JPH09271227A - 苗植付機構 - Google Patents

苗植付機構

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JPH09271227A
JPH09271227A JP8339396A JP8339396A JPH09271227A JP H09271227 A JPH09271227 A JP H09271227A JP 8339396 A JP8339396 A JP 8339396A JP 8339396 A JP8339396 A JP 8339396A JP H09271227 A JPH09271227 A JP H09271227A
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gear
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 苗植付爪の先端部が適切な楕円軌跡の苗植運
動をするように爪を駆動し、かつ安価で強固にする。 【解決手段】 回転ケース10は植付伝動ケース3の第
一軸芯X1まわりに回転駆動自在に支持され、植付爪支
持ケース13は第二軸芯X2まわりに回転自在に取付け
ている。太陽ギヤ23は回転ケースに固定され、第一中
間ギヤ31と噛合っている。遊星ギヤは植付支持ケース
を回転ケースに対して回転操作し、第二中間ギヤ32と
噛合っている。各ギヤは円形ギヤである。第一中間ギヤ
が有するカム溝部38と、第二中間ギヤが有するクラン
クピン36とが係合して、第一第二ギヤを不等速連動さ
せている。回転ケースが回転するに伴い、苗植付爪の先
端部が楕円軌跡を描くように、植付爪支持ケースと回転
ケースが相対回動駆動する。クランクピンは外周部のう
ちの中間ギヤ回転軸芯X4に対向する箇所に切欠き部を
持つ非円形ピンに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植付伝動ケースに
対して第一軸芯まわりで回転自在に支持された回転ケー
スに、第一軸芯と平行な第二軸芯まわりで相対回転自在
に、苗植付爪が取付けられた植付爪支持体を軸支し、植
付爪支持体を一体的に回動する状態で軸支する支持軸に
固定された遊星ギヤ、植付伝動ケースに回動不能に固定
された太陽ギヤ、太陽ギヤに噛合う第一中間ギヤ、第一
中間ギヤの回転軸芯とは偏芯した回転軸芯まわりで回転
するとともに遊星ギヤに噛合う第二中間ギヤ、第一中間
ギヤと第二中間ギヤを不等速連動させる偏芯クランク式
の回動伝達機構を有し、回転ケースの回転に伴って、苗
植付爪の先端部が略楕円軌跡を描くように、植付爪支持
体と回転ケースとを相対回動駆動させる相対回動手段を
備えてある苗植付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付機構は、先に提案したたとえ
ば特願平7‐76112号に示される如く構成したもの
である。すなわち、図12に示すように、回転ケース1
0の回転に伴い、第一中間ギヤ31が太陽ギヤ23との
噛合いのために自転する。このとき、第一中間ギヤ31
と第二中間ギヤ32とは回転軸芯が偏芯していて、偏芯
クランク式の回動伝達機構Dによって回動力が伝達され
るから、第二中間ギヤ32に噛合う遊星ギヤ30が不等
速回転して植付爪支持体13を回転ケース10に対して
回転操作するようにしたものである。つまり、苗植付爪
の先端部が略楕円軌跡を描くように苗植付爪を駆動する
に当たり、遊星ギヤ30、中間ギヤ31,32および太
陽ギヤ23として円形ギヤを採用し、各ギヤを非円形ギ
ヤに比して安価に作成することや、ギヤがバックラッシ
ュに起因するガタ付きの少ない状態でスムーズに回動す
ることを可能にしたものである。さらに、偏芯クランク
式の回動伝達機構Dを支持軸14に備えるに比べ、植付
爪支持体13を支持する支持軸14が回転ケース10に
両持ち状態で強固に支持されることを可能にしたもので
ある。また、クランク伝動のために比較的振動が発生し
やすくなるクランク式回動伝達機構Dが支持軸14より
