JPH09219982A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH09219982A
JPH09219982A JP8025575A JP2557596A JPH09219982A JP H09219982 A JPH09219982 A JP H09219982A JP 8025575 A JP8025575 A JP 8025575A JP 2557596 A JP2557596 A JP 2557596A JP H09219982 A JPH09219982 A JP H09219982A
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JP
Japan
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vibration
piezoelectric
torsional vibration
bodies
torsional
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Application number
JP8025575A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
Mitsuhiro Okazaki
光宏 岡崎
Isao Sugaya
功 菅谷
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特願平6−180279号等により提案した
振動アクチュエータでは、捩じり振動及び伸縮振動それ
ぞれの腹位置に圧電素子を配置するため、駆動効率がそ
の分だけ向上しない。 【解決手段】 弾性体13,14と,弾性体13,14
に装着される圧電体12a,12bとを有し、圧電体1
2a,12bへの駆動電圧の印加により、弾性体13,
14の軸方向についての伸縮振動と捩じり振動とを生じ
て駆動力を発生する振動アクチュエータにおいて、圧電
体12a,12bは、弾性体13,14の軸方向に関し
て、伸縮振動又は捩じり振動の腹位置でない装着位置に
装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮振動と捩じり
振動との合成振動を用いた振動アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、縦−捩じり振動型の振動アクチ
ュエータの従来例を示した斜視図である。
【0003】従来、この種の振動アクチュエータでは、
固定子(ステータ)101は、2つの円柱型の振動子1
02,103間に捩じり振動用の圧電素子104が挟ま
れる。振動子103の上側には縦振動用の圧電素子10
5が配置される。捩じり振動用の圧電素子104は周方
向に分極され、縦振動用の圧電素子105は厚み方向に
分極される。さらに、相対運動部材(ロータ)106は
縦振動用の圧電素子105の上側に配置される。
【0004】固定子101を構成する振動子102,1
03及び圧電素子104,105は、シャフト107に
形成されたねじ部に螺合されて固定される。ロータ10
6は、中心部に配置されたボールベアリング108を介
して、シャフト107に回転自在に設けられる。シャフ
ト107の先端にはナット110が螺合し、ボールベア
リング108とナット110との間にはばね109が装
着される。ばね109により、ロータ106を固定子1
01の端面に加圧接触させる。
【0005】捩じり振動用の圧電素子104と縦振動用
の圧電素子105とは、図9中に模式的に示す発振器1
11から発振される同一周波数の駆動電圧を、移相器1
12により位相制御して駆動される。
【0006】捩じり振動用の圧電素子104は、ロータ
106が回転するための機械的変位を与える。一方、縦
振動用の圧電素子105は、固定子101とロータ10
6との間に働く摩擦力を、圧電素子104による捩じり
振動の周期に合わせて周期的に変動させることにより同
期させて、振動を一方向への運動に変換するクラッチ的
役割を果たす。
【0007】図10は、図9に示す振動アクチュエータ
の固定子101を展開して示す斜視図である。捩じり振
動用の圧電素子104は、周方向に分極する必要があ
る。そこで、捩じり振動用の圧電素子104は、圧電材
料を、図10に示すように、6〜8個程度の扇形の小片
に一旦分割しておき、各小片を周方向に分極した後に再
度環状に組み合わせることにより組み立てていた。な
お、符号104aは電極である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図9及び
図10により示す従来の振動アクチュエータでは、捩じ
り振動用の圧電素子104を環状に組み合わせる時に、
形状精度を出すことが難しかった。そのため、圧電素子
104と振動子103,又は圧電素子104同士の密着
性が低下し、圧電素子104,105の振動が振動子1
02,103には充分に伝達されず、振動アクチュエー
タの駆動効率が低下してしまうという問題があった。
【0009】また、捩じり振動用の圧電素子104は、
扇形の小片を接着して組み立てる際に充分な接着強度を
得るため、少なくとも数mm程度の厚さが必要となる。
そのため、圧電素子104の電極間距離が大きくなって
しまい、駆動に必要な電界を圧電素子104に与えるた
めには電極間に高い電圧を印加する必要があった。
【0010】一方、捩じり振動用の圧電素子104及び
