JPH09227369A - 抗ヘリコバクター・ピロリ剤 - Google Patents
抗ヘリコバクター・ピロリ剤Info
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- JPH09227369A JPH09227369A JP3932596A JP3932596A JPH09227369A JP H09227369 A JPH09227369 A JP H09227369A JP 3932596 A JP3932596 A JP 3932596A JP 3932596 A JP3932596 A JP 3932596A JP H09227369 A JPH09227369 A JP H09227369A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘリコバクター・ピロリの増殖を阻害するこ
とにより、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治
療するのに有効かつ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ
剤を提供する。 【解決手段】 次式(I)で示される桂皮酸アミド誘導
体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含
有する医薬組成物。 式(I): 【化6】 (式中、環Aは、置換基を有していてもよいフェニル基
を示し、R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素原
子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換低級アル
キル基を示す。)
とにより、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治
療するのに有効かつ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ
剤を提供する。 【解決手段】 次式(I)で示される桂皮酸アミド誘導
体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含
有する医薬組成物。 式(I): 【化6】 (式中、環Aは、置換基を有していてもよいフェニル基
を示し、R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素原
子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換低級アル
キル基を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胃炎、胃・十二指
腸潰瘍の原因物質の一つであるヘリコバクター・ピロリ
(Helicobacter pylori) の増殖阻害剤として有用な抗ヘ
リコバクター・ピロリ剤に関し、更に詳しくは、胃炎又
は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効か
つ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する桂皮
酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効
成分として含有する医薬組成物に関する。
腸潰瘍の原因物質の一つであるヘリコバクター・ピロリ
(Helicobacter pylori) の増殖阻害剤として有用な抗ヘ
リコバクター・ピロリ剤に関し、更に詳しくは、胃炎又
は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効か
つ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する桂皮
酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効
成分として含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】1983年に胃炎又は消化性潰瘍患者の
胃粘膜生検組織からカンピロバクター・ピロリ(Campylo
bacter pylori)が、高頻度で見い出されることが報告(W
arrenJR. Marshall BJ: Lancet, 1273-1275, 1983) さ
れて以来、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍の発症にカンピロ
バクター・ピロリが関与していることが次第に明らかに
なり、多くの研究報告がなされている。その後、カンピ
ロバクター・ピロリは、ヘリコバクター・ピロリと改名
され、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍との関連性が深いこと
が、臨床的にも明らかになってきた。また、胃ガンの発
生との関連も、疫学的研究から明らかにされつつある。
胃粘膜生検組織からカンピロバクター・ピロリ(Campylo
bacter pylori)が、高頻度で見い出されることが報告(W
arrenJR. Marshall BJ: Lancet, 1273-1275, 1983) さ
れて以来、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍の発症にカンピロ
バクター・ピロリが関与していることが次第に明らかに
なり、多くの研究報告がなされている。その後、カンピ
ロバクター・ピロリは、ヘリコバクター・ピロリと改名
され、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍との関連性が深いこと
が、臨床的にも明らかになってきた。また、胃ガンの発
生との関連も、疫学的研究から明らかにされつつある。
【0003】ヘリコバクター・ピロリは、胃粘膜に感染
