JPH09246194A - 有機金属化合物原料用容器、有機金属化合物原料用複合容器および有機金属化学気相成長装置 - Google Patents

有機金属化合物原料用容器、有機金属化合物原料用複合容器および有機金属化学気相成長装置

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JPH09246194A
JPH09246194A JP8075220A JP7522096A JPH09246194A JP H09246194 A JPH09246194 A JP H09246194A JP 8075220 A JP8075220 A JP 8075220A JP 7522096 A JP7522096 A JP 7522096A JP H09246194 A JPH09246194 A JP H09246194A
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Hideto Ishikawa
秀人 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体の有機金属化合物原料を用いる場合でも
原料の使用効率が高い有機金属化合物原料用容器を提供
する。また、複数の有機金属化合物原料用容器の温度を
ほぼ等しくする。 【解決手段】 固体の有機金属化合物原料21、31を
収納した半円筒状の形状を有するバブラ2、3を取り外
し可能な状態で互いに結合して同一の恒温槽に入れる。
バブラ2、3にガス導入管22、32およびガス排出管
23、33を設け、ガス排出管23、33を有機金属化
合物原料21、31中に達する長さにする。ガス排出管
23およびガス導入管32を互いに接続してバブラ2、
3を連通させ、直列に接続する。他の例ではバブラ2、
3を連通させず互いに独立して使用する。有機金属化合
物原料21、31が液体の場合には、ガス導入管22、
32を液面下に達する長さにし、ガス排出管23、33
を液面に達しない長さにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機金属化合物
原料用容器、有機金属化合物原料用複合容器および有機
金属化学気相成長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体の気相成長装置として、従
来、有機金属化学気相成長(MOCVD)装置が知られ
ている。図5は、このMOCVD装置において用いられ
る液体の有機金属化合物原料用容器、すなわちバブラを
示す。ここで、図5Aは平面図、図5Bは図5AのB−
B線に沿っての断面図を示す。図5に示すように、この
従来のバブラ100は円筒状の形状を有している。この
バブラ100は気密性を有し、その内部に液体の有機金
属化合物原料101が収納されている。このバブラ10
0の上部には、これとほぼ垂直にガス導入管102およ
びガス排出管103がそれぞれ接続されている。ガス導
入管102は、バブラ100内に収納された有機金属化
合物原料101の液面下に達する長さを有する。また、
ガス排出管103は、バブラ100内に収納された有機
金属化合物原料101の液面に達しない上部に位置す
る。符号104は、このバブラ100に有機金属化合物
原料101を充填するための充填管を示す。ここで、ガ
ス導入管102、ガス排出管103および充填管104
は、いずれもハンドバルブ(図示せず)により遮断可能
な構造となっているとともに、気密性を保持して接続可
能な、例えばメタルパッキンを用いる接続ジョイント
(図示せず)により終端されている。
【0003】この従来のバブラ100においては、MO
CVD装置の水素(H2 )純化装置(図示せず)からの
H2 ガスがキャリアガスとして、ガス導入管102を通
じて有機金属化合物原料101中に導入される。このと
き、キャリアガスにより有機金属化合物原料101がバ
ブリングされて、その蒸気圧分の原料ガスがキャリアガ
スとともにガス排出管103からMOCVD装置のリア
クトラインを通じて反応器(ともに図示せず)に供給さ
れる。
【0004】以上は、液体の有機金属化合物原料101
を用いる場合についてであるが、トリメチルインジウム
のような固体の有機金属化合物原料を用いる場合には、
バブリングによる原料ガスの供給を行うことができな
い。このため、固体の有機金属化合物原料を用いる場合
には、この固体の有機金属化合物原料を昇華させること
により蒸気圧分の原料ガスの供給が行われる。この場
合、この固体の有機金属化合物原料の結晶の形状を工夫
することによりその表面積を増大させ、この固体の有機
金属化合物原料を効率的に昇華させることにより、蒸気
圧の安定化を図る試みがなされている。
【0005】しかしながら、上述の図5に示したバブラ
