JPH09241502A - ポリアミドおよびポリオレフィンを基材とするフィルム - Google Patents

ポリアミドおよびポリオレフィンを基材とするフィルム

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JPH09241502A
JPH09241502A JP9019300A JP1930097A JPH09241502A JP H09241502 A JPH09241502 A JP H09241502A JP 9019300 A JP9019300 A JP 9019300A JP 1930097 A JP1930097 A JP 1930097A JP H09241502 A JPH09241502 A JP H09241502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔あきを生じない優れた曲げ抵抗性を呈する
フィルムを提供する。 【解決手段】 ・少なくとも1つのポリアミド(A)
と、 ・ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを含む
少なくとも1つのポリマー(B)と、 ・少なくとも1つのポリオレフィン(C)と、 ・少なくとも1つの官能化ポリオレフィン(D)と、を
含み、かつ、衝撃強度(ダート試験)が、(A)、
(C)、および(D)を同じ比率で含むが(B)を含ま
ないフィルムの衝撃強度よりも大きい、ことを特徴とす
る組成物を含んでなるフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドおよび
ポリオレフィンを基材とする組成物を含んでなるフィル
ムに関し、特に、 ・少なくとも1つのポリアミド(A)と、 ・ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを含む
少なくとも1つのポリマー(B)と、 ・少なくとも1つのポリオレフィン(C)と、 ・少なくとも1つの官能化ポリオレフィン(D)と、を
含み、かつ、衝撃強度(ダート試験)が、(A)、
(C)、および(D)を同じ比率で含むが(B)を含ま
ないフィルムの衝撃強度よりも大きい、ことを特徴とす
る組成物に関する。
【0002】本発明の組成物はまた、ポリアミドマトリ
ックスを有する構造によって特徴づけられる。すなわ
ち、本発明の組成物は、本質的にポリアミドの性質を保
持している。
【0003】
【従来の技術】先行技術として、特開平04−314,
741号明細書には、(i)ポリアミド−6と(ii)ポ
リエーテルエステルアミドとの混合物を含んでなるフィ
ルムが記載されている。このポリエーテルエステルアミ
ドは、ポリテトラメチレングリコールブロックとカルボ
ン酸末端を含有するポリアミドブロックとの縮合によっ
て得られるブロックポリマーである。ポリアミドブロッ
クは、ポリカプロラクタム(PA−6)またはポリドデ
カラクタム(PA−12)から生成させる。ポリエーテ
ルエステルアミドの量は、混合物の重量に対して0.5
〜9重量%である。
【0004】このフィルムの性質として、MIL−B−
131 F規格の方法101 cに従った0℃における曲
げに対する耐性が挙げられる。この方法は、屈曲操作を
1000回繰り返すことによって生じた孔の数を測定す
るものである。ポリエーテルエステルアミドの量が少な
すぎると、孔あきが顕著になり、一方、ポリエーテルエ
ステルアミドの量が多すぎると、フィルムの透明性およ
び機械的性質が低下する。
【0005】この先行技術では、ポリアミドブロックと
ポリエーテルブロックとの重量比が45/55〜30/
70の範囲にあるポリエーテルエステルアミドを使用し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】食品工業で使用される
ポリアミドフィルムとしては、冷凍食品を包装するため
に、特に低温において良好な曲げ抵抗性を呈するものが
有用である。しかしながら、冷凍製品(または冷凍され
る製品)を包装するためのフィルムには、こうした製品
の突出部または鋭いエッジに起因した孔あきに対する耐
性を持たせることが必要不可欠である。また、冷凍製品
の輸送中、またはその取り扱い中に、こうした突出部お
よび鋭いエッジによるフィルムの孔あきが生じないよう
にすることも重要である。
【0007】こうした性質はまた、滅菌された医療用具
の包装においても求められている。実際に、フィルムの
孔あきが起これば、空気が入り込んで汚染されてしまう
だろう。従って、本発明の目的は、孔あきを生じない優
れた曲げ抵抗性を呈するフィルムを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、所定の高
さからフィルム上へパンチを落下させる衝撃強度試験
(ダート試験)が、こうした強さに最もよく対応する試
