JPH09322938A - 吸入式投薬器 - Google Patents

吸入式投薬器

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JPH09322938A
JPH09322938A JP16684596A JP16684596A JPH09322938A JP H09322938 A JPH09322938 A JP H09322938A JP 16684596 A JP16684596 A JP 16684596A JP 16684596 A JP16684596 A JP 16684596A JP H09322938 A JPH09322938 A JP H09322938A
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JP
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valve
medicine
air
passage
needle valve
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JP16684596A
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Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
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Hitachi Ltd
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DOT KK
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者が空気を吸込むタイミングに同期して薬
品収容部と通気路とを連通することにより、ポンプ部か
ら吐出された空気によって薬品収容部内の薬品を患者に
効率よく投与する。 【解決手段】 カプセル収容室7に連通する薬粉流出路
8を開閉するニードル弁25と、患者の吸入動作によっ
て開弁するフラップ弁28と、フラップ弁28の開弁動
作に連動してニードル弁25を薬粉流出路8に着座させ
る連動ロッド29とを設ける構成としている。従って、
患者が息を吸込み、このときの負圧によってフラップ弁
28が開弁すると同時にポンプ部20から吐出された空
気によって薬粉流出路8から薬粉を流出させることがで
きるから、患者の吸入動作とポンプ部20による薬粉の
流出タイミングを同期させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、患者の息
の吸込みによって粉体状の薬品(薬粉)を肺内に投与す
るのに用いて好適な吸入式投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等の肺に薬品を投与す
る方法には、薬液を注射する方法、液体エアゾール噴霧
器で吸引させる方法、薬粉収容室やカプセル内に充填さ
れた粉体状の薬品(以下、薬粉という)を吸入する方法
等が用いられている。
【0003】これら喘息患者用の薬品投与方法のうち、
カプセルに充填された薬粉を吸入する方法では、患者が
くわえる吸入口を有し、内部に一側が大気側に開口し他
側がカプセル収容室を通って該吸入口に開口した通気路
が設けられた吸入器を用い、該吸入器のカプセル収容室
にカプセルを装着し、穴あけ針等を用いて該カプセルに
前記通気路に連通する穴を形成する。そして、この状態
で吸入口をくわえて息を吸込むことにより通気路を通る
空気流によってカプセル内の薬粉を吸入口内に放出し、
患者の肺内に吸入させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるカプセル用の吸入器では、吸入口から息を
吸込むことにより通気路を介してカプセル内に充填され
た薬粉を吸入するようになっている。しかし、患者が薬
粉を吸込むときの強さ(肺活量)には差があり、子供や
老人のように吸込みが弱い場合には、規定量の薬粉を吸
入することができず、患者によって投薬量に差が生じて
しまうという問題がある。
【0005】そこで、吸入器に手動のポンプを取付け、
該ポンプ部から吐出する空気によって薬粉を積極的に噴
出させることにより、吸込が弱い子供や老人に規定量の
薬粉を吸入させることが考えられる。
【0006】しかし、このようにポンプを用いた場合に
は、患者が空気(薬粉)を吸込むタイミングとポンプを
押圧して空気を吐出するタイミングとを合せるのが難し
く、タイミングが合わないと患者が咳込んだり、薬粉が
通気路を逆流するという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、患者が空気を吸込むタイミングに同期し
て薬品収容部と通気路とを連通することにより、ポンプ
部から吐出された空気によって薬品収容部内の薬品を患
者に効率よく投与できるようにした吸入式投薬器を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する吸入式投薬器は、吸
入口を有し、内部が通気路となった吸入ヘッドと、該吸
入ヘッドに付設され、該吸入ヘッドの通気路に連通する
薬品収容部と、該薬品収容部に向けて空気を供給するた
めに該薬品収容部に取付けられたポンプ部と、前記吸入
ヘッドに設けられ、前記通気路と薬品収容部との間を開
閉する第1の弁体と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記
吸入口から空気を吸入したときに開弁し、前記吸入口に
空気が逆流したときに閉弁する第2の弁体と、前記第1
の弁体と第2の弁体との間に設けられ、吸入動作によっ
て該第2の弁体が開弁したときに連動して該第1の弁体
を開弁する連動部材とから構成してなる。
【0009】このように構成したことにより、第1の弁
体で通気路と薬品収容部との間を閉塞した後にポンプ部
を押圧し、この状態で患者が吸入口をくわえて空気を吸
込むと、第2の弁体が開弁して通気路から吸入口側に空
気が流通すると共に、連動部材により第2の弁体の開弁
に連動して第1の弁体が開弁し、通気路と薬品収容部と
の間が連通する。これにより、ポンプ部から吐出された
空気が薬品収容部内に流入し、この空気によって該薬品
収容部内の薬品が攪拌されて通気路に噴出するから、患
者は通気路を流通する空気と共に薬品を吸入することが
できる。
【0010】請求項2の発明が採用する吸入式投薬器
は、吸入口を有し、内部が通気路となった吸入ヘッド
と、該吸入ヘッドに付設され、内部に薬品を収容する薬
