JPH09268901A - 揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法 - Google Patents
揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法Info
- Publication number
- JPH09268901A JPH09268901A JP8130896A JP8130896A JPH09268901A JP H09268901 A JPH09268901 A JP H09268901A JP 8130896 A JP8130896 A JP 8130896A JP 8130896 A JP8130896 A JP 8130896A JP H09268901 A JPH09268901 A JP H09268901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oscillating
- bush
- cylinder
- rotor ring
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 14
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 19
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 238000010008 shearing Methods 0.000 claims description 11
- 238000010791 quenching Methods 0.000 claims description 10
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000005496 tempering Methods 0.000 claims description 10
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 9
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 4
- 238000000227 grinding Methods 0.000 claims description 3
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 claims description 2
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 claims description 2
- 238000010622 cold drawing Methods 0.000 claims 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 abstract description 14
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 11
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 abstract description 8
- 239000012530 fluid Substances 0.000 abstract description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 5
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 8
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 6
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 6
- 230000009471 action Effects 0.000 description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 5
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 5
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 5
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 4
- 229910001315 Tool steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000003831 antifriction material Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 1
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 230000003292 diminished effect Effects 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 229910001105 martensitic stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000001603 reducing effect Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 1
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 揺動ブッシュの両摺動面の摩擦を低減し、か
つ該部のシール性を向上して、総合性態を向上した揺動
ピストン型アクチュエータおよびこれに用いる揺動ブッ
シュの製造方法の提供。 【解決手段】 揺動ブッシュを、その摺動面にその摺
