JPH09272829A - インクジェット用インク - Google Patents

インクジェット用インク

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JPH09272829A
JPH09272829A JP8230796A JP8230796A JPH09272829A JP H09272829 A JPH09272829 A JP H09272829A JP 8230796 A JP8230796 A JP 8230796A JP 8230796 A JP8230796 A JP 8230796A JP H09272829 A JPH09272829 A JP H09272829A
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JP
Japan
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ink
recording
electrode
sulfate
inkjet
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JP8230796A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Tanaka
久裕 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電極に印加する電圧の交流周波数
を5MHz以下にしても電気分解による気泡の発生を著
しく低減することができ、電極間に電流がスムーズに流
れバブルが安定し常に吐出を正常な状態で行うことがで
き吐出安定性や吐出応答性に著しく優れるとともに連続
記録性を飛躍的に向上させることができ、更に電極の溶
解反応の生成を著しく抑制し電極の磨耗を防止し電極の
耐久性を著しく向上させることができるインクジェット
用インクの提供。 【解決手段】 本発明のインクジェット用インクは、発
色剤と、添加剤と、前記発色剤と添加剤を溶解する溶媒
と、を含有し、かつ、25℃において比抵抗が8〜50
Ω・cmであって、前記発色剤の内少なくとも1つの発
色剤の分解温度が130℃未満である構成を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を飛翔さ
せて印字または印画させるインクジェット記録方式の記
録装置に用いられるインクジェット用インクに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタに対して、印字の高速
化、カラー化、低騒音化の要求が高まってきている。イ
ンクジェットプリンタはノンインパクト記録方式である
ため記録時の静粛性が図ることができるとともに、イン
ク滴を飛翔させて用紙上に画像を形成するので高速記録
が可能であり、また、特別な定着処理なしに普通紙に記
録できるために広範な分野において利用されだした。更
に、三原色のインクを別々に飛翔させることによりカラ
ー化も容易であることから、家庭用やオフィス用のコン
ピュータの出力用プリンタとしても広く利用されるよう
になってきた。
【0003】インクジェットプリンタの印字機構は大別
して、連続方式、及び、記録信号に応じてインクを飛翔
させるオンデマンド方式があり、現在オンデマンド方式
が主流を占めている。
【0004】オンデマンド方式は、例えば米国特許第3
4747120号に開示されているように、記録ヘッド
に付設されているピエゾ素子に、電気的な記録信号を付
加し、これをピエゾ素子の機械的振動に変え、この機械
的振動によってノズル孔からインク小滴を吐出させて記
録紙に付着させることで記録を行う方式である。すなわ
ち、記録信号に対応したインク吐出を行うので連続方式
のように吐出飛翔する小滴の内、画像の記録に要さなか
った小滴を回収することが不要であるため、シンプルな
構造が可能である。ただし、記録ヘッドの加工の困難さ
や、ピエゾ振動素子の小型化が極めて困難でマルチノズ
ル化が難しく、ピエゾ素子の機械振動という機械的エネ
ルギーで小滴の飛翔を行うので高速記録に向かない等の
欠点を有している。
【0005】オンデマンド方式の他の例としてインクを
加熱してインク中にバブルを発生させその体積変化でイ
ンクを飛翔させるバブルジェット方式がある。米国特許
第3179042号に開示されている方式は熱エネルギ
ーを利用することが記載されている。機械的振動エネル
ギーを利用する方式と比較しエネルギー変換効率が高
く、マルチノズル化が容易であるといった特徴がある。
【0006】また、一般にこういった熱を利用したイン
ク吐出方式は、環境温度や印字の履歴によりインクの温
度が変化するため、インクの温度を一定にする試みがな
される。最も一般的なのはインクを予備加熱するための
ヒータをインクの流路のどこかに設け、インク温度を検
出しながらインク温度を一定に制御を行っている。
【0007】次にその吐出原理について説明する。図1
はそのインク吐出装置の断面模式図である。図1におい
て、1はインク室、2はインク室に充満された導電性の
インクジェット用インク、3はインクジェット用インク
