JPH09255364A - 断熱材料 - Google Patents
断熱材料Info
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- JPH09255364A JPH09255364A JP8090001A JP9000196A JPH09255364A JP H09255364 A JPH09255364 A JP H09255364A JP 8090001 A JP8090001 A JP 8090001A JP 9000196 A JP9000196 A JP 9000196A JP H09255364 A JPH09255364 A JP H09255364A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C14/00—Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
- C03C14/004—Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix the non-glass component being in the form of particles or flakes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2214/00—Nature of the non-vitreous component
- C03C2214/04—Particles; Flakes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2214/00—Nature of the non-vitreous component
- C03C2214/08—Metals
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- Dispersion Chemistry (AREA)
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- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱性、耐候性、耐火性に優れ、安価でしか
も機械的特性に優れたサッシ等に使用される断熱材料を
提供する。 【解決手段】 ガラス又はセラミックスをマトリックス
とし、金属粒子を複合相とする複合材料からなる断熱材
料。
も機械的特性に優れたサッシ等に使用される断熱材料を
提供する。 【解決手段】 ガラス又はセラミックスをマトリックス
とし、金属粒子を複合相とする複合材料からなる断熱材
料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシ等に使用さ
れる断熱性、耐候性及び機械的性質に優れた断熱材料に
関する。
れる断熱性、耐候性及び機械的性質に優れた断熱材料に
関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】近年、省エネルギー思想の
定着によって、建物の断熱化が急速に普及しており、
床、壁、天井といった部位は、ガラスウール等の断熱材
を入れることによって大幅な断熱効果を得ている。これ
に対し、窓等の開口部における断熱対策はかなり遅れて
いる。特に、外壁等の断熱性が高くなるほど、開口部の
暖房負荷に占める割合が大きくなるので、開口部の断熱
対策もますます重要視されている。従来、サッシ等に使
用される断熱材料としては断熱性を有する合成樹脂があ
るが、これは断熱性は良いが、耐久性、耐候性、耐火性
に問題があった。また、構造面からの検討を加え、サッ
シの構成部材を断熱構造とするか、サッシに普通の障子
を二重に嵌挿したものがあった。しかし、サッシの構成
部材を断熱構造としたものは、断熱効果が十分ではな
く、また、二重障子式断熱サッシは高価になる欠点があ
った。
定着によって、建物の断熱化が急速に普及しており、
床、壁、天井といった部位は、ガラスウール等の断熱材
を入れることによって大幅な断熱効果を得ている。これ
に対し、窓等の開口部における断熱対策はかなり遅れて
いる。特に、外壁等の断熱性が高くなるほど、開口部の
暖房負荷に占める割合が大きくなるので、開口部の断熱
対策もますます重要視されている。従来、サッシ等に使
用される断熱材料としては断熱性を有する合成樹脂があ
るが、これは断熱性は良いが、耐久性、耐候性、耐火性
に問題があった。また、構造面からの検討を加え、サッ
シの構成部材を断熱構造とするか、サッシに普通の障子
を二重に嵌挿したものがあった。しかし、サッシの構成
部材を断熱構造としたものは、断熱効果が十分ではな
く、また、二重障子式断熱サッシは高価になる欠点があ
った。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、前記問題点を解決し、
断熱性、耐候性、耐火性に優れ、安価でしかも機械的特
性に優れたサッシ等に使用される断熱材料を提供するも
のである。
断熱性、耐候性、耐火性に優れ、安価でしかも機械的特
性に優れたサッシ等に使用される断熱材料を提供するも
のである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、ガラ
ス又はセラミックスをマトリックスとし、金属粒子を複
合相とする複合材料からなる断熱材料が提供される。本
発明の断熱材料は、サッシの主材料であるアルミニウム
合金に比べて熱伝導率が小さく、断熱性に優れている。
また、マトリックスがガラス又はセラミックスで、複合
相が金属であるため、耐候性、耐火性にも優れている。
本発明の断熱材料は、ガラス又はセラミックスに複合相
の金属粒子として粒状金属を用いることにより、ガラス
又はセラミックスマトリックスの断熱特性を維持しつ
つ、粒子分散効果によりマトリックス部の高強度が図れ
るため複合体の強度を向上させることができる。さら
に、複合相の金属粒子を扁平状の延性金属粒子とするこ
とにより複合体の機械的特性、特に強度及び靱性を改善
することができる。また、複合相の金属粒子として、粒
