JPH09256281A - 立体模様を有する樹脂加工布帛物 - Google Patents

立体模様を有する樹脂加工布帛物

Info

Publication number
JPH09256281A
JPH09256281A JP6784396A JP6784396A JPH09256281A JP H09256281 A JPH09256281 A JP H09256281A JP 6784396 A JP6784396 A JP 6784396A JP 6784396 A JP6784396 A JP 6784396A JP H09256281 A JPH09256281 A JP H09256281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
fabric
dimensional pattern
processed
pattern according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6784396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Honda
秀信 本田
Koji Onishi
孝司 大西
Koichi Saito
公一 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP6784396A priority Critical patent/JPH09256281A/ja
Publication of JPH09256281A publication Critical patent/JPH09256281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、かかる技術的背景に鑑み、審美性、
意匠性に優れた立体的模様を有する樹脂加工布帛物を提
供せんとするものである。 【解決手段】本発明の立体模様を有する樹脂加工布帛物
は、樹脂加工布帛物の表面の少なくとも樹脂被膜が模様
状に研削されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体模様を有す
る樹脂加工布帛物に関する。詳しくは、樹脂加工布帛物
の表面の少なくとも樹脂被膜が模様状に研削されて立体
的模様を構成してなる樹脂加工布帛物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維への樹脂コーティング加工は長い歴
史を持っていて、古くは亜麻仁油などの乾性油を使った
オイルクロス、ゴム引布、ニトロセルロースコーティン
グ布から、最近では塩化ビニルを使用した塩ビレザー、
ターポリン、アクリル樹脂やウレタン樹脂を使った雨
衣、スポーツウエアー、カジュアルウエアー、アミノ酸
樹脂やウレタン樹脂を用いた合成皮革、人工皮革など、
数多くの分野にまたがっている。衣料用途以外にも産業
用途としてテント、壁装材、シート地、帆布などに用い
られ、ここ最近はスポーツドームで見られるクロロプレ
ン樹脂使用の透光性の良い屋根材にも用いられている。
このような樹脂コーティング加工は、ほぼ一定厚みの樹
脂被膜から形成されていて、プレーンな状態で主に使用
されている。樹脂被膜も目的に応じ、接着層、中間層、
最外層などの積層で使用することがあり、その時の各層
の着色は同一色の場合もあるが、最外層を透明にした
り、異色にする場合もある。模様を付与する方法として
あらかじめ模様が刻まれた離型紙を用いる転写方式や、
樹脂被膜面にエンボスロールで凹凸模様を賦型する方法
などが提案されているが、しかしながら、いずれの方法
も模様が同一素材の表面状態を示し面白味のない、変化
の少ないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる技術
的背景に鑑み、審美性、意匠性に優れた立体的模様を有
する樹脂加工布帛物を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の立体模様を有する樹脂加工布帛物は、樹脂
加工布帛物の表面の少なくとも樹脂被膜が模様状に研削
されていることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、従来樹脂加工品の模様
がいずれも審美性や意匠性に欠けるので、さらに斬新な
立体的模様を付与できないものか鋭意検討したころ、該
樹脂加工布帛物の表面をバフマシンで模様状にバフして
研削することによって、意外にも従来になかった斬新な
模様付けをすることができることを究明したものであ
る。
【0006】本発明でいう立体模様とは研削の程度によ
り表面が削除され周りに比べてくぼんだ状態となって模
様が形成されたものをいう。樹脂被膜が単層または積層
被膜であり、また各層毎に異色に着色され、あるいは平
面方向に異色に着色された樹脂被膜であっても良い。樹
脂被膜が各層毎に異色に着色されていれば研削により各
層の色が現れより立体的な模様を形成することもでき
る。
【0007】本発明において用いられる布帛物のベース
としては、不織布、織編物のいずれでもよく、また、該
布帛物が起毛品またはカットパイル品でもよい。起毛品
とはバフや針布、あざみなどにより表面の繊維を毛羽立
たせたものである。カットパイル品とは二重パイル織り
または二重パイル編み品またはループ編み品をパイルカ
ットまたはシャーリングにより立毛布帛状にしたもので
ある。
【0008】かかる布帛物を構成する繊維素材として
は、特に限定するものではないが、たとえば綿、麻など
の植物繊維や羊毛、絹、皮革などの動物繊維から成る天
然繊維。セルロース系から成る再生繊維、半合成繊維、
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリエチレン系、ポリ塩化ビニル系などから成る合
成繊維などの化学繊維などを使用することができる。さ
らに、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラス
トマー、ポリイソプレン、ポリブタジエンなどの低融点
弾性繊維、樹脂など混合使用してもよい。
【0009】布帛物にコーティング加工する場合におい
て、コーティング樹脂、被膜形成方式、塗工方式等がそ
の布帛物素材および機能性の目的に応じて異なり、その
組み合わせによって、コーティング加工品がそれぞれ機
能性の特徴を有した商品となっている。
【0010】布帛物の表面コーティング樹脂被膜は、ポ
リウレタン系、塩化ビニール系、アクリル系、アミノ酸
系、クロロプレン系から、またそれらの混合系からな
り、樹脂中に金属酸化物やカルシューム化合物などの無
機物やフッソ系撥水剤やシリコーン樹脂などの有機物が
添加されていてもよく、また樹脂中に染料や顔料が添加
されて着色されていてもよい。また被膜形成方式として
は乾式方式、湿式方式、ホットメルト方式、ラテックス
方式などがあり、塗工方式としてはリバースロールコー
ター、グラビアロールコーター、ナイフコーター、ロー
ルドクターなどを用いた方式があり、いずれも本発明に
おいて適宜使用すればよい。
【0011】布帛物表面への色付けは、染料色糊を用い
フラットスクリーンやロータリースクリーンで行う捺染
や、グラビアロールコーターを用いて染料や、顔料をコ
ーティングする方法等があり、いずれも本発明において
適宜使用すればよい。
【0012】本発明は、布帛物の表面に樹脂被膜をバフ
マシンで模様状にバフし、布帛物の樹脂被膜あるいは布
帛物を研削の程度により立体模様状にした布帛物に関す
るものである。バフマシンとは研磨材で研削する機械
で、研磨材としては一般に紙ヤスリと言われているサン
ドペーパーを用いるのが主体で、サンドペーパーを一定
方向に動かすか、往復させるかして布帛物をサンドペー
パーに接触させて研削する。一般的なバフマシンは布帛
物とサンドペーパーの接触をベッドと呼ばれる幅方向の
線状支持体を介しバフィングする構造になっている。研
磨の程度はサンドペーパーのサンド粒径、サンドペーパ
ーと布帛物の相対速度、接触圧、接触時間などにより決
まる。模様付けは布帛物を部分的または全面に接触させ
て布帛物の樹脂被膜または該布帛物を毛羽立ち、削除、
切断の程度により非接触部分または接触条件の差により
表面形態に差ができ立体模様付けする。模様付けする方
