JPH09260781A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法

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JPH09260781A
JPH09260781A JP8199461A JP19946196A JPH09260781A JP H09260781 A JPH09260781 A JP H09260781A JP 8199461 A JP8199461 A JP 8199461A JP 19946196 A JP19946196 A JP 19946196A JP H09260781 A JPH09260781 A JP H09260781A
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light emitting
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JP8199461A
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English (en)
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Yuichi Inaba
雄一 稲葉
Kiyoshi Fujiwara
潔 冨士原
Masato Ishino
正人 石野
Takeshi Shimazaki
武 嶋崎
Isao Kidoguchi
勲 木戸口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高バイアス駆動時においても光出力飽和の少
ない半導体発光素子を実現する。 【解決手段】 n-InP基板の上に、最上層にp-InGaAsコ
ンタクト層を有する埋め込み型へテロ構造を形成した後
に、p-InGaAsコンタクト層の上にPt層、Ti層、Pt層から
成る金属多層膜を順次蒸着し、アニールを行ってp型電
極に含まれるコンタクト電極層を形成する。さらに、全
面に金属多層膜を蒸着し、最後にn型電極を形成する。
このように、p型電極に含まれるコンタクト電極層をPt
層、Ti層及びPt層を順次積層した構造にすることによ
り、コンタクト抵抗が低減される。この結果、高バイア
ス駆動時においても発熱が小さくなり、光出力の飽和が
少ない高出力半導体発光素子が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光素子及
びその製造方法に関し、詳しくは、低抵抗で且つ高い信
頼性を有する電極構造を備えた半導体レーザなどの半導
体発光素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のInP系半導体レーザの構造の一
例を、図9(a)に示す(石野ら、1990年電子情報
通信学会秋季全国大会、C−95)。
【0003】この半導体レーザ900の構造の形成にあ
たっては、まずn−InP基板901の上に、n−In
Pクラッド層902、InGaAs活性層903、及び
p−InPクラッド層904を順次成長させ、その後に
メサストライプ920をエッチングにより形成する。そ
の後に、液相エピタキシャル成長法或いは気相エピタキ
シャル成長法により、p−InP電流ブロック層905
及びn−InP電流ブロック層906をメサストライプ
920の両側面に成長させる。さらに、メサストライプ
920ならびにp型及びn型電流ブロック層905及び
906の上に、p−InP埋め込み層907及びp−I
nGaAsPコンタクト層908を成長させて、埋め込
み型へテロ構造を形成する。
【0004】次に、p型コンタクト層908の上にp型
電極909を形成した後に、金属多層膜910をp型電
極909の上面の全体に蒸着する。最後に、n−InP
基板901の裏面にn型電極911を形成して、半導体
レーザ900が完成する。
【0005】以上の工程で作製された半導体レーザ素子
900の動作時には、その放熱特性を向上させるため
に、図9(b)に示すようにヒートシンク912にはん
だ材913を介してジャンクションダウンで取り付けら
れる。
【0006】半導体レーザ素子の放熱特性を決める主要
因の一つとして、p型電極の構造がある。一般にp型電
極としては、コンタクト層との間のオーミックコンタク
トを得るための層(以下、「コンタクト電極層」と称す
る)としてAu及びZnの合金を用いるアロイ電極、或
いは、コンタクト層の上にTi層及びPt層を順次形成
してコンタクト電極層とするノンアロイ電極が用いられ
ている。ノンアロイ電極を使用すれば、アロイ電極の場
合に比べて、熱伝導率の悪いコンタクト層を薄くするこ
とが可能であり、素子の放熱特性が向上する等のメリッ
トが得られる。
【0007】また、電子デバイス、具体的にはヘテロジ
ャンクション・バイポーラ・トランジスタ(HBT)の
分野においては、p−InGaAsコンタクト層を4×
1019cm-3と高濃度にドーピングするとともに、コン
タクト層とTi層との間にPt層を設けることによっ
て、低抵抗のオーミックコンタクトを実現し得ることが
報告されている(寺野ら、1995年春季応用物理学関
係連合講演会、31a−ZN−3)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、p型電極に含
まれるコンタクト電極層としてp型コンタクト層の上に
Ti層及びPt層を順次積層したTi/Pt構造では、
オーミックコンタクトが実現されるものの、十分に低い
コンタクト抵抗が得られない。そのため、Ti/Pt構
造をコンタクト電極層として用いている半導体レーザを
高バイアス電流で駆動すると、発生するジュール熱の量
が大きくなってレーザ素子内部の温度が上昇して、レー
ザ光出力の飽和が顕著となる。従って、高バイアス駆動
される半導体レーザにおいては、コンタクト抵抗をさら
に下げる必要がある。
【0009】そのための解決策の一つとして、コンタク
ト層のドーピング濃度を高くすることがある。実際に、
HBTなどの電子デバイスの分野では、上記の解決策が
適用可能である。しかし、半導体レーザを含む半導体発
光素子の分野では、上述のようにコンタクト層のドーピ
ング濃度を上げると、ドーパントの活性層への拡散によ
り半導体レーザの寿命が劣化する可能性がある。
【0010】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、(1)コンタクト層のドー
ピング濃度を素子の寿命劣化が生じないレベルに抑えな
がら、低抵抗のオーミックコンタクトを実現できる電極
構造を有する半導体レーザなどの半導体発光素子を提供
すること、及び(2)上記のような半導体発光素子の製
造方法を提供すること、である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、コンタクト電極層を含むp型電極を備え、該コンタ
クト電極層が少なくともPt層を含んでおり、そのこと
により上記目的を達成する。
【0012】ある実施形態では、少なくともn型クラッ
ド層と活性層とp型クラッド層とを含む積層構造と、該
積層構造の上側に形成されたp型コンタクト層と、をさ
らに備え、前記コンタクト電極層は該p型コンタクト層
の上に形成されている。ある場合には、基板上に形成さ
れた、前記積層構造を含むメサストライプと、該メサス
トライプの両側に形成された電流ブロック層と、該メサ
ストライプ及び該電流ブロック層の上に形成されたp型
埋め込み層と、をさらに備え、前記p型コンタクト層は
該p型埋め込み層の上に形成されている、埋め込み型構
造を有している。或いは、前記積層構造に含まれる前記
n型クラッド層及び前記活性層は基板上に形成され、前
記p型クラッド層及び前記p型コンタクト層は該活性層
の上に形成されたリッジに含まれている、リッジ型構造
を有している。
【0013】ある実施形態では、前記p型コンタクト層
がp型InGaAsで形成されており、そのドーピング
濃度が約5×1018cm-3〜約1×1019cm-3の範囲
内に設定されている。
【0014】他の実施形態では、前記p型コンタクト層
がp型InGaAsで形成されており、その厚さが、前
記p型コンタクト電極層と該p型コンタクト層との間の
金属−半導体接触により形成される空乏層の厚さ以上で
ある。
【0015】好ましくは、前記Pt層が前記p型コンタ
クト電極層に接触している。
【0016】ある実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層をさらに含んで