動方向に垂直に筋状の凹部を形成する、引抜き、圧
延、押出し表面を残存したものとする、引抜きまたは圧
延により、所定断面形状の長尺材を得、これを個取り切
断し、焼入れ焼戻し熱処理をし、端面仕上げ研磨する。
つ該部のシール性を向上して、総合性態を向上した揺動
ピストン型アクチュエータおよびこれに用いる揺動ブッ
シュの製造方法の提供。 【解決手段】 揺動ブッシュを、その摺動面にその摺
動方向に垂直に筋状の凹部を形成する、引抜き、圧
延、押出し表面を残存したものとする、引抜きまたは圧
延により、所定断面形状の長尺材を得、これを個取り切
断し、焼入れ焼戻し熱処理をし、端面仕上げ研磨する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空ポンプ、圧縮
機、または液体用ポンプ等として用いられる揺動ピスト
ン型のアクチュエータもしくは内燃機関およびこれらに
用いられる揺動ブッシュの製造方法の技術分野に属す
る。
機、または液体用ポンプ等として用いられる揺動ピスト
ン型のアクチュエータもしくは内燃機関およびこれらに
用いられる揺動ブッシュの製造方法の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】揺動ピストン型のアクチュエータの概略
構造を図3に示す。シリンダ1は、円筒状内面と、該内
面にそれぞれ開口する吸入口1aおよび吐出口1bを有
する。該シリンダ1内には偏心ロータ2がその回転軸心
をシリンダ1の軸心に一致して設けられている。揺動ピ
ストン3はロータリング部3aと該ロータリング部3a
からその半径方向に伸びる板状のベーン部3bからな
り、ロータリング部3aの内周には、前記偏心ロータ2
が嵌入され、ロータリング部3aの外周部の1箇所をシ
リンダ1の内径の1箇所と微小隙間で対峙または接して
いる。また、ベーン部3bはその表裏を一対の揺動ブッ
シュ4で支持案内され、該一対の揺動ブッシュ4は一対
で円筒状となる背面をシリンダ1の円筒状のブッシュ支
持面1cで支持されている。
構造を図3に示す。シリンダ1は、円筒状内面と、該内
面にそれぞれ開口する吸入口1aおよび吐出口1bを有
する。該シリンダ1内には偏心ロータ2がその回転軸心
をシリンダ1の軸心に一致して設けられている。揺動ピ
ストン3はロータリング部3aと該ロータリング部3a
からその半径方向に伸びる板状のベーン部3bからな
り、ロータリング部3aの内周には、前記偏心ロータ2
が嵌入され、ロータリング部3aの外周部の1箇所をシ
リンダ1の内径の1箇所と微小隙間で対峙または接して
いる。また、ベーン部3bはその表裏を一対の揺動ブッ
シュ4で支持案内され、該一対の揺動ブッシュ4は一対
で円筒状となる背面をシリンダ1の円筒状のブッシュ支
持面1cで支持されている。
【0003】図3では、揺動ピストンのロータリング部
3aは、内蔵した偏心ロータ2により偏心駆動されるも
のとしたが、クランク機構等、他の偏心機構で駆動され
てもよい。上記の構成で、偏心ロータ2を矢印の方向に
回転すると、揺動ピストン3は、そのロータリング部3
aの外周の1母線をシリンダ1の内面と対峙または接触
(以下接触等と記す)しつつ、公転する一方、ベーン部
3bを揺動ブッシュ4で摺動案内されることにより、全
体として首振り運動する。その結果、この接触等の点と
吸入口1aとの間の空間は公転とともに、その容積を増
加し、一方この接触等の点と吐出口1bとの間の空間は
容積を縮少することにより、ポンプ作用がなされる。な
お、図3では吸入口1aは、ベーン部3bに内設した通
路に連通するものとしたが、ベーン部3bの右下部のシ
リンダ壁または軸方向の端部壁に開口するごとく、ポー
トを設けてもよく、さらに吐出口をベーン部3bに内設
し、または軸方向の端部に設けてもよい。
3aは、内蔵した偏心ロータ2により偏心駆動されるも
のとしたが、クランク機構等、他の偏心機構で駆動され
てもよい。上記の構成で、偏心ロータ2を矢印の方向に
回転すると、揺動ピストン3は、そのロータリング部3
aの外周の1母線をシリンダ1の内面と対峙または接触
(以下接触等と記す)しつつ、公転する一方、ベーン部
3bを揺動ブッシュ4で摺動案内されることにより、全
体として首振り運動する。その結果、この接触等の点と
吸入口1aとの間の空間は公転とともに、その容積を増
加し、一方この接触等の点と吐出口1bとの間の空間は
容積を縮少することにより、ポンプ作用がなされる。な
お、図3では吸入口1aは、ベーン部3bに内設した通
路に連通するものとしたが、ベーン部3bの右下部のシ
リンダ壁または軸方向の端部壁に開口するごとく、ポー
トを設けてもよく、さらに吐出口をベーン部3bに内設
し、または軸方向の端部に設けてもよい。
【0004】さらに上述は外部から回転駆動されてポン
プ作用を行なうものとしたが、上記の機構は、吸入口か
ら圧力流体を供給されて回転動力を発生するモータや、
さらに内燃機関等内部で高温ガスを発生するエンジンと
して作動するものでもよい。本発明では、このエンジン
として作動するものも含めてアクチュエータと呼称す
る。
プ作用を行なうものとしたが、上記の機構は、吸入口か
ら圧力流体を供給されて回転動力を発生するモータや、
さらに内燃機関等内部で高温ガスを発生するエンジンと
して作動するものでもよい。本発明では、このエンジン
として作動するものも含めてアクチュエータと呼称す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】揺動ブッシュ4は、そ
の平面状の面を揺動ピストン3のベーン部3b、円筒状
の背面をシリンダ1の円筒状のブッシュ支持面1cと、
それぞれシール(気密もしくは水密)作用をなしつつ、
摺動することが必要である。特に平面状の面は、背面に
比し、摩擦速度が大である。また、シール部でのリーク
の問題は、冷凍サイクル用冷媒等のガス流体用のアクチ
ュエータでは液体用のアクチュエータに比し非常に大き
い。
の平面状の面を揺動ピストン3のベーン部3b、円筒状
の背面をシリンダ1の円筒状のブッシュ支持面1cと、
