JPH09253211A - 吸入式投薬器 - Google Patents

吸入式投薬器

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JPH09253211A
JPH09253211A JP9202596A JP9202596A JPH09253211A JP H09253211 A JPH09253211 A JP H09253211A JP 9202596 A JP9202596 A JP 9202596A JP 9202596 A JP9202596 A JP 9202596A JP H09253211 A JPH09253211 A JP H09253211A
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JP
Japan
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air passage
capsule
holder
outflow
air
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Application number
JP9202596A
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English (en)
Inventor
Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOT KK
Hitachi Ltd
Original Assignee
DOT KK
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入口内に逆流する空気によって薬粉が外部
に流出するのを防止し、規定量の薬粉を確実に患者に投
与する。 【解決手段】 ホルダ収容部材5にホルダ摺動穴8を形
成し、ホルダ摺動穴8内に吸入口4から空気を吸込んだ
ときに、他側に移動して各通気路9,10とカプセル収
容室14とを連通し、吸入口4内に空気を吹出したとき
に、一側に移動して各通気路9,10とカプセル収容室
14との間を遮蔽する可動ホルダ12を設けている。従
って、吸入口4から空気を吸込んだ場合には、可動ホル
ダ12が投薬位置に位置決めされるから、カプセルK内
の薬粉を各通気路9,10を介して吸入でき、一方、吸
入口4をくわえた状態で患者が咳込んだ場合には、この
逆流空気によって可動ホルダ12が遮蔽位置に位置決め
されるから、逆流空気が各流出側通気路10からカプセ
ル内に流入するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸入させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された薬粉を吸入する方法では、患者が
くわえる吸入口を有し、内部に一側が大気側に開口し他
側がカプセル収容室を通って該吸入口に開口した通気路
が設けられた吸入器を用い、該吸入器のカプセル収容室
にカプセルを装着し、穴あけ針等を用いて該カプセルに
前記通気路に連通する穴を形成する。そして、この状態
で吸入口をくわえて息を吸込むことにより通気路を通る
空気流によってカプセル内の薬粉を吸入口内に放出し、
患者の肺内に吸入させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるカプセル用の吸入器では、吸入口から息を
吸い込むことにより通気路を介してカプセル内の薬粉を
吸入するようになっている。
【0005】しかし、薬粉の吸入時には、患者が咳込む
ことがあり、この場合には、吸入口内に吹出された空気
が通気路を逆流してカプセル内の薬粉が外部に流出して
しまう。この結果、カプセル内の薬粉量が減少してしま
い、規定量の薬粉を吸入できず、薬粉の効能が低下する
という問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、吸入口内に逆流する空気によって薬粉収