状金属と扁平状の延性金属粒子を併用してもよい。
ス又はセラミックスをマトリックスとし、金属粒子を複
合相とする複合材料からなる断熱材料が提供される。本
発明の断熱材料は、サッシの主材料であるアルミニウム
合金に比べて熱伝導率が小さく、断熱性に優れている。
また、マトリックスがガラス又はセラミックスで、複合
相が金属であるため、耐候性、耐火性にも優れている。
本発明の断熱材料は、ガラス又はセラミックスに複合相
の金属粒子として粒状金属を用いることにより、ガラス
又はセラミックスマトリックスの断熱特性を維持しつ
つ、粒子分散効果によりマトリックス部の高強度が図れ
るため複合体の強度を向上させることができる。さら
に、複合相の金属粒子を扁平状の延性金属粒子とするこ
とにより複合体の機械的特性、特に強度及び靱性を改善
することができる。また、複合相の金属粒子として、粒
状金属と扁平状の延性金属粒子を併用してもよい。
【0005】本発明における複合材料のマトリックスを
構成するガラスとしては、特に制限はなく、例えば、結
晶化ガラス、汎用ガラス等の酸化物系ガラスや非酸化物
系ガラスから選ばれる一種又は二種以上のガラスを用い
ることができる。具体的には、結晶化ガラスとしては、
LAS I(Li2O-Al2O3-SiO2-MgO系)、LASII、III
(Li2O-Al2O3-SiO2-MgO-Nb2O5系)、MAS(MgO-Al2O3
-SiO2系)、BMAS(BaO-MgO-Al2O3-SiO2系)、Terna
ry mullite(BaO-Al2O3-SiO2系)、Hexacelsian(BaO-A
l2O3-SiO2系)や、Li2O-Al2O3-SiO2系、Na2O-Al2O3-SiO
2系、Na2O-CaO-MgO-SiO2系、PbO-ZnO-B2O3系、ZnO-B2O3
-SiO2系、ZrO2-SiO2系、CaO-Y2O3-Al2O3-SiO2系、CaO-A
l2O3-SiO2系、MgO-CaO-Al2O3-SiO2系、SiO2-B2O3-Al2O3
-MgO-K2O-F系等が挙げられる。汎用ガラスとしては、ケ
イ酸ガラス(SiO2系)、ソーダ石灰ガラス(Na2O-CaO-S
iO2系)、カリ石灰ガラス(K2O-CaO-SiO2系)、ホウケ
イ酸ガラス(Na2O-B2O3-SiO2系)、アルミノケイ酸ガラ
ス(Al2O3-MgO-CaO-SiO2系)、鉛ガラス(K2O-PbO-SiO2
系)、バリウムガラス(BaO-SiO2-B2O3系)等が挙げら
れる。また、低融点ガラスとして、鉛ケイ酸塩ガラス
(PbO-SiO2系、PbO-B2O3-SiO2系等)、ほう酸塩ガラス
(B2O3系、Li2O-B2O3系、Na2O-B2O3系等)、りん酸塩ガ
ラス(Na2O-P2O5系、B2O3-P2O5系等)やAl2O3-Li2O-Na2
O-K2O-P2O5系等が挙げられる。さらに、近年、開発が進
められているY2O3-Al2O3-SiO2系ガラス、オキシナイト
ライドガラス(La-Si-O-N系、Ca-Al-Si-O-N系、Y-Al-Si
-O-N系、Na-Si-O-N系、Na-La-Si-O-N系、Mg-Al-Si-O-N
系、Si-O-N系、Li-K-Al-Si-O-N系)や熱膨張率の小さい
TiO2-SiO2系、Cu2O-Al2O3-SiO2系等が挙げられる。ま
た、非酸化物系ガラスとしては、ふっ化物系ガラスやカ
ルコゲン系ガラスを用いることができる。一方、複合材
料のマトリックスを構成するセラミックスとしては、A
l2O3、ZrO2、MgO、ムライト、MgO/Al2O
3、Al2O3/Y2O3が挙げられる。
構成するガラスとしては、特に制限はなく、例えば、結
晶化ガラス、汎用ガラス等の酸化物系ガラスや非酸化物
系ガラスから選ばれる一種又は二種以上のガラスを用い
ることができる。具体的には、結晶化ガラスとしては、
LAS I(Li2O-Al2O3-SiO2-MgO系)、LASII、III
(Li2O-Al2O3-SiO2-MgO-Nb2O5系)、MAS(MgO-Al2O3
-SiO2系)、BMAS(BaO-MgO-Al2O3-SiO2系)、Terna
ry mullite(BaO-Al2O3-SiO2系)、Hexacelsian(BaO-A
l2O3-SiO2系)や、Li2O-Al2O3-SiO2系、Na2O-Al2O3-SiO
2系、Na2O-CaO-MgO-SiO2系、PbO-ZnO-B2O3系、ZnO-B2O3
-SiO2系、ZrO2-SiO2系、CaO-Y2O3-Al2O3-SiO2系、CaO-A
l2O3-SiO2系、MgO-CaO-Al2O3-SiO2系、SiO2-B2O3-Al2O3
-MgO-K2O-F系等が挙げられる。汎用ガラスとしては、ケ
イ酸ガラス(SiO2系)、ソーダ石灰ガラス(Na2O-CaO-S
iO2系)、カリ石灰ガラス(K2O-CaO-SiO2系)、ホウケ
イ酸ガラス(Na2O-B2O3-SiO2系)、アルミノケイ酸ガラ
ス(Al2O3-MgO-CaO-SiO2系)、鉛ガラス(K2O-PbO-SiO2
系)、バリウムガラス(BaO-SiO2-B2O3系)等が挙げら
れる。また、低融点ガラスとして、鉛ケイ酸塩ガラス
(PbO-SiO2系、PbO-B2O3-SiO2系等)、ほう酸塩ガラス
(B2O3系、Li2O-B2O3系、Na2O-B2O3系等)、りん酸塩ガ
ラス(Na2O-P2O5系、B2O3-P2O5系等)やAl2O3-Li2O-Na2
O-K2O-P2O5系等が挙げられる。さらに、近年、開発が進
められているY2O3-Al2O3-SiO2系ガラス、オキシナイト
ライドガラス(La-Si-O-N系、Ca-Al-Si-O-N系、Y-Al-Si
-O-N系、Na-Si-O-N系、Na-La-Si-O-N系、Mg-Al-Si-O-N
系、Si-O-N系、Li-K-Al-Si-O-N系)や熱膨張率の小さい
TiO2-SiO2系、Cu2O-Al2O3-SiO2系等が挙げられる。ま
た、非酸化物系ガラスとしては、ふっ化物系ガラスやカ
ルコゲン系ガラスを用いることができる。一方、複合材
料のマトリックスを構成するセラミックスとしては、A
l2O3、ZrO2、MgO、ムライト、MgO/Al2O
3、Al2O3/Y2O3が挙げられる。