するグラム陰性のらせん状桿菌であり、強いウレアーゼ
活性を有し、宿主由来の胃内の尿素をアンモニアに分解
して、胃酸を中和し、本菌の胃内での成育を可能とす
る。また、ヘリコバクター・ピロリにより尿素から分解
生成されるアンモニア、及び本菌により誘導される活性
化好中球により惹起される組織炎症反応が、胃粘膜に対
して障害を起こすことが近年報告されている。十二指腸
潰瘍についても、十二指腸潰瘍患者に発生することの多
い十二指腸球部における腸上皮化生の部位に、本菌が生
着して粘膜障害を起こすと考えられている。このよう
に、ヘリコバクター・ピロリは、胃炎又は胃・十二指腸
潰瘍の原因の一つとして注目されており、胃炎又は胃・
十二指腸潰瘍の予防あるいは治療に、抗ヘリコバクター
・ピロリ活性を有する抗生物質などを利用する試みが行
われてきた。これまでβラクタム剤(ペニシリン、アン
ピシリンなど)、マクロライド剤(エリスロマイシン、
クラリスロマイシンなど)、アミノグリコシド剤(スト
レプトマイシン)、テトラサイクリン剤などの抗生物
質、抗原虫剤(メトロニダゾール)、及びビスマス剤な
どが、ヘリコバクター・ピロリに対して強い抗菌作用を
示すことが報告され、これらの投与が、単独又は互いに
組み合わせた形で行われてきた。また近年、H2 −受容
体拮抗剤、プロトンポンプ・インヒビターなどの抗潰瘍
剤において、胃粘膜保護作用のほか、ヘリコバクター・
ピロリに対する抗菌活性を併せ持つ化合物の開発が行わ
れ、製品化されつつある。また、プロトンポンプ・イン
ヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール)と、抗
生剤(アンピシリン、クラリスロマイシン)、抗原虫剤
(メトロニダゾール)との併用療法も検討されている。
更に、ヘリコバクター・ピロリに対して増殖阻害作用又
は抗ウレアーゼ活性を有する各種生薬を、胃炎又は胃・
十二指腸潰瘍の予防あるいは治療に使用することも検討
されつつある。しかしながら、これら従来の抗生物質な
どの投与では、十分な効果が得られず、ヘリコバクター
・ピロリによる耐性の獲得、長期投与時の安全性、及び
再発などの問題も多く、有効かつ安全な薬剤の開発が望
まれていた。これら従来の薬剤のうち、臨床的に応用さ
れつつあるものもあるが、評価が一定せず、これまで有
効かつ安全で長期投与が可能な薬剤はなかった。
するグラム陰性のらせん状桿菌であり、強いウレアーゼ
活性を有し、宿主由来の胃内の尿素をアンモニアに分解
して、胃酸を中和し、本菌の胃内での成育を可能とす
る。また、ヘリコバクター・ピロリにより尿素から分解
生成されるアンモニア、及び本菌により誘導される活性
化好中球により惹起される組織炎症反応が、胃粘膜に対
して障害を起こすことが近年報告されている。十二指腸
潰瘍についても、十二指腸潰瘍患者に発生することの多
い十二指腸球部における腸上皮化生の部位に、本菌が生
着して粘膜障害を起こすと考えられている。このよう
に、ヘリコバクター・ピロリは、胃炎又は胃・十二指腸
潰瘍の原因の一つとして注目されており、胃炎又は胃・
十二指腸潰瘍の予防あるいは治療に、抗ヘリコバクター
・ピロリ活性を有する抗生物質などを利用する試みが行
われてきた。これまでβラクタム剤(ペニシリン、アン
ピシリンなど)、マクロライド剤(エリスロマイシン、
クラリスロマイシンなど)、アミノグリコシド剤(スト
レプトマイシン)、テトラサイクリン剤などの抗生物
質、抗原虫剤(メトロニダゾール)、及びビスマス剤な
どが、ヘリコバクター・ピロリに対して強い抗菌作用を
示すことが報告され、これらの投与が、単独又は互いに
組み合わせた形で行われてきた。また近年、H2 −受容
体拮抗剤、プロトンポンプ・インヒビターなどの抗潰瘍
剤において、胃粘膜保護作用のほか、ヘリコバクター・
ピロリに対する抗菌活性を併せ持つ化合物の開発が行わ
れ、製品化されつつある。また、プロトンポンプ・イン
ヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール)と、抗
生剤(アンピシリン、クラリスロマイシン)、抗原虫剤
(メトロニダゾール)との併用療法も検討されている。
更に、ヘリコバクター・ピロリに対して増殖阻害作用又
は抗ウレアーゼ活性を有する各種生薬を、胃炎又は胃・
十二指腸潰瘍の予防あるいは治療に使用することも検討
されつつある。しかしながら、これら従来の抗生物質な
どの投与では、十分な効果が得られず、ヘリコバクター
・ピロリによる耐性の獲得、長期投与時の安全性、及び
再発などの問題も多く、有効かつ安全な薬剤の開発が望
まれていた。これら従来の薬剤のうち、臨床的に応用さ
れつつあるものもあるが、評価が一定せず、これまで有
効かつ安全で長期投与が可能な薬剤はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヘリ
コバクター・ピロリの増殖を阻害することにより、胃炎
又は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効
かつ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ剤を提供するこ
とにある。
コバクター・ピロリの増殖を阻害することにより、胃炎
又は胃・十二指腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効
かつ安全な、抗ヘリコバクター・ピロリ剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、ヘリコバクター・ピロリの増殖阻害剤
を開発すべく鋭意研究した結果、桂皮酸アミド誘導体に
ヘリコバクター・ピロリ増殖阻害作用があることを見い
出して、本発明を完成するに至った。
を解決するため、ヘリコバクター・ピロリの増殖阻害剤
を開発すべく鋭意研究した結果、桂皮酸アミド誘導体に
ヘリコバクター・ピロリ増殖阻害作用があることを見い
出して、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、胃炎又は胃・十二指
腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効かつ安全な、抗
ヘリコバクター・ピロリ活性を有する次式(I)で示さ
れる桂皮酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる
塩を有効成分として含有する医薬組成物を提供するもの
である。
腸潰瘍を予防あるいは治療するのに有効かつ安全な、抗
ヘリコバクター・ピロリ活性を有する次式(I)で示さ
れる桂皮酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる
塩を有効成分として含有する医薬組成物を提供するもの
である。
【0007】式(I):
【0008】
【化2】
【0009】(式中、環Aは、置換基を有していてもよ
いフェニル基を示し、R1 及びR2 は、同一又は異なっ
て、水素原子、アルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換
低級アルキル基を示す。)
いフェニル基を示し、R1 及びR2 は、同一又は異なっ
て、水素原子、アルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換
低級アルキル基を示す。)
【0010】本発明の医薬組成物に有効成分として含ま
れる式(I)の桂皮酸アミド誘導体において、環Aは、
置換基を有していてもよいフェニル基であり、好ましく
は、低級アルコキシ基、なかでもメトキシにより置換さ
れたフェニル基である。
れる式(I)の桂皮酸アミド誘導体において、環Aは、
置換基を有していてもよいフェニル基であり、好ましく
は、低級アルコキシ基、なかでもメトキシにより置換さ
れたフェニル基である。
【0011】R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素
原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換低級アル
キル基である。R1 は、好ましくは水素原子であり、R
1 が水素原子である場合、R2 は、好ましくは水素原子
以外の基である。
原子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換低級アル
キル基である。R1 は、好ましくは水素原子であり、R
1 が水素原子である場合、R2 は、好ましくは水素原子
以外の基である。
【0012】R1 及びR2 において、アルキル基は、好
ましくはC1-10アルキル基であり、更に好ましくはn−
ブチル及びn−オクチルなどの直鎖C1-10アルキル基で
ある。
ましくはC1-10アルキル基であり、更に好ましくはn−
ブチル及びn−オクチルなどの直鎖C1-10アルキル基で
ある。
【0013】置換基を有していてもよいアリール基は、
好ましくは、低級アルコキシ基、なかでもメトキシによ
り置換されたフェニル基、又はカルボキシビニルにより
置換されたフェニル基である。
好ましくは、低級アルコキシ基、なかでもメトキシによ
り置換されたフェニル基、又はカルボキシビニルにより
置換されたフェニル基である。
【0014】2環式飽和炭化水素基は、好ましくはノル
ボルニル基である。
ボルニル基である。
【0015】複素環式基置換低級アルキル基は、好まし
くはインドリル基により置換された低級アルキル基であ
り、更に好ましくはインドリル基により置換されたエチ
ル基である。
くはインドリル基により置換された低級アルキル基であ
り、更に好ましくはインドリル基により置換されたエチ
ル基である。
【0016】式(I)の化合物の中でも、式:
【0017】
【化3】
【0018】で示される化合物が、特に好ましい化合物
である。
である。
【0019】式(I)の化合物は、反応式:
【0020】
【化4】
【0021】に示すように、化合物(A)を、カルボン
酸(B)又はその反応性誘導体と反応させることによっ
て製造することができる。本反応は、それ自体公知の方
法で行うことができる。例えば、化合物(A)とカルボ
ン酸(B)を、縮合剤を用いて直接結合させる方法、又
はカルボン酸(B)の反応性誘導体、例えば酸ハライ
ド、イミダゾリドもしくは混合酸無水物などを、化合物
(A)と適宜反応させる方法などを用いることができ
る。
酸(B)又はその反応性誘導体と反応させることによっ
て製造することができる。本反応は、それ自体公知の方
法で行うことができる。例えば、化合物(A)とカルボ
ン酸(B)を、縮合剤を用いて直接結合させる方法、又
はカルボン酸(B)の反応性誘導体、例えば酸ハライ
ド、イミダゾリドもしくは混合酸無水物などを、化合物
(A)と適宜反応させる方法などを用いることができ
る。
【0022】酸ハライド(例えば、酸クロリド、酸ブロ
ミドなど)を用いる場合、反応は通常、適当な溶媒(例
えば、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系溶媒、水又はこれらの混合物な
ど)中、塩基(例えば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの無機塩基、又はピリジン、ト
リエチルアミンなどの第三級有機塩基など)の存在下
に、−20℃〜+30℃で反応させる。なお、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどは、塩基としてもまた溶媒と
しても使用することができる。酸ハライドの使用量は、
通常、化合物(A)1モルに対し1〜1.2モルであ
る。
ミドなど)を用いる場合、反応は通常、適当な溶媒(例
えば、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系溶媒、水又はこれらの混合物な
ど)中、塩基(例えば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの無機塩基、又はピリジン、ト
リエチルアミンなどの第三級有機塩基など)の存在下
