JPH09253785A - 金属屑の成型装置および方法 - Google Patents

金属屑の成型装置および方法

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JPH09253785A
JPH09253785A JP6878196A JP6878196A JPH09253785A JP H09253785 A JPH09253785 A JP H09253785A JP 6878196 A JP6878196 A JP 6878196A JP 6878196 A JP6878196 A JP 6878196A JP H09253785 A JPH09253785 A JP H09253785A
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outer frame
oil
molded product
molding
metal
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JP6878196A
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English (en)
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Shigeo Nakamura
重男 中村
Nobuyuki Yoneda
信幸 米田
Yoshio Nakamura
嘉男 中村
Takeshi Yoshikawa
健 吉川
Kaichi Hashiguchi
香一 橋口
Noboru Kiya
昇 木屋
Toshihiro Matsuoka
敏博 松岡
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IWAKUNI SEISAKUSHO KK
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
IWAKUNI SEISAKUSHO KK
Nisshin Steel Co Ltd
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    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00—Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20—Recycling

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧下で加熱して脱油するために好適に用い
ることができる成型物を形成する。 【解決手段】成型装置100は、基本的に、円板状の基
板101と、基板101上に設けられ円筒状の外枠体1
02と、外枠体102に内の下降位置と外枠体102か
ら離脱した上昇位置とにわたって移動自在に設けられる
略円柱状の成型ツール103と、成型ツール103を昇
降駆動する後述し、下降時に1000〜2000kgf
/cm2の圧縮圧力に対応する押圧力で圧力付勢する昇
降手段とを含んで構成される。前記外枠体102は、内
径D1が50〜200mmφであり、主として油分およ
び水分を含有するフラッフ状の金属屑104が収容され
る。成型ツール103は、外枠体102内に収容された
金属屑104を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鋼帯や鋼板をはじ
め、その他の金属および合金から成る金属帯や金属板な
どを製造したり、あるいは加工したりする工場などで発
生し、かつ油分および水分を含有する金属屑から、油分
および水分を除去するために、その金属屑を所定形状に
圧縮成型して成型物を形成し、複数の成型物をバケット
に収容して加熱室に装入し、減圧下で加熱して、成型物
が含有する油分および水分を除去する金属屑の脱油設備
で用いられる成型物を形成する金属屑の成型装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼帯や鋼板をはじめ、その他
の黄銅やアルミニウムなどから成る金属帯、金属板およ
び金属棒などの各種金属製品を製造する工場では、工場
内で発生する金属屑は勿論のこと、工場外で発生する金
属屑をも含め種々様々な金属屑を、分析や選別分類や配
合を適宜行い、電気炉などの溶解設備に主原材料として
装入し、高温で溶解して金属溶湯を得て、さらにこの金
属溶湯を所望とする化学組成など品質レベルの溶湯に精
錬してから、最終的にかかる金属製品を製造している。
つまり、このように金属屑を溶解して得られた金属溶湯
を、有効に利用しながら経済的に省資源化を図ることが
行われている。
【0003】前記金属屑は、ステンレス鋼帯やステンレ
ス鋼板をはじめ、その他の黄銅やアルミニウムなどの金
属から成る金属帯や金属板および金属棒などの金属製品
を製造および加工する工場で、たとえば金属板の表面を
美麗にし、形状を整え、表面の疵を除去するために、表
面の研削あるいは研磨が行われて、発生する。その際、
研削油あるいは研磨油として、第2石油類および第3石
油類などの鉱油あるいは動物油といった油脂が用いられ
る。あるいは、水性の研削剤、切削剤または洗浄剤とし
て水や薬液が用いられる。発生する金属屑は、フラッフ
状であり、油分および水分を多量に含有した状態で発生
し、かつそのまま保持している。
【0004】また、このような各種金属材料を、たとえ
ば放電加工、切断加工、旋盤加工および穴あけ加工する
際に、主として冷却や潤滑作用を果すためにも前記油、
水および薬液が用いられる。このような工場などで発生
する研削屑あるいは研磨屑などの金属屑も、粉粒状ある
いは繊維状もしくは独特の不定形状などを含むフラッフ
状であり、油分および水分を多量に含有した状態で発生
し、かつそのまま保持している。
【0005】また、一般的に金属屑は、あまり費用をか
けずに雑な処理や扱いを受けることが多いので、その運
搬方法や保管方法が不適切な場合、あるいはその保管が
長期にわたった場合には、湿気を帯びて水分を多量に含
有しやすい。さらに雨水が直接かかったり、保管場所の
床から水分が侵入し侵漬して水分を含有するに至りやす
い。しかも、その保管方法にもよるが、一旦水分を含有
すると簡単に乾燥されず、いつまでも保持しているので
ある。
【0006】さらに、たとえば食品加工分野では、種々
の化学反応を促進する触媒としてたとえば高価なニッケ
ルを用い、その触媒の担持金属材料や反応金属槽が用い
られるが、これらの廃却された金属細片屑も、不定形で
あるばかりでなく、動物油が多量に含有されている。
【0007】このようにして発生する油分および水分を
含有している金属屑を、資源として有効に利用を図り、
かつ含有している油分についても極力再利用を図るため
には、この含有している油分および水分を充分に分離除
去する必要がある。油分を充分に分離除去していない金
属屑をたとえば前述の電気炉などの溶解設備に装入し
て、高温で溶解して金属溶湯を得ようとする際には、爆
発燃焼など異常燃焼してしまうおそれがある。
【0008】また水分が含有されていると、電気炉など
の溶解設備に装入し急激に加熱して溶解させるときに水
蒸気爆発してしまうおそれがあるとともに、水分に起因
するガス吸収によって、水素脆性や欠陥の発生などの品
質低下を起こしやすくなるのである。種々の冶金反応を
伴い所望とする化学成分など品質レベルに金属溶湯を精
錬していくうえで、全く余計で負担がかかり、かつ品質
レベルを低下させる水分を、かかる溶解かつ精錬工程中
に極力持ち込まないようにする基本的な原則に反するの
である。
【0009】このような不具合を解消するために、たと
えば特開平7−118767号公報に示される従来技術
では、油分を含有する金属屑を、油分の一部を遠心分離
手段によって除去した後に所定形状に圧縮成型し、形成
された成型物を加熱室に装入し、減圧下で加熱して油分
を除去している。また、特開平7−126764号公報
に示される従来技術では、油分および水分を含有する金
属屑を、油分および水分の一部を遠心分離手段によって
除去した後に所定形状に圧縮成型し、形成された成型物
を加熱室に装入し、減圧下で加熱して油分および水分を
除去している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平7
−118767号公報および特開平7−126764号
公報には、油分および水分を含有するフラッフ状の金属
屑を所定形状に圧縮成型して加熱室内に装入することが
示されているが、その成型物の形状および嵩比重など性
状、ならびに成型物を形成する成型装置および方法など
の具体的構成は開示されていない。つまり、成型物を加
熱室内に装入して、減圧下で加熱して油分および水分を
除去するにあたって、成型物を、どのような形状および
嵩比重などの性状で形成すれば、加熱室内での油分およ
び水分の除去効率が向上されるか示されていない。ま
た、どのような成型装置あるいは成型方法で成型物を形
成すれば油分および水分の除去に適した成型物を形成す
ることができるか示されていない。
【0011】このため、成型時の圧縮率が小さい成型物
では、成型物内に多くの空隙が残存して、加熱室内での
加熱時に成型物内部への伝熱が悪く、内部まで均一に加
熱するために長い時間を必要とする。また、成型物内に
残留する油分および水分が多い場合には、加熱室内での
処理によって除去しなければならない油分が多くなり、
油分および水分を所望の含有率になるまで除去すること
が困難であり、所望の含有率まで除去できたとしても、
長時間の処理が必要となる。さらに、加熱室での処理を
容易にするために、複数の成型物をバケットなどに収容
して加熱室内に装入していわゆるバッチ処理する場合に
は、成型物の形状によっては、各成型物間に隙間が形成
されにくいので加熱室内の雰囲気ガスが、各成型物間を
通過しにくく、各成型物を均一加熱するための加熱時間
が長くなってしまう。このように、成型物の形状および
性状によっては、加熱室での処理時間が長くなってしま
うおそれがある。
【0012】したがって、本発明の目的は、油分および
水分を含有するフラッフ状の金属屑を加熱室において減
圧下で加熱して、油分および水分を除去するにあたっ
て、処理時間を短縮することができる成型物を形成する
成型装置および方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、主として油分および水分を含有するフラッフ状の金
属屑を所定形状に圧縮成型した複数の成型物を、バケッ
トに収容して加熱室に装入し、減圧下で加熱して、成型
物が含有する油分および水分を除去する金属屑の脱油設
備に備えられ、前記成型物を形成する金属屑の成型装置
において、基板と、基板上に設けられ、前記金属屑が収
容される内周面が直円筒状の外枠体と、外枠体内におけ
る下降位置と外枠体から離脱した上昇位置とにわたって
変位可能に設けられ、外枠体内に収容された金属屑を押
圧する略円柱状の成型ツールと、成型ツールを昇降駆動
し、下降時に成型ツールを、金属屑の圧縮圧力が少なく
とも1000kgf/cm2 以上の一定圧力で圧力付勢
する昇降手段とを含むことを特徴とする金属屑の成型装
置である。 本発明に従えば、油分および水分を含有するフラッフ状
の金属屑は、基板上に設けられる外枠体内に収容され、
外枠体内の下降位置と外枠体から離脱した上昇位置とに
わたって変位可能に設けられる略円柱状の成型ツール
が、昇降手段によって圧力付勢されて下降され、外枠体
内の金属屑が押圧される。金属屑は、少なくとも100
0kgf/cm2以上の一定の圧縮圧力で圧縮されるの
で、圧縮率が一定であり、したがって金属屑の供給量に
拘わらず、成型物の嵩比重を一定にして複数の成型物を
形成することができる。このような成型物は、圧縮され
る金属屑の供給量を一定にすることによって、形状およ
び寸法を一定にして成型物の性状を均一化することがで
き、後続の加熱室における処理条件を一定にしたまま
で、一定の含有率まで油分および水分を除去することが
可能となる。また、外枠体の内周面は直円筒状であり、
形成される成型物は円柱状であって、複数の成型物をバ
ケットに収容したときに、各成型物の外周面が隣接する
成型物と線接触して、各成型物間に隙間が形成される。
したがって、バケット内の各成型物間の通気が良好とな
り、個々の成型物に加熱室の雰囲気ガスとの広い接触面
を得ることができ、バケット内の全ての成型物の均一加
熱が可能となる成型物を形成することができる。 また、金属屑は、少なくとも1000kgf/cm2 以
上の圧縮圧力で圧縮されるので、成型物に大きな強度、
たとえば鋼鉄などの剛性の板状体上に、たとえば1mの
高さから自由落下させたときに壊れない程度の強度を与
えることができる。したがって、加熱室での加熱中や運
搬中に壊れて、周囲に金属屑を散乱させてしまうことが
ない。ここで、以下同様に、本発明において壊れると
は、内部および外部にクラック(crack)が発生した
り、部分的に欠けたり、あるいは成型物が複数個に分裂
することを含む。
【0014】請求項2記載の本発明の前記外枠体は、基
板から隙間をあけて設けられるとともに、その外枠体の
下部には、排油孔が形成され、前記成型ツールが外枠体
内に挿入されているときに、成型ツールと外枠体との間
に隙間が形成され、外枠体と基板との間の隙間、排油孔
および成型ツールと外枠体との間の隙間は、金属屑を通
さずに油分および水分を導くことを特徴とする。 本発明に従えば、外枠体と基板との間に隙間が形成され
るとともに、外枠体の下部に排油孔が形成され、成型ツ
ールが外枠体内にあるときに成型ツールと外枠体との間
に隙間が形成される。油分および水分は、前記排油孔お
よび前記各隙間を介して導くことができる。したがっ
て、圧縮時に金属屑から搾り出される油分および水分を
導いて、圧縮成型と同時に油分および水分の一部を除去
することができるとともに、搾り出された油分および水
分による抵抗を少なくして金属屑を圧縮しやすくするこ
とができる。
【0015】請求項3記載の本発明は、前記金属屑が投
入される材料切出ホッパを備え、材料切出ホッパの下部
には、材料切出ホッパ内の金属屑を送り出す送出手段
と、送出手段によって送り出された金属屑を前記外枠体
に供給する供給手段とが設けられることを特徴とする。 本発明に従えば、金属屑は、材料切出ホッパに投入さ
れ、材料切出ホッパの下部から送出手段によって送り出
され、さらに供給手段によって外枠体に供給される。こ
れによって、金属屑の外枠体への投入を自動制御するこ
とが可能となるとともに、送出手段および供給手段を制
御して、外枠体に所定量の金属屑を投入することができ
る。したがって、寸法が均一な成型物を形成することが
でき、後続の処理操作を容易にすることができる。
【0016】請求項4記載の本発明は、前記基板には、
成型物が通過可能な搬出孔が形成され、昇降手段によっ
て成型ツールとともに前記搬出孔の上方で昇降され、下
降時に成型物を外枠体から打抜く打抜ツールと、前記基
板上に、鉛直軸線まわりに回転自在に設けられるターン
テーブルと、ターンテーブルを、少なくとも成型ツール
および打抜ツールの各軸線上に外枠体がそれぞれ配置さ
れる停止位置毎に停止させながら間欠的に回転駆動する
回転駆動手段とを備え、ターンテーブルに、前記外枠体
が周方向に等間隔をあけて複数設けられることを特徴と
する。 本発明に従えば、基板には、成型物が通過可能な搬出孔
が形成され、かつ前記搬出孔の上方で、成型ツールとと
もに昇降される打抜ツールが設けられている。外枠体
は、基板上に設けられる鉛直軸線まわりに回転自在なタ
ーンテーブルに、周方向に等間隔をあけて複数設けられ
ている。このターンテーブルを、成型ツールおよび打抜
ツールの各軸線上に外枠体がそれぞれ配置される停止位
置毎に間欠的に回転駆動し、成型ツールによって金属屑
を圧縮すると同時に成型物を打抜ツールによって打抜く
ことができ、成型物の生産効率を向上することができ
る。しかもターンテーブルを用いることによって待期中
となる外枠体を少なくし、さらに外枠体を小形の構成で
移動させることができ、したがって構成の大形化を防ぐ
ことができる。 特に、請求項3記載の構成とした場合には、ターンテー
ブルが前記停止位置に配置されたときに、成型ツールに
よる金属屑の圧縮および打抜ツールによる成型物の打抜
きと同時に、供給手段によって金属屑を供給することが
可能であり、さらに成型物の生産効率を向上することが
できる。
【0017】請求項5記載の本発明は、前記バケットが
乗載され、予め定める方向に移動自在に設けられる台車
と、台車を駆動する台車駆動手段と、成型物をバケット
に搬出する第1搬出手段と、第1搬出手段の終端部から
前記台車の移動方向と交差する方向に伸縮自在に設けら
れる第2搬出手段とを備えることを特徴とする。 本発明に従えば、バケットは、台車駆動手段によって駆
動されて予め定める方向に移動する台車上に乗載されて
いる。成型物をバケットに搬出する第1搬出手段が設け
られるとともに、その第1搬出手段の終端部から前記台
車の移動方向と交差する方向に伸縮自在に第2搬出手段
が設けられている。これによって、成型物は第1搬出手
段によって搬出され、バケット内への成型物の投入位置
を、台車を移動させることによってその移動方向につい
て選択し、第2搬出手段を伸縮させることによって、前
記移動方向と交差する方向について選択することができ
る。したがって、成型物を、バケット内に偏ることなく
投入することができ、バケット内の成型物の層厚を均一
にして、全ての成型物を均一加熱しやすくすることがで
きる。
【0018】請求項6記載の本発明の前記昇降手段は、
成型ツールを昇降する複数の油圧シリンダと、各油圧シ
リンダに作動油を供給する油圧源と、油圧源から各油圧
シリンダに供給される作動油の供給先を、各油圧シリン
ダの上昇用圧力ポートおよび下降用圧力ポートに選択的
に切り換える切換手段と、成型ツールの下降時に、前記
作動油を、その作動油の作動圧が予め定める圧力に達す
るまで複数の油圧シリンダのうちの一部の第1シリンダ
だけに供給し、作動圧が前記予め定める圧力に達した後
は、第1シリンダおよび残余の第2シリンダに共に供給
する手段を備えることを特徴とする。 本発明に従えば、前記昇降手段は複数の油圧シリンダを
備え、油圧シリンダに作動油が油圧源から供給されて駆
動される。作動油の供給先は、切換手段によって、各油
圧シリンダの上昇用圧力ポートおよび下降用圧力ポート
に選択的に切り換えられて、成型ツールの上昇および下
降が選択される。成型ツールの下降時に、作動油が、そ
の作動油の作動圧が予め定める圧力に達するまでは、一
部の第1シリンダだけに供給され、作動圧が前記予め定
める圧力に達した後は、第1シリンダおよび残余の第2
シリンダに共に供給される。これによって、大きな力を
必要とすることなく成型ツールを下降させることができ
るときには、第1シリンダだけによって高速で下降さ
せ、圧縮負荷によって大きな力が必要となると、第1お
よび第2シリンダに共に作動油を供給し、作動圧の受圧
面積を大きくして大きな力で金属屑を押圧することがで