品収容部と、前記吸入ヘッドの通気路と該薬品収容部と
の間を連通する薬品流出路と、前記薬品収容部に向けて
空気を供給するために該薬品収容部に取付けられたポン
プ部と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記薬品流出路を
開閉するニードル弁と、該ニードル弁を前記薬品流出路
から離座する方向に付勢するばね部材と、前記吸入ヘッ
ドに設けられ、前記吸入口から空気を吸入したときに開
弁し、前記吸入口に空気が逆流したときに閉弁するフラ
ップ弁と、前記ニードル弁とフラップ弁との間に設けら
れ、該フラップ弁が閉弁した状態では前記ニードル弁を
前記ばね部材に抗して閉弁状態に保持し、吸入動作によ
って該フラップ弁が開弁したときに連動してニードル弁
を開弁させる連動ロッドとから構成してなる。
【0011】このように構成したことにより、フラップ
弁を閉弁させた状態で、ばね部材に抗してニードル弁を
薬品流出路に着座させ、該ニードル弁を連動ロッドによ
り閉弁状態に保持した後にポンプ部を押圧する。この状
態で患者が吸入口をくわえて空気を吸込むと、吸入口内
が負圧になり圧力差でフラップ弁が開弁して通気路から
吸入口側に空気が流通すると共に、連動ロッドが該フラ
ップ弁の開弁動作に連動して移動し、ニードル弁がばね
部材の付勢力によって開弁して薬品流出路が通気路に連
通する。これにより、ポンプ部から吐出された空気が薬
品収容室内に流入し、この空気によって該薬品収容部内
の薬品が攪拌されて薬品流出路から通気路に噴出するか
ら、患者は通気路を流通する空気と共に薬品を吸入する
ことができる。また、患者が吸入口をくわえた状態で咳
込んだ場合には、フラップ弁が閉弁して吸入口を閉塞
し、空気の逆流を防止する。
【0012】請求項3の発明は、前記ニードル弁の先端
側には前記薬品収容部内に収容されたカプセルに薬品流
出穴を穿設するための穴あけピンを設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、薬品収容
部内にカプセルを収容した状態で、ニードル弁を移動さ
せると、該ニードル弁の先端側に設けられた穴あけピン
によってカプセルに薬品流出路に連通する薬品流出穴が
穿設される。
【0014】請求項4の発明が採用する吸入式投薬器
は、吸入口を有し、内部が通気路となった吸入ヘッド
と、該吸入ヘッドに付設され、内部に薬品を収容する薬
品収容部と、前記吸入ヘッドの通気路と該薬品収容部と
の間を連通する薬品流出路と、前記薬品収容部に向けて
空気を供給するために該薬品収容部に取付けられたポン
プ部と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記薬品流出路を
開閉するニードル弁と、該ニードル弁を前記薬品流出路
から離座する方向に付勢するばね部材と、前記吸入ヘッ
ドに設けられ、前記吸入口から空気を吸入したときに開
弁し、前記吸入口に空気が逆流したときに閉弁するフラ
ップ弁と、前記ニードル弁とフラップ弁との間に設けら
れ、該フラップ弁の開閉動作に連動して前記ニードル弁
を開閉させる連動機構とから構成してなる。
【0015】このように構成したことにより、連動機構
でフラップ弁の閉弁に連動してニードル弁を閉弁させた
後にポンプ部を押圧する。この状態で患者が吸入口をく
わえて空気を吸込むと、吸入口内が負圧になり圧力差で
フラップ弁が開弁して通気路から吸入口側に空気が流通
すると共に、連動機構が該フラップ弁の開弁動作に連動
してニードル弁を開弁させ、薬品流出路を通気路に連通
する。これにより、ポンプ部から吐出された空気が薬品
収容部内に流入し、この空気によって該薬品収容部内の
薬品が攪拌されて薬品流出路から通気路に噴出するか
ら、患者は通気路を流通する空気と共に薬品を吸入する
ことができる。また、患者が吸入口をくわえた状態で咳
込んだ場合には、フラップ弁が閉弁して吸入口を閉塞
し、空気の逆流を防止すると共に、薬品流出路を閉塞
し、薬品収容部からの薬品の流出を防止する。
【0016】請求項5の発明は、前記連動機構は、前記
フラップ弁の開閉動作に連動して前記吸入ヘッドの軸方
向に移動する移動ロッドと、該移動ロッドの移動方向に
連続するように設けられた第1のラックと、前記ニード
ル弁の移動方向に連続するように設けられた第2のラッ
クと、該第1のラックと第2のラックとに噛合するピニ
オンとから構成したことにある。
【0017】このように構成したことにより、フラップ
弁が開閉したときには、該フラップ弁の開閉動作に連動
して移動ロッドが吸入ヘッドの軸方向に移動し、該移動
ロッドに設けられた第1のラックによってピニオンが回
転され、該ピニオンに噛合した第2のラックを介してニ
ードル弁を閉弁するから、フラップ弁の開閉動作に連動
してニードル弁により薬品流出路を開閉することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
吸入式投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0019】まず、図1ないし図3に本発明の第1の実
施例を示す。
【0020】図中、1は吸入式投薬器の吸入ヘッドを示
し、該吸入ヘッド1は、後述するブロック収容筒2、吸
入口3、通気路ブロック4から大略構成されている。
【0021】2は吸入ヘッド1の一側に位置し、内部に
通気路ブロック4を挿入保持する略円筒状に形成された
ブロック収容筒を示し、該ブロック収容筒2の外周側に
は、後述する穴あけ具23の押圧部材24を可動に支持
するガイド筒部2Aと、該ガイド筒部2Aの反対側に位
置して後述するカプセルホルダ9の一部をなすホルダ取
付部2Bが径方向外向きに突設されている。また、ホル
ダ取付部2Bは円筒状に形成され、その内周側には後述
する可動部材15の雄ねじ15Dに螺合する雌ねじ2C
が刻設されている。さらに、ブロック収容筒2には、図
2に示す如く、前記ガイド筒部2A内に位置して径方向
に貫通する弁体挿通穴2Dと、該弁体挿通穴2Dに交差
するようにブロック収容筒2の軸方向に伸長するロッド
摺動溝2Eとが形成されている。
【0022】3はブロック収容筒2の他側に設けられた
円筒状の吸入口で、該吸入口3は、一端側がブロック収
容筒2の他端側に着脱可能に取付けられ、他端側外面が
他側に向けて縮径するテーパ状に形成されている。
【0023】4はブロック収容筒2内に挿着された略円
柱状の通気路ブロックを示し、該通気路ブロック4に
は、流入する大気を粉体状の薬品(以下、薬粉という)
と共に吸入口3に向けて流出する通気路5が設けられ、
該通気路5は、一側に位置して大気が流入する流入側通
気路5A,5Aと、中央部に位置して該各流入側通気路
