JPH09266162A - レジストの除去方法、およびこれに用いる接着剤もしくは接着シート類 - Google Patents

レジストの除去方法、およびこれに用いる接着剤もしくは接着シート類

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JPH09266162A
JPH09266162A JP7563396A JP7563396A JPH09266162A JP H09266162 A JPH09266162 A JP H09266162A JP 7563396 A JP7563396 A JP 7563396A JP 7563396 A JP7563396 A JP 7563396A JP H09266162 A JPH09266162 A JP H09266162A
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adhesive
resist
peeling
film
parts
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JP7563396A
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English (en)
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Takeshi Matsumura
健 松村
Yuji Okawa
雄士 大川
Takayuki Yamamoto
孝幸 山本
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えば、半導体、回路、各種プリ
ント基板、各種マスク、リードフレームなどの微細加工
部品の製造に際し、半導体ウエハなどの物品上の不要と
なったレジスト材を除去する方法と、これに用いる接着
剤もしくは接着シート類に関する。 【解決手段】 レジストの除去方法において、剥離の際
の上記接着剤層のレジストに対する180°剥離接着力
が5g/10mm以上で、かつ接着剤層のレジストが存在し
ない部分の物品に対する180°剥離接着力が150g
/10mm未満となるように設定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体、
回路、各種プリント基板、各種マスク、リードフレーム
などの微細加工部品の製造に際し、半導体ウエハなどの
物品上の不要となったレジスト材を除去する方法と、こ
れに用いる接着剤もしくは接着シート類に関する。
【0002】以下、半導体のデバイス製造の例を用いて
説明するが、本発明は、レジスト材からなるパターン、
すなわちレジスト材が部分的に存在する物品であれば、
何らその用途に限定されるものではなく、特に半導体の
デバイス製造において、ウエハ上の不要となったイオン
注入されたレジスト材の除去に好適に採用される。
【0003】
【従来の技術】例えば、半導体のデバイス製造では、ウ
エハ上にレジスト材を塗布し、通常のフォトプロセスに
てレジストパターンからなる画像を形成し、これをマス
クとしてエッチングしたのち、不要となったレジスト材
を除去して回路を形成する。つぎの回路を形成するた
め、再度レジスト材を塗布し、画像形成−エッチング−
レジスト材の除去というサイクルを繰り返し行う。 各
種基板に回路を形成する場合も、レジストパターンの形
成後、不要となったレジスト材を除去する。
【0004】ここで、不要となったレジスト材の除去
は、アッシャー(灰化手段)や、溶剤(剥離液)などで
行われるのが一般的である。 しかしながら、レジスト
材の除去にアッシャーを用いると、作業に長時間を要し
たり、レジスト材中の不純物イオンがウエハに注入され
るおそれがあり、好ましくない。 また、溶剤を用いる
と、作業環境を害するという問題があった。
【0005】そこで、本件出願人は、特開平4−345
015号、同5−275324号などにおいて、レジス
ト材の除去に、シート状やテープ状などの接着シート類
を用い、これをレジストパターンの上面に貼り付けたの
ち、レジスト材と一体に剥離するという方法を提案して
いる。 この方法は、レジスト材中の不純物イオンがウ
エハに注入されたり、作業環境を害するという問題がな
く、簡単かつ確実な除去方法として、その実用化が期待
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