きる。したがって、構成を大形化することく、時間短縮
を図ることができかつ大きな力で金属屑を押圧すること
ができる。
【0019】請求項7記載の本発明は、主として油分お
よび水分を含有するフラッフ状の金属屑を所定形状に圧
縮成型した複数の成型物を、バケットに収容して加熱室
に装入し、減圧下で加熱して、成型物が含有する油分お
よび水分を除去する金属屑の脱油設備で用いられる前記
成型物を形成する金属屑の成型方法において、基板上に
内周面が直円筒状の複数の外枠体を準備し、隣接する外
枠体間の距離ごとに間欠的に各外枠体を移動させ、各外
枠体が停止した状態で、予め定める供給位置に配置され
た外枠体内に、前記金属屑を供給する供給工程と、供給
位置の移動方向下流側の圧縮位置に配置された外枠体内
の金属屑を圧縮する圧縮工程と、圧縮位置の移動方向下
流側の打抜位置に配置された外枠体内の金属屑の成型物
を外枠体から打抜く打抜工程とを含み、前記供給工程
と、前記圧縮工程と、前記打抜工程とを同時に行うこと
を特徴とする金属屑の成型方法である。 本発明に従えば、各外枠体は、隣接する外枠体との間の
距離ごとに間欠的に移動され、供給位置で外枠体に金属
屑を供給する供給工程と、圧縮位置で金属屑を圧縮する
圧縮工程と、打抜き位置で成型物を打抜く打抜工程とが
同時に行われるので、各工程の待期時間を短くして、成
型物を連続的に形成することができる。
【0020】請求項8記載の本発明は、嵩比重が0.2
〜1.5の範囲内にある所定の第1嵩比重の前記金属屑
を、1000〜2000kgf/cm2 の圧縮圧力で押
圧し、嵩比重が3〜4の範囲内にある前記第1嵩比重よ
りも高い第2嵩比重の成型物を形成することを特徴とす
る。 本発明に従えば、嵩比重が0.2〜1.5の範囲内の第
1嵩比重の前記金属屑が、圧縮されて、嵩比重が3〜4
の範囲内の第1嵩比重よりも高い第2嵩比重の成型物が
形成される。これによって、成型物を形成することによ
って嵩比重を大きくし、圧縮成型しない金属屑に比べ
て、加熱室に、その運転サイクル毎に多量の金属屑を装
入することができる。さらに、形成された成型物は、嵩
比重が大きくなって、内部に残存する空隙が少なくな
り、内部への伝熱が良好になり、短時間で成型物の内部
の油分を気化させ、またはその粘度を低下させることが
できるとともに、適度な空隙を残存して、油分および水
分が成型物外に容易に導かれる。さらに、1000〜2
000kgf/cm2の圧縮圧力で押圧されているの
で、たとえば鋼鉄などの剛性の板状体上にたとえば1m
の高さから自由落下させたときに壊れない程度の強度を
与えることができ、加熱室内での加熱中や運搬中に壊れ
て、周囲に金属屑を散乱させてしまうことがない。
【0021】請求項9記載の本発明は、嵩比重が1〜4
の範囲内にある所定の第3嵩比重の前記金属屑を、50
00kgf/cm2 以上の圧縮圧力で押圧し、嵩比重が
3〜6の範囲内にある前記第3嵩比重よりも高い第4嵩
比重の成型物を形成することを特徴とする。 本発明に従えば、嵩比重が1〜4の範囲内にある第3嵩
比重の前記金属屑が、圧縮されて、3〜6の範囲内にあ
る第3嵩比重よりも高い嵩比重の成型物が形成される。
これによって、成型物を形成することによって嵩比重を
大きくし、圧縮成型しない金属屑に比べて、加熱室にそ
の運転サイクル毎に、多量の金属屑を装入することがで
きる。さらに、形成された成型物は、嵩比重が大きくな
って、内部に残存する空隙が少なくなり、内部への伝熱
が良好となり、短時間で成型物内部の油分を粘度の低下
および気化させることができるとともに、適度な空隙を
残存して、油分および水分が成型物外に容易に導かれ
る。さらに5000kgf/cm2以上の圧縮圧力で押
圧されるので、たとえば鋼鉄などの剛性の板状体上に1
m程度の高さから自由落下させたときに壊れない強度を
与えることができ、加熱室内での加熱中や運搬中に壊れ
て、周囲に金属屑を散乱させてしまうことがない。
【0022】請求項10記載の本発明は、油分および水
分の一部が除去された金属屑を圧縮成型することを特徴
とする。 本発明に従えば、油分および水分の一部が除去された金
属屑で成型物が形成される。これによって、含油量の少
ない成型物を形成することができ、加熱室で除去しなけ
ればならない油分が少なくなり、遠心分離機などの他の
設備に比べて処理効率の低い加熱室での処理時間を短く
することができる。
【0023】請求項11記載の本発明は、砥粉などの異
物が除去された金属屑を圧縮成型することを特徴とす
る。 本発明に従えば、砥粉などの異物が除去された金属屑で
成型物が形成される。これによって、硬質の塊状で存在
する砥粉および細石、釘などの異物が、金属屑を圧縮成
型する際に、圧縮成型するための装置に噛み込まれるこ
とを防ぐことができる。
【0024】請求項12記載の本発明は、前記金属屑
に、油分を含有する珪藻土を混合して圧縮成型すること
を特徴とする。 本発明に従えば、油分を含有する珪藻土が混合された成
型物が形成される。これによって、形成された成型物を
加熱室で加熱処理して残存する油分および水分を除去
し、さらに電気炉などの溶解設備に、他の主副原材料と
ともに装入して溶解するこによって、珪藻土をスラグ
(slag)として回収することができ、金属溶湯の品
質を低下させることなく油分を含有した珪藻土を処理す
ることができる。したがって、たとえば圧延機の圧延油
フィルタとして用いられた後に、産業廃棄物として廃棄
される油分を含有する珪藻土を、金属屑から油分および
水分を除去すると同時に処理することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の成
型装置100の主要部分を簡略化して示す斜視図であ
る。成型装置100は、基本的に、円板状の基板101
と、基板101上に設けられる内周面が直円筒状の複数
の外枠体102と、外枠体102内の下降位置と外枠体
102から離脱した上昇位置とにわたって変位可能に設
けられる略円柱状の成型ツール103と、成型ツール1
03を昇降駆動し、下降時に成型ツール103を金属屑
の圧縮圧力が少なくとも1000kgf/cm2以上と
なる一定圧力で圧力付勢する後述する昇降手段とを含ん
で構成される。各外枠体102は、内径D1が50〜2
00mmφであり、主として油分および水分を含有する
フラッフ状の金属屑104が収容される。成型ツール1
03は、下降時に外枠体102内に収容された金属屑1
04を押圧する。
【0026】また成型装置100は、金属屑104が、
矢符Aで示されるように投入される材料切出ホッパ10
5を備えている。この材料切出ホッパ105の下部に
は、材料切出ホッパ105内の金属屑104を送り出す
送出手段であるサークルフィーダ106と、サークルフ
ィーダ106によって送り出された金属屑104を外枠
体102に供給する供給手段である電磁フィーダ107
とが設けられる。さらに成型ツール103とともに下降
して成型物110を打抜く打抜きツール111が設けら
れ、前記基板101上には、鉛直軸線L1まわりに回転
自在な円板状のターンテーブル108が設けられ、基板
101の下方には、形成される成型物110を搬出する
第1搬出手段109が、基板101の下方から延出して
設けられている。前記外枠体102は、本形態において
4つ設けられており、ターンテーブル108に前記軸線
L1まわりに周方向に角度θ1、本形態においてθ1=
90度毎に設けられている。
【0027】さらに、材料切出ホッパ105には、たと
えば回転式センサなどによって実現される2つの材料セ
ンサ112,113が上下に間隔をあけて設けられてい
る。各センサ112,113によって、材料切出ホッパ
105内の金属屑の収容量を検出している。さらに、第
1搬出手段109近傍には、形成されて搬出される成型
物110を検出して、成型物110の搬出を確認する搬
出確認手段114が設けられる。さらに、ターンテーブ
ル108近傍には、ターンテーブル108を所定の停止
位置で回転阻止するVノックなどと呼ばれる回転阻止手
段115が設けられている。
【0028】この成型装置100を用いて、前記金属屑
104が、基板101上に設けられる外枠体102に収
容されて成型ツール103によって押圧され、圧縮成型
されて、成型物110が形成される。形成された成型物
110は、成型ツール103とともに昇降される円柱状
の打抜ツール111が下降されて、外枠体102から下
方に打ち抜かれ、第1搬出手段109によって搬出され
る。この成型装置100は、金属屑104を所定形状に
圧縮成型して成型物110を形成し、複数の成型物11
0を後述するようなバケットに収容して加熱室に装入
し、減圧下で加熱して、成型物110が含有する油分お
よび水分を除去するための、後述するような金属屑10
4の脱油設備に備えられる。
【0029】図2は、成型物110を示す斜視図であ
る。成型物110は、外径dが50〜200mmφであ
って、厚みHが30〜100mmの円柱状である。図1
に示す成型装置100を用いることによって、金属屑1
04が圧縮成型されて、図2に示すような成型物110
を形成することができる。すなわち、成型装置100
は、内径D1が50〜200mmφの円筒状の外枠体1
02を有し、その外枠体102内に金属屑104を収容
して圧縮成型することによって、外径dが50〜200
φの円柱状の成型物110を形成することが可能であ
り、外枠体102内に収容する金属屑104の量を調整
することによって、厚みtが所望の30〜100mmの
成型物を形成することができる。
【0030】この成型物110は略円柱状であるので、
複数の成型物110をバケットに収容したときに、各成
型物110は、その円弧状面が隣接する成型物110と
線接触し、各成型物110同士の接触領域が小さくなっ
て、各成型物110間に隙間が形成されやすい。したが
って、複数の成型物110が収容されたバケットを加熱
室に装入して、減圧脱油の際に加熱するときに、加熱室
内の雰囲気ガスを各成型物の周囲に容易に対流させるこ
とができ、加熱効率を向上することができる。
【0031】また、成型物の寸法は、外径dが50〜2
00mmφ、厚みHが30〜100mmであるので、製
造に手間を要することがなく、かつ加熱室内での雰囲気
ガスの対流を妨げにくいうえ、外部から与えられる熱が
成型物の中心部に伝わるまでの時間が短くてすみ、かつ
強度が低下することがない。
【0032】つまり、外径dが50mmφより小さい場
合および厚みHが30mmより小さい場合の少なくとも
いずれか一方の場合には、成型物110の体積が小さい
ために、一定量の金属屑104を圧縮成型して成型物を
形成するにあたって、体積の大きな成型物110を形成
する場合に比べて、多くの成型物を形成しなければなら
ず、圧縮成型サイクルの回数が多くなり、手間を要す
る。また、複数の成型物110をバケット内に収容した
ときに、各成型物間に形成される隙間が小さくなり、加
熱室内で加熱する際に、雰囲気ガスを各成型物110間
に通気させにくくなって加熱効率が低下してしてしま
う。
【0033】逆に、外径dが200mmφより大きい場
合および厚みHが100mmより大きい場合の少なくと
もいずれか一方の場合には、成型物110の表面から中
心部までの距離が大きくなり、外部からの熱が中心部ま
で伝達されるまでの時間が長くなってしまう。また、体
積が大きくなるために自重が大きくなり、たとえば落下
時の衝撃力などの外力によって成型物が壊れやすくなっ
てしまう。ここで、本発明において「壊れる」とは、内
部および外部にクラック(crack) が発生したり、部分的
に欠けたり、あるいは成型物が複数個に分裂または分断
することを意味するものとする。
【0034】したがって、外径dが50〜200mm
φ、厚みtが30〜100mmであるので、成型物11
0の寸法によって、相反して生じる前述のような不具合
を許容範囲に抑制して、製造の手間が少なく、かつ成型
物間の雰囲気ガスの通気が良好であるうえ、成型物の中
心部までの伝熱が良好で、かつ強度的にも取扱いやすく
することができる。金属屑104をこのような成型物1
10に圧縮成型することによって、圧縮成型の手間を少
なくし、加熱室内での加熱効率が向上して、処理時間の
短縮を図ることができる。すなわち、このような成型物
110を形成することができる成型装置100を脱油設
備に備えることによって、脱油設備全体の処理効率を向
上することができる。
【0035】特に、外径dが150mmφであり、厚み
Hが50〜80mmの場合に、圧縮成型の手間および加
熱効率の点から処理時間を最も短縮できることが本件発
明者によって確認されている。
【0036】また、成型装置100は、たとえば100
0〜2000kgf/cm2の一定の圧縮圧力で金属屑
104を圧縮成型する。これによって、圧縮率が一定で
あり、金属屑104の供給量に拘わらず、成型物110
の嵩比重を一定にすることができる。したがって、圧縮
する金属屑の量を一定にすることによって、形状、寸法
および嵩比重を一定にして、成型物110の性情を均一
化することができ、後続の加熱室における処理条件を一
定にしたままで、一定の含有率まで油分および水分を除
去することが可能となる。
【0037】前記金属屑104は、主として研磨屑から
成り、嵩比重が0.2〜1.5の範囲内の所定の第1嵩
比重を有しており、成型装置100によって、1000
〜2000kgf/cm2 の圧縮圧力で押圧されて、3
〜4の範囲内の第1嵩比重よりも高い第2嵩比重の成型
物110が形成される。これによって、成型物110を
形成することによって嵩比重を大きくし、圧縮成型しな
い金属屑104に比べて、加熱室に、その運転サイクル
毎に多量の金属屑104を装入することができる。さら
に、形成された成型物110は、嵩比重が大きくなっ
て、内部に残存する空隙が少なくなり、内部への伝熱が
向上されるとともに、良好になり、短時間で成型物の内
部の油分を気化させ、またはその油分の粘度を低下させ
ることができ、かつ適度な空隙を残存して、含有する油
分および水分が成型物外に容易に導かれる。さらに、た
とえば鋼鉄などの剛性の板状体上に1m程度の高さから
自由落下させたときに壊れない強度を与えることがで
き、加熱室内での加熱中や運搬中に壊れて、周囲に金属
屑を散乱させてしまうことがない。なお、このような嵩
比重と圧縮圧力との関係から前記効果を奏することは、
本件発明者によって確認されている。
【0038】また、主として研磨屑から成る金属屑10
4の成型物110の嵩比重が3〜4である場合には、加
熱室に装入して加熱する際の処理効率を向上することが
できる。つまり、嵩比重が3未満の場合には、内部に多
くの空隙が存在して、内部への伝熱が悪くなり、成型物
を均一加熱するために時間がかかる。また、強度も低い
ため、運搬中などに壊れやすくなってしまう。一方、嵩
比重が4を超える場合には、圧縮圧力が高すぎたため
に、空隙が小さく、あるいは、外部から孤立してしま
い、油分および水分の通路が塞がれてしまう。したがっ
て、金属屑が主として研磨屑から成る場合には、嵩比重
が3〜4の範囲内にある成型物が加熱室での油分および
水分の除去に適している。
【0039】図3は成型装置100を示す断面図であ
り、図4は図3の上方から見て示す平面図である。図解
を容易にするために、図3は材料切出ホッパ105、サ
ークルフィーダ106および電磁フィーダ107などを
側方から見て示す。成型装置100は、この成型装置1
00が設置される工場などの床116に固定され、複数
の構造部材が組立てられて成る基台117を備え、この
基台117上に、前記基板101が水平に固定されてい
る。基板101の下方には、前記ターンテーブル108
を前記軸線L1まわりに回転駆動するための回転駆動手
段118が設けられている。回転駆動手段118は、油
圧モータ128を有し、この油圧モータ128は、基台
117に隣接して設けられる油圧ユニット124から、
作動油が供給されて駆動される。この回転駆動手段11
8によってターンテーブル108を、ターンテーブル1
08に設けられる4つの外枠体102が、図4に示す供
給位置である第1ステーションS1、第2ステーション
S2、圧縮位置である第3ステーションS3および打抜
き位置である第4ステーションS4にそれぞれ配置され
る停止位置毎に停止させながら、間欠的に回転駆動する
ことができる。
【0040】基台117には、鉛直に延びる円柱状の一
対のガイドポスト119a,119bが、基台117の
上方に延びて固定されている。各ガイドポスト119
a,119bの上端部には、各ガイドポスト119a,
119bを連結するように、支持体121が固定されい
る。この支持体121には、成型ツール103を昇降す
る油圧シリンダである一対の第1シリンダ122a.1
22bと、第2シリンダ123とが固定されている。各
第1シリンダ122a,122bは油圧複動シリンダで
あり、第2シリンダ123は油圧ラムシリンダである。
各シリンダ122a,122b;123は、前記油圧ユ
ニット124から、作動油が供給されて駆動される。
【0041】支持体121の下方には、各ガイドポスト
118a,118bに案内されて鉛直方向に昇降自在な
昇降体125が設けられている。この昇降体125に
は、前記成型ツール103が、下方に延出して固定され
ている。成型ツール103は、その軸線が前記第3ステ
ーションS3に配置された外枠体102の軸線の延長線
と一致するように配置されている。各第1シリンダ12
2a,122bの各ピストン棒126a,126bの先
端部、および第2シリンダ123のラム147の先端部
は、昇降体125に固定されている。各シリンダ122
a,122b;123に作動油を供給して駆動し、各ピ
ストン棒126a,126bおよびラム127を下方に
伸長することによって、昇降体125を下降させ、各ピ
ストン棒126a,126bおよびラム127を上方に
縮退することによって、昇降体125を上昇させること
ができる。すなわち、昇降体125を昇降することがで
き、その昇降体125の昇降によって成型ツール103
を昇降することができる。
【0042】基台117に隣接して、複数の構造部材が
組立てられて成る架台129が、床116に固定されて
おり、この架台129に前記材料切出ホッパ105が固
定されている。材料切出ホッパ105は円筒状であり、
下方を塞ぐ状態でサークルフィーダ106が設けられて
いる。サークルフィーダ106には、その送出口130
の下方に臨んで筒状のシュート131が取付けられ、シ
ュート131の下部は電磁フィーダ107に臨んでい
る。この電磁フィーダ107の送出口132は、前記第
1ステーションS1に配置された外枠体102の上方に
臨んで配置されている。また、基台117には、大略的
に逆U字状の取付体133が固定されており、この取付
体133に第3シリンダ134が固定されている。第3
シリンダ134は、複動空気圧シリンダによって実現さ
れ、図示しない空気圧源から作動空気が供給されて、ピ
ストン棒が第1ステーションS1に配置された外枠体1
02の軸線の延長線上で伸長/縮退できるように配置さ
れている。
【0043】図5は成型装置100の一部を図3の左方
から見て示す断面図であり、図6は図5の切断面線VI
