JPH09234961A - 熱転写受容シートの製造方法 - Google Patents

熱転写受容シートの製造方法

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JPH09234961A
JPH09234961A JP8043380A JP4338096A JPH09234961A JP H09234961 A JPH09234961 A JP H09234961A JP 8043380 A JP8043380 A JP 8043380A JP 4338096 A JP4338096 A JP 4338096A JP H09234961 A JPH09234961 A JP H09234961A
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resin
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JP8043380A
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English (en)
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Tomoyuki Takada
知行 高田
Hidetada Sawamoto
英忠 澤本
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高速プリントで高画質および高保
存安定性、かつ走行安定性を有する受容シートにおい
て、各製品によるバラツキがなく記録感度および画像の
色相・色調が極めて安定した受容シートを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 シート状支持体の表面上に、染料染着性
樹脂を主成分として含む塗布液を塗布し、乾燥し、樹脂
塗布層を形成して樹脂塗布シートを作製し、シート状支
持体の裏面側より加湿処理を施して、前記樹脂塗布シー
ト全体の含水率を350〜3,000ppmに調整し、
その後、この樹脂塗布シートにキュア処理を施して、6
00〜9,000ppmの含水率を有する画像受容層を
形成する熱転写受容シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写受容シート
(以下、単に受容シートと記す)の製造方法に関するも
のである。更に詳しく述べるならば、本発明は、サーマ
ル(熱による記録)プリンター、特に染料熱転写プリン
ターで使用されたとき、熱転写された昇華性染料などの
画像形成用染料の画像を高感度でもって受容することが
でき、さらにこのような印画面のプリント感度および画
像の色相・色調を安定して再現できる受容シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、サーマルプリンター、特に鮮明な
フルカラー画像がプリント可能な染料熱転写プリンター
が注目されてきた。染料熱転写プリンターは、染料イン
クシートのインク層に、受容シートの染料染着性樹脂を
含む画像受容層を重ね合わせ、サーマルヘッドなどから
供給される熱により、インク層の染料を転写すべき画像
形状に従って所定濃度だけ画像受容層上に転写して画像
を形成するものである。インクシートは、イエロー、マ
ゼンタおよびシアンの3色、あるいはこれにブラックを
加えた4色の染料インクシートからなる。フルカラー画
像は、上記各色のインクシートの染料を受容シートの画
像受容層上に順に繰り返し転写することによって得られ
る。最近の染料熱転写プリンターには、受容シート上に
高速プリント操作により高画質かつ高保存安定性の画像
を転写し得ることが求められている。
【0003】このような染料熱転写プリンターの高感度
受容シートでは、その画像受容層が重要な役割りを果た
している。高感度受容シートを得るためには、画像受容
層の主成分として染料染着性の高い樹脂が用いられてい
る。ところがこのような染料染着性樹脂を主成分とする
画像受容層を有する受容シートにおいては、インクシー
トと受容シートとの剥離性が低下してプリント操作の際
の受容シートの走行性が悪くなったり、受容された画像
の保存安定性が低下したりする。
【0004】上記のような問題点を解決するためには、
一般に画像受容層に架橋剤、融着防止剤、紫外線吸収剤
などが添加されている。しかし、それにより高速プリン
ト操作における、高画質、および高保存安定性を有する
画像記録が達成されるとしても、画像受容層中に反応性