100において、液体の有機金属化合物原料101の代
わりに固体の有機金属化合物原料を収納した場合には、
その使用がある程度進むと、バブラ100の内部に固体
の有機金属化合物原料が充分残っているにもかかわら
ず、突然蒸気圧が下がるという問題があった。これは、
使用が進むにつれて固体の有機金属化合物原料の結晶の
形状が変化することが大きな要因として考えられる。
【0006】この対策として、固体の有機金属化合物原
料を用いる場合には、バブラのガス導入管とガス排出管
との使い方を図5に示したバブラ100と逆にする試み
がなされている。すなわち、図6に示すように、バブラ
200の内部に固体の有機金属化合物原料201が収納
されている。ここで、図6Aは平面図、図6Bは図6A
のB−B線に沿っての断面図である。このバブラ200
の上部には、これとほぼ垂直にガス導入管202および
ガス排出管203がそれぞれ接続されている。ここで、
ガス排出管203は、バブラ200内の有機金属化合物
原料201の内部に達する長さを有している。また、ガ
ス導入管202は、バブラ200内の有機金属化合物原
料201の内部に達しない上部に位置する。この場合、
有機金属化合物原料201が固体であるので、ガス排出
管203がこの有機金属化合物原料201中にディッピ
ングされていても、ガス排出管203に有機金属化合物
原料201が流入することがない。これにより、図5に
示したバブラ100を用いる場合よりも、固体の有機金
属化合物原料201の使用効率が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図6に示したバブラ200を用いた場合、固体の有機金
属化合物原料201の使用効率をある程度高めることは
できるものの、圧力が安定な状態で原料ガスを供給する
ことができる限界のときの固体の有機金属化合物原料2
01の残量を、図5に示したバブラ100に液体の有機
金属化合物原料101を収納して使用したときのこの有
機金属化合物原料101の残量と同程度にまですること
はできなかった。このため、固体の有機金属化合物原料
201の残量がかなりあるにもかかわらず、高価な有機
金属化合物原料201を交換せざるを得なかった。
【0008】一方、MOCVD装置において、成長させ
る化合物半導体の組成制御の観点から、同種の有機金属
化合物原料が収納された複数のバブラを使用し、これら
のバブラから同種の原料ガスを供給する場合がある。と
ころが、各バブラが入れられた恒温槽毎に微妙に保持温
度が異なるので、各バブラから得られる蒸気圧が異な
る。したがって、化合物半導体の成長を行う際の組成制
御に、その点を考慮に入れなければならず、成長条件が
制限されるなど、好ましくなかった。
【0009】したがって、この発明の目的は、固体の有
機金属化合物原料を用いる場合でも、原料の使用効率が
高い有機金属化合物原料用容器、有機金属化合物原料用
複合容器およびそれを用いた有機金属化学気相成長装置
を提供することにある。この発明の他の目的は、複数の
有機金属化合物原料用容器の温度をほぼ等しくすること
ができる有機金属化合物原料用容器、有機金属化合物原
料用複合容器およびそれを用いた有機金属化学気相成長
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による有機金属化合物原料用
容器は、半円筒状の形状を有することを特徴とするもの
である。言い換えると、この有機金属化合物原料用容器
は、円筒をその中心軸を通る平面で二分割したときの一
方の部分に対応した形状を有する。
【0011】この発明の第2の発明による有機金属化合
物原料用複合容器は、半円筒状の形状を有する第1の有
機金属化合物原料用容器と、半円筒状の形状を有する第
2の有機金属化合物原料用容器とからなり、第1の有機
金属化合物原料用容器と第2の有機金属化合物原料用容
器とはそれらの平坦な側面で互いに結合していることを
特徴とするものである。
【0012】この発明の第3の発明による有機金属化合
物原料用複合容器は、半円筒状の形状を有する第1の有
機金属化合物原料用容器と、半円筒状の形状を有する第
2の有機金属化合物原料用容器とからなり、第1の有機
金属化合物原料用容器と第2の有機金属化合物原料用容
器とはそれらの平坦な側面で互いに結合しており、か
つ、互いに連通していることを特徴とするものである。
【0013】この発明の第4の発明による有機金属化合
物原料用複合容器は、円筒をその中心軸に対して平行な
平面で複数に分割したときの各分割部に対応した形状を
有する複数の有機金属化合物原料用容器からなり、複数
の有機金属化合物原料用容器が全体として円筒状の形状
をなすように互いに結合していることを特徴とするもの
である。
