JPH09246897A - 可変利得増幅回路 - Google Patents

可変利得増幅回路

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JPH09246897A
JPH09246897A JP8048946A JP4894696A JPH09246897A JP H09246897 A JPH09246897 A JP H09246897A JP 8048946 A JP8048946 A JP 8048946A JP 4894696 A JP4894696 A JP 4894696A JP H09246897 A JPH09246897 A JP H09246897A
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JP8048946A
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Yamato Okashin
大和 岡信
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧レベルが大きく、耐入力電圧が高
く、利得を変化させても出力の直流電位が変化しない可
変利得増幅回路を提供する。 【解決手段】 入力端子10に供給された入力信号を増
幅して出力端子16より取り出す。この出力信号を得る
ための出力用電流源22を流れる出力電流iO に比例し
た帰還電流iF を流す帰還用電流源21を設け、この帰
還電流iF を帰還端子13を介して入力端子10に負帰
還する。制御端子17からの制御信号に応じて、帰還用
電流源21の帰還電流iF と出力用電流源22の出力電
流iO との比率を変化させることにより、利得を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力端子に供給さ
れた入力信号を増幅して出力し、利得が制御信号に応じ
て変化するような可変利得増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられている可変利得増
幅回路の一例を図9に示す。この図9の可変利得増幅回
路においては、エミッタが共通接続された一対のトラン
ジスタ101、102の各ベース接続された入力端子1
03、104間に入力信号が差動的に供給され、トラン
ジスタ101、102の各コレクタに接続された出力端
子105、106より出力信号が取り出され、トランジ
スタ101、102の各コレクタとVCC電源との間には
負荷抵抗107、108が接続されており、トランジス
タ101、102の共通エミッタと接地との間に挿入接
続された電流源109の電流量を制御端子110からの
制御信号にて変化させることにより、この増幅器の利得
が可変制御される。
【0003】また、図10は、このような可変利得増幅
回路が使用される受信機を示すものであり、この受信機
において、入力信号の強弱に応じこれを所定の検波、復
調レベルとするためのAGC(自動利得制御)回路に上
記可変利得増幅回路が使用される。すなわち、入力端子
121にはアンテナ等で受信されたRF(高周波)信号
が入力されており、このRF入力信号がRFアンプ12
2で増幅され、混合器123に送られて局部発振器12
4からの信号と混合されて、BPF(バンドパスフィル
タ)125に送られてIF(中間周波数)信号が取り出
され、これがIFアンプ126で増幅され、検波回路1
27で検波されて、出力端子128より取り出される。
ここで、検波回路127からのAGC信号が、IFアン
プ126及びRFアンプ122に送られ、これらのアン
プの利得が制御される。このような受信機を、フィルタ
も含めて集積回路化(IC化)することにより、小型
化、低価格化、が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
ような可変利得増幅回路は、図11に入出力特性を示す
ように、利得を下げると出力最大振幅が下がり、歪み少
なく大きな出力を得ることはできず、ダイナミックレン
ジが小さくなる。また、通常の差動アンプでは、入力信
号レベルで10mVp-p程度が歪み少なく増幅できる最大
値である。
【0005】このため、図10に示すようなスーパーヘ
テロダイン受信機では、図12に示すように、混合出力
端子131に負荷となるIFトランス132を接続し、