に、−20℃〜+30℃で反応させる。なお、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどは、塩基としてもまた溶媒と
しても使用することができる。酸ハライドの使用量は、
通常、化合物(A)1モルに対し1〜1.2モルであ
る。
【0023】混合酸無水物を用いる場合、まずカルボン
酸(B)と、例えばクロル炭酸エステル(例えば、クロ
ル炭酸メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチ
ルなど)を、塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミ
ンなどの有機塩基など)の存在下に、適当な溶媒、好ま
しくは塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素系溶媒中で、−20℃〜+20℃で反応させて、
混合酸無水物溶液を調製し、これを化合物(A)と−1
0℃〜+30℃で反応させる。混合酸無水物は、化合物
(A)1モルに対し1〜1.2モル使用するのが好まし
い。
酸(B)と、例えばクロル炭酸エステル(例えば、クロ
ル炭酸メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチ
ルなど)を、塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミ
ンなどの有機塩基など)の存在下に、適当な溶媒、好ま
しくは塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素系溶媒中で、−20℃〜+20℃で反応させて、
混合酸無水物溶液を調製し、これを化合物(A)と−1
0℃〜+30℃で反応させる。混合酸無水物は、化合物
(A)1モルに対し1〜1.2モル使用するのが好まし
い。
【0024】化合物(A)とカルボン酸(B)を、縮合
剤を用いて直接縮合させる場合、反応は通常、適当な溶
媒(例えば、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲ
ン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエーテル系溶媒、又はアセトニトリル、N,N−
ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒など)
中、縮合剤(例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、ジフェニルリン酸アジドなど)を用いて、
−10℃〜室温で行う。カルボン酸(B)は、化合物
(A)1モルに対し1〜1.2モル使用するのが好まし
い。
剤を用いて直接縮合させる場合、反応は通常、適当な溶
媒(例えば、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲ
ン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエーテル系溶媒、又はアセトニトリル、N,N−
ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒など)
中、縮合剤(例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、ジフェニルリン酸アジドなど)を用いて、
−10℃〜室温で行う。カルボン酸(B)は、化合物
(A)1モルに対し1〜1.2モル使用するのが好まし
い。
【0025】本発明の有効成分である桂皮酸アミド誘導
体(I)は、遊離の形でも、また薬理学的に許容しうる
塩の形でも医薬用途に使用することができる。かかる薬
理学的に使用しうる塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸
塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩の如き有機酸塩な
どがあげられる。また、カルボキシル基等の置換基を有
する場合には塩基性塩(例えばナトリウム塩、カリウム
塩等のアルカリ金属塩又はカルシウム塩のごときアルカ
リ土類金属塩)としても用いることができる。
体(I)は、遊離の形でも、また薬理学的に許容しうる
塩の形でも医薬用途に使用することができる。かかる薬
理学的に使用しうる塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸
塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩の如き有機酸塩な
どがあげられる。また、カルボキシル基等の置換基を有
する場合には塩基性塩(例えばナトリウム塩、カリウム
塩等のアルカリ金属塩又はカルシウム塩のごときアルカ
リ土類金属塩)としても用いることができる。
【0026】本発明の有効成分である桂皮酸アミド誘導
体(I)又はその塩は経口的に投与するのが好ましく、
また常法により例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散
剤、液剤のような適宜の医薬製剤として用いることがで
きる。
体(I)又はその塩は経口的に投与するのが好ましく、
また常法により例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散
剤、液剤のような適宜の医薬製剤として用いることがで
きる。
【0027】投与量は、投与方法、患者の年齢・体重・
状態又は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの
投与量は、0.1〜50mg/kg とするのが好ましい。
状態又は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの
投与量は、0.1〜50mg/kg とするのが好ましい。
