
無かった部品が多数組み込まれることから、製造効率を
考慮して各部の組付け順序や組付け方法等を工夫する必
要がある。特に、遮光蓋回動機構の組み付けでは、フイ
ルムカートリッジのカートリッジ室への装填に先立っ
て、駆動軸を遮光蓋の開き位置にセットしておく必要が
ある。
【0008】遮光蓋回動機構の組付け方法としては、最
初に連結棒を上端部がカートリッジ室の上面から突出さ
れるように組み付け、係止レバーを連結棒に当接させな
がらバネの付勢に抗して駆動軸をカートリッジ室の上面
に組み込むという順序が考えられる。しかしながら、こ
の組付け時に駆動軸やバネの保持がきちんと行われてい
ないと、駆動軸がバネによって抜け飛んでしまうという
問題がある。また、このような組付け方法では自動化す
ることが難しいという問題もある。
【0009】更に、駆動軸をバネの付勢に抗して連結棒
で保持させることができても、連結棒がバネの強い付勢
力によって撓み、組付け状態が不安定になった駆動軸が
カートリッジ室上面から抜け飛んでしまうという問題も
ある。また、レンズ付きフイルムユニットの組立て中
に、本体基部に加えられる振動や衝撃等によって連結棒
が組み付け位置から下方に滑り落ちてしまい、やはり連
結棒による係止レバーの保持が解除されてしまうという
問題もあった。
【0010】更に、連結棒は底蓋の開放によって下方に
スライドされるため、連結棒が完全に下方にスライドさ
れて遮光蓋が閉じられるまで、カートリッジ室の底面は
底蓋によって遮光されていなければならない。
【0011】本発明は、上記各問題を解決するためのも
ので、遮光蓋が開き位置に回動された状態のフイルムカ
ートリッジをカートリッジ室の底面側から軸方向に装填
できるようにした、レンズ付きフイルムユニットと、フ
イルムカートリッジの装填方法とを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明では、駆動軸とバネとをカートリッジ室の
上面に組み付け、駆動軸をバネの付勢に抗して遮光蓋の
開き位置に向けて回動して仮止めし、この状態で遮光蓋
が開き位置に回動されている状態のフイルムカートリッ
ジを軸方向からカートリッジ室に装填するようにした。
また、フイルムロールは背面側からフイルムロール室に
装填し、後カバーが組み付けられた後に巻取り軸を抜き
取ってフイルムロールを巻緩めるようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に従って、本
発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの一形態に
ついて説明する。図2に示すように、フイルムカートリ
ッジ2は、プラスチック製の上ケース3と下ケース4と
からなるカートリッジ本体5内に、写真フイルム6を巻
き付けたスプール7が回動自在に収納されている。
【0014】スプール7の両端はカートリッジ本体5の
両端面から露呈し、各々係合穴8が形成されている。係
合穴8には、キー溝8aが形成されており、係合穴8に
挿入される軸のキーが嵌合される。上下ケース3,4の
合わせ目の一方にはフイルム出入り口10が設けられて
おり、このフイルム出入り口10を通して写真フイルム
6がカートリッジ本体5内に出入りする。このフイルム
出入り口10を開閉するために、フイルム出入り口10
の奥には遮光蓋11が組み込まれ、その両端はスプール
7と同様にカートリッジ本体5の端面から露呈し、各々
C字型の切欠状の係合部12を有している。
【0015】図3に示すように、遮光蓋12のフイルム
出入り口10に対する部分には板状の遮光部14が形成
されており、フイルム出入り口10を開放する開き位置
と、図4に示すようにフイルム出入り口10を閉鎖する
閉じ位置との間で回動自在とされている。
【0016】また、図5に示すように、上ケース3から
は遮光蓋11の回動を阻止するロックピン16が突設さ
れており、遮光蓋11が開き位置にあるときには係合部
12の外周面の平面部に沿い、遮光蓋11が不用意に閉
じ位置に回動するのを阻止する。また、遮光蓋11が閉
じ位置にあるときには、図6に示すようにロックピン1
6は係合部12に当接して、不用意に遮光蓋11が開き
位置に回動するのを阻止する。遮光蓋11が開き位置か
ら閉じ位置に回動される際には、ロックピン16は係合
部12に押圧されて変形し、再び弾性によってもとの位
置に戻って係合部12に当接する。また、遮光蓋11が
閉じ位置から開き位置に回動される際には、係合部12
に挿入される軸等によってロックピン16を押圧して変
形させて係合部12との当接を外し、その状態で開き位
置に回動させる。
【0017】カートリッジ本体5内には特開平6−26
6053号公報で知られるようなフイルム送出し機構が
内蔵されている。そして、係合部12を介して遮光蓋1
1を開くことによってスプール7の回転ロックが解除さ
れ、係合穴8を介してスプール7を図中時計方向に回転
させることによって、写真フイルム6がフイルム出入り
口10を通して頭出しされる。
【0018】図2に示す符号18は、写真フイルム6の
種別や撮影可能枚数がバーコードで記録されたディスク
を示す。このディスク18はスプール7と一体に回転
し、カメラあるいはプリンタに設けられたバーコードリ
ーダーによってデータ内容が読み取られる。
【0019】図7に示すように、写真フイルム6はフイ
ルム自由端部6a,撮影領域6b,フイルム係止部6c
から構成されている。撮影領域6bには、一方の側縁に
沿ってサイズの異なった大小2個のパーフォレーション
20,21が2種類の間隔で交互に配列されている。パ
ーフォレーション20,21は、各撮影画面22のフイ
ルム給送方向の先頭側と後部側とを設定するもので、レ
ンズ付きフイルムユニットでは撮影毎に写真フイルム6
をカートリッジ本体5内に巻き込んでいくことから、大
パーフォレーション20がフイルム給送方向の先頭側
を、小パーフォレーション21が後部側を示している。
各パーフォレーション20,21は、撮影画面22の数
に対応する数だけ設けられていない。
【0020】フイルム係止部6cは端部がスプール7に
係止されており、後に詳述する巻上げダイヤルの回動操
作によるスプール7の回転によって、スプール7に巻き
