JPH09250034A - 仮撚加工方法 - Google Patents
仮撚加工方法Info
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- JPH09250034A JPH09250034A JP8046896A JP8046896A JPH09250034A JP H09250034 A JPH09250034 A JP H09250034A JP 8046896 A JP8046896 A JP 8046896A JP 8046896 A JP8046896 A JP 8046896A JP H09250034 A JPH09250034 A JP H09250034A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】極細繊維や低配向繊維の捲縮糸及びそれらを含
む複合仮撚加工糸を、断糸や毛羽を発生させることなく
製造でき、しかも得られる複合仮撚加工糸が均一で高い
捲縮を有する仮撚加工方法を提供すること。 【解決手段】合成繊維糸条を非加撚状態で加熱した後、
該加熱終了点を加撚開始点として同時延伸仮撚加工する
に際し、加熱前の合成繊維糸条に予め交絡を付与する。
む複合仮撚加工糸を、断糸や毛羽を発生させることなく
製造でき、しかも得られる複合仮撚加工糸が均一で高い
捲縮を有する仮撚加工方法を提供すること。 【解決手段】合成繊維糸条を非加撚状態で加熱した後、
該加熱終了点を加撚開始点として同時延伸仮撚加工する
に際し、加熱前の合成繊維糸条に予め交絡を付与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維糸条の仮撚
加工方法に関するものであり、さらに詳しくは、極細繊
維や低配向繊維及びそれらを含む複合加工糸の仮撚加工
に好適な仮撚加工方法に関するものである。
加工方法に関するものであり、さらに詳しくは、極細繊
維や低配向繊維及びそれらを含む複合加工糸の仮撚加工
に好適な仮撚加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維糸条の同時延伸仮撚加工
に際しては、加撚域の糸条を200℃程度の温度に加熱
し、延伸と加撚熱固定を行なった後解撚する方法が主と
して採用されており、得られた仮撚糸は25〜40%と
いう高い捲縮率を有しているのが一般的であった。
に際しては、加撚域の糸条を200℃程度の温度に加熱
し、延伸と加撚熱固定を行なった後解撚する方法が主と
して採用されており、得られた仮撚糸は25〜40%と
いう高い捲縮率を有しているのが一般的であった。
【0003】上記仮撚加工には、一般にDTY機と称さ
れる、糸条の供給ローラーと引取りローラー、および両
ローラー間に加熱ヒーター板と仮撚具を設けた仮撚装置
(日本繊維機械学会発行、「フィラメント加工技術マニ
ュアル(上巻)」第77頁〜同第78頁参照)が専ら使
用されているが、加工速度を高めようとすると加熱ヒー
タ板が長大化する上、加熱域で延伸と加撚が施されるた
め、特に極細繊維や低配向繊維の加工に際しては次のよ
うな問題を生じることが判明した。 ・加撚張力の変動により延伸点や加撚開始点が変動し易
く、断糸や毛羽が多発する。 ・糸条の内部まで熱が充分に伝わらず、加熱斑による捲
縮斑を生じ易い。
れる、糸条の供給ローラーと引取りローラー、および両
ローラー間に加熱ヒーター板と仮撚具を設けた仮撚装置
(日本繊維機械学会発行、「フィラメント加工技術マニ
ュアル(上巻)」第77頁〜同第78頁参照)が専ら使
用されているが、加工速度を高めようとすると加熱ヒー
タ板が長大化する上、加熱域で延伸と加撚が施されるた
め、特に極細繊維や低配向繊維の加工に際しては次のよ
うな問題を生じることが判明した。 ・加撚張力の変動により延伸点や加撚開始点が変動し易
く、断糸や毛羽が多発する。 ・糸条の内部まで熱が充分に伝わらず、加熱斑による捲
縮斑を生じ易い。
【0004】さらに、上記装置を用いて、伸度差を有す
る2種以上の未延伸糸を引き揃え、交互撚糸形状を呈す
る複合仮撚加工糸を製造するに際しては、糸条の加熱が
加撚領域で行われるため加撚が不安定になり、高伸度糸
の巻付き構造の斑等が生じ易いという問題があることも
判明した。
る2種以上の未延伸糸を引き揃え、交互撚糸形状を呈す
る複合仮撚加工糸を製造するに際しては、糸条の加熱が
加撚領域で行われるため加撚が不安定になり、高伸度糸
の巻付き構造の斑等が生じ易いという問題があることも
判明した。
【0005】このような問題を解決するため、本発明者
らは先に、仮撚装置(DTY機)の糸条供給ローラーを
加熱ローラーとし、予め非加撚状態で加熱した後、該加
熱終了点を加撚開始点として、直ちに仮撚を行なうこと
を提案したが、その際、供給糸条に予め交絡を付与する
