JPH0925250A - ジェミナル−ジハロゲン化合物の転位のための方法 - Google Patents

ジェミナル−ジハロゲン化合物の転位のための方法

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JPH0925250A
JPH0925250A JP8176639A JP17663996A JPH0925250A JP H0925250 A JPH0925250 A JP H0925250A JP 8176639 A JP8176639 A JP 8176639A JP 17663996 A JP17663996 A JP 17663996A JP H0925250 A JPH0925250 A JP H0925250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジェミナル- ジハロゲン化合物の転位のため
の改良方法を提供する。 【解決手段】 下記式 【化1】 (式中、各基は請求項1に記載の通りである。)のジハ
ロアルケン化合物、または、このような化合物の混合物
を製造する方法であって、本方法は、下記式 【化2】 (式中、各基は請求項1に記載の通りである。)のジハ
ロアルケンを、液体状態において、アルミナ、シリカま
たはゼオライト触媒と、転化を行うために有効な条件下
で接触させることを含み、前記触媒はその中に主として
塩基性サイトを有し、且つ、0.15mm〜12.5mmの範囲
の粒径を有することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】プロピレンの塩素化により塩化アリルを製
造するための重要な商業法における主要な副生成物は3,
3-ジクロロプロペンである。不運なことに、3,3-ジクロ
ロプロペンおよびその同族体は重要な商業用途を有せ
ず、その為、このように生じた3,3-ジクロロプロペン
は、これまで、通常、焼却されていた。
【0002】Langensee の米国特許第5,072,063 号( 以
下、Langensee とする。) に関連して、塩化アリル法の
副生成物として、同時に1,3-ジクロロプロペンをも生じ
させるための多くの努力がなされてきた。というのは、
1,3-ジクロロプロペンのシス−およびトランス異性体の
両方の公知の用途、例えば、殺線虫剤( 独国特許出願第
1,210,618 号) 、土壌燻蒸剤、殺虫剤、並びに、プラス
ティック、樹脂および化学中間体製造用モノマーとして
の用途のためである。
【0003】これらの過去の努力は、1,2-ジクロロプロ
パンと、酸素を含む気体とを、CuCl 2 、LiCl2 およびZn
Cl2 の存在下で470 〜490 ℃で反応させること、1,2,3-
トリクロロプロパンを酸素またはハロゲンの存在下で脱
塩化水素化させること、1,2-ジクロロプロパンを塩素と
接触させて塩素化および脱塩素化反応を起こさせるこ
と、または、1,2-ジクロロプロパンと塩化アリルおよび
/または1-クロロプロペンとを混合し、そして高温で塩
素と反応させることを含む。
【0004】Langensee は、3,3-ジクロロプロペンの供
給容易性および用途の欠如からみて、更に、上記の方法
の複雑でエネルギー消費量が多く、および/または、不
便である性質を記載して、一般に3,3-ジハロプロペン、
より詳細には3,3-ジクロロプロペンを、それぞれ、1,3-
ジハロプロペンまたは1,3-ジクロロプロペンおよびその
同族体に異性化することを探究することを選んだ。この
異性化は3,3-ジクロロプロペンと、アルミナ、シリカま
たはゼオライト触媒、特に酸性サイトを有するアルミ
ナ、シリカまたはゼオライトとを、好ましくは固定床の
連続法において接触させることにより達成された。特
に、Langensee は、塩化アリル法から生じた生成物スト
リームの蒸留から得られた3,3-ジクロロプロペン含有副
生成物に対して異性化を直接行ってシス- およびトラン
ス-1,3- ジクロロプロペンを製造し、塩化アリル法によ
り別に製造したシス- およびトランス-1,3- ジクロロプ
ロペンと混合し、そして蒸留により回収することを考え
た。
【0005】より以前の日本特許JP 80-69,523は異性化
法の教示を記載しており、その方法は、0 ℃〜200 ℃に
おいて、3,3-ジクロロプロペンを、塩化水素の存在下
で、触媒量の亜鉛、鉄、銅、錫、チタンまたはバナジウ
ム塩と接触させることを含む。しかし、Langensee は、
日本特許の方法に関して、転位反応の完了後に、触媒が
