JPH09216817A - 防湿性且つ易水崩壊性コーティング製剤 - Google Patents

防湿性且つ易水崩壊性コーティング製剤

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JPH09216817A
JPH09216817A JP4796196A JP4796196A JPH09216817A JP H09216817 A JPH09216817 A JP H09216817A JP 4796196 A JP4796196 A JP 4796196A JP 4796196 A JP4796196 A JP 4796196A JP H09216817 A JPH09216817 A JP H09216817A
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JP
Japan
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coating
water
wax
moisture
proof
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JP4796196A
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Rokuji Kimata
六司 木俣
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Amano Enzyme Inc
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Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】医薬、食品、飼料、工業用品において、フィル
ムコーティング製剤として用いられる錠剤、顆粒剤、丸
剤、細粒等における防湿性且つ易水崩壊性ワックスコー
ティング技術を提供する。 【構成】フィルムコーティング製剤に水溶性ポリマーの
アンダーコーティング、ワックスコーティング及び水溶
性ポリマーのオーバーコーティングの3層のコーティン
グをしてなることを特徴とする防湿性且つ易水崩壊性コ
ーティング製剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、食品、飼料、工
業用品において、フィルムコーティング製剤として用い
られる錠剤、顆粒剤、丸剤、細粒等における防湿性且つ
易水崩壊性ワックスコーティング技術を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】錠剤、丸剤、顆粒若しくは細粒など医
薬、食品、飼料、工業用品における固形製剤のコーティ
ングとしては、主として蔗糖水溶液からなる糖衣用シロ
ップを被コーティング製剤に被覆して糖衣層を生成せし
める糖衣コーティングと、例えば各種セルロース系又は
アクリル系物質からなるフィルム形成能を有する高分子
物質溶液を同製剤に噴霧し、当該高分子物質膜を被覆形
成せしめるフィルムコーティングとがある。糖衣コーテ
ィングは仕上がった場合は防湿性と易水崩壊性を有する
が製造工程中の吸湿は免れない。
【0003】フィルムコーテイングを実施する場合、所
望のフィルム形成性物質をもっぱら有機溶媒に溶解さ
せ、この溶液を噴霧して行っていたが、近年これら作業
の安全性、環境保全、コストの低減の面から水溶液若し
くは水懸濁性のいわゆる水系コーティングが採用され、
そのためのコーティング基剤、特に腸溶基剤も開発され
ている。例えば、セルロース系の腸溶基剤としてヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート
(以下HPMCASという)、又アクリル系の腸溶基剤
としてはメタアクリル酸コポリマーLD「オイドラギッ
トL−30D(商品名)」等が知られている。これらの
剤皮は、一定の透湿性を有しており、防湿性に欠けるも
のである。
【0004】そして更に、これら固形製剤の水系及び有
機溶媒系コーティングにおける腸溶皮膜の耐酸性向上と
水系コーティング層の苦味のマスキングを図る為に、上
記の腸溶コーティングにワックスコーティングを付与す
る方法(特開昭63-27423号)も開発されているが、この
方法を固形製剤の防湿性及び易水崩壊性の点から考慮す
ると、防湿性の点では改善されているものの、易水崩壊
性に問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】医薬、食品、飼料及び
工業用品のコーティングにおいては、酵素、ビタミン
剤、抗生物質等の生理活性物質の防湿性且つ易水崩壊性
が要求されているが、しかし、従来のコーティング製剤
においては、防湿性且つ易水崩壊性の両方を満足するも
のはなく、従って、防湿性且つ易水崩壊性のコーティン
グ製剤の開発が切望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、水系或いは有
機溶媒系フィルムコーティング製剤に水溶性ポリマーの
アンダーコーティング、ワックスコーティング及び水溶
性ポリマーのオーバーコーティングの3層のコーティン
グを施すことを試みたところ、防湿性と易水崩壊性との
両者を満足させるコーティング製剤を製造できることを
見いだして本発明を完成させた。
【0007】即ち、本発明は、水系或いは有機溶媒系フ
ィルムコーティング製剤に水溶性ポリマーのアンダーコ
ーティング、ワックスコーティング及び水溶性ポリマー
のオーバーコーティングの3層のコーティングをしてな
ることを特徴とする防湿性且つ易水崩壊性コーティング
製剤である。
【0008】本発明の腸溶コーティング前の核顆粒とし
ては、通常の混合・攪拌造粒、押出造粒、転動造粒、溶
融造粒などで得られた顆粒が用いられ得るが、より好ま
しくは、核粒子を用いた転動造粒によって得られた顆粒
が用いられる。この場合の核粒子は糖質系が用いられ、