とき、さらに良好な結果が得られることを究明した。
らは先に、仮撚装置(DTY機)の糸条供給ローラーを
加熱ローラーとし、予め非加撚状態で加熱した後、該加
熱終了点を加撚開始点として、直ちに仮撚を行なうこと
を提案したが、その際、供給糸条に予め交絡を付与する
とき、さらに良好な結果が得られることを究明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
極細繊維や低配向繊維の捲縮糸及びそれらを含む複合仮
撚加工糸を、断糸や毛羽を発生させることなく製造で
き、しかも得られる仮撚加工糸が均一で高い捲縮を有す
る仮撚加工方法を提供することにある。
極細繊維や低配向繊維の捲縮糸及びそれらを含む複合仮
撚加工糸を、断糸や毛羽を発生させることなく製造で
き、しかも得られる仮撚加工糸が均一で高い捲縮を有す
る仮撚加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、合成繊
維糸条を非加撚状態で加熱した後、該加熱終了点を加撚
開始点として同時延伸仮撚加工するに際し、加熱前の合
成繊維糸条に予め交絡を付与することを特徴とする仮撚
加工方法が提供される。
維糸条を非加撚状態で加熱した後、該加熱終了点を加撚
開始点として同時延伸仮撚加工するに際し、加熱前の合
成繊維糸条に予め交絡を付与することを特徴とする仮撚
加工方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
つつ詳細に説明する。
つつ詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施態様を示す仮撚装置
の正面図である。図1において、1はポリエステル繊維
やポリアミド繊維等の熱延伸が可能な合成繊維糸条をい
い、特にポリエステル繊維糸条が好ましく例示される。
の正面図である。図1において、1はポリエステル繊維
やポリアミド繊維等の熱延伸が可能な合成繊維糸条をい
い、特にポリエステル繊維糸条が好ましく例示される。
【0010】特に、上記合成繊維糸条が、単繊維繊度が
0.5デニール以下の極細繊維糸条や3500m/分以
下の紡糸速度で紡糸された未延伸糸条のような低配向糸
条の場合には、本発明の効果が顕著に発現する。
0.5デニール以下の極細繊維糸条や3500m/分以
下の紡糸速度で紡糸された未延伸糸条のような低配向糸
条の場合には、本発明の効果が顕著に発現する。
【0011】また、上記合成繊維糸条のデニールには特
に制限はないが、捲縮斑や複合仮撚加工糸の巻付き構造
の斑の発生を防ぐためには、200デニール以下である
ことが好ましい。
に制限はないが、捲縮斑や複合仮撚加工糸の巻付き構造
の斑の発生を防ぐためには、200デニール以下である
ことが好ましい。
【0012】次いで、上記合成繊維糸条1は、ガイド2
およびプリテンションローラー3を経由して空気交絡ノ
ズル4に供給され、交絡を付与される。
およびプリテンションローラー3を経由して空気交絡ノ
ズル4に供給され、交絡を付与される。
【0013】次いで、交絡を付与された糸条1は加熱ロ
ーラー5に供給され、セパレートローラー6を介して該
加熱ローラーに複数回捲回された後、仮撚具9で加撚お
よび解撚を施され、引取りローラー10で引き取られた
後、スピンドル式巻取り装置12でパーン13に巻き取
られる。
ーラー5に供給され、セパレートローラー6を介して該
加熱ローラーに複数回捲回された後、仮撚具9で加撚お
よび解撚を施され、引取りローラー10で引き取られた
後、スピンドル式巻取り装置12でパーン13に巻き取
られる。
【0014】上記の交絡は、例えば、プリテンションロ
ーラー3と加熱ローラー5との間で、糸条をオーバーフ
ィードさせながら空気交絡ノズルを通過させれば良く、
空気交絡ノズルは従来公知のインターレースノズルなど
が任意に使用できる。
ーラー3と加熱ローラー5との間で、糸条をオーバーフ
ィードさせながら空気交絡ノズルを通過させれば良く、
空気交絡ノズルは従来公知のインターレースノズルなど
が任意に使用できる。
【0015】この際の交絡数は、使用する合成繊維糸条
の種類やデニールに応じて適宜設定すれば良いが、2〜
200個/mであることが好ましく、5〜10個/mで
あることがさらに好ましい。該交絡数が2個/m未満あ
るいは200個/mを越える場合には、本発明の効果が
充分に奏されない場合がある。
の種類やデニールに応じて適宜設定すれば良いが、2〜
200個/mであることが好ましく、5〜10個/mで
あることがさらに好ましい。該交絡数が2個/m未満あ
るいは200個/mを越える場合には、本発明の効果が
充分に奏されない場合がある。
【0016】上記の交絡及び仮撚に際しては、必ずしも
図1のように一体化された装置を使用する必要はなく、
交絡と仮撚を別々に実施しても良い。