法としてサンドペーパーへの部分接触および接触条件を
コントロールする必要がある。コンピューター制御で行
う場合、サンドペーパーへ押圧するベッドが数ミリ単位
で幅方向に分割されていてコンピューター指示で各エレ
メントが単独に上下に移動する機構となっている。上下
の移動距離もコンピューターで制御でき研削の程度を調
整する事ができる。コンピューター制御以外の模様付け
方法として、凹凸模様の柔軟な支持体を布帛物の裏側に
貼り合わせた状態でバフマシンに通し、凹凸模様の逆の
凸凹柄模様付与する方法や、ベッドのエッジ先端部を凹
凸に加工しそこに布帛物を通す事によりタテ筋状の模様
や、機械的にベッドを上下させて不連続な線状模様、ま
た左右に往復させてタテ波状の模様を付与させる方法な
どを使用することができる。
【0013】本発明で言う模様とは柄、記号、図、文字
等を言う。模様付けする事により審美性、意匠性の付与
や識別、情報伝達、接着強度や摩擦抵抗の部分的調整な
どを行うことができる。
【0014】従来のコーティング布帛物への模様付け
は、製造工程であらかじめ模様が刻まれた離型紙を用い
る転写方式や、樹脂被膜面にエンボスロールで凹凸模様
を賦型する方法などが提案されているが、いずれの方法
も模様が同一素材の表面状態を示し、面白味のない、変
化の少ないものであった。一方、布帛物への色彩による
模様付けは現在捺染が主体であるが、スクリーンへの柄
起こしが必要で小ロットの加工においてはコスト的に高
く、問題であった。
【0015】本発明は樹脂加工布帛物を直接バフマシン
を用いて研削するので、従来の方法に比べて短時間で、
また小ロット加工することができるのでコスト的にも魅
力のある方法である。
【0016】また、バフによる研削模様は従来になかっ
た斬新なもので、さらにバフにより完全に樹脂層を除去
して、基布部分を露出させたりすると、さらにコントラ
ストのあるものを形成することができ、また、特にミク
ロポーラスな樹脂層をバフすると、ヌバック調の色味の
深い模様が得られる。また樹脂層が2層以上の積層被膜
で異色に着色した樹脂加工布帛では、カラフルな、より
いっそう審美的な立体模様を形成することができる。
【0017】以下、図面等に基づき更に詳しく本発明に
ついて説明する。本発明にかかる模様付けされた布帛物
を図により説明すると、図1の1は、本発明により得ら
れたポリエステル系極細繊維とポリウレタン高分子重合
体からなる不織布人工皮革基布にポリウレタンの湿式凝
固方式で得られた樹脂被膜からなる布帛物で、2の部分
はバフィングされていない部分で一般に銀面と称される
部分である。3の部分はバフィングにより2の部分を部
分的にバフすることにより樹脂被膜の表面を研削された
ヌバック調の部分からなる模様部分で、従来にない模様
形態と光の反射や吸収によりはっきりとした立体模様が
現れている。
【0018】次に本発明に用いるバフマシンについて説
明する、図2はバフマシンの概略側面図、図3はバフマ
シンの概略正面図で布帛物が掛かっていない状態を示し
た。エンドレス状になったサンドペーパー4が一定速度
で回転し、数ミリ単位で幅方向に分割されたエレメント
からなるベッド5を介し立毛布帛物1を研削する機構に
なっている。エレメントの操作は前もって模様をインプ
ットさせたコンピューターの指示で単独にエアーシリン
ダーを介し各々のエレメントを上下に作動させる。作動
させる距離も調整する事が出来、これにより強く押さえ
られた部分は研削量も多くなりはっきりと変化が判り、
また弱く押さえた部分は研削量も少ないのでボケた状態
となる。この事により、より写実的な図柄を描くことが
出来る。またその他に研削量、毛羽立ち状態の調整は、
サンドペーパーのサンドの粒径、材質、サンドペーパー
の速度と布帛物の相対速度、サンドペーパーの回転方向
などでも行うことが出来る。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて、より具体的に本願
発明の模様付けされた立毛布帛物及びその製造方法につ
いて説明をする。
【0020】実施例1 島成分がポレエチレンテレフタレート50部、海成分が
ポリスチレン50部の海島型繊維(島本数16本、3.