【0006】本発明における複合材料の複合相の金属と
しては、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a、W、Fe、Ni、Co、Cu、Al、Mg、Zn及
びそれらの合金、ステンレス鋼、パーマロイ及び超耐熱
合金から選ばれる少なくとも一種の金属が用いられる。
複合相の金属として、粒状金属と扁平状の延性金属を併
用する場合、これらは同一でも異なっていてもよい。
しては、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a、W、Fe、Ni、Co、Cu、Al、Mg、Zn及
びそれらの合金、ステンレス鋼、パーマロイ及び超耐熱
合金から選ばれる少なくとも一種の金属が用いられる。
複合相の金属として、粒状金属と扁平状の延性金属を併
用する場合、これらは同一でも異なっていてもよい。
【0007】また、本発明においては、複合相として金
属粒子とともに、セラミックス粒子、セラミックスウイ
スカー、無機質短繊維等を併用してもよい。これらを併
用することにより、複合体の強度、靱性をさらに向上さ
せることができる。セラミックス粒子としては、Ti、
V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Fe、
Ni、Co、Al、Y、Si及びBの酸化物、窒化物、
炭化物、ほう化物、珪化物及び炭窒化物から選ばれる少
なくとも一種のセラミックス粒子が挙げられる。セラミ
ックスウイスカーとしては、Si3N4、SiC、Ti
C、グラファイト、チタン酸カリウム、ほう酸アルミニ
ウム、ZnO、MgO、ほう酸マグネシウム、Ti
B2 、ムライト等のセラミックスウイスカーから選ばれ
る少なくとも一種が挙げられる。また、無機質短繊維と
しては、アルミナ、アルミナ・シリカ、シリカ、ジルコ
ニア等の短繊維、アルミナ、Si3N4、SiC、特公昭
58−5286号公報に代表されるSi、Ti、C及び
Oを主成分とする無機繊維等の長繊維をチョップ状に切
断したものから選ばれる少なくとも一種が挙げられる。
これらは、特に、焼結温度で使用する金属粒子と反応し
て脆弱な化合物を生成しないものを選択することが重要
である。
属粒子とともに、セラミックス粒子、セラミックスウイ
スカー、無機質短繊維等を併用してもよい。これらを併
用することにより、複合体の強度、靱性をさらに向上さ
せることができる。セラミックス粒子としては、Ti、
V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Fe、
Ni、Co、Al、Y、Si及びBの酸化物、窒化物、
炭化物、ほう化物、珪化物及び炭窒化物から選ばれる少
なくとも一種のセラミックス粒子が挙げられる。セラミ
ックスウイスカーとしては、Si3N4、SiC、Ti
C、グラファイト、チタン酸カリウム、ほう酸アルミニ
ウム、ZnO、MgO、ほう酸マグネシウム、Ti
B2 、ムライト等のセラミックスウイスカーから選ばれ
る少なくとも一種が挙げられる。また、無機質短繊維と
しては、アルミナ、アルミナ・シリカ、シリカ、ジルコ
ニア等の短繊維、アルミナ、Si3N4、SiC、特公昭
58−5286号公報に代表されるSi、Ti、C及び
Oを主成分とする無機繊維等の長繊維をチョップ状に切
断したものから選ばれる少なくとも一種が挙げられる。
これらは、特に、焼結温度で使用する金属粒子と反応し
て脆弱な化合物を生成しないものを選択することが重要
である。
【0008】マトリックスと金属の組み合わせは、マト
リックスの焼結可能温度より金属の融点が高い組み合わ
せを選択することが必要である。ガラスをマトリックス
とする場合、例えば、マトリックスがケイ酸ガラス系や
TiO2-SiO2系の場合には、焼結温度が1600℃以上に
なるため、それより高い融点を持つ金属であるV、C
r、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W及びそれらの合
金を用いることが好ましい。また、オキシナイトライド
ガラスの焼結温度、及びPbO-ZnO-B2O3系を除く結晶化ガ
ラスの焼結温度と結晶化温度は、およそ700〜130
0℃であるため、さらにTi、Fe、Ni、Co及びそ
れらの合金、ステンレス鋼、パーマロイ、超耐熱合金も
使用することができる。さらに、汎用ガラスでは焼結温
度がおよそ600〜1000℃であるため、上記の他に
Cuも使用することができ、PbO-ZnO-B2O3系結晶化ガラ
スと低融点ガラスでは焼結温度がおよそ200〜600
℃であるため、さらにAl、Mg、Zn及びそれらの合
金を使用することができる。
リックスの焼結可能温度より金属の融点が高い組み合わ
せを選択することが必要である。ガラスをマトリックス
とする場合、例えば、マトリックスがケイ酸ガラス系や
TiO2-SiO2系の場合には、焼結温度が1600℃以上に
なるため、それより高い融点を持つ金属であるV、C
r、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W及びそれらの合
金を用いることが好ましい。また、オキシナイトライド
ガラスの焼結温度、及びPbO-ZnO-B2O3系を除く結晶化ガ
ラスの焼結温度と結晶化温度は、およそ700〜130
0℃であるため、さらにTi、Fe、Ni、Co及びそ
れらの合金、ステンレス鋼、パーマロイ、超耐熱合金も
使用することができる。さらに、汎用ガラスでは焼結温
度がおよそ600〜1000℃であるため、上記の他に
Cuも使用することができ、PbO-ZnO-B2O3系結晶化ガラ
スと低融点ガラスでは焼結温度がおよそ200〜600
℃であるため、さらにAl、Mg、Zn及びそれらの合
金を使用することができる。
【0009】セラミックスをマトリックスとする場合
は、例えば、Al2O3の場合には、一般的な粉末では焼
結温度が1600℃であるため、それより高い融点を持
つ金属であるV、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a、Wを用いることが好ましい。また、低温度焼結タイ
プ(例えば、タイミクロンTM−DAR;大明化学工業
