JPH0922822A - 油入電器の油劣化防止装置 - Google Patents
油入電器の油劣化防止装置Info
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- JPH0922822A JPH0922822A JP17054395A JP17054395A JPH0922822A JP H0922822 A JPH0922822 A JP H0922822A JP 17054395 A JP17054395 A JP 17054395A JP 17054395 A JP17054395 A JP 17054395A JP H0922822 A JPH0922822 A JP H0922822A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】絶縁油を封入して輸送することのできる容量限
界を高くして輸送費を低減する。 【構成】油劣化防止装置6を、筒状の隔膜61と、この
隔膜61の一方の開口部にこの開口部をふたをして油密
に取付ける絶縁板62とで構成し、隔膜61のもう一方
の開口部を容器1Bの上部壁の下面に油密に取付けてふ
たをする構成にすることによって、従来の油入電器に比
べて輸送時の高さ寸法が小さくなる。隔膜61と容器1
Bの上部壁下面への取付けは、隔膜61の端部のフラン
ジ部を容器の壁面と押さえ板63で挟んでボルト締め
し、絶縁板62の隔膜61への取付けも絶縁板62と押
さえ板64とで隔膜61を挟んでボルト締めしてそれぞ
れ油密を維持した取付け構造にする。
界を高くして輸送費を低減する。 【構成】油劣化防止装置6を、筒状の隔膜61と、この
隔膜61の一方の開口部にこの開口部をふたをして油密
に取付ける絶縁板62とで構成し、隔膜61のもう一方
の開口部を容器1Bの上部壁の下面に油密に取付けてふ
たをする構成にすることによって、従来の油入電器に比
べて輸送時の高さ寸法が小さくなる。隔膜61と容器1
Bの上部壁下面への取付けは、隔膜61の端部のフラン
ジ部を容器の壁面と押さえ板63で挟んでボルト締め
し、絶縁板62の隔膜61への取付けも絶縁板62と押
さえ板64とで隔膜61を挟んでボルト締めしてそれぞ
れ油密を維持した取付け構造にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変圧器やリアクトル
などの電器で、鋼板製の容器に鉄心や巻線などの中身が
収納されて絶縁油が封入された油入電器の、温度変化に
よる絶縁油の体積変化を吸収し、更に、絶縁油を大気か
ら遮断して劣化を防ぐために設けられる油劣化防止装置
に関する。
などの電器で、鋼板製の容器に鉄心や巻線などの中身が
収納されて絶縁油が封入された油入電器の、温度変化に
よる絶縁油の体積変化を吸収し、更に、絶縁油を大気か
ら遮断して劣化を防ぐために設けられる油劣化防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の油入変圧器の断面図を含む
側面図である。容器1は10mm前後の鋼板からなる上部
容器11、下部容器12及び基礎台13とで構成され、
この容器1の中に主に鉄心31と巻線32とからなる変
圧器の中身3が収納され、絶縁媒体と冷却媒体を兼ねる
絶縁油41が中身3を覆う以上の深さに封入されてい
て、その上の空間には窒素ガスが密封されたガス空間4
2が設けられている。
側面図である。容器1は10mm前後の鋼板からなる上部
容器11、下部容器12及び基礎台13とで構成され、
この容器1の中に主に鉄心31と巻線32とからなる変
圧器の中身3が収納され、絶縁媒体と冷却媒体を兼ねる
絶縁油41が中身3を覆う以上の深さに封入されてい
て、その上の空間には窒素ガスが密封されたガス空間4
2が設けられている。
【0003】下部容器12の両側には冷却器2が符号を
付けない配管を介して取付けられていて、この冷却器2
によって運転中に中身3が発生した熱によって温度上昇
した絶縁油が冷却される。前記の配管は図示しないフラ
ンジ部で取外しが可能になっていて、このフランジ部で
冷却器2を容器1から取り外すことができるようになっ
ている。
付けない配管を介して取付けられていて、この冷却器2