縦振動用の圧電素子105の面積は、振動子102,1
03の断面積と略等しいか、又は、振動子102,10
3の断面積よりも小さかった。また、シャフト107を
貫通させるために、捩じり振動用の圧電素子104及び
縦振動用の圧電素子105の中央部に孔を開ける必要が
あった。そのため、捩じり振動用の圧電素子104及び
縦振動用の圧電素子105それぞれの面積はさらに小さ
くなり、モータの高トルク化及び高回転化を図ることが
難しかった。
【0011】そこで、本出願人は、先に特願平6−18
0279号,特願平6−275022号等により、一次
の伸縮振動(縦振動)と一次(又は二次)の捩じり振動
とを利用した異形モード縮退型の振動子を用いた振動ア
クチュエータを提案した。図11は、この振動アクチュ
エータに用いる異形モード縮退型の振動子50の上面図
であり、図12は、振動子50の側面図である。
【0012】振動子50は、電気エネルギーを機械的変
位に変換する電気機械変換素子である圧電素子52a,
52bと、これらの圧電素子52a,52bの励振によ
って伸縮振動及び捩じり振動を発生する中空円柱状の弾
性体51とを備える。
【0013】弾性体51は、中空の円柱体51を中心軸
を含む平面で縦に2分割することによって得られる半弾
性体53,54を組み合わせることにより得られる。弾
性体51の外周面には小径部51aが溝状に形成され、
この小径部51aによって区切られる二つの部分に、第
1大径部51A及び第2大径部51Bが形成される。そ
のため、弾性体51の外周面には、中心軸方向(図12
における上下方向)に関して、第1大径部51A,小径
部51a及び第2大径部51Bが順に形成される。
【0014】半弾性体53,54の2つの分割面には、
2層ずつ合計4層の圧電素子52a,52bとこれらの
圧電素子52a,52bに駆動電圧を印加する電極板5
5a,55b及び55cとが挟まれた状態で装着され
る。
【0015】2つの分割面のそれぞれに装着される圧電
素子52a,52bは2層ずつ合計4層からなる。4層
の圧電素子のうちの2層の圧電素子52aは圧電定数d
15を用いることで半弾性体53,54の長手方向に対し
て剪断変位を発生する。残り2層の圧電素子52bは圧
電定数d31を用いることで半弾性体53,54の長手方
向に対して伸縮変位を発生する。
【0016】圧電素子52aに駆動電圧を印加すると、
半弾性体53,54には捩じり変位が発生する。圧電素
子52bに駆動電圧を印加すると、半弾性体53,54
には縦変位が発生する。したがって、捩じり振動用の圧
電素子52aに正弦波電圧を入力することにより弾性体
51にはそれに応じて捩じり振動が発生し、縦振動用の
圧電素子52bに正弦波電圧を入力することにより弾性
体51にはそれに応じて伸縮振動が発生する。
【0017】さらに、振動子51の一方の端面である駆
動面Dには、回転自在に支持された相対運動部材である
円柱状の移動子(図示しない。)が、適当な加圧力で接
触する。
【0018】図13は、図11及び図12に示す振動ア
クチュエータにおいて、振動子51に発生する捩じり振
動(Tモード)及び伸縮振動(Lモード)を組み合わせ
て駆動面Dに楕円運動を発生することを経時的に示す説
明図である。
【0019】図13において、t=(6/4)πの時点
では、捩じり振動Tの変位は左側に最大であり、一方、
伸縮振動Lの変位は零である。この状態では、移動子
(図示しない。)は、同じく図示しない加圧機構によっ
て振動子51の駆動面Dに加圧接触する。
【0020】この状態から、t=(7/4)π〜0〜
(2/4)πまでは、捩じり振動Tは、左側の最大から
右側の最大まで変位し、一方、伸縮振動Lは、零から上
側の最大に変位し再び零に戻る。したがって、振動子5
1の駆動面Dの定点は、移動子を押しながら右方向に回
転し、移動子は駆動される。
【0021】次に、t=(2/4)π〜(6/4)πま
では、捩じり振動Tは、右側の最大から左側の最大まで
変位し、一方、伸縮振動Lは、零から下側の最大に変位
し再び零に戻る。したがって、振動子51の駆動面Dの
定点は、移動子から離れながら左方向に回転するため、
移動子は駆動されない。このときに、移動子は、加圧部
材により加圧されていても固有振動数が異なるため、振
動子の縮みに追従しない。
【0022】ここで、捩じり振動の共振周波数と伸縮振
動の共振周波数とが略一致すると、振動子51には、捩
じり振動と伸縮振動とが同時に発生し(縮退)、駆動面
Dには楕円運動が発生し、駆動力が発生する。
【0023】楕円運動が発生している際に、捩じり振動
の振動数を捩じり振動の共振周波数に略一致させるとと
もに、伸縮振動の振動数を伸縮振動の共振周波数に略一
致させると、共振して駆動面Dにおける楕円運動が拡大
する。
【0024】ところで、これらの異形モード縮退型の振
動アクチュエータでは、圧電素子52a,52bは、弾
性体軸方向について、半弾性体53,54それぞれの分
割面全体に配置されている。したがって、圧電素子52
a,52bは、捩じり振動の腹位置を跨がって2つの節
位置に配置されていた。
【0025】一般的に、圧電素子を弾性体に装着し、捩
じり振動及び伸縮振動を発生させる場合、各振動の節位
置を含む位置に圧電素子が配置される。これは、各振動
の節位置は歪み変位が最も大きな位置であるため、各振
動の節部に圧電素子を配置することにより、捩じり振動
及び伸縮振動を極めて効率的に発生させることが可能と
なるからである。
【0026】ところで、図11〜図13により示す異形
