JPH09235292A - ガラクトース誘導体 - Google Patents

ガラクトース誘導体

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JPH09235292A
JPH09235292A JP4276796A JP4276796A JPH09235292A JP H09235292 A JPH09235292 A JP H09235292A JP 4276796 A JP4276796 A JP 4276796A JP 4276796 A JP4276796 A JP 4276796A JP H09235292 A JPH09235292 A JP H09235292A
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galactose
lipid membrane
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貞雄 広田
Yasuo Nozawa
靖夫 野澤
Atsuo Miyagishima
惇夫 宮城島
Yasuyuki Sazuka
泰之 佐塚
Kazuhiko Shimada
和彦 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肝実質細胞に代表されるガラクトースレ
セプターを有する細胞に対し、特異的親和性を有するド
ラッグ・デリバリー・システム(DDS)に関する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
体および該ガラクトース誘導体を含有する脂質膜構造体
を提供し、DDSを達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肝実質細胞に代表
されるガラクトースレセプターを有する細胞に対し、特
異的親和性を有するDDS(ドラッグ・デリバリー・シ
ステム)に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラクトース残基でリポソームの脂質二
分子膜の表面を修飾したリポソームをガラクトース修飾
リポソームと呼び、これらは肝実質細胞へ特異的に結合
することが既に知られている。
【0003】ガラクトース残基で修飾したリポソーム
(ガラクトース修飾リポソーム)としては、アシアロフ
ェツインを含有するリポソーム(バイオケミカル・アン
ド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ 65巻、537頁、1975年)、アシアロガング
リオシドを含有するリポソーム(バイオキミカ・バイオ
フィジカ・アクタ 497巻、760頁、1977
年)、ラクトシルセラミドを含有するリポソーム(バイ
オケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コ
ミュニケーションズ 110巻、140頁、1983
年)、ジガラクトシルジグリセリドを含有するリポソー
ム(ディアベトロジア 27巻、333A頁、1984
年)、乳糖モノ脂肪酸エステルを含有するリポソーム
(ジャーナル・オブ・マイクロエンカプスレーション
11巻、179頁、1994年)、乳糖モノ脂肪酸アミ
ドを含有するリポソーム(ジャーナル・オブ・マイクロ
エンカプスレーション 11巻、287頁、1994
年)、糖骨格を有する分枝鎖型誘導体を含有するリポソ
ーム(特開平6−9675号公報)等が報告され、肝実
質細胞へのターゲッティングを目的として、in vi
voでの研究がなされているが、未だ満足のいく結果は
得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ある特定の化学構
造を有するガラクトース誘導体を用いて製した脂質膜構
造体が肝実質細胞へターゲッティングすることを見いだ
した。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は次の〜の
発明に関する。 一般式(I)
【0006】
【化4】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
体。
【0007】 一般式(I)
