JPH09258472A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びその製造方法

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JPH09258472A
JPH09258472A JP8900396A JP8900396A JPH09258472A JP H09258472 A JPH09258472 A JP H09258472A JP 8900396 A JP8900396 A JP 8900396A JP 8900396 A JP8900396 A JP 8900396A JP H09258472 A JPH09258472 A JP H09258472A
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JP8900396A
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Takao Ishiyama
孝雄 石山
Koji Inaba
功二 稲葉
Tatsuya Nakamura
達哉 中村
Tatsuhiko Chiba
建彦 千葉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 均一な被覆層が形成され、画質耐久性の向上
はもとより、帯電性,帯電の均一化並びにその安定性が
同時に達成される静電荷像現像用トナーの提供。 【解決手段】 重合体粒子上に被覆層を有する静電荷像
現像用トナーにおいて、被覆層が、次式 [X;脂肪族基、芳香族基、脂環基、 Z;HCl,HBr,HPO,R;アルキル基、1
≦n≦2,1≦m≦3] で表わされる重合開始剤を用いて形成された被覆層であ
ることを特徴とする静電荷像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷潜像を顕像
化する方法に用いられるトナー及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び同43−24748号公報等に記載されてい
る如く、多くの方法が知られているが、一般には光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜
像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必
要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加
熱,圧力、或いは溶剤蒸気などにより定着し複写画像を
得るものである。
【0003】また、トナーを用いて現像する方法あるい
はトナー画像を定着する方法としては、従来各種の方法
が提案され、それぞれの画像形成プロセスに適した方法
が採用されている。
【0004】従来、これらの目的に用いるトナーは一般
に熱可塑性樹脂中に染・顔料からなる着色剤を溶融混合
し、均一に分散した後、微粉砕装置,分級機により所望
の粒径を有するトナーを製造してきた。
【0005】この製造方法はかなり優れたトナーを製造
し得るが、ある種の制限、すなわちトナー用材料の選択
範囲に制限がある。例えば樹脂着色剤分散体が十分に脆
く、経済的に可能な製造装置で微粉砕し得るものでなけ
ればならない。ところが、こういった要求を満たすため
に樹脂着色剤分散体を脆くすると、実際に高速で微粉砕
した場合に形成された粒子の粒径範囲が広くなり易く、
特に比較的大きな割合の微粒子がこれに含まれるという
問題が生じる。更に、このように脆性の高い材料は、複
写機等現像用に使用する際、更なる微粉砕ないしは粉化
を受けやすい。また、この方法では、着色剤等の固体微
粒子を樹脂中へ完全に均一に分散することは困難であ
り、その分散の度合によっては、カブリの増大,画像濃
度の低下や混色性・透明性の不良の原因となるので、分
散に注意を払わなければならない。また、破断面に着色
剤が露出することにより、現像特性の変動を引き起こす
場合もある。
【0006】一方、これら粉砕法によるトナーの問題点
を克服するため、特公昭36−10231号公報、同4
3−10799号公報及び同51−14895号公報等
により懸濁重合法によるトナーの製造方法が提案されて
いる。懸濁重合法においては、重合性単量体,着色剤,
重合開始剤、更に必要に応じて架橋剤,荷電制御剤,そ
の他添加剤を、均一に溶解または分散せしめて単量体組
成物とした後、この単量体組成物を分散安定剤を含有す
る連続相、例えば水相中に適当な攪拌機を用いて分散
し、同時に重合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナ
ー粒子を得る。
【0007】この方法は、粉砕工程が全く含まれないた
め、トナーに脆性が必要ではなく、軟質の材料を使用す
ることができ、また、粒子表面への着色剤の露出等が生
じず、均一な摩擦帯電性を有するという利点がある。ま
た、分級工程の省略をも可能にするため、エネルギーの
節約,製造時間の短縮,工程収率の向上等、コスト削減
効果が大きい。
【0008】しかしながら、このような微小粒径の重合
法トナーでは、大粒径のトナーに比べると着色剤がトナ
ー表層へ露出または近づくため、着色剤の影響が生じ易
くなるため、帯電の均一性が低下することが明らかにな
ってきた。
【0009】そして、この現象は特に高湿下で複写機の
刷数を重ねた際に顕著となる。従来、帯電の均一化を図
るために、例えば特開昭62−73277号公報,特開
平3−35660号公報等のいわゆるトナー表層を樹脂
で被覆してしまう方法が提案されている。
【0010】しかし、これらの方法では、被覆層の層厚
が厚いため、確かに着色剤の影響は防止できるものの、
帯電制御性を有する成分をほとんど含有することができ
ないため、帯電量の絶対値が小さくなってしまうという
問題点がみられた。
【0011】また、この問題点を改良するために、帯電
制御剤を被覆樹脂層中に混入させることに着目した特開
昭62−73277号公報は、微粒子トナーの耐久性を
考慮すると、複写の刷数を重ねた場合、やはり前述の着
色剤と同様に該荷電制御剤がトナー表面に露出しやすく
なる。
【0012】このため、更に多段で重合体粒子表面を被
覆する方法が特開昭64−62666号公報,特開昭6
4−63035号公報,特公昭58−57105号公報
等で提案されているが、製造上、工程の複雑化を招き、
コスト的に不利になる。
【0013】更に、近年デジタルフルカラー複写機やプ
リンターが、上市され解像力,階調性はもとより、色ム
ラの無い色再現性に優れた高画質が得られる様に成って
きている。
【0014】デジタルフルカラー機においては、色画像
原稿をB(ブルー),G(グリーン),R(レッド)各
フィルターで色分解した後、オリジナル画像に対応した
20〜70μmのドット径からなる潜像をY(イエロ
ー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラッ
