JPH09252160A - 光半導体素子およびその製造方法 - Google Patents
光半導体素子およびその製造方法Info
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- JPH09252160A JPH09252160A JP6061496A JP6061496A JPH09252160A JP H09252160 A JPH09252160 A JP H09252160A JP 6061496 A JP6061496 A JP 6061496A JP 6061496 A JP6061496 A JP 6061496A JP H09252160 A JPH09252160 A JP H09252160A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寄生容量と直列抵抗を同時に低減可能な狭メ
サ構造を自己整合的に実現することにより、電気信号に
より高速変調可能な光半導体素子を低コストで提供す
る。 【解決手段】 断面略T字形状であるストライプ状のク
ラッド層を有しており、クラッド層の足部は(111)
結晶面を側面とする逆メサ形状を呈していることを特徴
とする。
サ構造を自己整合的に実現することにより、電気信号に
より高速変調可能な光半導体素子を低コストで提供す
る。 【解決手段】 断面略T字形状であるストライプ状のク
ラッド層を有しており、クラッド層の足部は(111)
結晶面を側面とする逆メサ形状を呈していることを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光半導体素子に係わ
り、特に電気信号により高速変調動作が可能である光半
導体素子に関する。
り、特に電気信号により高速変調動作が可能である光半
導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、幹線系光通信システムの大容量化
の研究開発が盛んに展開されている。電子信号により高
速変調動作が可能である半導体レーザや半導体光変調器
は、大容量光通信システムのキーデバイスであり、その
開発は極めて重要である。高速変調動作が可能な光半導
体素子を実現するためには、素子の寄生容量、直列抵抗
を低減することが要求される。
の研究開発が盛んに展開されている。電子信号により高
速変調動作が可能である半導体レーザや半導体光変調器
は、大容量光通信システムのキーデバイスであり、その
開発は極めて重要である。高速変調動作が可能な光半導
体素子を実現するためには、素子の寄生容量、直列抵抗
を低減することが要求される。
【0003】素子寄生容量を低減するには、光導波層ス
トライプ近傍を狭メサ形状に加工する必要がある。図5
には、従来の狭メサ構造光半導体素子の導波方向に垂直
な断面図を示す。図中、1はn型InP基板、2は光導
波層、3はInPキャップ層、4はFeドープ半絶縁性
InP埋め込み層、5はp型InPクラッド層、6はp
型InGaAsコンタクト層、7はAu/Zn/Auか
ら成るp型オーミック電極、8はTi/Pt/Auから
成る配線兼ボンディングパッド、9はAuGe/Ni/
Auから成るn型オーミック電極、10はSiO2 膜、
11はポリイミド膜である。
トライプ近傍を狭メサ形状に加工する必要がある。図5
には、従来の狭メサ構造光半導体素子の導波方向に垂直
な断面図を示す。図中、1はn型InP基板、2は光導
波層、3はInPキャップ層、4はFeドープ半絶縁性
InP埋め込み層、5はp型InPクラッド層、6はp
型InGaAsコンタクト層、7はAu/Zn/Auか
ら成るp型オーミック電極、8はTi/Pt/Auから
成る配線兼ボンディングパッド、9はAuGe/Ni/
Auから成るn型オーミック電極、10はSiO2 膜、
11はポリイミド膜である。
【0004】この光半導体素子の作製工程を図6を用い
て説明する。まず、(100)結晶面を主面とするn型
InP基板1上に光導波層2、InPキャップ層3を積
層した後、ストライプ状のSiO2 膜21を形成する。
このSiO2 膜21をマスクとしてInPキャップ層
3、光導波層2、およびn型InP基板1をエッチング
し、メサストライプ12を形成する(図6(a))。次
いで、有機金属気相成長法によりメサストライプ12の
両側面をFeドープ半絶縁性InP層4で埋め込む(図
6(b))。SiO2 マスク21を除去した後、素子全
面にp型InPクラッド層5、p型InGaAsコンタ
クト層6を成長する(図6(c))。さらに、p型In
GaAsコンタクト層6上にストライプ状のSiO2 膜
23を形成する(図6(d))。このSiO2 膜23を
マスクとしてp型InGaAsコンタクト層6およびp
型InPクラッド層5をエッチングすることにより、光
導波層2近傍を狭メサ形状に加工する(図6(e))。
さらに、電極形成工程を経て、図5の光半導体素子が形
成される。
て説明する。まず、(100)結晶面を主面とするn型
InP基板1上に光導波層2、InPキャップ層3を積