によって運転中に中身3が発生した熱によって温度上昇
した絶縁油が冷却される。前記の配管は図示しないフラ
ンジ部で取外しが可能になっていて、このフランジ部で
冷却器2を容器1から取り外すことができるようになっ
ている。
【0004】絶縁油41の温度が高くなると膨張して体
積が大きくなるのでガス空間42が圧縮されて容器1内
の圧力が上昇する。したがって、ガス空間42の体積が
小さいと温度変化による内圧変化が大きく、体積が大き
いと逆に変化が小さい。窒素ガスが封入されているのは
空気に含まれる酸素や水分による絶縁油41の劣化を防
止するためであり、密封構造になっているのはこれらが
外部から侵入しないようにする最も簡素な構造だからで
ある。上部容器11と下部容器12とはこれらのつなぎ
部分である符号を付けないフランジ部とこれに設けられ
た記載を省略したパッキンとで気密が保たれている。
積が大きくなるのでガス空間42が圧縮されて容器1内
の圧力が上昇する。したがって、ガス空間42の体積が
小さいと温度変化による内圧変化が大きく、体積が大き
いと逆に変化が小さい。窒素ガスが封入されているのは
空気に含まれる酸素や水分による絶縁油41の劣化を防
止するためであり、密封構造になっているのはこれらが
外部から侵入しないようにする最も簡素な構造だからで
ある。上部容器11と下部容器12とはこれらのつなぎ
部分である符号を付けないフランジ部とこれに設けられ
た記載を省略したパッキンとで気密が保たれている。
【0005】絶縁油41の温度変化によって容器1の内
圧が変化するが、内圧が過度に上昇すると容器1、冷却
器2又はこれらの付属品が損傷する可能性があるので、
許容内圧値を大きくすると容器1やその付属部材の機械
的強度が大きくなるので油入変圧器のコストアップの要
因になり、一方、許容内圧値を小さく設定するにはガス
空間42の容積を大きくする、すなわち、容器1の高さ
を高くする必要があり、これも油入変圧器のコストアッ
プの要因になる。したがって、これらが勘案されて油入
変圧器のコストが最小になるように条件に設定される。
圧が変化するが、内圧が過度に上昇すると容器1、冷却
器2又はこれらの付属品が損傷する可能性があるので、
許容内圧値を大きくすると容器1やその付属部材の機械
的強度が大きくなるので油入変圧器のコストアップの要
因になり、一方、許容内圧値を小さく設定するにはガス
空間42の容積を大きくする、すなわち、容器1の高さ
を高くする必要があり、これも油入変圧器のコストアッ
プの要因になる。したがって、これらが勘案されて油入
変圧器のコストが最小になるように条件に設定される。
【0006】窒素密封式の場合は、絶縁油41には窒素
ガスが飽和に近い状態で混入しているのが普通である。
周知のように内圧が大きいほど絶縁油に混入した窒素ガ
スの飽和量が大きい。したがって、絶縁油41の温度が
高い状態から低い方向に変化すると圧力も高い状態から
低い方向に変化するので窒素ガスの飽和量が小さくな
り、その結果、過飽和の状態になることが考えられる。
実際には絶縁油の温度はゆっくりと変化し、しかも循環
しているので内部で気泡が発生するほどの過飽和になる
ことはない。しかし、もしも絶縁油を強制的に循環させ
るための送油ポンプを取付けたいわゆる送油式の冷却方
式が採用された場合を考えると、ポンプの回転によって
ボンプ内に負圧の部分ができてここで気泡が発生し巻線
32の中に侵入して絶縁強度の低下を引き起こすことが
考えられる。このような問題があることから、図3のよ
うな窒素密封式の油入変圧器の冷却方式に送油式を採用
することはない。
ガスが飽和に近い状態で混入しているのが普通である。
周知のように内圧が大きいほど絶縁油に混入した窒素ガ
スの飽和量が大きい。したがって、絶縁油41の温度が
高い状態から低い方向に変化すると圧力も高い状態から
低い方向に変化するので窒素ガスの飽和量が小さくな
り、その結果、過飽和の状態になることが考えられる。
実際には絶縁油の温度はゆっくりと変化し、しかも循環
しているので内部で気泡が発生するほどの過飽和になる
ことはない。しかし、もしも絶縁油を強制的に循環させ
るための送油ポンプを取付けたいわゆる送油式の冷却方
式が採用された場合を考えると、ポンプの回転によって
