JPH09264902A - 加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents
加速度センサ及びその製造方法Info
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Abstract
して検出感度が収まることになる加速度センサと、加速
度センサのもつ検出感度を設計値の許容誤差範囲内に対
して確実に収めることができる加速度センサの製造方法
とを提供する。 【解決手段】 本発明に係る加速度センサは、長手方向
領域が中央部分11a,12aと端部分11b,12b
とに区分されており、かつ、これら中央部分11a,1
2a及び端部分11b,12bにおける分極方向が相互
に反転させられたバイモルフ型検出素子10を具備して
なるものであって、バイモルフ型検出素子10の長手方
向領域における自由長Xと中央部分11a,12aの全
長Yとの長さ比率Y/Xが、44%から73%の範囲内
とされていることを特徴とするものである。
Description
ライブ装置の衝撃検知用などとして使用される加速度セ
ンサ及びその製造方法にかかり、詳しくは、この加速度
センサを構成するバイモルフ型検出素子の構造及びその
作製手順に関する。
サとしては周知のバイモルフ型検出素子(以下、検出素
子という)を利用して構成されたものがあり、この種の
検出素子を具備してなる加速度センサのうちには特開平
6−273439号公報で示されたようなものがある。
すなわち、この加速度センサは、図3で簡略化して示す
ように、矩形平板状とされたうえで各主表面上に薄膜状
の信号取出電極1及び中間電極2がそれぞれ形成された
一対の圧電セラミック板3,4を具備しており、これら
圧電セラミック板3,4の内側主表面上に形成された中
間電極2同士を対面接合することによって一体化された
検出素子5の長手方向に沿う両端縁のみを側面視「コ」
字状のケース体6でもって固定支持したものである。
3,4それぞれの長手方向領域は加速度の作用に伴って
発生する応力が変化する一対の境界線L0によって区分
けされた中央部分3a,4aと端部分3b,4bとに区
分されており、圧電セラミック板3,4における中央部
分3a,4aと端部分3b,4bとは板厚方向に沿いつ
つ反転した分極方向A,BとC,Dとの各々に沿って分
極処理された後、中央部分3a,4aと端部分3b,4
bとにおける分極方向A,C及びB,Dのそれぞれが逆
向きとなる状態で対面させられている。
板3,4における中央部分3a,4a同士の分極方向A
及びCは互いに近ずきあう内向きとされる一方、その端
部分3b,4b同士の分極方向B及びDは互いに遠ざか
る外向きとされており、圧電セラミック板3,4それぞ
れの外側主表面上に形成された信号取出電極1の各々は
ケース体6の互いに異なる端面ごとに形成された外部引
出電極7,8の各々と導通している。なお、図示してい
ないが、これら圧電セラミック板3,4の分極処理に際
しては、中央部分3a,4a及び端部分3b,4bの各
々と対応した大きさの分極用電極を予め形成したうえで
の分極処理を施すことが行われており、これらの分極用
電極上には後工程でもって信号取出電極1が積層して形
成されるのが一般的となっている。
いているのは、以下のような理由に基づいている。すな
わち、加速度センサに対して加速度が作用した場合に
は、検出素子5を構成する圧電セラミック板3,4それ
ぞれの中央部分3a,4a及び端部分3b,4bが慣性
力の作用によって変形することになり、これらの部分3
a,4a,3b,4bそれぞれには変形に伴う引張応力
若しくは圧縮応力が生じる。そこで、これらの各部分3
a,4a,3b,4bにおいては、各々の分極方向A〜
Dと引張応力または圧縮応力との相乗効果によって電荷
発生量が増大し、検出素子5全体の電荷発生量が増大す
ることが起こる結果、加速度センサのもつ検出感度が向
上することになるためである。
加速度センサが具備してなる検出素子5を構成する圧電
セラミック板3,4の長手方向領域を中央部分3a,4
aと端部分3b,4bとに区分する境界線L0それぞれ
の位置は、加速度の作用に伴って各圧電セラミック板
3,4の中央部分3a,4a及び端部分3b,4bに発
生する応力が引張または圧縮となる結果として加速度セ
ンサの検出感度が所要の設計値となることを目的として
設定されており、具体的には数値解析手法の一つである
有限要素法などを適用したうえでの計算結果に基づいて
設定されることになっている。