層した後、ストライプ状のSiO2 膜21を形成する。
このSiO2 膜21をマスクとしてInPキャップ層
3、光導波層2、およびn型InP基板1をエッチング
し、メサストライプ12を形成する(図6(a))。次
いで、有機金属気相成長法によりメサストライプ12の
両側面をFeドープ半絶縁性InP層4で埋め込む(図
6(b))。SiO2 マスク21を除去した後、素子全
面にp型InPクラッド層5、p型InGaAsコンタ
クト層6を成長する(図6(c))。さらに、p型In
GaAsコンタクト層6上にストライプ状のSiO2 膜
23を形成する(図6(d))。このSiO2 膜23を
マスクとしてp型InGaAsコンタクト層6およびp
型InPクラッド層5をエッチングすることにより、光
導波層2近傍を狭メサ形状に加工する(図6(e))。
さらに、電極形成工程を経て、図5の光半導体素子が形
成される。
【0005】ここで、素子寄生容量を低減するには、p
型InPクラッド層5の幅を狭く形成する必要がある。
しかし、p型InPクラッド層5の幅を狭くすると、p
型InGaAsコンタクト層6上に形成されるp型オー
ミック電極7の面積が小さくなり、素子直列抵抗が大き
くなる。また、p型InPクラッド層5の狭メサ加工に
際しては、光導波層2の位置に合わせてSiO2 マスク
23をパターニングする工程を含む。このため、メサ幅
が狭くなるほどマスク合わせ精度が要求されることにな
り、p型InPクラッド層5の幅を狭く制御することが
難しく、低コスト化が困難であった。
型InPクラッド層5の幅を狭く形成する必要がある。
しかし、p型InPクラッド層5の幅を狭くすると、p
型InGaAsコンタクト層6上に形成されるp型オー
ミック電極7の面積が小さくなり、素子直列抵抗が大き
くなる。また、p型InPクラッド層5の狭メサ加工に
際しては、光導波層2の位置に合わせてSiO2 マスク
23をパターニングする工程を含む。このため、メサ幅
が狭くなるほどマスク合わせ精度が要求されることにな
り、p型InPクラッド層5の幅を狭く制御することが
難しく、低コスト化が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の狭
メサ構造光半導体素子では、寄生容量と直列抵抗を同時
に低減することが困難であるという問題点があった。ま
た、狭メサ加工を施す際に、光導波層の位置に精度良く
マスクをパターニングする工程を必要とするため、メサ
幅を狭く制御することが難しく、低コスト化が困難であ
るという問題点があった。
メサ構造光半導体素子では、寄生容量と直列抵抗を同時
に低減することが困難であるという問題点があった。ま
た、狭メサ加工を施す際に、光導波層の位置に精度良く
マスクをパターニングする工程を必要とするため、メサ
幅を狭く制御することが難しく、低コスト化が困難であ
るという問題点があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、寄生容量と直列抵抗を
同時に低減することが可能な狭メサ構造を自己整合的に
実現することにより、電気信号により高速変調動作が可
能な光半導体素子を低コストで提供することにある。
ので、その目的とするところは、寄生容量と直列抵抗を
同時に低減することが可能な狭メサ構造を自己整合的に
実現することにより、電気信号により高速変調動作が可
能な光半導体素子を低コストで提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体素子
は、少なくとも光導波層が積層されたメサストライプを
有し、(100)結晶面を主面とする半導体基板と、前
記メサストライプの側面に形成された半導体埋め込み層
と、前記メサストライプおよび前記半導体埋め込み層上
に形成されたストライプ状のクラッド層と、を有する光
半導体素子において、前記クラッド層はひさしを有した
断面略T字形状を呈しており、かつ前記クラッド層の足
部は(111)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈して
いることを特徴とする。
は、少なくとも光導波層が積層されたメサストライプを
有し、(100)結晶面を主面とする半導体基板と、前
記メサストライプの側面に形成された半導体埋め込み層
と、前記メサストライプおよび前記半導体埋め込み層上
に形成されたストライプ状のクラッド層と、を有する光
半導体素子において、前記クラッド層はひさしを有した
断面略T字形状を呈しており、かつ前記クラッド層の足
部は(111)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈して
いることを特徴とする。
【0009】また本発明の製造方法は、少なくとも光導
波層が積層した(100)結晶面を主面とする半導体基
板上に、ストライプ状のマスクを形成する工程と、前記
マスクを用いて前記半導体基板を少なくとも前記光導波
層までエッチングしてメサストライプを形成する工程
