JPH09270449A - ウエハカセット運搬治具 - Google Patents

ウエハカセット運搬治具

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JPH09270449A
JPH09270449A JP7694596A JP7694596A JPH09270449A JP H09270449 A JPH09270449 A JP H09270449A JP 7694596 A JP7694596 A JP 7694596A JP 7694596 A JP7694596 A JP 7694596A JP H09270449 A JPH09270449 A JP H09270449A
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JP
Japan
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pair
wafer cassette
lock
clamp
carrying jig
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JP7694596A
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Inventor
Toshio Ono
利雄 大野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の手指の力の強弱に左右されずウエハ
カセットを確実に保持することができ、運搬中にはロッ
ク状態となって、ウエハカセットが脱落することを防止
したウエハカセット運搬治具を提供する。 【解決手段】 ウエハカセット運搬治具100は、外観
部分の平面視形状がほぼ矩形のメインフレーム1、当該
メインフレーム1の一方端上部に、90度の角度で交差
するように配設された外観部分の平面視形状がほぼ矩形
の支持フレーム2、当該支持フレーム2の両端部に配設
された2本のアーム3、2本のアーム3の下部にそれぞ
れ配設された可動ブロック4、当該可動ブロック4に取
付けられたクランプブロック5、メインフレーム1の他
方端下部に配設されたハンドル6、支持フレーム2の前
面に配設した防塵板10といった構成に大別される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウエハカセット運搬
治具に関し、特に運搬中にウエハカセットが脱落するこ
とを防止したウエハカセット運搬治具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12および図13に従来のウエハカセ
ット運搬治具の一例として、特開平6−124993号
公報に記載のキャリアハンドルを示す。図12は半導体
ウエハ(以後ウエハと呼称)を収容するキャリア(ウエ
ハカセット)にキャリアハンドルを装着する前の状態を
示す斜視図であり、図13はキャリアにキャリアハンド
ルを装着した状態を示す斜視図である。
【0003】図12において、キャリアハンドル601
は、握り柄631に固定された支持棒603の両端部か
ら垂直に延在する2本のアーム602と、前面凸片61
0bに係合する2本の係止棒604と、レバー641に
連動し係止棒604を回動させる回動軸642とを有し
ている。
【0004】次に動作について説明する。図13に示す
ように、ウエハ611が収納されたキャリア610の上
部凸片610aの下面に接するように、キャリアハンド
ル601のアーム602を挿入する。そして、図Bに示
すように、アーム602を最後まで挿入した後、レバー
641を手指で引いて、回同軸642を回転させること
で係止棒604を前面凸片610bに係合させて、係止
棒604を固定する。
【0005】その状態でキャリア610を持ち上げ、目
的の場所まで運搬する。目的の場所に到着すると、キャ
リア610を水平に、あるいは垂直に載置した後、レバ
ー641を緩めて、係止棒604を前面凸片610bか
ら取り外し、キャリアハンドル601をキャリア610
から取り外す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のウエハカセット運搬治具は、レバー641を手指
で引いて、係止棒604を前面凸片610bに係合させ
ることで、キャリアハンドル601をキャリア610に
固定する。従って、係止棒604と前面凸片610bと
の係合状態によってキャリアハンドル601とキャリア
610との固定状態が決まることになる。しかし、係止
棒604と前面凸片610bとの係合状態はレバー64
1に加えられる手指の力の強弱によって左右されるの
で、キャリアハンドル601を使用する者の手指の力の
個人差の影響が大きい。
【0007】例えば、手指の力の強い者が使用すると、
係止棒604が前面凸片610bに強く係合するので、
その際に前面凸片610bが変形したり、あるいは破損
することで前面凸片610bの破片が飛び散って、ウエ
ハ611に異物として付着するという可能性がある。
【0008】一方、手指の力の弱い者が使用すると、係
止棒604と前面凸片610bとの係合が弱い場合に
は、運搬途中に係止棒604が外れてキャリア610が
脱落するという可能性がある。
【0009】また、運搬中はレバー641を手指で引き
続ける必要があるので、使用者に負担をかけることにな
り、誤ってレバー641を離すと係止棒604が外れて
キャリア610が脱落するという可能性がある。
【0010】さらに、キャリアハンドル601を使用す
るには、キャリア610の前面凸片610bのように、
係止棒604を係合させるための特殊な形状の突起構造
が必要であり、汎用性が無いという問題を有していた。
すなわち、一般的に使用されているウエハキャリア(ウ
エハカセット)は、前面凸片610bに相当する突起構
造は有しているが、その形状は単純な平板形状であり、
係止棒604が係合できるような形状ではない。
【0011】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、使用者の手指の力の強弱に左右さ
れずウエハカセットを確実に保持することができ、運搬
中にはロック状態となって、ウエハカセットが脱落する
ことを防止したウエハカセット運搬治具を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のウエハカセット運搬治具は、ウエハを収容するウエ
ハカセットを運搬するウエハカセット運搬治具であっ
て、前記ウエハカセットは、有底無蓋の箱型のカセット