の高い架橋剤と各種添加剤が含有されているせいか、プ
リント感度および色相・色調が安定せず、各製品間にお
いてバラツキが目立ち、実用上不満足なものであった。
近年、高感度化にともない、特に記録感度および色相・
色調の安定した受容シートの出現が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速プリン
トにおいても高画質および高保存安定性、かつ走行安定
性を有する受容シートであって、しかも製品品質による
バラツキがなく、極めて安定した記録感度および画像の
色相・色調を有する受容シートを提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写受容シー
トの製造方法は、シート状支持体の表面上に、染料染着
性樹脂を主成分として含む塗布液を塗布、乾燥し、樹脂
塗布層を形成して樹脂塗布シートを作製し、シート状支
持体の裏面側より加湿処理を施して、前記樹脂塗布シー
ト全体の含水率を350〜3,000ppmに調整し、
その後、この樹脂塗布シートにキュア処理を施して、6
00〜9,000ppmの含水率を有する画像受容層を
形成することを特徴とするものである。本発明の熱転写
受容シートの製造方法において、前記塗布液が、さらに
ポリイソシアネート化合物を含み、前記乾燥およびキュ
ア処理により、前記染料染着性樹脂が、前記ポリイソシ
アネート化合物により架橋される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、受容シートの各製
品のプリント感度および転写画像の色相・色調などにお
ける品質のバラツキを少なくするために、例えば季節的
な製造環境の変化などに関連して鋭意検討した結果、受
容シートの画像受容層の含水率を所定値に調整すること
により、本発明の目的を達成できることを見出した。す
なわち、シート状支持体の一面上に画像受容層用樹脂塗
布液を塗工、乾燥し、さらにこれにキュア処理を施した
後に得られる受容シートにおいて、その画像受容層の含
水率が、画像受容層のプリント感度および転写画像の色
相・色調の安定化に極めて密接に関係することを見出す
に至った。
【0008】本発明においては、受容シートにキュア処
理を施して、その画像受容層の含水率を600〜9,0
00ppmに調整することが重要であり、好ましい含水
率は1,500〜9,000ppmである。本発明の受
容シートは、高速プリントにおいても、画像の画質およ
び保存安定性に優れ、かつ受容シートの走行安定性に優
れているとともに、通年、製品間においても品質にバラ
ツキがなく極めて安定した記録感度および画像色相・色
調を有する受容シートが得られる。一方、画像受容層の
含水率が600ppm未満の場合には、画像受容層のプ
リント感度および得られる画像の色相・色調が不安定に
なり、製品間における品質のバラツキが増大する。また
画像受容層の含水率が9,000ppmを越える場合に
は、プリント感度が低下する。
【0009】本発明において、画像受容層の含水率の調
整方法としては、シート状支持体の表面上に画像受容層
用樹脂塗布液を塗工し、乾燥して樹脂塗布層を形成し、
シート状支持体の裏面側より加湿器などを用いて加湿
し、樹脂塗布層を形成したシート状支持体(樹脂塗布シ
ート)全体の含水率を350〜3,000ppmに調整
し、その後に適度なキュア処理を施すものであり、画像
受容層の含水率を600〜9,000ppmの所望の範
囲に調整することが可能となる。通常、加湿処理を施す
ことなく、キュア処理を施した場合得られる画像受容層
の含水率は500ppm程度又はそれ以下である。
【0010】本発明においては特に限定はしないが、上
記の含水率を350〜3,000ppmに調整した樹脂
塗布シートを、例えばロール状に巻き取り、必要に応じ
て包装し、キュア処理を施すものであり、または、断裁
して、所定含水率を有する枚葉の形態のものを防湿袋に
密封して、これにキュア処理を施してもよい。キュア処
理条件は、架橋剤やその他成分の種類等によっても異な
り、特に限定はないが、樹脂塗布シートを加湿した後に
施されるキュア処理は、通常40〜70℃で、24時間
程度、又はそれ以上であることが好ましい。本発明にお
いては、画像受容層となる樹脂塗布層を形成したシート
状支持体の裏面側より加湿処理を施すことを特徴として
おり、直接受容層を加湿しないことにより、白紙面ムラ
およびプリント面ムラの発生を防ぐことができる。
【0011】本発明において、画像受容層の含水率は、
微量水分測定器(商標:CA−06、三菱化成製) およ
び水分気化装置(商標:VA−06、三菱化成製) を用
