JPH09241452A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH09241452A JPH09241452A JP4769496A JP4769496A JPH09241452A JP H09241452 A JPH09241452 A JP H09241452A JP 4769496 A JP4769496 A JP 4769496A JP 4769496 A JP4769496 A JP 4769496A JP H09241452 A JPH09241452 A JP H09241452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- monomer
- graft
- polymer
- graft polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ゴム質重合体の組成が高いグラフト重合体を混
合したゴム強化スチレン系熱可塑性樹脂において、成形
品の表面外観、衝撃強度を向上させること。 【解決手段】ジエン系ゴム質重合体に芳香族ビニル系単
量体およびシアン化ビニル系単量体をグラフト重合して
なり、グラフト重合体のグラフト率が15%以上、グラ
フト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量%、該可溶
分の極限粘度が0.05〜0.25dl/gであるグラ
フト重合体、および芳香族ビニル系単量体およびシアン
化ビニル系単量体からなるスチレン系樹脂を配合してな
る熱可塑性樹脂組成物。
合したゴム強化スチレン系熱可塑性樹脂において、成形
品の表面外観、衝撃強度を向上させること。 【解決手段】ジエン系ゴム質重合体に芳香族ビニル系単
量体およびシアン化ビニル系単量体をグラフト重合して
なり、グラフト重合体のグラフト率が15%以上、グラ
フト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量%、該可溶
分の極限粘度が0.05〜0.25dl/gであるグラ
フト重合体、および芳香族ビニル系単量体およびシアン
化ビニル系単量体からなるスチレン系樹脂を配合してな
る熱可塑性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム質重合体を含
有するグラフト重合体及び該グラフト重合体を含んでな
る耐衝撃性、成形加工性、表面外観に優れた熱可塑性樹
脂組成物に関するものである。
有するグラフト重合体及び該グラフト重合体を含んでな
る耐衝撃性、成形加工性、表面外観に優れた熱可塑性樹
脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の靭性、即ち耐衝撃性を改
良する方法として、ゴム質重合体をブレンドする手法が
一般的に知られている。ABS樹脂に代表されるゴム強
化スチレン系樹脂は、ジエン系ゴム質重合体に芳香族ビ
ニル、シアン化ビニルを重合したグラフト重合体によっ
て耐衝撃性の改良をはかっている。ここで、単純にゴム
質重合体をブレンドしただけでは樹脂との相溶性が悪く
耐衝撃性が不足するため、ゴム質重合体に芳香族ビニ
ル、シアン化ビニルをグラフト重合してこの問題を解決
している。
良する方法として、ゴム質重合体をブレンドする手法が
一般的に知られている。ABS樹脂に代表されるゴム強
化スチレン系樹脂は、ジエン系ゴム質重合体に芳香族ビ
ニル、シアン化ビニルを重合したグラフト重合体によっ
て耐衝撃性の改良をはかっている。ここで、単純にゴム
質重合体をブレンドしただけでは樹脂との相溶性が悪く
耐衝撃性が不足するため、ゴム質重合体に芳香族ビニ
ル、シアン化ビニルをグラフト重合してこの問題を解決
している。
【0003】また、ゴム強化スチレン系樹脂の製造プロ
セスとして、グラフト重合一段法とグラフト・ブレンド
法が知られている。グラフト重合一段法とは1回のグラ
フト重合で目的とする組成の樹脂を製造する方法であ
り、グラフト・ブレンド法とはゴム質重合体組成の高い
グラフト重合体成分とゴム質重合体を含まない重合体成
分をブレンドして目的とする組成の樹脂を製造する方法
である。
セスとして、グラフト重合一段法とグラフト・ブレンド
法が知られている。グラフト重合一段法とは1回のグラ
フト重合で目的とする組成の樹脂を製造する方法であ
り、グラフト・ブレンド法とはゴム質重合体組成の高い
グラフト重合体成分とゴム質重合体を含まない重合体成
分をブレンドして目的とする組成の樹脂を製造する方法
である。
【0004】上記方法で得られるゴム強化スチレン系樹
脂はいずれも耐衝撃性が高く、家電製品、自動車用部
品、日用雑貨などに幅広く使用されている。
脂はいずれも耐衝撃性が高く、家電製品、自動車用部
品、日用雑貨などに幅広く使用されている。
【0005】但し、グラフト重合体の製造には重合の安
定性、操作性に優れた乳化重合が好ましく用いられ、ゴ
ム質重合体を含まない重合体の製造には生産性、経済性
に優れた塊状重合や懸濁重合が好ましく用いられる。従
って、ゴム質重合体組成の等しい樹脂を製造する場合、
生産性、経済性の面でグラフト・ブレンド法が有利であ
り、更にゴム質重合体の含量の高いグラフト重合体をブ
レンドする方が一層有利である。
定性、操作性に優れた乳化重合が好ましく用いられ、ゴ
ム質重合体を含まない重合体の製造には生産性、経済性
に優れた塊状重合や懸濁重合が好ましく用いられる。従
って、ゴム質重合体組成の等しい樹脂を製造する場合、
生産性、経済性の面でグラフト・ブレンド法が有利であ
り、更にゴム質重合体の含量の高いグラフト重合体をブ
レンドする方が一層有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム同
士の凝集によって、樹脂成形品に目視できる塊(ブツ)
を発生させその表面外観性の低下の原因となり、また耐
衝撃性や他の特性が損なう傾向があった。
士の凝集によって、樹脂成形品に目視できる塊(ブツ)
を発生させその表面外観性の低下の原因となり、また耐
衝撃性や他の特性が損なう傾向があった。
【0007】本発明の目的は、ゴム同士の凝集を抑えて
成形品表面のブツを少なくし、耐衝撃性や他の物性に優
れた組成物を提供することである。
成形品表面のブツを少なくし、耐衝撃性や他の物性に優
れた組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決を鋭意検討した結果、ゴム質重合体が50〜80重