【0028】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。 実施例1 p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドの調製 p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドは、実験化学講座
などに記載の一般的な「酸アミド」の調製法にしたがっ
て、調製した。p−メトキシ桂皮酸0.025mol
(4.45g)にSOCl2 0.0375mol (4.4
6g)を加え、油浴中で撹拌しながら、塩酸ガスが発生
しなくなるまで加熱還流し、相当するp−メトキシ桂皮
酸クロリドを得た。n−ブチルアミン0.02mol
(1.46g)をピリジン3mlに溶解し、これに上記で
調製したp−メトキシ桂皮酸クロリドを、30℃を超え
ないよう氷浴で冷却しながら加えた。反応液を2時間撹
拌後、生成したアミドを、塩酸酸性の氷水中に注ぎ、撹
拌し、p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドを析出結晶
として得た(理論値:4.66g、0.02mol)。
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。 実施例1 p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドの調製 p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドは、実験化学講座
などに記載の一般的な「酸アミド」の調製法にしたがっ
て、調製した。p−メトキシ桂皮酸0.025mol
(4.45g)にSOCl2 0.0375mol (4.4
6g)を加え、油浴中で撹拌しながら、塩酸ガスが発生
しなくなるまで加熱還流し、相当するp−メトキシ桂皮
酸クロリドを得た。n−ブチルアミン0.02mol
(1.46g)をピリジン3mlに溶解し、これに上記で
調製したp−メトキシ桂皮酸クロリドを、30℃を超え
ないよう氷浴で冷却しながら加えた。反応液を2時間撹
拌後、生成したアミドを、塩酸酸性の氷水中に注ぎ、撹
拌し、p−メトキシ桂皮酸n−ブチルアミドを析出結晶
として得た(理論値:4.66g、0.02mol)。
【0029】本反応のフローチャートを、以下の反応式
に示す。
に示す。
【0030】
【化5】
【0031】実施例2 実施例1と同様の方法により、下記表1に示す本発明の
桂皮酸アミド誘導体を調製し、その融点を測定した。結
果を、表1に示す。
桂皮酸アミド誘導体を調製し、その融点を測定した。結
果を、表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】試験例 ヘリコバクター・ピロリの増殖に対する阻害効果 培地:ブルセラブロス(BBL社製)にウマ血清を7%
及び寒天を2%となるように添加し、この20mlを三角
フラスコにとり、実施例2で調製した桂皮酸アミド誘導
体のうち、化合物(1)又は(5)を、培地中濃度が
0.05、0.25又は0.5mg/ml となるように加
え、オートクレーブで滅菌した後、シャーレ中で固め
た。 植菌:凍結保存したヘリコバクター・ピロリATCC4
3504株の懸濁液0.5mlをブルセラHK寒天培地
(極東製薬工業製)に塗布し、5日間培養した後、生理
食塩水2mlで洗い、菌を集めた。そのうちの0.2mlを
上記で調製した培地に塗布した。 培養:嫌気ジャー中にキャンピロパック(三菱瓦斯化学
製)を入れ、37℃で5日間培養した。 判定:培養後、コントロールを+++とし、菌のまった
く成育していないものを−として、増殖阻害効果を5段
階(+++、++、+、±、−)で評価した。菌の成育
がわずかに阻害されている場合は、++、菌の成育がか
なり阻害されている場合は、+、そして菌がわずかにし
か成育していない場合は、±と判定した。実験はそれぞ
れ2回繰り返した。結果を表2に示す。
及び寒天を2%となるように添加し、この20mlを三角
フラスコにとり、実施例2で調製した桂皮酸アミド誘導
体のうち、化合物(1)又は(5)を、培地中濃度が
0.05、0.25又は0.5mg/ml となるように加
え、オートクレーブで滅菌した後、シャーレ中で固め
た。 植菌:凍結保存したヘリコバクター・ピロリATCC4
3504株の懸濁液0.5mlをブルセラHK寒天培地
(極東製薬工業製)に塗布し、5日間培養した後、生理
食塩水2mlで洗い、菌を集めた。そのうちの0.2mlを
上記で調製した培地に塗布した。 培養:嫌気ジャー中にキャンピロパック(三菱瓦斯化学
製)を入れ、37℃で5日間培養した。 判定:培養後、コントロールを+++とし、菌のまった
く成育していないものを−として、増殖阻害効果を5段
階(+++、++、+、±、−)で評価した。菌の成育
がわずかに阻害されている場合は、++、菌の成育がか
なり阻害されている場合は、+、そして菌がわずかにし
か成育していない場合は、±と判定した。実験はそれぞ
れ2回繰り返した。結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2に示したように、本発明の桂皮酸アミ
ド誘導体は、ヘリコバクター・ピロリに対して増殖阻害
活性を有することが示された。
ド誘導体は、ヘリコバクター・ピロリに対して増殖阻害
活性を有することが示された。
【0036】
【発明の効果】胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因物質の一
つであるヘリコバクター・ピロリの増殖抑制作用を有す
る桂皮酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩
を使用することによって、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍を
予防あるいは治療することができる。
つであるヘリコバクター・ピロリの増殖抑制作用を有す
る桂皮酸アミド誘導体又はその薬理学的に許容しうる塩