【0014】この発明の第5の発明による有機金属化学
気相成長装置は、半円筒状の形状を有する第1の有機金
属化合物原料用容器と、半円筒状の形状を有する第2の
有機金属化合物原料用容器とからなり、第1の有機金属
化合物原料用容器と第2の有機金属化合物原料用容器と
はそれらの平坦な側面で互いに結合している有機金属化
合物原料用複合容器を有することを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明の第6の発明による有機金属化学
気相成長装置は、半円筒状の形状を有する第1の有機金
属化合物原料用容器と、半円筒状の形状を有する第2の
有機金属化合物原料用容器とからなり、第1の有機金属
化合物原料用容器と第2の有機金属化合物原料用容器と
はそれらの平坦な側面で互いに結合しており、かつ、互
いに連通している有機金属化合物原料用複合容器が有す
ることを特徴とするものである。
【0016】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、半円筒状の形状を有する二つの有機金属化合物原料
用容器をそれらの平坦な側面で互いに結合することによ
り、全体として円筒状の形状にすることができ、これら
の有機金属化合物原料用容器を同一の恒温槽に入れるこ
とができる。これらの二つの有機金属化合物原料用容器
は、互いに独立して用いることもできるし、直列に接続
してたがいに連通した一つの有機金属化合物原料用複合
容器とすることもできる。後者の場合には、固体の有機
金属化合物原料を用いる場合にも、上流側の有機金属化
合物原料用容器内の有機金属化合物原料をほぼ完全に使
用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0018】まず、この発明の第1の実施形態について
説明する。図1は、この第1の実施形態によるMOCV
D装置の構成例を示す略線図である。図1に示すよう
に、このMOCVD装置においては、H2 純化装置1に
より高純度化されたH2 ガスがキャリアガスとしてバル
ブV1 を通じてバブラ2〜5のそれぞれに供給される。
符号V2 、V3 、V4 はバブラ2〜5のそれぞれに接続
されたバルブを示す。バブラ2〜5の中には、化合物半
導体の成長に用いられる有機金属化合物やドーピングに
用いられる有機金属化合物などの原料が収納されてい
る。符号6はガスボンベを示す。このガスボンベ6に
は、化合物半導体の成長に用いられる原料ガスやドーピ
ングに用いられる原料ガスなどが収納されている。符号
7はガスボンベ6に接続されたレギュレータを示す。
【0019】バブラ2〜5にH2 純化装置1からのH2
ガスが供給されることにより、それぞれのバブラ2〜5
から原料ガスが、キャリアガスとしてのH2 ガスととも
に、リアクトライン8を通って反応器9に供給される。
反応器9内にはサセプタ10が設置され、その上に半導
体基板11が置かれる。また、ガスボンベ6内の原料ガ
スやドーピング用ガスなども、キャリアガスとしてのH
2 ガスとともに、リアクトライン8を通って反応器9に
供給される。
【0020】符号12はベントラインを示す。この場
合、バブラ2〜5から発生される原料ガスまたはドーピ
ング用ガスのリアクトライン8とベントライン12との
間での切り替えはバルブV5 、V6 の開閉により行うこ
とができるようになっている。また、同様に、ガスボン
ベ6から供給される原料ガスのリアクトライン8とベン
トライン12との間での切り替えはバルブV7 、V8 の
開閉により行うことができるようになっている。符号1
3は、H2 純化装置1から供給されるH2 ガスの流量制
御のためのマスフローコンローラを示す。また、符号1
4は、ガスボンベ6から供給される原料ガスの流量制御
のためのマスフローコントローラを示す。
【0021】このMOCVD装置において、バブラ4、
5には、トリメチルガリウム(TMG)などの液体の有
機金属化合物原料が収納されている。これらのバブラ
4、5は、例えば、図5に示した従来のバブラ100と
同様に構成されている。一方、バブラ2、3には、例え
ばトリメチルインジウムのような固体の有機金属化合物
原料が収納されている。
【0022】図2は、バブラ2、3の詳細を示す。ここ
で、図2Aは平面図、図2Bは図2AのB−B線に沿っ
ての断面図、図2Cは図2AのC−C線に沿っての断面
図である。図2に示すように、バブラ2、3はそれぞれ
同一の半円筒状の形状、すなわち、底面が半円の筒状の
形状を有している。これらのバブラ2、3はそれぞれの
平坦な側面で取り外し可能な状態で互いに結合され、全
体として円筒状の形状をなす一つの複合バブラを構成し
ている。
【0023】これらのバブラ2、3はそれぞれ気密性を
有し、それぞれの内部に高純度の固体の有機金属化合物