【0008】
【化5】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
体を含有する脂質膜構造体。
【0009】 薬物および/または遺伝子を保持し
た、一般式(I)
【0010】
【化6】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
体を含有する脂質膜構造体。
【0011】 一般式(I)中のRおよびRが各
々パルミトイル基を意味し、nが10を意味する発明
に記載のガラクトース誘導体。
【0012】 一般式(I)中のRおよびRが各
々パルミトイル基を意味し、nが10を意味する発明
またはに記載の脂質膜構造体。
【0013】 発明、またはのいずれか1つの
発明に記載の脂質膜構造体がリポソームである脂質膜構
造体。
【0014】以下に、本発明について説明する。
【0015】まず、本発明の一般式(I)で表されるガ
ラクトース誘導体における置換基について説明する。
【0016】一般式(I)中、RおよびRは各々独
立して炭素数12〜30の飽和または不飽和脂肪酸残基
を意味する。これらの例としては、ドデカノイル基、ト
リデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイ
ル基、ヘキサデカノイル(パルミトイル)基、ヘプタデ
カノイル基、オクタデカノイル(ステアロイル)基、ノ
ナデカノイル基、エイコサノイル基、ヘニコサノイル
基、ドコサノイル基、トリコサノイル基、テトラコサノ
イル基、ヘキサコサノイル基、トリアコンタノイル基、
4−ドデセノイル基、9−ヘキサデセノイル基、9−オ
クタデセノイル基、11−エイコセノイル基、13−ド
コセノイル基、15−テトラコセノイル基、9,12−
オクタデカジエノイル基、11,14−エイコサジエノ
イル基、9,12,15−オクタデカトリエノイル基、
11,14,17−エイコサトリエノル基、4,8,1
2,16−エイコサテトラエノイル基、4,8,12,
15,19−ドコサペンタノイル基、2−デカニルヘキ
サデカノイル基、2−テトラデシルヘキサデカノイル
基、2−テトラデシルヘキサデセノイル基、2−テトラ
デセニルヘキサデカノイル基等の直鎖もしくは分枝状の
飽和または不飽和の脂肪酸残基を挙げることができる。
【0017】また、nは2〜50の整数を意味するが、
2〜25が好ましく、5〜15が特に好ましい。
【0018】本発明のガラクトース誘導体を製造するた
めの製造フローの1例を表1と表2を用いて、次に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】本発明において、脂質膜構造体とはミセ
ル、エマルジョン、リポソーム等を意味し、本発明の一
般式(I)で表されるガラクトース誘導体を含有する脂
質膜構造体は、公知の製造方法に従って製造することが
できる。
【0022】すなわち、ミセルおよびエマルジョンの製
造方法としては、たとえば、ドラッグデリバリーシステ
ム(瀬崎 仁 編 南江堂 1986年)に記載の方法
を挙げることができる。
【0023】また、リポソームの製造方法としては、機
械的振動法、超音波処理法、逆相蒸発法、凍結乾燥法、
加温法、多価アルコール法、メカノケミカル法、脂質溶
解法および噴霧乾燥法等を挙げることができる。
【0024】脂質膜構造体は、一般式(I)で表される
ガラクトース誘導体のみだけでも製することができる
が、更に一般的に脂質膜構造体を製するのに用いられる
脂質を加えてもよい。例えば、それらの例として、ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルセリン、スフィンゴ
ミエリン等を挙げることができる。
【0025】また、脂質膜構造体がリポソームにおいて
は、膜の安定化剤としてコレステロール、コレスタノー
ル等のステロール類、酸化防止剤としてα−トコフェロ
ール等を更に添加してもよい。
【0026】本発明の脂質膜構造体は、人体等に投与す
るものであり、実施時の形態としては、注射剤を挙げる
ことができる。したがって、脂質膜構造体は、溶液中に
分散した状態にあるのが好ましい。分散媒としては、水
性溶媒であれば特に限定されるべきものではないが、
水、種々の緩衝液、種々の等溶液、水溶性の有機溶媒等