5Aから流入した空気によって粉体状の薬品を拡散する
薬粉拡散通路5Bと、他側に位置して該薬粉拡散通路5
Bで拡散された薬品を吸入口3側に流出させる流出側通
気路5C,5Cとから構成されている。また、通気路ブ
ロック4の径方向にはブロック収容筒2の弁体挿通穴2
Dと同軸となるように前記薬粉拡散通路5Bに連通する
弁体挿通穴4Aが形成され、軸方向には各通気路5A,
5Cから周方向にずれた位置に吸入時の息苦しさを解消
する補助空気通路(図示せず)が貫通して形成されてい
る。
【0024】6はブロック収容筒2のホルダ取付部2B
中央に位置して該ブロック収容筒2と通気路ブロック4
に亘って形成された上側カプセル穴で、該上側カプセル
穴6は後述する下側カプセル穴16と共に薬品収容室を
なすカプセル収容室7を構成するものである。ここで、
前記カプセル収容室7は、図2、図3に示す如く、内部
に薬粉が充填された長円筒状のカプセルKを収容するも
のである。
【0025】8は上側カプセル穴6の上部中央に設けら
れ、カプセル収容室7と通気路ブロック4の薬粉拡散通
路5Bとを連通する薬品流出路としての薬粉流出路で、
該薬粉流出路8の開口部は後述するニードル弁25の弁
部25Aが離着座する弁座8Aとなっている。
【0026】9は吸入ヘッド1に付設された薬品収容部
をなすカプセルホルダを示し、該カプセルホルダ9は、
前述したブロック収容筒2のホルダ取付部2B、上側カ
プセル穴等と、後述する固定部材10、可動部材15等
とから構成されている。
【0027】10は可動部材15を上下方向に移動可能
に支持する固定部材を示し、該固定部材10は、段付筒
状に形成された外筒部10Aと、該外筒部10A内に設
けられた内筒部10Bと、前記外筒部10Aの下端側を
閉塞する底部10Cと、前記内筒部10Bの底部をなし
後述する供給弁19の開弁量を規制する開弁量規制部1
0D等とから有底の二重筒状に形成され、前記底部10
Cには空気供給通路11が形成されている。また、前記
筒部10A,10B間には、前記内筒部10Bに径方向
に形成された連通孔12,12を介してカプセル収容室
7側に連通する空気流入室13が形成され、外筒部10
Aの内周面には、後述の回止めピン18が係合する係合
溝14が上下方向に伸長して形成されている。
【0028】15は固定部材10の外筒部10A内に上
下方向に移動可能に設けられた可動部材を示し、該可動
部材15は、筒部15Aと、該筒部15Aの下端側に設
けられ、前記外筒部10A内に上下方向に移動可能に保
持される大径な底部15Bと、該底部15Bの中央から
内筒部10B内に延びる小径突部15Cと、前記筒部1
5Aの外周面に全周に亘って刻設された雄ねじ15Dと
から大略構成され、前記筒部15A内は、上側カプセル
穴6と共にカプセル収容室7を構成する下側カプセル穴
16となっている。また、前記小径突部15Cには、上
下方向に貫通して後述する第1の穴あけピン22が挿通
するピン挿通穴17が穿設されている。さらに、前記底
部15Bの外周側には回止めピン18が径方向外向きに
突出形成され、該回止めピン18は固定部材10に形成
された係合溝14に係合することにより、該固定部材1
0に対して可動部材15が上下方向に移動するのを許し
つつ、固定部材10に対する可動部材15の回転を規制
している。
【0029】ここで、可動部材15は固定部材10の外
筒部10Aに沿って上下方向に移動可能となり、しか
も、その雄ねじ15Dを吸入ヘッド1側の雌ねじ2Cに
螺着させたときには、固定部材10に対する回転が回止
めピン18によって規制されているため、吸入ヘッド1
側に自動的に引上げられる。
【0030】19は空気流入室13内に設けられた供給
弁で、該供給弁19は空気供給通路11を開閉するもの
で、後述するポンプ部20内から空気が供給されたとき
に開弁し、ポンプ部20内に空気を吸込むときには着座
して空気供給通路11を閉塞するようになっている。
【0031】20はカプセルホルダ9に取付けられたポ
ンプ部を示し、該ポンプ部20は弾性を有するゴム材料
を筒部20Aと底部20Bとからなる有底円筒状に形成
したもので、該筒部20Aの開口側が固定部材10の外
筒部10Aに気密に装着されている。そして、ポンプ部
20は、その筒部20Aを押し潰すことにより、カプセ
ルホルダ9のカプセル収容室7に向けて空気を供給する
ものである。
【0032】21はポンプ部20の底部20Bに設けら
れた吸込弁で、該吸込弁21は、中央部に位置してポン
プ部20内と連通した吸込通路21Aと、該吸込通路2
1Aを開,閉弁する弁体21Bとから大略構成され、該
弁体21Bはポンプ部20から空気が供給されるときに
は閉弁し、外部からポンプ部20内に空気を吸込むとき
には開弁するようになっている。
【0033】22は固定部材10に設けられた第1の穴
あけピンで、該第1の穴あけピン22は基端側が開弁量
規制部10Dに固着されると共に、先端側がピン挿通穴
17を介して下側カプセル穴16側に突出して形成さ
れ、その先端が鋭利に形成されている。そして、第1の
穴あけピン22は、可動部材15がポンプ部20側(下
側)に位置しているときに、その先端が下側カプセル穴
16内に突出するようになっており、この状態で該下側
カプセル穴16内にカプセルKを押込むことによって該
カプセルKに空気流入穴H1 (図2、図3中に図示)を
穿設できる。一方、可動部材15が吸入ヘッド1側(上
側)に位置しているときには、先端がピン挿通穴17内
に引っ込み、空気流入穴H1 から抜取られた状態とな
る。
【0034】次に、23はカプセル収容室7内のカプセ
ルKに空気流出穴H2 をあけるために吸入ヘッド1に設
けられた穴あけ具を示し、該穴あけ具23は、ブロック
収容筒2のガイド筒部2A内に可動に支持された押圧部
材24と、基端側が該押圧部材24に固着され、先端が
弁体挿通穴2D,4Aを介して下向きに伸長したニード
ル弁25と、前記押圧部材24とブロック収容筒2との
間に設けられ、該押圧部材24を介してニードル弁25
を上方(離座方向)に向けて付勢するばね部材26と、
前記ニードル弁25の外周側に位置して前記弁体挿通穴
4A内に挿嵌されたシール部材27とから構成され、該
シール部材27は、ニードル弁25との間を粉体密にシ
ールすると共に、弁部25Aを当接させることで押圧部
材24、ニードル弁25の初期位置を規定している。
【0035】ここで、前記ニードル弁25は、上下方向
に伸長する長尺なピンとして形成され、その先端側には
通気路ブロック4に形成された薬粉流出路8の弁座8A
に離着座する円錐形状の弁部25Aが形成されている。
また、ニードル弁25には、前記弁部25Aからさらに
下向きに突出して第2の穴あけピン25Bが一体に設け