付けられる。フイルム自由端部6aとフイルム係止部6
cとは、撮影に用いられない領域とされており、現像処
理時等に使用するための露光禁止領域となっている。そ
のため、フイルム自由端部6aとフイルム係止部6cと
は、未露光の状態でカートリッジ本体5内に巻き上げら
れる。
【0021】図示した写真フイルム6は、一般のカメラ
に使用される写真フイルムに追加工を施してレンズ付き
フイルムユニット用としたものである。カメラ用の写真
フイルムとレンズ付きフイルムユニット用の写真フイル
ム6との差異は、大パーフォレーション20の大きさ
と、フイルム係止部6cの範囲内に追加された初期チャ
ージ用の小パーフォレーション23である。カメラ用の
写真フイルムでは全てのパーフォレーションの大きさが
同じ大きさとなっており、フイルム係止部6c内にパー
フォレーションは存在しない。なお、パーフォレーショ
ン20aは、カメラ用の写真フイルムにも存在する。
【0022】図8は、本発明を用いたレンズ付きフイル
ムユニットを示すものである。レンズ付きフイルムユニ
ット25は、予めフイルムカートリッジ2が装填され各
種撮影機構が組み込まれたユニット本体26と、このユ
ニット本体26を部分的に覆う外装紙27とから構成さ
れている。
【0023】ユニット本体26の上面にはシャッタボタ
ン28,撮影枚数表示窓29が、前面にはファインダ3
0,撮影レンズ31,ストロボ充電スイッチ32,スト
ロボ発光部33等が設けられている。また、背面側から
は1コマの撮影毎に回動操作される巻上げダイヤル51
が露呈されている。外装紙27は、裏面に接着剤が塗布
されてユニット本体26の中央部分に巻かれるように貼
付され、撮影レンズ31やファインダ30,撮影枚数表
示窓29等を外部に露呈させる開口が形成されている。
【0024】図9に示すように、ユニット本体26は、
フイルムカートリッジ2が装填される本体基部37と、
この本体基部37の前面に組み付けられる露光ユニット
38及びストロボユニット39と、本体基部37の前面
側及び背面側を覆うように組み付けられる前カバー35
及び後カバー36とから構成されており、これらは爪係
合によって組み立てられる。
【0025】ストロボユニット39は、ストロボ回路が
設けられたプリント基板39aと、これに組み付けられ
たストロボ発光部33とからなり、前カバー35に設け
られたストロボ充電スイッチ32の押圧によって、スイ
ッチ接片100がプリント基板39aの接点部分に接触
されることによりストロボ充電が行われ、シャッタレリ
ーズにシンクロしてストロボ発光が行われる。また、プ
リント基板39aにはストロボユニット39の電源とな
る乾電池101を接続する金属接片も設けられている。
【0026】本体基部37の中央部には、前面側に組み
付けられた露光ユニット38から写真フイルム6までの
間の撮影光路を遮光する遮光筒41が設けられている。
この遮光筒41の背面側には、写真フイルム6への露光
範囲を規定するアパーチャーが形成されており、このア
パーチャーに対面するように後カバー36にフイルム支
持面36aが形成されている。遮光筒41を挟む両側に
は、製造段階でカートリッジ本体5と、写真フイルム6
がロール状に巻かれたフイルムロール42とがそれぞれ
収納される、カートリッジ室43とフイルムロール室4
4とが一体に形成されている。
【0027】カートリッジ室43及びフイルムロール室
44は、本体基部37の背面側に後カバー36が組み付
けられ、後カバー36に一体に形成されたカートリッジ
室用の底蓋46と、フイルムロール室用の底蓋47とが
閉じられることにより、適正な遮光能が得られる。な
お、底蓋46,47は、後カバー36に対して屈曲自在
な薄肉部46a(図1参照)を介して連結されており、
底蓋46は使用後のレンズ付きフイルムユニット25か
らフイルムカートリッジ2を取り出す際に開放される。
また、底蓋46の外周縁には、カートリッジ室43の底
面を包み込んで覆うための遮光壁48が立設されてい
る。
【0028】図1に示すように、カートリッジ室43の
上面49に形成された軸受け部50には、巻上げダイヤ
ル51が回動自在に取り付けられる。巻上げダイヤル5
1の外周面にはギヤ50aが形成されており、回動操作
(図中反時計方向)する際の指掛りがしやすくなってい
る。また、このギヤ50aには巻上げダイヤル51の逆
方向(図中時計方向)への回動を阻止する逆止爪52が
噛合される他、露光ユニット38に組み込まれ写真フイ
ルム6の1コマ送り毎に巻上げダイヤル51の回動をロ
ックするロック爪が噛合される。
【0029】巻上げダイヤル51の下面には、カートリ
ッジ室43に装填されたカートリッジ本体5のスプール
7の係合穴8に係合する係合軸53が一体に形成されて
いる。この係合軸53は、円柱状の軸にキー53aが一
体に形成されたもので、キー53aはスプール7の係合
穴8のキー溝8aに嵌合される。また、巻上げダイヤル
51の上面には、円錐状の凹部54が形成されている。
この凹部54は、巻上げダイヤル51の上方に配置され
るシャッタボタン28の押圧ストロークを増すためのも
のである。
【0030】更に、凹部54内には係合部である一対の
突起55が設けられている。この突起対55は、カート
リッジ室43にカートリッジ本体5が装填された後に、
軸受け部50に巻上げノブ51を組み付ける際に、係合
軸53が係合穴8に嵌合する位置を探るために巻上げダ
イヤル51を回転させる外部機器の駆動軸が係合され
る。
【0031】巻上げダイヤル51は、シャッタボタン2
8の押圧による1コマの撮影ごとに図中反時計方向に回
動操作され、巻上げダイヤル51にロックが掛かるまで
のスプール7の回転によって、撮影画面1コマ分の写真
フイルム6がカートリッジ本体5に巻き込まれる。
【0032】カートリッジ室43の上面49には、巻上
げダイヤル51の他に、遮光蓋回動機構を構成する駆動
軸57が組み付けられる。駆動軸57は、上面49に形
成された軸受け部58に回動自在に挿入され、カートリ
ッジ室43内に装填されたカートリッジ本体5の遮光蓋
11の係合部12に係合される。駆動軸57の上部に
は、同様に遮光蓋回動機構を構成する係止レバー59
と、バネ60を保持するためのバネ保持部61が一体に
