JPH09263228A - 車両の制動力制御装置 - Google Patents
車両の制動力制御装置Info
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- JPH09263228A JPH09263228A JP7635296A JP7635296A JPH09263228A JP H09263228 A JPH09263228 A JP H09263228A JP 7635296 A JP7635296 A JP 7635296A JP 7635296 A JP7635296 A JP 7635296A JP H09263228 A JPH09263228 A JP H09263228A
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- control
- pressure
- brake fluid
- brake
- pump
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ABS制御終了後の延長したポンプの駆動を
最小限に止めた上で、支障なくABS制御を実行できる
ようにする。 【解決手段】 各車輪のホイールシリンダに作用するブ
レーキ液圧を、少なくとも増圧制御と減圧制御とを含む
一連の圧力制御によって制御することにより、車両制動
中における車輪の路面に対するロックを防止するアンチ
ロックブレーキ制御手段と、減圧制御によってホイール
シリンダ内からリザーバタンクへ解放されたブレーキ液
をホイールシリンダの液圧配管に還流させるポンプ装置
の作動を制御するポンプ制御手段とを備えた車両の制動
力制御装置において、アンチロックブレーキ制御手段の
作動状況に基づいてリザーバタンク内のブレーキ液の残
留量を推測する推測手段を設け、その推測手段による推
測に基づいて、アンチロックブレーキ制御終了後のポン
プ駆動時間Tmを変更することを特徴とする。
最小限に止めた上で、支障なくABS制御を実行できる
ようにする。 【解決手段】 各車輪のホイールシリンダに作用するブ
レーキ液圧を、少なくとも増圧制御と減圧制御とを含む
一連の圧力制御によって制御することにより、車両制動
中における車輪の路面に対するロックを防止するアンチ
ロックブレーキ制御手段と、減圧制御によってホイール
シリンダ内からリザーバタンクへ解放されたブレーキ液
をホイールシリンダの液圧配管に還流させるポンプ装置
の作動を制御するポンプ制御手段とを備えた車両の制動
力制御装置において、アンチロックブレーキ制御手段の
作動状況に基づいてリザーバタンク内のブレーキ液の残
留量を推測する推測手段を設け、その推測手段による推
測に基づいて、アンチロックブレーキ制御終了後のポン
プ駆動時間Tmを変更することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の制動力制
御装置、特に、所謂アンチロックブレーキ制御手段を備
えた車両の制動力制御装置に関する。
御装置、特に、所謂アンチロックブレーキ制御手段を備
えた車両の制動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の制動力制御装置
として、各車輪のホイールシリンダに作用するブレーキ
液圧を、少なくとも増圧制御と減圧制御とを含む一連の
圧力制御によって制御することにより、車両制動中にお
ける車輪の路面に対するロックの防止を図るようにし
た、所謂アンチロックブレーキ制御(以下、これをAB
S制御と略称する。)機能を有するものは一般に良く知
られている。
として、各車輪のホイールシリンダに作用するブレーキ
液圧を、少なくとも増圧制御と減圧制御とを含む一連の
圧力制御によって制御することにより、車両制動中にお
ける車輪の路面に対するロックの防止を図るようにし
た、所謂アンチロックブレーキ制御(以下、これをAB
S制御と略称する。)機能を有するものは一般に良く知
られている。
【0003】上記のようにホイールシリンダに作用する
ブレーキ液圧を制御する場合、通常、少なくとも増圧弁
と減圧弁とがブレーキ配管に設けられる。そして、減圧
弁を閉じた状態で増圧弁を開くことにより、マスタシリ
ンダからホイールシリンダ内へ高圧のブレーキ液が供給
されて当該車輪の制動力が高められる。すなわち、増圧
制御が行われる。逆に、増圧弁を閉じた状態で減圧弁を
開くことにより、ホイールシリンダ内のブレーキ液がリ
ザーバへ解放されて制動力が低下せしめられる。すなわ
ち、減圧制御が行われる。また、増圧弁と減圧弁を共に
閉じることにより、制動力の保持状態が得られるように
なっている。
ブレーキ液圧を制御する場合、通常、少なくとも増圧弁
と減圧弁とがブレーキ配管に設けられる。そして、減圧
弁を閉じた状態で増圧弁を開くことにより、マスタシリ
ンダからホイールシリンダ内へ高圧のブレーキ液が供給
されて当該車輪の制動力が高められる。すなわち、増圧
制御が行われる。逆に、増圧弁を閉じた状態で減圧弁を
開くことにより、ホイールシリンダ内のブレーキ液がリ
ザーバへ解放されて制動力が低下せしめられる。すなわ
ち、減圧制御が行われる。また、増圧弁と減圧弁を共に
閉じることにより、制動力の保持状態が得られるように
なっている。
【0004】かかるABS制御中、上記減圧制御におい
てリザーバへ解放されて該リザーバ内に一時的に貯えら
れたブレーキ液は、ホイールシリンダにブレーキ液圧を
作用させるためのブレーキ液圧配管側へポンプを用いて
還流される。尚、上記リザーバ内に一時的に貯えられた
ブレーキ液は、通常、増圧弁よりも上流側(つまりマス
タシリンダ側)に還流される。このブレーキ液の還流
は、例えばモータ駆動のポンプを用いて行われるが、高
圧の液圧配管内に支障なく戻せるように、一定以上の吐
出圧力及び容量を備えたものが用いられる。
てリザーバへ解放されて該リザーバ内に一時的に貯えら
れたブレーキ液は、ホイールシリンダにブレーキ液圧を
作用させるためのブレーキ液圧配管側へポンプを用いて
還流される。尚、上記リザーバ内に一時的に貯えられた
ブレーキ液は、通常、増圧弁よりも上流側(つまりマス
タシリンダ側)に還流される。このブレーキ液の還流
は、例えばモータ駆動のポンプを用いて行われるが、高
圧の液圧配管内に支障なく戻せるように、一定以上の吐
出圧力及び容量を備えたものが用いられる。
【0005】ところで、ホイールシリンダからのブレー
キ液圧が解放されるリザーバ内に多量のブレーキ液が残
留すると、ホイールシリンダからリザーバへのブレーキ
液の解放が十分に行われなくなり、ABS制御を良好に
行う上で好ましくない。このため、従来では、ABS制
御終了後もモータを駆動させてポンプを作動させ、残留
したブレーキ液をブレーキ液圧配管へ還流させるように
している。
キ液圧が解放されるリザーバ内に多量のブレーキ液が残
留すると、ホイールシリンダからリザーバへのブレーキ
液の解放が十分に行われなくなり、ABS制御を良好に
行う上で好ましくない。このため、従来では、ABS制
御終了後もモータを駆動させてポンプを作動させ、残留
したブレーキ液をブレーキ液圧配管へ還流させるように
している。
【0006】このようなリザーバ内に残留したブレーキ
液の還流に関して、例えば、特開平4−123963号
公報には、リザーバ内にブレーキ液が残存するか否かを
検出するために、リードスイッチ等でなる検出手段(ブ
レーキ液残存検出手段)を設け、このブレーキ液残存検
出手段が、リザーバ内にブレーキ液が残存していないこ
とを検出したことに応じてポンプの駆動を停止させるよ
うにしたものが開示されている。また、本願出願人は、
特願平6−333852号において、リザーバ内の残留
ブレーキ液量を検出する残留量検出手段を設け、該検出
手段で検出された残留量に応じて、ABS制御手段の制
御定数を変更するようにしたものを開示している。
液の還流に関して、例えば、特開平4−123963号
公報には、リザーバ内にブレーキ液が残存するか否かを
検出するために、リードスイッチ等でなる検出手段(ブ
レーキ液残存検出手段)を設け、このブレーキ液残存検
出手段が、リザーバ内にブレーキ液が残存していないこ
とを検出したことに応じてポンプの駆動を停止させるよ
うにしたものが開示されている。また、本願出願人は、
特願平6−333852号において、リザーバ内の残留
ブレーキ液量を検出する残留量検出手段を設け、該検出
手段で検出された残留量に応じて、ABS制御手段の制
御定数を変更するようにしたものを開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、特
に、省燃費を念頭に置いた車両の軽量化の一環として、
上記ポンプおよびその駆動用のモータについても小型小
容量化が求められている。しかしながら、ポンプ系統の
容量をただ単に小さくしたのでは、リザーバ内の残留ブ
レーキ液を迅速かつ十分に還流させることが難しくな
る。このため、例えば、ABS制御が繰り返して実行さ
れる間に、リザーバ内のブレーキ液残留量が過多とな
り、ABS制御中に減圧制御を実行する際、ホイールシ
リンダからリザーバへのブレーキ液の解放が十分に行い
難くなる。
に、省燃費を念頭に置いた車両の軽量化の一環として、
上記ポンプおよびその駆動用のモータについても小型小
容量化が求められている。しかしながら、ポンプ系統の
容量をただ単に小さくしたのでは、リザーバ内の残留ブ
レーキ液を迅速かつ十分に還流させることが難しくな
る。このため、例えば、ABS制御が繰り返して実行さ
れる間に、リザーバ内のブレーキ液残留量が過多とな
り、ABS制御中に減圧制御を実行する際、ホイールシ
リンダからリザーバへのブレーキ液の解放が十分に行い
難くなる。
【0008】このような場合、ABS制御終了後も一定
期間ポンプを駆動し続けることが考えられるが、かかる
方法では、無駄なエネルギが消費されることになり、ま
た、ABS制御終了後においてもモータ及びポンプの駆
動に伴う騒音が発生することとなり、乗員に不快感を及
ぼすおそれがある。従って、ABS制御終了後にもポン
プを延長して駆動する場合、その回数はできるだけ少な
く、また期間もできるだけ短くする、つまり、必要最小
限とすることが求められる。
期間ポンプを駆動し続けることが考えられるが、かかる
方法では、無駄なエネルギが消費されることになり、ま
た、ABS制御終了後においてもモータ及びポンプの駆
動に伴う騒音が発生することとなり、乗員に不快感を及
ぼすおそれがある。従って、ABS制御終了後にもポン
プを延長して駆動する場合、その回数はできるだけ少な
く、また期間もできるだけ短くする、つまり、必要最小
限とすることが求められる。
【0009】尚、このABS制御終了後にポンプを延長
して駆動する場合、上記従来技術のように、リザーバ内
の残留ブレーキ液量をリードスイッチ等の検出手段で検
出し、リザーバ内が空になったことを確かめてポンプの
駆動を停止させることも考えられるが、この場合には、
ABS制御の状況とは無関係に、リザーバ内にブレーキ
液が残留していればABS制御終了後リザーバ内を空に
するまでポンプを延長駆動させることになるので、この
延長駆動の回数が多くなり、また、その期間も実用的に
必要とされる以上に長くなりがちである。したがって、
上述のような、エネルギ消費および騒音の問題に対して
有効に対処することができないという、難点があった。
して駆動する場合、上記従来技術のように、リザーバ内
の残留ブレーキ液量をリードスイッチ等の検出手段で検
出し、リザーバ内が空になったことを確かめてポンプの
駆動を停止させることも考えられるが、この場合には、
ABS制御の状況とは無関係に、リザーバ内にブレーキ