と、前記メサストライプの側面に半導体埋め込み層を形
成する工程と、前記マスクの両側に半導体スペーサー層
を選択的に成長させる工程と、前記マスクを除去する工
程と、前記メサストライプ、前記半導体埋め込み層、お
よび前記半導体スペーサー層上に、前記マスクよりも幅
の広いストライプ状のクラッド層を形成する工程と、前
記半導体スペーサー層を除去する工程と、を有すること
を特徴とする。
波層が積層した(100)結晶面を主面とする半導体基
板上に、ストライプ状のマスクを形成する工程と、前記
マスクを用いて前記半導体基板を少なくとも前記光導波
層までエッチングしてメサストライプを形成する工程
と、前記メサストライプの側面に半導体埋め込み層を形
成する工程と、前記マスクの両側に半導体スペーサー層
を選択的に成長させる工程と、前記マスクを除去する工
程と、前記メサストライプ、前記半導体埋め込み層、お
よび前記半導体スペーサー層上に、前記マスクよりも幅
の広いストライプ状のクラッド層を形成する工程と、前
記半導体スペーサー層を除去する工程と、を有すること
を特徴とする。
【0010】本発明の光半導体素子は、断面略T字形状
を呈するストライプ状のクラッド層を有している為、ク
ラッド層底面の幅を狭く形成することが可能となり、素
子寄生容量を低減することができる。また、クラッド層
がひさしを有した断面形状に形成されていることから、
クラッド層底面の幅を狭く形成しても、クラッド層上面
の幅を十分に広くすることができる。従って、電極面積
を大きくすることが可能であり、素子直列抵抗をも低減
することができる。さらに、クラッド層の足部は(11
1)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈していることか
ら、幅の広いクラッド層上部から幅の狭いクラッド層底
部への電流狭搾もスムーズに行なうことができる。
を呈するストライプ状のクラッド層を有している為、ク
ラッド層底面の幅を狭く形成することが可能となり、素
子寄生容量を低減することができる。また、クラッド層
がひさしを有した断面形状に形成されていることから、
クラッド層底面の幅を狭く形成しても、クラッド層上面
の幅を十分に広くすることができる。従って、電極面積
を大きくすることが可能であり、素子直列抵抗をも低減
することができる。さらに、クラッド層の足部は(11
1)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈していることか
ら、幅の広いクラッド層上部から幅の狭いクラッド層底
部への電流狭搾もスムーズに行なうことができる。
【0011】また本発明の製造方法によれば、クラッド
層のひさしの下になる領域にあらかじめ半導体スペーサ
ー層を設けた上で、半導体スペーサー層の開口部よりも
幅の広いストライプ状のクラッド層を形成し、さらに半
導体スペーサー層を除去している為、断面略T字形状で
あるストライプ状のクラッド層を形成することができ
る。ここで、半導体スペーサー層は、メサストライプ状
の光導波層上面に成長阻止マスクを設けた上で、選択成
長法によって形成することが可能である。このとき、光
導波層をメサストライプ状にエッチングする際と、半導
体スペーサー層を選択成長する際に、共通のマスクを用
いることにより、クラッド層底面の位置を自己整合的に
決めることができる。また、クラッド層底面の幅は、あ
らかじめ設けたマスクの幅によって決まり、これを狭く
制御して形成することができる。この結果、極めて高精
度の狭メサ構造を容易に形成することが可能である。さ
らに、選択成長法により形成された半導体スペーサー層
の側面は(111)結晶面となる。従って、クラッド層
の足部が(111)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈
するように、断面略T字形状のクラッド層を形成するこ
とができる。
層のひさしの下になる領域にあらかじめ半導体スペーサ
ー層を設けた上で、半導体スペーサー層の開口部よりも
幅の広いストライプ状のクラッド層を形成し、さらに半
導体スペーサー層を除去している為、断面略T字形状で
あるストライプ状のクラッド層を形成することができ
る。ここで、半導体スペーサー層は、メサストライプ状
の光導波層上面に成長阻止マスクを設けた上で、選択成
長法によって形成することが可能である。このとき、光
導波層をメサストライプ状にエッチングする際と、半導
体スペーサー層を選択成長する際に、共通のマスクを用
いることにより、クラッド層底面の位置を自己整合的に
決めることができる。また、クラッド層底面の幅は、あ
らかじめ設けたマスクの幅によって決まり、これを狭く
制御して形成することができる。この結果、極めて高精
度の狭メサ構造を容易に形成することが可能である。さ
らに、選択成長法により形成された半導体スペーサー層
の側面は(111)結晶面となる。従って、クラッド層
の足部が(111)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈
するように、断面略T字形状のクラッド層を形成するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図面を参照して説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わる光
半導体素子の導波方向に垂直な断面図である。図中、1
はn型InP基板、2は光導波層、3はInPキャップ
層、4はFeドープ半絶縁性InP埋め込み層、5はp
型InPクラッド層、6はp型InGaAsコンタクト
層、7はAu/Zn/Auから成るp型オーミック電
極、8はTi/Pt/Auから成る配線兼ボンディング
パッド、9はAuGe/Ni/Auから成るn型オーミ
ック電極、10はSiO2 膜、11はポリイミド膜であ
る。
例)を図面を参照して説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わる光
半導体素子の導波方向に垂直な断面図である。図中、1
はn型InP基板、2は光導波層、3はInPキャップ
層、4はFeドープ半絶縁性InP埋め込み層、5はp
型InPクラッド層、6はp型InGaAsコンタクト
層、7はAu/Zn/Auから成るp型オーミック電
極、8はTi/Pt/Auから成る配線兼ボンディング
パッド、9はAuGe/Ni/Auから成るn型オーミ
ック電極、10はSiO2 膜、11はポリイミド膜であ
る。
【0013】図1の光半導体素子の作製工程を図2を用
いて説明する。まず、(100)結晶面を主面とするn
型InP基板1上に光導波層1、InPキャップ層3を
積層した後、幅4μmのストライプ状のSiO2 膜21
を形成する。このSiO2 膜21をマスクとしてInP
キャップ層3、光導波層2、およびn型InP基板1を
エッチングし、幅1μm、高さ2μmのメサストライプ
12を形成する(図2(a))。次いで、有機金属気相
成長法によりメサストライプ12の両側面をFeドープ
半絶縁性InP層4で埋め込み、引き続きSiO2 マス
ク21の両側にInGaAsPスペーサー層20を選択
成長する(図2(b))。SiO2 マスク21を除去し
た後、素子全面にp型InPクラッド層5、p型InG
aAsコンタクト層6を成長する(図2(c))。さら
に、p型InGaAsコンタクト層6およびp型InP
クラッド層5をエッチングにより幅10μmにストライ
プ加工する(図2(d))。次いで、InGaAsPス
ペーサー層20をエッチング除去する(図2(e))。
さらに、電極形成工程を経て、図1の光半導体素子が形
成される。
いて説明する。まず、(100)結晶面を主面とするn
型InP基板1上に光導波層1、InPキャップ層3を
積層した後、幅4μmのストライプ状のSiO2 膜21
を形成する。このSiO2 膜21をマスクとしてInP
キャップ層3、光導波層2、およびn型InP基板1を
エッチングし、幅1μm、高さ2μmのメサストライプ
12を形成する(図2(a))。次いで、有機金属気相
成長法によりメサストライプ12の両側面をFeドープ
半絶縁性InP層4で埋め込み、引き続きSiO2 マス
ク21の両側にInGaAsPスペーサー層20を選択
成長する(図2(b))。SiO2 マスク21を除去し
た後、素子全面にp型InPクラッド層5、p型InG
aAsコンタクト層6を成長する(図2(c))。さら
に、p型InGaAsコンタクト層6およびp型InP
クラッド層5をエッチングにより幅10μmにストライ
プ加工する(図2(d))。次いで、InGaAsPス
ペーサー層20をエッチング除去する(図2(e))。
さらに、電極形成工程を経て、図1の光半導体素子が形
成される。
【0014】この実施例では、エッチングによりメサス
トライプ12を形成する際と、InGaAsPスペーサ
ー層20を選択成長する際に、共通のSiO2 マスク2
1を用いている。従って、p型InPクラッド層5の底
面の位置を自己整合的に決めることができる。さらに、
p型InPクラッド層5の底面の幅は、SiO2 マスク
21の幅によって決まり、4μmと極めて狭く形成され
ている。この結果、極めて小さい素子寄生容量が得られ
る。また、p型InPクラッド層5がひさしを有した断
面略T字形状に形成されていることから、p型InPク
ラッド層5の底面の幅が狭いにも関わらず、上面の幅を
十分に広く形成することが可能である。従って、p型I
nGaAsコンタクト層6上に形成されるp型オーミッ
ク電極7の幅は8μmと広く、十分に小さい素子直列抵
抗が得られる。
トライプ12を形成する際と、InGaAsPスペーサ
ー層20を選択成長する際に、共通のSiO2 マスク2
1を用いている。従って、p型InPクラッド層5の底
面の位置を自己整合的に決めることができる。さらに、
p型InPクラッド層5の底面の幅は、SiO2 マスク
21の幅によって決まり、4μmと極めて狭く形成され
ている。この結果、極めて小さい素子寄生容量が得られ
る。また、p型InPクラッド層5がひさしを有した断