−VIから見て示す断面図である。図解を容易にするた
めに、図5は、全体的には図3の切断面線V−Vから見
た断面を示し、部分的に異なる断面を示しており、案内
体160付近は図6の切断面線a−aから見て示し、基
板101、ターンテーブル108および外枠体102付
近は図6の切断面線b−bから見て示し、回転駆動手段
118および基台117付近は図6の下方からみて示
す。また図6についても、サークルフィーダ105およ
び電磁フィーダ107などを取除いた状態を示す。
【0044】図3および図4をも参照して、各ガイドポ
スト119a,119bは、大径の案内部135a,1
35bと、案内部135a,135bの軸線方向両端か
ら軸線に沿ってそれぞれ延出する小径の固定部136
a,136b;137a,137bとから成る。各ガイ
ドポスト119a,119bは、下側の各固定部137
a,137bを基台117に、その上方からそれぞれ挿
通して、締付部材138a,138b(締付部材138
bは図示せず)を下方から螺着することによって、基台
117にそれぞれ固定される。
【0045】前記支持体121は、略長方形状の天板部
144と略八角形状の底板部145とが複数のリブ板部
146によって連結されて構成されている。この支持体
121は、各ガイドポスト119a,119bの上側の
各固定部136a,136bが、長手方向両端部に下方
からそれぞれ挿通された状態で、各ガイドポスト119
a,119bに締付部材139a,139bが上方から
それぞれ螺着されて、各ガイドポスト119a,119
bに固定される。
【0046】昇降体125は、略菱形状の底板部147
と、底板部147の長手方向両端部から上方に立上がる
筒部148a,148bと、底板の中央部から上方に立
上がる中央突部149と、中央突部149から底板部1
47の長手方向と交差する幅方向両側にそれぞれ延出
し、かつ底板部147から立上がる延出突部150a,
150bとから成る。この昇降体125は、各ガイドポ
スト119a,119bの案内部135a,135bが
各筒部148a,148bおよび底板147にそれぞれ
挿通された状態で設けられる。昇降体125と各案内部
135a,135bとの間には、摺接筒部材143が嵌
着されている。摺接筒部材143は、昇降体125に固
定され、その内周面は各ガイドポスト119a,119
bの各案内部135a,135bの外周面に全周にわた
って当接している。これによって昇降体125は、がた
つくことなく安定した状態で、鉛直方向に案内されて昇
降することができる。
【0047】さらに、昇降体125には、周方向に突出
する操作部169a,169bが形成される操作棒17
0が固定されている。これに対して、基台117には、
昇降体125の昇降に伴う操作棒170の操作部169
aまたは操作部169bの移動経路内に突出する各操作
片171a,172a,173aをそれぞれ有する第1
昇降位置検出手段171、第2昇降位置検出手段172
および第3昇降位置検出手段173が固定されている。
第1〜第3昇降位置検出手段171〜173は、リミッ
トスイッチによって実現され、鉛直方向に間隔をあけて
それぞれ設けられている。
【0048】昇降体125が鉛直方向の所定位置に配置
されたときに、操作棒170の操作部169aまたは操
作部169bが第1〜第3昇降位置検出手段171〜1
73のいずれかの操作片171a〜173aのいずれか
を操作し、昇降体125の鉛直方向の昇降位置を検出す
ることができる。第1昇降位置検出手段171は、成型
ツール103の上限を検出し、第2昇降位置検出手段1
72は、成型ツール103の押端、すなわち成型ツール
103が金属屑104を所定の形状に圧縮することがで
きる位置を検出し、第3昇降位置検出手段173は、成
型ツール103の下限を検出する。第1〜第3昇降位置
検出手段171〜173の高さ位置を示すために、図5
には操作棒170および各昇降位置検出手段171〜1
73を実際と異なる位置に仮想的に示す。
【0049】各第1シリンダ122a,122bは、各
ガイドポスト119a,119bが並ぶ方向と直交する
方向に並んで、各ピストン棒126a,126bを下方
に臨ませて配置し、ボルトによって支持体121に固定
される。各ピストン棒126a,126bの先端部に
は、連結片140a,140bが螺着され、この連結片
141a,140bを昇降体125の各延出突部150
a,150bにボルトによって固定して、各ピストン棒
126a,126bが昇降体125に固定される。第2
シリンダ123は、各ガイドポスト119a,119b
間の中央位置かつ各第1シリンダ122a,122b間
の中央位置に、ラム127を下方に臨ませて配置し、ボ
ルトによって支持体121に固定される。ラム127
は、先端部に周方向に延びる嵌合溝141が形成されて
おり、嵌合溝141に固定部材142を嵌着し、この固
定部材142を昇降体125の中央突部149にボルト
によって固定して、ラム127が昇降体125に固定さ
れる。
【0050】成型ツール103は、基端部が昇降体12
5に固定される軸部151と、軸部151の遊端部に着
脱可能に固定される押圧部152とを有する。軸部15
1は、基端部に基端に向かうにつれて大径となる複数の
段差を有する。この軸部151は、その軸線を鉛直にし
て配置され、基端部を昇降体125の下方から底板部1
47を貫いて中央突部149にボルトによって固定さ
れ、さらに抜止部材153が底板部147に固定されて
抜止め補強されている。
【0051】押圧部152は、円柱状であり、軸部15
1の遊端部付近よりも僅かに大径である。この押圧部1
52は、軸部151の遊端部に螺着されるねじ棒154
に軸部151とは反対側から螺着することによって、軸
部151に固定される。軸部151および押圧部152
には、周方向に間隔をあけた複数の掛合孔155,15
6がそれぞれ形成されており、これらの掛合孔155,
156に選択的に治具を掛合して、押圧部152を軸部
151に対して軸部151の軸線まわりに回動させて、
押圧部152を軸部151にしっかりと固定することが
できる。本形態において、成型ツール103は中実であ
るけれども、中空に構成することも可能である。
【0052】昇降体125の前記第4ステーションS4
に配置される外枠体102の上方に位置する部分には、
底板部147に補強ブロック157が固定されている。
この補強ブロック157および底板部147に前記打抜
ツール111が固定されている。打抜ツール111は、
基端部が昇降体125に固定される軸部158と、軸部
158の遊端部に着脱可能に固定される押圧部159と
を有する。軸部158は、その軸線を鉛直にして配置さ
れ、基端部が昇降体125にボルトによって固定されて
いる。押圧部159は、円柱状であり、軸部158の遊
端部付近よりも僅かに大径である。この押圧部158
は、成型ツール103の場合と同様にして、軸部159
に固定されるので、詳しい説明は省略する。このような
打抜ツール111は、その軸線が第4ステーションS4
に配置された外枠体102の軸線の延長線上に一致する
ように配置されている。
【0053】各ガイドポスト119a,119bの各案
内部135a.135bには、成型ツール103を、第
3ステーションS3に配置された外枠体102内に案内
するための案内体160が固定されている。案内体16
0は、大略的にS字状でありかついわば眼鏡形あって、
各ガイドポスト119a,119bに固定される略八角
形状の固定部161a,161bが連結部162によっ
て連結されている。各ガイドポスト119a,119b
の各案内部135a,135bには、その案内部135
a,135bの残余の部分よりも小径の固定溝部163
a,163bが形成されており、案内体160は、各固
定部161a,161bに各ガイドポスト119a,1
19bの各固定溝部163a,163bが嵌まり込ん
で、各外枠体102よりも僅かに上方で固定される。
【0054】案内体160の連結部162には、第1ス
テーションS1に配置される外枠体102に臨んで、案
内孔164が形成されており、この案内孔164によっ
て成型ツール103が外枠体102内に案内される。さ
らに、連結部162には、案内孔164に対して対称に
透孔165が形成され、各透孔165間にわたって延び
る案内溝166が形成される。
【0055】前記基板101には、第4ステーションS
4に配置される外枠体102に臨んで成型物110が通
過可能な搬出孔168が形成され、この搬出孔168の
上方に打抜ツール111が設けられている。前記第1搬
送手段109は、その始端部を基板101の搬出孔16
7の下方に配置し、第4ステーションS4に対して第2
ステーションS2とは反対側に延びて設けられている。
形成された成型物110は、排出孔167を介して基板
101の下方に打抜かれ、仮想線174で示すように第
1搬出手段109上に投下されて搬出される。
【0056】このように、各外枠体102は、基板10
1上のターンテーブル108に設けられ、回転駆動手段
118によってターンテーブル108を、各外枠体10
2が各ステーションS1〜S4に配置される停止位置毎
に間欠的に回転させて、各外枠体102を移動させるこ
とができるので、第1ステーションS1で金属屑104
を投入し、第3ステーションS3に移動させて圧縮し、
さらに第4ステーションS4に移動させて成型物110
を打ち抜いて搬出することができる。しかも外枠体10
2は、ターンテーブルの周方向に等間隔に4つ設けられ
ており、1つの外枠体102を第1〜第4ステーション
S1〜S4のいずれかに配置すると、残余の各外枠体1
02が第1〜第4ステーションS1〜S4の残余の位置
にそれぞれ配置される。
【0057】これによって、第1ステーションS1で金
属屑104を1つの外枠体102に投入しながら、第3
ステーションS3で他の外枠体102内の金属屑104
を圧縮成型するとともに、第4ステーションS4で成型
物110を打抜いて搬出することができる。したがっ
て、金属屑104の投入工程と、金属屑104の圧縮工
程と、成型物110の打抜工程とを、1つ外枠体102
を用いて順次的に行う場合と比較して、各工程の無駄な
待期時間を省くことができ、効率よく圧縮成型すること
ができる。しかも、ターンテーブルを用いることによっ
て、待期中となる外枠体を少なくし、さらに外枠体を小
形の構成で移動させることができ、したがって構成の大
形化を防ぐことができる。
【0058】図7は、図5の第3および第4ステーショ
ンS3,S4に配置される外枠体102付近を拡大して
示す断面図である。前記外枠体102は、基板101か
ら隙間Δd=2mmをあけて設けられる内筒体180と
外筒体181とから成る。内筒体180は、直円筒状で
あり、上端部の内周部分182が丸みをつけて面取りさ
れているとともに、下部にφ5mm径の複数の第1排油
孔183が形成されている。各第1排油孔183は、内
周面から外周面に貫通して形成され、周方向に等間隔毎
に複数個、本形態において12個の並びで、上下に間隔
をあけて複数列、本形態において3列形成されている。
上側2列の各第1排油孔183は、周方向に関して同一
の位置に軸方向に並んで配置されている。最下段列の各
第1排油孔183は、周方向に関して、上2列の周方向
に隣接する2つの各第1排油孔183間に配置されてい
る。
【0059】外筒体181は、略直円筒状であって、内
周面は直円筒状である。この外筒体181の下部には、
半径方向外方に突出し、周方向全周にわたって延びる突
条184が形成されるとともに、突条よりも下方にφ8
mm径の複数の第2排油孔185が形成されている。各
第2排油孔185は、内周面から外周面に貫通して形成
され、内筒体180の各第1排油孔183と同様に配置
されている。また、外筒体181の下部には、外周部に
外筒体181の軸線方向に延びる略長楕円状の複数個、
本形態において12個の排油溝186が、周方向に等間
隔毎に形成されている。上側2列の各第2排油孔185
は、各排油溝186に臨んで開口している。また、外筒
体181の上部の外周面は、残余の部分よりも小径に形
成されている。
【0060】外筒体181に内筒体180が、各第1排
油孔183と各第2排油孔185とを連通させて、締ま
りばめの状態で嵌着される。内筒体180の内周面によ
って外枠体102の内周面が構成され、内筒体180の
内径を50〜200mmφに選ぶことによって、外枠体
102の内径D1が50〜200mmφに選ばれる。こ
の外枠体102は、その下部を上方から、ターンテーブ
ル108に形成される取付孔187に挿通して、突条1
84をターンテーブル108の上面に係止するとともに
基板101上に載置される。この状態で、断面形状が大
略的にL字状である環状の抜止部材188を、外枠体1
02の外側に上方から嵌着し、その抜止部材188をタ
ーンテーブル108にボルトによって固定する。抜止部
材188は、突条184と係合する係合部189を有し
ており、この係合部188を突条184に上方から係合
した状態で、抜止部材188を固定して、外枠体102
がターンテーブル108に固定される。
【0061】ターンテーブル108は、基板101との
間に隙間189をあけて設けられており、外枠体102
がターンテーブル108に固定された状態で、最下段列
の各第2排油孔185および各排油溝186の下部が隙
間189に臨んで開口している。また、成型ツール10
3の押圧部152の外径は、外枠体102の内径D1よ
りも僅かにたとえば1mm小さく選ばれ、成型ツール1
03が外枠体内に挿入された状態で、外枠体102の内
周面と押圧部152の外周面との間に隙間ΔLが形成さ
れる。
【0062】このように、各外枠体102の下部に、第
1排油孔183および第2排油孔185が形成されると
ともに、成型ツール103が外枠体102内に挿入され
た状態で、成型ツール103と外枠体102との間に僅
かな隙間ΔLが形成される。各排油孔183,185お
よび各隙間Δd,ΔLは、金属屑104を通さずに油分
および水分を導くことができる。したがって、油分およ
び水分を第1および第2排油孔183,185ならびに
各隙間Δd,ΔLを介して導くことができるので、金属
屑104を圧縮する際に搾り出される油分および水分を
導いて、圧縮成型と同時に油分および水分の一部を金属
屑か除去することができ、後続の加熱室での処理の負担
を軽減することができる。また、内筒体180の上端部
の内周部分182を面取りすることによって、成型ツー
ル103の挿入を助けることができる。
【0063】各外枠体102の上方には共通の固定板1
90が設けられ、各外枠体102は円形状の固定板19
0にボルトによってそれぞれ固定されている。各外枠体
102を共通の固定板190に固定することによって、
各外枠体102の上端部が相互に連結され、各外枠体1
02の上端部のターンテーブル108に対する変位を互
いに抑制することができる。この固定板190には、外
枠体108に臨む部分には、成型ツール103および打
抜ツール111の外枠体102内への挿入に支障を来さ
ないように透孔が形成されている。
【0064】前記案内体160は固定板190上に配置
され、各外枠体102は、固定板190が案内体160
に案内されて、案内体160の下方でスムーズに移動さ
れる。この案内体160の案内孔164は、その内周面
が環状の案内スリーブ191によって構成される。この
案内スリーブ191は、断面形状がL字状であり、ボル
トによって固定されている。この案内スリーブ191
は、着脱可能であり、成型ツール103を繰り返し案内
して摩耗した場合に交換することができる。
【0065】案内体160は、成型ツール103が、上
限位置にある状態で、案内体160の案内溝166内に
深さL3だけ嵌まり込んだ状態となるように、設けられ
ている。このように成型ツール103および案内体16
0の位置関係を設定することによって、成型ツール10
3の下方に、作業者の手などが不所望に容易に入り込ん
でしまうことがない。また、成型ツール103の下面と
打抜ツール113の下面との鉛直方向の間隔L4は、成
型物110の厚みHよりも大きく選ばれている。これに
よって、成型物110を確実に搬出孔168から下方へ
打ち抜くことができる。
【0066】図8は、回転駆動手段118を示す断面図
である。回転駆動手段118は、前記油圧モータ128
と、油圧モータ128の回転力をターンテーブル108
に伝達する伝達手段193とを含んで構成される。前記
基台117には、上部に基板101が固定されるハウジ
ング192が固定されており、そのハウジング192に
伝達手段193が収納されている。油圧モータ128
は、減速機を備えるモータであり、ハウジング192に
固定され、その出力軸194を水平にハウジング192
内に突出している。
【0067】伝達手段193は、基本的に水平な回転軸
線まわりに回転自在に設けられる主動軸195と、鉛直
な回転軸線まわりに回転自在に設けられる従動軸196
とを有する。主動軸195は、ハウジング192内に設
けられ、油圧モータ128の出力軸194に連結されて
いる。この主動軸195には、主動傘歯車197が固定
されている。従動軸196は、その上端部をハウジング
192から上方に突出させて設けられ、その上端部にタ
ーンテーブル108がボルトによって固定されている。
この従動軸196には、ハウジング192内で、前記主
動傘歯車197と噛合する従動傘歯車198が固定され
ている。油圧モータ128の水平軸線まわりの回転力
は、出力軸194から主動軸195に伝達され、主動お
よび従動傘歯車197,198によって鉛直軸線まわり
の回転力に変換されて従動軸196に伝達され、最終的
に鉛直軸線L1まわりの回転力としてターンテーブル1
08に伝達される。このような、回転駆動手段118に
よって、ターンテーブル108が、図6に矢符Bで示す
ように上方から見て時計まわりに、各外枠体102が第
1ステーションS1から第2および第3ステーションS
2,S3を経て第4ステーションS4へ至り、再び第1
ステーションS1に戻る方向に回転駆動される。
【0068】図9は回転阻止手段115付近を拡大して
示す平面図であり、図10は図9の切断面線X−Xから
見た断面図である。図9および図10においては、図解
を容易にするために、ターンテーブル108の回転阻止
および位置決めに必要な主要部分だけを示す。前記回転
阻止手段115は、ターンテーブル108の下面に固定
される位置決めブロック200と、ターンテーブル10
8の回転軸線L1に垂直な方向に移動可能に設けられる
位置決めピン201と、位置決めピン201を駆動する
ピン駆動手段202とを有する。
【0069】位置決めブロック200は、複数個、本形
態において4個設けられ、ターンテーブル108の各外
枠体102が設けられるている部位の外周部分に、ボル
トによって固定されている。すわわち、各位置決めブロ
ック200は、各外枠体102にそれぞれ対応して設け
られている。各位置決めブロック200には、ターンテ
ーブル108の半径方向外方に向けて拡開して開口す
る、水平断面の形状が略V字状の位置決め孔203が形
成されている。
【0070】基台117には、位置決めピン201を収
納可能なハウジング204が、取付部材167を介して