それぞれシール(気密もしくは水密)作用をなしつつ、
摺動することが必要である。特に平面状の面は、背面に
比し、摩擦速度が大である。また、シール部でのリーク
の問題は、冷凍サイクル用冷媒等のガス流体用のアクチ
ュエータでは液体用のアクチュエータに比し非常に大き
い。
【0006】従来の揺動ブッシュ4の両摺動面には、有
効な減摩およびシール手段がなかったため、摩擦やリー
クが多く、アクチュエータとしての総合効率を十分高め
られないという欠点を有し、特にリークの問題は前述の
ようにガス圧縮用等、気体用のアクチュエータでは液体
用に比し非常に大きく、このため、高い寸法精度の部品
が必要でアクチュエータの生産性を阻害していることが
わかった。本発明は揺動ブッシュ4の平面状面および背
面での摩擦を低減すること、またはシール性を向上し、
総合性能を高め、また生産性を向上した揺動ピストン型
アクチュエータおよびこれに用いられる揺動ブッシュの
製造方法を提供することを目的とする。
効な減摩およびシール手段がなかったため、摩擦やリー
クが多く、アクチュエータとしての総合効率を十分高め
られないという欠点を有し、特にリークの問題は前述の
ようにガス圧縮用等、気体用のアクチュエータでは液体
用に比し非常に大きく、このため、高い寸法精度の部品
が必要でアクチュエータの生産性を阻害していることが
わかった。本発明は揺動ブッシュ4の平面状面および背
面での摩擦を低減すること、またはシール性を向上し、
総合性能を高め、また生産性を向上した揺動ピストン型
アクチュエータおよびこれに用いられる揺動ブッシュの
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述のよう
に揺動ピストン型のアクチュエータにおいて、揺動ブッ
シュ4の特に平面部の、殊に、ガス体に対するシールが
不完全であり、また該部の摩擦が多いことが総合効率を
低下していることを見出した。すなわち、揺動ピストン
3のロータリング部3aの外周面とシリンダ1の内周面
との接触等の点では、運転中の相対速度は大きいが、こ
の点を微小隙間で対峙するようにすれば、部材相互の直
接接触を防止することができ、また、該部の部材相互間
は、隙間δが小変化率(dδ/dx)で減少する漸減状
であり、かつ上記のように相対速度が大きいから、潤滑
油(以下油と記す)等の液体を介在させると、該液体の
楔効果により、容易に油膜が形成されて、流体潤滑状態
を得ることができ、したがって良好な減摩およびシール
効果を得ることができる。
に揺動ピストン型のアクチュエータにおいて、揺動ブッ
シュ4の特に平面部の、殊に、ガス体に対するシールが
不完全であり、また該部の摩擦が多いことが総合効率を
低下していることを見出した。すなわち、揺動ピストン
3のロータリング部3aの外周面とシリンダ1の内周面
との接触等の点では、運転中の相対速度は大きいが、こ
の点を微小隙間で対峙するようにすれば、部材相互の直
接接触を防止することができ、また、該部の部材相互間
は、隙間δが小変化率(dδ/dx)で減少する漸減状
であり、かつ上記のように相対速度が大きいから、潤滑
油(以下油と記す)等の液体を介在させると、該液体の
楔効果により、容易に油膜が形成されて、流体潤滑状態
を得ることができ、したがって良好な減摩およびシール
効果を得ることができる。
【0008】しかし、揺動ブッシュ4の表裏の接触面
は、形状的制約から隙間を漸減状とすることが困難であ
り、また相対速度も小さいから、部材相互間には、油膜
が形成されない部分が発生して相互の直接接触やリーク
が生じ易い。このため、該接触部に起因して総合効率を
向上することが困難であることがわかった。そこで本発
明は、揺動ブッシュ4の摺動面にその摺動方向に垂直の
向きに筋状の窪みを形成すれば、ラビリンス効果により
シール性が向上し、また油を介在するときは油溜りの作
用を生じて油膜の形成が助長され、減摩およびシール効
果が大幅に向上され、またはさらにこの窪みに第3の部
材を挿入するとシール作用や減摩作用をさらに向上でき
ることに着目したものである。
は、形状的制約から隙間を漸減状とすることが困難であ
り、また相対速度も小さいから、部材相互間には、油膜
が形成されない部分が発生して相互の直接接触やリーク
が生じ易い。このため、該接触部に起因して総合効率を
向上することが困難であることがわかった。そこで本発
明は、揺動ブッシュ4の摺動面にその摺動方向に垂直の
向きに筋状の窪みを形成すれば、ラビリンス効果により
シール性が向上し、また油を介在するときは油溜りの作
用を生じて油膜の形成が助長され、減摩およびシール効
果が大幅に向上され、またはさらにこの窪みに第3の部
材を挿入するとシール作用や減摩作用をさらに向上でき
ることに着目したものである。
【0009】すなわち、本発明の第1はシリンダ、ロー
タリング部と該ロータリング部からその半径方向に伸び
るベーン部からなり、前記ロータリング部をその内部に
設けられた偏心機構で偏心駆動されるとともに、前記ベ
ーン部を前記シリンダのブッシュ支持面で支持された一
対の揺動ブッシュで挟持されつつ摺動案内されて、前記
シリンダ内で首振り運動する揺動ピストンおよび前記一
対の揺動ブッシュからなる揺動ピストン型のアクチュエ
ータにおいて、前記揺動ブッシュは、その前記ベーン部
と摺動する面および前記シリンダのブッシュ支持面と摺
動する面の少なくとも一方の面にそれぞれの摺動方向に
垂直をなす向きに筋状の窪みを設けたことを特徴とする
揺動ピストン型アクチュエータである。
タリング部と該ロータリング部からその半径方向に伸び
るベーン部からなり、前記ロータリング部をその内部に
設けられた偏心機構で偏心駆動されるとともに、前記ベ
ーン部を前記シリンダのブッシュ支持面で支持された一
対の揺動ブッシュで挟持されつつ摺動案内されて、前記
シリンダ内で首振り運動する揺動ピストンおよび前記一
対の揺動ブッシュからなる揺動ピストン型のアクチュエ
ータにおいて、前記揺動ブッシュは、その前記ベーン部
と摺動する面および前記シリンダのブッシュ支持面と摺
動する面の少なくとも一方の面にそれぞれの摺動方向に