液が残留していればABS制御終了後リザーバ内を空に
するまでポンプを延長駆動させることになるので、この
延長駆動の回数が多くなり、また、その期間も実用的に
必要とされる以上に長くなりがちである。したがって、
上述のような、エネルギ消費および騒音の問題に対して
有効に対処することができないという、難点があった。
【0010】そこで、この発明は、ABS制御終了後の
延長したポンプの駆動を最小限に止めた上で、支障なく
ABS制御を実行することができる車両の制動力制御装
置を提供することを目的としてなされたものである。
延長したポンプの駆動を最小限に止めた上で、支障なく
ABS制御を実行することができる車両の制動力制御装
置を提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、各車輪のホ
イールシリンダに作用するブレーキ液圧を、少なくとも
増圧制御と減圧制御とを含む一連の圧力制御によって制
御することにより、車両制動中における車輪の路面に対
するロックを防止するABS(アンチロックブレーキ)
制御手段と、上記減圧制御によってホイールシリンダ内
からリザーバへ解放されたブレーキ液をホイールシリン
ダの液圧配管に還流させるポンプ装置の作動を制御する
ポンプ制御手段とを備えた車両の制動力制御装置におい
て、上記ABS制御手段の作動状況に基づいて上記リザ
ーバ内のブレーキ液の残留量を推測する推測手段を設
け、該推測手段による推測に基づいて、ABS制御終了
後のポンプ駆動時間を変更することを特徴としたもので
ある。
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、各車輪のホ
イールシリンダに作用するブレーキ液圧を、少なくとも
増圧制御と減圧制御とを含む一連の圧力制御によって制
御することにより、車両制動中における車輪の路面に対
するロックを防止するABS(アンチロックブレーキ)
制御手段と、上記減圧制御によってホイールシリンダ内
からリザーバへ解放されたブレーキ液をホイールシリン
ダの液圧配管に還流させるポンプ装置の作動を制御する
ポンプ制御手段とを備えた車両の制動力制御装置におい
て、上記ABS制御手段の作動状況に基づいて上記リザ
ーバ内のブレーキ液の残留量を推測する推測手段を設
け、該推測手段による推測に基づいて、ABS制御終了
後のポンプ駆動時間を変更することを特徴としたもので
ある。
【0012】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
推測により上記リザーバ内のブレーキ液の残留量が多い
ときは少ないときに比べて、アンチロックブレーキ制御
終了後のポンプ駆動時間を長くすることを特徴としたも
である。
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
推測により上記リザーバ内のブレーキ液の残留量が多い
ときは少ないときに比べて、アンチロックブレーキ制御
終了後のポンプ駆動時間を長くすることを特徴としたも
である。
【0013】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1または第2の発明にお
いて、上記推測手段は、ABS制御の回数をカウントし
て上記リザーバ内のブレーキ液の残留量を推測すること
を特徴としたものである。
第3の発明という)は、上記第1または第2の発明にお
いて、上記推測手段は、ABS制御の回数をカウントし
て上記リザーバ内のブレーキ液の残留量を推測すること
を特徴としたものである。
【0014】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第3の発明におい
て、上記推測手段は、各ABS制御に対して、該制御中
の路面摩擦係数が大きいほど係数が大きく設定された重
み付けを行い、上記ABS制御の回数と各ABS制御に
対する重み付け係数とに基づいて、上記リザーバ内のブ
レーキ液の残留量を推測することを特徴としたものであ
る。
(以下、第4の発明という)は、上記第3の発明におい
て、上記推測手段は、各ABS制御に対して、該制御中
の路面摩擦係数が大きいほど係数が大きく設定された重
み付けを行い、上記ABS制御の回数と各ABS制御に
対する重み付け係数とに基づいて、上記リザーバ内のブ
レーキ液の残留量を推測することを特徴としたものであ
る。
【0015】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第1または第2の発
明において、上記推測手段は、ABS制御の制御時間
と、該ABS制御中における減圧制御の制御時間とに基
づいて、上記リザーバ内のブレーキ液の残留量を推測す
ることを特徴としたものである。
(以下、第5の発明という)は、上記第1または第2の発
明において、上記推測手段は、ABS制御の制御時間
と、該ABS制御中における減圧制御の制御時間とに基
づいて、上記リザーバ内のブレーキ液の残留量を推測す
ることを特徴としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の幾つかの実施の
形態に係る車両の制動力制御装置の構成について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、各実施の形
態に共通なブレーキ液圧系統について説明する(図1参
照)。図1において、符号1はマスタシリンダ、2FL
〜2RRはそれぞれホイールシリンダであり、2FLが
左前輪用,2FRが右前輪用,2RLが左後輪用,2R
Rが右後輪用である。マスタシリンダ1は、倍力装置3
を介してブレーキペダル4に連結され、ブレーキペダル
4を踏み込み操作することによって、マスタシリンダ1
にブレーキ液圧が発生させられる。この倍力装置3は、
例えば真空倍力式あるいは液圧倍力式ものとされてい
る。
形態に係る車両の制動力制御装置の構成について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、各実施の形
態に共通なブレーキ液圧系統について説明する(図1参
照)。図1において、符号1はマスタシリンダ、2FL
〜2RRはそれぞれホイールシリンダであり、2FLが
左前輪用,2FRが右前輪用,2RLが左後輪用,2R
Rが右後輪用である。マスタシリンダ1は、倍力装置3
を介してブレーキペダル4に連結され、ブレーキペダル
4を踏み込み操作することによって、マスタシリンダ1
にブレーキ液圧が発生させられる。この倍力装置3は、
例えば真空倍力式あるいは液圧倍力式ものとされてい
る。
【0017】マスタシリンダ1は、2つの吐出口1aと
1bとを有するタンデム型とされている。一方側の吐出
口1aには第1のブレーキ配管11が接続され、この第
1のブレーキ配管11の下流は、第1,第2の2本の分
岐配管11Aと11Bとに分岐されている。そして、第
1の分岐配管11Aには左後輪用のホイールシリンダ2
RLが接続され、第2の分岐配管11Bには右後輪用の
ホイールシリンダ2RRが接続されている。また、他方
側の吐出口1bには第2のブレーキ配管12が接続さ
れ、この第2のブレーキ配管12の下流は、第3,第4
の2本の分岐配管12Aと12Bとに分岐されている。
第3の分岐配管12Aには左前輪用のホイールシリンダ
2FLが接続され、さらに第4の分岐配管12Bには右
前輪用のホイールシリンダ2RRが接続されている。こ
のように、本例のブレーキ配管系統は、いわゆる2系統
3チャンネルの後輪駆動車用の前後配管構造とされてい
る。
1bとを有するタンデム型とされている。一方側の吐出
口1aには第1のブレーキ配管11が接続され、この第
1のブレーキ配管11の下流は、第1,第2の2本の分
岐配管11Aと11Bとに分岐されている。そして、第
1の分岐配管11Aには左後輪用のホイールシリンダ2
RLが接続され、第2の分岐配管11Bには右後輪用の
ホイールシリンダ2RRが接続されている。また、他方
側の吐出口1bには第2のブレーキ配管12が接続さ
れ、この第2のブレーキ配管12の下流は、第3,第4
の2本の分岐配管12Aと12Bとに分岐されている。
第3の分岐配管12Aには左前輪用のホイールシリンダ
2FLが接続され、さらに第4の分岐配管12Bには右
前輪用のホイールシリンダ2RRが接続されている。こ
のように、本例のブレーキ配管系統は、いわゆる2系統
3チャンネルの後輪駆動車用の前後配管構造とされてい
る。
【0018】前記第1のブレーキ配管11には、その上
流側、つまり上述のマスタシリンダ1に近い領域におい
て、トランクション制御用の調圧機構13が構成されて
いるとともに、さらに前記第1、第2の両ブレーキ配管
11,12の各下流側ホイールシリンダ2RL,2RR,
2FL,2FRに近い領域において本願発明の対象とな
るABS制御用の調圧機構14が構成されている。
流側、つまり上述のマスタシリンダ1に近い領域におい
て、トランクション制御用の調圧機構13が構成されて
いるとともに、さらに前記第1、第2の両ブレーキ配管
11,12の各下流側ホイールシリンダ2RL,2RR,
2FL,2FRに近い領域において本願発明の対象とな
るABS制御用の調圧機構14が構成されている。
【0019】上記トランクション制御用の調圧機構13
は、以下の様に構成されている。すなわち、先ず上記第
1のブレーキ配管11には、電磁開閉弁からなる遮断弁
21が接続されていると共に、該遮断弁21よりも下流
側において加圧機構22が接続されている。この加圧機
構22は、シリンダ22aと、該シリンダ22a内に摺
動自在に嵌挿されたピストン22bと、該ピストン22
bを戻り位置に付勢するリターンスプリング22cとか
ら構成されており、上記スプリング22cの付勢力に抗
してピストン22bを変位させることにより、当該ピス
トン22bによって上記第1のブレーキ配管11内に所
定の圧力を発生(圧縮)させることができるようになって
いる。
は、以下の様に構成されている。すなわち、先ず上記第
1のブレーキ配管11には、電磁開閉弁からなる遮断弁
21が接続されていると共に、該遮断弁21よりも下流
側において加圧機構22が接続されている。この加圧機
構22は、シリンダ22aと、該シリンダ22a内に摺
動自在に嵌挿されたピストン22bと、該ピストン22
bを戻り位置に付勢するリターンスプリング22cとか
ら構成されており、上記スプリング22cの付勢力に抗
してピストン22bを変位させることにより、当該ピス
トン22bによって上記第1のブレーキ配管11内に所
定の圧力を発生(圧縮)させることができるようになって
いる。
【0020】また、この調圧機構13は、さらにブレー
キ液を貯留したリザーバタンク23と、該リザーバタン
ク23内のブレーキ液を汲み上げて上記加圧機構22へ
吐出するための液ポンプ24とを有している。加圧機構
22は、液供給配管25を介して液ポンプ24の吐出側
へ接続されていると共に、液戻り配管26を介してリザ
ーバタンク23へ接続されている。液ポンプ24の吐出
側、つまり液供給配管25には、加圧機構22側へ向け
ての流れのみを許容するチェック弁27が接続されてい
るとともに、リザーバタンク23に連なる液ポンプ24
の吸い込み側には、当該液ポンプ24側へ向けての流れ
のみを許容するチェック弁28が接続されている。
キ液を貯留したリザーバタンク23と、該リザーバタン
ク23内のブレーキ液を汲み上げて上記加圧機構22へ
吐出するための液ポンプ24とを有している。加圧機構
22は、液供給配管25を介して液ポンプ24の吐出側
へ接続されていると共に、液戻り配管26を介してリザ