固定されている。このハウジング204は、位置決めブ
ロック200が設けられる高さ位置に、第2ステーショ
ンS2に関して、ターンテーブル108の半径方向外方
に配置されている。このハウジング204内に、位置決
めピン201が、ハウジング204からターンテーブル
108の半径方向内方に向けて突出可能に収納されてい
る。位置決めピン201の先端部205は、先端に向け
て先細となる、水平断面が略V字状に形成されており、
位置決めブロック200の位置決め孔204に嵌合する
ことができる。
【0071】ピン駆動手段202は、油圧複動シリンダ
によって実現され、油圧ユニット124から作動油が供
給されて駆動される。このピン駆動手段202は、ハウ
ジング204のターンテーブル108とは反対側に、そ
のピストン棒206をターンテーブル108の半径方向
に伸縮自在に配置して固定されている。このピストン棒
206には、位置決めピン201の後端部が固定され、
ピストン棒206を伸縮させることによって位置決めピ
ン201を、ターンテーブル108の半径方向に移動さ
せて、ハウジング204から出没させることができる。
【0072】各外枠体102のうちのいずれか1つが第
2ステーションS2に配置されたとき、すなわち各外枠
体102が第1〜第4ステーションS1〜S4にそれぞ
れ配置されたとき、第2ステーションS2に配置された
外枠体102に対応する位置決めブロック200は、位
置決めピン201に対向する。この状態で、位置決めピ
ン201をピン駆動手段202によって、ハウジング2
04から部分的に突出させることによって、位置決めピ
ン201の先端部205を、位置決めブロック200の
位置決め孔203に嵌入し、ターンテーブル108を所
望の角度位置に位置決めしてターンテーブル108の回
転を阻止することができる。
【0073】図11は図9の切断面線XI−XIから見
て示す断面図であり、図12は図9の切断面線XII−
XIIから見て示す断面図である。ここで図9をも参照
して、成型装置100は、ターンテーブル108の角度
位置を検出する検出手段210をも備えている。検出手
段210は、ターンテーブル108に固定される第1被
検出片211および第2被検出片212と、第1被検出
片211を検出する第1検出器213および第2被検出
片212を検出する第2検出器214とを有する。
【0074】第1および第2被検出片211,212
は、それぞれ複数、本形態において4つ設けられる。各
第1および第2被検出片211,212は、たとえば鋼
鉄などの強磁性材料からそれぞれ成り、ターンテーブル
108上に、そのターンテーブル108の外周部にそれ
ぞれ固定されている。各第1被検出片211は、各外枠
体102から前記軸線L1を中心に角度θ2だけずれた
位置にそれぞれ配置されている。各第2被検出片212
は、各外枠体102から前記軸線L1を中心に角度θ3
だけずれ、かつ各第1被検出片211から上方に高さh
だけずれた位置にそれぞれ配置されている。
【0075】第1および第2検出器213,214は、
近接スイッチによって実現され、第1および第2被検出
片211,212の移動経路に臨んでそれぞれ配置さ
れ、取付部材167から延出した取付片215に固定さ
れている。第1および第2検出器213,214は、各
位置決めブロック200のうちのいずれか1つが位置決
めピン201に臨んだときに、その位置決めブロック2
00に対応した各第2被検出片212のうちのいずれか
1つに対して、ターンテーブル108の回転方向B上流
側に前記軸線L1まわりに角度θ4だけずれた位置に設
けられている。
【0076】このような検出手段210を用いることに
よって、ターンテーブル108を回転させる際に、回転
初期の段階においては高速で回転させて時間短縮を図
り、第1検出器213によって第1被検出片211を検
出した後、ターンテーブル108の回転速度を低下さ
せ、第2検出器214によって第2被検出片212を検
出した時点で、ターンテーブル108を所望の角度位置
付近で停止させることができる。ここで、前記角度θ4
のずれは、回転駆動手段118によってターンテーブル
108を回転駆動した後に停止させる際に、惰性で少し
回転することが考慮されている。この状態で、前記位置
決めピン201を位置決めブロック200の位置決め孔
203に嵌入し、ターンテーブル108を前記停止位置
で回転阻止して固定することができる。
【0077】図13は、前記サークルフィーダ106の
一部を切欠いて示す斜視図である。サークルフィーダ1
06は、有底筒状のケーシング220と、中央回転羽根
221と、外周回転羽根222とを有する。ケーシング
220は、円板状の底盤223と、底盤223の外周部
から上方に立上がる外筒部224と、外筒部224の内
側に設けられる内筒部225とから成る。外筒部224
は、断面形状が大略的に逆L字状であり、上端部半径方
向内方に向けて屈曲している。内筒部225は、外筒部
224の上端部に連結されて下方に立下がって設けら
れ、その下端部は底盤223から上方に間隔をあけて配
置されている。
【0078】中央回転羽根221は十字状に形成され、
先端部がケーシング220の外周付近まで延出してい
る。外周回転羽根222は複数設けられ、外筒部224
と内筒部225との間に設けられる外周回転リング22
6に周方向に間隔をあけ、かつ外周回転リング226か
らケーシング220の中央に向かって延出して形成され
ている。
【0079】ケーシング220の下方には、減速機を備
えるモータ227が設けられており、このモータ227
によって中央回転羽根221および外周回転羽根222
に形成される外周回転リング226が回転駆動され、ケ
ーシング220内に収容された金属屑104が底盤22
3に形成された送出口130から下方に送出される。
【0080】また外筒部224と内筒部225との間に
は、流量調節ハンドル230によって上下に変位可能な
流量調節リング231が設けられている。送出口130
は、流量調節リング231よりも外方側に形成されてお
り、流量調節リング231の高さ位置を調節して流量調
節リング231の下端部と底盤223との間隔を調節す
ることによって送出口130に導かれる金属屑104の
量を調節することができる。
【0081】図14は、前記電磁フィーダ107を示す
正面図である。電磁フィーダ107は、金属くずを輸送
するトラフ235と、架台129に固定された載置台2
36上に載置される固定部237とが、板ばね238に
よって連結されている。固定部237には、電磁石23
9固定されており、トラフ側には、その板ばね238の
ばね力に抗して、電磁石239によって磁気吸引あるい
は磁気排斥される可動片241が固定されている。電磁
石239に通電することによって、電磁石239の磁気
吸引力あるいは磁気排斥力と、板ばね238ばね力によ
って、トラフ235を振動させることができる。この振
動によって、サークルフィーダ106から送出された金
属屑104を、トラフ235によって輸送して、送出口
132から送出することができる。
【0082】材料切出ホッパ105内の金属屑104
は、図13に示すサークルフィーダ106によって送出
され、電磁フィーダ107によって外枠体102に供給
されるので、金属屑104の外枠体102への供給を自
動制御かすることが可能となり、かつ、サークルフィー
ダ106および電磁フィーダ107を制御することによ
って、外枠体102に所定の一定量の金属屑102を供
給することができる。したがって、形成される成型物1
10の厚みtを、一定にすることができる。
【0083】図15は、第2搬出手段245および成型
物台車246を示す正面図である。前記床116には、
前記基台117に隣接して一対のレール247a,24
7bが設けられており、成型装置100には、各レール
247a,247bに案内されて移動する成型物台車2
5が設けられている。前記各レール247a,247b
は第1搬出手段109の延びる方向に対して垂直な方向
に延びており、その第1搬出手段109の延びる方向に
対して垂直な方向に成型物台車25が移動自在に設けら
れている。成型物台車25の下部には成型物台車25を
駆動する台車駆動手段248が設けられており、この台
車駆動手段248によって成型物台車25が各レール2
47a,247bに沿って移動することができる。この
ような成型物台車25上に、成型物110が投入される
バケット24が乗載されている。
【0084】前記第1搬出手段109は、ベルトコンベ
アによって実現され、搬送ベルト320がモータ321
によって駆動される。この第1搬出手段109の終端部
109aは成型物台車25に乗載されたバケット24
を、図16に示すような6つのエリアx1〜x6に分け
た場合、ターンテーブル108寄りのエリアx1,x
4,x5上に臨んで配置されている。第1搬出手段10
9の下方には、バケット24の移動経路の上方に第2搬
出手段245が設けられている。第2搬出手段245
は、ベルトコンベアによって実現され、搬送ベルト32
2がモータ323によって駆動される。この第2搬出手
段245は、第1搬出手段109の延びる方向と同一の
方向に延びて設けられており、すなわち成型物台車25
の移動方向と交差する方向に延びている。さらに、第2
搬出手段245は、その第2搬出手段245の延びる方
向に、取付台249に案内されて移動自在に設けられて
いる。
【0085】取付台249には、空気圧複動シリンダに
よって実現される進出/退避駆動手段250が設けられ
ている。この進出/退避駆動手段250は、そのピスト
ン棒251が第2搬出手段245に連結されており、第
2搬出手段245を、その終端部245aが第1搬出手
段109の下方に配置された図に実線で示す退避位置2
52と、終端部245aが第1搬出手段109の終端部
109aからバケット24のターンテーブル108とは
離反する側のエリアx2,x3,x6上に臨むように進
出した進出位置253との間で、進出/退避させること
ができる。このような第1および第2搬出手段109,
245と、成型物台車25を設けることによって、成型
物110をバケット24に、前記エリアx1〜x6に順
次投入することができ、その収納空間内に分散させて、
偏ることなく投入することができる。したがって、成型
物110が投入されたバケット24を加熱室に挿入して
加熱する際に、バケット24内の成型物110を、エリ
アに関係なく均一に加熱することができる。上記の各エ
リアx1〜x6の投入順は、図16に示す順に限るもの
ではなく、他の順序でもよく、また、各成型物110
は、バケット24内ではねたり、転がったりする場合が
あり、これを考慮して各エリアx1〜x6毎の投入個数
を変えて、バケット24内の成型物110の層厚を均一
にするようにしてもよい。
【0086】図17は、搬出確認手段114を示す平面
図である。搬出確認手段114は、基本的に被検出部2
55を有する可動片256と、可動片256の被検出部
255を検出する第3検出器257とを有する。第1搬
出手段109の始端部109bの幅方向一方側には取付
板258が固定されており、この取付板258に、可動
片256が、その軸部264で鉛直軸線まわりに角変位
自在に設けられている。可動片256は、大略的にL字
状であり、第1搬出手段109の搬送ベルト259上に
延出する操作部260を有し、操作部260と反対側の
端部に強磁性材料から成る被検出部255が設けられて
いる。可動片256は、矢符Cで示すよに、操作部26
0を搬送ベルト259上に延出させる方向に、引張コイ
ルばね261によって付勢されている。
【0087】第1搬出手段109の幅方向他方側には、
可動片256の操作部260と対向する位置に案内部材
262が設けられており、この案内部材262は、操作
部260が第1搬出手段109上に最も延出した状態で
操作部260と案内部材262との間隔L2が成型物1
10の外径tより小さくなるように設けられている。こ
れによって、成型物110が、第1搬出手段109の搬
送ベルト320によって搬送されて、操作部260と案
内部材262との間を通過する際に、可動片256を前
記引張りコイルバネ261のばね力に抗して角変位させ
る。第3検出器257は、近接スイッチによって実現さ
れ、この第3検出器257は可動片256が、前記成型
物110の通過によって角変位されたときにだけ被検出
部255に臨む位置に設けられており、成型物110が
操作部260と案内部材262との間を通過することに
よって、第3検出器257が被検出部255を検出し
て、成型物110が搬出されたことを確認する。このよ
うに搬出確認することによって、バケット24の各エリ
アx1〜x6にそれぞれ何個の成型物110を投入した
か認識することができ、バケット24内に成型物110
を均一に投入することができる。
【0088】図18は、成型装置100の油圧系統を示
す回路図である。成型装置100には、各第1シリンダ
122a,122bおよび第2シリンダ123などに作
動油を供給する油圧源を構成するタンク276およびポ
ンプ272が設けられている。ポンプ272は、モータ
269によって駆動されてタンク276から作動油を汲
上げる。このポンプ272の吐出口272aには、第1
供給管路271が接続されている。
【0089】各第1シリンダ122a,122bのヘッ
ド側油圧室に連通する下降用圧力ポート270a,27
0bには、各第1案内管路268a,268bが接続さ
れており、各第1案内管路268a,268bは、接続
点267で、共に第2案内管路266に接続されてい
る。各第1シリンダ122a,122bのピストン側油
圧室に連通する上昇用圧力ポート274a,274b
は、各第3案内管路330a,330bが接続されてお
り、各第3案内管路330a,330bは、接続点33
1で第4案内管路332に共に接続されている。前記第
1供給管路271は、昇降切換弁273において、第2
および第4案内管路266,332選択的に接続され
る。
【0090】第1案内管路268には、第1シリンダ1
22aの下降用圧力ポート270aと接続点267との
間の接続点282から分岐する、第5案内管路278が
接続されており、この第5案内管路278は、第2シリ
ンダ123の圧力ポート279に接続されている。第5
案内管路278には、シーケンス弁280が介在されて
いる。このシーケンス弁280は、各第1案内管路26
8a,268bおよび第2案内管路266内の作動油の
圧力が210kgf/cm2 以上になると流路を開く。
【0091】昇降切換弁273は、電磁式の4ポート3
位置切換弁であり、図示しない制御手段から信号が供給
されて切換えられる。昇降切換弁273が、第1位置2
73aに切換えられたときには、第4案内管路332が
第1供給管路271と連通し、ポンプ272によってタ
ンク276から汲み上げられた作動油が各第1シリンダ
122a,122bの上昇用圧力ポート274a,27
4bに供給されて昇降体125が上昇される。このと
き、第2案内管路266はタンク276に連通する第1
戻り管路277に接続され、各第1シリンダ122a,
122bのヘッド側油圧室内の作動油および第2シリン
ダ123の油圧室内の作動油は第1戻り管路277を介
してタンク276に導かれる。このとき、第2シリンダ
123からの作動油は、シーケンス弁280を迂回する
管路335を介して戻る。
【0092】昇降切換弁273が、第2位置273bに
切換えられると、第2および第4案内管路266,33
2が連通して、中立となる。昇降切換弁273が第3位
置273cに切換えられると、第2案内管路266が第
1供給管路271と連通して、ポンプ272から作動油
が第2案内管路266に供給され、各第1シリンダ12
2a,122bの下降用圧力ポート270a,270b
に供給されて、昇降体125が下降される。
【0093】各第1および第2案内管路267a,26
7b;266内の作動油の圧力が210kgf/cm2
未満のときには、シーケンス弁280が閉じているの
で、作動油は各第1シリンダ122a,122bにだけ
供給されて、昇降体125は高速、たとえば速度V1=
56mm/秒で下降される。このとき第2シリンダ12
3の油圧室内が負圧にならないように、圧力ポート27
9には、アキュムレータによって実現される油補給装置
281から作動油が補給される。各第1および第2案内
管路267a,267b;266内の作動油の圧力が2
10kgf/cm2 以上になると、シーケンス弁280
が開となり、各第1シリンダ122a,122bおよび
第2シリンダ123に供給され、受圧面積を大きくして
大きな力でゆっくりと、たとえば速度V2=10mm/
秒で昇降体125を下降させる。
【0094】これによって、大きな圧縮力を必要としな
い圧縮初期には、高速で昇降体125すなわち成型ツー
ル103を下降させて時間短縮を図り、大きな圧縮力を
必要とする圧縮後期には、大きな力を得て金属屑104
を圧縮することができる。この昇降体125の下降時に
は、第4案内管路332は第1戻り管路277と連通し
ており、各第1シリンダ122a,122bのピストン
側圧力室内の作動油はタンク276に導かれる。
【0095】また、第4案内管路332には、パイロッ
トチェック弁336およびカウンターバランス弁337
が介在されており、中立時のおける昇降体125および
各シリンダ122a,122b;123などの自重によ
る昇降体125の降下を防止するとともに、昇降体12
5の下降時の速度制限をしている。さらに、第4案内管
路332には、カウンターバランス弁337と接続点3
31との間から分岐してリリーフ管路283設けられ、
リリーフ弁284が介在されている。このリリーフ弁2
84は第4案内管路332内の作動油の圧力が230k
gf/cm2 以上になると開くように設定されており、
カウンターバランス弁337の故障などによって、各第
3および第4案内管路330a,330b;332内の
作動油のタンク276への戻り流路が遮断されてしま
い、その圧力が230kgf/cm2 以上になると、リ
リーフ弁284が開いて作動油をタンク276に逃がす
ことができる。
【0096】さらに、第5案内管路278から、接続点
282とシーケンス弁280との間から分岐して、圧抜
き管路315が設けられており、圧抜き弁316を介し
てタンク276に接続されている。圧抜き弁316は、
電磁式の3ポート2位置切換弁であり、前記制御手段か
らの信号によって切換られる。圧抜き弁316が、第1
位置316aに切換えられたときには、圧抜き管路31
5が開放されて、各第1シリンダ122a,122bの
ヘッド側油圧室に連通する管路内の作動油が圧抜き管路
315を介してタンク276に導かれる。圧抜き弁31
6が、第2位置316bに切換えられたときには、圧抜
き管路315が閉鎖される。
【0097】第1供給管路271には、ポンプ272と
昇降切換弁273との間の接続点338から分岐して第
2供給管路285が設けられる。この第4供給管路28
5は油圧モータ128の供給ポート286に接続されて
いる。第2供給管路285には、第1駆動/停止切換弁
287が介在されている。油圧モータ128の排出ポー
ト288には第2戻り管路289が接続されており、こ