を挙げることができる。これら水性溶媒は2種以上を混
合して用いてもよい。なお、脂質膜構造体の分散液に
は、安定化剤、等張化剤、pH調整剤等の添加剤を更に
添加してもよい。安定化剤としては、エチレンジアミン
四酢酸、トコフェロールおよびアスコルビン酸等を挙げ
ることができるが、特にこれらに限定されるべきもので
はない。
【0027】等張化剤とは、血液または体液と等張にす
るためのものであり、糖類、多価アルコール、塩化ナト
リウム等を挙げることができる。また、pH調整剤とし
ては、人体等に無害な酸またはアルカリならば特に限定
されるべきものではないが、塩酸および水酸化ナトリウ
ム等を挙げることができる。
【0028】以下に、本発明の薬物および/または遺伝
子を保持させた一般式(I)で表されるガラクトース誘
導体を含有する脂質膜構造体の製造方法について説明す
る。
【0029】脂質膜構造体がミセルであるとき、すなわ
ち薬物および/または遺伝子を保持したミセルを製造す
るには、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸ナトリウムおよびポリオキシエチレン等のミ
セル形成界面活性物質をミセル形成臨界濃度以上の濃度
で分散媒に加え、ミセルの分散液を調製する。調製した
ミセルの分散液に薬物および/または遺伝子と一般式
(I)で表されるガラクトース誘導体を加え、一定時間
放置、好ましくは40℃以上に加温し、ついで放冷する
ことにより、薬物および/または遺伝子を保持させた一
般式(I)で表されるガラクトース誘導体を含有するミ
セルを製造することができる。また、ミセル形成物質、
一般式(I)で表されるガラクトース誘導体、薬物およ
び/または遺伝子をあらかじめ混合し、次いで公知のミ
セルの製造法に従って処理することにより、薬物および
/または遺伝子を保持させた一般式(I)で表されるガ
ラクトース誘導体を含有するミセルを製造することがで
きる。
【0030】脂質膜構造体がエマルジョンであるときに
は、先に述べた方法により製した、薬物および/または
遺伝子を保持させた一般式(I)で表されるガラクトー
ス誘導体を含有するミセルに、あらかじめ薬物および/
または遺伝子を分散もしくは溶解させた大豆油等の油脂
を加えて、ミセル内を飽和させ、不可逆的な油層分離が
生じない程度まで油相を増加させることにより、薬物お
よび/または遺伝子を保持させた一般式(I)で表され
るガラクトース誘導体を含有するエマルジョンを製造す
ることができえる。また、公知の方法に従って、調製し
たエマルジョンに、薬物および/または遺伝子と一般式
(I)で表されるガラクトース誘導体を加え、一定時間
放置後、好ましくは40℃以上に加温し、次いで放冷す
ることにより、一般式(I)で表されるガラクトース誘
導体を含有するエマルジョンを製造することができる。
【0031】また、脂質膜構造体がリポソームであると
き、すなわち薬物および/または遺伝子を保持したリポ
ソームを製造するには、薬物を一般式(I)で表される
ガラクトース誘導体等の脂質成分と共に有機溶媒中に溶
解した後、公知の方法に従い、リポソームの分散液を調
製しても良いし、またはあらかじめ調製したリポソーム
の分散液に、薬物の水溶液もしくは粉体の薬物を加え一
定時間放置、好ましくは膜の相転移温度以上に加温し
て、次いで放冷することにより、薬物および/または遺
伝子を保持させた一般式(I)で表されるガラクトース
誘導体を含有するリポソーム分散液を製造することがで
きる。
【0032】本発明の脂質膜構造体に保持させる薬物ま
たは遺伝子は、特に限定されるべきものではないが、特
に抗がん作用を有する薬物(制癌剤)、ヒトの欠損して
いる遺伝子や機能不全の遺伝子、発現するとヒトにとっ
て好ましくない遺伝子を抑制するアンチセンスオリゴヌ
クレオチド、実験動物や家畜等の産業用動物の品種改良
における遺伝子等が脂質膜構造体に保持させるのに適し
ている。
【0033】薬物としては、たとえば、プロスタグラン
ジン、トロンボキサンおよびロイトコリエン等のアラキ
ドン酸代謝産物またはその誘導体、インターフェロン、
インターロイキン、腫瘍壊死因子(TNF)、上皮成長
因子(EGF)、神経成長因子(NGF)、肝細胞増殖
因子(HGF)、心房性利尿ペプチド(ANP)および
エリスロポエチン等の生理活性物質等のペプチド類、ス
