JPH09256878A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH09256878A
JPH09256878A JP8066567A JP6656796A JPH09256878A JP H09256878 A JPH09256878 A JP H09256878A JP 8066567 A JP8066567 A JP 8066567A JP 6656796 A JP6656796 A JP 6656796A JP H09256878 A JPH09256878 A JP H09256878A
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valve
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関のバルブタイミング制御装置にあって
エンジンの如何なる運転状態においても高い制御性をも
ってバルブの作動タイミングを制御する。 【解決手段】タイミングプーリ12に設けられたバルブ
タイミング調整機構25やオイルコントロールバルブ5
5等からなるバルブタイミング調整系にあっては通常、
電子制御装置80から同一のデューティがオイルコント
ロールバルブ55に付与される場合であっても、カムシ
ャフト12の位相変位速度にはばらつきが生じる。そこ
で電子制御装置80では、実バルブタイミングと目標バ
ルブタイミングとが一致するよう、オイルコントロール
バルブ55に対する制御デューティを設定するととも
に、カムシャフト12のそのときどきの実際の位相変位
速度を演算し、これが同変位速度についての規範値に近
づくよう、上記設定した制御デューティを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の運転
中にそれら各気筒の吸気バルブ及び排気バルブの作動タ
イミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装
置に関し、特に同バルブタイミング制御の制御性を高め
る上で有用な制御構造の具現に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバルブタイミング制御装
置としては、例えば特開平7−139327号公報に記
載の装置が知られている。
【0003】同公報にも記載されているように、こうし
た内燃機関のバルブタイミング制御装置にあっては一般
に、カムシャフトに設けられたタイミングプーリをエン
ジンクランクシャフトに連結されたチェーンまたはベル
トによって駆動される部分とカムシャフトに固定される
部分とに分割するとともに、内外周にヘリカルスプライ
ンが形成された可動ピストンをその間に設ける構造とな
っている。そして、該可動ピストンを油圧にて軸方向に
移動させることにより両者の位相をずらして、上記バル
ブの作動タイミングを連続的に変化させる。
【0004】また通常、上記可動ピストン(油圧ピスト
ン)の移動は、オイルコントロールバルブ(OCV)を
通じた油圧振り分けによって行われ、その油圧振り分け
量に応じて、上記バルブタイミングの進角量若しくは遅
角量が決定される。
【0005】そして、このオイルコントロールバルブは
さらに、当該エンジンの運転を統括制御する電子制御装
置によって制御され、同電子制御装置によるデューティ
制御を通じて上記油圧振り分け量が決定されるようにな
っている。
【0006】このように、エンジンの運転状態に応じて
カムシャフトの位相が連続的に制御されることにより、
燃費やトルク性能が向上され、またエミッションの低減
等も併せ図られるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたバ
ルブタイミング制御装置にあっては、上記油圧振り分け
量の指令値であるデューティ比に対し上記カムシャフト
の位相の変位速度が一定であることが、上記燃費やトル
ク性能の向上、さらにはエミッションの低減等を適正に
図る上で必要な条件となっている。
【0008】しかし実情としては、こうしたデューティ
比に対するカムシャフトの位相変位速度は、上記オイル
コントロールバルブの部品公差、コイルの抵抗値変化
(温度によっても変化)、油圧変化(温度やエンジン回
転数により変化)、等々に起因して、例えば図12に示
される態様でばらつく。
【0009】そしてこのため、同図12に併せ示される
ように、ある同一のデューティ比dが出力される場合で
あっても、これらの条件によっては、SV1或いはSV
2といった異なる速度で上記カムシャフトの位相が変位
し、応答性や目標とするバルブタイミングへの収束性も
大きく異なるものとなっている。該目標とするバルブタ
イミングが得られなかった場合、上述した燃費やトルク
性能の向上、さらにはエミッションの低減等が適正に図
られなくなるばかりか、ドライバビリティにも悪影響を
及ぼすようになる。
【0010】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、エンジンの如何なる運転状態にあって
も、高い制御性をもって、上記バルブの作動タイミング
を制御することのできる内燃機関のバルブタイミング制
御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、同バルブタイミング制御装置とし
て、請求項1に記載のように、 (a)内燃機関出力軸の回転位相に対するカムシャフト
の回転位相を変位せしめて吸気バルブ及び排気バルブの
少なくとも一方の作動タイミングを調整するバルブタイ
ミング調整手段。 (b)前記機関出力軸の回転位相と前記カムシャフトの
回転位相との位相差に基づき当該バルブの実作動タイミ
ングを演算する実バルブタイミング演算手段。 (c)当該機関の運転状態に基づき同バルブの目標作動
タイミングを演算する目標バルブタイミング演算手段。 (d)これら演算値に基づき、前記実バルブタイミング
が前記目標バルブタイミングに一致するよう前記バルブ
タイミング調整手段の制御ゲインを設定する制御手段。 (e)前記バルブタイミング調整手段によるバルブタイ
ミング調整時、前記演算される実バルブタイミングの推
移に基づいて前記カムシャフトの回転位相変位速度を演