の第2戻り管路289は、第1駆動/停止切換弁287
を介してタンク276に接続されている。第1駆動/停
止切換弁287は、電磁式の4ポート2位置切換弁であ
り、前記制御手段からの信号によって切り換えられる。
第1駆動/停止切換弁287が、第1位置287aに切
換えられると、第2供給管路285および第2戻り管路
289が、共に開放され、ポンプ272から作動油が油
圧モータ128に供給されて駆動される。第1駆動/停
止切換弁287が第2位置287bに切換えられると、
第42給管路285および第2戻り管路289が共に遮
断され、油圧モータ128が停止される。第2供給管路
285および第2戻り管路289の油圧モータ128と
第1駆動/停止切換弁287との間には、共通のチェッ
ク弁つきの流量調整弁ユニット290が介在されてお
り、油圧モータ128に供給される作動油の供給量を調
節して油圧モータ128の回転速度を調節することがで
きる。
【0098】また、第2供給管路285からポンプ27
2と第1駆動/停止切換弁287との間で分岐し、第1
駆動/停止切換弁287と油圧モータ128との間で再
び第2供給管路285に接続される、第3供給管路29
2が設けられている。この第3供給管路292には、第
2駆動/停止切換弁293が介在されている。また、第
2戻り管路289から油圧モータ128と第1駆動/停
止切換弁287との間で分岐し、第1駆動/停止切換弁
287とタンク276との間で再び第2戻り管路289
に接続される、第3戻り管路294が設けられる。この
第3戻り管路294には、前記第2駆動/停止切換弁2
93が介在されている。第2駆動/停止切換弁293
は、第1駆動/停止切換弁287と同様の構成および動
作を有しているので、同様にa,bの添え字を付して説
明は省略する。第3供給管路292および第3戻り管路
294には、前記流量調整弁ユニット290と同様の流
量調整弁ユニット295が介在されており、流量調整弁
ユニット295は前記流量調整弁ユニット290よりも
大きい流量に制御されている。
【0099】さらに第2供給管路285から第3供給管
路292の接続点297とポンプ272との間で分岐し
て、流量調整弁ユニット295と接続点296との間で
第5供給管路292に再び接続される、第4供給管路2
99が設けられている。この第4供給管路299には、
第3駆動/停止切換弁300が介在されている。さらに
第3戻り管路294から接続点291と流量調整弁ユニ
ット295との間で分岐して、第2駆動/停止切換弁2
93と接続点298との間で再び第3戻り管路294に
接続される、第4戻り管路301が設けられている。こ
の第4戻り管路301には、前記第3駆動/停止切換弁
300が介在されている。また、第4供給管路299お
よび第4戻り管路301には、第3駆動/停止切換弁3
00と油圧モータ128との間に、I.B.コントロー
ル弁などと呼ばれる流量調整弁ユニット302が介在さ
れている。また油圧モータ128には第6案内管路30
4が設けられ、このリーク管路304は流量調整弁ユニ
ット302に接続されている。
【0100】第3駆動/停止切換弁300は、電磁式の
4ポート2位置切換弁であり、前記制御手段からの信号
が与えられて切換えられる。第3駆動/停止切換弁30
0を第1位置300aに切換えると、流量制御弁ユニッ
ト302も作用して、ポンプ272からの作動油が、第
4供給管路299および第6案内管路304を介して、
油圧モータ286に供給され、油圧モータ128が中立
状態に保たれる。これによって、油圧モータ128にお
いて漏れた作動油を回収させることができる。したがっ
て、ターンテーブル108が、外力をうけて回転した場
合に、その回転を油圧モータ128が回転することによ
って許容することができる。また、流量制御弁ユニット
302は、第6案内管路304を介して、油圧モータ1
28回転中に漏れた作動油を回収すことができる。制御
手段によって、第1〜第3駆動/停止切換弁287,2
93,300を選択的に切換えることによって、ターン
テーブル108の回転速度を選択して回転駆動すること
ができる。
【0101】さらに、第2供給管路285から、第1〜
第3駆動/停止切換弁287,293,300とポンプ
272との間で分岐して、第5供給管路306が設けら
れている。この第5供給管路306は、前記ピン駆動手
段202のヘッド側圧力ポート307に接続される第7
案内管路308と、ピストン側圧力ポート309に接続
される第8案内管路310のいずれかに、伸縮切換弁3
11によって切換可能に接続されている。伸縮切換弁3
11は、電磁式の4ポート2位置切換弁であり、前記制
御手段から信号が与えられて切換えられる。伸縮切換弁
311が、第1位置311aに切換えられたときには、
第5供給管路306が、第7案内管路308に接続され
て、ポンプ272からの作動油が、ヘッド側圧力ポート
307からピン駆動手段202のヘッド側油圧室に供給
される。このとき第8案内管路310は、タンク276
に接続される第5戻り管路312に接続されており、ピ
ストン棒206が伸長されて、位置決めピン201が位
置決め孔203に嵌入される。伸縮切換弁311が、第
2位置311bに切換えられたときには、第5供給管路
306が第8案内管路310に接続されて、ポンプ27
2からの作動油が、ピストン側圧力ポート309からピ
ン駆動手段202のピストン側油圧室に供給される。こ
のとき第7案内管路308は、第5戻り管路312に接
続されており、ピストン棒206が縮退されて、位置決
めピン201が位置決め孔203から抜出される。
【0102】さらに、第1供給管路271の接続点33
8からさらに分岐して圧力調整管路317が設けられ、
圧力調整手段318を介して、タンク276に接続され
ている。圧力調整手段318は、パイロット式のリリー
フ弁340と、供給圧力切換弁341と、2つのリリー
フ弁342,343とを有する。供給圧力切換弁341
は、電磁式の4ポート3位置切換弁であり、前記制御手
段から信号が供給されて切換えられる。
【0103】この供給圧力切換弁341が第1位置34
1aに切換えられると、210kgf/cm2 の圧力で
開くリリーフ弁343の作用によって、リリーフ弁34
0の設定圧力が210kgf/cm2 となり、各供給管
路271,285,294,299,306内の作動油
の圧力が210kgf/cm2 よりも高くならないよう
にすることができる。供給圧力切換弁341が第2位置
341bに切換えられると、リリーフ弁340は、自己
のばね力だけによる設定圧となり、小さい、たとえば1
0kgf/cm2 で開くようになる。供給圧力切換弁3
41が第3位置341bに切換えられると、40kgf
/cm2 の圧力で開くリリーフ弁342の作用によっ
て、リリーフ弁340の設定圧力が400kgf/cm
2 となり、各供給管路271,285,294,29
9,306内の作動油の圧力が40kgf/cm2 より
も高くならないようにすることができる。
【0104】図19は成型装置100の運転サイクルを
示すタイミングチャートであり、図20は図19に示す
運転サイクル中の圧縮サイクルを示すタイミングチャー
トである。図19において、(a)はポンプ272の運転
状態を示し、(b)は第1搬出手段109の運転状態を示
し、(c)はサークルフィーダ106の運転状態を示し、
(d)は電磁フィーダ107の運転状態を示し、(e)は成型
ツール103の昇降位置を示し、(f)は供給圧力切換弁
341の切換動作を示し、(g)は第1駆動/停止切換弁
287の切換動作を示し、(h)は第2駆動/停止切換弁
293の切換動作を示し、(i)第3駆動/停止切換弁3
00の切換動作を示し、(j)は成型装置100の運転開
始時を0度としてターンテーブル108の角度位置を示
し、(k)は位置決めピン201の位置を示し、(m)は第3
シリンダ134の伸縮位置を示す。図20において、
(a)は昇降切換弁273の切換動作を示し、(b)はシーケ
ンス弁280の開閉動作を示し、(c)は圧抜き弁316
の切換動作を示し、(d)は各第1案内管路268a,2
68bおよび第2案内管路266内の作動油の圧力を示
し、(e)は成型ツール103の昇降速度を示す。
【0105】図18をも参照して、時刻t0で、ポンプ
272および第1搬出手段109,245が運転状態と
なる。時刻t1で圧縮サイクルが開始されて、サークル
フィーダ106および電磁フィーダ107が運転状態に
なるとともに、昇降切換弁273が第3位置に切換えら
れて、各第1シリンダ122a,122bのヘッド側油
圧室に作動油が供給され、昇降体125の下降に伴って
成型ツール103が前記速度V1で下降し始める。これ
と同時に、前記管路268a,268b;266内の作
動油の圧力が中立圧P1から徐々に上昇していく。ここ
で、中立圧P1は、各シリンダ122a,122b;1
23および各管路267a,268b;266などの構
成や配置などによって定まる値である。
【0106】時刻t1から約8.5秒後の時刻t2で、
前記管路267a,268b;266内の作動油の圧力
が210kgf/cm2 に達すると、シーケンス弁28
0が開いて、前記圧力が210kgf/cm2 に保持さ
れた状態で、各第1シリンダ122a,122bのヘッ
ド側油圧室とともに第2シリンダ123の油圧室に、ポ
ンプ272からの作動油が供給される。作動油は一定量
で供給されるので、成型ツール103が下降速度をV2
に低下して下降動作を継続する。時刻t2から約4.5
秒後の時刻t3付近で金属屑104の圧縮限界に近付く
と、成型ツール103が下降しにくくなり、作動油の一
部を、圧力調整管路317からタンク276に戻し、油
圧が210kgf/cm2 に保持された状態で、各シリ
ンダ122a,122b;123に供給される作動油が
少なくなることによって、昇降速度が徐々に低下し始め
る。
【0107】時刻t3から約4秒後の時刻t4付近で成
型ツール103が下降しなくなってから約4秒間、その
状態で保持し、時刻t5で圧縮が完了されると、昇降切
換弁273が第2位置273bに切換えられるととも
に、圧抜き弁316が第1位置316aに切換られ、作
動油が逃がされて圧抜き、すなわち圧力が低下され、こ
れによって、シーケンス弁280が閉じる。
【0108】時刻t5から約2秒後の時刻t6で圧抜き
が終了して、圧抜き弁316が第2位置316aに切換
えられるとともに、昇降切換弁273が第3位置273
cに切換えられて、各第1シリンダ122a,122b
のピストン側油圧室へ、作動油が供給され、成型ツール
103が速度V3で上昇される。これと同時に位置決め
ブロック200に挿入されて位置決め孔203に嵌合さ
れている位置決めピン201が、ピン駆動手段202に
よって位置決め孔203からの抜出動作開始される。
【0109】時刻t6aで図示しないリミットスイッチ
で後退端を検出して位置決めピン201の抜出が完了す
るとターンテーブル108が回転可能な状態とされ、時
刻t7でサークルフィーダ106および電磁フィーダ1
07が停止されて原料の供給が停止され、第3シリンダ
134が下降し、金属屑104を仮押しする。このと
き、押端は図示しないリミットスイッチによって検出さ
れる。時刻t8で成型ツール103が上端まで上昇する
と、昇降切換弁273が第2位置273bに切換えられ
て、成型ツール103の上昇が停止される。これと同時
に、圧力調整手段318の供給圧力切換弁341が第3
位置341cに切換えられて、作動油の圧力が低圧、前
述のように40kgf/cm2 に引換えられるととも
に、第1および第2駆動/停止切換弁287,293が
第1位置287a,293aに切換えられて、油圧モー
タ128が回転駆動され、ターンテーブル108が高速
で回転される。さらに、これと同時に金属屑104の第
3シリンダ134による仮押しが終了する。このとき、
上端は図示しないリミットスイッチによって検出され
る。
【0110】時刻t9で、前述の第1検出器213によ
って第1被検出片211が検出されると、第2駆動/停
止切換弁293が第2位置293bに切換えられて、タ
ーンテーブル108が低速で回転駆動される。時刻t1
0で、前述の第2検出器214によって第1被検出片2
12が検出されると、第1駆動/停止切換弁287が第
2位置287bに切換えられ、これと同時に第3駆動/
停止切換弁300が第1位置300aに切換えられ、油
圧モータ128が中立にされて、この状態で位置決めピ
ン201が位置決め孔203内に嵌入され、ターンテー
ブル108の角度位置が徴調整された後に固定される。
この位置決めピン201の前進端は図示しないリミット
スイッチによって検出される。時刻11で位置決めピン
201の位置決め孔203への嵌入が完了すると第3駆
動/停止切換弁300が第2位置300bに切換えら
れ、時刻t12で供給圧力切換弁341が第1位置34
1aに切換えられて、作動油の圧力が高圧に切換えられ
て、1運転サイクルが終了する。
【0111】図21は、脱油設備1を備える脱油工場2
を模式的に示す平面図である。金属屑の油分および水分
を除去する設備である脱油設備1は、基本的に、遠心分
離機3と、第1成型装置4と、第1異物除去手段5と、
第2成型装置6と、減圧脱油手段7と、油水回収手段8
とを含んで構成される。第1および第2成型装置4,6
は、上述の成型装置100と同様の構成を有するので対
応する部分には、同一の参照符を付し、説明は省略す
る。
【0112】遠心分離機3は、主として油分および水分
を含有するフラッフ状の金属屑から成る第1原料を、遠
心分離して、第1原料から油分および水分の一部を除去
する。第1成型装置4は、遠心分離機3によって油分お
よび水分の一部が除去された金属屑104を、圧縮成型
して、固形の成型物110を形成する。第1異物除去手
段5は、主として油分および水分ならびに砥粉などの粉
粒状の異物を含有するフラッフ状の金属屑から成る第2
原料を、振動させて、第2原料から前記砥粉などの異物
を除去する。第2成型装置6は、第1異物除去手段5に
よって異物が除去された金属屑104を、圧縮成型し
て、固形の成型物110を形成する。
【0113】減圧脱油手段7には、加熱室をそれぞれ備
える第1脱油炉9および第2脱油炉10が並設される。
この減圧脱油手段7は、第1および第2成型装置4,6
によって形成された各成型物110を、各脱油炉9,1
0の気密な加熱室内へ個別に挿入して、加熱室内をN2
ガスまたは不活性ガスに置換した後に、N2ガスまたは
不活性ガスを加熱しながら対流させて各成型物110を
加熱した後に、減圧下で加熱し、各成型物110内に残
存する油分および水分を除去する。すなわち、加熱室内
を減圧し、成型物110の油分および水分の沸点を降下
させて、油分および水分の気化速度を高くするととも
に、加熱することによって気化を促すようにして、成型
物110から油分および水分が除去される。油水回収手
段8は、各脱油炉9,10の加熱室内の油分および水分
の気化した蒸気が導かれ、この蒸気を各脱油炉9,10
外で冷却して油分と水分とを回収する。
【0114】また、脱油設備1には、第1原料が投入さ
れる大小の第1受入ホッパ11および第2受入ホッパ1
2と、第2原料が投入される第2原料ホッパである第3
受入ホッパ13とが設けられる。第1および第2受入ホ
ッパ11,12は並設され、第1および第2受入ホッパ
11,12と遠心分離機3との間には、第1および第2
受入ホッパ11,12に投入された第1原料を搬送して
前記遠心分離機3に供給する第1搬送装置14および第
2搬送装置15がそれぞれ設けられる。遠心分離機3と
第1成型装置3との間には、遠心分離機3によって油分
および水分が除去された金属屑を搬送して前記第1成型
装置3に供給する第2搬送手段16が設けられる。第2
搬送手段16は、遠心分離機3と第1成型装置4との間
に設けられる第1中継ホッパ17と、金属屑を遠心分離
機3から第1中継ホッパ17に搬送する第3搬送装置1
8と、金属屑を第1中継ホッパ17から第1成型装置4
に搬送する第4搬送装置19とを有する。
【0115】第3受入ホッパ13は、第1異物除去手段
5に隣接して設けられ、この第3受入れホッパ13と第
2成型装置6との間には、第3受入ホッパ13に投入さ
れ、かつ第1異物除去手段5によって異物が除去された
金属屑を搬送して前記第2成型装置6に供給する第3搬
送手段20が設けられる。第3搬送手段20は、第1中
継ホッパ17に隣接して設けられる第2中継ホッパ21
と、金属屑を第1異物除去手段5から第2中継ホッパ2
1に搬送する第5搬送装置22と、第2中継ホッパ21
から第2成型装置6に搬送する第6搬送装置23とを有
する。また、第3受入ホッパ13に隣接して、第1異物
搬送装置34と第2異物搬送装置35とを有する異物搬
送手段36が設けられ、第1異物除去手段5によって除
去された異物を異物置場85に搬送する。
【0116】減圧脱油手段7の一側方に、各脱油炉9,
10が並設される第1方向、すなわち図21の左右方向
に対して垂直な第2方向、すなわち図21の上下方向
に、前記第1および第2成型装置4,6が並設される。
各成型装置4,6と減圧脱油手段7との間には、各成型
装置4,6から搬出される各成型物が投入される通気性
を有するバケット24が乗載される複数の成型物台車2
5が設けられる。脱油工場2の床には、一対のレール2
6a,26bが第2方向に延びて敷設されており、各成
型物台車25は、各レール26a,26bに案内され
て、第2方向に移動可能に設けられている。
【0117】各脱油炉9,10の加熱室が臨む前方に
は、乗載されたバケット24を加熱室へ装入し、かつ加
熱室から排出することができるバケット搬送手段27が
設けられる。脱油工場2の床には、一対のレール28
a,28bが第1方向に延びて敷設されており、バケッ
ト搬送手段27は、各レール28a,28bに案内され
て、第1方向に移動可能に設けられる。第1脱油炉9の
各成型物台車25寄りの側方には、第1脱油炉9に隣接
してバケット24が載置されるべき受入仮置台29が設
けられる。また、第2脱油炉10の各成型物台車25と
反対の側方には、第2脱油炉10に隣接してバケット2
4が載置されるべき払出仮置台30が設けられる。前記
バケット搬送手段27は、受入仮置台29に載置された
バケット24を受取って乗載し、また、乗載しているバ
ケット24を払出仮置台30に払出して載置することが
できる。
【0118】また、払出仮置台30に隣接して、複数の
成型物置場31が設けられ、この成型物置場31に隣接
して、払出手段32が設けられている。この払出手段3
2は、減圧脱油手段7において脱油および脱水された成
型物が収容されたバケット24を傾転して、搬出用の運
搬用車両33に成型物を払い出すことができる。また、
第1および第2受入ホッパ11,12に隣接して、原料
置場37が設けられ、第1原料搬入用の運搬用車両38
によって搬入される第1原料が一時的に載置することが
できる。
【0119】さらに、脱油工場2の上部には、天井走行
クレーン(以下、「クレーン」と略記する場合がある)
39が設けられている。クレーン59は、脱油工場2の
両側壁上部に設けられた図示しないランウェイ間に架け