られ、該第2の穴あけピン25Bは、図2に示すように
前記弁部25Aが弁座8Aに着座した状態で第2の穴あ
けピン25B先端が上側カプセル穴6内に延在するよう
になっている。さらに、前記弁部25Aの上方には、後
述する連動ロッド29の係合ピン29Aに係脱可能に係
合する三角形状の係合片25Cが一側に向けて突設され
ている。
【0036】そして、穴あけ具23は、図2に示すよう
にばね部材26の付勢力に抗して押圧部材24をガイド
筒部2A内に押込むことにより、ニードル弁25の弁部
25Aを弁座8Aに着座させて薬粉流出路8を閉塞する
と共に、第2の穴あけピン25Bでカプセル収容室7内
に収容されたカプセルKに空気流出穴H2 を形成するも
のでる。また、薬粉の吸入時には、ばね部材26によっ
て押圧部材24が図3に示す初期位置に戻され、ニード
ル弁25の弁部25Aが弁座8Aから離座して薬粉流出
路8を通気路5に連通させるようになっている。
【0037】28はブロック収容筒2の他端部に設けら
れたフラップ弁を示し、該フラップ弁28は、図2に示
す閉弁状態でブロック収容筒2内をほぼ閉塞する円板状
に形成された弁体28Aと、該弁体28Aの上端部から
径方向外向きに突出して設けられ、ブロック収容筒2に
回動可能にピン結合された取付片部28Bとから大略構
成され、該取付片部28Bには後述する連結ピン29B
が連結される長穴28Cが形成されている。そして、フ
ラップ弁28は、患者が吸入口3から空気を吸込んだ場
合には、該吸入口3内が負圧になるから弁体28Aが圧
力差によって矢示A方向に回動して図3に示すように開
弁し、薬粉を含んだ空気が流通するのを許す。一方、吸
入口3をくわえた状態で患者が咳込み、該吸入口3内に
空気を吹出して逆流させた場合には、図2に示すような
閉弁状態となり、咳込みによる空気が通気路5側に逆流
するのを防止する。
【0038】29はブロック収容筒2のロッド摺動溝2
Eに装着された連動ロッドを示し、該連動ロッド29
は、ロッド摺動溝2Eに沿って摺動する角棒状に形成さ
れ、その一端側にはニードル弁25の係合片25Cに係
脱可能に係合する係合ピン29Aが突設され、他端側に
はフラップ弁28の長穴28Cに連結する連結ピン29
Bが突設されている。
【0039】このように構成された連動ロッド29は、
フラップ弁28の閉弁状態では、図2に示す如く係合ピ
ン29Aをニードル弁25の係合片25Cとの係合位置
に配置し、フラップ弁28の弁体28Aが矢示A方向に
開弁し、取付片部28Bが矢示A′方向に回動したとき
には、この開弁動作に連動し、図3に示すように矢示B
方向に移動して係合ピン29Aをニードル弁25の係合
片25Cとの係合離脱位置に配置するものである。
【0040】本実施例による吸入式投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、患者が薬粉を吸入するまで
の準備動作および吸入時の投薬器内の空気と薬粉の流れ
等について説明する。
【0041】最初に、投薬器内にカプセルKを収容し、
このカプセルKに穴を開けるまでの準備動作について説
明する。
【0042】まず、可動部材15をポンプ部20側へ位
置させることにより、第1の穴あけピン22の先端を下
側カプセル穴16内に突出させた状態とし、この状態で
カプセルKを下側カプセル穴16内に押込むことによ
り、カプセルKの下端部に第1の穴あけピン22を突き
刺し、該カプセルKに空気流入穴H1 を穿設する。
【0043】次に、吸入ヘッド1とカプセルホルダ9と
を組付けるべく、ブロック収容筒2の雌ねじ2Cに可動
部材15の雄ねじ15Dを螺着する。これにより、該可
動部材15は吸入ヘッド1側に移動するから、カプセル
Kはカプセル収容室7内で軸方向に若干押圧された状態
で保持される。また、このときにはカプセルKに空気流
入穴H1 を穿設した第1の穴あけピン22が抜き取ら
れ、カプセルK内は空気流入穴H1 、ピン挿通穴17お
よび各連通孔12を介して空気流入室13と連通する。
【0044】この状態で、カプセルKに空気流出穴H2
を形成するには、穴あけ具23の押圧部材24をブロッ
ク収容筒2のガイド筒部2A内に押込み、ニードル弁2
5を下向きに移動させることにより、図2に示すよう
に、該ニードル弁25の第2の穴あけピン25Bによっ
てカプセルKの上端部に薬粉流出路8に連通する空気流
出穴H2 が形成する。
【0045】また、このときには、フラップ弁28の弁
体28Aが閉弁状態にあるから、連動ロッド29の係合
ピン29Aがニードル弁25の係合片25Cに係合し、
該ニードル弁25は、ばね部材26に抗してその弁部2
5Aが薬粉流出路8の弁座8Aに着座した状態で保持さ
れる。これにより、投薬準備動作が完了する。
【0046】次に、カプセルKに穴あけを行なった後
に、患者が薬粉を吸込むときの吸入動作について述べ
る。
【0047】まず、患者は吸入口3をくわえた状態でポ
ンプ部20を押し潰す。このときには、ニードル弁25
の弁部25Aによって薬粉流出路8が閉塞されているか
ら、カプセルホルダ9からの空気が通気路5内に流入す
ることはない。
【0048】この状態で、患者が息を吸込むと、フラッ
プ弁28が矢示A方向に回動して図3に示す如く開弁
し、通気路5の各流入側通気路5Aから流入した空気が
薬粉拡散通路5Bで乱流となり、各流出側通気路5Cか
ら吸入口3側に流出する。そして、このときにはフラッ
プ弁28の開弁動作に連動して連動ロッド29が矢示B
方向に移動してニードル弁25の係合片25Cと係合ピ
ン29Aとの係合が解除されるから、押圧部材24と共
にニードル弁25がばね部材26の付勢力によって上方
に移動されて初期位置に戻り、該ニードル弁25の弁部
25Aが弁座8Aから離座して薬粉流出路8が通気路5
に連通した状態となる。
【0049】従って、フラップ弁28の開弁と同時に、
ポンプ部20からの空気がカプセルK内に流入して薬粉
を攪拌し、この攪拌された薬粉が薬粉流出路8から通気
路5の薬粉拡散通路5B内に流出されるから、該通気路
5を流通する空気と共にカプセルKから流出した薬粉を
吸入口3側に供給でき、息を吸込んでいる患者の口内、
気管を介して肺内に到達させることができる。
【0050】一方、吸入口3をくわえた状態で患者が咳
込み、吸入口3内に空気を吹出して逆流させた場合に
は、フラップ弁28が閉弁して空気の逆流を防止するよ
うになっている。
【0051】かくして、本実施例によれば、患者の吸入
動作によって開弁するフラップ弁28と薬粉流出路8を
開閉するニードル弁25とを連動ロッド29を介して連
動させることにより、フラップ弁28の開弁に連動して
ニードル弁25を薬粉流出路8の弁座8Aから離座さ
せ、該薬粉流出路8を通気路5に連通させることができ