も回転ケース10の回転軸芯X1の方に位置して回転ケ
ース10に振動を発生しにくくなり、クランク式回動伝
達機構Dを採用している割に、回転ケース10をスムー
ズに駆動できるようにしたものである。
【0003】この種の苗植付機構において、従来、図1
2に示すように、第一中間ギヤ31にカム溝部39を設
け、このカム溝部39に摺動自在に入り込んで第一中間
ギヤ31と第二中間ギヤ32とを連動させるローラ36
aを第二中間ギヤ32に設けることにより、偏芯クラン
ク式の回動伝達機構Dを構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】苗植付機構に供給する
苗として根張りの強い苗が使用され、この苗から苗植付
爪が苗を取り出すとか、苗植付爪が苗植付けを行う際に
土塊に当たったり、苗取出口に石などがはさまるとかに
よって苗植付爪に強い反力が作用すると、中間ギヤに大
きな駆動負荷が掛かる。このため、第一中間ギヤおよび
第二中間ギヤを支持するギヤ支軸として、両端側で回転
ケースに支持され、その両端間で第一中間ギヤと第二中
間ギヤとを支持するギヤ支軸、いわゆる回転ケースに両
持ち状態で支持されるギヤ支軸を採用すると、中間ギヤ
に大きな負荷が掛かかることがあっても、ギヤ支軸は変
形しにくいとか破損しにくくて第一および第二中間ギヤ
を強固に支持することになって有利である。このように
両持ち型ギヤ支軸を採用すると、ギヤ支軸のうちの第一
中間ギヤを支持する軸部分と、第二中間ギヤを支持する
軸部分とを連結する連結軸部分が第一中間ギヤと第二中
間ギヤとの間に存在することになる。このため、従来の
ローラ使用の回転伝達機構を採用すると、ローラがギヤ
支軸の連結軸部分に当たることなくその連結軸部分のま
わりを公転回転するように構成する必要があることか
ら、ローラを支持しながら両中間ギヤを連動させること
になる伝動ピンとして、比較的細いピンを採用せねばな
らず、回転伝達機構による伝動強度が比較的低くなって
いた。
【0005】また、ギヤ支軸として、前記両持ち型ギヤ
支軸を採用するのではなく、第一中間ギヤと第二中間ギ
ヤとを別々に支持し、回転ケースに一端側のみで支持さ
れる片持ち型ギヤ支軸を採用する場合でも、ギヤ支軸の
構成上などの都合により、ギヤ支軸の第一中間ギヤを支
持する側の端部が第二中間ギヤの方に突出するとか、第
二中間ギヤを支持する側の端部が第一中間ギヤの方に突
出することがあると、ローラがギヤ支軸の突出端部に当
たることなくその突出端部のまわりを公転回転するよう
に構成する必要がある。このため、片持ち型ギヤ支軸を
採用する場合でも、両持ち型ギヤ支軸を採用する場合と
同様に、ローラを支持する伝動ピンとしては比較的細い
ピンを採用せねばならず、回転伝達機構による伝動強度
が比較的低くなっていた。本発明の目的は、回転伝達機
構の伝動強度が高くできる苗植付機構を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0007】〔構成〕植付伝動ケースに対して第一軸芯
まわりで回転自在に支持された回転ケースに、第一軸芯
と平行な第二軸芯まわりで相対回転自在に、苗植付爪が
取付けられた植付爪支持体を軸支し、植付爪支持体を一
体的に回動する状態で軸支する支持軸に固定された遊星
ギヤ、植付伝動ケースに回動不能に固定された太陽ギ
ヤ、太陽ギヤに噛合う第一中間ギヤ、第一中間ギヤの回
転軸芯とは偏芯した回転軸芯まわりで回転するとともに
遊星ギヤに噛合う第二中間ギヤ、第一中間ギヤと第二中
間ギヤを不等速連動させる偏芯クランク式の回動伝達機
構を有し、回転ケースの回転に伴って、苗植付爪の先端
部が略楕円軌跡を描くように、植付爪支持体と回転ケー
スとを相対回動駆動させる相対回動手段を備えてある苗
植付機構において、第一中間ギヤと第二中間ギヤのうち
の一方の中間ギヤにカム溝部を設けるとともに、このカ
ム溝部に摺動自在に入り込んで第一中間ギヤと第2中間
ギヤとを連動させるクランクピンを他方の中間ギヤに設
けて、偏芯クランク式の回動伝達機構を構成し、クラン
クピンを、外周部のうちの中間ギヤ回転軸芯に対向する
