JPH09228152A - 複合繊維 - Google Patents
複合繊維Info
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- JPH09228152A JPH09228152A JP8029203A JP2920396A JPH09228152A JP H09228152 A JPH09228152 A JP H09228152A JP 8029203 A JP8029203 A JP 8029203A JP 2920396 A JP2920396 A JP 2920396A JP H09228152 A JPH09228152 A JP H09228152A
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消
し、特に十分高級感のある織編物用として、常圧分散染
色が可能でソフト感、ドレープ性に富み、更には天然繊
維との混繊に好適な複合繊維を提供することにある。 【解決手段】 A成分とB成分の少なくとも2成分から
なる複合繊維であって、該複合繊維のA成分は熱水溶解
性ポリマ、B成分は熱水非溶解性ポリマとで構成され、
B成分ポリマは常圧分散可染性で、平均分子量500〜
4000のポリエチレングリコールを6.0〜10重量
%共重合したポリエステルであり、A成分除去後の単糸
繊度は0.5〜0.05dであることを特徴とする複合
繊維。
し、特に十分高級感のある織編物用として、常圧分散染
色が可能でソフト感、ドレープ性に富み、更には天然繊
維との混繊に好適な複合繊維を提供することにある。 【解決手段】 A成分とB成分の少なくとも2成分から
なる複合繊維であって、該複合繊維のA成分は熱水溶解
性ポリマ、B成分は熱水非溶解性ポリマとで構成され、
B成分ポリマは常圧分散可染性で、平均分子量500〜
4000のポリエチレングリコールを6.0〜10重量
%共重合したポリエステルであり、A成分除去後の単糸
繊度は0.5〜0.05dであることを特徴とする複合
繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合繊維に関する。
更に詳しくは、熱水溶解性ポリマを1成分とし、熱水除
去により常圧分散可染性を有する極細繊維を得ることが
でき、また同時に良好な風合いと常圧分散可染性を有す
る織編み物を提供できる複合繊維に関するものである。
更に詳しくは、熱水溶解性ポリマを1成分とし、熱水除
去により常圧分散可染性を有する極細繊維を得ることが
でき、また同時に良好な風合いと常圧分散可染性を有す
る織編み物を提供できる複合繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリエステルやポリアミドなど
の合成繊維は、その優れた特性を備えているため衣料用
から産業用と広範囲に用いられている。中でもポリエス
テル繊維は強度、寸法安定性、イージケアー性等多くの
優れた特長を備えているため、衣料用をはじめ様々の用
途に利用されている。とりわけ極細繊維は、織編み物の
表面品位やドレープ性、風合いに優れ開発は活発に行わ
れている。この極細繊維を得る方法として、直接紡糸法
では紡糸、延伸時の糸切れ、高次加工での取扱いの難し
さ等問題があり、多くは異成分のポリマからなる複合繊
維を布帛にした後、1成分を溶解除去、または剥離分割
処理して極細化する方法により得られることが、従来か
ら良く知られている。例えばアルカリ溶解速度差のある
成分の複合繊維を布帛形成後アルカリ処理により、アル
カリ易溶解性ポリマの一部を溶解除去する方法が数多く
提案されている(例えば特開昭52−91962号公
報、特開昭54−6965号公報、特開平1−1628
25号公報)。しかしながらアルカリ易溶解性ポリマを
アルカリで除去するには専用の溶解除去工程が必要で、
完全に除去するには処理に時間が掛かると共に難溶解性
ポリマもアルカリでダメージを与えることになり好まし
くない。
の合成繊維は、その優れた特性を備えているため衣料用
から産業用と広範囲に用いられている。中でもポリエス
テル繊維は強度、寸法安定性、イージケアー性等多くの
優れた特長を備えているため、衣料用をはじめ様々の用
途に利用されている。とりわけ極細繊維は、織編み物の
表面品位やドレープ性、風合いに優れ開発は活発に行わ
れている。この極細繊維を得る方法として、直接紡糸法
では紡糸、延伸時の糸切れ、高次加工での取扱いの難し
さ等問題があり、多くは異成分のポリマからなる複合繊
維を布帛にした後、1成分を溶解除去、または剥離分割
処理して極細化する方法により得られることが、従来か
ら良く知られている。例えばアルカリ溶解速度差のある
成分の複合繊維を布帛形成後アルカリ処理により、アル
カリ易溶解性ポリマの一部を溶解除去する方法が数多く
提案されている(例えば特開昭52−91962号公
報、特開昭54−6965号公報、特開平1−1628
25号公報)。しかしながらアルカリ易溶解性ポリマを
アルカリで除去するには専用の溶解除去工程が必要で、
完全に除去するには処理に時間が掛かると共に難溶解性
ポリマもアルカリでダメージを与えることになり好まし
くない。
【0003】更には極細繊維を得る方法として水溶性ポ
リマを用いた複合繊維技術が、例えば特開平3−213
564号公報や特開平5−247725号公報で開示さ
れている。これらの複合繊維は水溶性ポリマ成分を熱水
により溶解除去することで極細繊維を得るものである
が、湿熱処理など熱の影響で単糸間の融着が生じ問題で
あった。
リマを用いた複合繊維技術が、例えば特開平3−213
564号公報や特開平5−247725号公報で開示さ
れている。これらの複合繊維は水溶性ポリマ成分を熱水
により溶解除去することで極細繊維を得るものである
が、湿熱処理など熱の影響で単糸間の融着が生じ問題で
あった。
【0004】また特開昭61−296120号公報では
熱水可溶型共重合ポリエステルを1成分とした繊維が開
示されている。該技術では湿熱処理等で単糸間の融着は
認められなかったが常圧可染複合繊維は得られなかっ
た。また天然繊維、例えばウールのみからなる布帛は、
常圧染色ができ、染色性が良く、風合いや色合いに優れ
ている反面、バルキー性、原糸強度が乏しいうえにウォ
