JPH09255808A - ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法 - Google Patents
ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法Info
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- JPH09255808A JPH09255808A JP9621996A JP9621996A JPH09255808A JP H09255808 A JPH09255808 A JP H09255808A JP 9621996 A JP9621996 A JP 9621996A JP 9621996 A JP9621996 A JP 9621996A JP H09255808 A JPH09255808 A JP H09255808A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続気泡が均質に分布したポリフッ化ビニリ
デン多孔質体を得る。 【解決手段】 有機溶剤に可溶なフッ素樹脂とポリフッ
化ビニリデンを混合した後に加熱成形したもの、あるい
は有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニ
リデンの溶液を混合した後に溶剤を除去した後に加熱成
形したものを、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解し、
ポリフッ化ビニリデンを溶解しない有機溶剤中に浸漬し
て、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解除去する。
デン多孔質体を得る。 【解決手段】 有機溶剤に可溶なフッ素樹脂とポリフッ
化ビニリデンを混合した後に加熱成形したもの、あるい
は有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニ
リデンの溶液を混合した後に溶剤を除去した後に加熱成
形したものを、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解し、
ポリフッ化ビニリデンを溶解しない有機溶剤中に浸漬し
て、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分離膜、隔膜、電池
用セパレータ、誘電体材料、センサ材料に好適なフッ素
樹脂多孔質体に関する。
用セパレータ、誘電体材料、センサ材料に好適なフッ素
樹脂多孔質体に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂からなる微多孔性の多孔質体
が、それぞれの用途に応じた材料によって作製されてひ
ろく用いられている。とくに耐熱性、耐薬品性を必要と
する用途には、フッ素樹脂製の多孔質体が用いられてい
るが、フッ素樹脂の有する特異な性質からその多孔質体
も特殊な製造方法によって製造されている。代表的なフ
ッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンのフイルム
を延伸して開裂した多孔質フイルムが知られているが、
延伸による孔の形状が一軸延伸の場合は長楕円状に制限
される。チューブ状のものは、一軸延伸によるために開
孔の形状は長さ方向に長いものに限られていた。一方、
孔の形状を円形にするために二軸延伸した場合には、機
械的強度が充分でないという問題がある。さらに、延伸
による開裂で製造しているために、二軸延伸では平膜状
の多孔質体に限られていた。
が、それぞれの用途に応じた材料によって作製されてひ
ろく用いられている。とくに耐熱性、耐薬品性を必要と
する用途には、フッ素樹脂製の多孔質体が用いられてい
るが、フッ素樹脂の有する特異な性質からその多孔質体
も特殊な製造方法によって製造されている。代表的なフ
ッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンのフイルム
を延伸して開裂した多孔質フイルムが知られているが、
延伸による孔の形状が一軸延伸の場合は長楕円状に制限
される。チューブ状のものは、一軸延伸によるために開
孔の形状は長さ方向に長いものに限られていた。一方、
孔の形状を円形にするために二軸延伸した場合には、機
械的強度が充分でないという問題がある。さらに、延伸
による開裂で製造しているために、二軸延伸では平膜状
の多孔質体に限られていた。
【0003】そこで、溶媒に溶解するフッ素樹脂である
ポリフッ化ビニリデンを用いて多孔質体を製造すること
が提案されている。ポリフッ化ビニリデン樹脂からなる
微孔性の多孔質体は、ポリフッ化ビニリデン樹脂をN−
メチルピロリドン(NMP)やジメチルホルムアミド
(DMF)などの有機溶剤に溶解し、基材に薄く塗布し
た後に、ポリフッ化ビニリデン樹脂は溶解しないが有機
溶剤と相溶性を有する処理液中に浸漬して有機溶剤を抽
出して孔を形成する方法や、特開昭49−126572
号公報に記載のように、ポリフッ化ビニリデン樹脂とそ
れを溶解する遅乾性溶剤、樹脂を溶解または膨潤させる
揮発性の大きな速乾性溶剤からなる樹脂溶液をシート状
として速乾性溶剤をある程度揮発した後に、樹脂を溶解
しない処理液中に浸漬して溶剤を溶出することによって
多孔性シートを製造する方法が提案されている。
ポリフッ化ビニリデンを用いて多孔質体を製造すること
が提案されている。ポリフッ化ビニリデン樹脂からなる
微孔性の多孔質体は、ポリフッ化ビニリデン樹脂をN−
メチルピロリドン(NMP)やジメチルホルムアミド
(DMF)などの有機溶剤に溶解し、基材に薄く塗布し
た後に、ポリフッ化ビニリデン樹脂は溶解しないが有機
