JPH0987927A - 高光沢・高発色性複合繊維 - Google Patents

高光沢・高発色性複合繊維

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JPH0987927A
JPH0987927A JP7242738A JP24273895A JPH0987927A JP H0987927 A JPH0987927 A JP H0987927A JP 7242738 A JP7242738 A JP 7242738A JP 24273895 A JP24273895 A JP 24273895A JP H0987927 A JPH0987927 A JP H0987927A
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acid
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JP7242738A
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Junyo Nakagawa
潤洋 中川
Seiji Hirakawa
清司 平川
Kenichi Yoshioka
謙一 吉岡
Yoshio Kishino
喜雄 岸野
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリマ−の変性や後加工することなく、繊維の
段階で高発色性、高光沢性を有する複合繊維を提供する 【解決手段】芯成分Aがポリエステルであり、鞘成分B
がポリメチルペンテンである芯鞘型複合繊維において、
分散および/またはカチオン染料による鞘成分Bの染着
率が芯成分Aの該染料による染着率の20%以下であっ
て、実質的に0.08%owf以下であり、かつ該複合
繊維の横断面に占める鞘成分Bの面積比R[B/(A+
B)]が0.1〜0.3である複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の属する技術分野】本発明は染色物の発色性が
非常に優れ、かつ高光沢を有する複合繊維に関し、その
利用分野は一般衣料、スポ−ツ衣料、水着用あるいはシ
ョ−ビジネスに適した素材を提供することができる。
【0002】
【従来の技術】繊維に高発色性を付与しようとする検討
は長年に渡り、数多くなされてきた。染料の改良やポリ
マ−の結晶性を低下させ、染料分子を吸着しやすくした
易染性繊維、あるいはポリマ−に染料と反応する基を導
入したカチオンまたはアニオン可染性繊維等である。と
くに、現在最も広く用いられているポリエステルは発色
性に問題があり多くの検討がなされてきた。近年、これ
らの技術とは異なった手法、すなわち、繊維表面にサブ
ミクロンオ−ダ−の凹凸を付与し高発色性を持たせる技
術が確立され、工業的にも利用されるようになってき
た。また、後加工により、繊維表面に樹脂をコ−トする
ことで発色性を向上させたり、低温プラズマ処理により
繊維表面に凹凸を付与する技術も実用化されている。一
方、高発色性を付与する方法としては、染料選択や繊維
の断面形状を適性化する程度であまり効率的な方法は提
案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ポリエ
ステル繊維の発色性の向上は重要な課題となっており、
易染性または反応性染料可染性にポリマ−を変性すれば
製糸性の低下や繊維性能の低下をもたらすことになり、
また繊維表面に凹凸を付与する方法は発色性には効果が
あるが、加工工程や仕上げ工程におけるアイロンでの
「アタリ(凹凸が潰れてテカル現象)」の発生や、光沢
性が著しく低下する問題があった。さらに後加工による
方法では、加工工程が限定されたり、洗濯等の耐久性が
必ずしも十分ではなかった。しかるに、本発明の目的
は、ポリマ−の変性や後加工することなく、繊維の段階
で高発色性、高光沢性を有し、上述の問題を解決するこ
とができ得る繊維を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は芯成分Aがポリエステルであり、鞘成分Bがポリ
メチルペンテンである芯鞘型複合繊維において、分散お
よび/またはカチオン染料による鞘成分Bの染着率が芯
成分Aの該染料による染着率の20%以下であって、実
質的に0.08%owf以下であり、かつ該複合繊維の
横断面に占める鞘成分Bの面積比R[B/(A+B)]
が0.1〜0.3である複合繊維を提供することによっ
て達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の複合繊維の芯成分Aであ