量%の高いゴム含量のグラフト重合体において、ゴム質
重合体のグラフト率、及びグラフト重合の過程で生成さ
れるグラフトしない重合体の量とその粘度を特定の範囲
にすることが有効であることを見出した。
解決を鋭意検討した結果、ゴム質重合体が50〜80重
量%の高いゴム含量のグラフト重合体において、ゴム質
重合体のグラフト率、及びグラフト重合の過程で生成さ
れるグラフトしない重合体の量とその粘度を特定の範囲
にすることが有効であることを見出した。
【0009】即ち、本発明は、「(A)ジエン系ゴム質
重合体50〜80重量部の存在下に芳香族ビニル系単量
体10〜99重量%、シアン化ビニル系単量体1〜50
重量%及びこれらと共重合可能な他のビニル系単量体0
〜50重量%からなる単量体混合物20〜50重量部を
重合してなり、かつ(イ)(ロ)および(ハ)の条件を
満足してなるグラフト重合体 ならびに(B)芳香族
ビニル系単量体10〜100重量%、シアン化ビニル系
単量体0〜50重量%及びこれらと共重合可能な他のビ
ニル系単量体0〜90重量%からなる単量体混合物を重
合してなるスチレン系樹脂をグラフト重合体(A)1〜
99重量部、スチレン系樹脂(B)99〜1重量部の割
合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」、「ジエ
ン系ゴム質重合体50〜80重量部の存在下に芳香族ビ
ニル系単量体10〜99重量%、シアン化ビニル系単量
体1〜50重量%及びこれらと共重合可能な他のビニル
系単量体0〜50重量%からなる単量体混合物20〜5
0重量部を重合して、かつ(イ)(ロ)および(ハ)の
条件を満足してなるグラフト重合体(A)を得る工程
および芳香族ビニル系単量体10〜100重量%、シ
アン化ビニル系単量体0〜50重量%及びこれらと共重
合可能な他のビニル系単量体0〜90重量%からなる単
量体混合物を重合してスチレン系樹脂(B)を得る工
程、さらに前記グラフト重合体(A)および前記スチレ
ン系樹脂(B)を、グラフト重合体(A)1〜99重量
部、スチレン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で混合
する工程からなる熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」および
「ジエン系ゴム質重合体50〜80重量部の存在下に芳
香族ビニル系単量体10〜99重量%、シアン化ビニル
系単量体1〜50重量%及びこれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体0〜50重量%からなる単量体混合物2
0〜50重量部を重合して得られたグラフト重合体
(A)および芳香族ビニル系単量体10〜100重量
%、シアン化ビニル系単量体0〜50重量%及びこれら
と共重合可能な他のビニル系単量体0〜90重量%から
なる単量体混合物を重合して得られるスチレン系樹脂
(B)を、グラフト重合体(A)1〜99重量部、スチ
レン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で混合する工程
からなる熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」からな
る。
重合体50〜80重量部の存在下に芳香族ビニル系単量
体10〜99重量%、シアン化ビニル系単量体1〜50
重量%及びこれらと共重合可能な他のビニル系単量体0
〜50重量%からなる単量体混合物20〜50重量部を
重合してなり、かつ(イ)(ロ)および(ハ)の条件を
満足してなるグラフト重合体 ならびに(B)芳香族
ビニル系単量体10〜100重量%、シアン化ビニル系
単量体0〜50重量%及びこれらと共重合可能な他のビ
ニル系単量体0〜90重量%からなる単量体混合物を重
合してなるスチレン系樹脂をグラフト重合体(A)1〜
99重量部、スチレン系樹脂(B)99〜1重量部の割
合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」、「ジエ
ン系ゴム質重合体50〜80重量部の存在下に芳香族ビ
ニル系単量体10〜99重量%、シアン化ビニル系単量
体1〜50重量%及びこれらと共重合可能な他のビニル
系単量体0〜50重量%からなる単量体混合物20〜5
0重量部を重合して、かつ(イ)(ロ)および(ハ)の
条件を満足してなるグラフト重合体(A)を得る工程
および芳香族ビニル系単量体10〜100重量%、シ
アン化ビニル系単量体0〜50重量%及びこれらと共重
合可能な他のビニル系単量体0〜90重量%からなる単
量体混合物を重合してスチレン系樹脂(B)を得る工
程、さらに前記グラフト重合体(A)および前記スチレ
ン系樹脂(B)を、グラフト重合体(A)1〜99重量
部、スチレン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で混合
する工程からなる熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」および
「ジエン系ゴム質重合体50〜80重量部の存在下に芳
香族ビニル系単量体10〜99重量%、シアン化ビニル
系単量体1〜50重量%及びこれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体0〜50重量%からなる単量体混合物2
0〜50重量部を重合して得られたグラフト重合体
(A)および芳香族ビニル系単量体10〜100重量
%、シアン化ビニル系単量体0〜50重量%及びこれら
と共重合可能な他のビニル系単量体0〜90重量%から
なる単量体混合物を重合して得られるスチレン系樹脂
(B)を、グラフト重合体(A)1〜99重量部、スチ
レン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で混合する工程
からなる熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g」からな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。本発明で重量とは質量を意味する。
的に説明する。本発明で重量とは質量を意味する。
【0011】本発明のグラフト重合体に用いられるジエ
ン系ゴム質重合体としては、共役ジエンを主成分とした
重合体または共重合体が好適である。用いられるジエン
系ゴム質重合体のうち共役ジエンの含有量は75重量%