いてカールフィッシャー法によって測定した。しかし水
分の測定法は、上記方法に限定されるものではない。例
えば、ガス検知管(商標:177SA、または177
U、光明理科化学工業製) を用いる北川式ガス濃度測定
法によって測定してもよい。
【0012】本発明の受容シートは、シート状支持体の
一面上に、インキリボンの染料画像を受容する画像受容
層が設けられ、必要により、シート状支持体の、画像受
容層が設けられる反対の面に設けられた裏面被覆層を有
していてもよい。また、シート状支持体と画像受容層と
の間に中間層が設けられていてもよい。
【0013】本発明における画像受容層は、染料染着性
樹脂に加えて、架橋剤、融着防止剤、および紫外線吸収
剤等を含むことができる。画像受容層は、染料染着性樹
脂を主成分として含有している。染料染着性の高い樹脂
としては、アセテートブチレート系樹脂およびポリエス
テル系樹脂等が用いられる。また、架橋剤としてはイソ
シアネート化合物およびエポキシ化合物等が用いられ
る。架橋剤の使用量は、その種類にもよるが通常、染料
染着性樹脂に対して、2〜25重量%程度であることが
好ましい。特に、画像受容層用架橋剤としてポリイソシ
アネート化合物を用いた場合、本発明の受容シートの品
質の安定化効果が顕著である。さらに融着防止剤として
はアルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコ
ーンオイル、およびエポキシ変性シリコーンオイルなど
の変性シリコーンオイルや、アクリルシリコン樹脂、滑
剤および離型剤等が用いられ、また紫外線吸収剤として
はベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、フェニル
サリシレート系およびシアノアクリレート系紫外線吸収
剤等が用いられる。
【0014】本発明の受容シートにおいて、画像受容層
の含水率を特定の範囲に調整することにより、当該画像
受容層のプリント感度およびその上に形成される画像の
色相・色調が著しく安定化され、製品間における品質の
バラツキが著しく減少する。その理由は、十分に明らか
にされていないが、次のような要因が考えられる。通
常、画像受容層成分は、反応性架橋剤を含有しているか
ら、画像受容層中では各種材料と架橋剤との競合反応が
起こる可能性がある。架橋剤の種類にもよるが、この競
合反応は水分の存在によっても影響を受ける筈である。
特に架橋剤としてポリイソシアネート化合物を用いた場
合、水分が存在することによって、イソシアネート基相
互の架橋反応が促進される。そこで製造条件の変化にと
もない画像受容層中の含水量が変化すると、上記競合反
応が影響を受け易くなる可能性がある。その結果、各製
品において、画像受容層の組成、すなわち競合反応の反
応生成物と未反応物との割合、あるいは反応生成物の構
造などが異なり、画像受容層の熱伝導特性および染料移
行性などが変化し、このため、画像受容層のプリント感
度および転写染料画像の色相・色調が安定しないものと
思われる。従って、画像受容層の水分を一定にコントロ
ールすることにより、各種反応を安定化することがで
き、本発明の優れた効果が得られるものと考えられる。
また付随的に、画像受容層が適度の水分を含有すること
により帯電防止効果も得られ、記録走行性が良好とな
り、安定した色相・色調が得られることなども考えられ
る。
【0015】本発明の受容シートにおいて、画像受容層
の厚さは、好ましくは1〜10μmであり、より好まし
くは2〜7μmである。画像受容層の厚さが1μm未満
では、熱転写染料画像の濃度および感度が低下し、ある
いはプリント面の光沢が低下する等の不都合を生ずるこ
とがある。またそれが10μmを越えると、画像受容層
の効果が飽和し、不経済であるばかりでなく画像受容層
の強度が却って低下することがある。また画像受容層の
塗工量は、一般に乾燥重量で3〜10g/m2程度であ
ることが好ましい。
【0016】本発明の受容シートに使用されているシー
ト状支持体としては、フィルム状基材が好ましく、例え
ばプラスチックシートを積層したものであってもよい。
この場合、受容シートがプリントされるときの、熱によ
る変形を避け得るような積層構造を有することが好まし
い。本発明において、シート状支持体として使用される
プラスチックシートの代表例として合成紙が挙げられ
る。このような合成紙は二軸延伸熱可塑性樹脂フィルム
を基体フィルムとして用い、その表面に、一軸延伸熱可
塑性樹脂紙状層フィルムを積層されたものである。この
紙状層フィルムは充填剤粒子を含み、その延伸により充