るポリエステルとは、テレフタル酸を主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコールから選択された少なく
とも1種のアルキレングリコールを主たるグリコール成
分とするポリエステルであることが好ましく、本発明の
目的を損なわない範囲内で第3成分を共重合していても
良い。
【0006】共重合可能な第3成分としては、イソフタ
ル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニル
ジカルボン酸、4,4’ージフェニルエーテルジカルボ
ン酸、4,4’ージフェニルメタンジカルボン酸、4,
4’ージフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’ージ
フェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2ージフ
ェノキシエタンー4’,4”ージカルボン酸、アントラ
センジカルボン酸、2,5ーピリジンジカルボン酸、ジ
フェノキシケトンジカルボン酸、5ーナトリウムスルホ
イソフタル酸、ジメチル5ーナトリウムスルホイソフタ
レート、5ーテトラブチルホスホニウムスルホイソフタ
ル酸等の芳香族ジカルボン酸;マロン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸;デカリンジカルボン酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸等の脂環族ジカルボン酸;βーヒドロキシエトキ
シ安息香酸、p−オキシ安息香酸、ヒドロキシプロピオ
ン酸、ヒドロキシアクリル酸等のヒドロキシカルボン
酸;またこれらのエステル形成性誘導体から誘導された
カルボン酸、εーカプロラクトン等の脂肪族ラクトン、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等の脂
肪族ジオール;ヒドロキノンカテコール、ナフタレンジ
オール、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールS、
ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物等の芳香
族ジオール;シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族ジ
オールなどを挙げることができる。これらの第3成分は
1種のみまたは2種以上共重合されていてもよい。
【0007】さらに該ポリエステルには、ポリエステル
が実質的に線状である範囲内でトリメリット酸、トリメ
シン酸、ピロメリット酸、トリカルバリル酸等の多価カ
ルボン酸;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アル
コールが含まれていてもよい。
【0008】本発明においては、繰り返し単位の80モ
ル%以上がエチレンテレフタレ−ト単位またはブチレン
テレフタレ−ト単位であるポリエステルが好ましく、染
色物の色の鮮明性の点で、5ーナトリウムスルホイソフ
タル酸が共重合されたポリエチレンテレフタレ−トまた
は5ーナトリウムスルホイソフタル酸が共重合されたポ
リブチレンテレフタレ−トが好ましい。5ーナトリウム
スルホイソフタル酸の共重合量は1〜10モル%の範囲
であることが好ましい。
【0009】上記のポリエステルには、必要に応じ本発
明を損なわない範囲内で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
蛍光増白剤、艶消し剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃補助
剤、潤滑剤、着色剤、可塑剤、無機充填剤等の添加剤が
配合されていてもよい。
【0010】上記ポリエステルは固有粘度〔フェノール
/テトラクロロエタン(重量比50/50)の混合溶媒
を用い、30℃で測定〕が0.45〜0.85の範囲で
あることが望ましい。該ポリエステルの固有粘度が0.
45未満の場合、得られる繊維の強度が低くなり、実用
可能なものとならない。一方、該ポリエステルの固有粘
度が0.85を越える場合、溶融粘度が高くなりすぎ、
紡糸性、曵糸性が不良となり好ましくない。
【0011】また、もう一方の鞘成分Bであるポリメチ
ルペンテンとは4−メチルペンテン−1の重合によって
得られるポリマ−であり、融点が220〜245℃のポ
リマ−である。かかるポリメチルペンテンはポリマ−性
能を損なわない範囲内で他のポリマ−を共重合したも