算する変位速度演算手段。 (f)この演算される回転位相変位速度と同変位速度に
ついての規範値とを比較し、それら速度差が是正される
よう、前記制御手段にて設定された制御ゲインを補正す
る制御ゲイン補正手段。 をそれぞれ具える構成とする。
【0012】ここで、バルブタイミング調整手段は、例
えば上記タイミングプーリやオイルコントロールバルブ
等を含んで構成されるバルブタイミング調整系であっ
て、これには通常、デューティ比等、その制御ゲインと
してたとえ同一のゲインが付与される場合であっても、
上記カムシャフトの位相変位速度にはばらつきが生じる
ことは前述した通りである。
【0013】そこでここでは、それぞれ演算される実バ
ルブタイミングと目標バルブタイミングとが一致するよ
う、その制御ゲインを上記制御手段を通じて設定すると
ともに、変位速度演算手段を通じてそのときどきの実際
のカムシャフト位相変位速度を演算し、これが同変位速
度についての規範値に近づくよう、上記設定された制御
ゲインを制御ゲイン補正手段により補正する。
【0014】このような制御ゲイン補正により、上記カ
ムシャフトの位相変位速度ばらつきは好適に吸収され、
ひいてはその応答性や目標バルブタイミングへの収束性
等も確実に向上されるようになる。
【0015】なお、同構成において、上記制御手段を通
じた制御ゲインの設定と、上記制御ゲイン補正手段を通
じた制御ゲインの補正とは、必ずしも同時に行われる必
要はない。
【0016】またこうした構成において、請求項2記載
の発明によるように、上記変位速度演算手段を、 ・前記バルブタイミング調整手段に対する所定の制御ゲ
インが保持されているときの前記実バルブタイミングの
所定時間当たりの推移量に基づいて前記カムシャフトの
回転位相変位速度を演算するもの。として構成すれば、
このカムシャフトの回転位相変位速度を普遍的な値とし
て求めることができるようになる。すなわち、制御ゲイ
ン補正手段において同変位速度についての規範値との比
較のもとに行う上記制御ゲインの補正をより信頼性の高
いものとすることができるようになる。
【0017】なおこのとき、上記保持される所定の制御
ゲインとは、目標バルブタイミングと実バルブタイミン
グと間に大きな差が生じている場合であれ、上記バルブ
タイミング調整手段に対する制御性を損なわない程度の
値として設定されるゲインであるが、これを例えば請求
項3記載の発明によるように、 ・前記制御手段において前記実バルブタイミングが前記
目標バルブタイミングに一致するよう設定された制御ゲ
イン、若しくはこれに対応する制御ゲイン。として設定
するようにすれば、上記制御手段を通じた制御ゲインの
設定と、上記制御ゲイン補正手段を通じた制御ゲインの
補正とを同時に行うこともできるようになり、上述した
制御性の改善とも併せて、極めて効率のよいバルブタイ
ミング制御が実現されるようになる。
【0018】一方、上記制御ゲイン補正手段としてはこ
れを、例えば請求項4記載の発明によるように、 ・前記演算される回転位相変位速度と同変位速度につい
ての規範値との差が是正される方向で、一定の量だけ前
記制御ゲインを補正するもの。或いは、請求項5記載の
発明によるように、 ・前記演算される回転位相変位速度と同変位速度につい
ての規範値との差に応じた異なる量にて前記制御ゲイン
を補正するもの。として構成することができる。
【0019】因みに、請求項4記載の発明の構成によれ
ば、その補正量が一定量に設定される分、同制御ゲイン
補正手段としての演算負荷が軽減されるようになる。ま
た、請求項5記載の発明の構成によれば、演算量は多少
増えるものの、如何なる場合も上記規範値により近い回
転位相変位速度に補正されるようになり、その応答性や
目標バルブタイミングへの収束性もより向上されるよう
になる。
【0020】そして、上記カムシャフト回転位相変位速
度の規範値についてはこれを、請求項6記載の発明によ
るように、 ・前記バルブタイミング調整手段を構成する部品の公
差、及び当該機関の運転条件上、もっとも起こりうる状
態において同カムシャフトの回転位相を変位せしめたと
きの応答速度。として設定することとすれば、上記バル
ブタイミング調整手段を構成する部品の公差はもとよ
り、機関の暖機状態やその周囲環境等、いわゆるその運
転条件にも拘わらない、正に適正な値として該規範値が
設定されるようになる。そしてこのため、同規範値と上
記演算されるカムシャフト回転位相変位速度との比較に
基づき行われる上記制御ゲインの補正も、更に高い信頼
性のもとに実現されるようになる。
【0021】なお通常、上記カムシャフトの回転位相変
位速度は目標バルブタイミングと実バルブタイミングと
の偏差によって異なるため(制御ゲインが異なってく
る)、こうした規範値も、該偏差に応じて可変設定され
ることが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図11に、この発明にかか
る内燃機関のバルブタイミング制御装置についてその一
実施形態を示す。
【0023】この実施形態の装置は、同バルブタイミン
グ制御装置を自動車のガソリンエンジンシステムに具体
化したものであり、はじめに図1を参照して、同システ
ムの構成についてその概要を説明する。
【0024】この図1において、内燃機関としてのエン
ジン1は、複数のシリンダ2を具えて構成されている。
各シリンダ2にそれぞれ設けられたピストン3は、出力
軸としてのクランクシャフト1aにつながり、各シリン
ダ2の中で上下動可能となっている。各シリンダ2にお
いてピストン3の上側は燃焼室4を構成する。各燃焼室
4のそれぞれに対応して設けられた点火プラグ5は燃焼
室4に導入された混合気を点火する。各燃焼室4に対応
して設けられた吸気ポート6a及び排気ポート7aのそ
れぞれは吸気通路6及び排気通路7の一部を構成する。
各燃焼室4に対応して設けられた吸気バルブ8及び排気
バルブ9のそれぞれは各ポート6a、7aをそれぞれ開
く。これらのバルブ8、9のそれぞれは異なるカムシャ
フト10、11の回転に基づいて作動する。各カムシャ
フト10、11の先端にそれぞれ設けられたタイミング
プーリ12、13はタイミングベルト14を介してクラ
ンクシャフト1aにつながる。
【0025】エンジン1の運転時には、クランクシャフ
ト1aの回転力がタイミングベルト14及び各タイミン