いる。
【0017】他の実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層と該Ti層の上
に積層された他のPt層とをさらに含んでいる。
【0018】本発明の他の局面によれば、半導体発光素
子が、p型コンタクト層と、該p型コンタクト層の上に
形成された、コンタクト電極層を含むp型電極と、を備
え、該コンタクト電極層が、半導体材料及び絶縁膜に対
して密着性のよい金属から形成された金属層と、該金属
層の上に形成されたPt層と、を少なくとも含んでい
て、そのことにより上記目的が達成される。
【0019】好ましくは、前記金属層がNi層である。
【0020】ある実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層をさらに含んで
いる。
【0021】他の実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層と該Ti層の上
に積層された他のPt層とをさらに含んでいる。
【0022】本発明のさらに他の局面によれば、半導体
発光素子が、p型コンタクト層と、該p型コンタクト層
の上に形成された、コンタクト電極層を含むp型電極
と、を備え、該コンタクト電極層が少なくともPt層を
含んでおり、そのことにより上記の目的が達成される。
【0023】ある実施形態では、前記p型コンタクト層
がGaAsから形成されている。
【0024】他の実施形態では、前記p型コンタクト層
がGaInPから形成されている。
【0025】さらに他の実施形態では、前記p型コンタ
クト層がGaNから形成されている。
【0026】さらに他の実施形態では、前記p型コンタ
クト層がAlGaInNから形成されている。
【0027】好ましくは、前記Pt層が前記p型コンタ
クト電極層に接触している。
【0028】ある実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層をさらに含んで
いる。
【0029】他の実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層と該Ti層の上
に積層された他のPt層とをさらに含んでいる。
【0030】本発明のさらに他の局面によれば、半導体
発光素子が、活性層と、該活性層の上にストライプ状に
形成された第1導電型のAlGaInP第1クラッド層
と、該活性層の下に形成された第2導電型のAlGaI
nP第2クラッド層と、該ストライプ状の第1クラッド
層の両側に形成された電流ブロック層と、該第1クラッ
ド層及び該電流ブロック層の上に形成されたコンタクト
層と、該コンタクト層の上に形成された、コンタクト電
極層を含む電極と、を備え、該コンタクト電極層が少な
くともPt層を含んでおり、そのことにより上記目的が
達成される。
【0031】好ましくは、前記Pt層が前記p型コンタ
クト電極層に接触している。
【0032】ある実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層をさらに含んで
いる。
【0033】他の実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層と該Ti層の上
に積層された他のPt層とをさらに含んでいる。
【0034】本発明のさらに他の局面によれば、半導体
発光素子が、基板と、該基板の上に形成されたバッファ
層と、該バッファ層の上側に形成されたAlGaInN
活性層と、該活性層を上下から挟み込むように形成さ
れ、該活性層よりも大きいバンドギャップエネルギーを
有するAlGaInN上部及び下部クラッド層と、該上
部クラッド層の上に形成された、窒素をV族元素として
含有するIII−V族化合物半導体材料からなるコンタク
ト層と、該コンタクト層の上に形成された、コンタクト
電極層を含む電極と、を備え、該コンタクト電極層が少
なくともPt層を含んでいて、そのことにより上記目的
が達成される。
【0035】好ましくは、前記Pt層が前記p型コンタ
クト電極層に接触している。
【0036】ある実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層をさらに含んで
いる。
【0037】他の実施形態では、前記コンタクト電極層
が、前記Pt層の上に積層されたTi層と該Ti層の上
に積層された他のPt層とをさらに含んでいる。
【0038】本発明の半導体発光素子の製造方法は、基
板上に半導体材料からなる積層構造を形成する工程と、
該積層構造の上側にp型コンタクト層を形成する工程
と、該p型コンタクト層の上にレジストを塗布する工程
と、該p型コンタクト層の第1の領域のみから該レジス
トを除去する工程と、該レジスト及び該第1の領域の該
p型コンタクト層の上に、該p型コンタクト層に接触す
るPt層を少なくとも含むコンタクト電極層を形成する
工程と、リフトオフにより該第1の領域以外から該コン
タクト電極層と該レジストとを除去して、該第1の領域
に、該コンタクト電極層を含むp型電極を形成する工程
と、を包含しており、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0039】ある実施形態では、前記積層構造にメサス
トライプ構造を形成する工程と、該メサストライプの両
側に電流ブロック層を形成する工程と、該電流ブロック
層の上にp型埋め込み層を形成する工程と、をさらに包
含し、前記p型コンタクト層を該p型埋め込み層の上に
形成する。
【0040】他の実施形態では、前記p型コンタクト層
に絶縁膜でマスクを形成する工程と、該マスクを利用し
て、前記p型クラッド層及び前記p型コンタクト層を含
むリッジを形成する工程と、をさらに包含する。
【0041】ある実施形態では、前記Pt層の上にTi
層を形成する工程をさらに包含する。
【0042】他の実施形態では、前記Pt層の上にTi
層を形成する工程と、該Ti層の上に他のPt層を形成
する工程と、をさらに包含する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
の図面を参照して説明する。
【0044】(第1の実施形態)図1(a)〜(d)は、
本発明の第1の実施形態における半導体発光素子、具体
的には埋め込み型構造を有する半導体レーザ100の構
造及び製造工程を示す断面図である。
【0045】半導体レーザ100の製造にあたっては、
まず図1(a)に示すように、n−InP基板101の
上に、厚さ約5μmのn−InPクラッド層102、厚
さ約500nmのn−InGaAsP光導波路層10
3、厚さ約5nmのInGaAsP井戸層と厚さ約10
nmのInGaAsPバリア層との5ペアから成る多重
量子井戸活性層104、厚さ約500nmのp−InG
aAsP光導波路層105、及び厚さ約0.5μmのp
−InPクラッド層106を順次エピタキシャル成長さ
せて、半導体積層構造を形成する。次に、フォトリソグ
ラフ及びエッチングにより、上記で形成された半導体積
層構造に幅約2μmのメサストライプ120を形成す
る。その後に、液相エピタキシャル成長法により、メサ
ストライプ120の両側の領域にp−InP電流ブロッ
ク層107及びn−InP電流ブロック層108を成長
させる。さらに、メサストライプ120ならびにp型及
びn型電流ブロック層107及び108の上にp−In
P埋め込み層109及び厚さ約0.2μmのp−InG
aAsコンタクト層110を順次成長させて、埋め込み
型へテロ構造を形成する。
【0046】次に、図1(b)に示すように、p−In
GaAsコンタクト層110の上に、厚さ約10nmの
Pt層111、厚さ約50nmのTi層112、及び厚
さ約50nmの他のPt層113から成る金属多層膜を
順次蒸着した後に、アニール処理を行ってp型電極に含
まれるコンタクト電極層(厚さ約110nm)130を
形成する。
【0047】次に、図1(c)に示すように、コンタク
ト電極層130の最上層であるPt層113の上面の全
体に、Ti層、Pt層及びAu層から構成される金属多
層膜114を蒸着する。最後に、n−InP基板101
の裏面に、Au層、Sn層、Cr層、Pt層、及びAu
層から成るn型電極115を形成して、半導体レーザ1
00が完成する。
【0048】以上の工程で作製された半導体レーザ素子
100の動作時には、その放熱特性を向上させるため
に、図1(d)に示すようにヒートシンク116にはん
だ材117を介してジャンクションダウンで取り付けら
れる。
【0049】金属多層膜114に含まれるTi層は、コ
ンタクト電極層130に含まれるPt層に対する密着性