以上、特に85重量%以上が好ましい。具体的には、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル酸ブチル−
ブタジエン共重合体およびイソプレンゴムなどを使用す
ることができる。
ン系ゴム質重合体としては、共役ジエンを主成分とした
重合体または共重合体が好適である。用いられるジエン
系ゴム質重合体のうち共役ジエンの含有量は75重量%
以上、特に85重量%以上が好ましい。具体的には、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル酸ブチル−
ブタジエン共重合体およびイソプレンゴムなどを使用す
ることができる。
【0012】これらのジエン系ゴム質重合体の平均粒子
径は0.10〜0.60μmのものを使用することが好
ましく、0.15〜0.50μmのものが更に好ましく
用いられる。
径は0.10〜0.60μmのものを使用することが好
ましく、0.15〜0.50μmのものが更に好ましく
用いられる。
【0013】本発明において、上記ゴム質重合体の存在
下にグラフト重合する単量体は、芳香族ビニル系単量
体、シアン化ビニル単量体、及び必要に応じこれらと共
重合可能な他の単量体の混合物である。
下にグラフト重合する単量体は、芳香族ビニル系単量
体、シアン化ビニル単量体、及び必要に応じこれらと共
重合可能な他の単量体の混合物である。
【0014】芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−
クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチレンなどが
挙げられるが、特にスチレンが好ましく用いられる。こ
れらは1種または2種以上を併用しても良い。
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−
クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチレンなどが
挙げられるが、特にスチレンが好ましく用いられる。こ
れらは1種または2種以上を併用しても良い。
【0015】シアン化ビニル系単量体としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニト
リルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリルが好ま
しい。
ロニトリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニト
リルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリルが好ま
しい。
【0016】また、これらと共重合可能な他の単量体と
しては、不飽和カルボン酸系単量体、不飽和カルボン酸
無水物系単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、
またはマレイミド系単量体などを用いることができる。
具体的には、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸クロ
ロメチル、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレ
イミドを使用できる。
しては、不飽和カルボン酸系単量体、不飽和カルボン酸
無水物系単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、
またはマレイミド系単量体などを用いることができる。
具体的には、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸クロ
ロメチル、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレ
イミドを使用できる。
【0017】本発明のグラフト重合体はジエン系ゴム質
重合体/単量体混合物の重量比が50/50〜80/2
0,好ましくは60/40〜75/25の条件でグラフ
ト重合することにより得られる。ゴム質重合体が多いと
単量体混合物の相対的低下によるグラフト率の低下によ
り、樹脂の表面外観特性及び耐衝撃性が低下する傾向が
ある。一方少ないと、グラフト重合の過程で生成される
グラフトしない重合体の樹脂に占める割合が多くなり、
物性に影響を与える。
重合体/単量体混合物の重量比が50/50〜80/2
0,好ましくは60/40〜75/25の条件でグラフ
ト重合することにより得られる。ゴム質重合体が多いと
単量体混合物の相対的低下によるグラフト率の低下によ
り、樹脂の表面外観特性及び耐衝撃性が低下する傾向が
ある。一方少ないと、グラフト重合の過程で生成される
グラフトしない重合体の樹脂に占める割合が多くなり、
物性に影響を与える。
【0018】グラフト率とはジエン系ゴム質重合体の重
量に対するグラフトした単量体混合物の重量割合を百分
率で表したものである。
量に対するグラフトした単量体混合物の重量割合を百分
率で表したものである。
【0019】ここで、芳香族ビニル系単量体の割合は単
量体混合物に対し10〜99重量%、好ましくは60〜
90重量%、より好ましくは65〜80重量%であり、
少ないとは熱可塑性樹脂の機械的物性が悪化し、多いと
耐薬品性及び他の重合体との親和性が低下するの傾向が
ある。
量体混合物に対し10〜99重量%、好ましくは60〜
90重量%、より好ましくは65〜80重量%であり、
少ないとは熱可塑性樹脂の機械的物性が悪化し、多いと
耐薬品性及び他の重合体との親和性が低下するの傾向が
ある。
【0020】シアン化ビニル系単量体の割合は全単量体
に対し1〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
より好ましくは20〜35重量%であり、多いと熱可塑
性樹脂の成型加工性及び表面外観が悪化し、少ないと耐
薬品性低下及び他の重合体との親和性が低下する傾向が
ある。。
に対し1〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
より好ましくは20〜35重量%であり、多いと熱可塑
性樹脂の成型加工性及び表面外観が悪化し、少ないと耐
薬品性低下及び他の重合体との親和性が低下する傾向が
ある。。
【0021】また、これらと共重合可能な他のビニル系
単量体は50重量%未満で用いれば本発明の目的を達成
させることが可能である。
単量体は50重量%未満で用いれば本発明の目的を達成
させることが可能である。