検討によると、上記の接着シート類を用いる方法では、
回路形成に際しAsイオンなどを高ドーズ量(例えば1
×1015 ions/cm2 以上)や高エネルギー量(例えば
1.0MeV以上)で注入し、このイオン注入によりレ
ジストパターンの表面層が変質した場合、接着シート類
による剥離性が悪くなり、ウエハ表面からレジストを全
面残さず剥離除去することが難しいという問題があっ
た。さらに、剥離時に、レジストが存在しないシリコン
ウエハ表面(例えば酸化膜(SiO2 膜)や窒化膜(S
3 4 膜)など)と接着剤層との接着力が大きくなり
すぎて、ウエハ表面が接着剤により汚染され、またレジ
ストの剥離性も低下してしまう問題があった。
【0007】したがって、本発明は、イオン注入による
レジスト材表面層の変質やレジストの厚みなどに左右さ
れることなく、さらにウエハなどの物品の汚染という問
題を生じることもなく、物品上の不要となったレジスト
材を簡単かつ確実に除去できる方法と、これに用いる接
着剤もしくは接着シート類を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に対し鋭意検討した結果、レジスト材上に設ける接着
剤からなる層の特定の物性を特定したときに、この接着
剤層とレジスト材との一体剥離性に好結果が得られ、レ
ジスト材表面層の変質の有無に関係なく、かつ物品の汚
染という問題を生じることもなく、簡単かつ確実にレジ
スト材を物品上から剥離除去できることを知り、本発明
を完成するに至った。
【0009】即ち本発明は、レジストが部分的に存在す
る物品上に接着剤層を設け、この接着剤層とレジスト材
とを一体に物品から剥離するレジストの除去方法におい
て、剥離の際の上記接着剤層のレジストに対する180
°剥離接着力が5g/10mm以上で、かつ接着剤層のレジ
ストが存在しない部分の物品に対する180°剥離接着
力が150g/10mm未満となるように設定したことを特
徴とするレジストの除去方法に係るものである。
【0010】また本発明は、上記レジストの除去方法に
用いる接着剤もしくは接着シート類であって、剥離の際
の接着剤層のレジストに対する180°剥離接着力が5
g/10mm以上で、かつ接着剤層のレジストが存在しない
部分の物品に対する180°剥離接着力が150g/10
mm未満となるように設定されたレジスト除去用の接着剤
もしくは接着シート類に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のレジストの除去方法にお
いては、まず、レジストパターンが存在する物品上に、
接着剤からなる層を設ける。 この設け方は、接着剤を
上記物品上に直接塗布する方式で行ってもよいが、本発
明においては、あらかじめ基材上に接着剤層を設けたシ
ート状やテープ状などの接着シート類を作製しておき、
この接着シート類を上記物品上に貼り合わせるようにす
る方式が好ましい。
【0012】ここで用いる接着剤は、非硬化型のもので
あっても、硬化型のものであってもよいが、非硬化型の
ものではその接着剤自体のレジストに対する180°剥
離接着力が、硬化型のものでは硬化後の接着剤のレジス
トに対する180°剥離接着力が、5g/10mm以上、特
に5〜5000g/10mm、さらに10〜5000g/10
mm程度となるように設定するのが望ましい。 この18
0°剥離接着力が上記値未満の場合、レジスト材を全く
剥離できない。 特に、高ドーズインプラ注入レジスト
に対しては、3000〜5000g/10mm程度、高エネ
ルギーインプラ注入レジストに対しては、2000〜4
000g/10mm程度とすることが望ましい。 一方あま
り大きすぎると、ウエハが破損してしまったり、基材と
粘着剤の間で投錨破壊してしまうおそれがある。
【0013】さらに、接着剤層のレジストが存在しない
部分の物品(例えば物品がシリコンウエハの場合は、酸
化膜(SiO2 膜)や窒化膜(Si3 4 膜)などをい
う)に対する剥離の際の180°剥離接着力が、150
g/10mm未満、好ましくは5〜120g/10mmとなるよ
うに設定するのが望ましい。 この接着力が150g/
10mm以上となると、レジストが存在しない部分の物品へ
の接着力が大きすぎて、レジストの剥離作業が容易に行
えず、また物品表面が接着剤で汚染する場合があるため
好ましくなく、一方あまり小さすぎると、ウエハと接着
シートの接着剤層が接触しない部分が発生し、均一な剥