箇所に切欠き部が存在する非円形ピンに形成してある。
【0008】〔作用〕両中間ギヤを連動させる伝動ピン
として、自転回転しないクランクピンを採用すると、中
間ギヤ回転軸芯に対向する箇所に有する切欠き部はカム
溝部の内面に当接することがなくて、両中間ギヤの連動
に関与しない切欠き部になる。これにより、高い伝動強
度を備えるように太いピンにしながら、かつ、冒頭に記
した如き両持ち型や片持ち型のギヤ支軸を採用しても、
クランクピンがギヤ支軸の端部や連結軸部分に当たって
機能しないという事態が発生しないようにしながら、ク
ランクピンによる両中間ギヤの連動を行わせられる。
【0009】〔効果〕ギヤ支軸として冒頭に記した両持
ち型や片持ち型のギヤ支軸を採用しても、クランクピン
を太くできることから、偏芯クランク式の回転伝達機構
による伝動強度をアップできるようになり、根張りの強
い苗を使用するとか、圃場に土塊があるとか苗取出口に
石等がはさまる場合でも苗植付爪を強固に駆動できると
ともに、優れた耐久性を備えるものにできるようになっ
た。また、両持ち型のギヤ支軸を採用して中間ギヤを強
度的に有利に支持させることも可能になり、この面から
も、駆動強度や耐久性を向上させることが可能になっ
た。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0011】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記クランクピンの前記切欠き部での周面と、前記
中間ギヤ回転軸芯との間隔を、中間ギヤの支軸孔の半径
よりも大に形成してある。
【0012】〔作用〕クランクピンの前記周面と中間ギ
ヤ回転軸芯との間隔を、中間ギヤ支軸孔の半径と同じに
形成しても、冒頭に記した両持ち型や片持ち型のギヤ支
軸を採用しても、クランクピンは切欠き部内でギヤ支軸
の端部や連結軸部に摺接しながらギヤ支軸のまわりを公
転回転し、ギヤ連動を行う。しかし、この場合、中間ギ
ヤは、その周方向のうちのクランクピンが存在する箇所
では支軸孔と切欠き部との両者の内部でギヤ支軸に当接
し、クランクピンが存在しない箇所では支軸孔の内部だ
けでギヤ支軸に当接する。すなわち、クランクピンの存
在する箇所では存在しない箇所よりも広い面積でギヤ支
軸に当接しながら回転する。このため、ギヤ支軸や中間
ギヤに遍磨耗が発生しやすくなる。これに対し、本発明
の場合、クランクピンの前記周面と中間ギヤ回転軸芯と
の間隔が、中間ギヤ支軸孔の半径よりも大であることに
より、冒頭に記した両持ち型や片持ち型のギヤ支軸を採
用しても、クランクピンの切欠き部内と、ギヤ支軸の端
部や連結軸部との間に隙間ができ、中間ギヤは支軸孔の
内部でのみギヤ支軸に摺接する。これにより、中間ギヤ
はクランクピンの存在する箇所と存在しない箇所とのい
ずれにおいても同じ面積でギヤ支軸に当接しながら回転
し、ギヤ支軸や中間ギヤに遍磨耗が発生しにくくなる。
【0013】〔効果〕ギヤ支軸や中間ギヤに遍磨耗が発
生しにくくて回動伝達機構が長期にわたってスムーズに
作動するように耐久性の富んだものになった。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すように、角パイプ状の
機体横向きのメインフレーム1、このメインフレーム1
の機体横幅方向略中央部に連結しているフィードケース
2、前記メインフレーム1に機体横幅方向に適宜間隔を
あけて配置して連結した複数個の植付伝動ケース3によ
り、フレーム体を構成してある。このフレーム体の前部
に苗載台4を機体横幅方向に一定ストロークで往復移送
されるように取り付け、前記複数個の植付伝動ケース3
それぞれの後部の左右側に苗植付機構5を駆動自在に設
け、前記フレーム体の底部に機体横方向に並ぶ複数個の
接地フロート6を取り付けて、苗植付装置Aを構成して
ある。この苗植付装置Aは、走行機体(図示せず)の後
部にリンク機構(図示せず)を介して昇降操作されるよ
うに、かつ、自走機体からフィードケース2に動力伝達
されるように連結して乗用型田植機を構成するものであ
る。そして、機体走行に伴い、接地フロート6が圃場の
