JPH09272997A - セラミック電子部品のめっき方法 - Google Patents

セラミック電子部品のめっき方法

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JPH09272997A
JPH09272997A JP8083681A JP8368196A JPH09272997A JP H09272997 A JPH09272997 A JP H09272997A JP 8083681 A JP8083681 A JP 8083681A JP 8368196 A JP8368196 A JP 8368196A JP H09272997 A JPH09272997 A JP H09272997A
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知久 沖本
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洋 丹羽
Masayuki Takahashi
雅幸 高橋
Yoshiyuki Sato
義之 佐藤
Kenji Nozoe
研治 野添
Yasutaka Baba
康孝 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はセラミック電子部品のめっき方法に
関するもので、セラミック素体の強度低下を防止するも
のである。 【解決手段】 遷移金属酸化物を含むセラミック素体4
に設けられた外部電極7表面上に、めっき液2としてp
Hが7より高いアルカリ性の液を使用してめっき膜8,
9を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック電子部
品のめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック電子部品においては、そのセ
ラミック素体に設けた電極上に、この電極の耐熱性を高
めるため、あるいは半田付性を改善するためにめっき膜
を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記めっき膜の形成は
セラミック素体をめっき液中に浸漬して行うのである
が、従来のめっき液はめっきスピードを高めるためにp
Hが6以下の酸性のものを用いていた。
【0004】しかしながらこの様な酸性のめっき液を用
いてめっき膜を形成した際に、セラミック素体が遷移金
属酸化物を含むものであると、その強度が低下してしま
うという問題があった。
【0005】強度が低下してしまう理由は、酸性のめっ
き液中の水素イオンが、セラミック素体を構成する遷移
金属酸化物から酸素を奪う結果、遷移金属がイオンとな
って酸性のめっき液中に溶出し、その結果としてセラミ
ック素体がやせ細り、強度が低下してしまうのであっ
た。
【0006】そこで本発明はこの強度低下を防止するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、遷移金属酸化物を含むセラミック素
体に設けられた電極表面上に、めっき液としてpHが7
より高いアルカリ性の液を使用してめっき膜を形成する
ものであり、これによって所期の目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は
遷移金属酸化物を含むセラミック素体に設けられた電極
表面上に、めっき液としてpHが7より高いアルカリ性
の液を使用してめっき膜を形成することを特徴とするセ
ラミック電子部品のめっき方法であって、めっき液中の
水素イオン濃度が激減することによって遷移金属がイオ
ンとなってめっき液中に溶出することはきわめて少なく
なり、その結果としてセラミック素体のやせ細りはな
く、強度の低下はおきなくなるのである。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、遷移金属
酸化物が、Mn,Ni,Co,Cu,Fe,Crの少な
くとも一つの酸化物よりなる請求項1に記載のセラミッ
ク電子部品のめっき方法であって、Mn,Ni,Co,
Cu,Fe,Crの少なくとも一つの酸化物よりなる遷
移金属酸化物製のセラミック素体の強度低下を防止でき
るものとなる。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、セラミ
ック素体が遷移金属酸化物を主成分として構成された請
求項1、または2に記載のセラミック電子部品のめっき
方法であって、同遷移金属酸化物を主成分とするセラミ
ック素体の強度低下を防止できるものとなる。
【0011】さらにまた請求項4に記載の発明は、セラ
ミック素体の、80at%以上が遷移金属酸化物で構成
された請求項3に記載のセラミック電子部品のめっき方
法であって、同遷移金属酸化物を主成分とするセラミッ
ク素体の強度低下を防止できるものとなる。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、Mnの酸
化物を主成分としてセラミック素体を形成するととも
に、pHが7.6よりも高いめっき液を用いて電極表面
にめっきを行う請求項1または4に記載のセラミック電
子部品のめっき方法であって、MnはpHが7.6より
も高くなると急激にイオン化しにくくなり、それによっ
てめっき液中への溶出はおきず、セラミック素体の強度