グプーリ12、13を介して各カムシャフト10、11
に伝達される。各カムシャフト10、11が回転するこ
とにより、各バルブ8、9が作動する。各バルブ8、9
はクランクシャフト1aの回転に同期して、すなわち各
ピストン3の上下動に応じた吸気行程、圧縮行程、爆発
・膨張行程及び排気行程に同期して、所定のタイミング
で作動可能となっている。
【0026】吸気通路6の入口に設けられたエアクリー
ナ15は同通路6に取り込まれる外気を清浄化する。各
吸気ポート6aの近傍にそれぞれ設けられたインジェク
タ16は吸気ポート6aへ向かって燃料を噴射する。エ
ンジン1の運転時には、外気がエアクリーナ15を介し
て吸気通路6に取り込まれる。このとき、各インジェク
タ16が燃料を噴射することにより、その燃料と外気と
の混合気が吸入行程において吸気バルブ8が吸気ポート
6aを開くときに、燃焼室4に吸入される。燃焼室4に
吸入された混合気は、点火プラグ5が作動することによ
り、爆発・燃焼する。その結果、ピストン3が作動して
クランクシャフト1aが回転し、エンジン1に出力が得
られる。燃焼後の排気ガスは、排気行程において排気バ
ルブ9が排気ポート7aを開くときに、燃焼室4から導
出され、排気通路7を通って外部へ排出される。
【0027】吸気通路6に設けられたスロットルバルブ
17は図示しないアクセルペダルの操作に連動して作動
する。このバルブ17の開度が調節されることにより、
吸気通路6に対する外気の取り込み量、すなわち吸入空
気量Qが調節される。スロットルバルブ17の下流側に
設けられたサージタンク18は吸入空気の脈動を平滑化
する。エアクリーナ15の近傍に設けられた吸気温セン
サ71は吸気温度THAを検出し、その検出値に応じた
信号を出力する。スロットルバルブ17の近傍に設けら
れたスロットルセンサ72は、同バルブ17の開度(ス
ロットル開度)TAを検出し、その検出値に応じた信号
を出力する。また、サージタンク18に設けられた吸気
圧センサ73は、同タンク18における吸入空気の圧力
(吸気圧力)PMを検出し、その検出値に応じた信号を
出力する。
【0028】一方、排気通路7の途中に設けられた触媒
コンバータ19は内蔵された三元触媒20により排気ガ
スを浄化する。排気通路7に設けられた酸素センサ74
は排気ガス中の酸素濃度Oxを検出し、その検出値に応
じた信号を出力する。また、エンジン1に設けられた水
温センサ75は、エンジン1を冷却するための冷却水の
温度(冷却水温度)THWを検出し、その検出値に応じ
た信号を出力する。
【0029】ディストリビュータ21は、イグナイタ2
2から出力される高電圧を、各点火プラグ5を作動させ
るための点火信号として各点火プラグ5へ分配する。各
点火プラグ5の作動タイミングは、イグナイタ22が高
電圧を出力するタイミングによって決定される。
【0030】ディストリビュータ21に内蔵されたロー
タ(図示しない)は、クランクシャフト1aに同期して
回転するカムシャフト11により回転させられる。ディ
ストリビュータ21に設けられた回転速度センサ76
は、エンジン1の回転速度(エンジン回転速度)NEを
ロータの回転に基づいて検出し、その検出値をパルス信
号として出力する。ディストリビュータ21に設けられ
た気筒判別センサ77はクランク角度(°CA)の基準
位置GPをロータの回転に応じて所定の割合で検出し、
その検出値を同じくパルス信号として出力する。この実
施形態において、エンジン1の一連の4行程に対してク
ランクシャフト1aは2回転する。クランクシャフト1
aが2回転する間に、回転速度センサ76は30°CA
毎に1パルスの信号を出力する。気筒判別センサ77は
360°CA毎に1パルスの信号を出力する。
【0031】また一方、この実施形態の装置において、
タイミングプーリ12に設けられた油圧駆動式のバルブ
タイミング調整機構(VVT)25は吸気バルブ8にか
かるバルブタイミングを変更する機構である。次に、こ
のバルブタイミング調整機構25とそれを駆動するオイ
ルコントロールバルブ(OCV)55の構造について詳
しく説明する。
【0032】図2及び図3は、これらバルブタイミング
調整機構25及びオイルコントロールバルブ55の構造
を示す。エンジン1のシリンダヘッド26及びベアリン
グキャップ27はカムシャフト10をそのジャーナル1
0aにおいて回転可能に支持する。バルブタイミング調
整機構25はカムシャフト10の先端に設けられたタイ
ミングプーリ12と一体をなす。ジャーナル10aに設
けられた二つの油溝31、32はジャーナル10aの外
周に沿って延びる。ベアリングキャップ27に設けられ
た油路33、34はジャーナル10a及び各油溝31、
32に潤滑油を供給する。この実施形態では、図1に示
すように、エンジン1に設けられたオイルパン28、オ
イルポンプ29及びオイルフィルタ30等はエンジン1
の各部を潤滑するための潤滑装置を構成する。この潤滑
装置はバルブタイミング調整機構25を駆動するために
同機構25に油圧を供給する。オイルコントロールバル
ブ55はバルブタイミング調整機構25に供給される油
圧を調節可能とする。この潤滑装置を含め、これらバル
ブタイミング調整機構25及びオイルコントロールバル
ブ55は、この発明の装置においてバルブタイミング調
整手段を構成する。
【0033】エンジン1の運転に連動してオイルポンプ
29が作動することにより、オイルパン28から吸い上
げられた潤滑油がオイルポンプ29より吐出される。吐
出された潤滑油はオイルフィルタ30を通り、オイルコ
ントロールバルブ55により各油路33、34へ選択的
に圧送され、各油溝31、32及びジャーナル10aに
供給される。
【0034】略円板状をなすタイミングプーリ12と同
プーリ12に取り付けられたカバー35はハウジング3
6を構成する。有底円筒状をなすカバー35はプーリ1
2の一側面及びカムシャフト10の先端を覆う。プーリ
12はその外周に複数の外歯37を有し、中央にボス3
8を有する。ボス38においてカムシャフト10に装着
されたプーリ12は、同シャフト10と相対回動可能と
なっている。前述したタイミングベルト14は外歯37
につながる。
【0035】カバー35はその外周にフランジ39を有
し、その底部中央に孔40を有する。複数のボルト41