2を収容するインクタンク、4、5はインク室1のイン
クジェット用インク2の液面以下に配置された一対の電
極、6は電源、7は電源6のスイッチ、8はインクジェ
ット用インク2を吐出するノズル、9は記録紙、10は
ノズル8から吐出されるインク滴である。
【0008】以上のように構成されたインク吐出装置に
ついて以下その動作を説明する。一対の電極4、5に電
圧を印加すると、インクジェット用インク2に電流が流
れ、そのジュール熱で電極4、5の先端間のインクジェ
ット用インク2の一部が気化する。更にその気化された
インクジェット用インク2の蒸気はノズル8から記録紙
9にインク滴10を吐出させるのに十分な圧力を発生す
るまで膨張する。スイッチ7により電圧を印加すること
で、インクジェット用インク2を吐出するノズル孔を選
び記録紙10に所望の文字を形成できるようにしてい
る。
【0009】インクジェット用インク2としては、米国
特許第4536776号に、染料の水性混合物から成る
選択的なインクジェット印刷機のためのインクにおい
て、この混合物が、1cm2当たり15ないし50Ωの
比抵抗をインクに与えるような量の加水分解塩から成る
ことを特徴とするインクが、又、特開昭62−1098
70号公報に第4級アンモニウム塩を必須成分として含
有することを特徴とするインクジェット記録用インク組
成物が、更に、特開平5−179182号公報に水と着
色剤を含有するインクジェット記録用水性インク組成物
において、アルカノールアミンまたはエチレンオキシド
付加物又はプロピレンオキシド付加物と、ハロゲン化水
素からなる塩を含有するインクが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のインクジェット用インクでは、電極に印加する電圧の
交流周波数を5MHzより低くすると、沸騰気泡のよう
に収縮する気泡ではなく、インクジェット用インクの電
気分解などの化学反応により、水素、酸素などの収縮消
滅しない気泡が発生し、この気泡が電極間およびノズル
孔に滞留し、インクジェット用インクに電流が流れなく
なり、沸騰が継続してできなくなってしまうか、または
インクジェット用インクに電流が流れて沸騰しても電気
分解による気泡がノズル孔に滞留して吐出が正常に行わ
れないという課題を有していた。また、同時に電極の溶
解反応が起こり、インクジェット用インクに電流が流れ
難くなり、沸騰させることができなくなってしまうとい
う課題を有していた。更に、電極に印加する電圧の交流
周波数を5MHz以上に高くすることによりこの課題は
解決するが、電極に印加する交流周波数を5MHz以上
に高くすると、駆動回路から発生する不要幅射ノイズが
増大してしまい、また駆動ドライバーの価格が非常に高
いものになってしまうという課題を有していた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、電極に印加する電圧の交流周波数を5MHz以下に
しても電気分解による気泡の発生を著しく低減すること
ができ、電極間に電流がスムーズに流れバブルが安定し
常に吐出を正常な状態で行うことができ吐出安定性や吐
出応答性に著しく優れるとともに連続記録性を飛躍的に
向上させることができ、更に電極の溶解反応の生成を著
しく抑制し電極の磨耗を防止し電極の耐久性を著しく向
上させることができるインクジェット用インクを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のインクジェット用インクは、発色剤と、添加
剤と、前記発色剤と添加剤を溶解する溶媒と、を含有
し、かつ、25℃において比抵抗が8〜50Ω・cmで
あって、前記発色剤の内少なくとも1つの発色剤の分解
温度が130℃未満である構成を有するようにしたもの
である。
【0013】この構成により、発色剤が電極表面に付着
することで、電極に印加する電圧の交流周波数を5MH
zより低くしても、インクジェット用のインクの電気分
解などの化学反応による、水素、酸素などの収縮消滅し
ない電気分解による気泡が発生しにくくなり、この気泡
が電極間およびノズル孔に滞留せずに、インクジェット
用インクに電流がスムーズに流れ、沸騰が安定し吐出が
正常に行われることで、吐出安定性、吐出応答性、連続
記録性、を向上させることができる。また、同時に電極
表面での溶解反応が抑制され、インクに電流が流れ、沸
騰が安定する。更に、電極に印加する電圧の交流周波数
を5MHz以上に高くする必要がなくなり、駆動回路か
ら発生する不要幅射ノイズを低減することができ、また
駆動ドライバーの価格が低く抑えることができるという
作用を有する。
【0014】また、次の一般式(化1)で表される化合
物を含有させることにより比抵抗を調整することができ
るという作用を有すと更に好ましい。
【0015】R123+−X- (化1) (但し、R1,R2及びR3は、H、CH2OH、C24
H、炭素数1〜3を有するアルキル基、アリール基及び
炭素数1〜3を有するアルキレンから選ばれる基であ
り、R1,R2,R3は同種又は異種のものでも良い。X
としては、ハロゲン、ClO4、BF4、PF6、NO3
SO4、BO4、HCOOCH3COOから選ばれる基で