の、他のポリマ−をブレンドしたものでもよい。また、
必要に応じ本発明を損なわない範囲内で、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、蛍光増白剤、艶消し剤、帯電防止剤、難
燃剤、難燃補助剤、潤滑剤、着色剤、可塑剤、無機充填
剤等の添加剤が配合されていてもよい。
【0012】本発明の複合繊維において、芯成分Aと鞘
成分Bとの複合比率は本発明の効果を失わない範囲内で
任意に取り得るが、複合繊維の繊維横断面に占める鞘成
分Bの面積比R=B/(A+B)が0.1〜0.3であ
ることが好ましい。かかるRが0.1未満では鞘成分B
による被覆が十分ではなく、一部芯成分Aが繊維表面に
露出したり、摩擦や摩耗により鞘成分Bが剥がれたりす
る場合がある。一方、Rが0.3を越えると、芯成分A
の染料の染着率が小さく、所望の繊維を得ることができ
ない場合がある。染色時間を延ばしたり、鞘成分Bを膨
潤させるキュア−剤を添加すれば若干の染色効果はある
が、繊維物性が低下したり、加工工程が著しく複雑にな
るなどの問題点が生じる。断面積比は繊維横断面の顕微
鏡写真から求められるが、紡糸時の芯成分Aと鞘成分B
との吐出量の体積比で調整することにより設定すること
も可能である。
【0013】本発明の複合繊維は芯成分Aであるポリエ
ステルと、鞘成分Bであるポリメチルペンテンとを別々
に溶融し、紡糸パック部に導き、通常の方法で芯鞘構造
をとるように複合流を形成してノズルから紡出する。紡
糸性を向上させるには、芯成分Aであるポリエステル
と、鞘成分Bであるポリメチルペンテンの溶融粘度がほ
ぼ等しいことが望ましい。紡出してフィラメント糸は、
所定の速度、たとえば10〜6000m/分で引取り、
給油した後パッケ−ジに巻き上げる。次に所望の伸度と
強度が得られるように、巻き上げた糸条を常法どおり延
伸する。この延伸は紡出糸を引き取った後巻き取ること
なく連続して行ってもよい。また4000m/分以上の
高速で引取り一挙に所望の繊維物性を得る方法をとって
もよい。繊維径が100μmを越える場合には低速で紡
糸し、水浴冷却後3〜6倍の倍率で延伸することが望ま
しい。また繊維径が100μm以下の場合には1000
〜6000m/分の速度で紡糸し、ついで切断延伸倍率
の60〜90%の倍率で延伸することが望ましく、収縮
率のコントロ−ルなどの目的で熱処理を施してもよい。
【0014】得られた複合繊維はその後の任意の段階で
分散および/またはカチオン染料により染色される。分
散染料、あるいは芯成分Aとして5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸共重合したポリエステルを用いる場合には
カチオン染料で染色を施すと、これらの染料によって芯
成分Aは染色され、鞘成分Bであるポリメチルペンテン
はほとんど染色されない。しかしながら、染色が施され
た複合繊維は鞘成分Bであるポリメチルペンテンの透明
性、低屈折率等の性質がゆえに十分な発色性を発現する
ことができるのである。分散染料とカチオン染料は混用
して用いることができる。
【0015】本発明の複合繊維染色物の発色性、耐光
性、洗濯堅牢度を全て満足するためには鞘成分Bの染着
率が芯成分Aの染着率の20%以下、好ましくは10%
以下、さらに好ましくは5%以下にし、かつ鞘成分Bの
染着率を0.08%owf以下にすることが重要であ
る。芯成分に対する鞘成分Bの染着率が20%を越える
と、鞘成分B中の染料が光照射や洗濯によって退色し染
色堅牢度が著しく低下する。
【0016】本発明の複合繊維は使用染料濃度によって
淡色〜濃色まで色相をコントロ−ルすることができるの
で、様々な用途に有用である。
【0017】本発明でいう「染着率」とは、芯成分Aま
たは鞘成分Bのポリマ−に対する染着している染料量を
百分率で表した値である。
【0018】通常、繊維に光が入射すると、繊維表面で
反射したり、散乱したり、屈折して繊維内部に進入した
りする。繊維内部に進入した光は、繊維が着色されてい
れば着色光となって再び繊維外に出てくるが、表面反射
光は白色光であり、表面反射光の割合が多ければ繊維は
白っぽさを増し、色の深みが失われる。
【0019】一般に屈折率の異なる2種類の物質の境界
面での反射率rは、入射角度が0の場合、下記式で示さ
れる。 r=(n0 −n1 2 /(n0 +n1 2 (ただし、n0 は境界面下の物質の屈折率、n1 は境界
面上の物質の屈折率を示す。)
【0020】通常の繊維の場合を考えると、境界面上の
物質は空気であり、屈折率n1 は1である。したがっ
て、繊維の屈折率n0 が大きいほど、反射率rは大きく
なり、染色物の発色性は劣ってくることになる。ポリス
