JPH09262436A - 蓄熱式排ガス浄化装置 - Google Patents

蓄熱式排ガス浄化装置

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JPH09262436A
JPH09262436A JP8077788A JP7778896A JPH09262436A JP H09262436 A JPH09262436 A JP H09262436A JP 8077788 A JP8077788 A JP 8077788A JP 7778896 A JP7778896 A JP 7778896A JP H09262436 A JPH09262436 A JP H09262436A
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正己 太田
Kohei Tomiyasu
弘平 冨安
Kenji Sumida
健二 隅田
Hideaki Nakadokoro
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Abstract

(57)【要約】 【課題】未浄化ガスの導入、浄化済みガスの排出、残留
未浄化ガスの除去からなる処理を2個の蓄熱室だけで順
次に切替えて行い、3個以上の蓄熱室を用いる場合と同
等の排ガス浄化を可能とする。 【解決手段】バーナ1を備えた加熱室2に2個の蓄熱室
3が各連通され、各蓄熱室3には、それぞれ第1導入ダ
クト7及び第1排出ダクト9が接続されるとともに、パ
ージ用の第2導入ダクト10が接続される。そして、こ
の第2導入ダクト10を加熱室2より直接に排ガスを導
出する第2排出ダクト12に接続した。この構成により
第2排出ダクト12からの一部の浄化済みガスをパージ
に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷工場、塗装工
場等、有機溶剤を用いた工場からの排ガスや、悪臭成分
が含まれる排ガスを直接に燃焼して無害化、無臭化する
にあたって、直熱室に蓄熱室を設けた蓄熱式排ガス処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装ブース、塗装乾燥炉、印刷用乾燥
炉、プラスチックや合板の製造設備、食品加工設備、産
業廃棄物処理設備、消化材製造設備あるいは香料製造設
備などの各種施設内においては、塗料、インキ、溶剤、
接着剤、合成樹脂或いは化学薬品等から、アルコール
類、エステル類や、有毒で特有の臭気をもつフェノール
類、アルデヒド類等の有害悪臭成分が発生する。
【0003】そこで、このような有害成分を含んだ排ガ
スは、公害防止の観点から直接大気中に放出することは
できないので、浄化処理を施して、無毒無臭化した状態
で放出している。また、最近では一般家庭の生ゴミを燃
焼した際に発生する排ガスも処理する傾向にある。排ガ
ス浄化処理の方法は、排ガスを600〜900°Cの高
温下で酸化分解して炭酸ガスと水に変化させる直接燃焼
方式が代表的であるが、直燃室を高温に加熱し維持して
酸化分解を安定に行わせるため、ランニングコストが嵩
むという問題がある。
【0004】直燃室を低い温度で使用するには、触媒を
用いる方式と、直燃室からの浄化後の排ガスの熱を蓄熱
し、その熱で浄化前の排ガスを予熱して直燃室に導入す
ることにより、直燃室での加熱エネルギーを省力化する
方式と、これらの方式を併用する等、種々提案されてい
る。上記蓄熱式排ガス浄化装置は具体的に、図5に示す
ように、排ガス加熱用のバーナ51を備えた直燃室52
が画成され、該直燃室52に各連通するように並設した
複数(ここでは三つ)の各室を排ガスが流入流出する流
路となる蓄熱室53(Ha〜Hc)として構成すべく蓄
熱材55が配設され、直燃室側には触媒層54を形成し
ている。各蓄熱室53には未浄化ガス(浄化前の排ガ
ス)の流入ダクト56及び浄化済みガスの排出ダクト5
7と、パージダクト58とを接続し、パージダクト58