離が行われないおそれがある。なお、接着剤として硬化
型を用いる場合にも、上記と同様の現象が生じるおそれ
があるため、硬化前の接着剤層のレジストが存在しない
部分の物品に対する180°剥離接着力が、150g/
10mm以上、好ましくは200〜1000g/10mmが望ま
しい。 ここで180°剥離接着力とは、後述の実施例
にて定義される接着力をいう。
【0014】本発明において用いられる接着剤は、レジ
スト、及びレジストが存在しない物品に対する特定の1
80°剥離接着力を発現できる限り特に限定されず、感
圧性接着剤、または通常の接着剤であればよく、例え
ば、非硬化型の接着剤としては、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ(メ
タ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、各
種天然高分子などの熱可塑性樹脂が挙げられ、特に重量
平均分子量が1万〜1000万、好ましくは10万〜5
00万であるものが好ましく用いられる。 この分子量
が小さすぎると、レジスト、及びレジストが存在しない
部分の物品に対する180°剥離接着力を前記の特定値
に設定しにくく、一方大きすぎると、シート状等に加工
しにくくなるおそれがある。 また、硬化型の接着剤と
しては、上記熱可塑性樹脂からなる接着性ポリマーに後
述の重合性モノマーやオリゴマーを熱もしくは光重合開
始剤とともに加えてなる熱硬化型接着剤もしくは光硬化
型接着剤や、その他尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられる。
【0015】本発明においては、硬化作業性の観点、ウ
エハや回路基板などの物品に熱的な悪影響を与えないと
いう観点からは、光硬化型、特に紫外線硬化型の感圧性
接着剤が好ましく用いられる。かかる紫外線硬化型感圧
性接着剤としては、前記の特定の180°剥離接着力を
発現できる限り特に限定されないが、感圧接着性ポリマ
ーに分子内に不飽和二重結合を1個以上有する化合物を
含有させてなるものが好ましく、かかる感圧接着性ポリ
マーとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸アルキル
エステル、メタクリル酸、メタクリル酸アルキルエステ
ルから選ばれる(メタ)アクリル酸および/または(メ
タ)アクリル酸エステルを主モノマーとしたアクリル系
ポリマーが挙げられる。
【0016】このアクリル系ポリマーは、上記の主モノ
マー、つまり、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
またはメタクリル酸と炭素数が通常12以下のアルコー
ルとのエステルのほか、必要によりカルボキシル基また
は水酸基を有するモノマーや、その他の改質用モノマー
を用いて、これらを常法により溶液重合、乳化重合、懸
濁重合、塊状重合などの方法で重合させることにより得
ることができる。
【0017】カルボキシル基含有モノマーとしては、例
えば、主モノマーとして用いることもできるアクリル
酸、メタクリル酸のほか、、マレイン酸、イタコン酸な
どが、水酸基含有モノマーとしては、例えば、ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
トなどがそれぞれ用いられる。 これらモノマーを必要
に応じて用いる場合の使用量は、全モノマー中、通常2
0重量%以下とするのが好ましい。 その他の改質用モ
ノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ス
チレン、アクリロニトリル、アクリルアミド、グリシジ
ルメタクリレートなどが用いられる。 これら改質用モ
ノマーを用いる場合の使用量は、主モノマーとの合計量
中、通常50重量%以下とするのが好ましい。
【0018】このようなモノマーから構成されるアクリ
ル系ポリマーの分子量は、重量平均分子量で、通常1万
〜1000万、特に10万〜500万であるのが好まし
い。分子量が小さすぎると、前記した如く、接着剤の1
80°剥離接着力を前記の特定値に設定しにくく、一方
大きすぎると、シート状等に加工しにくくなるおそれが
ある。
【0019】また、アクリル系ポリマーの合成にあた
り、共重合モノマーとして分子内に不飽和二重結合を2
個以上有する化合物を用いるか、あるいは合成後のアク
リル系ポリマーに分子内に不飽和二重結合を有する化合