ある。R1〜R3は結合して環を形成しても良い。) インクジェット記録方式のヘッドは記録液を抵抗加熱ヒ
ーター等の熱発生源で加熱し、沸騰させその沸騰気泡の
膨張力により記録液をノズル等の方向制御機構から吐出
させ紙面上に印字させる方法、記録液に高電圧を掛け静
電場により記録液をノズル等の方向制御機構から吐出さ
せ紙面上に印字させる方法、圧電素子の機械的運動によ
り記録液に圧力を加え、その記録液をノズル等の方向制
御機構から吐出させ紙面上に印字させる方法、記録液に
磁性材料を加え外部磁場により記録液に運動エネルギー
を与えその記録液をノズル等の方向制御機構から吐出さ
せ紙面上に印字させる方法、導電材料を添加して記録液
に電気エネルギーを与え記録液の自己発熱より生じた沸
騰気泡の膨張力により記録液をノズル等の方向制御機構
から吐出させ紙面上に印字させる方法(通電発熱方式)
等多数の動作原理が提案され、実用化されている。これ
らの動作原理を実現させるための能動素子装置の構造も
様々な方法、構造、及び工法が提案されている。印字品
質の向上に伴いより高解像度の印字パターンが要求され
ているため、前記能動素子装置の殆どが薄膜技術により
形成されている。本発明のインクは上記原理のどの方式
でも使用できるが特に通電発熱方式に用いるのが好まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のインク
ジェット用インクは、発色剤と、添加剤と、前記発色剤
と添加剤を溶解する溶媒と、を含有し、かつ、25℃に
おいて比抵抗が8〜50Ω・cmであって、前記発色剤
の内少なくとも1つの発色剤の分解温度が130℃未満
である構成を有している。この構成により、130℃以
下の分解温度を有する発色剤が通電加熱時の加熱により
分解され電極表面に付着し、電極に印加する電圧の交流
周波数を5MHzより低くしても、インクジェット用イ
ンクの電気分解などの化学反応による、水素、酸素など
の収縮消滅しない電気分解による気泡が発生しにくくな
り、この気泡が電極間およびノズル孔に滞留せずに、イ
ンクジェット用インクに電流がスムーズに流れ、沸騰が
安定し吐出が正常に行われることで、吐出安定性、吐出
応答性、連続記録性、を向上させることができる。ま
た、同時に電極表面での溶解反応が抑制され、インクに
電流が流れ、沸騰が安定する。更に、電極に印加する電
圧の交流周波数を5MHz以上に高くする必要がなくな
り、駆動回路から発生する不要幅射ノイズを低減するこ
とができ、また駆動ドライバーの価格が低く抑えること
ができるという作用を有する。
【0017】インクジェット用インクとしては水溶性、
油溶性どちらでも良い。臭い、安全性を考慮すると水溶
性の方が好ましい。インクジェット用インクには、発色
剤、添加剤としての、湿潤剤としてのアルコール類、界
面活性剤、グリコール類等の水可溶性有機溶媒、水、あ
るいはこれらの混合物を添加するのがにじみ、乾燥速
度、沸騰状態の調節、電極寿命、ノズル目詰まり等を防
止できるので好ましい。さらに耐久性を高めるために防
腐剤を添加するのが好ましい。
【0018】次に本発明に使用できる構成の具体例を述
べる。色剤としては、発色剤,染料,顔料が用いられ
る。発色剤としては、特に分解温度が130℃未満のも
のとしてはメチレングリーン,ファストガーネットGB
C等が用いられる。
【0019】染料としては、アゾ染料,酸性染料,塩基
性染料,直接染料等が用いられる。顔料としてはカーボ
ンブラック,アゾレーキ顔料,不溶性アゾ顔料,縮合ア
ゾ顔料,キレートアゾ顔料,フタロシアニン顔料,ベリ
レン顔料,ベリノン顔料,アトラキノン顔料,キナクリ
ドン顔料,ジオキサジン顔料,チオインジゴ顔料,イソ
インドリノン顔料,キノフタロン顔料,塩基性染料型レ
ーキ,酸性染料型レーキ,ニトロ顔料,アニリンブラッ
ク,蛍光顔料,酸化チタン,酸化鉄等が用いられる。乾
燥防止剤としては、グリセリン,尿素,ソルビタン,ソ
ルビトール,イノシトール,キレート剤等が用いられ
る。分散剤としては、蛋白質類,天然ゴム類,セルロー
ス誘電体,天然高分子,イオン性高分子,陰イオン界面
活性剤,非イオン界面活性剤等が用いられる。発泡剤と
しては、イソプロピルアルコール,多価アルコールが用
いられる。酸化防止剤としては、ビタミンC,亜硫酸ナ
トリウム,ハイドロキノン,ピラゾリドン,ヒドラジン
等が用いられる。
【0020】本発明には導電性のインクを使用すること
が特に好ましい。導電性インクについては米国特許第4
536776号に「染料の水性混合物から成る選択的な
インクジェット印刷機のためのインクにおいて、この混
合物が、1cm2当り15ないし50オームの比抵抗を
インクに与えるような量の加水分解塩から成ることを特
徴とするインク」が開示されている。特開平5−179
182号公報に「水と着色剤を含有するインクジェット
記録用水性インク組成物において、アルカノールアミン
またはエチレンオキシド付加物及びまたはプロピレンオ
キシド付加物と、ハロゲン化水素からなる塩を含有する
インク」が開示されている。また特公平2−5785号
公報には無機塩類について具体的な記載がある。本発明
に用いられる導電性付与剤としてはリチウム(Li)等
からなるアルカリ金属化合物塩,硫酸アンモニウム,塩
