JPH0925620A - 大水深における仮締切工法および仮締切函体 - Google Patents

大水深における仮締切工法および仮締切函体

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JPH0925620A
JPH0925620A JP17588895A JP17588895A JPH0925620A JP H0925620 A JPH0925620 A JP H0925620A JP 17588895 A JP17588895 A JP 17588895A JP 17588895 A JP17588895 A JP 17588895A JP H0925620 A JPH0925620 A JP H0925620A
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祥彦 光成
Shunji Kusumoto
俊二 楠元
Kenichi Okabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大水深部においても陸上と同じ状態で作業可
能な仮締切工法および仮締切函体を提供することであ
る。 【解決手段】 水面上に浮遊させた平面コ字形の仮締切
函体14を、構造物2側に設置した滑車3に通した引き
寄せワイヤー4で引いて構造物2側面に接着させた後、
前記仮締切函体14の内側に仕切蓋15で複数の区画室
15a、15b、15cを形成し、これらの区画室15
a、15b、15cの上側から排水した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大水深部において作
業をする場合、鋼製函体等により水を締切り、その内部
を排水して陸上と同じ状態で作業を行なう仮締切工法お
よび仮締切函体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中において構造物を構築あるい
は構造部の補修などを行う場合、潜水士による水中作業
で仮締切を構築し、内部を排水して陸上と同じ状態で施
工をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この潜水士による水中
作業で仮締切体を構築する場合、大水深では潜水時間が
制限され、かつ潜水士の作業効率が極めて悪くなるとい
う問題があった。
【0004】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、大水深部においても陸上と
同じ状態で作業が可能な仮締切工法および仮締切函体を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するための本発明の大水深における仮締切工法は、一方
が開放され、かつその内側に複数の仕切壁が設置された
仮締切函体を水面に浮遊させ、該仮締切函体の適宜箇所
に、構造物側に設置した滑車に通した引き寄せワイヤー
の一端を接続し、該引き寄せワイヤーで前記仮締切函体
を引いて構造物の下端部に形成した基礎上に沈設させた
後、この仮締切函体を、その内側の水を排水することに
より構造物に圧着させたことを特徴とし、前記仮締切函
体は複数の函体ユニットを組み立てて形成したことを特
徴とし、前記仮締切函体の底面、構造物との接着面、及
び各函体ユニット間に止水材を設けたことを特徴とし、
前記滑車は基礎と構造物に設けたことを特徴とする構成
にすることである。また仮締切函体は、一方が開放され
た函体ユニットを上下に複数組み立てて形成し、その内
側に仕切蓋で複数の区画室を形成したことを特徴とし、
前記仮締切函体の底面、構造物との接着面、及び各函体
ユニット間に止水材を設けたことを特徴とする構成にす
ることである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。図1〜図6は本発明の大水深
における仮締切工法を示した断面図である。
【0007】本実施例は、大水深構造物の補修作業を行
う場合について説明する。まず、図1に示すように、海
1側の構造物2の下端部に基礎10を構築する。
【0008】これは型枠を現場において組み立てて、ク
レーンによって構造物2の下端部に据え付ける。
【0009】そして、トレミー管(図示せず)で型枠内
に水中コンクリートを打設し、該コンクリートを水中バ
イブレータで締め固める。
【0010】前記型枠の構造物2の側面上には一対の滑
車5が設けられ、これに引き寄せワイヤー4が通され、
その先端が構造物2頂部に仮固定されている。
【0011】また、構造物2側面の横方向に適宜間隔を
もって一対の滑車3を取り付けると共に、この滑車3に
引き寄せワイヤー4を通し、その先端を構造物2頂部に
仮固定しておく。
【0012】次に、1段目の函体ユニット11を台船上
で平面コ字形に組立形成し、底面、及び構造物との接着
面に止水パッキン12を取り付ける。
【0013】この函体ユニット11内は、図7の(1)
に示すように、隔壁13で3つに分割され、これらの各
部屋13a、13b、13cに水が注入されるようにな
っている。また、函体ユニット11には水平に浮遊する
ようにカウンターウエイト(図示せず)を予め取り付け
ることもできる。
【0014】そして、図2に示すように、この函体ユニ