反応混合物中に懸濁し、そして反応混合物から除去する
ことが困難であることを発見した。
【0006】本発明はLangensee およびより以前の日本
特許に教示されている異性化法の更なる有意な改良を提
供し、そして本発明は1,3-ジクロロプロペン、例えば、
シス- およびトランス-1,3- ジクロロプロペンおよびそ
の同族体、または、1,3-ジブロモプロペンを、それぞ
れ、3,3-ジクロロプロペンまたは3,3-ジブロモプロペン
から調製する方法を含む。
【0007】本発明の方法は、アルミナ、シリカまたは
ゼオライトを使用し、それは特定範囲の粒径、並びに、
高アルカリ金属またはアルカリ土類金属含有分によっ
て、その中に存在する、酸性サイトではなく塩基性サイ
トを主として有することを特徴とし、このようなアルミ
ナ、シリカ、ゼオライトは、Langensee が記載し、支持
している酸性アルミナ、シリカおよびゼオライトと比較
して、3,3-ジクロロプロペンを有用な1,3-ジクロロプロ
ペンへ好ましく異性化するための予期しない優れた寿命
および生成率を有することが発見された。
【0008】更に、そしてLangensee の教示とは対照的
に、より高温で反応を行う本発明の方法の内容には価値
があるようである。Langensee は0 〜130 ℃の範囲の温
度で行う異性化法を広く教示しているが、20〜120 ℃の
範囲の温度が好ましく、そして特に50〜110 ℃の温度が
好ましい。本発明の改良法は、好ましくは、120 ℃から
1,3-ジクロロプロペンの分解温度までの温度で行われる
が、より好ましくは130 ℃を越える温度で行われ、そし
て最も好ましくは140 ℃の温度で行われ、そして恐らく
更に高い温度で行われる。
【0009】本発明を制限することなく、下記の未変性
の酸性の、例えば、アルミナ中で観測される、より高速
の失活は、塩化アリルの副生成物ストリーム中の不飽和
の塩素化炭化水素の酸性サイトで触媒された重合に起因
し、酸性サイトでのナトリウムカチオン( または、より
一般的にはアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属)の
交換がこれらのサイトをこのような重合のために無効に
することが理論付けられる。従って、Langensee の支持
する酸性アルミナ、シリカまたはゼオライト触媒の酸性
サイトでのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の交換
は、アルミナおよびゼオライトで最も顕著に起こること
が期待され、それは、これらは3 種の材料中で、一般
に、より酸性であるからであり、そしてシリカでさほど
顕著ではないが、通常の酸性の弱いシリカでも有意であ
る。
【0010】本方法により異性化される材料は、下記の
【化3】 (式中、Xはクロロであり、且つ、R1 、R2 、R3
よびR4 は、独立に、水素またはC1 −C3 の直鎖また
は分枝鎖アルキル基( 例えば、メチル、エチル、プロピ
ルおよび1-メチルエチル) であり、または、Xはブロモ
であり、且つ、R 1 、R2 、R3 およびR4 の各々は水
素である。)の一般式Iを有する。
【0011】Xがクロロであり、且つ、R1 、R2 、R
3 およびR4 が独立に、水素またはメチル基である式I
の化合物は好ましく、各R1 、R2 、R3 およびR4
水素である化合物も好ましい。3,3-ジクロロプロペン
(3,3-DCPe)の異性化は、また、特に興味深く、こ
のような材料は、通常、プロペンの塩素化により塩化ア
リルを製造する方法から生じた生成物ストリームの蒸留
から得られた中沸点副生成物フラクション中に含まれ、
そのことは、例えば、Boozalisらの米国特許第4,319,06
2 号に記載されている。
【0012】このような方法から所望の塩化アリルを含
む低沸点フラクションを除去し、そして殆どのシス- お
よびトランス-1,3- ジクロロプロペンを含む高沸点フラ
クションを除去した後に残る中沸点フラクションは、様
々な塩素化プロパンおよびプロペンを含み、そしてその
プロペンは、一般に、総重量の10〜20% が目的の3,3-ジ
クロロプロペンである。塩化アリル法の他の副生成物
は、直前で述べたシス-およびトランス-1,3- ジクロロ
プロペン、2,3-ジクロロプロペン、2,2-ジクロロプロパ
ン、1,2-ジクロロプロパンおよび関連種を含み、1,2-ジ
クロロプロパンが一般に約50〜85重量% 、そして通常、
60〜75重量% で主要成分として存在する。
【0013】一般に、本発明の異性化法の生成物は、式
IIまたは式III