化リチウム,塩化ナトリウム,塩化カリウム等の無機塩
類、及び有機塩類どちらでも良いが4級有機アンモニウ
ム塩の誘電体が好ましく使用できる。化合物の具体的な
例としては、モノエタノールアミン硫酸塩,ジエタノー
ルアミン硫酸塩,トリエタノールアミン硫酸塩,モノエ
タノールアミン硝酸塩,ジエタノールアミン硝酸塩,ト
リエタノールアミン硝酸塩,モノエタノールアミンリン
酸塩,ジエタノールアミンリン酸塩,トリエタノールア
ミンリン酸塩,ジメタノールアミン硫酸塩,トリメタノ
ールアミン硫酸塩,ジエチルアミン硫酸塩,トリエチル
アミン硫酸塩,ジメチルアミン硫酸塩,トリメチルアミ
ン硫酸塩,モノプロピルアミン硫酸塩,ジプロピルアミ
ン硫酸塩,トリプロピルアミン硫酸塩,フェニルアミン
硫酸塩,ジフェニルアミン硫酸塩,ジメチレンアミン硫
酸塩,トリメチレンアミン硫酸塩,ジエチレンアミン硫
酸塩,トリエチレンアミン硫酸塩,ジプロピレンアミン
硫酸塩,トリプロピレンアミン硫酸塩,ピリジン硫酸
塩,ピロール硫酸塩を挙げることができる。
【0021】湿潤材は、水より沸点の高いものであり、
ノズル先端の乾燥を防止するために用いられる。湿潤材
としては、具体的には、ポリエチレングリコール,ポリ
プロピレングリコール,ブチレングリコール,ヘキシレ
ングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を
含むアルキレングリコール,例えばエチレングリコール
エチルエーテル,ジエチレングリコールメチルエーテ
ル,ジエチレングリコールエチルエーテル等のジエチレ
ングリコールの低級アルキルエーテル,グリセリン等が
挙げられる。多価アルコールは0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜3.0重量%含有される。多価アルコ
ールが0.5重量%未満になるにつれ、インク乾燥によ
るノズル先端が目詰まり傾向となるのが認められ、多価
アルコールが3.0重量%を越えるにつれ、インク比抵
抗が上昇する傾向となるのが認められ、それぞれ好まし
くないことがわかった。
【0022】溶剤は、水、及び、水と混合しうる有機溶
剤が挙げられる。有機溶剤としては、メチルアルコー
ル,エチルアルコール,n−プロピルアルコール,イソ
プロピルアルコール等のアルキルアルコール,アセト
ン,ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコー
ル,ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド等の
アミド類,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテ
ル類,エチレングリコールモノメチルエーテル,レンブ
リコールモノエチルエーテル等のエーテルアルコール
類,水溶性高分子化合物等が挙げられる。溶剤として用
いられている水は、30〜80重量%、好ましくは50
〜70重量%含有される。水が50重量%未満になるに
つれ、紙への浸透性が向上する傾向が認められ、水が7
0重量%を越えるにつれ、紙への浸透性が低下する傾向
が認められ、それぞれ好ましくないことがわかった。
【0023】インクジェット用インクには、さらに、液
物性を調整するため、界面活性剤、pH調整剤、粘度調
整剤、その他、乾燥防止剤、分散剤、発色剤、酸化防止
剤等を添加する場合がある。
【0024】表面張力調整剤はインクジェット用インク
の速乾性を上げるために添加すると同時にインクジェッ
ト用インクの蒸発も防止し、調整剤としては、水溶性有
機溶媒、界面活性剤を用いるのが好ましい。水溶性有機
溶媒は、上記溶剤の中より選択しても良い。界面活性剤
として具体的には、脂肪酸塩類,高級アルコール硫酸エ
ステル塩類,液体脂肪油硫酸エステル塩類,脂肪アルコ
ールリン酸エルテル塩類,二塩基性脂肪酸エステルのス
ルホン塩類,脂肪酸アミドスルホン酸塩類,アルキルア
リルスルホン酸塩類,ホルマリン結合のナフタリンスル
ホン酸塩類,アルキルピリジウム塩,ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類,ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニールエーテル類,ポリオキシエイレンアルキルエス
テル類,ソルビタンアルキルエステル類,ポリオキシエ
イレンソルビタンアルキルエステル類を挙げることがで
きる。
【0025】pH調整剤としては、調合されるインクジ
ェット用インクに悪影響を及ぼさずに、所望のpH値に
調整できるものであればよいが、具体的には、低級アル
カノールアミン,アルカリ金属水酸化物の1価の水酸化
物,水酸化アンモニウム等が挙げられる。
【0026】粘度調整剤は、インクジェット用インクの
粘度を調整するものであり、具体的には、ポリビニルア
ルコール,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシ
メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,メチ
ルセルロース,水溶性アクリル樹脂,ポリビニルピロリ