泥面に接地して機体重量を支持するとともに泥面を整地
して行き、各苗植付機構5が苗載台4に載置されたマッ
ト苗の一部を切り出し、接地フロート6による整地箇所
に植え付けて行くのである。
【0015】前記複数個の苗植付機構5それぞれは、図
1および図2に示すように、植付伝動ケース3の後部の
横側に回転ケース10を機体横方向の第一軸芯X1まわ
りで回転方向Fに回転駆動できるように取付け、この回
転ケース10の第一軸芯X1から外れており、回転ケー
ス10の回転方向に互いに180度の位相差を有してい
る二箇所に、苗植付爪12および苗押し出し具15が備
えらている植付爪支持体としての植付爪支持ケース13
を第一軸芯X1に平行な第二軸芯X2まわりで回転する
ように取付けるとともに、回転ケース10が回転駆動さ
れるに伴って植付爪支持ケース13と回転ケース10と
を相対回動駆動させる相対回動手段Sを各植付爪支持ケ
ース13と植付伝動ケース3との間に設け、回転ケース
10が回転駆動されるに伴って苗押し出し具15を作動
させる苗押出し操作機構Eを各植付爪支持ケース13に
備えることによって構成してある。
【0016】回転ケース10は分割線Yで二つの半割り
ケース部分10A,10Bに分割できるように、二つの
半割りケース部分10A,10Bを連結ボルトによって
締付け連結して形成してある。回転ケース10の一方の
半割りケース部分10Aの長手方向での中央部を、植付
伝動ケース3の後部の機体横向きの筒ボス部3aにベア
リング7を介して回転自在に取付け、他方の半割りケー
ス部分10Bの長手方向での中央部に位置する軸承部1
0aを、植付伝動ケース3がベアリング9を介して回転
自在に支持しているとともに前記ボス部3aを貫通して
いる出力軸8の端部にテーパピン11によって一体回転
するように連結してある。この出力軸8は、前記フィー
ドケース2から伝動チェーン(図示せず)を介して伝達
される回転動力によって回転駆動される。これにより、
回転ケース10は、植付伝動ケース3に出力軸8の軸芯
である第一軸芯X1のまわりで回転するように支持され
ており、出力軸8によって回転方向Fに駆動される。
【0017】植付爪支持ケース13は、回転ケース10
の端部に一対のベアリング24,25を介して回転自在
に支持させた支持軸14の回転ケース10から外部に突
出している端部に連結してある。植付爪支持ケース13
に一体形成したフランジ部27を、このフランジ部27
の貫通孔29に支持軸14の端部が入り込むようにして
支持軸14に組み付け、支持軸14に固着してあるフラ
ンジ部26にボルト28によって締付け連結することに
より、植付爪支持ケース13と支持軸14とが一体に回
転することを可能にしてある。これにより、植付爪支持
ケース13は、回転ケース10に第一軸芯X1に平行な
支持軸14の第二軸芯X2のまわりで回転自在に支持さ
れている。
【0018】前記一対の相対回動手段S,Sのそれぞれ
は、図2および図3に示すように前記出力軸8に相対回
転自在に外嵌した太陽ギヤ23、支持軸14に取付けた
遊星ギヤ30、この遊星ギヤ30と前記太陽ギヤ23と
の間に配置するとともにギヤ支軸50を介して回転ケー
ス10に回転自在に支持させた第一中間ギヤ31と第二
中間ギヤ32、これら中間ギヤ31と32の間に備えた
クランク式回動伝達機構Dによって構成してある。
【0019】太陽ギヤ23は、これの軸芯が前記第一軸
芯X1の軸芯上に位置するように配置してある。この太
陽ギヤ23のボス部に形成した噛合い爪部Bと、植付伝
動ケース3のボス部3aの端部に形成した噛合い爪部と
を係合させてあることにより、植付伝動ケース3は太陽
ギヤ23を回動不能なように固定している。遊星ギヤ3
0は、支持軸14にキー30aによって一体回転するよ
うに係合させることにより、植付爪支持ケース13に一
体に回転するように連結してある。これにより、遊星ギ
ヤ30は、植付爪支持ケース13を回転ケース10に対
して回転操作するギヤになっている。第一中間ギヤ31
は、太陽ギヤ23に噛合わせてあり、そして、ギヤ支軸
50の一端側の第一支軸部51に相対回転自在に外嵌さ
