JPH09264677A - 沸騰冷却器、その沸騰冷却器を備えた熱交換装置、およびその熱交換装置を備えた沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却器、その沸騰冷却器を備えた熱交換装置、およびその熱交換装置を備えた沸騰冷却装置

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JPH09264677A
JPH09264677A JP8075692A JP7569296A JPH09264677A JP H09264677 A JPH09264677 A JP H09264677A JP 8075692 A JP8075692 A JP 8075692A JP 7569296 A JP7569296 A JP 7569296A JP H09264677 A JPH09264677 A JP H09264677A
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heat
fluid
housing
cooler
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和雄 小林
Seiji Kawaguchi
清司 川口
Shigeru Kadota
茂 門田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 更なる沸騰冷却器3の小型化を図ることので
きる沸騰冷却装置14を提供する。 【解決手段】 外部から密閉化されたハウジング13内
の高温空気の熱を受熱する受熱フィン6aの方はフィン
ピッチを小さくしても目つまりを起こすことがないこと
に着目し、沸騰部7を成す沸騰冷却管4に設けられる受
熱フィン6aのフィンピッチを、凝縮部8を成す沸騰冷
却管4に設けられる放熱フィン6bのフィンピッチより
も小さくすることにより、受熱フィン6aと放熱フィン
6bとのフィンピッチをハウジング13の内外で同じ大
きさにした場合と比較して沸騰冷却器3の放熱性能を向
上できる。これにより、沸騰部7の熱交換有効面積を凝
縮部8よりも小さくすることができるので、更に沸騰冷
却器3の小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部が外部から密
閉化された筐体内の高温流体を筐体外の低温流体と熱交
換させて冷却させる熱サイフォン式の沸騰冷却器、この
沸騰冷却器を備えた熱交換装置、および熱交換装置を備
えた沸騰冷却装置に関するものである。
【0002】
【先行の技術】従来より、埃、塵や水分等の異物の付着
による作動不良を防止するために、半導体を用いた電子
部品等の発熱体を密閉化されたハウジング内に収容して
使用する場合がある。この場合、発熱体を冷却する方法
として、ハウジング内部に直接外気を取り入れて換気す
ることができないため、ハウジング内の内部空気とハウ
ジング外の外部空気との間で熱交換を行う方法が一般に
行われている。
【0003】本願発明者等は、この方式で小型化が可能
な熱サイフォン式の熱交換装置を備えた沸騰冷却装置を
特願平7−88988号(平成7年7月14日出願)と
して出願している。なお、この熱交換装置を構成する沸
騰冷却器は、発熱体により加熱されたハウジング内の内
部空気(内気)とハウジング外の外部空気(外気)とを
隔離する流体隔離板と、この流体隔離板よりも内気側に
配され、内気から受熱して内部に封入された冷媒が沸騰
する沸騰部を成すハウジング内熱交換器と、流体隔離板
よりも外気側に配され、沸騰部で沸騰した冷媒蒸気の熱
を外気に放出して冷媒蒸気を凝縮させる凝縮部を成すハ
ウジング外熱交換器とが設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の沸騰
冷却器を備えた熱交換装置においては、外気と冷媒との
熱交換を行うハウジング外熱交換器の放熱フィンに、外
気に含まれる埃や塵等の異物が付着し易い。特に、ハウ
ジング外熱交換器の放熱フィンにフィンピッチの小さい
ものを使用すると、放熱フィンが目詰まりを起こし、ハ
ウジング外熱交換器の熱交換性能(放熱性能)を低下さ
せてしまうので、ハウジング外熱交換器の放熱フィンの
フィンピッチをあまり小さくできない。それによって、
ハウジング内熱交換器の冷却性能が悪化し、ひいては沸
騰冷却装置の大型化を招くという問題が生じている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記事情に基づいて成された
もので、更なる沸騰冷却器の小型化を図ることを目的と
する。また、更なる熱交換装置の小型化を図ることを目
的とする。さらに、更なる沸騰冷却装置の小型化を図る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、外部から密閉化された筐体内の内部流体の熱を
受熱する受熱フィンの方はフィンピッチを小さくしても
目詰まりを起こすことがないことに着目し、沸騰部を成
す沸騰冷却管に設けられる受熱フィンのフィンピッチ
を、凝縮部を成す沸騰冷却管に設けられる放熱フィンの
フィンピッチよりも小さくすることにより、受熱フィン
と放熱フィンとのフィンピッチを筐体の内外で同じ大き
さにした場合と比較して沸騰冷却器の熱交換性能を向上
できる。これにより、更に沸騰冷却器の小型化を図るこ
とが可能となるという効果が得られる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、1段目の