インピーダンス変換を行い、特性インピーダンスの低い
セラミックやクリスタルを用いたフィルタ133を使用
して、その出力をIF入力端子134に接続すること
で、IF入力の信号の電圧レベルを小さく保っても、S
N比の良い増幅が行えるようにし、電圧振幅の歪みから
の入力制限も可能としている。
【0006】しかしながら、近年において、フィルタも
含めてIC化することが行われるようになると、IC内
に内蔵するフィルタとしては、図13に示すようなモノ
リシックなアクティブフィルタが上述したような外部の
セラミックフィルタやクリスタルフィルタの代わりに使
用される。このIC内のフィルタから発生するノイズ
は、使用する抵抗からのノイズが大部分であり、上述し
たような外部のIFトランスやセラミックフィルタ等の
受動素子に比較して大きなノイズを発生し、このノイズ
が等価Q値の高い回路ではさらに数倍〜数十倍のノイズ
電圧となる。このため、フィルタの周波数を決定するC
R積のC(容量値)が大きくなり、図12のような低イ
ンピーダンス化は、IC内蔵が不可能な大きな容量を必
要とし、実現不可能である。例えば、中間周波数(I
F)が約50kHzで、バンド幅が約6kHzの6次バンド
パスフィルタをIC化可能なCR積で実現すると、30
μV〜50μVのノイズレベルとなる。
【0007】このために、SN比を良くし、感度が劣化
しないように、フィルタ回路までは従来より大きな利得
で信号を増幅する必要がある。このため、IF段のAG
Cアンプ(IFアンプ126)も大振幅の信号を取り扱
わなければならなくなる。このとき、従来の図9に示す
ような回路では、入力信号として10mVp-p程度以下の
信号が歪み少なく扱える範囲で、100mV〜1Vp-p程
度の大きな信号では歪んで実用にならない、という問題
点がある。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、受信機のAGC回路等に使用する可変利
得増幅回路であって、利得を変化させてもアンプの直線
性が劣化せず、低歪みで、ダイナミックレンジの大きな
可変利得増幅回路の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可変利得増
幅回路は、上述した課題を解決するために、出力信号を
得るための出力電流が流れる出力用電流源と、上記出力
電流に比例した電流を帰還電流として上記入力端子に負
帰還する帰還用電流源とを有し、制御信号に応じて上記
帰還用電流源の上記帰還電流と上記出力用電流源の上記
出力電流との比率を変化させることにより利得を制御す
るようにしたことを特徴としている。
【0010】この場合、上記帰還用電流源の帰還電流を
上記制御信号に応じて変化させることが好ましい。この
帰還電流を制御するには、上記入力信号に応じた電流を
上記制御信号に応じて変化する分流比で分流した電流を
上記入力端子に負帰還するようにすればよい。
【0011】また、上記出力用電流源の出力端子と上記
帰還用電流源の帰還端子との間に帰還用のインピーダン
ス成分を接続するようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好ましい実施
の形態について説明する。
【0013】先ず、図1は、本発明に係る可変利得増幅
回路の第1の実施の形態の基本構成あるいは原理を説明
するための等価回路を示す回路図である。
【0014】この図1において、入力端子10には、信
号電圧源11からの入力信号電圧が所定インピーダン
ス、例えば抵抗値Rg の抵抗12を介して入力されてい
る。入力信号が電流源の場合には、直接入力端子10に
入力される。この入力端子10はアンプの負入力すなわ
ち反転入力端子であって、負帰還のための帰還端子13
と接続される。この負帰還用の帰還端子13には、帰還
用電流源21が接続されている。また、出力端子16に
は、出力用電流源22が接続されている。帰還用電流源
21により帰還端子13を流れる帰還電流iF と出力用
電流源22を流れる出力電流iO とは比例関係(例えば
F=niO)を有しており、これらの電流の比率iF
O(=n)が制御端子17からの制御信号により可変
制御されるようになっている。これは、各電流源21、
22の相互コンダクタンスをそれぞれGm1、Gm2と表す
とき、例えばGm1=nGm2の関係にあり、このnの値が
上記制御信号により変化することになる。実際には、帰