図1のように一体化された装置を使用する必要はなく、
交絡と仮撚を別々に実施しても良い。
【0017】本発明においては、交絡を付与された糸条
は、第2図のイ〜ハに示す如くその構成繊維がランダム
に配列されている。
は、第2図のイ〜ハに示す如くその構成繊維がランダム
に配列されている。
【0018】一般に、仮撚加工においては、加撚中に構
成単繊維が相間移動し、これによって高い捲縮が形成さ
れるが、本発明のように、合成繊維糸条、特に極細繊維
や低配向繊維から構成される糸条を非加撚状態で加熱し
た後、該加熱終了点を加撚開始点として仮撚加工した場
合には相間移動が起こり難く、充分な捲縮が得られない
傾向がある。
成単繊維が相間移動し、これによって高い捲縮が形成さ
れるが、本発明のように、合成繊維糸条、特に極細繊維
や低配向繊維から構成される糸条を非加撚状態で加熱し
た後、該加熱終了点を加撚開始点として仮撚加工した場
合には相間移動が起こり難く、充分な捲縮が得られない
傾向がある。
【0019】そこで、本発明においては、加撚に先だっ
て合成繊維糸条に交絡を付与し、予め構成単繊維の配列
を乱して相間移動を起こり易くしておくことにより、充
分な捲縮を付与することを可能としている。
て合成繊維糸条に交絡を付与し、予め構成単繊維の配列
を乱して相間移動を起こり易くしておくことにより、充
分な捲縮を付与することを可能としている。
【0020】本発明においては、糸条供給ローラーをセ
パレートローラーを有するゴデット型ローラーとし、し
かも該ローラーを加熱ローラーとして合成繊維糸条を先
ず非加撚状態で加熱しているので、合成繊維糸条がロー
ラー上で開繊され、中心部の構成単糸にも充分な熱量を
付与することができる。
パレートローラーを有するゴデット型ローラーとし、し
かも該ローラーを加熱ローラーとして合成繊維糸条を先
ず非加撚状態で加熱しているので、合成繊維糸条がロー
ラー上で開繊され、中心部の構成単糸にも充分な熱量を
付与することができる。
【0021】さらに、上記構成を採用することにより、
加熱ローラーの出口の加熱終了点が加撚開始点となり、
加熱された糸条が加撚力によってねじられた際、応力の
集中が起こるので、延伸点や加撚開始点が固定化され、
断糸や毛羽の発生が防止できる。
加熱ローラーの出口の加熱終了点が加撚開始点となり、
加熱された糸条が加撚力によってねじられた際、応力の
集中が起こるので、延伸点や加撚開始点が固定化され、
断糸や毛羽の発生が防止できる。
【0022】また、複合仮撚加工糸を製造するに際して
は、加撚開始点がローラーの出口で固定化されるので、
高伸度糸の芯糸への巻き付き形状の斑等が発生しにくい
という利点もある。
は、加撚開始点がローラーの出口で固定化されるので、
高伸度糸の芯糸への巻き付き形状の斑等が発生しにくい
という利点もある。
【0023】上記加熱ローラーの温度は、使用する合成
繊維糸条の種類や所望の捲縮性能等に応じて適宜設定す
れば良いが、使用する合成繊維糸条のガラス転移温度以
上であることが好ましい。ただ、あまり温度が高すぎる
と糸条の融着や断糸が多発するので、通常は210℃以
下程度の温度が採用される。
繊維糸条の種類や所望の捲縮性能等に応じて適宜設定す
れば良いが、使用する合成繊維糸条のガラス転移温度以
上であることが好ましい。ただ、あまり温度が高すぎる
と糸条の融着や断糸が多発するので、通常は210℃以
下程度の温度が採用される。
【0024】また、加熱ローラーへの捲回数は、所望の
熱量に応じて適宜設定すれば良いが、糸条のスリップを
防止するためには4回以上捲回することが好ましい。
熱量に応じて適宜設定すれば良いが、糸条のスリップを
防止するためには4回以上捲回することが好ましい。
【0025】仮撚具はピン方式、三軸摩擦型ディスク方
式等従来公知のものが任意に採用できるが、仮撚速度を
高速化できる三軸摩擦型ディスク方式の仮撚装置を使用
することが好ましい。
式等従来公知のものが任意に採用できるが、仮撚速度を
高速化できる三軸摩擦型ディスク方式の仮撚装置を使用
することが好ましい。
【0026】さらに、加熱ローラー表面への撚の遡及を
防止し、延伸点の固定や加撚開始点の固定を一層確実な
ものとするために、上記加熱ローラーには、7で示され
る糸押さえローラーを設けることが好ましい。
防止し、延伸点の固定や加撚開始点の固定を一層確実な
ものとするために、上記加熱ローラーには、7で示され
る糸押さえローラーを設けることが好ましい。
【0027】該糸押さえローラーは、特公昭52−38
138号公報に開示されている如く、加熱ローラーに捲
回されている糸条のうち少なくとも最後の一捲回は加熱
ローラー上に把時し、且つ少なくとも最初の一捲回は非
把時状態に維持するものであることが好ましい。
138号公報に開示されている如く、加熱ローラーに捲
回されている糸条のうち少なくとも最後の一捲回は加熱