例えば、市販の白糖製のもの、白糖を主体に澱粉を含有
するもの、結晶セルロース製のもの、結晶セルロースを
主体に糖類または澱粉類を含有するもの何れか1つまた
はその組み合わせを用いることができる。
【0009】腸溶性コーティングとしては、水系及び有
機溶媒系コーティングの何れをも使用できるが好ましく
は、水系コーティングを使用するのがよい。例えば、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMC
P)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテート
サクシネート(HPMCAS)、セルロースアセテートフタレ
ート(CAP)、カルボキシメチルエチルセルロース(CME
C)、メタアクリル酸−アクリル酸エチルエステル共重
合体から選ばれた1つまたはその組み合わせであれば良
い。腸溶層のコーティング量は、担持される薬物の量や
薬物の水溶性および賦形剤の性質などにより影響を受け
るが、核粒子の重量に対して腸溶性基剤の量として概ね
15〜50重量%で、十分な腸溶性が得られる。
【0010】本発明は、腸溶層コーティングに更に、水
溶性ポリマーのアンダーコーティング、ワックスコーテ
ィング及び水溶性ポリマーのオーバーコーティングの3
層のコーティングを施すことによって防湿且つ易水崩壊
性のコーティング製剤を得ることを特徴とするものであ
る。
【0011】ワックスコーティングの前後に行うアンダ
ー及びオーバーコーティングのための水溶性ポリマーと
しては、通常フィルムコーティングに汎用されるヒドロ
キシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプ
ロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、
ポリビニルピロリドン(PVP)の何れか1つまたはその
組み合わせを用いることができ、この中ではHPC及びPVP
が耐油性から好ましい。
【0012】ワックス層に上下のフィルム層を施すこと
によって、ワックスの溶融時におけるワックスの含浸と
拡散を防ぐこと(即ち、耐油性を意味する)ができる。
【0013】そして、オーバーコーティング時の加熱に
よってワックスが溶融することにより、防湿性が得ら
れ、又、オーバーコーティング層は、ワックス層に親水
性をも与えるので、これによって易水崩壊性も得られ
る。
【0014】こうして本発明の防湿性且つ易水崩壊製コ
ーティング製剤が得られるのであるが、本発明のコーテ
ィング製剤の防湿性に関しては、更に、ワックスコーテ
ィング層に熱溶融処理を施すことがより好ましい。ワッ
クスの加熱溶融によりワックス層が均一に伸展し、ほと
んど透湿性のない薄膜となり、これによって本発明のコ
ーティング製剤の防湿性がよりよく達成され得るからで
ある。
【0015】ワックスコーティングに使用するワックス
としては、動植物性及び工業性の何れのものをも使用で
きるが、融点40〜90℃のものが操作上扱い易い。好まし
くは、パラフィン、ミツロウ、ステアリルアルコールを
用いることができ、ワックスコーティングは、腸溶コ−
ティングに対して概ね0.5〜2.0%(重量比)である。
【0016】ワックスコーティングは、従来公知の腸溶
コーティング装置を適用することで製することができ
る。例えば、流動層コーティング装置、遠心コーティン
グ装置、攪拌転動型コーティング装置、攪拌流動層コー
ティング装置、パンコーティング装置等が挙げられる。
【0017】次に実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。
【0018】
【実施例】
実施例1 1)コ−ティング用酵素顆粒の調製:核剤として糖質系
核粒子(商品名ノンパレル NP-101 26〜36号:フロイン
ト産業社製)2,500gを用い、これに結合剤としてヒドロ
キシプロピルセルロース(HPC)(HPC EF−G:信越化学
工業製)4%水溶液150g、蛋白分解酵素(商品名プロテ
アーゼP「アマノ」:天野製薬社製)600gを混合造粒機
ハイスピ−ドミキサ−FS−GS−25J(深江工業社
製)で混合造粒しコーティング用の酵素顆粒3050gを得
た。
【0019】2)腸溶コーティング 得られた酵素顆粒3.0Kgを流動層コーティング装置(FLO
−1:フロイント産業製)に仕込み、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(HPMC)(TC−5R:信越化学工業
製)90gとタルク(キハラ化成製)450gを精製水2460gに
溶解したコーティング溶液を給気温度80℃、35g/minで
スプレーして水溶性内側被覆顆粒1730gを得た。
【0020】内側被膜コーティングに引き続き、前記水
溶性被覆顆粒3.0kgを仕込み、腸溶性基剤としてヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート
(HPMCAS)(AS−MF:信越化学工業製)1050g、可塑剤
としてクエン酸トリエチル(シトロフレックス2:ファ
イザー製)294g、タルク315gを15℃の精製水8841gに分
散して調製されたコーティング液を給気温度80℃、120g
/minでスプレーして腸溶コーティング顆粒を4,480g得
た。
【0021】3)防湿性且つ易水崩壊性付与コーティン
グ:腸溶コーティングに引き続き、アンダーコーティン
グ用水溶性ポリマーとしてPVP、オーバーコーティング
用水溶性ポリマーとしてHPC/PVP、及びワックスとして
ステアリルアルコールをそれぞれ用い、下記の条件で防
湿性且つ易水崩壊性を付与するためのコーティングを行
った。