ッシュアンドウェア性、プリーツ性、仕立て栄え、黄変
性、防虫、防カビ性等の機能性が欠如している。このた
め、ウールに欠けているこれらの機能性に優れたポリエ
ステルを混用して、これらの欠点を補うことが行なわれ
ている。
熱水可溶型共重合ポリエステルを1成分とした繊維が開
示されている。該技術では湿熱処理等で単糸間の融着は
認められなかったが常圧可染複合繊維は得られなかっ
た。また天然繊維、例えばウールのみからなる布帛は、
常圧染色ができ、染色性が良く、風合いや色合いに優れ
ている反面、バルキー性、原糸強度が乏しいうえにウォ
ッシュアンドウェア性、プリーツ性、仕立て栄え、黄変
性、防虫、防カビ性等の機能性が欠如している。このた
め、ウールに欠けているこれらの機能性に優れたポリエ
ステルを混用して、これらの欠点を補うことが行なわれ
ている。
【0005】ポリエステルはウールの欠点を補い得るも
のであるが、ポリエステルの難染性がゆえにウールと同
条件で染色すると、色が淡くなり、ウールとの同色性が
得られない。一方、通常のポリエステルの染色温度であ
る130〜135℃で染色すると、ウールとの同色性は
得られるが、ウールの風合いが損われ、黄化着色が大き
く、強度、伸度が大幅に低下する。
のであるが、ポリエステルの難染性がゆえにウールと同
条件で染色すると、色が淡くなり、ウールとの同色性が
得られない。一方、通常のポリエステルの染色温度であ
る130〜135℃で染色すると、ウールとの同色性は
得られるが、ウールの風合いが損われ、黄化着色が大き
く、強度、伸度が大幅に低下する。
【0006】したがって、ポリエステルのウールとの同
色性と、混用するウールの風合い、強度、伸度との兼ね
合いから妥協点を見出しつつ、問題を抱えた状態でポリ
エステルとウールとの混用布帛の染色製品が生産されて
いるのが現状であった。
色性と、混用するウールの風合い、強度、伸度との兼ね
合いから妥協点を見出しつつ、問題を抱えた状態でポリ
エステルとウールとの混用布帛の染色製品が生産されて
いるのが現状であった。
【0007】かかる問題を解決せんがため、次のような
常圧可染型ポリエステルが提案されている。ナトリウム
スルホイソフタル酸を5モル%(8重量%)以上共重合
したカチオン染料可染型ポリエステルが、例えば特開昭
61−34022号公報、特開昭60−246847号
公報、特開昭60−173185号公報、特開昭60−
88190号公報などにそれぞれ開示されている。
常圧可染型ポリエステルが提案されている。ナトリウム
スルホイソフタル酸を5モル%(8重量%)以上共重合
したカチオン染料可染型ポリエステルが、例えば特開昭
61−34022号公報、特開昭60−246847号
公報、特開昭60−173185号公報、特開昭60−
88190号公報などにそれぞれ開示されている。
【0008】また、5000〜8000m/分の高速紡
糸により繊維内部構造を変えた易染性ポリエステル繊維
が、例えば特開昭59−59911号公報、特開昭58
−13739号公報などに開示されている。
糸により繊維内部構造を変えた易染性ポリエステル繊維
が、例えば特開昭59−59911号公報、特開昭58
−13739号公報などに開示されている。
【0009】さらに、芳香族ジカルボン酸や脂肪族ジカ
ルボン酸或は脂肪族ジオールを共重合させた易染性ポリ
エステル繊維が、例えば特開昭51−130320号公
報、特開昭57−30169号公報などに開示されてい
る。
ルボン酸或は脂肪族ジオールを共重合させた易染性ポリ
エステル繊維が、例えば特開昭51−130320号公
報、特開昭57−30169号公報などに開示されてい
る。
【0010】しかしながら、いずれの開示された技術に
おいても極細繊維に関してはせいぜい1d程度までのも
のしか得られず常圧分散可染で、かつソフト、ドレー
プ、表面タッチを有する繊維は得られないのでありま
す。
おいても極細繊維に関してはせいぜい1d程度までのも
のしか得られず常圧分散可染で、かつソフト、ドレー
プ、表面タッチを有する繊維は得られないのでありま
す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、特に十分高級感のある織編物
用として、常圧分散染色が可能でソフト感、ドレープ性
に富み、更には天然繊維との混繊に好適な複合繊維を提
供することにある。
従来技術の欠点を解消し、特に十分高級感のある織編物
用として、常圧分散染色が可能でソフト感、ドレープ性
に富み、更には天然繊維との混繊に好適な複合繊維を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的はA成
分とB成分との少なくとも2成分からなる複合繊維であ
って、該複合繊維のA成分は熱水溶解性ポリマ、B成分
は熱水非溶解性ポリマとで構成され、B成分ポリマは常
圧分散可染性で、平均分子量500〜4000のポリエ
チレングリコールを6.0〜10重量%共重合したポリ
エステルであり、A成分除去後の単糸繊度は0.5〜
0.05dであることを特徴とする複合繊維によって達
成することができる。
分とB成分との少なくとも2成分からなる複合繊維であ
って、該複合繊維のA成分は熱水溶解性ポリマ、B成分
は熱水非溶解性ポリマとで構成され、B成分ポリマは常
圧分散可染性で、平均分子量500〜4000のポリエ
チレングリコールを6.0〜10重量%共重合したポリ
エステルであり、A成分除去後の単糸繊度は0.5〜
0.05dであることを特徴とする複合繊維によって達
成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】即ち、本発明の複合繊維のA成分
は熱水溶解性ポリマで、B成分は熱水非溶解性ポリマで
構成される。まず本発明の複合繊維を構成するポリマ組
成について説明する。
は熱水溶解性ポリマで、B成分は熱水非溶解性ポリマで
構成される。まず本発明の複合繊維を構成するポリマ組
成について説明する。
【0014】本発明でいう熱水溶解性とは、98℃の通
常の水溶液中で実質的に溶解される特性を意味するが、
トリポリリン酸などの軟水化剤を用い安定的に溶解除
去、及び糊抜きのための助剤、即ち、活性剤や再付着止
剤や弱アルカリなどの使用は何ら差支えない。また熱水
