JPH09262204A - 内視鏡のアングル部構造体 - Google Patents

内視鏡のアングル部構造体

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JPH09262204A
JPH09262204A JP8099560A JP9956096A JPH09262204A JP H09262204 A JPH09262204 A JP H09262204A JP 8099560 A JP8099560 A JP 8099560A JP 9956096 A JP9956096 A JP 9956096A JP H09262204 A JPH09262204 A JP H09262204A
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治男 秋庭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹凸形状の金属板片を、凸状部の立ち下がり
面と凹状部の立ち上がり面とを係合させて密巻き螺旋状
に巻回した湾曲管に挿通孔を設けて、この挿通孔に操作
ワイヤを挿通させた構成のアングル部構造体となし、ア
ングル部構造体の耐潰性等の強度の向上を図り、またそ
の製造及び加工を極めて容易に行えるようにする。 【構成】 凸状部10Pと凹状部10Rとを有する凹凸
板10の凸状部10Pの立ち上がり面部10aと凹状部
10Rの立ち下がり面部10bとを係合させるようにし
て密着螺旋状に巻回してなる湾曲管11に、90°毎に
4箇所の挿通孔12を形成して、これら各挿通孔13に
操作ワイヤ13を挿通させて、各操作ワイヤ13の先端
を湾曲管11の先端部本体14への連結部における凹状
部11Rに固定する。操作ワイヤ13の外部に露出して
いる部位に復帰ばね15が設けられ、この復帰ばね15
の付勢力に抗する方向に操作ワイヤ13を引っ張ると、
その方向に向けて湾曲管11が湾曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用,工業用と
して用いられる内視鏡において、その挿入部の先端部本
体を所望の方向に向けるためのアングル部を構成するア
ングル部構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、一般に図6に示したように構
成される。同図において、1は本体操作部であって、こ
の本体操作部1には、体腔等の内部に挿入される挿入部
2が連設されており、また光源装置(図示せず)等に着
脱可能に接続されるユニバーサルコード3が引き出され
ている。挿入部2は基端側から大半の部分が挿入経路に
沿って任意の方向に曲がる軟性部2aである。軟性部2
aにはアングル部2bが連設され、またアングル部2b
には照明窓や観察窓等を設けた先端部本体2cが連設さ
れており、アングル部2bは上下、または上下左右に湾
曲操作可能なもので、これにより先端部本体2cを任意
の方向に向けて、所望の方向の観察視野等が得られる。
【0003】挿入部2においては、先端部本体2cは硬
質部材で構成され、アングル部2bは湾曲可能な節輪構
造であり、軟性部2aは湾曲管構造となっている。そこ
で、図7にアングル部2bの概略構成を示す。アングル
部2bの内部には、図示は省略するが、ライトガイド,
信号ケーブル(光学式内視鏡の場合にはイメージガイ
ド)や、処置具挿通チャンネル等が挿通され、これらの
挿通部材は圧迫力により断線やキンク等が生じるおそれ
があることから、保形性が良好で、外力が働いても潰れ
ない、耐潰性が良好な構造となっていなければならな
い。このために、アングル部2bの構造体としては、ア
ングルリング4を用い、このアングルリング4を多数並
べて、前後のアングルリング4を枢支ピン5を用いて相
対回動可能に連結することによりアングル部構造体6を
形成し、このアングル部構造体6には保護ネット7が被
せられ、また保護ネット7には外皮層8が積層される。
【0004】アングル部構造体6を所望の方向に湾曲さ
せるために、各アングルリング4(または枢支ピン5)
には、操作ワイヤ9の挿通部4aを設けて、操作ワイヤ
9をアングルリング4の内面に沿って円周方向に位置決
めした状態で挿通するようにしている。操作ワイヤ9の
先端は最先端のアングルリング4または先端部本体2c
の適宜の箇所に固定されており、基端部は軟性部2aを
通って本体操作部1内にまで延在され、この本体操作部
1に設けたアングルノブ1aに操作可能に連結される。
そして、操作ワイヤ9は、図7のように、少なくとも上
下に一対設け、好ましくは上下及び左右に各一対設ける