容室またはカプセル内の薬粉が外部に流出するのを防止
し、薬粉収容室またはカプセル内の薬粉を確実に患者に
投与できるようにした吸入式投薬器を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、軸
方向の一側にホルダ摺動穴を有し、他側が薬粉を吸入す
る吸入口となった投薬器本体と、一側が大気側に開口し
他側が該投薬器本体の弁体摺動穴に開口する流入側通気
路と、一側が前記投薬器本体の弁体摺動穴に開口し他側
が前記吸入口に開口する流出側通気路と、内部に薬粉収
容室を有して前記投薬器本体のホルダ摺動穴内に軸方向
に摺動可能に挿嵌され、薬粉を吸入するときには薬粉収
容室を該流入側通気路と流出側通気路とに対して連通
し、吸入口から逆流が生じたときには薬粉収容室を流入
側通気路または流出側通気路に対して遮断するように変
位する可動ホルダとから構成してなる。
【0008】このように構成したことにより、薬粉収容
室内に収容された薬粉を吸入する場合には、患者が吸入
口をくわえて空気を吸込むことにより、可動ホルダを変
位させて薬粉収容室を流入側通気路と流出側通気路とに
対して連通でき、薬粉収容室内の薬粉を各通気路、吸入
口を介して肺内に吸入できる。一方、吸入口をくわえた
状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場合
には、可動ホルダを変位させて薬粉収容室を流入側通気
路または流出側通気路に対して遮断でき、この逆流空気
によって薬粉収容室内の薬粉が流入側通気路を介して大
気側に流出するのを防止できる。
【0009】請求項2の発明が採用する吸入式投薬器
は、軸方向の一側にホルダ摺動穴を有し、他側が薬粉を
吸入する吸入口となった投薬器本体と、一側が大気側に
開口し他側が該投薬器本体のホルダ摺動穴に開口する流
入側通気路と、一側が前記投薬器本体のホルダ摺動穴に
開口し他側が前記吸入口に開口する流出側通気路と、内
部に薬粉が充填されたカプセルを収容するカプセル収容
室を有して前記投薬器本体のホルダ摺動穴内に軸方向に
摺動可能に挿嵌され、薬粉を吸入するときにはカプセル
収容室を該流入側通気路と流出側通気路とに対して連通
し、吸入口から逆流が生じたときにはカプセル収容室を
流入側通気路または流出側通気路に対して遮断するよう
に変位する可動ホルダと、前記投薬器本体に設けられ、
該可動ホルダのカプセル収容室内のカプセルに前記流入
側通気路、流出側通気路に連通可能な穴をあける穴あけ
具とから構成してなる。
【0010】このように構成したことにより、可動ホル
ダのカプセル収容室内に収容されたカプセルに穴あけ具
によって流入側通気路、流出側通気路に連通可能な穴を
あける。そして、穴あけ具によって穴があけられたカプ
セル内の薬粉を吸入する場合には、患者が吸入口をくわ
えて空気を吸込むことにより、可動ホルダを変位させて
カプセル収容室を流入側通気路と流出側通気路とに対し
て連通でき、カプセル内の薬粉を各通気路、吸入口を介
して肺内に吸入できる。一方、吸入口をくわえた状態で
患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場合には、
可動ホルダを変位させてカプセル収容室を流入側通気路
または流出側通気路に対して遮断でき、この逆流空気に
よってカプセル内の薬粉が流入側通気路を介して大気側
に流出するのを防止できる。
【0011】請求項3の発明は、前記可動ホルダは、前
記投薬器本体の弁体収容穴内に摺動可能に挿嵌され、内
部が有底状のカプセル収容室となった筒体と、該筒体の
外周側に位置して前記流入側通気路に連通する一側連通
穴および前記流出側通気路に連通する他側連通穴と、前
記筒体の一側に設けられ、前記ホルダ摺動穴の一側開口
端に当接することにより前記一側連通穴と流入側通気路
とが連通し他側連通穴と流出側通気路とが連通した投薬
位置に筒体を位置決めする位置決め部と、前記筒体の他
側に設けられ、吸入口内に吹出された空気の圧力を受承
することにより前記筒体を前記一側連通穴が流入側通気
路からずれ他側連通穴が流出側通気路からずれた遮断位