非溶解性とは前記条件下で実質的に溶解されない特性で
あることを意味する。
常の水溶液中で実質的に溶解される特性を意味するが、
トリポリリン酸などの軟水化剤を用い安定的に溶解除
去、及び糊抜きのための助剤、即ち、活性剤や再付着止
剤や弱アルカリなどの使用は何ら差支えない。また熱水
非溶解性とは前記条件下で実質的に溶解されない特性で
あることを意味する。
【0015】上記熱水溶解性ポリマは、第3成分とし5
−ナトリウムスルホイソフタル酸をポリエチレンテレフ
タレートに共重合した共重合ポリエステルが好ましく活
用できるが、単に5−ナトリウムスルホイソフタル酸の
みの共重合では多量の共重合を要し、かつ延伸しにくい
欠点が生じることがある。熱水溶解性ポリマを延伸しや
すくかつ熱水溶解性を向上させるためには、該第3成分
とともに第4成分を共重合させることが望ましい。この
第4成分の中でも製糸性を低下させず、かつ熱水可溶性
を効率的に向上できるものとしてイソフタル酸を好まし
く用いることができる。すなわち熱水溶解性ポリマとし
ては第3成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸
8〜14モル%、第4成分としてイソフタル酸を10〜
33モル%を主たる構成成分であるエチレンテレフタレ
ートに共重合した共重合ポリエステルであることが好ま
しい。5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合量が
8モル%より少ないと熱水溶解性が低下し、14モル%
より多いと複合繊維の強度が低下し易く、また冷水でも
溶解し易くなる等のため、製糸、高次工程での取扱いが
困難になる場合がある。また、イソフタル酸の共重合が
10モル%より少ないと熱水溶解性が低下したり、溶解
処理時に不溶物が残り易く、33モル%より多いと製糸
性が充分得られにくいため、複合繊維の強度が小さくな
る等の欠点が生じる場合がある。
−ナトリウムスルホイソフタル酸をポリエチレンテレフ
タレートに共重合した共重合ポリエステルが好ましく活
用できるが、単に5−ナトリウムスルホイソフタル酸の
みの共重合では多量の共重合を要し、かつ延伸しにくい
欠点が生じることがある。熱水溶解性ポリマを延伸しや
すくかつ熱水溶解性を向上させるためには、該第3成分
とともに第4成分を共重合させることが望ましい。この
第4成分の中でも製糸性を低下させず、かつ熱水可溶性
を効率的に向上できるものとしてイソフタル酸を好まし
く用いることができる。すなわち熱水溶解性ポリマとし
ては第3成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸
8〜14モル%、第4成分としてイソフタル酸を10〜
33モル%を主たる構成成分であるエチレンテレフタレ
ートに共重合した共重合ポリエステルであることが好ま
しい。5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合量が
8モル%より少ないと熱水溶解性が低下し、14モル%
より多いと複合繊維の強度が低下し易く、また冷水でも
溶解し易くなる等のため、製糸、高次工程での取扱いが
困難になる場合がある。また、イソフタル酸の共重合が
10モル%より少ないと熱水溶解性が低下したり、溶解
処理時に不溶物が残り易く、33モル%より多いと製糸
性が充分得られにくいため、複合繊維の強度が小さくな
る等の欠点が生じる場合がある。
【0016】次に本発明のB成分について説明する。本
発明に用いる常圧可染性ポリエステルは、平均分子量5
00〜4000のポリエチレングリコールを6.0〜1
0重量%共重合したものでなければならない。平均分子
量が500未満の場合には、ポリエステルの重合時に添
加したポリエチレングリコールの一部が高温減圧の反応
条件下で飛散しポリエステル中へのポリエチレングリコ
ールの共重合率が一定化しないため、得られたポリエス
テル原糸の強伸度、収縮率等の物性にバラツキを生じた
り、染色時に染めムラ等を生じたりして、最終製品の欠
点となる。また、500未満の低分子量のポリエチレン
グリコールを共重合して染色性の向上を計るためには、
高分子量のものに比較してかなり共重合モル数を多くす
る必要があり、このため得られたポリエステルの軟化点
が低下し、最終的に得られる製品の品位が低下する。
発明に用いる常圧可染性ポリエステルは、平均分子量5
00〜4000のポリエチレングリコールを6.0〜1
0重量%共重合したものでなければならない。平均分子
量が500未満の場合には、ポリエステルの重合時に添
加したポリエチレングリコールの一部が高温減圧の反応
条件下で飛散しポリエステル中へのポリエチレングリコ
ールの共重合率が一定化しないため、得られたポリエス
テル原糸の強伸度、収縮率等の物性にバラツキを生じた
り、染色時に染めムラ等を生じたりして、最終製品の欠
点となる。また、500未満の低分子量のポリエチレン
グリコールを共重合して染色性の向上を計るためには、
高分子量のものに比較してかなり共重合モル数を多くす
る必要があり、このため得られたポリエステルの軟化点
が低下し、最終的に得られる製品の品位が低下する。
【0017】一方、平均分子量が4000を越えるポリ
エチレングリコールを使用した場合には、ポリエステル
中に共重合されない高分子量物が増大するため、染色性
が低下するばかりでなく、染色後の布帛を熱処理した際
に染料がブリードアウトしたり、耐光性特に退色堅牢度
が低下するなど、種々の染色堅牢性の低下を引き起こ
す。
エチレングリコールを使用した場合には、ポリエステル
中に共重合されない高分子量物が増大するため、染色性
が低下するばかりでなく、染色後の布帛を熱処理した際
に染料がブリードアウトしたり、耐光性特に退色堅牢度
が低下するなど、種々の染色堅牢性の低下を引き起こ
す。
【0018】また、ポリエチレングリコールの共重合率
が6.0重量%未満では、染色性が不十分であり、常圧
可染性は得られない。一方、10重量%を越える場合
は、染色性は十分であっても、耐光堅牢度、耐アルカリ
性等の物性が低下し、最終製品の品位が低下する。
が6.0重量%未満では、染色性が不十分であり、常圧
