JPH09253203A - 薬液注入器 - Google Patents

薬液注入器

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JPH09253203A
JPH09253203A JP8093658A JP9365896A JPH09253203A JP H09253203 A JPH09253203 A JP H09253203A JP 8093658 A JP8093658 A JP 8093658A JP 9365896 A JP9365896 A JP 9365896A JP H09253203 A JPH09253203 A JP H09253203A
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JP
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pressure plate
slide member
liquid medicine
plate
bag
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JP8093658A
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Katsumi Sakamoto
勝美 坂元
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Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性手段によって圧板を薬液バックに押圧さ
せて薬液の注入を行う薬液注入器において、薬液バック
の収容時の作業性を向上させる。 【解決手段】 薬液バック収容ケース内に、第1弾性手
段によって薬液バックを押圧する圧板を配置する。薬液
バック収容ケースの内側に、テーパ部76と、このテー
パ部76の終端に形成された爪部77とを有するスライ
ド部材73を配置し、第2弾性手段74によって爪部7
7方向に付勢する。更に、スライド部材73に連接され
た部分(80、75)を、長孔79を通して薬液バック
収容ケースの外側に取出し、外部から動かせるようにす
る。圧板を第1弾性手段に抗して押し下げたとき、その
所定個所がスライド部材73のテーパ部76に当接し、
爪部77に係合するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液バックをケー
スに収容し、ケース内に配置された押圧手段によって薬
液バックを押圧して薬液を投与するようにした薬液注入
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液の投与は、図14に示すよう
に、スタンド11に薬液バック12を吊し、薬液注入口
13に連結針14を突き刺し、連結針14に連結された
薬液投与チューブ15を通し、流量調節弁16、エアフ
ィルター17等を介して、注入針18から患者の静脈等
に投与されるのが通常であった。
【0003】しかしながら、上記のような投与方法で
は、患者がトイレ等にいく場合に、スタンド11を引き
ずって移動しなければならず、患者が自由に動きにくい
という不便さがあった。
【0004】このため、近年、薬液バックをスタンドに
吊さずに、薬液バック収容ケースに入れて、ケース内に
設けた押圧手段により、薬液を押出して投与するように
した薬液注入器が提案されている。この押圧手段として
は、例えば、小型ボンベのガス圧を利用したもの(実開
平6−46739号参照)や、圧板とスプリングとから
なるものなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押圧手
段として小型ボンベ等のガス圧を利用したものは、薬液
バック収容ケースの気密性が要求されるため、ケースが
頑丈で重いものとなりやすく、製造コストも高くなると
いう問題があった。
【0006】一方、押圧手段が圧板とスプリングとから
なるものは、薬液バック収容ケースに気密性が要求され
ないため、ケースを簡単な構造でしかも比較的軽いもの
にすることができる。しかし、薬液バックを収容すると