置に変位させる受圧部とから構成してなる。
【0012】このように構成したことにより、吸入口か
ら空気を吸込んだときには、吸入口内の圧力が大気圧に
対して低くなるから、この圧力差によって筒体を他側
(吸入口側)に移動させ、位置決め部をホルダ摺動穴の
一側開口端に当接させることにより、該筒体を一側連通
穴と流入側通気路とが連通し他側連通穴と流出側通気路
とが連通した投薬位置に位置決めできる。一方、吸入口
内に空気を吹出した場合には、吹出された空気の勢いに
よって吸入口内の圧力が大気圧に対して高くなるから、
この圧力を受圧部で受承して筒体を一側(大気側)に移
動させ、該筒体を一側連通穴が流入側通気路からずれ他
側連通穴が流出側通気路からずれた遮断位置に変位する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0014】図中、1は吸入式投薬器の基部をなす投薬
器本体を示し、該投薬器本体1は、後述する吸引ピース
2とホルダ収容部材5とから構成されている。
【0015】2は略円筒状に形成された吸引ピースを示
し、該吸引ピース2は、一側に位置して内部にホルダ収
容部材5を挿入保持する保持筒部3と、該保持筒部3の
他側に配設された後述の吸入口4とから大略構成され、
前記保持筒部3の外周側には後述する穴あけ具17の支
持部18を可動に支持するガイド筒部3Aが径方向外向
きに突設されている。また、保持筒部3の一側には、ホ
ルダ収容部材5のストッパ部5Aが嵌合される環状段部
3Bが形成され、他端側には吸入口4の嵌合筒部4Aが
嵌合される嵌合段部3Cが形成されている。さらに、保
持筒部3には、ガイド筒部3A内に位置して後述する流
入側通気路9のピン挿通穴9Bに対応するピン穴3Dと
流出側通気路10のピン挿通穴10Bに対応するピン穴
3Eとがそれぞれ径方向に穿設されている。
【0016】4は保持筒部3の他側に設けられ、該保持
筒部3と共に吸引ピース2を構成する吸入口で、該吸入
口4の一端側には保持筒部3の嵌合段部3Cに着脱可能
に嵌合する嵌合筒部4Aが一体形成されている。そし
て、吸入口4は患者が薬粉を吸入するときに口にくわえ
るものである。
【0017】5は保持筒部3内に挿着されたホルダ収容
部材を示し、該ホルダ収容部材5は略円柱状に形成さ
れ、一端側外周には保持筒部3の環状段部3Bに嵌合す
ることによって当該ホルダ収容部材5を保持筒部3内に
位置決めする環状のストッパ部5Aが形成されている。
また、ホルダ収容部材5の一端側には、他側に向けて漸
次縮径するテーパ状のカプセル挿入ガイド6が形成さ
れ、ホルダ収容部材5の他側外周面は他側に向けて漸次
縮径するテーパ面部7となっている。
【0018】また、ホルダ収容部材5の中央部には軸方
向に貫通してホルダ摺動穴8が形成され、該ホルダ摺動
穴8は、後述する可動ホルダ12の摺動筒13を軸方向
に摺動可能に支持するもので、その一端側がカプセル挿
入ガイド6に開口し、他側がホルダ収容部材5の他端面
に開口している。また、ホルダ摺動穴8には、図2に示
すように、各通気路9,10から周方向に約90度ずら
した位置で軸方向に伸長するガイド溝8A,8Aが対向
するように凹設され、該各ガイド溝8Aには摺動筒13
の係合突起13Aが軸方向に移動可能に係合するように
なっている。
【0019】9,9はホルダ収容部材5の一側に設けら
れた2本の流入側通気路を示し、該各流入側通気路9
は、ホルダ摺動穴8の外周側に位置してカプセル挿入ガ
イド6に開口するようにホルダ収容部材5の軸方向に形
成された流入通路9A,9Aと、該各流入通路9Aと連
通しホルダ摺動穴8に開口するように径方向に形成され
たピン挿通穴9B,9Bとから構成され、該各ピン挿通
穴9Bは保持筒部3のピン穴3Dと連通している。
【0020】10,10はホルダ収容部材5の他側に設
けられた2本の流出側通気路を示し、該各流出側通気路
10は、ホルダ摺動穴8の外周側に位置してテーパ面部
7を切欠くようにホルダ収容部材5に形成された流出通
路10A,10Aと、該各流出通路10Aと連通しホル
ダ摺動穴8に開口するように径方向に形成されたピン挿