5d×51mm、捲縮数12山/in)を使って、ニードル
パンチングフェルトを作った。
【0021】次にこれを15%の部分ケン化ポリビニー
ルアルコールの熱浴中で収縮と糊付けを同時に行ない乾
燥した。次にトリクレン浴中でポリスチレンを抽出除去
し、乾燥した。さらにポリウレタン(PU)の13%D
MF溶液を含浸し、水中で凝固し、熱水中で洗浄し乾燥
した。PUの付量は、繊維100部に対し、54部であ
った。次にこのものを2枚にスライスし、バフマシンに
て表面(非スライス面)をサンドペーパー100番で2
回、さらにサンドペーパー150番で2回バフした、ス
ライス面はサンドペーパー150番で2回バフした。続
いて、高温高圧液流染色機で染色し、厚み0.70mm、
目付け195g/m2 の黒色に着色された両面に毛羽の
ある立毛布帛を得た。
【0022】次に、この立毛布帛物を用い表側になる面
に、黒顔料、気泡調整剤、ポリビニールブチラール、シ
リコーン樹脂を含むポリウレタン20%DMF溶液のコ
ーティング剤をリバースロールコーターでコーティング
し湿式凝固した、得られたポリウレタンの樹脂被膜は1
50ミクロンの厚みでミクロポーラス構造を有するもの
であった。さらに黒顔料、シリコーン樹脂を含む高モジ
ュラスのポリウレタン10%(DMF/トルエン)溶液
のコーティング剤を50メッシュのグラビアコーターで
2回コーティングを行った。次に表面を平滑にするため
200℃の表面がプレーンなエンボスロールでエンボス
掛けを行ない、さらに仕上化粧の目的で黒顔料、シリコ
ーン樹脂を含む高モジュラスのポリウレタン9%(DM
F/MEK)溶液のコーティング剤を100と120メ
ッシュのグラビアコーターでコーティングを行った。得
られたものは銀付きと称する表面がスムースな皮革状の
布帛物であった。
【0023】次に、この皮革状の布帛物のポリウレタン
樹脂面に、直径6cmの水玉模様を事前にインプットした
コンピューター制御のバフマシンでバフィングを行い模
様付けを行った。この時のバフマシンはベッド先端部の
厚みは2.5mmで、幅方向に2.5mmに分割されたエレ
メント約500本からなっていた。
【0024】加工条件としてはサンドペーパー100番
を用い、回転速度500m/分で布帛物の進行方向と同
じ方向(ダウンカット)とした、布帛物の送り込み速度
は8m/分で行った。
【0025】得られたものは、水玉模様部分の厚みは
0.75mmで周囲に比べ凹み立体模様を呈し、ウレタン
樹脂部分の表面が研削され、ミクロポーラス状の表面形
態を示すヌバック調のものであった。周囲の光沢のある
銀面に比較し反対に光を吸収した深みのある黒い色を呈
し今までに見たことのない斬新なもので、水玉模様が鮮
明かつシャープであった。またこの布帛は、高級銀付き
人工皮革特有の小皺効果も有しており、撥水性、タッ
チ、風合とも優れた立体模様を有する樹脂加工布帛物で
あった。
【0026】この布帛物を用いてブルゾンを縫製し、1
シーズン着用後ドライクリーニングを5回繰返したが、
柄模様には変化が認められず、また表面の荒れ、凹部の
破れなどまったく認められなかった。
【0027】実施例2 スムース調のシボの離型紙に仕上化粧および耐傷性向上
の目的で、黒顔料、艶消し剤を含む高モジュラスのポリ
ウレタン10%(DMF/トルエン)溶液のコーティン
グ剤をナイフコーターで0.05mmの厚みで塗り乾燥し
た、次にその上に黒顔料、シリコーン樹脂を含む2液型
ポリウレタン25%(DMF/トルエン/MEK)溶液
のコーティング剤をナイフコーターで0.1mmの厚みで
塗り半乾燥した、実施例1の黒色染色上り現反を用い
て、スライス面を半乾燥したポリウレタン面と合わせて
マングルにてニップし乾燥機で追乾燥し巻き取った。次
に2液型ポリウレタン熟成の目的で50℃×24時間放
置し、その後離型紙と現反を剥離した。得られたものは
銀付きと称する表面がスムースな皮革状のものである
が、実施例1に比較してポリウレタン樹脂層が0.03
mmと薄い乾式膜で透湿性、小皺性に関しては悪い傾向で
あった。
【0028】実施例1で用いたコンピューター制御のバ
フマシンでポリウレタン樹脂面にアパレルメーカーの意
匠模様を全面にバフィングした。加工条件としてはサン
ドペーパー100番を用い、回転速度600m/分で布
帛物の進行方向と同じ方向(ダウンカット)とした、布
帛物の送り込み速度は6m/分で行った。続いて、タン
ブラーにて揉みシボを付与した。
【0029】得られたものは、模様部分の厚みは0.6
5mmでポリウレタン樹脂が完全に削除され基布の極細繊
維がバフされて高級なスエード調のものであった。周囲
の光沢のある銀面に比較し反対に光を吸収した深みのあ
る黒い色を呈し今までに見たことのない銀付きとスエー
ドが混在した斬新なもので、模様が鮮明かつシャープで
あった。またこの布帛は、バフにより樹脂層を除去し模
様付けすることで乾式膜の欠点である透湿性が改善でき
た。
【0030】このものを用いてブルゾンを縫製した。で
き上がったものはアパレルメーカーの意匠模様がクッキ
リとし若者受けの斬新で宣伝効果のあるものであった。
1シーズン着用後ドライクリーニングを5回繰返した
が、柄模様には変化が認められず、また表面の荒れ、膜
の破れなどは認められなかった。
【0031】実施例3 実施例1の染色前の現反を用い高温高圧液流染色機で染