きに、圧板を押し下げながら作業をする必要があるた
め、強い力が必要とされ、作業性も悪かった。
【0007】したがって、本発明の目的は、弾性手段に
よって圧板を薬液バックに押圧させて薬液の注入を行う
薬液注入器において、薬液バックの収容時の作業性を向
上させたものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の薬液注入器は、薬液バック収容ケースと、
この薬液バック収容ケース内に収容された薬液バックを
押圧して薬液を流出させる押圧手段とを備えた薬液注入
器において、前記押圧手段は、前記薬液バックに直接又
は緩衝材を介して間接的に当接された圧板と、この圧板
を前記薬液バックの方向に押圧する第1弾性手段とで構
成されており、前記薬液バック収容ケースの内側には、
前記圧板を前記第1弾性手段に抗して押したとき、前記
圧板の所定個所に当接するテーパ部と、このテーパ部の
終端に形成された、前記圧板が係合する爪部とを有する
スライド部材が、第2弾性手段によって前記爪部の方向
に付勢されて、スライド可能に設けられており、このス
ライド部材に連接された部分が、前記薬液バック収容ケ
ースに形成された、前記スライド部材のスライドを許容
する長孔を通して外部に取り出され、前記薬液バック収
容ケースを閉じた状態で、前記スライド部材に連接され
た部分を外部から動かせるようにしたことを特徴とす
る。
【0009】本発明の好ましい態様においては、前記薬
液バック収容ケースは、前記薬液バックを収容する本体
ケースと、この本体ケースに開閉可能に被せられる蓋体
と、この蓋体の外側に被せられる押え板とを備え、前記
押え板は、その両側部が前記蓋体の両側面に外側から被
さるように折曲されると共に、この折曲された両側部の
下辺に所定間隔で内側に折曲された複数の爪を有してお
り、前記本体ケースの両側壁の上縁部には、前記爪を挿
入できる間隔で複数の突起が形成されていて、前記本体
ケースの開口部を前記蓋体及び前記押え板で閉じた状態
で、前記押え板をスライドさせることにより、前記爪が
前記突起の下面に着脱可能に係合すると共に、前記爪に
よって前記スライド部材に連接された部分が押されるよ
うにされている。
【0010】本発明によれば、薬液バック収容ケースを
開いた状態で、圧板を第1弾性手段に抗して押し込む
と、圧板の所定個所がスライド部材のテーパ部に当接し
て、スライド部材が第2弾性手段に抗して移動し、スラ
イド部材のテーパ部の終端で第2弾性手段の付勢力によ
り、スライド部材の爪部が圧板に係合するため、圧板を
押し込んだ状態にロックさせることができる。
【0011】上記のように圧板を押し込んでその位置に
ロックさせた状態で、薬液バックを薬液バック収容ケー
スに収容することができるので、その作業を容易かつ確
実に行うことができる。
【0012】また、薬液バックを薬液バック収容ケース
に収容した後、スライド部材に連接された部分を薬液バ
ックの外部から動かすことにより、スライド部材の爪部
と圧板との係合を解除すると、圧板は第1弾性手段の付
勢力によって爪部から外れて薬液バックを押圧するの
で、薬液の投与を開始することができる。
【0013】本発明の好ましい態様において、薬液バッ
ク収容ケースを、薬液バックを収容する本体ケースと、
この本体ケースに開閉可能に被せられる蓋体と、この蓋
体の外側に被せられる押え板とで構成し、押え板の両側
部を折曲させてその下辺に爪を形成し、この爪に対応し
て本体ケースの上縁部に突起を形成し、押え板をスライ
ドさせることによって、上記爪が上記本体ケースの突起
に係合するようにすると共に、前記スライド部材に連接
された部分が押されるようにした場合には、蓋体を本体
ケースにロックするための押え板を利用してスライド部
材を動かすことができるので、薬液投与開始のときの作
業性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜13には、本発明の薬液注
入器の一実施例が示されている。図1は薬液注入器の圧
板ロック機構を示す分解斜視図、図2は同圧板ロック機
構の内側から見た斜視図、図3は同圧板ロック装置の外
側から見た斜視図、図4は薬液バック収容ケースの正面