原料21、31が収納されている。この場合、これらの
有機金属化合物原料21、31は同種のものである。バ
ブラ2の上部には、これとほぼ垂直にガス導入管22お
よびガス排出管23がそれぞれ接続されている。同様
に、バブラ3の上部には、これとほぼ垂直にガス導入管
32およびガス排出管33がそれぞれ接続されている。
ここで、ガス排出管23、33はともに、バブラ2、3
内に収納された有機金属化合物原料21、31中に達す
る長さを有する。また、ガス排出管23、33はとも
に、バブラ2、3内に収納された有機金属化合物原料2
1、31中に達しない上部に位置する。符号24、34
は、それぞれバブラ2、3に有機金属化合物原料21、
31を充填するための充填管をそれぞれ示す。ガス導入
管22、32、ガス排出管23、33および充填管2
4、34は、いずれもハンドバルブ(図示せず)により
遮断可能な構造となっているとともに、気密性を保持し
て接続可能な例えばメタルパッキンを用いる接続ジョイ
ント(図示せず)で終端されている。
【0024】この場合、バブラ2のガス排出管23とバ
ブラ3のガス導入管32とは互いに接続されており、し
たがって、これらのバブラ2、3は互いに連通してい
る。言い換えると、これらのバブラ2、3は互いに直列
に接続されている。また、バブラ2のガス導入管22
は、図1に示したMOCVD装置のマスフローコントロ
ーラ13を介してH2 純化装置1と接続され、バブラ3
のガス排出管33は、リアクトライン8およびベントラ
イン12に接続されている。なお、互いに接続されたバ
ブラ2のガス排出管23およびバブラ3のガス導入管3
2には、バブラ2、3の交換の際のパージや真空引きな
どのメンテナンスを行うことができるようなエアオペレ
ートバルブなどで遮断可能なパージライン(図示せず)
を設けるのが望ましい。
【0025】次に、上述のように構成されたバブラ2、
3の使用方法について説明する。図1に示したこのMO
CVD装置においては、全体として円筒状の形状をなす
ように互いに結合され、かつ、互いに直列に接続された
バブラ2、3は、同一の恒温槽(図示せず)に入れられ
ている。これらのバブラ2、3には、まず、H2 純化装
置1からキャリアガスとしてのH2 ガスが、ガス導入管
22を通してバブラ2の内部に導入される。このとき、
このバブラ2の内部に収納された固体の有機金属化合物
原料21が昇華し、その蒸気圧分の原料ガスが発生す
る。この原料ガスはキャリアガスとともに、ガス排出管
23およびガス導入管32を通りバブラ3の内部に導入
される。このとき、このバブラ3の内部に導入されたガ
ス中には、すでに蒸気圧分の原料ガスが含まれているた
め、バブラ3の内部に収納された固体の有機金属化合物
原料31は昇華せず、減少しない。したがって、このバ
ブラ3に導入された原料ガスはキャリアガスとともにそ
のままガス排出管33を通り、リアクトライン8を通し
て反応器9に供給される。
【0026】この状態でMOCVD装置の稼動を続ける
と、バブラ2に収納された有機金属化合物原料21の減
少が進むため、この有機金属化合物原料21から必要な
蒸気圧分の原料ガスの供給が受けられなくなり、ついに
は、バブラ2に収納された有機金属化合物原料21はほ
ぼ完全に無くなってしまう。しかしながら、このとき、
バブラ3にはまだ充分な量の有機金属化合物原料31が
残っているため、この有機金属化合物原料31から蒸気
圧分の原料ガスが供給される。
【0027】さらにこの状態でMOCVD装置の稼動を
続けると、従来と同様な理由から、バブラ3の有機金属
化合物原料31の残量があるにもかかわらず、リアクト
ライン8に供給される原料ガスの圧力が減少する。この
場合には、一旦MOCVD装置の運転を停止して、有機
金属化合物原料21が空になったバブラ2を有機金属化
合物原料21が充填された新たなものと交換する。この
交換の際には、途中まで使用したバブラ3をH2 純化装
置1に近い方、すなわち上流側に接続する。この場合、
バブラ3のガス排出管33と新たなバブラ2のガス導入
管22とを互いに接続する。また、バブラ3のガス導入
管32をH2 純化装置1に接続し、新たなバブラ2のガ
ス排出管23をリアクトライン8に接続する。このよう
にすることにより、バブラ3に収納された有機金属化合
物原料31をほぼ完全に使用することができる。
【0028】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、半円筒状の形状を有する二つのバブラ2、3を互い
に直列に接続して使用し、上流側のバブラ内の固体の有
機金属化合物原料を使い切ったら、固体の有機金属化合
物原料が充填された新たなバブラと交換するとともに、
そのバブラを下流側に接続して使用しているので、バブ