還用電流源21の帰還電流iFを上記制御信号により制
御するのが好ましい。なお、出力端子16にはインピー
ダンスZL の負荷19が接続されている。
【0015】このような構成の回路によれば、大きな負
帰還をかけたままで、利得の変えられる増幅器を実現で
きる。ここで、Gm1g >>1となるような充分なゲイン
を持つとすると、図1の増幅回路の利得Gv は、 Gv = ZL/nRg で表される。この利得可変増幅回路の入出力特性は、例
えば図2のようになり、利得Gv が大きいときに電源電
圧による出力振幅制限はあるものの、利得Gv が小さい
ときの入力制限は無くなり、歪みが少なく、出力電圧レ
ベルが大きく、耐入力電圧が高く、利得を変化させても
直流出力電圧の変化が無いような利得制御アンプが実現
できる。
【0016】次に、図3は、本発明に係る可変利得増幅
回路の第2の実施の形態の基本構成あるいは原理を説明
するための等価回路を示す回路図である。
【0017】この図3において、入力端子10には、信
号電圧源11からの入力信号電圧が所定インピーダン
ス、例えば抵抗値Rg の抵抗12を介して入力されてい
る。入力信号が電流源の場合には、直接入力端子10に
入力される。この入力端子10は、アンプの負入力すな
わち反転入力端子であり、負帰還のための帰還端子13
と接続されている。この負帰還用の帰還端子13に、帰
還用電流源21が接続されている。また、出力端子16
には、出力用電流源22が接続されており、この出力端
子16と入力端子10との間には帰還用のインピーダン
ス、例えば抵抗値Rf を有する帰還回路15が接続され
ている。上記入力端子10は、この可変利得増幅回路の
入力段を構成する差動増幅器23の反転入力端子に接続
され、この差動増幅器23の非反転入力端子は、上記信
号電圧源11と基準電圧ES の直流電圧源14との接続
点に接続される。この入力段の差動増幅器23からの出
力が上記帰還用電流源21及び出力用電流源22に送ら
れて電流出力を得るようになっている。また、帰還用電
流源21により帰還端子13を流れる帰還電流iF と出
力用電流源22を流れる出力電流iO とは比例関係(例
えばiF=niO)を有しており、これらの電流の比率i
F/iO(=n)が制御端子17からの制御信号により可
変制御されるようになっている。これは、各電流源2
1、22の相互コンダクタンスをそれぞれGm1、Gm2
表すとき、例えばGm1=nGm2の関係にあり、このnの
値が上記制御信号により変化することになる。これは、
帰還用電流源21の帰還電流を上記制御信号に応じて変
化させることが好ましい。なお、出力端子16にはイン
ピーダンスZL の負荷19が接続されている。
【0018】このような構成の回路は、図4に示すよう
な演算増幅器20を使用した負帰還によるリニアアンプ
の特長である大きなダイナミックレンジを維持しなが
ら、図4のアンプのゲイン(利得)Gv が固定(−Rf
/Rg)であるのに対して、可変利得を実現したもので
ある。この図3の回路は、動作上は図4と同様な負帰還
アンプであり、帰還用電流源21からの帰還電流iF
制御信号に応じて変化させることで利得を可変としたこ
とが新しい点である。
【0019】すなわち、図3の可変利得増幅回路におい
て、出力端子16を流れる出力電流iO に比例した帰還
電流iF が帰還端子13から帰還電流源21を介して流
れ、この帰還電流iF を出力電流iO の例えばn倍(i
F=niO)とするとき、図3の回路全体の電圧利得Gv
は、 Gv = (1/(n+1+Rf/ZL))・(Rf/Rg) で表され、Rf<<ZLに設定すると、 Gv = (1/(n+1))・(Rf/Rg) となる。
【0020】ここで、上記電流の比率nを0以上とする
とき、n=0のときの値Rf/Rgを最大利得Gvmaxとし
て、nを増加させるに従って利得Gv が低下してゆくよ
うな可変利得増幅回路が実現できる。この利得可変増幅
回路の入出力特性は、例えば前述した図2と同様であ
る。従って、利得を可変できるアンプであって、出力電
圧レベルが大きく、耐入力電圧が高く、利得を変化させ
ても直流出力電圧の変化が無いような利得制御アンプが
実現できる。
【0021】次に、上述した図1に示す第1の実施の形
態の具体的な回路構成例について、図5を参照しながら
説明する。図5中の、上記図1あるいは図3と対応する
部分には同じ指示符号を付している。
【0022】この図5において、反転入力端子10a及
