JPH09240933A - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

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JPH09240933A
JPH09240933A JP8051983A JP5198396A JPH09240933A JP H09240933 A JPH09240933 A JP H09240933A JP 8051983 A JP8051983 A JP 8051983A JP 5198396 A JP5198396 A JP 5198396A JP H09240933 A JPH09240933 A JP H09240933A
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Shigeji Hibiya
滋史 日比谷
Hiromoto Yoshida
浩基 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インバータノイズの影響を受けずに、常に安定
した始動特性を得ることができ、また下降時の始動時間
を短縮した始動特性を得ることにある。 【解決手段】油圧ジャッキ2を流通する圧油の圧力およ
び温度を検出するセンサ16,17により検出された圧
力および温度に基づき、油圧ポンプ7の電動機8に与え
るインバータ装置13の出力周波数の変更により、乗り
かご1の上昇運転時に7から2に送出する圧油の油量を
かご速度指令値に従って制御し、1の下降運転時には2
から7へ還流する圧油の油量をかご速度指令値に従って
制御するものであって、2と7との間の配管に乗りかご
1が動作待機状態のとき閉路している流量切換弁10と
逆止弁9に設け、かつ10に対して並列に減圧弁18を
設け、9が開状態のとき、10を開路するようにした油
圧エレベータの制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ポンプに有す
る交流電動機をインバータ装置により回転駆動させる油
圧エレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧エレベータの制御装置の一例
として、インバータ装置を用いて交流電動機を可変速運
転させ、油圧ポンプの回転数を制御する方式がある。こ
の方式では、エレベータが停止すると油圧ポンプ側の圧
力は大気圧まで低下する。そのため、次回の始動時には
油圧ジャッキ側負荷圧力との差圧により始動時に始動振
動が発生し、乗り心地を損なう問題点がある。
【0003】この問題点を解消するために、始動時の振
動を緩和させる目的で油圧ジャッキ側負荷圧力と、油圧
ポンプ側の圧力が等しくなるように圧力合わせ制御を行
い、圧力を等しくした後、予め定められた速度パターン
によりエレベータを制御するように構成したものが最近
開発されている。
【0004】図5はこの種従来の圧力合わせ制御方式の
一例を説明するための構成図であり、油圧配管6を開閉
するために油圧配管6の途中に流量制御弁9を設け、か
つ油圧配管6には油圧ジャッキ2側と油圧ポンプ7側に
圧力センサ17、35をそれぞれ設けて、油圧ポンプ7
から吐出する圧油により油圧ポンプ7側の圧力が昇圧さ
れ、その油圧ポンプ7側の圧力を検出する圧力センサ3
5からの圧力検出信号を速度制御装置20aにフィード
バックし、速度制御装置20aにおいて該圧力検出信号
が油圧ジャッキ2側の圧力センサ17により検出される
圧力検出信号と等しくなるように、油圧ポンプ7の回転
数、具体的にはインバータ装置13の出力周波数により
交流電動機8の回転数を制御する方式である。これ以外
の構成として、かご1、プランジャ3、プーリ4、ロー
プ5、油タンク12、油温センサ16、直流電源31を
備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
ような圧力合わせ制御方式では、インバータ装置13が
発生するインバータノイズにより、特に油圧ポンプ7側
の圧力昇圧量を検出する圧力センサ35の出力信号が不
安定となり、制御精度の低下という問題点があり、該圧
力センサ35の出力信号を安定化するための特別の装置
を付加しなければならない。
【0006】また、かご1の下降運転における下降始動
時にも圧力合わせを行わなければならないため下降運転
時の始動時間が長くなる問題点もある。さらに、油圧配
管6を開閉する制御弁9の両側に圧力センサ17、35
を設ける必要がある。