ローラー上に把時し、且つ少なくとも最初の一捲回は非
把時状態に維持するものであることが好ましい。
【0028】一方、上記方法で高捲縮糸を得る場合、加
熱ローラーでの加熱の熱量が不足するときは、加熱ロー
ラーを複数個使用しても良く、加熱ローラーの下流側に
補助加熱手段として加熱ヒーター板8や加熱気体発生装
置を設ける方法等任意の方法が採用できる。
熱ローラーでの加熱の熱量が不足するときは、加熱ロー
ラーを複数個使用しても良く、加熱ローラーの下流側に
補助加熱手段として加熱ヒーター板8や加熱気体発生装
置を設ける方法等任意の方法が採用できる。
【0029】補助加熱手段として加熱ヒーター板を使用
する場合は、毛羽の発生や断糸を防止するため、長さ5
0cm以下の加熱ヒーター板を使用することが好まし
い。
する場合は、毛羽の発生や断糸を防止するため、長さ5
0cm以下の加熱ヒーター板を使用することが好まし
い。
【0030】この場合、延伸点や仮撚開始点が加熱ロー
ラーの出口で固定化される様、加熱の熱量を調整すると
ともに、摩擦や屈曲による応力集中が起こらない様に糸
条を走行させることが必要である。
ラーの出口で固定化される様、加熱の熱量を調整すると
ともに、摩擦や屈曲による応力集中が起こらない様に糸
条を走行させることが必要である。
【0031】加撚および解撚を施され、引取りローラー
で引き取られた捲縮糸条は、スピンドル式巻取り装置を
用い、パーンとして巻き取られることが好ましい。
で引き取られた捲縮糸条は、スピンドル式巻取り装置を
用い、パーンとして巻き取られることが好ましい。
【0032】即ち、捲縮率が小さい糸条をチーズとして
巻取った場合は、撚糸工程やウオータージェットルーム
織機の緯糸に供給する際、開舒性を向上させるための巻
き返しが必要であったが、スピンドル式巻取り装置を用
いた場合には、そのまま撚糸工程あるいは織機に供給で
きるので、巻き返しの工程が不要になるという利点があ
る。
巻取った場合は、撚糸工程やウオータージェットルーム
織機の緯糸に供給する際、開舒性を向上させるための巻
き返しが必要であったが、スピンドル式巻取り装置を用
いた場合には、そのまま撚糸工程あるいは織機に供給で
きるので、巻き返しの工程が不要になるという利点があ
る。
【0033】また、引取りローラーの形状については特
に制限はないが、糸条供給ローラーと同様のゴデット型
ローラーにすれば、糸条のスリップがほぼ完全に防止で
きるので好ましい。
に制限はないが、糸条供給ローラーと同様のゴデット型
ローラーにすれば、糸条のスリップがほぼ完全に防止で
きるので好ましい。
【0034】さらに、引取りローラーも糸条供給ローラ
ーと同様の加熱ローラーとすれば、仮撚を施された糸条
を熱セットすることができ、いわゆる2段ヒーター仮撚
糸が容易に製造できる。
ーと同様の加熱ローラーとすれば、仮撚を施された糸条
を熱セットすることができ、いわゆる2段ヒーター仮撚
糸が容易に製造できる。
【0035】
【作用】本発明においては、合成繊維糸条を同時延伸仮
撚加工するに際し、撚の遡及がない糸条供給ローラー上
で非加撚状態で加熱するので、糸条が開繊され構成単糸
に充分な熱量を付与することができる。
撚加工するに際し、撚の遡及がない糸条供給ローラー上
で非加撚状態で加熱するので、糸条が開繊され構成単糸
に充分な熱量を付与することができる。
【0036】また、糸条供給ローラー上で加熱された糸
条がローラーの出口で加撚力によってねじられた際に
は、応力が加熱終了点と加撚開始点に集中し、延伸点や
加撚開始点が固定化されるので、従来のDTY機を使用
した場合には断糸や毛羽が多発する極細繊維や低配向繊
維であっても、均一で高い捲縮率を有する仮撚加工糸を
安定して製造することができる。
条がローラーの出口で加撚力によってねじられた際に
は、応力が加熱終了点と加撚開始点に集中し、延伸点や
加撚開始点が固定化されるので、従来のDTY機を使用
した場合には断糸や毛羽が多発する極細繊維や低配向繊
維であっても、均一で高い捲縮率を有する仮撚加工糸を
安定して製造することができる。
【0037】さらに、本発明においては、合成繊維糸条
を同時延伸仮撚加工するに際し、予め糸条に交絡を付与
して構成単繊維の配列を乱しているので、仮撚工程中で
構成単繊維の相間移動が起こり易く、上記のような仮撚
方法を採用しても、糸条に充分な捲縮を付与することが
できる。
を同時延伸仮撚加工するに際し、予め糸条に交絡を付与
して構成単繊維の配列を乱しているので、仮撚工程中で
構成単繊維の相間移動が起こり易く、上記のような仮撚
方法を採用しても、糸条に充分な捲縮を付与することが
できる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の捲縮率の値は下記の方法に
より測定した。
説明する。なお、実施例中の捲縮率の値は下記の方法に