溶剤と相溶性を有する処理液中に浸漬して有機溶剤を抽
出して孔を形成する方法や、特開昭49−126572
号公報に記載のように、ポリフッ化ビニリデン樹脂とそ
れを溶解する遅乾性溶剤、樹脂を溶解または膨潤させる
揮発性の大きな速乾性溶剤からなる樹脂溶液をシート状
として速乾性溶剤をある程度揮発した後に、樹脂を溶解
しない処理液中に浸漬して溶剤を溶出することによって
多孔性シートを製造する方法が提案されている。
【0004】ところが、これらの方法によって作製した
多孔性シートは、樹脂相互の結合が充分ではなく、また
シートからの溶剤の抽出状態が抽出用の液との接触状態
の相違によって影響を受けるために、形成される孔の大
きさが表裏では異なったり、品質が一定した均質な多孔
質体を得ることは困難であった。
多孔性シートは、樹脂相互の結合が充分ではなく、また
シートからの溶剤の抽出状態が抽出用の液との接触状態
の相違によって影響を受けるために、形成される孔の大
きさが表裏では異なったり、品質が一定した均質な多孔
質体を得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、開孔の大き
さおよび分布が均一なポリフッ化ビニリデンの多孔質体
の製造方法を提供することを課題とするものである。
さおよび分布が均一なポリフッ化ビニリデンの多孔質体
の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリフッ化ビ
ニリデン多孔質体の製造方法において、ポリフッ化ビニ
リデンと相溶性を有する有機溶剤に可溶なフッ素樹脂と
ポリフッ化ビニリデンを混合した後に加熱成形したも
の、あるいはポリフッ化ビニリデンと相溶性を有する有
機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニリデ
ンの溶液を混合した後に溶剤を除去した後に加熱成形し
たものを、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解し、ポリ
フッ化ビニリデンを溶解しない有機溶剤中に浸漬して、
有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解除去することを特徴
とするポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法であ
る。
ニリデン多孔質体の製造方法において、ポリフッ化ビニ
リデンと相溶性を有する有機溶剤に可溶なフッ素樹脂と
ポリフッ化ビニリデンを混合した後に加熱成形したも
の、あるいはポリフッ化ビニリデンと相溶性を有する有
機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニリデ
ンの溶液を混合した後に溶剤を除去した後に加熱成形し
たものを、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解し、ポリ
フッ化ビニリデンを溶解しない有機溶剤中に浸漬して、
有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解除去することを特徴
とするポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のポリフッ化ビニリデン多
孔質体の製造方法では、ポリフッ化ビニリデンを有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂と固体状態で混合するか、あるい
は有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニ
リデンの溶液を混合した後にゲル化させて溶剤を除去す
ることによって得られた固形状混合物をポリフッ化ビニ
リデンの溶融温度以上で加熱成形するものであるが、加
熱過程においてポリフッ化ビニリデンと相溶する有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂は、ポリフッ化ビニリデンを均一
に分散し、ポリフッ化ビニリデン樹脂の相互の凝集、結
合を均一に行うことができ、ポリフッ化ビニリデンの相
互の結合も高めることが可能となる。その結果、有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂を溶出することによって、配向性
を有することなく、三次元的に結合した極めて微細な網
目構造の連続気孔を持つ多孔質体が得られる。
孔質体の製造方法では、ポリフッ化ビニリデンを有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂と固体状態で混合するか、あるい
は有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とポリフッ化ビニ
リデンの溶液を混合した後にゲル化させて溶剤を除去す
ることによって得られた固形状混合物をポリフッ化ビニ
リデンの溶融温度以上で加熱成形するものであるが、加
熱過程においてポリフッ化ビニリデンと相溶する有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂は、ポリフッ化ビニリデンを均一
に分散し、ポリフッ化ビニリデン樹脂の相互の凝集、結
合を均一に行うことができ、ポリフッ化ビニリデンの相
互の結合も高めることが可能となる。その結果、有機溶
剤に可溶なフッ素樹脂を溶出することによって、配向性
を有することなく、三次元的に結合した極めて微細な網
目構造の連続気孔を持つ多孔質体が得られる。
【0008】本発明に使用可能な有機溶剤に可溶なフッ
素樹脂にはテトラフルオロエチレンとフッ化ビニリデン