図、図5は薬液バック収容ケースの平面図、図6は薬液
バック収容ケースの側面図、図7は薬液バック収容ケー
スの押え板の裏面図、図8は図7におけるA−A’線に
沿った断面図、図9は薬液注入器の内部構造を示す平面
図、図10は薬液バック収容ケースの蓋体及び押え板の
係合構造を示す正面断面図、図11は薬液注入器の内部
構造を示す側面断面図、図12は連結針の保持構造を示
す分解斜視図、図13は押え板35と蓋体34との間の
スライドクリック機構を示す部分断面図である。
【0015】図4〜6に示すように、この薬液注入器に
用いられる薬液バック収容ケース31は、上面が開口さ
れた本体ケース32と、この本体ケース32の後端に、
枢着部33を介して開閉可能に取付けられた蓋体34
と、この蓋体34の外側にスライド可能に組み付けられ
た押え板35とを備えている。
【0016】図7、8に示すように、押え板35は、両
側部35a、35bが、蓋体34の両側面に外側から被
さるように、断面コ字状に折曲されている。そして、こ
の両側部35a、35bの下辺に、所定間隔で内側に折
曲された複数の爪36を有する。そして、押え板35
は、蓋体34の外側に被せられ、爪36を蓋体34の両
側下辺に係合させて、蓋体34に組み付けられている。
【0017】一方、図9、10を併せて参照すると、本
体ケース32の両側壁の上縁部には、所定間隔で複数の
突起37が形成されている。なお、本体ケース32の両
側壁の中間から下方には、断面逆L字状をなして上記両
側壁との間に所定の間隙を有する壁38が一体に形成さ
れており、この壁38の上面と上記突起37の下面との
間にガイド溝39が形成されている。
【0018】図10に示すように、蓋体34を閉じると
きには、本体ケース32に押え板35を取付けられた蓋
体34を被せる。このとき、押え板35の爪36を本体
ケース32の突起37の間を通して壁38の上面に当接
させる。そして、押え板35を所定方向にスライドさせ
ることにより、ガイド溝39に沿って爪36を突起37
の下方に挿入する。これにより、爪36が突起37に係
合し、押え板35と本体ケース32とが嵌合し、押え板
35の内側に配置された蓋体34が、本体ケース32に
対して閉じた状態に保持される。また、押え板35をス
ライドさせて、爪36を突起37から外して突起37の
間隙に位置させ、その状態で、押え板35を蓋体34と
共に上方に引き上げれば、蓋体34を開くことができ
る。
【0019】図4に示すように、本体ケース32と蓋体
34の前面中央は、前方に膨出しており、そのそれぞれ
の前端面に、互いに整合して上下に長い透孔を形成する
U字状の切り欠き部40、41が形成されている。
【0020】図9に示すように、本体ケース32の上記
切り欠き部40の内側には、薬液バック12を収容した
とき、その口部13の首部が挿入され、口部13の最も
拡径した部分が前方に係合する溝付きリブ42、43、
44が形成されている。溝付きリブ42、43、44の
溝は、前方のものほど幅が広くなっており、かつ、いず
れの溝も口部13の首部は挿入できる程度の幅とされて
いて、薬液バック12の口部13の直径が種類によって
多少変化しても、いずれかのリブに口部13が係合する
ようになっている。
【0021】更に、本体ケース32の上記切り欠き部4
0の内側であって、上記溝付きリブ42、43、44が
形成された部分より、上記切り欠き部40に近接した部
分には、上方から見てコ字状をなすリブを両側に配置し
てなるガイド溝45が形成されている。
【0022】図12に示すように、上記ガイド溝45に
は、全体として円板状をなし、その両側部を平行にカッ
トされた板材46が挿入される。この板材46には、連
結針14の基端部14aを挿入するための上方が解放さ
れた凹溝(U字状にカットされた溝)47が形成されて
いる。更に、この凹溝47の回りに、円弧状に穿設され
た環状溝48が形成されている。板材46は、平行にカ
ットされた両側部をガイド溝45の内壁に当接されてガ
イド溝45内に挿入されるため、ガイド溝45に沿って
上下移動はできるが、回転できないようになっている。
【0023】上記板材46の環状溝48には、全体とし
て円筒状をなし、周壁の一部が軸方向に切除されて挿入