より測定した。
【0039】(1)捲縮率 検尺機を用いて3000デニールの綛を作り、6gの軽
荷重と600gの重荷重を吊るした時の綛長L0 読み取
る。重荷重を外し、97〜100℃の温水中に30分間
浸漬して捲縮発現させた後24時間自然乾燥し、再度重
荷重を吊るした時の綛長L2 を読み取る。重荷重を外
し、1分後の綛長L3 を読み取り、下記式により算出す
る。
荷重と600gの重荷重を吊るした時の綛長L0 読み取
る。重荷重を外し、97〜100℃の温水中に30分間
浸漬して捲縮発現させた後24時間自然乾燥し、再度重
荷重を吊るした時の綛長L2 を読み取る。重荷重を外
し、1分後の綛長L3 を読み取り、下記式により算出す
る。
【0040】
【数1】捲縮率(%)=(L2 −L3 )/L0
【0041】(2)交絡度 長さ1mの糸条の端部に、該糸条のデニールの1/30
の荷重(g)を吊るした後、糸条の中心部に、糸条のデ
ニールの1/30の重さ(g)を有するフックを引っ掛
け、1m間を落下させる間に止まった回数を交絡度(ヶ
/m)とする。
の荷重(g)を吊るした後、糸条の中心部に、糸条のデ
ニールの1/30の重さ(g)を有するフックを引っ掛
け、1m間を落下させる間に止まった回数を交絡度(ヶ
/m)とする。
【0042】なお、フックが止まった場合は、止まった
位置から2mm下方にフックを引っ掛け、再び落下させ
る。
位置から2mm下方にフックを引っ掛け、再び落下させ
る。
【0043】[実施例1]紡糸速度700m/分で紡糸
したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(60デニ
ール/24フィラメント)を第1図に示す、インターレ
ースノズル(デュポン社製X−34)を備えた仮撚装置
を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮撚加
工を行なった。
したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(60デニ
ール/24フィラメント)を第1図に示す、インターレ
ースノズル(デュポン社製X−34)を備えた仮撚装置
を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮撚加
工を行なった。
【0044】この際、加熱ローラーを出た後の糸条を採
取し、その交絡度を測定したところ交絡度は5個/mで
あった。
取し、その交絡度を測定したところ交絡度は5個/mで
あった。
【0045】なお、仮撚装置には三軸摩擦型のディスク
式仮撚装置を用い、ディスクの周速度は2160m/分
であった。
式仮撚装置を用い、ディスクの周速度は2160m/分
であった。
【0046】また、巻取り装置としては縦型のスピンド
ル式巻取り装置を用い、スピンドル回転数を8900回
/分に設定した。
ル式巻取り装置を用い、スピンドル回転数を8900回
/分に設定した。
【0047】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(16デニール/24フィラメン
ト)の捲縮率は32%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(16デニール/24フィラメン
ト)の捲縮率は32%であった。
【0048】[比較例1]実施例1において、インター
レースノズルを使用しなかった以外は実施例1と同様に
実施した。
レースノズルを使用しなかった以外は実施例1と同様に
実施した。
【0049】上記方法にて、実施例1と同量の仮撚加工
糸を製造しようとしたところ2回の断糸が発生し、得ら
れたパーンの表面には多数の毛羽が認められた。また、
得られた加工糸の捲縮率は10%であった。
糸を製造しようとしたところ2回の断糸が発生し、得ら
れたパーンの表面には多数の毛羽が認められた。また、
得られた加工糸の捲縮率は10%であった。
【0050】[実施例2]紡糸速度1200m/分で紡
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(140
デニール/36フィラメント)を、実施例1と同じ仮撚
装置を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮
撚加工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の糸
条の交絡度は2個/mであった。なお、仮撚装置には三
軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの周速
度は2035m/分であった。また、巻取り装置として
は縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンドル回