ーバタンク23へ接続されている。液ポンプ24の吐出
側、つまり液供給配管25には、加圧機構22側へ向け
ての流れのみを許容するチェック弁27が接続されてい
るとともに、リザーバタンク23に連なる液ポンプ24
の吸い込み側には、当該液ポンプ24側へ向けての流れ
のみを許容するチェック弁28が接続されている。
【0021】前記液供給配管25と液戻り配管26と
は、液供給配管25の圧力が所定値以上になると開弁さ
れる調圧弁29によって相互に接続されており、液戻り
配管26には、同接続部分よりも加圧機構22側におい
て電磁式開閉弁からなる制御弁30が接続されている。
また、上記液供給配管25における上記液戻り配管26
との分岐位置と、該液戻り配管26における制御弁30
とリザーバタンク23との中間位置との間は液戻し配管
56を介して接続されている。そして、この液戻し配管
56には、上記液戻り配管26の液圧を受けて開弁する
常閉の調圧弁57と上記液供給配管25の液圧が所定以
上の時に開弁して該液供給配管25側から液戻り配管2
6側への流通のみを許容するチェック弁58とが備えら
れている。
は、液供給配管25の圧力が所定値以上になると開弁さ
れる調圧弁29によって相互に接続されており、液戻り
配管26には、同接続部分よりも加圧機構22側におい
て電磁式開閉弁からなる制御弁30が接続されている。
また、上記液供給配管25における上記液戻り配管26
との分岐位置と、該液戻り配管26における制御弁30
とリザーバタンク23との中間位置との間は液戻し配管
56を介して接続されている。そして、この液戻し配管
56には、上記液戻り配管26の液圧を受けて開弁する
常閉の調圧弁57と上記液供給配管25の液圧が所定以
上の時に開弁して該液供給配管25側から液戻り配管2
6側への流通のみを許容するチェック弁58とが備えら
れている。
【0022】液ポンプ24は、例えばDCモータ等の電
動のモータ31により駆動されるものであり、このモー
タ31は、後述するように、ABS制御用のポンプ4
9,49駆動用のものとしても兼用されている。このモ
ータ31に通電して上記液ポンプ24を駆動した状態
で、上記制御弁30を例えばデューティ制御することに
より、上記加圧機構22に印加される圧力、つまりトラ
ンクション制御時におけるブレーキ液圧(つまりトラン
クションコントロール用の制動力)が制御される。
動のモータ31により駆動されるものであり、このモー
タ31は、後述するように、ABS制御用のポンプ4
9,49駆動用のものとしても兼用されている。このモ
ータ31に通電して上記液ポンプ24を駆動した状態
で、上記制御弁30を例えばデューティ制御することに
より、上記加圧機構22に印加される圧力、つまりトラ
ンクション制御時におけるブレーキ液圧(つまりトラン
クションコントロール用の制動力)が制御される。
【0023】他方、ABS制御用の調圧機構14は、以
下の様に構成されている。すなわち、先ず、上記第1の
ブレーキ配管11の下流側分岐部手前部分には電磁式の
開閉弁からなる増圧弁41が接続されていると共に、該
増圧弁41をバイパスするバイパス通路42が接続され
ていて、該バイパス通路42には、マスタシリンダ1側
へ向けての流れのみを許容するチェック弁43が接続さ
れている。また、上記第1ブレーキ配管11の上記増圧
弁41の下流側、つまりホイールシリンダ2RL,2R
R側には、減圧弁46を備えてリザーバタンク44に連
なる液圧解放配管45が接続されている。そして、これ
らの各々は第1,第2の分岐配管11A,11Bに対し
て、左右各後輪用ホイールシリンダ2RL,2RRに共
通とされている。
下の様に構成されている。すなわち、先ず、上記第1の
ブレーキ配管11の下流側分岐部手前部分には電磁式の
開閉弁からなる増圧弁41が接続されていると共に、該
増圧弁41をバイパスするバイパス通路42が接続され
ていて、該バイパス通路42には、マスタシリンダ1側
へ向けての流れのみを許容するチェック弁43が接続さ
れている。また、上記第1ブレーキ配管11の上記増圧
弁41の下流側、つまりホイールシリンダ2RL,2R
R側には、減圧弁46を備えてリザーバタンク44に連
なる液圧解放配管45が接続されている。そして、これ
らの各々は第1,第2の分岐配管11A,11Bに対し
て、左右各後輪用ホイールシリンダ2RL,2RRに共
通とされている。
【0024】そして、前記リザーバタンク44と増圧弁
41よりも上流側(上記遮断弁21よりも下流側)の第1
のブレーキ配管(上流側ブレーキ配管となる)11とは、
また液戻し配管47により接続されている。この液戻し
配管47には、リザーバタンク44側から、順次、第1
チェック弁48,液ポンプ49,第2チェック弁50,
脈動吸収用タンク51,オリフィス52,第3チェック
弁53がそれぞれ接続されている。この液戻し配管47
も、上記リザーバタンク44と同様に、上記下流側第
1,第2の2つの分岐配管11A用と11B用とで共通
とされている。なお、上記液ポンプ24,49は、容積
型、つまり容積変化によって吸込みと吐出とを行なう形
式のもの(本実施の形態では、例えばプランジャ式)と
されている。
41よりも上流側(上記遮断弁21よりも下流側)の第1
のブレーキ配管(上流側ブレーキ配管となる)11とは、
また液戻し配管47により接続されている。この液戻し
配管47には、リザーバタンク44側から、順次、第1
チェック弁48,液ポンプ49,第2チェック弁50,
脈動吸収用タンク51,オリフィス52,第3チェック
弁53がそれぞれ接続されている。この液戻し配管47
も、上記リザーバタンク44と同様に、上記下流側第
1,第2の2つの分岐配管11A用と11B用とで共通
とされている。なお、上記液ポンプ24,49は、容積
型、つまり容積変化によって吸込みと吐出とを行なう形
式のもの(本実施の形態では、例えばプランジャ式)と
されている。
【0025】一方、上記左右前輪側ホイールシリンダ2
FL,2FR用の第2のブレーキ配管12側は、各ホイ
ールシリンダ2FL,2FRに対応した上記第3,第4
の各分岐配管12A,12Bに対してそれぞれ独立に、
前記第1のブレーキ配管11側の液圧回路60Rと同様
の構造の2組の液圧回路60FL,60FRを設けた構
成が採用されている。ただし、液ポンプ49駆動用のモ
ータ31,液戻し配管47,リザーバタンク44等は、
それぞれ共通に構成されている。
FL,2FR用の第2のブレーキ配管12側は、各ホイ
ールシリンダ2FL,2FRに対応した上記第3,第4
の各分岐配管12A,12Bに対してそれぞれ独立に、
前記第1のブレーキ配管11側の液圧回路60Rと同様
の構造の2組の液圧回路60FL,60FRを設けた構
成が採用されている。ただし、液ポンプ49駆動用のモ
ータ31,液戻し配管47,リザーバタンク44等は、
それぞれ共通に構成されている。
【0026】前記リザーバタンク44,44は、それぞ
れシリンダ44a内に摺動自在に画成されたピストン4
4bを有し、該ピストン44bによってシリンダ44a
内に、ブレーキ液が出入りされる作動室(貯留室)44c
が画成されている。そして、ピストン44bを挟んで上
記作動室44cと反対側の室には、リターンスプリング
44dが配設されていて、このスプリング44dによっ
て、上記ピストン44bが上記作動室44cを圧縮する
方向、つまり左右各車輪のホイールシリンダ2RL,2
RR,2FL,2FR内のブレーキ液を排出する方向に所
定の付勢力をもって付勢されている。
れシリンダ44a内に摺動自在に画成されたピストン4
4bを有し、該ピストン44bによってシリンダ44a
内に、ブレーキ液が出入りされる作動室(貯留室)44c
が画成されている。そして、ピストン44bを挟んで上
記作動室44cと反対側の室には、リターンスプリング
44dが配設されていて、このスプリング44dによっ
て、上記ピストン44bが上記作動室44cを圧縮する
方向、つまり左右各車輪のホイールシリンダ2RL,2
RR,2FL,2FR内のブレーキ液を排出する方向に所
定の付勢力をもって付勢されている。
【0027】上記スプリング44dの付勢力(それによっ
て生じる作動室44c内での発生圧力)は、上記液戻し配
管47における通路抵抗よりも若干大きい程度に設定さ
れている。より具体的には、液戻し配管47における通
路抵抗は、実質的に各チェック弁48,50,53のチェ
ック圧(開弁圧)によって決定されるが、上記スプリング
44dの付勢力は、各チェック弁48,50,53のチェ
ック圧の総和よりも若干大きくなるように設定されてい
る(上記スプリング44dの付勢圧により生じる作動室
44c内での発生圧が上記各チェック圧の総和よりも若
干大きい)。これにより、マスタシリンダ1内にブレー
キ液圧が発生されていないときに、モータ31、つまり
液ポンプ49が停止していても、上記作動室44c内に
残留したブレーキ液は、上記スプリング44dの付勢力
によって、上記液戻し配管47を経て第1のブレーキ配
管11あるいは第2のブレーキ配管12(マスタシリン
ダ1)へ戻すことができるように構成されている。
て生じる作動室44c内での発生圧力)は、上記液戻し配
管47における通路抵抗よりも若干大きい程度に設定さ
れている。より具体的には、液戻し配管47における通
路抵抗は、実質的に各チェック弁48,50,53のチェ
ック圧(開弁圧)によって決定されるが、上記スプリング
44dの付勢力は、各チェック弁48,50,53のチェ
ック圧の総和よりも若干大きくなるように設定されてい
る(上記スプリング44dの付勢圧により生じる作動室
44c内での発生圧が上記各チェック圧の総和よりも若
干大きい)。これにより、マスタシリンダ1内にブレー
キ液圧が発生されていないときに、モータ31、つまり
液ポンプ49が停止していても、上記作動室44c内に
残留したブレーキ液は、上記スプリング44dの付勢力
によって、上記液戻し配管47を経て第1のブレーキ配
管11あるいは第2のブレーキ配管12(マスタシリン
ダ1)へ戻すことができるように構成されている。
【0028】ここで、今本例のように駆動輪が左右後輪
(ホイールシリンダ2RL,2RRが対応)である場合、
そのABS制御に際しては、先ず上記トランクション制
御用の遮断弁21が開かれた状態に制御される。そし
て、この状態で、上記増圧弁41と減圧弁46とを任意
に制御することにより、前輪側では左右の各車輪毎、つ
まり各ホイールシリンダ2FL,2FR毎に各々独立し
て、また後輪側では左右各車輪共通にブレーキ液圧の増
圧、減圧、保持の3つの制御が行なわれる。
(ホイールシリンダ2RL,2RRが対応)である場合、
そのABS制御に際しては、先ず上記トランクション制
御用の遮断弁21が開かれた状態に制御される。そし
て、この状態で、上記増圧弁41と減圧弁46とを任意
に制御することにより、前輪側では左右の各車輪毎、つ
まり各ホイールシリンダ2FL,2FR毎に各々独立し
て、また後輪側では左右各車輪共通にブレーキ液圧の増
圧、減圧、保持の3つの制御が行なわれる。
【0029】勿論、増圧制御は、減圧弁46を閉じて増
圧弁41を開くことにより行われ、また減圧制御は、増
圧弁41を閉じて減圧弁46を開くことにより行われ、
さらに保持制御は、増圧弁41と減圧弁46とを共に閉
じることにより行われる。尚、本実施の形態におけるA
BS制御および該ABS制御終了後のホイールシリンダ
増圧制御の具体的な制御内容の例については、後述す
る。
圧弁41を開くことにより行われ、また減圧制御は、増
圧弁41を閉じて減圧弁46を開くことにより行われ、
さらに保持制御は、増圧弁41と減圧弁46とを共に閉
じることにより行われる。尚、本実施の形態におけるA