ラ2、3に収納された高純度ゆえ高価な固体の有機金属
化合物原料21、31をほぼ完全に使用することができ
る。このため固体の有機金属化合物原料の使用効率を向
上させることができる。これにより、このMOCVD装
置を用いて化合物半導体の成長を行う場合、その成長コ
ストを低減することができる。
【0029】図3は、この発明の第2の実施形態による
MOCVD装置の構成例を示す略線図である。また、図
4は、この第2の実施形態によるMOCVD装置に用い
られるバブラ2、3を示す。ここで、図4Aは平面図、
図4Bは図4AのB−B線に沿っての断面図、図4Cは
図4AのC−C線に沿っての断面図である。図3および
図4に示すように、この第2の実施形態においては、バ
ブラ2、3の接続状態が第1の実施形態と異なる。
【0030】すなわち、図4に示したバブラ2のガス導
入管22およびバブラ3のガス導入管32は、それぞれ
図3に示したMOCVD装置のマスフローコントローラ
13を介してH2 純化装置1に接続されている。また、
バブラ2のガス排出管23およびバブラ3のガス排出管
33は、それぞれリアクトライン8およびベントライン
12に接続されている。この場合、バブラ2、3は互い
に連通しておらず、互いに独立して使用される。このと
き、これらのバブラ2、3は同一の恒温槽(図示せず)
内に入れられている。その他のことは、第1の実施形態
と同様であるので、説明を省略する。
【0031】次に、上述のように構成されたバブラ2、
3の使用方法について説明する。このMOCVD装置に
おいては、例えば成長される化合物半導体の組成制御を
目的として、バブラ2、3に同種の固体の有機金属化合
物原料21、31を収納し、これらのバブラ2、3から
同種の原料ガスを供給する。このとき、バブラ2、3
は、異なるマスフローコントローラ13を通してH2 純
化装置1からキャリアガスとしてのH2 ガスの供給を受
ける。また、バブラ2、3は、これらがともに入れられ
た同一の恒温槽(図示せず)により温度制御される。
【0032】この第2の実施形態によれば、次のような
効果が得られる。すなわち、同種の原料ガスを供給する
互いに独立した二つのバブラ2、3が同一の恒温槽に入
れられ、温度制御されているので、これらのバブラ2、
3の温度をほぼ等しくすることができ、したがって、そ
れぞれのバブラ2、3から供給される原料ガスの圧力を
ほぼ等しくすることができる。このため、バブラ2、3
から供給される原料ガスの圧力制御を容易に行うことが
できる。また、化合物半導体の組成の制御性を高めるこ
とができる。
【0033】さらに、同種の原料ガスを供給する独立し
た二つのバブラ2、3が、同一の恒温槽に入れられてい
るので、MOCVD装置の恒温槽の個数を減らすことが
できる。これにより、MOCVD装置の構成を簡略化す
ることができる。
【0034】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0035】例えば、上述の第1および第2の実施形態
における有機金属化合物原料21、31は、トリメチル
インジウム以外の他の固体の有機金属化合物原料であっ
てもよい。さらに、固体の有機金属化合物原料21、3
1の代わりに液体の有機金属化合物原料を用いてもよ
い。この場合、バブラ2のガス導入管22は、バブラ2
に収納された有機金属化合物原料21の液面下に達する
長さにする。同様に、バブラ3のガス導入管32は、バ
ブラ3に収納された有機金属化合物原料31の液面下に
達する長さにする。また、バブラ2のガス排出管23お
よびバブラ3のガス排出管33は、液面に達しない上部
に位置する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、固体の有機金属化合物原料を用いた場合にも原料の
使用効率を高くすることができる。また、複数の有機金
属化合物原料用容器の温度をほぼ等しくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるMOCVD装
置の構成例を示す略線図である。
【図2】この発明の第1の実施形態によるMOCVD装
置における固体の有機金属化合物原料用のバブラを示す
平面図および断面図である。
【図3】この発明の第2の実施形態によるMOCVD装
置の構成例を示す略線図である。
【図4】この発明の第2の実施形態によるMOCVD装
置における固体の有機金属化合物原料用のバブラを示す
平面図および断面図である。
【図5】従来の液体の有機金属化合物原料用のバブラを
示す平面図および断面図である。
【図6】従来の固体の有機金属化合物原料用のバブラを
示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1・・・H2 純化装置、2〜5・・・バブラ、8・・・