低下を防止できるものである。
【0013】さらに請求項6に記載の発明は、めっき
を、電流密度が1A/dm2以下の低電流密度で行う請
求項1〜5のいずれか一つに記載のセラミック電子部品
のめっき方法であって、セラミック素体表面への不用意
なめっき膜の形成がなくなるものである。
【0014】さらにまた請求項7に記載の発明は、内部
電極を有するセラミック素体の面取りを行って前記内部
電極の一部を、このセラミック素体外に露出させ、その
後このセラミック素体のアニール処理を行い、次に前記
セラミック素体外に露出した内部電極と電気的に接続さ
れるごとくこのセラミック素体表面に外部電極を設け、
この外部電極の表面上にめっき膜を形成する請求項1〜
6のいずれか一つに記載のセラミック電子部品のめっき
方法であって、アニール処理を行うことによって、その
前工程の面取りで荒らされ、活性化されたセラミック素
体表面を不活性化し、それによってこのセラミック素体
表面への不用意なめっき膜の形成を防ぐものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、アニール温度を
800℃〜1100℃とし、外部電極の塗布後前記アニ
ール温度以下の温度で、この外部電極をセラミック素体
に焼付ける請求項7に記載のセラミック電子部品のめっ
き方法であって、アニール温度をセラミック素体の焼成
温度よりも低くすることによってセラミック素体の電気
的特性の変動を抑制しているものである。
【0016】さらに請求項9に記載の発明は、外部電極
をCu、またはAgを含む導電ペーストをセラミック素
体に塗布後、中性雰囲気中、または還元雰囲気中で焼付
けて形成する請求項8に記載のセラミック電子部品のめ
っき方法であって、これらの雰囲気中で導電ペーストの
焼付けを行えば外部電極とセラミック素体との接着強度
を高めることが出来る反面、セラミック素体表面から酸
素を奪って活性化しやすくしてしまうが、事前にアニー
ルを行っておけば、この表面から酸素を奪うことは少な
く、よってこの表面への不用意なめっき膜形成はおきな
くなる。
【0017】さらにまた請求項10に記載の発明は、セ
ラミック素体は、焼結前のグリーンチップ状態で、その
内部電極の一部を露出させ、その後焼成して形成された
ものである請求項1〜6のいずれか一つに記載のセラミ
ック電子部品のめっき方法であって、グリーンチップ状
態で、内部電極の一部露出をさせておけば、その後面取
りを行わなくても良いので、面取りによる上記セラミッ
ク素体表面の活性面が形成されず、よってこの表面への
不用意なめっき膜の形成はおきないものとなる。
【0018】以下本発明の一実施形態を図を用いて説明
する。図1において、1は耐めっき液性の合成樹脂より
なるめっき槽で、その内部のめっき液2中にはバレル3
が浸漬されている。このバレル3内には図3に示す状態
のセラミック素体4と導電球5が多数個収納され、図示
していないモータ等によって回転駆動されるようになっ
ている。
【0019】さてセラミック素体4は図2に示すごとく
その内部上、下に二枚の内部電極6が所定間隔を有して
対向して設けられているものであるが、Mnの酸化物
(68at%)、Niの酸化物(23at%)、Cuの
酸化物(9at%)の複合体よりなるもので形成され、
1200℃で焼結される。
【0020】そして焼結後に回転バレルによって面取り
を行い、それによって内部電極6の端部をセラミック素
体4の両端に露出させる。
【0021】その後900℃で15分間のアニールを行
い、これによってセラミック素体4表面を不活性化す
る。
【0022】そして次に図3、図6のごとくセラミック
素体4の両端およびそれに続く上、下、前、後端部分に
導電ペーストよりなる外部電極7を形成し、内部電極6
と導通させる。
【0023】導電ペーストはCuを主成分とするもので
あって、中性雰囲気中で800℃で焼付けて上記外部電
極7を形成するのである。
【0024】そしてこの図3の状態のセラミック素体4
を図1のごとくバレル3内に導電球5とともに収納させ
て図4のごとく外部電極7上にNiよりなるめっき膜8
を形成する。
【0025】めっき膜8を形成するためのめっき槽1内
のめっき液2は、Niキレートを有するpHが9のNi
めっき液を用いており、Niキレートを効果的に作用さ
せるために50℃に加熱している。
【0026】またその時めっき液2中における陰極の電
流密度は0.55A/dm2と小さくなるように設定し
ており、その分めっき時間は45分と長くしている。
【0027】そしてこれによって膜厚が2μm前後のめ
っき膜8が形成されるのである。図4のごとくめっき膜
が形成されたセラミック素体4はめっき槽1上に上げら
れ、十分に水洗され、水切を行った後に図示していない
が次のめっき槽中に同様に導電球とともにバレル内に収
納され、浸漬される。
【0028】次のめっき槽中にはSnキレートを有する
pHが8のSnめっき液が入れられており、その温度は
Snキレートを効果的に作用させるために25℃として
いる。またその時の陰極の電流密度は0.33A/dm
2と小さくしており、めっき時間は60分と長くしてい
る。
【0029】そしてこれによってめっき膜8上には図
5、図6に示すごとく2μm以上のSnのめっき膜9が
形成されることになるのであるが、この様にして形成さ
れたものの寸法は縦0.6〜0.8mm、横が0.8mm、