ク)の各色現像剤を用い減色混合作用を利用して現像す
るが、白黒複写機と比べ多量の現像剤を感光体から転写
材に転写させる必要があること、更に将来更なる高画質
化に対応すべく微小ドットに対応した現像剤の微小粒径
化の要求も予想される。
【0015】また、将来のプリンターや複写機の高速化
やフルカラー化に伴い、一層の低温定着性の向上も重要
な要素となり、この点からも比較的容易に粒度分布がシ
ャープで微小粒径の現像剤が製造できる重合法は、優れ
た特性を示している。フルカラー複写機に登載されるト
ナーは、定着工程で多色のトナーが充分混色することが
必要で、この時の色再現性の向上やOHP画像の透明性
が必須となる。そして、更にカラートナーは、黒トナー
に比べ通常溶融性の良い低分子量の樹脂が要望される。
【0016】また、一般の黒トナーは、定着時の耐高温
オフセット性を向上させる目的でポリエチレンワックス
やポリプロピレンワックスに代表される比較的結晶性の
高い離型剤が用いられている。
【0017】しかしながら、フルカラートナーにおいて
は、この離型剤の結晶性が高いため、OHPに出力した
際に著しく透明性が阻害される。
【0018】このため、通常カラートナーの構成成分と
して離型剤を添加せずに加熱定着ローラーへシリコーン
オイル等を均一に塗布せしめることで、その結果として
耐高温オフセット性の向上をはかっている。
【0019】しかしながら、このようにして得られた出
力転写材は、その表面に余分のシリコーンオイル等が付
着するため、ユーザーがこれを取り扱うさいに不快感を
生じ、好ましくない。
【0020】このため、現像剤中に多量の低軟化点物質
を含有せしめたオイルレス定着用の現像剤の検討もおこ
なわれているが、低温定着性と透明性に優れ、同時に耐
高温オフセット性を示す現像剤は未だ得られていない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上述のごとき従来技術の問題点を解決した静電荷像
現像用トナー及びその製造方法を提供することにある。
【0022】すなわち、本発明の目的は、均一帯電性に
優れ、カブリ,飛散が少なく、耐久性において帯電性の
安定を向上させ且つ製造性に優れた静電荷像現像用トナ
ー及びその製造方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、重合
体粒子上に被覆層を有する静電荷像現像用トナーにおい
て、該被覆層が、次式
【0024】
【化3】 で表わされる重合開始剤を用いて形成された被覆層であ
ることを特徴とする静電荷像現像用トナー及びその製造
方法に関するものである。
【0025】本発明者らは、トナー表面性の微細な帯電
性の乱れを従来までの発明のように厚くコーティングす
ることによって防ぐのではなく、最小限のコートによっ
て表面性を均一にしさえすれば良いことに着目した。被
覆層が薄層になればなるほど樹脂粒子への被覆均一性が
重要な因子となることは自明であるが、本発明者らはこ
の点に関して検討を加え、ある程度以上の炭素鎖および
極性基を有したアゾ系重合開始剤を用いることで、より
一層の被覆安定性が得られ、且つ、薄層の被覆が可能と
なり、帯電の均一性・安定性が得られることを見いだし
た。
【0026】即ち、アゾ系重合開始剤は重合後に重合鎖
末端に結合する性質を有するのであるが、本発明の重合
開始剤は、その初期には界面活性効果を有するため添加
単量体を安定化させる機能を有し、かつ重合後には重合
鎖の両端の極性基を付与することができるため、被覆粒
子の界面での安定性を増幅させる機能を有する。
【0027】よって上記開始剤を使用することで、更な
る被覆安定化,帯電性の均一化・安定化が図れることを
見いだし本発明に至ったものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる重合体粒子
は、一般に乳化重合法、懸濁重合法、界面重合法、塩析
重合法、会合重合法、樹脂片の機械的粉砕法、スプレー
ドライ法等公知の重合体、あるいは樹脂粒子製造方法に
よって得られたものであれば、どのような製造方法であ
ってもかまわない。被覆工程においては、予め均一な水
系媒体中で製造される乳化重合法、懸濁重合法、界面重
合法、塩析重合法、会合重合法等のいわゆる重合法で製
造された樹脂の方が、製造面の簡略化が図れるため好ま
しい。とくに本発明においては、被覆工程として公知の
シード重合法、乳化重合法、会合重合法、塩析重合法を
用いることが好ましい。
【0029】上記重合体粒子に使用できる重合性単量体
としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアク
リル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オ
クチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸エチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類、
その他アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリ
ルアミド等の単量体が挙げられる。
【0030】これらの単量体は単独、又は混合して使用
し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン
誘導体を単独で、又は他の単量体と混合して使用するこ
とがトナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。
【0031】本発明では、上記単量体系には、添加剤と
して極性基を有する重合体・共重合体を添加して重合す
ることがより好ましい。該極性重合体・共重合体は、ト
ナーとなる粒子表層部に集まる為、一種の殻のような形
態となり、トナー粒子に耐ブロッキング性等の優れた性
質を付与する一方で、トナー内部では比較的低分子量で
定着特性向上に寄与するように重合を行うことにより、
定着性と耐ブロッキング性という相反する要求を満足す
るトナーを得ることができる。本発明に使用できる極性
重合体・共重合体を以下に例示する。
【0032】メタクリル酸ジメチルアミノエチル,メタ
クリル酸ジエチルアミノエチルなど含窒素単量体の重合
体もしくはスチレン・不飽和カルボン酸エステル等との
共重合体、アクリロニトリル等のニトリル系単量体、塩
化ビニル等の含ハロゲン系単量体、アクリル酸,メタク
リル酸等の不飽和カルボン酸、その他不飽和二塩基酸、
不飽和二塩基酸無水物、ニトロ系単量体等の重合体もし
くはスチレン系単量体等との共重合体、ポリエステル、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0033】これら、極性重合体・共重合体の添加量と
しては、重合性単量体100重量部に対して0.1〜1
0重量部が好ましい。
【0034】本発明の重合体粒子に用いられる着色剤と
しては、公知のものが使用でき、例えば、カーボンブラ
ック、鉄黒の他、C.I.ダイレクトレッド1、C.