株式会社製)では、焼結温度が1200℃となるため、
さらにTi、Fe、Ni、Co、ステンレス鋼、超耐熱
合金も使用することができる。さらに、Al2O3にガラ
ス相を加えていくと焼結温度を約900℃まで下げるこ
とができるので、上記の他にCuも使用することができ
る。また、ZrO2(焼結温度>1800℃)とMgO
(焼結温度>1400℃)の場合には、Ti、V、C
r、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Fe、Ni、
Co、ステンレス鋼、超耐熱合金を用いることができ
る。ムライト(焼結温度>1500℃)の場合には、
V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Feを
用いることができる。
は、例えば、Al2O3の場合には、一般的な粉末では焼
結温度が1600℃であるため、それより高い融点を持
つ金属であるV、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a、Wを用いることが好ましい。また、低温度焼結タイ
プ(例えば、タイミクロンTM−DAR;大明化学工業
株式会社製)では、焼結温度が1200℃となるため、
さらにTi、Fe、Ni、Co、ステンレス鋼、超耐熱
合金も使用することができる。さらに、Al2O3にガラ
ス相を加えていくと焼結温度を約900℃まで下げるこ
とができるので、上記の他にCuも使用することができ
る。また、ZrO2(焼結温度>1800℃)とMgO
(焼結温度>1400℃)の場合には、Ti、V、C
r、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Fe、Ni、
Co、ステンレス鋼、超耐熱合金を用いることができ
る。ムライト(焼結温度>1500℃)の場合には、
V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Feを
用いることができる。
【0010】本発明においては、ガラス又はセラミック
スマトリックスに複合相として金属粒子を添加すること
により、ガラス又はセラミックスマトリックスの断熱特
性を維持しつつ、強度等の機械的性質を向上させること
ができる。さらに複合相の金属の形態を扁平状とするこ
とにより金属の塑性変形がより作用するため、複合材料
の強度及び靱性を向上することができる。特に、扁平面
の最小径をd、厚さをtとしたときにd/t≧3である
ことが望ましい。d/tが3未満の場合には、クラック
が金属粒子とマトリックスとの界面を進行しやすくなる
ため金属相の塑性変形を十分に利用できなくなるので好
ましくない。d及びtの範囲としては特に制限はない
が、d/t≧3の関係を満足していることが好ましい。
また、複合相として粒状金属と扁平状の延性金属を併用
することにより、粒状金属の粒子分散効果によりマトリ
ックス部の高強度化が図れるため、複合体の強度をさら
に向上させることができる。
スマトリックスに複合相として金属粒子を添加すること
により、ガラス又はセラミックスマトリックスの断熱特
性を維持しつつ、強度等の機械的性質を向上させること
ができる。さらに複合相の金属の形態を扁平状とするこ
とにより金属の塑性変形がより作用するため、複合材料
の強度及び靱性を向上することができる。特に、扁平面
の最小径をd、厚さをtとしたときにd/t≧3である
ことが望ましい。d/tが3未満の場合には、クラック
が金属粒子とマトリックスとの界面を進行しやすくなる
ため金属相の塑性変形を十分に利用できなくなるので好
ましくない。d及びtの範囲としては特に制限はない
が、d/t≧3の関係を満足していることが好ましい。
また、複合相として粒状金属と扁平状の延性金属を併用
することにより、粒状金属の粒子分散効果によりマトリ
ックス部の高強度化が図れるため、複合体の強度をさら
に向上させることができる。
【0011】さらに、複合相としてセラミックス粒子、
セラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用するこ
とにより、マトリックス部の高強度化が図れるため、複
合体の強度、靱性をさらに向上させることができる。セ
ラミックス粒子の粒径は2μm以下、好ましくは、1μ
m以下であることが望ましい。粒径が2μmよりも大き
くなると粒子分散効果が得られないので好ましくない。
セラミックスウイスカーの形状については、特に制限は
なく、無機質短繊維は、分散性から長さが5mm以下の
ものが好ましい。
セラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用するこ
とにより、マトリックス部の高強度化が図れるため、複
合体の強度、靱性をさらに向上させることができる。セ
ラミックス粒子の粒径は2μm以下、好ましくは、1μ
m以下であることが望ましい。粒径が2μmよりも大き
くなると粒子分散効果が得られないので好ましくない。
セラミックスウイスカーの形状については、特に制限は
なく、無機質短繊維は、分散性から長さが5mm以下の
ものが好ましい。
【0012】本発明の複合材料における複合相の体積率
は2〜60%、特に10〜50%であることが好まし
い。複合相の体積率が2%よりも少ない場合には、金属
の塑性変形量が相対的に少なすぎるために機械的性質の
改善効果が十分ではなく、また、複合相の体積率が60
%よりも多くなると、複合体の熱伝導率が上がり発明の
効果が発現しない。また、複合相としてセラミックス粒
子、セラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用す
る場合、これらの体積率は、2〜40%、特に3〜30
%であることが好ましい。体積率が2%よりも少ない場
合には、添加の効果が発現しない。また、体積率が40
%よりも多くなってもそれ以上機械的物性は向上しな
い。
は2〜60%、特に10〜50%であることが好まし
い。複合相の体積率が2%よりも少ない場合には、金属
の塑性変形量が相対的に少なすぎるために機械的性質の
改善効果が十分ではなく、また、複合相の体積率が60
%よりも多くなると、複合体の熱伝導率が上がり発明の
