JPH09268242A - 繊維用ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

繊維用ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH09268242A
JPH09268242A JP10326096A JP10326096A JPH09268242A JP H09268242 A JPH09268242 A JP H09268242A JP 10326096 A JP10326096 A JP 10326096A JP 10326096 A JP10326096 A JP 10326096A JP H09268242 A JPH09268242 A JP H09268242A
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butyl
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polyolefin
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JP10326096A
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Toru Matsumura
徹 松村
Toshikuni Hata
俊邦 畑
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐洗濯性に優れ、耐熱性の低下がなく、
かつ、窒素酸化物に対する耐変色性の良好な繊維用ポリ
オレフィン樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィンに、蓚酸ジアニリド誘導
体、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リ
ン系酸化防止剤および中和剤とを配合してなる繊維用ポ
リオレフィン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン樹
脂に特定の蓚酸ジアニリド誘導体を含む少くとも5種の
安定化剤を配合してなる繊維用ポリオレフィン樹脂組成
物に関し、特に耐洗濯性に優れ、かつ耐変色性の良好な
繊維用ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等
のポリオレフィンは、熱、光、酸素等、あるいは窒素酸
化物、イオウ酸化物等の酸性ガスの作用により劣化し、
樹脂が着色したり、機械的物性が低下したりして使用に
耐えなくなる。これら樹脂の劣化を防止する目的で、こ
れまでに多くの安定化剤が単独あるいは2種以上を組み
合わせて用いられて来た。例えば、フェノール系酸化防
止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ヒンダ
ードアミン系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ハイド
ロタルサイト等の中和剤等の1種または2種以上が組み
合わされて用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリオレフィン
樹脂の安定化は、一般的な使用においてはその効果を奏
するが、このポリオレフィン樹脂を繊維として用いた場
合には、その効果が十分ではない。それは、繊維として
用いられたポリオレフィン樹脂中の安定化剤が洗濯を重
ねるうちに抽出されて洗濯後の物性、特に耐熱性が著し
く低下するためである。また、特にフェノール系酸化防
止剤を用いたポリオレフィン樹脂からなる繊維は、窒素
酸化物により変色するという問題もあった。
【0004】従って、本発明の課題は、耐洗濯性に優
れ、耐熱性の低下がなく、かつ、窒素酸化物に対する耐
変色性の良好な繊維用ポリオレフィン樹脂組成物を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、蓚酸ジアニリド誘
導体に、さらに安定剤として、フェノール系化合物、イ
オウ系化合物、リン系化合物および中和剤とを併用する
と、本発明の課題が解決できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の繊維用ポリオレフィン
樹脂組成物は、(a)ポリオレフィン100重量部に対
して、(b)次の一般式(I):
【0007】
【化2】 (上記式中、R1 は炭素数1〜6のアルコキシ基で、R
2 は水素原子または第三級ブチル基で、R3 は炭素数1
〜7のアルキル基で、R4 は水素原子または第三級ブチ
ル基である)で示される蓚酸ジアニリド誘導体0.01
〜1重量部と、(c)フェノール系酸化防止剤0.01
〜1重量部と、(d)イオウ系酸化防止剤0.01〜1
重量部と、(e)リン系酸化防止剤0.01〜1重量部
と、(f)中和剤0.01〜1重量部とを配合してなる
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】 [組成成分] (a)ポリオレフィン 本発明の繊維用ポリオレフィン樹脂組成物の原料樹脂の
ポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペン
テン−1等のα−オレフィンの単独重合体、エチレンと
プロピレンまたは他のα−オレフィンとの共重合体、も
しくはこれらのα−オレフィンの2種以上の共重合体等
が挙げられる。これらの中では特にポリプロピレンおよ
びポリエチレンが好ましい。
【0009】ポリエチレンとしては、低圧法高密度ポリ
エチレン(HDPE)、高圧法低密度ポリエチレン(L
DPE)、低中圧法直鎖状低密度ポリエチレン(L−L
DPE)等が挙げられるが、これらの中ではHDPEが
好ましい。また、HDPEは、密度が0.94〜0.9
7g/cm3 、メルトインデックス(MI)(JISK
7210、190℃、2.16kg荷重)1〜70g/
10分のものが好ましい。
【0010】ポリプロピレンとしては、その単独重合体
に限らず、プロピレン成分を50モル%以上、好ましく
は80モル%以上含有する他のα−オレフィンとのラン
ダム重合体またはブロック共重合体も使用することがで
きる。プロピレンに共重合させるコモノマーとしてはエ
チレンやその他のα−オレフィンが挙げられ、その中で
はエチレンが好ましい。ポリプロピレンとしては、特に
結晶性のホモポリプロピレンまたはエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体が好ましい。
【0011】結晶性ポリプロピレンは、その分子量分布
の指標である重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が2〜15の範囲のもの
が繊維用としては好ましく、2〜10の範囲がより好ま
しい。Mw/Mnが2未満では高倍率の延伸が困難とな
り、またMw/Mnが15を超えると引張強度が低下す
るので好ましくない。繊維用のポリプロピレンは、産業
用ロープ、建材用コンクリート補強用繊維等の引張強度
が要求される用途では、前記範囲内で低い値のものが用
いられ、織布、不織布および衣料等の熱収縮率を小さく
する用途では前記範囲内で比較的高い値のものが用いら
れる。
【0012】結晶性ポリプロピレンの分子量分布は、ポ
リプロピレン樹脂製造時の重合条件を変えることにより
調製できるが、結晶性ポリプロピレンを製造した後に、
有機過酸化物、硫黄系化合物等の分解剤の存在下に熱処
理することによっても調製することができる。上記処理
は、例えば押出機中で前記樹脂組成物を過酸化物等の分
解剤の存在下に190〜300℃で1〜10分溶融混練
することにより行えばよい。
【0013】ここで、使用できる有機過酸化物として
は、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソ
プロピル)ベンゼン、ベンゾイルパーオキサイド、メチ
ルイソブチルケトンパーオキサイド、t−ブチルパーベ
ンゾエート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキシフタレート等が挙げられ、これらの
中では2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサンまたは2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3が好ましい。ま
た、硫黄系化合物としては、トリラウリルトリチオフォ
スファイト、トリステアリルトリチオフォスファイト等
が挙げられる。
【0014】これらの分解剤は、所望とする分子量分布
あるいはメルトフローレートに応じて使用するが、通常
結晶性ポリプロピレン100重量部に対して0.001
〜0.20重量部の割合で使用する。
【0015】結晶性ポリプロピレンは、メルトフローレ
ート(MFR)(JIS K7210,230℃,2.
16kg荷重)が5〜100g/10分のものが好まし
く、8〜60g/10分のものがより好ましい。MFR
が5g/10分未満では高倍率の延伸が難しく引張強度
の向上効果が不足し、また100g/10分を超えると
高倍率で延伸した場合引張強度の向上が不十分となり実
用的ではない。 (b)蓚酸ジアニリド誘導体 本発明における蓚酸ジアニリド誘導体は、次の一般式
(I):
【0016】
【化3】 (上記式中、R1 は炭素数1〜6のアルコキシ基で、R
2 は水素原子または第三級ブチル基で、R3 は炭素数1
〜7のアルキル基で、R4 は水素原子または第三級ブチ
ル基である)で示される化合物である。
【0017】上記一般式において、好ましくはR1 がエ
トキシ基で、R2 が水素原子または第三級ブチル基で、
3 がエチル基で、R4 が水素原子または第三級ブチル
基のものである。これらのうち、好ましいものの具体例
としては、エタンジアミド,N−(2−エトキシフェニ
ル)−N’−(2−エチルフェニル)、エタンジアミ
ド,N−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェニル)−
N’−(2−エチルフェニル)等が挙げられる。 (c)(d)(e)酸化防止剤 本発明においては、酸化防止剤として(c)フェノール
系酸化防止剤と、(d)イオウ系酸化防止剤と(e)リ
ン系酸化防止剤とを配合する。 (c)フェノール系酸化防止剤 フェノール系酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系の化合物で水酸基に対する1つまたは2つのオルソ
位がt−ブチル基および/またはメチル基で置換された
ものが挙げられる。その例としては、2,2’−メチレ
ン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス
(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−
(1H−3H−5H)−トリオン、ペンタエリスリチル
−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、2,6−ジフェニル−4−オフ
タテシロキシフェノール、オクタデシル−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート、ジステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサン
ジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス
(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3、5
−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ン、2,2−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレ
ゾール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−
t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコール
エステル、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル
−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェノール)、ビス[2−t−ブチ
ル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−ト
リス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
2−t−ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイル
オキシ−3−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェノ
ール、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ネート]、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロキシンナミド、
ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホン酸エチル)カルシウム、N,N’−ビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニル]ヒドラジン、2,2’−オキザミド
ビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル]等が挙げられる。 (d)イオウ系酸化防止剤 イオウ系酸化防止剤としては、ジアルキルチオジプロピ
オン酸エステルでアルキル基の炭素数が12〜18のも
の、およびアルキルチオジプロピオン酸の多価アルコー
ルエステルでアルキル基が炭素数4〜18のもの等が挙
げられる。
【0018】具体例としては、ペンタエリスリトール−
テトラキス(β−ラウリル−チオジプロピオネート)、
ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジ
プロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、
ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリ
ルチオジプロピオネート等が挙げられる。 (e)リン系酸化防止剤 リン系酸化防止剤の例としては、例えば、トリスノニル
フェニルホスファイト、トリス(モノおよびジノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,
6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデ
ンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)
−4,4’−n−ブチルデンビス(2−t−ブチル−5
−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデ
シル)−1,1,3−トリス(3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ブタントリホスファイ
ト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)オクチルホスファイト、2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクタデシル
ホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、テトラキ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ビフェニレンジ
ホスホナイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−ホスファフェナンスレン−10−オキシド、テトラキ
ス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)−
4−4’−ビフェニレンホスホナイトなどが挙げられ
る。 (f)中和剤 中和剤としては、金属石けん、ハイドロタルサイト類、
リチウムアルミニウム複合水酸化物塩化合物等の1種ま
たは2種以上を使用する。
【0019】金属石けんとしては、ステアリン酸カルシ
ウム、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸カルシル
ム、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、リシ
ノール酸バリウム、ナフテン酸バリウム、ステアリン酸
亜鉛、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、ステアリン
酸錫、ステアリン酸マグネシウム等があげられる。これ
らの中ではステアリン酸カルシウムが好ましい。
【0020】ハイドロタルサイト類は、マグネシウム、
アルミニウムの含水塩基性炭酸塩で、天然の鉱物または
合成物として得られる。その組成は、Mg6 Al2 (O
H)16CO3・4H2 Oで、結晶学的性質は六方晶系のも
のである。
【0021】また、リチウムアルミニウム複合水酸化物
塩化合物としては、次の一般式(II):
【0022】
【化4】 [Al2 Li(OH)6n X・m H2 O (II) (上記式中、Xは無機または有機のアニオンであり、n
はアニオン(X)の価数、mは3以下の整数である)で
示される化合物である。
【0023】具体的には、以下のリチウムアルミニウム
複合水酸化物塩化合物も用いることができる。すなわ
ち、一般式中のXにおける無機あるいは有機のアニオン
としては、炭酸、硫酸、塩素のオキシ酸(例えば、過塩
素酸)、リンのオキシ酸(リン酸、亜リン酸、メタリン
酸)などは得られるアニオンの1種または2種以上の組
み合わせが好ましいが、酢酸、プロピオン酸、アジピン
酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、
フマル酸、コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル
酸、ピクリン酸などから得られるアニオンがあげられ
る。
【0024】本発明の組成物には、本発明の効果を阻害
しない範囲内で、さらに紫外線安定剤、紫外線吸収剤、
滑剤、造核剤(透明化剤)、帯電防止剤(界面活性剤を
含む)、着色顔料、難燃剤、発泡剤、シリコーンオイ
ル、β晶核剤、無機充填剤等他の添加剤を適宜必要に応
じて添加してもよい。 [各成分の配合割合]本発明において、各成分の配合割
合は、(a)ポリオレフィン100重量部に対し、
(b)蓚酸ジアニリド誘導体は0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.5重量部であり、(c)フェノ
ール系酸化防止剤は0.01〜1重量部、好ましくは
0.03〜0.5重量部であり、(d)イオウ系酸化防
止剤は0.01〜1重量部、好ましくは0.03〜0.