通穴10B,10Bとから構成され、該各ピン挿通穴1
0Bは保持筒部3のピン穴3Eと連通している。
【0021】ここで、前記各流入側通気路9は、吸入口
4から空気を吸込んだときに、流入通路9Aから外気を
流入させ、この空気をピン挿通穴9Bから後述するカプ
セル収容室14内に収容されたカプセルK内に供給す
る。また、前記各流出側通気路10は、カプセルKから
薬粉と共に流出する空気をピン挿通穴10Bを介して流
出通路10Aから吸入口4側に放出させるものである。
【0022】11,11はホルダ摺動穴8の外周側に位
置してホルダ収容部材5に設けられた2本の補助通気路
で、該各補助通気路11は各通気路9,10から周方向
に約90度ずらした位置でホルダ収容部材5を軸方向に
貫通するように穿設されている。そして、各補助通気路
11は、息を吸込むときに流通する空気の流量を補助的
に増やすことで、このときの息苦しさを解消するもので
ある。
【0023】12はホルダ摺動穴8内に設けられた可動
ホルダを示し、該可動ホルダ12は、後述する摺動筒1
3、ストッパ15および受圧部16から大略構成されて
いる。
【0024】13はホルダ摺動穴8内に軸方向に摺動可
能に挿嵌された筒体をなす摺動筒で、該摺動筒13はホ
ルダ摺動穴8よりも所定のストローク分だけ長尺な円筒
状に形成され、その外周面には該ホルダ摺動穴8の各ガ
イド溝8Aに係合することにより、当該摺動筒13を周
方向に位置決めする係合突起13A,13A(片方のみ
図示)が軸方向に伸長して形成されている。また、摺動
筒13の内周側は他側寄りに位置して受圧部16の一部
をなす遮断板13Bにより閉塞され、これにより、該摺
動筒13内には前記遮断板13Bを底部とする有底状の
カプセル収容室14が一側に開口して形成されている。
そして、カプセル収容室14は一端側開口から挿入され
たカプセルKを収容するもので、該カプセルKの内部に
は粉体状の薬品(以下、薬粉という)が充填されてい
る。
【0025】さらに、摺動筒13には、前記カプセル収
容室14の外周側に位置して後述する可動ホルダ12の
投薬位置で、各流入側通気路9のピン挿通穴9Bと連通
可能な一側連通穴13C,13Cと、各流出側通気路1
0のピン挿通穴10Bと連通可能な他側連通穴13D,
13Dとが径方向に穿設されている。
【0026】15は摺動筒13の一端部に形成されたス
トッパを示し、該ストッパ15は摺動筒13の外周面か
ら径方向に突出して形成され、その外周端はホルダ摺動
穴8よりも大きくホルダ摺動穴8の一側開口端、即ちカ
プセル挿入ガイド6の内周縁に当接するようになってい
る。また、ストッパ15には周方向に離間して複数の切
欠15A,15A,…(2個のみ図示)が形成され、該
各切欠15Aは摺動筒13をホルダ摺動穴8内に挿入す
るときに当該ストッパ15を弾性的に縮径変形させるた
めのものである。
【0027】そして、ストッパ15は、可動ホルダ12
が他側(吸入口4側)に移動したときにカプセル挿入ガ
イド6の内周縁に当接することにより、図3に示す如
く、摺動筒13の各一側連通穴13Cが各流入側通気路
9のピン挿通穴9Bと連通し、各他側連通穴13Dが各
流出側通気路10のピン挿通穴10Bと連通する投薬位
置に可動ホルダ12を位置決めするものである。
【0028】16は摺動筒13の他端部に形成された受
圧部で、該受圧部16は摺動筒13の他端部を拡径した
フランジ状に形成され、その外周側には空気や薬粉の流
れを確保するために、各流出側通気路10の流出通路1
0Aに対応した位置に切欠部16A,16Aが形成さ
れ、各補助通気路11に対応した位置に連通孔16B,
16Bが形成されている。
【0029】そして、受圧部16は、吸入口4内に吹出
された空気の圧力を受承することにより可動ホルダ12
を一側(大気側)に変位させるものである。また、受圧
部16は、可動ホルダ12が一側に移動したときにホル
ダ収容部材5の他端面に当接することにより、図4に示
す如く、摺動筒13の各一側連通穴13Cが各流入側通
気路9のピン挿通穴9Bから完全に位置ずれし、各他側
連通穴13Dが各流出側通気路10のピン挿通穴10B