との共重合体、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリ
デンおよびヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等を
用いることができる。具体的にはテトラフルオロエチレ
ンとフッ化ビニリデンとの共重合体としてはネオフロン
VDF(ダイキン製)、テトラフルオロエチレン、フッ
化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレンの共重合体と
してはTHV(スリーエム製)を挙げることができる。
これらのフッ素樹脂には、粉体、ペレット等のいずれの
形状のものも用いることができる。
素樹脂にはテトラフルオロエチレンとフッ化ビニリデン
との共重合体、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリ
デンおよびヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等を
用いることができる。具体的にはテトラフルオロエチレ
ンとフッ化ビニリデンとの共重合体としてはネオフロン
VDF(ダイキン製)、テトラフルオロエチレン、フッ
化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレンの共重合体と
してはTHV(スリーエム製)を挙げることができる。
これらのフッ素樹脂には、粉体、ペレット等のいずれの
形状のものも用いることができる。
【0009】ポリフッ化ビニリデンと有機溶剤に可溶な
フッ素樹脂とを混合して加熱成形する場合には、ポリフ
ッ化ビニリデンと、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂との混
合割合は、1:9〜9:1とすることが好ましく、2:
8から8:2とすることがより好ましく、ポリフッ化ビ
ニリデンとしては粉末状のものを用いることが好まし
い。そして、両者を混合した後にポリフッ化ビニリデン
の融点以上の温度で加熱成形する。
フッ素樹脂とを混合して加熱成形する場合には、ポリフ
ッ化ビニリデンと、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂との混
合割合は、1:9〜9:1とすることが好ましく、2:
8から8:2とすることがより好ましく、ポリフッ化ビ
ニリデンとしては粉末状のものを用いることが好まし
い。そして、両者を混合した後にポリフッ化ビニリデン
の融点以上の温度で加熱成形する。
【0010】また、ポリフッ化ビニリデンの溶液と有機
溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とを混合する場合には、
ポリフッ化ビニリデンの溶液の濃度は5〜40重量%が
好ましく、溶媒としてはN−メチルピロリドンやジメチ
ルホルムアミドなどが挙げられる。有機溶剤に可溶なフ
ッ素樹脂の溶液の濃度は5〜40重量%が好ましく、溶
媒としてはアセトン、N−メチルピロリドン、ジメチル
ホルムアミド等が挙げられる。ポリフッ化ビニリデンの
溶液と有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とを乾燥後の
体積比で1:9〜9:1の割合で混合することが好まし
く、2:8〜8:2とすることがより好ましい。両溶液
を混合の後に有機溶剤を乾燥し、固形化するか、あるい
は両溶液を混合の後に水に注ぎ入れ溶媒を除去し樹脂を
析出させ、さらに加熱し水分を完全に除去した後、混練
し加熱成形する。また、本発明の多孔質体の製造方法で
は、各種の加熱成形方法によって加熱成形するのみでは
なく、基材に樹脂の混合溶液を塗布し乾燥の後に加熱溶
融し、次いで、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を抽出する
ことによって厚みの薄い多孔膜を作製することができ、
また糸状体、棒状体を基材として同様に処理することに
より、中空の多孔質体を得ることができる。また、本発
明の方法では、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂とポリフッ
化ビニリデンの混合割合、あるいはそれらの粒子径を変
えることにより、空孔率、開孔の大きさの調整を容易に
行うことができ、粒子径が小さいほど径の小さな孔を形
成することができる。
溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とを混合する場合には、
ポリフッ化ビニリデンの溶液の濃度は5〜40重量%が
好ましく、溶媒としてはN−メチルピロリドンやジメチ
ルホルムアミドなどが挙げられる。有機溶剤に可溶なフ
ッ素樹脂の溶液の濃度は5〜40重量%が好ましく、溶
媒としてはアセトン、N−メチルピロリドン、ジメチル
ホルムアミド等が挙げられる。ポリフッ化ビニリデンの
溶液と有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の溶液とを乾燥後の
体積比で1:9〜9:1の割合で混合することが好まし
く、2:8〜8:2とすることがより好ましい。両溶液
を混合の後に有機溶剤を乾燥し、固形化するか、あるい
は両溶液を混合の後に水に注ぎ入れ溶媒を除去し樹脂を
析出させ、さらに加熱し水分を完全に除去した後、混練
し加熱成形する。また、本発明の多孔質体の製造方法で
は、各種の加熱成形方法によって加熱成形するのみでは
なく、基材に樹脂の混合溶液を塗布し乾燥の後に加熱溶
融し、次いで、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を抽出する
ことによって厚みの薄い多孔膜を作製することができ、
また糸状体、棒状体を基材として同様に処理することに