形成されている。
【0033】上記バネ60は、両端部が放射状に突出さ
れた捩じりバネであり、コイル部60aはバネ保持部6
1に組み付けられ、一端60bは係止レバー59上に形
成された係止突起62に係止され、他端60cは上面4
9に突設された係止突起63に係止され、駆動軸57を
遮光蓋11の閉じ位置方向である図中反時計方向に向け
て付勢する。このバネ60は、遮光蓋11をすばやく閉
じ位置に回動させるために、付勢力の強いものとされて
いる。
【0034】なお、カートリッジ室43の上面49に形
成された突条64,65は、巻上げダイヤル51の下方
に駆動軸57やバネ60の組み付けスペースを形成する
とともに、巻上げダイヤル51の下面を支持して回動操
作を安定化させるためのものである。
【0035】カートリッジ室43と遮光筒41との間に
は、遮光蓋回動機構を構成する連結棒68を上下方向で
スライド自在に保持するレール部69が形成されてい
る。連結棒68の上端部には、駆動軸57が遮光蓋11
の開き位置にある際の係止レバー59をバネ60の付勢
に抗して保持するレバー保持部70が形成され、下端部
には底蓋46の内面に突設された係合爪71に係合され
る被係合爪72が形成されている。なお、被係合爪72
が前面側に屈曲されているのは、被係合爪72とレール
部69との間に係合爪71が入り込むためである。
【0036】また、連結棒68の中間部分には、両側面
に一対の突起73が突設されており、これらの突起73
の間には上下方向に延ばされたスリット74が形成され
ている。更に、突起73の下方には、レール部69内で
の連結棒68の上下方向のスライド量を規制するととも
に、本体基部37への組付け時に連結棒68を保持する
ための保持部75が設けられている。この保持部75
は、一方の側面75aが連結棒68の側面から突出され
ている。
【0037】レール部69は、カートリッジ室43の側
壁43aと、この側壁から連結棒68の幅よりも若干離
して立設されたレール壁77とからなり、これらの間に
連結棒68が収められる。側壁43aとレール壁73と
には、連結棒68を上下方向でスライド自在に保持する
2対の爪部材78,79が一体に形成されている。これ
らの爪部材78,79の間にはレール壁77が設けられ
ておらず、連結棒68の保持部75が収められるように
なっている。また、爪部材78の根元部78aは、レー
ル部69内に僅かに突出されている。
【0038】図10に示すように、連結棒68は、突起
73が爪部材78の上方に位置し、保持部75が爪部材
78と爪部材79との間に収められるように、レール部
69に爪部材78,79によって組み付けられる。この
ように連結棒68は、保持部75と爪部材78との当接
により上方へのスライドが規制され、また、突起73と
爪部材78の根元部78aとの当接により下方へ滑り落
ちるようなことはなく、正確に位置合わせして組み付け
ることができる。組付け時の連結棒68は、図11に示
すように、レバー保持部70がカートリッジ室43の上
面49の上方に突出され、図12に示すように、バネ6
0の付勢に抗して遮光蓋11の開き位置に回動された状
態の係止レバー59がレバー保持部70に当接される。
【0039】係止レバー59とレバー保持部70とに
は、それぞれ対面しない位置で凸部59a,70aが突
設されており、係止レバー59がレバー保持部70に当
接すると、凸部59a,70a同士が係合するようにな
っている。これにより、連結棒68が係止レバー59か
ら逃げる方向に撓むことはないので、駆動軸57を遮光
蓋11の開き位置に確実に保持しておくことができる。
なお、レバー保持部70に形成されている斜面70b
は、駆動軸57と連結棒68とをそれぞれカートリッジ
室43に組み付けてから、係止レバー59とレバー保持
部70とを係合させる際に、係止レバー59の押圧によ
って連結棒68の上端側を前面側に撓ませる際に用いら
れる。
【0040】連結棒68が所定の位置に組み付けられた
状態で、カートリッジ室43の底面を塞ぐように底蓋4
6を薄肉部46aで屈曲させて閉じると、底蓋46の係
合爪71がレール部69と被係合爪72との間に入り込
んで係合する。この時に、被係合爪72が必要以上に前
面側に撓んで塑性変形したりしないように、係合爪71
の前方には被係合爪72の前面側を押さえる押さえ壁8
1が設けられている。また、押さえ壁81の上方に配置
されている符号82は、前カバー35の内面の被係合爪
72に対面する位置から背面側に突設された突出片であ
り、この突出片82も押さえ壁81と同様の作用を有し
ている。
【0041】閉じられた底蓋46は、遮光壁48上に形
成された2個の爪部材84,85が前カバー35の内面
に係止されることにより完全に閉じられる。これによ
り、カートリッジ室43の底面は遮光壁48で包み込ま
れるので、カートリッジ室43内は光密に遮光される。
【0042】底蓋46は、レンズ付きフイルムユニット
25の使用終了後にフイルムカートリッジ2をカートリ
ッジ室43から取り出すために開放される。図13に示
すように、底蓋46が薄肉部46aで屈曲されながら開
放されると、係合爪72と被係合爪71との係合によっ
て連結棒68が下方に引っ張られる。この時に、連結棒
68では突起73が爪部材78に引っ掛かって下方への
スライドが規制されるが、スリット74が撓むことによ
り突起73は爪部材78を通過することができるように
なり、連結棒68は保持部75が爪部材79に当接する
位置まで下方にスライドされる。
【0043】連結棒68が下方にスライドされると、連
結棒68のレバー保持部70がカートリッジ室上面49
の下方に移動する。これにより、図14に示すように、
係止レバー59の遮光蓋11の開き位置での保持が解除
され、駆動軸57はバネ60の付勢によって遮光蓋11
の閉じ位置である図中反時計方向に回動される。この際
に、駆動軸57に係合された遮光蓋11も閉じ位置に回
動される。なお、遮光蓋11の閉じ位置に向けて回動さ
れた駆動軸57は、逆止爪52の根元に形成された突起
状のストッパー87に係止レバー59が当接して停止さ
れる。このストッパー87は、駆動軸57を遮光蓋11
の閉じ位置で停止するように配置されているので、遮光