転数を8000回/分に設定した。
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(140
デニール/36フィラメント)を、実施例1と同じ仮撚
装置を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮
撚加工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の糸
条の交絡度は2個/mであった。なお、仮撚装置には三
軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの周速
度は2035m/分であった。また、巻取り装置として
は縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンドル回
転数を8000回/分に設定した。
【0051】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は25%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は25%であった。
【0052】[実施例3]実施例2において、糸条の交
絡と延伸同時仮撚加工の条件を表1に示す如く変更した
以外は実施例2と同様に実施した。この際、加熱ローラ
ーを出た後の糸条の交絡度は9個/mであった。なお、
仮撚装置には三軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、
ディスクの周速度は1520m/分であった。また、巻
取り装置としては縦型のスピンドル式巻取り装置を用
い、スピンドル回転数を7000回/分に設定した。
絡と延伸同時仮撚加工の条件を表1に示す如く変更した
以外は実施例2と同様に実施した。この際、加熱ローラ
ーを出た後の糸条の交絡度は9個/mであった。なお、
仮撚装置には三軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、
ディスクの周速度は1520m/分であった。また、巻
取り装置としては縦型のスピンドル式巻取り装置を用
い、スピンドル回転数を7000回/分に設定した。
【0053】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は30%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は30%であった。
【0054】[実施例4]紡糸速度1100m/分で紡
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(140
デニール/36フィラメント)を、第1図に示す、イン
ターレースノズル(デュポン社製X−33)を備えた仮
撚装置を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時
仮撚加工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の
糸条の交絡度は98個/mであった。なお、仮撚装置に
は三軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの
周速度は2035m/分であった。また、巻取り装置と
しては縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンド
ル回転数を8000回/分に設定した。
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(140
デニール/36フィラメント)を、第1図に示す、イン
ターレースノズル(デュポン社製X−33)を備えた仮
撚装置を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時
仮撚加工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の
糸条の交絡度は98個/mであった。なお、仮撚装置に
は三軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの
周速度は2035m/分であった。また、巻取り装置と
しては縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンド
ル回転数を8000回/分に設定した。
【0055】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は29%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(46デニール/36フィラメン