が良いために用いられているが、十分な密着性が得られ
る場合には他の金属層で置き換えることもできる。例え
ば、Ti層の代わりにCr層を用いることができる。一
方、金属多層膜114に含まれるPt層は、ヒートシン
ク116へボンディングする際に、はんだ材117の金
属が半導体レーザ100を構成する半導体層の内部へ侵
入することを防ぐために設けられている。この目的を満
たすことができれば、使用する金属の種類或いは形成す
る層の厚みを変えても良い。また、はんだ材117の侵
入が生じない条件であれば、金属多層膜114からPt
層を省略することもできる。
【0050】上記の構成を有する半導体レーザ100に
おいて、p−InGaAsコンタクト層110のドーピ
ング濃度は、典型的には約8×1018cm-3とする。半
導体レーザでは、コンタクト層のドーピング濃度が約1
×1019cm-3を超えると、キャリアの拡散の問題など
から長期信頼性に悪影響が及ぶことが懸念される。一
方、コンタクト層のドーピング濃度が約5×1018cm
-3以下になると、十分に低いコンタクト抵抗を有するオ
ーミックコンタクトが得られにくい。従って、p−In
GaAsコンタクト層110のドーピング濃度は、約5
×1018cm-3〜約1×1019cm-3の範囲内に設定す
ることが好ましい。
【0051】図2は、本願の発明者らによって行われた
実験によって得られた、ドーピング濃度が約8×1018
cm-3であるp−InGaAsコンタクト層について、
コンタクト電極層のコンタクト抵抗率と、コンタクト電
極層を形成するためのアニール処理温度との関係を示す
グラフである。
【0052】これより、従来技術によるTi/Ptコン
タクト電極層では、約500℃以下のアニール温度に対
して、コンタクト抵抗率は約1×10-4Ω・cm2であ
る。それに対して、本実施形態の半導体レーザ100で
使用しているPt/Ti/Ptコンタクト電極層の場合
には、コンタクト抵抗率は約1×10-5Ω・cm2以下
になり、従来技術のTi/Ptコンタクト電極層に比べ
て1桁程度低い値が得られる。
【0053】次に、図3は、本願の発明者らによって行
われた実験によって得られた、コンタクト電極層のコン
タクト抵抗率とp−InGaAsコンタクト層のドーピ
ング濃度との関係を示すグラフである。
【0054】半導体レーザではコンタクト抵抗率を約1
×10-5Ω・cm2以下にすることが好ましいが、その
ためには、従来のTi/Ptコンタクト電極層を使用す
る場合にはp−InGaAsコンタクト層のドーピング
濃度を約1×1019cm-3以上にする必要がある。それ
に対して、本実施形態の半導体レーザ100で使用して
いるPt/Ti/Ptコンタクト電極層の場合には、上
記のコンタクト抵抗率を得るためには、p−InGaA
sコンタクト層のドーピング濃度は約7×1018cm-3
で十分である。
【0055】以上の結果より、本実施形態の半導体レー
ザ100で使用しているPt/Ti/Ptコンタクト電
極層は、半導体レーザのp型ノンアロイ電極の一部とし
て十分に有用であることが確認される。
【0056】ここで、図2及び図3に示されているよう
に本実施形態におけるPt/Ti/Ptコンタクト電極
層において、従来技術によるTi/Ptコンタクト電極
層に比べてコンタクト抵抗率が低下する理由を、図4
(a)及び(b)を参照して以下に簡単に説明する。図
4(a)は、TiとInGaAsとを接触させた場合の
バンドダイアグラムの変化を模式的に示す図であり、図
4(a)の上部は接触前のバンドダイアグラムを示し、
下部は接触後のバンドダイアグラムを示す。同様に、図
4(b)は、PtとInGaAsとを接触させた場合の
バンドダイアグラムの変化を模式的に示す図であり、図
4(b)の上部は接触前のバンドダイアグラムを示し、
下部は接触後のバンドダイアグラムを示す。また、Ti
の仕事関数φmTiは4.9eVであり、Ptの仕事関
数φmPtは5.3eVである。
【0057】図4(a)及び(b)に示されているよう
に、Ti或いはPtとInGaAsとが接触すると、T
i或いはPtのフェルミレベルとInGaAsのフェル
ミレベルとが一致するように双方のバンド位置が調整さ
れる。その結果、接触後のTi或いはPtとInGaA
sとの間の界面には、接触前のTi或いはPtのフェル
ミレベルとInGaAsのフェルミレベルとの差に等し
い高さhTi或いはhPtを有するエネルギー障壁が形成さ
れる。このとき、Ptの仕事関数φmPtがTiの仕事
関数φmTiよりも大きいために、PtとInGaAs
との間の界面に形成されるエネルギー障壁の高さh
Ptが、TiとInGaAsとの間の界面に形成されるエ
ネルギー障壁の高さhTiよりも小さくなる。その結果、
Tiの場合に比べて、Ptに注入されたキャリアはIn
GaAsにより容易に移動できるので、PtからInG
aAsへの導電性の方がTiからInGaAsへの導電
性よりも良くなる。
【0058】以上の点より、本実施形態におけるPt/
Ti/Ptコンタクト電極層においては、従来技術によ
るTi/Ptコンタクト電極層に比べてオーミックコン
タクトを得やすくなるので、p型コンタクト層のドーピ
ング濃度をあまり上げることなく、p型コンタクト層と
p型電極のコンタクト電極層との間に低抵抗のオーミッ
クコンタクトを得ることが可能となる。この結果、半導
体レーザの駆動電圧を低減して、消費電力を低減するこ
とが可能となる。また、コンタクト抵抗の低減にあたっ
て、従来技術によるTi/Ptコンタクト電極層に比べ
てp型コンタクト層のドーピング濃度を下げることがで
きるので、コンタクト層の内部のドーパントが活性層へ
拡散することが抑制されて、半導体レーザの信頼性も向
上する。
【0059】さらに、従来技術においてアロイ電極を使
用する場合には、アニールなどの熱処理によってAu及
びZnの合金電極とコンタクト層との間の反応層が厚さ
約0.5μm程度形成されるために、コンタクト層の厚
さを反応層の厚さ以下にすると半導体レーザの信頼性に
悪影響が及ぼされることが明らかになっている(例え
ば、遠藤ら、1981年秋季応用物理学会学術講演会、
9a−K−4)。従って、コンタクト層の厚さを約1μ
mにする必要がある。それに対して、本実施形態におけ
るPt/Ti/Ptコンタクト電極層を使用する場合に
は、アニールなどの熱処理による電極とコンタクト層と
の間の反応層の形成が極めて小さいために、コンタクト
層の厚さを約1μmからさらに薄くすることができる。
これより、半導体レーザの放熱特性が改善される。具体
的には、本実施形態におけるPt/Ti/Ptコンタク
ト電極層を使用することによって、コンタクト層の厚さ
は、コンタクト電極層とコンタクト層との間の金属−半
導体接触によって形成される空乏層程度の厚さまで薄く
することが可能である。
【0060】しかし、コンタクト層の厚さを空乏層以下
とすると、コンタクト抵抗率が逆に増加することがあり
得る。これは、コンタクト層が薄すぎるために、コンタ
クト層とPt/Ti/Ptコンタクト電極層とが接触す
る場合であっても、バンドダイアグラムの観点からは、
コンタクト層の下に位置するp型クラッド層とPt/T
i/Ptコンタクト電極層との接触を考慮する必要が生
じるからである。この場合、p型クラッド層のバンドギ
ャップはコンタクト層のバンドギャップよりも大きいた
めに、Pt/Ti/Ptコンタクト電極層との界面に、
さらに大きいエネルギー障壁が発生する。この結果、コ
ンタクト層の厚さを空乏層以下とすると、コンタクト抵
抗率が逆に増加することがあり得る。
【0061】ここで、図16を参照して、本願の発明者
によって行われた、本実施形態におけるPt/Ti/P
t構造のコンタクト電極層と従来技術によるTi/Pt
構造のコンタクト電極層との信頼性試験の結果を説明す
る。
【0062】使用した評価サンプルは、以下のサンプル
A及びサンプルBの2種類である。従来技術の構成に相
当するサンプルAでは、基板上にドーピング濃度が約
7.8×1018cm-3であるp−InGaAs層を形成
し、その上にTi層及びPt層を順に蒸着して、温度約
400℃で約30秒間アニールしてコンタクト電極層を
形成している。一方、本実施形態の構成に相当するサン
プルBでは、基板上にドーピング濃度が約8.4×10
18cm-3であるp−InGaAs層を形成し、その上に
Pt層、Ti層及びPt層を順に蒸着して、温度約20
0℃で約30秒間アニールしてコンタクト電極層を形成
している。サンプルAでは、形成後のコンタクト抵抗率
ρcが約4.5×10-5Ω・cm2であるのに対して、サ
ンプルBでは、形成後のコンタクト抵抗率ρcが約4.