I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、
C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダンレッド
30、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレク
トブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシ
ッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.
I.ベーシックブルー5、C.I.モーダンブルー7、
C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグ
リーン4、C.I.ベーシックグリーン6等の染料、黄
鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、
ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエ
ローG、パーマネントイエローNCG、タートラジンレ
ーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGT
R、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマ
ネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、
ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレッドB、
メチルバイオレッドレーキ、紺青、コバルトブルー、ア
ルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナク
リドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、フ
ァーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカ
イトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等
の染料がある。本発明においては重合法を用いてトナー
を得るため、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注
意を払う必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、
重合阻害のない物質による疎水化処理を施しておいたほ
うが良い。特に、染料系やカーボンブラックは、重合阻
害性を有しているものが多いので使用の際に注意を要す
る。染料系を表面処理する好ましい方法としては、あら
かじめこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめ
る方法が挙げられ、得られた着色重合体を単量体系に添
加する。また、カーボンブラックについては、上記染料
と同様の処理の他、カーボンブラックの表面官能基と反
応する物質、例えばポリオルガノシロキサン等でグラフ
ト処理を行っても良い。
【0035】トナーを磁性トナーとして用いる場合、磁
性粉を含有せしめてもよい。このような磁性粉として
は、磁場の中に置かれて磁化される物質が用いられ、
鉄,コバルト,ニッケルなどの強磁性金属の粉末若しく
は、マグネタイト,フェライトなどの化合物がある。特
に、本発明においては、重合法を用いてトナーを得る
為、磁性体の持つ重合阻害性や水相移行性に注意を払う
必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、重合阻害
のない物質による疎水化処理を施しておいたほうが良
い。
【0036】本発明に用いられるより好ましい重合体粒
子は、熱ロール定着時の離型性をよくする目的で、炭化
水素系化合物等一般に離型剤として用いられている低軟
化点物質を5〜30重量%含有し、更に透過電子顕微鏡
(TEM)を用いた断層面測定方法で低軟化点物質が、
外殻樹脂層で内包化された直接重合法を用いて製造され
たものである。
【0037】定着性の観点から多量の低軟化点物質を重
合体粒子又はトナーに含有せしめる必要性から必然的に
低軟化点物質を外殻樹脂中に内包化せしめる必要があ
る。内包化せしめない場合の重合体粒子又はトナーは、
粉砕工程において特殊な凍結粉砕を利用しないと十分な
微粉砕化ができず結果的に粒度分布の広いものしか得ら
れず、装置へのトナー融着も発生し甚だ好ましくない。
また冷凍粉砕においては、装置への結露防止策のため装
置が煩雑化したり、仮にトナーが吸湿した場合において
はトナーの作業性低下を招き、更に乾燥工程を追加する
ことも必要となり問題となる。低軟化点物質を内包化せ
しめる具体的方法としては、水系媒体中での材料の極性
を主要単量体より低軟化点物質の方を小さく設定し、更
に少量の極性の大きな樹脂又は単量体を添加せしめるこ
とで低軟化点物質を外殻樹脂で被覆した所謂コア−シェ
ル構造を有する重合体粒子又はトナーを得ることができ
る。重合体粒子又はトナーの粒度分布制御や粒径の制御
は、難水溶性の無機塩や保護コロイド作用をする分散剤
の種類や添加量を変える方法や機械的装置条件、例えば
ローターの周速,パス回数,撹拌羽根形状等の撹拌条件
や容器形状又は、水溶液中での固形分濃度等を制御する
ことにより所定の本発明の重合体粒子又はトナーを得る
ことができる。
【0038】本発明において重合体粒子又はトナーの断
層面を測定する具体的方法としては、常温硬化性のエポ
キシ樹脂中にトナーを十分分散させた後温度40℃の雰
囲気中で2日間硬化させ得られた硬化物を四三酸化ルテ
ニウム、必要により四三酸化オスミウムを併用し染色を
施した後、ダイヤモンド歯を備えたミクロトームを用い
薄片状のサンプルを切り出し透過電子顕微鏡(TEM)
を用いトナーの断層形態を測定した。本発明において
は、用いる低軟化点物質と外殻を構成する樹脂との若干
の結晶化度の違いを利用して材料間のコントラストを付
けるため四三酸化ルテニウム染色法を用いることが好ま
しい。代表的な一例を図1に示す。明らかに低軟化点物
質が外殻樹脂で内包化されていることが観測された。
【0039】本発明に用いられる低軟化点物質として
は、ASTM D3418−8に準拠し測定された主体
極大ピーク値が、40〜90℃を示す化合物が好まし
い。極大ピークが40℃未満であると低軟化点物質の自
己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オフセット性が
弱くなり、特にフルカラートナーには好ましくない。一