及びピン42は、フランジ39をプーリ12の一側面に
固定する。孔40に装着された蓋43は取り外し可能で
ある。カバー35はその内周に複数の内歯35aを有す
る。
【0036】プーリ12及びカバー35により囲まれた
空間44は円筒状をなすインナキャップ45等を収容す
る。中空ボルト46及びピン47はキャップ45をカム
シャフト10の先端に固定する。キャップ45の周壁4
5aはボス38を包み、両者45、38は相対回動可能
となっている。周壁45aはその外周に複数の外歯45
bを有する。
【0037】ハウジング35とキャップ45との間に介
在されたリングギア(油圧ピストン)48はハウジング
35とカムシャフト10とを連結する。空間44に収容
されたリングギア48は環状をなし、カムシャフト10
の軸方向に沿って移動可能となっている。リングギア4
8はその内外周に複数の歯48a、48bを有し、その
両方がヘリカル歯をなす。リングギア48はカムシャフ
ト10に沿って移動することにより、同シャフト10に
対して相対的に回動する。リングギア48の内歯48a
はキャップ45の外歯45bに、リングギア48の外歯
48bはカバー35の内歯35aにそれぞれ噛み合う。
【0038】プーリ12が回転することにより、リング
ギア48により連結されたハウジング35とキャップ4
6とが一体に回転し、もってカムシャフト10とハウジ
ング35とが一体的に回転する。
【0039】図2及び図3に示すように、空間44はリ
ングギア48により区画された第1及び第2の油圧室4
9、50を含む。第1の油圧室(進角室)49はリング
ギア48の左端とカバー37の底壁との間に位置する。
第2の油圧室(遅角室)50はリングギア48の右端と
プーリ12との間に位置する。
【0040】ここで、第1の油圧室49に潤滑油による
油圧を供給するために、カムシャフト10はその内部に
軸方向に沿って延びる油路51を有する。この油路51
の先端は中空ボルト46の孔46aを通じて第1の油圧
室49に連通する。この油路51の基端はカムシャフト
10の半径方向へ延びる油孔52を介して油溝31に通
じる。
【0041】一方、第2の油圧室50に潤滑油による油
圧を供給するために、カムシャフト10はその内部に油
路51と平行に延びる別の油路53を有する。ボス38
に形成された油孔54は第2の油圧室50と油路53と
の間を連通する。
【0042】上記の構成において、油路33、油孔5
2、油路51及び孔46a等は、第1の油圧室49に潤
滑油による油圧を供給するための第1の油圧供給通路を
構成する。油路34、油路53及び油孔54等は、第2
の油圧室50に潤滑油による油圧を供給するための第2
の油圧供給通路を構成する。これら両油圧供給通路の途
中に設けられたオイルコントロールバルブ55は、その
開度がデューティ制御されることにより各油圧室49、
50に供給される油圧を制御するバルブである。図1に
は、このオイルコントロールバルブ55とオイルパン2
8、オイルポンプ29、及びオイルフィルタ30との接
続の関係が示されている。
【0043】図2及び図3に示すように、オイルコント
ロールバルブ55を構成するケーシング56は第1〜第
5のポート57、58、59、60、61を有する。第
1のポート57は油路33に連通し、第2のポート58
は油路34に連通する。第3及び第4のポート59、6
0はオイルパン28に連通し、第5のポート61はオイ
ルフィルタ30を介してオイルポンプ29の吐出側に連
通する。また、ケーシング56の内部に設けられた串形
のスプール62は円筒状の4つの弁体62aを有する。
スプール62はその軸方向に沿って往復動可能となって
いる。さらに、ケーシング56に設けられた電磁ソレノ
イド63は、スプール62を図2に示す第1の位置と図
3に示す第2の位置との間で移動させる。ここで、第1
の位置とは、図2及び図3においてスプール62がケー
シング56に対して最も右側に達したときの位置、すな
わちスプール62のストロークが最も小さくなる位置を
意味する。また第2の位置とは、同図2及び図3におい
てスプール62がケーシング56に対して最も左側に達
したときの位置、すなわちスプール62のストロークが
最も大きくなる位置を意味する。ケーシング56に設け
られたスプリング64はスプール62を第1の位置へ向
けて付勢する。
【0044】そして、図3に示すように、スプリング6
4の付勢力に抗してスプール62が第2の位置に配置さ
れることにより、すなわちスプール62のストロークが
最も大きくなることにより、オイルポンプ29の吐出側
と油路33とが連通し、油路34とオイルパン28とが
連通する。これにより、第1の油圧室49に油圧が供給
され、リングギア48が第2の油圧室50に残る油に抗
して軸方向へ移動しながら回動する。第2の油圧室50
の中の油はオイルパン28へとドレンされる。この結
果、カムシャフト10とハウジング36との間で回転位
相が相対的に変わる。ここでは、カムシャフト10の回
転位相がプーリハウジング36のそれよりも進む。その
結果、吸気バルブ8のバルブタイミングの位相がクラン
クシャフト1aの回転位相よりも進む。
【0045】このように、第1の油圧室49(進角室)
に供給される油圧を制御することにより、図3に示すよ
うにリングギア48をタイミングプーリ12に接近する
終端位置まで移動させることができる。そして、リング
ギア48がその終端位置に達したとき、吸気バルブ8の
バルブタイミングは最も進む。
【0046】他方、図2に示すように、スプール62が
第1の位置に配置されることにより、すなわちスプール
62のストロークが最も小さくなることにより、オイル
ポンプ29の吐出側と油路34とが連通し、油路33と
オイルパン28とが連通する。これにより、第2の油圧
室50に油圧が供給され、リングギア48が第1の油圧
室49に残る油に抗して軸方向へ移動しながら回動す
る。第1の油圧室49の中の油はオイルパン28へとド
レンされる。この結果、カムシャフト10とハウジング
36との間で回転位相が上記と反対の方向へ相対的に変
わる。ここでは、カムシャフト10の回転位相がハウジ
ング36のそれよりも遅れる。その結果、吸気バルブ8
のバルブタイミングの位相がクランクシャフト1aの回
転位相よりも遅れる。
【0047】このように、第2の油圧室(遅角室)50