ドン,グリセリン,アラビアゴムスターチ等が挙げられ
る。
【0027】乾燥防止剤としては、グリセリン,尿素,
ソルビタン,ソルビトール,イノシトール,キレート剤
等が挙げられる。
【0028】更に、印刷用紙に付着する場合のインクの
被膜の強度を補強するために、アルキッド樹脂,アクリ
ル樹脂,アクリルアミド樹脂,ポリビニルアルコール,
ポロビニルピロリドン等の樹脂重合体が添加されても良
い。また、アルコール,ホルマリン,オマシンナトリウ
ム等の防腐剤を添加するのが長期保存時の信頼性確保の
点で有利である。
【0029】粘度を10cp以下、好ましくは5cp以
下に行う。粘度が5cpを越えるにつれ、インク滴のノ
ズル孔からの吐出に不都合が生じる傾向にあるのが認め
られ好ましくないことがわかった。また、表面張力は2
8〜55dyne/cm、好ましくは30〜45dyn
e/cmである。表面張力が30dyne/cm未満に
なるにつれ、印字の細線にじみが悪化し、印字濃度が低
下する傾向があることが認められ、表面張力が、45d
yne/cmを越えるにつれ、色重ね印字の色にじみ性
が低下する傾向にあることが認められ、それぞれ好まし
くないことがわかった。pHは6〜10、好ましくは7
〜9である。pHが6未満になるにつれ、染料の溶解安
定性が低下する傾向にあるのが認められ、pHが10を
越えるにつれ、染料の退色が発生する傾向にあるのが認
められ、それぞれ好ましくないことがわかった。
【0030】本発明の請求項2に記載のインクジェット
用インクは、請求項1において、発色剤がメチレングリ
ーンである構成を有している。この構成によりメチレン
グリーンが電極印加時にインク加熱温度で速やかに分解
され電極表面を被覆するので電極による電気分解反応等
を抑制することができる作用を有する。
【0031】本発明の請求項3に記載のインクジェット
用インクは、発色剤がファストガーネットGBCである
構成を有している。この構成によりファストガーネット
GBCが電極印加時にインク加熱温度で速やかに分解さ
れ電極表面を被覆するので電極による電気分解反応等を
抑制することができる作用を有する。
【0032】本発明の請求項4に記載のインクジェット
用インクは、次の一般式(化1)で表される化合物を含
有する構成を有している。この構成によって比抵抗を2
5℃において8〜50Ω・cmに調整できるとともにイ
ンクの目詰まりが防止できるという作用を有する。
【0033】R123+−X- (化1) (但し、R1,R2及びR3は、H、CH2OH、C24
H、炭素数1〜3を有するアルキル基、アリール基及び
炭素数1〜3を有するアルキレンから選ばれる基であ
り、R1,R2,R3は同種又は異種のものでも良い。X
としては、ハロゲン、ClO4、BF4、PF6、NO3
SO4、BO4、HCOOCH3COOから選ばれる基で
ある。R1〜R3は結合して環を形成しても良い。) 比抵抗を調整する化合物としては、モノエタノールアミ
ン硫酸塩,ジエタノールアミン硫酸塩,トリエタノール
アミン硫酸塩,モノエタノールアミン硝酸塩,ジエタノ
ールアミン硝酸塩,トリエタノールアミン硝酸塩,モノ
エタノールアミンリン酸塩,ジエタノールアミンリン酸
塩,トリエタノールアミンリン酸塩,ジメタノールアミ
ン硫酸塩,トリメタノールアミン硫酸塩,ジエチルアミ
ン硫酸塩,トリエチルアミン硫酸塩,ジメチルアミン硫
酸塩,トリメチルアミン硫酸塩,モノプロピルアミン硫
酸塩,ジプロピルアミン硫酸塩,トリプロピルアミン硫
酸塩,フェニルアミン硫酸塩,ジフェニルアミン硫酸
塩,ジメチレンアミン硫酸塩,トリメチレンアミン硫酸
塩,ジエチレンアミン硫酸塩,トリエチレンアミン硫酸
塩,ジプロピレンアミン硫酸塩,トリプロピレンアミン
硫酸塩,ピリジン硫酸塩,ピロール硫酸塩等が用いられ
る。比抵抗の調整剤は25℃において、8〜50Ω・c
m、好ましくは15〜25Ω・cmである。比抵抗が8
Ω・cm未満になるにつれ、インクジェット用インクの
導電性付与剤の含有量が多くなるので染料の溶解安定性
が低下しノズルの目詰まり性が悪化する傾向が認めら
れ、比抵抗が50Ω・cmを越えるにつれ、導電性化合
物の含有量が少なくなるので、電極に印加する電圧の交
流周波数を低くすると、基板上の化学反応を防止するこ
とができなくなり、電極が溶解されたり吐出安定性が悪
化する傾向が認められ、それぞれ好ましくない。
【0034】(実施の形態1)発色剤であるカヤセット
ブラック008(N)ピュアー(Kayaset Bl
ack 008(N)pure、日本化薬製染料)を3
重量%、メチレングリーン(和光純薬製)を0.01重
量%、湿潤剤であるグリセリンを1重量%、モノエタノ
ールアミン硫酸塩を16重量%、およびイソプロピルア
ルコールを4重量%を混合し、溶剤であるイオン交換水
を加えて全量が100重量%となるように準備し、これ
らの原料を十分均一になるまで撹拌した後に0.45μ
mのフロロポアフィルタ(住友電工製)で加圧濾過を行
い実施の形態1のインクジェット用インクを得た。
【0035】ついで実施の形態1のインクジェット用イ
ンクの比抵抗、粘度、表面張力、pHを測定した。
【0036】比抵抗は堀場製作所製の導電率計(商品名
ES−12)を用いて25℃に調整した恒温槽中にて測