界線L0を設定した際においても、製品のロットごとや
ロット内における圧電セラミック板3,4の材料が多少
なりとも相違していたり加工誤差が発生していたりする
ことがあるため、全ての加速度センサについて設計値を
満たす検出感度をもたせるのは困難であり、加速度セン
サのもつ検出感度がばらつくことになってしまう。すな
わち、ただ単に設計値に合致した検出感度を得るべく検
出素子5における境界線L0の位置を設定しておいたの
では、ある程度の幅が設けられた設計値の許容誤差範囲
をも越えた不良品が製造されてしまうことが避けられ
ず、多大な損失を生じることになる。
創案されたものであり、予め定められた設計値の許容誤
差範囲内に対して検出感度が収まることになる加速度セ
ンサと、加速度センサのもつ検出感度を設計値の許容誤
差範囲内に対して確実に収めることができる加速度セン
サの製造方法とを提供するものである。
ンサは、長手方向領域が中央部分と端部分とに区分され
ており、かつ、これら中央部分及び端部分における分極
方向が相互に反転させられたバイモルフ型検出素子を具
備してなるものであって、バイモルフ型検出素子の長手
方向領域における自由長(X)と中央部分の全長(Y)
との長さ比率(Y/X)が、44%から73%の範囲内
とされていることを特徴とするものである。そして、こ
の際におけるバイモルフ型検出素子は、矩形平板状とさ
れたうえで長手方向領域が分極方向の反転した中央部分
及び端部分に区分されているとともに、その外側主表面
上には信号取出電極が形成され、かつ、その内側主表面
上には中間電極が形成された一対の圧電セラミック板か
ら構成されたものであるとともに、これらの圧電セラミ
ック板同士は互いの分極方向が逆向きとして対面させら
れたうえで中間電極を介して一体化接合されたものとな
っている。
方法は、長手方向領域の中央部分と端部分とを区分する
境界線の位置を予め設定したうえでバイモルフ型検出素
子を作製した後、このバイモルフ型検出素子がケース体
の内部に組み込まれたサンプル品としての加速度センサ
を製造したうえで検出感度の測定を行う工程と、検出感
度の測定結果を考慮して境界線の位置を中央部分寄り若
しくは端部分寄りの位置に設定し直したうえでバイモル
フ型検出素子を作製する工程と、このバイモルフ型検出
素子がケース体の内部に組み込まれた加速度センサを製
造する工程とからなることを特徴としている。
に基づいて説明する。
の構成を示す破断斜視図、図2はその製造途中状態を示
す説明図であり、これら図中の符号10は検出素子、ま
た、11,12のそれぞれは圧電セラミック板を示して
いる。なお、この際における加速度センサの全体構成は
従来例と基本的に異ならないので、図1及び図2におい
て図3と互いに同一となる部品、部分については同一符
号を付している。
すように、矩形平板状とされたうえで主表面上に信号取
出電極1及び中間電極2が形成された一対の圧電セラミ
ック板11,12を具備しており、これら圧電セラミッ
ク板11,12の内側主表面上に形成された中間電極2
同士を対面接合してなる検出素子10の長手方向に沿う
両端縁のみが側面視「コ」字状のケース体6でもって固
定支持されたものとなっている。そして、この検出素子
10を構成する圧電セラミック板11,12それぞれの
長手方向領域は、後述する手順に従って位置決めしたう
えで設定された一対の境界線L1によって区分けされて
なる中央部分11a,12aと端部分11b,12bと
に区分されており、この際における中央部分11a,1
2aの全長Yは検出素子10の長手方向領域における自
由長、つまり、ケース体6でもって固定支持された両端
縁を除いて検出素子10が自由に撓み得る長さ領域であ
る自由長Xに対する長さ比率Y/Xが44%から73%
の範囲内となるように設定されている。
る圧電セラミック板11,12それぞれの長手方向領域
の全長が6.4mm、厚みが0.12mmであり、検出
素子10の長手方向領域における自由長Xが5.4mm
である場合における中央部分11a,12aの全長Yは
2.4mm(Y/X≒44.4%)から3.9mm(Y
/X≒72.2%)の範囲内として設定されている。そ
して、これらの加速度センサについて発明者らが調査し
てみたところ、いずれの加速度センサが有する検出感度
も予め定められた設計値の許容誤差範囲である1.95
〜2.25mV/Gに収まることが確認されている。
ラミック板11,12それぞれの中央部分11a,12
aと端部分11b,12bとは板厚方向に沿いつつ互い
に反転した分極方向A,BとC,Dとのそれぞれに沿っ