験であることを見出した。方法Aまたは方法Bに従っ
て、ダート試験を行うことができる。
【0009】本発明は、この知見に基づいてなされたも
のである。すなわち、本発明は、 ・少なくとも1つのポリアミド(A)と、 ・ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを含む
少なくとも1つのポリマー(B)と、 ・少なくとも1つのポリオレフィン(C)と、 ・少なくとも1つの官能化ポリオレフィン(D)と、を
含み、かつ、衝撃強度(ダート試験)が、(A)、
(C)、および(D)を同じ比率で含むが(B)を含ま
ないフィルムの衝撃強さよりも大きい、ことを特徴とす
る組成物を含んでなるフィルムを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】ポリアミド(A)とは、以下の縮
合物を意味するものと解釈する: ・1つ若しくは多数のアミノ酸(例えば、アミノカプロ
ン酸、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸など)、または1つ若しく
は多数のラクタム(例えば、カプロラクタム、エナント
ラクタム、ラウリルラクタムなど)の縮合物; ・ジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン、ドデカ
メチレンジアミン、メタ−キシリレンジアミン、ビス−
(p−アミノシクロヘキシル)メタン、トリメチルヘキ
サメチレンジアミンなど)と、二酸(例えば、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、スベ
リン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸など)との
1つもしくは多数の塩または混合物の縮合物; ・いくつかのこれらのモノマーの混合物(ただし、コポ
リアミド、例えば、カプロラクタムとラウリルラクタム
とを縮合させたPA−6/12、を形成するもの)の縮
合物。
【0011】ポリアミドの混合物を使用することもでき
る。PA−6およびPA−6,6を使用するのが有利で
ある。ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを
含有するポリマーは、反応性末端を含有するポリアミド
配列と、反応性末端を含有するポリエーテル配列とを共
重縮合することによって得られるが、特に、以下の組み
合わせが良い: 1)ジアミン鎖末端を含有するポリアミド配列と、ジカ
ルボキシル鎖末端を含有するポリオキシアルキレン配列
との共重縮合; 2)ジカルボキシル鎖末端を含有するポリアミド配列
と、α,ω−ジヒドロキシル化脂肪族ポリオキシアルキ
レン配列(ポリエーテルジオールとして知られている)
のシアノエチル化および水素化によって得られるジアミ
ン鎖末端を含有するポリオキシアルキレン配列との共重
縮合; 3)ジカルボキシル鎖末端を含有するポリアミド配列
と、ポリエーテルジオールとの共重縮合。この特定の組
み合わせで得られる生成物は、ポリエーテルエステルア
ミドである。
【0012】ジカルボキシル鎖末端を含有するポリアミ
ド配列は、例えば、鎖長制限用ジカルボン酸の存在下
で、ラクタムから生じるα,ω−アミノカルボン酸を縮
合するか、またはジカルボン酸とジアミンとを縮合する
ことによって得られる。ポリアミド−12からポリアミ
ドブロックを形成するのが有利である。ポリアミド配列
の数平均分子量Mnは、300〜15,000、好まし
くは600〜5,000の範囲である。ポリエーテル配
列の数平均分子量Mnは、100〜6,000、好まし
くは200〜3,000の範囲である。
【0013】ポリアミドブロックとポリエーテルブロッ
クとを含有するポリマーにはまた、ランダムに分布する
単位を含めることができる。ポリエーテルと、ポリアミ
ドブロックの前駆物質との同時反応によって、こうした
ポリマーを調製することができる。例えば、ポリエーテ
ルジオール、ラクタム(またはα,ω−アミノ酸)及び
鎖長制限用の二酸を少量の水の存在下で反応させること
ができる。こうして得られるポリマーは、本質的に、非
常に長さの異なるポリエーテルブロック及びポリアミド
ブロックを有するとともに、ランダムに反応した種々の
反応物が、ポリマー鎖に沿って、統計的に分布したもの
となる。
【0014】ポリアミドブロック及びポリエーテルブロ
ックを含有するこれらのポリマーが、予め調製しておい
たポリアミド配列とポリエーテル配列との共重縮合に由
来するものであっても、または一段反応に由来するもの
であっても、いずれにしても、例えば、これらのポリマ
ーのショアーD型硬度を20〜75、有利な範囲として
は30〜70とすることができるとともに、25℃にお
いてメタクレゾール中で測定される極限粘度数を、0.