0×10-6Ω・cm2であり、約1桁小さいコンタクト
抵抗率が得られる。
【0063】上記のように形成されたサンプルA及びB
を窒素ガス雰囲気中に放置して、周囲温度を約300
℃、約350℃、及び約400℃の3通りに設定して、
コンタクト抵抗率の経時変化を測定する。そして、コン
タクト抵抗率ρcが1×10-4Ω・cm2まで増加する時
間を測定して、それを推定寿命を示す劣化時間として比
較を行う。なお、測定は、TLM(Transmission Line
Model)法によって行う。
【0064】その結果、図16のグラフに示しているよ
うに、本実施形態のコンタクト電極層の構成に相当する
サンプルBのほうが、従来技術の構成に相当するサンプ
ルAに比べて、約3桁長い推定寿命を示す。これより、
本実施形態におけるPt/Ti/Ptコンタクト電極層
は、従来技術の構成よりも長い期間にわたって良好な信
頼性を維持できることが確認される。
【0065】なお、以上の本実施形態の半導体レーザ1
00の説明では、電流ブロック層107及び108を液
相エピタキシャル成長法によって成長させているが、そ
の代わりに気相エピタキシャル成長法を用いても、上記
で説明したものと同様の効果が得られる。
【0066】また、電流ブロック層107及び108の
材料としてInPを使用しているが、これに限られるわ
けではない。例えば、活性層を構成するInGaAsP
よりも大きなエネルギーギャップをもたらす組成のIn
GaAsP層、或いは半絶縁性のInP層を用いて電流
ブロック層107及び108を形成しても、上記で説明
したものと同様の効果を得ることができる。
【0067】(第2の実施形態)第1の実施形態におけ
る半導体レーザ100では、埋め込み型構造の上面の全
体にわたってp型電極が形成された構成を有している
が、以下に説明する本発明の第2の実施形態における半
導体発光素子としての半導体レーザ200では、リーク
電流を防いで活性層への電流注入効率をさらに向上させ
ることができる構造を有している。
【0068】図5(a)〜(c)は、本発明の第2の実
施形態における半導体発光素子、具体的には埋め込み型
構造を有する半導体レーザ200の構造及び製造工程を
示す断面図である。
【0069】半導体レーザ200の製造にあたっては、
まず図5(a)に示すように、n−InP基板501の
上に、厚さ約5μmのn−InPクラッド層502、厚
さ約500nmのn−InGaAsP光導波路層50
3、厚さ約5nmのInGaAsP井戸層と厚さ約10
nmのInGaAsPバリア層との5ペアから成る多重
量子井戸活性層504、厚さ約500nmのp−InG
aAsP光導波路層505、及び厚さ約0.5μmのp
−InPクラッド層506を順次エピタキシャル成長さ
せて、半導体積層構造を形成する。次に、フォトリソグ
ラフ及びエッチングにより、上記で形成された半導体積
層構造に幅約2μmのメサストライプ520を形成す
る。その後に、液相エピタキシャル成長法により、メサ
ストライプ520の両側の領域にp−InP電流ブロッ
ク層507及びn−InP電流ブロック層508を成長
させる。さらに、メサストライプ520ならびにp型及
びn型電流ブロック層507及び508の上にp−In
P埋め込み層509及びp−InGaAsコンタクト層
510を順次成長させて、埋め込み型へテロ構造を形成
する。
【0070】次に、図5(b)に示すように、p型コン
タクト層510の上面の全体に厚さ約0.15μmの酸
化シリコン(SiO2)膜511を堆積し、さらに所定
のパターンを有するレジスト膜を用いて、酸化シリコン
膜511のメサストライプ520の上部に相当する箇所
に、電極形成用の溝を開ける。その後に、Ni層51
2、Pt層513、Ti層514、及びPt層515か
ら成る金属多層膜を順次蒸着した後に、アニール処理を
行ってp型電極に含まれるコンタクト電極層530を形
成する。
【0071】次に、図5(c)に示すように、コンタク
ト電極層530の最上層であるPt層515の上面の全
体に、Ti層及びAu層から構成される金属多層膜51
6を蒸着する。最後に、n−InP基板501の裏面
に、Au層、Sn層、Cr層、Pt層、及びAu層から
成るn型電極517を形成して、半導体レーザ200が
完成する。
【0072】以上の工程で作製された半導体レーザ素子
200の動作時には、その放熱特性を向上させるため
に、第1の実施形態の半導体レーザ100と同様にヒー
トシンクにはんだ材を介してジャンクションダウンで取
り付けられる。
【0073】以上に説明した本実施形態の半導体レーザ
200で、p−InGaAsコンタクト層510とNi
層512、Pt層513、Ti層514、及びPt層5
15から成るコンタクト電極層530との間に設けられ
ている酸化シリコン膜511は、電流狭窄を行って埋め
込み層509へのリーク電流を抑制する目的で設けられ
ている。この電流狭窄によって活性層504への電流注
入効率が向上して、半導体レーザ200の動作特性が向
上する。
【0074】ここで、本願の発明者が行った実験結果に
よれば、酸化シリコン膜511の上にPt層513、T
i層514及びPt層515のみから成るコンタクト電
極層を形成すると、酸化シリコン膜511とPt層51
3との間の密着性が十分ではないことから、コンタクト
電極層530のはがれが生じることがある。そこで、酸
化シリコン膜511とPt層513との間に、酸化シリ
コン膜511に対する密着性に優れたNi層512を設
けて、Ni/Pt/Ti/Pt構造のコンタクト電極層
530とすることによって、上記のようなコンタクト電
極層530のはがれを防ぐことができる。
【0075】図6は、本願の発明者らによって行われた
実験によって得られた、ドーピング濃度が約5×1018
cm-3であるp−InGaAsコンタクト層について、
コンタクト電極層のコンタクト抵抗率と、コンタクト電
極層を形成するために行われるアニール処理温度との関
係を示すグラフである。コンタクト電極層としては、従
来技術によるTi/Pt構造、第1の実施形態で説明し
たPt/Ti/Pt構造、及び本実施形態で説明したN
i/Pt/Ti/Pt構造の3種類についてのデータを
示している。
【0076】これより、約300℃〜約500℃のアニ
ール温度に対しては、本実施形態におけるNi/Pt/
Ti/Ptコンタクト電極層は、第1の実施形態で説明
したPt/Ti/Ptコンタクト電極層と同程度のコン
タクト抵抗率を示している。従って、コンタクト電極層
を形成するためのアニール処理を約300℃〜約500
℃のアニール温度で行う場合には、Ni/Pt/Ti/
Pt構造を有するコンタクト電極層を使用しても半導体
レーザの動作特性に悪影響は与えられない。
【0077】なお、以上の本実施形態の半導体レーザ2
00の説明では、電流ブロック層507及び508を液
相エピタキシャル成長法によって成長させているが、そ
の代わりに気相エピタキシャル成長法を用いても、上記
で説明したものと同様の効果が得られる。
【0078】また、電流ブロック層507及び508の
材料としてInPを使用しているが、これに限られるわ
けではない。例えば、活性層を構成するInGaAsP
よりも大きなエネルギーギャップをもたらす組成のIn
GaAsP層、或いは半絶縁性のInP層を用いて電流
ブロック層507及び508を形成しても、上記で説明
したものと同様の効果を得ることができる。
【0079】なお、上記の説明では、メサストライプ5
20の上部に相当する領域以外に絶縁膜として酸化シリ
コン膜511を設けているが、絶縁という目的が達成さ
れる限りは、窒化シリコン(SiN)膜など他の材料か
らなる絶縁膜を用いても、上記と同様の効果が得られ
る。
【0080】(第3の実施形態)以下に説明する本発明
の第3の実施形態における半導体発光素子としての半導
体レーザ300は、光通信用レーザで高周波特性の改善
に採用されている、活性層の両側の所定の領域からp−
n−p電流ブロック層がエッチングによって除去されて
いるダブルチャンネル型構造を有している。このダブル
チャネル型構造は、接合容量を低減して高周波特性を改
善するものであり、特に光通信の用途に使用される半導
体レーザに採用される。
【0081】図7(a)〜(d)は、本発明の第3の実
施形態における半導体発光素子、具体的にはダブルチャ
ネル型構造を有する半導体レーザ300の構造及び製造
工程を示す断面図である。
【0082】半導体レーザ300の製造にあたっては、
まず図7(a)に示すように、n−InP基板701の
上に、厚さ約5μmのn−InPクラッド層702、厚
さ約500nmのn−InGaAsP光導波路層70
3、厚さ約5nmのInGaAsP井戸層と厚さ約10
nmのInGaAsPバリア層との5ペアから成る多重
量子井戸活性層704、厚さ約500nmのp−InG
aAsP光導波路層705、及び厚さ約0.5μmのp
−InPクラッド層706を順次エピタキシャル成長さ
せて、半導体積層構造を形成する。次に、フォトリソグ
ラフ及びエッチングにより、上記で形成された半導体積
層構造に幅約2μmのメサストライプ720を形成す
る。その後に、液相エピタキシャル成長法により、メサ
ストライプ720の両側の領域にp−InP電流ブロッ
ク層707及びn−InP電流ブロック層708を成長
させる。さらに、メサストライプ720ならびにp型及
びn型電流ブロック層707及び708の上にp−In
P埋め込み層709及びp−InGaAsコンタクト層
710を順次成長させて、埋め込み型へテロ構造を形成
する。
【0083】次に、図7(b)に示すように、p−In
