JPH09253202A - 薬液投与装置 - Google Patents

薬液投与装置

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JPH09253202A
JPH09253202A JP8093657A JP9365796A JPH09253202A JP H09253202 A JPH09253202 A JP H09253202A JP 8093657 A JP8093657 A JP 8093657A JP 9365796 A JP9365796 A JP 9365796A JP H09253202 A JPH09253202 A JP H09253202A
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JP8093657A
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Katsumi Sakamoto
勝美 坂元
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Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液バック収容ケースの内容積をできるだけ
広くとって装置のコンパクト化が図れ、押圧力に対する
蓋体の強度を十分に維持することができ、しかも蓋体の
着脱が容易になされるようにした薬液投与装置を提供す
る。 【解決手段】 前記薬液バックを収容する本体ケース3
2と、この本体ケース32に開閉可能に被せられる蓋体
34と、この蓋体34の外側に被せられる押え板35と
で薬液バック収容ケース31を構成する。押え板35の
両側部を、蓋体34の両側面に外側から被さるように折
曲させると共に、この折曲された両側部の下辺に所定間
隔で内側に折曲された複数の爪36を設ける。また、本
体ケース32の両側壁の上縁部に、前記爪36を挿入で
きる間隔で複数の突起37を形成し、前記押え板35を
スライドさせることにより、前記爪36が前記突起37
の下面に挿脱可能に係合するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液バックをケー
スに収容し、ケース内に配置された押圧手段によって薬
液バックを押圧して薬液を投与するようにした薬液投与
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液の投与は、図14に示すよう
に、スタンド11に薬液バック12を吊し、薬液注入口
13に連結針14を突き刺し、連結針14に連結された
薬液投与チューブ15を通し、流量調節弁16、エアフ
ィルター17等を介して、注入針18から患者の静脈等
に投与されるのが通常であった。
【0003】しかしながら、上記のような投与方法で
は、患者がトイレ等にいく場合に、スタンド11を引き
ずって移動しなければならず、患者が自由に動きにくい
という不便さがあった。
【0004】このため、近年、薬液バックをスタンドに
吊さずに、薬液バック収容ケースに入れて、ケース内に
設けた押圧手段により、薬液を押出して投与するように
した薬液投与装置が提案されている。この押圧手段とし
ては、例えば、小型ボンベのガス圧を利用したもの(実
開平6−46739号参照)や、圧板とスプリングとか
らなるものなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような押圧手段
を用いた薬液投与装置においては、薬液バック収容ケー
スの特に蓋体に強い押圧力がかかるので、蓋体として強
い強度を有するものが必要となる。また、本体ケースに
対する蓋体の着脱機構の固定力も十分なければならな
い。更に、薬液投与のときの作業性を考慮すると、蓋体
の着脱機構は、簡単な操作でなされるものが好ましい。
【0006】しかしながら、蓋体の強度を上げるため
に、蓋体の内側に深い補強リブ等を形成すると、薬液バ
ック収容ケース内の容積が小さくなってしまい、装置の
コンパクト化を図ることができない。また、蓋体の着脱