BS制御および該ABS制御終了後のホイールシリンダ
増圧制御の具体的な制御内容の例については、後述す
る。
【0030】上記減圧により、リザーバタンク44,4
4内にはブレーキ液が排出されるが、このリザーバタン
ク44,44内のブレーキ液は、液ポンプ49によっ
て、増圧弁41より上流側の第1のブレーキ配管11あ
るいは第2のブレーキ配管12へ戻されるが、このブレ
ーキ液が戻される各ブレーキ配管11,12の圧力は、
マスタシリンダ1内での発生ブレーキ液圧と同じ高圧で
あり、液ポンプ49(モータ31)は、この高圧に抗して
ブレーキ液を戻すことになる。
4内にはブレーキ液が排出されるが、このリザーバタン
ク44,44内のブレーキ液は、液ポンプ49によっ
て、増圧弁41より上流側の第1のブレーキ配管11あ
るいは第2のブレーキ配管12へ戻されるが、このブレ
ーキ液が戻される各ブレーキ配管11,12の圧力は、
マスタシリンダ1内での発生ブレーキ液圧と同じ高圧で
あり、液ポンプ49(モータ31)は、この高圧に抗して
ブレーキ液を戻すことになる。
【0031】次に、上記ABS制御の基本内容について
説明する(図2参照)。ABS制御に際しては、一般にフ
ェーズ0,フェーズ1,フェーズ2,フェーズ3,フェ
ーズ5等のフェーズ値が用いられるが、その意味すると
ころは次の通りである。 フェーズ0:非ABS制御中を意味する。 フェーズ1:増圧を意味する。 フェーズ2:非ABS制御後あるいは増圧後の保持を意
味する。 フェーズ3:減圧を意味する。 フェーズ5:減圧後の保持を意味する。
説明する(図2参照)。ABS制御に際しては、一般にフ
ェーズ0,フェーズ1,フェーズ2,フェーズ3,フェ
ーズ5等のフェーズ値が用いられるが、その意味すると
ころは次の通りである。 フェーズ0:非ABS制御中を意味する。 フェーズ1:増圧を意味する。 フェーズ2:非ABS制御後あるいは増圧後の保持を意
味する。 フェーズ3:減圧を意味する。 フェーズ5:減圧後の保持を意味する。
【0032】また、車輪のロック傾向を示すスリップ値
Sは、例えば次式により決定されるが、疑似車体速の推
定は、既知の適宜の手法によって行われる(もっとも簡
単な手法は、各車輪の車輪速のうちもっとも大きい最高
車輪速を疑似車体速とすればよく、この疑似車体速の推
定並びにその補正の具体例については後述する)。 ABS制御用のスリップ値(率)S={(疑似車体速−車輪
速)/疑似車体速}×100(%)
Sは、例えば次式により決定されるが、疑似車体速の推
定は、既知の適宜の手法によって行われる(もっとも簡
単な手法は、各車輪の車輪速のうちもっとも大きい最高
車輪速を疑似車体速とすればよく、この疑似車体速の推
定並びにその補正の具体例については後述する)。 ABS制御用のスリップ値(率)S={(疑似車体速−車輪
速)/疑似車体速}×100(%)
【0033】以上のことを前提として、ABS制御の基
本動作を図2のタイムチャートを参照して説明すると、
次のようになる。すなわち、今例えば図2において、t1
時点となるまでは該ABS制御が行なわれないときであ
り、ブレーキ液圧の上昇につれて車輪速が疑似車体速よ
りも徐々に低下されていく。この車輪速の低下により、
t1時点すなわちA時点では、車輪速の減速度がABS制
御開始条件としての所定値にまで低下する。
本動作を図2のタイムチャートを参照して説明すると、
次のようになる。すなわち、今例えば図2において、t1
時点となるまでは該ABS制御が行なわれないときであ
り、ブレーキ液圧の上昇につれて車輪速が疑似車体速よ
りも徐々に低下されていく。この車輪速の低下により、
t1時点すなわちA時点では、車輪速の減速度がABS制
御開始条件としての所定値にまで低下する。
【0034】そして、A時点からABS制御が開始され
るが、それは先ずブレーキ液圧を保持することから行な
われる。このブレーキ液圧の保持中も車輪速が低下して
行き、やがてB時点で示すように上述のスリップ値Sが
所定の閾値にまで増大、すなわち車輪速が疑似車体速に
比べて所定値以上減少すると、そこから減圧が行なわれ
る。この減圧により制動規制がなされて、車輪速の低下
度合が弱まっていき、結局C時点では車輪速減速度が0
付近になる。
るが、それは先ずブレーキ液圧を保持することから行な
われる。このブレーキ液圧の保持中も車輪速が低下して
行き、やがてB時点で示すように上述のスリップ値Sが
所定の閾値にまで増大、すなわち車輪速が疑似車体速に
比べて所定値以上減少すると、そこから減圧が行なわれ
る。この減圧により制動規制がなされて、車輪速の低下
度合が弱まっていき、結局C時点では車輪速減速度が0
付近になる。
【0035】車輪速減速度が0付近になってC時点で
は、再びブレーキ液圧の保持が行なわれ、これにより車
輪速が徐々に上昇して、やがてD時点ではスリップ値S
が前記所定の閾値にまで復帰する。そして、このD時点
からは、増圧制御されるが、初期には急増圧とされ、そ
の後は緩増圧とされる。
は、再びブレーキ液圧の保持が行なわれ、これにより車
輪速が徐々に上昇して、やがてD時点ではスリップ値S
が前記所定の閾値にまで復帰する。そして、このD時点
からは、増圧制御されるが、初期には急増圧とされ、そ
の後は緩増圧とされる。
【0036】増圧により、E時点において再び上記車輪
速の減速度が、ABS制御開始条件として設定した前記
所定の閾値にまで小さくなる。これにより、ブレーキ液
圧の保持制御が行なわれた後、F時点でスリップ値Sが
所定の閾値にまで低下すると、減圧が行なわれる。そし
て、前記C時点に対応したG時点から、ブレーキ液圧の
保持制御が行なわれる。
速の減速度が、ABS制御開始条件として設定した前記
所定の閾値にまで小さくなる。これにより、ブレーキ液
圧の保持制御が行なわれた後、F時点でスリップ値Sが
所定の閾値にまで低下すると、減圧が行なわれる。そし
て、前記C時点に対応したG時点から、ブレーキ液圧の
保持制御が行なわれる。
【0037】以上が基本的なABS制御の概略であり、
減圧後の保持となるフェーズ5の終了(増圧開始)から次
のフェーズ5の終了までの期間が制御周期の1サイクル
となる。ただし、ABS制御開始時に限り、この1サイ
クルが、フェーズ2の保持開始からフェーズ5の終了時
点までとなる(ABS制御がフェーズ2から開始される
ため)。
減圧後の保持となるフェーズ5の終了(増圧開始)から次
のフェーズ5の終了までの期間が制御周期の1サイクル
となる。ただし、ABS制御開始時に限り、この1サイ
クルが、フェーズ2の保持開始からフェーズ5の終了時
点までとなる(ABS制御がフェーズ2から開始される
ため)。
【0038】フェーズ値が変更されるときの閾値は、路
面μ(タイヤと路面との摩擦係数)に応じて変更され、こ
の路面μに応じた閾値の具体的設定例としては、例えば
次のようになる。
面μ(タイヤと路面との摩擦係数)に応じて変更され、こ
の路面μに応じた閾値の具体的設定例としては、例えば
次のようになる。
【0039】
【表1】
【0040】次に、ABS制御システム系統について説
明する(図3および図4参照)。図3および図4は、上記
のようなABS制御を行なうための制御システム系統の
構成を示し、図中62はマイクロコンピュータを利用し
て構成されたABSコントロールユニットである。この
ABSコントロールユニット62には、前後各車輪WF
L,WFR,WRL,WRRの回転速度を個々に独立して
検出するための車輪回転速度検出手段である4組の車輪
速センサSFL,SFR,SRL,SRRからの各検出信
号が入力される。車輪速センサSFLは左前輪用であ
り、SFRは右前輪用であり、SRLは左後輪用であ
り、SRRは右後輪用のものである。
明する(図3および図4参照)。図3および図4は、上記
のようなABS制御を行なうための制御システム系統の
構成を示し、図中62はマイクロコンピュータを利用し
て構成されたABSコントロールユニットである。この
ABSコントロールユニット62には、前後各車輪WF
L,WFR,WRL,WRRの回転速度を個々に独立して
検出するための車輪回転速度検出手段である4組の車輪
速センサSFL,SFR,SRL,SRRからの各検出信
号が入力される。車輪速センサSFLは左前輪用であ
り、SFRは右前輪用であり、SRLは左後輪用であ
り、SRRは右後輪用のものである。
【0041】各車輪速センサSFL〜SRRは、それぞ
れ例えばピックアップ式のものとされていて、図4に示
すように外周に所定歯数を有して車輪と一体回転される
星形のセンサロータ(マグネットロータ)70と、該セン
サロータ70の外周面部近傍に位置されたピックアップ
コイル71とを備えている。すなわち、車輪が1回転す
ると、センサロータ70の歯数分だけピックアップコイ
ル71がパルス信号を出力することになり、単位時間あ
たりのパルス数が多いほど車輪回転速度が高いことにな
る。また、上記ABSコントロールユニット62から
は、上記図1の3組の液圧回路60R,60FL,60F
Rをそれぞれ任意にコントロールするソレノイドバルブ
SVを備えた液圧ユニット61に対して液圧制御信号が
出力される。
れ例えばピックアップ式のものとされていて、図4に示
すように外周に所定歯数を有して車輪と一体回転される
星形のセンサロータ(マグネットロータ)70と、該セン
サロータ70の外周面部近傍に位置されたピックアップ
コイル71とを備えている。すなわち、車輪が1回転す
ると、センサロータ70の歯数分だけピックアップコイ
ル71がパルス信号を出力することになり、単位時間あ
たりのパルス数が多いほど車輪回転速度が高いことにな
る。また、上記ABSコントロールユニット62から
は、上記図1の3組の液圧回路60R,60FL,60F
Rをそれぞれ任意にコントロールするソレノイドバルブ
SVを備えた液圧ユニット61に対して液圧制御信号が
出力される。
【0042】そして、液圧ユニット61は、同液圧制御
信号に対応して前述した図1の前輪側左右各車輪WF
L,WFRのホイールシリンダ2FL,2FR用の液圧回
路60FL,60FR、および左右後輪のホイールシリ
ンダWRL,WRRに共通な液圧回路60Rのそれぞれ
供給液圧を上述のように増、減、保持制御することによ
って前後各車輪の制動力を適切に規制する。
信号に対応して前述した図1の前輪側左右各車輪WF
L,WFRのホイールシリンダ2FL,2FR用の液圧回
路60FL,60FR、および左右後輪のホイールシリ
ンダWRL,WRRに共通な液圧回路60Rのそれぞれ
供給液圧を上述のように増、減、保持制御することによ
って前後各車輪の制動力を適切に規制する。
【0043】一方、上記ABSコントロールユニット6
2は、例えば図4に示すように、車輪速、疑似車体速、
車輪加減速度、車輪スリップ値等を演算する演算ブロッ
ク62aと、ABS制御閾値の設定、スプリット路およ
び路面μ等の諸状況判定、フェーズ値の判定、フェーズ
値に対応した制御量の設定、出力制御等を行う制御ブロ
ック62bと、それらの演算制御状況をモニターするモ
ニターブロック62cとを有して構成されている。そし
て、上記制御ブロック62bから上記液圧ユニット61
のソレノイドバルブSV側に液圧制御信号が出力され
る。また、モニターブロック62cからは、ABSシス
テムONの状態において、モニターランプ駆動信号が出
力され、モニターランプMLが点灯される。
2は、例えば図4に示すように、車輪速、疑似車体速、
車輪加減速度、車輪スリップ値等を演算する演算ブロッ
ク62aと、ABS制御閾値の設定、スプリット路およ
び路面μ等の諸状況判定、フェーズ値の判定、フェーズ
値に対応した制御量の設定、出力制御等を行う制御ブロ
ック62bと、それらの演算制御状況をモニターするモ