に供給される油圧を制御することにより、図2に示すよ
うにリングギア48をカバー35に接近する終端位置ま
で移動させることができる。そして、リングギア48が
その終端位置に達したとき、吸気バルブ8のバルブタイ
ミングは最も遅れる。
【0048】スプール62が第1及び第2の位置の間の
任意な位置に配置されることにより、各油圧室49、5
0に対する油の流路面積が変わり、バルブタイミングが
進む速度(進角速度)及び遅れる速度(遅角速度)がそ
れぞれ微妙に変わる。ここで、スプール62が第1及び
第2の位置のほぼ中間に配置されることにより、油路3
3、34とオイルポンプ29及びオイルパン28との間
が遮断される。その結果、各油圧室49、50に対する
油圧の供給が規制され、バルブタイミング調整機構25
の駆動が停止してバルブタイミングの変位が停止する。
【0049】以上のように、オイルコントロールバルブ
55を通じて上記バルブタイミング調整機構25を適宜
に制御することにより、吸気バルブ8のバルブタイミン
グを連続的(無段階)に変更することができる。
【0050】一方、こうして変更される吸気バルブ8の
バルブタイミングは、図1に示したシステムにおいて、
カムセンサ78を通じて検出される。すなわち、カムシ
ャフト10に設けられたカムセンサ78は、カムシャフ
ト10の回転にかかる実際のカム角度(回転位相)G2
を検出し、その検出値に応じた信号を出力する。因みに
このカムセンサ78は、カムシャフト10上に等角度間
隔をもって配置された複数の突起と、各突起に対向可能
に配置されたピックアップコイルとを含む。そして、カ
ムシャフト10が回転して各突起がピックアップコイル
を横切ることにより、ピックアップコイルが起電力を発
生する。カムセンサ78はその起電力を上記カム角度G
2を示すパルス信号として出力する。
【0051】同図1に示したシステムにおいて、このカ
ムセンサ78をはじめ、上記吸気温センサ71、スロッ
トルセンサ72、吸気圧センサ73、酸素センサ74、
水温センサ75、回転速度センサ76、及び気筒判別セ
ンサ77の各センサ出力は、電子制御装置80に入力さ
れる。
【0052】電子制御装置80は、これら各センサの出
力に基づき上記インジェクタ16やイグナイタ22を駆
動してエンジン1の燃料噴射量や点火時期を統括制御す
るとともに、上記オイルコントロールバルブ55をデュ
ーティ制御して上述した吸気バルブ8のバルブタイミン
グを制御する装置である。図4に、こうした電子制御装
置80の電気的な構成を示す。
【0053】この図4に示されるように、同電子制御装
置80は、中央処理装置(CPU)81、読み出し専用
メモリ(ROM)82、ランダムアクセスメモリ(RA
M)83及びバックアップRAM84等を具え、これら
各部81〜84と、A/D変換器を含む外部入力回路8
5と、外部出力回路86等とがバス87によって接続さ
れてなる論理演算回路として構成されている。
【0054】なおここで、上記燃料噴射量制御とは、エ
ンジン1の運転状態に応じて算出される目標値に基づき
各インジェクタ16を制御することにより、上記燃焼室
4へ供給される燃料量を制御することである。
【0055】また、点火時期制御とは、エンジン1の運
転状態に応じて算出される目標値に基づきイグナイタ2
2を制御することにより、各点火プラグ5の点火タイミ
ングを制御することである。
【0056】そして、バルブタイミング制御とは、エン
ジン1の運転状態に応じて算出されるデューティ値dに
基づきオイルコントロールバルブ55を駆動することに
よりバルブタイミング調整機構25を制御して、吸気バ
ルブ8のバルブタイミングを変更制御することである。
【0057】ところで前述のように、このようなバルブ
タイミング制御に際し、上記デューティ値dに対するカ
ムシャフト10の位相変位速度は、 ・オイルコントロールバルブ55の部品公差 ・電磁ソレノイド63を構成するコイルの抵抗値変化 ・油圧変化 等々に起因して、先の図12に示される態様でばらつ
く。
【0058】そしてこのため、同図12に併せ示される
ように、ある同一のデューティ比dが出力される場合で
あっても、これらの条件によっては、SV1或いはSV
2といった異なる速度で上記カムシャフト10の位相が
変位し、応答性や目標とするバルブタイミングへの収束
性が大きく異なるものとなることも前述した。
【0059】そこで、同実施形態の装置では、こうした
バルブタイミング制御に以下に示す制御構造を採用する
ことによって、その応答性や収束性等、制御性の改善を
図るようにしている。
【0060】図5は、上記電子制御装置80の、同実施
形態にかかるバルブタイミング制御装置としての機能的
な構成を示したものであり、まず、同図5を併せ参照し
て、同実施形態の制御構造についてその概要を説明す
る。
【0061】図5に示されるように、同実施形態にかか
る装置にあって、電子制御装置80は、大きくは、実バ
ルブタイミング演算部801、目標バルブタイミング演
算部802、変位速度演算部803、及びデューティ制
御部804を有して構成される。
【0062】ここで、実バルブタイミング演算部801
は、上記回転速度センサ76の出力(エンジン回転速
度)NEと上記カムセンサ78の出力G2との位相差に
基づいて上記吸気バルブ8の実作動タイミング(カムシ
ャフト10の実位相角)VTを演算する部分である。
【0063】また、目標バルブタイミング演算部802
は、上記エンジン回転速度NEをはじめ、スロットルセ
ンサ72の出力TA、吸気圧センサ73の出力PM、水
温センサ75の出力THW、等々のエンジン運転状態を
示すパラメータに基づいて同吸気バルブ8の作動タイミ
ングについての目標値、すなわち目標バルブタイミング
VTTを演算する部分である。
【0064】他方、変位速度演算部803は、これら演
算される実バルブタイミングVTと目標バルブタイミン
グVTTとの差|VT−VTT|が |VT−VTT| > 所定値a であるときの時刻t1とそのときの実バルブタイミング
VT1、並びに同バルブタイミング制御の実行によって
この差|VT−VTT|が |VT−VTT| < 所定値b となるときの時刻t2とそのときの実バルブタイミング
VT2に基づき、 変位速度SV=(VT2−VT1)/(t2−t1) …(1) といった態様で、上記カムシャフト10の位相変位速度