テロイド等のホルモン類、シトシンアラビノシド、ダウ
ノルビシン、ドキソルビシン、アクラルビシン、4−O
−テトラハイドロピラニル−アドリアマイシン、4−エ
ピアドリアマイシン、4−デメトキシダウノマイシン、
マイトマイシンC、ブレオマイシン、メトトレキサー
ト、カンプトテシンおよびその誘導体等の制癌剤、アン
ピシリン、セファレキシン、ゲンタマイシン、ストレプ
トマイシン、カナマイシン、アミカシン、アムホテリシ
ンB、ベンジルペニシリン、ピペラシリン、セファロリ
ジン、セファロチン、セファゾリン、セファマンドー
ル、セフォタキシム、セフォキシチン、セフメタゾー
ル、セフォテタン等の抗生物質、スルフィソミジン、ス
ルファジメトキシン、スルファモノメトキシン、イソニ
アジド、ナリジクス酸、オフロキサシン、ノルフロキサ
シン、エノキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサ
シン等の化学療法剤、イオヘキソール、イオジキサノー
ル、インドシアニングリーン、イオタラム酸ナトリウム
等の造影剤、グルタチオン、ブクラデシンナトリウム等
を挙げることができる。中でも、本発明においては、制
癌剤が好ましい。
【0034】また、遺伝子としては、たとえば、ウイル
ス肝炎(A、BおよびC)に感染した際のウイルス遺伝
子の発現を抑制するアンチセンスオリゴヌクレオチド、
がん遺伝子の発現を抑制するアンチセンスオリゴヌクレ
オチド等を挙げることができる。
【0035】保持させる遺伝子の形態は、特に限定され
るべきものではないが、遺伝子の導入や発現のさせやす
さ等を考慮して、該遺伝子が発現できるように構築され
たプラスミドが好ましい。また、発現をさせやすくする
ために、該プラスミドにおいて、遺伝子にプロモーター
および/またはエンハンサーを連結してもよい。
【0036】次に、本発明を実施例及び試験例により説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
【0037】
【実施例】
実施例1 1,2−ジパルミトイル−3−O−グリセリ
ニル−ポリエチレンジオキシエチル−D−ガラクトシル
サクシネート(ポリオキシエチレンの平均分子量:1
000)の合成
【0038】1−1. 1,2−プロピリデン−3−O
−グリセリニルポリエチレンジオキシエチルベンジルサ
クシネート(ポリオキシエチレンの平均分子量:100
0)の合成
【0039】1,2−プロピリデン−3−O−グリセリ
ニルポリエチレンジオキシエチルサクシネート(5.6
g、5.1mmol)を10mlのN,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)に溶解し、その溶液を50mlの
DMFに炭酸水素カリウム(1.0g、10mmol)
を懸濁した懸濁液に加えた。ついで、得られた懸濁液に
10mlのDMFにベンジルブロマイド(1.3g、
7.7mmol)を溶解した溶液を加えた。混合液を室
温で24時間攪拌し、攪拌後、冷水に注いでクロロホル
ムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧留去し、残渣をセファデックス LH20カラム(溶
出液:メタノール)を用いて精製し、標題の化合物を無
色油状物として得た。収率は79%(4.8g)であっ
た。
【0040】H−NMR(CDCl)δ:1.36
(3H,s,(C C),1.42(3H,s,
(C C),2.68(4H,s,COC
CO),3.49−3.76(m,oxyethy
lene H),5.17(2H,br,C −P
h),7.36(5H,m,CHPh13 C−NMR(CDCl)δ:24.8,26.2
((C),28.4,28.5(CO
CO),63.2,65.8,66.1,68.
4,70.3,71.7(O−),74.1(C
HCH),108.7((CH ),1
27.6,127.7,127.9(aromatic
CH),135.2(aromatic C),17
1.4,171.6(OCHCH O)
【0041】1−2. グリセリニル−ポリエチレンジ
オキシエチルベンジルサクシネート(ポリオキシエチレ
ンの平均分子量:1000)の合成
【0042】1−1.で得た化合物(3.36g、2.