ボンプ内に負圧の部分ができてここで気泡が発生し巻線
32の中に侵入して絶縁強度の低下を引き起こすことが
考えられる。このような問題があることから、図3のよ
うな窒素密封式の油入変圧器の冷却方式に送油式を採用
することはない。
【0007】図4は図3とは異なる油入変圧器の一部断
面図を含む側面図であり、図3と同じ部材には同じ符号
を付けて重複する説明を省く。この図において、容器1
Aの上部に油劣化防止装置としての隔膜式のコンサベー
タ5が設けられている。コンサベータ5は下部ケース5
1、隔膜52及び上部ケース53からなっていて、符号
を付けないフランジ部で線分で示すボルトで締付けられ
て一体化される。図は輸送時の状態を示しており、上部
ケース53の代わりに輸送カバー530が取付けられて
いる。上に離して図示した上部ケース53とこれに取付
けられている呼吸器55は別に送られる。
面図を含む側面図であり、図3と同じ部材には同じ符号
を付けて重複する説明を省く。この図において、容器1
Aの上部に油劣化防止装置としての隔膜式のコンサベー
タ5が設けられている。コンサベータ5は下部ケース5
1、隔膜52及び上部ケース53からなっていて、符号
を付けないフランジ部で線分で示すボルトで締付けられ
て一体化される。図は輸送時の状態を示しており、上部
ケース53の代わりに輸送カバー530が取付けられて
いる。上に離して図示した上部ケース53とこれに取付
けられている呼吸器55は別に送られる。
【0008】容器1内の絶縁油41の温度が上昇する
と、絶縁油41は膨張する。本体容器1を構成する鋼材
に比べて絶縁油の膨張係数は大きいので温度が上昇する
ことによって絶縁油41は容器1からコンサベータ5に
移動してコンサベータ5の中の絶縁油41の体積が大き
くなる。そのため、隔膜52が上の方に膨らむ。逆に温
度が低下するときには隔膜52が下の方に下がる。
と、絶縁油41は膨張する。本体容器1を構成する鋼材
に比べて絶縁油の膨張係数は大きいので温度が上昇する
ことによって絶縁油41は容器1からコンサベータ5に
移動してコンサベータ5の中の絶縁油41の体積が大き
くなる。そのため、隔膜52が上の方に膨らむ。逆に温
度が低下するときには隔膜52が下の方に下がる。
【0009】隔膜23の上のガス空間42Aは隔膜52
の上下に応じて大きくなったり小さくなったりして空気
が呼吸器55を通って出入りするいわゆる呼吸作用が行
われる。そして、水分の含んだ空気を吸い込まないよう
に呼吸器55には吸湿剤が封入されていて、中に入る空
気はこの吸湿剤で除湿される。ところで、図3、図4に
示した油入変圧器の構成は1万kVA程度の中容量の電
力用変圧器を想定したものであり、これらの図の高さ寸
法は数メータという大きさである。このような油入電器
は製作した工場から据え付け場所まで輸送する必要があ
る。輸送方法には種々あるが、最も理想的な方法は全て
の部品を取付け絶縁油を封入した状態で輸送する方法で
ある。実際には、寸法と重量に関する輸送制限があるた
めに、例えば、高さを減らすために上部容器11に取付
けられる図示しないブッシングを取り外したり、輸送重
量を減らすために絶縁油を抜き窒素ガスを封入して輸送
するなど種々の対策がとられる。そして、部品を取り外
せばその部品を別に送るための輸送費がかかり、据え付
け場所で改めて本体に取付ける作業が必要となり、これ
らを含めた輸送費が増える。絶縁油を抜いて輸送すれ
ば、据え付け場所で窒素ガスを抜き絶縁油を注入する作
業か必要であり、このときの絶縁油は脱気、脱水された
ものでなければならないから、そのための装置も輸送す
る必要があり、この場合も現地での作業が増える。
の上下に応じて大きくなったり小さくなったりして空気
が呼吸器55を通って出入りするいわゆる呼吸作用が行
われる。そして、水分の含んだ空気を吸い込まないよう
に呼吸器55には吸湿剤が封入されていて、中に入る空
気はこの吸湿剤で除湿される。ところで、図3、図4に
示した油入変圧器の構成は1万kVA程度の中容量の電
力用変圧器を想定したものであり、これらの図の高さ寸
法は数メータという大きさである。このような油入電器
は製作した工場から据え付け場所まで輸送する必要があ
る。輸送方法には種々あるが、最も理想的な方法は全て