モード縮退型の振動アクチュエータでは、捩じり振動及
び伸縮振動それぞれの腹位置にも圧電素子を配置してい
るが、この振動の腹位置は歪み変位が小さい位置であ
る。そのため、腹位置に配置された圧電素子は振動の発
生には余り寄与せず、腹位置に装着された圧電素子に入
力するエネルギーが有効に利用されていない。したがっ
て、振動アクチュエータの駆動効率がその分だけ向上し
ないという課題があった。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、弾性
体と,前記弾性体に装着される電気機械変換素子とを有
し、前記電気機械変換素子への駆動電圧の印加により、
前記弾性体の軸方向についての伸縮振動と捩じり振動と
を生じて駆動力を発生する振動アクチュエータにおい
て、前記電気機械変換素子は、前記軸方向に関して、前
記伸縮振動又は前記捩じり振動の腹位置でない位置に、
装着されることを特徴とする。
【0028】請求項2の発明は、請求項1に記載された
振動アクチュエータにおいて、前記腹位置は、前記弾性
体の前記軸方向に関する両端部近傍であることを特徴と
する。
【0029】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載された振動アクチュエータにおいて、前記腹位置
には、機械的変位を電気エネルギーに変換する機械電気
変換素子又は補強部材が装着されることを特徴とする。
【0030】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、前記伸縮振動の次数は1次以上であるととも
に、前記捩じり振動の次数は1次以上であることを特徴
とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態にかか
る振動アクチュエータ1を説明する縦断面図である。な
お、以降の各実施形態の説明は、振動アクチュエータと
して超音波の領域の振動数を利用する超音波アクチュエ
ータを例にとって、行う。
【0032】図1に示す超音波アクチュエータ1を構成
する振動子10は、駆動信号により励振される電気機械
変換素子である圧電体12a,12bと、これらの圧電
体12a,12bが接合され、圧電体12a,12bの
励振により1次の伸縮振動と2次の捩じり振動とを発生
して駆動面Dに駆動力を発生する半弾性体13,14と
から構成される。
【0033】半弾性体13,14は、その外周面の軸方
向について第1大径部11A,第2大径部11B,及び
これらの間に小径部11aを順に有する厚肉中空状の円
筒体を、中心軸を含む平面で縦に2分割することにより
得られる半円筒体である。半弾性体13,14の2つの
分割面には、圧電体12a,12bが挟み込まれた状態
で装着される。
【0034】第1大径部11Aの振動子軸方向長さは、
第2大径部11Bの軸方向長さよりも長く設定される。
本実施形態では、電気エネルギーを機械的変位に変換す
る振動発生用の圧電体12a,12bは、振動子軸方向
に関して、第1大径部11A,11Bが形成されている
範囲に配置される。
【0035】また、圧電体12,12bは、後述する図
2および図3に示すように、2つの分割面それぞれにお
いて2層ずつ合計4層形成される。4層の圧電体のうち
の2層の圧電体12aは圧電定数d15を用いることで弾
性体長手方向に関して剪断変位を発生する。残りの2層
の圧電体12bは圧電定数d31を用いることで弾性体長
手方向に対して伸縮変位を発生する。
【0036】半弾性体13,14は、弾性体軸方向の略
中心に、圧電体12a,12bの積層方向と平行な方向
(図1における左右方向)に貫通孔16,17が形成さ
れる。
【0037】形成された貫通孔16,17にボルト18
a,18bを挿入し、ボルト18a,18bの先端を、
後述する固定軸19の大径部19aに設けたねじ孔19
bに螺合することにより、半弾性体13,14は、圧電
体12a,12bを挟み込んだ状態で保持するととも
に、振動子10は軸方向の中心を貫通する固定軸19に
保持される。
【0038】固定軸19は、半弾性体13,14の軸方
向に形成された中空部を貫通し、前述したように弾性体
11を固定するとともに、後述する移動子20を回動自
在に半径方向に位置決め・保持する。
【0039】相対運動部材である円柱状の移動子20
は、厚肉円環状の移動子母材20aと、移動子母材20
aの弾性体11側の端面に貼付されて駆動面Dに接触す
る摺動材20bとから構成される。
【0040】移動子母材20aの反振動子11側の端面
の内周部には、環状に溝部20cが形成されており、こ
の溝部20cに位置決め部材であるベアリング21を嵌
合し、このベアリング21を固定軸19に装着する。
【0041】移動子母材20aの外周面には、出力取出
し用歯車(図示しない。)が環状に形成される。この出
力取出し用歯車は、図示しない被駆動体に環状に形成さ
れた歯車(図示しない)に噛合する。このようにして、
移動子20の出力(回転動力)が被駆動体に伝達され
て、被駆動体は駆動される。
【0042】ベアリング21は、固定軸19の端部に形
成されたねじ部19cに螺着される加圧力調整部材であ
るナット22とベアリング21との間に装着された加圧
部材である皿バネ23(スプリングバネや板バネ等であ
ってもよい。)により、振動子10側に向けて加圧され
る。これにより、移動子20の振動子側端面が適宜圧力
で振動子10の駆動面Dに向けて加圧接触される。ナッ
ト22の螺着位置を調節することにより、皿バネ23の