沸騰冷却器の冷媒と2段目以降の沸騰冷却器との冷媒に
効果的に温度差を設けることができ、温度差のある冷媒
により内部流体を順次降温し、外部流体を順次昇温する
ことができる。それによって、単段の沸騰冷却器と比較
して、内部流体の降温の飽和現象による冷却性悪化を低
減できる。このため、沸騰冷却器の熱交換容積を増やす
ことなく、冷却性能が改善されるので、沸騰冷却器を備
えた熱交換装置の小型化を図ることが可能となるという
効果が得られる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、筐体内流
体循環手段によって筐体内通路内に強制的に内部流体を
循環させることにより、沸騰部を成す沸騰冷却管での内
部流体と冷媒との熱交換性能を向上できると共に、筐体
外流体循環手段によって筐体外通路内に強制的に外部流
体を循環させることにより、凝縮部を成す沸騰冷却管で
の外部流体と冷媒との熱交換性能を向上できる。これに
より、更に沸騰冷却装置の小型化を図ることが可能とな
るという効果が得られる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、外部から
密閉化された筐体内の内部流体の熱を受熱する受熱フィ
ンの方はフィンピッチを小さくしても目詰まりを起こす
ことがないことに着目し、沸騰部を成す筐体内熱交換器
に設けられる受熱フィンのフィンピッチを、凝縮部を成
す筐体外熱交換器に設けられる放熱フィンのフィンピッ
チよりも小さくすることにより、受熱フィンと放熱フィ
ンとのフィンピッチを筐体の内外で同じ大きさにした場
合と比較して沸騰冷却器の熱交換性能を向上できる。こ
れにより、更に沸騰冷却器の小型化を図ることが可能と
なるという効果が得られる。
【0010】請求項5に記載の発明によれば、沸騰冷却
器の幅方向の両側に突出して第1連結管および第2連結
管を配管する場合と比較して、不要になった配管突出部
とデッドスペースの分だけ幅方向寸法を短縮でき、ひい
ては更に沸騰冷却器の小型化を図ることが可能となると
いう効果が得られる。
【0011】請求項6に記載の発明によれば、1段目の
沸騰冷却器の冷媒と2段目以降の沸騰冷却器との冷媒に
効果的に温度差を設けることができ、温度差のある冷媒
により内部流体を順次降温し、外部流体を順次昇温する
ことができる。それによって、単段の沸騰冷却器と比較
して、内部流体の降温の飽和現象による冷却性悪化を低
減できる。このため、沸騰冷却器の熱交換容積を増やす
ことなく、冷却性能が改善されるので、沸騰冷却器を備
えた熱交換装置の小型化を図ることが可能となるという
効果が得られる。
【0012】請求項7に記載の発明によれば、筐体内流
体循環手段によって筐体内通路内に強制的に内部流体を
循環させることにより、沸騰部を成す筐体内熱交換器で
の内部流体と冷媒との熱交換性能を向上できると共に、
筐体外流体循環手段によって筐体外通路内に強制的に外
部流体を循環させることにより、凝縮部を成す筐体外熱
交換器での外部流体と冷媒との熱交換性能を向上でき
る。これにより、更に沸騰冷却装置の小型化を図ること
が可能となるという効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の熱交換装置を備え
た沸騰冷却装置を電子機器装置に組み込んだ実施例を図
面に基づいて説明する。
【0014】〔第1実施例の構成〕図1ないし図6は本
発明の第1実施例を示したもので、図1は電子機器装置
の全体構造を示した図である。
【0015】電子機器装置1は、例えば携帯電話や自動
車電話等の移動無線電話の無線基地局装置であって、内
部に電子部品11、12を気密的に収容するハウジング
13、およびこのハウジング13内に組み込まれ、電子
部品11、12を冷却する沸騰冷却装置(冷却器)14
等から構成されている。
【0016】電子部品11は、電気が流れると所定の作
動を行うと共に、発熱する発熱体(例えば送受信器に組
み込まれる高周波スイッチング回路を構成する半導体ス
イッチング素子等)である。電子部品12は、電気が流
れると所定の作動を行うと共に、発熱する発熱体(例え
ばパワーアンプに組み込まれるパワートランジスタ等の
半導体増幅素子等)である。
【0017】ハウジング13は、内部を外部から気密化
する筐体であって、内部には密閉空間15が形成されて
いる。この密閉空間15は、電子部品11、12に塵、
埃や水分等の異物が付着することにより電子部品11、
12の性能が低下することを防止するために、後記する
沸騰冷却装置14の流体隔離板等により外部と完全に気
密的に区画されている。
【0018】そして、密閉空間15は、沸騰冷却装置1
4の流体隔離板および沸騰冷却装置14のケーシングに
よって、電子部品11、12を収容する電子部品収容空
間16と筐体内通路としての高温側伝熱空間17とに区
画されている。この高温側伝熱空間17は、風上側が沸
騰冷却装置14の奥行き寸法をできるだけ小さくするた
めに流路面積が狭く、風下側が風上側よりも流路面積が
広くなっている。さらに、ハウジング13は、流体隔離
板によって高温側伝熱空間17と気密的に区画された筐
体外通路としての低温側伝熱空間18を形成している。
【0019】沸騰冷却装置14は、ハウジング13に一
体的に設けられたケーシング20、低温空気(外部流
体、低温流体)の空気流を発生させる2個の上部側遠心
式送風機21、高温空気(内部流体、高温流体)の空気
流を発生させる2個の下部側遠心式送風機22、密閉空
間15内の空気温度を下限温度(例えば0℃)以上にす
るための電気ヒータ23、これらの沸騰冷却装置14の