GaAsコンタクト層710の上に所定のパターンの酸
化シリコン(SiO2)膜711を形成する。次に、酸
化シリコン膜711をマスクとして使用して、塩酸系エ
ッチング液によって、メサストライプ720の両側にn
−InPクラッド層702に達する溝をエッチングによ
って形成する。これによって、電流ブロック層707及
び708での寄生容量が低減して、特に高周波領域にお
ける周波数応答特性が向上される。
【0084】次に、図7(c)に示すように、先に形成
してマスクとして使用した酸化シリコン膜711を除去
した後に、エッチングによって形成された溝の表面を含
めてこれまでの工程で形成されている構造の表面の全体
に厚さ約0.15μmの酸化シリコン(SiO2)膜7
12を堆積し、さらに所定のパターンを有するレジスト
膜を用いて、酸化シリコン膜712のメサストライプ7
20の上部に相当する箇所に、電極形成用の溝を開け
る。その後に、Pt層713、Ti層714、及びPt
層715から成る金属多層膜を順次蒸着し、リフトオフ
処理及びアニール処理を行ってp型電極に含まれるコン
タクト電極層730を形成する。
【0085】次に、図7(d)に示すように、コンタク
ト電極層730の最上層であるPt層715の上面の全
体に、Ti層及びAu層から構成される金属多層膜71
6を蒸着する。最後に、n−InP基板701の裏面
に、Au層、Sn層、Cr層、Pt層、及びAu層から
成るn型電極717を形成して、半導体レーザ300が
完成する。
【0086】以上の工程で作製された半導体レーザ素子
300の動作時には、その放熱特性を向上させるため
に、第1の実施形態の半導体レーザ100と同様にヒー
トシンクにはんだ材を介してジャンクションダウンで取
り付けられる。
【0087】p型電極に含まれるコンタクト電極層73
0を形成するにあたって、以上に説明したように本実施
形態では、Pt層713、Ti層714、及びPt層7
15から成る金属多層膜を順次蒸着した後にリフトオフ
処理を行って、量子井戸活性層704の直上に相当する
領域のp−InGaAsコンタクト層710の上のみに
コンタクト電極層730を形成している。或いは、第2
の実施形態で説明したように、酸化シリコン膜などの絶
縁膜を堆積した後に量子井戸活性層704の直上に相当
する領域に電極形成用の溝を開け、その後にコンタクト
電極層を形成する蒸着及びアニール処理を行うこともで
きる。この場合には、絶縁膜によって電流が狭窄され
る。
【0088】以上のように、本実施形態の半導体レーザ
300においても、第1の実施形態の半導体レーザ10
0と同様にPt/Ti/Ptコンタクト電極層730を
使用することによって、p型コンタクト層710とコン
タクト電極層730との間の界面に形成されるエネルギ
ー障壁の高さを低減することができる。この結果、従来
技術によるTi/Ptコンタクト電極層に比べてオーミ
ックコンタクトを得やすくなるので、p型コンタクト層
のドーピング濃度をあまり上げることなく、p型コンタ
クト層とp型電極のコンタクト電極層との間に低抵抗の
オーミックコンタクトを得ることが可能となる。この結
果、半導体レーザの駆動電圧を低減して、消費電力を低
減することが可能となる。また、コンタクト抵抗の低減
にあたって、従来技術によるTi/Ptコンタクト電極
層に比べてp型コンタクト層のドーピング濃度を下げる
ことができるので、コンタクト層の内部のドーパントが
活性層へ拡散することが抑制されて、半導体レーザの信
頼性も向上する。
【0089】なお、以上の本実施形態の半導体レーザ3
00の説明では、電流ブロック層707及び708を液
相エピタキシャル成長法によって成長させているが、そ
の代わりに気相エピタキシャル成長法を用いても、上記
で説明したものと同様の効果が得られる。
【0090】また、電流ブロック層707及び708の
材料としてInPを使用しているが、これに限られるわ
けではない。例えば、活性層を構成するInGaAsP
よりも大きなエネルギーギャップをもたらす組成のIn
GaAsP層、或いは半絶縁性のInP層を用いて電流
ブロック層707及び708を形成しても、上記で説明
したものと同様の効果を得ることができる。
【0091】なお、上記の説明では、メサストライプ7
20の上部に相当する領域以外に絶縁膜として酸化シリ
コン膜712を設けているが、絶縁という目的が達成さ
れる限りは、窒化シリコン(SiN)膜など他の材料か
らなる絶縁膜を用いても、上記と同様の効果が得られ
る。
【0092】(第4の実施形態)図8(a)〜(c)
は、本発明の第4の実施形態における半導体発光素子4
00の構造及び製造工程を示す断面図である。半導体発
光素子400は、半導体レーザに限らず光変調器などに
も適用され得るリッジ導波路型の構造を有している。
【0093】半導体発光素子400の製造にあたって
は、まず図8(a)に示すように、n−InP基板80
1の上に、厚さ約500nmのn−InGaAsP光導
波路層802、厚さ約5nmのInGaAsP井戸層と
厚さ約10nmのInGaAsPバリア層との5ペアか
ら成る多重量子井戸活性層803、厚さ約500nmの
p−InGaAsP光導波路層804、厚さ約1μmの
p−InPクラッド層805、及びp−InGaAsコ
ンタクト層806を順次エピタキシャル成長させて、半
導体積層構造を形成する。次に、フォトリソグラフ及び
エッチングにより、上記で形成された半導体積層構造か
らp−InGaAsコンタクト層806とp−InPク
ラッド層805とを選択的に除去して、幅約5μmのメ
サストライプ820を形成する。
【0094】次に、図8(b)に示すように、メサスト
ライプ820及びp−InGaAs光導波路層804の
表面の全体に厚さ約0.15μmの酸化シリコン(Si
2)膜807を堆積し、さらに所定のパターンを有す
るレジスト膜を用いて、メサストライプ820(p型コ
ンタクト層806)の上に相当する酸化シリコン膜80
7の所定の箇所に、電極形成用の溝を開ける。その後
に、Pt層808、Ti層809、及びPt層810か
ら成る金属多層膜を順次蒸着した後に、リフトオフ処理
とアニール処理とを行って、p型電極に含まれるコンタ
クト電極層830を形成する。なお、十分な絶縁耐圧が
得られる場合には、上記の酸化シリコン膜807の代わ
りに、ポリイミドなどの他の絶縁材料の膜を使用しても
よい。
【0095】次に、図8(c)に示すように、これまで
の工程で形成されている構造の表面の全体に、Ti層及
びAu層から構成される金属多層膜811を蒸着する。
最後に、n−InP基板801の裏面に、Au層、Sn
層、Cr層、Pt層、及びAu層から成るn型電極81
2を形成して、半導体レーザ400が完成する。
【0096】以上の構造を有する本実施形態の半導体発
光素子400では、第2及び第3の実施形態の半導体レ
ーザ200及び300と同様に、Pt/Ti/Ptコン
タクト電極層830は、P−InGaAsコンタクト層
806の上のみに形成される。一方、酸化シリコン膜8
07の上には、Pt/Ti/Ptコンタクト電極層83
0ではなく、ストレスの少ないTi/Au金属多層膜8
11が形成される。これによって、低抵抗で且つ信頼性
の高いリッジ導波路型半導体発光素子400が作製され
る。
【0097】(第5の実施形態)図10は、本発明の第
5の実施形態における半導体発光素子500の構造を示
す断面図である。具体的には、半導体発光素子500
は、波長約650nmの光を発する赤色系半導体レーザ
500である。
【0098】半導体レーザ500の製造にあたっては、
まずGaAs基板1001の上に、n−GaAsバッフ
ァ層1002、n−AlGaInPクラッド層100
3、GaInP活性層1004、p−AlGaInPク
ラッド層1005、及びp−GaInP層1006を順
次エピタキシャル成長させて、半導体積層構造を形成す
る。次に、フォトリソグラフ及びエッチングにより、上
記で形成された半導体積層構造に含まれるp−GaIn
P層1006とp−AlGaInPクラッド層1005
とを台形状に加工して、p−AlGaInPクラッド層
1005にストライプ状リッジ1020を形成する。
【0099】その後に、p−GaAsコンタクト層10
08の上に、Pt層1009、Ti層1010、及びP
t層1011から成る金属多層膜を順次蒸着した後に、
アニール処理を行ってp型電極に含まれるコンタクト電
極層1030を形成する。さらに、コンタクト電極層1
030の最上層であるPt層1011の上面の全体に、
Ti層及びAu層から構成される金属多層膜1012を
蒸着する。最後に、n−GaAs基板1001の裏面に
n型電極1013を形成して、半導体レーザ500が完
成する。
【0100】図11は、本願の発明者らによって行われ
た実験によって得られた、ドーピング濃度が約7×10
18cm-3であるp−GaAsコンタクト層について、コ
ンタクト電極層のコンタクト抵抗率と、コンタクト電極
層を形成するためのアニール処理温度との関係を示すグ
ラフである。
【0101】これより、従来技術によるTi/Ptコン
タクト電極層では、約500℃以下のアニール温度に対
して、コンタクト抵抗率は約1×10-3Ω・cm2〜約
1×10-4Ω・cm2である。それに対して、本実施形
態の半導体レーザ500で使用しているPt/Ti/P
tコンタクト電極層の場合には、上記温度範囲において
コンタクト抵抗率は約1×10-4Ω・cm2〜約1×1
-5Ω・cm2になり、従来技術のTi/Ptコンタク
ト電極層に比べて1桁程度低い値が得られる。