び非反転入力端子10bに接続された差動増幅回路構成
の入力段23からの出力は、帰還用電流源21及び出力
用電流源22に送られている。帰還用電流源21は、互
いに相補的なPNPトランジスタQ1 とNPNトランジ
スタQ3 の各ベースに入力段23からの出力が供給さ
れ、出力用電流源22は、互いに相補的なPNPトラン
ジスタQ2 とNPNトランジスタQ4 の各ベースに入力
段23からの出力が供給されている。トランジスタ
1 、Q2 の各ベースは互いに共通接続され、トランジ
スタQ3 、Q4 の各ベースも互いに共通接続されてい
る。トランジスタQ10は、これらのPNPトランジスタ
1 、Q2 の共通ベースとNPNトランジスタQ3 、Q
4 の共通ベースとにそれぞれ適したバイアスで入力段2
3からの信号を供給するためのものであり、このトラン
ジスタQ10のベースにはバイアス回路24からのバイア
ス基準電圧が供給されている。
【0023】帰還用電流源21のPNPトランジスタQ
1 のコレクタとNPNトランジスタQ3 のコレクタとの
間には、帰還電流を制御するための構成として分流制御
回路27が挿入接続され、制御端子17からの制御信号
に応じて、トランジスタQ1、Q3 のコレクタ電流を分
流制御して、帰還端子13を流れる帰還電流iF を変化
させている。出力用電流源22のトランジスタQ2 、Q
4 のコレクタに接続された出力端子16には所定インピ
ーダンスZL の負荷19が接続され、制御端子17に
は、直流バイアス基準電圧がAGCバイアス電圧出力回
路25から供給されており、この制御端子17には、例
えば上述した図10に示すような受信機構成の検波回路
127からのAGC電圧が供給され、上記バイアス電圧
はこのAGC信号の基準電圧となる。
【0024】帰還用電流源21内の分流制御回路27
は、エミッタ共通接続されたPNPトランジスタQ5
6 と、これらと相補的なエミッタ共通接続されたNP
NトランジスタQ7 、Q8 とから成り、トランジスタQ
5 、Q6 の共通エミッタがトランジスタQ1 のコレクタ
に接続され、トランジスタQ7 、Q8 の共通エミッタが
トランジスタQ3 のコレクタに接続されている。トラン
ジスタQ5 、Q8 の各ベースは共に制御端子17に接続
され、トランジスタQ6 、Q7 の各ベースは共に非反転
入力端子10bに接続されている。トランジスタQ5
7 の各コレクタは共通に接続されて帰還端子13に接
続され、トランジスタQ6 、Q8 の各コレクタは共通接
続されて非反転入力端子10bの基準電圧ES の直流電
圧源14に接続されている。
【0025】このような構成において、出力電流iO
帰還電流iF との比率iF/iOは、トランジスタQ1
2 の電流比、トランジスタQ3 、Q4 の電流比、及び
分流制御回路27のトランジスタQ5 、Q6 の分流比、
トランジスタQ7 、Q8 の分流比によって決められる。
トランジスタQ5 、Q6 の分流比は、各トランジスタQ
5 、Q6 のベース電圧の差により、またトランジスタQ
7 、Q8 の分流比は、各トランジスタQ7 、Q8 のベー
ス電圧の差により決まるから、これらの分流比が互いに
略々等しくなるように各トランジスタQ5〜Q8のそれぞ
れのベース電圧を設定し、電源電圧Vcc、基準電圧Es
を考慮し、トランジスタが飽和領域動作とならないよう
に動作させるための最も簡単なバイアス方法の例を図5
に示している。
【0026】このような図5の可変利得増幅回路の利得
Gv は、図1の回路と同様に、出力電流と帰還電流の比
率iF/iOをnとし、抵抗12の抵抗値をRg とし、負
荷19のインピーダンスをZL とするとき、 Gv = ZL/nRg で表される。ここで具体例として、上記ZL を約50k
Ω、Rg を約5kΩとするとき、可変利得Gv は10/
nとなる。トランジスタQ1 、Q2 の電流比及びトラン
ジスタQ3 、Q4 の電流比を、共に例えば8:3とする
と、上記電流比nは0より大きな最小値、例えば0.1
程度から、最大8/3≒2.67まで変化することにな
る。すなわち、上記AGC電圧が0のときはnが上記最
小の値、例えば0.1となり、利得Gv は最大で、10
/0.1より100、すなわち40dBとなる。また、
nが最大の約2.67のとき、最小の利得の約3.74
5、すなわち約11.5dBとなる。
【0027】この図5の回路によれば、帰還用電流源2