電気機器を通電制御するコントローラ24、および密閉
空間15内の空気温度を上限温度(例えば65℃)以下
にするための熱交換装置25等から構成されている。
【0020】ケーシング20は、電子機器装置1の最も
外側に配される外壁板26、および高温側伝熱空間17
を囲む背面側区画板27等からなり、これらの外壁板2
6と背面側区画板27はスポット溶接等の手段による接
合、あるいはねじやボルト等の締結具による締結により
ハウジング13に固定されている。
【0021】2個の上部側遠心式送風機21は、本発明
の筐体外流体循環手段であって、低温側伝熱空間18内
に空気流を発生させる遠心式ファン31、この遠心式フ
ァン31を回転させる電動モータ32、および遠心式フ
ァン31を回転自在に収容するスクロールケーシング3
3をそれぞれ有している。
【0022】2個の下部側遠心式送風機22は、本発明
の筐体内流体循環手段であって、高温側伝熱空間17内
に空気流を発生させる遠心式ファン34、この遠心式フ
ァン34を回転させる電動モータ35、および遠心式フ
ァン34を回転自在に収容するスクロールケーシング3
6をそれぞれ有している。
【0023】電気ヒータ23は、密閉空間15内の温度
が下限温度(例えば0℃)よりも低温のときに電子部品
(例えば半導体素子)11、12の性能が低下するた
め、密閉空間15内の温度を下限温度以上となるよう
に、高温側伝熱空間17を流れる空気を加熱する内部流
体加熱手段である。この実施例の電気ヒータ23は、例
えば1.2kWの発熱量を持つものである。
【0024】コントローラ24は、例えばサーミスタ等
の感温素子よりなる温度センサ9により検出した密閉空
間15内の検出温度に基づいて、2個の上部側遠心式送
風機21の電動モータ32、2個の下部側遠心式送風機
22の電動モータ35および電気ヒータ23等の電気機
器を制御する制御手段である。
【0025】コントローラ24は、密閉空間15内の温
度が下限温度(例えば0℃)以上の時に、2個の上部側
遠心式送風機21および2個の下部側遠心式送風機22
をHi運転(強風量)またはLo運転(弱風量)し、電
気ヒータ23をOFF(オフ)する。また、コントロー
ラ24は、密閉空間15内の温度が下限温度(例えば0
℃)以下の時に、2個の上部側遠心式送風機21の電動
モータ32をOFF(オフ)し、2個の下部側遠心式送
風機22の電動モータ35をHi運転(強風量)または
Lo運転(弱風量)し、電気ヒータ23をON(オン)
する。
【0026】次に、沸騰冷却器を備えた熱交換装置25
を図1ないし図5に基づいて詳細に説明する。ここで、
図2(a)は沸騰冷却装置の概略構造を示した図で、図
2(b)は沸騰冷却器を多段に配設した熱交換装置を示
した図で、図3は沸騰冷却器の具体的構造を示した図
で、図4および図5は沸騰冷却器を2分割する流体隔離
板を示した図である。
【0027】熱交換装置25は、ハウジング13内を循
環する内部空気(筐体内部流体、所謂内気)である高温
空気とハウジング13外を循環する外部空気(筐体外部
流体、所謂外気)である低温空気とを気密的に隔離する
流体隔離板2、およびこの流体隔離板2を貫通した状態
で流体隔離板2に組み付けられた多段式(2段式)の沸
騰冷却器3等から構成されている。
【0028】流体隔離板2は、内部が高温となる密閉空
間15の一壁面および内部が低温となる低温側伝熱空間
18の一壁面を構成する、ハウジング13の一壁面(筐
体の一部)を成すものである。例えばアルミニウム等の
熱伝導性に優れる金属材料よりなる薄板からなり、高温
側伝熱空間17を含む密閉空間15と低温側伝熱空間1
8を含む外部とを気密的に区画するように、沸騰冷却器
3およびケーシング20と一体的に接合(ろう付け)さ
れている。
【0029】この流体隔離板2には、図4に示したよう
に、後記する沸騰冷却器3の各沸騰冷却管を貫通させる
ための細長い長方形状または長円形状の貫通孔38(例
えば幅が1.7mmで、長さが16.0mm)が一定の
間隔をおいて複数開けられている。但し、流体隔離板2
は、図5に示したように、分割体(本例では二分割)と
しても良い。
【0030】沸騰冷却器3は、ケーシング20内に所定
の角度だけ傾斜した状態で多段(2段)に組み付けら
れ、内部にフロロカーボン系またはフロン系の冷媒が封
入された複数本の沸騰冷却管4、各沸騰冷却管4を連通
する一対の連結管5、沸騰冷却管4の外部に取り付けら
れた複数の伝熱フィン6等から構成されたマルチフロー
パス型の熱交換器である。なお、沸騰冷却器3の両側に
は、流体隔離板2およびケーシング20に締結具により
締結する役目と複数本の沸騰冷却管や複数の伝熱フィン
6を補強する役目のサイドプレート37が接合されてい
る。また、沸騰冷却器3は、高温空気および低温空気の
流れ方向に多段(例えば2段)となるように配設されて
いる。
【0031】複数本の沸騰冷却管4は、例えばアルミニ
ウムや銅等の熱伝導性に優れた金属材料を断面形状が細
長い長方形状または長円形状を成す偏平管(例えば幅が
1.7mmで、長さが16.0mm)に形成したもので
あり、それぞれ流体隔離板2の貫通孔38を通り抜ける
ように配されている。これらの沸騰冷却管4よりなる沸
騰冷却器3は、流体隔離板2より高温空気側に配される
一方側(図3の図示下側)が冷媒液槽(沸騰部)7、流
体隔離板2より低温空気側に配される他方側(図3の図
示上側)が冷媒蒸気槽(凝縮部)8として構成される。
なお、この実施例では、沸騰部7および凝縮部8は、幅
(幅方向寸法)が360mm、高さが430mm、厚さ