蓋11の係合部12に必要以上に負荷が掛かって破損す
るようなことはない。
【0044】なお、図11に示すように、底蓋46の遮
光壁48の高さL1は、連結棒68のレバー保持部70
のカートリッジ室上面49からの突出量L2よりも十分
高くされており、底蓋46の開放に伴ってレバー保持部
70がカートリッジ室上面49の下方に移動した時点で
も、カートリッジ室43の底面を包み込んで光密に遮光
し続ける。
【0045】図15に示すように、フイルムカートリッ
ジ2の遮光蓋11が閉じられた後に更に底蓋46を開放
すると、保持部75が爪部材79に当接していることか
ら連結棒68は下方にスライドすることができないの
で、被係合爪72は係合爪71に押圧されて前面側に撓
み始める。しかしながら、被係合爪72が前面側に僅か
に撓むと前カバー35の突出片82に当接するので、係
合爪71は被係合爪72を介して突出片82に押圧され
ることになる。これにより、被係合爪72よりも細い係
合爪71が破壊され、使用済みのレンズ付きフイルムユ
ニット25に新たにフイルムカートリッジを装填して再
使用することができなくなる。
【0046】図9に示すように、露光ユニット38は従
来のレンズ付きフイルムユニットと同様に、シャッタチ
ャージ機構,フイルム巻止め機構,カウンタ送り機構,
シャッタ駆動機構及びシャッタ羽根,撮影レンズ31等
を含む他、ファインダ30を構成する対物レンズと接眼
レンズとがユニット化されている。また、露光ユニット
38に組み付けられた各部材を上方から軸支する保持板
88には、駆動軸57のバネ保持部61を上方から押さ
えて抜け止めを行う、押さえ部88aが形成されてい
る。
【0047】この露光ユニット38には、図16に示す
ようなスプロケット89と、このスプロケット89に嵌
合されて同軸で回動される複数のカムが一体に形成され
たカム部材90とが組み込まれている。スプロケット8
9は、遮光筒41の上部に形成された開口92を通して
背面側のフイルムレール面93(図17参照)から突出
され、写真フイルム6のパーフォレーション20,21
に噛合される。そして、写真フイルム6の1コマ分の巻
上げ移送により半回転される。カム部材90はスプロケ
ット89と一緒に半回転し、チャージカム90aにより
シャッタチャージを行い、巻止めカム90bによりフイ
ルム巻止めを行い、二歯ギヤ90cによりカウンタ送り
を行う。
【0048】スプロケット89は、外周面89aに写真
フイルム6の大パーフォレーション20に噛合する大歯
95と、小パーフォレーション21に噛合する小歯96
とが回転対称で2対設けられている。大歯95の内部が
切り欠かれているのは、レンズ付きフイルムユニット2
5に、全てのパーフォレーションの大きさが小パーフォ
レーション21と同一である一般のカメラ用の写真フイ
ルムを詰め替えようとする際に、大歯95が小パーフォ
レーション21に噛合できる大きさに削られるのを防止
するためである。
【0049】上記スプロケット89は二対の歯の間の間
隔が大きいため、回動途中で写真フイルム6のパーフォ
レーション20,21に噛合できなくなる瞬間がある。
そのためカム部材90には、小歯96を小パーフォレー
ション21に噛合可能な位置まで移動させるための付勢
カム90dが設けられている。この付勢カム90dは、
スプロケット89の歯の間隔の広い部分がフイルムレー
ル面93に対面した際に、露光ユニット38に組み付け
られている金属製の板バネ98によってスプロケット8
9の従動方向に押圧され、嵌合されたスプロケット89
を回動させる。
【0050】図17に示すように、本実施形態のレンズ
付きフイルムユニット25では、スプロケット89の大
歯95がフイルムレール面93から突出されているとき
が、シャッタチャージ状態あるいはシャッタレリーズ直
後となっている。そのため、大パーフォレーション20
を大歯95に噛合させた状態で写真フイルム6をレンズ
付きフイルムユニット25に装填すると、完成したレン
ズ付きフイルムユニット25はシャッタチャージ状態あ
るいはシャッタレリーズ直後の状態となってしまう。
【0051】これでは、販売時に袋詰めされるレンズ付
きフイルムユニット25が包装袋内で振動等でシャッタ
レリーズしてしまったり、また購入したユーザーがシャ
ッタチャージのために写真フイルム6の巻き上げを行う
ことによって、写真フイルム6が1コマ分移送され無駄
になってしまうという問題がある。
【0052】そのため本実施形態では、図18に示すよ
うに、大歯95がフイルムレール面93内に引っ込み、
小歯96が小パーフォレーション21を待ち受ける状態
にスプロケット89を回動させた状態で、露光ユニット
38を本体基部37に組み付けるようにし、また写真フ
イルム6は、図7に示すように、フイルム係止部6cの
初期チャージ用の小パーフォレーション23よりもカー
トリッジ本体5側の部分がスプロケット89に対面する
ように装填する。
【0053】これによれば、ユーザーがシャッタチャー
ジのためにフイルム巻上げを行うと、写真フイルム6の
移送により小パーフォレーション23が小歯96に到達
して噛合し、スプロケット89が写真フイルム6の移送
により回動されて大歯95が次の大パーフォレーション
20に噛合しシャッタチャージが完了するようになるの
で、写真フイルム6が無駄に使用されることはない。
【0054】なお、小歯96が写真フイルム6の平面部
に押圧されると、スプロケット89は逆方向に回動して
小歯96をフイルムレール面93内に引っ込めるので、
フイルム係止部6cのフイルム移送には何ら支障ない。
また、小パーフォレーション23が小歯96の位置に到
達すると、板バネ98の付勢によって小歯96が再びフ
イルムレール面93から突出されるので、小歯96と小
パーフォレーション23とは確実に噛合できる。
【0055】上記レンズ付きフイルムユニット25への
フイルムカートリッジ2の装填は、図21及び22に示
すフイルム装填装置112によって行われる。なお、ダ
イヤル位置調節装置113は、スプール7の係合穴8の
状態に合わせて巻上げダイヤル51をカートリッジ室上
面49に組み付ける装置である。このフイルム装填時に
は、本体基部37は前面側を下に向けた状態でパレット
105上に載置され、保持枠106,107によって位