本体と、当該カセット本体の上部開口部の前記ウエハの
配列方向の端縁に設けられ、前記カセット本体から遠ざ
かるように突出した一対の上部突出板と、前記カセット
本体の両側面の端縁に設けられ、前記カセット本体から
遠ざかるように突出した一対の側面突出板とを有し、前
記ウエハカセット運搬治具は、前記ウエハカセットへの
装着時に、前記一対の上部突出板の下面にそれぞれ接触
するように配設される一対のアームと、前記一対の側面
突出板への着脱が自在で、前記一対の側面突出板を両側
から挟むように装着することで、前記一対の側面突出板
を保持する一対のクランプブロックと、前記一対のアー
ムおよび前記一対のクランプブロックを所定の間隔で略
平行に取り付ける支持フレームと、前記一対のクランプ
ブロックに接続され、前記一対のクランプブロックの前
記一対の側面突出板への着脱を自在に行う可動手段と、
前記一対の側面突出板が保持された場合には、前記一対
のクランプブロックの位置を固定してロック状態とする
ロック手段と、前記支持フレームに支持される全ての構
成を持ち上げるための少なくとも1のハンドルとを備え
ている。
【0013】本発明に係る請求項2記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記可動手段が、前記一対のクランプブ
ロックを互いに向かい合う方向に付勢する第1の付勢手
段を少なくとも有し、前記一対のクランプブロックが、
互いに向かい合う面から延在し、前記一対のクランプブ
ロックの移動に伴って移動するロックシャフトをそれぞ
れ有し、前記ロック手段は、前記一対のクランプブロッ
クが互いに向かい合う方向に付勢され、前記ロックシャ
フトが移動した場合に、前記ロックシャフトの所定位置
に係合し、前記ロックシャフトの移動を規制するロック
具と、前記ロック具が前記ロックのシャフトの所定位置
と係合した場合には、係合を強める方向に前記ロック具
を付勢するロック具付勢手段とを有している。
【0014】本発明に係る請求項3記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記ロック具を、前記ロック具付勢手段
による付勢方向とは逆の方向に付勢し、前記ロック具と
前記ロックシャフトの所定位置との係合を解除して、前
記一対のクランプブロックのロック状態を解除するロッ
ク解除手段をさらに備えている。
【0015】本発明に係る請求項4記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記第1の付勢手段が、前記クランプブ
ロックに一方端が接触する帯状の一対のクランプアーム
と、前記一対のクランプアームの主面を貫通して前記支
持フレームに取り付けられ、前記一対のクランプアーム
のそれぞれの回動中心となる一対の回動軸とを含み、前
記一対のクランプアームの回動により、前記一方端が前
記一対のクランプブロックを互いに向かい合う方向に付
勢するように、前記一対のクランプアームの他方端を所
定方向に移動させる少なくとも1のトリガーレバーをさ
らに備え、前記ロック解除手段が、前記ロック具付勢手
段による付勢方向とは逆の方向に前記ロック具を付勢す
ることができるように、一方端が前記ロック具に取り付
けられたロック解除シャフトを有している。
【0016】本発明に係る請求項5記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記少なくとも1のトリガーレバーおよ
び前記ロック解除シャフトの他方端が、前記少なくとも
1のハンドルの近傍に位置するように配設されている。
【0017】本発明に係る請求項6記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記可動手段が、前記一対のクランプブ
ロックを互いに遠ざかる方向に付勢する第2の付勢手段
をさらに有し、前記ロック具と前記ロックシャフトの所
定位置との係合が解除された場合には、前記第2の付勢
手段によって、前記一対のクランプブロックが互いに遠
ざかる方向に付勢され、前記一対のクランプブロックに
よる前記一対の側面突出板の保持を自動的に解除する。
【0018】本発明に係る請求項7記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記少なくとも1のハンドルが、所定の
間隔で配設された第1および第2のハンドルであって、
前記少なくとも1のトリガーレバーが、前記第1および
第2のハンドルの近傍に配設された第1および第2のト
リガーレバーであって、前記第1および第2のトリガー
レバーは前記第1および第2のハンドルの近傍に位置す
るように配設され、前記ロック解除シャフトの他方端
は、前記第1および第2のハンドルの略中間に位置する
ように配設されている。
【0019】本発明に係る請求項8記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記一対のクランプブロックが、互いに
向かい合う面の所定位置に前記一対の側面突出板の形状
に対応した溝部をそれぞれ有し、前記溝部に前記一対の
側面突出板が挿入されたときのみ前記一対の側面突出板
が保持される。
【0020】本発明に係る請求項9記載のウエハカセッ
ト運搬治具は、前記ウエハカセットへの装着時に前記支
持フレームの前記ウエハカセットに対向する面に、前記
ウエハカセットに収納された状態の前記ウエハの露出面
への塵落下を遮るように配設された防塵板をさらに備え
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】
<A.実施の形態1> <A−1.ウエハカセットの構成>図1に、ウエハの保
管や、ウエハの運搬に際してウエハを収容するための容
器として一般的に使用されているウエハカセットの斜視
図を示す。図1において、ウエハカセットは複数のウエ
ハ99を互いに接触しないように個々に保持する有底無
蓋の箱型のカセット本体51と、当該カセット本体51
の両端部に設けられた端面板53および54とを有して
いる。
【0022】カセット本体51はウエハ99を出し入れ
できるように上部が開口部となっており、ウエハ99
は、その主面が端面板53および54に対向するように
収容される。そして、上部の開口部には、カセット本体
51から遠ざかるように水平方向に突出した上部突出板
52が、ウエハ99の配列方向の端縁に沿って設けられ
ている。
【0023】端面板53および54は、カセット本体5
1のウエハ99の主面が対向する側の両端部に設けられ
ているが、カセット本体51の両端部を完全に覆うよう