定した。粘度は山一電機製振動式粘度計(商品名VIS
COMATE VM−1A−L)を用いて計測した。表
面張力は協和科学製全自動平行式エレクトロ表面張力計
(商品名ESB−V)を用いて、白金板によるウイルヘ
ルミー法(吊板式)によって計測した。pHは東亜電波
工業製のpHメーター(商品名HM−20E)を用いて
測定した。その測定結果は、25℃において、比抵抗は
20Ω・cmを有し、粘度は2.0cp、表面張力は5
0dyne/cm、pHは6.8であった。
【0037】インク室に露出していない電極と基板上に
有機高分子あるいはセラミックス等の絶縁膜を塗布また
は蒸着法やスパッタ法により形成する。この絶縁膜と電
極を積層した基板上にエキシマレーザ加工機により形成
されたノズル孔を有する樹脂シートとノズル孔の中心が
2つの電極の中心と一致するように接着剤で接着する。
絶縁膜に使用する有機高分子はポリイミド、ポリアミド
イミド、尿素樹脂、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,フ
ッ素樹脂,アクリル樹脂,及びシリコン樹脂等が挙げら
れるがポリイミド等の耐熱性高分子が特に好ましい。ま
た、ゾルゲル法に用いられる金属アルコキシドを使用し
ても良い。
【0038】さらに及びまたは、SiO2,Al23
TiO2等の金属酸化物を蒸着法やスパッタ法にて形成
する。樹脂シートとしてはポリイミド,ポリアミドイミ
ド,ポリエーテルスルホン,ポリフェニレンスルフィ
ド,ポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性のエンジニ
アリングプラスチックが使用できるが耐インク性、レー
ザ加工性を考慮するとポリイミド、ポリエーテルスルホ
ンが好ましい。接着剤としてはエポキシ樹脂,ポリイミ
ド樹脂,トリアジン樹脂,アクリル樹脂,ポリウレタン
樹脂,シリコン樹脂,尿素樹脂等の熱硬化性樹脂が使用
できる。可撓性を付与するためにニトリルゴム,シリコ
ンゴム,ナイロン,ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂
を添加することもできる。また、SiO2,Al23
TiO2等の金属酸化物の微粉を充填剤として添加して
もよく、また接着性を向上するためにカップリング剤を
適量添加しても良い。耐インク性、耐熱性を考慮すると
エポキシ樹脂やポリイミド樹脂が好ましい。接着剤は所
定の膜厚を得る濃度に有機溶剤で希釈し、あらかじめ樹
脂シートに塗布した後、加熱により溶剤を揮発させ接着
剤層を形成する。
【0039】エキシマレーザを接着剤面側から入射し、
樹脂シートにノズル孔を形成する。エキシマレーザ加工
時に接着剤表面にポリイミド等の耐熱性プラスチックフ
ィルムを保護シートとして貼り付けて加工すると、高温
の加工くずが接着剤に直接接触しないので接着性が低下
しない。ノズル孔を有する樹脂シートと基板の接着はラ
バー加圧法等により行う。接着温度は接着剤の硬化温度
に応じて適宜行う。加圧力は接着剤が浮いたり、しみだ
さない最適荷重で行う。
【0040】本発明に使用されるインクカートリッジ
は、インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドに供給
するインクを貯蓄するインクタンクが一体に構成された
一体型でも、前記記録ヘッドと前記インクタンクが着脱
自在に構成された分離型でも良い。インクタンクから記
録ヘッドまでのインク流路間には、吐出に悪影響を与え
るインク内の異物や気泡をトラップするためにフィルタ
ーを設けることが望ましい。
【0041】フィルターは10ミクロン程度の濾過粒度
を有するようにステンレス等の金属を立体的に編んだも
のが信頼性の面で有利である。
【0042】印字品質を向上させるための条件として、
インク吐出口に静的な負圧をかけておくことの重要性が
かねてから知られている。負圧をかけることによってイ
ンク吐出口部分の液面が負メニスカスとなり、インクを
内部に引き込み、着弾精度の向上、余分液滴(エキスト
ラドット)の減少等を防ぐことができる。インク吐出口
の負圧を発生させるために、インクタンク内にポリウレ
タンフォームで構成されたスポンジを充填させたり、イ
ンクタンク内外にバネ部材を設ける等の負圧発生手段を
配設することが望ましい。
【0043】本発明が使用される記録装置は、1個また
は複数の記録ヘッドをキャリッジに搭載し、被記録材の
前面を主走査方向に往復移動しながら記録ヘッドにより
インクを吐出し、被記録材は副走査方向に所定の量だけ
送られることで記録を行う所謂、シリアル型記録装置で
も、記録ヘッドが被記録材の主走査方向全幅にわたって
設けられ、被記録材が副走査方向に所定の量だけ送られ
ることで記録を行う所謂、ライン型記録装置でもどちら
でも良い。
【0044】また、1個または複数の記録ヘッドをキャ
リッジに搭載し、被記録材の全面を主走査方向、および
副走査方向に移動しながら記録ヘッドよりインクを吐出
し、記録する所謂プロッタ型記録装置でも良い。
【0045】図5はパルス電圧印加手段を制御する信号
発生部のタイミングチャートである。このタイミングチ
ャートに従ってパルス信号i〜jのタイミング動作を説