1のPNPトランジスタQ1 と出力用電流源22のPN
PトランジスタQ2 と、あるいは帰還用電流源21のN
PNトランジスタQ3 と出力用電流源22のNPNトラ
ンジスタQ4 とは、それぞれ同一特性のトランジスタの
並列接続で構成され、出力電流と帰還電流とが正確に分
流されることにより、出力の歪みが少ない。
【0028】次に、図6は、上記図5の変形例として、
上記図1に示した第1の実施の形態の他の具体例を示し
ており、図5の各部と対応する部分には同じ指示符号を
付している。
【0029】この図6の具体例においては、分流制御回
路27のトランジスタQ6 のコレクタをGND(接地)
に接続し、トランジスタQ8 のコレクタをVCC電源に接
続している点が図5の構成と異なっている。すなわち、
図5の具体例では、トランジスタQ6 、Q8 の各コレク
タが共通接続されて基準電圧ES の電圧源14に接続さ
れているため、電圧源14に流れ込む信号成分による基
準電圧ES の変化によるフィードバックからの歪みの増
加、発振等の現象が生ずる虞がある。これは、非理想状
態の電圧源14は高い内部インピーダンスを持つことに
よる。これに対して図6の構成では、トランジスタQ6
やQ8 の各コレクタ信号をそれぞれGNDやVCC電源に
流すことにより、上述したような歪みの増加や、発振等
の悪影響を無くすことができるようになっている。他の
構成及び作用効果は上述した図5の具体例と同様である
ため、説明を省略する。
【0030】次に、図7は、上述した図3に示す第2の
実施の形態の具体的な回路構成を示す回路図であり、こ
の図7中の上記図3の各部と対応する部分には同じ指示
符号を付している。
【0031】この図7において、反転入力端子10a及
び非反転入力端子10bに接続された差動増幅回路構成
の入力段23からの出力は、帰還用電流源21及び出力
用電流源22に送られている。帰還用電流源21は、互
いに相補的なPNPトランジスタQ1 とNPNトランジ
スタQ3 の各ベースに入力段23からの出力が供給さ
れ、出力用電流源22は、互いに相補的なPNPトラン
ジスタQ2 とNPNトランジスタQ4 の各ベースに入力
段23からの出力が供給されている。トランジスタ
1 、Q2 の各ベースは互いに共通接続され、トランジ
スタQ3 、Q4 の各ベースも互いに共通接続されてい
る。トランジスタQ10は、これらのPNPトランジスタ
1 、Q2 の共通ベースとNPNトランジスタQ3 、Q
4 の共通ベースとにそれぞれ適したバイアスで入力段2
3からの信号を供給するためのものであり、このトラン
ジスタQ10のベースにはバイアス回路24からのバイア
ス基準電圧が供給されている。
【0032】帰還用電流源21のPNPトランジスタQ
1 のコレクタとNPNトランジスタQ3 のコレクタとの
間には、帰還電流を制御するための構成として分流制御
回路27が挿入接続され、制御端子17からの制御信号
に応じて、トランジスタQ1、Q3 のコレクタ電流を分
流制御して、帰還端子13を流れる帰還電流iF を変化
させている。出力用電流源22のトランジスタQ2 、Q
4 のコレクタに接続された出力端子16は、所定インピ
ーダンス(例えば抵抗値Rf の帰還回路15を介し
て、アンプの反転入力(負入力)端子10aに接続さ
れ、また出力端子16には、図3に示したような所定イ
ンピーダンスZL の負荷19が接続される。制御端子1
7には、直流バイアス基準電圧がAGCバイアス電圧出
力回路25から供給されており、この制御端子17に
は、例えば上述した図10に示すような受信機構成の検
波回路127からのAGC電圧が供給され、上記バイア
ス電圧はこのAGC信号の基準電圧となる。
【0033】帰還用電流源21内の分流制御回路27
は、エミッタ共通接続されたPNPトランジスタQ5
6 と、これらと相補的なエミッタ共通接続されたNP
NトランジスタQ7 、Q8 とから成り、トランジスタQ
5 、Q6 の共通エミッタがトランジスタQ1 のコレクタ
に接続され、トランジスタQ7 、Q8 の共通エミッタが
トランジスタQ3 のコレクタに接続されている。トラン
ジスタQ5 、Q8 の各ベースは共に制御端子17に接続
され、トランジスタQ6 、Q7 の各ベースは共に非反転
入力端子10bに接続されている。トランジスタQ5
7 の各コレクタは共通に接続されて非反転入力端子1
0bの基準電圧ES の直流電圧源14に接続され、トラ
ンジスタQ6 、Q8 の各コレクタは共通接続されて帰還
