JPH0925157A - 鋳造用耐火物 - Google Patents

鋳造用耐火物

Info

Publication number
JPH0925157A
JPH0925157A JP8100209A JP10020996A JPH0925157A JP H0925157 A JPH0925157 A JP H0925157A JP 8100209 A JP8100209 A JP 8100209A JP 10020996 A JP10020996 A JP 10020996A JP H0925157 A JPH0925157 A JP H0925157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractory
weight
casting
clinker
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8100209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3661958B2 (ja
Inventor
Hitoshi Takigawa
整 瀧川
Nobuhiro Hasebe
悦弘 長谷部
Yoichiro Mochizuki
陽一郎 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP10020996A priority Critical patent/JP3661958B2/ja
Publication of JPH0925157A publication Critical patent/JPH0925157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3661958B2 publication Critical patent/JP3661958B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主な鉱物結晶相がムライト、バデライトで、
特にアルミナの含有量が少なく、しかもシリカの含有量
を逆に多くしたクリンカを含む耐熱衝撃性及び耐食性が
優れ、かつ高強度の鋳造用耐火物を提供する。 【解決手段】 耐火組成物および有機系バインダを含む
原料から製造される鋳造用耐火物であって、前記耐火組
成物は、(a) アルミナ5〜22重量%、ジルコニア38
〜68重量%およびシリカ27〜40重量%からなり、
主な鉱物結晶相がムライトおよびバデライトであるクリ
ンカ3〜60重量%;(b) 黒鉛およびカーボンから選ば
れる少なくとも一つの炭素系材料5〜40重量%;およ
び(c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化
珪素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なく
とも一つの耐火成分;からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造用耐火物およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼の鋳造に使用されるノズルのよ
うな鋳造用耐火物は、従来よりアルミナ−黒鉛質耐火
物、ジルコニア−黒鉛質耐火物等が用いられている。し
かしながら、このような鋳造用耐火物は、耐熱衝撃性、
耐食性の点で十分に満足するものではなかった。また、
前記鋳造用耐火物は使用する鋼種によってアルミナ析出
物がノズル孔に付着して閉塞を生じる問題があった。
【0003】一方、特開昭63−117950号公報に
は主たる鉱物相がムライトおよびバデライトからなり、
Al23 30〜65重量%、ZrO2 25〜45重量
%、SiO2 10〜25重量%の化学組成を有する耐火
原料を46〜85重量%、黒鉛および/またはカーボン
3〜12重量%を配合し、混練、成形、焼成するスライ
ド・ゲート用プレートれんがの製造方法が開示されてい
る。しかしながら、このような組成のれんがは、前記耐
火原料中のアルミナ含有量が30〜65重量%と高いこ
とに起因して必ずしも十分な耐熱衝撃性が発揮されな
い。また、前記耐火原料はバデライト相の可逆的に結晶
転移に起因して発生したマイクロクラックの助長に伴う
亀裂を修復されず、そのまま残存するため、耐食性およ
び強度の点で十分に満足するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主な鉱物結
晶相がムライト、バデライトで、特にアルミナの含有量
が少なく、しかもシリカの含有量を逆に多くしたクリン
カを含む耐熱衝撃性及び耐食性が優れ、かつ高強度の鋳
造用耐火物およびその製造方法を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる鋳造用耐
火物は、耐火組成物および有機系バインダを含む原料か