機構として、例えばネジ止め等を採用すれば、蓋体の固
定力を十分に得ることが可能となるが、蓋体の着脱に時
間がかかって作業性が悪くなる。
【0007】したがって、本発明の目的は、薬液バック
収容ケースの内容積をできるだけ広くとって装置のコン
パクト化が図れ、押圧力に対する蓋体の強度を十分に維
持することができ、しかも蓋体の着脱が容易になされる
ようにした薬液投与装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による薬液投与装置は、薬液バック収容ケー
スと、この薬液バック収容ケース内に収容された薬液バ
ックを押圧して薬液を流出させる押圧手段とを備えた薬
液投与装置において、前記薬液バック収容ケースは、前
記薬液バックを収容する本体ケースと、この本体ケース
に開閉可能に被せられる蓋体と、この蓋体の外側に被せ
られる押え板とを備え、前記押え板は、その両側部が蓋
体の両側面に外側から被さるように折曲されると共に、
この折曲された両側部の下辺に所定間隔で内側に折曲さ
れた複数の爪を有しており、前記本体ケースの両側壁の
上縁部には、前記爪を挿入できる間隔で複数の突起が形
成されていて、前記本体ケースの開口部を前記蓋体及び
前記押え板で閉じた状態で、前記押え板をスライドさせ
ることにより、前記爪が前記突起の下面に挿脱可能に係
合するようにしたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の好ましい態様においては、
前記押圧手段は、前記薬液バックに直接又は緩衝材を介
して間接的に当接された圧板と、この圧板を前記薬液バ
ックの方向に押圧する弾性手段とで構成されている。
【0010】なお、上記弾性手段は、圧板と薬液バック
収容ケース内壁との間に傾動可能に配置されたリンク
と、このリンクの前記圧板に対する角度を大きくするよ
うに付勢する第1ばね部材と、前記圧板を前記薬液バッ
クに向けて直接押圧する第2ばね部材とで構成されてい
ることが好ましい。
【0011】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
押え板及び前記蓋体の接触面のいずれか一方に、前記押
え板のスライド量に対応する長さの凹部と、前記スライ
ド量の範囲で所定間隔で設けられた複数の溝が設けら
れ、前記接触面の他方に、前記凹部に嵌合する第1突起
と、前記押え板のスライドに伴って前記溝に順次嵌合す
る第2突起とが形成されている。
【0012】本発明によれば、薬液バック収容ケースの
蓋体及び押え板を開いて、本体ケース内に薬液バックを
収容し、薬液バックの口部に薬液投与チューブを連結針
等を介して接続した後、押え板の爪が本体ケースの突起
の間に入るように、押え板の蓋体に対するスライド位置
を調整して、本体ケースの開口部を覆うように蓋体及び
押え板を閉じる。この状態で、押え板を所定の方向にス
ライドさせると、押え板の爪が本体ケースの突起の下面
に挿入されて係合し、押え板が本体ケースから離れなく
なる。その結果、押え板と本体ケースとの間に組み付け
られた蓋体も本体ケースに固定されることになり、蓋体
のロックがなされる。
【0013】こうして、薬液バックを薬液バック収容ケ
ースに収容し、押圧手段によって薬液バックを押圧して
薬液の投与を行うことができる。このとき、押圧手段に
よって蓋体には強い圧力がかかるが、蓋体はその外側を
押え板で押えられており、また、押え板は本体ケースに
上記のようにロックされているので、押え板が比較的薄
く軽い材料でできていても、押え板によって補強された
状態となるので、十分な強度が維持される。
【0014】また、薬液の投与が終了した後は、押え板
をスライドさせてその爪を本体ケースの突起の間に位置
させることにより、押え板の爪と本体ケースの突起との
係合が解除されるので、蓋体及び押え板を容易に開くこ
とができる。
【0015】なお、押え板の爪は、所定間隔で複数設け
られ、本体ケースの突起も押え板の爪を挿入できる間隔
で複数設けられているので、押え板をスライドさせてそ
の爪を本体ケースの突起に係合させたとき、その係合は
押え板の両側の複数個所で同時になされ、強い固定力を