は、流入ダクト56に帰還している。
【0005】これによれば、初期において、排ガスを例
えば蓄熱室Haを介して直燃室52に流入し、直燃室5
2で加熱された高温ガスを例えば蓄熱室Hbを介して排
出すると、触媒層54により直燃式の温度とは格段と低
い温度でも酸化分解が進む。浄化後の排ガスは蓄熱室H
bを通過する際に蓄熱材55を蓄熱する。次いで、流路
を切り替えて、蓄熱室Hbを介して排ガスを直燃室52
に流入させ、蓄熱室Hcを介して浄化後の排ガスを流出
させれば、蓄熱室Hbの蓄熱材55の熱により排ガスが
予熱されてから直燃室52に流入されるので、燃料消費
量の軽減となる。また、蓄熱室Hcの蓄熱材55が蓄熱
されるから、各蓄熱室53を順次交互に使用すれば、直
燃室52の温度を維持するための加熱エネルギーを節約
することになる。
【0006】また、浄化前の排ガスが流入した蓄熱室5
3は、同排ガスによって放熱されるが、この放熱された
蓄熱室53には、未浄化ガスが残り、次に浄化後の排ガ
スを流出させるとき、未浄化ガスが混入されてしまう。
そこで、上記蓄熱式排ガス浄化装置では、次に蓄熱され
る蓄熱室53に浄化後の排ガスの一部が還流するよう
に、パージダクト58を介して流入ダクト56に戻すパ
ージ操作を行っている。
【0007】なお、蓄熱式排ガス浄化装置で、蓄熱室を
3個とする理由は、排ガス発生源(塗装設備等)から排
ガスが出ただけ絶えず浄化しないと、排ガスが滞留して
塗装等の本作業を中断しなけばならなくなるからであ
り、蓄熱室の一つは常に浄化動作するように3個として
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記蓄
熱式排ガス処理装置では、浄化前の排ガスが導入される
蓄熱室と、浄化後の排ガスが排出される蓄熱室と、パー
ジ操作される蓄熱室との3個の蓄熱室が必要であり、装
置が大型化する欠点がある。特に、触媒を用いない直燃
式のものでは、パージ操作は不可欠であり、3個の蓄熱
室を設置することが基本となっている。
【0009】また、直燃式の高温を得て熱による酸化分
解を効率的に行うためには蓄熱室の容積を大きくする必
要があるが、蓄熱室の容積が大きい程、パージに時間が
かかる。更に、従来の蓄熱式排ガス処理装置では、実際
に浄化後の排ガスが流出する蓄熱室は一つであり、大型
の装置の割には蓄熱室の利用効率が悪く、時間当たりに
処理できる未浄化ガス量が抑えられ、浄化が遅いという
欠点がある。
【0010】本発明は、蓄熱室が2個でも、未浄化ガス
の導入、浄化済みガスの排出及びパージ操作が行え、こ
のパージ操作中でも一方の蓄熱室からは浄化後の排ガス
を排出できて未浄化ガスの滞留がなく、蓄熱室の利用効
率の向上による排ガス浄化の効率を高めるようにした技
術を提供することを解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した請求
項1の発明の要旨は、加熱手段をもつ加熱室と、一端が
それぞれ該加熱室に連通する2個の蓄熱室と各蓄熱室の
他端に浄化前の排ガスを導入する第1導入通路と各該蓄
熱室の他端から浄化後の排ガスを排出する第1排出通路
と各該蓄熱室の一方に浄化前の排ガスを導入して他方か
ら浄化後の排ガスを排出するようにし所定時間後に他方
から浄化前の排ガスを導入し一方から浄化後の排ガスを
排出するように切り替える通路切替手段とをもつ蓄熱式
排ガス浄化装置において、該加熱室から浄化された排ガ
スを直接排出する第2排出通路と該第2排出通路の浄化
された排ガスあるいは大気を各該蓄熱室の他端に導入す
る第2導入通路とを設け、該通路切替手段が、先ず該第
1導入通路を切替えるとともに該第1排出通路を閉じか
つ該第2排出通路を開きさらに該第2導入通路より浄化
前の排ガスの導入が停止された該蓄熱室へ浄化された排
ガスあるいは大気を導入して該蓄熱室内に残る浄化前の
排ガスを該加熱室に送るパージ操作を実施し、その後該
第2排出通路および該第2導入通路を閉じパージが実施
された該蓄熱室から浄化後の排ガスを該第1排出通路に