ら製造される鋳造用耐火物であって、前記耐火組成物
は、 (a) アルミナ(Al23 )5〜22重量%、ジルコニ
ア(ZrO2 )38〜68重量%およびシリカ(SiO
2 )27〜40重量%からなり、主な鉱物結晶相がムラ
イトおよびバデライトであるクリンカ3〜60重量%; (b) 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの
炭素系材料(ただし焼成後に前記有機系バインダがカー
ボンとして残留する場合にはそのカーボンも含む)5〜
40重量%;および (c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化珪
素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なくと
も一つの耐火成分(ただし、前記炭化珪素を用いる場合
は最大30重量%、前記金属シリコンを用いる場合は最
大10重量%);からなることを特徴とする。
【0006】また、本発明に係わる鋳造用耐火物の製造
方法は (a) アルミナ(Al23 )5〜22重量%、ジルコニ
ア(ZrO2 )38〜68重量%およびシリカ(SiO
2 )27〜40重量%からなり、主な鉱物結晶相がムラ
イトおよびバデライトであるクリンカ3〜60重量%; (b) 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの
炭素系材料(ただし焼成後に前記有機系バインダがカー
ボンとして残留する場合にはそのカーボンも含む)5〜
40重量%;および (c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化珪
素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なくと
も一つの耐火成分(ただし、前記炭化珪素を用いる場合
は最大30重量%、前記金属シリコンを用いる場合は最
大10重量%);からなる耐火組成物と有機系バインダ
を含む原料を混練し、成形する工程と、成形体を非酸化
性雰囲気中もしくはブリーズ中にて、800〜1200
℃で焼成する工程と、を具備したことを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の鋳造用耐火物は、耐火組成物および有機系バイ
ンダを含む原料から製造される鋳造用耐火物であって、
前記耐火組成物は、 (a) アルミナ(Al23 )5〜22重量%、ジルコニ
ア(ZrO2 )38〜68重量%およびシリカ(SiO
2 )27〜40重量%からなり、主な鉱物結晶相がムラ
イトおよびバデライトであるクリンカ3〜60重量%; (b) 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの
炭素系材料(ただし焼成後に前記有機系バインダがカー
ボンとして残留する場合にはそのカーボンも含む)5〜
40重量%;および (c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化珪
素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なくと
も一つの耐火成分(ただし、前記炭化珪素を用いる場合
は最大30重量%、前記金属シリコンを用いる場合は最
大10重量%);からなる。
【0008】前記耐火組成物を構成する各成分の作用お
よび配合量を規定した理由を以下に説明する。 1)耐火組成物;クリンカ、炭素系材料および耐火成分 a)クリンカ このクリンカは、主な鉱物結晶相がムライトおよびバデ
ライトで形成され、前記バデライトが加熱により単斜晶
から正方晶に、室温に冷却される際に正方晶から単斜晶
に転移することに伴う体積収縮および体積膨脹によりマ
イクロクラックを発生させて鋳造用耐火物の耐熱衝撃性
を改善する。クリンカの配合量を3重量%未満にする
と、低熱膨張、耐食性および耐熱衝撃性の優れた鋳造用
耐火物を得ることが困難になる。一方、クリンカの配合
量が60重量%を超えると、鋳造用耐火物の耐食性がか
えって低下する。より好ましいクリンカの配合量は、5
〜55重量%、さらに好ましいクリンカの配合量は10
〜40重量%である。
【0009】a−1)アルミナ(Al23 ) 前記クリンカ中のアルミナの配合量を5重量%未満にす
ると、アルミナが持つ優れた耐食性を鋳造用耐火物に付
与することが困難になる。一方、アルミナの配合量が2
2重量%を超えると鋳造用耐火物の熱膨張係数の低減効
果を発揮することが困難になる。このような割合でのア
ルミナの配合により鋳造用耐火物の耐食性を維持しつ
つ、熱膨張率の低減を図ることが可能になる。より好ま
しいアルミナの配合量は、10〜20重量%である。
【0010】a−2)ジルコニア(ZrO2 ) 前記クリンカ中のジルコニアの配合量を38重量%未満