得ることができる。また、押え板のスライド量が小さく
ても着脱が可能となり、蓋体を開閉させるときの作業性
が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜13には、本発明の薬液投
与装置の一実施例が示されている。図1は薬液バック収
容ケースの蓋体及び押え板の係合構造を示す正面断面
図、図2は薬液バック収容ケースの正面図、図3は薬液
バック収容ケースの平面図、図4は薬液バック収容ケー
スの側面図、図5は薬液バック収容ケースの押え板の裏
面図、図6は図5におけるA−A’線に沿った断面図、
図7は薬液投与装置の内部構造を示す平面図、図8は薬
液投与装置の内部構造を示す側面断面図、図9は連結針
の保持構造を示す分解斜視図、図10は薬液投与装置の
圧板ロック機構を示す分解斜視図、図11は同圧板ロッ
ク機構の内側から見た斜視図、図12は同圧板ロック装
置の外側から見た斜視図、図13は押え板35と蓋体3
4との間のスライドクリック機構を示す部分断面図であ
る。
【0017】図2〜4に示すように、この薬液投与装置
に用いられる薬液バック収容ケース31は、上面が開口
された本体ケース32と、この本体ケース32の後端
に、枢着部33を介して開閉可能に取付けられた蓋体3
4と、この蓋体34の外側にスライド可能に組み付けら
れた押え板35とを備えている。
【0018】図5、6に示すように、押え板35は、両
側部35a、35bが、蓋体34の両側面に外側から被
さるように、断面コ字状に折曲されている。そして、こ
の両側部35a、35bの下辺に、所定間隔で内側に折
曲された複数の爪36を有する。そして、押え板35
は、蓋体34の外側に被せられ、爪36を蓋体34の両
側下辺に係合させて、蓋体34に組み付けられている。
【0019】一方、図1、7を併せて参照すると、本体
ケース32の両側壁の上縁部には、所定間隔で複数の突
起37が形成されている。なお、本体ケース32の両側
壁の中間から下方には、断面逆L字状をなして上記両側
壁との間に所定の間隙を有する壁38が一体に形成され
ており、この壁38の上面と上記突起37の下面との間
にガイド溝39が形成されている。
【0020】図1に示すように、蓋体34を閉じるとき
には、本体ケース32に押え板35を取付けられた蓋体
34を被せる。このとき、押え板35の爪36を本体ケ
ース32の突起37の間を通して壁38の上面に当接さ
せる。そして、押え板35を所定方向にスライドさせる
ことにより、ガイド溝39に沿って爪36を突起37の
下方に挿入する。これにより、爪36が突起37に係合
し、押え板35と本体ケース32とが嵌合し、押え板3
5の内側に配置された蓋体34が、本体ケース32に対
して閉じた状態に保持される。また、押え板35をスラ
イドさせて、爪36を突起37から外して突起37の間
隙に位置させ、その状態で、押え板35を蓋体34と共
に上方に引き上げれば、蓋体34を開くことができる。
【0021】図2に示すように、本体ケース32と蓋体
34の前面中央は、前方に膨出しており、そのそれぞれ
の前端面に、互いに整合して上下に長い透孔を形成する
U字状の切り欠き部40、41が形成されている。
【0022】図7に示すように、本体ケース32の上記
切り欠き部40の内側には、薬液バック12を収容した
とき、その口部13の首部が挿入され、口部13の最も
拡径した部分が前方に係合する溝付きリブ42、43、
44が形成されている。溝付きリブ42、43、44の
溝は、前方のものほど幅が広くなっており、かつ、いず
れの溝も口部13の首部は挿入できる程度の幅とされて
いて、薬液バック12の口部13の直径が種類によって
多少変化しても、いずれかのリブに口部13が係合する
ようになっている。
【0023】更に、本体ケース32の上記切り欠き部4
0の内側であって、上記溝付きリブ42、43、44が
形成された部分より、上記切り欠き部40に近接した部
分には、上方から見てコ字状をなすリブを両側に配置し
てなるガイド溝45が形成されている。
【0024】図9に示すように、上記ガイド溝45に
は、全体として円板状をなし、その両側部を平行にカッ