るから、患者の空気の吸込みに同期してポンプ部20か
らの空気により通気路5内にカプセルK内の薬粉を流出
させることができる。
【0052】この結果、ポンプ部20を用いた場合で
も、従来技術で述べたように患者が咳込んだり薬粉が通
気路5を逆流したりするのを防止できるから、吸込力が
弱い子供や老人にも規定量の薬粉を確実に吸入させるこ
とができ、薬粉の効能を高めて信頼性を向上することが
できる。
【0053】また、ポンプ部20からの空気によってカ
プセルK内の薬粉を攪拌した状態で薬粉流出路8から通
気路5内に流出させ、該通気路5の薬粉拡散通路5Bで
薬粉を乱流によってさらに拡散するようしているから、
薬粉を空気中に均一に拡散することができ、投薬効率を
向上することができる。
【0054】また、ニードル弁25の先端に第2の穴あ
けピン25Bを形成し、該ニードル弁25による薬粉流
出路8の閉弁動作と同時に第2の穴あけピン25Bによ
ってカプセルKに空気流出穴H2 を形成するようにして
いるから、投薬手順を省略して操作を容易にすることが
できる上に、構成を簡略化することができる。
【0055】さらに、ブロック収容筒2の他端部にフラ
ップ弁28を設けているから、吸入口3をくわえた状態
で患者が咳込み、吸入口3に空気を吹出して逆流させた
場合には、フラップ弁28を閉弁させて空気が通気路5
側に逆流するのを防止でき、通気路5を介して薬粉が外
部に放出されるのを防止することができる。
【0056】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、ニードル弁とフラップ
弁とをラック、ピニオンを介して連動させたことにあ
る。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0057】図中、31は本実施例による吸入ヘッドを
示し、該吸入ヘッド31は、後述するブロック収容筒3
2、吸入口33、通気路ブロック34から大略構成され
ている。
【0058】32は吸入ヘッド31の一側に位置し、内
部に通気路ブロック34を挿入保持する略円筒状に形成
されたブロック収容筒を示し、該ブロック収容筒32の
上部側には、軸方向中央に位置して後述するニードル弁
43の弁棒43Aが挿通する弁体挿通穴32Aと、該弁
体挿通穴32Aから他側に離間し、後述するフラップ弁
45の取付片部45Bが取付けられる弁体取付穴32B
と、該弁体挿通穴32Aと弁体取付穴32Bを通るよう
に軸方向に伸長したロッド摺動溝32Cとが形成されて
いる。また、ブロック収容筒32の下側にはカプセルホ
ルダ9の一部をなすホルダ取付部32Dが下向きに突設
され、該ホルダ取付部32Dの下端部は円筒状をなし、
その内周側には可動部材15の雄ねじ15Dに螺合する
雌ねじ32Eが刻設されている。さらに、ブロック収容
筒32の他側には吸入口33が一体形成されている。
【0059】34はブロック収容筒32内に挿着された
略円柱状の通気路ブロックを示し、該通気路ブロック3
4には、前記第1の実施例で述べた通気路ブロック4と
ほぼ同様に、流入側通気路35A,35A、薬粉拡散通
路35Bおよび流出側通気路35C,35Cからなる通
気路35と補助通気路(図示せず)とが設けられてい
る。また、通気路ブロック34には、ブロック収容筒3
2の弁体挿通穴32Aと同軸となるように前記薬粉拡散
通路35Bに連通する弁体挿通穴34Aが形成されてい
る。
【0060】36はブロック収容筒32のホルダ取付部
32D下側中央に形成された上側カプセル穴で、該上側
カプセル穴36は下側カプセル穴16と共に薬品収容室
をなすカプセル収容室37を構成するものである。ま
た、上側カプセル穴36の上部中央には、カプセル収容
室37と通気路ブロック34の薬粉拡散通路35Bとを
連通する薬品流出路としての薬粉流出路38がブロック
収容筒32と通気路ブロック34に亘って形成され、該
薬粉流出路38の開口部はニードル弁43の弁部43B
が離着座する弁座38Aとなっている。さらに、薬粉流
出路38の下端外周側には後述する第2の穴あけピン4
0等が装着されるピン装着穴39が形成されている。
【0061】40はピン装着穴39内に設けられた第2
の穴あけピンで、該第2の穴あけピン40は、その基端
側がピン装着穴39に沿って摺動可能に設けられた摺動
部材41に固着され、先端側はシール部材42を介して
上側カプセル穴36内に突出可能となっている。そし
て、第2の穴あけピン40は、外部の操作板(図示せ
ず)を介して摺動部材41を下向きに摺動させることに
より、その先端でカプセル収容室37内のカプセルKに
空気流出穴H2 を形成するものである。
【0062】次に、43は吸入ヘッド31に設けられた
ニードル弁を示し、該ニードル弁43は、上下方向に伸
長する長尺な弁棒43Aと、該弁棒43Aの下端部に設
けられ、薬粉流出路38の弁座38Aに離着座する円錐
形状の弁部43Bとから大略構成され、該弁棒43Aが
弁体挿通穴32A、34Aを挿通し、シール部材44に
よって粉体密にシールされた状態で上下動可能に支持さ
れている。また、ニードル弁43には、弁棒43Aの上
側に位置して後述する第2のラック49が形成されてい
る。
【0063】45はブロック収容筒32と吸入口33と
の間に設けられたフラップ弁を示し、該フラップ弁45
は、閉弁状態でブロック収容筒32内をほぼ閉塞する円
板状に形成された弁体45Aと、該弁体45Aの上端部
から径方向外向きに突出して形成され、ブロック収容筒
32の弁体取付穴32Bに回動可能にピン結合された取
付片部45Bとから大略構成され、該取付片部45Bの
先端側は弁体取付穴32Bからブロック収容筒32の外
部に突出している。また、前記取付片部45Bには長穴
45Cが形成され、該長穴45Cには後述する連結ピン
47Aが連結されている。そして、フラップ弁45は、
前記第1の実施例のフラップ弁28と同様に、患者が吸
入口3から空気を吸込んだ場合には該吸入口33内が負
圧になるから、弁体45Aが圧力差により矢示C方向に
回動して図5に示す如く開弁し、薬粉を含んだ空気が流
通するのを許す。一方、吸入口33をくわえた状態で患
者が咳込み、該吸入口33内に空気を吹出して逆流させ
た場合には、矢示D方向に回動して図4に示す如く閉弁
し、空気が逆流するのを防止する。
【0064】46はブロック収容筒32上側に設けられ
た連動機構を示し、該連動機構46は、後述する移動ロ
ッド47、第1のラック48、第2のラック49、ピニ
オン50等から構成されている。
【0065】47はロッド摺動溝32Cに装着された移
動ロッドを示し、該移動ロッド47は、ロッド摺動溝3
2Cに沿って矢示E方向または矢示F方向に摺動する角
棒状に形成され、その他端側にはフラップ弁45の長穴