5重量部リン系酸化防止剤は0.01〜1重量部好まし
くは0.03〜0.5重量部、(e)リン系酸化防止剤
は0.01〜1重量部、好ましくは0.03〜0.5重
量部および中和剤は0.01〜1重量部、好ましくは
0.03〜0.5重量部である。
【0025】(b)成分が0.01重量部未満では、特
に耐洗濯性や耐変色性が不十分である。一方1重量部を
超えるとそれ以上の効果がないばかりでなく、樹脂の物
性を低下させるために好ましくない。(c)(d)およ
び(e)成分が0.01重量部未満では、熱劣化防止、
特に繊維用では紡糸機内での熱劣化および目ヤニの発生
を防止できない。一方、1重量部を超えると臭気が強く
なり実用上問題が生じる。特に、(c)成分は、1重量
部を超えると変色問題が生じるために好ましくない。ま
た、(f)成分が0.01重量部未満では熱劣化防止、
特に紡糸機内で熱劣化および目ヤニの発生を防止できな
い。一方、1重量部を超えると特に細系を紡糸するとき
の糸切れが多くなる。 [組成物の製造方法]本発明の繊維用ポリオレフィン樹
脂組成物は、蓚酸ジアニリド誘導体、フェノール系酸化
防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤および
中和剤と必要に応じて用いられる他の添加剤とを添加
し、例えば、ヘンシェルミキサー等でドライブレンドし
た後、押出機等で温度150〜310℃で溶融混練した
後に造粒することにより得ることができる。 [繊維の製造方法]本発明の樹脂組成物から繊維を製造
する方法は、従来公知の方法でよく、例えば上記で得ら
れたペレット状あるいはパウダー状のポリオレフィン樹
脂組成物を原料として、マルチフィラメント溶融紡糸装
置やモノフィラメント溶融紡糸装置を用い、先ず、未延
伸糸を紡糸した後、次いで、延伸装置で延伸することに
より得ることができる。延伸は溶融紡糸した未延伸糸を
沸騰水を満たしたバスあるいはスチームバス中で加熱延
伸する湿熱延伸方法や、乾熱延伸ロールを用いて予熱
し、乾燥プレートヒータ上に延伸点がくるように配置さ
れた装置を用い、フィードロールの速度とドローロール
の速度の違いで延伸する乾熱延伸方法などの方法により
行うことができる。また、紡糸および延伸工程は1段階
で行うこともできる。溶融紡糸温度は180〜310℃
が好ましく、また、延伸温度は70〜155℃が好まし
い。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明より
詳細に説明する。実施例および比較例における原料樹脂
と添加剤は下記のものを使用した。 (a)ポリオレフィン (1)ホモポリプロピレン(HPP):MFR20g/
10分。 (2)エチレン−プロピレンランダム共重合体(RC
P):MFR20g/10分、エチレン含有量3重量
%。 (b)蓚酸ジアニリド誘導体 (1)蓚酸ジアニリド誘導体(A):エタンジアミド,
N−(2−エトキシフェニル)−N’−(2−エチルフ
ェニル)[Sanduvor VSU(商品名)、Sandoz製] (2)蓚酸ジアニリド誘導体(B):エタンジアミド,
N−(2−エトキシ−5−t−ブチルフェニル)−N’
−(2−エチルフェニル)[SanduvorEPU(商品名)、S
andoz製] (c)フェノール系酸化防止剤 (1)Ph−1:イルガノックス1425WL(商品
名)、チバガイギー社製。 (2)Ph−2:Ethaxox 330 (商品名)、アルベマー
ル社製。 (d)イオウ系酸化防止剤 (1)S−1:Seenox 1479S(商品名)、シプロ化成社
製[フェノール系の酸化防止剤 Cyanox 1790 (20
%)とイオウ系酸化防止剤 Seenox 412S(80%)の
混合物]。 (2)S−2:DSTDP、スミライザーTPS(商品
名)、住友化学社製。 (e)リン系酸化防止剤 (1)P−1:ウルトラノックス2879A(商品
名)、GEプラスチック社製[リン系酸化防止剤のウル
トラノックス626(90%)と中和剤のMIZUKA
LUC(10%)の混合物]。 (2)P−2:Sandstab P-EPQ(商品名)、サンド社
製。 (f)中和剤 (1)Ca−ST:カルシウムステアレート、日東化成
社製。
【0027】実施例1〜7、比較例1〜6 表1に示す割合で各成分を添加配合し、ヘンシェルミキ
サーで混合した後、押出温度230℃の条件で原料ペレ
ットを作成した。このペレットを、紡糸温度250℃の