にすると、バデライトが単斜晶と正方晶との間の可逆的
な転移に伴う体積収縮・膨脹の効果が少なく鋳造用耐火
物の耐熱衝撃性を改善することが困難になる。一方、ジ
ルコニアの配合量が68重量%を超えると、鋳造用耐火
物の熱膨張係数が大きくなり過ぎて、耐熱衝撃性を改善
することが困難になる。より好ましいジルコニアの配合
量は、45〜60重量%である。
【0011】a−3)シリカ(SiO2 ) 前記クリンカ中のシリカは、アルミナと反応してムライ
トを生成するが、さらにシリカが余剰に存在するように
その配合量を27〜40重量%の範囲にした。余剰のシ
リカは、ガラス相となってクリンカ中のバデライトの結
晶転移に起因するマイクロクラックの助長による亀裂を
埋め、耐火物の粒子の強度低下や崩壊を防ぐ効果を有す
る。また、シリカは熱膨張係数が低いために、鋳造用耐
火物の耐熱衝撃性を向上することができる。このように
クリンカ中に配合されるシリカの下限値を従来の鋳造用
耐火物に用いられているクリンカより多い量、つまり2
7重量%とする。ただし、シリカの配合量が多くなり過
ぎると耐食性が低下するので上限値を40重量%とす
る。より好ましいシリカの配合量は、28〜35重量%
である。
【0012】b)炭素系材料 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの炭素
系材料は、溶鋼及びスラグに対し濡れ難い性質を有する
と共に、高熱伝導率および低熱膨張率係数を有する。こ
の炭素系材料は、焼成後に有機系バインダが例えば非晶
質カーボンのようなカーボンとして残留する場合にはそ
のカーボンをも含む。炭素系材料の配合量を5重量%未
満にすると、耐熱衝撃性の良好な鋳造用耐火物を得るこ
とが困難になる。一方、炭素系材料の配合量が40重量
%を超えると、鋳造用耐火物の耐食性が低下する。この
ように炭素系材料は、耐熱衝撃性と耐食性のバランスを
考慮して配合される。より好ましい炭素系材料の配合量
は8〜30重量%である。
【0013】c)耐火成分 この耐火成分は、アルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、
炭化珪素、ムライトおよび金属シリコンの少なくとも1
つからなる。ただし、耐火成分として炭化珪素を用いる
場合には30重量%以下にする必要がある。炭化珪素の
配合量が30重量%を越えると、鋳造用耐火物の耐食性
が低下する。また、前記耐火成分として金属シリコンを
用いる場合には10重量%以下にする必要がある。金属
シリコンの配合量が10重量%を越えると、鋳造用耐火
物の耐食性が低下する。
【0014】前記有機系バインダとしては、例えばフェ
ノール樹脂、フラン系樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、
エポキシ系樹脂等を用いることができる。この有機系バ
インダは、前記耐火組成物に対して3〜25重量%配合
されることが好ましい。
【0015】本発明に係わる鋳造用耐火物は、前述した
耐火組成物および有機系バインダを含む原料を混練し、
成形した後、この成形体を非酸化性雰囲気中もしくはブ
リーズ中にて、800〜1200℃で焼成することによ
り製造される。
【0016】前記成形手段としては、例えば静水圧プレ
ス、油圧プレス、フリクションプレス等を採用すること
ができる。前記非酸化性雰囲気としては、窒素ガス、ア
ルゴンガス、水素ガスから選ばれる単独ガスもしくは混
合ガス等の雰囲気である。
【0017】前記焼成温度を800℃未満にすると、十
分に焼結された鋳造用耐火物を得ることができなくな
る。一方、前記焼成温度が1200℃を越えると高温度
にする利点がないばかりか、製造コストが高騰する。
【0018】以上説明した本発明に係わる鋳造用耐火物
は、前述した(a) 〜(c) の成分からなる耐火組成物と有
機系バインダを含む原料から製造され、特に(a) 成分で
あるクリンカ中のバデライトが加熱により単斜晶から正
方晶へ転移するのに伴って体積収縮をを生じ、室温に冷
却される際に正方晶から単斜晶に転移するのに伴って体
積膨脹を生じる。このようなバデライトの可逆的な結晶
転移による体積の収縮・膨脹により熱応力を緩和する作
用を持つマイクロクラックが生じる。また、前記(a) 成
分であるクリンカ中のアルミナの含有量を5〜22重量
%と少なくすることによって、熱膨張係数を低減するこ
とができる。その結果、前記マイクロクラックの生成お
よび熱膨張係数の低減により耐熱衝撃性が改善された鋳
造用耐火物を得ることができる。
【0019】また、前記クリンカ中のシリカの含有量を
逆に多くして、余剰のシリカをガラス相として存在させ
ることによって、前記バデライトの可逆的な結晶転移に
起因するマイクロクラックの助長による亀裂を埋めるこ
とができるため、耐食性に優れ、かつ高強度の鋳造用耐
火物を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。 (実施例1〜6)まず、下記表1に示す化学組成からな