渡され、ランウェイに沿って走行するガーダ40と、ガ
ーダ40に沿って横行するトロリ41とを有する。トロ
リ41には、荷を吊ったり、あるいは掴んだりする吊具
が吊下され、図示しない巻上げ駆動装置によって巻上げ
および巻下げすることができる。このようなクレーン5
9は、走行、横行および巻上げならびに巻下げすること
によって、荷役、すなわち荷を移動させることができ
る。
【0120】図22は、脱油設備1の処理工程を示す系
統図である。図21をも参照して、前記第1原料は、運
搬用容器42に収納された状態で、前記第1原料搬入用
の運搬用車両38に搭載されて脱油工場2内に搬入され
る。搬入された第1原料は、クレーン59によって、運
搬用車両38から直接、または原料置場37に一時的に
載置された後に、第1および第2受入ホッパ11,12
に選択的に投入される。第1および第2受入ホッパ1
1,12に投入された第1原料は、第1および第2搬送
装置14,15によって搬送されて遠心分離機3に供給
されて、油分および水分の一部が除去される。油分およ
び水分の一部が除去された金属屑104は、第2搬送手
段16によって搬送されて第1成型装置4に供給され
て、成型物110に圧縮成型され、成型物台車25上の
バケット24に投入される。
【0121】第2原料は、第2原料搬入用の運搬用車両
43に直接搭載されて、脱油工場2内に搬入され、運搬
用車両43から直接第3受入ホッパ13に投入される。
第3受入ホッパ13に投入された第2原料は、第1異物
除去手段5によって砥粉などの異物が除去される。この
第1異物除去手段5によって除去された異物は、異物搬
送手段36によって異物置場85に搬送される。異物が
除去された金属屑104は、第3搬送手段20によって
搬送されて第2成型装置6に供給されて、成型物110
に圧縮成型され、成型物台車25上のバケット24に投
入される。
【0122】各成型装置4,6から搬出された成型物1
10が投入されたバケット24は、クレーン59によっ
て受入仮置台29に移動されて載置される。受入仮置台
29に載置されたバケット24は、バケット搬送手段2
7によって各脱油炉9,10のうちのいずれかに選択的
に挿入され、バケット24内の成型物内に残存している
油分および水分が除去される。各脱油炉9,10内での
油分および水分の除去が終了すると、バケット24は、
バケット搬送手段27によって各脱油炉9,10内から
排出され、払出仮置台30に載置される。
【0123】払出仮置台30に載置されたバケット24
は、クレーン59によって、直接、または成型物置場3
1に一時的に載置された後に、払出手段32に移動され
る。この払出手段32によって、バケット24が傾転さ
れて、成型物110が搬出用の運搬用車両33に搭載さ
れ、後続の製鋼工場などに運搬されて、金属溶湯を得る
ための主原材料として利用され、省資源化が図られる。
【0124】また、脱油設備1は、遠心分離機3に隣接
して沈殿貯留槽44を備えており、遠心分離機3および
各成型装置4,6によって除去された油分および水分
は、沈殿貯留槽44に導かれ、この沈殿貯留槽におい
て、油分および水分が比重の差を利用して分離されると
ともに、油分および水分に混入している粉粒状のまま存
在する異物などが沈殿して分離される。このようにして
回収された油分は、他の設備などにおいて、その性状に
応じて再利用され、省資源化が図られる。また、各脱油
炉9,10において除去された油分および水分は、油水
分離手段8によって回収されて油分と水分とに分離さ
れ、回収された油分は、減圧脱油手段7の燃焼用燃料と
して利用される。回収された水分は、たとえば放流可能
な状態に清浄化され、廃棄される。また、異物について
も同様の処理が行われ廃棄される。
【0125】このように、脱油設備1は、第1原料の処
理系統と第2原料の処理系統との2系統の処理系統を備
えているので、油分の含有率などの金属屑の性状に応じ
て、処理系統が選択される。たとえば、この脱油工場2
を有する製鋼所内に設けられる研削・研磨工場でステン
レス鋼板の粗研磨 ( Rough Polishing )および仕上研磨
( Finishing Polishing )によって生成され、約45〜
50重量%の油分を含有する金属屑は、第1原料として
取扱われる。この第1原料は、管理状態が良好であり、
水分を含有していない。このように多量の油分を含有す
る金属屑を第1原料として取扱うことによって、遠心分
離機3によって、油分を除去して含有量を約10重量%
にし、第1成型装置4によって圧縮成型しながらさらに
脱油、すなわち油分が除去され、油分の含有量が約7重
量%の成型物110が形成される(以下同様に、「油分
の除去」を「脱油」と記す場合がある)。この成型物1
10が第1脱油炉9で処理されてさらに含有量が約1重
量%になるまで脱油される。
【0126】油分の含有量が約1重量%となるまで脱油
することによって、前述のように製鋼工場において金属
溶湯を得るための材料として用いて加熱するときに、爆
発燃焼などの異常燃焼が起こることを防止することがで
きる。また、ここで例示した第1原料としての金属屑に
は、水分が含有されていないけれども、水分を含有して
いる金属屑であっても、同様に油分が除去され、かつ、
油分と同時に水分についても同様に除去され、最終的に
は、水分の含有量が約1重量%程度になるまで脱水、す
なわち水分が除去される(以下同様に、「水分の除去」
を「脱水」と記す場合がある)。水分の含有量が約1重
量%程度となるまで脱水することによって、前述のよう
に製鋼工場において金属溶湯を得るための材料として用
いて加熱するときに、水蒸気爆発が起こることを防止す
ることができる。
【0127】このように、含有する油分量が多い金属屑
は第1原料として取扱い、遠心分離機3によって機械的
に油分の一部を除去した後に成型物110を形成するこ
とで、後続の減圧脱油手段7の負担を少なくすることが
でき、処理効率を向上することができる。つまり、金属
屑が含有する油分量が多い場合には、遠心分離機3によ
って短時間で除去できる油分量は多くなるので、減圧脱
油手段7だけによって油分を除去する場合に比べて、時
間短縮を図ることができ、かつ低コストとなり時間的お
よび経済的な面から処理効率を向上することができる。
【0128】また、約10〜18重量%の油分を含有す
る、バフ粉およびNi(ニッケル)を多く含むHiNi
バフ粉ならびに約4重量%の油分および約10重量%の
水分を含有するセンタレス粉などの購入される金属屑、
また、他の製鋼所において発生した約5〜18重量%の
油分および約0〜10%の水分を含有する入庫される金
属屑や、約5〜18重量%の油分を含有するしばらく屋
外に堆積されていた金属屑などは、第2原料として取扱
われる。このように少量の油分および水分を含有する金
属屑を第2原料として取扱い、第2成型装置6によって
圧縮成型しながら脱油され、油分の含有量が約7重量%
程度以下の成型物が形成される。この成型物が第2脱油
炉10で処理されてさらに含有量が約1重量%になるま
で脱油される。ここで、成型物110の油分の含有率が
約7重量%以下の場合には、減圧脱油手段7によってそ
の成型物110の油分の含有率を約1%以下にまで脱油
できることが本件発明者によって確認されている。すな
わち、成型物110の含有するする油分および水分が7
重量%である場合、加熱室での脱油処理に大きな負担が
かかることなく、油分および水分の含有率を約1重量%
にすることが可能となる。これによって、後続の電気炉
などに装入する主原材料として、安全に用いることがで
きる。
【0129】第1原料と同様に、油分の含有量が約1重
量%となるまで脱油することによって、前述のように製
鋼工場において金属溶湯を得るための材料として用いて
加熱するときに、爆発などの異常燃焼が起こるを防止す
ることができる。また、含有する水分についても同様
に、油分と同時に除去され、最終的には、水分の含有量
が約1重量%程度になるまで脱水される。水分の含有量
が約1重量%程度となるまで脱水することによって、前
述のように製鋼工場において金属溶湯を得るための材料
として用いて加熱するときに、水蒸気爆発が起こること
を防止することができる。本形態では、第1原料と第2
原料とでは、原料の性状が異なるため、第1原料は第1
脱油炉9において脱油され、第2原料は第2脱油炉10
において脱油される。
【0130】このように、含有する油分量が少ない金属
屑を第2原料として取扱い、処理効率を向上することが
できる。つまり、遠心分離機3による脱油では、含有量
を約10重量%程度以下にすることが極めて困難であ
り、金属屑が含有する油分量が少ない場合には、遠心分
離3によって除去できる油分量は少ないので、減圧脱油
手段7によって除去しなければならない油分量には、遠
心分離機3によって処理するか否かでほとんど差異が生
じない。逆に、遠心分離機3によって処理することで、
無駄な時間を消費することになり、時間的および経済的
な面から処理効率を低下させてしまう。このため、遠心
分離3を介さずに成型物を形成することで、処理効率を
向上することができる。このように、異なる処理工程で
処理できる脱油設備1によって、含有する油分量が多い
か少ないかなどの金属屑の性状に応じて、金属屑を異な
る処理工程で処理することができ、処理効率を向上する
ことができる。
【0131】第2原料として例示した金属屑は、砥粉を
含有し、かつ管理状態が良くないためにたとえば細石や
釘などを含有している場合がある。このような砥粉など
の異物を含有する金属屑は第2原料として取扱い、運転
上の管理を容易にすることができる。つまり、砥粉など
の異物は、硬質の塊状で存在することが多く、また細石
や釘なども硬質の固形物であり、このためこの異物を含
有した状態で圧縮成型すると、異物が第2成型装置6に
噛み込まれるなどして、第2成型装置6が損傷したりあ
るいは運転中止になるなどの不具合を生じるおそれがあ
るが、前記異物は第1異物除去手段5によって除去され
るので、前記不具合が生じるおそれがなく、運転上の管
理を容易にすることができる。
【0132】さらに、金属屑104を図2に示すような
成型物110にして、加熱室内での不活性ガスの対流を
容易にするとともに、嵩比重を大きくし、圧縮成型しな
い状態で金属屑を各脱油炉9,10の加熱室内に装入す
る場合と比較して、減圧脱油手段7の運転サイクル毎に
多量の金属屑を装入することが可能となり、処理能力が
向上し、生産性が向上することができる。また逆に、処
理能力を低下させることなく、減圧脱油手段7を小形化
することができる。しかも、成型物の内部への熱伝達率
は、圧縮しない状態の金属屑の内部への熱伝達率よりも
高く、加熱効率が向上される。
【0133】さらに、N2ガスまたは不活性ガスに置換
した後に成型物を加熱するので、放射加熱だけでなく対
流加熱によっても加熱されるので、加熱効率が優れてい
る。その上、減圧下では、密度が小さくなるので油分お
よび水分の蒸発速度が高く、減圧脱油手段によって油分
および水分を除去するために必要とされる時間が短くて
すみ、全体の運転サイクルタイムを短縮することができ
る。
【0134】また、加熱室内の油分および水分の気化し
た蒸気は、油水回収手段8に導かれ、冷却されて回収さ
れる。したがって、回収した油分を、たとえば減圧脱油
手段7の燃焼用燃料として利用することができ、省資源
化を図ることができる。
【0135】このような脱油設備1に備えられる第1お
よび第2成型装置4,6は、中央操作室86の中央操作
盤によって、自動運転することが可能である。ここで、
自動運転とは、前記制御手段によって制御される運転を
いう。図23は、電源の入/切動作を示すフローチャー
トである。ステップa1で主幹入り、すなわち手動操作
によって電源スイッチがオンされると、ステップa2で
シーケンサ、すなわち計算機が正常であるか確認され、
正常であればステップa3で、モータ、電磁弁、油圧ポ
ンプ、第1および第2搬出コンベアなどの操作電源がオ
ンされる。もし、ステップa2でシーケンサ異常であれ
ば、ステップa5に移行し、電源は入らない。また、ス
テップa4で主幹切り、すなわち手動操作によって電源
スイッチがオフされると電源は切られる。これによっ
て、たとえばメンテナンスのために作業者が入るとき
に、シーケンサが異常状態になって誤って動き出さない
ために、このような電源を入り切りし、かつ運転できる
状態というのを判断している。
【0136】図24は、第1成型装置4の運転準備動作
を示すフローチャートである。第1および第2成型装置
4,6ならびに成型物台車25には、機側操作盤35
0,351,352がそれぞれ設けられており、各機側
操作盤350,351,352によって、第1および第
2成型装置4,6ならびに成型物台車25を個別に制御
することができる。図22のステップa1で主幹が入っ
ている状態で、第1成型装置4および成型物台車25
を、中央操作盤による操作を可能にするために、各機側
操作盤350,352において、中央からの制御を選択
する必要がある。まず、ステップb1で、成型物台車2
5の機側操作盤を機側に選択すると、ステップb2へ移
行し、成型物台車25が、機側操作盤352によって、
単独で運転制御される。ステップb1で中央に選択する
ことによって、中央操作盤による制御となる。同じよう
にステップb3で第1成型装置4の機側操作盤350
は、機側に選択することによって、ステップb4に移行
し、第1成型装置4が単独で運転制御される。ステップ
b3で中央に選択されるとステップb5で中央操作盤に
よる操作が可能となる。両方、第1成型装置4および成
型物台車25が中央に選択されて、初めて中央操作盤に
よって操作することができる。
【0137】この状態で、ステップb6で、たとえば押
しボタンを操作して、第1成型装置4の自動運転準備を
開始する。まず、ステップb7で自動運転のスタート条
件を確認する。このスタート条件は、成型物台車25上
にバケット24が乗載されているか、第1成型装置4は
正常であるか、および原点位置にあるかである。第1成
型装置4が正常であるかは、油圧ポンプ、第1および第
2搬出コンベア、および成型物台車25が異状ないかな
ど確認される。原点位置というのも色々あり、まず、タ
ーンテーブル108が定位置にあるということと、第1
および第2シリンダ122a,122b;123が上限
にあることと、位置決めピン201が位置決めブロック
200の位置決め孔203内に嵌合されていることと、
第3シリンダ134が上限にあることとが確認される。
【0138】これらの条件が揃った時点で、ステップb
8で、自動運転準備を開始する。何を準備するかという
と、ステップb9でモータ269を運転してポンプ21
2を運転し、モータ269を安定させて、一定の能力を
得ることができるようにするため、ステップb10で3
0秒間待機する。これと同時に、ステップ18で成型物
台車25が原点位置にあるか確認し、なければステップ
b19で成型物台車25を原点位置移動する。この原点
位置にも色々あり、前述の図16に示すように1つの成
型物台車25上に2つバケット24,24aが乗載され
ている。各バケット24,24aは、6つのエリアx1
〜x6にわかれており、2つのバケット24,24aが
共に空だというときには、バケット24のエリアx1の
ところを原点位置とする。仮に、エリアx4まで入れて
しまっていたというときに、途中で第1成型装置4を止
めて、また再スタートとしたときに原点位置となるの
は、エリアx5になる。すなわち途中、1度止めて、し
ばらく遊ばせましたというときには、その次のところが
原点となり、そこから成型物110を投入する。また仮
に、バケット24が満タンだったというときには、バケ
ット24aのエリアx1が原点となる。つまり原点が動
いてゆく。そして今ある原点に台車が移動する。これは
勝手にスタート位置に移動する。
【0139】これでステップb11で自動運転準備が完
了して、ステップb12にで、たとえば押しボタンを操
作して、に移行して第1成型装置4の自動運転を開始
する。これと同時に、ステップb13で油回収ポンプが
排水レベル以上か判断し、排水レベル以上であればステ
ップb14で、回収油ポンプを運転する。すなわち、金
属屑104を圧縮すると、含有していた油が出てくるの
で、この油を油回収タンクに一旦受けておき、これが一
定の排水レベル以上になった時点で油回収ポンプを運転
して、沈殿貯留槽44に導く。またこれと同時にステッ
プb15で第1搬出コンベア109を運転するととも
に、ステップb16で第2搬出コンベア245を進出さ
せておくべきかいなかが判断され、進出させておくべき
であると判断されるとステップb17で第2搬出コンベ
ア245が運転される。
【0140】前述のようにバケット24は、6つのエリ
アに分かれており、成型機側のエリアに落とすときに
は、ステップb16で第1搬出コンベアだけで搬出され
る。成型機と反対側に搬出するときには、この第2搬出
コンベア245を前に進出させて運転して、第1搬出コ
ンベア109で搬出された成型物110を、第2搬出コ
ンベア245によってさらに搬送してバケット24のタ
ーンテーブル108とは反対側のエリア、図16におい
てx2,x3,x6に投入される。
【0141】図25は、第1成型装置4への金属屑10
4の供給動作を示すフローチャートである。図24に示
すステップb12で自動運転がスタートされると、ステ
ップc1で、再度原点確認が行われ、ラム127が上限
位置にあるか、すなわち成型ツール103が上限位置に
あるか、および位置決めピン201が位置決めブロック
200の位置決め孔203に嵌合されているかが確認さ
れる。これらを確認した後に、ステップc2で、たとえ
ば図示しないリミットスイッチを用いて第3シリンダ1
34が押端以上であるか確認する。ここで押端とは、金
属屑104が外枠体102内にあると、下降したときに
下限まで下がらない位置である。下降したときに、押端
よりも上方であれば、ステップc3で第1中継ホッパ1
7からの材料切出ホッパ105への金属屑104の供給
を停止する。
【0142】押端以下ならば材料が足りないということ
なので、ステップc4で原料切換運転をするか否か確認
する。つまり、第1成型装置4で圧縮成型しようとする
金属屑104が2種類、前記粗研磨および仕上研磨によ
る金属屑があり、金属屑104の長さが異なるので、金
属屑104を分けて成型する。最初に粗研磨による金属
屑104を圧縮成型し、しばらく金属屑104の供給を
停止して圧縮成型してしまった後に、仕上研磨による金
属屑104を圧縮成型する。
【0143】原料切換運転をしない場合には、ステップ
c9で第1中継ホッパ17に、材料切出ホッパ105へ
の金属屑104の供給を要求して、運転再開時には、金
属屑が材料切出しホッパ53に投入されている状態とす
る。これと同時にステップc5で第1〜第4ステーショ
ンS1〜S4に金属屑104があるか否か確認して、金
属屑104がなければ、第1中継ホッパ17にも金属屑
104がないと判断して、ステップc6で一度、押圧ツ
ール03の空打ちをした後に、ステップc7で原点復帰
させて原点位置を確認した後に、ステップc8で運転停
止する。
【0144】ステップc4で原料切換運転するならば、