【化4】 (式中、Xはクロロであり、且つ、R1 、R2 、R3
よびR4 は、独立に、水素またはC1 −C3 直鎖若しく
は分枝鎖アルキル基であるか、または、Xはブロモであ
り、且つ、各々のR1 、R2 、R3 およびR4 は水素で
ある。)のジクロロアルケンまたはジブロモアルケンで
ある。このクラスの生成物中で、Xがクロロであり、且
つ、R1 、R2 、R3 およびR4 が独立に水素またはメ
チル基である化合物は好ましく、各R1 、R2 、R3
よびR4 が水素である化合物も好ましい。シス−または
トランス−形態のいずれかである1,3-ジクロロプロペン
は生成物として特に好ましく、それらは、それぞれ、X
がクロロであり、且つ、各R 1 、R2 、R3 およびR4
が水素である式IIおよびIIIに対応する。一般に、
数種の両異性体が製造され、そして本発明はこれらの異
性体またはこれらの異性体の混合物の製造が考えられ
る。
【0014】上記の通り、最も好ましい方法の態様は、
塩化アリルを製造するための従来法のいずれかによりプ
ロピレンを塩素化すること、その後、生成物ストリーム
を蒸留して、3,3-ジクロロプロペンを含む中沸点副生成
物ストリームを提供することを含む。その後、3,3-ジク
ロロプロペンを含む中沸点副生成物ストリームおよび実
際上、不活性のクロロカーボン希釈剤であるものは、好
ましくは、次の特徴を有するアルミナ、シリカまたはゼ
オライト触媒にさらされる。この触媒は、直径0.5 イン
チ(12.5mm)から100 メッシュ(0.15mm)の範囲の
粒径を有すること、並びに、アルミナ、シリカまたはゼ
オライトの水性スラリー中に塩基性を与えるアルカリ金
属またはアルカリ土類金属含有分を有し、それが、通
常、元素基準で0.1 〜10重量%であることを特徴とす
る。好ましくは、アルミナ、シリカまたはゼオライト
は、6メッシュ(3.4 mm)〜40メッシュ(0.4 mm)
の粒径を特徴とし、そして最も好ましくは、10メッシュ
(2mm)から、特に14メッシュ(1.4 mm)から20メ
ッシュ(0.8 mm)までの粒径を特徴とする。好ましい
アルカリ金属またはアルカリ土類金属含有分は0.2 重量
%〜5重量%であり、そして最も好ましくは触媒のアル
カリ金属またはアルカリ土類金属含有分は0.3 重量%〜
2重量%であろう。
【0015】アルミナ、シリカおよびゼオライトは様々
なアルカリ金属含有分で市販されているが、少なくとも
活性アルミナに関しては、ギブサイト、α−Al(O
H)3、または未精製ボーキサイト (乾燥基準で90% ま
でのギブサイトを含む) からバイエル(Bayer) 法により
得られた活性アルミナであって、比較的に多量の酸化ナ
トリウム(Na2O)を不純物として含むこと( 例えば、Al
(OH)3 を基準としてギブサイトでは0.2 〜0.3 重量
% ) を特徴とするものは触媒の使用としてあまり好まし
くないが(Kirk-Othmer, Encyclopedia of Chemical Tec
hnology, Vol.2,アルミニウム化合物( 活性)(Aluminium
Compounds(activated)) 、第 4版(1995)) 、「少量
の」アルカリでアルミナを明らかに促進することは、特
定のクラウス操作(Kirk-Othmer, 引用パンフレット、ク
ラウス触媒用のSP-100促進した活性アルミナ" 、Alcoa
Chemicals Division, Aluminum Company of America, P
ittsburgh, PA, 1984)において、少なくとも1 種の他の
触媒環境中で有利であることが判った。より多量の酸化
ナトリウム含有分を有するアルミナは結果的にそして有
利に安価であり、この為、本発明での使用に特に好まし
い。望ましい量のアルカリ金属またはアルカリ土類金属
を有しない、市販の形態のアルミナは、例えば、本発明
の方法に望ましいナトリウム/ アルカリ金属含有分を達
成する容易で安価な方法として、NaOH水溶液で含浸され
うる。
【0016】特定された適切な市販の塩基性アルミナ
は、ローヌプーラン(Rhone Poulenc)のSAS-350 活性ア
ルミナ(Rhone Poulenc Inc. 、水性スラリー中、約9.3
のpH、および、元素基準で0.6 重量% のナトリウム含有
分) 、アルコア(Alcoa) のF1グレードのアルミナ(Alumi
num Company of America, Pittsburgh, PA; 焼成/ 活性
化されていないものであり、水性スラリー中で約9.98の