ニターブロック62cとを有して構成されている。そし
て、上記制御ブロック62bから上記液圧ユニット61
のソレノイドバルブSV側に液圧制御信号が出力され
る。また、モニターブロック62cからは、ABSシス
テムONの状態において、モニターランプ駆動信号が出
力され、モニターランプMLが点灯される。
【0044】次に、本願発明の各実施の前提となるAB
S制御の基本フローチャートについて説明する(図5参
照)。すなわち、先ず上記ABS制御システムのメイン
リレー(F/Sリレー)がONになった状態で、上記AB
Sコントロールユニット62が作動し、ABS制御が開
始される。
S制御の基本フローチャートについて説明する(図5参
照)。すなわち、先ず上記ABS制御システムのメイン
リレー(F/Sリレー)がONになった状態で、上記AB
Sコントロールユニット62が作動し、ABS制御が開
始される。
【0045】そして、先ずステップS1で、諸状況の入
力、例えば、車輪速,エンジン回転数,路面状況(路面
μ,スプリット路,悪路),ブレーキ踏力,旋回状況等の
各種外部情報データの入力が行われる。
力、例えば、車輪速,エンジン回転数,路面状況(路面
μ,スプリット路,悪路),ブレーキ踏力,旋回状況等の
各種外部情報データの入力が行われる。
【0046】次に、ステップS2で、各車輪WFL,W
FR、WRL,WRRの車輪速から具体的に路面μの推
定がなされる。さらに、その後、ステップS3で、上記
各車輪WFL,WFR、WRL,WRRの車輪速の値の内
の、例えば最高車輪速に基づいて疑似車体速を推定す
る。
FR、WRL,WRRの車輪速から具体的に路面μの推
定がなされる。さらに、その後、ステップS3で、上記
各車輪WFL,WFR、WRL,WRRの車輪速の値の内
の、例えば最高車輪速に基づいて疑似車体速を推定す
る。
【0047】その後、ステップS4で、前述したABS
制御の閾値であるスリップ値Sを決定し、それに対応し
た適切な制御量(緩急減圧・緩急増圧)を設定して、ステ
ップS5で、図2に示すようなABS制御を実行する。
制御の閾値であるスリップ値Sを決定し、それに対応し
た適切な制御量(緩急減圧・緩急増圧)を設定して、ステ
ップS5で、図2に示すようなABS制御を実行する。
【0048】次に、該ABS制御実行後、ステップS6
で減速度を判定し、車速がABS制御終了と認められる
までの安定車速に低下した時には、上記ABS制御を終
了しする。そして、より好ましくは、ステップS7に進
んで次回のABS制御に備えたホイールシリンダの緩増
圧制御を行う。該緩増圧制御は、上記ABS制御終了後
所定時間内、又はホイールシリンダ圧がマスターシリン
ダ圧に等しくなるまでを目標としてなされる。
で減速度を判定し、車速がABS制御終了と認められる
までの安定車速に低下した時には、上記ABS制御を終
了しする。そして、より好ましくは、ステップS7に進
んで次回のABS制御に備えたホイールシリンダの緩増
圧制御を行う。該緩増圧制御は、上記ABS制御終了後
所定時間内、又はホイールシリンダ圧がマスターシリン
ダ圧に等しくなるまでを目標としてなされる。
【0049】なお、このようにABS制御終了後に、緩
増圧するようにした場合、所定ステップ毎の段階的な増
圧が車両停止後も続くことになり、その圧力変動がブレ
ーキペダルに伝達されて脈動を生じる問題がある。この
ようなブレーキペダルの脈動は、運転者に対し、車両停
止時にもABSシステムが作動しているかのような違和
感を与え、また同時にポンプの作動音も加わるので、一
種の耳障りなノイズ音ともなる。そこで、より好ましく
は、減速状態が進行して、例えば車速V=0の車両が停
止状態になると、ステップS8に進んで当該緩増圧その
ものを停止するか、又は極めて増圧速度,増圧率の小さ
い極緩状態での増圧制御に抑制されるようになってい
る。
増圧するようにした場合、所定ステップ毎の段階的な増
圧が車両停止後も続くことになり、その圧力変動がブレ
ーキペダルに伝達されて脈動を生じる問題がある。この
ようなブレーキペダルの脈動は、運転者に対し、車両停
止時にもABSシステムが作動しているかのような違和
感を与え、また同時にポンプの作動音も加わるので、一
種の耳障りなノイズ音ともなる。そこで、より好ましく
は、減速状態が進行して、例えば車速V=0の車両が停
止状態になると、ステップS8に進んで当該緩増圧その
ものを停止するか、又は極めて増圧速度,増圧率の小さ
い極緩状態での増圧制御に抑制されるようになってい
る。
【0050】ところで、上述のように、ABS制御中、
減圧制御においてリザーバタンク44へ解放されて該リ
ザーバタンク44内に一時的に貯えられたブレーキ液
は、モータ31で駆動されるのポンプ49を用いてブレ
ーキ液圧配管11,12側へポンプ49を用いて還流さ
れる。そして、本発明の各実施の形態では、リザーバタ
ンク44内に多量のブレーキ液が残留することを防止し
てABS制御を良好に行うために、ABS制御終了後も
モータを延長して駆動させポンプを作動させるようにし
ているが、かかる場合において、無駄なエネルギ消費と
ABS制御終了後にモータ31及びポンプ49を駆動す
ることによる騒音の発生を抑制するために、ABS制御
終了後におけるポンプ49の駆動について、その回数お
よび期間を必要最小限とするようにしている。
減圧制御においてリザーバタンク44へ解放されて該リ
ザーバタンク44内に一時的に貯えられたブレーキ液
は、モータ31で駆動されるのポンプ49を用いてブレ
ーキ液圧配管11,12側へポンプ49を用いて還流さ
れる。そして、本発明の各実施の形態では、リザーバタ
ンク44内に多量のブレーキ液が残留することを防止し
てABS制御を良好に行うために、ABS制御終了後も
モータを延長して駆動させポンプを作動させるようにし
ているが、かかる場合において、無駄なエネルギ消費と
ABS制御終了後にモータ31及びポンプ49を駆動す
ることによる騒音の発生を抑制するために、ABS制御
終了後におけるポンプ49の駆動について、その回数お
よび期間を必要最小限とするようにしている。
【0051】すなわち、本発明の各実施の形態では、A
BS制御制御手段としての上記ABSコントロールユニ
ット62の作動状況に基づいて上記リザーバタンク44
内のブレーキ液の残留量を推測し、この推測値が所定値
以上の場合にのみ、ABS制御終了後のポンプ駆動時間
を必要なだけ延長するようにしている。このため、具体
的には図示しなかったが、上記ABSコントロールユニ
ット62内に、制御ブロック62bの出力信号およびモ
ニタブロック62cのモニタ信号等に基づいて、つまり
ABSコントロールユニット62の作動状況に基づいて
推測する推測手段が設けられるとともに、該推測手段に
は、その推測値を記録する記録手段(具体的には、後述
するように計数カウンタまたは積算タイマなど)が付設
されている。
BS制御制御手段としての上記ABSコントロールユニ
ット62の作動状況に基づいて上記リザーバタンク44
内のブレーキ液の残留量を推測し、この推測値が所定値
以上の場合にのみ、ABS制御終了後のポンプ駆動時間
を必要なだけ延長するようにしている。このため、具体
的には図示しなかったが、上記ABSコントロールユニ
ット62内に、制御ブロック62bの出力信号およびモ
ニタブロック62cのモニタ信号等に基づいて、つまり
ABSコントロールユニット62の作動状況に基づいて
推測する推測手段が設けられるとともに、該推測手段に
は、その推測値を記録する記録手段(具体的には、後述
するように計数カウンタまたは積算タイマなど)が付設
されている。
【0052】以下、上記推測手段によるリザーバタンク
44内のブレーキ液残留量の推測およびABS制御終了
後のポンプ駆動時間の設定について、具体的に説明す
る。まず、ABS制御の回数に基づいて上記リザーバタ
ンク44内のブレーキ液の残留量を推測する、第1の実
施の形態について、図6のフローチャートを参照しなが
ら説明する。本推測・設定ルーチンは、例えば車両の走
行開始に伴って制動力制御装置が作動することによりス
タートし、まず、ステップS11で、今回モニタにおい
て制動力制御装置がABS制御中であるか否かが判定さ
れ、制御中でない(ステップS11:NO)場合には、
ステップS12で、前回モニタ時にABS制御中であっ
たか否かが判定される。
44内のブレーキ液残留量の推測およびABS制御終了
後のポンプ駆動時間の設定について、具体的に説明す
る。まず、ABS制御の回数に基づいて上記リザーバタ
ンク44内のブレーキ液の残留量を推測する、第1の実
施の形態について、図6のフローチャートを参照しなが
ら説明する。本推測・設定ルーチンは、例えば車両の走
行開始に伴って制動力制御装置が作動することによりス
タートし、まず、ステップS11で、今回モニタにおい
て制動力制御装置がABS制御中であるか否かが判定さ
れ、制御中でない(ステップS11:NO)場合には、
ステップS12で、前回モニタ時にABS制御中であっ
たか否かが判定される。
【0053】そして、ABS制御中であった(ステップ
S12:YES)場合、つまり、前回がABS制御中で
今回が同制御中でない場合には、ABS制御が1回実行
されてそれを終えたことになるので、ステップS13
で、ABS制御の制御回数がカウントされる(つまり、
制御回数のカウント値nが(n+1)にインクリメント
される)。この制御回数のカウントは、上記推測手段に
付設された計数カウンタによって行われる。尚、上記ス
テップS11の判定結果がYESの場合、およびステッ
プS12の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S11にリターンする。
S12:YES)場合、つまり、前回がABS制御中で
今回が同制御中でない場合には、ABS制御が1回実行
されてそれを終えたことになるので、ステップS13
で、ABS制御の制御回数がカウントされる(つまり、
制御回数のカウント値nが(n+1)にインクリメント
される)。この制御回数のカウントは、上記推測手段に
付設された計数カウンタによって行われる。尚、上記ス
テップS11の判定結果がYESの場合、およびステッ
プS12の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S11にリターンする。
【0054】次に、ステップS14で、ABS制御の回
数が3回を越えたか否かが判定される。この3回という
回数は、支障なくABS制御を実行する上で必要とされ
る範囲内で、比較的多い回数として適宜定められたもの
である。そして、この判定結果がYESの場合には、ス
テップS15で、ABS制御終了後のモータ作動時間T
mが、ある程度以上長い所定値(例えば、1.5se
c.)に設定され、その後、ステップS16で、ABS
制御回数をカウントする計数カウンタがリセットされ、
制御回数のカウント値nがクリヤされて0(零)にリセ
ットされる。一方、ABS制御の回数が3を越えていな
い(ステップS14:NO)場合には、ステップS17
で、ABS制御終了後のモータ作動時間Tmが、ほとん
ど0(零)に近い極めて短い所定値(例えば、200m
sec.)に設定されるようになっている。
数が3回を越えたか否かが判定される。この3回という
回数は、支障なくABS制御を実行する上で必要とされ
る範囲内で、比較的多い回数として適宜定められたもの
である。そして、この判定結果がYESの場合には、ス
テップS15で、ABS制御終了後のモータ作動時間T
mが、ある程度以上長い所定値(例えば、1.5se
c.)に設定され、その後、ステップS16で、ABS
制御回数をカウントする計数カウンタがリセットされ、