せることにより、第一軸芯X1とは偏芯している第一支
軸部51の第三軸芯X3のまわりで回転自在に回転ケー
ス10に支持させてある。第二中間ギヤ32は、遊星ギ
ヤ30に噛合わせてあり、そして、ギヤ支軸50の他端
側に位置するとともに前記第一支軸部51に対して第一
軸芯X1の方に位置ずれしている第二支軸部52に相対
回転自在に外嵌させることにより、前記第三軸芯X3よ
りも第一軸芯X1の方に寄っている第四軸芯X4のまわ
りで回転自在に回転ケース10に支持させてある。太陽
ギヤ23、遊星ギヤ30、第一中間ギヤ31、第二中間
ギヤ32のいずれもは、ピッチ円が真円である円形ギヤ
に形成してある。尚、図2に示すようにギヤ支軸50の
第一支軸部51に外嵌してある図7の如きスラストカラ
ー40、第二支軸部52に外嵌してある図7の如きスラ
ストカラー41は、中間ギヤ31,32と回転ケース1
0との間の摩擦を低下させ、中間ギヤ31,32の回転
の円滑化を図るものである。
【0020】前記クランク式回動伝達機構Dは、図3お
よび図5に明示するように第一中間ギヤ31の第二中間
ギヤ32に面する方の側面側に一対の突条39,39を
形成して設けた第一中間ギヤ31の半径方向に沿う方向
のカム溝部38と、第二中間ギヤ32の第一中間ギヤ3
1に面する方の側面側に回転不能に突設したクランクピ
ン36とによって構成してある。クランクピン36は、
第二中間ギヤ32の回転軸芯である第四軸芯X4とは偏
芯する箇所に配置してあるとともに第一中間ギヤ31の
カム溝部38に摺動自在に入り込むように形成してあ
る。これにより、回転ケース10が回転駆動され、第一
中間ギヤ31が回転ケース10による回転操作と、太陽
ギヤ23に対する噛合いとのために第三軸芯X3まわり
で自転回転すると、この回転力をクランクピン36が第
二中間ギヤ32に伝達し、第二中間ギヤ32が第四軸芯
X4まわりで回転する。そして、第三軸芯X3と第四軸
芯X4とが偏芯していることにより、クランクピン36
はカム溝部38の内部を第一中間ギヤ31の半径方向に
往復摺動しながら回転力を伝達する。したがって、クラ
ンク式回動伝達機構Dは、第一中間ギヤ31が等速で回
転しても、第二中間ギヤ32が不等速で回転するよう
に、かつ、第一中間ギヤ31と第二中間ギヤ32とが図
10に示す位相関係M1で連動して回転するように、第
一中間ギヤ31と第二中間ギヤ32とを不等速連動させ
る。
【0021】太陽ギヤ23、第一中間ギヤ31、第二中
間ギヤ32、遊星ギヤ30および回転ケース10の組付
け位置の関係を、回転ケース10と遊星ギヤ30とが図
11に示す位相関係N1で連動して相対回動する組付け
関係に設定してある。これにより、前記相対回動手段S
は、回転ケース10が回転駆動されるに伴い、一対の植
付爪支持ケース13,13それぞれと回転ケース10と
を図11の位相関係N1で相対回動するように駆動し、
一対の植付爪支持ケース13,13それぞれの苗植付爪
12にこれの先端部が図9に示す略楕円軌跡T1を描く
苗植運動を行わせる。尚、遊星ギヤ30の位相が−方向
に変化する際には、植付爪支持ケース13が図11に示
す対地上昇方向Uに回転し、遊星ギヤ30の位相が+方
向に変化する際には、植付爪支持ケース13が図11に
示す対地下降方向Dに回転する。
【0022】図4に示すように、苗押し出し具15は、
植付爪支持ケース13が苗植付爪12に沿って摺動する
ように支持している支持ロッド15aの一端側に固着す
ることにより、植付爪支持ケース13に苗植付爪12に
沿って移動するように支持させてある。前記苗押出し操
作機構Eは、図2および図4に示すように、植付爪支持
ケース13の内部に設けたカム軸16、天秤アーム2
0、押し出しばね22、カム軸16の植付爪支持ケース
13から外部に突出している端部に連結してある連結杆
18などによって構成してある。カム軸16は、前記第
二軸芯X2と同一の軸芯まわりで回転自在に植付爪支持
ケース13に支持されているとともに、苗押し出し具1
5を操作するカム17を一体に形成されて備えている。
天秤アーム20は、植付爪支持ケース13の支軸20a