ト)の捲縮率は29%であった。
【0056】[実施例5]紡糸速度400m/分で紡糸
したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(45デニ
ール/72フィラメント)を、実施例4と同じ仮撚装置
を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮撚加
工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の糸条の
交絡度は175個/mであった。なお、仮撚装置には三
軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの周速
度は2405m/分であった。また、巻取り装置として
は縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンドル回
転数を11000回/分に設定した。
したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(45デニ
ール/72フィラメント)を、実施例4と同じ仮撚装置
を用い、表1に示す条件で糸条の交絡と延伸同時仮撚加
工を行なった。この際、加熱ローラーを出た後の糸条の
交絡度は175個/mであった。なお、仮撚装置には三
軸摩擦型のディスク式仮撚装置を用い、ディスクの周速
度は2405m/分であった。また、巻取り装置として
は縦型のスピンドル式巻取り装置を用い、スピンドル回
転数を11000回/分に設定した。
【0057】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(10デニール/72フィラメン
ト)の捲縮率は25%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(10デニール/72フィラメン
ト)の捲縮率は25%であった。
【0058】[実施例6]紡糸速度3000m/分で紡
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(50デ
ニール/12フィラメント)を実施例4と同じインター
レスノズルに導き、圧空圧8kg/mm2 、オーバーフ
ィード率1%で交絡を付与した後巻き取った。該糸条の
交絡度は3ヶ/mであった。
糸したポリエチレンテレフタレート未延伸糸条(50デ
ニール/12フィラメント)を実施例4と同じインター
レスノズルに導き、圧空圧8kg/mm2 、オーバーフ
ィード率1%で交絡を付与した後巻き取った。該糸条の
交絡度は3ヶ/mであった。
【0059】次いで、該糸条を第1図に示す仮撚装置
(但し、インターレースノズルは使用しない)を用い、
表1に示す条件で延伸同時仮撚加工を行なった。
(但し、インターレースノズルは使用しない)を用い、
表1に示す条件で延伸同時仮撚加工を行なった。
【0060】なお、仮撚装置には三軸摩擦型のディスク
式仮撚装置を用い、ディスクの周速度は1480m/分
であった。
式仮撚装置を用い、ディスクの周速度は1480m/分
であった。
【0061】また、巻取り装置としては縦型のスピンド
ル式巻取り装置を用い、スピンドル回転数を7000回
/分に設定した。
ル式巻取り装置を用い、スピンドル回転数を7000回
/分に設定した。
【0062】上記の条件下で、巻量2.5kgのパーン
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(30デニール/12フィラメン
ト)の捲縮率は31%であった。
を10本製造したところ、断糸の発生は全くなく、得ら
れたパーンの表面には毛羽は全く認められなかった。ま
た、得られた加工糸(30デニール/12フィラメン
ト)の捲縮率は31%であった。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、特に極細繊維や低配向
繊維の捲縮糸及びそれらを含む複合仮撚加工糸を、断糸
や毛羽を発生させることなく製造でき、しかも得られる
仮撚加工糸が均一で高い捲縮を有する仮撚加工方法が提
供できる。
繊維の捲縮糸及びそれらを含む複合仮撚加工糸を、断糸
や毛羽を発生させることなく製造でき、しかも得られる
仮撚加工糸が均一で高い捲縮を有する仮撚加工方法が提
供できる。
【図1】本発明の仮撚装置の一例を示す正面図。
【図2】交絡付与後の糸条の形態の一例を示す側面図。
1 合成繊維糸条 2 ガイド 3 プリテンションローラー 4 空気交絡ノズル 5 加熱ローラー 6 加熱ローラーと1対になって回転するセパレートロ
ーラー 7 加熱ローラーに接して回転する押さえローラー 8 加熱ヒーター板 9 三軸摩擦型ディスク仮撚装置 10 引取りローラー 11 引取りローラーと1対になって回転するセパレー