明する。今印字データgがハイの時即ち印字が指令され
た時、AND回路12及びOR回路16によって、出力
hは印字時のオンタイム設定信号eを選択した信号にな
る。同様に印字データgがローの時即ち印字が指令され
ない時、NOT回路11、AND回路13及びOR回路
16によって、出力hは非印字時のオンタイム設定信号
fを選択した信号になる。更にこのイネーブル信号hと
基本パルス信号c及びdをAND回路、14、15に入
力することにより、パルス信号i及びjを得る。つまり
印字時は、t1期間、非印字時(ダミー印字)はt2期
間だけ基本パルスcの周波数及び位相でトランジスタQ
1、Q2をスイッチングし、基本パルスdの周波数及び
位相でトランジスタQ3、Q4をスイッチングすること
になる。
【0046】図6はインク温度−インク比抵抗特性との
関係図である。このグラフからわかるように、インク温
度が下がるとインク比抵抗が下がる。つまりインクに電
流が流れやすくなることがわかる。
【0047】図7は印字による電極部のインク温度変化
の説明図である。今、仮に、時間0でインク温度が20
℃、インク温度70℃までプリヒートする。時間5Tで
連続印字を開始すると 印字電力/ドット=P1 で設計すれば、常にインク温度は70℃に保たれる。
【0048】しかし間欠印字であればグラフのように5
Tから9Tまで印字がなければ、エネルギーを投入する
ことがなくインク温度が序々に降下し、沸騰しにくくな
ると共にインクに電流が流れにくくなり、10Tで印字
ができなくなる。
【0049】本発明では非印字期間にダミー印字を行い インク保温エネルギー/ドット=P1*t2 =E2 =奪われるエネルギー/T期間 次に、実施の形態1のインクジェット用インクの性能試
験を行った。
【0050】実施の形態1のインクジェット用インクを
図1に示した通電発熱方式のインクジェットを用いて、
(表1)に示した条件で印字を行った。
【0051】
【表1】
【0052】吐出安定性を調べる試験として、実施の形
態1のインクジェット用インクを10KHzの間隔で連
続して10時間電圧を印加した時の電極の状態10時間
連続記録性(インク滴の吐出状態)を観察し、
【0053】
【表2】
【0054】画像評価として、プリンター用紙に付着し
た時のドット周辺部の乱れを各々観察し、その結果を
(表2)に示した。
【0055】この(表2)から明らかなように、本実施
の形態によるインクジェット用インクは、電極状態およ
び記録性の経時劣化がほとんどなく、また、ドット周辺
部の乱れも全く見られないという点で後述の比較例と比
べ優れた効果が得られることがわかった。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、メチ
レングリーンを含有しているので、電極に印加する電圧
の交流周波数を低くしても、電極状態の経時劣化はほと
んどなく、吐出安定性の経時劣化も全く観察されないこ
とがわかった。
【0057】(実施の形態1)図9はメチレングリーン
含有量と沸騰特性との関係図である。メチレングリーン
含有量限度は0.08重量%であり、これを越えると電
極表面への染料分解物付着量が増大し、沸騰特性が悪化
する。また、メチレングリーン含有量が0.005重量
%未満であると添加した効果が認められないことがわか
った。
【0058】(比較例1、2)第1比較例として、メチ
レングリーンを添加せずに他は実施の形態1と同様のイ
ンクジェット用インクを製造した。第2比較例として、
メチレングリーンを0.1重量%含有させる以外は実施
の形態1と同様にしてインクジェット用インクを製造し
た。
【0059】第1及び第2比較例のインクジェット用イ
ンクを、実施の形態1と同様にして性能試験を行い、結
果を(表2)に示した。
【0060】この(表2)から明らかなように、第1比
較例によるインクジェット用インクは、第1実施の形態
に比較して、沸騰特性の改善が見られず、電極が溶解傾
向にあることが観察され、記録性も7〜8時間で不安定
になることがわかった。第1比較例によるインクジェッ
ト用インクは、電極駆動条件を5MHz3OVにする
と、記録性、画像安定性は良好であった。第2比較例に
よるインクジェット用インクは染料分解物付着量増大に
よる沸騰特性の悪化が観察され、記録性も2〜3時間で
吐出性が不安定になるという点で問題があることがわか
った。
【0061】(実施の形態2)発色剤であるカヤセット
ブラック008(N)ピュアー(Kayaset Bl
ack 008(N)pure、日本化薬製染料)を3
重量%、ファストガーネットGBC(SIGMA製)を
0.01重量%、湿潤剤であるグリセリンを1重量%、
モノエタノールアミン硫酸塩を16重量%、およびイソ
プロピルアルコールを4重量%を混合し、溶剤であるイ
オン交換水を加えて全量が100重量%となるように準
備し、メチレングリーンの代わりにファストガーネット
GBC・硫酸塩を使用した以外は実施の形態1と同様に
してインクを製造・性能試験を行い、結果を(表2)に
示した。
【0062】この(表2)から明らかなように、本実施
の形態によるインクジェット用インクは、実施の形態1
同様に電極状態および記録性の経時劣化がほとんどな
く、また、ドット周辺部の乱れも全く見られないという