ようになし、対となる操作ワイヤ9の一方を引っ張り、
他方を繰り出すことによって、操作ワイヤ9の引っ張り
方向に湾曲する
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アングル部
2bを構成するアングル部構造体6は、少なくとも多数
のアングルリング4と、各アングルリング4を相互に枢
着する枢支ピン5とを用いて形成されるが、アングルリ
ング4はその断面円形の部材であるのに対して、枢支ピ
ン5の装着部位は、この枢支ピン5の軸線と直交する方
向の平坦面とする必要があり、しかもこの枢支ピン5の
装着部は突出していなければならない。従って、アング
ルリング4の構成は著しく複雑な構成となっており、そ
の製造及び加工が極めて複雑かつ困難なものとなる。従
って、アングルリングを用いてアングル部構造体を構成
するのは、製造及び加工の工数の点から、また製品とし
ての歩留の点からも、さらにはコストの点等からも不利
である。さらに、アングル部2b内にはライトガイド等
の挿通部材が挿通されており、その湾曲操作時に、これ
ら挿通部材が前後のアングルリング4,4間に挟まれた
り、また枢支ピン5と摺接する等により損傷が生じるお
それもある。
【0006】また、アングル部構造体には、耐潰性が良
好であることが要求されるが、アングルリングは略円筒
形の部材であるから、軸線方向の押圧力に対しては極め
て強いが、半径方向における圧迫に対する強度はあまり
高くない。従って、耐潰性を良好にするには、アングル
リングにかなりの厚みを持たせる必要があり、このため
アングル部構造体が重量化してしまうという問題点があ
り、これに加えて、アングル部の湾曲時には枢支ピンに
過大な力が作用するために、枢支ピンの強度向上を図ら
なければならない。
【0007】さらに、アングル部を湾曲操作した時に
は、滑らかな曲線形状に曲がる方が好ましく、またアン
グル部の基端側より先端側の方がより大きく曲がるよう
にするのが、先端部本体の方向制御を行う上で望まし
い。アングル部を滑らかな曲線形状に曲げるには、アン
グルリングの幅を狭くする必要があり、このために所定
の長さのアングル部を構成する際に用いられるアングル
リング及び枢支ピンの数が多くなり、かつ基端側と先端
側との間で湾曲度合いを異ならせるには、幅の異なる複
数種類のアングルリングを用いる必要がある等、アング
ル部構造体の製造はさらに困難になる等といった問題点
がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、耐潰性等の強度が良
好で、製造及び加工が容易なアングル部構造体を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、アングル部
を湾曲させた時に、滑らかな曲線形状となるように曲が
るようになし、さらにはアングル部の先端側と基端側と
で湾曲する角度を容易に変えられるようにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、凸状部と凹状部とからなる波形の凹
凸部を長手方向に形成した金属板片を、凸状部の立ち下
がり面と凹状部の立ち上がり面とを係合させるようにし
て密巻き螺旋状に巻回することによって、略軸線方向に
向く軸方向面と、この軸方向面に対して所定の角度を持
った凹凸形成面とを有する中空の湾曲管を形成し、この
湾曲管の凹凸形成面に、少なくとも180°の位相を変
えた位置に一対の挿通孔をそれぞれ軸線方向に一直線に
並ぶように穿設して、これらの挿通孔にそれぞれ操作ワ
イヤを挿通させ、この操作ワイヤの先端を固定すると共
に、基端側を押し引操作可能な構成としたことをその特
徴とするものである。
【0010】ここで、操作ワイヤの操作に対する追従
性、特に湾曲形状とした状態から湾曲操作を解除した時
に、アングル部が確実に真直ぐな状態に復帰させるため
には、各操作ワイヤに湾曲管の外面側における各谷状の
部分にコイルばねを弾装する構成とする。さらに、この
コイルばねを基端側のばね力が先端側のコイルばねより
強くする構成とすると、アングル部の先端側と基端側と
で湾曲形状を異ならせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】内視鏡のアングル部における構造
体としては、アングルリングを相互に枢着することによ
り構成するのではなく、図1乃至図3に示したように構
成する。
【0012】即ち、図1及び図2から明らかなように、
弾性のある金属からなり、長手方向に向けて、凸部と凹
部とを形成した金属板片からなる凹凸板10を用い、こ