が16mmとされている。
【0032】連結管5は、複数本の沸騰冷却管4(沸騰
部7)の下端部に接続された高温側タンク41、および
複数本の沸騰冷却管4(凝縮部8)の上端部に接続され
た低温側タンク42からなり、各沸騰冷却管4を連通し
ている。これらの高温側、低温側タンク41、42は、
沸騰冷却管4側に設けられたコアプレートとこのコアプ
レートに接合する略逆U字状のタンクプレートとから構
成されている。なお、何れか一方の高温側タンク41ま
たは低温側タンク42には、沸騰冷却器3内に冷媒を封
入するための冷媒封入口(図示せず)が1箇所だけ設け
られている。冷媒は、その液面がほぼ流体隔離板2の位
置と一致する高さまで、すなわち、沸騰部7の高さまで
沸騰冷却器3の各沸騰冷却管4内に封入されている。但
し、冷媒の封入は、沸騰冷却管4に伝熱フィン6をろう
付け接合した後に行われる。また、高温側タンク41は
なくても良い。
【0033】伝熱フィン6は、沸騰冷却器3の高温側
(沸騰部7)で隣合う沸騰冷却管4間に介在された受熱
フィン6aと、沸騰冷却器3の低温側(凝縮部8)で隣
合う沸騰冷却管4間に介在された放熱フィン6bとから
なる。この伝熱フィン6は、例えばアルミニウム等の熱
伝導性に優れる金属材料よりなる薄い板(例えば板厚
0.02〜0.50mm程度)を交互に押し返して波形
状に形成したコルゲートフィンであり、沸騰冷却管4の
平坦な外壁面にろう付けされている。すなわち、沸騰冷
却管4の外壁面と伝熱フィン6とが融合した状態で接合
されている。
【0034】受熱フィン6aは、流体隔離板2よりも下
方に配され、フィンピッチP1 が例えば2.40mm、
フィン幅B1 が例えば16mmである。なお、フィンピ
ッチP1 は例えば1.50mm〜2.90mmの範囲が
良く、望ましくは2.00mm〜2.50mmの範囲が
良い。放熱フィン6bは、流体隔離板2よりも上方に配
され、フィンピッチP2 が例えば3.75mm、フィン
幅B2 が例えば16mmである。なお、フィンピッチP
2 は、例えば3.00mm〜4.50mmの範囲が良
く、望ましくは3.50mm〜4.00mmが良い。す
なわち、沸騰冷却器3は、受熱フィン6aのフィンピッ
チP1 を放熱フィン6bのフィンピッチP2 よりも、例
えば50%〜65%程度だけ小さくしている。
【0035】そして、熱交換装置25は、図1および図
2(b)に示したように、密閉空間15の高温側伝熱空
間17内を循環する高温空気(ハウジング13内の清浄
な空気)と低温側伝熱空間18内を循環する低温空気
(ハウジング13外の汚れた空気)とが対向流となるよ
うに、高温空気および低温空気の流れ方向に沸騰冷却器
3が多段に配設されている。
【0036】すなわち、多段の沸騰冷却器3等よりなる
熱交換装置25は、2段目の沸騰冷却器3の各沸騰冷却
管4の下端部(沸騰部7)の図示右側部が高温空気の入
口とされ、1段目の沸騰冷却器3の各沸騰冷却管4の下
端部(沸騰部7)の図示左側部が高温空気の出口とされ
ている。また、熱交換装置25は、1段目の沸騰冷却器
3の各沸騰冷却管4の上端部(凝縮部8)の図示左側部
が高温空気の入口とされ、2段目の沸騰冷却器3の各沸
騰冷却管4の上端部(凝縮部8)の図示右側部が高温空
気の出口とされている。
【0037】〔第1実施例の作用〕次に、本実施例の沸
騰冷却器3を高温空気と低温空気とが対向流となるよう
に多段に配設した熱交換装置25を備えた沸騰冷却装置
14の作用を図2および図3に基づいて簡単に説明す
る。
【0038】ハウジング13中の密閉空間15内の温度
が下限温度(例えば0℃)以上の時に、2個の上部側遠
心式送風機21の電動モータ32および2個の下部側遠
心式送風機22の電動モータ35の通電を開始すること
により、遠心式ファン31、34が作動を始める。これ
により、ハウジング13内の密閉空間15中に高温空気
(埃、塵または水分等の異物を含まない清浄な内気、内
部流体)の循環流が発生する。また、ハウジング13外
の低温側伝熱空間18中に低温空気(埃、塵または水分
等の異物を含む外気、外部流体)の循環流が発生する。
【0039】そして、ハウジング13の流体隔離板2を
貫通した状態で取り付けられた沸騰冷却器3は、多段式
の沸騰冷却器3の各沸騰冷却管4に封入された冷媒が、
図2(a)に示したように、受熱フィン6aを介して高
温空気より伝達された熱を受けて沸騰気化する。気化し
た冷媒蒸気は、低温空気に晒されて低温となっている沸
騰冷却器3の上端側に設けられる凝縮部8で内壁面に凝
縮液化し、その凝縮潜熱が放熱フィン6bを介して低温
空気に伝達される。
【0040】凝縮部8で凝縮液化した冷媒は、図2
(a)に示したように、自重により各沸騰冷却管4の内
壁面を伝って沸騰冷却器3の下端側に設けられる沸騰部
7へ滴下する。以上のように、沸騰冷却器3の各沸騰冷
却管4内に封入された冷媒が沸騰気化・凝縮液化を交互
に繰り返すことにより、高温空気の熱を低温空気へ移動
することにより、電子部品11、12で発生した熱を多
段の沸騰冷却器3で放熱できる。
【0041】それによって、密閉空間15の高温側伝熱
空間17内を循環する高温空気(ハウジング13内のき
れいな空気)と低温側伝熱空間18内を循環する低温空
気(ハウジング13外の汚れた空気)とが混合すること
なく、電子部品11、12を冷却することができる。
【0042】ここで、本実施例の沸騰冷却器3は、受熱
フィン6aのフィンピッチP1 が、放熱フィン6bのフ
ィンピッチP2 よりも小さいので、複数本の沸騰冷却管
4のうち流体隔離板2より上方に突出する(ハウジング