色し、厚み0.70mm、目付け190g/m2 の黄色に
着色された立毛布帛を得た。次に分散染料の黒と澱粉系
増粘剤からなる8千cps の色糊を80メッシュのロータ
リースクリーンで均一に捺染し、130℃のスチーマー
で染料固着後、還元洗浄を行なった。得られたものは表
面の毛羽が黒くベースの不織布が黄色で目立つ色合いで
あった。次に白顔料を含む実施例1と同じポリウレタン
20%DMF溶液のコーティング剤をリバースロールコ
ーターで不織布にコーティングし湿式凝固した、得られ
たポリウレタンの樹脂被膜は100ミクロンの厚みでミ
クロポーラス構造であった。さらに赤顔料、シリコーン
樹脂を含む高モジュラスのポリウレタン10%(DMF
/トルエン)溶液のコーティング剤を50メッシュのグ
ラビアコーターで2回コーティングを行った。さらに仕
上化粧の目的で顔料なし、シリコーン樹脂を含む高モジ
ュラスのポリウレタン9%(DMF/MEK)溶液のコ
ーティング剤を100と120メッシュのグラビアコー
ターでコーティングを行った。得られたものはエナメル
と称する表面がスムースな光沢のある皮革様の布帛物で
あった。
【0032】次に実施例1と同じコンピューター制御の
バフマシンで樹脂被膜面にハート柄の模様をバフィング
した。この時のバフマシンの条件は、サンドペーパー1
30番を用い、回転速度600m/分で、バフする方向
は、染色前にバフした方向と反対方向(アッパーカッ
ト)とし、現反の送り込み速度を5m/分で行った。出
来上がったものは、ハート柄の最外周が研削量が少なく
したため白の湿式ポリウレタン層が現れ、次に内側が研
削量が多くなり黒い立毛の毛羽が現れ、さらに最内側の
ベースの黄色の立毛布帛が現れ、立体模様状の布帛物が
得られ見栄えのするもので従来になかった斬新さがあっ
た。
【0033】実施例4 タテ糸、ヨコ糸共に75デニール75フィラメントのポ
リエステル製マルチフィラメント糸を用いて平織りにて
目付110g/m2 の織物を得た。生機セット後高圧液
流染色機にて135℃で赤色に染色し、ピンテンター乾
燥機にて乾燥した。次にフローティングナイフコーター
で粘度1万cps の2液型アクリル樹脂18%トルエン溶
液のコーティング剤を、付着量100g/m2 の厚みで
塗り乾燥した。次にフッソ系撥水剤をデップ−ニップ方
式で付与し130℃で乾燥後、160℃×20秒間のキ
ュアーを行なった。
【0034】得られたものは目付138g/m2 の透明
性のあるアクリル樹脂がポリエステル基布に若干浸透し
た状態でコーティングされていた。
【0035】次に実施例1と同じコンピューター制御の
バフマシンでアクリル樹脂面に格子柄の模様と一定間隔
で裁断箇所のマークをバフィングした。この時のバフマ
シンの条件は、サンドペーパー180番を用い、回転速
度600m/分で、バフする方向は布帛物の進行方向と
同じ方向(ダウンカット)とした、布帛物の送り込み速
度は8m/分で行った。
【0036】出来上がったもののバフしてない部分は表
面が平滑であるが、バフした部分はアクリル樹脂の表面
が研削除去され、基布繊維の一部が切断されスエード調
の表面状態でライティング効果があり、タッチもよく格
子柄の立体模様がはっきり現れていた。通気量を測定し
てみると、バフしてない部分は0cc/cm2 /秒でバフし
た部分は0.3cc/cm2 /秒であった。また撥水性を測
定してみるとバフあり、なし共に撥水度100点であっ
た。
【0037】このものを用いてスポーツ用ウインドゥブ
レーカーを縫製した、従来縫製時は採寸して裁断してい
たが、このものはバフにより裁断箇所がマークされてい
るため採寸の手間が省略でき効率的であった。出来上が
ったウインドゥブレーカーを着用してみると、従来は通
気量ゼロのため蒸れを感じたが、本発明品はバフ部分が
通気性があるため蒸れを感じなかった。また撥水性にお
いても問題ないレベルであった。
【0038】実施例5 実施例3の黄色に着色された立毛布帛を用いて、次に分
散染料の黒と澱粉系増粘剤からなる8千cps の色糊を6
0メッシュのロータリースクリーンで虎縞柄状に捺染
し、130℃のスチーマーで染料固着後、還元洗浄を行
なった。得られたものは表面の毛羽が黒く虎縞状でベー
スの不織布が黄色のため目立つ色合いであった。
【0039】次に青顔料を含む実施例1と同じポリウレ
タン20%DMF溶液のコーティング剤をリバースロー
ルコーターで不織布にコーティングし湿式凝固した、得
られたポリウレタンの樹脂被膜は130ミクロンの厚み
でミクロポーラス構造であった。さらに実施例3と同様
に赤顔料、シリコーン樹脂を含む高モジュラスのポリウ
レタン10%(DMF/トルエン)溶液のコーティング
剤を50メッシュのグラビアコーターで2回コーティン
グを行った。さらに模様付けの目的で白顔料、シリコー
ン樹脂を含む高モジュラスのポリウレタン15%(DM
F/MEK)溶液のコーティング剤を60メッシュのロ
ータリースクリーンで横波縞模様にコーティングを行っ
た。得られたものは赤地に白の横波縞模様の表面がスム
ースな光沢のある皮革状のものであった。
【0040】次に実施例1と同じコンピューター制御の
バフマシンで樹脂被膜面に縦波縞模様をバフィングし
た。この時のバフマシンの条件は実施例3と同じとし