の部品を取付け絶縁油を封入した状態で輸送する方法で
ある。実際には、寸法と重量に関する輸送制限があるた
めに、例えば、高さを減らすために上部容器11に取付
けられる図示しないブッシングを取り外したり、輸送重
量を減らすために絶縁油を抜き窒素ガスを封入して輸送
するなど種々の対策がとられる。そして、部品を取り外
せばその部品を別に送るための輸送費がかかり、据え付
け場所で改めて本体に取付ける作業が必要となり、これ
らを含めた輸送費が増える。絶縁油を抜いて輸送すれ
ば、据え付け場所で窒素ガスを抜き絶縁油を注入する作
業か必要であり、このときの絶縁油は脱気、脱水された
ものでなければならないから、そのための装置も輸送す
る必要があり、この場合も現地での作業が増える。
【0010】図3に示す窒素ガス密封方式ではガス空間
42を確保するために容器1の高さ寸法が大きくなって
輸送制限を越える可能性が高く、図4の場合には、コン
サベータ5が容器1の上面から突き出ている分が同じよ
うに高さ制限を越える可能性が高い。したがって、図示
のように上部ケース53を取り外して輸送する方式が採
用される。この場合、絶縁油41は隔膜53によって外
気から遮断されていて、しかも温度変化による絶縁油の
体積変化に対応しているので絶縁油41を封入したまま
輸送できる。図4の状態でも高さが輸送制限を越える場
合には下部ケース51も取外さなければならず、そうす
ると絶縁油41を封入したまま輸送できなくなる。
42を確保するために容器1の高さ寸法が大きくなって
輸送制限を越える可能性が高く、図4の場合には、コン
サベータ5が容器1の上面から突き出ている分が同じよ
うに高さ制限を越える可能性が高い。したがって、図示
のように上部ケース53を取り外して輸送する方式が採
用される。この場合、絶縁油41は隔膜53によって外
気から遮断されていて、しかも温度変化による絶縁油の
体積変化に対応しているので絶縁油41を封入したまま
輸送できる。図4の状態でも高さが輸送制限を越える場
合には下部ケース51も取外さなければならず、そうす
ると絶縁油41を封入したまま輸送できなくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の油
入変圧器の油劣化防止装置では、高さ寸法が輸送制限を
越えることが多く、したがって絶縁油を封入し部品の多
くを装着した状態で輸送することのできる変圧器の容量
限界が低く制限されているという問題がある。この発明
の目的はこのような問題を解決し、絶縁油を封入して輸
送することのできる容量限界を高くして輸送費を低減す
ることのできる油入電器の油劣化防止装置を提供するこ
とにある。
入変圧器の油劣化防止装置では、高さ寸法が輸送制限を
越えることが多く、したがって絶縁油を封入し部品の多
くを装着した状態で輸送することのできる変圧器の容量
限界が低く制限されているという問題がある。この発明
の目的はこのような問題を解決し、絶縁油を封入して輸
送することのできる容量限界を高くして輸送費を低減す
ることのできる油入電器の油劣化防止装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、容器内に封入された絶縁油の温度
に応じた体積の変化を吸収し、かつ絶縁油を空気から遮
断するための隔膜を備えた油劣化防止装置が、容器内の
上部空間に設けられてなるものとするとよい。また、油
劣化防止装置が、容器の上部壁の下面をその一部として
この面に油密に取付けられてなるものとする。また、油
劣化防止装置が、筒状の隔膜と、この隔膜の一方の開口
部にこの開口部をふたをして油密に取付けられた絶縁板
からなり、隔膜のもう一方の開口部が容器上部壁の下面
に油密に取付けられてなるものとするとよい。
にこの発明によれば、容器内に封入された絶縁油の温度
に応じた体積の変化を吸収し、かつ絶縁油を空気から遮
断するための隔膜を備えた油劣化防止装置が、容器内の
上部空間に設けられてなるものとするとよい。また、油
劣化防止装置が、容器の上部壁の下面をその一部として
この面に油密に取付けられてなるものとする。また、油
劣化防止装置が、筒状の隔膜と、この隔膜の一方の開口
部にこの開口部をふたをして油密に取付けられた絶縁板