【0102】以上のように、本実施形態の半導体レーザ
500においても、Pt/Ti/Ptコンタクト電極層
1030を使用することによって、従来技術によるTi
/Ptコンタクト電極層に比べてコンタクト抵抗率を低
減することが可能となる。この結果、半導体レーザの駆
動電圧を低減して、消費電力を低減することが可能とな
る。
【0103】なお、以上の説明ではp型コンタクト層1
008をGaAs層としているが、GaInP層によっ
てp型コンタクト層1008を形成しても、上記で説明
したものと同様の効果が得られる。
【0104】(第6の実施形態)図12は、本発明の第
6の実施形態における半導体発光素子600の構造を示
す断面図である。具体的には、半導体発光素子600
は、窒化ガリウム系化合物半導体発光素子600であ
る。
【0105】半導体発光素子600の製造にあたって
は、まず厚さ約300μmのサファイヤ基板1201の
上に、AlNバッファ層1202、n−GaNコンタク
ト層1203、n−Al0.1Ga0.9Nクラッド層120
4、In0.05GaN活性層1205、p−Al0.1Ga
0.9Nクラッド層1206、及びp−GaNコンタクト
層1207を順次エピタキシャル成長させて、半導体積
層構造を形成する。次に、フォトリソグラフ、エッチン
グ及びリフトオフにより、上記で形成された半導体積層
構造の最上層であるp−GaNコンタクト層1207の
上にPt層1208、Ti層1209、及びPt層12
10から成る金属多層膜を順次蒸着した後に、アニール
処理を行ってp型電極に含まれるコンタクト電極層12
30を形成する。さらに、コンタクト電極層1230の
最上層であるPt層1210の上面の全体に、Ti層及
びAu層から構成される金属多層膜1211を蒸着す
る。
【0106】次に、フォトリソグラフ及びエッチングに
よって、上記の工程で形成された積層構造の所定の箇所
を除去して、n−GaNコンタクト層1203を露出さ
せる。さらに、露出したn−GaNコンタクト層120
3の表面にn型電極1212を蒸着して、その後にアニ
ール処理を行って、半導体発光素子600が完成する。
【0107】以上のように、本実施形態の半導体発光素
子600においても、Pt/Ti/Ptコンタクト電極
層1230を使用することによって、従来技術に比べて
コンタクト抵抗を低減することが可能となる。この結
果、半導体発光素子の駆動電圧を低減して、消費電力を
低減することが可能となる。
【0108】なお、以上の説明ではコンタクト層120
3及び1207をGaN層としているが、代わりにAl
xGayInzN層(x≧0、y≧0、z≧0、x+y+
z=1)によってコンタクト層1203及び1207を
形成することもできる。或いは、V族元素として窒素を
含有するIII−V族系化合物半導体材料でコンタクト層
1203及び1207を形成すれば、Pt/Ti/Pt
コンタクト電極層1230と組み合わせて使用すること
によって、低いコンタクト抵抗が得られる。
【0109】(第7の実施形態)図13(a)〜(d)
は、本発明の第7の実施形態における半導体発光素子、
具体的には埋め込み型構造を有する半導体レーザ700
の構造及び製造工程を示す断面図である。
【0110】半導体レーザ700の製造にあたっては、
まず図13(a)に示すように、n−InP基板130
1の上に、厚さ約5μmのn−InPクラッド層130
2、厚さ約500nmのn−InGaAsP光導波路層
1303、厚さ約5nmのInGaAsP井戸層と厚さ
約10nmのInGaAsPバリア層との5ペアから成
る多重量子井戸活性層1304、厚さ約500nmのp
−InGaAsP光導波路層1305、及び厚さ約0.
5μmのp−InPクラッド層1306を順次エピタキ
シャル成長させて、半導体積層構造を形成する。次に、
フォトリソグラフ及びエッチングにより、上記で形成さ
れた半導体積層構造に幅約2μmのメサストライプ13
20を形成する。その後に、液相エピタキシャル成長法
により、メサストライプ1320の両側の領域にp−I
nP電流ブロック層1307及びn−InP電流ブロッ
ク層1308を成長させる。さらに、メサストライプ1
320ならびにp型及びn型電流ブロック層1307及
び1308の上にp−InP埋め込み層1309及び厚
さ約0.2μmのp−InGaAsコンタクト層131
0を順次成長させて、埋め込み型へテロ構造を形成す
る。
【0111】次に、図13(b)に示すように、p−I
nGaAsコンタクト層1310の上にPt層1311
から成る金属を蒸着した後に、アニール処理を行ってp
型電極に含まれるコンタクト電極層1311を形成す
る。
【0112】次に、図13(c)に示すように、Ptコ
ンタクト電極層1311の上面の全体に、Ti層、Pt
層及びAu層から構成される金属多層膜1314を蒸着
する。最後に、n−InP基板1301の裏面に、Au
層、Sn層、Cr層、Pt層、及びAu層から成るn型
電極1315を形成して、半導体レーザ700が完成す
る。
【0113】以上の工程で作製された半導体レーザ素子
700の動作時には、その放熱特性を向上させるため
に、図13(d)に示すようにヒートシンク1316に
はんだ材1317を介してジャンクションダウンで取り
付けられる。
【0114】上記の構成を有する半導体レーザ700に
おいて、p−InGaAsコンタクト層1310のドー
ピング濃度は、典型的には約8×1018cm-3とする。
半導体レーザでは、コンタクト層のドーピング濃度が約
1×1019cm-3を超えると、キャリアの拡散の問題な
どから長期信頼性に悪影響が及ぶことが懸念される。一
方、コンタクト層のドーピング濃度が約5×1018cm
-3以下になると、十分に低いコンタクト抵抗を有するオ
ーミックコンタクトが得られにくい。従って、p−In
GaAsコンタクト層1310のドーピング濃度は、約
5×1018cm-3〜約1×1019cm-3の範囲内に設定
することが好ましい。
【0115】図14は、本願の発明者らによって行われ
た実験によって得られた、ドーピング濃度が約8×10
18cm-3であるp−InGaAsコンタクト層につい
て、コンタクト電極層のコンタクト抵抗率と、コンタク
ト電極層を形成するためのアニール処理温度との関係を
示すグラフである。
【0116】これより、従来技術によるTi/Ptコン
タクト電極層では、約500℃以下のアニール温度に対
して、コンタクト抵抗率は約1×10-4Ω・cm2であ
る。それに対して、本実施形態の半導体レーザ700で
使用しているPtコンタクト電極層の場合には、コンタ
クト抵抗率は約1×10-5Ω・cm2以下になり、従来
技術のTi/Ptコンタクト電極層に比べて1桁程度低
い値が得られる。
【0117】次に、図15は、本願の発明者らによって
行われた実験によって得られた、コンタクト電極層のコ
ンタクト抵抗率とp−InGaAsコンタクト層のドー
ピング濃度との関係を示すグラフである。
【0118】半導体レーザではコンタクト抵抗率を約1
×10-5Ω・cm2以下にすることが好ましいが、その
ためには、従来のTi/Ptコンタクト電極層を使用す
る場合にはp−InGaAsコンタクト層のドーピング
濃度を約1×1019cm-3以上にする必要がある。それ
に対して、本実施形態の半導体レーザ700で使用して
いるPtコンタクト電極層の場合には、上記のコンタク
ト抵抗率を得るためには、p−InGaAsコンタクト
層のドーピング濃度は約7×1018cm-3で十分であ
る。なお、図15には、第1の実施形態で示したPt/
Ti/Ptコンタクト電極層に関するデータも示してい
るが、本実施形態におけるPtコンタクト電極層から
は、Pt/Ti/Ptコンタクト電極層とほぼ同等のデ
ータが得られている。
【0119】以上の結果より、本実施形態の半導体レー
ザ700で使用しているPtコンタクト電極層は、半導
体レーザのp型ノンアロイ電極の一部として十分に有用
であることが確認される。
【0120】このように、p型電極に含まれるコンタク
ト電極層をp型コンタクト層に接触するPt層を少なく
とも含む構造とすることで、これまでの各実施形態で説
明してきたPt/Ti/Ptの積層構造からなるコンタ
クト電極層と同等の効果を得ることができる。上記の説
明では、第1の実施形態における半導体レーザ100に
対応する構成を有する半導体レーザ700を例にとって
本実施形態を説明しているが、他の実施形態で説明した
半導体レーザ或いは半導体発光素子200〜600の構
成にも、本実施形態のPtコンタクト電極層を適用する
ことができる。
【0121】或いは、Pt層の上にTi層が積層された
Pt/Ti構造のコンタクト電極層を用いても、同様の
効果が得られる。
【0122】なお、上記の説明では、p型コンタクト層
として主としてInGaAsを使用している。或いは、
4元系化合物半導体材料であるInGaAsPによっ
て、p型コンタクト層を形成することもできる。特に、
p型コンタクト層とクラッド層との間の接合を考慮すれ
ば、むしろp−InGaAsPコンタクト層の使用のほ
うが好ましい。
【0123】p−InGaAsコンタクト層とp−In
GaAsPコンタクト層とを比較すると、p型電極に含
まれるコンタクト電極層とp型コンタクト層との間の接
合界面に形成されるエネルギー障壁は、p−InGaA
sのほうが小さくなる。しかし、p型クラッド層とp型
コンタクト層との間の接合界面に形成されるエネルギー
障壁は、p−InGaAsPのほうが小さくなる。従っ
て、4元系化合物半導体材料であるInGaAsPをp
型コンタクト層の材料として使用して、さらにその組成