テルの屈折率は約1.62であり、汎用繊維の中では最
も大きく、このことがポリエステル繊維における色の鮮
明性が得られない主原因であると考えられる。このこと
は、ポリエステル繊維と同様に分散染料で染色可能であ
って、光発色、鮮明色の代表的繊維であるアセテ−トの
屈折率が約1.51と小さいことからも理解できる。
【0021】本発明の複合繊維においては、鞘成分Bと
してポリメチルペンテンを用いるが、かかるポリメチル
ペンテンは屈折率が約1.46と非常に低いことから繊
維表面の反射率が小さく、染色物の発色性・深みが増す
のである。このことに加えて、本発明の複合繊維は、上
述のように、ポリメチルペンテンの鞘部はほとんど染料
で染色されておらず、ポリエステルの芯部のみが染色さ
れている状態となっている。染色濃度が同じである場
合、染料がほとんどすべて芯部のポリエステルに染着さ
れてしまい、ポリエステルの発色性が高まり、該発色性
が鞘部のポリメチルペンテンにほとんど阻害されずに複
合繊維としての発色となるのである。これらの相乗効果
により、本発明の複合繊維は発色性・色の鮮明性に優れ
ているのである。さらに、鞘成分Bであるポリメチルペ
ンテンには染料が染着されていないことから、光などに
よる染料の退色が起こらず、したがって染色堅牢度の低
下も生じないのである。
【0022】本発明の複合繊維はフィラメント、ステ−
プル等の形態で製造され、織物、編物、不織布等の形態
に加工される。その後、精練、染加工、必要に応じて樹
脂加工が施される。そして、スポ−ツ衣料(野球、テニ
ス、サッカ−、卓球のユニホ−ム、ゴルフウエア、トラ
イアスロン等)、水着、婦人アウタ−などに好適であ
り、またカ−テン、テ−ブルクロス、カ−ペット等のイ
ンテリア類、テント、ヌイグルミなどにも使用される。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中における測定値は以下の方法により
測定、算出された値であり、芯成分Aと鞘成分Bの断面
積比はポリマーの吐出量の体積比から求めた。 (1) 芯成分Aの染着率(ppm) 複合繊維またはその製品における鞘成分を溶解除去した
後、水洗することにより芯成分であるポリエステル繊維
部分を得る。該繊維の一定量を秤量し、フェノ−ル/テ
トラクロロエタン混合溶液(重量比1/1)に完全溶解
させた後、分光光度計(307型、日立製作所社製)に
より最大吸収波長での吸光度を測定する。一方、染色す
る前の複合繊維またはその繊維製品から同様にして取り
出したポリエステル繊維分を同様にして測定し、染着率
と吸光度との検量線を求め、この検量線から染色繊維の
染着量を求めた。
【0024】(2) 鞘成分Bの染着率(ppm) 複合繊維またはその製品を一定量秤量し、ついでトリク
レンにてソックスレ−抽出を行い、鞘成分であるポリメ
チルペンテンより染料を抽出し、その抽出液について、
分光光度計(307型、日立製作所社製)により最大吸
収波長での吸光度を測定する。一方、染料−トリクレン
溶液の吸光度を測定し、染料濃度と吸光度との検量線を
求め、この検量線から染色繊維の染着量を求めた。
【0025】(3) 発色性(K/S) 複合繊維かならなる製品の分光反射率(R)をカラ−ア
ナライザ−(日立307型、日立製作所製)で測定し、
下記式ク−ベルカ−ムンク(Kubelka-Munk) の式から求
めた。この値が大きいほど発色性が大であることを示
す。 K/S=(1−R)2 /2R Rは製品の可視部反射率曲線の最大吸収波長位置におけ
る反射率である。 (4) 彩度(%) JIS Z 8722(2度視野XYZ系による物体色
の測定方法)によって求めた彩度値である。 (5) 光沢(級) 5人の視覚判定により、以下の基準で評価を行い、その
平均値で示す。 5級:非常に良好 4級:良好 3級:実用上問題はない 2級:若干光沢が見られる 1級:ほとんど光沢が見られない (6) 洗濯に対する染色堅牢度 JIS L 0844に準拠してA−2法によるテスト
を行った。白布としてナイロン布を用い、その汚染程度
について汚染用グレ−スケ−ルにて級判定を行った。
【0026】(7) ポリマ−の溶融粘度(poise) 東洋精機キャピログラフ1B型を用い、300℃で測定
した時の剪断速度1000sec-1における値である。 (8) ポリマ−の融点(℃) メトラ−社製TA−3000型のDSCにより求めた吸
熱ピ−ク温度である。 (9) 耐光堅牢度 JIS L 0842 カ−ボンア−ク灯に対する染色
堅牢度試験方法に準拠して評価した(第1露光法)。
【0027】実施例1および比較例1 芯成分Aとして、融点250℃、極限粘度〔η〕=0.