SVを演算する部分である。
【0065】そして、デューティ制御部804は、上記
演算される実バルブタイミングVTと目標バルブタイミ
ングVTTとに差が生じるとき、 デューティ比d=保持デューティ+比例制御量(P)+微分制御量(D) …(2) といった態様で、上記吸気バルブ8の作動タイミングを
その目標値に追従させるべくデューティ比dを算出して
これをオイルコントロールバルブ55に出力するととも
に、そのときに演算される上記変位速度SVとその規範
速度SVstdとを比較し、 変位速度SV > 規範速度SVstd → デューティ
比dを小に 変位速度SV < 規範速度SVstd → デューティ
比dを大に といった態様で、上記デューティ比dを補正する部分で
ある。
【0066】なおここで、上記保持デューティとは、上
記カムシャフト10を一定の位相角に保つために必要と
されるデューティ比である。また、上記比例制御量
(P)とは、上記実バルブタイミングVTと目標バルブ
タイミングVTTとの差(VTT−VT)並びにエンジ
ン回転数に応じた制御量として設定される値である。同
実施形態の装置にあっては、例えば図6に示される態様
で予め登録されている比例制御量演算マップ(Pマッ
プ)805を用いて該制御量(P)をマップ演算する。
【0067】一方、微分制御量(D)とは、上記実バル
ブタイミングVTと目標バルブタイミングVTTとの差
の変化量Δ(VTT−VT)並びにエンジン回転数に応
じた制御量として設定される値である。同実施形態の装
置にあっては、これも例えば図7に示される態様で予め
登録されている微分制御量演算マップ(Dマップ)80
6を用いて該制御量(D)をマップ演算する。
【0068】そして上記規範速度SVstdとは、オイ
ルコントロールバルブ55をはじめとする上記バルブタ
イミング調整手段を構成する部品の公差、及び当該エン
ジン運転条件上、もっとも起こりうる状態において上記
カムシャフト10の回転位相を変位せしめたときの応答
速度である。通常この速度は、上記出力されるデューテ
ィ比dに応じて異なるため、同実施形態の装置にあって
は、この規範速度SVstdについても変位速度規範値
マップ(SVstdマップ)807を持ち、実バルブタ
イミングVTと目標バルブタイミングVTTとのその都
度の差に応じて該当する規範速度SVstdを特定する
ようにしている。
【0069】なお、これらマップは何れも、前記ROM
82或いはバックアップRAM84に対して予め登録さ
れる。図8は、同実施形態の装置によるバルブタイミン
グ制御手順を、また図9は、同実施形態の装置によるバ
ルブタイミング制御態様をそれぞれ示したものであり、
次に、これら図8及び図9を併せ参照して、同実施形態
の装置によるバルブタイミング制御の詳細について説明
する。
【0070】図8に示すルーチンは、電子制御装置80
の主に上記デューティ制御部804及び変位速度演算部
803において実行されるルーチンである。このルーチ
ンのステップS100の処理として示されるように、同
実施形態の装置にあっては、目標バルブタイミングVT
Tが更新されるなどにより、上記実バルブタイミングV
Tと該目標バルブタイミングVTTとの差|VT−VT
T|が |VT−VTT| > 所定値a となることを条件に該バルブタイミング制御にかかる処
理が起動される。
【0071】こうしてバルブタイミング制御にかかる処
理が起動されると電子制御装置80はまず、上記デュー
ティ制御部804を通じて、応答遅れ補償分のデューテ
ィ比dをオイルコントロールバルブ55に対し出力する
(図8ステップS101)。なお、図9においては、こ
の応答遅れ補償分のデューティ比dが出力されるタイミ
ングを時刻t0として図示している。また、この出力さ
れるデューティ比dが先の(2)式に基づき算出される
ことは上述した。
【0072】電子制御装置80では、こうして応答遅れ
補償分のデューティ比dを出力すると、引き続き同デュ
ーティ制御部804を通じて、上記カムシャフト10の
変位速度SVを求めるために保持すべきデューティ比d
Hを算出する(図8ステップS102)。なお、このデ
ューティ比dHは、バルブタイミングに上記差|VT−
VTT|が生じているとき、同デューティ比dHが維持
されても当該制御系としての制御性が損なわれない程度
の値として求められる。したがって、同デューティ比d
Hとしては例えば、上記(2)式に基づき求められるデ
ューティ比dのある時点での値が用いられる。因みに図
9においては、該保持すべきデューティ比dHとして、
時刻t1において算出されたデューティ比dを用いる場
合について図示している。
【0073】さて、こうして保持すべきデューティ比d
Hを求めた電子制御装置80は次いで、上記変位速度演
算部803を通じてこの時刻t1、並びにそのときの実
バルブタイミングVT1を記憶するとともに(図8ステ
ップS103)、デューティ制御部804を通じて上記
求めたデューティ比dHをオイルコントロールバルブ5
5に対し出力する(図8ステップS104)。こうして
該デューティ比dHが出力され続けることにより、上記
カムシャフト10の位相角(実バルブタイミングVT)
は、図9に示されるように、ある一定の速度で、その目
標とされる角度(目標バルブタイミングVTT)まで変
位するようになる。
【0074】電子制御装置80では、変位速度演算部8
03を通じてこの変位を監視する。そして、実バルブタ
イミングVTと目標バルブタイミングVTTとの差|V
T−VTT|が |VT−VTT| < 所定値b といった条件を満たしたとき(図8ステップS10
5)、同変位速度演算部803を通じて、当該時刻t
2、並びにそのときの実バルブタイミングVT2を記憶
する(図8ステップS106)。
【0075】こうして時刻t2並びにそのときの実バル
ブタイミングVT2を記憶した電子制御装置80はその
後、上記デューティ比dHの出力を解除して、実バルブ
タイミングVTと目標バルブタイミングVTTとのその
都度の差に応じたデューティ比dを出力する(図8ステ
ップS107)。
【0076】そして、その差|VT−VTT|が |VT−VTT| < 所定値c といった条件を満たしたとき(図8ステップS10
8)、変位速度演算部803を通じて、先の(1)式に