に回転自在に支持させてある。天秤アーム20の一端側
は、リンク19によって前記支持ロッド15aに連結し
てあり、天秤アーム20の他端には、前記カム17に作
用するカムフォロア21が備えられている。押し出しば
ね22は植付爪支持ケース13を反力部材として天秤ア
ーム20を揺動付勢することにより、支持ロッド15a
を植付爪支持ケース13から突出する側に摺動付勢して
いるとともに、天秤アーム20のカムフォロア21を前
記カム17の周面に押し当て付勢している。連結杆18
は、一方の植付爪支持ケース13のカム軸16と、他方
の植付爪支持ケース13のカム軸16とにわたって取付
けてあり、植付爪支持ケース13が回転ケース10に対
して回転しても、カム軸16が回転ケース10に対して
回転しないようにカム軸16を支持している。これによ
り、苗植付爪12が苗植運動を行うに伴い、植付爪支持
ケース13とカム軸16とが相対回動することになり、
天秤アーム20がカム17のカムフォロア21に対する
押圧操作と、押出しばね22による操作とのために支軸
20aのまわりで揺動操作されて支持ロッド15aを摺
動操作する。これにより、苗押出し操作機構Eは、苗植
付爪12が苗植運動を行うに伴い、回転ケース10の回
転力によって駆動され、苗押し出し具15を図4に二点
鎖線で示す如く苗植付爪12の先端側に位置する作用位
置に押出しばね22の弾性復元力による操作力によって
押出し操作したり、図4に実線で示す如く前記作用位置
よりも苗植付爪12の基端側に位置する非作用位置にカ
ム17による操作力によって引退操作したりする。
【0023】したがって、回転ケース10を回転駆動す
ると、各苗植付爪支持ケース13,13が回転ケース1
0の回転のために第一軸芯X1まわりで公転回転すると
ともに、相対回動手段Sの作用のために第二軸芯X2ま
わりで自転回転し、苗植付爪12の先端部が略楕円軌跡
T1を描いて苗載台4の苗取出口と圃場との間を上下に
回動するように苗植付爪12に苗植運動を行わせ、各苗
植付爪支持ケース13に備えてある苗押出し操作機構E
が回転ケース10の回転力によって駆動され、苗押し出
し具15を苗植付爪12の苗植運動に連動させて非作用
位置と作用位置とに移動操作する。これにより、一方の
苗植付爪支持ケース13の苗植付爪12と、他方の苗植
付爪支持ケース13の苗植付爪12とが交互に、苗載台
4に載置されいるマット状苗から一株分のブロック苗を
切断するとともに取り出し、圃場に下降搬送して同一の
植付け条に植付けて行くのである。そして、各苗植付爪
12が苗載台4の苗取出口の上方から苗植付け位置に下
降作動する間は、苗押し出し具15は非作用位置にあっ
て苗植付爪12の苗取り出しと取出し苗の保持を可能に
し、苗植付爪12が圃場に到達して苗植付けを行う際に
は、苗押し出し具15が作用位置になり、苗植付爪12
が保持していた苗を苗植付爪12から容易に離れるよう
に押出し操作する。
【0024】前記ギヤ支軸50は、図7に示すように、
軸芯X3および肉抜き孔54を有する第一丸軸部51を
一端側に、軸芯X4および肉抜き孔54を有する第二丸
軸部52を他端側に、両軸部51,52の間に連結軸部
53をそれぞれ備えるように形成した部材によって形成
してある。連結軸部53は、前記クランクピン36に干
渉しないように第一丸軸部51および第二丸軸部52の
外径よりも小さい外径を備えるように、かつ、第一丸軸
部51と第二丸軸部52とを両軸部51,52の軸芯X
3,X4が偏芯する状態で連結するように形成してあ
る。第一丸軸部51の連結軸部53とは反対側の端部5
1aを、前記半割りケース部分10Aの軸支部10bの
支軸組付け孔に挿入するように構成した連結部に形成
し、第一丸軸部51の連結軸部53が位置する側の端部
51bを、前記第一中間ギヤ31が相対回転自在に外嵌
するように構成したギヤ支持部に形成してある。第二丸
軸部52の連結軸部53とは反対側の端部52aを、前
記半割りケース部分10Bの軸支部10cの支軸組付け
孔に挿入するように構成した連結部に形成し、第二丸軸
部52の連結軸部53が位置する側の端部52bを、前