部49をなす筒状部材50の基端部51が挿入され、そ
れによって、筒状部材50は、上記板材46に対して回
動可能に装着されている。なお、基端部51の近傍に
は、フランジ部52が形成されており、このフランジ部
52が、板材46と一緒にガイド溝45に挿入されて、
抜け止めされるようになっている。
【0024】なお、図12において、14は、薬液バッ
ク12の口部13に突き刺して薬液を流出させるための
連結針であり、その基端部14aには薬液投与チューブ
15が連結され、中間部にはフランジ部14bが形成さ
れ、先端部14dには薬液流入口14cが形成されてい
る。
【0025】図9、11に示すように、本体ケース32
内には、薬液バック12を押圧するための圧板53が配
置されている。圧板53の下面の中央部には、前後方向
に伸びる平行な一対のリブ54が形成されており、この
リブ54の両端部には、所定の長さのスリット55が形
成されている。また、本体ケース32の底壁の中央部に
は、軸受56が設置されている。
【0026】そして、本体ケース32の底壁と圧板53
との間には、一対の板状のリンク57が配置されてい
る。一対のリンク57は、圧板53の一対のリブ54の
間に前後に並べて配置されており、本体ケース32の底
壁の中央に配置された軸受56に平行に設けられた一対
の支軸59に、それらの突き合わされた端部を枢支され
ている。また、一対のリンク57は、それらの離れた端
部を、圧板53のリブ54の両端部に設けられた上記ス
リット55に挿入された一対の支軸58に枢支されてい
る。
【0027】更に、上記一対の支軸59の端部には、互
いに歯合するギヤ60、60が装着されている。その結
果、リンク27が回動して圧板53を上下動させると
き、各リンク27の回動角を同期させて圧板53が、本
体ケース32の底壁に対して平行な状態で昇降するよう
になっている。
【0028】また、前後に配置された支軸58の両端部
には、引張りコイルばねからなる第1ばね部材61、6
1が張設されている。第1ばね部材61、61は、支軸
58をリブ54のスリット55に沿って引き寄せて、一
対のリンク57を図9中の想像線で示すように圧板53
に対して傾動させ、圧板53を上方に移動させるように
付勢している。
【0029】更に、圧板53と本体ケース32の底壁と
の間には、合計4箇所に配置された圧縮コイルばねから
なる第2ばね部材62が配置されている。第2ばね部材
62は、圧板53を直接押圧して上方に移動させるよう
に付勢している。
【0030】第1ばね部材61、61の出力荷重は、上
記リンク27と組合せることによって、圧板53が上方
に移動するほど大きくなるように設定することができ
る。一方、第2ばね部材62の出力荷重は、圧縮コイル
ばねであるため、圧板53が上方に移動するほど小さく
なる。したがって、両者の合計の出力荷重は、圧板53
の移動量に関係なくほぼ一定とすることもできるし、圧
板53が上昇するにつれて大きくなるように設定するこ
ともできる。実験によれば、薬液バック12内の薬液を
常に一定の速度で流出させるには、上記合計の出力荷重
が、圧板53が上昇するにつれて少しずつ大きくなるよ
うにすることが好ましい。
【0031】なお、上記リンク27及び第1ばね部材6
1と、上記第2ばね部材62とが、本発明における第1
弾性手段を構成している。ただし、第1弾性手段として
は、上記リンク27及び第1ばね部材61からのみなる
もの、あるいは上記第2ばね部材62からのみなるもの
であってもよく、ばね部材としてはコイルばねだけでな
く、ゴム等を用いることもできる。
【0032】なお、図9に示すように、本体ケース32
の前面には、窓70が形成されており、その窓70に近
接して圧板53の一部53aが伸びていて、圧板53の
昇降位置が外部から視認でき、それによって薬液バック
12の薬液の残量がわかるようになっている。
【0033】更に、圧板53の両側辺の前後2箇所、合
計4箇所には、周辺を切り欠いて形成した突出部71が
形成されている。この突出部71に関連して、図1〜3
に示すような圧板ロック機構が設けられている。
【0034】図1に示すように、この圧板ロック機構7
2は、スライド部材73と、このスライド部材73を所