基づき、上記デューティ比dHを出力し続けたときのカ
ムシャフト10の変位速度SVを算出する(図8ステッ
プS109)。なお、上記所定値cとは、実バルブタイ
ミングVTがほぼ目標バルブタイミングVTTに到達し
たことを判断するための判定値であるとする。
【0077】こうして変位速度SVを算出した電子制御
装置80はその後、デューティ制御部804において、
上記変位速度規範値マップ(SVstdマップ)807
からカムシャフト10のそのときの該当する規範速度S
Vstdを読み込み、上記算出した変位速度SVがこの
規範速度SVstdよりも速いか否かを比較する(図8
ステップS110)。
【0078】そして、この比較の結果、 変位速度SV > 規範速度SVstd である旨判断される場合には、次回上記ステップS10
1の処理として出力する応答遅れ補償分のデューティ比
dを、上記(2)式に基づき求められる値よりも所定の
値だけ小さな値に設定し(図8ステップS111)、逆
に、 変位速度SV < 規範速度SVstd である旨判断される場合には、次回、同ステップS10
1の処理として出力する応答遅れ補償分のデューティ比
dを、同(2)式に基づき求められる値よりも所定の値
だけ大きな値に設定する(図8ステップS112)。
【0079】図10に、同実施形態にかかる装置のこう
したデューティ比補正に基づくカムシャフト位相変位速
度の補正態様を示す。上記規範速度SVstdをもと
に、その都度算出される応答遅れ補償分のデューティ比
dをこうして補正することにより、カムシャフト10の
位相変位速度にたとえ上述したばらつき(図10破線参
照)が生じる場合であれ、該ばらつきは同図10に示さ
れる態様で好適に吸収されるようになる。
【0080】このように、同実施形態にかかるバルブタ
イミング制御装置によれば、 (イ)カムシャフト10の位相変位速度ばらつきが上記
態様で吸収されることにより、その応答性や目標バルブ
タイミングへの収束性等も確実に向上されるようにな
る。 (ロ)保持すべきデューティ比dHを求め、該デューテ
ィ比dHが保持されているときの実バルブタイミングV
Tの所定時間(t2−t1)当たりの推移量に基づいて
カムシャフト10の変位速度SVを演算するようにした
ことで、同カムシャフト10の変位速度SVを普遍的な
値として求めることができるようになる。すなわち、同
変位速度についての規範値SVstdとの比較のもとに
行う上記応答遅れ補償デューティ比dの補正をより信頼
性の高いものとすることができるようになる。 (ハ)さらに、上記保持すべきデューティ比dHを先の
(2)式に基づき求めるようにしたことで、上記応答遅
れ補償分のデューティ比dの設定と同デューティ比dの
補正とを同時に行うこともできるようになり、上述した
制御性の改善とも併せて、極めて効率のよいバルブタイ
ミング制御が実現されるようになる。 (ニ)上記算出されるカムシャフト10の変位速度SV
と同変位速度についての規範値SVstdとの差が是正
される方向で、一定の量だけ上記応答遅れ補償分のデュ
ーティ比dを補正するようにしたことで、電子制御装置
80における演算負荷の増大も最小限に抑えられるよう
になる。等々、多くの優れた効果が奏せられるようにな
る。
【0081】なお、同実施形態にかかる装置にあって
は、上記(ニ)にも記載したように、応答遅れ補償分の
デューティ比dを一定の量ずつ補正することとした。し
かし、こうした補正態様自体は任意であり、他に例え
ば、 ・図11に示すように、上記算出された変位速度SVが
規範速度SVstdよりもどの程度速いか或いは遅いか
を併せ求め、該求めた差の程度に応じて上記応答遅れ補
償デューティ比dについての補正量を積極的に変化せし
める。といった補正態様を採用することもできる。
【0082】このような補正態様を採用することとすれ
ば、電子制御装置80における演算量は多少増えるもの
の、如何なる場合も上記規範速度SVstdにより近い
変位速度に補正されるようになり、その応答性や目標バ
ルブタイミングへの収束性もより向上されるようにな
る。
【0083】また、同実施形態の装置では、上記保持す
べきデューティ比dHを、上記応答遅れ補償分のデュー
ティ比dと同様、先の(2)式に基づき求めることとし
た。しかし、この保持すべきデューティ比dHも、この
ような値に限られることなく任意であり、バルブタイミ
ングに上記差|VT−VTT|が生じているとき、同デ
ューティ比dHが維持されても当該制御系としての制御
性が損なわれない程度の値でありさえすればよい。
【0084】またさらに、同実施形態の装置では、マッ
プ805、806、807を持ち、上記比例制御量
(P)、微分制御量(D)、及び変位速度規範値(SV
std)をそれぞれこれらマップに基づき演算すること
とした。しかし、これらマップは必須ではなく、それに
代わる関数演算を行う構成、また簡易的には、それら制
御量や規範値に準じた定数を用いる構成、等々も適宜採
用することができる。
【0085】また、同実施形態の装置では、オイルコン
トロールバルブ55の駆動をデューティ制御することに
よってバルブタイミングを調整するシステムを想定した
ことから、上記補正もデューティ比dに対して行うこと
とした。しかし、前記バルブタイミング調整手段が他の
制御量によって駆動されるものである場合には、それら
制御量に応じてその制御ゲインが補正されることとな
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
バルブタイミング制御装置によれば、カムシャフトの位
相変位速度ばらつきは好適に吸収され、ひいてはその応
答性や目標バルブタイミングへの収束性等も確実に向上
されるようになる。
【0087】そして、こうしてバルブタイミング制御に
かかる制御性が改善されることにより、たとえ過渡時に
あっても好適に、燃費やトルク性能の向上、更にはエミ
ッションの低減等が図られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のバルブタイミング制御装置の一実施
形態を示す略図。
【図2】同実施形態のバルブタイミング調整系の構造を
示す断面図。
【図3】同実施形態のバルブタイミング調整系の構造を
示す断面図。
【図4】同実施形態の電子制御装置構成を模式的に示す
ブロック図。