端子13に接続されている。
【0034】このような構成において、出力電流iO
帰還電流iF との比率iF/iOは、トランジスタQ1
2 の電流比、トランジスタQ3 、Q4 の電流比、及び
分流制御回路27のトランジスタQ5 、Q6 の分流比、
トランジスタQ7 、Q8 の分流比によって決められる。
トランジスタQ5 、Q6 の分流比は、各トランジスタQ
5 、Q6 のベース電圧の差により、またトランジスタQ
7 、Q8 の分流比は、各トランジスタQ7 、Q8 のベー
ス電圧の差により決まるから、これらの分流比が互いに
略々等しくなるように各トランジスタQ5〜Q8のそれぞ
れのベース電圧を設定し、電源電圧Vcc、基準電圧Es
を考慮し、トランジスタが飽和領域動作とならないよう
に動作させるための最も簡単なバイアス方法の例を図7
に示している。
【0035】このような図7の可変利得増幅回路の利得
Gv は、図3の回路と同様に、出力電流と帰還電流の比
率iF/iOをnとし、抵抗12の抵抗値をRg 、帰還回
路15の抵抗値をRf とし、負荷のインピーダンスZL
>>Rgとするとき、 Gv = Rf/(n+1)Rg で表される。図7の具体例では、帰還用電流源21のト
ランジスタQ1 、Q3 を流れる電流は、AGC電圧が0
のとき、分流制御回路27のトランジスタQ5 、Q7
全て流れ、帰還端子13を流れる帰還電流iF は0とな
る。これは、上記電流比nが0の状態であり、最大利得
のRf/Rgが得られる。AGC電圧が上昇してゆくと、
帰還用電流源21のトランジスタQ1 、Q3 を流れる電
流が分流制御回路27のトランジスタQ6 、Q8 へも分
流されるようになり、nが増加して利得Gv が低下して
ゆく。ここで、トランジスタQ1 、Q2 の電流比及びト
ランジスタQ3 、Q4 の電流比を、共に例えば8:3と
すると、上記電流比nは、0から最大8/3≒2.67
まで変化することになる。すなわち、AGC電圧が充分
高くなると、トランジスタQ1 、Q3 を流れる電流が全
てトランジスタQ6 、Q8 に分流されるようになり、電
流比n=iF/iOが8/3となる。これは、n+1≒
3.67より、約11dBゲイン低下の状態にまで利得
可変できることになる。従って、最大利得は抵抗比Rf
/Rgで定まり、利得の変化量はトランジスタの電流比
すなわちサイズ比で定まり、安定な利得可変幅が得られ
る。また、基本的に帰還増幅器構成であり、歪みは負帰
還量で定まる。さらに、最大取り扱いレベルは、アンプ
の出力直流電圧である基準電圧ES と電源電圧Vccとに
よる電圧制限により定まり、具体例として、ES=1.3
V、Vcc=3Vのとき、最大出力振幅は2Vp-p が可能
である。
【0036】次に、図8は、上記図7の変形例として、
上記図3に示した第2の実施の形態の他の具体例を示し
ており、図7の各部と対応する部分には同じ指示符号を
付している。
【0037】この図8の具体例においては、分流制御回
路27のトランジスタQ5 のコレクタをGND(接地)
に接続し、トランジスタQ7 のコレクタをVCC電源に接
続している点が図7の構成と異なっている。すなわち、
図7の具体例では、トランジスタQ5 、Q7 の各コレク
タが共通接続されて基準電圧ES の電圧源14に接続さ
れているため、電圧源14に流れ込む信号成分による基
準電圧ES の変化によるフィードバックからの歪みの増
加、発振等の現象が生ずる虞がある。これは、非理想状
態の電圧源14は高い内部インピーダンスを持つことに
よる。これに対して図8の構成では、トランジスタQ5
やQ7 の各コレクタ信号をそれぞれGNDやVCC電源に
流すことにより、上述したような歪みの増加や、発振等
の悪影響を無くすことができるようになっている。他の
構成及び作用効果は上述した図7の具体例と同様である
ため、説明を省略する。
【0038】以上説明したような可変利得増幅回路によ
れば、歪みが少ない可変利得アンプが実現でき、利得を
変えても直流出力の変化が無く、多段に接続が直接で
き、直流カット用の容量が不要となる。また、最大利
得、可変幅を容易に設定できる。さらに、例えば図10
に示したような受信機に適用する場合には、受信機の感
度SN比を劣化させないシステムがフィルタ内蔵で実現
できる。すなわち、アクティブフィルタを使用したノイ
ズレベルの高い回路でSN比が良好で歪みの少ない受信
機が実現できる。