8mmol)に40mlの60%(v/v)酢酸水溶液
を加え、室温で2時間攪拌した。溶媒をトルエンで共沸
留去し、粗混合物を得た。粗混合物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(CHCl:MeOH=20:1)を用
いて精製し、標題の化合物を無色油状物として得た。収
率は86%であった。
【0043】H−NMR(CDCl)δ:2.68
(4H,s,COC CO),3.41−3.
68(m,oxyethylene H),5.13
(2H,s,C −ph),7.36(5H,m,C
ph13 C−NMR(CDCl)δ:29.0,29.1
(CO CO),63.86,63.89,
66.5,69.0,70.8(O−),72.
9(CH HCH),128.1,128.2,1
28.5,(aromatic CH),135.8
(aromatic C),172.0,172.2
OCHCH O)
【0044】1−3. 1,2−ジステアロイル−3−
O−グリセリニルポリエチレンジオキシエチルベンジル
サクシネート(ポリオキシエチレンの平均分子量:10
00)の合成
【0045】ステアリン酸無水物(1.8g、3.3m
mol)を50mlのクロロホルムに溶解し、この溶液
を1−2.で得た化合物(1.7g、1.5mmo
l)、トリエチルアミン(0.39g、3.9mmo
l)と4−ジメチルアミノピリジン(0.090g、
0.7mmol)を50mlのクロロホルムに溶解した
溶液に窒素下で50〜60℃、2時間かけて攪拌しなが
ら滴下した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、硫酸
マグネシウムで乾燥させた。溶媒を留去し、残渣をセフ
ァデックス LH20カラム(溶出液:メタノール)用
いて精製した。収率は51%(1.3g)であった。
【0046】H−NMR(CDCl):δ0.88
(6H,t,J=6.33Hz,C (C
16),1.25(56H,br,CH(C
14CHCH−),1.59−1.66(4
H,m,CH(CH14 CH−),2.
27−2.34(4H,m,CH(CH14CH
−),2.69(4H,s,COC
CO),3.60−3.70(m,oxyethyle
ne H),4.15(1H,dd,J=11.92H
z,J=6.42Hz,glycerol H),4.
22−4.24(2H,m,(CHCHO)CH
OCOCHCHCO−),4.34(1
H,dd,J=11.92Hz,J=3.66Hz,g
lycerol H),5.14(2H,s,C
h),5.20−5.22(1H,m,glycero
l H),7.35−7.37(5H,m,CH
【0047】1−4. 1,2−ジステアロイル−3−
O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチルサクシ
ネート(ポリオキシエチレンの平均分子量:1000)
の合成
【0048】1−3.で得た化合物(1.3g、0.8
mmol)とPd−C(1.0g)を加えた10mlの
メタノールを水素下、室温で一晩攪拌した。触媒を濾過
により除去し、フィルターを乾燥させ、白色固体を得
た。収率は78%(1.0g)であった。
【0049】H−NMR(CDCl):0.88
(6H,t,J=6.33Hz,C (C
16),1.26(56H,br,CH(C
14CHCH−),1.60(4H,m,CH
(CH14 CH−),2.24−2.3
4(4H,m,CH(CH14CH
−),2.65(4H,s,COC
O),3.60−3.69(m,oxyethylen
e H),4.15(1H,dd,J=11.92H
z,J=6.42Hz,glycerol H),4.