【0022】グラフト共重合体(A)の製造方法は、特
に制限はないが乳化重合が好ましく用いられる。乳化重
合における単量体混合物、乳化剤、重合開始剤および連
鎖移動剤などの成分の添加方法としては様々の方法を採
用することができる。即ち、重合初期に全量を添加する
方法、一部を初期に添加し残りを連続添加する方法、全
量を連続添加する方法及び2回以上に分割して添加する
方法などが挙げられる。
に制限はないが乳化重合が好ましく用いられる。乳化重
合における単量体混合物、乳化剤、重合開始剤および連
鎖移動剤などの成分の添加方法としては様々の方法を採
用することができる。即ち、重合初期に全量を添加する
方法、一部を初期に添加し残りを連続添加する方法、全
量を連続添加する方法及び2回以上に分割して添加する
方法などが挙げられる。
【0023】使用する乳化剤、重合開始剤及び連鎖移動
剤の種類については特に制限はなく、通常の乳化重合で
用いられる試薬を使用できる。代表的な乳化剤としては
ロジン酸カリウム、ステアリン酸カリウム及びオレイン
酸カリウムなどが、重合開始剤としては有機ハイドロパ
ーオキサイドと含糖ピロリン酸−硫酸第一鉄の併用系及
び過流酸塩などが、また連鎖移動剤としてはアルキルチ
オール化合物がそれぞれ挙げられる。
剤の種類については特に制限はなく、通常の乳化重合で
用いられる試薬を使用できる。代表的な乳化剤としては
ロジン酸カリウム、ステアリン酸カリウム及びオレイン
酸カリウムなどが、重合開始剤としては有機ハイドロパ
ーオキサイドと含糖ピロリン酸−硫酸第一鉄の併用系及
び過流酸塩などが、また連鎖移動剤としてはアルキルチ
オール化合物がそれぞれ挙げられる。
【0024】以上の方法で得られるグラフト重合体にお
けるグラフト率は15重量%以上であり、好ましくは1
8重量%以上、より好ましくは20重量%以上である。
グラフト率が少ないと樹脂の表面外観性及び耐衝撃性が
低下傾向がある。
けるグラフト率は15重量%以上であり、好ましくは1
8重量%以上、より好ましくは20重量%以上である。
グラフト率が少ないと樹脂の表面外観性及び耐衝撃性が
低下傾向がある。
【0025】上記の方法で乳化重合を行うと、グラフト
化と同時にグラフトしない重合体が生成する。なお、グ
ラフトしない重合体はグラフト重合体をアセトンで処理
した場合の可溶分を意味する。特に、ゴム室重合体およ
び単量体混合物の和100重量部とした場合に、ゴム質
重合体が50〜80重量部のとき、グラフトしない重合
体のメチルエチルケトン溶媒、30℃で測定した極限粘
度は0.05〜0.25dl/g、好ましくは0.70
〜0.23dl/g、より好ましくは0.10〜0.2
0dl/gである。粘度が高いとグラフト重合体同士の
凝集が起きやすく、樹脂の表面外観性及び耐衝撃性が低
下する傾向があり、小さいと十分な耐衝撃性が得られな
い傾向がある。
化と同時にグラフトしない重合体が生成する。なお、グ
ラフトしない重合体はグラフト重合体をアセトンで処理
した場合の可溶分を意味する。特に、ゴム室重合体およ
び単量体混合物の和100重量部とした場合に、ゴム質
重合体が50〜80重量部のとき、グラフトしない重合
体のメチルエチルケトン溶媒、30℃で測定した極限粘
度は0.05〜0.25dl/g、好ましくは0.70
〜0.23dl/g、より好ましくは0.10〜0.2
0dl/gである。粘度が高いとグラフト重合体同士の
凝集が起きやすく、樹脂の表面外観性及び耐衝撃性が低
下する傾向があり、小さいと十分な耐衝撃性が得られな
い傾向がある。
【0026】グラフトしていない重合体の量はアセトン
可溶分として4〜30重量%、好ましくは6〜25重量
%、より好ましくは10〜20重量%であり、少ないと
グラフト重合体同士が凝集しやすくなり、多いと樹脂の
耐衝撃性などの機械的物性が低下する傾向がある グラフト率及びグラフトしない重合体の極限粘度はゴム
質重合体と単量体混合物の比率、重合開始剤の種類及び
量、連鎖移動剤の種類及び量を調節することにより調整
可能である。
可溶分として4〜30重量%、好ましくは6〜25重量
%、より好ましくは10〜20重量%であり、少ないと
グラフト重合体同士が凝集しやすくなり、多いと樹脂の
耐衝撃性などの機械的物性が低下する傾向がある グラフト率及びグラフトしない重合体の極限粘度はゴム
質重合体と単量体混合物の比率、重合開始剤の種類及び
量、連鎖移動剤の種類及び量を調節することにより調整
可能である。
【0027】本発明に用いられるスチレン系樹脂(B)
は、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル単量体、及
び必要に応じこれらと共重合可能な他の単量体の混合物
を重合して得られる。
は、芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル単量体、及
び必要に応じこれらと共重合可能な他の単量体の混合物
を重合して得られる。
【0028】芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−
クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチレンなどが
挙げられるが、特にスチレンが好ましく用いられる。こ
れらは1種または2種以上を併用しても良い。
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−
クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチレンなどが
挙げられるが、特にスチレンが好ましく用いられる。こ
れらは1種または2種以上を併用しても良い。
【0029】シアン化ビニル系単量体としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニト
リルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリルが好ま
しい。
ロニトリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロニト
リルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリルが好ま
しい。
【0030】また、これらと共重合可能な他の単量体と
しては、不飽和カルボン酸系単量体、不飽和カルボン酸
無水物系単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、