13外に突出する)凝縮部8の熱交換有効面積よりも流
体隔離板2より下方に突出する(ハウジング13内に突
出する)沸騰部7の熱交換有効面積の方が小さくなって
いるが、沸騰部7はフィンピッチの小さい分だけ熱交換
性能が向上するので、沸騰部7の熱交換有効面積が小さ
くなっても熱交換性能の低下はない。
【0043】〔第1実施例の効果〕したがって、本実施
例の沸騰冷却器3は、ハウジング13(流体隔離板2)
により高温側が気密化されているので、目詰まりを起こ
す心配のない沸騰部7を成す沸騰冷却管4に設けられる
受熱フィン6aのフィンピッチP1 を、埃、塵または水
分等の異物を含んだ外気に晒される凝縮部8を成す沸騰
冷却管4に設けられる放熱フィン6bのフィンピッチP
2 よりも小さくしている。
【0044】これにより、フィンピッチを流体隔離板2
の高温側(内気側)と低温側(外気側)とで同じ大きさ
にした場合と比較して、凝縮部8の目詰まりを防止しな
がら、沸騰部7のフィンピッチP1 を凝縮部8のフィン
ピッチP2 よりも小さくすることで高温空気の冷却性能
を向上できる。また、フィンピッチP1 を小さくした分
だけ、受熱フィン6aの上下方向寸法を放熱フィン6b
の上下方向寸法よりも短縮でき、それによって複数本の
沸騰冷却管4の沸騰部7の上下方向寸法(放熱有効面
積)を小さくできるので、沸騰冷却器3、ひいては沸騰
冷却装置14全体の小型化を達成できる。
【0045】次に、沸騰冷却器3を高温空気および低温
空気の流れ方向に多段に配設した熱交換装置の特徴を図
6(a)、(b)に基づいて説明する。図6(a)、
(b)は沸騰冷却器3が単段(1段)および多段(2
段)の場合の空気の流路方向温度分布および冷媒の流路
方向温度分布を示した模式図である。なお、模式図の縦
軸は温度(下方ほど高温)であり、横軸は流体(空気)
の流れ方向である。
【0046】沸騰冷却器3が単段(1段)の熱交換装置
(従来例)の場合には、図6(a)に示したように、高
温空気が下段の沸騰冷却器(沸騰部7)の図示右側から
流入し、上段の沸騰冷却器(凝縮部8)へ放熱するに従
って高温空気の温度が降温した後に、放熱した高温空気
(冷却された高温空気)が沸騰冷却器3の図示左側へ流
出する。また、沸騰冷却器3が単段(1段)の熱交換装
置(従来例)の場合には、図6(a)に示したように、
低温空気が上段の沸騰冷却器(凝縮部8)の図示左側か
ら流入し、沸騰冷却器3から受熱するに従って高温空気
の温度が昇温し沸騰冷却器3の図示右側へ流出する。
【0047】ここで、沸騰冷却器3の凝縮部8の入口空
気と出口空気との温度差をΔT1 とすると、沸騰冷却器
3内に封入された冷媒と熱交換する熱交換媒体は空気で
あるため、低温空気は、沸騰冷却器3の放熱フィン6b
により急速に加熱され、低温空気は入口で急激に昇温す
るものの、その後、飽和状態となるため、温度差ΔT1
(冷却性能)はあまり大きくならない。
【0048】これに対し、沸騰冷却器3を多段に配設し
た熱交換装置(第1実施例)25の場合には、図6
(b)に示したように、空気の流れ方向に少なくとも2
段階で沸騰冷却器3内に封入された冷媒と空気との熱交
換を行うことができる。このとき、1段目の沸騰冷却器
3内に封入された冷媒と2段目の沸騰冷却器3内に封入
された冷媒には図示破線のように温度差(放熱フィン温
度差、受熱フィン温度差)があるため、図6(b)に示
したように、低温空気は1段目の沸騰冷却器3の凝縮部
8の途中で飽和温度になった後、更に2段目の沸騰冷却
器3の入口付近で温度が昇温すると共に、高温空気は2
段目の沸騰冷却器3の沸騰部7の途中で飽和温度になっ
た後、更に1段目の沸騰冷却器3の入口付近で温度が降
温する。
【0049】したがって、図6(a)、(b)に示した
ように、本実施例(沸騰冷却器3を多段に配設した熱交
換装置25)の場合の温度差ΔT2 は、従来例(単段の
沸騰冷却器3を配設した熱交換装置)の場合の温度差Δ
T1 よりも大きくできるので、高温空気の熱を低温空気
へ放熱させることにより、高温空気の冷却性能を向上で
きる。これにより、電子部品11、12の冷却効果を向
上できるので、電子部品11、12が安定した作動を行
う。また、本実施例では、従来例と同等の放熱性能(冷
却性能)で比較した場合、沸騰冷却器3の熱交換有効面
積(放熱有効面積)を減少できるので、このようなコン
パクトな熱交換装置25を備えた沸騰冷却装置14全体
を小型化できる。
【0050】また、沸騰冷却器3を多段に配設した熱交
換装置25は、高温空気と低温空気とが対向流となるよ
うに配設されている。したがって、1段目の沸騰冷却器
3内に封入された冷媒の温度(放熱フィン温度、受熱フ
ィン温度)と2段目の沸騰冷却器3内に封入された冷媒
の温度(放熱フィン温度、受熱フィン温度)との間に効
果的に温度差を設けることができるので、温度差のある
冷媒を用いて低温空気・高温空気を順次効率良く昇温・
降温することが可能である。それによって、更に冷却性
能が改善され沸騰冷却装置14全体の小型化が可能とな
る。
【0051】なお、本実施例では、沸騰冷却器3が2段
の場合について説明したが、熱交換装置25の沸騰部7
および凝縮部8の空気入口と空気出口との温度差を更に
大きく取りたい場合には、3段以上の多段としても良
く、作用効果については同様なため説明は省略する。
【0052】〔第2実施例の構成〕図7ないし図11は
本発明の第2実施例を示したもので、図7ないし図9は
電子機器装置に組み込まれた沸騰冷却装置の具体的構造
を示した図で、図10は沸騰冷却器の具体的構造を示し
た図で、図11は沸騰冷却器を多段に配設した熱交換装