pH、および0.35重量% のナトリウム含有分) 、アルコア
のF200グレードのアルミナ(Aluminum Company ofAmeric
a, Pittsburgh, PA; 焼成/ 活性化されていないもので
あり、水性スラリー中で約10.05 のpH、および0.18重量
% のナトリウム含有分) 、および、アルコアのDD2 グレ
ードのアルミナ( 水性スラリー中で約9.94のpHを有す
る) を含む。これらは、好ましくは、粉砕されており、
そして本発明での使用に好ましい粒径であるように適切
に篩かけされる。
【0017】既に議論したLangensee の変更( 即ち、特
定の粒径および特定のアルカリ金属若しくはアルカリ土
類金属含有分を有するアルミナ、シリカまたはゼオライ
トの選択、および、方法に用いる温度に関する選択) 以
外に、本発明の方法は、Langensee の教示によりうまく
行われることができる。このように、考えられる異性化
法は、バッチでまたは連続で行われることができ、固定
床の連続法は好ましいが、流動床法も可能である。
【0018】あらゆる圧力は使用されることができる
が、好ましくは、圧力および温度は、異性化法にフィー
ドされる副生成物の実質的に全ての成分が液体状態であ
るように選択され、例示の圧力は周囲圧力〜1500kPa
である。反応時間は異性化される出発材料、使用するプ
ロセス温度、触媒および反応器タイプにより変わること
ができる。バッチ法の例示のバッチ時間は、0.5 〜8時
間であり、一般には1.5〜4時間である。連続法での固
定床における1〜300 分の滞留時間は、一般的に十分で
あると考えられ、2〜180 分、特に2〜120 分は好まし
い。
【0019】3,3-DCPe含有の中沸点副生成物ストリ
ームは本発明の異性化法により直接的に処理されずに、
材料が水を獲得する環境に貯蔵し、輸送し、または放置
されるときには、好ましくは、3,3-DCPe含有副生成
物フィードは、最初に、従来のいずれかの手段により乾
燥されるまたはこの結果を達成するための方法により乾
燥される。この点で、貯蔵庫または他の手段によりフィ
ード材料が獲得した水は、ここに記載の方法により更に
処理されるストリーム中に見られる、失活速度および生
成率に対する悪影響を有意に及ぼす。この為、3,3-DC
Pe含有フィードは好ましくは50重量ppm未満の水含
有分にまで乾燥されるが、より好ましくは30ppm未
満、そして最も好ましくは15重量ppm以下にまで乾燥
される。
【0020】乾燥工程は、また、乾燥を行うためのいず
れかの公知の方法またはいずれかの手段により行われる
ことができ、好ましい例示の方法または手段は、本質的
に周囲温度で乾燥用途に従来から使用されているモレキ
ュラーシーブまたは他の水吸収性材料を通過させること
を含む。
【0021】本発明はより詳細には次の実施例により例
示される。例示の実施例 例1 ノートンケミカルプロダクツ(Norton Chemical Process
Products)からSA-6275 の商品名で販売されている酸性
活性アルミナ(水性スラリー中pH 6.54 、約0.01重量%
ナトリウム) を粉砕し、そして14x20 メッシュ(1.4mmx
0.85mm)に篩かけし、そして元素基準で、約0.30重量%
のナトリウム含有分になるように、水溶液からのNaOHで
含浸した。その後、ナトリウムで促進されたアルミナ
に、6.0ml/時間の3,3-ジクロロプロペン含有中沸点フラ
クションを通過させることにより評価した。この3,3-ジ
クロロプロペン含有中沸点フラクションは、130 ポンド
/ 平方インチ(0.9MPa 、ゲージ) の圧力および120 ℃の
温度に維持された、316 ステンレススチールの0.5 イン
チ(12.7mm)外径の液相管状反応器中の5.0 立方センチメ
ートルのアルミナ触媒に通過した。3,3-ジクロロプロパ
ンの、3,3-ジクロロプロペンのシス- およびトランス異
性体への最大転化率は99.1% であり、見掛けの失活速度
は0.00025%/ 時間であり、ナトリウム促進されたアルミ
ナ触媒1g当たり転化された3,3-DCPe(3,3- ジクロロプロ
ペン) の生成量は9,114 グラムであった。
【0022】比較例1 および2 比較のために、酸性活性アルミナを例1のように粉砕
し、そして篩かけし、NaOH水溶液を含浸させないで評価
した。他の全ての条件は同一であり、90℃の温度での最
大転化率は99.1% であったが、失活速度は0.088%/ 時間
であり、触媒1g当たり転化された3,3-DCPeの生成量は2