またはマレイミド系単量体などを用いることができる。
具体的には、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸クロ
ロメチル、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレ
イミドを使用できる。
しては、不飽和カルボン酸系単量体、不飽和カルボン酸
無水物系単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、
またはマレイミド系単量体などを用いることができる。
具体的には、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸クロ
ロメチル、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレ
イミドを使用できる。
【0031】ここで、芳香族ビニル系単量体の割合は全
単量体に対し10〜100重量%、好ましくは60〜9
0重量%、より好ましくは65〜80重量%であり、1
重量%未満では熱可塑性樹脂の機械的物性が悪化するた
め好ましくない。
単量体に対し10〜100重量%、好ましくは60〜9
0重量%、より好ましくは65〜80重量%であり、1
重量%未満では熱可塑性樹脂の機械的物性が悪化するた
め好ましくない。
【0032】シアン化ビニル系単量体の割合は全単量体
に対し0〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
より好ましくは20〜35重量%であり、50重量%を
越える場合は熱可塑性樹脂の成型加工性及び表面外観が
悪化するので好ましくない。
に対し0〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
より好ましくは20〜35重量%であり、50重量%を
越える場合は熱可塑性樹脂の成型加工性及び表面外観が
悪化するので好ましくない。
【0033】また、これらと共重合可能な他のビニル系
単量体は90重量%未満で用いれば本発明の目的を達成
させることが可能である。
単量体は90重量%未満で用いれば本発明の目的を達成
させることが可能である。
【0034】具体的に、本発明に使用されるスチレン系
樹脂としては、ポリスチレン、SAN(スチレン−アク
リロニトリル共重合体)樹脂、スチレン−(メタ)アク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−
(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル
−(メタ)アクリル酸、スチレン−α−メチルスチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル−無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン−N−フェニルマレイミド共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−N−フェニルマレ
イミド共重合体などが挙げられ、これらは2種以上を併
用しても良い。
樹脂としては、ポリスチレン、SAN(スチレン−アク
リロニトリル共重合体)樹脂、スチレン−(メタ)アク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−
(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル
−(メタ)アクリル酸、スチレン−α−メチルスチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル−無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン−N−フェニルマレイミド共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−N−フェニルマレ
イミド共重合体などが挙げられ、これらは2種以上を併
用しても良い。
【0035】上記より選択されるスチレン系樹脂は、塊
状重合、懸濁重合、溶液重合、及び乳化重合等による公
知の方法によって重合される。得られた重合体のメチル
エチルケトン溶媒、30℃の条件で測定した極限粘度は
好ましくは0.30〜1.50dl/g、より好ましく
は0.40〜1.00dl/gである。
状重合、懸濁重合、溶液重合、及び乳化重合等による公
知の方法によって重合される。得られた重合体のメチル
エチルケトン溶媒、30℃の条件で測定した極限粘度は
好ましくは0.30〜1.50dl/g、より好ましく
は0.40〜1.00dl/gである。
【0036】樹脂組成物の製造方法に関しては特に制限
はなく、例えば単軸の押出機で溶融混練するなどの簡便
な方法で製造することができる。
はなく、例えば単軸の押出機で溶融混練するなどの簡便
な方法で製造することができる。
【0037】また、目的に応じて顔料や染料、熱安定
剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑
剤及び可塑剤、帯電防止剤、フィラーなどを添加するこ
ともできる。
剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑
剤及び可塑剤、帯電防止剤、フィラーなどを添加するこ
ともできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
【0039】本発明のグラフト重合体の分析法を以下に
示す。 ・グラフト率 グラフト重合体の所定量M(g)にアセトンを加え、4
時間還流した。この溶液を9,000rpmで30分間
遠心分離後、不溶分を濾過した。この不溶分を60℃で
5時間減圧乾燥し、重量N(g)を測定した。グラフト
率Gは次式により算出した。 G=(N−M×L)/(M×L)×100 ここで、Lはグラフト重合体中のゴム質重合体の含有率
を表す。 ・グラフトしない重合体の量 グラフトしない重合体(f-AS(フリーアクリロニトリ
ル/スチレン重合体の意味))の量(重量%)は、上記
記号を用いて、次式で算出した。 (f-AS)=(M−N)/M×100 ・グラフト重合しない重合体の極限粘度[η] グラフト率測定に使用したアセトン溶液から不溶分を濾
過した後、得られた可溶分をメタノールで抽出した。抽
出した重合体を60℃で3時間減圧乾燥した後、約0.