垂直をなす向きに筋状の窪みを設けたことを特徴とする
揺動ピストン型アクチュエータである。
【0010】また、本発明者らは、本発明が対象とする
振動ピストン型アクチュエータにおいて、シリンダのブ
ッシュ支持面1cの内径、揺動ブッシュ4(2箇)の厚
さ、揺動ピストンのベーン部3bの厚さの誤差は互いに
累積されるものであるから、それぞれの製造公差または
バラツキは、特にガス用に対し、シール性の関係から小
範囲に厳しく制限されているため、当該型式のアクチュ
エータの生産性向上阻害要因となっていることを知見し
た。
振動ピストン型アクチュエータにおいて、シリンダのブ
ッシュ支持面1cの内径、揺動ブッシュ4(2箇)の厚
さ、揺動ピストンのベーン部3bの厚さの誤差は互いに
累積されるものであるから、それぞれの製造公差または
バラツキは、特にガス用に対し、シール性の関係から小
範囲に厳しく制限されているため、当該型式のアクチュ
エータの生産性向上阻害要因となっていることを知見し
た。
【0011】また、本発明者等は、上記揺動ピストン型
アクチュエータにおける揺動ブッシュは、同一断面形状
の柱状体であり、該柱状体は押出し、圧延、引抜き等、
連続的塑性加工法による製造法が適用可能であること、
これらの加工法による柱状体の表面を再加工により除去
することなく、直接的に揺動ベーンの表面として使用で
きれば、これらの加工法の(機械加工等に対する)特徴
である断面形状や寸法変動が小さく、高生産性であり、
かつ表面あらさも十分であること、またこれらの加工方
法は高い断面精度、特に少なくとも同一ロット内の寸法
変動を極く狭い範囲に限定し得るから、他の部分の寸法
公差、すなわちシリンダのブッシュ支持面や揺動ピスト
ンのベーン部の寸法公差を拡大して、アクチュエータ全
体の生産性を向上し得ること、およびこれらの加工法で
発生し易い曲り、捩じれ等は、幸いにも揺動ブッシュの
単品の長さが20mm内外と短いことから、個取り切断
することで、曲りや捩じれは全く問題とならない程度と
し得ることに着目し、本願の第2発明(請求項2,3)
をなした。
アクチュエータにおける揺動ブッシュは、同一断面形状
の柱状体であり、該柱状体は押出し、圧延、引抜き等、
連続的塑性加工法による製造法が適用可能であること、
これらの加工法による柱状体の表面を再加工により除去
することなく、直接的に揺動ベーンの表面として使用で
きれば、これらの加工法の(機械加工等に対する)特徴
である断面形状や寸法変動が小さく、高生産性であり、
かつ表面あらさも十分であること、またこれらの加工方
法は高い断面精度、特に少なくとも同一ロット内の寸法
変動を極く狭い範囲に限定し得るから、他の部分の寸法
公差、すなわちシリンダのブッシュ支持面や揺動ピスト
ンのベーン部の寸法公差を拡大して、アクチュエータ全
体の生産性を向上し得ること、およびこれらの加工法で
発生し易い曲り、捩じれ等は、幸いにも揺動ブッシュの
単品の長さが20mm内外と短いことから、個取り切断
することで、曲りや捩じれは全く問題とならない程度と
し得ることに着目し、本願の第2発明(請求項2,3)
をなした。
【0012】すなわち、本願の第2発明は、シリンダ、
ロータリング部と該ロータリング部からその半径方向に
伸びるベーン部からなり、前記ロータリング部をその内
部に設けられた偏心機構で偏心駆動されるとともに、前
記ベーン部を前記シリンダのブッシュ支持面で支持され
た一対の揺動ブッシュで挟持されつつ摺動案内されて、
前記シリンダ内で首振り運動する揺動ピストンおよび前
記一対の揺動ブッシュからなる揺動ピストン型のアクチ
ュエータにおいて、前記揺動ブッシュは、押出し加工、
圧延加工または引抜き加工によるもので、その表裏の少
なくとも一面は、前記加工による表面を残存しており、
かつ端面は機械加工仕上されたものであることを特徴と
する揺動ピストン型アクチュエータである。
ロータリング部と該ロータリング部からその半径方向に
伸びるベーン部からなり、前記ロータリング部をその内
部に設けられた偏心機構で偏心駆動されるとともに、前
記ベーン部を前記シリンダのブッシュ支持面で支持され
た一対の揺動ブッシュで挟持されつつ摺動案内されて、
前記シリンダ内で首振り運動する揺動ピストンおよび前
記一対の揺動ブッシュからなる揺動ピストン型のアクチ
ュエータにおいて、前記揺動ブッシュは、押出し加工、
圧延加工または引抜き加工によるもので、その表裏の少
なくとも一面は、前記加工による表面を残存しており、
かつ端面は機械加工仕上されたものであることを特徴と
する揺動ピストン型アクチュエータである。
【0013】上記本願の第2発明において、揺動ブッシ
ュは、前記第1発明の筋状窪みを有するものが最適であ
る。また、本願の第3発明は、前記第1または第2発明
の揺動ピストン型アクチュエータ用の揺動ブッシュの製
造方法に関するものであり、シリンダ、ロータリング部
と該ロータリング部からその半径方向に伸びるベーン部
からなり、前記ロータリング部をその内部に設けられた
偏心機構で偏心駆動されるとともに、前記ベーン部を前
記シリンダのブッシュ支持面で支持された一対の揺動ブ
ッシュで挟持されつつ摺動案内されて、前記シリンダ内
で首振り運動する揺動ピストンおよび前記一対の揺動ブ
ッシュからなる揺動ピストン型のアクチュエータに用い
る揺動ブッシュの製造方法において、長尺の素材を冷間
による圧延または引抜き加工により、製品断面またはこ
れに近い形状に加工する工程、該加工された長尺材を個
取り切断する工程、および該個取り切断材の切断端面を
研削仕上げする工程からなることを特徴とする揺動ブッ
シュの製造方法である。
ュは、前記第1発明の筋状窪みを有するものが最適であ
る。また、本願の第3発明は、前記第1または第2発明
の揺動ピストン型アクチュエータ用の揺動ブッシュの製
造方法に関するものであり、シリンダ、ロータリング部
と該ロータリング部からその半径方向に伸びるベーン部
からなり、前記ロータリング部をその内部に設けられた
偏心機構で偏心駆動されるとともに、前記ベーン部を前