5.9グラムであった。120 ℃の温度で、最大転化率は98.
9% であり、失活速度は0.024%/ 時間であり、触媒1g当
たり転化された3,3-DCPeの生成量は94.9グラムであっ
た。
【0023】例2 および3 上記の特徴の塩基性アルミナ、Rhone Poulenc Inc.のグ
レードSAS-350 活性アルミナを粉砕し、そして14x20 メ
ッシュ(1.4mmx0.85mm)に篩かけし、そして90℃および12
0 ℃で例1 のように評価した。90℃において、3,3-DCPe
から1,3-DCPeへの観測された最大転化率は、98.3% であ
り、失活速度は0.00318%/ 時間であり、触媒1g当たり転
化された3,3-DCPeの生成量は711 グラムであった。120
℃の温度で、最大転化率は98.8% であり、失活速度は0.
00127%/ 時間であり、触媒1g当たり異性化された3,3-DC
Peは1790グラムであった。
【0024】比較例3 例2 および3 に見られる結果との比較のために、例示の
方法の環境での粒径の重要性を例示するために、3/16イ
ンチ(4.8mm) の球形のローヌプーラン(Rhone Poulenc)
グレードSAS-350 活性アルミナを120 ℃で評価した。観
測される最大転化率は80.0% であり、失活速度は0.038%
/ 時間であり、触媒1g当たり異性化された3,3-DCPeの生
成量は23.5g であった。
【0025】例4 8x14メッシュの塩基性の未焼成Alcoa グレードF1アルミ
ナを例1 〜3 のように120 ℃で評価した。最大転化率は
99.1% であり、失活速度は0.00123%/ 時間であり、触媒
1g当たり転化される3,3-DCPeの生成量は1850g であっ
た。
【0026】例5 および例6 塩基性のAlcoa グレードDD2 アルミナを粉砕し、そして
14x20 メッシュに篩掛けし、予備乾燥した( モレキュラ
ーシーブで15ppm の水に) フィードを90℃および120 ℃
で上記の例のように評価した。90℃において、最大転化
率は98.5% であり、失活速度は0.00324%/ 時間であり、
アルミナ触媒1g当たり異性化された3,3-DCPeの生成量は
698gであった。120 ℃において、最大転化率は99.2% で
あり、観測された失活速度は0.000926%/時間であり、触
媒1g当たり転化される3,3-DCPeの生成量は2,460gであっ
た。
【0027】例7 および8 Calsicat( グレードSB、未含浸条件で水溶液中6.51のpH
を有し、そして粉砕され、14x20 メッシュのサイズに篩
掛けされている) の酸性アルミナをNaOH水溶液よりNaOH
で含浸し、約0.30重量%(元素基準で) のナトリウム含有
率および水溶液中10.35 のpHとし、そして90℃および12
0 ℃で評価した。90℃で、最大転化率は97.9% であるこ
とが判り、観測された失活速度は0.0172%/時間であり、
そして触媒1g当たりに131gの3,3-DCPeの生成量であっ
た。120 ℃で、最大転化率は98.6%であり、失活速度は
0.00491%/ 時間であり、そして触媒1g当たり転化される
3,3-DCPeの生成量は461gであった。
【0028】比較例4 および5 例7 および8 で使用されたのと同一のアルミナを、未含
浸条件で実験し、90℃での結果は、最大転化率は97.6%
であり、失活速度は0.321%/ 時間であり、そして触媒1g
当たり転化される3,3-DCPeの生成量は6.99g である。12
0 ℃では、最大転化率は98.4% であり、失活速度は0.09
43%/時間であり、そして触媒1g当たり転化される3,3-DC
Peの生成量は23.9g であることが判った。
【0029】例9 および10 ノートンプロセスプロダクツ(Norton Chemical Process
Products)の酸性アルミナ( グレード"9316079" 、水溶
液中6.59のpHを有し、粉砕され、そして14x20メッシュ
の粒径に篩掛けした) をNaOH水溶液で含浸し、約0.30重
量% のナトリウム含有分および水溶液中で10.14 のpHと
した。含浸した触媒を上記の例と同様に90℃および120
℃で試験した。90℃で、最大転化率は97.5% であり、失
活速度は0.0836%/時間であり、そして触媒1g当たりに転
化される3,3-DCPeの生成量は26.8g であった。120 ℃に
おいて、最大転化率は98.4% 、失活速度は0.0246%/時間
であり、そして触媒1g当たりに転化される3,3-DCPeの生