る5種のクリンカA〜Eを用意した。これらの中で、ク
リンカBおよびクリンカCは、アルミナ、ジルコニアお
よびシリカが本発明の範囲にあるものである。
【0021】
【表1】
【0022】次いで、前記表1に示す組成のクリンカ、
アルミナ、シリカ、黒鉛およびフェノール樹脂(有機系
バインダ)を下記表2に示す割合で配合して6種の原料
を調製した。つづいて、これらの原料をそれそれ混練し
た後、1500kg/cm2の圧力で静水圧プレスを行
って外径150mm、内径40mm、高さ170mmの
6種の環状成形体を作製した。ひきつづき、これら成形
体を1000℃の水素雰囲気中で5時間焼成することに
より6種の鋳造用耐火物を製造した。
【0023】得られた実施例1〜6の鋳造用耐火物の見
掛気孔率、かさ比重、曲げ強さ、動弾性率、熱膨張率
(1000℃)、熱衝撃抵抗係数、耐食性指数を調べ
た。その結果を下記表2に併記する。なお、クリンカ成
分を含まず、アルミナ、シリカ、黒鉛およびフェノール
樹脂を下記表2に示す割合で配合した原料を用いた以
外、実施例1と同様な方法により製造された鋳造用耐火
物を基準例1として表2に併記する。
【0024】ただし、熱衝撃抵抗係数は次式から求めら
れ、求めた数値が大きい程、耐熱衝撃性が優れているこ
とを意味する。 熱衝撃抵抗係数=曲げ強さ/(熱膨張係数×動弾性率) また、耐食性は高周波誘導炉による浸食テストによって
評価し、耐食性指数は前記基準例1の鋳造用耐火物を1
00とした相対値で示した。前記耐食性指数が大きい
程、優れた耐食性を有する。
【0025】(比較例1〜7)前記表1に示す組成のク
リンカ、アルミナ、シリカ、黒鉛およびフェノール樹脂
(有機系バインダ)を下記表3に示す割合で配合して7
種の原料を調製した。つづいて、これら原料をそれぞれ
混練した後、1500kg/cm2 の圧力で静水圧プレ
スを行って外径150mm、内径40mm、高さ170
mmの7種の環状成形体を作製した。ひきつづき、これ
ら成形体を1000℃の窒素雰囲気中で5時間焼成する
ことにより7種の鋳造用耐火物を製造した。
【0026】得られた比較例1〜7の鋳造用耐火物の見
掛気孔率、かさ比重、曲げ強さ、動弾性率、熱膨張率
(1000℃)、熱衝撃抵抗係数、耐食性指数を調べ
た。その結果を下記表3に併記する。なお、前述した基
準例1を表3に併記する。前記比較例1〜7の鋳造用耐
火物の耐食性指数は、前記基準例1の鋳造用耐火物を1
00とした相対値で示した。
【0027】また、実施例1〜5および比較例1の結果
から求めたクリンカCの添加量と鋳造用耐火物の熱膨張
率との関係、および比較例4〜7の結果から求めたクリ
ンカEの添加量と鋳造用耐火物の熱膨張率との関係をそ
れぞれ図1に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】前記表2および表3に示す各実施例および
各比較例の鋳造用耐火物は、前述した表1に示す組成の
クリンカの影響を明確にするために、基準例1の鋳造用
耐火物の成分の中のAl23 だけを減じ、その代わり
にクリンカA〜Eの含有量のみを変化していったもので
ある。
【0031】すなわち、実施例1は基準例1の組成から
アルミナを5重量%減じてクリンカCを5重量%とした
原料から製造された鋳造用耐火物である。実施例2は、
基準例1の組成からアルミナを10重量%減じてクリン
カCを10重量%とした原料から製造された鋳造用耐火
物である。実施例3は、基準例1の組成からアルミナを
20重量%減じてクリンカCを20重量%とした原料か
ら製造された鋳造用耐火物である。実施例4は、基準例
1の組成からアルミナを40重量%減じてクリンカCを
40重量%とした原料から製造された鋳造用耐火物であ
る。実施例5は、基準例1のアルミナの代わりにクリン
カCを60重量%とした原料から製造された鋳造用耐火
物である。実施例6は、基準例1の組成からからアルミ
ナを10重量%減じてクリンカBを10重量%とした原
料から製造された鋳造用耐火物である。
【0032】一方、比較例1はクリンカCを本発明で規
定した量(3〜60重量%)から外れて加えた原料から
製造された鋳造用耐火物である。比較例2は、本発明で
規定された成分割合から外れたクリンカAを加えた原料
から製造された鋳造用耐火物である。比較例3は、本発
明で規定された成分割合から外れたクリンカDを加えた
原料から製造された鋳造用耐火物である。また、比較例
4〜7は基準例1の組成からアルミナ量を減少し、その
分クリンカE量を増大させた原料からそれぞれ製造され
た鋳造用耐火物である。このような比較例1〜7の他の
成分は、前述した実施例と同様である。
【0033】前記表2および表3から明らかなように前
記表1に示す組成のクリンカCの含有量が2.5重量%
の原料から製造された比較例1の鋳造用耐火物は、熱衝
撃抵抗係数が前記クリンカCを全く含まない基準例1の