記シリンダのブッシュ支持面で支持された一対の揺動ブ
ッシュで挟持されつつ摺動案内されて、前記シリンダ内
で首振り運動する揺動ピストンおよび前記一対の揺動ブ
ッシュからなる揺動ピストン型のアクチュエータに用い
る揺動ブッシュの製造方法において、長尺の素材を冷間
による圧延または引抜き加工により、製品断面またはこ
れに近い形状に加工する工程、該加工された長尺材を個
取り切断する工程、および該個取り切断材の切断端面を
研削仕上げする工程からなることを特徴とする揺動ブッ
シュの製造方法である。
【0014】揺動ブッシュの端面は、背面の円筒面の中
心軸に対する直角度および単長公差が厳しく要求される
から、個取り切断でこれらの条件を達成することは困難
である。したがって、本願の第2、第3発明では、端面
は再加工することにした。次に本発明者等は、揺動ブッ
シュに要求される機械的特性と与えられた条件に対する
合理的個取り切断法について検討した。すなわち、揺動
ブッシュは、一般に高耐摩耗性が要求されるから、工具
鋼等の焼入れ焼戻し熱処理により高硬度に硬化する材料
が適すること、すなわち、JIS G 4403 SK
H(高速度工具鋼)や同4404 SKS,SKD,S
KT(合金工具鋼)やマルテンサイト系のステンレス鋼
等が適当であること、個取り切断方法としては、生産性
の面から実質的に鋸切断、砥石切断、剪断による方法に
限定され、このうち剪断による方法は、最も生産性が高
いが、切断面は一般に劣悪(バリ、ダレ、破断面の発生
がある)であり、また断面形状を特に幅方向に拡大する
変形(フクレ)が生ずる欠点があり、さらに単長公差も
大きい。
心軸に対する直角度および単長公差が厳しく要求される
から、個取り切断でこれらの条件を達成することは困難
である。したがって、本願の第2、第3発明では、端面
は再加工することにした。次に本発明者等は、揺動ブッ
シュに要求される機械的特性と与えられた条件に対する
合理的個取り切断法について検討した。すなわち、揺動
ブッシュは、一般に高耐摩耗性が要求されるから、工具
鋼等の焼入れ焼戻し熱処理により高硬度に硬化する材料
が適すること、すなわち、JIS G 4403 SK
H(高速度工具鋼)や同4404 SKS,SKD,S
KT(合金工具鋼)やマルテンサイト系のステンレス鋼
等が適当であること、個取り切断方法としては、生産性
の面から実質的に鋸切断、砥石切断、剪断による方法に
限定され、このうち剪断による方法は、最も生産性が高
いが、切断面は一般に劣悪(バリ、ダレ、破断面の発生
がある)であり、また断面形状を特に幅方向に拡大する
変形(フクレ)が生ずる欠点があり、さらに単長公差も
大きい。
【0015】そこで、本発明者等は、剪断における断面
形状の変化、特にシリンダのブッシュ支持面や、揺動ピ
ストンのベーン部3bと干渉し合う関係となるバリや断
面形状の変形(フクレ)の減少方法について検討すると
ともに、テストした。その結果、一方の刃物を平面状、
他方を背面の円筒面にほぼ合致する凹面を有する形状と
する剪断刃とすること、また被切断材を冷間加工により
加工硬化させ、または焼入れ焼戻しにより高硬度化する
と、その硬さの上昇とともに、バリ、ダレ、フクレは低
下すること、特にダレの減少に対し、硬さを30HRC
以上とすると明らかに効果があること、しかし、45H
RCを越えると剪断工具の摩耗や破損が多くなり、実用
性が低下すること、この範囲のうち、特に35〜43H
RCとすると、断面形状のフクレ、バリ、ダレを許容範
囲内とするための端面研削代が約0.3mm以下と、劣
悪な切断面の除去の目的を達成すると共に、特に生産性
を阻害しない程度とし得ることをそれぞれ見出した。
形状の変化、特にシリンダのブッシュ支持面や、揺動ピ
ストンのベーン部3bと干渉し合う関係となるバリや断
面形状の変形(フクレ)の減少方法について検討すると
ともに、テストした。その結果、一方の刃物を平面状、
他方を背面の円筒面にほぼ合致する凹面を有する形状と
する剪断刃とすること、また被切断材を冷間加工により
加工硬化させ、または焼入れ焼戻しにより高硬度化する
と、その硬さの上昇とともに、バリ、ダレ、フクレは低
下すること、特にダレの減少に対し、硬さを30HRC
以上とすると明らかに効果があること、しかし、45H
RCを越えると剪断工具の摩耗や破損が多くなり、実用
性が低下すること、この範囲のうち、特に35〜43H
RCとすると、断面形状のフクレ、バリ、ダレを許容範
囲内とするための端面研削代が約0.3mm以下と、劣
悪な切断面の除去の目的を達成すると共に、特に生産性
を阻害しない程度とし得ることをそれぞれ見出した。
【0016】すなわち、本発明のベーンの製造方法にお
ける望ましい実施態様は、素材は焼入れ焼戻し熱処理に
より硬化する材料であり、製品断面、またはこれに近い
形状への加工工程の後に、焼入れ焼戻しにより30〜4
5HRCの硬さとする仮熱処理工程を有し、個取り切断
工程は剪断によるものであり、かつ該個取り切断工程後
に前記仮熱処理工程後の硬さ以上の硬さに焼入れ焼戻し
する本熱処理工程を有するものとするものである。
ける望ましい実施態様は、素材は焼入れ焼戻し熱処理に
より硬化する材料であり、製品断面、またはこれに近い
形状への加工工程の後に、焼入れ焼戻しにより30〜4
5HRCの硬さとする仮熱処理工程を有し、個取り切断
工程は剪断によるものであり、かつ該個取り切断工程後
に前記仮熱処理工程後の硬さ以上の硬さに焼入れ焼戻し
する本熱処理工程を有するものとするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1のA−1は、揺動ブッシュ4
のベーン部3bと摺動する面に複数条の筋状の窪み4a
を形成したものであり、潤滑油を使用しない場合には、
ラビリンス効果によりシール作用を改善し、潤滑油を使
用する場合には、この潤滑剤がこの窪みに溜り、潤滑作
用をより確実化するとともに、シール効果を大幅に向上
する。本実施例は窪みを丸底形として、揺動ブッシュ4
の全体を引抜き、押出し、圧延等の塑性加工で製造する
のに適する形状としたものである。図1のA−2は、窪