【0022】 機種 フローコーター(FLO−5)/ローターコンテナ(FRC−5) スプレーガン(ATU型,ノズル1.8 mmφ, P.C.全開,空気圧200L/min) アンダーコーティング; スプレー液 : PVPK30/エタノール/水(105:500:649) 噴霧量 : 558 g 剤皮量 : 46.7 g 温度 呼気 : 60〜70℃ 排気 : 42〜50℃ 風量 : 4.5 m3/min ローター回転数: 200 rpm 工程時間 : 19 min
【0023】 ワックスコーティング; スプレー液 : ビーズ ワックス/ステアリルアルコール/エタノール/ アセトン/水(15:2:75:75:75) 噴霧量 : 657 g 剤皮量 : 51.2 g 温度 呼気 : 40℃ 排気 : 25〜36℃ 風量 : 4.5 m3/min ローター回転数: 200 rpm 工程時間 : 64 min
【0024】 オーバーコーティング; スプレー液 : HPC/PVP/ステアリルアルコール/エタノール(24:24 :4.5:640) 噴霧量 : 616 g 剤皮量 : 46.7 g 温度 呼気 : 42〜54℃ 排気 : 28〜34℃ 風量 : 4.5 m3/min ローター回転数: 200 rpm 工程時間 : 35 min
【0025】4)ワックス層の熱溶融処理:ワックス層の
熱溶融のための条件は下記によって行い、その後、乾燥
工程を経て仕上がり量2,780gの本発明のコーティング製
剤を得た。
【0026】
【0027】こうして得られた本発明のコーティング製
剤と公知の腸溶コーティング剤とのそれぞれのサンプル
ついて、吸湿試験を試みた。 試験方法;サンプル品1gを重量既知(W1)のガラス瓶
に秤取(W2)し、100%湿度デシケ−タ−に放置し、1
日目、8日目、11日目及び21日目毎に全重量を測定(W
3)し、吸湿量(%)を下記式により求めた。 吸湿量(%)=(W3−W1−W2)×100/W2 各サンプルの測定値は、表1に示される。尚、易水崩壊
性(崩壊性と略す)は日本薬局方・一般試験法の崩壊試
験によって調べた。
【0028】
【表1】
【0029】表1より明らかなように、公知の腸溶コー
ティング剤は8日目で43.9%の吸湿率を示すのに対し本
発明のコーティング製剤は、21日経過後でも吸湿量は5.
15%にすぎない。この結果から、公知の腸溶コーティン
グ剤に比して本発明のコーティング剤は、はるかに防湿
性を有していることが分かる。又、日本薬局方・崩壊試
験にも適合しており、それ故、易水崩壊性をも有してい
ることが確かめられた。
【0030】
【発明の効果】本発明は、フィルムコーティング製剤に
水溶性ポリマーのアンダーコーティング、ワックスコー
ティング及び水溶性ポリマーのオーバーコーティングの
3層のコーティングをしてなることを特徴とする防湿性
且つ易水崩壊性コーティング製剤に関するものであり、
医薬、食品、飼料、工業用品において、フィルムコーテ
ィング製剤として用いられる錠剤、顆粒剤、丸剤、細粒
等における防湿性且つ易水崩壊性ワックスコーティング
技術を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 1/28 LAA C08L 1/28 LAA 39/06 LJY 39/06 LJY 91/06 LSJ 91/06 LSJ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムコーティング製剤に水溶性ポリマ
    ーのアンダーコーティング、ワックスコーティング及び
    水溶性ポリマーのオーバーコーティングの3層のコーテ
    ィングをしてなることを特徴とする防湿性且つ易水崩壊
    性コーティング製剤。
  2. 【請求項2】ワックス層を熱溶融処理してなることを特
    徴とする請求項1記載の防湿性且つ易水崩壊性コーティ
    ング製剤。
  3. 【請求項3】水溶性ポリマーがヒドロキシプロピルセル
    ロース及び/又はポリビニルピロリドンである請求項1
    又は請求項2記載の防湿性且つ易水崩壊性コーティング
    製剤。
  4. 【請求項4】ワックスコーティングの重量がフィルムコ
    ーティング製剤の重量に対して0.5〜2.0%であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の防湿性且つ易水
    崩壊性コーティング製剤。
  5. 【請求項5】ワックスが融点40〜90℃のパラフィン、ミ
    ツロウ、ステアリルアルコールの1種又は2種以上であ
    る請求項1又は請求項2記載の防湿性且つ易水崩壊性コ
    ーティング製剤。
JP4796196A 1996-02-08 1996-02-08 防湿性且つ易水崩壊性コーティング製剤 Pending JPH09216817A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999053918A1 (en) 1998-04-20 1999-10-28 Eisai Co., Ltd. Stabilized compositions containing benzimidazole-type compounds
JP2000355540A (ja) * 1998-04-20 2000-12-26 Eisai Co Ltd 安定化したベンズイミダゾール系化合物含有組成物
US7220762B1 (en) 1999-10-20 2007-05-22 Eisai R&D Management Co., Ltd. Methods for stabilizing benzimidazole compounds
JP2007533652A (ja) * 2003-10-30 2007-11-22 シプラ・リミテッド 5−ht−受容体アゴニスト用経口製剤、その使用及びそれを用いた治療方法
JP2010534067A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 アディッソ・フランス・エス.エー.エス. 酵素混合物を含む、動物向けの耐熱性配合物

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