加圧力が調節される。
【0043】図2は、本実施形態にかかる超音波アクチ
ュエータに用いる振動子10を駆動面方向から見た説明
図であり、図3は、本実施形態にかかる超音波アクチュ
エータに用いる振動子10を側面方向から見た説明図で
ある。
【0044】弾性体11は、中空円柱状の弾性体を中心
軸を含む平面で縦に2分割することにより得られる半弾
性体13,14を組み合わせることにより、得られる。
中空円柱状の弾性体の側面には小径部11aが溝状に形
成される。
【0045】弾性体11の外周面には、この小径部11
aによって第1大径部11A及び第2大径部11Bが区
切られて形成される。そのため、弾性体11の外周面に
は、振動子軸方向に順に第1大径部11A,小径部11
a及び第2大径部11Bが形成される。
【0046】弾性体13,14それぞれの間の2つの分
割面のうち、弾性体軸方向について第1大径部11Aが
形成されている範囲には、圧電素子12a,12bと圧
電素子12a,12bに駆動電圧を印加するための電極
板15a,15b及び15cとが挟まれた状態で装着さ
れる。
【0047】2つの分割面のそれぞれに装着される圧電
素子12a,12bは、2層ずつ合計4層からなる。4
層の圧電素子のうちの2層の圧電素子12aは、圧電定
数d15を用いることにより弾性体11の軸方向に対して
剪断変位を発生する。残り2層の圧電素子12bは,圧
電定数d31を用いることにより弾性体11の軸方向に対
して伸縮変位を発生する。
【0048】圧電素子12aに駆動電圧を印加すると、
弾性体11には捩じり変位が発生する。また、圧電素子
12bに駆動電圧を印加すると、弾性体11には伸縮変
位が発生する。
【0049】圧電素子12aは、例えばある正電圧を印
加した場合、図2のように、円周方向に沿って剪断変形
が手前方向とその反対方向とが交互になるように配置さ
れる。手前側に剪断変形する位置が点対称になり、反対
側に剪断変形する位置が点対称になると好適である。ま
た、ある負の電圧を印加した場合は、図2とは逆の方向
に剪断変形する。
【0050】以上説明したように、捩じり振動用の圧電
素子12aと、縦振動用の圧電素子12bとを配置して
おき、捩じり振動用の圧電素子12aに正弦波電圧を入
力することにより弾性体11にはそれに応じて捩じり振
動が発生し、縦振動用の圧電素子12bに正弦波電圧を
入力することにより弾性体11にはそれに応じて伸縮振
動が発生する。
【0051】このように構成された振動アクチュエータ
1に2つの(1/4)λ位相差を有する駆動信号を、そ
れぞれ捩じり振動用の圧電素子12aと伸縮振動用の圧
電素子12bとに入力すると、伸縮振動は伸縮振動用の
圧電素子12bによって直接的に発生し、一方、捩じり
振動は弾性体11に発生する剪断変形によって発生す
る。
【0052】駆動信号が入力された弾性体11には、捩
じり振動用の圧電素子12a及び伸縮振動用の圧電素子
12bの励振により、捩じり振動及び伸縮振動が同時に
発生し、これらの振動を合成した楕円運動が駆動面Dに
発生する。
【0053】図4は、このような振動子11に発生する
捩じり振動及び伸縮振動を組み合わせることにより駆動
面Dに楕円運動が発生することを経時的に示す説明図で
ある。なお、図4においては、説明の便宜上、相対運動
部材である移動子は図示しない。
【0054】図4に示すように、捩じり振動の周期と伸
縮振動の周期との位相差を(1/4)λ(λ:波長)ず
らして設定すると、振動子11の駆動面D上には楕円運
動が発生する。
【0055】図4において、t=(6/4)πの時点で
は、捩じり振動Tの変位は左側に最大であり、伸縮振動
Lの変位は零である。この状態では、移動子は、図示し
ない加圧部材によって振動子11の駆動面Dに加圧接触
する。
【0056】この状態から、t=(7/4)π〜0〜
(2/4)πまでは、捩じり振動Tは、左側の最大から
右側の最大まで変位する。一方、伸縮振動Lは、零から
上側の最大に変位して再び零に戻る。したがって、振動
子11の駆動面Dは移動子を押しながら右方向に回転
し、移動子は回転駆動される。
【0057】次に、t=(2/4)π〜(6/4)πま
では、捩じり振動Tは、右側の最大から左側の最大まで
変位する。一方、伸縮振動Lは、零から下側の最大に変
位し再び零に戻る。したがって、弾性体11の駆動面D
は、移動子を離れながら、左方向に回転するため、移動
子は駆動されない。このとき、移動子は加圧部材により
加圧されていても、加圧部材の固有振動数が超音波振動
域より低いために、振動子11の縮み変位に追従するこ
とができない。
【0058】図5は、圧電体12a,12bの励振によ
って、振動子10に1次の縦振動と2次の捩じり振動と
が発生することを示す説明図であって、図5(a)は上
面図,図5(b)は側面図,図5(c)は発生する捩じ
り振動及び伸縮振動の発生状況例を示すグラフである。
【0059】本実施形態の超音波アクチュエータにおい
て用いる弾性体13,14は、第1大径部11A,第2
大径部11B及びこれらの間に捩じり剛性の弱い小径部
11aを有する。
【0060】さらに、本実施形態の超音波アクチュエー
タでは、第1大径部11Aの振動子軸方向長さが第2大
径部11Bの振動子軸方向長さよりも大きく設定され
る。したがって、図5(c)に示すように、捩じり振動
は、小径部11a形成位置と第1大径部11Aの振動子
軸方向長さの略真中との2箇所にそれぞれ節が発生する
2次モードとなる。一方、伸縮振動は、小径部11aの