填剤粒子近傍にミクロボイドが形成されるので、良好な
筆記性および天然紙に近い風合を有している。紙状層フ
ィルムの充填剤として用いられる無機顔料は、例えば白
土、タルク、石膏、硫酸バリウム、ケイソウ土、酸化珪
素、およびその他の白色顔料から選択され、単独または
混合して用いられる。
【0017】前記支持体用合成紙に使用される熱可塑性
樹脂は、好ましくはポリオレフィン樹脂、例えばエチレ
ン、プロピレンあるいはブテン−1等のホモ重合体また
は共重合体、ポリビニリデン系樹脂、例えば塩化ビニリ
デンのホモ重合体または共重合体、スチレンのホモ重合
体または共重合体、ポリエステル樹脂、およびナイロン
等から選ばれる。これらは単独にまたは2種以上の混合
物として用いることができる。また、これらの合成紙用
樹脂には、必要に応じて安定剤、可塑剤、充填剤、顔
料、およびその他の補助資材が延伸可能な範囲で含まれ
ていてもよい。基体フィルム中には充填剤が0〜3重量
%の含有量で含有されていることが好ましい、充填材料
の含有量が3重量%より多くなると、得られる受容シー
トの機械的強度が不十分になることがある。紙状層フィ
ルムの形成に用いられる熱可塑性樹脂は上記の中から基
体フィルム用樹脂と同一または異なるものを選ぶことが
できる。一般に紙状層フィルムには充填剤が5〜60重
量%の含有量で含有されていることが好ましい。
【0018】本発明に用いられるフィルム状支持体にお
いて、上述のような熱可塑性樹脂延伸シートを含む合成
紙に、他のシートが積層されていてもよい。このような
積層用シートとして、熱可塑性を有し、かつ比較的耐熱
性のよいフィルム、例えばポリエチレンテレフタレート
フィルムを用いることが好ましい。積層用フィルムとし
て、使用条件に応じて他の各種合成樹脂フィルムを利用
することもできる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリエチレン、およびポリスチレンのフィ
ルム等が利用できる。
【0019】本発明に用いられるシート状支持体は、2
0〜300μmの厚さを有することが好ましい。この厚
さが20μm未満であると、得られる受容シートの機械
的強度が不十分となり、かつその硬さおよび変形に対す
る反発力が不十分となり、印画の際に生じる受容シート
のカールを十分に防止できないという不都合を生ずるこ
とがある。また、その厚さが300μmを越えると、得
られる受容シートの厚さが過大になることがある。所定
容積を有するプリンターでは、受容シート収容容積に限
度があり、受容シートの厚さの増大は、当然プリンター
の受容シート収容枚数の低下を招く。この場合、所定枚
数の受容シートを収容しようとすれば、プリンターの容
積を大きくしなければならず、これはプリンターのコン
パクト化を困難にする。
【0020】本発明の受容シートにおいて、シート状支
持体の、画像受容層に対して反対の面(裏面)上に、走
行性向上、静電気発生防止、受容シート相互の擦れによ
る画像受像層の損傷防止、さらにはプリントした受容シ
ートを重ねおきしたとき、その画像受容層から、それに
接触隣接する受容シート裏面への染料の移行の防止など
を目的として、裏面被覆層が形成されていてもよい。
【0021】裏面被覆層には、接着剤として有効な樹脂
が含まれ、この樹脂は、受容シートの走行性、画像受容
層面の傷つき防止の為にも有効なものである。このよう
な樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタ
ン樹脂、メラミン樹脂等、並びにこれらの樹脂の反応硬
化物を用いることができる。また裏面被覆層には、帯電
防止処理のために各種の導電剤を添加することができ
る。この導電剤としては、カチオン系ポリマーを用いる
ことが望ましい。カチオン系ポリマーとしては、一般的
にポリエチレンイミン、カチオン性モノマーを含むアク
リル系重合体、カチオン変性アクリルアミド系重合体お
よびカチオン澱粉等を用いることができる。裏面被覆層
の塗工量は、0.3〜1.5g/m2 の範囲内にあるこ
とが望ましい。0.3g/m2 未満であると、画像受容
層とそれに隣接する受容シートの裏面とが擦れ合った
時、画像受容層の傷つきを十分に防止できないことがあ
り、またそれが1.5g/m2 を越えると、効果が飽和
し不経済である。
【0022】本発明の受容シートには、必要に応じて、
例えば画像受容層の帯電防止層、画像濃度向上のための
クッション材層、又は画像受容層とシート状支持体との
接着層として、シート状支持体と画像受容層との間に中
間層を追加することができる。本発明の受容シートの画