【0007】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためなされたもので、簡単な制御弁回路構成により、
インバータ装置特有のインバータノイズの影響を受けず
に制御弁の動作により圧力平衡状態を検出し、エレベー
タの始動制御を行うことで常に安定した始動特性を得る
ことができ、また下降時は流量制御弁による速度制御を
行うことにより、油圧配管を開閉する制御弁の両側の圧
力合わせが不要となり、始動時間を短縮した始動特性を
得ることのできる油圧エレベータの制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、乗りかごを昇降させる
油圧ジャッキと該油圧ジャッキに供給する圧油を貯溜す
るタンクの間に配設された配管と、前記配管に接続さ
れ、前記タンク内の圧油を前記油圧ジャッキに供給させ
るための油圧ポンプと、前記配管の一部に設けられ、前
記乗りかごが動作待機状態のとき閉路状態にあり、該配
管内の圧力を保持および開放を行う流量切換弁と、前記
油圧ポンプと前記油圧ジャッキの間の配管に設けられ、
前記乗りかごが動作待機状態のとき閉路状態にあり、前
記油圧ポンプが動作したとき開路する逆止弁と、前記逆
止弁の開状態を検出したとき信号を出力する弁開検出器
と、前記油圧ポンプならびに逆止弁に対して並列に形成
された分路に接続され、前記乗りかごが動作待機状態の
とき閉路状態にあり、前記油圧ジャッキから前記タンク
内に排出される圧油を制御するための流量制御弁と、前
記流量切換弁に対して並列に接続され、前記乗りかごが
動作待機状態のとき前記油圧ポンプ側の圧力が前記油圧
ジャッキ側より低くなるようにするための減圧弁と、前
記油圧ポンプに有する交流電動機の電源周波数を制御す
るインバータ装置と、前記油圧ジャッキを流通する圧油
の圧力および温度を検出するセンサと、前記センサによ
り検出された圧力および温度に基づき、前記インバータ
装置の出力周波数の基準を出力すると共に、前記弁開検
出器からの検出信号があったとき前記流量切換弁に対し
て開指令を与え、前記乗りかごが下降時に前記乗りかご
の速度パターンに基づき前記流量制御弁に対して開度指
令を与える速度制御装置と、を具備した油圧エレベータ
の制御装置である。
【0009】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、乗りかごを昇降させる油圧ジャッキと該油
圧ジャッキに供給する圧油を貯溜するタンクの間に配設
された配管と、前記配管に接続され、前記タンク内の圧
油を前記油圧ジャッキに供給させるための油圧ポンプ
と、前記配管の一部に設けられ、前記乗りかごが動作待
機状態のとき閉路状態にあり、該配管内の圧力を保持お
よび開放を行う流量切換弁と、前記油圧ポンプと前記油
圧ジャッキの間の配管に設けられ、前記乗りかごが動作
待機状態のとき閉路状態にあり、前記油圧ポンプが動作
したとき開路する逆止弁と、前記逆止弁の開状態を検出
したとき信号を出力する弁開検出器と、前記油圧ポンプ
ならびに逆止弁に対して並列に形成された分路に接続さ
れ、前記乗りかごが動作待機状態のとき閉路状態にあ
り、前記油圧ジャッキから前記タンク内に排出される圧
油を制御するための流量制御弁と、前記流量切換弁に対
して並列に接続され、前記乗りかごが動作待機状態のと
き前記油圧ポンプ側の圧力が前記油圧ジャッキ側より低
くなるようにするための比例式リリーフ弁と、前記油圧
ポンプに有する交流電動機の電源周波数を制御するイン
バータ装置と、前記油圧ジャッキを流通する圧油の圧力
および温度を検出するセンサと、前記センサにより検出
された圧力および温度に基づき、前記インバータ装置の
出力周波数の基準を出力すると共に、前記弁開検出器か
らの検出信号があったとき前記流量切換弁に対して開指
令を与え、前記乗りかごが下降時に前記乗りかごの速度
パターンに基づき前記流量制御弁に対して開度指令を与
える速度制御装置と、を具備した油圧エレベータの制御
装置である。
【0010】請求項1または請求項2に対応する発明に
よれば、乗りかごの上昇運転始動時にシリンダー負荷圧
力と油圧ポンプ圧力の平衡状態を油圧ポンプ圧力の昇圧
による、逆止弁の弁開状態によって検出し、かご速度パ
ターン走行に切り換えることで、ポンプ圧力を検出する
圧力センサの機器的バラツキ、およびインバータ装置が
発生するインバータノイズの影響を受けない始動制御を
可能とし良好な始動特性を得ることができる。また、イ
ンバータ装置による電動機の可変速制御で油圧ポンプ回
転数を制御するために着床精度の向上、および精度の高