からなり、隔膜のもう一方の開口部が容器上部壁の下面
に油密に取付けられてなるものとするとよい。
【0013】
【作用】この発明の構成において、隔膜を備えた油劣化
防止装置を油入電器の容器内の上部空間に設けることに
よって、窒素ガス密封式の油劣化防止装置を備えた油入
電器に比べてガス空間の体積が小さくてよいので油入電
器の高さ寸法が小さくなり、従来の隔膜式のコンサベー
タのように上部容器に取付けられて突出した部材がない
のでこの場合も油入電器の高さ寸法が小さくなる。
防止装置を油入電器の容器内の上部空間に設けることに
よって、窒素ガス密封式の油劣化防止装置を備えた油入
電器に比べてガス空間の体積が小さくてよいので油入電
器の高さ寸法が小さくなり、従来の隔膜式のコンサベー
タのように上部容器に取付けられて突出した部材がない
のでこの場合も油入電器の高さ寸法が小さくなる。
【0014】また、油劣化防止装置を、容器の上部壁の
下面をその一部としてこの面に油密に取付けることによ
って、隔膜は少なくとも容器上部壁に取付けられる側が
開口しているので従来の隔膜式のコンサベータの隔膜に
近い形状になる。また、油劣化防止装置を、筒状の隔膜
と、この隔膜の一方の開口部にこの開口部をふたをして
油密に取付けられた絶縁板とで構成し、隔膜のもう一方
の開口部が容器上部壁の下面に油密に取付けてふたをす
る構成とすることによって、隔膜の形状が簡単になる。
下面をその一部としてこの面に油密に取付けることによ
って、隔膜は少なくとも容器上部壁に取付けられる側が
開口しているので従来の隔膜式のコンサベータの隔膜に
近い形状になる。また、油劣化防止装置を、筒状の隔膜
と、この隔膜の一方の開口部にこの開口部をふたをして
油密に取付けられた絶縁板とで構成し、隔膜のもう一方
の開口部が容器上部壁の下面に油密に取付けてふたをす
る構成とすることによって、隔膜の形状が簡単になる。
【0015】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1の実施例を示す油入電器とその油
劣化防止装置の側面図であり、図3と同じ部材には同じ
符号を付け、類似の部材には添字Bを付けて重複する説
明を省く。この図において、油劣化防止装置6は容器1
Bの上部容器11Bの下面に取付けられた筒状の隔膜6
1、この隔膜の図の下側の端部の開口部を油密にふたす
る絶縁板62、隔膜61を油密に上部容器11Bに取付
けるための押さえ板63及び絶縁板62を隔膜61に油
密に取付けるための押さえ板64からなる。押さえ板6
3は単に線分で示した取付けボルトによって隔膜61の
端部を挟んで上部容器11Bに取付けられ、押さえ板6
4も同じように隔膜61のもう一方の端部を絶縁板62
で挟んで取付けボルトで取付けられる。
図1はこの発明の第1の実施例を示す油入電器とその油
劣化防止装置の側面図であり、図3と同じ部材には同じ
符号を付け、類似の部材には添字Bを付けて重複する説
明を省く。この図において、油劣化防止装置6は容器1
Bの上部容器11Bの下面に取付けられた筒状の隔膜6
1、この隔膜の図の下側の端部の開口部を油密にふたす
る絶縁板62、隔膜61を油密に上部容器11Bに取付
けるための押さえ板63及び絶縁板62を隔膜61に油
密に取付けるための押さえ板64からなる。押さえ板6
3は単に線分で示した取付けボルトによって隔膜61の
端部を挟んで上部容器11Bに取付けられ、押さえ板6
4も同じように隔膜61のもう一方の端部を絶縁板62
で挟んで取付けボルトで取付けられる。
【0016】下端に絶縁板62を取付けた構成が採用さ
れている理由は、油劣化防止装置6の空気が入るガス空
間43が一様な深さ寸法になるようにするためである。
すなわち、絶縁板62の部分も隔膜で構成し、しかも他
の部分と同じ程度の柔軟性のあるものにすると、ガス空
間43の体積が小さくなったときに隔膜61が垂れ下が
ったような形になって中身3に接近して絶縁特性に影響
を与える可能性があるからである。
れている理由は、油劣化防止装置6の空気が入るガス空
間43が一様な深さ寸法になるようにするためである。
すなわち、絶縁板62の部分も隔膜で構成し、しかも他
の部分と同じ程度の柔軟性のあるものにすると、ガス空