可染性は得られない。一方、10重量%を越える場合
は、染色性は十分であっても、耐光堅牢度、耐アルカリ
性等の物性が低下し、最終製品の品位が低下する。
【0019】なお、ポリエチレングリコールをポリエス
テルに共重合するため、通常のポリエステルに比較して
耐酸化分解性が低下する傾向があるため、これを改善す
るためにポリエステル中に抗酸化剤を配合することが好
ましく行なわれる。
テルに共重合するため、通常のポリエステルに比較して
耐酸化分解性が低下する傾向があるため、これを改善す
るためにポリエステル中に抗酸化剤を配合することが好
ましく行なわれる。
【0020】好ましい抗酸化剤としては、たとえば、フ
ェノール系水酸基の隣接位置に立体障害を有する置換基
を持つフェノール誘導体であるヒンダードフェノール系
化合物をあげることができる。ヒンダードフェノール系
化合物の代表例としては、1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリ(3,5−tertブチルフェノー
ル)、2,6−ジtertブチル−p−クレゾール、
2,2−メチルビス(4−エチル−6−tertブチル
フェノール)、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3−tertブチル5−メチル4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビ
ス〔3−(3,5−ジ−tertブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリトール−
テトラキス〔3−(3,5−ジ−tertブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−tertブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート、3,5−ジ−tertブチル
−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチ
ルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−tertブチル−4−ブチル−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼンなどが挙げられる。
ェノール系水酸基の隣接位置に立体障害を有する置換基
を持つフェノール誘導体であるヒンダードフェノール系
化合物をあげることができる。ヒンダードフェノール系
化合物の代表例としては、1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリ(3,5−tertブチルフェノー
ル)、2,6−ジtertブチル−p−クレゾール、
2,2−メチルビス(4−エチル−6−tertブチル
フェノール)、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3−tertブチル5−メチル4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビ
ス〔3−(3,5−ジ−tertブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリトール−
テトラキス〔3−(3,5−ジ−tertブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−tertブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート、3,5−ジ−tertブチル
−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチ
ルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−tertブチル−4−ブチル−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼンなどが挙げられる。
【0021】ヒンダードフェノール系化合物をポリエス
テルへ配合する場合の配合量は、耐酸化分解性および口
金ノズル汚れ防止の観点から、ポリエステルに対して
0.05〜1.0重量%が好ましい。
テルへ配合する場合の配合量は、耐酸化分解性および口
金ノズル汚れ防止の観点から、ポリエステルに対して
0.05〜1.0重量%が好ましい。
【0022】本発明に用いる常圧可染性ポリエステルに
は、本発明の目的を達成する範囲内で、必要に応じて他
の共重合成分を共重合したり、他のポリマをブレンドし
ても良い。例えば、ペンタエリスリトール、トリメチロ
ールプロパン、トリメリット酸、ホウ酸等の鎖分岐剤を
少割合共重合したものであっても良い。また、この他に
任意の添加剤、例えば酸化チタン等の艶消し剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、顔料などを必要に応じて含有させても
よい。
は、本発明の目的を達成する範囲内で、必要に応じて他
の共重合成分を共重合したり、他のポリマをブレンドし
ても良い。例えば、ペンタエリスリトール、トリメチロ
ールプロパン、トリメリット酸、ホウ酸等の鎖分岐剤を
少割合共重合したものであっても良い。また、この他に
任意の添加剤、例えば酸化チタン等の艶消し剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、顔料などを必要に応じて含有させても
よい。
【0023】次に本発明の複合繊維の形態は取扱いの容
易性、極細化のしやすさより海島型が好ましい。次に海
成分Aと島成分Bの複合比率(重量%)は50:50〜
5:95であることが好ましい。海比率が50%を越え
る場合は溶解除去に要する時間が長くなり過ぎまた溶解
除去のポリマ量が多過ぎると工業的に生産するにはコス
ト的に不利となり、かつ50%を越える溶解除去をする
と織編物の密度が粗くなり過ぎる等品位上の問題が発生
し好ましくない。逆に海比率が5%未満では島成分Bど
うしの融着が生じ脱海しても所望の極細繊維は得られな
い。従って海島成分のより好ましい複合比率は30:7