れを螺旋状に巻回することによって、内部に挿通路を有
する中空の湾曲管11を形成する。ここで、凹凸板10
は凸状部10Pと凹状部10Rとが連設された波形に成
形されており、アングル部構造体11を形成するには、
凸状部10Pの立ち上がり面部10aと凹状部10Rの
立ち下がり面部10bとを係合させるようにして密着螺
旋状に巻回される。なお、凸状部10P及び凹状部10
Rは直角に曲成することにより形成したものだけでな
く、所定の角度を持たせたり、また曲面形状としたもの
であっても良い。
【0013】湾曲管11を以上のように構成することに
よって、凸状部10P及び凹状部10Rには、半径方向
の位置が異なるが、軸線方向に向く軸線方向面と、立ち
上がり面部10a,立ち下がり面部10b及び凸状部1
0Pと凹状部10Rとの間の連設面部10cからなり、
軸線方向面と直交する凹凸形成面とを備えた中空管形状
となっている。湾曲管11における凸状部10Pと凹状
部10Rとの部位には、所定の空間部分が存在している
から、曲げる方向に力が加わると、この力が加わった方
向に湾曲する。また、湾曲管11は立ち上がり面部10
aと立ち下がり面部10b及び連設面部10cからなる
凹凸形成面は湾曲管11の軸線と直交する(または直交
方向に対して所定の角度を持つ)面が存在することか
ら、圧迫方向に対する強度は著しく向上して、凹凸板1
0の肉厚を薄くしても、保形性即ち耐潰性が極めて良好
になる。
【0014】図3に示したように、湾曲管11には、9
0°毎に4箇所の挿通孔12U,12D,12R,12
L(以下の説明において、これら挿通孔を総称する場合
には、符号12を用いる)がその軸線方向の全長にわた
って穿設されている。挿通孔12は、湾曲管11の軸線
と直交する面(乃至所定の角度を持った面)に穿設され
ている。即ち、図2の形状に成形した場合には、立ち上
がり面部10a,立ち下がり面部10b及び連設面部1
0cが鉛直面となっているから、これらの面に挿通孔1
2が穿設される。
【0015】各挿通孔12U,12D,12R,12L
には、それぞれ操作ワイヤ13U,13D,13R,1
3L(以下の説明において、操作ワイヤを総称する場合
には、符号13を用いる)が挿通されている。操作ワイ
ヤ13の外径と挿通孔12の内径との径差はできるだけ
小さくなし、これにより各操作ワイヤ13を押し引きし
た時に、軸線方向にのみ移動することになり、みだりに
振れたり、捩れたりしないように保持される。
【0016】そして、操作ワイヤ13の先端部は、湾曲
管11における先端部本体14への連結部における凹状
部11Rに固定する。この操作ワイヤ13の固定は種々
の方法により行えるが、例えば図4に示した固定方法を
採用できる。操作ワイヤ13を1本の単線で形成される
のではなく、多数の金属細線を撚るようにして形成し、
この操作ワイヤ13を最先端に位置する挿通孔12に挿
通させて、最先端側の凹状の部分の内部に挿入する。そ
して、操作ワイヤ13の先端部分における金属細線をば
らばらにした上で、凹状の部分の内部に半田Sを流し込
む。これによって、各操作ワイヤ13の先端部分が強固
に固定される。また、各操作ワイヤ13は湾曲管11か
ら軟性部を経て本体操作部内に延在されて、アングルノ
ブにより押し引き操作可能となっている。ただし、この
点については、従来から周知の構成であるので、その図
示及び詳細な説明は省略する。
【0017】湾曲管11は、凸状部10P及び凹状部1
0Rの幅をピッチ間隔とした螺旋状の凹凸形状となって
いる。従って、操作ワイヤ13は凸状の部位では、湾曲
管11の内側に位置し、また凹状の部位では、操作ワイ
ヤ13は湾曲管11の外部に露出している。そして、こ
の操作ワイヤ13の外部に露出している部位には、図5
に示したように、それぞれコイルばねからなる復帰ばね
15が設けられている。この復帰ばね15は、湾曲管1
1における凹状の部位を構成する相対向面、即ち凹凸板
10の立ち上がり面部10aと連設面部10cとの間に
弾装されており、これによって、凹状部分の幅が適正な
状態、即ち立ち上がり面部10aと、これに係合してい
る立ち下がり面部10bとが当接する状態に付勢され
る。
【0018】ここで、図5に仮想線で示したように、立
ち上がり面部10aと立ち下がり面部10bとが当接し
て、湾曲管11はその軸線が真直ぐな状態に保持されて
いる際に、操作ワイヤ13を引っ張ると、実線で示した
ように、立ち上がり面部10aと立ち下がり面部10b
とが離間する方向に角度を生じさせると、湾曲管11が
湾曲することになる。そして、立ち上がり面部10a,