間43の体積が小さくなったときに隔膜61が垂れ下が
ったような形になって中身3に接近して絶縁特性に影響
を与える可能性があるからである。
【0017】前述のように、押さえ板63,64でそれ
ぞれ隔膜61を挟んで油密に固定するためには、隔膜6
1の挟まれる部分がフランジ状に成形されている必要が
ある。このような形状は図4の隔膜52と同じなので隔
膜61の製作上の問題はない。隔膜61と絶縁板62と
の組み合わせの代わりに、図4の隔膜52と同じように
周囲がフランジ状になった部分と下に膨らむことのでき
る形状のものを採用する場合には、底部を平らになるよ
うにしてこの部分の下面に絶縁板を張り付けるか、絶縁
板を中に入れてガス空間42が小さくなったときでも底
面が平らになるようにすればよい。
ぞれ隔膜61を挟んで油密に固定するためには、隔膜6
1の挟まれる部分がフランジ状に成形されている必要が
ある。このような形状は図4の隔膜52と同じなので隔
膜61の製作上の問題はない。隔膜61と絶縁板62と
の組み合わせの代わりに、図4の隔膜52と同じように
周囲がフランジ状になった部分と下に膨らむことのでき
る形状のものを採用する場合には、底部を平らになるよ
うにしてこの部分の下面に絶縁板を張り付けるか、絶縁
板を中に入れてガス空間42が小さくなったときでも底
面が平らになるようにすればよい。
【0018】図2はこの発明の第2の実施例を示す一部
断面図を含む油入電器の側面図であり、図1と同じ構成
要素には同じ符号を付けて重複する説明を省く。また、
油劣化防止装置6は図1のそれと全く同じなので油劣化
防止装置6を構成する部材の符号の図示を省いてある。
図2が図1と異なる点は、容器1Cの下部容器12Cと
冷却器20との下側を連結する配管の途中に送油ポンプ
21が設けられている点である。送油ポンプ21は冷却
器20で冷却された絶縁油を容器1C内に送る役目をす
るものであり、このような送油ポンプ21が設けられた
冷却方式のことを送油式と呼ばれている。冷却器20は
図示しない送風用のフアンが取付けられた送風式の冷却
器を想定している。したがって、図示のように図の左右
方向の寸法が小さい。なお、送油ポンプを取付けてもフ
ァンを取付けない自冷式の冷却器が使用されることもあ
る。
断面図を含む油入電器の側面図であり、図1と同じ構成
要素には同じ符号を付けて重複する説明を省く。また、
油劣化防止装置6は図1のそれと全く同じなので油劣化
防止装置6を構成する部材の符号の図示を省いてある。
図2が図1と異なる点は、容器1Cの下部容器12Cと
冷却器20との下側を連結する配管の途中に送油ポンプ
21が設けられている点である。送油ポンプ21は冷却
器20で冷却された絶縁油を容器1C内に送る役目をす
るものであり、このような送油ポンプ21が設けられた
冷却方式のことを送油式と呼ばれている。冷却器20は
図示しない送風用のフアンが取付けられた送風式の冷却
器を想定している。したがって、図示のように図の左右
方向の寸法が小さい。なお、送油ポンプを取付けてもフ
ァンを取付けない自冷式の冷却器が使用されることもあ
る。
【0019】前述のように図3の油入電器の場合には気
泡ができることを回避するために送油ポンプは使用でき
ない。これに対して図2の油劣化防止装置6の場合に
は、絶縁油41は図4の隔膜式のコンサベータが使用さ
れた場合と同じように脱気された絶縁油が封入されてい
るのでポンプから気泡が発生することはない。したがっ
て、図4のような容器1の上部に突出して隔膜式コンサ
ベータを設けなくても送油ポンプが使えることから、図
3の窒素ガス密封式の簡素な構成の油入電器に対しても
送油ポンプを使用してコンパクト化と容量アップが図れ
る。そして、輸送時には、前述の従来の2例のどれより
も輸送時の寸法が小さくなり、したがって、より大きな
容量の油入電器が絶縁油を封入した状態で輸送すること
ができるようになり、輸送コストの低減が図られる。
泡ができることを回避するために送油ポンプは使用でき
ない。これに対して図2の油劣化防止装置6の場合に
は、絶縁油41は図4の隔膜式のコンサベータが使用さ
れた場合と同じように脱気された絶縁油が封入されてい
るのでポンプから気泡が発生することはない。したがっ
て、図4のような容器1の上部に突出して隔膜式コンサ