25−4.27(2H,m,(CHCHO)CH
OCOCHCHCO−),4.32(1
H,dd,J=11.92Hz,J=3.66Hz,g
lycerol H),5.18−5.25(1H,
m,glycerol H)13 C−NMR(CDCl)δ:14.1(
(CH16CO),22.7(CH(CH
14CHCO),29.6(CH
14CHCHCO),32.0(CH(CH
14CH CO),34.2,34.3(CO
CO),70.6(O O),1
72.0,173.1,173.4,173.8(
CHCH O and CH(CH 16
O)
【0050】1−5. 1,2−ジパルミトイル−3−
O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチル−2,
3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガラクトシル
サクシネートの合成
【0051】ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ト
リス(ジメチルアミノ)フォスホニウム ヘキサフルオ
ロフォスフェート(0.45g、0.34mmol)
を、1−4.で得た化合物(0.3g、0.19mmo
l)、2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−D−ガ
ラクトース(0.12g、0.22mmol)とトリエ
チルアミン(0.05g、0.5mmol)を10ml
のクロロホルムに溶解させた溶液に添加し、0℃で一晩
攪拌した。反応混合物を0.2Nの塩酸で一度洗い、N
aClで飽和させた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒留去後、残渣をセファデックス LH20
カラム(溶出液:クロロホルム:メタノール=1:1)
を用いて精製し、標題の化合物を白色固体として得た。
収率は74%(0.3g)であった。
【0052】H−NMR(CDCl)δ:0.88
(6H,t,J=6.4Hz,C (C
14),1.26(48H,br,CH(C
12CHCH−),1.60(4H,m,CH
(CH12 CH−),2.28−2.3
3(4H,m,CH(CH12CH
−),2.60−2.65(4H,m,COC
CO),3.56−3.69(m,oxyethy
lene H),3.96(2H,m,H−2,H−6
a),4.15(1H,dd,J=6.5Hz,J=1
1.5Hz,C OCO(CH14CH),
4.20−4.22(1H,m,(CHCHO)
CH OCOCHCHCO−),4.23−
4.26(1H,m,(CHCHO)CH
OCOCHCHCO−),4.34(1H,d
d,J=4.0Hz,12.0Hz,C OCO(C
14CH),4.39(1H,d,J=10.
4Hz,OC −ph),4.44(1H,d,J=
10.4Hz,OC −ph),4.61(1H,
d,J=11.5Hz,OC −ph),4.71
(2H,s,OC −ph),4.75(1H,d,
J=11.5Hz,OC −ph),4.81(1
H,d,J=11.0Hz,OC −ph),4.9
3(1H,d,J=11.5Hz,OC −ph),
5.21(1H,m,CHCH),5.58
(1H,d,J=7.5Hz,H−1),7.30−
7.33(20H,m,OCHph13 C−NMR(CDCl)δ:14.1(
(CH16CO),22.7(CH(CH
14CHCO),29.7(CH
14CHCHCO),31.9(CH(CH
14CH CO),34.2,34.3(CO
CO),70.6(O O),9
4.6(C−1),127.6,127,7,127.
8,127.9,128.0,128.2,128.
3,128.4(aromatic CH),137.
7,138.2,138.3,138.5(aroma
ticC),170.8,171.9,173.1,1
73.4(OCHCH O and CH(C
16O)
【0053】1−6. 1,2−ジパルミトイル−3−
O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチル−D−
ガラクトシル サクシネートの合成
【0054】1−5.で得た化合物(0.27g、0.