制御回数のカウント値nがクリヤされて0(零)にリセ
ットされる。一方、ABS制御の回数が3を越えていな
い(ステップS14:NO)場合には、ステップS17
で、ABS制御終了後のモータ作動時間Tmが、ほとん
ど0(零)に近い極めて短い所定値(例えば、200m
sec.)に設定されるようになっている。
【0055】以上、説明したように、本実施の形態に係
る制動力制御装置によれば、上記推測手段によって、リ
ザーバタンク44内のブレーキ液の残留量をABS制御
の作動状況に基づいて推測することができる。そして、
その推測に基づいて、ABS制御終了後のポンプ駆動時
間を変更することができる。すなわち、ABS制御終了
後の延長したポンプ49の駆動を最小限に止め、無駄な
エネルギ消費および騒音の発生を抑制した上で、支障な
くABS制御を実行することができるのである。
る制動力制御装置によれば、上記推測手段によって、リ
ザーバタンク44内のブレーキ液の残留量をABS制御
の作動状況に基づいて推測することができる。そして、
その推測に基づいて、ABS制御終了後のポンプ駆動時
間を変更することができる。すなわち、ABS制御終了
後の延長したポンプ49の駆動を最小限に止め、無駄な
エネルギ消費および騒音の発生を抑制した上で、支障な
くABS制御を実行することができるのである。
【0056】本実施の形態では、特に、上記推測手段の
推測によりブレーキ液の残留量が多いときは少ないとき
に比べて上記ポンプ駆動時間を長くするようにしている
ので、無駄なポンプ延長駆動を抑制するとともに、次回
のABS制御について、より確実に支障のない制御を実
行することができる。また、本実施の形態では、特に、
上記推測手段は、ABS制御の回数をカウントして上記
リザーバタンク44内のブレーキ液の残留量を推測し、
これに基づいてABS制御終了後のポンプ48の作動時
間を設定するので、ABS制御の繰り返しに伴うリザー
バタンク44内でのブレーキ液残留量の増加に対して有
効に対処することができる。すなわち、具体的には、ブ
レーキ液の残留量をABS制御の回数のカウント値に基
づいて推測し、このカウント値が、支障なくABS制御
を実行する上で必要とされる範囲内で適宜定められた所
定値以上の場合(例えば3回を越える場合)に、ABS
制御終了後のポンプ駆動時間をより長く設定するように
したので、無駄なポンプ延長駆動を抑制した上で、次回
のABS制御をより支障なく実行することができるので
ある。
推測によりブレーキ液の残留量が多いときは少ないとき
に比べて上記ポンプ駆動時間を長くするようにしている
ので、無駄なポンプ延長駆動を抑制するとともに、次回
のABS制御について、より確実に支障のない制御を実
行することができる。また、本実施の形態では、特に、
上記推測手段は、ABS制御の回数をカウントして上記
リザーバタンク44内のブレーキ液の残留量を推測し、
これに基づいてABS制御終了後のポンプ48の作動時
間を設定するので、ABS制御の繰り返しに伴うリザー
バタンク44内でのブレーキ液残留量の増加に対して有
効に対処することができる。すなわち、具体的には、ブ
レーキ液の残留量をABS制御の回数のカウント値に基
づいて推測し、このカウント値が、支障なくABS制御
を実行する上で必要とされる範囲内で適宜定められた所
定値以上の場合(例えば3回を越える場合)に、ABS
制御終了後のポンプ駆動時間をより長く設定するように
したので、無駄なポンプ延長駆動を抑制した上で、次回
のABS制御をより支障なく実行することができるので
ある。
【0057】上記実施の形態(第1の実施の形態)は、
ABS制御の回数に基づいてリザーバタンク44内のブ
レーキ液残留量を推測するものであったが、この替わり
に、ABS制御中における減圧制御の回数をカウントし
て推測を行うようにしても良い。次に、上記第1の実施
の形態の変形例について、図7のフローチャートを参照
しながら説明する。まず、ステップS21で、今回モニ
タにおいて制動力制御装置がABS制御中であるか否か
が判定され、制御中(ステップS21:YES)場合に
は、ステップS22で、まず、例えば左前輪WFLにつ
いて、今回が減圧フェーズで、かつ、前回が減圧以外の
フェーズ(非減圧フェーズ)であるか否かが判定され、
これがYESの場合には、減圧フェーズが1回実行され
てそれを終えたことになるので、ステップS23で、減
圧フェーズの制御回数(減圧回数)がカウントされる
(つまり、減圧回数のカウント値nが(n+1)にイン
クリメントされる)。
ABS制御の回数に基づいてリザーバタンク44内のブ
レーキ液残留量を推測するものであったが、この替わり
に、ABS制御中における減圧制御の回数をカウントし
て推測を行うようにしても良い。次に、上記第1の実施
の形態の変形例について、図7のフローチャートを参照
しながら説明する。まず、ステップS21で、今回モニ
タにおいて制動力制御装置がABS制御中であるか否か
が判定され、制御中(ステップS21:YES)場合に
は、ステップS22で、まず、例えば左前輪WFLにつ
いて、今回が減圧フェーズで、かつ、前回が減圧以外の
フェーズ(非減圧フェーズ)であるか否かが判定され、
これがYESの場合には、減圧フェーズが1回実行され
てそれを終えたことになるので、ステップS23で、減
圧フェーズの制御回数(減圧回数)がカウントされる
(つまり、減圧回数のカウント値nが(n+1)にイン
クリメントされる)。
【0058】この後、ステップS24,ステップS25
で、今度は右前輪WFRについて上記ステップS22,
ステップS23と同様の内容が実行される。また、上記
ステップS22の判定結果がNOの場合には、ステップ
S23(減圧回数のカウント)を実行することなく、直
接にステップS24に移行する。更に、その後、ステッ
プS26,ステップS27で、後輪WRL,WRRにつ
いて、同じく上記ステップS22,ステップS23と同
様の内容が実行される。上記ステップS24の判定結果
がNOの場合には、ステップS25(減圧回数のカウン
ト)を実行することなく、直接にステップS26に移行
する。
で、今度は右前輪WFRについて上記ステップS22,
ステップS23と同様の内容が実行される。また、上記
ステップS22の判定結果がNOの場合には、ステップ
S23(減圧回数のカウント)を実行することなく、直
接にステップS24に移行する。更に、その後、ステッ
プS26,ステップS27で、後輪WRL,WRRにつ
いて、同じく上記ステップS22,ステップS23と同
様の内容が実行される。上記ステップS24の判定結果
がNOの場合には、ステップS25(減圧回数のカウン
ト)を実行することなく、直接にステップS26に移行
する。
【0059】以上により、各車輪WFL,WFR及びW
RL,WRRのすべてについて、減圧回数がカウントさ
れる。そして、次に、ステップS28で、ABS制御終
了後のモータ作動時間(Tm)が設定される。このモー
タ作動時間Tmの設定は、例えば図10に示すような、
減圧回数カウント値を横軸に、モータ作動時間Tmを縦
軸にそれぞれとって表したマップに基づいて行われる。
このマップは、予め設定されたもので、例えば、推測手
段に付設されたメモリ内に格納されている。
RL,WRRのすべてについて、減圧回数がカウントさ
れる。そして、次に、ステップS28で、ABS制御終
了後のモータ作動時間(Tm)が設定される。このモー
タ作動時間Tmの設定は、例えば図10に示すような、
減圧回数カウント値を横軸に、モータ作動時間Tmを縦
軸にそれぞれとって表したマップに基づいて行われる。
このマップは、予め設定されたもので、例えば、推測手
段に付設されたメモリ内に格納されている。
【0060】ABS制御が行われている間、以上のよう
な一連のステップ(ステップS21〜ステップS28)
が繰り返され、ABS制御が終了すると(ステップS2
1:NO)、ステップS29で、減圧回数をカウントす
るカウンタがリセットされ、減圧回数のカウント値nが
クリヤされて0(零)にリセットされる。そして、AB
S終了時点でのカウンタリセット前の減圧回数に基づい
たモータ作動時間の設定値Tmが、当該ABS制御に対
する制御終了後のモータ作動時間として実際に適用され
る。
な一連のステップ(ステップS21〜ステップS28)
が繰り返され、ABS制御が終了すると(ステップS2
1:NO)、ステップS29で、減圧回数をカウントす
るカウンタがリセットされ、減圧回数のカウント値nが
クリヤされて0(零)にリセットされる。そして、AB
S終了時点でのカウンタリセット前の減圧回数に基づい
たモータ作動時間の設定値Tmが、当該ABS制御に対
する制御終了後のモータ作動時間として実際に適用され
る。
【0061】この変形例では、ABS制御の中でも特に
リザーバタンク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧
制御の回数をカウントして上記リザーバタンク44内の
ブレーキ液の残留量を推測し、これに基づいてABS制
御終了後のポンプ48の作動時間を設定するので、リザ
ーバタンク44内のブレーキ液の残留量への影響が大き
い減圧制御の回数に基づいた、より実用的かつ効果的な
推測を行うことができる。
リザーバタンク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧
制御の回数をカウントして上記リザーバタンク44内の
ブレーキ液の残留量を推測し、これに基づいてABS制
御終了後のポンプ48の作動時間を設定するので、リザ
ーバタンク44内のブレーキ液の残留量への影響が大き
い減圧制御の回数に基づいた、より実用的かつ効果的な
推測を行うことができる。
【0062】尚、この場合、減圧制御の回数のカウント
を、ブレーキ液圧系統の異なる前輪側と後輪側とで別々
に行い、それぞれのカウント値に基づいて各々のポンプ
48の延長駆動時間を別々に設定することも可能であ
る。
を、ブレーキ液圧系統の異なる前輪側と後輪側とで別々
に行い、それぞれのカウント値に基づいて各々のポンプ
48の延長駆動時間を別々に設定することも可能であ
る。
【0063】次に、第2の実施の形態について、図8の
フローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態
では、まず、ステップS31で、今回モニタにおいて制
動力制御装置がABS制御中であるか否かが判定され、
制御中でない(ステップS31:NO)場合には、ステ
ップS32で、前回モニタ時にABS制御中であったか
否かが判定される。そして、制御中であった(ステップ
S32:YES)場合、つまり、前回がABS制御中で
今回が同制御中でない場合(換言すれば、ABS制御が
1回実行されてそれを終えた場合)には、ステップS3
3で、そのABS制御が高μ制御(路面μが高い場合に
対する制御)であったか否かが判定され、これがYES
の場合には、ステップS35で、ABS制御の高μ制御
回数がカウントされる(つまり、高μ制御回数のカウン
ト値nが(n+1)にインクリメントされる)。尚、ス
テップS31の判定結果がYESの場合、およびステッ
プS32の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S31にリターンする。
フローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態
では、まず、ステップS31で、今回モニタにおいて制
動力制御装置がABS制御中であるか否かが判定され、
制御中でない(ステップS31:NO)場合には、ステ
ップS32で、前回モニタ時にABS制御中であったか