て分極処理された後、中央部分11a,12aと端部分
11b,12bとにおける分極方向A,C及びB,Dの
それぞれが逆向きとしたうえで一体化接合されたものと
なっている。つまり、ここでの検出素子10を構成する
圧電セラミック板11,12における中央部分11a,
12a同士の分極方向A及びCは互いに近ずきあう内向
きとされている一方、その端部分11b,12b同士の
分極方向B及びDは互いに遠ざかる外向きとされてお
り、各圧電セラミック板11,12の外側主表面上に形
成された信号取出電極1の各々はケース体6の互いに異
なる端面ごとに形成された外部引出電極7,8の各々と
導通している。なお、圧電セラミック板11,12にお
ける各部分11a,12a,11b,12bの分極方向
が上記とは逆向きの場合もあり、このような構成であっ
てもよいことは勿論である。
度センサは、本発明にかかる製造方法を採用したうえ
で、つまり、以下に示すような手順に従って製造された
ものである。そして、この際においては、まず最初に、
サンプル品となる加速度センサを製造することが行われ
る。
は、製品のロットごとやロット内のうちから、分極処理
が未実施の状態にある一対の圧電セラミック板、つま
り、従来例における圧電セラミック板3,4となるべき
圧電セラミック板を選択した後、有限要素法などを適用
したうえでの計算結果に基づいて圧電セラミック板3,
4それぞれの長手方向領域を3つの部分に区分するため
の境界線L0を位置決めして設定する。そして、図2で
示すように、一対の境界線L0によって区分けされた各
圧電セラミック板3,4の中央部分3a,4a及び端部
分3b,4bの各々と対応した大きさを有するマスクパ
ターンを用意し、かつ、これらのマスクパターンを用い
たうえで各圧電セラミック板3,4の外側主表面上に分
極用電極13を形成する。引き続き、圧電セラミック板
3,4それぞれの内側主表面上に中間電極2を形成し、
かつ、これらの電極を利用したうえで高電圧を印加する
ことによって圧電セラミック板3,4における長手方向
領域の中央部分3a,4a及び端部分3b,4bの分極
方向が互いに反転していることになる分極処理を実行す
る。なお、ここでの図2は、圧電セラミック板3のみを
図示したものである。
ク板3,4の外側主表面上に形成されている分極用電極
13上に信号取出電極1を積層して形成した後、これら
の圧電セラミック板3,4の内側主表面上に形成された
中間電極2同士を対面接合することによって一体化され
た検出素子5を作製する。引き続き、検出素子5の長手
方向に沿う両端縁のみをケース体6でもって固定支持
し、かつ、圧電セラミック板3,4それぞれの外側主表
面上に形成された信号取出電極1の各々をケース体6の
互いに異なる端面ごとに形成された外部引出電極7,8
の各々と導通させると、検出素子5がケース体6の内部
に組み込まれた加速度センサ、つまり、図3で示した従
来例と同様の構成を有する加速度センサがサンプル品と
して製造されたことになる。
度センサの複数個が有する検出感度をそれぞれ測定して
みると、これらサンプル品における検出感度のばらつき
状態が明らかとなり、製品のロットごとやロット内にお
ける圧電セラミック板の材料状態及び加工誤差の状態を
把握することが可能となる。そこで、これらのサンプル
品によって得られた検出感度の測定結果を考慮したう
え、新たに作製が開始される検出素子10のそれぞれを
構成する圧電セラミック板11,12における長手方向
領域の中央部分11a,12a及び端部分11b,12
bを区分するために設定される境界線L1の位置を中央
部分11a,12a寄り若しくは端部分11b,12b
寄りの位置へと設定し直すことを行う。
る検出感度が高め傾向として現れていれば、境界線L1
の位置を中央部分11a,12a寄りへと設定し直すこ
とによって加速度センサの検出感度が低くなるよう調整
することが行われる一方、サンプル品における検出感度
が低め傾向として現れていれば、境界線L1の位置を端
部分11b,12b寄りへと設定し直すことによって加
速度センサの検出感度が高くなるように調整することが
行われる。
トごとやロット内から取り出されて一対の境界線L1が
新たに設定し直された圧電セラミック板11,12の中
央部分11a,12a及び端部分11b,12bの各々
と対応した大きさを有するマスクパターンを用意し、か
つ、これらのマスクパターンを用いたうえで各圧電セラ
ミック板11,12の外側主表面上に分極用電極13の
それぞれを形成する。そして、各圧電セラミック板1