に設けられているのではなく、上部突出板52から下の
所定の領域は端面板53および54に覆われておらず、
上部突出板52の端面およびカセット本体51の端面が
露呈している。これを端面板53に対向して正面から見
ると、ウエハカセットの両側における上部突出板52と
端面板53に挟まれた領域が間隙のように見える。この
部分を間隙領域と呼称する。
【0024】また、端面板53はカセット本体51の横
幅(水平方向)を完全に覆うだけでなく、さらに水平に
突出しており、この部分を側面突出板531と呼称す
る。なお、端面板54の平面視形状は端面板53とは異
なっているが、側面突出板531と同様の側面突出板5
41を有している。
【0025】ここで、端面板53および54の有無は本
発明の実施にあたっては無関係であり、側面突出板53
1および541に相当する構成を有していれば良い。す
なわち、端面板を有さず、カセット本体51の両側面の
端縁に側面突出板が設けられる構成であっても良い。ま
た、端面板53の平面上に設けられた突起部は、半導体
製造装置において機械搬送をするために設けられたもの
であるが、本発明とは関係が薄いので詳細説明は省略す
る。
【0026】次に、本発明に係るウエハカセット運搬治
具の実施の形態1として、図2〜図9を用いて、ウエハ
カセット運搬治具100の構成および動作について説明
する。
【0027】<A−2.ウエハカセット運搬治具100
の構成>図2にウエハカセット運搬治具100の構成お
よび動作を説明するための斜視図を示す。図2におい
て、ウエハカセット運搬治具100は、外観部分の平面
視形状がほぼ矩形のメインフレーム1、当該メインフレ
ーム1の一方端上部に、90度の角度で交差するように
配設された外観部分の平面視形状がほぼ矩形の支持フレ
ーム2、当該支持フレーム2の両端部に配設された2本
のアーム3、2本のアーム3の下部にそれぞれ配設され
た可動ブロック4、当該可動ブロック4に取付けられた
クランプブロック5、メインフレーム1の他方端下部に
配設されたハンドル6、支持フレーム2の前面に配設し
た防塵板10といった構成に大別される。なお、これら
の材質はウエハカセットの材質と同様の樹脂、例えばポ
リプロピレンなどを使用すれば良いが、フッ素樹脂など
を使用しても良い。以下に各構成について説明する。
【0028】<A−2−1.メインフレーム1>ウエハ
カセット運搬治具100の主構造体の1つであり、支持
フレーム2やハンドル6が取付けられる。外観部分の平
面視形状はほぼ矩形であり、一方端上部には支持フレー
ム2が配設され、他方端(終端)には、ロック解除ボタ
ン9に接続されたロック解除シャフト91が挿入され、
メインフレーム1内を貫通して支持フレーム2の下部に
まで達している。なお、ロック解除シャフト91の機能
については後に説明する。
【0029】<A−2−2.支持フレーム2>ウエハカ
セット運搬治具100の主構造体の1つであり、外観部
分の平面視形状はほぼ矩形であり、両端部にはアーム3
がそれぞれ配設されている。なお、アーム3の取付面
は、アーム3と同一方向に突出するストッパ23の端面
となっている。
【0030】そして、アーム3が突出する方向とは反対
側の端縁部には2つの突出部21を有している。この突
出部21には、可動ブロック4を可動させるためのクラ
ンプアーム7と、その回動中心となる金属製の回動軸2
2がそれぞれ配設されている。
【0031】クランプアーム7は回動軸22の一端に回
動自在に取付けられた帯状の金属板であり、その一方端
には、可動ブロック4に接触し可動ブロック4を押圧し
てその動きを規制する押圧部材22が設けられており、
他方端はメインフレーム1の下面ほぼ中央に位置する金
属製のレバー8に接続されている。なお、レバー8とク
ランプアーム7の動作については後に説明する。また、
支持フレーム2の下面には可動ブロック4を可動させる
機構とともに、可動ブロック4をロックするためのロッ
ク機構が配設されているが、詳細な説明は後に行う。
【0032】<A−2−3.アーム3>図1を用いて説
明したウエハカセットの上部突出板52の下面に接触
し、ウエハカセットを持ち上げる際の支持体となるもの
で、支持フレーム2の両端部(ここではストッパ23の
端面)に取付けられている。
【0033】<A−2−4.可動ブロック4>アーム3
の下部に設けられ、クランプアーム7による押圧で、内
側(支持フレーム2の端部側)あるいは外側(支持フレ
ーム2の端部とは反対側)に平行移動する機能を有して
いる。
【0034】その形状は、外側面に切欠き部を有したブ
ロック形状で、当該切欠き部にはクランプアーム7の一
方端に設けられた押圧部材22が接触する構成となって
いる。
【0035】<A−2−5.クランプブロック5>可動
ブロック4の前面(ウエハカセットに向かう面)に取付
けられ、内側面(支持フレーム2の端部に向かう面)に
は、ウエハカセットの側面突出板531に対応した溝部
を有している。そして、可動ブロック4の平行移動に伴
って内側および外側に平行移動するので、ウエハカセッ
ト運搬治具100をウエハカセットに装着する際には、
溝部がウエハカセットの側面突出板531に対向するよ
う配置し、クランプブロック5を内側に移動させること
で、ウエハカセットの側面突出板531が溝部に挿入さ
れ、ウエハカセットの側面突出板531が保持されるこ
とになる。なお、可動ブロック4とクランプブロック5
は一体で形成し、両者を併せたものをクランプブロック
としても良い。
【0036】<A−3.ウエハカセットへの装着> <A−3−1.装着準備>図2はウエハカセット運搬治
具100をウエハカセットに装着する前の状態を示す図
であり、クランプアーム7は外側に開いた状態にあり、
可動ブロック4の切欠き部にはクランプアーム7の押圧
部材22が接触しているだけであり、可動ブロック4も
外側に開いた状態にある。
【0037】次に、ウエハカセット運搬治具100の2
つのアーム3を、ウエハカセットの上部両側の間隙領域
に挿入するとともに、クランプブロック5の溝部がウエ
ハカセットの側面突出板531に対向するまでウエハカ
セットの端面板53に近づける。そして、支持フレーム
2の両端部に設けられたストッパ23を端面板53に接
触させることで、上記の配置が完了する。なお、図2で
はウエハカセット運搬治具100を端面板53の方に配
置しているが、端面板54の方に配置しても良いことは
言うまでもない。
【0038】図3は、上記の過程を経てウエハカセット
運搬治具100をウエハカセットに装着する準備が完了
した状態を上部方向から見た平面図であり、理解を容易
にするために構成を部分的に省略した図となっている。