ステップc10で所定のX分待期した後に、ステップc
11で第1中継ホッパ17に、材料切出ホッパ105へ
の金属屑104の供給を要求する。ここでX分後に金属
屑の供給を要求するのは、原料を切換えて運転する場合
に、種類の異なる金属屑が、材料切出ホッパ105内で
混合されてしまわないように、現在圧縮している種類の
金属屑が、すべて成型物110に圧縮成型されるまで、
原料要求しない。第1中継ホッパ17には、ハイレベル
とローレベルをみるパドルセンサなどと呼ばれている回
転式センサがついていて、各パドルセンサは、グルグル
回っていると金属屑がないと判断する。第1中継ホッパ
17内の金属屑がローレベルになったとき、まだ実際に
は少し材料が残っている。この少し残っている金属屑を
払い出して圧縮成型し終わらないと、新しい金属屑に換
えることができないので、所定時間、たとえばX=30
分の待期時間を設けている。
【0145】手動操作によって、原料切換スイッチをオ
ンしておくと、第1中継ホッパ17に設けられたパドル
スイッチによって、金属屑の残量がローレベルであると
判断されると、原料切換スイッチがオンされる。ステッ
プc10でX分待期することによって、第1成型装置4
に原料切れがくるので、ステップc11で第1中継ホッ
パ17に金属屑104の供給を要求し、ステップc12
で運転スタート指令が出力されるまで待期し、運転スタ
ート指令が出力されると、ステップc1に戻る。これと
同時にステップc13で、第1中継ホッパ17に原料切
れを確認し、金属屑104がなければステップc14で
原点復帰させて原点位置を確認した後に、ステップc1
5で運転停止する。
【0146】図26は、第1成型装置4における金属屑
104の外枠体102への供給動作を示すフローチャー
トである。図25に示すように金属屑104の第1成型
装置4への供給が行われるともに、ステップC1で原点
位置を確認した後へ移行し、第1ステーションS1で
は、ステップc16で外枠体102内への金属屑104
の供給工程が開始される。ステップc17で切り出しタ
イマがスタートし、タイマをカウントアップする。カウ
ントアップを始めたら、ステップc18でサークルフィ
ーダ106および電磁フィーダ107を運転する。この
動作は、ステップc19で、切出タイマが設定時間、た
とえば17秒をカウントアップするまで行われ、切出タ
イマがカウントアップすると、ステップc20でサーク
ルフィーダ106と電磁フィーダ107とが運転停止さ
れる。
【0147】その後、ステップc20で第3シリンダ1
34のピストンを下降させて、金属屑104を仮押す
る。ステップc22で、第3シリンダ134が、前記押
端、すなわち金属屑104を押し込むことができる限界
まで達すると、ステップc22でその状態のまま2秒間
待期する。2秒間待期して、金属屑104を押しきった
として、ステップc23で第3シリンダのピストンを上
昇させる。ステップc23で後退端、すなわち上限まで
第3シリンダ134が上昇したか確認し、上限まで上昇
したら、もう一度材料をいれる。すなわち、ステップc
25で切出しタイマがスタートして、カウントアップし
ながら、ステップc26でサークルフィーダ106およ
び電磁フィーダ107を運転する。ステップc27で切
出タイマがタイムアップするまで運転して、たとえば1
2秒後にタイムアップすると、たとえば4.2kg重の
金属屑104が供給されたと判断し、ステップc28で
サークルフィーダ106および電磁フィーダ107を停
止し、ステップc29で金属屑104の投入が完了す
る。ここで、図19においては、金属屑104の供給終
了後に第3シリンダ134によって、仮押ししたが、本
形態のように、途中で仮押しするようにしてもよい。第
1ステーションS1で金属屑104の供給が開始される
と同時に、第2ステーションS2では、ステップc30
で待期状態に入る。
【0148】図27は、第1成型装置4における金属屑
104の圧縮動作および成型物110の打抜動作を示す
フローチャートである。図25に示すステップC1で原
点位置を確認した後へ移行し、第1ステーションS1
で金属屑の供給が開始されると同時に、第3ステーショ
ンS3では、ステップs31で金属屑104の圧縮工程
が開始される。まず、ステップc32作動油の圧力を供
給圧力切換弁341によって圧縮用の高圧側に切り換え
る。ターンテーブル108の旋回と金属屑104の圧縮
とは、前述のように同一の油圧ポンプ272から供給さ
れる作動油によって行われているが、金属屑104を圧
縮するときは高圧、たとえば210kgf/cm2 に、
ターンテーブル108を回転するときには低圧、たとえ
ば40kgf/cm2 に設定する。
【0149】圧力を高圧に切換え、ステップc33で昇
降切換弁273を第3位置273aに切換えて成型ツー
ル103を下降する。ステップc34で第2昇降位置検
出手段172によって成型ツール103の位置を検出し
て所定の位置まで圧縮したとして成形確認し、ステップ
c35で図17に示す圧力スイッチ319がオンして所
定の圧力で金属屑を圧縮したとして作動油の圧力から成
型確認をする。すなわち、各管路266,268a,2
68b,278内の作動油の圧力が210kgf/cm
2 に達したことによって圧縮成型したことを確認する。
【0150】この状態でステップc36で成型タイマを
スタートし、4秒のカウントアップを行い、4秒間21
0kgf/cm2 の圧力を加え保持する。ステップc3
7で成型タイマがタイムアップすると、ステップc38
で、このとき、前記圧力スイッチ319がオンして、各
管路266,268a,268b,278内の作動油の
圧力が210kgf/cm2になっているか確認され、
もし210kgf/cm2以下であれば、後述する成型
不良の判別工程に入る。210kgf/cm2の圧力が
かかっていたことを確認すると、ステップc33で、圧
抜きを開始する。ステップc40でたとえば2秒の圧抜
タイマをスタートさせ、ステップc42で圧抜弁316
を第1位置316に切換えて作動油をタンク276に逃
がして圧抜きをする。これと同時にステップc41で昇
降切換弁273を第2位置273bに切換えて中立に戻
す。ステップc43で、圧抜タイマがタイムアップする
と、ステップc45で圧抜弁316を第2位置316b
に切換えるとともに、ステップc44で昇降切換弁27
3を、第3位置273cに切換えて、成型ツール103
を上昇させる。ステップc46で第1昇降位置検出手段
171によって成型ツール103が上限まで上昇された
ことが検出されると、ステップc47で昇降切換弁27
3が第2位置273bに切換られて、ステップc48で
圧縮が完了して、成型物110が形成される。
【0151】また、第1ステーションS1で金属屑10
4の供給が開始され、第3ステーションS3で金属屑1
04の圧縮が開始されると同時に、第4ステーションS
4では、ステップc49で成型物110の打抜工程が開
始される。ステップc50で成型ツール103の下降と
連動して打抜ツール111が下降して、成型物110を
下方に打抜する。ステップc51で搬出確認手段114
によって、成型物110の搬出が確認されると、ステッ
プc53で成型物110の累積搬出数に「1」が加算さ
れると同時にステップc54で成型物の打抜きが完了す
る。このように供給工程、圧縮工程および打抜工程を同
時に行うことによって、各工程の待期時間を短くして、
効率よく連続的に成型物110を形成することができ
る。
【0152】図28は、ターンテーブル108の回転動
作を示すフローチャートである。ステップb1でテーブ
ル回転条件が充たされる、すなわち図26および図27
に示す工程において、第1、第3および第4ステーショ
ンでの工程が共に完了すると、ステップd2でターンテ
ーブル108の回転指令が制御手段から出力され、ステ
ップd4で供給圧力切換弁341によって、作動油の圧
力がテーブル回転用の低圧、たとえば40kgf/cm
2 に切り替えられるとともに、ステップd3で成型ツー
ル103が上限にあることが確認される。成型ツール1
03が上限にことが確認されると、ステップd5で伸縮
切換弁301を第2位置301bに切換えて位置決めピ
ン201を位置決めブロック200の位置決め孔203
から抜出される。
【0153】ステップd6でリミットスイッチによって
位置決めピン201が抜出されて、ターンテーブル10
8の回転阻止が解除されたことが確認されると、ステッ
プd7で第1および第2駆動/停止切換弁287,29
3が、各第1位置287a,293aに切換えられて、
ターンテーブル108が高速で回転駆動される。ステッ
プd8で、第1検出器213によって、第1被検出片2
11が検出されて、速度切換位置が検出されると、ステ
ップd10で第1駆動/停止切換弁287が第2位置2
87bに切換えられ、ターンテーブル108が低速で回
転駆動される。
【0154】ステップd10で、第2検出器214によ
って、第2被検出片212が検出されて、テーブル停止
位置が検出されると、第2駆動/停止切換弁293が第
2位置293bに切換えられ、ステップd11でターン
テーブル108が回転が停止されるとともに、ステップ
d12で所定時間、たとえば0.5秒間第3駆動/停止
切換弁300が第1位置300aに切換えられて、油圧
モータ128が中立状態にされてターンテーブル108
の回転を許容した状態すなわち中立状態となり、その中
立状態の間にステップd13で伸縮切換弁301が第1
位置301aに切換えられて、位置決めピン201が、
位置決めブロック200の位置決め孔203に嵌入さ
れ、ターンテーブル108が正確に位置決めされる。ス
テップd14で位置決めピン201の位置決め孔203
への嵌入が確認され、ステップd15ターンテーブル1
08の回転動作が終了する。この後、図25に示すステ
ップc1に移行し、再び図25〜図27に示す金属屑1
04の圧縮動作が開始される。
【0155】図29は、打抜きされた成型物110の搬
出動作を示すフローチャートである。図27に示すステ
ップc52で成型物110が打抜きされ、ステップe1
で成型物110の搬出が開始されると、ステップe2で
成型物110のバケット24への投入エリアが判断さ
れ、ターンテーブル108寄りのエリアx1,x4,x
5の場合には、ステップe3で第2搬出手段245を退
避させた状態で、成型物110がすでに運転されている
第1搬出手段109によって搬出されてバケット24に
投入される。一方、ターンテーブル108と離反する側
のエリアx2,x3,x6に投入する場合には、ステッ
プe4で進出/退避駆動手段250によって第2搬出手
段245を進出させて、ステップe5で図示しないリミ
ットスイッチによって第2搬出手段245が前進位置ま
で進出されたことが確認された後、ステップe6で第2
搬出手段245が運転されて、成型物110が、第1お
よび第2搬出手段109,245によって搬出されてバ
ケット24に投入される。
【0156】ステップe7で、現在投入中のバケット2
4のエリアへの投入数が設定数以上か判断され、設定数
以下であればステップe2以降を繰り返す。設定数以上
であれば、ステップe8で、台車走行を停止するための
玉掛されているか確認され、玉掛されていると、ステッ
プe9で成型物台車25が走行不可と判断される。玉掛
されていない場合には、ステップe10で成型物台車2
5の移動および/または第2搬出手段245の進出/退
避によって、成型物110の投入エリアが次の投入エリ
アに変更される。ステップe11でバケット24の最後
のエリアx6であるか判断され、最後のエリアx6でな
ければ、ステップe2へ移行し、最後のエリアx6であ
ると、ステップe12で成型物110がステップe2〜
e6と同様の工程で投入され、ステップe13で成型物
110の投入数が設定数以上か確認され、設定数以上に
なると成型物110が投入され、設定数x6以上であれ
ば、ステップe14で第1のバケット24が満杯と判断
され、ステップe15で第2のバケット24aが乗載さ
れているか確認され、第2のバケット24aが乗載され
ていれば、ステップe16で第2のバケット24aの第
1のエリアx1へ投入エリアを変更しステップe2へ移
行する。第2のバケット24aが乗載されていなけれ
ば、ステップe17で第1成型装置4が一時停止され、
第2のバケット24aが乗載されるまで待期する。
【0157】図30は、図27に示すステップc38で
成型不良が生じた後の動作を示すフローチャートであ
る。ステップf1で成型不良発生への対処が開始され、
ステップf2で第2昇降位置検出手段172がオフの状
態かいなかが確認され、オフの場合には、ステップf3
で成型圧力が設定値以下と判断されて脱油不足と判断さ
れ、ステップf7で圧抜終了後、成型ツールを上昇さ
せ、ステップf8で自動運転停止される。ステップf2
で、第2昇降位置検出手段172がオンの状態にある
と、ステップf4で圧力スイッチ319によって設定圧
力、210kgf/cm2 以上であるか確認され、設定
圧力以上である場合には、ステップf5で圧縮過剰によ
る成型不良と判断されてステップf7以下の工程に入
る。ステップf4で設定圧力以下であると確認された場
合には、ステップf6で途中での引っ掛かりなどの第1
および第2シリンダ122a,122b;123の異常
と判断されてステップf7以下の工程に入る。このよう
な異常が生じた場合には、自動運転停止後に機側操作盤
によって、手動で操作して、残余の成型物110を搬出
した後、第1成型装置4の点検などをする。なお、第2
成型装置6については、第1成型装置4と同様の工程を
有するので省略する。
【0158】また、中央操作盤と台車の機側操作盤と第
1および第2成型装置4,6の各機側操作盤に、非常停
止スイッチが設けられている。中央操作盤または台車の
機側操作盤において非常停止されると、第1および第2
成形装置4,6と成型物台車25とが停止する。しかし
ながらの第1および第2成形装置4,6の機側操作盤か
らでは、第1および第2成型装置4,6だけしか停止し
ない。これらの非常停止スイッチを操作することによっ
て、危険回避することができる。
【0159】非常停止からの復帰は、まず非常停止スイ
ッチをリセットし、異常が発生して非常停止した場合な
ど警報がなっているときには、警報をリセットし、その
後に各機側操作盤を手動にそれぞれ選択して油圧ポンプ
を運転する。どの段階で停止しているかが解らないの
で、まず原点位置に戻すための動作を手動で行う。その
後自動に戻す。そこで初めて運転再開する。たとえば、
プレス途中で停止した場合、特に異常がなければ手動で
圧縮工程を1工程終了させる。その後に、原点復帰して
自動運転を再開する。自動運転準備で、油圧ポンプと、
成型物台車25とは、原点復帰するがその他のたとえば
バケット24の原点などは手動で復帰させる。
【0160】一時停止では、台車はそのまま停止するが
各成形装置4,6は1サイクルすなわち現在の工程だけ
行って停止する。この場合、新たに金属屑104の送出
しは行わないが、送出しができるところまでやってお
く。リセットすると自動運転を開始する。
【0161】第1原料の場合はほとんど水分が入ってお
らず、第1成形装置4で処理される。第1成形装置4で
処理した場合には、除去されてタンク内に貯留されてい
る油のレベルをみて回収する。このレベルは、油センサ
によって検出する。第2原料では油分および水分が含ま
れているので、第2成形装置6では、油分と水分とに分
ける作業を行う。油センサおよび水センサで油分および
水分のレベルを検出して、回収する。
【0162】また、本発明の実施の他の形態として、主
としてドリル屑などの切削屑から成る嵩比重が1〜4の
範囲内にある第3嵩比重の前記金属屑104を、500
0kgf/cm2 以上の圧縮圧力で押圧し、嵩比重が3
〜6の範囲内にある前記第3嵩比重よりも高い第4嵩比
重の成型物を形成するようにしてもよい。
【0163】また主として切削屑から成る金属屑104
の成型物110の嵩比重が3〜6である場合には、加熱
室に装入して加熱する際の処理効率を向上することがで
きる。つまり、嵩比重が3未満の場合には、内部に多く
の空隙が存在して、内部への伝熱が悪くなり、成型物を
均一加熱するために時間がかかる。また、強度も低いた
め、運搬中などに壊れやすくなってしまう。一方、嵩比
重が6を超える場合には、圧縮圧力が高すぎたために、
空隙が小さく、あるいは、外部から孤立してしまい、油
分および水分の通路が塞がれてしまう。したがって、金
属屑が主として切削屑から成る場合には、嵩比重が3〜
6の範囲内にある成型物が加熱室での油分および水分の
除去に適している。
【0164】このような場合にも、成型物110を形成
することによって嵩比重を大きくし、圧縮成型しない金
属屑104に比べて、加熱室にその運転サイクル毎に、
多量の金属屑を装入することができる。形成された成型
物は110、嵩比重が大きくなって、内部に残存する空
隙が少なくなり、内部への伝熱が向上されるとともに、
良好となり、短時間で成型物の内部の油分を粘度の低下
および帰化させることができ、適度な空隙を残存して、
含有する油分および水分が成型物外に容易に導かれる。
さらに、たとえば鋼鉄などの剛性の板状体上に1m程度
の高さから自由落下させたときに壊れない強度を与える
ことができ、加熱室内での加熱中や運搬中に壊れて、周
囲に金属屑を散乱させてしまうことがない。
【0165】また、本発明の実施のさらに他の形態とし
て、油分を含有する珪藻土が混合して成型物を形成する
ようにしてもよい。これによって、形成された成型物を
加熱室で加熱処理して残存する油分および水分を除去
し、さらに電気炉などの溶解設備に装入して溶解するこ
とによって、珪藻土をスラグ(slag)として回収するこ
とができ、油分を含有した珪藻土を処理することができ
る。したがって、たとえば圧延機の圧延油フィルタとし
て用いられた後に、産業廃棄物として廃棄される油分を
含有する珪藻土を、金属屑から油分および水分を除去す
ると同時に処理することができる。
【0166】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、油分お
よび水分を含有するフラッフ状の金属屑は、基板上に設
けられる外枠体内に収容され、外枠体内の下降位置と外
枠体から離脱した上昇位置とにわたって変位可能に設け
られる略円柱状の成型ツールが、昇降手段によって圧力
付勢されて下降され、外枠体内の金属屑が押圧される。
金属屑は、少なくとも1000kgf/cm2以上の一
定の圧縮圧力で圧縮されるので、圧縮率が一定であり、
したがって金属屑の供給量に拘わらず、成型物の嵩比重
を一定にして複数の成型物を形成することができる。こ
のような成型物は、圧縮される金属屑の供給量を一定に
することによって、形状および寸法を一定にして成型物
の性状を均一化することができ、後続の加熱室における
処理条件を一定にしたままで、一定の含有率まで油分お
よび水分を除去することが可能となる。また、外枠体の
内周面は直円筒状であり、形成される成型物は円柱状で
あって、複数の成型物をバケットに収容したときに、各
成型物の外周面が隣接する成型物と線接触して、各成型
物間に隙間が形成される。したがって、バケット内の各