45Cに連結する連結ピン47Aが突設されている。ま
た、移動ロッド47の他端側上面には、移動方向に連続
するように第1のラック48が一体的に形成されてい
る。
【0066】49はニードル弁43の弁棒43A上部側
他面に形成された第2のラックで、該第2のラック49
は、弁棒43Aの上下方向に連続するように一体的に形
成されている。
【0067】50は移動ロッド47の上側でニードル弁
43の他側に回転可能に配設されたピニオンを示し、該
ピニオン50は、第1のラック48に噛合する小径歯車
50Aと、該小径歯車50Aと同軸に設けられ、第2の
ラック49に噛合する大径歯車50Bとを一体に固着し
て形成されている。
【0068】このように構成された連動機構46は、フ
ラップ弁45の閉弁状態では、図4に示す如く、連結ピ
ン47Aを介して移動ロッド47を矢示F方向に移動さ
せた状態となるから、ニードル弁43の弁部43Bを弁
座38Aに着座させて薬粉流出路38を閉塞している。
また、フラップ弁45の弁体45Aが矢示C方向に開弁
したときには、取付片部45Bが矢示C′方向に回動
し、連結ピン47Aを介して移動ロッド47を矢示E方
向に移動するから、第1のラック48に噛合したピニオ
ン50の小径歯車50Aと共に大径歯車50Bが矢示G
方向に回転する。これにより、該大径歯車50Bに噛合
した第2のラック49を介してニードル弁43が上方に
移動され、図5に示す如く、該ニードル弁43の弁部4
3Bが弁座38Aから離座して薬粉流出路38が通気路
35に連通する。一方、吸入口33をくわえた状態で患
者が咳込み、該吸入口33内に空気を逆流させた場合に
は、フラップ弁45の弁体45Aが矢示D方向に回動し
て取付片部45Bが矢示D′方向に回動し、移動ロッド
47が矢示F方向に移動してピニオン50が矢示H方向
に回転するから、図4に示すようにニードル弁43が下
方に移動して弁部43Bが弁座38Aに着座し、薬粉流
出路38を閉塞するようになっている。
【0069】なお、51は連動機構46を保護するため
にブロック収容筒32に固着されたカバーを示してい
る。
【0070】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、フラッ
プ弁45の開閉弁に同期してニードル弁43で薬粉流出
路38を開閉することにより、患者の咳込みによってフ
ラップ弁45を閉弁させたときに、ニードル弁43で薬
粉流出路38を閉塞できるから、薬粉吸入動作を中断し
たときでも、ポンプ部20からの空気によってカプセル
K内の薬粉が薬粉流出路38、通気路35を介して外部
に放出されるのを防止でき、再び薬品を吸入したときに
は、カプセルK内の規定量の薬粉を吸入することができ
る。
【0071】次に、図6は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、通気路ブロックを廃止して筒状
体の内周側を通気路とし、この通気路に薬粉を流出させ
る構成としたことにある。なお、本実施例では、前述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0072】図中、61は本実施例による吸入ヘッドを
示し、該吸入ヘッド61は、後述する筒状体62、吸入
口64等から構成されている。
【0073】62は吸入ヘッド1の一側に設けられ、内
周側が通気路63となる略円筒状の筒状体を示し、該筒
状体62の外周側には、後述する穴あけ具69の押圧部
材70を可動に支持するガイド筒部62Aと、該ガイド
筒部62Aの反対側に位置してカプセルホルダ9の一部
をなすホルダ取付部62Bが径方向外向きに突設されて
いる。また、ホルダ取付部62Bは円筒状に形成され、
その内周側には可動部材15の雄ねじ15Dに螺合する
雌ねじ62Cが刻設されている。さらに、筒状体62に
は、前記ガイド筒部62A内に位置して径方向に貫通す
る弁体挿通穴62Dと、該弁体挿通穴62Dに交差する
ように筒状体62の軸方向に伸長するロッド摺動溝62
Eとが形成されている。
【0074】64は筒状体62の他側に設けられた円筒
状の吸入口で、該吸入口64は、筒状体62の他端側に
着脱可能に取付けられている。
【0075】65は筒状体62のホルダ取付部62B中
央に形成された上側カプセル穴で、該上側カプセル穴6
5は下側カプセル穴16と共に薬品収容室をなすカプセ
ル収容室66を構成するものである。
【0076】67は上側カプセル穴65の上部中央に設
けられた薬粉噴出ノズルを示し、該薬粉噴出ノズル67
は基端側が筒状体62に嵌着され、先端側が通気路63
内に突出している。また、薬粉噴出ノズル67内はカプ
セル収容室66と通気路63とを連通する薬品流出路と
しての薬粉流出路68となり、該薬粉流出路68の開口
部は後述するニードル弁71の弁部71Aが離着座する
弁座68Aとなっている。
【0077】69はカプセル収容室66内のカプセルK
に空気流出穴H2 をあけるために吸入ヘッド61に設け
られた本実施例による穴あけ具を示し、該穴あけ具69
は、前記第1の実施例で述べた穴あけ具23とほぼ同様
に、押圧部材70、ニードル弁71、ばね部材72、シ
ール部材73等から構成され、該ニードル弁71には、
弁部71A、第2の穴あけピン71Bおよび係合片71
Cが設けられている。しかし、本実施例の穴あけ具69
は、ストロークの拡大に伴ってニードル弁71、ばね部
材72が上下方向に長くなっている点で第1の実施例に
よるものと相違している。
【0078】74は筒状体62の他端部に設けられた本
実施例によるフラップ弁を示し、該フラップ弁74は、
前記第1の実施例で述べたフラップ弁28と同様に、円
板状の弁体74Aと、該弁体74Aから突出して筒状体
62に回動可能にピン結合された取付片部74Bとから
大略構成され、該取付片部74Bには後述する連結ピン
75Bが連結される長穴74Cが形成されている。
【0079】75は筒状体62のロッド摺動溝62Eに
装着された本実施例による連動ロッドで、該連動ロッド
75は、第1の実施例による連動ロッド29と同様に、
ロッド摺動溝62Eに沿って摺動する角棒状に形成さ
れ、その一端側にはニードル弁71の係合片71Cに係
脱可能に係合する係合ピン75Aが突設され、他端側に
はフラップ弁74の長穴74Cに連結する連結ピン75
Bが突設されている。
【0080】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、前記第
1の実施例で用いていた通気路ブロックを廃止すること
ができるから、投薬器の構成を簡略化でき、洗浄作業等
の作業性を向上できる上に、組立作業性を向上すること
ができる。しかも、カプセルホルダ9等を液状の薬品を