成量は91.8g であることが判った。
【0030】比較例6 および7 例9 および10で使用したのと同一の酸性アルミナを、未
含浸の酸性条件で90℃および120 ℃で実験した。90℃
で、最大転化率は91.1% であり、失活速度は1.58%/時間
でかなり高く、そして触媒1g当たりに転化される3,3-DC
Pe生成量は1.32gであった。120 ℃において、最大転化
率は92.9% 、失活速度は0.451%/ 時間であり、そして触
媒1g当たりに転化される3,3-DCPe生成量は4.72g である
ことが判った。
【0031】例1 〜10および比較例1 〜7 の結果は表1
に分類され、次のように表にまとめられる。
【0032】
【表1】
【0033】従来の未含浸の条件で試験した酸性のアル
ミナと、ナトリウム含浸した塩基性の条件で試験したア
ルミナの結果を比較して特に判るように、これらのアル
ミナの塩基性のものは、Langensee が有利であるとして
いた酸性のものよりも、驚くほど低い失活速度および非
常に高い生成率を示した。例えば、ノートン6275グレー
ドのアルミナは、120 ℃で、酸性アルミナの失活速度
は、それから形成したナトリウム含浸した塩基性のアル
ミナより96倍大きかった。Calsicat SB グレードのアル
ミナでは、90℃で、酸性の未含浸のアルミナは塩基性の
ものより18.7倍速く失活し、そして120 ℃で、19.2倍速
く失活する。ノートン9316079 グレードのアルミナに関
して、酸性アルミナは、それから形成された塩基性アル
ミナよりも90℃で約18.9倍速く失活し、そして120 ℃で
約18.3倍速く失活した。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 (式中、Xはクロロまたはブロモであり、R1 、R2
    3 およびR4 は、独立に、水素またはC1 −C3 アル
    キル基であり、但し、Xがブロモであるときには、各R
    1 、R2 、R3 およびR4 は水素である。)のジハロア
    ルケン化合物、または、このような化合物の混合物を製
    造する方法であって、本方法は、下記式 【化2】 (式中、Xはクロロまたはブロモであり、そしてR1
    2 、R3 およびR4 は、独立に、水素、またはC1
    3 アルキル基であり、但し、Xがブロモであるときに
    は、各R1 、R2 、R3 およびR4 は水素である。)の
    ジハロアルケンを、液体状態において、アルミナ、シリ
    カまたはゼオライト触媒と、転化を行うために有効な条
    件下で接触させることを含み、前記触媒はその中に主と
    して塩基性サイトを有し、且つ、0.15mm〜12.5mmの
    範囲の粒径を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 触媒と接触させるジハロアルケン化合物
    が3,3-ジクロロプロペンである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 3,3-ジクロロプロペン出発材料がプロピ
    レンの塩素化による塩化アリルの製造法の生成物の蒸留
    から得られる中沸点副生成物ストリームの成分である請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 シス−またはトランス−1,3-ジクロロプ
    ロペンまたはこれらの混合物が中沸点副生成物ストリー
    ム中の3,3-ジクロロプロペンから製造されたものである
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒が、元素基準で、0.1 〜10重量%の
    アルカリ金属またはアルカリ土類金属含有分を有する請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒が0.4 〜3.4 mmの範囲の粒径であ
    り、且つ、0.2 〜5重量%のアルカリ金属またはアルカ
    リ土類金属含有分を有することを特徴とする請求項5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒が0.8 〜2.0 mmの範囲の粒径およ
    び0.3 〜2重量%のアルカリ金属またはアルカリ土類金
    属含有分を有することを特徴とする請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 方法が120 ℃以上の高温で行われる請求