ベータを設けなくても送油ポンプが使えることから、図
3の窒素ガス密封式の簡素な構成の油入電器に対しても
送油ポンプを使用してコンパクト化と容量アップが図れ
る。そして、輸送時には、前述の従来の2例のどれより
も輸送時の寸法が小さくなり、したがって、より大きな
容量の油入電器が絶縁油を封入した状態で輸送すること
ができるようになり、輸送コストの低減が図られる。
【0020】
【発明の効果】この発明は前述のように、隔膜を備えた
油劣化防止装置を容器内の上部空間に設けることによっ
て、従来例に比べて油入電器の高さ寸法が小さくなるの
で、絶縁油を封入した状態で輸送するときの高さ寸法が
小さくなり、その結果、より大きな容量をこのような方
法で輸送することができて輸送コストが低減するという
効果が得られる。また、送油ポンプを設けて油入電器の
タンパクト化、大容量化を図ろうとしたときに、容器の
上部に突出する隔膜式のコンサベータを設けないでよい
ので、これら部材の製作コスト及び容器への取付け作業
をなくして油入電器のコストダウンに資することができ
る。
油劣化防止装置を容器内の上部空間に設けることによっ
て、従来例に比べて油入電器の高さ寸法が小さくなるの
で、絶縁油を封入した状態で輸送するときの高さ寸法が
小さくなり、その結果、より大きな容量をこのような方
法で輸送することができて輸送コストが低減するという
効果が得られる。また、送油ポンプを設けて油入電器の
タンパクト化、大容量化を図ろうとしたときに、容器の
上部に突出する隔膜式のコンサベータを設けないでよい
ので、これら部材の製作コスト及び容器への取付け作業
をなくして油入電器のコストダウンに資することができ
る。
【0021】また、油劣化防止装置を、容器の上部壁の
下面をその一部としてこの面に油密に取付けることによ
って、隔膜は従来の隔膜式コンサベータの隔膜に近い形
状になるので、その製作は容易であり、また、長期間使
用に耐えるための信頼性も容易に確保することができ
る。また、油劣化防止装置を、筒状の隔膜と、この隔膜
の一方の開口部にこの開口部をふたをして油密に取付け
られた絶縁板とで構成し、隔膜のもう一方の開口部が容
器上部壁の下面に油密に取付けられてふたをする構成に
すれば、隔膜の形状が簡単になるので、より一層コスト
ダウンと信頼性の維持向上に貢献する。
下面をその一部としてこの面に油密に取付けることによ
って、隔膜は従来の隔膜式コンサベータの隔膜に近い形
状になるので、その製作は容易であり、また、長期間使
用に耐えるための信頼性も容易に確保することができ
る。また、油劣化防止装置を、筒状の隔膜と、この隔膜
の一方の開口部にこの開口部をふたをして油密に取付け
られた絶縁板とで構成し、隔膜のもう一方の開口部が容
器上部壁の下面に油密に取付けられてふたをする構成に
すれば、隔膜の形状が簡単になるので、より一層コスト
ダウンと信頼性の維持向上に貢献する。
【図1】この発明の第1の実施例を示す油入電器とその
油劣化防止装置の一部断面図を含む側面図
油劣化防止装置の一部断面図を含む側面図
【図2】この発明の第2の実施例を示す油入電器とその
油劣化防止装置の一部断面図を含む側面図
油劣化防止装置の一部断面図を含む側面図
【図3】従来の油入電器とその油劣化防止装置の一部断
面図を含む側面図
面図を含む側面図
【図4】図3とは異なる従来の油入電器とその油劣化防
止装置の一部断面図を含む側面図
止装置の一部断面図を含む側面図
1,1A,1B,1C…容器、11,11A,11B,
11C…上部容器、12,12A,12B,12C…下
部容器、2,20…冷却器、3…中身、31…鉄心、3
2…巻線、41…絶縁油、42,43…ガス空間、55
…呼吸器、5…コンサベータ(油劣化防止装置)、6…
油劣化防止装置、52,61…隔膜、62…絶縁板、6
3,64…押さえ板、
11C…上部容器、12,12A,12B,12C…下
部容器、2,20…冷却器、3…中身、31…鉄心、3
2…巻線、41…絶縁油、42,43…ガス空間、55
…呼吸器、5…コンサベータ(油劣化防止装置)、6…
油劣化防止装置、52,61…隔膜、62…絶縁板、6
3,64…押さえ板、
Claims (3)
- 【請求項1】容器内に封入された絶縁油の温度に応じた