長さが1.6mmのものとなる。
【0030】この様にして形成されたセラミック電子部
品は、チップサーミスタと呼ばれるものであって、携帯
電話において、発振周波数を安定化させるための温度補
償用として用いられる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は遷移金属酸化物を
含むセラミック素体に設けられた電極表面上に、めっき
液としてpHが7より高いアルカリ性の液を使用してめ
っき膜を形成することを特徴とするセラミック電子部品
のめっき方法であって、めっき液中の水素イオン濃度が
激減することによって遷移金属がイオンとなってめっき
液中に溶出することはきわめて少なくなり、その結果と
してセラミック素体のやせ細りはなく、強度の低下はお
きなくなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図
【図2】同セラミック素体の断面図
【図3】同セラミック素体の断面図
【図4】同セラミック素体の断面図
【図5】同セラミック素体の断面図
【図6】同セラミック素体の一部切欠斜視図
【符号の説明】
1 めっき槽 2 めっき液 3 バレル 4 セラミック素体 5 導電球 6 内部電極 7 外部電極 8 めっき膜 9 めっき膜
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 義之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野添 研治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 馬場 康孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属酸化物を含むセラミック素体に
    設けられた電極表面上に、めっき液としてpHが7より
    高いアルカリ性の液を使用してめっき膜を形成すること
    を特徴とするセラミック電子部品のめっき方法。
  2. 【請求項2】 遷移金属酸化物は、Mn,Ni,Co,
    Cu,Fe,Crの少なくとも一つの酸化物よりなる請
    求項1に記載のセラミック電子部品のめっき方法。
  3. 【請求項3】 セラミック素体は遷移金属酸化物を主成
    分として構成された請求項1、または2に記載のセラミ
    ック電子部品のめっき方法。
  4. 【請求項4】 セラミック素体の、80at%以上が遷
    移金属酸化物で構成された請求項3に記載のセラミック
    電子部品のめっき方法。
  5. 【請求項5】 Mnの酸化物を主成分としてセラミック
    素体を形成するとともに、pHが7.6よりも高いめっ
    き液を用いて電極表面にめっきを行う請求項1または4
    に記載のセラミック電子部品のめっき方法。
  6. 【請求項6】 めっきは、電流密度が1A/dm2以下
    の低電流密度で行う請求項1〜5のいずれか一つに記載
    のセラミック電子部品のめっき方法。
  7. 【請求項7】 内部電極を有するセラミック素体の面取
    りを行って前記内部電極の一部を、このセラミック素体
    外に露出させ、その後このセラミック素体のアニール処
    理を行い、次に前記セラミック素体外に露出した内部電
    極と電気的に接続されるごとくこのセラミック素体表面
    に外部電極を設け、この外部電極の表面上にめっき膜を
    形成する請求項1〜6のいずれか一つに記載のセラミッ
    ク電子部品のめっき方法。
  8. 【請求項8】 アニール温度を800℃〜1100℃と
    し、外部電極の塗布後前記アニール温度以下の温度で、
    この外部電極をセラミック素体に焼付ける請求項7に記
    載のセラミック電子部品のめっき方法。
  9. 【請求項9】 外部電極はCu、またはAgを含む導電
    ペーストをセラミック素体に塗布後、中性雰囲気中、ま
    たは還元雰囲気中で焼付けて形成する請求項8に記載の
    セラミック電子部品のめっき方法。
  10. 【請求項10】 セラミック素体は、焼結前のグリーン
    チップ状態で、その内部電極の一部を露出させ、その後
    焼成して形成されたものである請求項1〜6のいずれか
    一つに記載のセラミック電子部品のめっき方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086450A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Murata Mfg Co Ltd セラミックス電子部品の製造方法
JP2007270301A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Tdk Corp 無電解めっき液及びセラミック電子部品の製造方法

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JP2003086450A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Murata Mfg Co Ltd セラミックス電子部品の製造方法
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