形成に起因した形状面の影響を受け難いため、第1大径
部11A,第2大径部11B及び小径部11aを含んだ
振動子全長の略真中部分に、1つの節が発生する1次モ
ードとなる。
【0061】したがって、図5(c)に示すように、第
2大径部11Bは、捩じり振動及び伸縮振動それぞれの
腹位置となる。本実施形態では、図5(a)〜図5
(c)に示すように、捩じり振動及び縦振動それぞれの
腹部に相当する第2大径部11Bと第1大径部11Aの
駆動面D側には圧電体12a,12bを配置せずに空隙
としておく。換言すれば、捩じり振動及び縦振動の節部
に圧電体12a,12bを配置し、弾性体軸方向に関し
て、捩じり振動又は伸縮振動の腹位置でない装着位置に
装着する。
【0062】したがって、本実施形態の超音波アクチュ
エータによれば、圧電体12a,12bの装着面積、す
なわち電圧印加面積が減少するため、圧電体12a,1
2bの静電容量を低減することができる。
【0063】ここで、超音波アクチュエータ1に入力さ
れる電流を、振動子の等価回路(「超音波モータ入門」
81頁,総合電子出版社より引用)から求めてみると、
駆動点(反共振点付近)の入力電流は、以下のような近
似式によって示される。 入力電流I=V・R・ω2 ・Cd2 ・・・・・・・
【0064】ただし、C:振動子11のコンデンサ成分
(主に圧電体12a,12bの静電容量) V:印加電圧 R:振動子11の共振抵抗 ω:周波電圧の角速度
【0065】したがって、振動形成には余り寄与しない
捩じり振動及び伸縮振動の腹位置に配置されていた圧電
体12a,12bを解消することにより、圧電体12
a,12bの静電容量及び入力電流をともに低減するこ
とができる。
【0066】一方、伸縮振動の節位置には圧電体12
a,12bが配置してあるため、超音波アクチュエータ
1の出力は殆ど低下しない。これにより、出力及び入力
電力量により決定される超音波アクチュエータ1の駆動
効率を向上させることができる。
【0067】すなわち、本実施形態の超音波アクチュエ
ータ1によれば、1次の伸縮振動及び2次の捩じり振動
の腹位置でない装着位置に圧電体12a,12bを配置
するため、出力を殆ど低下することなく入力エネルギー
を低減することができ、振動アクチュエータ1の駆動効
率を向上させることができる。
【0068】また、本実施形態の超音波アクチュエータ
1によれば、1次の伸縮振動及び2次の捩じり振動の腹
部となる弾性体13,14の端部に、圧電体12a,1
2bを配置しないため、端面における楕円運動(出力)
に対する拘束量を殆ど低下することなく入力エネルギー
を低減することができ、超音波アクチュエータ1の駆動
効率を向上させることができる。
【0069】(第2実施形態)図6は、本発明にかかる
超音波アクチュエータ31の第2実施形態を示す縦断面
図である。本実施形態の超音波アクチュエータ31が第
1実施形態の超音波アクチュエータ1と相違するのは、
振動子32に小径部が二つ形成されている点と、圧電素
子の配置と、さらに、伸縮振動及び捩じり振動それぞれ
の腹位置に機械電気変換素子を配置した点である。
【0070】振動子32は、駆動信号により励振される
電気機械変換素子である圧電体33a,33bと、それ
らの圧電体33a,33bが接合され圧電体33a,3
3bの励振によって1次の伸縮振動と2次の捩じり振動
とが発生することにより駆動面Eに駆動力が発生する中
空円柱状の弾性体34とから構成される。
【0071】図7は、本実施形態の超音波アクチュエー
タ31において用いる振動子32の構造を詳細に示す説
明図であって、図7(a)は振動子32の上面図,図7
(b)は圧電体33a,33bの装着状況を示す振動子
32の側面図,図7(c)は振動子32に発生する伸縮
振動及び捩じり振動の発生状況例を示す説明図である。
【0072】弾性体34は、鉄鋼,リン青銅,ステンレ
ス鋼等の金属材料からなり、3つの大径部34A,34
B及び34Cと、2つの小径部34a,34bとをその
外周面に有する中空円柱状の弾性体を、中心軸を含む平
面で縦に2分割することにより得られる二つの半弾性体
35,36を組み合わせることにより、構成される。二
つの半弾性体35,36の2つの分割面それぞれには、
2層かつ3群からなる圧電体33a,33bと、圧電体
33a,33bとの間で電気的エネルギーの入力及び出
力を行うための電極37a,37b及び37cとが挟み
込まれた状態で保持される。
【0073】小径部34a,34bは、弾性体34に発
生する捩じり振動の節位置に配置される。捩じり振動用
の圧電体33aは、捩じり振動の二つの節部を含む位置
に配置される。一方、伸縮(縦)振動用の圧電体33b
は、縦振動の一つの節部を含む位置に配置される。
【0074】二つの半弾性体35,36それぞれの振動
子長手方向の略中心に、圧電体33a,33bの積層方
向と平行に貫通孔38a,38bが形成される。二つの
半弾性体35,36は、貫通孔38a,38bにボルト
39a,39bを挿入し、後述する固定軸40の略中央
部に設けられた大径部40aに形成されたネジ孔40b
に螺着することにより、圧電体33a,33bを挟み込
むとともに、軸方向の中心に挿入された固定軸40に保
持される。
【0075】相対運動部材である移動子41は、厚肉円
環状の移動子母材41aと、移動子母材41aの振動子
側端面に装着されて振動子32の駆動面Eに接触する摺
動材41bとから構成される。摺動材は、硬い高分子
材、例えばPEEK(70重量%)−カーボンファイバ
ー(20重量%)−PTFE(10重量%)のような複