記第二中間ギヤ32が相対回転自在に外嵌するように構
成したギヤ支持部に形成してある。すなわち、第一丸軸
部51により、第一中間ギヤ31を回転ケース10に第
三軸芯X3まわりで回転自在に支持させる前記第一支軸
部51を形成し、第二丸軸部52により、第二中間ギヤ
32を回転ケース10に第四軸芯X4まわりで回転自在
に支持させる前記第二支軸部52を形成してある。これ
により、ギヤ支軸50は、第一丸軸部51の端部でなる
連結部51aと、第二丸軸部52の端部でなる連結部5
2aとの両端側で回転ケース10に連結して両持ち支持
される状態で第一および第二中間ギヤ31,32を支持
する。
【0025】図8に示すように、前記第一支軸部51、
第二支軸部52および連結軸部53の三つの軸部は、各
別の部品に形成してある。そして、連結軸部53を、両
端側に連結軸部分53aを備え、両連結軸部分53a,
53aの間に両連結軸部分53a,53aよりも外径が
大であるスペーサ部53bを備える棒部材に形成し、こ
の連結軸部53の一方の連結軸部分53aを第一支軸部
51の組付け孔51cに挿入し、他方の連結軸部分53
bを第二支軸部52の組付け孔52cに挿入して、第一
支軸部51、第二支軸部52および連結軸部53の三つ
の軸部を組合わせるようにしてある。すなわち、ギヤ支
軸50は、三つの軸部51,52,53を各別に形成す
る三つの部品を組合わせて作成してある。スペーサ部5
3bは、第一支軸部51と第二支軸部52との間隔を、
クランクピン36が第一中間ギヤ31に干渉するとか、
突条39が第二中間ギヤ32に干渉することがない間隔
に設定するものである。
【0026】前記クランクピン36は、図5および図6
に示す如く外周部に切欠き部Cを有する非円形ピンに形
成してある。切欠き部Cは、クランクピン36の外周部
のうちの第2中間ギヤ32の回転軸芯X4に対向する箇
所であって、カム溝部38の内壁面38aに接触するこ
とがなくて両中間ギヤ31,32の連動に関与しない箇
所に配置するとともに、第二中間ギヤ32の回転軸芯X
4を中心とする半径R1の円弧形状に形成してある。前
記半径R1を第二中間ギヤ32の支軸孔32aの半径R
2よりも大にすることにより、クランクピン36の切欠
き部Cでの周面36aを円弧面に形成するとともに、こ
の周面36aと前記回転軸芯X4との間隔としての前記
半径R1を前記支軸孔32aの半径R2よりも大に形成
してある。これにより、ギヤ支軸50の連結軸部53が
切欠き部Cに入り込むとともに連結軸部53と周面36
aとの間に隙間が存在し、クランクピン36はギヤ支軸
50の連結軸部53aに当接することなくこの連結軸部
53aのまわりを公転回転しながら両中間ギヤ31,3
2を連動させる。
【0027】前記ギヤ支軸50の連結軸部53に、図7
の如く第二支軸部52の第一支軸部51側とは反対側の
端面から突出する軸端部53cを備え、この軸端部53
cが入り込むように前記半割りケース部分10Bの軸支
部10cの内部に備えた凹入部56と、前記軸端部53
cとにより、ギヤ支軸50の回転ケース10に対する組
付け位置を設定する位置決め機構57を構成してある。
すなわち、半割りケース部分10Bに両中間ギヤ31,
32を組付け、この後に両半割りケース部分10A,1
0Bを組合わせることによって苗植付機構5の組み付け
を行う際、ギヤ支軸50の第二支軸部52を半割りケー
ス10Bの軸支部10cに組付けるときに、軸端部53
cを凹入部56に入り込ませて係合させる。すると、軸
端部53cは第四軸芯X4から偏芯していることによ
り、軸端部53cと凹入部56との係合のため、第二支
軸部52が半割りケース10Bに対して軸端部53cと
凹入部56と間の融通に起因するわずかの角度だけ回転
してもそれ以上は回転しないように規制される。そし
て、組付け作業時の半割りケース部分10Bはその内面
側が上向きになる姿勢にされ、連結軸53および第二支
軸部52にはそれらの重力に起因する回転操作力が作用
しにくくなる。また、連結軸部53がこれの軸芯まわり
で第二支軸部52に対して回転することは両者間の摩擦
によって規制され、第二支軸部51がこれの組付孔51