4gを精秤し、メチルエチルケトンに溶解して100c
cのメチルエチルケトン溶液を調製した。この溶液を用
いて、30℃の恒温槽内で[η]の測定を行った。
示す。 ・グラフト率 グラフト重合体の所定量M(g)にアセトンを加え、4
時間還流した。この溶液を9,000rpmで30分間
遠心分離後、不溶分を濾過した。この不溶分を60℃で
5時間減圧乾燥し、重量N(g)を測定した。グラフト
率Gは次式により算出した。 G=(N−M×L)/(M×L)×100 ここで、Lはグラフト重合体中のゴム質重合体の含有率
を表す。 ・グラフトしない重合体の量 グラフトしない重合体(f-AS(フリーアクリロニトリ
ル/スチレン重合体の意味))の量(重量%)は、上記
記号を用いて、次式で算出した。 (f-AS)=(M−N)/M×100 ・グラフト重合しない重合体の極限粘度[η] グラフト率測定に使用したアセトン溶液から不溶分を濾
過した後、得られた可溶分をメタノールで抽出した。抽
出した重合体を60℃で3時間減圧乾燥した後、約0.
4gを精秤し、メチルエチルケトンに溶解して100c
cのメチルエチルケトン溶液を調製した。この溶液を用
いて、30℃の恒温槽内で[η]の測定を行った。
【0040】なお、最終的に得られた樹脂組成物は、射
出成形法によって成形された後、下記の試験法により諸
物性を測定した。 ・アイゾット衝撃強度(MPa) ASTM D−256 1/2インチ ノッチ付 23℃ ・落錘衝撃強度(J) JISK6745 ・ブツ数 成形前の樹脂ペレット約10gを250℃で加熱プレス
後、延伸することにより厚さ10μmのフィルムを作成
した。このフィルム100×200mm中に含まれてい
るゴム状の塊(ブツ)の数を目視により測定した。表面
外観の優れた滑らかなフィルムの基準はブツ数が100
mm2 あたり1以下の場合であり、この基準を満たして
いれば成形品の表面外観を損なわない。
出成形法によって成形された後、下記の試験法により諸
物性を測定した。 ・アイゾット衝撃強度(MPa) ASTM D−256 1/2インチ ノッチ付 23℃ ・落錘衝撃強度(J) JISK6745 ・ブツ数 成形前の樹脂ペレット約10gを250℃で加熱プレス
後、延伸することにより厚さ10μmのフィルムを作成
した。このフィルム100×200mm中に含まれてい
るゴム状の塊(ブツ)の数を目視により測定した。表面
外観の優れた滑らかなフィルムの基準はブツ数が100
mm2 あたり1以下の場合であり、この基準を満たして
いれば成形品の表面外観を損なわない。
【0041】参考例1 ・グラフト重合体の製造 ジエン系ゴム質重合体の組成を変化させてグラフト重合
体AからFを重合した。 表1に記した組成でジエン系
ゴム質重合体(PBD)のラテックスをガラス製反応容
器に仕込み、さらに撹拌しながらイオン交換水に、溶解
したブドウ糖、ピロリン酸ナトリウム、硫酸第一鉄を仕
込み、窒素で容器内を置換した後、反応容器内の温度を
65℃まで昇温した。
体AからFを重合した。 表1に記した組成でジエン系
ゴム質重合体(PBD)のラテックスをガラス製反応容
器に仕込み、さらに撹拌しながらイオン交換水に、溶解
したブドウ糖、ピロリン酸ナトリウム、硫酸第一鉄を仕
込み、窒素で容器内を置換した後、反応容器内の温度を
65℃まで昇温した。
【0042】この混合液に、表1に示した所定のモノマ
(ST、AN)にtert−ドデシルメルカプタンを混
合した液と、クメンハイドロパーオキサイドのオレイン
酸カリウム水溶液を別々に3時間から4時間にわたって
重合開始から連続滴下した。モノマ混合液及びオレイン
酸カリウム水溶液の滴下がすべて終了した後、さらに撹
拌を1時間継続し反応を完結させ、ここで老化防止剤と
して2,6−ジ−tert−ブチルパラクレゾールを添
加した。重合率は全て95〜99%の範囲であった。
(ST、AN)にtert−ドデシルメルカプタンを混
合した液と、クメンハイドロパーオキサイドのオレイン
酸カリウム水溶液を別々に3時間から4時間にわたって
重合開始から連続滴下した。モノマ混合液及びオレイン
酸カリウム水溶液の滴下がすべて終了した後、さらに撹
拌を1時間継続し反応を完結させ、ここで老化防止剤と
して2,6−ジ−tert−ブチルパラクレゾールを添
加した。重合率は全て95〜99%の範囲であった。
【0043】滴下するtert−ドデシルメルカプタ
ン、クメンハイドロパ−オキサイド、オレイン酸カリウ
ムの量及び滴下速度を適宜に設定することによって、表
1記載のグラフト率と[η]を調整した。
ン、クメンハイドロパ−オキサイド、オレイン酸カリウ
ムの量及び滴下速度を適宜に設定することによって、表
1記載のグラフト率と[η]を調整した。
【0044】得られた重合体のラテックス、即ち重合体
の分散液を硫酸で凝固し、水酸化ナトリウムで中和後、
水洗、脱水、乾燥してグラフト重合体を得た。各グラフ
ト重合体のグラフト率、グラフトしない重合体の量(f
−AS)及びメチルエチルケトン可溶分の極限粘度を表
1にまとめた。表1に示したもののうち、B−4、C−
7、C−8、D−11、D−13、E−16のグラフト
重合体が、本発明の(イ)(ロ)(ハ)の条件を満たす
ものである。
の分散液を硫酸で凝固し、水酸化ナトリウムで中和後、
水洗、脱水、乾燥してグラフト重合体を得た。各グラフ
ト重合体のグラフト率、グラフトしない重合体の量(f
−AS)及びメチルエチルケトン可溶分の極限粘度を表
1にまとめた。表1に示したもののうち、B−4、C−
7、C−8、D−11、D−13、E−16のグラフト
重合体が、本発明の(イ)(ロ)(ハ)の条件を満たす
ものである。
【0045】
【表1】
【0046】・SAN共重合体の製造 スチレン72%、アクリロニトリル28%からなる単量
体混合物を懸濁重合し、SAN共重合体を製造した。こ
の共重合体のメチルエチルケトン可溶分の極限粘度は
0.49dl/gであった。
体混合物を懸濁重合し、SAN共重合体を製造した。こ
の共重合体のメチルエチルケトン可溶分の極限粘度は
0.49dl/gであった。
【0047】実施例1〜10、比較例1〜17 上記参考例で調製したグラフト重合体、SAN共重合体
をそれぞれ表2に示す割合で配合した重合体組成物10
0重量部に、エチレンビスステアリルアミド1.0部、
ジフェニルイソデシルホフファイト0.1部を加え、ヘ
ンシェルミキサーで混合した。次に、40mmφ単軸押
出機により混練温度220℃で押出し、それぞれペレッ
ト化した。アイゾット衝撃試験、落錘衝撃試験を行うた
め、各ペレットについて、成形温度230℃、金型温度