【0039】この状態では、可動ブロック4は外側に開
いており、クランプブロック5の溝部501はウエハカ
セットの側面突出板531に対向して配置されているだ
けである。この場合、支持フレーム2の下部に設けられ
た、可動ブロック4を固定するためのロック機構は機能
しておらず、可動ブロック4は平行移動が自由な状態に
ある。
【0040】上記ロック機構を図3を用いて説明する
と、支持フレーム2の下面中央にはロック具242と呼
称する金具が配設されている。ロック具242の平面視
形状は略矩形であり、ロック具ブロック244と呼称す
る有底無蓋の箱体の中に配置されている。そして、ロッ
ク具ブロック244の底面に対向するロック具242の
端面には非貫通孔が設けられ、当該非貫通孔にはコイル
バネ243が収容されている。また、非貫通孔が設けら
れた面とは反対の面には、その両端部に突起部24Pが
設けられている。なお、ロック具242はメインフレー
ム1内を貫通して配設されたロック解除シャフト91に
接続されている。
【0041】支持フレーム2の下面には、2つの可動ブ
ロック4の内側面(互いに向かい合う面)からそれぞれ
ロック具242に向けて延在するようにロックシャフト
241と呼称する金属柱が配設されている。ロックシャ
フト241のロック具242側の先端部には、その円筒
面に沿って形成された切り欠部24Hを有している。な
お、ロックシャフト241は可動ブロック4の内側面に
取り付けられているので、可動ブロック4の移動に伴っ
て移動する。
【0042】図3においては、可動ブロック4はクラン
プアーム7の押圧部材22によって押圧されていないの
で、ロックシャフト241の切り欠部24Hにロック具
242の突起部24Pが係合しておらず、可動ブロック
4はロックされていない。
【0043】<A−3−2.装着>図3を用いて説明し
たようにウエハカセット運搬治具100をウエハカセッ
トに装着する準備が完了すると、次に、図4に示すよう
に、レバー8を手指で引くことにより、クランプアーム
7を内側に閉じ、クランプアーム7の押圧部材71を可
動ブロック4の切欠き部に押付け、可動ブロック4を内
側に押付ける。可動ブロック4が内側に押付けられるこ
とで、クランプブロック5も内側に押付けられ、すなわ
ち2つのクランプブロック5が互いに向かい合う方向に
付勢され、溝部501にウエハカセットの側面突出板5
31が挿入されることになる。ここで、レバー8を手指
で引くことでクランプアーム7が内側に閉じる動作が誘
起されるので、レバー8をトリガーレバーと呼称しても
良い。
【0044】図5は支持フレーム2を下面方向から見た
部分平面図であるが、構成を理解しやすくするためにカ
バーなどは省略している。図5に示すように、クランプ
アーム7の支持フレーム2側の端部には、円筒部材72
が主面に対して垂直に取り付けられている。また、レバ
ー8には、レバー8に交差するように横シャフト81が
取付けられており、支持フレーム2の円筒部材7の円筒
面に横シャフト81が接触するように配置されている。
そして、レバー8を引くことで横シャフト81が円筒部
材7をハンドル6の方向に移動させ、それに伴ってクラ
ンプアーム7が回動して内側に閉じることになる。な
お、レバー8はハンドル6内に摺動可能に埋め込まれた
レバースライドシャフト82に取付けられている。
【0045】そして、クランプアーム7が内側に閉じる
と可動ブロック4がクランプアーム7の押圧部材22に
よって内側に押付けられる。可動ブロック4の内側への
移動に伴ってロックシャフト241がロック具242に
向けてスライドし、ロックシャフト241の切り欠部2
4Hにロック具242の突起部24Pが係合し、可動ブ
ロック4がロックされ、ウエハカセット運搬治具100
のウエハカセットへの装着が完了する。
【0046】ここで、クランプアーム7、回動軸22、
押圧部材71は、2つのクランプブロック5を互いに向
かい合う方向に付勢する手段(第1の付勢手段)と言う
ことができる。また、レバー8もクランプアーム7と密
接に関係するので、上記手段の一部と言うことができ
る。
【0047】なお、ロック具242はコイルバネ243
によってロックシャフト241の方向に付勢されている
ので、一旦、切り欠部24Hに突起部24Pが係合する
と、突起部24Pが自然に外れることはない。
【0048】また、クランプアーム7はレバー8の動作
を、回動軸22を支点とする梃子の原理を利用して可動
ブロック4に増倍して伝えるので、可動ブロック4をロ
ックさせるにはレバー8を軽く引くだけで良く、ウエハ
カセット運搬治具100の使用者の手指の力の個人差に
よる影響が少ない。さらに、レバー8はハンドル6の近
傍に設けられているので、ハンドル6を握った手の指で
レバー8を引くことが可能であり、片手のみによる操作
が可能となる。また、可動ブロック4がロックされた後
はレバー8は、可動ブロック4に何等の作用も及ぼさな
いので、手指を離してもロックが解除されることはな
い。
【0049】そして、可動ブロック4がロックされる
と、ウエハカセットの側面突出板531がクランプブロ
ック5の溝部501によって保持されるので、ウエハカ
セット運搬治具100を傾けた場合でも、ウエハカセッ
トがアーム3上を滑って、ウエハカセットが脱落するよ
うなことが防止される。
【0050】また、ウエハカセットは運搬時と同様に所
定の台上に水平(端面板53、54が台面に垂直になる
ように)載置される場合もあるが、種々の半導体製造装
置においては、ウエハ99を取り出すために、ウエハカ
セットを台上に垂直(端面板54が台面に対向するよう
に)に載置する場合も多い。このような場合、ウエハカ
セット運搬治具100を最大で90度傾けることになる
が、ウエハカセットの側面突出板531がクランプブロ
ック5の溝部501によって保持されているので、ウエ
ハカセット運搬治具100からウエハカセットが脱落す
ることが確実に防止される。
【0051】<A−4.ウエハカセット運搬治具100
の取り外し> <A−4−1.可動ブロック4のロック解除>所定の運
搬作業が終了すると、可動ブロック4のロックを解除し
て、ウエハカセット運搬治具100をウエハカセットか
ら取り外すことになる。以下に、図6および図7を用い
て可動ブロック4のロックの解除動作について説明す
る。
【0052】図6は、ウエハカセットを台上に垂直に載
置した状態を示す平面図である。図6に示すように、ロ
ック解除ボタン9を手指で押し込むことにより、可動ブ
ロック4のロックが解除され、可動ブロック4およびク
ランプアーム7が外側に開くとともに、クランプブロッ