を適宜調整することによって、コンタクト電極層とp型
コンタクト層との界面に形成されるエネルギー障壁及び
p型コンタクト層とp型クラッド層との界面の形成され
るエネルギー障壁をそれぞれれ低減して、キャリアであ
るホールがさらに容易に移動できるようにすることがで
きる。
【0124】
【発明の効果】以上に詳細に示したように、本発明によ
れば、半導体レーザなどの半導体発光素子において、p
型電極に含まれてp型コンタクト層との間でオーミック
コンタクトを形成するコンタクト電極層として、少なく
ともPt層を含む積層構造を使用する。例えば、p−I
nGaAsコンタクト層の上にPt層、Ti層及びPt
層を順次積層して、コンタクト電極層を形成する。これ
によって、p型コンタクト層の抵抗を小さくすることが
できるので、半導体発光素子の駆動電圧を低減できて、
低消費電力化が可能となる。また、コンタクト抵抗が低
いために高バイアス駆動時、すなわち高いバイアス駆動
電流が印加される場合でも、ジュール熱に起因する発熱
量が少ない。そのため、光出力の飽和が少ない高出力半
導体発光素子が実現される。
【0125】さらに、コンタクト抵抗の低減にあたっ
て、従来技術によるTi/Ptコンタクト電極層に比べ
てp型コンタクト層のドーピング濃度を下げることがで
きるので、コンタクト層の内部のドーパントが活性層へ
拡散することが抑制されて、半導体レーザの信頼性も向
上する。
【0126】p型コンタクト層としてGaAsやGaN
などの他の材料を用いる場合でも、同様の効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に
おける半導体発光素子である半導体レーザの構造及び製
造工程を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態におけるコンタクト抵抗率のア
ニール温度依存性を示すグラフである。
【図3】第1の実施形態におけるコンタクト抵抗率のド
ーピング濃度依存性を示すグラフである。
【図4】(a)及び(b)は、金属(Ti或いはPt)と
半導体(InGaAs)との間の接触にともなうバンドダ
イアグラムの変化を模式的に説明する図である。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に
おける半導体発光素子である半導体レーザの構造及び製
造工程を示す断面図である。
【図6】第2の実施形態におけるコンタクト抵抗率のア
ニール温度依存性を示すグラフである。
【図7】(a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に
おける半導体発光素子である半導体レーザの構造及び製
造工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に
おける半導体発光素子の構造及び製造工程を示す断面図
である。
【図9】(a)及び(b)は、従来の半導体レーザの構
造及び製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における半導体発光
素子である半導体レーザの構造及び製造工程を示す断面
図である。
【図11】第5の実施形態におけるコンタクト抵抗率の
アニール温度依存性を示すグラフである。
【図12】本発明の第6の実施形態における半導体発光
素子の構造及び製造工程を示す断面図である。
【図13】(a)〜(d)は、本発明の第7の実施形態
における半導体発光素子である半導体レーザの構造及び
製造工程を示す断面図である。
【図14】第7の実施形態におけるコンタクト抵抗率の
アニール温度依存性を示すグラフである。
【図15】第7の実施形態におけるコンタクト抵抗率の
ドーピング濃度依存性を示すグラフである。
【図16】コンタクト抵抗率より推定したコンタクト電
極層の推定寿命と温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
101 n-InP基板 102 n-InPクラッド層 103 n-InGaAsP光導波路層 104 多重量子井戸活性層 105 p-InGaAsP光導波路層 106 p-InPクラッド層 107 p-InP電流ブロック層 108 n-InP電流ブロック層 109 p-InP埋め込み層 110 p-InGaAsコンタクト層 111 Pt層 112 Ti層 113 Pt層 114 金属多層膜 115 n型電極 116 ヒートシンク 117 はんだ材 120 メサストライプ 130 コンタクト電極層 501 n-InP基板 502 n-InPクラッド層 503 n-InGaAsP光導波路層 504 多重量子井戸活性層 505 p-InGaAsP光導波路層 506 p-InPクラッド層 507 p-InP電流ブロック層 508 n-InP電流ブロック層 509 p-InP埋め込み層 510 p-InGaAsコンタクト層 511 酸化シリコン膜 512 Ni層 513 Pt層 514 Ti層 515 Pt層 516 金属多層膜 517 n型電極 520 メサストライプ 530 コンタクト電極層 701 n-InP基板 702 n-InPクラッド層 703 n-InGaAsP光導波路層 704 多重量子井戸活性層 705 p-InGaAsP光導波路層 706 p-InPクラッド層 707 p-InP電流ブロック層 708 n-InP電流ブロック層 709 p-InP埋め込み層 710 p-InGaAsコンタクト層 711 酸化シリコン膜 712 酸化シリコン膜 713 Pt層 714 Ti層 715 Pt層 716 金属多層膜 717 n型電極 720 メサストライプ 730 コンタクト電極層 801 n-InP基板 802 n-InGaAsP光導波路層 803 多重量子井戸活性層 804 p-InGaAsP光導波路層 805 p-InPクラッド層 806 p-InGaAsコンタクト層 807 酸化シリコン膜 808 Pt層 809 Ti層 810 Pt層 811 金属多層膜 812 n型電極 820 メサストライプ 830 コンタクト電極層 901 n-InP基板 902 n-InPクラッド層 903 InGaAsP活性層 904 p-InPクラッド層 905 p-InP電流ブロック層 906 n-InP電流ブロック層 907 p-InP埋め込み層 908 p-InGaAsPコンタクト層 909 p型電極 910 金属多層膜 911 n型電極 912 ヒートシンク 913 はんだ材 920 メサストライプ 1001 n-GaAs基板 1002 n-GaAsバッファ層 1003 n-AlGaInPクラッド層 1004 GaInP活性層 1005 p-AlGaInPクラッド層 1006 p-GaInP層 1007 n-GaAs電流ブロック層 1008 p-GaAsコンタクト層 1009 Pt層 1010 Ti層 1011 Pt層 1012 金属多層膜 1013 n型電極 1020 ストライプ状リッジ 1030 コンタクト電極層 1201 サファイヤ基板 1202 AlNバッファ層 1203 n-GaNコンタクト層 1204 n-AlGaNクラッド層 1205 InGaN活性層 1206 p-AlGaNクラッド層 1207 p-GaNコンタクト層 1208 Pt層 1209 Ti層 1210 Pt層 1211 金属多層膜 1212 n型電極 1230 コンタクト電極層 1301 n-InP基板 1302 n-InPクラッド層 1303 n-InGaAsP光導波路層 1304 多重量子井戸活性層 1305 p-InGaAsP光導波路層 1306 p-InPクラッド層 1307 p-InP電流ブロック層 1308 n-InP電流ブロック層 1309 p-InP埋め込み層 1310 p-InGaAsコンタクト層 1311 Ptコンタクト電極層 1314 金属多層膜 1315 n型電極 1316 ヒートシンク 1317 はんだ材 1320 メサストライプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋崎 武 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木戸口 勲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクト電極層を含むp型電極を備
    え、該コンタクト電極層が少なくともPt層を含んでい
    る、半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 少なくともn型クラッド層と活性層とp
    型クラッド層とを含む積層構造と、 該積層構造の上側に形成されたp型コンタクト層と、 をさらに備え、前記コンタクト電極層は該p型コンタク
    ト層の上に形成されている、請求項1に記載の半導体発
    光素子。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された、前記積層構造を含
    むメサストライプと、 該メサストライプの両側に形成された電流ブロック層
    と、 該メサストライプ及び該電流ブロック層の上に形成され
    たp型埋め込み層と、をさらに備え、前記p型コンタク
    ト層は該p型埋め込み層の上に形成されている、埋め込
    み型構造を有する請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記積層構造に含まれる前記n型クラッ
    ド層及び前記活性層は基板上に形成され、前記p型クラ