13mmol)とPd−C(0.27g)を加えた10
mlのエタノールを水素下、室温で3日間攪拌した。触
媒を濾過により除去し、フィルターを乾燥させ、残渣を
セファデックス LH20カラム(溶出液:メタノー
ル)を用いて精製し、標題の化合物を白色固体として得
た。収率は60%(0.13g)であった。
【0055】H−NMR(CDCl)δ:0.88
(6H,t,J=6.4Hz,C (C
14),1.26(48H,br,CH(C
12CHCH−),1.60(4H,m,CH
(CH12 CH−),2.28−2.3
3(4H,m,CH(CH12CH
−),2.60−2.65(4H,m,COC
CO),3.58−3.75(m,oxyethy
lene H),3.78−3.79(1H,m,H−
2),4.15(1H,dd,J=6.5Hz,J=1
1.5Hz,C OCO(CH14CH),
4.23−4.26(2H,m,(CHCHO)
CH OCOCHCHCO−),4.34
(1H,dd,J=4.0Hz,J=12.0Hz,C
OCO(CH14CH),5.20−5.2
2(1H,m,CHCH),5.53(1H,
d,J=8.5Hz,H−1)
【0056】実施例2 1,2−ジパルミトイル−3−
O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチル−D−
ガラクトシル サクシネート(ポリオキシエチレンの平
均分子量:500)の合成
【0057】ポリオキシエチレンの平均分子量を100
0から500に変えた以外は実施例1と同様にして、標
題の化合物を得た。
【0058】実施例3 1,2−ジパルミトイル−3−
O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチル−D−
ガラクトシル サクシネート(ポリオキシエチレンの平
均分子量:2000)の合成
【0059】ポリオキシエチレンの平均分子量を100
0から2000に変えた以外は実施例1と同様にして、
標題の化合物を得た。
【0060】
【試験例】
試験例1.RCA−レクチンによる凝集実験
【0061】卵黄フォスファチジルコリン(以下、PC
と略する。)と実施例2の1,2−ジパルミトイル−3
−O−グリセリニル−ポリエチレンジオキシエチル−D
−ガラクトシル サクシネート(以下、Gal−PEG
(500)−lipidと略する。)が8:2のモル比
を有するリポソーム(800μMリン脂質)をバンガム
法にて調製した。脂質の懸濁液はポリカーボネートメン
ブランフィルター(0.1μm)で数回押し出し濾過を
行い、サイジングした。ガラクトース結合レクチンとし
て知られているRCA(Ricinus communis agglutini
n)−レクチン(0.5mg/ml)を含有するトリス
−塩酸緩衝液(1ml)をリポソーム懸濁液(2ml)
に添加した。レクチンとの凝集は、波長450nmで分
光光度計により濁度の増加として観察した。結果を図1
に示す。
【0062】
【図1】結果から明らかなように、Gal−PEG(5
00)−lipidを含有するリポソームは凝集が見ら
れた。
【0063】試験例2.Gal−PEG(500)−l
ipidの用量効果
【0064】試験例1と同様にして、PCとGal−P
EG(500)−lipidのモル比を変えたリポソー
ム懸濁液を調製し、凝集を観察した。結果を図2に示
す。
【0065】
【図2】結果から明らかなように、Gal−PEG(5
00)−lipidを含有する種々の組成のリポソーム
は全てレクチンとの凝集が見られた。
【0066】
【発明の効果】本発明のガラクトース誘導体を含有する
脂質膜構造体は、膜の表面上にガラクトース残基を有す
るため、RCA−レクチンの添加により凝集した。
【0067】したがって、本発明のガラクトース誘導体
およびガラクトース誘導体を含有する脂質膜構造体は、
肝実質細胞に代表されるガラクトースレセプターを有す
る細胞へのターゲッティングに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】リポソーム表面上にガラクトース残基が露出し
ているかどうかを確認するためのRCA−レクチンによ
る凝集実験の結果を示す図である。
【図2】RCA−レクチンが誘発するリポソームの凝集
におけるGal−PEG(500)−lipidの用量
における効果を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
    0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
    50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
    0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
    50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
    体を含有する脂質膜構造体。
  3. 【請求項3】 薬物および/または遺伝子を保持した、
    一般式(I) 【化3】 [式中、RおよびRは各々独立して炭素数12〜3
    0の飽和または不飽和脂肪酸残基を意味する。nは2〜
    50の整数を意味する。]で表されるガラクトース誘導
    体を含有する脂質膜構造体。
  4. 【請求項4】 一般式(I)中のRおよびRが各々
    パルミトイル基を意味し、nが10を意味する請求項1
    に記載のガラクトース誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(I)中のRおよびRが各々
    パルミトイル基を意味し、nが10を意味する請求項2
    または3に記載の脂質膜構造体。
  6. 【請求項6】 請求項2、3または5のいずれか1項に
    記載の脂質膜構造体がリポソームである脂質膜構造体。
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