定方向に付勢する、本発明の第2弾性手段をなす圧縮コ
イルばね74と、スライド部材73に本体ケース32の
外側で連接される連接部材75とを有している。
【0035】スライド部材73には、前記圧板53を第
1ばね部材61及び第2ばね部材62の付勢力に抗して
押し込んだとき、前記圧板53の突出部71に当接する
テーパ部76、76と、これらのテーパ部76、76の
終端において、前記圧板53の突出部71が係合するよ
うに切り欠かれてなる爪部77、77と、前記圧縮コイ
ルばね74を挿入するための開口78と、本体ケース3
2に設けた長孔79、79を通して、本体ケース32の
外側に突出される連結部80、80とが形成されてい
る。
【0036】本体ケース32の底壁には、上記スライド
部材73を本体ケース32の側壁との間に挟んでスライ
ド可能に保持するためのガイド81が設けられ、このガ
イド82は、両側部の切り込み82によってばね性がも
たらされ、スライド部材73を装着するときに、下方に
押し下げることが可能となっている。また、本体ケース
32の側壁の所定個所には、圧縮コイルばね74の一端
を受けるための突起83が形成されている。
【0037】本体ケース32の外側に設けられた壁38
の上面には、突起37、37の間に位置する長孔84が
形成されている。連接部材75は、本体ケース32の側
壁と上記壁38との間に入る厚さの細長い板からなり、
上辺中央部に突出片85が形成されていて、連接部材7
5を本体ケース32の側壁と上記壁38との間に挿入し
たとき、上記突出片85が上記長孔84を通して壁38
の上面に突出するようになっている。なお、スライド部
材73の連結部80、80は、本体ケース32の長孔7
9、79を通して外側に取り出された後、連接部材75
の孔86、86に嵌合して固着されるようになってい
る。
【0038】こうして、本体ケース32に、スライド部
材73、圧縮コイルばね74、連接部材75を組み付け
た状態が、図2、3に示されている。圧縮コイルばね7
4は、その一端を本体ケース32の突起83に係止さ
れ、他端をスライド部材73の開口78の内端に係止さ
れることにより、スライド部材73を爪部77の突出方
向に付勢している。また、連接部材75の突出片85を
図3中の矢印Bで示すように動かすことにより、スライ
ド部材73を動かすことができるようになっている。
【0039】この実施例の場合、上記突出片85は、前
述した押え板35をスライドさせてその爪36を本体ケ
ース32の突起37に係合させるとき、押え板35のス
ライド量を大きくすることによって爪36に押され、圧
縮コイルばね74の付勢力に抗してスライド部材73を
スライドさせるようになっている。
【0040】このため、押え板35と蓋体34との間に
は、図13に示すようなスライドクリック機構が設けら
れている。すなわち、蓋体34は、押え板35のスライ
ドストロークを規制するための上方に突出する第1突起
91と、平面から見てコ字状に形成されたスリット92
により舌片状に分離され、上下方向に弾性をもたせた舌
片93と、この舌片93の先端上部に形成された第2突
起94とを有している。
【0041】一方、押え板35の下面には、上記第1突
起91が遊嵌された凹部95と、上記第2突起94がク
リック感をもって順次係合するように、所定間隔で形成
された断面円弧状の溝96、97、98が形成されてい
る。
【0042】押え板35は、第1突起91が凹部95の
両端に係合する範囲でスライド可能となっており、その
スライド工程で第2突起94が溝96、97、98に順
次嵌合して、押え板35のスライド位置をクリック感を
もって規制するようになっている。そして、例えば、第
2突起94が溝96に嵌合したとき、押え板35の爪3
6が本体ケース32の突起37から外れ、第2突起94
が溝97に嵌合したとき、押え板35の爪36が本体ケ
ース32の突起37に係合し、第2突起94が溝98に
嵌合したとき、押え板35の爪36が前記ロック機構の
連接部材75の突出片85を押して、スライド部材73
を圧縮コイルばね74に抗してスライドさせるようにな
っている。
【0043】なお、図9における符号100は、圧板5
3を押し下げた回数を計測するカウンタである。このカ