方、極大ピークが、90℃を超えると定着温度が高くな
り、定着画像表面を適度に平滑化せしめることが困難と
なり混色性の点から好ましくない。更に直接重合法によ
りトナーを得る場合においては、水系で造粒,重合を行
うため極大ピーク値の温度が高いと、主に造粒中に低軟
化点物質が析出してきて懸濁系を阻害するため好ましく
ない。
【0040】本発明の極大ピーク値の温度の測定には、
例えばパーキンエルマー社製DSC−7を用いる。装置
検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱
量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。サン
プルは、アルミニウム製パンを用い対照用に空パンをセ
ットし、昇温速度10℃/min.で測定を行った。
【0041】具体的にはパラフィンワックス,ポリオレ
フィンワックス,フィッシャートロピッシュワックス,
アミドワックス,高級脂肪酸,エステルワックス及びこ
れらの誘導体又はこれらのグラフト/ブロック化合物等
が利用できる。好ましくは下記一般構造式で示す炭素数
が10以上の長鎖エステル部分を1個以上有するエステ
ルワックスが、OHPの透明性を阻害せずに耐高温オフ
セット性に効果を有するので本発明においては特に好ま
しい。本発明に好ましい具体的なエステルワックスの代
表的化合物の構造式を以下に一般構造式,一般構造式
及び一般構造式として示す。
【0042】
【化4】
【0043】[式中、a及びbは0〜4の整数を示し、
a+bは4であり、R1及びR2は炭素数が1〜40の有
機基を示し、且つR1とR2との炭素数差が10以上であ
る基を示し、n及びmは0〜15の整数を示し、nとm
が同時に0になることはない。]
【0044】
【化5】
【0045】[式中、a及びbは0〜4の整数を示し、
a+bは4であり、R1は炭素数が1〜40の有機基を
示し、n及びmは0〜15の整数を示し、nとmが同時
に0になることはない。]
【0046】
【化6】
【0047】[式中、a及びbは0〜3の整数を示し、
a+bは3以下であり、R1及びR2は炭素数が1〜40
の有機基を示し、且つR1とR2との炭素数差が10以上
である基を示し、R3は炭素数が1以上の有機基を示
し、n及びmは0〜15の整数を示し、nとmが同時に
0になることはない。]
【0048】本発明で好ましく用いられるエステルワッ
クスは、硬度0.5〜5.0を有するものが好ましい。
エステルワックスの硬度は、直径20mmφで厚さが5
mmの円筒形状のサンプルを作製した後、例えば島津製
作所製ダイナミック超微小硬度計(DUH−200)を
用いビッカース硬度を測定した値である。測定条件は、
0.5gの荷重で負荷速度が9.67mm/秒の条件で
10μm変位させた後15秒間保持し、得られた打痕形
状を測定しビッカース硬度を求める。本発明に好ましく
用いられるエステルワックスの硬度は、0.5〜5.0
の値を示す。硬度が0.5未満の低軟化点物質では定着
器の圧力依存性及びプロセススピード依存性が大きくな
り、耐高温オフセット効果の発現が不十分となりやす
く、他方5.0を超える場合ではトナーの保存安定性に
乏しく、離型剤自身の自己凝集力も小さいため同様に耐
高温オフセット効果が不十分となりやすい。具体的化合
物としては、下記化合物が挙げられる。
【0049】
【化7】
【0050】近年、フルカラー両面画像の必要性も増し
てきており、両面画像を形成せしめる際においては、最
初に表面に形成された転写紙上のトナー像が次に裏面に
画像を形成する時にも定着器の加熱部を再度通過する可
能性が有り、よりトナーの耐高温オフセット性を十分に
考慮する必要がある。その為にも本発明においては、多
量の低軟化点物質の添加が必須となる。具体的には、低
軟化点物質をトナー中に5〜30重量%添加することが
好ましい。5重量%未満の添加では十分な耐高温オフセ
ット性を示さず、更に両面画像の定着時において裏面の
画像がオフセット現象を示す傾向がある。また30重量
%を超える場合は、重合法による製造において造粒時に
トナー粒子同士の合一が起きやすく、粒度分布の広いも
のが生成しやすく、本発明には不適当であった。
【0051】本発明においては、トナーの帯電性を制御
する目的で重合体粒子中に荷電制御剤を添加しておくこ
とが好ましい。
【0052】これらの荷電制御剤としては、公知のもの
のうち、重合阻害性,水相移行性の殆どないものが用い
られ、例えば正荷電制御剤としてニグロシン系染料,ト
リフェニルメタン系染料,4級アンモニウム塩,グアニ
ジン誘導体,イミダゾール誘導体,アミン系化合物等が
あげられ、負荷電制御剤としては、含金属サリチル酸系
化合物,含金属モノアゾ系染料化合物,尿素誘導体,ス
チレン−アクリル酸共重合体,スチレン−メタクリル酸
共重合体が挙げられる。
【0053】これらの荷電制御剤の添加量としては、重
合性単量体の0.1〜10重量%が好ましい。
【0054】本発明における重合体粒子の重合に用いる
重合開始剤としては、いずれかの適当な重合開始剤、例
えば、2,2’−アゾビス−(2,4−ジバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,
1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル等
のアゾ系、またはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペル
オキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプ
ロピルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキシ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロ
イルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤が挙げられ
る。
【0055】これらの重合開始剤は、重合性単量体の
0.5〜20重量%の添加が好ましく、単独で、または
併用しても良い。
【0056】また、本発明では、重合体粒子の分子量を
コントロールするために、公知の架橋剤,連鎖移動剤を
添加しても良く、好ましい添加量としては、重合性単量
体の0.001〜15重量%である。
【0057】本発明に用いれらる被覆工程としては、公
知の被覆方法であるシード重合法;特開昭57−455
58号公報等に記載されているような樹脂エマルション
を重合体粒子に添加し、付着混合させる方法、いわゆる
カプセルトナーで用いられる樹脂析出法等の公知の方法
が使用できる。
【0058】本発明の被覆工程で使用される重合性単量
体としては、スチレン,o−メチルスチレン,p−メチ