ク5の溝部501はウエハカセットの側面突出板531
から離れ、対向する位置に移動している。この状態でア
ーム3をウエハカセットから引き抜くことで、ウエハカ
セット運搬治具100をウエハカセットから取り外すこ
とができる。
【0053】なお、支持フレーム2の前面には防塵板1
0が配設されているので、図6のようにウエハカセット
を台上に垂直に載置した場合に、ウエハカセット運搬治
具100に付着した異物が、ウエハ99上に落下するこ
とを防止できる。
【0054】<A−4−2.可動ブロック4のロック解
除機構>以下に、可動ブロック4のロックの解除機構に
ついて説明する。図7はウエハカセット運搬治具100
を支持フレーム2の下面方向から見た平面図であるが、
理解を容易にするため不要な構成などは省略している。
図7に示すように、支持フレーム2の下面には、その両
端部近傍にそれぞれシャフト保持ブロック245が固定
して配設されている。
【0055】シャフト保持ブロック245は、可動ブロ
ック4の移動に伴うロックシャフト241のスライドを
円滑に行うための構成(ベアリングなど)を有している
とともに、可動ブロック4を外側に付勢するためのコイ
ルバネ246を取り付ける台座としての機能を有してい
る。
【0056】また、ロックシャフト241に相対する位
置には、一端が可動ブロック4の内面に取付けられた補
助シャフト247が配設されている。補助シャフト24
7はコイルバネ246が可動ブロック4を外側に付勢す
ることで、ロックシャフト241とともに可動ブロック
4が抜け外れることを防止するために設けられている。
【0057】図5を用いて説明したように、可動ブロッ
ク4のロックはロックシャフト241の切り欠部24H
にロック具242の突起部24Pが係合することによっ
て達成され、ロック具242はコイルバネ243によっ
てロックシャフト241の方向に付勢されているので、
一旦、切り欠部24Hに突起部24Pが係合すると、突
起部24Pが自然に外れることはない。しかし、ロック
解除ボタン9を押し込むことで、ロック具242に接続
されたロック解除シャフト91が、コイルバネ243を
縮める方向にロック具242を移動させ、突起部24P
が切り欠部24Hから外れることになる。
【0058】突起部24Pが切り欠部24Hから外れる
と、可動ブロック4がコイルバネ246により外側に付
勢され、それに伴ってロックシャフト241がスライド
し、可動ブロック4のロックが解除されることになる。
【0059】同時に、可動ブロック4に押されてクラン
プアーム7が自動的に外側に開き、クランプアーム7の
円筒部材72が横シャフト81をハンドル6とは反対側
に押し戻し、レバー8が初期位置に戻ることになる。ま
た、ロック解除シャフト91はメインフレーム1内を自
由に摺動するので、手指を離すとコイルバネ243によ
って付勢されたロック具242がロック解除シャフト9
1を押し戻し、ロック解除ボタン9は初期位置に戻っ
て、図7に示すような状態になる。
【0060】なお、コイルバネ246は可動ブロック4
を互いに遠ざかる方向に付勢する手段(第2の付勢手
段)と言うことができる。
【0061】このように、可動ブロック4のロック機構
およびロック解除機構は簡単な構成により組み立てられ
ているが、十分にその機能を果たすものであり、構成が
簡単なだけに故障等の発生する可能性も少ない。
【0062】<A−5.不完全ロックの防止構造>クラ
ンプブロック5には、可動ブロック4が不完全にロック
されることを防止するための工夫がなされている。図8
および図9を用いて不完全ロックの防止構造について説
明する。図8および図9に、ウエハカセット運搬治具1
00をウエハカセットに装着する準備が完了するまでの
過程を示す。なお、図8および図9においてはクランプ
ブロック5の溝部501の近傍の構成のみを示してお
り、他の構成は省略している。
【0063】図8に示すように、溝部501はクランプ
ブロック5の先端部から距離Lだけ離れた位置に形成さ
れており、ウエハカセットの端面板53の最表面を基準
とすれば、クランプブロック5の先端部がウエハカセッ
トの端面板53の最表面から距離Lだけ先に進まないと
クランプブロック5の溝部501がウエハカセットの側
面突出板531に対向しない。従って、図8に示す状態
でレバー8を引いてクランプブロック5を内側に移動さ
せても、ウエハカセットの側面突出板531は溝部50
1に挿入されず、可動ブロック4がロックされることは
ない。
【0064】しかし、図9に示すように、クランプブロ
ック5の先端部がウエハカセットの端面板53の最表面
から距離Lだけ先に進むと、クランプブロック5の溝部
501がウエハカセットの側面突出板531に対向し、
可動ブロック4のロックが可能となる。
【0065】以上説明したように、溝部501をクラン
プブロック5の先端部から距離Lだけ離れた位置に形成
することにより、ウエハカセットに沿ってクランプブロ
ック5を距離Lだけ確実に挿入しなければ、ウエハカセ
ットの側面突出板531は溝部501に保持されないこ
とになり、可動ブロック4はロックされない。
【0066】可動ブロック4がロックされていないこと
は、ウエハカセット運搬治具100の使用者に明瞭に判
るので、ロック状態が確認されるまで、ウエハカセット
運搬治具100をさらにウエハカセット方向に移動させ
れば良い。
【0067】従って、使用者が不慣れでも可動ブロック
4を確実にロックさせることが可能となり、可動ブロッ
ク4のロックが不完全で、搬送中にウエハカセットが脱
落するような事態を回避できる。なお、距離Lを設ける
ことで、不完全ロックの防止が可能となるので、距離L
を「不完全ロックの防止寸法」と呼称する。
【0068】また、クランプブロック5の溝部501に
側面突出板531に挿入された場合に、若干の隙間がで
きるように溝部501を大きく形成することで、側面突
出板531と溝部501とが擦れて、異物が発生するこ
とを防止できる。
【0069】<A−6.特徴的作用効果>以上説明した
本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施の形態1に
よれば、可動ブロック4をロックすることで、ウエハカ
セットの側面突出板531がクランプブロック5の溝部
501によって保持されるので、ウエハカセット運搬治
具100を90度傾けたような場合でも、ウエハカセッ
トがアーム3上を滑って、ウエハカセットが脱落するよ
うなことが防止される。
【0070】また、可動ブロック4をロックさせるには
レバー8を軽く引くだけで良く、ウエハカセット運搬治
具100の使用者の手指の力の個人差による影響が少な