合材料にすると好適である。移動子母材41aの振動子
側端面の内周部には、環状に溝部41cが形成され、こ
の溝部41cに位置決め部材であるベアリング42が嵌
合されて装着される。このベアリング42は、固定軸4
0に対して装着されることにより、移動子41を固定軸
40に対して回動自在に位置決め・保持する。
【0076】移動子母材41aの反振動子側の外周面に
は、出力取出用のギヤ41dが環状に形成されており、
図示しない被駆動体の歯車と噛合する。これにより、移
動子41の動力が被駆動体に伝達されて、被駆動体が駆
動される。
【0077】また、固定軸40の端部にはネジ部40b
が形成されており、このネジ部40bに加圧力調整部材
であるナット43が螺着される。このナット43とベア
リング42との間には、加圧部材である皿バネ44(ス
プリングバネや板バネ等であってもよい。)が、固定軸
40によって保持される。皿バネ44のバネ力により、
移動子41は、振動子32の駆動面Eに加圧接触され
る。
【0078】このように、固定軸40は、半弾性体3
5,36の軸方向と平行な方向に向けて形成された中空
部を貫通し、半弾性体35,36等からなる振動子32
を固定するとともに、移動子41を半径方向について回
動自在に位置決め・固定する。
【0079】半弾性体35,36は、3つの大径部34
A,34B及び34Cと、2つの小径部34a,34b
とを有した中空の厚肉円筒体を、中心軸を含む平面で縦
に2分割することにより得られる部材であり、その分割
面に2層かつ3群の圧電体33a,33bと電極37
a,37b,37cとが挟み込まれる。
【0080】小径部34a,34bは、捩じり振動の節
部に位置する。捩じり振動用の圧電体33a,33a
は、捩じり振動の節部に配置され、それによって振動子
32に捩じり振動が発生する。
【0081】捩じり振動用の圧電体33aは、周波電圧
が印加した時に電圧の方向に応じて剪断変形を発生し、
この剪断変形によって捩じり振動が発生する。第1の捩
じり振動用の圧電体33a群は、図面上の手前側2枚の
捩じり振動用の圧電体33aと向こう側2枚の捩じり振
動用の圧電体33aとから構成される。手前側2枚の捩
じり振動用の圧電体33aと向こう側2枚の捩じり振動
用の圧電体33aとの剪断変形は、同じ方向の電圧が印
加された場合、それぞれ反対方向に剪断変形するように
配置すると、振動子32にはある方向への捩じり変位が
発生する。
【0082】例えば、図7(a)に示すように、手前側
の2枚の捩じり振動用の圧電体33a及び向こう側の2
枚の捩じり振動用の圧電体33aがそれぞれ剪断変形し
た場合、駆動面Eは図7(a)中に矢印で示すように捩
じれる。また、反対方向の電圧を印加した場合には、逆
の向きの剪断変形が発生するため、駆動面Eは図7
(a)中に矢印で示す状態とは反対方向へ捩じれる。
【0083】第2の捩じり振動用の圧電体33a群は、
手前側2枚の捩じり振動用圧電体33aと向こう側2枚
の捩じり振動用の圧電体33aとから構成される。手前
側2枚の捩じり振動用の圧電体33aと向こう側2枚の
捩じり振動用の圧電体33aとの剪断変形は、同じ方向
の電圧を印加するとそれぞれが反対方向に剪断変形する
ように配置すると、振動子32にはある方向への捩じり
振動が発生する。
【0084】手前側2枚の第1の捩じり振動用の圧電体
33aと手前側2枚の第2の捩じり振動用圧電体33a
とは、同じ方向の電圧が印加されると異なった方向に剪
断変形を生じるように配置する。
【0085】さらに、向こう側2枚の第1の捩じり振動
用の圧電体33aと向こう側2枚の第2の捩じり振動用
圧電体33群とは、同じ方向の電圧を印加されると異な
った方向に剪断変形を生じるように配置する。
【0086】例えば、図7(a)に示すように、手前側
2枚の第2の捩じり振動用の圧電体33a及び向こう側
2枚の第2の捩じり振動用の圧電体33aが剪断変形す
ると、駆動面Eと対向する端面F(反駆動面)は、図7
(a)中に矢印で示す方向とは同じ方向へ捩じれる。
【0087】このように、捩じり振動用の圧電体33a
を配列することにより、第1の捩じり振動用の圧電体3
3a群と第2の捩じり振動用の圧電体33a群とに同じ
周波電圧を印加すると、捩じり振動の第1節Gより上の
部分と第2節Hより上の部分との間で捩じり振動の方向
が同じ方向となり、捩じり2次モードは励振され易くな
る。
【0088】次に、図7において、伸縮振動用の圧電体
33bは、周波電圧が印加されたときに伸縮変形を生
じ、この伸縮変形により伸縮振動(縦振動)が発生す
る。伸縮振動用の圧電体33bは、手前側2枚の伸縮振
動用の圧電体33bと向こう側2枚の伸縮振動用の圧電
体33bとから構成される。これらの圧電体33bは、
同じ方向の電圧が印加されると、それぞれ同方向に縦変
形するように配置する。
【0089】以上説明したように、伸縮振動用の圧電体
33bを配置することにより、伸縮振動用の圧電体33
bに同じ周波電圧を印加すると、伸縮1次振動モードは
励起され易くなる。
【0090】このように構成された超音波アクチュエー
タ31に、2つの(1/4)λ位相差を有する駆動信号
をそれぞれ伸縮振動用の圧電体33bと捩じり振動用の
圧電体33aとに入力すると、伸縮振動と捩じり振動と
の位相差が90度ずれ、これらの振動を合成した楕円運
動が振動子32の駆動面Eに発生する。
【0091】本実施形態では、図7(b)に示すよう
に、二つの捩じり振動用の圧電体33a,33aのそれ