から完全に位置ずれした遮断位置に位置決めするストッ
パを兼ねている。
【0030】このように構成された可動ホルダ12は、
患者が吸入口4から空気を吸込んだ場合には、吸入口4
内の圧力が大気圧に対して低くなるから、図3に示すよ
うに、このときの圧力差によってストッパ15がカプセ
ル挿入ガイド6の内周縁に当接した投薬位置まで他側に
移動する。これにより、摺動筒13の各一側連通穴13
Cと各流入側通気路9のピン挿通穴9Bと連通させ、各
他側連通穴13Dと各流出側通気路10のピン挿通穴1
0Bと連通させた状態とし、各流入側通気路9から流入
した空気が各一側連通穴13Cを介してカプセルK内に
流入し、該カプセルK内の薬粉と共に各他側連通穴13
Dから各流出側通気路10を介して吸入口4側に流通す
るのを許す。
【0031】一方、吸入口4をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口4内に空気を吹出して逆流させた場合に
は、この逆流空気を受圧部16で受承すると共に吸入口
4内の圧力が大気圧に対して高くなるから、図4に示す
ように、このときの圧力差によって受圧部16がホルダ
収容部材5の他端面に当接した遮断位置まで一側に移動
する。これにより、摺動筒13の各一側連通穴13Cを
各流入側通気路9のピン挿通穴9Bから完全に位置ずれ
させ、各他側連通穴13Dを各流出側通気路10のピン
挿通穴10Bから完全に位置ずれさせた状態とし、各流
出側通気路10、流入側通気路9とカプセル収容室14
との間を遮断するようになっている。
【0032】次に、17はカプセル収容室14内に収容
されたカプセルKに穴をあけるための穴あけ具を示し、
該穴あけ具17は、ガイド筒部3A内に可動に支持され
た支持部18と、基端側が該支持部18に固着され、先
端が鋭利になったピン19,19と、前記支持部18と
保持筒部3との間に設けられた戻しばね20とから構成
され、該戻しばね20は、カプセルKの穴あけ後に各ピ
ン19の先端が僅かにピン挿通穴9B,10Bに進入し
た状態となる初期位置まで支持部18、各ピン19を戻
すものである。
【0033】そして、穴あけ具17は、可動ホルダ12
が投薬位置に位置決めされた状態で、支持部18を戻し
ばね20に抗してガイド筒部3A内に押込んで各ピン1
9をピン挿通穴9B,10Bに挿通させることにより、
その鋭利になった先端をカプセル収容室14内のカプセ
ルKに貫通させ、該カプセルKの軸方向両端側に径方向
に貫通する貫通穴H,H,…(図3、図4参照)をあけ
るようになっている。また、支持部18への押圧力を取
除くと、戻しばね20の付勢力によって支持部18、各
ピン19が初期位置まで後退する。
【0034】本実施例による吸入式投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまで
の準備動作および吸入時の投薬器内の空気と薬粉の流れ
等について説明する。
【0035】最初に、投薬器内にカプセルKを収容し、
このカプセルKに各貫通穴Hを開けるまでの準備動作に
ついて説明する。
【0036】まず、カプセルKを遮断板13Bに当接す
るまで一側からカプセル収容室14内に挿入する。この
ときには、可動ホルダ12がカプセルKの挿入作業によ
って他側に押動されるから、該可動ホルダ12はストッ
パ15による投薬位置に位置決めされ、摺動筒13の各
一側連通穴13Cと各流入側通気路9のピン挿通穴9B
とが連通し、各他側連通穴13Dと各流出側通気路10
のピン挿通穴10Bとが連通する。
【0037】そして、カプセルKに貫通穴Hをあけるに
は、可動ホルダ12の投薬位置で、穴あけ具17の支持
部18をガイド筒部3Aに沿って押込むことにより、各
ピン19をピン挿通穴9B,10Bより各連通穴13
C,13Dに沿って挿入し、該各ピン19の先端でカプ
セル収容室14内に収容されたカプセルKに4個の貫通
穴Hをあける。また、カプセルKに4個の貫通穴Hを形
成した後には、支持部18、各ピン19が戻しばね20
の付勢力によって初期位置まで戻される。
【0038】次に、患者が薬粉を吸込むときの吸入式投