置決めされる。
【0056】フイルム装填装置112は、カートリッジ
本体5を保持するカートリッジ保持部109と、フイル
ム出入り口10から引き出された写真フイルム6をロー
ル状に巻いてフイルムロール42とする巻取り軸110
と、写真フイルム6をガイドするガイド軸111からな
る。
【0057】カートリッジ保持部109は、カートリッ
ジ本体5を受け取るカートリッジ供給位置と、本体基部
37に向かって底面側から直進し、カートリッジ本体5
をカートリッジ室43の底面側から軸方向に挿入する装
填位置との間をエアシリンダ等によって移動自在とされ
ている。また、カートリッジ本体5の保持はエア吸引等
によって行うようになっている。
【0058】カートリッジ保持部109内には、図示し
ないが遮光蓋11の係合部12に係合して開き位置に回
動させる駆動軸と、スプール7の係合穴8に係合してフ
イルム送出し方向に回転する駆動軸とが設けられてい
る。なお、図22は図面の煩雑化を避けるために、カー
トリッジ保持部109の記載を省略している。
【0059】巻取り軸110は、カートリッジ室43と
フイルムロール室44との間の距離と同じ距離だけ離れ
てカートリッジ本体5のフイルム出入り口10に対面す
る巻取り・装填位置と、カートリッジ保持部109の上
方に配置される装填予備位置との間を、ガイド軸111
を中心にエアシリンダ等によって回動される。ガイド軸
111は、巻取り軸110の移動時に、フイルム出入り
口10のエッジによって写真フイルム6が傷つかないよ
うにガイドする。
【0060】巻取り軸110の先端部分には、写真フイ
ルム6の先端を挟み込むスリット110aが形成されて
おり、巻取り・装填位置でスリット110aに写真フイ
ルム6の先端が差し込まれ、回転することにより外周に
写真フイルム6を巻き取ってフイルムロール42を形成
する。また、巻取り軸110の直径Dは11mm以下と
なっているため、当然、巻取り軸110に巻き付けられ
ている状態のフイルムロール42の内径も11mm以下
となり、フイルムロール42の外径はフイルムロール室
44の内径よりも小さくなる。
【0061】なお、フイルムロール42をフイルムロー
ル室44よりも小径にして装填するのは、フイルムロー
ル室44への装填を容易にするためであり、フイルムロ
ール室44の側壁には、装填予備位置から巻取り・装填
位置に向けて巻取り軸110が移動される際に、フイル
ムロール42が干渉しないように切欠44bが形成され
ている。また、写真フイルム6は、フイルムロール42
の内径が11mm以下であると巻癖がついてしまうとい
う問題がある。そのため、本実施形態ではフイルムロー
ル42をフイルムロール室44に装填した後に巻緩めさ
せて、内径が11mm以上となるようにしている。
【0062】フイルムロール42の巻緩ませは、巻取り
軸110を抜く際に僅かに逆方向に回動させたり、装填
後にレンズ付きフイルムユニットに振動や衝撃を与えた
りすることによって行う。
【0063】フイルム装填装置112は、巻取り軸11
0が装填予備位置に配置された状態で本体基部37の底
面側に向かって直進される。そして、カートリッジ室4
3にカートリッジ本体5が装填され、巻取り軸110が
巻取り・装填位置に移動されることにより、フイルムロ
ール42がフイルムロール室44に背面側から装填され
る。また、フイルムロール42とカートリッジ本体5と
の間の写真フイルム6は、フイルムレール面93上に配
置される。
【0064】フイルムレール面93上に配置される写真
フイルム6は、初期チャージ用の小パーフォレーション
23がスプロケット89よりもフイルム移送方向の下流
側に配置されるように、予め巻取り軸110での写真フ
イルム6の巻取り量が調節されている。また、巻取り軸
110をフイルムロール室44に挿入した後に、巻取り
軸110を回転させて小パーフォレーション23の位置
を調節することもできる。
【0065】ダイヤル位置調節装置113は、巻上げダ
イヤル51をエア吸引によって保持して係合する駆動軸
115と、この駆動軸115を回動させる駆動装置(図
示せず)とからなる。駆動軸115は、先端部分に巻上
げダイヤル51の上面に形成された突起対55に係合す
る一対の溝116と、吸引穴117とが形成されてい
る。この駆動軸115は、供給された巻上げダイヤル5
1を受け取る位置と、カートリッジ室上面49の軸受け
部50に巻上げダイヤル51を組み付ける位置との間
で、エアシリンダ等によって移動自在とされている。
【0066】駆動軸115は、供給された巻上げダイヤ
ル51を吸引穴117によって吸引するとともに、溝1
16と突起対55とを係合させる。そして、カートリッ
ジ室43にカートリッジ本体5が装填された後に、巻上
げダイヤル51を軸受け部50に組み付ける位置に移動
される。この時に、駆動軸115は巻上げダイヤル51
を弱い力でスプール7に押し付けながら、係合軸53が
係合穴8に合致する位置を探るために、巻上げダイヤル
51のフイルム巻上げ方向に回転する。そして、係合軸
53と係合穴8とが合致すると、巻上げダイヤル51は
所定の位置まで押し込まれる。係合軸53と係合穴8と
の係合状態は、本体基部37の背面側から巻上げダイヤ
ルとカートリッジ室43の端面との隙間をセンサー等で
検出することにより確認できる。
【0067】次に、以上で説明したレンズ付きフイルム
ユニットの製造工程について説明する。本体基部37
は、背面側が下に向けられた状態でパレット等に保持さ
れて組立てライン上を搬送される。この本体基部37の
搬送途中にある連結棒組付け工程において、連結棒68
がレール部69に組み付けられる。
【0068】連結棒68は、保持部75がロボットアー
ム等によって保持されて、図10及び11に示すよう
に、突起73が爪部材78の上部に配置され、保持部7
5が爪部材78,79の間に収められ、レバー保持部7
0がカートリッジ室上面49の上方に突出されるよう
に、本体基部37の前面側からレール部69に挿入さ
れ、爪部材78,79によって係止される。このように
連結棒68は、突起73と保持部75とによって正確に
位置決めして組み付けられ、更に組み付け後には振動や
衝撃等で不用意に動いてしまうこともない。