ぞれ両端側、すなわち振動子32の伸縮振動及び捩じり
振動それぞれの腹位置の近傍には、電気エネルギーを機
械的変位に変換する電気機械変換素子である振動用圧電
体ではなく、機械的変位を電気エネルギーに変換する機
械電気変換素子である振動検出用の圧電体45a,45
bが配置される。振動検出用の圧電体45a,45bに
は駆動電圧は印加されず、振動子32に発生する機械的
変位に応じて電気エネルギーを発生・出力する。
【0092】したがって、本実施形態においても、第1
実施形態と同様に、振動形成には余り寄与しない振動の
腹位置における振動用圧電体33a,33bを装着しな
いことにより、捩じり振動発生用の圧電体33a,33
bの静電容量を低減して入力電力量を低減することがで
きる。
【0093】振動検出用の圧電体45a,45bを挟ん
だ位置は、伸縮(縦)振動及び捩じり振動の腹位置の近
傍であるため、伸縮振動及び捩じり振動による機械的歪
みはそれほど大きくない。そのため、この位置に振動検
出用の圧電体45a,45bを設けたことによる振動エ
ネルギーの損失は、振動の節の位置に設けた場合よりも
極めて小さい。したがって、弾性体35,36に発生す
る振動を検出することができるとともに、超音波アクチ
ュエータの駆動効率を低減させることは殆どない。
【0094】(第3実施形態)図8は、本発明にかかる
超音波アクチュエータ31−1の第3実施形態を示す説
明図であって、図8(a)は振動子32−1の上面図,
図8(b)は圧電体33a,33bの装着状況を示す振
動子32−1の側面図,図8(c)は振動子32−1に
発生する伸縮振動及び捩じり振動の発生状況例を示す説
明図である。
【0095】本実施形態の超音波アクチュエータ31−
1が、第2実施形態の超音波アクチュエータ31と相違
するのは、二つの捩じり振動用の圧電体33a,33a
のそれぞれ両端側に、機械的変位を電気エネルギーに変
換する機械電気変換素子である振動検出用の圧電体45
a,45bを配置するのではなく、補強部材46a,4
6bを配置した点である。したがって、本実施形態の説
明は、補強部材46a,46bについてのみ行い、その
他の点は図8に図7と同一の符号を付すことにより説明
を省略する。
【0096】弾性体35,36に発生する縦振動及び捩
じり振動の腹位置近傍には、2つの圧電体33a,33
bと同じ幅の高分子材料からなる補強部材46a,46
bが配置される。この補強部材46a,46bは導電性
を有さないものであり、第2実施形態の超音波アクチュ
エータ31のように機械的変位を電気エネルギーに変換
して外部に出力することにより振動発生状況を出力する
ことはできない。
【0097】しかし、本実施形態の超音波アクチュエー
タ31−1においても、各圧電体33a,33bの間に
補強部材46a,46bを形成してあるため、図11〜
図13により示す超音波アクチュエータよりも振動用圧
電体33a,33bの電圧印加面積を小さくすることが
可能となる。したがって、さらに圧電体33a,33b
の静電容量を低減することができ、より入力電力量を低
減することができる。
【0098】なお、補強部材46a,46bが配置され
る部分は、振動形成にあまり寄与しない振動の腹位置で
あるため、これにより超音波アクチュエータ31−1の
出力を減少させることなく、入力電力量を低減すること
ができ、振動アクチュエータ31−1の駆動効率を向上
することができる。
【0099】さらに、本実施形態の超音波アクチュエー
タ31−1では、補強部材46a,46bを弾性体3
5,36の間に挟んだ状態で配置するため、この位置に
何も配置せずに空隙としている場合に比較すると、2つ
の弾性体35,36の接合強度が大きくなり、超音波ア
クチュエータ31−1の耐久性が向上する。
【0100】(変形形態)各実施形態では、超音波の振
動領域を利用する超音波アクチュエータを例にとって説
明を行ったが、本発明にかかる振動アクチュエータはこ
のような振動領域の振動アクチュエータに限定されるも
のではなく、他の振動領域の振動アクチュエータであっ
ても同様に適用できる。
【0101】各実施形態では、弾性体35,36に2次
の捩じり振動と1次の伸縮振動とを発生させることによ
り駆動力を得る超音波アクチュエータを例にとって、説
明を行った。しかし、本発明にかかる振動アクチュエー
タはこのような態様に限定されるものではなく、複数の
弾性体と,複数の弾性体に装着される電気機械変換素子
とを有し、電気機械変換素子への駆動電圧の印加によ
り、弾性体の軸方向についての1次以上の伸縮振動と1
次以上の捩じり振動とを生じて駆動力を発生する振動ア
クチュエータであれば、入力する電力量の低減に基づく
効率向上といった本発明の効果が奏される。
【0102】本実施形態では、弾性体を鉄鋼,リン青
銅,ステンレス鋼としたが、エリンバー材のような共振
尖鋭度の大きい材料を用いると、振幅が大きくなって駆
動特性が向上し、好適である。また、エリンバー材は、
温度により共振周波数の遷移が小さいために、これを弾
性体として用いると、温度変化に対しての超音波アクチ
ュエータの性能変化が小さくなり、制御性が向上すると
いった利点も生じる。
【0103】また、本発明にかかる振動アクチュエータ
では、電気機械変換素子又は機械電気変換素子として圧
電素子を用いた。しかし、本発明にかかる超音波アクチ
ュエータはこのような態様に限定されるものではなく、
電気エネルギーと機械的変位との相互変換を行うことが
できる素子であれば等しく適用することができる。例え
ば、圧電素子以外に電歪素子や磁歪素子等を例示するこ