置の概略構造を示した図である。
【0053】本実施例の熱交換装置25を構成する沸騰
冷却器3は、ケーシング内に所定の角度だけ傾斜した状
態で多段(3段)に組み付けられ、複数本の沸騰冷却管
4aが沸騰部7を構成する高温側熱交換器(内気側熱交
換器)3aと複数本の沸騰冷却管4bが凝縮部8を構成
する低温側熱交換器(外気側熱交換器)3bとに2分割
され、さらにこれらの高温側、低温側熱交換器3a、3
bを2本の冷媒循環用第1、第2連結管9a、9bで連
結している。
【0054】ケーシング20は、第1実施例と同様に、
外壁板26および背面側区画板27等からなる。外壁板
26の中央部には、外部より低温空気(埃、塵または水
分等の異物を含む汚れた外気)を低温側伝熱空間18内
に吸い込むための1個の方形状低温側吸込口26aが開
口している。また、外壁板26の上部側には、上部側遠
心式送風機21より外部に低温空気を吐出するための2
個の方形状低温側吐出口26bが開口している。
【0055】背面側区画板27の上部側には、電子部品
収容空間16より高温空気(埃、塵または水分等の異物
を含まない清浄な内気)を高温側伝熱空間17に吸い込
むための1個の方形状高温吸込口27aが開口してい
る。また、背面側区画板27の下側には、一方の下部側
遠心式送風機22から電子部品11に冷却された高温空
気を導くダクト27b、および他方の下部側遠心式送風
機22から電子部品12に冷却された高温空気を導くダ
クト27cがスポット溶接等の手段により接合されてい
る。ダクト27b、27cは、2個の下部側遠心式送風
機22のスクロールケーシング36にそれぞれ一体的に
接続されている。
【0056】高温側熱交換器3aは、本発明の筐体内熱
交換器であって、複数本の沸騰冷却管4a、高温側上端
タンク41a、高温側下端タンク42a、隣合う沸騰冷
却管4a間に介在された受熱フィン6a、およびサイド
プレート37a等から構成されている。この高温側熱交
換器3aは、ハウジング13により外部から密閉化され
た高温側伝熱空間17内に配されているので、埃、塵ま
たは水分等の異物を含んだ外気に晒される心配はない。
【0057】低温側熱交換器3bは、本発明の筐体外熱
交換器であって、複数本の沸騰冷却管4b、低温側上端
タンク41b、低温側下端タンク42b、隣合う沸騰冷
却管4b間に介在された放熱フィン6b、およびサイド
プレート37b等から構成されている。この低温側熱交
換器3bは、埃、塵または水分等の異物を含んだ外気に
晒される低温側伝熱空間18内において高温側熱交換器
3aと略同一平面上に位置するように配されている。な
お、低温側下端タンク42bを第2連結管9b側が下方
となるように傾斜しても良い。
【0058】本実施例の沸騰冷却器3は、高温側熱交換
器3aに設けられる受熱フィン6aのフィンピッチP1
(例えば1.50mm〜2.90mm、望ましくは2.
00mm〜2.50mmで、本例では2.40mm)
を、低温側熱交換器3bの放熱フィン6bのフィンピッ
チP2 (例えば3.00mm〜4.50mm、望ましく
は3.50mm〜4.00mmで、本例では3.75m
m)よりも小さくしている。すなわち、沸騰冷却器3
は、受熱フィン6aのフィンピッチP1 を放熱フィン6
bのフィンピッチP2 よりも、例えば50%〜65%程
度だけ小さくしている。
【0059】第1連結管9aは、沸騰冷却管4と同じ金
属材料によって断面形状が円形状に形成された金属パイ
プであって、沸騰部7の上端部に設けられる高温側上端
タンク41aと凝縮部8の上端部に設けられる低温側上
端タンク41bとを連通している。この第1連結管9a
は、沸騰部7で沸騰気化した冷媒蒸気を凝縮部8に導く
高温低温誘導手段である。
【0060】第2連結管9bは、第1連結管9aと同じ
金属材料によって断面形状が円形状に形成された金属パ
イプであって、凝縮部8の下端部に設けられる低温側下
端タンク42bと沸騰部7の下端部に設けられる高温側
下端タンク42aとを連通している。この第2連結管9
bは、凝縮部8で凝縮液化した冷媒液を沸騰部7に導く
低温高温誘導手段である。
【0061】〔第2実施例の効果〕本実施例では、フィ
ンピッチを流体隔離板2の高温側(内気側)と低温側
(外気側)とで同じ大きさにした場合と比較して、低温
側熱交換器3bの目詰まりを防止しながら、高温側熱交
換器3aのフィンピッチP1 を低温側熱交換器3bのフ
ィンピッチP2 よりも小さくすることで高温空気の冷却
性能を向上でき、沸騰冷却器3、ひいては沸騰冷却装置
14全体の小型化を達成できる。本実施例は、沸騰部7
と凝縮部8とを2本の第1、第2連結管9a、9bによ
って環状に連結した沸騰冷却器3を空気の流れ方向に多
段に配設した熱交換装置25を備えた沸騰冷却装置14
を備えている。この構成によって、各沸騰冷却器3内に
おいて冷媒の循環流が形成され、冷媒蒸気(沸騰蒸気)
と冷媒液(凝縮液)との衝突を防止できるので、各沸騰
冷却器3単体の放熱性能(冷却性能)を第1実施例より
も向上することができる。このような沸騰冷却器3を多
段に配設することにより、第1実施例よりも更に熱交換
装置25の放熱性能(冷却性能)の向上を図ることがで
きる。
【0062】〔第3実施例の構成〕図12は本発明の第
3実施例を示したもので、沸騰冷却器の具体的構造を示
した図である。
【0063】本実施例の熱交換装置25を構成する沸騰
冷却器3は、ケーシング内に所定の角度だけ傾斜した状
態で多段(3段)に組み付けられ、沸騰部7を成す高温
側熱交換器(筐体内熱交換器、内気側熱交換器)3aと
凝縮部8を成す低温側熱交換器(筐体外熱交換器、外気