【0069】連結棒68が取り付けられた本体基部37
は、次に駆動軸57とバネ60とが組み付けられる駆動
軸組付け工程に送られる。連結棒57は、カートリッジ
室上面49に形成された軸受け部58に組み付けられ
る。そして、その上部のバネ保持部61には、バネ60
が組み付けられるとともに各端部60b,60cが係止
突起63,62に掛けられる。これにより、図14に示
すように駆動軸57はバネ60に付勢され、係止レバー
59がストッパー87に当接して、遮光蓋11の閉じ位
置に合致する位置で保持される。
【0070】遮光蓋回動機構が組み付けられた本体基部
37は、駆動軸係止工程に送られる。この工程では、図
19に示すように、カートリッジ室43の上面に組み付
けられた駆動軸57が、バネ60の付勢に抗して時計方
向に回動され、その回動途中で係止レバー59によって
連結棒68のレバー保持部70の斜面70bを押圧す
る。レバー保持部70は、斜面70bが押圧されること
によって、図20に示すように、爪部材78に保持され
ていない上部側が前面側に撓まされる。これにより、係
止レバー59は連結棒68を通過することができる。
【0071】係止レバー59が通過した後の連結棒68
は、自身の弾性によって元の位置に復帰するので、駆動
軸57の回動を停止することにより、バネ60によって
遮光蓋11の閉じ位置に向けて付勢された係止レバー5
9と、連結棒68のレバー保持部70とが当接される。
【0072】図12に示すように、当接された係止レバ
ー59とレバー保持部70とでは、それぞれの凸部59
aと凸部70aとが係合するので、連結棒68が係止レ
バー59の押圧によって撓んでしまうことはなく、駆動
軸57は確実に遮光蓋11の開き位置に保持される。
【0073】駆動軸57,バネ60,連結棒68からな
る遮光蓋回動機構が遮光蓋の開き位置に合致する状態で
組み込まれた本体基部37は、次に露光ユニット38が
組み付けられる工程に送られる。露光ユニット38は、
シャッタチャージがなされておらず、図18に示すよう
にスプロケット89が、小歯96のみがフイルムレール
面93から突出されるように回動された状態で、遮光筒
41の前面に爪係合される。露光ユニット38が本体基
部37に組み付けられると、保持板88の押さえ部88
a(図9参照)が駆動軸57のバネ保持部61を上方か
ら押さえるので、駆動軸57が抜けてしまうようなこと
はない。
【0074】また、露光ユニット38の組み付けの後
に、ストロボ内蔵タイプのレンズ付きフイルムユニット
では、ストロボユニット39が本体基部37の前面側に
組み付けられる。
【0075】遮光蓋回動機構,露光ユニット38,スト
ロボユニット39が組み付けられた本体基部37は、図
21及び22に示すように、カートリッジ本体5及び写
真フイルム6が装填され、巻上げダイヤル51が組み付
けられるフイルム装填工程に送られる。このフイルム装
填工程は暗室内に配置されており、本体基部37は前面
側を下に向けた状態でパレット105上に載置され、保
持枠106,107によって位置決めされる。
【0076】フイルム装填装置112では、カートリッ
ジ保持部109がカートリッジ供給位置でフイルムカー
トリッジ2を受け取ってエア吸引等により保持し、内蔵
された各駆動軸で遮光蓋11を開き位置に回動させ、ス
プール7をフイルム送出し方向に回動させ、写真フイル
ム6をフイルム出入り口10から送り出す。カートリッ
ジ本体5から送り出された写真フイルム6は、フイルム
出入り口10に対面する巻取り・装填位置に配置された
巻取り軸110のスリット110a内に先端が挿入され
る。
【0077】写真フイルム6の先端がスリット110a
内に挿入されると、巻取り軸110は図中反時計方向に
回転され、直径Dが11mm以下の外周に写真フイルム
6を巻き付け、内径11mm以下のフイルムロール42
を作成する。この写真フイルム6の巻取り時に、巻取り
軸110は、初期チャージ用の小パーフォレーション2
3がフイルムロール42に近接して配置されるように巻
取り量を調節する。
【0078】フイルム装填装置112は、巻取り軸11
0を装填予備位置に移動してから、本体基部37の底面
側に向かって直進される。これによりカートリッジ本体
5はカートリッジ室43に底面側から軸方向に装填さ
れ、遮光蓋11と駆動軸57とが係合する。なお、フイ
ルムロールは42はカートリッジ本体5よりも上方に配
置されているので、カートリッジ室43等に干渉するこ
とはない。
【0079】カートリッジ本体5のカートリッジ室43
への装填が完了すると、巻取り軸110が巻取り・装填
位置に移動される。これにより、フイルムロール42が
フイルムロール室44に背面側から装填され、フイルム
ロール42とカートリッジ本体5との間の写真フイルム
6は、小パーフォレーション23がスプロケット89よ
りもフイルム移送方向の下流側のフイルムレール面93
上に配置される。
【0080】次に本体基部37には、巻上げダイヤル5
1が組み付けられる。ダイヤル位置調節装置113で
は、巻上げダイヤル51を駆動軸115によって保持,
係合し、カートリッジ室43に向かって直進して軸受け
部50に係合軸53を挿入する。そして、駆動軸115
をフイルム巻上げ方向に回動させ、係合軸53が係合穴
8に嵌合する位置を探る。なお、巻上げダイヤル51を
軸受け部50に真っ直ぐに組み付ける際に逆止爪52が
邪魔になるので、組み付け時には逆止爪52を押圧して
変位させておく。
【0081】本体基部37への後カバー36の組み付け
は、フイルム装填と同位置で行われる。後カバー36
は、本体基部37の背面側に爪係合され、カートリッジ
室43,フイルムロール室44,フイルムレール面93
を覆う。
【0082】後カバー36が組み付けられた後に、カー
トリッジ保持部109はカートリッジ本体5の保持を停
止し、巻取り軸110とともに本体基部37の底面側か
ら軸方向に離れる方向へ移動する。これにより巻取り軸
110がフイルムロール室44から抜き取られるが、フ
イルムロール42はフイルムロール室44の底面側に形
成された底板44aと、後カバー36の底蓋47の上部
に形成された底板36b(図9参照)とにより端面が押
さえられてフイルムロール室42に残される。そして、