点で優れた効果が得られることがわかった。
【0063】第2実施の形態のファストガーネットGB
C・SO4塩の代わりにファストガーネットGBC・B
4塩を用いても実施の形態2と同様の結果が得られ
た。
【0064】以上のように本実施の形態によれば、ファ
ストガーネットGBCを含有しているので、電極に印加
する電圧の交流周波数を低くしても、電極状態の経時劣
化はほとんどなく、吐出安定性の経時劣化も全く観察さ
れない。
【0065】(実施の形態3〜8)実施の形態1の発色
剤であるカヤセットブラック008(N)ピュアーの代
わりの発色剤として次の化合物を用いて他は実施の形態
1と同様にしてインクジェット用インクを製造した。
【0066】第3実施の形態として、BAYSCRIP
T BLACK BS(バイエル製染料)、第4実施の
形態として、Duasyn D.Black HEFS
FVP332(ヘキスト性染料)、第5実施の形態とし
て、Aizen Direct Black 3000
S(保土■谷化学製染料)、第6実施の形態として、K
ayaset Yellow J−005(日本化薬製
染料)、第7実施の形態として、Kayaset Re
d J−011(日本化薬製染料)、第8実施の形態と
して、Kayaset Cyan J−301(日本化
薬製染料)を用いた。
【0067】第3〜第8実施の形態を実施の形態1と同
様にして性能試験を行い、結果を(表3)〜(表4)に
示した。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】この(表3)〜(表4)から明らかなよう
に、本実施の形態によるインクジェット用インクは、電
極状態および記録性の経時劣化がほとんどなく、ドット
周辺部の乱れも全く見られないという点で優れた効果が
得られることがわかった。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明は、発色剤の内少な
くとも1つの発色剤分解温度130℃未満である構成と
することにより、その発色剤が電極表面に付着すること
で、電極に印加する電圧の交流周波数を5MHzより低
くしても、インクジェット用インクの電気分解などの化
学反応による、水素、酸素などの収縮消滅しない電気分
解による気泡が発生しにくくなり、この気泡が電極間お
よびノズル孔に滞留せずに、インクジェット用インクに
電流がスムーズに流れ、沸騰が安定し吐出が正常に行わ
れることで、吐出安定性、吐出応答性、連続記録性を向
上させることができる。また、同時に電極表面での溶解
反応が抑制され、インクに電流が流れ、沸騰が安定す
る。更に、電極に印加する電圧の交流周波数を5MHz
以上に高くする必要がなくなり、駆動回路から発生する
不要幅射ノイズを低減することができ、また駆動ドライ
バーの価格が低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク吐出装置の断面模式図
【図2】従来のインクジェットヘッドの要部断面図
【図3】図1のA−A′線断面図
【図4】ヘッド駆動回路を示す図
【図5】信号発生部のタイミングチャート
【図6】インク温度−インク比抵抗特性との関係図
【図7】印字による電極部のインク温度変化の説明図
【図8】ドット径の階調制御の説明図
【図9】メチレングリーン含有量と沸騰特性との関係図
【符号の説明】
1 インク室 2 導電性インク 3 インクタンク 5 電極 6 電源 7 電源のスイッチ 8 ノズル 9 記録紙 10 インク滴 22 ノズル 23 ノズルプレート 24 基板 26 絶縁部材 27 圧力室 28 信号発生部 30 インク流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発色剤と、添加剤と、前記発色剤と添加剤
    を溶解する溶媒と、を含有し、かつ、25℃において比
    抵抗が8〜50Ω・cmであって、前記発色剤の内少な
    くとも1つの発色剤の分解温度が130℃未満であるこ
    とを特徴とするインクジェット用インク。
  2. 【請求項2】発色剤がメチレングリーンである請求項1
    に記載のインクジェット用インク。
  3. 【請求項3】発色剤がファストガーネットGBCである
    請求項1に記載のインクジェット用インク。
  4. 【請求項4】次の一般式(化1)で表される化合物を含
    有することを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1
    に記載のインクジェット用インク。 R123+−X- (化1) (但し、R1,R2及びR3は、H、CH2OH、C24
    H、炭素数1〜3を有するアルキル基、アリール基及び
    炭素数1〜3を有するアルキレンから選ばれる基であ
    り、R1,R2,R3は同種又は異種のものでも良い。X
    としては、ハロゲン、ClO4、BF4、PF6、NO3
    SO4、BO4、HCOOCH3COOから選ばれる基で
    ある。R1〜R3は結合して環を形成しても良い。)
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