側熱交換器)3bとに2分割され、さらにこれらの高温
側、低温側熱交換器3a、3bを2本の第1、第2連結
管9a、9bで連結している。
【0064】そして、本実施例の沸騰冷却器3は、第2
実施例と比べて、高温側熱交換器3aと低温側熱交換器
3bとを略同一平面上で幅方向の両側(図示左右側)に
互い違いにずらして配設している。さらに、その互い違
い部(位置ずれ部)51、52に高温側熱交換器3aと
低温側熱交換器3bとを環状に連結するための冷媒循環
用の第1、第2連結管9a、9bを配している。
【0065】第1連結管9aは、高温側熱交換器3a
(沸騰部7)の上端部に設けられる高温側上端タンク4
1aと低温側熱交換器3b(凝縮部8)の上端部に設け
られる低温側上端タンク41bとを連通し、沸騰部7で
沸騰気化した冷媒蒸気を凝縮部8に導く金属パイプであ
る。第2連結管9bは、低温側熱交換器3bの下端部に
設けられる低温側下端タンク42bと高温側熱交換器3
aの下端部に設けられる高温側下端タンク42aとを連
通し、凝縮部8で凝縮液化した冷媒液を沸騰部7に導く
金属パイプである。
【0066】〔第3実施例の効果〕本実施例では、高温
側熱交換器3aと低温側熱交換器3bとを略同一平面上
で幅方向の両側に互い違いにずらして配設し、その互い
違い部51、52に高温側熱交換器3aと低温側熱交換
器3bとを連結する第1、第2連結管9a、9bを配し
ている。それによって、沸騰冷却器3の幅方向の両側
(図示左右側)に第1、第2連結管9a、9bが突出し
て配管される第2実施例の場合と比べて、不要になった
配管突出部とデッドスペースである第1連結管9aの分
だけ側方寸法を短縮でき、このようにコンパクトな沸騰
冷却器3を備えた沸騰冷却装置14全体の一層の小型化
を図ることができる。
【0067】〔変形例〕本実施例の熱交換装置25を備
えた沸騰冷却装置14は、密閉化された空間に電子部品
11、12等の発熱体を収容する必要がある場合に利用
される。なお、密閉化された空間に発熱体を収容する必
要がある場合とは、例えば油、水分、鉄粉、腐食性ガス
等を含む厳しい環境下で発熱体を使用する場合、または
電気的な断続を行う際のアーク防止や接点の酸化を防ぐ
ために不活性ガス(ヘリウムガス、アルゴンガス等)を
使用する場合、あるいは人体に有害な気体(例えばフロ
ロカーボンから分解生成されたフッ化水素等)を外部に
洩らさないようにする場合等がある。
【0068】本実施例では、沸騰冷却器3、高温側熱交
換器3a、低温側熱交換器3bとしてコルゲートフィン
・チューブ式のマルチフローパス型の熱交換器を用いた
が、沸騰冷却器3、高温側熱交換器3a、低温側熱交換
器3bとしてプレートフィン・チューブ式の熱交換器、
微細ピンフィン・チューブ式の熱交換器、偏平管(チュ
ーブ)を蛇行状に屈曲形成したサーペンタイン型の熱交
換器、2枚の成形プレートを貼り合わせた沸騰冷却管を
多数積層したドロンカップ型の熱交換器を用いても良
い。受熱フィン6aまたは放熱フィン6bとしてスリッ
トフィンやルーバーフィンを利用しても良い。
【0069】本実施例では、ハウジング13内部空気、
筐体内部流体である高温空気(内気)として電子部品1
1、12等の発熱体により高温化される高温空気等の高
温気体を用いたが、高温流体として電子部品11、12
等の発熱体を冷却する冷却水やオイル(作動油や潤滑油
を含む)等の高温液体を用いても良い。これと同様に、
ハウジング13外部空気、筐体外部流体である外部流体
(外気)として低温空気等の低温気体だけでなく水やオ
イル等の低温液体を用いても良い。これらの場合には、
筐体内流体循環手段や筐体外流体循環手段はポンプを使
用することになる。なお、ポンプや遠心式ファン31、
34を駆動する駆動手段としては本例のような電動モー
タ32、35だけでなく内燃機関、水車、風車等を用い
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子機器装置の全体構造を示した概略図である
(第1実施例)。
【図2】(a)は沸騰冷却装置の熱交換装置の概略構造
を示した断面図で、(b)は沸騰冷却装置の熱交換装置
の概略構造を示した模式図である(第1実施例)。
【図3】沸騰冷却器の具体的構造を示した正面図である
(第1実施例)。
【図4】沸騰冷却器を2分割する流体隔離板を示した斜
視図である(第1実施例)。
【図5】沸騰冷却器を2分割する流体隔離板を示した斜
視図である(第1実施例)。
【図6】(a)は従来例の場合の空気および冷媒の流路
方向温度分布を表した模式図で、(b)は第1実施例の
場合の空気および冷媒の流路方向温度分布を表した模式
図である。
【図7】沸騰冷却装置の具体的構造を示した断面図であ
る(第2実施例)。
【図8】沸騰冷却装置の具体的構造を示した正面図であ
る(第2実施例)。
【図9】沸騰冷却装置の具体的構造を示した背面図であ
る(第2実施例)。
【図10】沸騰冷却器の具体的構造を示した正面図であ
る(第2実施例)。
【図11】沸騰冷却器の概略構造を示した断面図である
(第2実施例)。
【図12】沸騰冷却器の具体的構造を示した正面図であ
る(第3実施例)。
【符号の説明】