吐出するものに変更することにより、液状の薬品を投与
するのに用いることができ、適用範囲を広めることがで
きる。
【0081】次に、図7は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は、通気路をベンチュリ状に形成し
たことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0082】図中、81は本実施例による吸入ヘッド、
82は該吸入ヘッド81の一側に設けられた本実施例の
筒状体を示し、該筒状体82の外周側には、ガイド筒部
82A、ホルダ取付部82Bが径方向外向きに突設さ
れ、該ホルダ取付部82Bの内周側には雌ねじ82Cが
刻設されている。また、筒状体82には弁体挿通穴82
Dとロッド摺動溝82Eとが形成されている。
【0083】83は筒状体82の内周側に形成された本
実施例による通気路83で、該通気路83は、流入側と
なる一側が他側に向けて縮径する縮径通路83Aとな
り、中間部が薬粉が噴出される薬粉噴出通路83Bとな
り、流出側となる他側が他側に向けて拡径する拡径通路
83Cとなったベンチュリ状に形成されている。
【0084】84は通気路83の薬粉噴出通路83Bに
突出するように筒状体82に固着された薬粉噴出ノズル
を示し、該薬粉噴出ノズル84内はカプセル収容室7と
通気路83とを連通する薬粉流出路85となり、該薬粉
流出路85の開口部はニードル弁25の弁部25Aが離
着座する弁座85Aとなっている。
【0085】また、86は筒状体82のロッド摺動溝8
2Eに装着された連動ロッドで、該連動ロッド86に
は、前記第1の実施例による連動ロッド29と同様に、
係合ピン86Aと連結ピン86Bが設けられている。し
かし、該連動ロッド86は第1の実施例による連動ロッ
ド29よりも長尺に形成されている。
【0086】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した第3の実施例とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施例では、通気路
83を縮径通路83A、薬粉噴出通路83B、拡径通路
83Cからベンチュリ状に形成しているから、薬粉噴出
通路83Bに流出した薬粉を早い流速で効果的に拡散す
ることができ、投薬効率を向上することができる。
【0087】なお、前記各実施例では、フラップ弁2
8,45,74の弁体28A,45A,74Aを略円形
状に形成した場合を例示したが、フラップ弁は吸込通路
の形状に応じて適宜形状が設定されるもので、円形に限
るものではない。
【0088】また、前記第1、第2の実施例では、通気
路5,35の流入側通気路5A,35Aと流出側通気路
5C,35Cを2本ずつ形成するようにしたが、本発明
はこれに限らず、流入側、流出側通気路は患者の吸引力
(肺活量)に応じてその本数を1本、4本等に調整して
もよい。
【0089】さらに、前記各実施例では、カプセル収容
室7,37,66内に薬粉が充填されたカプセルKを収
容する構成としたが、これに替えて、例えば、薬粉収容
室に薬粉を直接的に充填し、この薬粉を吸入する構成と
してもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、第1の弁体で通気路と薬品収容部との間を閉塞し
た後にポンプ部を押圧し、この状態で患者が吸入口をく
わえて空気を吸込むことにより、吸入時の圧力差によっ
て第2の弁体を開弁し、通気路から吸入口側に空気を流
通させると共に、連動部材により第2の弁体の開弁に連
動して第1の弁体を開弁させ、通気路と薬品収容部との
間を連通する。これにより、ポンプ部から吐出された空
気を薬品収容部内に流入させ、この空気によって該薬品
収容部内の薬品を攪拌して通気路に噴出することがで
き、患者は通気路を流通する空気と共に薬品を吸入する
ことができる。この結果、ポンプ部を用いた場合でも、
従来技術で述べたように患者が咳込んだり薬品が通気路
を逆流したりするのを防止できるから、吸込力が弱い子
供や老人にも規定量の薬品を確実に吸入させることがで
き、薬品の効能を高めて信頼性を向上することができ
る。
【0091】請求項2の発明によれば、フラップ弁を閉
弁させた状態で、ばね部材に抗してニードル弁を薬品流
出路に着座させ、該ニードル弁を連動ロッドにより閉弁
状態に保持した後にポンプ部を押圧し、この状態で患者
が吸入口をくわえて空気を吸込むことにより、吸入口内
が負圧になり圧力差でフラップ弁が開弁して通気路から
吸入口側に空気が流通すると共に、連動ロッドを該フラ
ップ弁の開弁動作に連動して移動させ、ニードル弁をば
ね部材の付勢力によって開弁させて薬品流出路を通気路
に連通することができる。これにより、ポンプ部から吐
出された空気を薬品収容室内に流入させ、この空気によ
って該薬品収容部内の薬品を攪拌して薬品流出路から通
気路に噴出することができるから、患者は通気路を流通
する空気と共に薬品を吸入することができる。この結
果、ポンプ部を用いた場合でも、従来技術で述べたよう
に患者が咳込んだり薬品が通気路を逆流したりするのを
防止できるから、吸込力が弱い子供や老人にも規定量の
薬品を確実に吸入させることができ、薬品の効能を高め
て信頼性を向上することができる。また、患者が吸入口
をくわえた状態で咳込んだ場合には、フラップ弁を閉弁
させて吸入口を閉塞でき、空気の逆流を防止できるか
ら、通気路を介して薬品が外部に放出されるのを防止す
ることができる。
【0092】請求項3の発明によれば、薬品収容部内に
カプセルを収容した状態で、ニードル弁を移動させるこ
とにより、該ニードル弁の先端側に設けられた穴あけピ
ンによってカプセルに薬品流出路に連通する薬品流出穴
を容易に穿設することができるから、投薬手順を省略し
て操作を容易にすることができる上に、構成を簡略化す
ることができる。
【0093】請求項4の発明によれば、連動機構でフラ
ップ弁の閉弁に連動してニードル弁を閉弁させた後にポ
ンプ部を押圧し、この状態で患者が吸入口をくわえて空
気を吸込むことにより、吸入口内が負圧になり圧力差で
フラップ弁が開弁して通気路から吸入口側に空気が流通
すると共に、連動機構が該フラップ弁の開弁動作に連動
してニードル弁を開弁させ、薬品流出路を通気路に連通
させる。これにより、ポンプ部から吐出された空気を薬
品収容部内に流入させ、この空気によって該薬品収容部
内の薬品を攪拌して薬品流出路から通気路に噴出するこ
とができるから、患者は通気路を流通する空気と共に薬
品を吸入することができる。この結果、ポンプ部を用い
た場合でも、従来技術で述べたように患者が咳込んだり
薬品が通気路を逆流したりするのを防止できるから、吸