物を官能基間の反応で化学結合させるなどして、アクリ
ル系ポリマーの分子内に不飽和二重結合を導入しておく
ことにより、このポリマー自体も紫外線照射による重合
硬化反応に関与させるようにすることもできる。
【0020】ここで、分子内に不飽和二重結合を1個以
上有する化合物(以下、重合性不飽和化合物という)と
しては、不揮発性でかつ重量平均分子量が10000以
下の低分子量体であるのがよく、特に硬化時の接着剤層
の三次元網状化が効率よくなされるように、5000以
下の分子量を有しているのが好ましい。 かかる重合性
不飽和化合物は、アクリル系ポリマーとの相溶性に優れ
接着剤全体の流動化に寄与し、レジストパターンの凹部
への流動浸漬、密着に好結果を与えるものである。 ま
た、レジスト材との親和性に優れ、レジスト材との接着
力が大きく、さらにテープやシート状態での保存時に側
面に流れでないものであることが望まれる。
【0021】かかる重合性不飽和化合物の具体例として
は、例えば、フェノキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ε−カプロラクトン(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、オリゴエステル(メタ)アクリレート、
エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ポリエステルジアクリレートなどが
挙げられ、これらの中から、用いるアクリル系ポリマー
の種類、対象とされるレジスト材の種類に応じて、その
一種または二種以上を選択することができる。
【0022】このような重合性不飽和化合物は、前記の
感圧接着性ポリマー100重量部に対し、通常5〜30
0重量部、好ましくは20〜300重量部の割合で用い
られる。 この使用量が少なすぎると、接着剤全体の流
動化が低くなりレジスト材の剥離効果が十分でなくなる
場合があり、また多すぎると、保存時に接着剤が流れ出
すおそれがある。
【0023】本発明で用いる硬化型感圧性接着剤に添加
される重合開始剤は、特に限定されず公知のものを使用
でき、例えば熱硬化型の場合は、、ベンゾイルパーオキ
サイド、アゾビスイソブチロニトリルなどの熱重合開始
剤、また光硬化型の場合は、ベンゾイン、ベンゾインエ
チルエーテル、ジベンジル、イソプロピルベンゾインエ
ーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトンクロロチオ
キサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキ
サントン、アセトフェノンジエチルケタール、ベンジル
ジメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなど
の光重合開始剤が挙げられる。 これらの重合開始剤
は、感圧接着性ポリマー100重量部に対し、通常0.
1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部の範囲
で用いられる。
【0024】また、この硬化型感圧性接着剤には、半導
体ウエハなどの物品に貼り付ける際の作業性を良くし、
かつレジスト材を効率よく剥離できる点から、感圧接着
性ポリマーを架橋して接着剤としての凝集力を高めるた
めの架橋剤、例えばカルボキシル基や水酸基を有するア
クリル系ポリマーに対し、この官能基と反応しうる多官
能性化合物として、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネートなどのポリイソシアネー
ト、ポリエポキシ、各種金属塩、キレート化合物などを
含ませることが好ましい。 これら多官能性化合物の使
用量は、感圧接着性ポリマー100重量部に対して、2
0重量部以下とし、この範囲内で上記ポリマーの分子量
が小さければ多く、大きければ少なくなるように適宜選
択すればよい。 あまり多く使用しすぎると、接着剤層
とレジスト材との接着力が低下するため好ましくない。
【0025】さらに、このような硬化型感圧性接着剤に
は、上記の多官能性化合物と同様の使用目的で、微粉シ
リカなどの充填剤を含ませるようにしてもよく、その
他、粘着付与樹脂、着色剤、老化防止剤などの公知の各
種添加剤を必要により含ませることもできる。 これら
種々の添加剤は、一般の接着剤に採用される通常の使用
量でよい。
【0026】本発明においては、上記の接着剤自体、あ