薬器内の空気と薬粉の流れについて説明する。
【0039】まず、患者が吸入口4をくわえ息を吸込む
と、図3中矢示の如く、各流入側通気路9の流入通路9
Aから流入した空気はピン挿通穴9Bから摺動筒13の
各一側連通穴13Cを通ってカプセル収容室14内に流
通し、一側の貫通穴H,Hを介してカプセルK内に流入
する。そして、カプセルK内に流入した空気はカプセル
K内の薬粉を強制的に拡散させ、薬粉を空気中に混入さ
せる。
【0040】このようにしてカプセルK内の薬粉を含ん
だ空気は、他側の貫通穴H,H、各他側連通穴13Dを
介して各流出側通気路10のピン挿通穴10Bに流出
し、流出通路10Aから吸入口4内に放出され、患者の
口内、気管を介して肺内に到達する。
【0041】また、この薬粉の吸入時には、各補助通気
路11を介して吸入口4側に空気が流通するから、息を
吸込むときに流通する空気の流量を補助的に増やし、こ
のときの息苦しさを解消している。
【0042】一方、薬粉の吸入途中で患者が咳込んだ場
合、即ち、図4中矢示の如く吸入口4内に空気が吹出さ
れた場合には、この逆流空気が受圧部16を一側に向け
て押動すると共に吸入口4内の圧力が大気圧に対して高
くなるから、可動ホルダ12が受圧部16による遮断位
置まで一側に移動する。これにより、摺動筒13の各一
側連通穴13Cがピン挿通穴9Bに対し、各他側連通穴
13Dがピン挿通穴10Bに対し完全に位置ずれするか
ら、各流出側通気路10、流入側通気路9とカプセル収
容室14との間が遮断された状態となり、各流出側通気
路10からの逆流空気によるカプセルK内の薬粉の流出
が阻止される。
【0043】また、このときには可動ホルダ12による
各流出側通気路10、流入側通気路9とカプセル収容室
14との間の遮断によって行き場を失った逆流空気は、
各補助通気路11から外部に逃される。
【0044】さらに、患者の咳込みが治り、再度薬粉を
吸入するために吸入口4をくわえ息を吸込むと、吸入口
4内の圧力が大気圧に対して低くなるから、可動ホルダ
12が遮断位置からストッパ15による投薬位置まで自
動的に移動し、カプセルK内の薬粉を続けて吸入するこ
とができる。
【0045】かくして、本実施例によれば、薬粉を吸入
するために吸入口4から空気を吸込んだ場合には、圧力
差により可動ホルダ12を他側に移動して投薬位置に位
置決めできるから、カプセルK内の薬粉を各通気路9,
10を介して吸入でき、一方、吸入口4をくわえた状態
で患者が咳込み、吸入口4内に空気を吹出して逆流させ
た場合には、この逆流空気の圧力を受圧部16で受承す
ると共にこのときの圧力差により可動ホルダ12を一側
に移動させて遮断位置に変位させることができるから、
各流出側通気路10、流入側通気路9とカプセル収容室
14との間を遮断して、逆流空気が各流出側通気路10
からカプセル収容室14内に流入するのを防止できる。
従って、例えば、咳込み時に吹出された空気によってカ
プセルK内の薬粉が外部に流出するのを防止できるか
ら、カプセルK内の薬粉の減少を防止して薬粉を効率よ
く吸込むことができ、患者に規定量の薬粉を投与するこ
とにより薬粉の効能を高めることができる。
【0046】また、患者の咳込みが治り、薬粉を再度吸
入する場合には、吸入口4をくわえ息を吸込むだけで、
可動ホルダ12を遮断位置から投薬位置に自動的に移動
させることができるから、カプセルK内の薬粉を続けて
吸入することができ、取扱いを容易にすることができ
る。
【0047】さらに、吸入口4内に空気を逆流させたと
きには、可動ホルダ12による各流出側通気路10、流
入側通気路9とカプセル収容室14との間の遮断によっ
て行き場を失った逆流空気を各補助通気路11から外部
に逃すことができるから、咳込みによって逆流する空気
が投薬器を吹飛ばすのを防止でき、取扱いや衛生面の向
上を図ることができる。
【0048】なお、前記実施例では、可動ホルダ12の
遮断位置で各一側連通穴13Cを各流入側通気路9に対
して遮断し、他側連通穴13Dを各流出側通気路10に
対して遮断するものとして述べたが、これに替えて、例