否かが判定される。そして、制御中であった(ステップ
S32:YES)場合、つまり、前回がABS制御中で
今回が同制御中でない場合(換言すれば、ABS制御が
1回実行されてそれを終えた場合)には、ステップS3
3で、そのABS制御が高μ制御(路面μが高い場合に
対する制御)であったか否かが判定され、これがYES
の場合には、ステップS35で、ABS制御の高μ制御
回数がカウントされる(つまり、高μ制御回数のカウン
ト値nが(n+1)にインクリメントされる)。尚、ス
テップS31の判定結果がYESの場合、およびステッ
プS32の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S31にリターンする。
【0064】次に、ステップS36で、高μ制御の回数
が3回を越えたか否かが判定される。また、上記ステッ
プS33の判定結果がNOの場合(当該ABS制御が高
μ制御でなかった場合)には、高μ制御回数をカウント
することなく(ステップS34)上記ステップS36に
移行する。そして、このステップS36での判定結果が
YESの場合には、ステップS37で、ABS制御終了
後のモータ作動時間Tmが、ある程度以上長い所定値
(例えば、1.5sec.)に設定され、その後、ステッ
プS39で、高μ制御回数をカウントする計数カウンタ
がリセットされ、高μ制御回数のカウント値nがクリヤ
されて0(零)にリセットされる。一方、高μ制御回数
(つまり、高μ制御でのABS制御の回数)が3を越え
ていない(ステップS36:NO)場合には、ステップ
S38で、ABS制御終了後のモータ作動時間Tmが、
ほとんど0(零)に近い極めて短い所定値(例えば、2
00msec.)に設定されるようになっている。
が3回を越えたか否かが判定される。また、上記ステッ
プS33の判定結果がNOの場合(当該ABS制御が高
μ制御でなかった場合)には、高μ制御回数をカウント
することなく(ステップS34)上記ステップS36に
移行する。そして、このステップS36での判定結果が
YESの場合には、ステップS37で、ABS制御終了
後のモータ作動時間Tmが、ある程度以上長い所定値
(例えば、1.5sec.)に設定され、その後、ステッ
プS39で、高μ制御回数をカウントする計数カウンタ
がリセットされ、高μ制御回数のカウント値nがクリヤ
されて0(零)にリセットされる。一方、高μ制御回数
(つまり、高μ制御でのABS制御の回数)が3を越え
ていない(ステップS36:NO)場合には、ステップ
S38で、ABS制御終了後のモータ作動時間Tmが、
ほとんど0(零)に近い極めて短い所定値(例えば、2
00msec.)に設定されるようになっている。
【0065】このように、本実施の形態に係る制動力制
御装置によれば、ABS制御の中でも特にリザーバタン
ク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御が繰り返
されることが多い高μ制御の回数をカウントして上記リ
ザーバタンク44内のブレーキ液の残留量を推測し、こ
れに基づいてABS制御終了後のポンプ48の作動時間
を設定するので、リザーバタンク44内のブレーキ液の
残留量への影響が大きい高μ制御の回数に基づいた、よ
り実用的かつ効果的な推測を行うことができるのであ
る。
御装置によれば、ABS制御の中でも特にリザーバタン
ク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御が繰り返
されることが多い高μ制御の回数をカウントして上記リ
ザーバタンク44内のブレーキ液の残留量を推測し、こ
れに基づいてABS制御終了後のポンプ48の作動時間
を設定するので、リザーバタンク44内のブレーキ液の
残留量への影響が大きい高μ制御の回数に基づいた、よ
り実用的かつ効果的な推測を行うことができるのであ
る。
【0066】尚、このように高μ制御を考慮した推測を
行う場合、各ABS制御に対して、該制御中の路面摩擦
係数(μ)が大きいほど係数が大きく設定された重み付
けを行い、上記ABS制御の回数と各ABS制御に対す
る重み付け係数とに基づいて、リザーバタンク44内の
ブレーキ液の残留量を推測することもできる。換言すれ
ば、上記図8のフローチャートで示された具体例は、上
記重み付け係数を、高μ制御の場合には「1」に、高μ
制御でない場合には「0」に、それぞれ設定したものと
いうことができる。
行う場合、各ABS制御に対して、該制御中の路面摩擦
係数(μ)が大きいほど係数が大きく設定された重み付
けを行い、上記ABS制御の回数と各ABS制御に対す
る重み付け係数とに基づいて、リザーバタンク44内の
ブレーキ液の残留量を推測することもできる。換言すれ
ば、上記図8のフローチャートで示された具体例は、上
記重み付け係数を、高μ制御の場合には「1」に、高μ
制御でない場合には「0」に、それぞれ設定したものと
いうことができる。
【0067】次に、第3の実施の形態について、図9の
フローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態
では、まず、ステップS41で、制動力制御装置が今回
モニタにおいてABS制御中であるか否かが判定され、
制御中(ステップS41:YES)場合には、ステップ
S42で、減圧時間(減圧フェーズで制御された時間)
Trおよび制御時間(ABS制御が実行された時間)T
oがそれぞれ積算される。この減圧時間,制御時間の積
算は、上記推測手段に各々付設された積算タイマによっ
てそれぞれ行われる。上記減圧時間Trの積算は、左前
輪WFL,右前輪WFRおよび後輪WRL,WRRにそ
れぞれについての減圧フェーズで制御された時間を、前
回までの積算値に加算することによって行われる。これ
により、すべての車輪について、今回までの減圧時間が
積算される。また、制御時間Toの積算は、前回までの
ABS制御時間に今回のABS制御時間(つまり、本ル
ーチンの制御周期(例えば8msec.))を加算するこ
とによって行われる。
フローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態
では、まず、ステップS41で、制動力制御装置が今回
モニタにおいてABS制御中であるか否かが判定され、
制御中(ステップS41:YES)場合には、ステップ
S42で、減圧時間(減圧フェーズで制御された時間)
Trおよび制御時間(ABS制御が実行された時間)T
oがそれぞれ積算される。この減圧時間,制御時間の積
算は、上記推測手段に各々付設された積算タイマによっ
てそれぞれ行われる。上記減圧時間Trの積算は、左前
輪WFL,右前輪WFRおよび後輪WRL,WRRにそ
れぞれについての減圧フェーズで制御された時間を、前
回までの積算値に加算することによって行われる。これ
により、すべての車輪について、今回までの減圧時間が
積算される。また、制御時間Toの積算は、前回までの
ABS制御時間に今回のABS制御時間(つまり、本ル
ーチンの制御周期(例えば8msec.))を加算するこ
とによって行われる。
【0068】一方、ステップS41での判定結果がNO
の場合(つまり、今回がABS制御中でない場合)に
は、ステップS43で、前回モニタ時にABS制御中で
あったか否かが判定される。そして、制御中であった
(ステップS43:YES)場合、つまり、前回がAB
S制御中で今回が同制御中でない場合(換言すれば、A
BS制御が1回実行されてそれを終えた場合)には、ス
テップS44で、ABS制御終了後のモータ作動時間
(Tm)が設定される。
の場合(つまり、今回がABS制御中でない場合)に
は、ステップS43で、前回モニタ時にABS制御中で
あったか否かが判定される。そして、制御中であった
(ステップS43:YES)場合、つまり、前回がAB
S制御中で今回が同制御中でない場合(換言すれば、A
BS制御が1回実行されてそれを終えた場合)には、ス
テップS44で、ABS制御終了後のモータ作動時間
(Tm)が設定される。
【0069】このモータ作動時間Tmの設定は、例えば
図11に示すような、横軸に制御時間Toの積算値をと
り、縦軸に減圧時間Trの積算値をとって表されたマッ
プに基づいて行われる。つまり、ABS制御終了時点で
得られた制御時間Toの積算値と減圧時間Trの積算値
を座標とする点が、上記マップ上どの領域にあるかで、
モータ作動時間Tmが設定される。このマップは、予め
設定されたもので、例えば、推測手段に付設されたメモ
リ内に格納されている。その後、ステップS45で、各
積算タイマががリセットされ、制御時間Toの積算値お
よび減圧時間Trの積算値がともにクリヤされて0
(零)にリセットされるようになっている。尚、ステッ
プS43の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S41にリターンする。
図11に示すような、横軸に制御時間Toの積算値をと
り、縦軸に減圧時間Trの積算値をとって表されたマッ
プに基づいて行われる。つまり、ABS制御終了時点で
得られた制御時間Toの積算値と減圧時間Trの積算値
を座標とする点が、上記マップ上どの領域にあるかで、
モータ作動時間Tmが設定される。このマップは、予め
設定されたもので、例えば、推測手段に付設されたメモ
リ内に格納されている。その後、ステップS45で、各
積算タイマががリセットされ、制御時間Toの積算値お
よび減圧時間Trの積算値がともにクリヤされて0
(零)にリセットされるようになっている。尚、ステッ
プS43の判定結果がNOの場合には、最初のステップ
S41にリターンする。
【0070】このように、本実施の形態に係る制動力制
御装置によれば、上記推測手段は、ABS制御の制御時
間Toと、該ABS制御中における減圧制御の制御時間
Trとに基づいて、上記リザーバタンク44内のブレー
キ液の残留量を推測するので、ABS制御の中でも特に
リザーバタンク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧
制御の制御時間Trを考慮した、より実用的かつ効果的
な推測を行うことができるのである。この場合、減圧制
御の積算時間Trの積算を、ブレーキ液圧系統の異なる
前輪側と後輪側とで別々に行い、それぞれの積算値とA
BS制御時間Toの積算値とに基づいて、各々のポンプ
48の延長駆動時間を別々に設定することも可能であ
る。
御装置によれば、上記推測手段は、ABS制御の制御時
間Toと、該ABS制御中における減圧制御の制御時間
Trとに基づいて、上記リザーバタンク44内のブレー
キ液の残留量を推測するので、ABS制御の中でも特に
リザーバタンク44へのブレーキ液圧の解放を行う減圧
制御の制御時間Trを考慮した、より実用的かつ効果的
な推測を行うことができるのである。この場合、減圧制
御の積算時間Trの積算を、ブレーキ液圧系統の異なる
前輪側と後輪側とで別々に行い、それぞれの積算値とA
BS制御時間Toの積算値とに基づいて、各々のポンプ
48の延長駆動時間を別々に設定することも可能であ
る。
【0071】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0072】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記推測手
段を設けたので、リザーバ内のブレーキ液の残留量をA
BS制御手段の作動状況に基づいて推測することができ
る。そして、その推測手段に基づいて、ABS制御終了
後のポンプ駆動時間を変更するようにしたので、無駄な
ポンプ延長駆動を抑制することができる。すなわち、A