像受容層やその他の被覆層、中間層などは、バーコータ
ー、グラビアコーター、カンマコーター、ブレードコー
ター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーターな
どのコーターを用いて塗工、乾燥して形成することがで
きる。
【0023】
【実施例】本発明を下記実施例によりさらに詳細に説明
するが、勿論本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。尚、実施例中の「部」および「%」は、
すべて「重量部」および「重量%」を示す。 実施例1 厚さ50μmのPETフィルムを芯材として用い、その
表裏両面上に、ポリオレフィンを主成分とし、無機顔料
として約30%の炭酸カルシウムなどを含み、2軸延伸
された厚さ60μmの多層構造フィルム(商標:ユポF
PG60、王子油化合成紙製)を、ウレタン型接着剤で
ドライラミネート方式で積層、貼合して、シート状支持
体を作製した。この支持体の裏面上に、下記組成の塗料
−2を固形分塗工量が1g/m2 となるように塗工、乾
燥することによって裏面被覆層を形成した。次にこのシ
ート状支持体の表面上に、下記組成の塗料−1を、固形
分塗工量が8g/m2 となるように塗工、乾燥して樹脂
塗布層を形成し、さらに常温で加湿器を用いて裏面被覆
層側より10分間加湿し、シート全体の含水率を400
ppmに調整し、その後裏面被覆と樹脂塗布層とが接触
するように重ね、50℃で48時間のキュアを施して、
形成された画像受容層の含水率を700ppmに調整し
て、受容シートを作製した。 塗料−1(画像受容層用) ポリエステル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡社製) 100部 シリコーンオイル(商標:KF393、信越シリコン社製) 3部 イソシアネート(商標:タケネートD−140N、武田薬品社製) 5部 トルエン 300部 塗料−2(裏面被覆層用) アクリル酸エステル共重合体 (商標:プライマールWL−81、ロームアンドハース社製) 100部 エポキシ樹脂(商標:エポコートDX−225、シェル化学社製) 5部 導電剤(商標:サフトマーST1000、三菱油化製) 50部 変性エタノール 1420部
【0024】実施例2 実施例1と同様にして裏面被覆層を形成し、かつ画像受
容層用塗料−1を塗工乾燥して樹脂塗布層を形成し、さ
らに常温で加湿器を用いて裏面被覆層側より20分間加
湿して、シート全体の含水率を940ppmに調整し、
次に裏面被覆層と樹脂塗布層とが接触するように重ね、
50℃で48時間のキュアを施して、2,500ppm
に調整された含水率を有する画像受容層を形成し、それ
によって、受容シートを得た。
【0025】実施例3 実施例1と同様にして裏面被覆層を形成し、かつ画像受
容層用塗料−1を塗工乾燥して樹脂塗布層を形成し、さ
らに常温で加湿器を用いて裏面被覆層側より30分間加
湿して、シート全体の含水率を1,700ppmに調整
し、次に裏面被覆層と樹脂塗布層とが接触するように重
ね、50℃で48時間のキュアを施して、5,200p
pmに調整された含水率を有する画像受容層を形成し、
それによって、受容シートを得た。
【0026】実施例4 実施例1と同様にして裏面被覆層を形成し、かつ画像受
容層用塗料−1を塗工、乾燥して樹脂塗布層を形成し、
さらに常温で加湿器を用いて裏面被覆層側から60分間
加湿して、シート全体の含水率を2,800ppmに調
整し、次に裏面被覆層と樹脂塗布層とが接触するように
重ね、50℃で48時間のキュアを施して、8,500
ppmに調整された含水率を有する画像受容層を形成
し、それによって、受容シートを得た。
【0027】比較例1 実施例1と同様にして裏面被覆層を形成し、かつ画像受
容層用塗料−1を塗工、乾燥して樹脂塗布層を形成し
た。但しその後の加湿処理は省略した。シート全体の含
水率は240ppmであった。次に裏面被覆層と樹脂塗
布層とが接触するように重ね、50℃で48時間のキュ
アを施して、500ppmに調整された含水率を有する
画像受容層を形成し、それによって、受容シートを得
た。
【0028】比較例2 実施例1と同様にして裏面被覆層を形成し、かつ画像受
容層用塗料−1を塗工、乾燥して樹脂塗布層を形成し、
さらに30℃で加湿器を用いて裏面被覆層側より80分
間加湿して、シート全体の含水率を3,600ppmに
調整し、次に裏面被覆層と樹脂塗布層とが接触するよう
に重ね、50℃で48時間のキュアを施して、11,0
00ppmに調整された含水率を有する画像受容層を形