えば、一側連通穴または他側連通穴のいずれか一方の連
通穴を軸方向に長穴に形成することにより、可動ホルダ
が遮断位置に変位したときでも流入側通気路または流出
側通気路と常時連通するようにしてもよい。
【0049】また、前記実施例では、薬粉を搬送するた
めの流入側通気路9、流出側通気路10および補助通気
路11をそれぞれ2本ずつ形成するようにしたが、本発
明はこれに限らず、各通気路は患者の吸引力(肺活量)
に応じてその本数を1本、4本等に調整してもよい。
【0050】また、前記実施例では、カプセル収容室1
4内に薬粉が充填されたカプセルKを収容する構成とし
たが、これに替えて、例えば、投薬器本体に薬粉収容室
を設け、該薬粉収容室に薬粉を直接的に充填し、この薬
粉を吸入する構成としてもよい。
【0051】さらに、前記実施例では、保持筒部3に嵌
合段部3Cを設けると共に吸入口4に嵌合筒部4Aを設
け、該嵌合段部3C、嵌合筒部4Aを介して保持筒部3
に吸入口4を着脱可能に嵌合するものとして述べたが、
ホルダ収容部と吸入口とを螺合により着脱可能としても
よく、ピンと溝とを係合させることにより着脱するよう
にしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、薬粉収容室内に収容された薬粉を吸入する場合に
は、患者が吸入口をくわえて空気を吸込むことにより、
可動ホルダを変位させて薬粉収容室を流入側通気路と流
出側通気路とに対して連通でき、薬粉収容室内の薬粉を
通気路、吸入口を介して肺内に吸入することができる。
一方、吸入口をくわえた状態で患者が咳込み、吸入口内
に空気を逆流させた場合には、可動ホルダを変位させて
薬粉収容室を流入側通気路または流出側通気路に対して
遮断できるから、この逆流する空気によって薬粉収容室
内の薬粉が大気側に流出するのを防止できる。この結
果、薬粉収容室内の薬粉の減少を防止して薬粉を効率よ
く吸込むことができ、患者に規定量の薬粉を投与するこ
とにより薬粉の効能を高めることができる。
【0053】請求項2の発明によれば、カプセル内の薬
粉を吸入する場合には、可動ホルダのカプセル収容室内
に収容されたカプセルに穴あけ具によって流入側通気
路、流出側通気路に連通可能な穴をあけた後、患者が吸
入口をくわえて空気を吸込むことにより、可動ホルダを
変位させてカプセル収容室を流入側通気路と流出側通気
路とに対して連通させる。これにより、流入側通気路か
らカプセル内に空気を流入させ、この流入する空気によ
ってカプセル内の薬粉を流出側通気路より吸入口を介し
て肺内に吸入することができる。一方、吸入口をくわえ
た状態で患者が咳込み、吸入口内に空気を逆流させた場
合には、可動ホルダを変位させてカプセル収容室を流入
側通気路または流出側通気路に対して遮断できるから、
この逆流する空気によってカプセル内の薬粉が大気側に
流出するのを防止できる。この結果、カプセル内の薬粉
の減少を防止して薬粉を効率よく吸込むことができ、患
者に規定量の薬粉を投与することにより薬粉の効能を高
めることができる。
【0054】請求項3の発明によれば、吸入口から空気
を吸込んだときには、吸入口内の圧力が大気圧に対して
低くなるから、この圧力差によって筒体を他側(吸入口
側)に移動させ、位置決め部をホルダ摺動穴の一側開口
端に当接させることにより、該筒体を一側連通穴と流入
側通気路とが連通し他側連通穴と流出側通気路とが連通
した投薬位置に位置決めでき、患者への投薬を行なうこ
とができる。一方、吸入口内に空気を吹出した場合に
は、吹出された空気の勢いによって吸入口内の圧力が大
気圧に対して高くなるから、この圧力を受圧部で受承し
て筒体を一側(大気側)に移動させ、該筒体を一側連通
穴が流入側通気路からずれ他側連通穴が流出側通気路か
らずれた遮断位置に位置決めでき、逆流空気によって薬
粉が流出するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による吸入式投薬器を示す断面
図である。
【図2】図1中のホルダ収容部材と可動ホルダを示す分
解斜視図である。