るいは特に好ましくはこの接着剤からなる接着剤層を基
材上に設けることにより、シート状やテープ状などの形
態とした接着シート類とすることができる。 基材とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などからなるプラスチックフィ
ルム、プラスチック不織布、プラスチック合繊やガラス
繊維などからなるクロス、アルミニウムやステンレスな
どからなる金属箔、紙などが用いられる。また基材の厚
さは、通常10〜500μm程度である。 なお、接着
剤として光硬化型のものを使用するときは、基材として
特に紫外線などの光を透過するものが選択使用される。
【0027】特に本発明においては、紫外線硬化型の感
圧性接着剤を、紫外線を透過するフィルム基材上に、乾
燥後の厚さが約10〜180μmとなるように塗布する
ことにより、フィルム状やテープ状とした紫外線硬化型
感圧接着シート類が好ましく用いられる。 このフィル
ム基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレートなどからなる、厚さが12〜1
00μm程度の紫外線を透過するプラスチックフィルム
が好ましく用いられる。
【0028】本発明のレジスト除去方法においては、レ
ジストパターンが存在する半導体ウエハなどの物品上
に、接着剤層、好ましくは感圧性接着剤層を設け、必要
によりレジスト材と接着剤層との密着性を良くするため
の加熱あるいは加圧手段を付加し、また上記接着剤が硬
化型のものであれば加熱あるいは光照射による適宜の硬
化処理を施す。 この硬化処理は、ウエハなどの物品に
与える熱的影響を考慮すると、前記の光硬化型の感圧接
着シート類を使用して、紫外線などの照射による硬化処
理を行うのが望ましく、紫外線の場合の照射量は、30
0〜3000mj/cm2 程度とするのがよい。
【0029】この硬化処理により、上記接着剤はレジス
ト材と一体化した状態で硬化して、その弾性率を著しく
増大させて必要な引張強度を付与することができ、さら
にこの接着剤がレジストパターンの凹部に食い込んで浸
透して硬化するため、この接着剤層とレジストとの接着
力を特定の値以上に増大させることができ、さらに接着
剤層とレジストが存在しないウエハ部分との接着力を特
定の値以下に低下させることができ、結果としてウエハ
などの物品を汚染させることなくレジスト材を全部残さ
ずに容易に剥離することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明のレジスト除去方法
によれば、アッシャーを用いる場合の作業の長時間化
や、レジスト材中の不純物イオンがウエハに注入される
といった心配がなく、また溶剤を用いないため作業環境
を悪化させることなく、しかも物品の汚染という問題を
生じることもなく、レジスト材を非常に簡便かつ確実に
除去できるという効果がある。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。以下、部とあるのは重量部を意味する。 参考例1 5インチのシリコンウエハの表面に、CVDで処理され
た酸化膜(SiO2 膜)や窒化膜(Si3 4 膜)を有
するウエハ上に、クレゾールノボラック樹脂とポリヒド
ロキシ化合物のナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
ルと乳酸エチルからなるポジ型フォトレジストを1μm
の厚みで塗布し、加熱、露光、現像を行い、レジストパ
ターン(膜画像)を全表面に形成した後、P+ イオンを
加速エネルギー80keV で注入量1×1016ions/cm2の高
ドーズ量で全面に注入した(以下レジスト膜画像Aとい
う)。
【0032】参考例2 5インチのシリコンウエハの表面に、クレゾールノボラ
ック樹脂とポリヒドロキシ化合物のナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステルと乳酸エチルからなるポジ型フォ
トレジストを5μmの厚みで塗布し、加熱、露光、現像
を行い、レジストパターン(膜画像)を全表面に形成し
た後、P+ イオンを加速エネルギー3.0MeVの高エネ
ルギーで注入量5×1013ions/cm2のトーズ量で全面に注
入した(以下レジスト膜画像Bという)。
【0033】実施例1 アクリル酸n−ブチル80部、アクリル酸エチル15
部、アクリル酸5部からなるモノマー混合物を、酢酸エ