トされた板材46が挿入される。この板材46には、連
結針14の基端部14aを挿入するための上方が解放さ
れた凹溝(U字状にカットされた溝)47が形成されて
いる。更に、この凹溝47の回りに、円弧状に穿設され
た環状溝48が形成されている。板材46は、平行にカ
ットされた両側部をガイド溝45の内壁に当接されてガ
イド溝45内に挿入されるため、ガイド溝45に沿って
上下移動はできるが、回転できないようになっている。
【0025】上記板材46の環状溝48には、全体とし
て円筒状をなし、周壁の一部が軸方向に切除されて挿入
部49をなす筒状部材50の基端部51が挿入され、そ
れによって、筒状部材50は、上記板材46に対して回
動可能に装着されている。なお、基端部51の近傍に
は、フランジ部52が形成されており、このフランジ部
52が、板材46と一緒にガイド溝45に挿入されて、
抜け止めされるようになっている。
【0026】なお、図9において、14は、薬液バック
12の口部13に突き刺して薬液を流出させるための連
結針であり、その基端部14aには薬液投与チューブ1
5が連結され、中間部にはフランジ部14bが形成さ
れ、先端部14dには薬液流入口14cが形成されてい
る。
【0027】図7、8に示すように、本体ケース32内
には、薬液バック12を押圧するための圧板53が配置
されている。圧板53の下面の中央部には、前後方向に
伸びる平行な一対のリブ54が形成されており、このリ
ブ54の両端部には、所定の長さのスリット55が形成
されている。また、本体ケース32の底壁の中央部に
は、軸受56が設置されている。
【0028】そして、本体ケース32の底壁と圧板53
との間には、一対の板状のリンク57が配置されてい
る。一対のリンク57は、圧板53の一対のリブ54の
間に前後に並べて配置されており、本体ケース32の底
壁の中央に配置された軸受56に平行に設けられた一対
の支軸59に、それらの突き合わされた端部を枢支され
ている。また、一対のリンク57は、それらの離れた端
部を、圧板53のリブ54の両端部に設けられた上記ス
リット55に挿入された一対の支軸58に枢支されてい
る。
【0029】更に、上記一対の支軸59の端部には、互
いに歯合するギヤ60、60が装着されている。その結
果、リンク27が回動して圧板53を上下動させると
き、各リンク27の回動角を同期させて圧板53が、本
体ケース32の底壁に対して平行な状態で昇降するよう
になっている。
【0030】また、前後に配置された支軸58の両端部
には、引張りコイルばねからなる第1ばね部材61、6
1が張設されている。第1ばね部材61、61は、支軸
58をリブ54のスリット55に沿って引き寄せて、一
対のリンク57を図9中の想像線で示すように圧板53
に対して傾動させ、圧板53を上方に移動させるように
付勢している。
【0031】更に、圧板53と本体ケース32の底壁と
の間には、合計4箇所に配置された圧縮コイルばねから
なる第2ばね部材62が配置されている。第2ばね部材
62は、圧板53を直接押圧して上方に移動させるよう
に付勢している。
【0032】第1ばね部材61、61の出力荷重は、上
記リンク27と組合せることによって、圧板53が上方
に移動するほど大きくなるように設定することができ
る。一方、第2ばね部材62の出力荷重は、圧縮コイル
ばねであるため、圧板53が上方に移動するほど小さく
なる。したがって、両者の合計の出力荷重は、圧板53
の移動量に関係なくほぼ一定とすることもできるし、圧
板53が上昇するにつれて大きくなるように設定するこ
ともできる。実験によれば、薬液バック12内の薬液を
常に一定の速度で流出させるには、上記合計の出力荷重
が、圧板53が上昇するにつれて少しずつ大きくなるよ
うにすることが好ましい。
【0033】なお、上記リンク27及び第1ばね部材6
1と、上記第2ばね部材62とが、本発明における弾性
手段を構成している。ただし、弾性手段としては、上記
リンク27及び第1ばね部材61からのみなるもの、あ
るいは上記第2ばね部材62からのみなるものであって
もよく、ばね部材としてはコイルばねだけでなく、ゴム