い速度制御を行い、省エネルギー化を実現できる。一
方、下降運転では、流量制御弁による速度制御を行うた
め始動時の圧力合わせが不要となり、下降始動時間の短
縮、かつインバータ制御を採用した時に必要となる電源
回生装置、または抵抗回生装置を必要としない油圧エレ
ベータのシステムを構成できる。
【0011】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1または請求項2記載の弁開検出器
としてストロークセンサを用いた油圧エレベータの制御
装置である。
【0012】請求項3に対応する発明によれば、ストロ
ークセンサにより、圧力変化による弁体の動き(ストロ
ーク)を瞬時に検出でき、かつストロークセンサの場合
は、入力信号をデジタル信号として入力するために、イ
ンバータ装置13が発生するノイズの影響を受けること
なく、電気的信号に変換して速度制御装置に入力するこ
とができる。従って、圧力釣り合い状態を確実に、かつ
制御遅れなしで検出し、かご速度パターンによる速度制
御へ移行することで、始動時間を短縮し、かつ良好な始
動特性を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発生の実施の形態を図に
基づいて説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明の第1の実施の形態
の制御装置を使用した油圧エレベータの全体のシステム
構成を示している。かご1は、油圧ジャッキ2のプラン
ジャ3によって上下されるプーリ4に巻き掛けられたロ
ープ5により吊り下げられている。油圧ポンプ7と油圧
ジャッキ2との間に、途中で2つに分岐された分路を有
する油圧配管6が配置され、該分路にそれぞれ流量切換
弁例えば電磁切換弁10、18が配設され、電磁切換弁
10と油圧ポンプ7の間の油圧配管6には逆止弁9が配
設され、逆止弁9と電磁切換弁10の間と油タンク12
の間を接続する油圧配管6には流量制御弁11が配設さ
れている。油圧ポンプ7は、油タンク12からの圧油量
を調整するためのものである。油圧ポンプ7には、該油
圧ポンプ本体を回転駆動するための交流電動機8例えば
誘導電動機が連結されている。前記交流電動機8は、直
流電源31からの直流電力を交流電力に変換するインバ
ータ装置13により、乗りかご1が所定の速度パターン
で走行するように、前記交流電動機8の電源周波数を制
御可能に構成されている。
【0014】前記逆止弁9は油圧配管6を開閉するもの
であり、前記電磁切換弁10は油圧配管6の圧力の保持
および開放を行うものであり、前記流量制御弁11は油
タンク12に吐出される油量を制御するためのものであ
る。また減圧弁18は電磁切換弁10が閉状態の時に、
該電磁切換弁10と前記逆止弁9の間の圧力を前記電磁
切換弁10と油圧ジャッキ2の間の圧力より低く圧力調
整を行うものである。
【0015】前記逆止弁9には、該逆止弁9の開閉状態
を検出する弁開検出器19が設けられており、弁開検出
器19は具体的には油圧ポンプ7から吐出される圧油に
より逆止弁7のポンプ側圧力と、電磁切換弁10と逆止
弁7間の圧力平衡状態が崩れた瞬間の弁の物理的動作量
(ストローク)を検出し、この検出出力が後述する速度
制御装置20に入力されるようになっている。前記交流
電動機8には、該電動機の回転数を検出する回転数検出
器14が設けられており、この検出器14の検出出力が
後述する速度制御装置20に入力されるようになってい
る。
【0016】さらに、油圧ジャッキ2と電磁切換弁10
の間の油圧配管6には、該油圧配管6内の圧力を検出す
る圧力センサ17が設けられ、この検出出力が後述する
速度制御装置20に入力されるようになっている。ま
た、乗りかご1にはこの運行速度を検出するかご速度検
出器15が配設され、この検出出力が後述する速度制御
装置20に入力されるようになっている。
【0017】速度制御装置20は、概略図2に示すよう
に、運転指令部21、速度制御切換え指令部22、乗り
かご1の上昇時は交流電動機8の回転数を制御するため
の電動機速度制御部23、また下降時には流量制御弁1
1を制御するための弁開度による速度制御部24、始動
パターン制御部25、かご速度パターン制御部26、か
らなっている。弁開検出器19から圧力釣り合い制御完
了信号が得られたとき動作する常開接点および常閉接点
を有する連動接点Aを備えている。
【0018】減圧弁18は、電磁切換弁10が閉状態の
時に、前記電磁切換弁10と前記逆止弁9の間の油圧配
管の圧力を前記電磁切換弁10と油圧ジャッキ2の間の