排出するように制御することにある。
【0012】好適な実施形態では、各該蓄熱室には加熱
室側により低温の酸化分解を促す触媒層を設けることが
できる。上記構成の蓄熱式排ガス浄化装置によれば、加
熱室から浄化された排ガスを直接排出する第2排出通路
と該第2排出通路の浄化された排ガスあるいは大気を各
該蓄熱室の他端に導入する第2導入通路とを設けること
により、通路切替手段は、浄化前の排ガスを一方の蓄熱
室に導入し他方から浄化後の排ガスを排出する工程の
後、第2導入通路を開き、浄化前の排ガスの導入が停止
されて同排ガスが残った蓄熱室に、第2導入通路を介し
て加熱室より直接に排出する浄化後の排ガスあるいは大
気を送給して、浄化前の排ガスが残った蓄熱室のパージ
操作を行う。この後、第1導入通路を切替え浄化前の排
ガスをパージを終えた他方の蓄熱室に導入し一方から浄
化後の排ガスを排出する。これにより、2個の蓄熱室だ
けで、浄化前の排ガスの導入、浄化後の排ガスの排出及
びパージを順次切替え、パージ操作中でも一方の蓄熱室
から浄化後の排ガスを排出して、蓄熱室の利用効率の向
上による排ガス浄化の効率を高めることができる。
【0013】上記課題を解決した請求項2の発明の要旨
は、請求項1に記載の蓄熱式排ガス浄化装置において、
浄化前の排ガスを該加熱室に直接導入する第3導入通路
と該第1排出通路からの浄化後の排ガスあるいは大気を
各該蓄熱室の他端に導入する第4導入通路とを設け、該
通路切替手段が、先ず該第1導入通路を閉じるとともに
該第3導入通路を開きかつ第4導入通路を開いて浄化前
の排ガスの導入が停止された該蓄熱室へ浄化された排ガ
スあるいは大気を導入して該蓄熱室内に残る浄化前の排
ガスを該加熱室に送るパージ操作を実施し、その後該第
3導入通路および該第4導入通路を閉じかつ該第1導入
通路および該第1排出通路を切替え浄化後の排ガスをパ
ージの終わった該蓄熱室から該第1排出通路に流し、他
方の該蓄熱室に該第1導入通路から浄化前の排ガスを導
入するように制御することにある。
【0014】この請求項2の発明においても、各該蓄熱
室には加熱室側により低温の酸化分解を促す触媒層を設
けることができる。上記請求項2の発明の構成の蓄熱式
排ガス浄化装置によれば、浄化前の排ガスを該加熱室に
直接導入する第3導入通路と該第1排出通路からの浄化
後の排ガスあるいは大気を各該蓄熱室の他端に導入する
第4導入通路とを設けることにより、通路切替手段は、
浄化前の排ガスを一方の蓄熱室に導入し他方から浄化後
の排ガスを排出する工程の後、第3導入通路を開き、該
第3導入通路を介して直接に加熱室に浄化前の排ガスを
導入するとともに、第4導入通路を開いて、直接に加熱
室に導入された排ガスを排出する蓄熱室よりの浄化後の
排ガスあるいは大気を浄化前の排ガスが残った蓄熱室に
送り、パージ操作を行う。この後、第1導入通路を切替
え浄化前の排ガスをパージを終えた蓄熱室に導入し他方
の蓄熱室から浄化後の排ガスを排出する。これにより、
請求項1の発明と同様に、2個の蓄熱室だけで、浄化前
の排ガスの導入、浄化後の排ガスの排出及びパージを順
次切替え、パージ操作中でも一方の蓄熱室から浄化後の
排ガスを排出して、蓄熱室の利用効率の向上による排ガ
ス浄化の効率をた排ガス処理が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態に係る蓄熱
式排ガス処理装置は、図1に示すように、加熱手段とし
て排ガス加熱用のバーナ1を備えた加熱室2と、該加熱
室2に各連通し中間部分にそれぞれセラミックハニカム
材、ペレット材、サドル材等の蓄熱材4をもつ2個の蓄
熱室3(Ha、Hb)と、上記加熱室側に配設された触
媒層5を主体に構成される。
【0016】各蓄熱室3には、該各蓄熱室3にそれぞれ
対応(各蓄熱室3毎に排ガス導入の切替えあるいは排ガ
ス遮断を行うように)したバルブ6A、6Bを有する第
1導入ダクト7及び、同様に各蓄熱室3に対応したバル
ブ8A、8Bを有する第1排出ダクト9が接続されると
ともに、パージ用の第2導入ダクト10が接続される。