【図5】同電子制御装置の主にバルブタイミング制御装
置としての構成を機能的に示すブロック図。
【図6】同実施形態の比例制御量演算マップ(Pマッ
プ)例を示すグラフ。
【図7】同実施形態の微分制御量演算マップ(Dマッ
プ)例を示すグラフ。
【図8】同実施形態のバルブタイミング制御手順を示す
フローチャート。
【図9】同実施形態のバルブタイミング制御態様を示す
タイムチャート。
【図10】同実施形態による位相変位速度の補正態様を
示すグラフ。
【図11】同位相変位速度補正態様の他の例を示すグラ
フ。
【図12】カムシャフト位相変位速度のばらつき態様を
例示するグラフ。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)、1a…クランクシャフト、
2…シリンダ、3…ピストン、4…燃焼室、5…点火プ
ラグ、6…吸気通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、
9…排気バルブ、10、11…カムシャフト、12、1
3…タイミングプーリ、14…タイミングベルト、15
…エアクリーナ、16…インジェクタ、17…スロット
ルバルブ、18…サージタンク、19…触媒コンバー
タ、20…三元触媒、21…ディストリビュータ、22
…イグナイタ、25…バルブタイミング調整機構(VV
T)、26…シリンダヘッド、27…ベアリングキャッ
プ、28…オイルパン、29…オイルポンプ、30…オ
イルフィルタ、31、32…油溝、33、34…油路、
35…カバー、36…プーリハウジング、37…外歯、
38…ボス、39…フランジ、40…孔、41…ボル
ト、42…ピン、43…蓋、44…空間、45…インナ
キャップ、46…中空ボルト、47…ピン、48…リン
グギア(油圧ピストン)、49…第1の油圧室(進角
室)、50…第2の油圧室(遅角室)、51、53…油
路、52、54…油孔、55…オイルコントロールバル
ブ(OCV)、56…ケーシング、57、58、59、
60、61…ポート、62…スプール、63…電磁ソレ
ノイド、64…スプリング、71…吸気温センサ、72
…スロットルセンサ、73…吸気圧センサ、74…酸素
センサ、75…水温センサ、76…回転速度センサ、7
7…気筒判別センサ、78…カムセンサ、80…電子制
御装置、81…CPU、82…ROM、83…RAM、
84…バックアップRAM、85…外部入力回路、86
…外部出力回路、87…バス、801…実バルブタイミ
ング演算部、802…目標バルブタイミング演算部、8
03…変位速度演算部、804…デューティ制御部、8
05…比例制御量演算マップ(Pマップ)、806…微
分制御量演算マップ(Dマップ)、807…変位速度規
範値マップ(SVstdマップ)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関出力軸の回転位相に対するカムシ
    ャフトの回転位相を変位せしめて吸気バルブ及び排気バ
    ルブの少なくとも一方の作動タイミングを調整するバル
    ブタイミング調整手段と、 前記機関出力軸の回転位相と前記カムシャフトの回転位
    相との位相差に基づき当該バルブの実作動タイミングを
    演算する実バルブタイミング演算手段と、 当該機関の運転状態に基づき同バルブの目標作動タイミ
    ングを演算する目標バルブタイミング演算手段と、 これら演算値に基づき、前記実バルブタイミングが前記
    目標バルブタイミングに一致するよう前記バルブタイミ
    ング調整手段の制御ゲインを設定する制御手段と、 前記バルブタイミング調整手段によるバルブタイミング
    調整時、前記演算される実バルブタイミングの推移に基
    づいて前記カムシャフトの回転位相変位速度を演算する
    変位速度演算手段と、 この演算される回転位相変位速度と同変位速度について
    の規範値とを比較し、それら速度差が是正されるよう、
    前記制御手段にて設定された制御ゲインを補正する制御
    ゲイン補正手段と、 を具えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記変位速度演算手段は、前記バルブタイ
    ミング調整手段に対する所定の制御ゲインが保持されて
    いるときの前記実バルブタイミングの所定時間当たりの
    推移量に基づいて前記カムシャフトの回転位相変位速度
    を演算するものである 請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】前記カムシャフトの回転位相変位速度の演
    算に際して保持される制御ゲインは、前記制御手段にお
    いて前記実バルブタイミングが前記目標バルブタイミン
    グに一致するよう設定された制御ゲイン、若しくはこれ
    に対応する制御ゲインである 請求項2記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】前記制御ゲイン補正手段は、前記演算され
    る回転位相変位速度と同変位速度についての規範値との
    差が是正される方向で、一定の量だけ前記制御ゲインを
    補正するものである 請求項1または2または3記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  5. 【請求項5】前記制御ゲイン補正手段は、前記演算され
    る回転位相変位速度と同変位速度についての規範値との
    差に応じた異なる量にて前記制御ゲインを補正するもの
    である 請求項1または2または3記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  6. 【請求項6】前記カムシャフトの回転位相変位速度につ
    いての規範値は、前記バルブタイミング調整手段を構成
    する部品の公差、及び当該機関の運転条件上、もっとも
    起こりうる状態において同カムシャフトの回転位相を変
    位せしめたときの応答速度である 請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
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