成し、それによって、受容シートを得た。
【0029】評価テスト 上記各実施例、および比較例の各々で得られた受容シー
トについて、画像受容層の含水率、画像階調性、プリン
ト感度、および画像の色相・色調などの測定、評価を行
いその結果を表1に示す。上記測定は下記の方法により
行った。 〔含水率〕含水率の測定は、前記の通り調湿した樹脂塗
布シート、または受容シートの含水量、および同様に調
湿した前記のシート状支持体の含水量を微量水分測定器
(商標:CA−06、三菱化成製) および水分気化装置
(商標:VA−06、三菱化成製) を用いて測定し、そ
の差から画像受容層の含水率(ppm)を算出した。 〔階調再現性〕受容シートを、昇華カラービデオプリン
ター(商標:UP5000、ソニー製)に、画像受容層
面にプリントが施されるように装着し、16ステップパ
ターンでプリントし、画像濃度については、マクベス濃
度計(商標:RD−914、Kollmorgen Corp.製)を用
いて印加エネルギー別に、その反射濃度を測定し、階調
再現性を評価した。階調再現性は良好に再現されている
ものから順に◎、○、×の3段階で評価した。なお、○
レベル以上は実用に適するが、×レベルでは実用に適さ
ない。 〔プリント感度〕プリント感度は、前記と同様にして受
容シートにプリントし、10ステップにおける画像濃度
を測定して評価した。プリント感度およびプリント感度
のバラツキは、実施例および比較例の各々において、3
0枚ずつの受容シートについてプリントし、これらの画
像濃度の平均値、および平均値と、各受容シートの画像
濃度との偏差の最大値を求めた。なお、画像濃度(平均
値)は、十分な濃度を有するとともに、一定の値となる
ことが必要であり、偏差の最大値は小さい程、画像品質
のバラツキが少ないことを示す。 〔画像の色相・色調〕画像の色相・色調は、前記と同様
にして受容シートにプリントし、10ステップにおける
画像について、光学色差計(商標:CR−321、ミノ
ルタ社製)を用い、JIS Z 8722に規定された
方法により測定し、その結果をJISZ 8729に基
いて評価した。(L* * * )表色系による画像の色
表示のバラツキは、実施例および比較例の各々において
30枚ずつの受容シートにプリントし、これらの平均色
表示( L* 、a* 、およびb* は、それぞれの平均値)
と各受容シートの色表示との色差△Eの最大値を求め
た。この色差△Eは、JIS Z 8730に基いて算
出された。なお、色差△Eの最大値が小さい程画像品質
のバラツキが少ないことを示す。上記の結果を表1に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、実施例1〜4の
各々において得られた受容シートは、画像の階調性が良
好で、画像濃度も十分高く、また画像濃度の偏差も小さ
く(記録感度のバラツキがほとんどなく)、色差ΔEも
小さくて色相・色調が極めて安定している。しかし、比
較例1では、画像受容層の含水率が過小であるため画像
濃度の偏差が大きく、色差ΔEも大きくて色相・色調の
バラツキも大きかった。比較例2では、画像受容層の含
水率が過大であるため画像の階調性が不良であり画像濃
度も不十分であった。
【0032】
【発明の効果】本発明により、高感度な印画面を得るこ
とができ、製品品質にバラツキがなく、プリント感度が
良好でしかも画像の色相・色調を極めて安定して再現で
きる受容シートを提供することが可能となりその産業界
に対する寄与は大なるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体の表面上に、染料染着性
    樹脂を主成分として含む塗布液を塗布、乾燥し、樹脂塗
    布層を形成して樹脂塗布シートを作製し、シート状支持
    体の裏面側より加湿処理を施して、前記樹脂塗布シート
    全体の含水率を350〜3,000ppmに調整し、そ
    の後、この樹脂塗布シートにキュア処理を施して、60
    0〜9,000ppmの含水率を有する画像受容層を形
    成することを特徴とする熱転写受容シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布液が、さらにポリイソシアネー
    ト化合物を含み、前記乾燥およびキュア処理により、前
    記染料染着性樹脂が、前記ポリイソシアネート化合物に
    より架橋される、請求項1記載の熱転写受容シートの製
    造方法。
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