鋳造用耐火物と大差がない。これに対し、前記クリンカ
CおよびクリンカBを3重量%以上含む原料から製造さ
れた実施例1〜6の鋳造用耐火物は、耐熱衝撃性、耐食
性のいずれもクリンカCを所定の量含まない比較例1の
鋳造用耐火物に比べて優れていることがわかる。
【0034】特に、前記クリンカCの含有量が5〜40
重量%の原料から製造された実施例2〜5の鋳造用耐火
物は極めて優れた耐熱衝撃性、耐食性を有する。これ
は、アルミナの含有量が低減されたクリンカCを用いる
ことにより製造された鋳造用耐火物の熱膨張率が低下さ
れることに起因する。同時に、アルミナとの反応により
ムライトを生成した残りのシリカが、ガラス相となって
バデライトの可逆的な結晶転移に起因するマイクロクラ
ックの助長による亀裂を埋めて鋳造用耐火物の粒子の強
度低下および腐食を防いだためと考えられる。実施例1
〜6の鋳造用耐火物は、耐食性についても向上している
ことが認められる。本発明で規定された成分割合から外
れたクリンカAおよびDを加えた原料から製造された比
較例2、3の鋳造用耐火物は、熱膨張率がいずれも実施
例1〜6の鋳造用耐火物より大きい値を示した。
【0035】また、本発明で規定された成分割合から外
れたクリンカAを加えた原料から製造された比較例2の
鋳造用耐火物は、クリンカA中のSiO2 成分が多いた
め、耐食性指数が低下している。本発明で規定された成
分割合から外れたクリンカDを加えた原料から製造され
た比較例3の鋳造用耐火物は、クリンカD中のAl23
成分が多いため、熱膨張係数の低減効果が認められな
い。
【0036】(実施例7、8および比較例8、9)前記
表1に示す組成のクリンカ、ジルコニア、炭化珪素、金
属シリコン、黒鉛およびフェノール樹脂(有機系バイン
ダ)を下記表4に示す割合で配合して4種の原料を調製
した。つづいて、これら原料をそれぞれ混練した後、1
500kg/cm2 の圧力で静水圧プレスを行って外径
150mm、内径40mm、高さ170mmの4種の環
状成形体を作製した。ひきつづき、これら成形体を10
00℃の窒素雰囲気中で5時間焼成することにより4種
の鋳造用耐火物を製造した。
【0037】得られた実施例7、8および比較例8、9
の鋳造用耐火物の見掛気孔率、かさ比重、曲げ強さ、動
弾性率、熱膨張率(1000℃)、熱衝撃抵抗係数、耐
食性指数を調べた。その結果を下記表4に併記する。な
お、クリンカ成分を含まず、ジルコニア、炭化珪素、金
属シリコン、黒鉛およびフェノール樹脂を下記表4に示
す割合で配合した原料を用いた以外、実施例7と同様な
方法により製造された鋳造用耐火物を基準例2として表
4に併記する。前記実施例7、8および比較例8、9の
鋳造用耐火物の耐食性指数は、前記基準例2の鋳造用耐
火物を100とした相対値で示した。
【0038】
【表4】
【0039】前記表4に示す各実施例および各比較例の
鋳造用耐火物は、前述した表1に示す組成のクリンカの
影響を明確にするために、基準例2の鋳造用耐火物の成
分の中のジルコニアだけを減じ、その量をクリンカA〜
Dで置換えたものである。
【0040】すなわち、実施例7、8は基準例2の組成
からジルコニアを5重量%減じてクリンカB、クリンカ
Cをそれぞれ5重量%とした原料から製造された鋳造用
耐火物である。一方、比較例8、9は基準例2の組成か
らジルコニアを5重量%減じて本発明で規定された成分
割合から外れたクリンカA、クリンカDをそれぞれ5重
量%とした原料から製造された鋳造用耐火物である。
【0041】前記表4から明らかなように前記表1に示
す組成のクリンカBおよびクリンカCをそれぞれ5重量
%含む原料から製造された実施例7、8の鋳造用耐火物
は、基準例2の鋳造用耐火物に比べて耐熱衝撃性、耐食
性がいずれも優れていることがわかる。
【0042】これに対し、本発明で規定された成分割合
から外れたクリンカAを加えた原料から製造された比較
例8の鋳造用耐火物は、基準例2の鋳造用耐火物に比べ
て耐熱衝撃性が優れているものの、耐食性が劣ることが
わかる。また、本発明で規定された成分割合から外れた
クリンカDを加えた原料から製造された比較例9の鋳造
用耐火物は、基準例2の鋳造用耐火物に比べて耐熱衝撃
性および耐食性のいずれも劣ることがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればク
リンカ中のバデライトの単斜晶・正方晶間の可逆的な結
晶転移による体積の収縮・膨脹によりマイクロクラック
を発生させて熱応力を緩和し、かつ前記クリンカ中のア
ルミナ含有量を少なくして熱膨張率を低減させると共
に、逆に前記クリンカ中のシリカの含有量を増加させて
余剰のシリカ分のガラス相により前記バデライトの結晶
転移に起因するマイクロクラックの助長による亀裂を埋
めることができ、結果として耐熱衝撃性、耐食性に優
れ、高強度の鋼の鋳造ノズル等に有用な鋳造用耐火物を
提供できる。