成型物間の通気が良好となり、個々の成型物に加熱室の
雰囲気ガスとの広い接触面を得ることができ、バケット
内の全ての成型物の均一加熱が可能となる成型物を形成
することができる。
【0167】また、金属屑は、少なくとも1000kg
f/cm2 以上の圧縮圧力で圧縮されるので、成型物に
大きな強度、たとえば鋼鉄などの剛性の板状体上に、た
とえば1mの高さから自由落下させたときに壊れない程
度の強度を与えることができる。したがって、加熱室で
の加熱中や運搬中に壊れて、周囲に金属屑を散乱させて
しまうことがない。ここで、以下同様に、本発明におい
て壊れるとは、内部および外部にクラック(crack)が
発生したり、部分的に欠けたり、あるいは成型物が複数
個に分裂することを含む。
【0168】請求項2記載の本発明によれば、外枠体と
基板との間に隙間が形成されるとともに、外枠体の下部
に排油孔が形成され、成型ツールが外枠体内にあるとき
に成型ツールと外枠体との間に隙間が形成される。油分
および水分は、前記排油孔および前記各隙間を介して導
くことができる。したがって、圧縮時に金属屑から搾り
出される油分および水分を導いて、圧縮成型と同時に油
分および水分の一部を除去することができるとともに、
搾り出された油分および水分による抵抗を少なくして金
属屑を圧縮しやすくすることができる。
【0169】請求項3記載の本発明によれば、金属屑
は、材料切出ホッパに投入され、材料切出ホッパの下部
から送出手段によって送り出され、さらに供給手段によ
って外枠体に供給される。これによって、金属屑の外枠
体への投入を自動制御することが可能となるとともに、
送出手段および供給手段を制御して、外枠体に所定量の
金属屑を投入することができる。したがって、寸法が均
一な成型物を形成することができ、後続の処理操作を容
易にすることができる。
【0170】請求項4記載の本発明によれば、基板に
は、成型物が通過可能な搬出孔が形成され、かつ前記搬
出孔の上方で、成型ツールとともに昇降される打抜ツー
ルが設けられている。外枠体は、基板上に設けられる鉛
直軸線まわりに回転自在なターンテーブルに、周方向に
等間隔をあけて複数設けられている。このターンテーブ
ルを、成型ツールおよび打抜ツールの各軸線上に外枠体
がそれぞれ配置される停止位置毎に間欠的に回転駆動
し、成型ツールによって金属屑を圧縮すると同時に成型
物を打抜ツールによって打抜くことができ、成型物の生
産効率を向上することができる。しかもターンテーブル
を用いることによって待期中となる外枠体を少なくし、
さらに外枠体を小形の構成で移動させることができ、し
たがって構成の大形化を防ぐことができる。
【0171】特に、請求項3記載の構成とした場合に
は、ターンテーブルが前記停止位置に配置されたとき
に、成型ツールによる金属屑の圧縮および打抜ツールに
よる成型物の打抜きと同時に、供給手段によって金属屑
を供給することが可能であり、さらに成型物の生産効率
を向上することができる。
【0172】請求項5記載の本発明によれば、バケット
は、台車駆動手段によって駆動されて予め定める方向に
移動する台車上に乗載されている。成型物をバケットに
搬出する第1搬出手段が設けられるとともに、その第1
搬出手段の終端部から前記台車の移動方向と交差する方
向に伸縮自在に第2搬出手段が設けられている。これに
よって、成型物は第1搬出手段によって搬出され、バケ
ット内への成型物の投入位置を、台車を移動させること
によってその移動方向について選択し、第2搬出手段を
伸縮させることによって、前記移動方向と交差する方向
について選択することができる。したがって、成型物
を、バケット内に偏ることなく投入することができ、バ
ケット内の成型物の層厚を均一にして、全ての成型物を
均一加熱しやすくすることができる。
【0173】請求項6記載の本発明によれば、前記昇降
手段は複数の油圧シリンダを備え、油圧シリンダに作動
油が油圧源から供給されて駆動される。作動油の供給先
は、切換手段によって、各油圧シリンダの上昇用圧力ポ
ートおよび下降用圧力ポートに選択的に切り換えられ
て、成型ツールの上昇および下降が選択される。成型ツ
ールの下降時に、作動油が、その作動油の作動圧が予め
定める圧力に達するまでは、一部の第1シリンダだけに
供給され、作動圧が前記予め定める圧力に達した後は、
第1シリンダおよび残余の第2シリンダに共に供給され
る。これによって、大きな力を必要とすることなく成型
ツールを下降させることができるときには、第1シリン
ダだけによって高速で下降させ、圧縮負荷によって大き
な力が必要となると、第1および第2シリンダに共に作
動油を供給し、作動圧の受圧面積を大きくして大きな力
で金属屑を押圧することができる。したがって、構成を
大形化することく、時間短縮を図ることができかつ大き
な力で金属屑を押圧することができる。
【0174】請求項7記載の本発明によれば、各外枠体
は、隣接する外枠体との間の距離ごとに間欠的に移動さ
れ、供給位置で外枠体に金属屑を供給する供給工程と、
圧縮位置で金属屑を圧縮する圧縮工程と、打抜き位置で
成型物を打抜く打抜工程とが同時に行われるので、各工
程の待期時間を短くして、成型物を連続的に形成するこ
とができる。
【0175】請求項8記載の本発明によれば、嵩比重が
0.2〜1.5の範囲内の第1嵩比重の前記金属屑が、
圧縮されて、嵩比重が3〜4の範囲内の第1嵩比重より
も高い第2嵩比重の成型物が形成される。これによっ
て、成型物を形成することによって嵩比重を大きくし、
圧縮成型しない金属屑に比べて、加熱室に、その運転サ
イクル毎に多量の金属屑を装入することができる。さら
に、形成された成型物は、嵩比重が大きくなって、内部
に残存する空隙が少なくなり、内部への伝熱が良好にな
り、短時間で成型物の内部の油分を気化させ、またはそ
の粘度を低下させることができるとともに、適度な空隙
を残存して、油分および水分が成型物外に容易に導かれ
る。さらに、1000〜2000kgf/cm2の圧縮
圧力で押圧されているので、たとえば鋼鉄などの剛性の
板状体上にたとえば1mの高さから自由落下させたとき
に壊れない程度の強度を与えることができ、加熱室内で
の加熱中や運搬中に壊れて、周囲に金属屑を散乱させて
しまうことがない。ここで、以下同様に、本発明におい
て壊れるとは、内部および外部にクラック(crack)が
発生したり、部分的に欠けたり、あるいは成型物が複数
個に分裂することを含む。
【0176】請求項9記載の本発明によれば、嵩比重が
1〜4の範囲内にある第3嵩比重の前記金属屑が、圧縮
されて、3〜6の範囲内にある第3嵩比重よりも高い嵩
比重の成型物が形成される。これによって、成型物を形
成することによって嵩比重を大きくし、圧縮成型しない
金属屑に比べて、加熱室にその運転サイクル毎に、多量
の金属屑を装入することができる。さらに、形成された
成型物は、嵩比重が大きくなって、内部に残存する空隙
が少なくなり、内部への伝熱が良好となり、短時間で成
型物内部の油分を粘度の低下および気化させることがで
きるとともに、適度な空隙を残存して、油分および水分
が成型物外に容易に導かれる。さらに5000kgf/
cm2以上の圧縮圧力で押圧されるので、たとえば鋼鉄
などの剛性の板状体上に1m程度の高さから自由落下さ
せたときに壊れない強度を与えることができ、加熱室内
での加熱中や運搬中に壊れて、周囲に金属屑を散乱させ
てしまうことがない。
【0177】請求項10記載の本発明によれば、油分お
よび水分の一部が除去された金属屑で成型物が形成され
る。これによって、含油量の少ない成型物を形成するこ
とができ、加熱室で除去しなければならない油分が少な
くなり、遠心分離機などの他の設備に比べて処理効率の
低い加熱室での処理時間を短くすることができる。
【0178】請求項11記載の本発明によれば、砥粉な
どの異物が除去された金属屑で成型物が形成される。こ
れによって、硬質の塊状で存在する砥粉および細石、釘
などの異物が、金属屑を圧縮成型する際に、圧縮成型す
るための装置に噛み込まれることを防ぐことができる。
【0179】請求項12記載の本発明によれば、油分を
含有する珪藻土が混合された成型物が形成される。これ
によって、形成された成型物を加熱室で加熱処理して残
存する油分および水分を除去し、さらに電気炉などの溶
解設備に、他の主副原材料とともに装入して溶解するこ
によって、珪藻土をスラグ(slag)として回収すること
ができ、金属溶湯の品質を低下させることなく油分を含
有した珪藻土を処理することができる。したがって、た
とえば圧延機の圧延油フィルタとして用いられた後に、
産業廃棄物として廃棄される油分を含有する珪藻土を、
金属屑から油分および水分を除去すると同時に処理する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の成型装置100の主要
部分を簡略化して示す斜視図である。
【図2】成型物110を示す斜視図である。
【図3】成型装置100を示す断面図である。
【図4】成型装置100を示す平面図である。
【図5】成型装置100の一部を図3の左方から見て示
す断面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見て示す断面図
である。
【図7】図5の第3および第4ステーションS3,S4
に配置される外枠体102付近を拡大して示す断面図で
ある。
【図8】回転駆動手段118を示す段面図である。
【図9】回転阻止手段115付近を拡大して示す平面図
である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見て示す断面図で
ある。
【図11】図9の切断面線XI−XIから見て示す断面
図である。
【図12】図9の切断面線XII−XIIから見て示す
断面図である。
【図13】サークルフィーダ106を一部を切欠いて示
す斜視図である。
【図14】前記電磁フィーダ107を示す正面図であ
る。
【図15】第2搬出手段245および成型物台車25を
示す正面図である。
【図16】バケット24を模式的に示す斜視図である。
【図17】搬出確認手段114を示す平面図である。
【図18】成型装置100の油圧系統を示す回路図であ
る。
【図19】成型装置100の運転サイクルを示すタイミ
ングチャートである。
【図20】図19に示す運転サイクル中の圧縮サイクル
を示すタイミングチャートである。
【図21】脱油設備1を備える脱油工場2を模式的に示
す平面図である。
【図22】脱油設備1の処理工程を示す系統図である。
【図23】電源の入/切動作を示すフローチャートであ
る。
【図24】第1成型装置4の運転準備動作を示すフロー
チャートである。
【図25】第1成型装置4への金属屑104の供給動作
を示すフローチャートである。
【図26】第1成型装置4における金属屑104の外枠
体102への供給動作を示すフローチャートである。
【図27】第1成型装置4における金属屑104の圧縮
動作および成型物110の打抜動作を示すフローチャー
トである。
【図28】ターンテーブル108の回転動作を示すフロ
ーチャートである。
【図29】成型物110の搬出動作を示すフローチャー
トである。
【図30】成型不良が生じた後の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 脱油設備 3 遠心分離機 4,6,100 成型装置 7 加熱処理手段 24 バケット 101 基板 102 外枠体 103 成型ツール 104 金属屑 105 材料切出ホッパ 106 サークルフィーダ 107 電磁フィーダ 108 ターンテーブル 109 第1搬出手段 110 成型物 111 打抜ツール 114 搬出確認手段 115 回転阻止手段 118 回転駆動手段 122a,122b 第1シリンダ 123 第2シリンダ 124 油圧ユニット 125 昇降体 128 油圧モータ 134 第3シリンダ 180 内筒体 181 外筒体 183,185 排油孔 186 排油溝 245 第2搬出手段 246 成型物台車 ΔL 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 嘉男 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新製 鋼株式会社周南製鋼所内 (72)発明者 吉川 健 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新製 鋼株式会社周南製鋼所内 (72)発明者 橋口 香一 山口県岩国市麻里布町1丁目6−28−903 (72)発明者 木屋 昇 山口県岩国市大字多田1230−1 (72)発明者 松岡 敏博 広島県大竹市港町2−7−16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として油分および水分を含有するフラ
    ッフ状の金属屑を所定形状に圧縮成型した複数の成型物
    を、バケットに収容して加熱室に装入し、減圧下で加熱
    して、成型物が含有する油分および水分を除去する金属
    屑の脱油設備に備えられ、前記成型物を形成する金属屑
    の成型装置において、 基板と、 基板上に設けられ、前記金属屑が収容される内周面が直
    円筒状の外枠体と、 外枠体内における下降位置と外枠体から離脱した上昇位
    置とにわたって変位可能に設けられ、外枠体内に収容さ
    れた金属屑を押圧する略円柱状の成型ツールと、 成型ツールを昇降駆動し、下降時に成型ツールを、金属
    屑の圧縮圧力が少なくとも1000kgf/cm2 以上
    の一定圧力で圧力付勢する昇降手段とを含むことを特徴
    とする金属屑の成型装置。
  2. 【請求項2】 前記外枠体は、基板から隙間をあけて設
    けられるとともに、その外枠体の下部には、排油孔が形
    成され、 前記成型ツールが外枠体内に挿入されているときに、成
    型ツールと外枠体との間に隙間が形成され、 外枠体と基板との間の隙間、排油孔および成型ツールと
    外枠体との間の隙間は、金属屑を通さずに油分および水
    分を導くことを特徴とする請求項1記載の金属屑の成型
    装置。
  3. 【請求項3】 前記金属屑が投入される材料切出ホッパ
    を備え、 材料切出ホッパの下部には、 材料切出ホッパ内の金属屑を送り出す送出手段と、 送出手段によって送り出された金属屑を前記外枠体に供
    給する供給手段とが設けられることを特徴とする請求項
    1または2記載の金属屑の成型装置。
  4. 【請求項4】 前記基板には、成型物が通過可能な搬出
    孔が形成され、 昇降手段によって成型ツールとともに前記搬出孔の上方
    で昇降され、下降時に成型物を外枠体から打抜く打抜ツ
    ールと、 前記基板上に、鉛直軸線まわりに回転自在に設けられる
    ターンテーブルと、 ターンテーブルを、少なくとも成型ツールおよび打抜ツ
    ールの各軸線上に外枠体がそれぞれ配置される停止位置
    毎に停止させながら間欠的に回転駆動する回転駆動手段
    とを備え、 ターンテーブルに、前記外枠体が周方向に等間隔をあけ
    て複数設けられることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の金属屑の成型装置。
  5. 【請求項5】 前記バケットが乗載され、予め定める方
    向に移動自在に設けられる台車と、 台車を駆動する台車駆動手段と、成型物をバケットに搬
    出する第1搬出手段と、 第1搬出手段の終端部から前記台車の移動方向と交差す
    る方向に伸縮自在に設けられる第2搬出手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属
    屑の成型装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降手段は、 成型ツールを昇降する複数の油圧シリンダと、 各油圧シリンダに作動油を供給する油圧源と、 油圧源から各油圧シリンダに供給される作動油の供給先
    を、各油圧シリンダの上昇用圧力ポートおよび下降用圧
    力ポートに選択的に切り換える切換手段と、 成型ツールの下降時に、前記作動油を、その作動油の作
    動圧が予め定める圧力に達するまで複数の油圧シリンダ
    のうちの一部の第1シリンダだけに供給し、作動圧が前
    記予め定める圧力に達した後は、第1シリンダおよび残
    余の第2シリンダに共に供給する手段を備えることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の金属屑の成型
    装置。
  7. 【請求項7】 主として油分および水分を含有するフラ
    ッフ状の金属屑を所定形状に圧縮成型した複数の成型物
    を、バケットに収容して加熱室に装入し、減圧下で加熱
    して、成型物が含有する油分および水分を除去する金属
    屑の脱油設備で用いられる前記成型物を形成する金属屑
    の成型方法において、 基板上に内周面が直円筒状の複数の外枠体を準備し、 隣接する外枠体間の距離ごとに間欠的に各外枠体を移動
    させ、 各外枠体が停止した状態で、予め定める供給位置に配置
    された外枠体内に、前記金属屑を供給する供給工程と、
    供給位置の移動方向下流側の圧縮位置に配置された外枠
    体内の金属屑を圧縮する圧縮工程と、圧縮位置の移動方
    向下流側の打抜位置に配置された外枠体内の金属屑の成
    型物を外枠体から打抜く打抜工程とを含み、 前記供給工程と、前記圧縮工程と、前記打抜工程とを同
    時に行うことを特徴とする金属屑の成型方法。
  8. 【請求項8】 嵩比重が0.2〜1.5の範囲内にある
    所定の第1嵩比重の前記金属屑を、1000〜2000
    kgf/cm2 の圧縮圧力で押圧し、嵩比重が3〜4の
    範囲内にある前記第1嵩比重よりも高い第2嵩比重の成
    型物を形成することを特徴とする請求項7記載の金属屑
    の成型方法。
  9. 【請求項9】 嵩比重が1〜4の範囲内にある所定の第
    3嵩比重の前記金属屑を、5000kgf/cm2 以上
    の圧縮圧力で押圧し、嵩比重が3〜6の範囲内にある前
    記第3嵩比重よりも高い第4嵩比重の成型物を形成する
    ことを特徴とする請求項7記載の金属屑の成型方法。
  10. 【請求項10】 油分および水分の一部が除去された金
    属屑を圧縮成型することを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれかに記載の金属屑の成型方法。
  11. 【請求項11】 砥粉などの異物が除去された金属屑を
    圧縮成型することを特徴とする請求項7〜10のいずれ
    かに記載の金属屑の成型方法。
  12. 【請求項12】 前記金属屑に、油分を含有する珪藻土
    を混合して圧縮成型することを特徴とする請求項7〜1
    1のいずれかに記載の金属屑の成型方法。
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