トローラー 12 スピンドル式巻取り装置 13 パーン
ーラー 7 加熱ローラーに接して回転する押さえローラー 8 加熱ヒーター板 9 三軸摩擦型ディスク仮撚装置 10 引取りローラー 11 引取りローラーと1対になって回転するセパレー
トローラー 12 スピンドル式巻取り装置 13 パーン
Claims (4)
- 【請求項1】 合成繊維糸条を非加撚状態で加熱した
後、該加熱終了点を加撚開始点として同時延伸仮撚加工
するに際し、加熱前の合成繊維糸条に予め交絡を付与す
ることを特徴とする仮撚加工方法。 - 【請求項2】 合成繊維糸条の交絡数が2〜200個/
mである請求項1記載の仮撚加工方法。 - 【請求項3】 加熱ローラーの下流側に補助加熱手段を
設けた請求項1または2記載の仮撚加工方法。 - 【請求項4】 補助加熱手段が長さ50cm以下の加熱
ヒーター板である請求項3記載の仮撚加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08046896A JP3238625B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 仮撚加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08046896A JP3238625B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 仮撚加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09250034A true JPH09250034A (ja) | 1997-09-22 |
| JP3238625B2 JP3238625B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=13719101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08046896A Expired - Fee Related JP3238625B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 仮撚加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3238625B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002180341A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
| US6715276B2 (en) | 2000-03-24 | 2004-04-06 | Toray Industries, Inc. | False twist yarns and production method and production device therefor |
| WO2019064056A1 (en) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | Aym Syntex Ltd | PROCESS AND SYSTEM FOR MANUFACTURING TWISTED AND TEXTURED YARNS |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP08046896A patent/JP3238625B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6715276B2 (en) | 2000-03-24 | 2004-04-06 | Toray Industries, Inc. | False twist yarns and production method and production device therefor |
| JP2002180341A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
| WO2019064056A1 (en) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | Aym Syntex Ltd | PROCESS AND SYSTEM FOR MANUFACTURING TWISTED AND TEXTURED YARNS |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3238625B2 (ja) | 2001-12-17 |
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