この第2導入ダクト10にも各蓄熱室3に対応したバル
ブ11A、11Bが介装されている。
【0017】なお、ガスの流れを円滑に行うために、例
えは第1導入ダクト7、第2導入ダクト10、好ましく
は第1排出ダクト9にはファンが設けられる。しかし
て、本第1実施形態の特徴は、上記加熱室2より直接に
排ガスを導出する第2排出ダクト12を接続したことに
ある。この第2排出ダクト12には、加熱室2に対して
バルブ13が介装されるとともに、該バルブ13を経た
途中に第2導入ダクト10が連設され、かつ、第2排出
ダクト12は第1排出ダクト9に合流している。
【0018】なお、触媒層5は、プラチナ等の貴金属を
アルミナシリカ等の無機多孔質の粒状担体に担持させた
もの、ハニカム状や三次元網状の無機単体にアルミナ粉
末をコーティングし、そこに貴金属を担持したものを用
いる。また、触媒層5は、蓄熱材4上に、上記無機多孔
質の粒状担体等を付着させて形成してもよい。第1実施
形態の蓄熱式排ガス処理装置は、以上のように構成さ
れ、次にその動作を模式的に示す図2(A)〜(D)を
参照して説明する。
【0019】図2(A)〜(D)は、工程順に排ガスの
流れを示したものであり、いずれの工程から開始しても
よいが、好ましくは初期運転あるいは長期間の休止後の
運転のように各蓄熱室3に未浄化ガスが残留しているお
それがない場合は、(A)又は(C)の工程から開始
し、短期間の休止後のように、いずれかの蓄熱室3に未
浄化ガスが残留しているおそれがある場合は、(B)又
は(D)より開始する。
【0020】即ち、短期間の休止後に運転する場合にお
いて、蓄熱室Haに未浄化ガスが残っているおそれのあ
る場合は、図2(B)から開始する。今、蓄熱室Haに
未浄化ガスが残っている場合、図2(B)に示すよう
に、第1導入ダクト7の蓄熱室Haに対するバルブ6A
を閉じ、同ダクト7の蓄熱室Hbに対するバルブ6Bを
開くとともに、第2導入ダクト10の蓄熱室Hbに対す
るバルブ11Bを閉じ、蓄熱室Haに対するバルブ11
Aを開く。また、第1排出ダクト9のバルブ8A、8B
を共に閉じ、第2排出ダクト12のバルブ13を開く。
これら各バルブの操作は、本発明の通路切替手段にて行
うが、この通路切替手段は自動に限定するものではな
い。
【0021】上述のように所定のバルブを設定すると、
第1導入ダクト7は蓄熱室Hbに連通し、第2導入ダク
ト10は蓄熱室Haに連通し、第2排出ダクト12は加
熱室2に連通する。これにより、第1導入ダクト7に送
給された浄化前の排ガスは、太い実線にて示すように、
蓄熱室Hbを通り、触媒層5を経て加熱室2に入り、該
加熱室2で酸化分解され、第2排出ダクト12より大気
に排出される。また、第2排出ダクト12に排出された
加熱室2からの浄化後の排ガスの一部は、太い点線にて
示すように、第2導入ダクト10より蓄熱室Haに流
れ、該蓄熱室Haに残留している未浄化ガスを加熱室2
に送る。この工程では、蓄熱室Hbは浄化後の排ガスを
排出する放熱状態、蓄熱室Haは未浄化ガスを排除する
パージ状態となり、浄化済みガスの排出と同時に、未浄
化ガスが残留した蓄熱室Haをパージすることができ
る。
【0022】図2(B)の工程の後、通路切替手段は、
図2(C)に示すように、第1導入ダクト7の各バルブ
状態は維持し、第2導入ダクト10の各バルブ11A、
11Bは閉じ、第1排出ダクト9の蓄熱室Hbに対する
バルブ8Bは閉じたまま、蓄熱室Haに対するバルブ8
Aは開く。また、第2排出ダクト12のバルブ13は閉
じる。これにより、第1導入ダクト7に送給された浄化
前の排ガスは、太い実線にて示すように、蓄熱室Hbを
介して加熱室2に入り、該加熱室2で酸化分解され、更
に蓄熱室Haを介して第1排出ダクト9より排出され
る。この工程では、蓄熱室Haは浄化後の排ガスにより
蓄熱され、蓄熱室Hbは浄化前の排ガスにより放熱され
る。
【0023】図2(C)の工程の後、通路切替手段は、
図2(D)に示すように、第1導入ダクト7をバルブ6