ルスチレン,m−メチルスチレン,p−メトキシスチレ
ン,p−エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸,メタクリル酸、及びアクリル酸メチル,アクリル
酸エチル,アクリル酸n−ブチル,アクリル酸イソブチ
ル,アクリル酸n−プロピル,アクリル酸n−オクチ
ル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸2−エチルヘキシ
ル,アクリル酸ステアリル,アクリル酸2−クロルエチ
ル,アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸
n−プロピル,メタクリル酸n−ブチル,メタクリル酸
イソブチル,メタクリル酸n−オクチル,メタクリル酸
ドデシル,メタクリル酸2−エチルヘキシル,メタクリ
ル酸ステアリル,メタクリル酸フェニル,メタクリル酸
ジメチルアミノエチル,メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル等のメタクリル酸エステル類、その他のアクリロニ
トリル,メタクリロニトリル,アクリルアミド等の単量
体が挙げられる。
【0059】これらの単量体は単独もしくは混合して使
用しうる。上述の単量体の中でも、スチレンまたはスチ
レン誘導体を単独で、または他の単量体と混合して使用
することが重合体粒子への吸着性を高め、且つ耐ブロッ
キング性や耐久性を高めるので好ましい。
【0060】本発明の被覆工程に用いられる単量体中に
耐ブロッキング性等を更に付与するために、架橋剤を添
加しても良い。
【0061】本発明に用いられる架橋剤としては、公知
の架橋剤であればどの様なものでも使用できる。好まし
く用いられる架橋剤としては、主に重合性の二重結合を
二個以上有する化合物であり、例えばジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタレンおよびそれらの誘導体のような
芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールメタクリレート、
トリエチレングリコールメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、アリルメタクリレート、
t−ブチルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタアクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタアクリレートなどのようなジエチレン性カル
ボン酸エステル;N,N−ジビニルアニリン、ジビニル
エーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンな
ど、全てのジビニル化合物、および三個以上のビニル基
を持つ化合物等が単独または混合物として用いられる。
【0062】さらにまた、エチレングリコール、トリエ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオー
ル、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポ
リオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロ
ピレン化ビスフェノールAなどの二価アルコール類;マ
レイン酸、フマール酸、メサコニン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらの無水
物またはこれらの低級アルコールとのエステルなどの二
塩基酸類およびその誘導体;グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトールなどの三価以上のア
ルコール類;およびトリメリット酸、ピロメリット酸な
どの三価以上のカルボン酸類が架橋剤として本発明に用
いられる。
【0063】かかる架橋剤の単量体への添加量は、単量
体100重量部に対して0.005〜20重量部、好ま
しくは0.1〜5重量部である。
【0064】この添加量が多すぎると、不溶融となり、
トナーの定着性を損なう。また、少なすぎるとトナーの
耐久性,保存性等の特性を付与しにくくなる。
【0065】本発明の被覆工程における重合開始剤に関
し、ある程度以上の炭素鎖および極性基を有したアゾ系
開始剤が被覆工程初期には界面活性効果を有するため添
加単量体を安定化させる機能を有し、かつ重合後には重
合鎖の両端に極性基を付与することができるため、被覆
粒子の界面での安定性を増幅させる機能を有する。更に
薄層の被覆層が得られ、帯電の均一性,安定性が向上す
る。この効果は、特に負帯電において顕著となる。この
ため、被覆時の添加量が少なくても従来の開始剤以上の
被覆安定性が得られる。
【0066】そして、界面活性効果・保存安定性等を考
慮に入れると、本発明の被覆工程における重合開始剤は
下記構造のものを用いる。
【0067】
【化8】
【0068】上記式[A]又は[B]においてnが0ま
たは2を超えると、実質的に界面活性効果は有しないた
め他の重合開始剤と同等の効果と成る。また、mが0又
は3を超えると、保存安定性に乏しくなる。
【0069】なお、上記開始剤の添加量は自己乳化の危
険性を避けるため、重合性単量体に対して0.1〜10
重量%が好ましく、単独で、または公知の重合開始剤、
例えば2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル
等のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオ
キシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロ
ピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキシ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロ
イルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤と併用して
用いることができる。
【0070】本発明で用いられる各種特性付与を目的と
した添加剤は、トナー中に、あるいはトナーに添加した
時の耐久性の点から、トナー粒子の体積平均径の1/1
0以下の粒径であることが好ましい。この添加剤の粒径
とは、電子顕微鏡におけるトナー粒子の表面観察により
求めたその平均粒径を意味する。これら特性付与を目的
とした添加剤としては、例えば、以下のようなものが用
いられる。