みの断面形状を鋸刃状として方向性を与えてシール性の
改善を図るものである。
のベーン部3bと摺動する面に複数条の筋状の窪み4a
を形成したものであり、潤滑油を使用しない場合には、
ラビリンス効果によりシール作用を改善し、潤滑油を使
用する場合には、この潤滑剤がこの窪みに溜り、潤滑作
用をより確実化するとともに、シール効果を大幅に向上
する。本実施例は窪みを丸底形として、揺動ブッシュ4
の全体を引抜き、押出し、圧延等の塑性加工で製造する
のに適する形状としたものである。図1のA−2は、窪
みの断面形状を鋸刃状として方向性を与えてシール性の
改善を図るものである。
【0018】A−1,A−2において、窪みのピッチ、
寸法は、使用条件、製造方法等により変化するが、窪み
の深さh、幅dは例えば、h≒d=0.2mm程度以上
とし、ピッチは2d〜10d程度とするとよい。図1の
Bは、窪みに充填部材4dを嵌入すると共に、該部材を
金属製の弾性部材4e(図では中央部の幅膨大部を窪み
の拡幅部に係合すると共に舟底型に曲げ成形したリーフ
スプリング)で長手方向に4箇所を突出する向きに付勢
したものであり、ピストンリングと同様に、揺動ブッシ
ュの平面とベーン部3bとの隙間に突出して効果的シー
ル作用をなし、またはさらに黒鉛等の減摩材料による摩
擦低減効果を実現するものである。該実施例のリーフス
プリング4eは、機械的強度が金属に比して、小さい減
摩材料等4dを多点で押圧することで折損を防止できる
特徴を有する。該実施例のようにスプリング力を適当に
し、一対の揺動ブッシュの平面部が同時にベーン部3b
と接しないようにすると、前記誤差の累積をこの隙間で
全部吸収することができるから、ブッシュ支持面3cの
内径、揺動ブッシュ4の厚さ、揺動ピストンのベーン部
3bの厚さ、それぞれの公差を格段に大きくすることが
可能となり、当該型式のアクチュエータの生産性阻害要
因を特に大きく除去することができる。
寸法は、使用条件、製造方法等により変化するが、窪み
の深さh、幅dは例えば、h≒d=0.2mm程度以上
とし、ピッチは2d〜10d程度とするとよい。図1の
Bは、窪みに充填部材4dを嵌入すると共に、該部材を
金属製の弾性部材4e(図では中央部の幅膨大部を窪み
の拡幅部に係合すると共に舟底型に曲げ成形したリーフ
スプリング)で長手方向に4箇所を突出する向きに付勢
したものであり、ピストンリングと同様に、揺動ブッシ
ュの平面とベーン部3bとの隙間に突出して効果的シー
ル作用をなし、またはさらに黒鉛等の減摩材料による摩
擦低減効果を実現するものである。該実施例のリーフス
プリング4eは、機械的強度が金属に比して、小さい減
摩材料等4dを多点で押圧することで折損を防止できる
特徴を有する。該実施例のようにスプリング力を適当に
し、一対の揺動ブッシュの平面部が同時にベーン部3b
と接しないようにすると、前記誤差の累積をこの隙間で
全部吸収することができるから、ブッシュ支持面3cの
内径、揺動ブッシュ4の厚さ、揺動ピストンのベーン部
3bの厚さ、それぞれの公差を格段に大きくすることが
可能となり、当該型式のアクチュエータの生産性阻害要
因を特に大きく除去することができる。
【0019】図1のCは、窪みにフッ素樹脂製チューブ
4fを嵌入した例である。フッ素樹脂は、化学的に安定
であり、膨潤し難いから、潤滑油等に対し抵抗性を有
し、また許容昇温温度も高い。また、チューブとして内
部に空洞を有するから弾力性を減殺されることが少な
い。上記4例の方式は、いずれも揺動ブッシュの背面側
に適用してもよい。
4fを嵌入した例である。フッ素樹脂は、化学的に安定
であり、膨潤し難いから、潤滑油等に対し抵抗性を有
し、また許容昇温温度も高い。また、チューブとして内
部に空洞を有するから弾力性を減殺されることが少な
い。上記4例の方式は、いずれも揺動ブッシュの背面側
に適用してもよい。
【0020】
【実施例】表1に示すA〜Cの線材から冷間圧延によ
り、図2に示す断面形状の線材を得、これをそのまま
剪断(下刃;平面刃、上刃;背面半径と一致した凹状
刃)により、個取り切断する一方、連続炉による焼入れ
焼戻しする仮熱処理により、約35HRCとした状態
で、前記と同様の刃物による剪断により、個取り切断す
るテストを行なった。次にそれぞれの個取り切断品を焼
入れ焼戻しの本熱処理し、それぞれ端面を約0.3mm
(片端面)研磨した後、バレル処理して仕上げした。切
断後の切断部の状況として、切断部の幅方向への拡がり
は、いずれもほとんど認められず、バリはいずれも片肉
0.05mm以下の端面研磨で消失した。表2にこのう
ち、A材料について、圧延ままで(HRC27程度)で
剪断により個取り切断したものと、仮熱処理(≒35H
RC)後、同様にして個取り切断したものについて、個
取り切断後および仕上げ状態でのダレの測定結果を示
す。
り、図2に示す断面形状の線材を得、これをそのまま
剪断(下刃;平面刃、上刃;背面半径と一致した凹状
刃)により、個取り切断する一方、連続炉による焼入れ
焼戻しする仮熱処理により、約35HRCとした状態
で、前記と同様の刃物による剪断により、個取り切断す
るテストを行なった。次にそれぞれの個取り切断品を焼
入れ焼戻しの本熱処理し、それぞれ端面を約0.3mm
(片端面)研磨した後、バレル処理して仕上げした。切
断後の切断部の状況として、切断部の幅方向への拡がり
は、いずれもほとんど認められず、バリはいずれも片肉
0.05mm以下の端面研磨で消失した。表2にこのう
ち、A材料について、圧延ままで(HRC27程度)で
剪断により個取り切断したものと、仮熱処理(≒35H
RC)後、同様にして個取り切断したものについて、個
取り切断後および仕上げ状態でのダレの測定結果を示
す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表2から、圧延ままで剪断により個取り切
断する方法は、切断ままでのダレが大きく、したがって
片端面0.3mmの仕上げ代では、ダレによる欠肉部が
残ること、研磨代を0.7mmに増加して初めて欠肉の