A、6Bの反転により蓄熱室Haに切替え、第2導入ダ
クト10を蓄熱室Hbに連通させ、第1排出ダクト9の
バルブ8A、8Bを閉じ、第2排出ダクト12をバルブ
13を開いて加熱室2に連通させる。これにより、第1
導入ダクト7に送給された浄化前の排ガスは、太い実線
にて示すように、蓄熱室Haを介して加熱室2に入り、
浄化後の排ガスが第2排出ダクト12より排出される。
また、この第2排出ダクト12の浄化後の排ガスの一部
が、太い点線にて示すように、第2導入ダクト10より
蓄熱室Hbに流れ、該蓄熱室Hbに残留している未浄化
ガスを加熱室2に送る。従って、この工程では、蓄熱室
Haは放熱状態、蓄熱室Hbは未浄化ガスを排除するパ
ージ状態となり、浄化済みガスの排出と同時に、未浄化
ガスが残留した蓄熱室Hbをパージする。
【0024】図2(D)の工程の後、通路切替手段は、
図2(A)に示すように、第1導入ダクト7の各バルブ
状態は維持し、第2導入ダクト10の各バルブ11A、
11Bは閉じ、第1排出ダクト9の蓄熱室Haに対する
バルブ8Bは閉じたまま、蓄熱室Hbに対するバルブ8
Aは開く。また、第2排出ダクト12のバルブ13は閉
じる。これにより、第1導入ダクト7に送給された浄化
前の排ガスは、太い実線にて示すように、蓄熱室Haを
介して加熱室2に入り、該加熱室2で酸化分解され、更
に蓄熱室Hbを介して第1排出ダクト9より排出され
る。この工程では、蓄熱室Haは浄化前の排ガスにより
放熱され、蓄熱室Hbは浄化後の排ガスにより蓄熱され
る。
【0025】第1実施形態の蓄熱式排ガス処理装置は、
上記の工程を順次に繰返し行うことにより、蓄熱状態の
蓄熱室に浄化前の排ガスが流れて予熱され、バーナ1で
の加熱の省力化を図りつつ、2個の蓄熱室だけで、浄化
前の排ガスの導入、浄化後の排ガスの排出及びパージの
順次切替えによる排ガス処理が可能となる。また、パー
ジ操作中でも一方の蓄熱室から浄化後の排ガスを排出で
き、3個以上蓄熱室を設ける同一容積のものと比べ、蓄
熱室の利用効率の向上による排ガス浄化の効率を高める
ものである。
【0026】更に、本実施形態装置は、小型化できるこ
とは言うまでもない。なお、各工程の期間は、タイマー
で決定してもよいし、加熱室2等に温度センサの値で決
定してもよい。具体的に、図2(A)と(C)の工程
は、通常40〜100sec、パージを行う図2(B)
と(D)の工程は、数秒である。また、触媒層5を設け
ない構成であっても、同様の効果がある。
【0027】更に、変形態様として、第2導入ダクト1
0は、第2排出ダクト12から分岐することなく、図2
(B)及び(D)の工程時、ブロワ等の吸気手段により
大気を吸引して、蓄熱室Ha又はHbに送気してもよ
い。この場合、残留の未浄化ガスは、大気によりパージ
されることになる。次に本発明の第2実施形態を説明す
る。図3において、加熱室2と、2個の蓄熱室3及び触
媒層5の構成は、第1実施形態と同じである。
【0028】この第2実施形態の特徴は、浄化前の排ガ
スが送給される基幹導入ダクト14が、第1導入ダクト
14Aと、第3導入ダクト14Bとに分岐し、該第3導
入ダクト14Bがバルブ16を介して直接に加熱室2に
接続されるとともに、蓄熱室Ha、Hbを途中にバルブ
18を有する第4導入ダクト17で相互に接続したこと
にある。そして、第1導入ダクト14Aは、第1実施形
態と同様に、バルブ15Aを介して蓄熱室Haに接続さ
れるとともに、バルブ15Bを介して蓄熱室Hbに接続
される。また、第1排出ダクト9は、バルブ8Aを介し
て蓄熱室Haに接続されるとともに、バルブ8Bを介し
て蓄熱室Hbに接続される。
【0029】上記構成においては、両蓄熱室Ha、Hb
に未浄化ガスが残留していない場合、図4(A)に示す
ように、バルブ15A、15Bによって第1導入ダクト
14Aを蓄熱室Haに切替える。このとき第3導入ダク
ト14Bのバルブ16は閉じ、また、バルブ8A、8B
によって第1排出ダクト9を蓄熱室Hbに切替える。こ
れにより、基幹導入ダクト14から送給される未浄化ガ