面略T字形状に形成されていることから、p型InPク
ラッド層5の底面の幅が狭いにも関わらず、上面の幅を
十分に広く形成することが可能である。従って、p型I
nGaAsコンタクト層6上に形成されるp型オーミッ
ク電極7の幅は8μmと広く、十分に小さい素子直列抵
抗が得られる。
【0015】さらに、選択成長法により形成されたIn
GaAsスペーサー層20の側面は(111)結晶面と
なる。従って、p型InPクラッド層5の足部は(11
1)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈している。この
結果、p型InPクラッド層5中において、幅の広い上
部から幅の狭い底部への電流狭搾をスムーズに行なうこ
とができる。
GaAsスペーサー層20の側面は(111)結晶面と
なる。従って、p型InPクラッド層5の足部は(11
1)結晶面を側面とする逆メサ形状を呈している。この
結果、p型InPクラッド層5中において、幅の広い上
部から幅の狭い底部への電流狭搾をスムーズに行なうこ
とができる。
【0016】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2の実施
例に係わる光半導体素子の導波方向に垂直な断面図であ
る。図3において、図1と同一の部分については、図1
と同一の符号を付してその説明を省略する。 図3の光
半導体素子の作製工程を図4を用いて説明する。まず、
(100)結晶面を主面とするn型InP基板1上に光
導波層2、InPキャップ層3を積層した後、幅4μm
のストライプ状のSiO2 膜21を形成する。このSi
O2膜21をマスクとしてInPキャップ層3、光導波
層2、およびn型InP基板1をエッチングし、幅1μ
m、高さ2μmのメサストライプ12を形成する(図4
(a))。次いで、有機金属気相成長法によりメサスト
ライプ13の両側面をFeドープ半絶縁性InP層4で
埋め込み、引き続きSiO2 マスク21の両側にInG
aAsPスペーサー層20を選択成長する(図4
(b))。SiO2 マスク21を除去した後、幅12μ
mの開口部を有する一対のストライプ状のSiO2 膜2
2をInGaAsPスペーサー層20上に形成する(図
4(c))。SiO2 膜22を成長阻止マスクとして、
有機金属気相成長法によりp型InPクラッド層5、p
型InGaAsコンタクト層6を選択成長する(図4
(d))。次いで、SiO2 マスク22を除去し、In
GaAsPスペーサー層20をサイドエッチングする
(図4(e))。さらに、電極形成工程を経て、図3の
光半導体素子が形成される。
を図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2の実施
例に係わる光半導体素子の導波方向に垂直な断面図であ
る。図3において、図1と同一の部分については、図1
と同一の符号を付してその説明を省略する。 図3の光
半導体素子の作製工程を図4を用いて説明する。まず、
(100)結晶面を主面とするn型InP基板1上に光
導波層2、InPキャップ層3を積層した後、幅4μm
のストライプ状のSiO2 膜21を形成する。このSi
O2膜21をマスクとしてInPキャップ層3、光導波
層2、およびn型InP基板1をエッチングし、幅1μ
m、高さ2μmのメサストライプ12を形成する(図4
(a))。次いで、有機金属気相成長法によりメサスト
ライプ13の両側面をFeドープ半絶縁性InP層4で
埋め込み、引き続きSiO2 マスク21の両側にInG
aAsPスペーサー層20を選択成長する(図4
(b))。SiO2 マスク21を除去した後、幅12μ
mの開口部を有する一対のストライプ状のSiO2 膜2
2をInGaAsPスペーサー層20上に形成する(図
4(c))。SiO2 膜22を成長阻止マスクとして、
有機金属気相成長法によりp型InPクラッド層5、p
型InGaAsコンタクト層6を選択成長する(図4
(d))。次いで、SiO2 マスク22を除去し、In
GaAsPスペーサー層20をサイドエッチングする
(図4(e))。さらに、電極形成工程を経て、図3の
光半導体素子が形成される。
【0017】この実施例では、p型InPクラッド層5
およびp型InGaAsコンタクト層6を選択成長法に
よりあらかじめストライプ状に形成している。ここで、
選択成長法により形成されたp型InPクラッド層5お
よびp型InGaAsコンタクト層6の側面は(11
1)結晶面により規定される比較的緩やかな傾斜面とな
る。従って、p型InPクラッド層5のひさし下を誘電
体膜により埋め込みさえすれば、p型InPクラッド層
5およびp型InGaAsコンタクト層6の側面で段差
配線8が切断されることもなく、電極形成工程を容易に
行なうことができる。この実施例では、スピンオングラ
スを用いてp型InPクラッド層5のひさし下をSiO
2 膜10により埋め込んでいる。SiO2 膜は、膜厚を
厚くし過ぎるとクラックが入るという問題点があるが、
p型InPクラッド層5のひさし下の空隙の厚さは0.