等を用いることもできる。
【0034】なお、図7に示すように、本体ケース32
の前面には、窓70が形成されており、その窓70に近
接して圧板53の一部53aが伸びていて、圧板53の
昇降位置が外部から視認でき、それによって薬液バック
12の薬液の残量がわかるようになっている。
【0035】更に、圧板53の両側辺の前後2箇所、合
計4箇所には、周辺を切り欠いて形成した突出部71が
形成されている。この突出部71に関連して、図10〜
12に示すような圧板ロック機構が設けられている。
【0036】図10に示すように、この圧板ロック機構
72は、スライド部材73と、このスライド部材73を
所定方向に付勢する圧縮コイルばね74と、スライド部
材73に本体ケース32の外側で連接される連接部材7
5とを有している。
【0037】スライド部材73には、前記圧板53を第
1ばね部材61及び第2ばね部材62の付勢力に抗して
押し込んだとき、前記圧板53の突出部71に当接する
テーパ部76、76と、これらのテーパ部76、76の
終端において、前記圧板53の突出部71が係合するよ
うに切り欠かれてなる爪部77、77と、前記圧縮コイ
ルばね74を挿入するための開口78と、本体ケース3
2に設けた長孔79、79を通して、本体ケース32の
外側に突出される連結部80、80とが形成されてい
る。
【0038】本体ケース32の底壁には、上記スライド
部材73を本体ケース32の側壁との間に挟んでスライ
ド可能に保持するためのガイド81が設けられ、このガ
イド82は、両側部の切り込み82によってばね性がも
たらされ、スライド部材73を装着するときに、下方に
押し下げることが可能となっている。また、本体ケース
32の側壁の所定個所には、圧縮コイルばね74の一端
を受けるための突起83が形成されている。
【0039】本体ケース32の外側に設けられた壁38
の上面には、突起37、37の間に位置する長孔84が
形成されている。連接部材75は、本体ケース32の側
壁と上記壁38との間に入る厚さの細長い板からなり、
上辺中央部に突出片85が形成されていて、連接部材7
5を本体ケース32の側壁と上記壁38との間に挿入し
たとき、上記突出片85が上記長孔84を通して壁38
の上面に突出するようになっている。なお、スライド部
材73の連結部80、80は、本体ケース32の長孔7
9、79を通して外側に取り出された後、連接部材75
の孔86、86に嵌合して固着されるようになってい
る。
【0040】こうして、本体ケース32に、スライド部
材73、圧縮コイルばね74、連接部材75を組み付け
た状態が、図11、12に示されている。圧縮コイルば
ね74は、その一端を本体ケース32の突起83に係止
され、他端をスライド部材73の開口78の内端に係止
されることにより、スライド部材73を爪部77の突出
方向に付勢している。また、連接部材75の突出片85
を図12中の矢印Bで示すように動かすことにより、ス
ライド部材73を動かすことができるようになってい
る。
【0041】そして、上記突出片85は、前述した押え
板35をスライドさせてその爪36を本体ケース32の
突起37に係合させるとき、押え板35のスライド量を
大きくすることによって爪36に押され、圧縮コイルば
ね74の付勢力に抗してスライド部材73をスライドさ
せるようになっている。
【0042】このため、押え板35と蓋体34との間に
は、図13に示すようなスライドクリック機構が設けら
れている。すなわち、蓋体34は、押え板35のスライ
ドストロークを規制するための上方に突出する第1突起
91と、平面から見てコ字状に形成されたスリット92
により舌片状に分離され、上下方向に弾性をもたせた舌
片93と、この舌片93の先端上部に形成された第2突
起94とを有している。
【0043】一方、押え板35の下面には、上記第1突
起91が遊嵌された凹部95と、上記第2突起94がク
リック感をもって順次係合するように、所定間隔で形成
された断面円弧状の溝96、97、98が形成されてい
る。
【0044】押え板35は、第1突起91が凹部95の
両端に係合する範囲でスライド可能となっており、その