ウンタ100の計測レバーには、圧板53から伸びる突
出片101が連接されていて、圧板53を押し下げるた
びにカウント数を1回ずつ増やして、本体ケース32の
図示しない窓部を通してカウント数を表示するようにな
っている。なお、このカウント数は、通常の使用におい
ては薬液注入器の使用回数に対応し、それによって第1
ばね部材61、第2ばね部材62の疲労度などを考慮し
て、部品交換時期などを知る目安とするものである。
【0044】次に、この薬液注入器の使用方法について
説明する。図12に示すように、薬液投与チューブ15
を、連結針14の基端部14aに連結する。なお、薬液
投与チューブ15の反対側の端部には、図示しない流量
制御弁やエアフィルター等を介して薬液注入針が接続さ
れる。
【0045】一方、薬液バック収容ケース31の本体ケ
ース32の突起37の間に、押え蓋35の爪36が位置
するように、押え蓋35をスライドさせる。その状態
で、押え蓋35及び蓋体34を、蓋体34の枢着部33
を介して上方に回動させ、蓋体34を開く。
【0046】そして、本体ケース32の内部に配置され
た圧板53を押し下げると、圧板53の突出部71(図
9参照)が、圧板ロック機構72(図1〜3参照)のス
ライド部材73のテーパ部76に当接し、スライド部材
73を圧縮コイルばね74の付勢力に抗して後方にスラ
イドさせる。更に圧板53を押し下げると、圧板53の
突出部71がテーパ部76の終端を乗り越えて、圧縮コ
イルばね74の付勢力によってスライド部材73が戻
り、圧板53の突出部71がスライド部材73の爪部7
7の下面に係合する。その結果、圧板53は、押し下げ
られた状態にロックされる。
【0047】次に、薬液の入った薬液バック12を本体
ケース32内に設置して、その口部13の首部を、この
実施例の場合は後方に配置された2つの溝付きリブ4
3、44の溝に挿入する(図9参照)。その結果、口部
13が溝付きリブ43の前面に係合し、後方に移動しな
いように保持することができる。なお、口部13の直径
によっては、最前方の溝付きリブ42に係合させてもよ
く、あるいは最後方の溝付きリブ44に係合させてもよ
く。
【0048】この状態で、連結針14(図12参照)を
薬液バック12の口部13に突き刺し、連結針14の基
部14a及び薬液投与チューブ15を、本体ケース32
のガイド溝45に挿入された板材46の凹溝47及びこ
の板材46に装着された筒状部材50の挿入部49に挿
入する。このとき、凹溝47の解放部と挿入部49とが
一致するように筒状部材50の板材46に対する回動角
を設定しておく。
【0049】その結果、薬液投与チューブ15は、本体
ケース32の切り欠き部40を通して外部に引き出さ
れ、連結針14のフランジ部14bが、板材46の前面
に係合する。更に、この状態で、筒状部材50を回動さ
せると、板材46は、ガイド溝45内で回動を規制され
ているので、筒状部材50だけが回動し、板材46の凹
溝47の解放部を筒状部材50の周壁で囲むことができ
る。したがって、連結針14が上方に抜けたり、フラン
ジ部14bと板材46との係合が外れたりすることを防
止できる。
【0050】こうして、薬液バック12を本体ケース3
2内に収容した後、蓋体34及び押え板35を閉じ、押
え板35をスライドさせて、図10に示すように、その
爪36を本体ケース32の突起37に係合させる。この
とき、図13における突起94が溝97に嵌合する。そ
の結果、蓋体34は、押え板35によって本体ケース3
2の開口部を閉じた状態に維持される。
【0051】そして、薬液投与チューブ15の先端に接
続された注入針を患者の静脈等に突き刺し、押え板35
を更にスライドさせて、図13における突起94を溝9
8に嵌合させる。このとき、押え板35の爪36によっ
て、圧板ロック機構72(図1〜3参照)の連接部材7
5の突出片85が押され、スライド部材73が圧縮コイ
ルばね74の付勢力に抗して後方にスライドするため、
圧板53の突出部71がスライド部材73の爪77から
外れ、圧板53のロックが解除される。
【0052】その結果、第1ばね部材61及び第2ばね
部材62の付勢力によって、圧板53が薬液バック12