効果が発現しない。また、複合相としてセラミックス粒
子、セラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用す
る場合、これらの体積率は、2〜40%、特に3〜30
%であることが好ましい。体積率が2%よりも少ない場
合には、添加の効果が発現しない。また、体積率が40
%よりも多くなってもそれ以上機械的物性は向上しな
い。
【0013】本発明の断熱材料は、以下の方法で製造さ
れる。まず、金属粉末表面にガラス粉末又はセラミック
ス粉末が付着している複合粉末を製造する。このような
複合粉末は、金属粉末とガラス粉末又はセラミックス粉
末を混合することにより製造できる。扁平状の金属粒子
とするときには、延性金属粉末を混合中に塑性変形させ
て扁平化させることにより製造できる。ガラス粉末の粒
度は、特に制限はないが、50μm以下のものが望まし
い。セラミックス粉末の粒度は特に制限はないが、焼結
性のよい平均粒径1μm以下のものが望ましい。また、
金属粉末の粒子径は、球状の場合は、機械的性質を維持
する点から150μm以下、特に100μm以下のもの
が望ましい。扁平状とする場合には、扁平化を容易に促
進するために1〜200μm、特に3〜100μmの範
囲が好ましい。延性金属粉末の粒子径が1μmよりも小
さいと、微粒のため扁平化させることができない。ま
た、200μmよりも大きくなると、粗粒のため焼結を
困難にし、またガラス粉末又はセラミックス粉末との分
離が激しくなるため、均一混合が困難となる。金属粉末
とガラス粉末又はセラミックス粉末の混合割合は、混合
粉末における金属粉末の体積率が2〜60%、特に10
〜50%であることが好ましい。
れる。まず、金属粉末表面にガラス粉末又はセラミック
ス粉末が付着している複合粉末を製造する。このような
複合粉末は、金属粉末とガラス粉末又はセラミックス粉
末を混合することにより製造できる。扁平状の金属粒子
とするときには、延性金属粉末を混合中に塑性変形させ
て扁平化させることにより製造できる。ガラス粉末の粒
度は、特に制限はないが、50μm以下のものが望まし
い。セラミックス粉末の粒度は特に制限はないが、焼結
性のよい平均粒径1μm以下のものが望ましい。また、
金属粉末の粒子径は、球状の場合は、機械的性質を維持
する点から150μm以下、特に100μm以下のもの
が望ましい。扁平状とする場合には、扁平化を容易に促
進するために1〜200μm、特に3〜100μmの範
囲が好ましい。延性金属粉末の粒子径が1μmよりも小
さいと、微粒のため扁平化させることができない。ま
た、200μmよりも大きくなると、粗粒のため焼結を
困難にし、またガラス粉末又はセラミックス粉末との分
離が激しくなるため、均一混合が困難となる。金属粉末
とガラス粉末又はセラミックス粉末の混合割合は、混合
粉末における金属粉末の体積率が2〜60%、特に10
〜50%であることが好ましい。
【0014】また、複合相としてセラミックス粒子、セ
ラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用する場
合、金属粉末とガラス粉末又はセラミックス粉末の混合
時に添加する。セラミックス粉末の粒子径は、2μm以
下、特に1μm以下が好ましい。セラミックス粉末の粒
子径が2μmよりも大きくなると、粒子分散効果が得ら
れない。セラミックスウイスカーの形状については、特
に制限はなく市場にでているタイプをそのまま用いるこ
とができる。無機質短繊維や長繊維を切断して用いる場
合には、取扱易さや分散性から長さが5mm以下のもの
を用いるのが好ましい。これらの混合割合は、体積率
が、2〜40%、特に3〜30%であることが好まし
い。
ラミックスウイスカー、無機質短繊維等を併用する場
合、金属粉末とガラス粉末又はセラミックス粉末の混合
時に添加する。セラミックス粉末の粒子径は、2μm以
下、特に1μm以下が好ましい。セラミックス粉末の粒
子径が2μmよりも大きくなると、粒子分散効果が得ら
れない。セラミックスウイスカーの形状については、特
に制限はなく市場にでているタイプをそのまま用いるこ
とができる。無機質短繊維や長繊維を切断して用いる場
合には、取扱易さや分散性から長さが5mm以下のもの
を用いるのが好ましい。これらの混合割合は、体積率
が、2〜40%、特に3〜30%であることが好まし
い。
【0015】金属粉末とガラス粉末又はセラミックス粉
末の混合方法については、特に制限はなく湿式及び乾式
のいずれも採用できる。湿式混合の場合の溶媒としては
エ夕ノール、メ夕ノール等が一般に使用される。混合装
置については、ボールミル、振動ミル、アトライター、
遊星型ボールミル等を用いることができる。延性金属粉
末は、混合時のボール等の混合媒体による機械的混合に
より球状から扁平状へと変形が進む。したがって、混合
条件の制御により扁平化の程度を制御することができ、
球状あるいは扁平状の選択をすることができる。一般
に、混合時間、回転数等の条件により変形量は変わって
くるので、扁平粒子とする時はこれらの条件を制御し、
扁平化の形状がd/t≧3を満足するように扁平化させ
ることが望ましい。さらに、この混合過程で、金属粉末
の表面にガラス粉末又はセラミックス粉末が付着するた
め、焼結過程で金属同士が接触、造粒することを防止す
ることができる。なお、金属粉末とガラス粉末又はセラ
ミックス粉末の混合割合によっては、金属表面に付着し
ないガラス粉末又はセラミックス粉末も共存することは
言うまでもない。また、使用する金属粉末の粒度によっ
ては、混合後も未変形の粒子が残るが、扁平化した粒子
が適当量あれば、機械的特性の改善効果は得られる。ま
た、上記の扁平な延性金属粉末表面にガラス粉末又はセ
ラミックス粉末が付着している複合粉末は、予め延性金
属粉末を圧延加工等により扁平化させ、これとガラス粉
末又はセラミックス粉末を混合することによっても製造
することができるが、混合と扁平化を同時に行う前述の
方法が工程の簡略化と均−混合の面で有利である。
末の混合方法については、特に制限はなく湿式及び乾式
のいずれも採用できる。湿式混合の場合の溶媒としては
エ夕ノール、メ夕ノール等が一般に使用される。混合装