BS制御終了後の延長したポンプの駆動を最小限に止
め、無駄なエネルギ消費および騒音の発生を抑制した上
で、次回のABS制御を支障なく実行できるようにする
ことができる。
段を設けたので、リザーバ内のブレーキ液の残留量をA
BS制御手段の作動状況に基づいて推測することができ
る。そして、その推測手段に基づいて、ABS制御終了
後のポンプ駆動時間を変更するようにしたので、無駄な
ポンプ延長駆動を抑制することができる。すなわち、A
BS制御終了後の延長したポンプの駆動を最小限に止
め、無駄なエネルギ消費および騒音の発生を抑制した上
で、次回のABS制御を支障なく実行できるようにする
ことができる。
【0073】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記推測により上記リザーバ内のブレーキ液
の残留量が多いときは少ないときに比べて、ABS制御
終了後のポンプ駆動時間を長くするようにしたので、無
駄なポンプ延長駆動を抑制するとともに、次回のABS
制御について、より確実に支障のない制御を実行するこ
とができる。
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記推測により上記リザーバ内のブレーキ液
の残留量が多いときは少ないときに比べて、ABS制御
終了後のポンプ駆動時間を長くするようにしたので、無
駄なポンプ延長駆動を抑制するとともに、次回のABS
制御について、より確実に支障のない制御を実行するこ
とができる。
【0074】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記推測手段は、ABS制御の回
数をカウントして上記リザーバ内のブレーキ液の残留量
を推測するので、ABS制御の繰り返しに伴うブレーキ
液残留量の増加に対して有効に対処することができる。
には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記推測手段は、ABS制御の回
数をカウントして上記リザーバ内のブレーキ液の残留量
を推測するので、ABS制御の繰り返しに伴うブレーキ
液残留量の増加に対して有効に対処することができる。
【0075】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第3の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記推測手段は、ABS制御中の路面
摩擦係数が大きい(高μ)ほど係数が大きく設定された
重み付けを行い、ABS制御の回数と各ABS制御に対
する上記重み付け係数とに基づいて、上記リザーバ内の
ブレーキ液の残留量を推測するので、ABS制御の中で
も特にリザーバへのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御
が繰り返されることが多い高μでの制御を考慮した、よ
り実用的かつ効果的な推測を行うことができる。
基本的には、上記第3の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記推測手段は、ABS制御中の路面
摩擦係数が大きい(高μ)ほど係数が大きく設定された
重み付けを行い、ABS制御の回数と各ABS制御に対
する上記重み付け係数とに基づいて、上記リザーバ内の
ブレーキ液の残留量を推測するので、ABS制御の中で
も特にリザーバへのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御
が繰り返されることが多い高μでの制御を考慮した、よ
り実用的かつ効果的な推測を行うことができる。
【0076】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第1または第2の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記推測手段は、ABS制
御の制御時間と、該ABS制御中における減圧制御の制
御時間とに基づいて、上記リザーバ内のブレーキ液の残
留量を推測するので、ABS制御の中でも特にリザーバ
へのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御の制御時間を考
慮した、より実用的かつ効果的な推測を行うことができ
る。
基本的には、上記第1または第2の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記推測手段は、ABS制
御の制御時間と、該ABS制御中における減圧制御の制
御時間とに基づいて、上記リザーバ内のブレーキ液の残
留量を推測するので、ABS制御の中でも特にリザーバ
へのブレーキ液圧の解放を行う減圧制御の制御時間を考
慮した、より実用的かつ効果的な推測を行うことができ
る。
【図1】 本発明の各実施の形態に共通な車両の制動力
制御装置のブレーキ液圧回路の概略を示す構成図であ
る。
制御装置のブレーキ液圧回路の概略を示す構成図であ
る。
【図2】 上記制動力制御装置の基本となるABS制御
の内容を示すタイムチャートである。
の内容を示すタイムチャートである。
【図3】 上記制動力制御装置の車両に対するABS制
御システム系統各要素のレイアウトおよび接続状態の概
略を示す説明図である。
御システム系統各要素のレイアウトおよび接続状態の概
略を示す説明図である。
【図4】 上記制動力制御装置のABSコントロールユ
ニットの機能構成の概略を示す説明図である。
ニットの機能構成の概略を示す説明図である。
【図5】 上記制動力制御装置のメイン制御ルーチンを
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態に係る制動力制御装置にお
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】 上記第1の実施の形態の変形例に係る制動力
制御装置における推測・設定ルーチンを示すフローチャ
ートである。
制御装置における推測・設定ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図8】 第2の実施の形態に係る制動力制御装置にお
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 第3の実施の形態に係る制動力制御装置にお
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
図である。
ける推測・設定ルーチンを示すフローチャートである。
図である。
【図10】 上記第1の実施の形態の変形例におけるマ
ップを示す説明図である。
ップを示す説明図である。
【図11】 第3の実施の形態におけるマップを示す説
明図である。
明図である。
2FL,2FR,2RL,2RR…ホイールシリンダ 11,12…ブレーキ液圧配管 44…リザーバタンク 49…ポンプ 62…ABSコントロールユニット Tm…ABS制御終了後のモータ(ポンプ)作動時間 To…ABS制御時間の積算値 Tr…減圧制御の積算値 WFL,WFR,WRL,WRR…ホイールシリンダ
Claims (5)
- 【請求項1】 各車輪のホイールシリンダに作用するブ
レーキ液圧を、少なくとも増圧制御と減圧制御とを含む
一連の圧力制御によって制御することにより、車両制動
中における車輪の路面に対するロックを防止するアンチ
ロックブレーキ制御手段と、上記減圧制御によってホイ
ールシリンダ内からリザーバへ解放されたブレーキ液を
ホイールシリンダの液圧配管に還流させるポンプ装置の
作動を制御するポンプ制御手段とを備えた車両の制動力
制御装置において、 上記アンチロックブレーキ制御手段の作動状況に基づい
て上記リザーバ内のブレーキ液の残留量を推測する推測
手段を設け、該推測手段による推測に基づいて、アンチ
ロックブレーキ制御終了後のポンプ駆動時間を変更する
ことを特徴とする車両の制動力制御装置。 - 【請求項2】 上記推測により上記リザーバ内のブレー
キ液の残留量が多いときは少ないときに比べて、アンチ
ロックブレーキ制御終了後のポンプ駆動時間を長くする
ことを特徴とする請求項1記載の車両の制動力制御装
置。 - 【請求項3】 上記推測手段は、アンチロックブレーキ
制御の回数をカウントして上記リザーバ内のブレーキ液
の残留量を推測することを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の車両の制動力制御装置。 - 【請求項4】 上記推測手段は、各アンチロックブレー
キ制御に対して、該制御中の路面摩擦係数が大きいほど
係数が大きく設定された重み付けを行い、上記アンチロ
ックブレーキ制御の回数と各アンチロックブレーキ制御
に対する重み付け係数とに基づいて、上記リザーバ内の
ブレーキ液の残留量を推測することを特徴とする請求項
3記載の車両の制動力制御装置。 - 【請求項5】 上記推測手段は、アンチロックブレーキ
制御の制御時間と、該アンチロックブレーキ制御中にお
ける減圧制御の制御時間とに基づいて、上記リザーバ内
のブレーキ液の残留量を推測することを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の車両の制動力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7635296A JPH09263228A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 車両の制動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7635296A JPH09263228A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 車両の制動力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09263228A true JPH09263228A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13602976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7635296A Pending JPH09263228A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 車両の制動力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09263228A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008006901A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Advics:Kk | ポンプ駆動用モータの制御装置 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP7635296A patent/JPH09263228A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008006901A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Advics:Kk | ポンプ駆動用モータの制御装置 |
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