い。さらに、レバー8はハンドル6の近傍に設けられて
いるので、片手のみによる操作が可能となり、もう片方
の手を自由に使うことができる。
【0071】また、可動ブロック4のロックを解除する
ためのロック解除ボタン9をハンドル6の近傍に設けて
いるので、ハンドル6を支えた状態で、片手でロックを
解除することができ、作業性が良好である。
【0072】また、可動ブロック4がロックされた後は
レバー8は、可動ブロック4に何等の作用も及ぼさない
ので、手指を離してもロックが解除されることはなく、
使用者に負担をかけることがない。
【0073】<A−7.実施の形態1の変形例>以上説
明した実施の形態1では、支持フレーム2の下面に可動
ブロック4を外側に付勢するためのコイルバネ246を
備えており、可動ブロック4のロックが解除されると、
可動ブロック4がコイルバネ246に押されて自動的に
外側に開く構成となっていたが、可動ブロック4のロッ
クを解除した後、可動ブロック4を手動で外側に開くよ
うにするならば、コイルバネ246は必ずしも必要では
ない。ただし、この場合は、一旦押し込んだロック解除
シャフト91がすぐには戻らないようにするか、ロック
解除ボタン9を固定するような工夫が必要となる。
【0074】<B.実施の形態2>ウエハの大口径化が
進むと、そのウエハを収容したウエハカセットの重量も
重くなる。例えば10インチウエハの重量は8インチウ
エハの5割増し程度になり、それを複数枚収容したウエ
ハカセットの総重量は8インチ用のそれと比べて格段に
重い。さらに12インチウエハの導入も間近い。
【0075】本発明に係る実施の形態1では、ウエハカ
セットを片手で運搬するためのウエハカセット運搬治具
100について説明したが、これで運搬できるウエハは
8インチが限界であり、10インチ以上のウエハを収容
したウエハカセットを運搬するには両手で持つ必要があ
る。以下、両手用のウエハカセット運搬治具200につ
いて説明する。
【0076】<B−1.ウエハカセット運搬治具200
の構成>図10はウエハカセット運搬治具200をウエ
ハカセットに装着した状態を示す斜視図である。ウエハ
カセット運搬治具200の構成は基本的にはウエハカセ
ット運搬治具100と同様であるが、ハンドルおよびレ
バーが2つになった点と、メインフレーム、支持フレー
ム、アームが一体化された点が異なっている。
【0077】図10において、ウエハカセット運搬治具
200は、ウエハカセット運搬治具100のメインフレ
ーム、支持フレーム、アームが一体化された支持フレー
ム2A、当該支持フレーム2Aの両端部に一体で配設さ
れた2本のアーム3A、2本のアーム3Aの下部にそれ
ぞれ配設された可動ブロック4A、当該可動ブロック4
に取付けられたクランプブロック5A、支持フレーム2
Aの2つの突出部21Aの下部にそれぞれ配設されたハ
ンドル6A、支持フレーム2Aの前面に配設した防塵板
10Aといった構成に大別される。
【0078】それぞれの構成の基本的構造、および機能
はウエハカセット運搬治具100において説明済みであ
るので重複する説明は省略する。なお、メインフレー
ム、支持フレーム、アームを一体化したのは強度を高め
るためであり、ウエハの大口径化に伴って重量が増した
ウエハカセットの運搬に対応するためである。
【0079】また、ロック解除ボタン9Aは、支持フレ
ーム2Aに直接取り付けられ、2つのハンドル6Aの略
中間に位置するように設けられているが、このように配
設することで、ハンドル6Aを把持したままでどちらか
の親指で操作することができる。
【0080】<B−2.ウエハカセット運搬治具200
の装着>ウエハカセットへの装着は、図10に示すよう
に、2つのレバー8Aを、左右の手指で引くことによ
り、2つのクランプアーム7Aを内側に閉じ、可動ブロ
ック4Aを内側に押付けることによって完了する。
【0081】運搬は、2つのクランプアーム7Aを左右
の手でそれぞれ把持した状態で行う。
【0082】<B−3.ウエハカセット運搬治具200
の取り外し>所定の運搬作業が終了すると、可動ブロッ
ク4Aのロックを解除して、ウエハカセット運搬治具2
00をウエハカセットから取り外すことになる。図11
は、ウエハカセットを台上に垂直に載置した状態を示す
平面図である。図11に示すように、ロック解除ボタン
9Aを手指で押し込むことにより、可動ブロック4Aの
ロックが解除され、可動ブロック4Aおよびクランプア
ーム7Aが外側に開くとともに、クランプブロック5A
の溝部(図示せず)はウエハカセットの側面突出板(図
示せず)から離れる。この状態でアーム3Aをウエハカ
セットから引き抜くことで、ウエハカセット運搬治具2
00をウエハカセットから取り外すことができる。
【0083】<B−4.特徴的作用効果>以上説明した
本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施の形態2に
よれば、2つのハンドルを設け、両手でウエハカセット
を運搬するようにしたので、ウエハカセットを安定に保
つことができ、重量が重くても楽に運ぶことができる。
従って、ウエハの大口径化に伴って重量が増したウエハ
カセットの運搬に適しており、使用者の腕力の個人差を
補うことができる。
【0084】なお、実施の形態2は10インチ以上のウ
エハを収納するウエハカセットの運搬に適用できるだけ
でなく、8インチウエハを収納したウエハカセットの運
搬に適用しても良く、両手で運搬することにより安全性
を高めることができる。
【0085】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のウエハカセ
ット運搬治具によれば、少なくとも1のハンドルを把持
して持ち上げ、一対のアームをウエハカセットの一対の
上部突出板の下面にそれぞれ接触させて運搬する場合
に、一対のクランプブロックを一対の側面突出板を両側
から挟むように装着し、当該クランプブロックの位置を
固定してロック状態とすることにより、使用者の指の力
の強弱に左右されることなく、ウエハカセット運搬治具
を90度傾けても、ウエハカセットが、一対のアームを
上を滑って脱落するようなことが防止され、ウエハカセ
ットの運搬を安全に確実に行うことができる。
【0086】本発明に係る請求項2記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、第1の付勢手段により一対のクラ
ンプブロックが互いに向かい合う方向に付勢されると、
一対のクランプブロックの移動に伴ってロックシャフト
が移動し、ロック具がロックのシャフトの所定位置と係