【図3】カプセル内の薬粉を吸入している状態を示す図
1中の要部拡大断面図である。
【図4】吸入口内に空気を逆流させた状態を示す図3と
同様位置からみた要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 投薬器本体 4 吸入口 8 ホルダ摺動穴 9 流入側通気路 10 流出側通気路 12 可動ホルダ 13 摺動筒(筒体) 13C 一側連通穴 13D 他側連通穴 14 カプセル収容室 15 ストッパ(位置決め部) 16 受圧部 17 穴あけ具 K カプセル H 貫通穴
フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の一側にホルダ摺動穴を有し、他
    側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、一側
    が大気側に開口し他側が該投薬器本体の弁体摺動穴に開
    口する流入側通気路と、一側が前記投薬器本体の弁体摺
    動穴に開口し他側が前記吸入口に開口する流出側通気路
    と、内部に薬粉収容室を有して前記投薬器本体のホルダ
    摺動穴内に軸方向に摺動可能に挿嵌され、薬粉を吸入す
    るときには薬粉収容室を該流入側通気路と流出側通気路
    とに対して連通し、吸入口から逆流が生じたときには薬
    粉収容室を流入側通気路または流出側通気路に対して遮
    断するように変位する可動ホルダとから構成してなる吸
    入式投薬器。
  2. 【請求項2】 軸方向の一側にホルダ摺動穴を有し、他
    側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬器本体と、一側
    が大気側に開口し他側が該投薬器本体のホルダ摺動穴に
    開口する流入側通気路と、一側が前記投薬器本体のホル
    ダ摺動穴に開口し他側が前記吸入口に開口する流出側通
    気路と、内部に薬粉が充填されたカプセルを収容するカ
    プセル収容室を有して前記投薬器本体のホルダ摺動穴内
    に軸方向に摺動可能に挿嵌され、薬粉を吸入するときに
    はカプセル収容室を該流入側通気路と流出側通気路とに
    対して連通し、吸入口から逆流が生じたときにはカプセ
    ル収容室を流入側通気路または流出側通気路に対して遮
    断するように変位する可動ホルダと、前記投薬器本体に
    設けられ、該可動ホルダのカプセル収容室内のカプセル
    に前記流入側通気路、流出側通気路に連通可能な穴をあ
    ける穴あけ具とから構成してなる吸入式投薬器。
  3. 【請求項3】 前記可動ホルダは、前記投薬器本体の弁
    体収容穴内に摺動可能に挿嵌され、内部が有底状のカプ
    セル収容室となった筒体と、該筒体の外周側に位置して
    前記流入側通気路に連通する一側連通穴および前記流出
    側通気路に連通する他側連通穴と、前記筒体の一側に設
    けられ、前記ホルダ摺動穴の一側開口端に当接すること
    により前記一側連通穴と流入側通気路とが連通し他側連
    通穴と流出側通気路とが連通した投薬位置に筒体を位置
    決めする位置決め部と、前記筒体の他側に設けられ、吸
    入口内に吹出された空気の圧力を受承することにより前
    記筒体を前記一側連通穴が流入側通気路からずれ他側連
    通穴が流出側通気路からずれた遮断位置に変位させる受
    圧部とから構成してなる請求項2に記載の吸入式投薬
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0898978A4 (en) * 1997-01-30 2000-10-04 Unisia Jecs Corp INITIAL TYPE MEDICATOR
JP2009029942A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及び複層塗膜形成方法

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