条件で8デニールの未延伸糸を紡糸した。この未延伸糸
を110℃の過熱延伸板を含む延伸機にて4倍に延伸
し、2デニール延伸糸を作成し、試料にした。得られ
た、延伸糸について耐変色性、耐熱性および耐洗濯性
(1)、(2)について評価し、その結果を表1に併記
した。
【0028】なお、評価は、次の方法で行った。 (1)耐窒素酸化物性テスト(耐Nox性) 未延伸糸(8デニール)を20℃の恒温室に24時間放
置した後、この未延伸糸約30gをガーゼで包み対流式
石油ストーブの先端面から真上1mにサンプル包みがく
るように支持枠からつるし、この位置で1時間石油スト
ーブを燃焼し糸の燃焼ガスに晒す処理を行った。この処
理後の未延伸糸を目視で下記の5段階に評価した。耐Nox性評価 色相評価 5 耐Noxテスト前と色相に変化がなく良好な色相を示す。 4 耐Noxテスト前に比べほんの少し色相に変化が見られる が黄変はない。 3 耐Noxテスト前に比べわずかに黄変が生じる。 2 耐Noxテスト前に比べかなり黄変またはピンク変色が生 じる。 1 耐Noxテスト前に比べ著しく黄変またはピンク変色が生 じる。 (2)耐熱性テスト(耐熱性) 耐熱性は、洗濯処理品および未処理品について測定を実
施しその耐熱寿命を比較した。耐熱性の評価方法は未処
理糸、洗濯処理3回後糸ともに10gを採取し、熱安定
性測定容器(穴あきステンレス製容器)に入れ容器上部
により熱電対を挿入し、150℃に設定コントロールし
た耐熱オーブン中に放置した時をスタートとして、PP
糸の温度が規定の150℃以上に発熱開始するまでの時
間を糸の耐熱寿命として測定比較した。 (3)耐洗濯性 この延伸糸を約20g採取しJIS法、洗濯試験C法に
準拠して洗濯を実施した。この洗濯処理を3回繰り返し
た後の耐熱性を測定し耐洗濯性の評価を実施した。 (4)耐洗濯性 ボディーシャンプー(エデト酸塩、ジブチルヒドロキシ
トルエン、パラオキシ安息香酸エステル、メチルクロロ
イソチアゾリンオン、メチルイソチアゾリンオン、香料
を含有のリーバーブラザーズ・リミッテッド製造のLu
xボディーケアシャンプー使用)を1リットルの蒸留水
に20g入れ希釈した溶液をビーカーへ500ml計量
し10gの延伸糸を浸漬させる。マグネットスターラー
を投入し約5分間回転洗浄させる。この処理後の糸を熱
風循環乾燥器にて80℃×1時間乾燥させる。この乾燥
糸の耐熱寿命を上記記載方法の耐熱測定方法で熱電対の
温度上昇開始までの時間を測定しボディーシャンプー処
理糸の耐熱寿命とした。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】 以上表1より明らかなように、特定の蓚酸ジアニリド誘
導体、酸化防止剤および中和剤とを配合した本発明の組
成物からなる繊維は、耐熱性、各洗濯後の耐熱性も良好
で耐洗濯性にも優れるものである。さらに、耐Nox性
も良好で変色もほとんどない。これに対して、特定の蓚
酸ジアニリド誘導体を用いない比較例の組成物からなる
繊維は、耐熱性、各洗濯後の耐熱性および耐Nox性の
いずれにも劣るものであることがわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明の繊維用ポリオレフィン樹脂組成
物は、耐熱性および耐変色性に優れるものである。特
に、溶融紡糸後の繊維は、耐洗濯性に優れ、耐熱性の低
下が少なく耐変色性も良好で安定したものである。
【0032】従って、本発明の組成物は、各種の繊維用
途として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリオレフィン100重量部に対
    して、(b)次の一般式(I): 【化1】 (上記式中、R1 は炭素数1〜6のアルコキシ基で、R
    2 は水素原子または第三級ブチル基で、R3 は炭素数1
    〜7のアルキル基で、R4 は水素原子または第三級ブチ
    ル基である)で示される蓚酸ジアニリド誘導体0.01
    〜1重量部と、(c)フェノール系酸化防止剤0.01
    〜1重量部と、(d)イオウ系酸化防止剤0.01〜1
    重量部と、(e)リン系酸化防止剤0.01〜1重量部
    と、(f)中和剤0.01〜1重量部とを配合してなる
    繊維用ポリオレフィン樹脂組成物。
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