0〜10:90の範囲である。
易性、極細化のしやすさより海島型が好ましい。次に海
成分Aと島成分Bの複合比率(重量%)は50:50〜
5:95であることが好ましい。海比率が50%を越え
る場合は溶解除去に要する時間が長くなり過ぎまた溶解
除去のポリマ量が多過ぎると工業的に生産するにはコス
ト的に不利となり、かつ50%を越える溶解除去をする
と織編物の密度が粗くなり過ぎる等品位上の問題が発生
し好ましくない。逆に海比率が5%未満では島成分Bど
うしの融着が生じ脱海しても所望の極細繊維は得られな
い。従って海島成分のより好ましい複合比率は30:7
0〜10:90の範囲である。
【0024】次に海成分A除去後の島成分Bの単糸繊度
は0.05d以上、0.5d以下が必要で好ましくは
0.2d以下である。0.5dを越える場合ソフト感、
緻密感を十分発揮できず、また0.05d未満になると
ソフト感が強調され過ぎぬめった風合いとなり好ましく
ない。
は0.05d以上、0.5d以下が必要で好ましくは
0.2d以下である。0.5dを越える場合ソフト感、
緻密感を十分発揮できず、また0.05d未満になると
ソフト感が強調され過ぎぬめった風合いとなり好ましく
ない。
【0025】次に極細繊維の断面形状は良好な風合い、
表面タッチ、吸水性の付与のし易さより通常の丸断面形
状より異形断面形状が好ましい。更に好ましくは図1に
示した如く繊度の太細が混在しているものがより好まし
い。加えて3葉、5葉、8葉、偏平、楕円、星形等厳密
な規程はないがこれらが混在しているものが一層好まし
い。
表面タッチ、吸水性の付与のし易さより通常の丸断面形
状より異形断面形状が好ましい。更に好ましくは図1に
示した如く繊度の太細が混在しているものがより好まし
い。加えて3葉、5葉、8葉、偏平、楕円、星形等厳密
な規程はないがこれらが混在しているものが一層好まし
い。
【0026】次に本発明の複合繊維の一具体的製造方法
としては熱水溶解性ポリマを海成分Aに、常圧分散可染
性ポリマを島成分Bとする海島型複合繊維によって得る
ことができる。
としては熱水溶解性ポリマを海成分Aに、常圧分散可染
性ポリマを島成分Bとする海島型複合繊維によって得る
ことができる。
【0027】熱水溶解性ポリマとは詳細は前記した如
く、熱水溶解性ポリマの主たる酸成分はテレフタル酸で
構成され、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を8〜1
4mol%、およびイソフタル酸を10〜33mol%
共重合した共重合ポリエステルが好ましく使用できる。
く、熱水溶解性ポリマの主たる酸成分はテレフタル酸で
構成され、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を8〜1
4mol%、およびイソフタル酸を10〜33mol%
共重合した共重合ポリエステルが好ましく使用できる。
【0028】常圧分散可染性ポリマとしては、詳細は前
記した如く平均分子量500〜4000のポリエチレン
グリコールを6.0〜10重量%共重合したポリエステ
ルが好ましく使用できる。
記した如く平均分子量500〜4000のポリエチレン
グリコールを6.0〜10重量%共重合したポリエステ
ルが好ましく使用できる。
【0029】本発明においては、海島型ポリエステル複
合糸を紡糸する方法としては、公知の複合紡糸技術を採
用することができる。島部の複合比率は任意に選択する
ことはできるが、海成分の溶解除去性と島成分の融着の
関係より海島の複合比率(重量%)は50:50〜5:
95であることが好ましい。
合糸を紡糸する方法としては、公知の複合紡糸技術を採
用することができる。島部の複合比率は任意に選択する
ことはできるが、海成分の溶解除去性と島成分の融着の
関係より海島の複合比率(重量%)は50:50〜5:
95であることが好ましい。
【0030】海比率が50%以上では溶解除去に要する
時間が長くなり過ぎまた、溶解除去のポリマ量が多過ぎ
ると工業的に生産するにはコスト的に不利となり、かつ
50%以上もの溶解除去をすると織編物の密度が粗くな
り過ぎる等品位上の問題が発生し好ましくない。逆に海
比率が5%未満では島成分どうしの融着が生じ脱海して
も所望の極細繊維は得られない従って海島成分のより好
ましい複合比率は30:70〜10:90の範囲であ
る。
時間が長くなり過ぎまた、溶解除去のポリマ量が多過ぎ
ると工業的に生産するにはコスト的に不利となり、かつ
50%以上もの溶解除去をすると織編物の密度が粗くな
り過ぎる等品位上の問題が発生し好ましくない。逆に海
比率が5%未満では島成分どうしの融着が生じ脱海して
も所望の極細繊維は得られない従って海島成分のより好
ましい複合比率は30:70〜10:90の範囲であ
る。
【0031】次に海成分除去後、島成分の単糸繊度は
0.5d以下が必要で好ましくは0.2d〜0.05d
である。0.5d以上ではソフト感、緻密感を十分発揮
できず、また0.05d未満になると、ソフト感が強調
され過ぎぬめった風合いとなり0.05d以上が好まし
い。
0.5d以下が必要で好ましくは0.2d〜0.05d
である。0.5d以上ではソフト感、緻密感を十分発揮
できず、また0.05d未満になると、ソフト感が強調
され過ぎぬめった風合いとなり0.05d以上が好まし
い。
【0032】次に極細糸の断面形状は良好な風合い、表
面タッチ、吸水性の付与のし易さより通常の丸断面形状
より異形断面形状が好ましい。更に好ましくは繊度の太
細が混在しているものがより好ましい。そして3葉、5
葉、8葉、偏平、楕円、星形等厳密な規程はしないがこ
れらが混在しているものが一層好ましい。
面タッチ、吸水性の付与のし易さより通常の丸断面形状
より異形断面形状が好ましい。更に好ましくは繊度の太
細が混在しているものがより好ましい。そして3葉、5
葉、8葉、偏平、楕円、星形等厳密な規程はしないがこ
れらが混在しているものが一層好ましい。
【0033】こうしたA成分とB成分とからなる複合繊
維とすることによってはじめて、本発明の目的とする複
合繊維とすることが可能となる。
維とすることによってはじめて、本発明の目的とする複
合繊維とすることが可能となる。
【0034】この様にして得られた複合繊維は通常の方