油圧配管の圧力より低く圧力調整を行うものである。
【0019】弁開検出器19は油圧ポンプ7から吐出さ
れる圧油により逆止弁9のポンプ側圧力と、電磁切換弁
10−逆止弁9間の圧力平衡状態が崩れた瞬間の弁の物
理的動作量(ストローク)を検出するものであり、弁開
検出器19から圧力釣り合い制御完了信号が得られたと
き連動接点Aの常開接点が閉じ、かつ常閉接点を有する
連動接点Aから構成されている。
【0020】次に、上記の構成の油圧エレベータの制御
装置の動作について説明する。乗りかご1が停止してい
るときは、電磁切換弁10、逆止弁9、および流量制御
弁11は閉じている。従って、逆止弁9と電磁切換弁1
0の間の圧力は、かご1内の積載重量に相当する圧力に
対して減圧弁18の回路によって油圧ジャッキ2のシリ
ンダ負荷圧力より一定の比率で設定された圧力分低い圧
力となっている。
【0021】図示しない行先方向の選択スイッチにより
上昇運転を選択すると、運転指令部21から戸開指令が
出力される。その後、運転指令部21から出力される上
昇運転指令が速度制御切換え指令部22に入力され、こ
こで運転ロジックが電動機8による速度制御に切り換え
られ、電動機速度制御部23に上昇運転指令が入力され
る。運転指令部21から出力される上昇運転準備指令に
より、かご1の戸閉動作が開始される。そして電動機速
度制御部23から電動機制御準備指令が出力されると、
電動機8は励磁され準備完了状態となる。
【0022】続いて、運転指令部21から上昇運転指令
が出力されると、始動パターン制御部25によって生成
された始動制御用の電動機回転指令値に基づき、インバ
ータ装置13によって電動機8の回転数が制御され、電
動機8に連結されている油圧ポンプ7の吐出する流量が
制御される。
【0023】その油圧ポンプ7が吐出する圧油により逆
止弁9の油圧ポンプ7側は徐々に上昇し、電磁切換弁1
0にて保持されている逆止弁9の油圧ジャッキ2のシリ
ンダ側圧力より油圧ポンプ側7の圧力が高くなると、逆
止弁9は開状態となる。この逆止弁9の弁体の開状態は
弁開検出器19により検出され、弁開検出器19から圧
力釣り合い制御完了信号が出力され、これが電動機速度
制御部23に与えられる。
【0024】この時、逆止弁9の1次側、2次側の圧力
は釣り合った状態となっている。これと同時に、釣り合
い制御完了信号によってる。これと同時に、圧力釣り合
い制御完了信号によって電動機速度制御部23は電磁切
換弁10の弁開指令を出力し、電磁切換弁10は開状態
となる。
【0025】該圧力釣り合い制御完了信号によって連動
弁Aの常開接点が閉じ、常閉弁が開くので、速度制御切
換え指令部22からの指令が始動パターン制御部25か
らかご速度パターン制御部26に切り替わり、かご速度
パターン制御部26によって生成されたかご速度パター
ン用の電動機回転指令値に基づき、インバータ装置13
により制御された油圧ポンプ7の吐出する流量が油圧ジ
ャッキ2に流入することでプランジャー3が上昇し、か
ご1の速度が制御される。そして、弁開検出器19から
出力される釣り合い制御完了信号が電動機速度制御23
によって連動弁Aの常開接点が閉じ、常閉接点が開き、
始動パターン制御部25から、かご速度パターン制御部
26に切り替わり、かご速度パターン制御部26によっ
て生成されたかご速度パターン用の電動機回転指令値に
基づき、インバータ装置13により制御された油圧ポン
プ7の吐出する流量が油圧ジャッキ2に流入することで
プランジャー3が上昇し、かご1の速度が制御される。
【0026】一方、下降運転時の場合は、運転指令部2
1から下降運転の指令が出力されると速度制御切換え指
令部22により流量制御弁11の弁開度による速度制御
に切り換えられ、弁開度による速度制御部24に運転指
令が入力される。電磁切換弁10は弁開度による速度制
御部24からの弁開指令により、絶えず開状態である。
【0027】下降運転指令が出力されると、弁開度によ
る速度制御部24から出力されるかご速度パターンに基
づき生成される流量制御弁指令値によって流量制御弁1
1の弁開度が制御され、かご1の自重により油圧ジャッ
キ2から油タンク12に還流する流量を調節し、プラン
ジャー3が下降することでかご1の速度が制御される。
【0028】次に、本発明の油圧回路動作について、図
3を参照して説明する。エレベータが戸閉待機状態、停
止中の時は、電磁切換弁10は絶えず閉状態となってい
る。そして、上昇方向の呼び発生による運転指令により
乗りかご1は戸開状態となり、乗客が乗り込む。その乗
客人数により積載重量が増加することで、油圧ジャッキ