8〜2.5の範囲とすることができる。
【0015】ポリエーテルブロックが、ポリエチレング
リコールから誘導されるものであっても、ポリプロピレ
ングリコールから誘導されるものであっても、またはポ
リテトラメチレングリコールから誘導されるものであっ
ても、いずれにしても、そのまま使用してカルボキシル
末端を含有するポリアミドブロックと共重縮合するか、
またはアミノ化してポリエーテルジアミンへ変換し、カ
ルボキシル末端を含有するポリアミドブロックと縮合す
るか、のどちらかである。また、ポリエーテルブロック
を、ポリアミド前駆物質および鎖長制限剤と混合するこ
とによって、統計的に分布した単位を有するポリアミド
ブロックとポリエーテルブロックとを含有してなるポリ
マーを調製することもできる。
【0016】ポリアミドブロックとポリエーテルブロッ
クとを含有するポリマーは、米国特許第4,331,7
86号、同第4,115,475号、同第4,195,
015号、同第4,839,441号、同第4,86
4,014号、同第4,230,838号、および同第
4,332,920号の各明細書に記載されている。ポ
リエーテルとしては、例えば、ポリエチレングリコール
(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ま
たはポリテトラメチレングリコール(PTMG)が挙げ
られる。PTMGは、ポリテトラヒドロフラン(PTH
F)としても知られている。
【0017】ポリエーテルブロックが、ポリアミドブロ
ックとポリエーテルブロックとをジオールまたはジアミ
ンの形で含有するポリマーの鎖中に導入されているか否
かにかかわらず、こうしたポリエーテルブロックを、単
に、PEGブロックもしくはPPGブロック、またはそ
の他にPTMGブロックと呼ぶ。ポリエーテルブロック
が、異なる単位(例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、またはその他テトラメチレングリコー
ル、から誘導される単位など)を含有する場合でも、本
発明の範囲を逸脱するものではない。
【0018】ポリアミドブロックは、ポリアミド(A)
と同じ単位を包含することが好ましい。ポリアミドブロ
ックとポリエーテルブロックとを含有するポリマーは、
単一の型のポリアミドブロックと単一の型のポリエーテ
ルブロックとを包含することが好ましい。PA−6ブロ
ックとPTMGブロックとを含有するポリマーを使用す
るのが有利である。
【0019】また、ポリアミドブロックとポリエーテル
ブロックとを含有するポリマー2種から成る混合物を使
用することも可能である。ポリアミドブロックとポリエ
ーテルブロックとを含有するポリマーは、ポリアミドが
重量的に主成分となるようにするのが有利である。すな
わち、ブロックの形態をとり、場合によっては鎖中に統
計的な分布をするポリアミドの量が、ポリアミドブロッ
クとポリエーテルブロックとを含有するポリマーの50
重量%以上を占めるのが有利である。ポリアミドの量と
ポリエーテルの量は、それらの比(ポリアミド/ポリエ
ーテル)が50/50〜80/20であるのが有利であ
る。
【0020】同じポリマー(B)中のポリアミドブロッ
クおよびポリエーテルブロックの数平均分子量Mnを、
それぞれ1000/1000、1300/650、20
00/1000、2600/650、および4000/
1000とすることが好ましい。ポリオレフィン(C)
は、オレフィン単位(例えば、エチレン、プロピレン、
もしくは1−ブテン単位、または任意の他のα−オレフ
ィン単位など)を含むポリマーである。ポリオレフィン
(C)としては、例えば、以下の化合物が挙げられる: ・ポリエチレン(例えば、LDPE、HDPE、LLD
PE、またVLDPEなど)、ポリプロピレン、エチレ
ン/プロピレン共重合体、EPR(エチレン/プロピレ
ンゴム)、またはその他にPEメタロセン; ・スチレン/エチレン−ブテン/スチレン(SEBS)
ブロック共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレン
(SBS)ブロック共重合体、スチレン/イソプレン/
スチレン(SIS)ブロック共重合体、スチレン/エチ
レン−プロピレン/スチレンブロック共重合体、または
エチレン/プロピレン/ジエン(EPDM)ブロック共
重合体; ・不飽和カルボン酸の塩もしくはエステル、または飽和