チル150部、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を
用いて窒素雰囲気下60℃にて12時間溶液重合を行
い、重量平均分子量が56万のアクリル系ポリマー溶液
Aを得た。この溶液Aに、アクリル系ポリマー100部
に対して、重合性不飽和化合物としてポリエステルジア
クリレート30部、多官能性化合物としてジフェニルメ
タンジイソシアネート3部、重合開始剤としてα−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン3部を均一に混合
して、硬化型感圧性接着剤溶液を調整した。この硬化型
感圧性接着剤溶液を、厚さ50μmのポリエステルフィ
ルム上に、乾燥後の厚さが40μmとなるように塗布
し、130℃で3分間乾燥し、レジスト除去用接着シー
トを作製した。得られたレジスト除去用接着シートの硬
化後の接着剤のレジスト膜に対する180°剥離接着力
と、ウエハ表面の酸化膜(SiO2 膜)と窒化膜(Si
3 4膜)に対する180°剥離接着力を以下の要領に
て測定し、その結果を表1に示した。
【0034】〔180°剥離接着力の測定〕レジスト膜
に対する接着力測定用として、レジストを全面に塗布
し、パターンを形成しないで参考例1と同様にして作成
したシリコンウエハを使用し、レジストが塗布されてい
ない部分として、上記レジスト膜が作成される時のシリ
コンウエハ上に処理される酸化膜(1000Å、CVD
処理)と窒化膜(1000Å、CVD処理)付きのウエ
ハを使用した。これらのウエハ上に、幅10mm、長さ1
00mmの短冊状にした接着シートを貼り付け、130℃
で30秒間加熱した後、フィルム基材側から高圧水銀灯
により紫外線を1J/cm2の照射量で照射して硬化させた
のち、硬化後のそれぞれの接着力を測定した。 各測定
は、23℃、65%RHの雰囲気下、剥離速度300mm
/分、剥離角度180°の条件で行った。
【0035】つぎに、得られたレジスト除去用接着シー
トを、前記参考例のレジスト膜画像の全面に貼り付け、
130℃で30秒間加熱押圧したのち、高圧水銀ランプ
により紫外線を1J/cm2の照射量で照射して接着シート
を硬化させた。その後、接着シートを、23℃、65%
RHの雰囲気下、剥離速度300mm/分、剥離角度18
0°の条件で剥離したところ、レジストは接着シートと
一体に簡単に剥離除去された。 また、剥離後のウエハ
表面を蛍光顕微鏡で観察したところ、接着剤の付着もみ
られず、ウエハ表面の汚染は認められなかった。
【0036】実施例2 実施例1で得たアクリル系ポリマーの溶液Aに、アクリ
ル系ポリマー100部に対して、重合性不飽和化合物と
してポリエチレングリコールジメタクリレート50部、
エポキシアクリレート50部、多官能性化合物としてト
リレンジイソシアネート3部、重合開始剤としてα−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5部を均一に混
合して、硬化型感圧性接着剤溶液を調整した。この硬化
型感圧性接着剤溶液を用いて、実施例1と同様にして、
レジスト除去用接着シートを作製した。得られたレジス
ト除去用接着シートの硬化後の接着剤のレジスト膜、ウ
エハ表面の酸化膜(SiO2 膜)及び窒化膜(Si3
4 膜)に対する180°剥離接着力を前記と同様にして
測定し、その結果を表1に示した。つぎに、このレジス
ト除去用接着シートを用いて、実施例1と同様にして、
シリコンウエハ上のレジスト膜画像の剥離除去をしたと
ころ、レジストは接着シートと一体に簡単に剥離除去さ
れた。 また、剥離後のウエハ表面を蛍光顕微鏡で観察
したところ、接着剤の付着もみられず、ウエハ表面の汚
染は認められなかった。
【0037】実施例3 実施例1で得たアクリル系ポリマーの溶液Aに、アクリ
ル系ポリマー100部に対して、重合性不飽和化合物と
してポリエチレングリコールジメタクリレート50部、
ウレタンアクリレート50部、多官能性化合物としてト
リレンジイソシアネート3部、重合開始剤としてα−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5部を均一に混
合して、硬化型感圧性接着剤溶液を調整した。この硬化
型感圧性接着剤溶液を用いて、実施例1と同様にして、
レジスト除去用接着シートを作製した。得られたレジス
ト除去用接着シートの硬化後の接着剤のレジスト膜、ウ
エハ表面の酸化膜(SiO2 膜)及び窒化膜(Si3