1,12の内側主表面上に中間電極2を形成した後、こ
れらの分極用電極13及び中間電極2を利用したうえで
高電圧を印加することによって圧電セラミック板11,
12における長手方向領域の中央部分11a,12a及
び端部分11b,12bの分極方向が互いに反転してい
ることになる分極処理を実行する。なお、この図2にお
いては、一方側の圧電セラミック板11のみを図示して
いる。
2の外側主表面上に形成されている分極用電極13上
に、信号取出電極1を積層して形成することを行う。な
お、ここでは、圧電セラミック板11,12の外側主表
面上に分極用電極13を形成することを行っているが、
例えば、各圧電セラミック板11,12の外側主表面上
に一体となった信号取出電極1を形成し、かつ、内側主
表面上の中間電極2を各部分11a,12a,11b,
12bごとに対応する状態で分割形成しておくことも可
能であり、このことはサンプル品の製造時においても同
様である。
側主表面上に形成された中間電極2同士を対面接合する
ことによって一体化された検出素子10を作製した後、
この検出素子10の長手方向に沿う両端縁のみをケース
体6でもって固定支持し、かつ、各圧電セラミック板1
1,12の外側主表面上に形成された信号取出電極1の
それぞれをケース体6の互いに異なる端面ごとに形成さ
れた外部引出電極7,8の各々と導通させると、検出素
子10がケース体6の内部に組み込まれてなる図1で示
した構成を有する加速度センサが製造されたことにな
る。なお、本実施の形態に係る加速度センサに対して加
速度が作用した場合にも、従来例同様、検出素子10を
構成する圧電セラミック板11,12それぞれの中央部
分11a,12a及び端部分11b,12bが慣性力の
作用によって変形し、これらの部分11a,12a,1
1b,12bそれぞれに引張応力若しくは圧縮応力が生
じる結果、各々の分極方向A〜Dと引張または圧縮応力
との相乗効果によって電荷発生量が増大することになっ
ている。
速度センサの有する検出感度は、製品のロットごとやロ
ット内における圧電セラミック板材料の相違や加工誤差
があったとしても、これらの悪影響を受けることなく、
予め定められた設計値の許容誤差範囲内に収まってい
る。そこで、設計値の許容誤差範囲をも越えた不良品が
製造されることがなくなり、損失が生じることをなくす
ことができるという効果が得られる。また、本発明の製
造方法によれば、加速度センサのもつ検出感度を設計値
の許容誤差範囲内に対して確実に収めることができるこ
とになる。
す破断斜視図である。
断斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】長手方向領域が中央部分と端部分とに区分
されており、かつ、これら中央部分及び端部分における
分極方向が相互に反転させられたバイモルフ型検出素子
を具備してなる加速度センサであって、 バイモルフ型検出素子の長手方向領域における自由長
(X)と中央部分の全長(Y)との長さ比率(Y/X)
が、44%から73%の範囲内とされていることを特徴
とする加速度センサ。 - 【請求項2】請求項1に記載された加速度センサであっ
て、 バイモルフ型検出素子は、矩形平板状とされたうえで長
手方向領域が分極方向の反転した中央部分及び端部分に
区分されているとともに、その外側主表面上には信号取
出電極が形成され、かつ、その内側主表面上には中間電
極が形成された一対の圧電セラミック板から構成された
ものであるとともに、これらの圧電セラミック板同士は
互いの分極方向が逆向きとして対面させられたうえで中
間電極を介して一体化接合されたものであることを特徴
とする加速度センサ。 - 【請求項3】長手方向領域が分極方向の反転した中央部
分と端部分とに区分されたバイモルフ型検出素子を具備
してなる加速度センサの製造方法であって、 長手方向領域の中央部分と端部分とを区分する境界線の
位置を予め設定したうえでバイモルフ型検出素子を作製
した後、このバイモルフ型検出素子がケース体の内部に
組み込まれたサンプル品としての加速度センサを製造し
たうえで検出感度の測定を行う工程と、 検出感度の測定結果を考慮して境界線の位置を中央部分
寄り若しくは端部分寄りの位置に設定し直したうえでバ
イモルフ型検出素子を作製する工程と、 このバイモルフ型検出素子がケース体の内部に組み込ま
れた加速度センサを製造する工程とからなることを特徴
とする加速度センサの製造方法。
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