5μmであり、SiO2 膜10が割れることはない。ま
た、この空隙の厚さはInGaAsPスペーサー層20
の厚さによって決まり、その制御性にも優れている。さ
らに、誘電体膜を厚くする必要がないので、ポリイミド
膜等の高分子有機物を用いる必要もなく、素子の信頼性
も高い。
およびp型InGaAsコンタクト層6を選択成長法に
よりあらかじめストライプ状に形成している。ここで、
選択成長法により形成されたp型InPクラッド層5お
よびp型InGaAsコンタクト層6の側面は(11
1)結晶面により規定される比較的緩やかな傾斜面とな
る。従って、p型InPクラッド層5のひさし下を誘電
体膜により埋め込みさえすれば、p型InPクラッド層
5およびp型InGaAsコンタクト層6の側面で段差
配線8が切断されることもなく、電極形成工程を容易に
行なうことができる。この実施例では、スピンオングラ
スを用いてp型InPクラッド層5のひさし下をSiO
2 膜10により埋め込んでいる。SiO2 膜は、膜厚を
厚くし過ぎるとクラックが入るという問題点があるが、
p型InPクラッド層5のひさし下の空隙の厚さは0.
5μmであり、SiO2 膜10が割れることはない。ま
た、この空隙の厚さはInGaAsPスペーサー層20
の厚さによって決まり、その制御性にも優れている。さ
らに、誘電体膜を厚くする必要がないので、ポリイミド
膜等の高分子有機物を用いる必要もなく、素子の信頼性
も高い。
【0018】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例では、InGaAsP系の半導
体レーザ装置について説明したいが、AlGaInP
系、InGaAsSb系、ZnCdSSe系など、様々
な材料系について本発明を適用することができる。ま
た、実施例では、単体の光半導体素子について説明した
が、他に半導体レーザ、光変調器、光導波路、光増幅器
等を集積化した素子構造においても、本発明は有効であ
る。さらに、半導体埋め込み層の導電型も半絶縁性半導
体層に限るものではなく、他にp型半導体層、n型半導
体層、あるいはこれらを積層した層構造を用いてもよ
い。また、光導波層にはバルク材料を用いても多重量子
井戸構造を用いてもよい。さらに、半導体基板の導電型
もn型基板に限るものではなく、(100)結晶面から
のオフ基板を用いてもよい。また、実施例では、クラッ
ド層上にコンタクト層を積層した構造について説明した
が、クラッド層と電極金属との間で十分に低い接触抵抗
を得ることができる場合には、コンタクト層を積層しな
くてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
るものではない。実施例では、InGaAsP系の半導
体レーザ装置について説明したいが、AlGaInP
系、InGaAsSb系、ZnCdSSe系など、様々
な材料系について本発明を適用することができる。ま
た、実施例では、単体の光半導体素子について説明した
が、他に半導体レーザ、光変調器、光導波路、光増幅器
等を集積化した素子構造においても、本発明は有効であ
る。さらに、半導体埋め込み層の導電型も半絶縁性半導
体層に限るものではなく、他にp型半導体層、n型半導
体層、あるいはこれらを積層した層構造を用いてもよ
い。また、光導波層にはバルク材料を用いても多重量子
井戸構造を用いてもよい。さらに、半導体基板の導電型
もn型基板に限るものではなく、(100)結晶面から
のオフ基板を用いてもよい。また、実施例では、クラッ
ド層上にコンタクト層を積層した構造について説明した
が、クラッド層と電極金属との間で十分に低い接触抵抗
を得ることができる場合には、コンタクト層を積層しな
くてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
断面略T字形状であるストライプ状のクラッド層を有し
ているため、クラッド層底面の幅を狭く形成することで
素子寄生容量を低減すると同時に、クラッド層上面の幅
を広く形成することで素子直列抵抗をも低減することが
可能である。さらに、クラッド層の足部は(111)結
晶面を側面とする逆メサ形状を呈しているので、電流狭
搾もスムーズに行なうことができる。また、クラッド層
底面の位置およびサイズを自己整合的に決めることが可
能であり、極めて高精度の狭メサ構造を容易に形成する
ことが可能である。この結果、電気信号により高速変調
可能な光半導体素子を低コストで実現することができ
る。
断面略T字形状であるストライプ状のクラッド層を有し
ているため、クラッド層底面の幅を狭く形成することで
素子寄生容量を低減すると同時に、クラッド層上面の幅
を広く形成することで素子直列抵抗をも低減することが