スライド工程で第2突起94が溝96、97、98に順
次嵌合して、押え板35のスライド位置をクリック感を
もって規制するようになっている。そして、例えば、第
2突起94が溝96に嵌合したとき、押え板35の爪3
6が本体ケース32の突起37から外れ、第2突起94
が溝97に嵌合したとき、押え板35の爪36が本体ケ
ース32の突起37に係合し、第2突起94が溝98に
嵌合したとき、押え板35の爪36が前記ロック機構の
連接部材75の突出片85を押して、スライド部材73
を圧縮コイルばね74に抗してスライドさせるようにな
っている。
【0045】なお、図7における符号100は、圧板5
3を押し下げた回数を計測するカウンタである。このカ
ウンタ100の計測レバーには、圧板53から伸びる突
出片101が連接されていて、圧板53を押し下げるた
びにカウント数を1回ずつ増やして、本体ケース32の
図示しない窓部を通してカウント数を表示するようにな
っている。なお、このカウント数は、通常の使用におい
ては薬液投与装置の使用回数に対応し、それによって第
1ばね部材61、第2ばね部材62の疲労度などを考慮
して、部品交換時期などを知る目安とするものである。
【0046】次に、この薬液投与装置の使用方法につい
て説明する。図12に示すように、薬液投与チューブ1
5を、連結針14の基端部14aに連結する。なお、薬
液投与チューブ15の反対側の端部には、図示しない流
量制御弁やエアフィルター等を介して薬液注入針が接続
される。
【0047】一方、薬液バック収容ケース31の本体ケ
ース32の突起37の間に、押え蓋35の爪36が位置
するように、押え蓋35をスライドさせる。その状態
で、押え蓋35及び蓋体34を、蓋体34の枢着部33
を介して上方に回動させ、蓋体34を開く。
【0048】そして、本体ケース32の内部に配置され
た圧板53を押し下げると、圧板53の突出部71(図
7参照)が、圧板ロック機構72(図11〜12参照)
のスライド部材73のテーパ部76に当接し、スライド
部材73を圧縮コイルばね74の付勢力に抗して後方に
スライドさせる。更に圧板53を押し下げると、圧板5
3の突出部71がテーパ部76の終端を乗り越えて、圧
縮コイルばね74の付勢力によってスライド部材73が
戻り、圧板53の突出部71がスライド部材73の爪部
77の下面に係合する。その結果、圧板53は、押し下
げられた状態にロックされる。
【0049】次に、薬液の入った薬液バック12を本体
ケース32内に設置して、その口部13の首部を、この
実施例の場合は後方に配置された2つの溝付きリブ4
3、44の溝に挿入する(図7参照)。その結果、口部
13が溝付きリブ43の前面に係合し、後方に移動しな
いように保持することができる。なお、口部13の直径
によっては、最前方の溝付きリブ42に係合させてもよ
く、あるいは最後方の溝付きリブ44に係合させてもよ
く。
【0050】この状態で、連結針14(図9参照)を薬
液バック12の口部13に突き刺し、連結針14の基部
14a及び薬液投与チューブ15を、本体ケース32の
ガイド溝45に挿入された板材46の凹溝47及びこの
板材46に装着された筒状部材50の挿入部49に挿入
する。このとき、凹溝47の解放部と挿入部49とが一
致するように筒状部材50の板材46に対する回動角を
設定しておく。
【0051】その結果、薬液投与チューブ15は、本体
ケース32の切り欠き部40を通して外部に引き出さ
れ、連結針14のフランジ部14bが、板材46の前面
に係合する。更に、この状態で、筒状部材50を回動さ
せると、板材46は、ガイド溝45内で回動を規制され
ているので、筒状部材50だけが回動し、板材46の凹
溝47の解放部を筒状部材50の周壁で囲むことができ
る。したがって、連結針14が上方に抜けたり、フラン
ジ部14bと板材46との係合が外れたりすることを防
止できる。
【0052】こうして、薬液バック12を本体ケース3
2内に収容した後、蓋体34及び押え板35を閉じ、押
え板35をスライドさせて、図1に示すように、その爪
36を本体ケース32の突起37に係合させる。このと
き、図13における突起94が溝97に嵌合する。その