を押圧する。なお、圧板53と薬液バック12との間
に、圧板53による押圧力を薬液バック12に均一に作
用させるための緩衝材を介在させてもよい。このような
緩衝材としては、液体、気体、ゾル状物質、ビーズなど
を充填した袋や、発泡合成樹脂、軟質エラストマー、ゲ
ル状物質などからなる板や、フェルト等の繊維状のシー
ト又は板などが好ましく用いられる。
【0053】圧板53によって薬液バック12を押圧す
ると、口部13に突き刺された連結針14の薬液流入口
14cを通して薬液が連結針14内に流出し、薬液投与
チューブ15及び図示しない注入針を通して患者の静脈
等に投与される。そして、薬液バック12内の薬液が流
出するにつれて、圧板53は徐々に蓋板34方向に移動
し、その位置は、本体ケース32の窓70を通して視認
できるので、薬液の残量を知ることができる。なお、圧
板53の移動に伴って、薬液バック12の口部13及び
それに突き刺された連結針14も移動するが、図4に示
すように、本体ケース32及び蓋体34に設けられた切
り欠き部40、41が、上下に長く伸びているので、上
記連結針14の移動が可能となっている。
【0054】こうして薬液の投与が終了した後、患者か
ら注入針を抜き、押え板35をスライドさせて、図13
における突起94を溝96に嵌合させると、押え板35
の爪36が本体ケース32の突起37の間に位置し、爪
36と突起37との係合が外れる。そして、本体ケース
32に対して押え板35及び蓋体34を回動させて、蓋
体34を開く。更に、筒状部材50を回動させて、その
挿入部49を板材46の凹溝47の解放部に合わせ、連
結針14を薬液バック12の口部13から抜いて上方に
取り外す。
【0055】なお、上記の実施例では、ロック機構72
の突出片85を押え板35の爪36で押して、スライド
部材73を動かし、圧板53のロックを解除するように
しているが、例えば突出片85を外部から操作しやすい
位置に突出させ、この突出片85を手で直接押してロッ
クを解除するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
薬液バック収容ケースを開いて圧板を第1弾性手段に抗
して押し下げると、スライド部材のテーパ部に圧板の所
定個所が当接して、スライド部材が第2弾性手段に抗し
て移動し、圧板の上記の個所がテーパ部の終端を乗り越
えたところで、第2弾性手段の付勢力によってスライド
部材が戻るため、圧板がスライド部材の爪部に係合して
ロックされる。したがって、圧板を押し下げた状態に維
持できるので、薬液バックの設置を容易かつ確実に行う
ことができる。そして、薬液バックを設置して薬液バッ
ク収容ケースを閉じ、薬液バックに連結された薬液投与
チューブの注入針を患者の静脈等に突き刺した後、スラ
イド部材に連接された部分を薬液バック収容ケースの外
部から動かして、圧板のロックを解除することにより、
第1弾性手段によって圧板を薬液バックに押圧させ、薬
液の投与を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による薬液注入器における圧
板ロック機構を示す分解斜視図である。
【図2】同圧板ロック機構の内側から見た斜視図であ
る。
【図3】同圧板ロック装置の外側から見た斜視図であ
る。
【図4】同薬液注入器における薬液バック収容ケースの
正面図である。
【図5】同薬液バック収容ケースの平面図である。
【図6】同薬液バック収容ケースの側面図である。
【図7】同薬液バック収容ケースの押え板の裏面図であ
る。
【図8】図7におけるA−A’線に沿った断面図であ
る。
【図9】同薬液注入器の内部構造を示す平面図である。
【図10】同薬液注入器における薬液バック収容ケース
の蓋体及び押え板の係合構造を示す正面断面図である。
【図11】同薬液注入器の内部構造を示す側面断面図で
ある。
【図12】同薬液注入器における連結針の保持構造を示
す分解斜視図である。
【図13】同薬液注入器における押え板35と蓋体34
との間のスライドクリック機構を示す部分断面図であ
る。