【0071】1)流動性付与剤:金属酸化物(酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、酸化チタンなど)、カーボンブ
ラック、フッ化カーボンなど。それぞれ、疎水化処理を
行ったものが、より好ましい。
【0072】2)研磨剤:金属酸化物(チタン酸ストロ
ンチウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化クロムなど)、窒化物(窒化ケイ素な
ど)、炭化物(炭化ケイ素など)、金属塩(硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなど)など。
【0073】3)滑剤:フッ素系樹脂粉末(フッ化ビニ
リデン、ポリテトラフルオロエチレンなど)、脂肪酸金
属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムな
ど)など。
【0074】4)荷電制御性粒子:金属酸化物(酸化
錫、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウムなど)、カーボンブラックなど。
【0075】これら添加剤は、トナー粒子100重量部
に対し、0.1〜10重量部が用いられ、好ましくは、
0.1〜5重量部が用いられる。これら添加剤は、単独
で用いても、また、複数併用しても良い。
【0076】本発明において用いられる分散媒には、い
ずれか適当な安定化剤を添加する。例えば、無機化合物
として、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン
酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミ
ナ等が挙げられる。有機化合物として、ポリビニルアル
コール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸及び
その塩、デンプン等を水相に分散させて使用できる。こ
れらの安定化剤は、重合性単量体100重量部に対し
て、0.2〜20重量部を使用することが好ましい。
【0077】これら分散安定剤の中で、無機化合物を用
いる場合、市販のものをそのまま用いても良いが、より
細かい粒子を得るために、水系媒体中にて該無機化合物
を生成させても良い。例えばリン酸カルシウムの場合、
高撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カル
シウム水溶液を混合するとよい。
【0078】また、これら安定化剤の微細な分散のため
に、0.001〜0.1重量部の界面活性剤を使用して
もよい。これは上記分散安定剤の所期の作用を促進する
ためのものであり、その具体例としては、ドデシルベン
ゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペ
ンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、
オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステア
リン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が挙げられ
る。
【0079】本発明で用いられる重合トナーは、以下の
如き方法にて得られる。即ち、重合性単量体中に離型
剤、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤、その他の添加剤
を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一
に溶解又は分散せしめた単量体組成物を、分散安定剤を
含有する水系媒体中に通常の撹拌機又はホモミキサー・
ホモジナイザー等により分散せしめる。好ましくは単量
体組成物液滴が所望のトナー粒子のサイズ、一般に30
μm以下の粒径を有するように撹拌速度・時間を調整し
造粒する。その後は分散安定剤の作用により、粒子状態
が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹拌を
行えば良い。重合温度は40℃以上、一般的には50〜
90℃の温度に設定して重合を行う。また、重合反応後
半に昇温しても良い。
【0080】次いで、上記懸濁系のpHをアルカリに調
整し、重合体粒子を被覆するための重合性単量体を上記
懸濁系を強撹拌しながら、注意深く滴下する。更に、こ
れに水溶性重合開始剤を添加し、前記重合性単量体を乳
化させ、該重合体粒子に吸着,被覆せしめる。
【0081】その後、50〜90℃まで昇温,加熱し
て、前記重合体粒子表面の被覆層を2〜10時間重合さ
せる。また、重合反応後半に昇温しても良く、更に、ト
ナー定着時の臭いの原因等となる未反応の重合性単量
体,副生成物等を除去するために、反応後半または反応
終了後に一部水系媒体を留去しても良い。
【0082】反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄,
濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合法においては、
通常単量体系100重量部に対して、水300〜300
0重量部を分散媒として使用するのが好ましい。
【0083】本発明における粒度分布測定にあたって
は、測定装置としてコールターカウンターTA−II型
(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分
布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−
1パーソナルコンピューター(キヤノン製)を接続した
ものを使用した。更に電解液としては1級塩化ナトリウ
ムを用いて1%NaCl水溶液を調製し使用した。
【0084】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さ
らに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電
解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前
記コールターカウンターTA−II型により、アパチャ
ー径100μmのアパチャーを用いて、2〜40μmの
粒子の粒度分布を測定して、体積平均分布,個数平均分
布を求め、これから体積平均径D4を得た。
【0085】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を説明するが、
これらは本発明を何等限定するものではない。本発明の
実施例及び比較例に使用されるトナーの製造例を以下に
挙げる。
【0086】(製造例1)イオン交換水710gに0.