2のシリンダー負荷圧力は変化する。この時、電磁切換
弁10は閉じているために電磁切換弁10と逆止弁9の
間の圧力は、減圧弁18の回路によって一定の比率で設
定された圧力分減圧されて、シリンダー負荷圧力より低
い圧力となる。上昇運転指令が出力されインバータ装置
13により電動機8が制御される。この結果、電動機8
に連結されている油圧ポンプ7の回転数が増していく
と、油圧ポンプ7から吐出される圧油によって逆止弁9
の1次側圧力は上昇する。上昇する逆止弁9の一次側圧
力が、シリンダー負荷圧力より低く補正された2次側圧
力より高くなると、逆止弁9が開状態となる。これによ
って電磁切換弁10を開けられ、かご速度パターン走行
に移行したときの急激な圧力変化による始動振動を防止
することが可能となる。
【0029】また、逆止弁9には弁開検出器19として
ストロークセンサを取付けてあるので、圧力変化による
弁体の動き(ストローク)を瞬時に検出でき、かつスト
ロークセンサの場合は、入力信号をデジタル信号として
入力するために圧力センサのように随時変化するアナロ
グ信号と異なり、インバータ装置13が発生するノイズ
の影響を受けることなく電気的信号に変換し、速度制御
装置20に入力することができる。従って、圧力釣り合
い状態を確実に、かつ制御遅れなしで検出し、かご速度
パターンによる速度制御へ移行することで、始動時間を
短縮し、かつ良好な始動特性を得ることができる。
【0030】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態について図4を参照して説明する。前述の
第1の実施の形態と異なる点は、図1に示す減圧弁18
を設けない代わりに、比例電磁式リリーフ弁30を、電
磁切換弁10と逆止弁9の間と、逆止弁9とポンプ7の
間に追加配設したものである。
【0031】この場合の比例電磁式リリーフ弁30は、
リリーフ圧力の設定を比例的に可変設定することが可能
となる。電磁切換弁10が開状態の時に、かご1の積載
重量の変化によりシリンダー負荷圧力が増大した場合、
電磁切換弁10と逆止弁9の間の圧力は、絶えず比例電
磁式リリーフ弁30で設定されたリリーフ圧力値より高
くならないように設定される。従って、リリーフ圧力の
設定値と比例的に可変設定することで、前述の実施例と
同様に電磁切換弁10と逆止弁9の間の圧力を調整する
ことが可能となる。
【0032】また、図4の実施の形態においては積載重
量によって変化するシリンダー負荷圧力値を圧力センサ
17から入力し、その圧力値に応じて速度制御装置20
にて所定の関係式からリリーフ圧力値を演算し、そのリ
リーフ圧に相当する設定指令値を比例電磁式リリーフ弁
30へ出力し、リリーフ圧力を可変設定する。従って、
電磁切換弁10と逆止弁9の間の圧力を、その都度油圧
ジャッキ2の負荷圧力に対応して良好な始動特性が得ら
れるように油圧ジャッキ2の負荷圧力値より低く可変設
定することができるため、前述の一定比率の減圧方式よ
り細かな調整が可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上述べた本発明の油圧エレベータの制
御装置によれば、次のような効果が得られる。乗りかご
の上昇運転始動時、昇圧による弁開状態を圧力センサを
使用せずに、弁体の動作により検出を行い、ジャッキ側
圧力とポンプ側圧力が釣り合った状態から、速度パター
ンに従い電動機回転数を制御することでインバータ装置
が発生するノイズや圧力センサ機器のバラツキに影響を
受けない良好な始動特性を提供することが可能となる、
また流量制御弁による走行制御を用いることにより、下
降運転の始動制御が不要となり始動時間を短縮すること
ができ、かつインバータ制御時に必要とされる電源回生
装置、または抵抗回生装置が不要となり、低コスト化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧エレベータの制御装置の第1の実
施の形態を説明するためのシステム構成図。
【図2】図1の速度制御装置の詳細な構成を示す制御ブ
ロック図。
【図3】図1の走行パターンの説明図。
【図4】本発明の油圧エレベータの制御装置の第2の実
施の形態を説明するためのシステム構成図。
【図5】従来の油圧エレベータの制御装置の一例を示す
システム構成図。
【符号の説明】