10b間の角度が大きくなればなる程、湾曲度合いも大
きくなる。従って、復帰ばね15は湾曲管11を真直ぐ
な状態に付勢するものであり、操作ワイヤ13はこの復
帰ばね15の付勢力に抗して湾曲管11を湾曲させるも
のである。
【0019】さらに、挿入部を構成するアングル部とし
て構成する場合には、この湾曲管11には、金属線材か
らなる保護ネット16が被着され、さらにこの保護ネッ
ト16上には外皮層17が積層される。なお、保護ネッ
ト16と外皮層17とを単に積層状態にしても良いが、
保護ネット16に接着剤を含浸させて、外皮層17と密
着すると共に、湾曲管11に固着させるようにしても良
い。
【0020】以上のようにしてアングル部が構成される
が、湾曲管11に挿通させた4本の操作ワイヤ13のう
ち、上下に位置する操作ワイヤ13U,13Dと、操作
ワイヤ13R,13Lとは、それぞれ対をなすものであ
る。一方の対の操作ワイヤ13U,13Dは、上下に位
置しており、そのうちの一方を引っ張り、他方を繰り出
すように操作すると、アングル部は上下方向に湾曲す
る。また、他方の対を構成する操作ワイヤ13R,13
Lは、左右に位置しており、一方を引っ張り、他方を繰
り出すと、左右に湾曲することになる。しかも、操作ワ
イヤ13U,13D及び13R,13Lの押し引き量に
応じて、アングル部の湾曲度合いが変化する。また、操
作ワイヤ13に対する引っ張り力を解除すると、4箇所
に設けられている復帰ばね15の付勢力によって、アン
グル部は真直ぐな状態に復帰する。なお、例えばアング
ル部に軟性部ではなく、硬性部が連設されている場合等
においては、湾曲管11が真直ぐな状態に保持されてい
る時に、4本の操作ワイヤ13がそれぞれ均等な張力が
働くように設定することが可能となる。従って、このよ
うな場合には、復帰ばねを設けなくとも、4本(乃至2
本)の操作ワイヤに働く張力でアングル部を真直ぐな状
態に保持できる。
【0021】ここで、湾曲管11は螺旋構造となってい
るから、軸線方向に力が加わると、通常は捩れることに
なる。しかしながら、操作ワイヤ13が、この操作ワイ
ヤ13の外径より僅かに大きな内径を有する挿通孔12
内に挿通されており、この操作ワイヤ13は湾曲管11
の軸線方向に延在されて、各挿通孔12内に順次挿通さ
れているから、この操作ワイヤ13により湾曲管11の
捩れ方向の動きが規制されることになる。従って、湾曲
時に湾曲管11は殆ど捩れることがなくなり、先端部本
体をほぼ確実に意図した方向に向けることができる。
【0022】湾曲管11を形成するには、金属板体10
に予め所定のピッチ間隔で挿通孔を穿設しておき、この
状態でプレス等の手段で、凸状部10P,凹状部10R
を形成して、螺旋状に巻回すれば良いことから、製造及
び加工は極めて容易に行える。また、操作ワイヤ13の
組み付け時には、この操作ワイヤ13を挿通孔12に挿
通させると共に、復帰ばね15を挿入しなければならな
いが、挿通孔12内に挿通する毎に復帰ばね15を1個
ずつ挿通させれば良く、従ってその組み付けも極めて容
易に行える。
【0023】また、湾曲管11には、その軸線方向に向
く面だけでなく、それと直交する方向の面も存在するか
ら、この湾曲管11に軸線と直交する方向に圧迫力が加
わっても、潰れる等のおそれがなく、極めて高い耐潰性
を発揮する。また、アングルリングを用いた場合におけ
る枢支ピンのように、局部的に過大な力が作用する部位
はなく、荷重の分散が図られるので、湾曲管11の構成
部の一部が荷重により損傷する等のおそれはない。な
お、操作ワイヤ13は、挿通孔12の内壁と摺動するお
それがあるが、例えばこの挿通孔12に摺動性の良好な
部材を塗布したり、エッジのない状態に加工したりする
ことにより、操作ワイヤ13が断線するおそれがなくな
る。しかも、湾曲管11はその全長にわたってほぼ完全
な管状となっており、また枢支ピンのような部材が設け
られていないので、内部に挿通させたライトガイドや信
号ケーブル、さらには処置具挿通チャンネル,送気管,
送水管等といった挿通部材を損傷させる等のおそれはな
い。
【0024】さらに、湾曲管11が湾曲する際には、凹
凸板10の幅を単位として曲がるようになるから、この
凹凸板10の幅をある程度狭くしておけば、滑らかな曲
線形状に湾曲することになる。また、操作ワイヤ13に
挿通される多数の復帰ばね15のうち、挿入部の基端側
を最もばね力の強いものを用い、先端側に向かうに応じ
て、ばね力を連続的または段階的にばね力を弱くするこ
とによって、湾曲時においては、先端側の方が基端側よ
り大きな角度で曲げることができるようになる。さら