とができる。
【0104】さらに、本実施形態では、弾性体が二つの
半弾性体からなる場合を例にとったが、本発明はこのよ
うな態様のみに限定されるものではなく、弾性体が3つ
以上の複数の弾性部材からなる場合であっても等しく適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる振動アクチュエ
ータを説明する縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる振動アクチュエ
ータに用いる異形モード縮退型の振動子の上面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる振動アクチュエ
ータに用いる異形モード縮退型の振動子の側面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる振動アクチュエ
ータにおいて、振動子に発生する捩じり振動及び伸縮振
動を組み合わせることにより駆動面Dに楕円運動が発生
することを経時的に示す説明図である。
【図5】圧電体の励振によって、振動子に1次の縦振動
と2次の捩じり振動とが発生することを示す説明図であ
って、図5(a)は上面図,図5(b)は側面図,図5
(c)は発生する捩じり振動及び伸縮振動の発生状況例
を示すグラフである。
【図6】本発明にかかる超音波アクチュエータの第2実
施形態を示す縦断面図である。
【図7】第2実施形態の超音波アクチュエータにおいて
用いる振動子の構造を詳細に示す説明図であって、図7
(a)は振動子の上面図,図7(b)は圧電体の装着状
況を示す振動子の側面図,図7(c)は振動子に発生す
る伸縮振動及び捩じり振動の発生状況例を示す説明図で
ある。
【図8】本発明にかかる超音波アクチュエータの第3実
施形態を示す説明図であって、図8(a)は振動子の上
面図,図8(b)は圧電体の装着状況を示す振動子の側
面図,図8(c)は振動子に発生する伸縮振動及び捩じ
り振動の発生状況例を示す説明図である。
【図9】縦−捩じり振動型の振動アクチュエータの従来
例を示した斜視図である。
【図10】図9に示す振動アクチュエータの固定子を展
開して示す斜視図である。
【図11】特願平6−180279号等により提案され
た振動アクチュエータに用いる異形モード縮退型の振動
子の上面図である。
【図12】特願平6−180279号等により提案され
た振動アクチュエータに用いる異形モード縮退型の振動
子の側面図である。
【図13】図11及び図12に示す振動アクチュエータ
において、振動子に発生する捩じり振動(Tモード)及
び伸縮振動(Lモード)を組み合わせて駆動面Dに楕円
運動を発生することを経時的に示す説明図である。
【符号の説明】
1,31,31−1 超音波アクチュエータ(振動アク
チュエータ) 10,32,32−1 振動子 11,34 弾性体 11A,11B,34A〜34C 大径部 11a,34a,34b 小径部 12a,12b,33a,33b 圧電体 13,14,35,36 半弾性体 11’,34 弾性体 16,17,38a,38b 貫通孔 18a,18b,39a,39b ボルト 19,40 固定軸 19a,40a 大径部 19b,40b ねじ孔 19b,40b ねじ部 20,41 移動子 20a,41a 移動子母材 20b,41b 摺動材 20c,41c 溝部 21,42 ベアリング 22,43 ナット 23,44 皿ばね 37a〜37b 電極 45a,45b 振動検出用の圧電体 46a,46b 補強部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体と,前記弾性体に装着される電気
    機械変換素子とを有し、前記電気機械変換素子への駆動
    電圧の印加により、前記弾性体の軸方向についての伸縮
    振動と捩じり振動とを生じて駆動力を発生する振動アク
    チュエータにおいて、 前記電気機械変換素子は、前記軸方向に関して、前記伸
    縮振動又は前記捩じり振動の腹位置でない位置に、装着
    されることを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された振動アクチュエー
    タにおいて、 前記腹位置は、前記弾性体の前記軸方向に関する両端部
    近傍であることを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された振動
    アクチュエータにおいて、 前記腹位置には、機械的変位を電気エネルギーに変換す
    る機械電気変換素子又は補強部材が装着されることを特
    徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記伸縮振動の次数は1次以上であるとともに、前記捩
    じり振動の次数は1次以上であることを特徴とする振動
    アクチュエータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100865964B1 (ko) * 2007-02-13 2008-10-30 주식회사 이노칩테크놀로지 진동자 및 진동자 고정 구조
CN114146889A (zh) * 2021-11-15 2022-03-08 浙江师范大学 一种对偶激励纵径模式转换大功率超声振动系统

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