1…乗りかご 2…油圧ジャッキ 3…プランジャー 4…プーリ 5…配管 7…油圧ポンプ 8…交流電動機 9…逆止弁 10…電磁切換弁 11…流量制御弁 12…油タンク 13…インバータ装置 14…回転数検出器 15…かご速度検出器 17…圧力センサ 18…減圧弁 19…弁開検出器 20…速度制御装置 30…比例電磁式リリーフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 浩基 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかごを昇降させる油圧ジャッキと該
    油圧ジャッキに供給する圧油を貯溜するタンクの間に配
    設された配管と、 前記配管に接続され、前記タンク内の圧油を前記油圧ジ
    ャッキに供給させるための油圧ポンプと、 前記配管の一部に設けられ、前記乗りかごが動作待機状
    態のとき閉路状態にあり、該配管内の圧力を保持および
    開放を行う流量切換弁と、 前記油圧ポンプと前記油圧ジャッキの間の配管に設けら
    れ、前記乗りかごが動作待機状態のとき閉路状態にあ
    り、前記油圧ポンプが動作したとき開路する逆止弁と、 前記逆止弁の開状態を検出したとき信号を出力する弁開
    検出器と、 前記油圧ポンプならびに逆止弁に対して並列に形成され
    た分路に接続され、前記乗りかごが動作待機状態のとき
    閉路状態にあり、前記油圧ジャッキから前記タンク内に
    排出される圧油を制御するための流量制御弁と、 前記流量切換弁に対して並列に接続され、前記乗りかご
    が動作待機状態のとき前記油圧ポンプ側の圧力が前記油
    圧ジャッキ側より低くなるようにするための減圧弁と、 前記油圧ポンプに有する交流電動機の電源周波数を制御
    するインバータ装置と、 前記油圧ジャッキを流通する圧油の圧力および温度を検
    出するセンサと、 前記センサにより検出された圧力および温度に基づき、
    前記インバータ装置の出力周波数の基準を出力すると共
    に、前記弁開検出器からの検出信号があったとき前記流
    量切換弁に対して開指令を与え、前記乗りかごが下降時
    に前記乗りかごの速度パターンに基づき前記流量制御弁
    に対して開度指令を与える速度制御装置と、 を具備した油圧エレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 乗りかごを昇降させる油圧ジャッキと該
    油圧ジャッキに供給する圧油を貯溜するタンクの間に配
    設された配管と、 前記配管に接続され、前記タンク内の圧油を前記油圧ジ
    ャッキに供給させるための油圧ポンプと、 前記配管の一部に設けられ、前記乗りかごが動作待機状
    態のとき閉路状態にあり、該配管内の圧力を保持および
    開放を行う流量切換弁と、 前記油圧ポンプと前記油圧ジャッキの間の配管に設けら
    れ、前記乗りかごが動作待機状態のとき閉路状態にあ
    り、前記油圧ポンプが動作したとき開路する逆止弁と、 前記逆止弁の開状態を検出したとき信号を出力する弁開
    検出器と、 前記油圧ポンプならびに逆止弁に対して並列に形成され
    た分路に接続され、前記乗りかごが動作待機状態のとき
    閉路状態にあり、前記油圧ジャッキから前記タンク内に
    排出される圧油を制御するための流量制御弁と、 前記流量切換弁に対して並列に接続され、前記乗りかご
    が動作待機状態のとき前記油圧ポンプ側の圧力が前記油
    圧ジャッキ側より低くくなるようにするための比例式リ
    リーフ弁と、 前記油圧ポンプに有する交流電動機の電源周波数を制御
    するインバータ装置と、 前記油圧ジャッキを流通する圧油の圧力および温度を検
    出するセンサと、 前記センサにより検出された圧力および温度に基づき、
    前記インバータ装置の出力周波数の基準を出力すると共
    に、前記弁開検出器からの検出信号があったとき前記流
    量切換弁に対して開指令を与え、前記乗りかごが下降時
    に前記乗りかごの速度パターンに基づき前記流量制御弁
    に対して開度指令を与える速度制御装置と、 を具備した油圧エレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁開検出器としてストロークセンサ
    を用いた請求項1または請求項2記載の油圧エレベータ
    の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100336358B1 (ko) * 1999-09-30 2002-05-13 장병우 유압 엘리베이터의 제어장치 및 방법

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