法で織編物として通常の処理工程即ち糊抜き精練の工程
でA成分を熱水にて溶解除去できる。溶解除去のスピー
ドを早くするために極細繊維がダメージを受けない程度
に弱アルカリ剤などを使用することは何ら問題はない。
続いて常圧で極細繊維の染色ができる。
法で織編物として通常の処理工程即ち糊抜き精練の工程
でA成分を熱水にて溶解除去できる。溶解除去のスピー
ドを早くするために極細繊維がダメージを受けない程度
に弱アルカリ剤などを使用することは何ら問題はない。
続いて常圧で極細繊維の染色ができる。
【0035】このように、本発明の複合繊維で得られた
織編物は通常の布帛処理で海成分を溶解処理できるので
常圧分散可染極細繊維を容易に得ることができ100%
常圧分散可染の極細繊維でもよく更には天然繊維特にウ
ール、絹等にダメージを与えることなく染色可能で良好
な風合いを有する高品位の天然繊維との混繊布帛を提供
できる。
織編物は通常の布帛処理で海成分を溶解処理できるので
常圧分散可染極細繊維を容易に得ることができ100%
常圧分散可染の極細繊維でもよく更には天然繊維特にウ
ール、絹等にダメージを与えることなく染色可能で良好
な風合いを有する高品位の天然繊維との混繊布帛を提供
できる。
【0036】実施例において染色性の黒色明度、耐光堅
牢度は次のように測定した値である。なお表中の判定で
○:良好、△:良、×:不良を意味する。
牢度は次のように測定した値である。なお表中の判定で
○:良好、△:良、×:不良を意味する。
【0037】1.<黒色明度> 布帛を精練、後述の98℃条件で染色、水洗、還元洗
浄、水洗、風乾とする。次いで、黒発色の明度を多光源
分光測色計MSC−2型(スガ試験機(株)製)にてL
値(%)を測定する。 (イ)染料:Dianix Black BG−FS (200%品、三菱化成(株)製) 染色濃度:7%owf 染色助剤:ニッカサンソルト #1200 (日華化学工業(株)製) 染色助剤濃度:0.5g/l 染色浴PH:6 染色浴比:1/30 (ロ)水洗 (ニ)水洗、風乾 L値測定結果の判定は次の通りとした。 ○:L値 12.0〜13.0% △:〃 13.1〜15.0% ×:〃 15.1以上
浄、水洗、風乾とする。次いで、黒発色の明度を多光源
分光測色計MSC−2型(スガ試験機(株)製)にてL
値(%)を測定する。 (イ)染料:Dianix Black BG−FS (200%品、三菱化成(株)製) 染色濃度:7%owf 染色助剤:ニッカサンソルト #1200 (日華化学工業(株)製) 染色助剤濃度:0.5g/l 染色浴PH:6 染色浴比:1/30 (ロ)水洗 (ニ)水洗、風乾 L値測定結果の判定は次の通りとした。 ○:L値 12.0〜13.0% △:〃 13.1〜15.0% ×:〃 15.1以上
【0038】2.<耐光堅牢度> 前記黒色明度の評価法と同様に精練、乾熱セットする。
次いで、赤色の分散染料で淡色に次の染色条件で、染色
する。 染料:Kayacelon Red E−2BL(日本
化薬(株)製) 染料濃度:0.1%owf 染色助剤、染浴pH、染色浴比は前記黒色明度の評価法
と同様とする。なお、染色温度は、常圧可染性ポリエス
テルの場合は98℃で染色する。次いで、流水で水洗・
風乾し、JIS−L0842(カーボンアーク灯法第3
露光法)に従って耐光堅牢度を測定する。アーク灯照射
による染色物の変退色が少なく良好なものを5級とし、
順次1級(劣るもの)までの5段階に判定する。耐光堅
牢度測定結果の判定は次の通りとした。 ○:等級 5級 △:〃 4級 ×:〃 3級以下
次いで、赤色の分散染料で淡色に次の染色条件で、染色
する。 染料:Kayacelon Red E−2BL(日本
化薬(株)製) 染料濃度:0.1%owf 染色助剤、染浴pH、染色浴比は前記黒色明度の評価法
と同様とする。なお、染色温度は、常圧可染性ポリエス
テルの場合は98℃で染色する。次いで、流水で水洗・
風乾し、JIS−L0842(カーボンアーク灯法第3
露光法)に従って耐光堅牢度を測定する。アーク灯照射
による染色物の変退色が少なく良好なものを5級とし、
順次1級(劣るもの)までの5段階に判定する。耐光堅
牢度測定結果の判定は次の通りとした。 ○:等級 5級 △:〃 4級 ×:〃 3級以下
【0039】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例1 12mol%の5−ナトリウムスルホイソフタル酸、お
よび25mol%のイソフタル酸、そして酸化チタン
0.05重量%、酢酸リチウム0.7重量%を含んだ共
重合ポリエステルチップ(290℃での溶融粘度:15
00ポイズ、軟化点:130℃)を100℃で10時間
減圧乾燥したものをA成分、B成分として、ジメチルテ
レフタレート100部、エチレングリコール80部、抗
酸化剤イルガノックス−1010(チバ・ガイギー社
製)0.3部、ジメチルポリシロキサン(東芝シリコー
ン(株)製シリコーンオイル)0.01部、酢酸コバル
ト0.04部、三酸化アンチモン0.04部の混合物を
130℃〜230℃に加熱し、メタノールを留出してエ
ステル交換反応せしめた後、平均分子量1000のポリ
エチレングリコールを8.8部添加し、さらに230℃
で30分間反応させた。その後、トリメチルホスフェー
ト0.03部を添加し、5分後に0.05部の二酸化チ
タンを20重量%のエチレングリコールスラリーとして
添加し、低重合体を得た。得られた低重合体をさらに2
30℃から280℃に徐々に昇温するとともに、大気圧
から1mmHg以下の高真空まで徐々に減圧して重縮合
させ、軟化点257℃の改質ポリエチレンテレフタレー
トを得た。このようにして得られたポリエステル中の平
均分子量1000のポリエチレングリコールの共重合率
は8.0重量%であった。
する。 実施例1 12mol%の5−ナトリウムスルホイソフタル酸、お
よび25mol%のイソフタル酸、そして酸化チタン
0.05重量%、酢酸リチウム0.7重量%を含んだ共
重合ポリエステルチップ(290℃での溶融粘度:15
00ポイズ、軟化点:130℃)を100℃で10時間
減圧乾燥したものをA成分、B成分として、ジメチルテ
レフタレート100部、エチレングリコール80部、抗
酸化剤イルガノックス−1010(チバ・ガイギー社