を使用することによって、胃炎又は胃・十二指腸潰瘍を
予防あるいは治療することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 235/38 9547−4H C07C 235/38 C07D 209/14 C07D 209/14 (72)発明者 今村 理佐 富山県富山市窪新町4−63−2411
Claims (3)
- 【請求項1】 次式(I)で示される桂皮酸アミド誘導
体又はその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含
有する医薬組成物。 式(I): 【化1】 (式中、環Aは、置換基を有していてもよいフェニル基
を示し、R1 及びR2 は、同一又は異なって、水素原
子、アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
基、2環式飽和炭化水素基又は複素環式基置換低級アル
キル基を示す。) - 【請求項2】 環Aが、低級アルコキシ基置換フェニル
基であり、R1 が、水素原子であり、R2 が、C1-10ア
ルキル基、低級アルコキシ基置換フェニル基、カルボキ
シビニル基置換フェニル基、ノルボルニル基、又はイン
ドリル基置換低級アルキル基である請求項1記載の医薬
組成物。 - 【請求項3】 抗ヘリコバクター・ピロリ剤である請求
項1又は2記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3932596A JPH09227369A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 抗ヘリコバクター・ピロリ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3932596A JPH09227369A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 抗ヘリコバクター・ピロリ剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09227369A true JPH09227369A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12549954
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3932596A Pending JPH09227369A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 抗ヘリコバクター・ピロリ剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09227369A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000072815A1 (en) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Neurim Pharmaceuticals (1991) Ltd. | Indole derivatives |
| JP2006512306A (ja) * | 2002-08-29 | 2006-04-13 | テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション | アリール及びヘテロアリールプロペンアミド、それらの誘導体並びにそれらの治療用途 |
| CN113248399A (zh) * | 2020-02-13 | 2021-08-13 | 贵州省中国科学院天然产物化学重点实验室(贵州医科大学天然产物化学重点实验室) | 邻氨基芳香酰胺衍生物及其制备方法和应用 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3932596A patent/JPH09227369A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000072815A1 (en) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Neurim Pharmaceuticals (1991) Ltd. | Indole derivatives |
| US6858642B1 (en) * | 1999-05-27 | 2005-02-22 | Neurim Pharmaceuticals (1991) Ltd. | Indole derivatives |
| EA008907B1 (ru) * | 1999-05-27 | 2007-08-31 | Неурим Фармасьютикалс (1991) Лтд. | Производные индола |
| US7355054B2 (en) | 1999-05-27 | 2008-04-08 | Neurim Pharmaceuticals (1991) Ltd. | Indole derivatives |
| CN100425592C (zh) * | 1999-05-27 | 2008-10-15 | 纽里姆药品(1991)有限公司 | 吲哚衍生物 |
| JP2006512306A (ja) * | 2002-08-29 | 2006-04-13 | テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション | アリール及びヘテロアリールプロペンアミド、それらの誘導体並びにそれらの治療用途 |
| CN113248399A (zh) * | 2020-02-13 | 2021-08-13 | 贵州省中国科学院天然产物化学重点实验室(贵州医科大学天然产物化学重点实验室) | 邻氨基芳香酰胺衍生物及其制备方法和应用 |
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