スは、太い実線で示すように、蓄熱室Haを介して加熱
室2に入り、該加熱室2で酸化分解され、更に蓄熱室H
bを介して第1排出ダクト9より排出される。この工程
は、図2(A)と同じになり、蓄熱室Haは浄化前の排
ガスで放熱され、蓄熱室Hbは浄化後の排ガスにより蓄
熱される。
【0030】次に、蓄熱室Haに残る未浄化ガスを除去
するため、図4(B)に示すように、第1導入ダクト1
4Aのバルブ15A、15Bをそれぞれ閉じ、第3導入
ダクト14Bのバルブ16を開く。また、第4導入ダク
ト17のバルブ18を開く。第1排出ダクト9は、前工
程の状態を維持する。このとき、排ガスの流れは太い実
線と太い点線となる。
【0031】即ち、基幹導入ダクト14から送給される
未浄化ガスは、直接に加熱室2に送給され、該加熱室2
で酸化分解され、浄化後の排ガスとなって蓄熱室Hbを
介して第1排出ダクト9より排出される。また、蓄熱室
Hbの浄化後の排ガスの一部は、太い点線にて示すよう
に、第4導入ダクト17を介して蓄熱室Haに送られ
る。従って、前工程で蓄熱室Haに残留した未浄化ガス
は、浄化後の排ガスによって加熱室2に送られ、パージ
される。
【0032】次に、図4(C)に示すように、バルブ1
5A、15Bによって第1導入ダクト14Aを蓄熱室H
bに切替え、第3導入ダクト14Bのバルブ16を閉じ
る。また、前工程より第1排出ダクト9のバルブ8A、
8Bを反転させ、蓄熱室Haに第1排出ダクト9が連通
されるようにする。これにより、基幹導入ダクト14か
ら送給される未浄化ガスは、太い実線で示すように、蓄
熱室Hbを介して加熱室2に入り、浄化された排ガスと
なって蓄熱室Haを経て第1排出ダクト9より排出され
る。この工程は、図2(C)と同じになり、蓄熱室Hb
は浄化前の排ガスで放熱され、蓄熱室Haは浄化後の排
ガスにより蓄熱される。
【0033】次に、蓄熱室Hbに残る未浄化ガスを除去
するため、図4(D)に示すように、第1導入ダクト1
4Aのバルブ15A、15Bをそれぞれ閉じ、第3導入
ダクト14Bのバルブ16を開く。また、第4導入ダク
ト17のバルブ18を開く。第1排出ダクト9は、前工
程の状態を維持する。従って、排ガスの流れは、太い実
線と太い点線となり、蓄熱室Haの浄化後の排ガスで蓄
熱室Hbに残留した未浄化ガスがパージされる。
【0034】この第2実施形態によっても、2個の蓄熱
室だけで、浄化前の排ガスの導入、浄化後の排ガスの排
出及びパージの順次切替えによる排ガス処理が可能とな
る。勿論、蓄熱室の利用効率の向上による排ガス浄化の
高効率性を失わない。なお、上記第2実施形態でも、第
4導入ダクト17に大気を導入してパージ操作すること
ができる。
【0035】本発明は、上記各実施形態に限定されず、
特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で
ある。例えば加熱手段はバーナに限らず、各種のヒータ
を用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、加熱
室から浄化された排ガスを直接排出する第2排出通路と
該第2排出通路の浄化された排ガスあるいは大気を各蓄
熱室の他端に導入する第2導入通路又は、浄化前の排ガ
スを加熱室に直接導入する第3導入通路と第1排出通路
からの浄化後の排ガスあるいは大気を各蓄熱室の他端に
導入する第4導入通路とを設けたことにより、2個の蓄
熱室を未浄化ガスの導入、浄化済みガスの排出及びパー
ジ操作に順次に切替える処理が可能となり、蓄熱室の利
用効率の向上による排ガス浄化の効率を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る蓄熱式排ガス処理
装置を示す概略構成図である。
【図2】上記第1実施形態の動作を工程別に示す模式図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る蓄熱式排ガス処理
装置を示す概略構成図である。
【図4】上記第2実施形態の動作を工程別に示す模式図
である。