より、中空の多孔質体を得ることができる。また、本発
明の方法では、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂とポリフッ
化ビニリデンの混合割合、あるいはそれらの粒子径を変
えることにより、空孔率、開孔の大きさの調整を容易に
行うことができ、粒子径が小さいほど径の小さな孔を形
成することができる。
【0011】ポリフッ化ビニリデンと溶剤に可溶なフッ
素樹脂との混合物の加熱成形は、加熱圧縮成形、押出成
形、カレンダ成形等の任意の方法が利用でき、フィルム
状、シート状、チューブ状等に成形が可能であり、均一
な厚さのものに限らず、凹凸を有するものや任意に形状
のものに成形することができる。所定の形状に加熱成形
後、アセトンのような有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶
解し、ポリフッ化ビニリデンを溶解しない抽出液に成形
品を浸漬し、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を抽出除去す
ることにより、微細な網目構造の連続気泡を持ったポリ
フッ化ビニリデン多孔質体が得られる。
素樹脂との混合物の加熱成形は、加熱圧縮成形、押出成
形、カレンダ成形等の任意の方法が利用でき、フィルム
状、シート状、チューブ状等に成形が可能であり、均一
な厚さのものに限らず、凹凸を有するものや任意に形状
のものに成形することができる。所定の形状に加熱成形
後、アセトンのような有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶
解し、ポリフッ化ビニリデンを溶解しない抽出液に成形
品を浸漬し、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を抽出除去す
ることにより、微細な網目構造の連続気泡を持ったポリ
フッ化ビニリデン多孔質体が得られる。
【0012】また、ポリフッ化ビニリデンの多孔質体
は、親水性を有していないが、親水性を必要とする場合
には、ポリフッ化ビニリデンと有機溶剤に可溶なフッ素
樹脂とを混練する際に、シリカまたはアルミナの微粒子
を加えたり、多孔質体を作製した後に親水性の樹脂で被
覆することにより、親水性を付与できる。本発明によっ
て得られるPVdFの多孔質体は分離膜、隔膜、電池用
セパレータ、誘電体材料、センサ材料に使用することが
できる。
は、親水性を有していないが、親水性を必要とする場合
には、ポリフッ化ビニリデンと有機溶剤に可溶なフッ素
樹脂とを混練する際に、シリカまたはアルミナの微粒子
を加えたり、多孔質体を作製した後に親水性の樹脂で被
覆することにより、親水性を付与できる。本発明によっ
て得られるPVdFの多孔質体は分離膜、隔膜、電池用
セパレータ、誘電体材料、センサ材料に使用することが
できる。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例1 テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合樹脂
(ダイキン工業、ネオフロンVDF)60gと、ポリフ
ッ化ビニリデン(アウジモント 301F)60gを2
00℃で混練後、加熱プレスにより240℃で厚さ10
0μmのシート状に成形した。このシートをアセトンに
浸漬し、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共
重合樹脂を完全に溶解させて除去した。得られたポリフ
ッ化ビニリデン多孔質シートは空孔率が60%であり、
走査型電子顕微鏡(日立製作所製 2500CX)によ
って倍率5000倍で表面を観察した写真を図1(A)
に示す。均質に孔が分布した多孔質体が得られた。最大
孔径は0.1μmであった。また、断面を6000倍で
観察した写真を図1(B)に示す。
(ダイキン工業、ネオフロンVDF)60gと、ポリフ
ッ化ビニリデン(アウジモント 301F)60gを2
00℃で混練後、加熱プレスにより240℃で厚さ10
0μmのシート状に成形した。このシートをアセトンに
浸漬し、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共
重合樹脂を完全に溶解させて除去した。得られたポリフ
ッ化ビニリデン多孔質シートは空孔率が60%であり、
走査型電子顕微鏡(日立製作所製 2500CX)によ
って倍率5000倍で表面を観察した写真を図1(A)
に示す。均質に孔が分布した多孔質体が得られた。最大
孔径は0.1μmであった。また、断面を6000倍で
観察した写真を図1(B)に示す。
【0014】実施例2 テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合樹脂
(ダイキン工業、ネオフロンVDF)20gをN−メチ
ルピロリドン80gに溶解する。ポリフッ化ビニリデン
(アウジモント 301F)20gをN−メチルピロリ
ドン80gに溶解する。両溶液を十分に撹拌しながら混
合し、混合溶液を水に注ぎ入れ、N−メチルピロリドン
を除去する。乾燥後230℃で厚さ100μmのフィル
ム状に加熱成形する。このフィルムをアセトンに浸漬
し、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合
樹脂を完全に溶解させ、除去した。得られたポリフッ化
ビニリデン多孔質フィルムは空孔率が50%であった。
また、実施例1と同様に走査型電子顕微鏡による観察で
は最大孔径が0.5μmであった。
(ダイキン工業、ネオフロンVDF)20gをN−メチ
ルピロリドン80gに溶解する。ポリフッ化ビニリデン
(アウジモント 301F)20gをN−メチルピロリ