置については、ボールミル、振動ミル、アトライター、
遊星型ボールミル等を用いることができる。延性金属粉
末は、混合時のボール等の混合媒体による機械的混合に
より球状から扁平状へと変形が進む。したがって、混合
条件の制御により扁平化の程度を制御することができ、
球状あるいは扁平状の選択をすることができる。一般
に、混合時間、回転数等の条件により変形量は変わって
くるので、扁平粒子とする時はこれらの条件を制御し、
扁平化の形状がd/t≧3を満足するように扁平化させ
ることが望ましい。さらに、この混合過程で、金属粉末
の表面にガラス粉末又はセラミックス粉末が付着するた
め、焼結過程で金属同士が接触、造粒することを防止す
ることができる。なお、金属粉末とガラス粉末又はセラ
ミックス粉末の混合割合によっては、金属表面に付着し
ないガラス粉末又はセラミックス粉末も共存することは
言うまでもない。また、使用する金属粉末の粒度によっ
ては、混合後も未変形の粒子が残るが、扁平化した粒子
が適当量あれば、機械的特性の改善効果は得られる。ま
た、上記の扁平な延性金属粉末表面にガラス粉末又はセ
ラミックス粉末が付着している複合粉末は、予め延性金
属粉末を圧延加工等により扁平化させ、これとガラス粉
末又はセラミックス粉末を混合することによっても製造
することができるが、混合と扁平化を同時に行う前述の
方法が工程の簡略化と均−混合の面で有利である。
【0016】次に、得られた混合粉末を所望の形状に成
形した後、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下また
は真空中で200〜1800℃で焼結する。焼結方法と
しては、公知の焼結方法を用いることができる。例え
ば、CIP成形や射出成形した成形体を常圧焼結や真空
焼結さらにHIPで高密度化するプロセスでは、球状粒
子の場合や扁平化した粒子でも3次元にランダムに配向
するため等方的な組織となるが、扁平粒子を用いてホッ
トプレス等の一軸加圧方法により成形を行うと、扁平化
した粒子はプレス方向と垂直方向に2次元に配向するの
で、特に厚さ方向の強度が向上する。また、マトリック
スがガラスの場合、ガラスの軟化点付近以上に加熱する
ことより2次加工ができるため、成形したビレットを押
し出し法やロール成形などにより、サッシ等の長尺の形
状に成形することもできる。さらに、鍛造法や鋳造法、
好ましくは加圧鋳造法により直接複雑形状の成形をする
こともできる。また、焼結は、200〜1800℃の温
度範囲で行うことができるが、扁平粒子を用いる場合に
は、扁平な延性金属の形状が保持されるように延性金属
の融点より低い温度で行えるように、前記したガラス粉
末又はセラミックス粉末と延性金属を選択することが必
要である。
形した後、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下また
は真空中で200〜1800℃で焼結する。焼結方法と
しては、公知の焼結方法を用いることができる。例え
ば、CIP成形や射出成形した成形体を常圧焼結や真空
焼結さらにHIPで高密度化するプロセスでは、球状粒
子の場合や扁平化した粒子でも3次元にランダムに配向
するため等方的な組織となるが、扁平粒子を用いてホッ
トプレス等の一軸加圧方法により成形を行うと、扁平化
した粒子はプレス方向と垂直方向に2次元に配向するの
で、特に厚さ方向の強度が向上する。また、マトリック
スがガラスの場合、ガラスの軟化点付近以上に加熱する
ことより2次加工ができるため、成形したビレットを押
し出し法やロール成形などにより、サッシ等の長尺の形
状に成形することもできる。さらに、鍛造法や鋳造法、
好ましくは加圧鋳造法により直接複雑形状の成形をする
こともできる。また、焼結は、200〜1800℃の温
度範囲で行うことができるが、扁平粒子を用いる場合に
は、扁平な延性金属の形状が保持されるように延性金属
の融点より低い温度で行えるように、前記したガラス粉
末又はセラミックス粉末と延性金属を選択することが必
要である。
【0017】
【作用】本発明によれば、ガラス又はセラミックスマト
リックスに複合相として金属粒子を添加するこにより、
ガラス又はセラミックスマトリックスの断熱特性を維持
しつつ、強度等の機械的性質を向上させることができ
る。さらに複合相の金属の形態を扁平状とすることによ
り扁平粒子の塑性変形も十分利用することができるため
高靱性化に寄与でき、さらに強度も向上させることがで
きるため、機械的性質に優れた断熱材料を提供できる。
また、複合相としてセラミックス粒子、セラミックスウ
イスカー、無機質短繊維等を併用することにより、マト
リックス部の高強度化が図れるため、複合体の強度、靱
性をさらに向上させることができる。さらにガラス又は
セラミックスと熱膨張係数の大きく異なる粒子を選択す
れば、焼結過程で発生する熱応力による残留応力によ
り、さらに高強度化が可能となり、高強度、高靱性の構
造部材に適用できる断熱材料が提供できる。また、前述
したように複合相を2次元に配向させれば、配向方向と
垂直方向の強度をさらに向上させることができる。さら
に、複合相の形態は、原料粉末である延性金属粉末とガ
ラス粉末又はセラミックス粉末の混合中の変形を利用し
て扁平化が達成できるため、複合相の形状の制御が容易
であり、追加の製造プロセスを必要とせず、複合化によ
るコスト増を抑えることができる。なお、本発明の断熱
材料の適用としてサッシ用材料に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
リックスに複合相として金属粒子を添加するこにより、
ガラス又はセラミックスマトリックスの断熱特性を維持
しつつ、強度等の機械的性質を向上させることができ
る。さらに複合相の金属の形態を扁平状とすることによ
り扁平粒子の塑性変形も十分利用することができるため
高靱性化に寄与でき、さらに強度も向上させることがで
きるため、機械的性質に優れた断熱材料を提供できる。
また、複合相としてセラミックス粒子、セラミックスウ
イスカー、無機質短繊維等を併用することにより、マト
リックス部の高強度化が図れるため、複合体の強度、靱
性をさらに向上させることができる。さらにガラス又は