4 膜)に対する180°剥離接着力を前記と同様にして
測定し、その結果を表1に示した。つぎに、このレジス
ト除去用接着シートを用いて、実施例1と同様にして、
シリコンウエハ上のレジスト膜画像の剥離除去をしたと
ころ、レジストは接着シートと一体に簡単に剥離除去さ
れた。 また、剥離後のウエハ表面を蛍光顕微鏡で観察
したところ、接着剤の付着もみられず、ウエハ表面の汚
染は認められなかった。
【0038】実施例4 重量平均分子量が400万のポリアクリル酸100部に
対して、重合性不飽和化合物としてトリメチロールプロ
パントリアクリレート50部、エトキシ化ペンタエリス
リトールテトラアクリレート100部、多官能性化合物
としてトリレンジイソシアネート2部、重合開始剤とし
てα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン5部を
均一に溶解混合して、硬化型感圧性接着剤溶液を調整し
た。この硬化型感圧性接着剤溶液を用いて、実施例1と
同様にして、レジスト除去用接着シートを作製した。得
られたレジスト除去用接着シートの硬化後の接着剤のレ
ジスト膜、ウエハ表面の酸化膜(SiO2 膜)及び窒化
膜(Si3 4 膜)に対する180°剥離接着力を前記
と同様にして測定し、その結果を表1に示した。つぎ
に、このレジスト除去用接着シートを用いて、実施例1
と同様にして、シリコンウエハ上のレジスト膜画像の剥
離除去をしたところ、レジストは接着シートと一体に簡
単に剥離除去された。 また、剥離後のウエハ表面を蛍
光顕微鏡で観察したところ、接着剤の付着もみられず、
ウエハ表面の汚染は認められなかった。
【0039】実施例5 重量平均分子量が400万のポリアクリル酸100部に
対して、重合性不飽和化合物としてエトキシ化トリメチ
ロールプロパントリアクリレート100部、多官能性化
合物としてジフェニルメタンジイソシアネート3部、重
合開始剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン3部を均一に溶解混合して、硬化型感圧性接着剤
溶液を調整した。この硬化型感圧性接着剤溶液を用い
て、実施例1と同様にして、レジスト除去用接着シート
を作製した。得られたレジスト除去用接着シートの硬化
後の接着剤のレジスト膜、ウエハ表面の酸化膜(SiO
2 膜)及び窒化膜(Si3 4 膜)に対する180°剥
離接着力を前記と同様にして測定し、その結果を表1に
示した。つぎに、このレジスト除去用接着シートを用い
て、実施例1と同様にして、シリコンウエハ上のレジス
ト膜画像の剥離除去をしたところ、レジストは接着シー
トと一体に簡単に剥離除去された。 また、剥離後のウ
エハ表面を蛍光顕微鏡で観察したところ、接着剤の付着
もみられず、ウエハ表面の汚染は認められなかった。
【0040】比較例1 実施例1で得たアクリル系ポリマーの溶液Aに、アクリ
ル系ポリマー100部に対して、重合性不飽和化合物と
してポリエチレングリコールメタクリレート50部、多
官能性化合物としてトリレンジイソシアネート3部、重
合開始剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン3部を均一に混合して、硬化型感圧性接着剤溶液
を調整した。この硬化型感圧性接着剤溶液を用いて、実
施例1と同様にして、レジスト除去用接着シートを作製
した。得られたレジスト除去用接着シートの硬化後の接
着剤のレジスト膜、ウエハ表面の酸化膜(SiO2 膜)
及び窒化膜(Si3 4 膜)に対する180°剥離接着
力を前記と同様にして測定し、その結果を表1に示し
た。つぎに、このレジスト除去用接着シートを用いて、
実施例1と同様にして、シリコンウエハ上のレジスト膜
画像の剥離除去をしたところ、レジストは接着シートと
一体に剥離除去されず、ウエハ周辺部(レジスト未塗布
部分)への接着力が大きすぎて、剥離作業が容易に行え
ず、ウエハ表面の汚染も認められた。
【0041】比較例2 実施例1で得たアクリル系ポリマーの溶液Aに、アクリ
ル系ポリマー100部に対して、重合性不飽和化合物と
してエポキシアクリレート50部、多官能性化合物とし
てトリレンジイソシアネート3部、重合開始剤としてα
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3部を均一
に混合して、硬化型感圧性接着剤溶液を調整した。この
硬化型感圧性接着剤溶液を用いて、実施例1と同様にし
て、レジスト除去用接着シートを作製した。得られたレ