【図14】従来の点滴装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 薬液バック 31 薬液バック収容ケース 32 本体ケース 33 枢着部 34 蓋体 35 押え板 53 圧板 55 スリット 57 リンク 58、59 支軸 60 ギヤ 61 第1ばね部材 62 第2ばね部材 71 突出部 72 圧板ロック機構 73 スライド部材 74 圧縮コイルばね 75 連接部材 76 テーパ部 77 爪部 78 開口 79 長孔 80 連結部 81 ガイド 83 突起 84 長孔 85 突出片 86 孔 91 第1突起 92 スリット 93 舌片 94 第2突起 95 凹部 96、97、98 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液バック収容ケース(31)と、この
    薬液バック収容ケース(31)内に収容された薬液バッ
    ク(12)を押圧して薬液を流出させる押圧手段とを備
    えた薬液注入器において、 前記押圧手段は、前記薬液バック(12)に直接又は緩
    衝材を介して間接的に当接された圧板(53)と、この
    圧板(53)を前記薬液バック(12)の方向に押圧す
    る第1弾性手段(57、61、62)とで構成されてお
    り、 前記薬液バック収容ケース(31)の内側には、前記圧
    板(53)を前記第1弾性手段(57、61、62)に
    抗して押したとき、前記圧板(53)の所定個所に当接
    するテーパ部(76)と、このテーパ部(76)の終端
    に形成された、前記圧板(53)が係合する爪部(7
    7)とを有するスライド部材(73)が、第2弾性手段
    (74)によって前記爪部(77)の方向に付勢され
    て、スライド可能に設けられており、 このスライド部材(73)に連接された部分(80、7
    5)が、前記薬液バック収容ケース(31)に形成され
    た、前記スライド部材(73)のスライドを許容する長
    孔(79)を通して外部に取り出され、前記薬液バック
    収容ケース(31)を閉じた状態で、前記スライド部材
    (73)に連接された部分(80、75)を外部から動
    かせるようにしたことを特徴とする薬液注入器。
  2. 【請求項2】 前記薬液バック収容ケース(31)は、
    前記薬液バック(12)を収容する本体ケース(32)
    と、この本体ケース(32)に開閉可能に被せられる蓋
    体(34)と、この蓋体(34)の外側に被せられる押
    え板(35)とを備え、 前記押え板(35)は、その両側部(35a、35b)
    が前記蓋体(34)の両側面に外側から被さるように折
    曲されると共に、この折曲された両側部(35a、35
    b)の下辺に所定間隔で内側に折曲された複数の爪(3
    6)を有しており、 前記本体ケース(32)の両側壁の上縁部には、前記爪
    (36)を挿入できる間隔で複数の突起(37)が形成
    されていて、 前記本体ケース(32)の開口部を前記蓋体(34)及
    び前記押え板(35)で閉じた状態で、前記押え板(3
    5)をスライドさせることにより、前記爪(36)が前
    記突起(37)の下面に着脱可能に係合すると共に、前
    記爪(36)によって前記スライド部材(73)に連接
    された部分(80、75)が押されるようにした請求項
    1記載の薬液注入器。
JP8093658A 1996-03-22 1996-03-22 薬液注入器 Pending JPH09253203A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160419A (ja) * 2000-04-04 2009-07-23 Acist Medical Systems Inc 血管造影剤注入器サブアッセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009160419A (ja) * 2000-04-04 2009-07-23 Acist Medical Systems Inc 血管造影剤注入器サブアッセンブリ

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