結果、蓋体34は、押え板35によって本体ケース32
の開口部を閉じた状態に維持される。
【0053】そして、薬液投与チューブ15の先端に接
続された注入針を患者の静脈等に突き刺し、押え板35
を更にスライドさせて、図13における突起94を溝9
8に嵌合させる。このとき、押え板35の爪36によっ
て、圧板ロック機構72(図10〜12参照)の連接部
材75の突出片85が押され、スライド部材73が圧縮
コイルばね74の付勢力に抗して後方にスライドするた
め、圧板53の突出部71がスライド部材73の爪77
から外れ、圧板53のロックが解除される。
【0054】その結果、第1ばね部材61及び第2ばね
部材62の付勢力によって、圧板53が薬液バック12
を押圧する。なお、圧板53と薬液バック12との間
に、圧板53による押圧力を薬液バック12に均一に作
用させるための緩衝材を介在させてもよい。このような
緩衝材としては、液体、気体、ゾル状物質、ビーズなど
を充填した袋や、発泡合成樹脂、軟質エラストマー、ゲ
ル状物質などからなる板や、フェルト等の繊維状のシー
ト又は板などが好ましく用いられる。
【0055】圧板53によって薬液バック12を押圧す
ると、口部13に突き刺された連結針14の薬液流入口
14cを通して薬液が連結針14内に流出し、薬液投与
チューブ15及び図示しない注入針を通して患者の静脈
等に投与される。そして、薬液バック12内の薬液が流
出するにつれて、圧板53は徐々に蓋板34方向に移動
し、その位置は、本体ケース32の窓70を通して視認
できるので、薬液の残量を知ることができる。なお、圧
板53の移動に伴って、薬液バック12の口部13及び
それに突き刺された連結針14も移動するが、図2に示
すように、本体ケース32及び蓋体34に設けられた切
り欠き部40、41が、上下に長く伸びているので、上
記連結針14の移動が可能となっている。
【0056】こうして薬液の投与が終了した後、患者か
ら注入針を抜き、押え板35をスライドさせて、図13
における突起94を溝96に嵌合させると、押え板35
の爪36が本体ケース32の突起37の間に位置し、爪
36と突起37との係合が外れる。そして、本体ケース
32に対して押え板35及び蓋体34を回動させて、蓋
体34を開く。更に、筒状部材50を回動させて、その
挿入部49を板材46の凹溝47の解放部に合わせ、連
結針14を薬液バック12の口部13から抜いて上方に
取り外す。
【0057】なお、上記の実施例では、押圧手段とし
て、圧板53と、この圧板53を薬液バック12に付勢
する弾性手段、すなわちリンク57、第1ばね部材6
1、第2ばね部材62とを有するものを用いているが、
押圧手段としては、小型ガスボンベ等によって放出され
る加圧ガス等を用いることもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓋体の外側に被された押え板をスライドさせて、その両
側部の下縁に所定間隔で設けた複数の爪を、本体ケース
の両側部に所定間隔で設けた複数の突起にそれぞれ係合
させて蓋体をロックし、また、押え板をスライドさせて
上記爪を上記突起から外すことによって蓋体のロックを
解除するようにしたので、簡単な操作で蓋体の着脱を行
うことができる。
【0059】また、薬液バック収容ケース内に配置され
た押圧手段によって、蓋体には強い圧力がかかるが、蓋
体の外側に配置した押え板によって蓋体が補強されるの
で、蓋体の内側に深いリブ等を形成しなくても十分な強
度を維持でき、薬液バック収容ケースの内容積をできる
だけ広くとって、装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【0060】更に、押え板の爪と本体ケースの突起をそ
れぞれ所定間隔で複数設け、爪と突起とが複数個所で係
合するようにしたことにより、蓋体のロックを確実にす
ることができ、また、蓋体を着脱させるときの押え板の
スライド量を小さくして操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である薬液投与装置の薬液バ
ック収容ケースの蓋体及び押え板の係合構造を示す正面