カルボン酸のビニルエステルから選ばれる少なくとも1
つの化合物と、エチレンとの共重合体。
【0021】ポリオレフィン(C)を、LLDPE、V
LDPE、ポリプロピレン、エチレン/ビニルアセテー
ト共重合体、またはエチレン/アルキル(メタ)アクリ
レート共重合体から選ぶのが有利である。有利な範囲と
して、相対密度を、0.86〜0.965、またメルト
フローインデックス(MFI)を0.3〜40とするこ
とができる。
【0022】官能化ポリオレフィン(D)は、α−オレ
フィン単位と、エポキシドまたはカルボン酸またはカル
ボン酸無水物単位とを含むポリマーである。官能化ポリ
オレフィン(D)としては、例えば、不飽和エポキシド
(グリシジル(メタ)アクリレートなど)でグラフトし
た、またカルボン酸((メタ)アクリル酸など)でグラ
フトした、またはその他に不飽和カルボン酸無水物(無
水マレイン酸など)でグラフトした、上述のポリオレフ
ィン(C)が挙げられる。
【0023】また、官能化ポリオレフィン(D)とし
て、次の化合物も利用できる: ・エチレンと、不飽和エポキシドと、場合によっては不
飽和カルボン酸のエステルもしくは塩または飽和カルボ
ン酸のビニルエステルとの共重合体。こうした共重合体
としては、例えば、エチレン/ビニルアセテート/グリ
シジル(メタ)アクリレート共重合体またはエチレン/
アルキル(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)ア
クリレート共重合体が挙げられる; ・エチレンと、不飽和カルボン酸無水物および/または
不飽和カルボン酸(金属(Zn)またはアルカリ金属
(Li)で部分的に中和することもできる)と、場合に
よっては不飽和カルボン酸エステルまたは飽和カルボン
酸ビニルエステルとの共重合体。こうした共重合体とし
ては、例えば、エチレン/ビニルアセテート/無水マレ
イン酸共重合体、もしくはエチレン/アルキル(メタ)
アクリレート/無水マレイン酸共重合体、またはその他
にエチレン/ZnもしくはLi(メタ)アクリレート/
無水マレイン酸共重合体が挙げられる; ・不飽和カルボン酸無水物でグラフトまたは共重合して
から、モノアミノ化されたポリアミド(またはポリアミ
ドオリゴマー)と縮合させたポリエチレン、ポリプロピ
レン、またはエチレン−プロピレン共重合体。こうした
化合物は、欧州特許第342,066号明細書に記載さ
れている。
【0024】官能化ポリオレフィン(D)を、エチレン
/アルキル(メタ)アクリレート/無水マレイン酸共重
合体、エチレン/ビニルアセテート/無水マレイン酸共
重合体、または大部分がプロピレンから形成されるとと
もに、無水マレイン酸でグラフトしてから、モノアミノ
化されたポリアミド−6もしくはモノアミノ化されたカ
プロラクタムオリゴマーと縮合させたエチレン−プロピ
レン共重合体、から選ぶのが有利である。
【0025】官能化ポリオレフィン(D)は、40重量
%までのアルキル(メタ)アクリレートと、10重量%
までの無水マレイン酸とを含むエチレン/アルキル(メ
タ)アクリレート/無水マレイン酸共重合体であること
が好ましい。アルキル(メタ)アクリレートを、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、メチルメ
タクリレート、およびエチルメタクリレートから選ぶこ
とができる。
【0026】種々の成分の重量比を、全体を100%と
して、50%≦A+B≦80% かつ 20%≦C+D
≦50%とするのが有利である。本発明の他の態様にお
いて、このA+Bの重量比は、0.06≦A/B≦1
5、好ましくは、0.5≦A/B≦15である。
【0027】(D)の量は、それに含まれる官能基の数
と、その官能基の反応性とに依存する。(D)に、官能
基がほとんど含まれていない場合は、大量の(D)が必
要となる。1〜10重量%の無水マレイン酸、グリシジ
ルメタクリレートまたは(メタ)アクリル酸を有する共
重合体に関して、(D)の量は、 0.1≦D/C≦0.5 である。
【0028】特に好ましい組成物は、以下の組成を持つ
ものである: 55%≦A+B≦80% 20%≦C+D≦45% (全体を100%とする) 0.5≦A/B≦15 0.2≦D/C≦0.4 (A)はPA−6またはPA−6,6 (B)はPA−6ブロックとPTMGブロックとを含有
する共重合体 (C)はVLDPE (D)はエチレン/(メタ)アルキルアクリレート/無