合してロックシャフトの移動が規制されて、一対のクラ
ンプブロックの位置が固定されてロック状態となる。そ
して、一旦係合すると、ロック具付勢手段により係合を
強める方向にロック具が付勢されるので、自然にロック
が解除されることはなく、運搬時におけるウエハカセッ
トの落下を確実に防止することができる。
【0087】本発明に係る請求項3記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、ロック具を、ロック具付勢手段に
よる付勢方向とは逆の方向に付勢することで、一対のク
ランプブロックのロック状態を解除するロック解除手段
を備えるので、運搬終了後におけるウエハカセット運搬
治具の取り外しが容易にでき、しかも、ロック解除手段
は極めて簡単な構成であるので故障する可能性が少な
く、ロック解除不能になることによる不具合を防止する
ことができる。
【0088】本発明に係る請求項4記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、一対のクランプアームはトリガー
レバーの動作を、回動軸を支点とする梃子の原理を利用
して一対のクランプブロックに増倍して伝えるので、一
対のクランプブロックを互いに向かい合う方向に付勢す
るにはトリガーレバーを軽く引くだけで良く、ウエハカ
セット運搬治具の使用者の手指の力の個人差による影響
を軽減することができるとともに、一対のクランプブロ
ックのロック状態を解除するための具体的な構成を得る
ことができる。
【0089】本発明に係る請求項5記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、少なくとも1のトリガーレバーお
よびロック解除シャフトの他方端が、少なくとも1のハ
ンドルの近傍に位置するように配設されているので、ハ
ンドルが1つだけの場合はハンドルを把持した方の手指
だけでトリガーレバーおよびロック解除シャフトの操作
ができ、作業性に優れたウエハカセット運搬治具を得る
ことができる。
【0090】本発明に係る請求項6記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、ロック具とロックシャフトの所定
位置との係合が解除された場合には、第2の付勢手段に
よって、一対のクランプブロックが互いに遠ざかる方向
に付勢され、一対のクランプブロックによる一対の側面
突出板の保持が自動的に解除されるので、ウエハカセッ
トからの取り外し時の作業性に優れたウエハカセット運
搬治具を得ることができる。
【0091】本発明に係る請求項7記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、2つのハンドルを備え、両手でウ
エハカセットを運搬するので、ウエハカセットをより安
定に保つことができ、重量が重くても楽に運ぶことがで
きる。従って、ウエハの大口径化に伴って重量が増した
ウエハカセットの運搬においても使用者の腕力の個人差
を補うことができる。また、第1および第2のトリガー
レバーが第1および第2のハンドルの近傍に位置するよ
うに配設され、ロック解除シャフトの他方端が、第1お
よび第2のハンドルの略中間に位置するように配設され
ているので、両手で第1および第2のハンドルを把持し
ていても、トリガーレバーおよびロック解除シャフトの
操作ができ、作業性に優れたウエハカセット運搬治具を
得ることができる。
【0092】本発明に係る請求項8記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、一対のクランプブロックの溝部
に、一対の側面突出板が挿入されたときのみ一対の側面
突出板が保持され、一対のクランプブロックがロック状
態となり、一対のクランプブロックがロック状態となっ
ていないことは、ウエハカセット運搬治具の使用者に明
瞭に判るので、ロック状態が確認されるまで、ウエハカ
セット運搬治具をさらにウエハカセット方向に移動させ
れば良く、使用者が不慣れでもロック状態が不完全で、
搬送中にウエハカセットが脱落するような事態を回避で
きる。
【0093】本発明に係る請求項9記載のウエハカセッ
ト運搬治具によれば、防塵板を備えているので、ウエハ
カセットを台上に垂直に載置した場合に、ウエハカセッ
ト運搬治具に付着した異物が、ウエハ上に落下すること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的なウエハカセットの構成を説明する斜
視図である。
【図2】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1の構成を説明する斜視図である。
【図3】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1のウエハカセットへの装着準備が完了した状態
を示す図である。
【図4】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1のウエハカセットへの装着状態を説明する斜視
図である。
【図5】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1のロック機構を説明する図である。
【図6】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1のウエハカセットからの取り外しを説明する図
である。
【図7】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実施
の形態1のロック機構およびロック解除機構を説明する
図である。
【図8】 本発明に係るウエハカセット運搬治具のクラ
ンプブロックの構成を説明する図である。
【図9】 本発明に係るウエハカセット運搬治具のクラ
ンプブロックの構成を説明する図である。
【図10】 本発明に係るウエハカセット運搬治具のの
実施の形態2のウエハカセットへの装着状態を説明する
斜視図である。
【図11】 本発明に係るウエハカセット運搬治具の実
施の形態2のウエハカセットからの取り外しを説明する
図である。
【図12】 従来のウエハカセット運搬治具の構成を示
す斜視図である。
【図13】 従来のウエハカセット運搬治具のウエハカ
セットへの装着状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 メインフレーム、2,2A 支持フレーム、3,3
A アーム、4,4A可動ブロック、5,5A クラン
プブロック、6,6A ハンドル、7,7Aクランプア
ーム、8,8A レバー、9,9A ロック解除ボタ