込力が弱い子供や老人にも規定量の薬品を確実に吸入さ
せることができ、薬品の効能を高めて信頼性を向上する
ことができる。また、患者が吸入口をくわえた状態で咳
込んだ場合には、フラップ弁を閉弁させて吸入口を閉塞
でき、空気の逆流を防止することができる上に、ニード
ル弁によって薬品流出路を閉塞でき、薬品収容部からの
薬品の流出を防止することができる。
【0094】請求項5の発明によれば、フラップ弁が開
閉したときには、該フラップ弁の開閉動作に連動して移
動ロッドを吸入ヘッドの軸方向に移動させ、該移動ロッ
ドに設けられた第1のラックによってピニオンを回転
し、該ピニオンに噛合した第2のラックを介してニード
ル弁を開閉させることができるから、薬品の吸入途中に
咳込んで薬品吸入動作を中断したと場合でも、フラップ
弁の閉弁と同時にニードル弁によって薬品流出路を閉塞
することができ、ポンプ部からの空気によって薬品収容
部内の薬品が通気路を介して外部に放出されるのを防止
でき、患者に規定量の薬品を確実に吸入させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による吸入式投薬器を示
す断面図である。
【図2】図1中の吸入ヘッドを示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】カプセル内の薬粉を吸入している状態を示す図
2と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による吸入式投薬器の吸
入ヘッドを示す要部拡大断面図である。
【図5】カプセル内の薬粉を吸入している状態を示す図
4と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例による吸入式投薬器の吸
入ヘッドを示す要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例による吸入式投薬器の吸
入ヘッドを示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,31,61,81 吸入ヘッド 3,33,64 吸入口 5,35,63,83 通気路 7,37,66 カプセル収容室 8,38,68,85 薬粉流出路(薬品流出路) 9 カプセルホルダ(薬品収容部) 20 ポンプ部 25,43,71 ニードル弁 25A,43B,71A 弁部 25B,71B 第2の穴あけピン 26,72 ばね部材 28,45,74 フラップ弁 29,75,86 連動ロッド 46 連動機構 47 移動ロッド 48 第1のラック 49 第2のラック 50 ピニオン K カプセル H1 空気流入穴 H2 空気流出穴
フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口を有し、内部が通気路となった吸
    入ヘッドと、該吸入ヘッドに付設され、該吸入ヘッドの
    通気路に連通する薬品収容部と、該薬品収容部に向けて
    空気を供給するために該薬品収容部に取付けられたポン
    プ部と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記通気路と薬品
    収容部との間を開閉する第1の弁体と、前記吸入ヘッド
    に設けられ、前記吸入口から空気を吸入したときに開弁
    し、前記吸入口に空気が逆流したときに閉弁する第2の
    弁体と、前記第1の弁体と第2の弁体との間に設けら
    れ、吸入動作によって該第2の弁体が開弁したときに連
    動して該第1の弁体を開弁する連動部材とから構成して
    なる吸入式投薬器。
  2. 【請求項2】 吸入口を有し、内部が通気路となった吸
    入ヘッドと、該吸入ヘッドに付設され、内部に薬品を収
    容する薬品収容部と、前記吸入ヘッドの通気路と該薬品
    収容部との間を連通する薬品流出路と、前記薬品収容部
    に向けて空気を供給するために該薬品収容部に取付けら
    れたポンプ部と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記薬品
    流出路を開閉するニードル弁と、該ニードル弁を前記薬
    品流出路から離座する方向に付勢するばね部材と、前記
    吸入ヘッドに設けられ、前記吸入口から空気を吸入した
    ときに開弁し、前記吸入口に空気が逆流したときに閉弁
    するフラップ弁と、前記ニードル弁とフラップ弁との間
    に設けられ、該フラップ弁が閉弁した状態では前記ニー
    ドル弁を前記ばね部材に抗して閉弁状態に保持し、吸入
    動作によって該フラップ弁が開弁したときに連動してニ
    ードル弁を開弁させる連動ロッドとから構成してなる吸
    入式投薬器。
  3. 【請求項3】 前記ニードル弁の先端側には前記薬品収
    容部内に収容されたカプセルに薬品流出穴を穿設するた
    めの穴あけピンを設けてなる請求項2に記載の吸入式投
    薬器。
  4. 【請求項4】 吸入口を有し、内部が通気路となった吸
    入ヘッドと、該吸入ヘッドに付設され、内部に薬品を収
    容する薬品収容部と、前記吸入ヘッドの通気路と該薬品
    収容部との間を連通する薬品流出路と、前記薬品収容部
    に向けて空気を供給するために該薬品収容部に取付けら
    れたポンプ部と、前記吸入ヘッドに設けられ、前記薬品
    流出路を開閉するニードル弁と、該ニードル弁を前記薬
    品流出路から離座する方向に付勢するばね部材と、前記
    吸入ヘッドに設けられ、前記吸入口から空気を吸入した
    ときに開弁し、前記吸入口に空気が逆流したときに閉弁
    するフラップ弁と、前記ニードル弁とフラップ弁との間
    に設けられ、該フラップ弁の開閉動作に連動して前記ニ
    ードル弁を開閉させる連動機構とから構成してなる吸入
    式投薬器。
  5. 【請求項5】 前記連動機構は、前記フラップ弁の開閉
    動作に連動して前記吸入ヘッドの軸方向に移動する移動
    ロッドと、該移動ロッドの移動方向に連続するように設
    けられた第1のラックと、前記ニードル弁の移動方向に
    連続するように設けられた第2のラックと、該第1のラ
    ックと第2のラックとに噛合するピニオンとから構成し
    てなる請求項4に記載の吸入式投薬器。
JP16684596A 1996-06-06 1996-06-06 吸入式投薬器 Pending JPH09322938A (ja)

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