フイルムロール42は、外周がフイルムロール室44の
内径いっぱいに巻緩められ、内径が11mm以上となる
ので、フイルムロール室44内の写真フイルム6に巻癖
等はつかない。
【0083】後カバー36が組み付けられた本体基部3
7は、前カバー組付け工程に送られ、後カバー36を下
にしてパレット上に載置される。そして、前面側からス
トロボユニット39用の乾電池101が装填され、前カ
バー35が組み付けられる。この前カバー35の組み付
けにより、前カバー35の内面に形成された突出片82
が、連結棒86の被係合爪72の前面側に配置される。
【0084】最後に、前カバー35の内面に係止される
底蓋46,47を閉じ、底蓋46に形成された係合爪7
1と、連結棒86の被係合爪72とを係合することによ
りユニット本体26が完成する。完成したユニット本体
26は、各種検査の後に外装紙27が貼着され、包装袋
等に包装されてレンズ付きフイルムユニット25として
販売される。
【0085】なお、上記実施形態では、カートリッジ本
体から引き出した写真フイルムをロール状に巻いてフイ
ルムロール室に装填するようにしたが、カートリッジ本
体とフイルムロールとを別々に装填してから、写真フイ
ルムの端部をカートリッジ本体に向けて送り出し、フイ
ルム出入り口に挿入してスプールに係止することもでき
る。
【0086】また、巻上げダイヤルの係合部を突起対に
構成したが、キー穴やローレット状の溝が内面に形成さ
れた穴等でもよい。更に底蓋の開放時に底蓋側の係合爪
を破壊するようにしたが、連結棒の被係合爪が破壊され
るようにしたり、連結棒自体を折ることもできる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、駆動軸
とバネとをカートリッジ室の上面に組み付けた後に、駆
動軸をバネの付勢に抗して遮光蓋の開き位置に回動させ
て仮止めするようにしたので、従来のレンズ付きフイル
ムユニットと同様に、遮光蓋が開き位置にあるフイルム
カートリッジを軸方向からカートリッジ室に装填するこ
とができる。また、写真フイルムは巻取り軸に巻き付け
てフイルムロールとし、このフイルムロールをフイルム
カートリッジよりもレンズ付きフイルムユニットの背面
側から離れた位置に配置しておき、背面側からフイルム
ロール室に装填するようにしたので、フイルムカートリ
ッジの装填時にカートリッジ室等と干渉せずに装填する
ことができる。また、後カバーを組み付けた後に巻取り
軸を抜き取るようにしたので、フイルムロールが巻き緩
んで後カバーが組み付けられなくなることはない。
【0088】また、駆動軸の仮止めに連結棒と係止レバ
ーとを用いる場合、連結棒に突起を設け、更にこの突起
があっても連結棒のスライドが可能となるように突起の
間にスリットを設けたので、連結棒の位置ずれがなく効
率よく組み付けを行うことができる。更に、遮光蓋の閉
じ位置に回動された係止レバーが当接するストッパーを
カートリッジ室上面に設けたので、駆動軸の組み付けも
容易になる。また、係止レバーと連結棒とを互いの凸部
同士で係合させるようにしたので、駆動軸の遮光蓋の開
き位置での保持は確実なものとなる。
【0089】また、底蓋の遮光壁は、遮光蓋が完全に閉
じられるまでカートリッジ室の底面を光密に遮光し続け
る高さを有しているので、写真フイルムが曝光されるよ
うなことはない。
【0090】更に、底蓋の開放時に、突出片によって係
合爪を破壊するようにしたので、使用後のレンズ付きフ
イルムユニットへのフイルムカートリッジの不用意な詰
め替えを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮光蓋回動機構の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】フイルムカートリッジの一例を示す外観斜視図
である。
【図3】遮光蓋開放状態にあるフイルムカートリッジの
要部断面図である。
【図4】遮光蓋閉鎖状態にあるフイルムカートリッジの
要部断面図である。
【図5】遮光蓋開放時の係合部の状態を示す側面図であ
る。
【図6】遮光蓋閉鎖時の係合部の状態を示す側面図であ
る。
【図7】写真フイルムの正面図である。
【図8】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観斜
視図である。
【図9】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図10】連結棒の組み付け状態を示す正面図である。
【図11】フイルムカートリッジ装填時の遮光蓋回動機
構の状態を示す側面図である。
【図12】フイルムカートリッジ装填時の遮光蓋回動機
構の状態を示す平面図である。
【図13】底蓋開放途中の遮光蓋回動機構の状態を示す
側面図である。
【図14】底蓋開放途中の遮光蓋回動機構の状態を示す
平面図である。
【図15】開放途中の底蓋の状態を示す側面図である。
【図16】露光ユニットの構成部品の一部を示す分解斜
視図である。
【図17】チャージ時又はレリーズ直後のスプロケット
の状態を示す平面図である。
【図18】本体基部への組込み時のスプロケットの状態
を示す平面図である。
【図19】係止レバーと連結棒との係合作業中の遮光蓋
回動機構の状態を示す平面図である。
【図20】係止レバーと連結棒との係合作業中の遮光蓋
回動機構の状態を示す側面図である。
【図21】フイルム装填工程の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図22】フイルム装填中のユニット本体の要部断面図
である。
【符号の説明】
2 フイルムカートリッジ 5 カートリッジ本体 6 写真フイルム 7 スプール 10 フイルム出入り口 11 遮光蓋 20,21,23 パーフォレーション 25 レンズ付きフイルムユニット 26 ユニット本体 35 前カバー 36 後カバー 37 本体基部 38 露光ユニット 42 フイルムロール 43 カートリッジ室 44 フイルムロール室 46 底蓋 51 巻上げダイヤル 57 駆動軸 59 係止レバー 60 バネ 68 連結棒 69 レール部 89 スプロケット 112 フイルム装填装置 113 巻上げダイヤル位置調節装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム出入り口を閉鎖する閉じ位置と