67のポリエチレンテレフタレ−トを用い、鞘成分Bと
して、融点235℃、溶融粘度1100poiseのポ
リメチルペンテンを用い、図1に示す構造のノズルを使
用して温度295℃、紡糸速度1000m/分で複合紡
糸を行い、495デニ−ル/24フィラメントの糸条を
得た。引き続いて、温度120℃のプレ−トに接触さ
せ、3.3倍に延伸して150デニ−ル/24フィラメ
ントの糸条を得た。繊維の断面形状は図2(a)のタイ
プで、断面積比Rは0.18であった。得られた糸条を
経糸、緯糸とした8枚朱子織物を作成し、糊抜き精練、
180℃のプレセットを行い、下記の条件で染色を施し
た。
【0028】 染色条件 分散染料:Dispersol Brill Scarlet D-SF200 Grains 3%owf 分散剤 :Diper-TL 1g/l pH調整剤:酢酸 0.5cc/l 浴比 : 50:1 温度 : 130℃ 時間 : 40分 還元洗浄 ハイドロサルファイド 1g/l 水酸化ナトリウム 1g/l アミラジンD(第一工業製薬社製) 1g/l 浴比 : 50:1 温度 : 80℃ 時間 : 20分
【0029】染色物を構成する複合繊維の各成分の染着
率、発色性、彩度等の評価を行い、表1に示す。また、
比較として、実施例1で用いたと同じポリエチレンテレ
フタレ−トのみを用いて溶融紡糸し、実施例1と同様に
して延伸を施し、該延伸糸条を経糸、緯糸とした8枚朱
子織物を作成し、実施例1と同じ評価を行った。結果を
表1に示す。表1から明らかなように、本発明の複合繊
維は比較例1で得られた繊維に比較し、染色堅牢性に優
れ、発色性にも優れている。
【0030】実施例2および比較例2〜3 実施例1において、芯成分と鞘成分の複合比を表1に示
すように代える以外は同様にして延伸糸条を得、織物を
作成した。得られた各織物を分散染料で染色し、染色物
の各評価を行った。結果を表1に示す。鞘成分が少ない
比較例2は製織工程などで鞘成分の剥離やフィブリルが
多発し、商品価値のないものとなった。一方、鞘成分が
多い比較例3は染料が鞘部を通過せず、芯成分であるポ
リエチレンテレフタレ−トが染色せず、発色性が非常に
劣ったものであり、ギラツキ感のあるものであった。
【0031】実施例3 芯成分Aとして、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を
2.5モル%共重合した融点248℃、極限粘度〔η〕
=0.52のポリエチレンテレフタレ−トを用い、下記
の条件で染色を施した以外は実施例1と同様にして複合
繊維を紡糸し、ついで織物を作成して染色を施した。結
果を表1に示す。
【0032】 染色条件 カチオン染料:Cathilon Brill Red 4GH200 2%owf 助 剤:硫酸ナトリウム 2g/l 酢酸 1%owf 酢酸ナトリウム 0.5%owf 浴比 : 50:1 温度 : 120℃ 時間 : 40分 還元洗浄 ハイドロサルファイド 1g/l アンモニア水 1g/l アミラジンD(第一工業製薬社製) 1g/l 浴比 : 50:1 温度 : 70℃ 時間 : 20分
【0033】実施例4 芯成分Aとして、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を
2.5モル%共重合した融点211℃、極限粘度〔η〕
=0.85のポリブチレンテレフタレ−トを用い、実施
例3と同様にして複合繊維を紡糸し、織物を作成して染
色を施した。結果を表1に示す。
【0034】実施例5 実施例1において、複合繊維の断面形状を図2(h)タ
イプにした以外は同様にして複合繊維を紡糸し、織物を
作成して染色を施した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ポリマ−の変性や後加
工することなく、繊維の段階で高発色性、高光沢性を有
し、かつ耐光性、洗濯耐久性にも優れた繊維が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合繊維を紡糸するノズルの縦断面形
状である。
【図2】本発明の複合繊維の断面形状の一例を示す概略
図である。
【符号の説明】
A:芯成分ポリマ− B:鞘成分ポリマ−
フロントページの続き (72)発明者 岸野 喜雄 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯成分Aがポリエステルであり、鞘成分B
    がポリメチルペンテンである芯鞘型複合繊維において、
    分散および/またはカチオン染料による鞘成分Bの染着
    率が芯成分Aの該染料による染着率の20%以下であっ
    て、実質的に0.08%owfであり、かつ該複合繊維
    の横断面に占める鞘成分Bの面積比R[B/(A+
    B)]が0.1〜0.3である複合繊維。
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WO2013141033A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 東レ株式会社 ポリメチルペンテン複合繊維またはポリメチルペンテン多孔質繊維およびそれらからなる繊維構造体
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