可能である。さらに、クラッド層の足部は(111)結
晶面を側面とする逆メサ形状を呈しているので、電流狭
搾もスムーズに行なうことができる。また、クラッド層
底面の位置およびサイズを自己整合的に決めることが可
能であり、極めて高精度の狭メサ構造を容易に形成する
ことが可能である。この結果、電気信号により高速変調
可能な光半導体素子を低コストで実現することができ
る。
【図1】第1の実施例に係わる光半導体素子の導波方向
に垂直な断面図、
に垂直な断面図、
【図2】第1の実施例に係わる光半導体素子の各作製工
程における導波方向に垂直な断面図、
程における導波方向に垂直な断面図、
【図3】第2の実施例に係わる光半導体素子の導波方向
に垂直な断面図、
に垂直な断面図、
【図4】第1の実施例に係わる光半導体素子の各作製工
程における導波方向に垂直な断面図、
程における導波方向に垂直な断面図、
【図5】従来の狭メサ構造光半導体素子の導波方向に垂
直な断面図、
直な断面図、
【図6】従来の狭メサ構造光半導体素子の各作製工程に
おける導波方向に垂直な断面図。
おける導波方向に垂直な断面図。
1…n型InP基板 2…光導波層 3…InPキャップ層 4…Feドープ半絶縁性InP層 5…p型InPクラッド層 6…p型InGaAsコンタクト層 7…p型オーミック電極 8…配線兼ボンディングパッド 9…n型オーミック電極 10…SiO2 膜 11…ポリイミド膜 12…メサストライプ 20…InGaAsPスペーサー層 21,22,23…SiO2 マスク
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも光導波層が積層されたメサスト
ライプを有し、(100)結晶面を主面とする半導体基
板と、 前記メサストライプの側面に形成された半導体埋め込み
層と、 前記メサストライプおよび前記半導体埋め込み層上に形
成されたストライプ状のクラッド層とを有する光半導体
素子において、 前記クラッド層はひさしを有した略T字形状の断面を呈
しており、かつ前記クラッド層の足部は(111)結晶
面を側面とする逆メサ形状を呈していることを特徴とす
る光半導体素子。 - 【請求項2】少なくとも光導波層が積層された(10
0)結晶面を主面とする半導体基板上に、ストライプ状
のマスクを形成する工程と、 このマスクを用いて前記半導体基板を少なくとも前記光
導波層までエッチングしてメサストライプを形成する工
程と、 このメサストライプの側面に半導体埋め込み層を形成す
る工程と、 前記マスクの両側に半導体スペーサー層を選択的に成長
させる工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記メサストライプ、前記半導体埋め込み層、および前
記半導体スペーサー層上に、前記マスクよりも幅の広い
ストライプ状のクラッド層を形成する工程と、 前記半導体スペーサー層を除去する工程とを有すること
を特徴とする光半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6061496A JPH09252160A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 光半導体素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6061496A JPH09252160A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 光半導体素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09252160A true JPH09252160A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13147336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6061496A Pending JPH09252160A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 光半導体素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09252160A (ja) |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP6061496A patent/JPH09252160A/ja active Pending
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