ン、10,10A 防塵板、21,21A 突出部、2
2,22A 回動軸、23 ストッパ、24P 突出
部、24H 切り欠部、51 カセット本体、52 上
部突出板、53,54 端面板、71 押圧部材、91
ロック解除シャフト、99 ウエハ、241 ロック
シャフト、242 ロック具、243 コイルバネ、2
44 ロック具ブロック、245 シャフト保持ブロッ
ク、246 コイルバネ、247 補助シャフト、50
1 溝部、531,541 側面突出板。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを収容するウエハカセットを運搬
    するウエハカセット運搬治具であって、 前記ウエハカセットは、有底無蓋の箱型のカセット本体
    と、当該カセット本体の上部開口部の前記ウエハの配列
    方向の端縁に設けられ、前記カセット本体から遠ざかる
    ように突出した一対の上部突出板と、前記カセット本体
    の両側面の端縁に設けられ、前記カセット本体から遠ざ
    かるように突出した一対の側面突出板とを有し、 前記ウエハカセット運搬治具は、 前記ウエハカセットへの装着時に、前記一対の上部突出
    板の下面にそれぞれ接触するように配設される一対のア
    ームと、 前記一対の側面突出板への着脱が自在で、前記一対の側
    面突出板を両側から挟むように装着することで、前記一
    対の側面突出板を保持する一対のクランプブロックと、 前記一対のアームおよび前記一対のクランプブロックを
    所定の間隔で略平行に取り付ける支持フレームと、 前記一対のクランプブロックに接続され、前記一対のク
    ランプブロックの前記一対の側面突出板への着脱を自在
    に行う可動手段と、 前記一対の側面突出板が保持された場合には、前記一対
    のクランプブロックの位置を固定してロック状態とする
    ロック手段と、 前記支持フレームに支持される全ての構成を持ち上げる
    ための少なくとも1のハンドルとを備えたウエハカセッ
    ト運搬治具。
  2. 【請求項2】 前記可動手段は、 前記一対のクランプブロックを互いに向かい合う方向に
    付勢する第1の付勢手段を少なくとも有し、 前記一対のクランプブロックは、 互いに向かい合う面から延在し、前記一対のクランプブ
    ロックの移動に伴って移動するロックシャフトをそれぞ
    れ有し、 前記ロック手段は、 前記一対のクランプブロックが互いに向かい合う方向に
    付勢され、前記ロックシャフトが移動した場合に、前記
    ロックシャフトの所定位置に係合し、前記ロックシャフ
    トの移動を規制するロック具と、 前記ロック具が前記ロックのシャフトの所定位置と係合
    した場合には、係合を強める方向に前記ロック具を付勢
    するロック具付勢手段とを有する請求項1記載のウエハ
    カセット運搬治具。
  3. 【請求項3】 前記ロック具を、前記ロック具付勢手段
    による付勢方向とは逆の方向に付勢し、前記ロック具と
    前記ロックシャフトの所定位置との係合を解除して、前
    記一対のクランプブロックのロック状態を解除するロッ
    ク解除手段をさらに備える請求項2記載のウエハカセッ
    ト運搬治具。
  4. 【請求項4】 前記第1の付勢手段は、 前記クランプブロックに一方端が接触する帯状の一対の
    クランプアームと、 前記一対のクランプアームの主面を貫通して前記支持フ
    レームに取り付けられ、前記一対のクランプアームのそ
    れぞれの回動中心となる一対の回動軸とを含み、 前記一対のクランプアームの回動により、前記一方端が
    前記一対のクランプブロックを互いに向かい合う方向に
    付勢するように、前記一対のクランプアームの他方端を
    所定方向に移動させる少なくとも1のトリガーレバーを
    さらに備え、 前記ロック解除手段は、前記ロック具付勢手段による付
    勢方向とは逆の方向に前記ロック具を付勢することがで
    きるように、一方端が前記ロック具に取り付けられたロ
    ック解除シャフトを有する請求項3記載のウエハカセッ
    ト運搬治具。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1のトリガーレバーおよ
    び前記ロック解除シャフトの他方端は、前記少なくとも
    1のハンドルの近傍に位置するように配設される請求項
    4記載のウエハカセット運搬治具。
  6. 【請求項6】 前記可動手段は、 前記一対のクランプブロックを互いに遠ざかる方向に付
    勢する第2の付勢手段をさらに有し、 前記ロック具と前記ロックシャフトの所定位置との係合
    が解除された場合には、前記第2の付勢手段によって、
    前記一対のクランプブロックが互いに遠ざかる方向に付
    勢され、前記一対のクランプブロックによる前記一対の
    側面突出板の保持を自動的に解除することを特徴とする
    請求項2〜請求項5のいずれかに記載のウエハカセット
    運搬治具。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1のハンドルは、所定の
    間隔で配設された第1および第2のハンドルであって、 前記少なくとも1のトリガーレバーは、前記第1および
    第2のハンドルの近傍に配設された第1および第2のト
    リガーレバーであって、 前記第1および第2のトリガーレバーは前記第1および
    第2のハンドルの近傍に位置するように配設され、 前記ロック解除シャフトの他方端は、前記第1および第
    2のハンドルの略中間に位置するように配設される請求
    項4記載のウエハカセット運搬治具。
  8. 【請求項8】 前記一対のクランプブロックは、 互いに向かい合う面の所定位置に前記一対の側面突出板
    の形状に対応した溝部をそれぞれ有し、 前記溝部に前記一対の側面突出板が挿入されたときのみ
    前記一対の側面突出板が保持されることを特徴とする請
    求項1記載のウエハカセット運搬治具。
  9. 【請求項9】 前記ウエハカセットへの装着時に前記支
    持フレームの前記ウエハカセットに対向する面に、前記
    ウエハカセットに収納された状態の前記ウエハの露出面
    への塵落下を遮るように配設された防塵板をさらに備え
    る請求項1記載のウエハカセット運搬治具。
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