ット11をクレーンで吊り上げて水面上に浮遊させると
共に、各部屋13a、13b、13cにバラストとして
の水を注入して水平度を確認して係留する。
【0015】そして、図3に示すように、基礎10上の
滑車5に通した引き寄せワイヤー4の先端を1段目の函
体ユニット11に接合する。
【0016】そして、台船上で組立形成した2段目の函
体ユニット11aをクレーンで吊り上げて、水面上にお
ける1段目の函体ユニット11にボルト接合する。
【0017】これらの函体ユニット11、11aは、2
段目の函体ユニット11aの下面に設けた止水パッキン
12で水密状に接合される。
【0018】この2段目の函体ユニット11aは、図7
の(2)に示すように、1段目の函体ユニット11と異
なり、底部のない中空状のものであり、その中に1段目
の函体ユニット11の隔壁13に接合される隔壁13が
形成されている。また、これには前記と同様のカウンタ
ーウエイトを予め取り付けることもできる。
【0019】次に、第4図に示すように、前記と同様の
方法によって3段目以降の函体ユニット11b、11c
を順次接合する。これらの函体ユニット11b、11c
は2段目の函体ユニット11aと同一の構成である。
【0020】このように函体ユニット11a、11b、
11cを順次接合すると、図8に示すような仮締切函体
14が形成され、その内側は3枚の仕切蓋15で区画さ
れる。
【0021】この仕切蓋15は、図9に示すように、複
数に分割して形成され、かつ止水材9を介して仮締切函
体14に密接され、上面には水圧計及びバルブ16が取
り付けられている。さらに仕切蓋15の構造物との接着
面にも止水材9が取り付けられている。
【0022】次に、図5に示すように、この仮締切函体
14の上部に、構造物2の滑車3に通した引き寄せワイ
ヤー4の先端を接続する。
【0023】そして、図6に示すように、引き寄せワイ
ヤー4で仮締切函体14を構造物2側に引き寄せて側面
に圧着させた後、仮締切函体14の各部屋13a、13
b、13cに水を充満させて基礎10上に設置する。こ
のとき、仮締切函体14は止水パッキン12で基礎10
上及び構造物2の側面に密着される。
【0024】この際に、仮締切函体14の内側には、図
10の(1)に示すように、仕切蓋15で3つの区画室
15a、15b、15cが形成される。
【0025】また、これらの各区画室15a、15b、
15cは、それぞれ仕切蓋15で完全に密封されている
ため、その中の水が互いに流通することはない。そし
て、潜水士によって第1室目の函体ユニット11と構造
物2と接合部に漏水防止用のパテを外側から詰め込む。
【0026】次に、同図の(2)に示すように、第1室
目の水をポンプで完全に排水して地上と同じ状態にす
る。この結果、仮締切函体14側の水位の低下に伴って
作用する水圧により、仮締切函体14の構造物2への圧
着をより強めることができる。
【0027】次に、第1室目の仕切蓋15の取り外しを
行なうが、その前に第2室目の仕切蓋15の水圧をチェ
ックする。そして、この水圧がない(自由水面となって
いる)場合には、第2室目の各函体ユニットと構造物2
との接合部から水の流入がないものとみなして第1室目
の仕切蓋15を取り外す。
【0028】次に、前記と同様に、潜水士によって第2
室目の各函体ユニットと構造物2との接合部に漏水防止
用のパテを内側から詰め込む。尚、このパテは外側から
も詰め込むことができ、外側から詰め込む場合は、水圧
により詰め込み易くなる。
【0029】そして、同図の(4)に示すように、第2
室目の水をポンプで完全に排水して地上と同じ状態にす
る。この結果、仮締切函体14側へはさらに大きな水圧
が作用することとなるので構造物2への圧着がより強く
なる。
【0030】また仮に、前記仕切蓋15への水圧が高い
場合には、各函体ユニットと構造物2との接合部から第
2室目に水が浸水しているとみなし、同図の(3)に示
すように、バルブ16を開放して第1室目に水を注水す
ることにより水圧を下げる。
【0031】そして、潜水士により第1室目の仕切蓋1
5を水中で撤去し、第2室目の各函体ユニットと構造物
2との接合部に漏水防止用のパテを内側から詰め込んで
貯水池1側からの水の流入を防ぐ。
【0032】このように、貯水池1側からの水の流水を
防止する処置を施したら、同図の(4)に示すように、
ポンプで水を排水して地上と同じ状態にする。
【0033】この場合、第1室目の水を排水することに
より、仮締切函体14に作用する水圧で、第2室目の圧
着はある程度確保できる。したがって、第2室目までの
排水は十分に可能となり、次に、第2室目までを排水す
れば、仮締切函体14に作用する水圧で第3室目の圧着
が可能となる。
【0034】そして、最終的には同図の(5)に示すよ
うに、仮締切函体14側を完全に地上と同じ状態にす
る。このような状態では、さらに大きな水圧が作用する
こととなるので、仮締切函体14の構造物2への圧着が
より強固となる。最後に、仮締切函体14をアンカーで
基礎10及び構造物2にそれぞれ固定する。
【0035】このように、仮締切函体14を基礎10及
び構造物2に完全に固定することにより、地上と同じ状
態で構造物前面の補修作業ができる。
【0036】
【発明の効果】一方が開放され、かつその内側に複数の
仕切壁が設置された仮締切函体を水面に浮遊させ、該仮
締切函体の適宜箇所に、構造物側に設置した滑車に通し