60℃の条件で射出成形し、各試験片を作製した。それ
についての物性の評価結果を表2に示す。
をそれぞれ表2に示す割合で配合した重合体組成物10
0重量部に、エチレンビスステアリルアミド1.0部、
ジフェニルイソデシルホフファイト0.1部を加え、ヘ
ンシェルミキサーで混合した。次に、40mmφ単軸押
出機により混練温度220℃で押出し、それぞれペレッ
ト化した。アイゾット衝撃試験、落錘衝撃試験を行うた
め、各ペレットについて、成形温度230℃、金型温度
60℃の条件で射出成形し、各試験片を作製した。それ
についての物性の評価結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】実施例および比較例より次のことが明らか
である。
である。
【0050】すなわち、本発明の範囲内であるグラフト
重合体を含む樹脂組成物(実施例1〜10)は、いずれ
も滑らかなフィルムが作成でき、100mm2 あたりの
ブツ数も1以下である。これに対し比較例3〜17で
は、ブツが多く出現しフィルム表面は凸凹が目立つ。特
に、ゴム質重合体の含量が高く、かつ[η]の高いグラ
フト重合体を用いた樹脂組成物ほどブツが増大する。こ
の傾向は樹脂組成物中のゴム含量が10%と少ない例に
顕著に現れている。
重合体を含む樹脂組成物(実施例1〜10)は、いずれ
も滑らかなフィルムが作成でき、100mm2 あたりの
ブツ数も1以下である。これに対し比較例3〜17で
は、ブツが多く出現しフィルム表面は凸凹が目立つ。特
に、ゴム質重合体の含量が高く、かつ[η]の高いグラ
フト重合体を用いた樹脂組成物ほどブツが増大する。こ
の傾向は樹脂組成物中のゴム含量が10%と少ない例に
顕著に現れている。
【0051】ゴム質重合体の含量が40%のグラフト重
合体を使用した比較例1では、フィルムのブツは少ない
ものの、アイゾット衝撃などが低下している。また、ゴ
ム質重合体の含量が50重量%のグラフト重合体を使用
した実施例1と比較例2の落錘衝撃強度を比較すると、
極限粘度の低いグラフト重合体の使用に優位性が認めら
れる。ゴム質重合体の含量が85%のものでは、フィル
ムの表面平滑性及び耐衝撃性が著しく低下する。
合体を使用した比較例1では、フィルムのブツは少ない
ものの、アイゾット衝撃などが低下している。また、ゴ
ム質重合体の含量が50重量%のグラフト重合体を使用
した実施例1と比較例2の落錘衝撃強度を比較すると、
極限粘度の低いグラフト重合体の使用に優位性が認めら
れる。ゴム質重合体の含量が85%のものでは、フィル
ムの表面平滑性及び耐衝撃性が著しく低下する。
【0052】さらにグラフト重合体中のグラフトしない
重合体(f−AS)が4%未満である比較例11ではフ
ィルムの表面平滑性及び衝撃強度、特に落錘衝撃強度が
低下する。この傾向はグラフト率が15%以下の場合も
同様である。
重合体(f−AS)が4%未満である比較例11ではフ
ィルムの表面平滑性及び衝撃強度、特に落錘衝撃強度が
低下する。この傾向はグラフト率が15%以下の場合も
同様である。
【0053】
【発明の効果】本発明で特定されるグラフト重合体をS
ANなどに代表されるスチレン系樹脂とブレンドするこ
とにより成形品の表面外観、衝撃強度の著しい向上がみ
られる。
ANなどに代表されるスチレン系樹脂とブレンドするこ
とにより成形品の表面外観、衝撃強度の著しい向上がみ
られる。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)ジエン系ゴム質重合体50〜80重
量部の存在下に芳香族ビニル系単量体10〜99重量
%、シアン化ビニル系単量体1〜50重量%及びこれら
と共重合可能な他のビニル系単量体0〜50重量%から
なる単量体混合物20〜50重量部を重合してなり、か
つ(イ)(ロ)および(ハ)の条件を満足してなるグラ
フト重合体 および(B)芳香族ビニル系単量体10
〜100重量%、シアン化ビニル系単量体0〜50重量
%及びこれらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜9
0重量%からなる単量体混合物を重合してなるスチレン
系樹脂をグラフト重合体(A)1〜99重量部、スチレ
ン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で配合してなる熱
可塑性樹脂組成物。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g - 【請求項2】スチレン系樹脂(B)の極限粘度(メチル
エチルケトン溶媒、30℃測定)が0.30〜1.50
dl/gであることを特徴とする請求項1記載の熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項3】グラフト重合体(A)へのグラフト重合反
応が乳化重合である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項4】ジエン系ゴム質重合体50〜80重量部の
存在下に芳香族ビニル系単量体10〜99重量%、シア
ン化ビニル系単量体1〜50重量%及びこれらと共重合
可能な他のビニル系単量体0〜50重量%からなる単量
体混合物20〜50重量部を重合して、かつ(イ)
(ロ)および(ハ)の条件を満足してなるグラフト重合
体(A)を得る工程 および芳香族ビニル系単量体1
0〜100重量%、シアン化ビニル系単量体0〜50重
量%及びこれらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜
90重量%からなる単量体混合物を重合してスチレン系
樹脂(B)を得る工程、さらに前記グラフト重合体
(A)および前記スチレン系樹脂(B)を、グラフト重
合体(A)1〜99重量部、スチレン系樹脂(B)99
〜1重量部の割合で混合する工程からなる熱可塑性樹脂
組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g - 【請求項5】ジエン系ゴム質重合体50〜80重量部の
存在下に芳香族ビニル系単量体10〜99重量%、シア
ン化ビニル系単量体1〜50重量%及びこれらと共重合
可能な他のビニル系単量体0〜50重量%からなる単量
体混合物20〜50重量部を重合して得られたグラフト
重合体(A)および芳香族ビニル系単量体10〜100
重量%、シアン化ビニル系単量体0〜50重量%及びこ
れらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜90重量%