発生を防止できることがわかる。これに対し、仮熱処理
後、同様に個取り切断するものでは、研磨代を0.3m
mとするだけでダレによる欠肉をほぼ0とすることがで
きることがわかる。なお、上記テスト品は、ダレ以外は
表面肌、断面形状、寸法とも公差以内であった。また、
表1のA以外についても状況はほぼAと同様であった。
断する方法は、切断ままでのダレが大きく、したがって
片端面0.3mmの仕上げ代では、ダレによる欠肉部が
残ること、研磨代を0.7mmに増加して初めて欠肉の
発生を防止できることがわかる。これに対し、仮熱処理
後、同様に個取り切断するものでは、研磨代を0.3m
mとするだけでダレによる欠肉をほぼ0とすることがで
きることがわかる。なお、上記テスト品は、ダレ以外は
表面肌、断面形状、寸法とも公差以内であった。また、
表1のA以外についても状況はほぼAと同様であった。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたように、本願の第1発明の
アクチュエータは、その揺動ブッシュの摺動面に摺動方
向の垂直をなす向きの筋状窪みが形成されているので、
この窪みによるラビリンス効果によりシール効果が大き
く、液体潤滑剤を使用する場合には、窪みが油溜りを形
成することにより、油膜形成が助長されて、潤滑状態が
改善される一方、シール作用も格段に改善され、これに
より総合効率が大きく向上される。
アクチュエータは、その揺動ブッシュの摺動面に摺動方
向の垂直をなす向きの筋状窪みが形成されているので、
この窪みによるラビリンス効果によりシール効果が大き
く、液体潤滑剤を使用する場合には、窪みが油溜りを形
成することにより、油膜形成が助長されて、潤滑状態が
改善される一方、シール作用も格段に改善され、これに
より総合効率が大きく向上される。
【0025】また、本願の第2発明のアクチュエータ
は、その揺動ブッシュとして高生産性、かつ少なくとも
ロット内寸法変動が小さい加工法である押出加工、圧延
加工または引抜き加工によるもので、これらの加工によ
る表面を実質的に製品の表面として直接利用するもので
あるから、生産性阻害要因が除去されている。さらに、
本発明の揺動ブッシュの生産方法は、上記のように該ブ
ッシュの断面を上記引抜き等により得るものであるか
ら、生産性が高く、またシリンダや揺動ブッシュの製品
公差を大きくして生産性を向上し得るものであり、さら
に仮熱処理後、剪断により個取り切断する場合は高生産
性である。
は、その揺動ブッシュとして高生産性、かつ少なくとも
ロット内寸法変動が小さい加工法である押出加工、圧延
加工または引抜き加工によるもので、これらの加工によ
る表面を実質的に製品の表面として直接利用するもので
あるから、生産性阻害要因が除去されている。さらに、
本発明の揺動ブッシュの生産方法は、上記のように該ブ
ッシュの断面を上記引抜き等により得るものであるか
ら、生産性が高く、またシリンダや揺動ブッシュの製品
公差を大きくして生産性を向上し得るものであり、さら
に仮熱処理後、剪断により個取り切断する場合は高生産
性である。
【図1】本発明のアクチュエータに用いる揺動ブッシュ
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図2】実施例の揺動ブッシュの断面形状例を示す図で
ある。
ある。
【図3】揺動ピストン型アクチュエータの構造を説明す
る図である。
る図である。
1 シリンダ、1a 吸入口、1b 吐出口、2 偏心
ロータ、3 揺動ピストン、3a ロータリング部、3
b ベーン部、3c ブッシュ支持面、4 揺動ブッシ
ュ、4a 窪み、4d 充填部材、4e リーフスプリ
ング、4f フッ素樹脂製チューブ
ロータ、3 揺動ピストン、3a ロータリング部、3
b ベーン部、3c ブッシュ支持面、4 揺動ブッシ
ュ、4a 窪み、4d 充填部材、4e リーフスプリ
ング、4f フッ素樹脂製チューブ
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダ、ロータリング部と該ロータリ
ング部からその半径方向に伸びるベーン部からなり、前
記ロータリング部をその内部に設けられた偏心機構で偏
心駆動されるとともに、前記ベーン部を前記シリンダの
ブッシュ支持面で支持された一対の揺動ブッシュで挟持
されつつ摺動案内されて、前記シリンダ内で首振り運動
する揺動ピストンおよび前記一対の揺動ブッシュからな
る揺動ピストン型のアクチュエータにおいて、前記揺動
ブッシュは、その前記ベーン部と摺動する面および前記
シリンダのブッシュ支持面と摺動する面の少なくとも一
方の面にそれぞれの摺動方向に垂直をなす向きに筋状の
窪みを設けたことを特徴とする揺動ピストン型アクチュ
エータ。 - 【請求項2】 シリンダ、ロータリング部と該ロータリ
ング部からその半径方向に伸びるベーン部からなり、前
記ロータリング部をその内部に設けられた偏心機構で偏
心駆動されるとともに、前記ベーン部を前記シリンダの
ブッシュ支持面で支持された一対の揺動ブッシュで挟持
されつつ摺動案内されて、前記シリンダ内で首振り運動
する揺動ピストンおよび前記一対の揺動ブッシュからな
る揺動ピストン型のアクチュエータにおいて、前記揺動
ブッシュは、押出し加工、圧延加工または引抜き加工に
よるもので、その表裏の少なくとも一面は、前記加工に
よる表面を残存しており、かつ端面は機械加工仕上され
たものであることを特徴とする揺動ピストン型アクチュ
エータ。 - 【請求項3】 揺動ブッシュは、そのベーン部と摺動す
る面およびシリンダのブッシュ支持面と摺動する面の少
なくとも一方の面にそれぞれの摺動方向に垂直をなす向
きに筋状の窪みを設けたものである請求項2の揺動ピス
トン型アクチュエータ。 - 【請求項4】 シリンダ、ロータリング部と該ロータリ
ング部からその半径方向に伸びるベーン部からなり、前
記ロータリング部をその内部に設けられた偏心機構で偏
心駆動されるとともに、前記ベーン部を前記シリンダの
ブッシュ支持面で支持された一対の揺動ブッシュで挟持