【0039】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、例えば、具体的な回路構成は
図5〜図8の例に限定されず、種々の構成が可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る可変利得増幅回路によれば、出力信号を得るため
の出力電流が流れる出力用電流源と、上記出力電流に比
例した電流を帰還電流として上記入力端子に負帰還する
帰還用電流源とを有し、制御信号に応じて上記帰還用電
流源の上記帰還電流と上記出力用電流源の上記出力電流
との比率を変化させることにより利得を制御するように
しているため、歪みが少なく、出力電圧レベルが大き
く、耐入力電圧が高く、利得を変化させても直流出力電
圧の変化が無いような利得制御アンプが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変利得増幅回路の第1の実施の
形態の基本構成あるいは原理を説明するための等価回路
を示す回路図である。
【図2】図1の可変利得増幅回路の入出力特性の一例を
示す図である。
【図3】本発明に係る可変利得増幅回路の第2の実施の
形態の基本構成あるいは原理を説明するための等価回路
を示す回路図である。
【図4】演算増幅器を用いた固定ゲインアンプを示す回
路図である。
【図5】本発明に係る可変利得増幅回路の上記第1の実
施の形態の具体的な回路構成の一例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の上記第1の実施の形態の具体的な回路
構成の他の例を示す回路図である。
【図7】本発明に係る可変利得増幅回路の上記第2の実
施の形態の具体的な回路構成の一例を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の上記第2の実施の形態の具体的な回路
構成の他の例を示す回路図である。
【図9】従来の可変利得増幅回路の基本構成を示す回路
図である。
【図10】可変利得増幅回路を用いた受信機の構成の一
例を示すブロック回路図である。
【図11】図9の可変利得増幅回路の入出力特性の一例
を示す図である。
【図12】図10の受信機の外部接続フィルタの一例を
示す回路図である。
【図13】図10の受信機の内部構成フィルタの一例を
示す回路図である。
【符号の説明】
10 入力端子、 11 信号電圧源、 13 帰還端
子、 15 帰還回路、 16 出力端子、 17 制
御端子、 19 負荷、 21 帰還用電流源、 22
出力用電流源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に供給された入力信号を増幅し
    て出力し、利得が制御信号に応じて変化する可変利得増
    幅回路において、 出力信号を得るための出力電流が流れる出力用電流源
    と、 上記出力電流に比例した電流を帰還電流として上記入力
    端子に負帰還する帰還用電流源とを有し、 上記制御信号に応じて上記帰還用電流源の上記帰還電流
    と上記出力用電流源の上記出力電流との比率を変化させ
    ることを特徴とする可変利得増幅回路。
  2. 【請求項2】 上記帰還用電流源は、上記帰還電流が上
    記制御信号に応じて変化することを特徴とする請求項1
    記載の可変利得増幅回路。
  3. 【請求項3】 上記帰還用電流源は、上記入力信号に応
    じた電流を上記制御信号に応じて変化する分流比で分流
    した電流を上記入力端子に負帰還することを特徴とする
    請求項1記載の可変利得増幅回路。
  4. 【請求項4】 上記出力用電流源の出力端子と上記帰還
    用電流源の帰還端子との間に帰還用のインピーダンス成
    分を接続して成ることを特徴とする請求項1記載の可変
    利得増幅回路。
JP8048946A 1996-03-06 1996-03-06 可変利得増幅回路 Withdrawn JPH09246897A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7554393B2 (en) 2006-03-08 2009-06-30 Sony Corporation Signal amplifier

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