からなる単量体混合物を重合して得られるスチレン系樹
脂(B)を、グラフト重合体(A)1〜99重量部、ス
チレン系樹脂(B)99〜1重量部の割合で混合する工
程からなる熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 (イ)グラフト重合体のグラフト率が15%以上 (ロ)グラフト重合体のアセトン可溶分が4〜30重量
% (ハ)該可溶分の極限粘度(メチルエチルケトン溶媒、
30℃測定)が0.05〜0.25dl/g
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4769496A JPH09241452A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4769496A JPH09241452A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09241452A true JPH09241452A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12782398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4769496A Pending JPH09241452A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09241452A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007135852A1 (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Umg Abs, Ltd. | 熱可塑性樹脂組成物および複合成形品 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP4769496A patent/JPH09241452A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007135852A1 (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Umg Abs, Ltd. | 熱可塑性樹脂組成物および複合成形品 |
| US8147977B2 (en) | 2006-05-19 | 2012-04-03 | Umg Abs, Ltd. | Thermoplastic resin composition and composite molded product |
| TWI421293B (zh) * | 2006-05-19 | 2014-01-01 | Umg Abs股份有限公司 | A thermoplastic resin composition and a composite molded article |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN105612214B (zh) | 热塑性树脂组合物以及由该组合物制备的热塑性树脂模制品 | |
| JP3191942B2 (ja) | 高衝撃強度を有する熱可塑性樹脂の製造方法 | |
| EP1778737A1 (en) | Method for preparing rubber-reinforced thermoplastic resin, and rubber-reinforced themoplastic resin composition using the same | |
| JPH0791341B2 (ja) | マレイミド系共重合体およびその製造方法 | |
| JP4327198B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP3561088B2 (ja) | ゴム含有樹脂組成物を用いてなるスチレン系樹脂組成物 | |
| JPH08319327A (ja) | ゴム状重合体およびそれを用いたabs系樹脂 | |
| JPH09241452A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPH0415821B2 (ja) | ||
| JPS6347744B2 (ja) | ||
| KR100205059B1 (ko) | 도장성과 가공성이 우수한 내열성 열가소성 수지의 제조방법 | |
| JP3349859B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 | |
| JPH0379386B2 (ja) | ||
| JP4159899B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 | |
| JP7601627B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| KR100580966B1 (ko) | 열가소성 엘라스토머계 그라프트 중합체 조성물 | |
| JP3941152B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 | |
| JPH10330565A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JPH0762099B2 (ja) | 樹脂組成物の製法 | |
| JPH1030047A (ja) | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 | |
| JPH086013B2 (ja) | 高光沢樹脂組成物 | |
| JP2025533736A (ja) | 樹脂組成物 | |
| JPH062854B2 (ja) | 耐熱性樹脂組成物 | |
| JPS61235450A (ja) | 樹脂組成物 | |
| JPH09278980A (ja) | 樹脂組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040408 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040831 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050111 |