されつつ摺動案内されて、前記シリンダ内で首振り運動
する揺動ピストンおよび前記一対の揺動ブッシュからな
る揺動ピストン型のアクチュエータに用いる揺動ブッシ
ュの製造方法において、長尺の素材を冷間による圧延ま
たは引抜き加工により、製品断面またはこれに近い形状
に加工する工程、該加工された長尺材を個取り切断する
工程、および該個取り切断材の切断端面を研削仕上げす
る工程からなることを特徴とする揺動ブッシュの製造方
法。 - 【請求項5】 素材は焼入れ焼戻し熱処理により硬化す
る材料であり、製品断面またはこれに近い形状への加工
工程の後に、焼入れ焼戻しにより30〜45HRCの硬
さとする仮熱処理工程を有し、個取り切断工程は剪断に
よるものであり、かつ該個取り切断工程後に前記仮熱処
理工程後の硬さ以上の硬さに焼入れ焼戻しする本熱処理
工程を有することを特徴とする請求項4の揺動ブッシュ
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8130896A JPH09268901A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8130896A JPH09268901A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268901A true JPH09268901A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13742778
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8130896A Pending JPH09268901A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268901A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476827A (zh) * | 2017-10-13 | 2017-12-15 | 封海涛 | 新型旋转蒸汽发动机 |
| CN115837622A (zh) * | 2022-12-01 | 2023-03-24 | 上荣精工(上海)有限公司 | 一种空调压缩机摇动叶片生产系统及制造方法 |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP8130896A patent/JPH09268901A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476827A (zh) * | 2017-10-13 | 2017-12-15 | 封海涛 | 新型旋转蒸汽发动机 |
| CN115837622A (zh) * | 2022-12-01 | 2023-03-24 | 上荣精工(上海)有限公司 | 一种空调压缩机摇动叶片生产系统及制造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH06101670A (ja) | 無給油式スクリュー圧縮機のロータ成形方法 | |
| US7458152B2 (en) | Method of manufacturing an orbiting scroll in a scroll fluid machine | |
| CN1226639A (zh) | 一种涡旋压缩机 | |
| KR20160108124A (ko) | 스크롤 압축기의 편심부쉬 결합구조 | |
| CN203892190U (zh) | 压缩机用叶片以及旋转柱塞型压缩机 | |
| US6478558B2 (en) | Oscillating piston type compressor and method of manufacturing piston thereof | |
| CN121017683A (zh) | 一种压缩机滑片的制造方法 | |
| KR100769411B1 (ko) | 왕복식 압축기 및 그 제조 방법 | |
| JPH09268901A (ja) | 揺動ピストン型アクチュエータおよび揺動ブッシュの製造方法 | |
| JP2009220225A (ja) | ローラバニシング工具およびこれを用いたバニシ加工方法 | |
| JPH09209952A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JP2012137000A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP5606475B2 (ja) | 液圧回転機および液圧回転機の製造方法 | |
| JP3770066B2 (ja) | 圧縮機および圧縮機部品の製造方法 | |
| JP2023159976A (ja) | 高速回転時の離脱を防止するロータリー圧縮機用ヒンジベーン及びその製造方法 | |
| KR20000038430A (ko) | 자동차용 에어콘 압축기 사판의 제조방법 | |
| CN223018912U (zh) | 滚子及流体机械 | |
| JP6896056B2 (ja) | ロータリー型圧縮機、及び、ロータリー型圧縮機の製造方法 | |
| JPH04143479A (ja) | ロータリ圧縮機のローラピストンの製造方法 | |
| JPH02308993A (ja) | ベーンの製造方法 | |
| JP4218021B2 (ja) | 圧縮機のボア構造及びその加工方法 | |
| JP2005163572A (ja) | ベーンの製造方法及び冷媒圧縮機 | |
| JP2003003967A (ja) | 揺動ピストン形圧縮機およびその圧縮機を用いた冷凍装置または空調装置 | |
| JP2008082325A (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
| JPH11117883A (ja) | ロータリ圧縮機 |