1M−Na3PO4水溶液450gを投入し、60℃に加
温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工製)を用い
て、12,000rpmにて攪拌した。
【0087】これに1.0M−CaCl2水溶液68g
を徐々に添加し、Ca3(PO42を含む水系媒体を得
た。
【0088】一方、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル 9重量部 (モノマー重量比=85:5:10) パラフィンワックス(mp 60℃) 60重量部
【0089】上記処方を60℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工製)を用いて、12,000rpm
で均一に溶解,分散した。これに重合開始剤2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10重量
部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0090】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下においてTK式ホモミ
キサーにて10,000rpmで20分間攪拌し、造粒
した。その後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ、80℃に昇
温し、10時間反応させ重合体粒子を得た。この重合体
粒子の体積平均径D4は、8.29μmであった。
【0091】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0092】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 90重量部 n−ブチルアクリレート 10重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で1.1ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0093】更にこれに、下記式で示されるアゾ系重合
開始剤VA−558(和光純薬製)0.67重量部を徐
々に添加し、撹拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ
80℃に昇温し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させ
た。
【0094】
【化9】
【0095】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、8.43μmであった。
【0096】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーAを得
た。
【0097】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0098】(製造例2)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 飽和ポリエステル 10重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA;酸価 15,ピーク分子量6000) 化合物(1)(mp 59.4℃) 60重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が8.07μmの重合体粒子を得た。
【0099】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0100】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 90重量部 n−ブチルアクリレート 10重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で2.8ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0101】更にこれに、アゾ系重合開始剤VA−55
8(和光純薬製)1.34重量部を徐々に添加し、撹
拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ80℃に昇温
し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させた。
【0102】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、8.79μmであった。
【0103】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーBを得
た。
【0104】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0105】(製造例3)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 飽和ポリエステル 10重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA;酸価 15,ピーク分子量6000) 化合物(2)(mp 76.5℃) 60重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が6.10μmの重合体粒子を得た。
【0106】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0107】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 90重量部 n−ブチルアクリレート 10重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で1.1ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0108】更にこれに、アゾ系重合開始剤VA−55
8(和光純薬製)0.67重量部を徐々に添加し、撹
拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ80℃に昇温
し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させた。
【0109】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、6.23μmであった。
【0110】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーCを得
た。
【0111】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0112】(製造例4)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 飽和ポリエステル 10重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA;酸価 15,ピーク分子量6000) 化合物(3)(mp 73.8℃) 60重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が5.38μmの重合体粒子を得た。
【0113】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0114】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 90重量部 n−ブチルアクリレート 10重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で2.2ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0115】更にこれに、下記式で示されるアゾ系重合
開始剤VA−044(和光純薬製)1.34重量部を徐
々に添加し、撹拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ
80℃に昇温し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させ
た。
【0116】
【化10】
【0117】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、5.43μmであった。
【0118】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーDを得
た。
【0119】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0120】(製造例5)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 疎水化処理磁性体 140重量部 ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合物 2重量部 スチレン−メタクリル酸共重合体 10重量部 化合物(3)(mp 73.8℃) 20重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が8.29μmの重合体粒子を得た。
【0121】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0122】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 80重量部 n−ブチルアクリレート 20重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で1.1ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0123】更にこれに、アゾ系重合開始剤VA−55
8(和光純薬製)0.67重量部を徐々に添加し、撹
拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ80℃に昇温
し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させた。
【0124】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、8.43μmであった。
【0125】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーEを得
た。
【0126】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0127】(製造例6)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 疎水化処理磁性体 140重量部 ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合物 1重量部 スチレン−メタクリル酸共重合体 10重量部 化合物(1)(mp 59.4℃) 20重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が6.92μmの重合体粒子を得た。
【0128】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0129】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 90重量部 n−ブチルアクリレート 10重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で2.2ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0130】更にこれに、アゾ系重合開始剤VA−04
4(和光純薬製)1.34重量部を徐々に添加し、撹
拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ90℃に昇温
し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させた。
【0131】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、7.27μmであった。
【0132】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーFを得
た。
【0133】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0134】(製造例7)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 飽和ポリエステル 10重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA;酸価 15,ピーク分子量6000) 化合物(1)(mp 59.4℃) 60重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が6.10μmの重合体粒子を得た。
【0135】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0136】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 98重量部 アクリル酸モノマー 2重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で2.2ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0137】更にこれに、過硫酸カリウム1.12重量