    項4記載の方法。
  9. 【請求項9】 方法が130 ℃以上の高温で行われる請求
    項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 方法が140 ℃以上の高温で行われる請
    求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 方法が連続様式で固定床で行われる請
    求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 触媒が0.4 〜3.4 mmの範囲の粒径を
    有し、且つ、0.2 〜5重量%のアルカリ金属またはアル
    カリ土類金属含有分を有する塩基性アルミナである請求
    項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 触媒が0.8 〜2mmの範囲の粒径を有
    し、且つ、0.3 〜2重量%のアルカリ金属またはアルカ
    リ土類金属含有分を有する塩基性非活性アルミナである
    請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 触媒が塩基性非活性アルミナである請
    求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 シス−またはトランス−1,3-ジクロロ
    プロペンまたはこれらの混合物を製造する方法であっ
    て、液体状態で、3,3-ジクロロプロペンと、0.1 〜10重
    量%のアルカリ金属またはアルカリ土類金属含有分を特
    徴とするアルミナ、シリカまたはゼオライト触媒とを、
    転化を行うために有効な条件下で接触させることを含む
    方法。
  16. 【請求項16】 3,3-ジクロロプロペン出発材料が、プ
    ロピレンの塩素化による塩化アリルの製造法の生成物の
    蒸留により得られる中沸点副生成物ストリームの成分で
    あり、前記中沸点副生成物ストリームが、更に、不活性
    クロロカーボン希釈剤を含み、それが1,2-ジクロロプロ
    パン、または、1,2-ジクロロプロパンが主要成分である
    塩素化炭化水素の混合物である方法。
  17. 【請求項17】 触媒が0.15mm〜12.5mmの範囲の粒
    径を有する請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 触媒が0.4 〜3.4 mmの範囲の粒径お
    よび0.2 〜5重量%のアルカリ金属またはアルカリ土類
    金属含有分を有することを特徴とする請求項17記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 触媒が0.8 〜2.0 mmの範囲の粒径お
    よび0.3 〜2重量%のアルカリ金属またはアルカリ土類
    金属含有分を有することを特徴とする請求項18記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 方法が120 ℃以上の高温で行われる請
    求項15記載の方法。
  21. 【請求項21】 方法が130 ℃以上の高温で行われる請
    求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 方法が140 ℃以上の高温で行われる請
    求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 方法が連続様式で固定床で行われる請
    求項15記載の方法。
  24. 【請求項24】 触媒が0.4 〜3.4 mmの範囲の粒径お
    よび0.2 〜5重量%のアルカリ金属またはアルカリ土類
    金属含有分を有する塩基性アルミナである請求項15記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 触媒が0.8 〜2.0 mmの範囲の粒径お
    よび0.3 〜2重量%のアルカリ金属またはアルカリ土類
    金属含有分を有する塩基性の非活性アルミナである請求
    項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 触媒が塩基性の非活性アルミナである
    請求項15記載の方法。
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