ドン80gに溶解する。両溶液を十分に撹拌しながら混
合し、混合溶液を水に注ぎ入れ、N−メチルピロリドン
を除去する。乾燥後230℃で厚さ100μmのフィル
ム状に加熱成形する。このフィルムをアセトンに浸漬
し、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合
樹脂を完全に溶解させ、除去した。得られたポリフッ化
ビニリデン多孔質フィルムは空孔率が50%であった。
また、実施例1と同様に走査型電子顕微鏡による観察で
は最大孔径が0.5μmであった。
【0015】比較例1 ポリフッ化ビニリデン(アウジモント 741)20g
をN−メチルピロリドン80gに溶解した溶液をガラス
板上に塗布し、ガラス板ごと水に浸漬することによって
ポリフッ化ビニリデンの多孔質体を作製した。得られた
ポリフッ化ビニリデン多孔質フィルムを実施例1と同様
に走査型電子顕微鏡によって110倍で観察した結果を
図2に示す。形成された孔径は表裏で異なるものであっ
た。
をN−メチルピロリドン80gに溶解した溶液をガラス
板上に塗布し、ガラス板ごと水に浸漬することによって
ポリフッ化ビニリデンの多孔質体を作製した。得られた
ポリフッ化ビニリデン多孔質フィルムを実施例1と同様
に走査型電子顕微鏡によって110倍で観察した結果を
図2に示す。形成された孔径は表裏で異なるものであっ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明は、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂
とポリフッ化ビニリデンからなる混合物を加熱成形後に
有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶出して除去したので、
ポリフッ化ビニリデンの分散および結合が良好であるの
で、連続気泡を有し、孔が均質に分布した強度が大きな
ポリフッ化ビニリデンの多孔質体を得ることができる。
とポリフッ化ビニリデンからなる混合物を加熱成形後に
有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶出して除去したので、
ポリフッ化ビニリデンの分散および結合が良好であるの
で、連続気泡を有し、孔が均質に分布した強度が大きな
ポリフッ化ビニリデンの多孔質体を得ることができる。
【図1】本発明のポリフッ化ビニリデン多孔質体の走査
型電子顕微鏡写真であり、(A)は表面を示し、(B)
は断面を示す。
型電子顕微鏡写真であり、(A)は表面を示し、(B)
は断面を示す。
【図2】従来の方法によって作製したポリフッ化ビニリ
デン多孔質体の断面を示す走査型電子顕微鏡写真であ
る。
デン多孔質体の断面を示す走査型電子顕微鏡写真であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方
法において、ポリフッ化ビニリデンと相溶性を有する有
機溶剤に可溶なフッ素樹脂とポリフッ化ビニリデンを混
合した後に加熱成形したもの、あるいはポリフッ化ビニ
リデンと相溶性を有する有機溶剤に可溶なフッ素樹脂の
溶液とポリフッ化ビニリデンの溶液を混合し溶剤を除去
した後に加熱成形したものを、有機溶剤に可溶なフッ素
樹脂を溶解し、ポリフッ化ビニリデンを溶解しない有機
溶剤中に浸漬して、有機溶剤に可溶なフッ素樹脂を溶解
除去することを特徴とするポリフッ化ビニリデン多孔質
体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9621996A JPH09255808A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9621996A JPH09255808A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255808A true JPH09255808A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14159134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9621996A Pending JPH09255808A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | ポリフッ化ビニリデン多孔質体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09255808A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11260341A (ja) | 1998-01-30 | 1999-09-24 | Celgard Llc | ゲル電解質電池の分離器 |
| USRE47520E1 (en) | 2000-04-10 | 2019-07-16 | Celgard, Llc | Separator for a high energy rechargeable lithium battery |
| JP2022103063A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | キヤノン株式会社 | 樹脂膜及び耐水透湿膜 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP9621996A patent/JPH09255808A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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