セラミックスと熱膨張係数の大きく異なる粒子を選択す
れば、焼結過程で発生する熱応力による残留応力によ
り、さらに高強度化が可能となり、高強度、高靱性の構
造部材に適用できる断熱材料が提供できる。また、前述
したように複合相を2次元に配向させれば、配向方向と
垂直方向の強度をさらに向上させることができる。さら
に、複合相の形態は、原料粉末である延性金属粉末とガ
ラス粉末又はセラミックス粉末の混合中の変形を利用し
て扁平化が達成できるため、複合相の形状の制御が容易
であり、追加の製造プロセスを必要とせず、複合化によ
るコスト増を抑えることができる。なお、本発明の断熱
材料の適用としてサッシ用材料に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
【0018】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例1 MAS(MgO-Al2O3-SiO2系)粉末(粒径20μm以下)
と45〜10μmのNi合金(Ni17Cr6Al1
0.6Y,MA−90;昭和電工社製)をNi合金の体
積率が10、20、30、40、50%となるように秤
量した。これらの混合粉末をエ夕ノール溶媒中、窒化珪
素ボールを用いてボールミル混合を行った。図1及び図
2に、Ni合金の体積率が20%の場合のボールミル後
の混合粉末の外観の走査型電子顕微鏡像と断面組織の光
学顕微鏡像を示す。これらより、添加した粒径45〜1
0μmのNi合金がボールミル混合により扁平化し、さ
らにガラス粉末が表面に付着していることがわかる。他
のNi合金の体積率の場合も同様の結果が得られた。こ
の混合粉末を黒鉛のモールドにいれ、ホットプレスによ
り、1000℃、100kg/cm2 の圧力でアルゴン中、
1時間保持して焼結を行った。図3にNi合金の体積率
が20%の場合に得られた複合材料のプレス方向と平行
方向の断面組織の光学顕微鏡像を示す。粒径45〜10
μmのNi合金粉末は2次元に配向し、d/t≧3を満
たして扁平化していることがわかる。
らに具体的に説明する。 実施例1 MAS(MgO-Al2O3-SiO2系)粉末(粒径20μm以下)
と45〜10μmのNi合金(Ni17Cr6Al1
0.6Y,MA−90;昭和電工社製)をNi合金の体
積率が10、20、30、40、50%となるように秤
量した。これらの混合粉末をエ夕ノール溶媒中、窒化珪
素ボールを用いてボールミル混合を行った。図1及び図
2に、Ni合金の体積率が20%の場合のボールミル後
の混合粉末の外観の走査型電子顕微鏡像と断面組織の光
学顕微鏡像を示す。これらより、添加した粒径45〜1
0μmのNi合金がボールミル混合により扁平化し、さ
らにガラス粉末が表面に付着していることがわかる。他
のNi合金の体積率の場合も同様の結果が得られた。こ
の混合粉末を黒鉛のモールドにいれ、ホットプレスによ
り、1000℃、100kg/cm2 の圧力でアルゴン中、
1時間保持して焼結を行った。図3にNi合金の体積率
が20%の場合に得られた複合材料のプレス方向と平行
方向の断面組織の光学顕微鏡像を示す。粒径45〜10
μmのNi合金粉末は2次元に配向し、d/t≧3を満
たして扁平化していることがわかる。
【0019】この複合材料からφ10×1.5mmの円
盤状の試験片を加工し、熱伝導率を測定した。また、3
点曲げ試験により曲げ強度を、SEVNB法により破壊
靱性を測定した。測定結果を表1に、MASガラス単相
の結果と現在、サッシの主材料であるアルミニウム合金
と樹脂サッシとして用いられているポリ塩化ビニルの値
も合わせて示す。これから、本発明で得られた複合材料
の熱伝導率は添加したNi合金の体積率に依存せず、M
ASガラス単相と同等以上の低い値を示し、曲げ強度、
破壊靱性はNi合金の体積率の増加に伴い向上し、50
%では曲げ強度60kg/mm2 、破壊靱性12MPam
1/2 とMASガラス単相のそれぞれ約3.5倍と6倍と
いう高い値が得られているのがわかる。ポリ塩化ビニル
に対しては熱伝導率はやや高いものの機械的性質ははる
かに優れており、アルミニウムに対してははるかに小さ
い熱伝導率と同等の機械的性質を示しており、本発明の
複合材料が、低い熱伝導率と高い機械的性質を合わせ持
ち、サッシ等の低い熱伝導率と構造部材として高い信頼
性が要求される部材に最適な材料であることがわかる。
盤状の試験片を加工し、熱伝導率を測定した。また、3
点曲げ試験により曲げ強度を、SEVNB法により破壊
靱性を測定した。測定結果を表1に、MASガラス単相
の結果と現在、サッシの主材料であるアルミニウム合金
と樹脂サッシとして用いられているポリ塩化ビニルの値
も合わせて示す。これから、本発明で得られた複合材料
の熱伝導率は添加したNi合金の体積率に依存せず、M
ASガラス単相と同等以上の低い値を示し、曲げ強度、
破壊靱性はNi合金の体積率の増加に伴い向上し、50
%では曲げ強度60kg/mm2 、破壊靱性12MPam
1/2 とMASガラス単相のそれぞれ約3.5倍と6倍と
いう高い値が得られているのがわかる。ポリ塩化ビニル
に対しては熱伝導率はやや高いものの機械的性質ははる
かに優れており、アルミニウムに対してははるかに小さ
い熱伝導率と同等の機械的性質を示しており、本発明の
複合材料が、低い熱伝導率と高い機械的性質を合わせ持
ち、サッシ等の低い熱伝導率と構造部材として高い信頼
性が要求される部材に最適な材料であることがわかる。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 ソーダ石灰ガラス(Na2O-CaO-SiO2系)粉末(粒径45
μm以下)と45〜10μmのNi合金(Ni17Cr
6Al10.6Y,MA−90;昭和電工社製)を体積
率が70:30となるように秤量し、これらの混合粉末
をエタノール溶媒中、窒化珪素ボールを用いてボールミ
ル混合を行った。この混合粉末を黒鉛のモールドにいれ
ホットプレスにより、700℃、100kg/cm2 の圧力
でアルゴン中、1時間保持して焼結を行った。得られた
複合材料の熱伝導率は2.0W/m・Kと低い値を示
し、曲げ強度と破壊靱性はそれぞれ35kg/mm2 、8.