1 電子機器装置 2 流体隔離板 3 沸騰冷却器 4 沸騰冷却管 5 連結管 6 伝熱フィン 7 沸騰部 8 凝縮部 9 温度センサ 11 電子部品(発熱体) 12 電子部品(発熱体) 13 ハウジング(筐体) 14 沸騰冷却装置 15 密閉空間 17 高温側伝熱空間(筐体内通路) 18 低温側伝熱空間(筐体外通路) 21 上部側遠心式送風機(筐体外流体循環手段) 22 下部側遠心式送風機(筐体内流体循環手段) 25 熱交換装置 41 高温側タンク 42 低温側タンク 51 互い違い部(位置ずれ部) 52 互い違い部(位置ずれ部) 3a 高温側熱交換器(筐体内熱交換器) 3b 低温側熱交換器(筐体外熱交換器) 4a 沸騰冷却管 4b 沸騰冷却管 6a 受熱フィン 6b 放熱フィン 9a 第1連結管 9b 第2連結管 41a 高温側上端タンク 41b 低温側上端タンク 42a 高温側下端タンク 42b 低温側下端タンク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が外部から密閉化され、内部流体と外
    部流体とを隔離する筐体を貫通して配され、前記筐体内
    の内部流体の熱を前記筐体外の外部流体へ移動させる沸
    騰冷却器であって、 (a)前記筐体内に配される側が内部流体から受熱して
    内部に封入された冷媒が沸騰する沸騰部を成すと共に、
    前記筐体外に配される側が前記沸騰部で沸騰した冷媒蒸
    気の熱を外部流体に放出して冷媒蒸気を凝縮させる凝縮
    部を成す沸騰冷却管と、 (b)前記沸騰部を成す前記沸騰冷却管に設けられ、内
    部流体から受熱する受熱フィンと、 (c)前記凝縮部を成す前記沸騰冷却管に設けられ、外
    部流体に放熱する放熱フィンとを具備した沸騰冷却器に
    おいて、 前記受熱フィンのフィンピッチをP1 、 前記放熱フィンのフィンピッチをP2 としたとき、 P1 <P2 の関係を満足することを特徴とする沸騰冷却器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の沸騰冷却器を備えた熱交
    換装置において、 前記沸騰冷却器は、内部流体と外部流体とが対向流とな
    るように内部流体および外部流体の流れ方向に多段に配
    設されたことを特徴とする熱交換装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の熱交換装置を備えた沸騰
    冷却装置において、 内部流体が流れると共に、前記沸騰部を収容した筐体内
    通路と、 この筐体内通路に前記筐体により気密的に区画され、外
    部流体が流れると共に、前記凝縮部を収容した筐体外通
    路と、 前記筐体内通路内において内部流体を強制循環させる筐
    体内流体循環手段と、 前記筐体外通路内において外部流体を強制循環させる筐
    体外流体循環手段とを備えたことを特徴とする沸騰冷却
    装置。
  4. 【請求項4】内部が外部から密閉化され、内部流体と外
    部流体とを隔離する筐体を貫通して配され、前記筐体内
    の内部流体の熱を前記筐体外の外部流体へ移動させる沸
    騰冷却器であって、 (a)前記筐体内に配され、内部流体から受熱して内部
    に封入された冷媒が沸騰する沸騰部を成す筐体内熱交換
    器と、 (b)前記筐体外に配され、前記沸騰部で沸騰した冷媒
    蒸気の熱を外部流体に放出して冷媒蒸気を凝縮させる凝
    縮部を成す筐体外熱交換器と、 (c)前記筐体を貫通して配され、前記筐体内熱交換器
    と前記筐体外熱交換器とを気密的に連結する連結管と、 (d)前記筐体内熱交換器に設けられ、内部流体から受
    熱する受熱フィンと、 (e)前記筐体外熱交換器に設けられ、外部流体に放熱
    する放熱フィンとを具備した沸騰冷却器において、 前記受熱フィンのフィンピッチをP1 、 前記放熱フィンのフィンピッチをP2 としたとき、 P1 <P2 の関係を満足することを特徴とする沸騰冷却器。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の沸騰冷却器において、 前記筐体内熱交換器と前記筐体外熱交換器とを略同一平
    面上で、且つ幅方向に位置をずらして配設し、この位置
    ずれ部に前記筐体内熱交換器の上部と前記筐体外熱交換
    器の上部とを連結する第1連結管、および前記筐体内熱
    交換器の下部と前記筐体外熱交換器の下部とを連結する
    第2連結管を設けたことを特徴とする沸騰冷却器。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の沸騰冷却
    器を備えた熱交換装置において、 前記沸騰冷却器は、内部流体と外部流体とが対向流とな
    るように内部流体および外部流体の流れ方向に多段に配
    設されたことを特徴とする熱交換装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の熱交換装置を備えた沸騰
    冷却装置において、 内部を内部流体が流れると共に、前記筐体内熱交換器を
    収容した筐体内通路と、 この筐体内通路に前記筐体により気密的に区画され、内
    部を外部流体が流れると共に、前記筐体外熱交換器を収
    容した筐体外通路と、 前記筐体内通路内において内部流体を強制循環させる筐
    体内流体循環手段と、 前記筐体外通路内において外部流体を強制循環させる筐
    体外流体循環手段とを備えたことを特徴とする沸騰冷却
    装置。
JP8075692A 1996-01-29 1996-03-29 沸騰冷却器、その沸騰冷却器を備えた熱交換装置、およびその熱交換装置を備えた沸騰冷却装置 Pending JPH09264677A (ja)

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