【図5】従来の蓄熱式排ガス処理装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1は加熱手段、2は加熱室、3は蓄熱室、4は蓄熱材、
6A、6B、8A、8B、11A、11B、13はそれ
ぞれバルブ、7は第1導入ダクト(通路)、9は第1排
出ダクト(通路)、10は第2導入ダクト(通路)、1
2は第2排出ダクト(通路)、14Aは第1導入ダクト
(通路)、14Bは第3導入ダクト(通路)、17は第
4導入ダクト(通路)であり、各図で同等の機能の部材
には、符号を共通とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅田 健二 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャタ ラー工業株式会社内 (72)発明者 中所 英明 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段をもつ加熱室と、一端がそれぞれ
    該加熱室に連通する2個の蓄熱室と各蓄熱室の他端に浄
    化前の排ガスを導入する第1導入通路と各該蓄熱室の他
    端から浄化後の排ガスを排出する第1排出通路と各該蓄
    熱室の一方に浄化前の排ガスを導入して他方から浄化後
    の排ガスを排出するようにし所定時間後に他方から浄化
    前の排ガスを導入し一方から浄化後の排ガスを排出する
    ように切り替える通路切替手段とをもつ蓄熱式排ガス浄
    化装置において、 該加熱室から浄化された排ガスを直接排出する第2排出
    通路と該第2排出通路の浄化された排ガスあるいは大気
    を各該蓄熱室の他端に導入する第2導入通路とを設け、 該通路切替手段は、先ず該第1導入通路を切替えるとと
    もに該第1排出通路を閉じかつ該第2排出通路を開きさ
    らに該第2導入通路より浄化前の排ガスの導入が停止さ
    れた該蓄熱室へ浄化された排ガスあるいは大気を導入し
    て該蓄熱室内に残る浄化前の排ガスを該加熱室に送るパ
    ージ操作を実施し、その後該第2排出通路および該第2
    導入通路を閉じパージが実施された該蓄熱室から浄化後
    の排ガスを該第1排出通路に排出するように制御するこ
    とを特徴とする蓄熱式排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】加熱手段をもつ加熱室と、一端がそれぞれ
    該加熱室に連通する2個の蓄熱室と各蓄熱室の他端に浄
    化前の排ガスを導入する第1導入通路と各該蓄熱室の他
    端から浄化後の排ガスを排出する第1排出通路と各該蓄
    熱室の一方に浄化前の排ガスを導入して他方から浄化後
    の排ガスを排出するようにし所定時間後に他方から浄化
    前の排ガスを導入し一方から浄化後の排ガスを排出する
    ように切り替える通路切替手段とをもつ蓄熱式排ガス浄
    化装置において、 浄化前の排ガスを該加熱室に直接導入する第3導入通路
    と該第1排出通路からの浄化後の排ガスあるいは大気を
    各該蓄熱室の他端に導入する第4導入通路とを設け、 該通路切替手段は、先ず該第1導入通路を閉じるととも
    に該第3導入通路を開きかつ第4導入通路を開いて浄化
    前の排ガスの導入が停止された該蓄熱室へ浄化された排
    ガスあるいは大気を導入して該蓄熱室内に残る浄化前の
    排ガスを該加熱室に送るパージ操作を実施し、その後該
    第3導入通路および該第4導入通路を閉じかつ該第1導
    入通路および該第1排出通路を切替え浄化後の排ガスを
    パージの終わった該蓄熱室から該第1排出通路に流し、
    他方の該蓄熱室に該第1導入通路から浄化前の排ガスを
    導入するように制御することを特徴とする蓄熱式排ガス
    処理装置。
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