製)0.3部、ジメチルポリシロキサン(東芝シリコー
ン(株)製シリコーンオイル)0.01部、酢酸コバル
ト0.04部、三酸化アンチモン0.04部の混合物を
130℃〜230℃に加熱し、メタノールを留出してエ
ステル交換反応せしめた後、平均分子量1000のポリ
エチレングリコールを8.8部添加し、さらに230℃
で30分間反応させた。その後、トリメチルホスフェー
ト0.03部を添加し、5分後に0.05部の二酸化チ
タンを20重量%のエチレングリコールスラリーとして
添加し、低重合体を得た。得られた低重合体をさらに2
30℃から280℃に徐々に昇温するとともに、大気圧
から1mmHg以下の高真空まで徐々に減圧して重縮合
させ、軟化点257℃の改質ポリエチレンテレフタレー
トを得た。このようにして得られたポリエステル中の平
均分子量1000のポリエチレングリコールの共重合率
は8.0重量%であった。
【0040】前記と同様の方法で、ポリエチレングリコ
ールの共重合率のみ0〜12%まで変化させたチップを
得た。また、比較用としてPEGの平均分子量200と
5000のPEG共重合率8wt%のチップを準備し
た。
ールの共重合率のみ0〜12%まで変化させたチップを
得た。また、比較用としてPEGの平均分子量200と
5000のPEG共重合率8wt%のチップを準備し
た。
【0041】得られたA,B成分チップを通常の方法で
乾燥し各々を通常の複合紡糸機でA,B成分の複合比率
が15:85(重量比)で海島型に複合し常法で延伸し
75−36の8島の海島型複合繊維を得た。断面形状は
図1の如く島成分Bは長円、扇状、太細が混在したもの
であった。この繊維を経緯使いで常法にて羽二重を製織
したのち98℃の精練浴槽(NaOH:0.1%、トリ
ポリリン酸:0.2g/l、界面活性剤:2g/l)を
通しA成分を溶出除去し、染色仕上げした。なお、染色
は黒色分散染料7%owf、98℃、60分の条件でキ
ャリヤーを用いることなく染色した。染色後、ソーダ灰
1g/l、非イオン洗浄剤0.5g/lの弱アルカリ浴
で70℃、20分ソーピング、水洗した。
乾燥し各々を通常の複合紡糸機でA,B成分の複合比率
が15:85(重量比)で海島型に複合し常法で延伸し
75−36の8島の海島型複合繊維を得た。断面形状は
図1の如く島成分Bは長円、扇状、太細が混在したもの
であった。この繊維を経緯使いで常法にて羽二重を製織
したのち98℃の精練浴槽(NaOH:0.1%、トリ
ポリリン酸:0.2g/l、界面活性剤:2g/l)を
通しA成分を溶出除去し、染色仕上げした。なお、染色
は黒色分散染料7%owf、98℃、60分の条件でキ
ャリヤーを用いることなく染色した。染色後、ソーダ灰
1g/l、非イオン洗浄剤0.5g/lの弱アルカリ浴
で70℃、20分ソーピング、水洗した。
【0042】染色物の黒色明度は前記の測色方法で測定
した。なお、染着度は前記紺色の分散染料で染色したも
のを測定した。耐光堅牢度(級)は前記赤色分散染料で
染色したものを測定した。得られた複合繊維の精練前後
の製糸性、製織性、A成分溶解性、染色性、製品品位の
評価結果を表1に示した。なお、A成分溶解後の極細繊
維の平均単糸繊度は0.1dであった。
した。なお、染着度は前記紺色の分散染料で染色したも
のを測定した。耐光堅牢度(級)は前記赤色分散染料で
染色したものを測定した。得られた複合繊維の精練前後
の製糸性、製織性、A成分溶解性、染色性、製品品位の
評価結果を表1に示した。なお、A成分溶解後の極細繊
維の平均単糸繊度は0.1dであった。
【0043】
【表1】 水準No.2,3,4が本発明である。表1から明らか
なように、本発明の、平均分子量1000のポリエチレ
ングリコールを6.0〜10.0重量%共重合した常圧
分散可染性極細繊維布帛の染色製品は、いずれも他の共
重合製品に比べ良好な発色性と耐光堅牢性を有し、ソフ
トでドレープ性に優れ滑らかでかつ適度な張り・腰を有
していた。
なように、本発明の、平均分子量1000のポリエチレ
ングリコールを6.0〜10.0重量%共重合した常圧
分散可染性極細繊維布帛の染色製品は、いずれも他の共
重合製品に比べ良好な発色性と耐光堅牢性を有し、ソフ
トでドレープ性に優れ滑らかでかつ適度な張り・腰を有
していた。
【0044】水準No.1,5,6,7,8は本発明を
明確にするための比較例でNo.1はB成分にポモポリ
マを用いた場合で当然のことながら常圧分散可染はでき
なかった。No.5は平均分子量1000のポリエチレ
ングリコールの共重合率を4.0重量%とした場合で染
色性が不十分であった。No.6は平均分子量1000
のポリエチレングリコールの共重合率を12重量%とし
た場合であり、耐光堅牢度が不良であった。No.7は
平均分子量200のポリエチレングリコールの共重合率
を8.0重量%とした場合で染色ムラが生じ製品品位も
不良であった。No.8は平均分子量5000のポリエ
チレングリコールの共重合率を8.0重量%とした場合
であり、染色性が低下し堅牢度も不良であった。
明確にするための比較例でNo.1はB成分にポモポリ
マを用いた場合で当然のことながら常圧分散可染はでき
なかった。No.5は平均分子量1000のポリエチレ
ングリコールの共重合率を4.0重量%とした場合で染
色性が不十分であった。No.6は平均分子量1000
のポリエチレングリコールの共重合率を12重量%とし
た場合であり、耐光堅牢度が不良であった。No.7は
平均分子量200のポリエチレングリコールの共重合率
を8.0重量%とした場合で染色ムラが生じ製品品位も
不良であった。No.8は平均分子量5000のポリエ
チレングリコールの共重合率を8.0重量%とした場合
であり、染色性が低下し堅牢度も不良であった。
【0045】実施例2 実施例1に準じてB成分の平均単糸繊度が表2になるよ
うに吐出量を変更して製糸、製織、精練、常圧染色し
た。結果を表2に示した。
うに吐出量を変更して製糸、製織、精練、常圧染色し
た。結果を表2に示した。
【0046】
【表2】 水準No.10〜12が本発明で製糸性〜製織性、A成
分溶解性、染色性、製品品位、風合いとも良好であっ
た。No.9と13は本発明を明確にするための比較例
でNo.9は極細繊維特有のソフト感、風合いが不足