ジスト除去用接着シートの硬化後の接着剤のレジスト
膜、ウエハ表面の酸化膜(SiO2 膜)及び窒化膜(S
3 4 膜)に対する180°剥離接着力を前記と同様
にして測定し、その結果を表1に示した。つぎに、この
レジスト除去用接着シートを用いて、実施例1と同様に
して、シリコンウエハ上のレジスト膜画像の剥離除去を
したところ、レジストは接着シートと一体に剥離除去さ
れず、ウエハ周辺部(レジスト未塗布部分)への接着力
が大きすぎて、剥離作業が容易に行えず、ウエハ表面の
汚染も認められた。
【0042】比較例3 日東電工製ポリエステルテープNo.31 (基材:ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(80μm厚)、粘着剤:
アクリル系)を、室温(20℃)下で、ウエハ表面上の
レジスト、酸化膜(SiO2 膜)及び窒化膜(Si3
4 膜)に対する180°剥離接着力を、前記と同様にし
て測定し、その結果を表1に示した。つぎに、このレジ
スト除去用接着シートを用いて、実施例1と同様にし
て、シリコンウエハ上のレジスト膜画像の剥離除去をし
たところ、レジストは接着シートと一体に剥離除去され
ず、ウエハ周辺部(レジスト未塗布部分)への接着力が
大きすぎて、剥離作業が容易に行えず、ウエハ表面の汚
染も認められた。
【0043】かかる表から本発明のレジスト除去方法に
よれば、良好にレジスト材をウエハから除去できること
がわかる。
【0044】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/42 G03F 7/42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが部分的に存在する物品上に接
    着剤層を設け、この接着剤層とレジスト材とを一体に物
    品から剥離するレジストの除去方法において、剥離の際
    の上記接着剤層のレジストに対する180°剥離接着力
    が5g/10mm以上で、かつ接着剤層のレジストが存在し
    ない部分の物品に対する180°剥離接着力が150g
    /10mm未満となるように設定したことを特徴とするレジ
    ストの除去方法。
  2. 【請求項2】 接着剤層が、紫外線硬化型の接着剤を基
    材上に有する接着シート類であることを特徴とする請求
    項1記載のレジストの除去方法。
  3. 【請求項3】 物品上に存在するレジストを剥離除去す
    るために用いる接着剤もしくは接着シート類であって、
    剥離の際の接着剤層のレジストに対する180°剥離接
    着力が5g/10mm以上で、かつ接着剤層のレジストが存
    在しない部分の物品に対する180°剥離接着力が15
    0g/10mm未満となるように設定されたレジスト除去用
    の接着剤もしくは接着シート類。
  4. 【請求項4】 接着剤層が、紫外線硬化型の接着剤を基
    材上に有する接着シート類であることを特徴とする請求
    項3記載のレジスト除去用の接着シート類。
JP7563396A 1996-03-29 1996-03-29 レジストの除去方法、およびこれに用いる接着剤もしくは接着シート類 Pending JPH09266162A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044890A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 再剥離型粘着剤組成物
JP2012172034A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Jnc Corp 接着した部材からの光硬化性接着剤の除去方法、及び二部材の接着方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044890A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 再剥離型粘着剤組成物
JP2012172034A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Jnc Corp 接着した部材からの光硬化性接着剤の除去方法、及び二部材の接着方法

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