    ッド層及び前記p型コンタクト層は該活性層の上に形成
    されたリッジに含まれている、リッジ型構造を有する請
    求項2に記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記p型コンタクト層がp型InGaA
    sで形成されており、そのドーピング濃度が約5×10
    18cm-3〜約1×1019cm-3の範囲内に設定されてい
    る、請求項1から4のいずれかひとつに記載の半導体発
    光素子。
  6. 【請求項6】 前記p型コンタクト層がp型InGaA
    sで形成されており、その厚さが、前記p型コンタクト
    電極層と該p型コンタクト層との間の金属−半導体接触
    により形成される空乏層の厚さ以上である、請求項1か
    ら4のいずれかひとつに記載の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 前記Pt層が前記p型コンタクト電極層
    に接触している、請求項1から6のいずれかひとつに記
    載の半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層の
    上に積層されたTi層をさらに含んでいる、請求項1か
    ら7のいずれかひとつに記載の半導体発光素子。
  9. 【請求項9】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層の
    上に積層されたTi層と該Ti層の上に積層された他の
    Pt層とをさらに含んでいる、請求項1から7のいずれ
    かひとつに記載の半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 p型コンタクト層と、 該p型コンタクト層の上に形成された、コンタクト電極
    層を含むp型電極と、を備え、該コンタクト電極層が、
    半導体材料及び絶縁膜に対して密着性のよい金属から形
    成された金属層と、該金属層の上に形成されたPt層
    と、を少なくとも含んでいる、半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 前記金属層がNi層である、請求項1
    0に記載の半導体発光素子。
  12. 【請求項12】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層をさらに含んでいる、請求項1
    0または11に記載の半導体発光素子。
  13. 【請求項13】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層と該Ti層の上に積層された他
    のPt層とをさらに含んでいる、請求項10または11
    に記載の半導体発光素子。
  14. 【請求項14】 p型コンタクト層と、 該p型コンタクト層の上に形成された、コンタクト電極
    層を含むp型電極と、を備え、該コンタクト電極層が少
    なくともPt層を含んでいる、半導体発光素子。
  15. 【請求項15】 前記p型コンタクト層がGaAsから
    形成されている、請求項14に記載の半導体発光素子。
  16. 【請求項16】 前記p型コンタクト層がGaInPか
    ら形成されている、請求項14に記載の半導体発光素
    子。
  17. 【請求項17】 前記p型コンタクト層がGaNから形
    成されている、請求項14に記載の半導体発光素子。
  18. 【請求項18】 前記p型コンタクト層がAlGaIn
    Nから形成されている、請求項14に記載の半導体発光
    素子。
  19. 【請求項19】 前記Pt層が前記p型コンタクト電極
    層に接触している、請求項14から18のいずれかひと
    つに記載の半導体発光素子。
  20. 【請求項20】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層をさらに含んでいる、請求項1
    4から19のいずれかひとつに記載の半導体発光素子。
  21. 【請求項21】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層と該Ti層の上に積層された他
    のPt層とをさらに含んでいる、請求項14から19の
    いずれかひとつに記載の半導体発光素子。
  22. 【請求項22】 活性層と、 該活性層の上にストライプ状に形成された第1導電型の
    AlGaInP第1クラッド層と、 該活性層の下に形成された第2導電型のAlGaInP
    第2クラッド層と、 該ストライプ状の第1クラッド層の両側に形成された電
    流ブロック層と、 該第1クラッド層及び該電流ブロック層の上に形成され
    たコンタクト層と、 該コンタクト層の上に形成された、コンタクト電極層を
    含む電極と、を備え、該コンタクト電極層が少なくとも
    Pt層を含んでいる、半導体発光素子。
  23. 【請求項23】 前記Pt層が前記p型コンタクト電極
    層に接触している、請求項22に記載の半導体発光素
    子。
  24. 【請求項24】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層をさらに含んでいる、請求項2
    2または23に記載の半導体発光素子。
  25. 【請求項25】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層と該Ti層の上に積層された他
    のPt層とをさらに含んでいる、請求項22または23
    に記載の半導体発光素子。
  26. 【請求項26】 基板と、 該基板の上に形成されたバッファ層と、 該バッファ層の上側に形成されたAlGaInN活性層
    と、 該活性層を上下から挟み込むように形成され、該活性層
    よりも大きいバンドギャップエネルギーを有するAlG
    aInN上部及び下部クラッド層と、 該上部クラッド層の上に形成された、窒素をV族元素と
    して含有するIII−V族化合物半導体材料からなるコン
    タクト層と、 該コンタクト層の上に形成された、コンタクト電極層を
    含む電極と、を備え、該コンタクト電極層が少なくとも
    Pt層を含んでいる、半導体発光素子。
  27. 【請求項27】 前記Pt層が前記p型コンタクト電極
    層に接触している、請求項26に記載の半導体発光素
    子。
  28. 【請求項28】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層をさらに含んでいる、請求項2
    6または27に記載の半導体発光素子。
  29. 【請求項29】 前記コンタクト電極層が、前記Pt層
    の上に積層されたTi層と該Ti層の上に積層された他
    のPt層とをさらに含んでいる、請求項26または27
    に記載の半導体発光素子。
  30. 【請求項30】 基板上に半導体材料からなる積層構造
    を形成する工程と、 該積層構造の上側にp型コンタクト層を形成する工程
    と、 該p型コンタクト層の上にレジストを塗布する工程と、 該p型コンタクト層の第1の領域のみから該レジストを
    除去する工程と、 該レジスト及び該第1の領域の該p型コンタクト層の上
    に、該p型コンタクト層に接触するPt層を少なくとも
    含むコンタクト電極層を形成する工程と、 リフトオフにより該第1の領域以外から該コンタクト電
    極層と該レジストとを除去して、該第1の領域に、該コ
    ンタクト電極層を含むp型電極を形成する工程と、を包
    含する、半導体発光素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記積層構造にメサストライプ構造を
    形成する工程と、 該メサストライプの両側に電流ブロック層を形成する工
    程と、 該電流ブロック層の上にp型埋め込み層を形成する工程
    と、をさらに包含し、前記p型コンタクト層を該p型埋
    め込み層の上に形成する、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記p型コンタクト層に絶縁膜でマス
    クを形成する工程と、 該マスクを利用して、前記p型クラッド層及び前記p型
    コンタクト層を含むリッジを形成する工程と、をさらに
    包含する、請求項30に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記Pt層の上にTi層を形成する工
    程をさらに包含する、請求項30から32のいずれかひ
    とつに記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記Pt層の上にTi層を形成する工
    程と、 該Ti層の上に他のPt層を形成する工程と、をさらに
    包含する、請求項30から32のいずれかひとつに記載
    の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004281431A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体レーザ素子
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