水マレイン酸共重合体。
【0029】他の好ましい組成物は、以下の組成を持つ
ものである: (A)、(B)、(C)、および(D)の比率は、上記
と同様であって、 (A)はPA−6またはPA−6,6 (B)はPA−6ブロックとPTMGブロックとを含有
する共重合体 (C)はポリプロピレン (D)は、大部分がプロピレンから形成されるととも
に、無水マレイン酸でグラフトしてから、モノアミノ化
されたポリアミド−6またはモノアミノ化されたカプロ
ラクタムオリゴマーと縮合させたエチレン−プロピレン
共重合体。
【0030】また、本発明のこうした組成物へ、充填
剤、難燃剤、剥離剤もしくは粘着防止剤、酸化防止剤、
または耐紫外線剤、を配合することもできる。本発明の
組成物は、熱可塑性物質に対する通常の技術に従って、
溶融状態で混合(二軸スクリュー混合、バス(Bus
s)一軸スクリュー混合)することによって調製され
る。
【0031】本発明者らは、本発明の組成物を用いて製
造されるフィルムが、非常に良好な衝撃強度と、非常に
良好な曲げ抵抗性とを有することをも見い出した。本発
明のフィルムは、ポリマー(A)〜(D)を溶融状態で
混合してから、平板形または円筒形の成形型中で押出吹
込成形または押出を行うことによって、作製可能であ
る。衝撃強度は、(B)の量と共に増加する。
【0032】フィルムの厚さを、10〜300μmとす
ることができる。本発明者らは、本発明のフィルムを製
造するための組成物が押出機中で得られ、得られた組成
物をフィルム製造用装置へ供給できることを見い出し
た。ポリマー(A)、(B)、(C)、および(D)
を、押出機へ供給するだけで十分であり、予めこれらの
ポリマーを混合したり、またはマスターバッチを調製す
る必要はない。
【0033】
【実施例】以下の実施例で使用される記号の意味は、次
の通りである:PA−6とは、MFIが(235℃/
2.16kgにおいて)17〜20であるポリアミド−
6を指す;ペバックス1(Pebax1)とは、Mnが1300
のPA−6ブロックとMnが650のPTMGブロック
とを含有し、ショアーD型硬度が56であり、さらに
0.8g/100mlの初期濃度で25℃においてメタ
−クレゾール中で測定される極限粘度数が1.38であ
る共重合体を指す;VLDPEとは、極低密度(0.9
00)で、MFIが(190℃/2.16kgにおい
て)0.8であるポリマーを指す;ローテイダー1(Lot
ader1)とは、重量組成が90.9/6/3.1で、MF
Iが(190℃/2.16kgにおいて)5であるエチ
レン/ブチルアクリレート/無水マレイン酸共重合体を
指す;PPとは、MFIが(235℃/2.16kgに
おいて)1.5〜2であるポリプロピレンを指す;BC
とは、12重量%のエチレンを含有するとともに、無水
マレイン酸(主鎖に対して1%のMAH)でグラフトし
てから、モノアミノ化されたカプロラクタムオリゴマー
(重合度が22で、このオリゴマーの量は主鎖に対して
25%である)と縮合させてなるエチレン/プロピレン
を主鎖とする共重合体を指す。
【0034】(実施例1〜9)厚さ55μmのフィルム
を製造した。その組成を表1に示す。比率は重量比であ
る。これらのフィルムを、相対湿度(RH)50%の雰
囲気中で23℃において48時間状態調節した。
【0035】試験結果を、表2、3、および4に記す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明のフィルムは、優れた落槍衝撃強
さを有するため、孔あきを生じない良好な包装材を提供
することが可能である。本発明のフィルムはまた、
(A)、(C)、および(D)を同じ比率で含むが
(B)を含まないフィルムと比較して、改良された引裂
強度を呈する。この改良は、引裂の方向が押出の方向と
平行または垂直のいずれの場合にも見られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/06 C08L 33/06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ・少なくとも1つのポリアミド(A)
    と、 ・ポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを含む
    少なくとも1つのポリマー(B)と、 ・少なくとも1つのポリオレフィン(C)と、 ・少なくとも1つの官能化ポリオレフィン(D)と、を