た。出来上がったものは、赤地をベースに白の横波縞模
様がとぎれ縦波縞模様の部分が白の湿式ポリウレタン層
が現れ、次に内側が研削量が多くなり虎縞柄に捺染され
た黒い毛羽が現れ、さらに最内側のベースの黄色の立毛
布帛が現れ、立体模様状のカラフルな布帛物が得られ見
栄えのするもので従来になかった斬新さがあった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、布帛物表面の樹脂被膜
へのバフによる模様付けは、従来にない斬新な立体模様
を付与することで、審美性、意匠性を向上させ、また識
別、情報伝達、接着強度や摩擦抵抗の部分的調整を行う
事が出来る。さらにこの方法は短時間でまた小ロット加
工する事が出来るのでコスト的にも魅力ある方法であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる模様付けされた樹脂加工布帛
物の概略モデル断面図である。
【図2】 本発明の模様付けされた樹脂加工布帛物の製
造方法を説明する概略モデル側面図である。
【図3】 本発明の模様付けされた樹脂加工布帛物の製
造方法を説明する概略モデル正面図である。
【符号の説明】
1:模様付けされた樹脂加工布帛物 2:バフィングされてない部分 3:バフィングされてる部分 4:サンドペーパー 5:ベッド

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂加工布帛物の表面の少なくとも樹脂被
    膜が模様状に研削されていることを特徴とする立体模様
    を有する樹脂加工布帛物。
  2. 【請求項2】該樹脂被膜が、着色されている請求項1記
    載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  3. 【請求項3】該樹脂被膜が、2層以上の積層被膜である
    請求項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  4. 【請求項4】該積層被膜が、各層毎に異色に着色されて
    いる請求項3記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  5. 【請求項5】該積層被膜が、平面方向に異色に着色され
    た被膜層で構成されている請求項4記載の立体模様を有
    する樹脂加工布帛物。
  6. 【請求項6】該積層被膜が、最表面側の被膜層を除いて
    異色に着色された被膜層で構成されている請求項5記載
    の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  7. 【請求項7】該布帛物が、不織布または織編物である請
    求項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  8. 【請求項8】該布帛物が、立毛布帛である請求項7記載
    の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  9. 【請求項9】該布帛物が、着色されている請求項1記載
    の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  10. 【請求項10】該布帛物が、平面方向に異色に着色され
    ている請求項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛
    物。
  11. 【請求項11】該立毛布帛が、立毛部と生地とが異色に
    着色されているものである請求項8記載の立体模様を有
    する樹脂加工布帛物。
  12. 【請求項12】該立毛部および生地の少なくとも一方
    が、平面方向に異色に着色されている請求項8記載の立
    体模様を有する樹脂加工布帛物。
  13. 【請求項13】該樹脂加工布帛物が、任意の断面におい
    て、生地を含めて全ての層が異色に着色されている請求
    項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  14. 【請求項14】該立体模様が、研削された樹脂被膜と、
    該布帛物の生地またはその毛羽とで構成されている請求
    項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  15. 【請求項15】該立体模様が、研削の深さで異色の模様
    を呈している請求項1記載の立体模様を有する樹脂加工
    布帛物。
  16. 【請求項16】該樹脂被膜が、ポリウレタン系樹脂、塩
    化ビニール系樹脂、アクリル系樹脂、アミノ酸系樹脂お
    よびクロロプレン系樹脂からなる選ばれた1種である請
    求項1記載の立体模様を有する樹脂加工布帛物。
  17. 【請求項17】該研削が、バフマシンでバフィングした
    ものである請求項1記載の立体模様を有する樹脂加工布
    帛物。