    開放する開き位置との間で回動自在な遮光蓋を備えたフ
    イルムカートリッジが収納されるカートリッジ室の上面
    に、回動自在に組み付けられて遮光蓋の端部に係合する
    駆動軸と、この駆動軸と一体に形成されカートリッジ室
    上面に配置される係止レバーと、駆動軸を遮光蓋の閉じ
    位置に向けて付勢するバネと、該カートリッジ室の側方
    に上下方向でスライド自在に組み付けられ、上端部でバ
    ネの付勢に抗して遮光蓋の開き位置にある係止レバーを
    保持し、下端部がカートリッジ室の底面を覆う底蓋に一
    体に形成された係合爪に係止される連結棒とからなる遮
    光蓋回動機構を備えたレンズ付きフイルムユニットにお
    いて、 前記連結棒は、幅方向で挟み込むように配置された少な
    くとも一対の爪部材によって中間部付近が保持され、該
    連結棒の上端部は、遮光蓋の閉じ位置から開き位置に向
    けて回動される係止レバーに押圧されて、係止レバーの
    通過を許容する方向に弾性変形されることを特徴とする
    レンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記連結棒は、爪部材の保持位置よりも
    上方の両側面に爪部材に当接する突起がそれぞれ形成さ
    れ、これらの突起の間に、連結棒が下方にスライドされ
    たときに撓んで、突起と爪部材との当接を解除させるス
    リットが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジ室の上面には、遮光蓋
    の閉じ位置に回動された係止レバーに当接して保持する
    ストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1
    又は2いずれか記載レンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記係止レバーと連結棒の上端部とのそ
    れぞれの当接部分には、互いに対面しない位置で凸部が
    設けられ、連結棒がバネの付勢に抗して遮光蓋の開き位
    置に係止レバーを保持する際に、各凸部同士が係合され
    ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記底蓋は、カートリッジ室の底面を包
    み込む遮光壁が外周縁に沿って立設されており、この遮
    光壁は、底蓋の開放によって連結棒が下方にスライドし
    て係止レバーの開き位置での保持を解除するまで、カー
    トリッジ室の底面を光密に遮光し続ける高さを有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記連結棒の下端部の前面側に、該下端
    部に当接して前面側への撓みを防止するとともに、底蓋
    開放時に連結棒の下端部を介して底蓋の係合爪を押圧し
    て破壊する突出片を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか記載のレンズ付きフイルムユニット。
  7. 【請求項7】 フイルム出入り口を閉鎖する閉じ位置と
    開放する開き位置との間で回動自在な遮光蓋を備えたフ
    イルムカートリッジが収納されるカートリッジ室と、フ
    イルムカートリッジから引き出された写真フイルムをロ
    ール状に巻いたフイルムロールが収納されるフイルムロ
    ール室と、該カートリッジ室の上面に回動自在に組み付
    けられて遮光蓋の端部に係合する駆動軸と、この駆動軸
    を遮光蓋の閉じ位置に向けて付勢するバネとからなる遮
    光蓋回動機構と、カートリッジ室とフイルムロール室と
    の背面側に組み付けられる後カバーとを備えたレンズ付
    きフイルムユニットへのフイルムカートリッジ装填方法
    において、 前記駆動軸とバネとをカートリッジ室上面に組み付け、
    駆動軸をバネの付勢に抗して遮光蓋の開き位置に向けて
    回動させて仮止めし、遮光蓋が開き位置に回動された状
    態のフイルムカートリッジを暗室内でカートリッジ室の
    底面側から軸方向に装填することを特徴とするレンズ付
    きフイルムユニットへのフイルムカートリッジ装填方
    法。
  8. 【請求項8】 前記フイルムロールは、暗室内で巻取り
    軸に巻き付けられてフイルムカートリッジよりもレンズ
    付きフイルムユニットの背面側から離れた位置に配置さ
    れており、該フイルムカートリッジがカートリッジ室に
    軸方向に装填された後に背面側からフイルムロール室に
    装填され、暗室内で後カバーが組み付けられた後に巻取
    り軸が抜き取られて巻緩められることを特徴とする請求
    項7記載のレンズ付きフイルムユニットへのフイルムカ
    ートリッジの装填方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US5926654A (en) * 1998-02-27 1999-07-20 Eastman Kodak Company Camera frame assembly having a baffled supply chamber and film loading apparatus and method
US5999744A (en) * 1998-06-12 1999-12-07 Eastman Kodak Company Rotating hook film loader and method
US6094533A (en) * 1998-06-12 2000-07-25 Eastman Kodak Company Film edge driving film loader, film loading method and camera frame assembly

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