    含み、かつ、 衝撃強度(ダート試験)が、(A)、(C)、および
    (D)を同じ比率で含むが(B)を含まないフィルムの
    衝撃強度よりも大きい、ことを特徴とする組成物を含ん
    でなるフィルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド(A)がPA−6または
    PA−6,6であることを特徴とする請求項1記載のフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリマー(B)が、PA−6ブロッ
    クとPTMGブロックとを含有する共重合体であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 前記ポリオレフィン(C)が、LLDP
    E、VLDPE、ポリプロピレン、エチレン/ビニルア
    セテート共重合体、またはエチレン/アルキル(メタ)
    アクリレート共重合体から選ばれることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1つに記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 前記官能化ポリオレフィン(D)が、エ
    チレン/アルキル(メタ)アクリレート/無水マレイン
    酸共重合体、エチレン/ビニルアセテート/無水マレイ
    ン酸共重合体、または大部分がプロピレンから形成され
    るとともに、無水マレイン酸でグラフトしてから、モノ
    アミノ化されたポリアミド−6もしくはモノアミノ化さ
    れたカプロラクタムオリゴマーと縮合させたエチレン−
    プロピレン共重合体、から選ばれることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1つに記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 全体を100%(重量単位)として、 50%≦A+B≦80%、かつ20%≦C+D≦50
    %、であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    つに記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 重量単位で、 0.06≦A/B≦15、好ましくは0.5≦A/B≦
    15、であることを特徴とする請求項6記載のフィル
    ム。
  8. 【請求項8】 重量単位で、 0.1≦D/C≦0.5、であることを特徴とする請求
    項6または7に記載のフィルム。
  9. 【請求項9】 全体を100%として、 55%≦A+B≦80%、かつ20%≦C+D≦45
    %、であり、 0.5≦A/B≦15、かつ0.2≦D/C≦0.4、
    であるとともに、 (A)はPA−6もしくはPA−6,6であり、 (B)はPA−6ブロックとPTMGブロックとを含有
    する共重合体であり、 (C)はVLDPEであり、 (D)はエチレン/アルキル(メタ)アクリレート/無
    水マレイン酸共重合体である、ことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1つに記載のフィルム。
  10. 【請求項10】 全体を100%として、 55%≦A+B≦80%、かつ20%≦C+D≦45
    %、であり、 0.5≦A/B≦15、かつ0.2≦D/C≦0.4、
    であるとともに、 (A)はPA−6もしくはPA−6,6であり、 (B)はPA−6ブロックとPTMGブロックとを含有
    する共重合体であり、 (C)はポリプロピレンであり、 (D)は、大部分がプロピレンから形成されるととも
    に、無水マレイン酸でグラフトしてから、モノアミノ化
    されたポリアミド−6もしくはモノアミノ化されたカプ
    ロラクタムオリゴマーと縮合させたエチレン−プロピレ
    ン共重合体である、ことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1つに記載のフィルム。
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