に、上下の操作ワイヤ13U,13Dに装着される復帰
ばねと左右の操作ワイヤ13R,13Lに装着される復
帰ばねとのばね力に差を持たせるようにすると、上下方
向と左右方向とにおける湾曲度合いに差を持たせること
ができるようになる。また、湾曲度合いは、復帰ばね1
5のピッチ間隔によっても調整できる。即ち、復帰ばね
のピッチ間隔によりばねの撓み量が変化し、復帰ばねの
ピッチ間隔を広くすると、湾曲時により復帰ばねが撓め
る量が大きくなり、そのピッチ間隔を狭くすると、湾曲
時の復帰ばねが撓める量も小さくなる。図5から明らか
なように、復帰ばねの撓み量を大きくすれば、立ち上が
り面部10aと立ち下がり面部10bとの間の相対的な
動き量が大きくなるから、湾曲度合いが大きくなる。復
帰ばねの撓み量が小さいと、湾曲度合いが小さくなる。
従って、湾曲管11の形状自体を変えなくても、操作ワ
イヤ13に装着される復帰ばね15のピッチ間隔を変え
るだけで、この湾曲管11における湾曲角度を変えるこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、凹凸形
状の金属板片を、凸状部の立ち下がり面と凹状部の立ち
上がり面とを係合させて密巻き螺旋状に巻回して、略軸
線方向に向く軸方向面と、この軸方向面に対して所定の
角度を持った凹凸形成面とを有する中空の湾曲管に、少
なくとも180°の位相を変えた位置に一対の挿通孔を
設けて、これらの挿通孔にそれぞれ操作ワイヤを挿通さ
せて、この操作ワイヤを押し引き操作することにより湾
曲管を湾曲操作できる構成としたので、アングル部構造
体の耐潰性等の強度を著しく向上させることができ、ま
たこのアングル部構造体の製造及び加工を極めて容易に
行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すアングル部の要部
を破断にして示す図である。
【図2】湾曲管を構成する凹凸板の外観図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】操作ワイヤの先端固定機構の構成説明図であ
る。
【図5】湾曲管の湾曲動作を示す説明図である。
【図6】内視鏡の概略構成図である。
【図7】従来技術によるアングル部の要部を破断にして
示す図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部 2a 軟性部 2b アングル部 2c 先端部本体 10 凹凸板 10a 立ち下がり面部 10b 立ち下がり面部 10c 連設面部 10P 凸状部 10R 凹状部 11 可撓管 12,12U,12D,12R,12L 挿通孔 13,13U,13D,13R,13L 操作ワイヤ 15 復帰ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸状部と凹状部とからなる波形の凹凸部
    を長手方向に形成した金属板片を、凸状部の立ち下がり
    面と凹状部の立ち上がり面とを係合させるようにして密
    巻き螺旋状に巻回することによって、略軸線方向に向く
    軸方向面と、この軸方向面に対して所定の角度を持った
    凹凸形成面とを有する中空の湾曲管を形成し、この湾曲
    管の凹凸形成面に、少なくとも180°の位相を変えた
    位置に一対の挿通孔をそれぞれ軸線方向に一直線に並ぶ
    ように穿設して、これらの挿通孔にそれぞれ操作ワイヤ
    を挿通させ、この操作ワイヤの先端を固定すると共に、
    基端側を押し引操作可能な構成としたことを特徴とする
    内視鏡のアングル部構造体。
  2. 【請求項2】 前記挿通孔及び操作ワイヤは、湾曲管の
    円周方向にそれぞれ90°の間隔をもって4箇所設ける
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のア
    ングル部構造体。
  3. 【請求項3】 前記各操作ワイヤには、前記湾曲管の外
    面側における各凹状となった部分にコイルばねを弾装す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡の
    アングル部構造体。
  4. 【請求項4】 前記コイルばねは、基端側のばね力が先
    端側のコイルばねより強くする構成としたことを特徴と
    する請求項3記載の内視鏡のアングル部構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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