cの軸芯まわりで連結軸部53に対して回転することは
両者間の摩擦によって規制される。このため、位置決め
機構57は、軸端部53cと凹入部56との係合によ
り、ギヤ支軸50全体の回転ケース10全体に対するギ
ヤ支軸周方向での組付け位置をつぎの如く設定する。す
なわち、中間ギヤ31,32をギヤ支軸50と共に半割
りケース部分10Bに組付けた後に一対の半割りケース
部分10A,10Bどうしを両ケース部分10A,10
Bの連結用ボルト孔どうしが合致する位置関係で組合わ
せると、ギヤ支軸50の第一支軸部51の連結部51a
と、半割りケース10Aの軸支部10bのギヤ支軸組付
け孔とが合致する組付け位置に設定する。
【0028】〔別実施形態〕クランク式回動伝達機構D
としては、第二中間ギヤ32の第一中間ギヤ31に面す
る方の側面側にカム溝部38を設け、第一中間ギヤ31
の第二中間ギヤ32に面する方の側面側にこの第一中間
ギヤ31の回転軸芯X3から偏芯しているクランクピン
36を設け、第一中間ギヤ31の回転力をクランクピン
36が第二中間ギヤ32のカム溝部38に伝達し、第一
中間ギヤ31が等速回転しても、第二中間ギヤ32が第
四軸芯X4まわりで不等速で回転するように構成したも
のを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置全体の側面図
【図2】苗植付機構の断面図
【図3】回転ケースの断面図
【図4】植付爪支持ケースの断面図
【図5】回動伝達機構の分解状態での斜視図
【図6】第二中間ギヤの正面図
【図7】ギヤ支軸の断面図
【図8】ギヤ支軸の分解状態での斜視図
【図9】苗植付爪の苗植運動軌跡の説明図
【図10】第一中間ギヤと第二中間ギヤの連動関係の説
明図
【図11】回転ケースと遊星ギヤの連動関係の説明図
【図12】従来の苗植付機構の断面図
【符号の説明】
3 植付伝動ケース 10 回転ケース 12 苗植付爪 13 植付爪支持体 14 支持軸 23 太陽ギヤ 30 遊星ギヤ 31 第一中間ギヤ 32 第二中間ギヤ 32a 支軸孔 36 クランクピン 36a 周面 38 カム溝部 C 切欠き部 D クランク式回動伝達機構 S 相対回動手段 X1 第一軸芯 X2 第二軸芯 X3,X4 軸芯 T1 楕円軌跡 R1 間隔 R2 半径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付伝動ケースに対して第一軸芯まわり
    で回転自在に支持された回転ケースに、第一軸芯と平行
    な第二軸芯まわりで相対回転自在に、苗植付爪が取付け
    られた植付爪支持体を軸支し、 植付爪支持体を一体的に回動する状態で軸支する支持軸
    に固定された遊星ギヤ、植付伝動ケースに回動不能に固
    定された太陽ギヤ、太陽ギヤに噛合う第一中間ギヤ、第
    一中間ギヤの回転軸芯とは偏芯した回転軸芯まわりで回
    転するとともに遊星ギヤに噛合う第二中間ギヤ、第一中
    間ギヤと第二中間ギヤを不等速連動させる偏芯クランク
    式の回動伝達機構を有し、回転ケースの回転に伴って、
    苗植付爪の先端部が略楕円軌跡を描くように、植付爪支
    持体と回転ケースとを相対回動駆動させる相対回動手段
    を備えてある苗植付機構であって、 第一中間ギヤと第二中間ギヤのうちの一方の中間ギヤに
    カム溝部を設けるとともに、このカム溝部に摺動自在に
    入り込んで第一中間ギヤと第2中間ギヤとを連動させる
    クランクピンを他方の中間ギヤに設けて、偏芯クランク
    式の回動伝達機構を構成し、 クランクピンを、外周部のうちの中間ギヤ回転軸芯に対
    向する箇所に切欠き部が存在する非円形ピンに形成して
    ある苗植付機構。
  2. 【請求項2】 前記クランクピンの前記切欠き部での周
    面と、前記中間ギヤ回転軸芯との間隔を、中間ギヤの支
    軸孔の半径よりも大に形成してある請求項1記載の苗植
    付機構。
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