JP6784396A 1996-03-25 1996-03-25 立体模様を有する樹脂加工布帛物 Pending JPH09256281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6784396A JPH09256281A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 立体模様を有する樹脂加工布帛物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6784396A JPH09256281A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 立体模様を有する樹脂加工布帛物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09256281A true JPH09256281A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13356648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6784396A Pending JPH09256281A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 立体模様を有する樹脂加工布帛物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09256281A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004055262A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-01 Viktor Achter Gmbh & Co. Kg Textile product with improved abrasion resistance and process for the production thereof
JP2009287142A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Toray Ind Inc 皮革様シートおよび皮革様シートの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004055262A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-01 Viktor Achter Gmbh & Co. Kg Textile product with improved abrasion resistance and process for the production thereof
JP2009287142A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Toray Ind Inc 皮革様シートおよび皮革様シートの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0134635B1 (en) Artificial grain leather
US5126182A (en) Drapable, water vapor permeable, wind and water resistant composite fabric and method of manufacturing same
KR101755837B1 (ko) 통풍 시트용 인조가죽 원단 및 이의 제조방법
JPS59150133A (ja) 皮革状ヤ−ン
JP3548766B2 (ja) 銀付ヌバック調皮革様シート物及びその製造方法
WO1988006651A1 (en) Three-dimensional cloth with special structure and process for its production
JPH09256281A (ja) 立体模様を有する樹脂加工布帛物
CN210309425U (zh) 一种无缝立体花型的羽绒直充面料及其制品
JPH0633577B2 (ja) 銀摺り調皮革状物の製造法
TWI759565B (zh) 附有印刷之起絨薄片及印刷用起絨薄片
KR100513964B1 (ko) 불규칙한 주름이 형성된 직물지의 제조방법 및 그에 의해제조된 직물지
JPH04194085A (ja) 合成皮革及びその製造方法
JP3391885B2 (ja) 皮革様シート状物とその製造方法
JPH06238858A (ja) 装飾シート、衣料および装飾シートの製造法
JPH0120273B2 (ja)
JPH09209260A (ja) 模様付けされた不織布シート
KR100450626B1 (ko) 통기성 방수원단의 제조방법
JP2001279571A (ja) 図柄の付与された顕著な立体形状を具備した伸縮自在の繊維製品とその製造方法
JPS6215673B2 (ja)
JPH0373671B2 (ja)
JP2786868B2 (ja) 皮革類似シートの製造法
JPH07109604A (ja) 作業用手袋及びその製造方法
JPH01277502A (ja) ファッション性に富んだ履物類
JPH0772393B2 (ja) スエ−ド調立毛布帛の製造方法
KR20030037756A (ko) 그레인 타입 인공 피혁 및 초극세사 부직 수에드를 이용한그제조방법