リアクトライン、12・・・ベントライン、21,31
・・・有機金属化合物原料、22,32・・・ガス導入
管、23,33・・・ガス排出管、24,34・・・充
填管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円筒状の形状を有することを特徴とす
    る有機金属化合物原料用容器。
  2. 【請求項2】 上記有機金属化合物原料用容器はその上
    部にガス導入管およびガス排出管がそれぞれ接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の有機金属化合物原
    料用容器。
  3. 【請求項3】 半円筒状の形状を有する第1の有機金属
    化合物原料用容器と、 半円筒状の形状を有する第2の有機金属化合物原料用容
    器とからなり、 上記第1の有機金属化合物原料用容器と上記第2の有機
    金属化合物原料用容器とはそれらの平坦な側面で互いに
    結合していることを特徴とする有機金属化合物原料用複
    合容器。
  4. 【請求項4】 上記第1の有機金属化合物原料用容器の
    上部に第1のガス導入管および第1のガス排出管がそれ
    ぞれ接続され、上記第2の有機金属化合物原料用容器の
    上部に第2のガス導入管および第2のガス排出管がそれ
    ぞれ接続されていることを特徴とする請求項3記載の有
    機金属化合物原料用複合容器。
  5. 【請求項5】 半円筒状の形状を有する第1の有機金属
    化合物原料用容器と、 半円筒状の形状を有する第2の有機金属化合物原料用容
    器とからなり、 上記第1の有機金属化合物原料用容器と上記第2の有機
    金属化合物原料用容器とはそれらの平坦な側面で互いに
    結合しており、かつ、互いに連通していることを特徴と
    する有機金属化合物原料用複合容器。
  6. 【請求項6】 上記第1の有機金属化合物原料用容器の
    上部に第1のガス導入管および第1のガス排出管がそれ
    ぞれ接続され、上記第2の有機金属化合物原料用容器の
    上部に第2のガス導入管および第2のガス排出管がそれ
    ぞれ接続されていることを特徴とする請求項5記載の有
    機金属化合物原料用複合容器。
  7. 【請求項7】 上記第1のガス排出管と上記第2のガス
    導入管とが互いに接続されていることを特徴とする請求
    項6記載の有機金属化合物原料用複合容器。
  8. 【請求項8】 円筒をその中心軸に対して平行な平面で
    複数に分割したときの各分割部に対応した形状を有する
    複数の有機金属化合物原料用容器からなり、 上記複数の有機金属化合物原料用容器が全体として円筒
    状の形状をなすように互いに結合していることを特徴と
    する有機金属化合物原料用複合容器。
  9. 【請求項9】 半円筒状の形状を有する第1の有機金属
    化合物原料用容器と、 半円筒状の形状を有する第2の有機金属化合物原料用容
    器とからなり、 上記第1の有機金属化合物原料用容器と上記第2の有機
    金属化合物原料用容器とはそれらの平坦な側面で互いに
    結合している有機金属化合物原料用複合容器を有するこ
    とを特徴とする有機金属化学気相成長装置。
  10. 【請求項10】 半円筒状の形状を有する第1の有機金
    属化合物原料用容器と、 半円筒状の形状を有する第2の有機金属化合物原料用容
    器とからなり、 上記第1の有機金属化合物原料用容器と上記第2の有機
    金属化合物原料用容器とはそれらの平坦な側面で互いに
    結合しており、かつ、互いに連通している有機金属化合
    物原料用複合容器を有することを特徴とする有機金属化
    学気相成長装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291258A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Tohoku Univ 成膜装置および成膜方法
KR101029894B1 (ko) * 2003-07-08 2011-04-18 토소 화인켐 가부시키가이샤 고체 유기 금속 화합물용 충전 용기 및 그 충전 방법
JP2016192515A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社東芝 気化システム
KR102208303B1 (ko) * 2019-09-25 2021-01-28 주식회사 레이크머티리얼즈 유기금속 화합물 공급 장치

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