【0044】また、前記クリンカは炭素系材料のような
他の成分に比べて比較的高価であるが、本発明で好まし
いとされるクリンカを用いれば、それ以外のクリンカに
比べて少量の添加で熱膨張率が低減された鋳造用耐火物
を得ることができる。さらに、仮に前記クリンカをそれ
以外のクリンカと同量添加すれば熱膨張率が一層低減さ
れた鋳造用耐火物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリンカの添加量とこのクリンカを含む鋳造用
耐火物の熱膨張率の関係を示す特性図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火組成物および有機系バインダを含む
    原料から製造される鋳造用耐火物であって、 前記耐火組成物は、 (a) アルミナ5〜22重量%、ジルコニア38〜68重
    量%およびシリカ27〜40重量%からなり、主な鉱物
    結晶相がムライトおよびバデライトであるクリンカ3〜
    60重量%; (b) 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの
    炭素系材料(ただし焼成後に前記有機系バインダがカー
    ボンとして残留する場合にはそのカーボンも含む)5〜
    40重量%;および (c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化珪
    素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なくと
    も一つの耐火成分(ただし、前記炭化珪素を用いる場合
    は最大30重量%、前記金属シリコンを用いる場合は最
    大10重量%);からなることを特徴とする鋳造用耐火
    物。
  2. 【請求項2】 前記クリンカ中のアルミナの配合量は、
    10〜20重量%であることを特徴とする請求項1記載
    の鋳造用耐火物。
  3. 【請求項3】 前記クリンカ中のジルコニアの配合量
    は、46〜60重量%であることを特徴とする請求項1
    記載の鋳造用耐火物。
  4. 【請求項4】 前記クリンカ中のシリカの配合量は、2
    8〜35重量%であることを特徴とする請求項1記載の
    鋳造用耐火物。
  5. 【請求項5】 前記クリンカは、前記耐火組成物中に5
    〜55重量%含有されることを特徴とする請求項1記載
    の鋳造用耐火物。
  6. 【請求項6】 前記クリンカは、前記耐火組成物中に1
    0〜40重量%含有されることを特徴とする請求項1記
    載の鋳造用耐火物。
  7. 【請求項7】 前記炭素系材料は、前記耐火組成物中に
    8〜30重量%含有されることを特徴とする請求項1記
    載の鋳造用耐火物。
  8. 【請求項8】 (a) アルミナ5〜22重量%、ジルコニ
    ア38〜68重量%およびシリカ27〜40重量%から
    なり、主な鉱物結晶相がムライトおよびバデライトであ
    るクリンカ3〜60重量%; (b) 黒鉛およびカーボンから選ばれる少なくとも一つの
    炭素系材料(ただし焼成後に前記有機系バインダがカー
    ボンとして残留する場合にはそのカーボンも含む)5〜
    40重量%;および (c) 残部がアルミナ、溶融シリカ、ジルコニア、炭化珪
    素、ムライトおよび金属シリコンから選ばれる少なくと
    も一つの耐火成分(ただし、前記炭化珪素を用いる場合
    は最大30重量%、前記金属シリコンを用いる場合は最
    大10重量%);からなる耐火物原料と有機系バインダ
    を含む原料を混練し、成形する工程と、 成形体を非酸化性雰囲気中もしくはブリーズ中にて、8
    00〜1200℃で焼成する工程と、を具備したことを
    特徴とする鋳造用耐火物の製造方法。
JP10020996A 1995-05-09 1996-04-22 鋳造用耐火物 Expired - Fee Related JP3661958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10020996A JP3661958B2 (ja) 1995-05-09 1996-04-22 鋳造用耐火物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-110811 1995-05-09
JP11081195 1995-05-09
JP10020996A JP3661958B2 (ja) 1995-05-09 1996-04-22 鋳造用耐火物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0925157A true JPH0925157A (ja) 1997-01-28