た引き寄せワイヤーの一端を接続し、該引き寄せワイヤ
ーで前記仮締切函体を引いて構造物の下端部に形成した
基礎上に沈設させた後、この仮締切函体を、その内側の
水を排水して構造物に圧着させたことにより、大水深部
においても仮締切工法が実施できるので作業性の向上を
図ることができる。
【0037】バラスト水を調整しつつ仮締切函体を引き
寄せワイヤーで引くことにより、構造物に容易に設置で
きる。
【0038】仮締切函体は複数の函体ユニットを水上で
組み立てて形成することにより、前記函体ユニットが運
搬可能な箇所ならどんな所であっても仮締切工法を実施
できる。
【0039】仮締切函体の底面、構造物との接着面、及
び各函体ユニット間に止水材を設けたことにより、仮締
切函体と基礎、仮締切函体と構造物、及び各函体ユニッ
ト間を密閉することができる。
【0040】滑車を基礎と構造物に設けたことにより、
バランスを保持した状態で仮締切函体を基礎上に沈設で
き、かつ位置決めも容易にできる。
【0041】仮締切函体は、一方が開放された函体ユニ
ットを上下に複数組み立てて形成し、その内側に仕切蓋
で複数の区画室を形成したことにより、該区画室ごとに
排水できる。
【0042】仮締切函体の底面、構造物との接着面、及
び各函体ユニット間に止水材を設けたことにより、仮締
切函体の水密性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造物の断面図である。
【図2】構造物前面に函体ユニットを浮遊させた断面図
である。
【図3】函体ユニットに引き寄せワイヤーを接続した断
面図である。
【図4】函体ユニットを順次接合する断面図である。
【図5】仮締切函体に引き寄せワイヤーを接続した断面
図である。
【図6】仮締切函体を基礎に沈設させた断面図である。
【図7】(1)は函体ユニットの横断面図、(2)は一
部の函体ユニットの縦断面図である。
【図8】仮締切函体の斜視図である。
【図9】仕切蓋の斜視図である。
【図10】(1)〜(5)は仮締切函体側の水の排水方
法を示す概念図である。
【符号の説明】
1 海 2 構造物 3、5 滑車 4 引き寄せワイヤー 10 基礎 14 仮締切函体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方が開放され、かつその内側に複数の
    仕切壁が設置された仮締切函体を水面に浮遊させ、該仮
    締切函体の適宜箇所に、構造物側に設置した滑車に通し
    た引き寄せワイヤーの一端を接続し、該引き寄せワイヤ
    ーで前記仮締切函体を引いて構造物の下端部に形成した
    基礎上に沈設させた後、この仮締切函体を、その内側の
    水を排水することにより構造物に圧着させたことを特徴
    とする大水深における仮締切工法。
  2. 【請求項2】 前記仮締切函体は複数の函体ユニットを
    組み立てて形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    大水深における仮締切工法。
  3. 【請求項3】 前記仮締切函体の底面、構造物との接着
    面、及び各函体ユニット間に止水材を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の大水深における仮締切工
    法。
  4. 【請求項4】 前記滑車は基礎と構造物に設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の大水深における仮締切工
    法。
  5. 【請求項5】 一方が開放された函体ユニットを上下に
    複数組み立てて形成し、その内側に仕切蓋で複数の区画
    室を形成したことを特徴とする仮締切函体。
  6. 【請求項6】 前記仮締切函体の底面、構造物との接着
    面、及び各函体ユニット間に止水材を設けたことを特徴
    とする請求項5に記載の仮締切函体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328811A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Fudo Kogaku Design Kenkyusho 堤内仮排水路を利用した排砂設備の構築工法
JP2010001615A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Ihi Amtec Co Ltd 止水箱の設置方法および止水箱
JP2014134057A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Daiho Constr Co Ltd 締切構造体及び構造物の締切方法
JP2018162630A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 株式会社 南組 壁面補修用作業空間形成物及び壁面補修用作業空間形成方法
CN118895776A (zh) * 2024-08-15 2024-11-05 中国长江电力股份有限公司 一种用于水下围堰施工的辅助装置及使用工法

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