断面図である。
【図2】同薬液バック収容ケースの正面図である。
【図3】同薬液バック収容ケースの平面図である。
【図4】同薬液バック収容ケースの側面図である。
【図5】同薬液バック収容ケースの押え板の裏面図であ
る。
【図6】図5におけるA−A’線に沿った断面図であ
る。
【図7】同薬液投与装置の内部構造を示す平面図であ
る。
【図8】同薬液投与装置の内部構造を示す側面断面図で
ある。
【図9】同薬液投与装置における連結針の保持構造を示
す分解斜視図である。
【図10】同薬液投与装置の圧板ロック機構を示す分解
斜視図である。
【図11】同圧板ロック機構の内側から見た斜視図であ
る。
【図12】同圧板ロック装置の外側から見た斜視図であ
る。
【図13】同薬液投与装置の押え板35と蓋体34との
間のスライドクリック機構を示す部分断面図である。
【図14】従来の点滴装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 薬液バック 31 薬液バック収容ケース 32 本体ケース 33 枢着部 34 蓋体 35 押え板 36 爪 37 突起 53 圧板 55 スリット 57 リンク 58、59 支軸 60 ギヤ 61 第1ばね部材 62 第2ばね部材 71 突出部 72 圧板ロック機構 73 スライド部材 74 圧縮コイルばね 75 連接部材 76 テーパ部 77 爪部 78 開口 79 長孔 80 連結部 81 ガイド 83 突起 84 長孔 85 突出片 86 孔 91 第1突起 92 スリット 93 舌片 94 第2突起 95 凹部 96、97、98 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液バック収容ケース(31)と、この
    薬液バック収容ケース(31)内に収容された薬液バッ
    ク(12)を押圧して薬液を流出させる押圧手段(5
    3、57、61、62)とを備えた薬液投与装置におい
    て、 前記薬液バック収容ケース(31)は、前記薬液バック
    (12)を収容する本体ケース(32)と、この本体ケ
    ース(32)に開閉可能に被せられる蓋体(34)と、
    この蓋体(34)の外側に被せられる押え板(35)と
    を備え、 前記押え板(35)は、その両側部(35a、35b)
    が蓋体(34)の両側面に外側から被さるように折曲さ
    れると共に、この折曲された両側部(35a、35b)
    の下辺に所定間隔で内側に折曲された複数の爪(36)
    を有しており、 前記本体ケース(32)の両側壁の上縁部には、前記爪
    (36)を挿入できる間隔で複数の突起(37)が形成
    されていて、 前記本体ケース(32)の開口部を前記蓋体(34)及
    び前記押え板(35)で閉じた状態で、前記押え板(3
    5)をスライドさせることにより、前記爪(36)が前
    記突起(37)の下面に挿脱可能に係合するようにした
    ことを特徴とする薬液投与装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は、前記薬液バック(1
    2)に直接又は緩衝材を介して間接的に当接された圧板
    (53)と、この圧板(53)を前記薬液バック(1
    2)の方向に押圧する弾性手段とで構成されている請求
    項1記載の薬液投与装置。
  3. 【請求項3】 前記押え板(35)及び前記蓋体(3
    4)の接触面のいずれか一方に、前記押え板(35)の
    スライド量に対応する長さの凹部(95)と、前記スラ
    イド量の範囲で所定間隔で設けられた複数の溝(96、
    97、98)が設けられ、前記接触面の他方に、前記凹
    部(95)に嵌合する第1突起(91)と、前記押え板
    (35)のスライドに伴って前記溝に順次嵌合する第2
    突起(92)とが形成されている請求項1又は2記載の
    薬液投与装置。
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