し、逆にNo.13はソフト感が強調されすぎてぬめっ
た風合いであった。
分溶解性、染色性、製品品位、風合いとも良好であっ
た。No.9と13は本発明を明確にするための比較例
でNo.9は極細繊維特有のソフト感、風合いが不足
し、逆にNo.13はソフト感が強調されすぎてぬめっ
た風合いであった。
【0047】実施例3 実施例1に準じてA/B成分の複合比が表3となるよう
にA、B成分の複合比(重量)を変更して製糸、製織、
精練、常圧染色した。結果を表3に示した。
にA、B成分の複合比(重量)を変更して製糸、製織、
精練、常圧染色した。結果を表3に示した。
【0048】
【表3】 水準No.14〜16が本発明品でNo.14は製糸性
〜製織性、染色性、製品品位、風合い面で完璧ではなか
ったが許容レベルに入っていた。No.16はA成分溶
解性、製品品位、風合い面で十分満足ではないが許容レ
ベルに達していた。No.15はすべての面で十分満足
であった。
〜製織性、染色性、製品品位、風合い面で完璧ではなか
ったが許容レベルに入っていた。No.16はA成分溶
解性、製品品位、風合い面で十分満足ではないが許容レ
ベルに達していた。No.15はすべての面で十分満足
であった。
【0049】
【発明の効果】本発明の複合繊維は海成分が容易に除去
でき、かつ極細繊維としても染色性に優れ、かつソフト
でドライタッチ、ドレープ性を有し、かつ熱水溶解性、
常圧分散可染性の極細繊維となるため、天然繊維との混
繊に好適で従来では得られな勝った高級衣料用に最適な
素材である。また工程通過性、海成分の溶解性も問題な
く染色性に優れた極細繊維が得られ、衣料の高級化が図
れる。
でき、かつ極細繊維としても染色性に優れ、かつソフト
でドライタッチ、ドレープ性を有し、かつ熱水溶解性、
常圧分散可染性の極細繊維となるため、天然繊維との混
繊に好適で従来では得られな勝った高級衣料用に最適な
素材である。また工程通過性、海成分の溶解性も問題な
く染色性に優れた極細繊維が得られ、衣料の高級化が図
れる。
【0050】
【0051】
【図1】
【0052】
1:A成分 2:B成分
Claims (4)
- 【請求項1】 A成分とB成分の少なくとも2成分から
なる複合繊維であって、該複合繊維のA成分は熱水溶解
性ポリマ、B成分は熱水非溶解性ポリマとで構成され、
B成分ポリマは常圧分散可染性で、平均分子量500〜
4000のポリエチレングリコールを6.0〜10重量
%共重合したポリエステルであり、A成分除去後の単糸
繊度は0.5〜0.05dであることを特徴とする複合
繊維。 - 【請求項2】 複合繊維が海島型で海成分Aと島成分B
との複合比率は50:50〜5:95重量%を特徴とす
る請求項1記載の複合繊維。 - 【請求項3】 島成分Bの極細繊維が異形断面形状であ
ることを特徴とする請求項1または2記載の複合繊維。 - 【請求項4】 A成分の熱水溶解性ポリマの主たる酸成
分はテレフタル酸で構成され、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸を8〜14モル%、およびイソフタル酸を1
0〜33モル%共重合した共重合ポリエステルであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の複合
繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8029203A JPH09228152A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8029203A JPH09228152A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 複合繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228152A true JPH09228152A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12269644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8029203A Pending JPH09228152A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 複合繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228152A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021188243A (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-13 | 東レ株式会社 | 複合繊維 |
| EP3767017A4 (en) * | 2018-03-13 | 2022-07-06 | Toray Industries, Inc. | HIGHLY HYGROSCOPIC SEA ISLAND COMPOSITE FIBER, FIBER STRUCTURE AND POLYESTER COMPOSITION |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP8029203A patent/JPH09228152A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3767017A4 (en) * | 2018-03-13 | 2022-07-06 | Toray Industries, Inc. | HIGHLY HYGROSCOPIC SEA ISLAND COMPOSITE FIBER, FIBER STRUCTURE AND POLYESTER COMPOSITION |
| JP2021188243A (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-13 | 東レ株式会社 | 複合繊維 |
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