部を徐々に添加し、撹拌,溶解した。滴下終了後、撹拌
しつつ70℃に昇温し、上記合成樹脂単量体を6時間反
応させた。
【0138】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、6.49μmであった。
【0139】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーGを得
た。
【0140】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0141】(製造例8)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 疎水化処理磁性体 140重量部 ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合物 1重量部 スチレン−メタクリル酸共重合体 10重量部 化合物(3)(mp 73.8℃) 20重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、体積平均径D4
が8.02μmの重合体粒子を得た。
【0142】重合反応終了後、懸濁系を冷却し、これに
3.6重量部のNa2CO3を添加,溶解させた。
【0143】次いで、合成樹脂単量体として スチレンモノマー 98重量部 アクリル酸モノマー 2重量部 を定量ポンプ(日本フィーダー製)を用いて、0.05
ml/minの滴下速度で2.2ml滴下し、前記重合
体粒子表面に吸着,被覆させた。
【0144】更にこれに、アゾ系重合開始剤VA−04
4(和光純薬製)1.12重量部を徐々に添加し、撹
拌,溶解した。滴下終了後、撹拌しつつ90℃に昇温
し、上記合成樹脂単量体を6時間反応させた。
【0145】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、8.22μmであった。
【0146】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーHを得
た。
【0147】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0148】(製造例9)製造例1の重合性単量体組成
物の処方を、 スチレンモノマー 165重量部 n−ブチルアクリレート 35重量部 銅フタロシアニン顔料 14重量部 スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル 10重量部 (モノマー重量比=85:5:10) パラフィンワックス(mp 60℃) 60重量部 に代える他は、製造例1と同様にして、重合体粒子を得
た。
【0149】次いで、これを常温まで冷却し、塩酸を加
えて燐酸カルシウムを溶解させたのち、ろ過,水洗,乾
燥を行い、トナー粒子を得た。このトナー粒子の体積平
均径D4は、6.7μmであった。
【0150】得られたトナー粒子100重量部に対し
て、疎水性酸化チタン微粉末1.2重量部を外添し、ト
ナー粒子表面に酸化チタン微粉末を有するトナーIを得
た。
【0151】この外添トナー6重量部に対して、アクリ
ル樹脂で被覆したフェライトキャリア94重量部を混合
して二成分現像剤とした。
【0152】以下に、上記トナーを用いた実施例を示
す。
【0153】実施例1 上記製造例1に従って作製したトナーAを使用して調製
した現像剤を用いて、市販のフルカラー複写機CLC5
00改造機(キヤノン製)にて23℃,60%RH環境
下、画像を複写し、その画像耐久性及び帯電安定性につ
いて評価し、その結果を表1に示した。
【0154】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0155】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−27mC/kg,耐久後−26mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0156】実施例2 上記製造例1に従って作製したトナーAを使用して、調
製した現像剤を用いて、CLC500改造機にて28
℃,80%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0157】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0158】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−23mC/kg,耐久後−22mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0159】実施例3 上記製造例2に従って作製したトナーBを使用して、調
製した現像剤を用いて、CLC500改造機にて28
℃,80%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0160】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0161】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−23mC/kg,耐久後−23mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0162】実施例4 上記製造例3に従って作製したトナーCを使用して、調
製した現像剤を用いて、CLC500改造機にて28
℃,80%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0163】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0164】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−25mC/kg,耐久後−23mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0165】実施例5 上記製造例4に従って作製したトナーDを使用して、調
製した現像剤を用いて、CLC500改造機にて28
℃,80%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0166】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0167】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−22mC/kg,耐久後−23mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0168】実施例6 上記製造例4に従って作製したトナーDを使用して、調
製した現像剤を用いて、CLC500改造機にて23
℃,60%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0169】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0170】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−26mC/kg,耐久後−26mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0171】実施例7 上記製造例5に従って作製したトナーEを使用して、調
製した現像剤を用いて、市販の複写機NP6000(キ
ヤノン製)改造機にて23℃,60%RH環境下、画像
を複写し、その画像耐久性及び帯電安定性について評価
し、その結果を表1に示した。
【0172】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0173】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−25mC/kg,耐久後−27mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0174】実施例8 上記製造例5に従って作製したトナーEを使用して、調
製した現像剤を用いて、NP6000改造機にて28
℃,80%RH環境下、画像を複写し、その画像耐久性
及び帯電安定性について評価し、その結果を表1に示し
た。
【0175】10万枚の耐久においても画像濃度低下,
トナー飛散,カブリ等の画像欠陥の発生は認められず、
オリジナル原稿に忠実な高精細な画像が得られた。
【0176】また、トナーの帯電性を評価するために、
その帯電量をブローオフ法により測定したところ、初期
−24mC/kg,耐久後−23mC/kgと均一で安
定な値を示した。
【0177】比較例1 上記製造例6に従って作製したトナーFから調製した現
像剤を用い23℃,60%RH下、実施例1と同様の評
価を実施した。その結果を表1に示した。
【0178】画質については、3万枚の耐久枚数まで
は、良好な高精細な画像が得られていたが、5万枚の耐
久枚数の時点でトナー飛散や画像濃度低下等の画像欠陥
の発生が認められ、複写画像は不鮮明なものであった。
さらに帯電量は、初期−24mC/kgが3万枚の耐久
で−37mC/kgと大巾に上昇していた。
【0179】比較例2 上記製造例7に従って作製したトナーGから調製した現
像剤を用いて28℃,80%RH下、実施例1と同様の
評価を実施した。その結果を表1に示した。
【0180】すべての範囲で良好な定着性を示した。2
万枚の耐久においては良好な画質が得られたが、3万枚
の耐久においてトナー飛散が発生し不鮮明な複写画像し
な得られなかった。
【0181】また、帯電量は初期−26mC/kgであ
ったが、3万枚の耐久で−16mC/kgと大巾に低下
していた。
【0182】比較例3 上記製造例8に従って作製したトナーHから調製した現
像剤を用いて23℃,60%RH下、実施例1と全く同
様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0183】初期の帯電量は−27mC/kgであった
が、耐久と共に低下し3万枚の耐久で−19mC/kg
まで低下し、若干のカブリ,飛散が発生した。
【0184】比較例4 上記製造例9に従って作製したトナーIから調製した現
像剤を用いて28℃,80%RH下、実施例1と全く同
様の評価を実施した。その結果を表1に示した。
【0185】3万枚以降の耐久で若干のトナー飛散,カ
ブリが発生した。帯電量は、初期−23mC/kgで耐
久後−18mC/kgであった。
【0186】
【表1】
【0187】
【発明の効果】本発明によれば、最小限の被覆で均一な
被覆層が形成され、生産性の向上及び画質耐久性の向上
はもとより、帯電性,帯電の均一化並びにその安定性を
同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】低軟化点物質が、外殻樹脂で内包化されている
トナー断層の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 建彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体粒子上に被覆層を有する静電荷像
    現像用トナーにおいて、 該被覆層が、次式 【化1】 で表わされる重合開始剤を用いて形成された被覆層であ
    ることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 透過電子顕微鏡(TEM)を用いた重合
    体粒子又はトナーの断面層観察で、低軟化点物質が被覆
    層で内包化され、且つ直接重合されたことを特徴とする
    請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 低軟化点物質が炭素数10以上の長鎖エ
    ステル部を1個以上有するエステルワックスであること
    を特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 重合体粒子上に被覆層を形成する工程
    で、次式 【化2】 で表わされる重合開始剤を用いて被覆層を形成すること
    を特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
JP8900396A 1996-03-19 1996-03-19 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 Withdrawn JPH09258472A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6136490A (en) * 1996-12-05 2000-10-24 Nippon Zeon Co., Ltd. Polymerized toner
JP2003043747A (ja) * 2001-05-24 2003-02-14 Canon Inc トナーの製造方法及びトナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6136490A (en) * 1996-12-05 2000-10-24 Nippon Zeon Co., Ltd. Polymerized toner
JP2003043747A (ja) * 2001-05-24 2003-02-14 Canon Inc トナーの製造方法及びトナー

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