体積の変化を吸収し、かつ絶縁油を空気から遮断するた
めの隔膜を備えた油劣化防止装置が、容器内の上部空間
に設けられてなることを特徴とする油入電器の油劣化防
止装置。 - 【請求項2】油劣化防止装置が、容器の上部壁の下面を
その一部としてこの面に油密に取付けられてなることを
特徴とする請求項1記載の油入電器の油劣化防止装置。 - 【請求項3】油劣化防止装置が、筒状の隔膜と、この隔
膜の一方の開口部にこの開口部をふたをして油密に取付
けられた絶縁板からなり、隔膜のもう一方の開口部が容
器上部壁の下面に油密に取付けられてなることを特徴と
する請求項2記載の油入電器の油劣化防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17054395A JPH0922822A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 油入電器の油劣化防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17054395A JPH0922822A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 油入電器の油劣化防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0922822A true JPH0922822A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15906850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17054395A Pending JPH0922822A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 油入電器の油劣化防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0922822A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007147268A1 (de) * | 2006-06-23 | 2007-12-27 | Ammann Schweiz Ag | Behältnis zur aufnahme einer flüssigkeit mit mitteln zur kompensation einer volumenänderung der aufzunehmenden flüssigkeit |
| CN101937756A (zh) * | 2010-09-13 | 2011-01-05 | 保定天威集团有限公司 | 变压器箱沿调整工具 |
| CN111477429A (zh) * | 2020-05-27 | 2020-07-31 | 卧龙电气银川变压器有限公司 | 一种轨道车辆牵引变压器虹吸式储油柜 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP17054395A patent/JPH0922822A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007147268A1 (de) * | 2006-06-23 | 2007-12-27 | Ammann Schweiz Ag | Behältnis zur aufnahme einer flüssigkeit mit mitteln zur kompensation einer volumenänderung der aufzunehmenden flüssigkeit |
| CN101937756A (zh) * | 2010-09-13 | 2011-01-05 | 保定天威集团有限公司 | 变压器箱沿调整工具 |
| CN111477429A (zh) * | 2020-05-27 | 2020-07-31 | 卧龙电气银川变压器有限公司 | 一种轨道车辆牵引变压器虹吸式储油柜 |
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