3MPam1/2 という高い値が得られた。
μm以下)と45〜10μmのNi合金(Ni17Cr
6Al10.6Y,MA−90;昭和電工社製)を体積
率が70:30となるように秤量し、これらの混合粉末
をエタノール溶媒中、窒化珪素ボールを用いてボールミ
ル混合を行った。この混合粉末を黒鉛のモールドにいれ
ホットプレスにより、700℃、100kg/cm2 の圧力
でアルゴン中、1時間保持して焼結を行った。得られた
複合材料の熱伝導率は2.0W/m・Kと低い値を示
し、曲げ強度と破壊靱性はそれぞれ35kg/mm2 、8.
3MPam1/2 という高い値が得られた。
【0022】実施例3 ムライト粉末(MP−20;サイマレック製)と粒径5
3〜10μmのMo粉末(MA−60;昭和電工製)を
体積率が70:30になるようにして、実施例1と同様
にして複合材料を製造した。なお、ホットプレス温度は
1650℃、圧力は300kg/cm2 とした。得られた複
合材料の熱伝導率は5.5W/m・Kと低い値を示し、
曲げ強度60kg/mm2 、破壊靱性12MPam1/2 とい
う高い値が得られた。
3〜10μmのMo粉末(MA−60;昭和電工製)を
体積率が70:30になるようにして、実施例1と同様
にして複合材料を製造した。なお、ホットプレス温度は
1650℃、圧力は300kg/cm2 とした。得られた複
合材料の熱伝導率は5.5W/m・Kと低い値を示し、
曲げ強度60kg/mm2 、破壊靱性12MPam1/2 とい
う高い値が得られた。
【0023】実施例4 ZrO2粉末(3Y;東ソー製)とNi(300メッシ
ュアンダー;高純度化学研究所製)を体積率が70:3
0になるようにして、実施例1と同様にして複合材料を
製造した。なお、ホットプレス温度は1400℃、圧力
は300kg/cm2 とした。得られた複合材料の熱伝導率
は4.5W/m・Kと低い値を示し、曲げ強度100kg
/mm2 、破壊靱性14MPam1/2 という高い値が得ら
れた。
ュアンダー;高純度化学研究所製)を体積率が70:3
0になるようにして、実施例1と同様にして複合材料を
製造した。なお、ホットプレス温度は1400℃、圧力
は300kg/cm2 とした。得られた複合材料の熱伝導率
は4.5W/m・Kと低い値を示し、曲げ強度100kg
/mm2 、破壊靱性14MPam1/2 という高い値が得ら
れた。
【図1】 図1は、本発明の実施例1のボールミル後の
混合粉末の粒子構造を表す図面に代える走査型電子顕微
鏡写真である。
混合粉末の粒子構造を表す図面に代える走査型電子顕微
鏡写真である。
【図2】 図2は、本発明の実施例1のボールミル後の
混合粉末の粒子構造を表す図面に代える光学顕微鏡写真
である。
混合粉末の粒子構造を表す図面に代える光学顕微鏡写真
である。
【図3】 図3は、本発明の実施例1で得られた複合材
料の組織を表す図面に代える光学顕微鏡写真である。
料の組織を表す図面に代える光学顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神徳 泰彦 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラス又はセラミックスをマトリックス
とし、金属粒子を複合相とする複合材料からなる断熱材
料。 - 【請求項2】 複合相の金属粒子が扁平状の延性金属粒
子であることを特徴とする請求項1記載の断熱材料。 - 【請求項3】 複合相の体積率が、2〜60%である請
求項1又は2記載の断熱材料。 - 【請求項4】 複合相の金属が、Ti、V、Cr、Z
r、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Fe、Ni、Co、
Cu、Al、Mg、Zn及びそれらの合金、ステンレス
鋼、パーマロイ及び超耐熱合金から選ばれる少なくとも
一種である請求項1又は2記載の断熱材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8090001A JPH09255364A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 断熱材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8090001A JPH09255364A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 断熱材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255364A true JPH09255364A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13986370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8090001A Pending JPH09255364A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 断熱材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09255364A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004203656A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラス物品およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP8090001A patent/JPH09255364A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004203656A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラス物品およびその製造方法 |
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