JP3661958B2 JP3661958B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=26441272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10020996A Expired - Fee Related JP3661958B2 (ja) 1995-05-09 1996-04-22 鋳造用耐火物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3661958B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355110B1 (ko) * 2000-01-11 2002-10-11 조선내화 주식회사 알루미나질 내화 벽돌의 제조방법
CN111072376A (zh) * 2019-12-23 2020-04-28 通达耐火技术股份有限公司 一种纳米碳源结合均化矾土基硅莫砖及其制备方法
CN111763091A (zh) * 2020-06-17 2020-10-13 林国强 一种高热震耐磨涂料及其制备方法
WO2022176613A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 東京窯業株式会社 熱処理冶具用組成物、及び熱処理冶具の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355110B1 (ko) * 2000-01-11 2002-10-11 조선내화 주식회사 알루미나질 내화 벽돌의 제조방법
CN111072376A (zh) * 2019-12-23 2020-04-28 通达耐火技术股份有限公司 一种纳米碳源结合均化矾土基硅莫砖及其制备方法
CN111763091A (zh) * 2020-06-17 2020-10-13 林国强 一种高热震耐磨涂料及其制备方法
WO2022176613A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 東京窯業株式会社 熱処理冶具用組成物、及び熱処理冶具の製造方法
JP2022127031A (ja) * 2021-02-19 2022-08-31 東京窯業株式会社 熱処理冶具用組成物、及び熱処理冶具の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3661958B2 (ja) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109996772B (zh) 镁碳砖及其制造方法
JPH0665624B2 (ja) アルミナ含有量の高い新規な耐火物と、その製造方法
JP4681456B2 (ja) 低カーボン質マグネシアカーボンれんが
JP3977900B2 (ja) 高炉出銑口閉塞用マッド材
JPS6141862B2 (ja)
JP3661958B2 (ja) 鋳造用耐火物
JP2617086B2 (ja) 炭化珪素質流し込み材
JP3168445B2 (ja) 緻密質けい石れんが
US5683950A (en) Refractory for casting and method of manufacturing the same
JP4217278B2 (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
EP0309128B1 (en) Carbon-containing refractory and a manufacturing method therefore
JP4245122B2 (ja) 窒化アルミニウム結合耐火れんがの製造方法
JP2683217B2 (ja) 溶鋼鋳造用ノズル
KR960015652B1 (ko) 고로출선구 폐쇄용 마터(Mud)재 조성물
JP2001247377A (ja) 窒化珪素鉄粉末、その評価方法、及び用途
JPS6141861B2 (ja)
JPH10158071A (ja) 黒鉛質パッチング材
JP2003171170A (ja) マグネシア−カーボンれんが
JPS59146975A (ja) スライデイングノズル用プレ−ト耐火物
JP3236992B2 (ja) コークス炉用高密度珪石れんが
KR100355110B1 (ko) 알루미나질 내화 벽돌의 제조방법
JPH07172907A (ja) 炭素含有耐火物
JP2592221B2 (ja) 炭素含有耐火物及びその製造方法
JPH11240747A (ja) プレートれんが
JPH08208313A (ja) スライディングノズル用プレート耐火物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080401

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees