JPH0927385A - 面状発熱体 - Google Patents
面状発熱体Info
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- JPH0927385A JPH0927385A JP17736495A JP17736495A JPH0927385A JP H0927385 A JPH0927385 A JP H0927385A JP 17736495 A JP17736495 A JP 17736495A JP 17736495 A JP17736495 A JP 17736495A JP H0927385 A JPH0927385 A JP H0927385A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- heating element
- temperature coefficient
- heating
- positive temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Resistance Heating (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】局所発熱を十分に防止し、抵抗の経時変化が少
なく、かつ、低コストで製造できる面状発熱体を提供す
ること。 【解決手段】それぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆
部材4が互いに所定間隔離れて面状発熱抵抗シート2に
取り付けられ、この電極被覆部材4が温度の上昇ととも
に電気抵抗値が増大する正温度係数特性を有するPTC
層であり、発熱抵抗シート2が前記正温度係数特性を有
しない。
なく、かつ、低コストで製造できる面状発熱体を提供す
ること。 【解決手段】それぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆
部材4が互いに所定間隔離れて面状発熱抵抗シート2に
取り付けられ、この電極被覆部材4が温度の上昇ととも
に電気抵抗値が増大する正温度係数特性を有するPTC
層であり、発熱抵抗シート2が前記正温度係数特性を有
しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正温度係数特性を
備えた面状発熱体に関するもので、例えば、道路や屋根
の融雪用ヒータ、床暖房用ヒータ、あるいは、鏡の防曇
用ヒータとして利用できる。
備えた面状発熱体に関するもので、例えば、道路や屋根
の融雪用ヒータ、床暖房用ヒータ、あるいは、鏡の防曇
用ヒータとして利用できる。
【0002】
【背景技術】道路の融雪等のため、道路表面近傍に面状
発熱体を埋設し、この面状発熱体を発熱させることが行
われている。また、面状発熱体を蓄熱材と一体化して床
暖房用ユニットとしても用いられている。この面状発熱
体は、熱可塑性樹脂にカーボンブラック等の導電性粒子
を融和してなる面状の発熱抵抗シートに一対の電極を設
けたものであり、これらの電極間に電流を流すと、その
ジュール熱によりシートが発熱する構造である。
発熱体を埋設し、この面状発熱体を発熱させることが行
われている。また、面状発熱体を蓄熱材と一体化して床
暖房用ユニットとしても用いられている。この面状発熱
体は、熱可塑性樹脂にカーボンブラック等の導電性粒子
を融和してなる面状の発熱抵抗シートに一対の電極を設
けたものであり、これらの電極間に電流を流すと、その
ジュール熱によりシートが発熱する構造である。
【0003】面状発熱体の発熱抵抗シートは温度の上昇
とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性(PTC
特性)を備えており、環境の温度や熱の放散状況によっ
ては発熱部分に温度差が発生する。例えば、発熱抵抗シ
ートは、その中央部領域において2方向に放熱される
が、その両側部領域において表裏だけでなく側部を含む
3方向に放熱されるので、中央部領域の面上は両側部領
域の面上よりも高温となる傾向がある。この傾向が強く
なると、発熱抵抗シートが正温度係数特性を有している
場合では、極端に中央部領域の温度が両側部領域の温度
に比べて高くなり、中央部だけ発熱するという局所発熱
現象が発生する。
とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性(PTC
特性)を備えており、環境の温度や熱の放散状況によっ
ては発熱部分に温度差が発生する。例えば、発熱抵抗シ
ートは、その中央部領域において2方向に放熱される
が、その両側部領域において表裏だけでなく側部を含む
3方向に放熱されるので、中央部領域の面上は両側部領
域の面上よりも高温となる傾向がある。この傾向が強く
なると、発熱抵抗シートが正温度係数特性を有している
場合では、極端に中央部領域の温度が両側部領域の温度
に比べて高くなり、中央部だけ発熱するという局所発熱
現象が発生する。
【0004】そのため、従来では、面状の発熱抵抗シー
ト全面に均熱板を配したり、温度の高い部分のみに均熱
板を配したりして局所発熱を防止する従来例(特開昭54
-156242 号)がある。また、従来の面状発熱体では、熱
可塑性樹脂及び導電性粒子から発熱抵抗シートを成形す
る際、抵抗の経時変化や熱履歴による変化を低減するた
め、熱処理や圧力処理を施している。各用途における問
題点として、室温での抵抗値と発熱が安定した温度での
抵抗値との差が大きいため、突入時電力と安定時電力と
の差が大きく、ブレーカ設計時に工夫を要し、契約電力
を大きくする必要がある。
ト全面に均熱板を配したり、温度の高い部分のみに均熱
板を配したりして局所発熱を防止する従来例(特開昭54
-156242 号)がある。また、従来の面状発熱体では、熱
可塑性樹脂及び導電性粒子から発熱抵抗シートを成形す
る際、抵抗の経時変化や熱履歴による変化を低減するた
め、熱処理や圧力処理を施している。各用途における問
題点として、室温での抵抗値と発熱が安定した温度での
抵抗値との差が大きいため、突入時電力と安定時電力と
の差が大きく、ブレーカ設計時に工夫を要し、契約電力
を大きくする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、均熱板の厚みが大きくなり、あるいは、均
熱板の形状が複雑となって、取扱が不便であるだけでな
く、製造コストが高くなる要因となっている。また、温
度の高い部分のみに均熱板を配する場合では、面状発熱
体の厚みが非常に大きくなり、薄型ヒータとしての用途
に適さない。また、熱可塑性樹脂及び導電性粒子から発
熱抵抗シートを成形する際に熱処理や圧力処理を行って
いるため、製造工程が増え、この点からも製造コストが
高くなる要因になっている。本発明の目的は、局所発熱
を十分に防止し、抵抗の経時変化が少なく、かつ、低コ
ストで製造でき、その上、想定した発熱温度までは抵抗
変化が少なく、ある温度以上で抵抗値が増大する特性を
有する面状発熱体を提供することにある。
従来例では、均熱板の厚みが大きくなり、あるいは、均
熱板の形状が複雑となって、取扱が不便であるだけでな
く、製造コストが高くなる要因となっている。また、温
度の高い部分のみに均熱板を配する場合では、面状発熱
体の厚みが非常に大きくなり、薄型ヒータとしての用途
に適さない。また、熱可塑性樹脂及び導電性粒子から発
熱抵抗シートを成形する際に熱処理や圧力処理を行って
いるため、製造工程が増え、この点からも製造コストが
高くなる要因になっている。本発明の目的は、局所発熱
を十分に防止し、抵抗の経時変化が少なく、かつ、低コ
ストで製造でき、その上、想定した発熱温度までは抵抗
変化が少なく、ある温度以上で抵抗値が増大する特性を
有する面状発熱体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、発
熱抵抗シートについてPTC特性をなくすか、あるい
は、発熱抵抗シートのPTC特性を電極被覆部材のうち
少なくとも電極の近傍の部分のPTC特性より立上倍率
を小さくし又は立上温度を高くして前記目的を達成しよ
うとするものである。具体的には、本発明の面状発熱体
は、それぞれ電極を被覆した複数の電極被覆部材が互い
に所定間隔離れて面状発熱抵抗シートに取り付けられた
面状発熱体であって、前記電極被覆部材のうち少なくと
も1本の電極の近傍は温度の上昇とともに電気抵抗値が
増大する正温度係数特性を有するPTC層であり、前記
発熱抵抗シートは、前記正温度係数特性を有しないか、
あるいは、立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を示
す温度以下の範囲において前記PTC層に比べて小さい
か又は立上温度が前記PTC層に比べて高い正温度係数
特性を有することを特徴とする。
熱抵抗シートについてPTC特性をなくすか、あるい
は、発熱抵抗シートのPTC特性を電極被覆部材のうち
少なくとも電極の近傍の部分のPTC特性より立上倍率
を小さくし又は立上温度を高くして前記目的を達成しよ
うとするものである。具体的には、本発明の面状発熱体
は、それぞれ電極を被覆した複数の電極被覆部材が互い
に所定間隔離れて面状発熱抵抗シートに取り付けられた
面状発熱体であって、前記電極被覆部材のうち少なくと
も1本の電極の近傍は温度の上昇とともに電気抵抗値が
増大する正温度係数特性を有するPTC層であり、前記
発熱抵抗シートは、前記正温度係数特性を有しないか、
あるいは、立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を示
す温度以下の範囲において前記PTC層に比べて小さい
か又は立上温度が前記PTC層に比べて高い正温度係数
特性を有することを特徴とする。
【0007】本発明では、電極間に電流を流すと、発熱
抵抗シートで発熱されるが、この発熱抵抗シートは、P
TC特性がなく、あるいは、PTC層に比べて立上倍率
が小さく又は立上温度が高いので、例えば、放熱状況が
中央部領域と両側部領域とで相違しても、発熱抵抗シー
トにおいて局所発熱が発生することがない。その上、電
極被覆部材のうち少なくとも1本の電極の近傍は正温度
係数特性を有するPTC層であるから、従来の面状発熱
体が有している正温度係数特性のメリットを維持でき
る。さらに、発熱抵抗シートとして大きな正温度係数特
性を有しない部材を使用するから、面状発熱体全体とし
て、抵抗の変化が大きい正温度係数特性を有する部分の
割合を低減し、全体の抵抗経時変化を小さくできる。従
って、発熱抵抗シートを成形する際の熱処理が不要とさ
れるので、面状発熱体の製造コストを低くできる。ま
た、発熱抵抗シートの抵抗値に対して、PTC層(電極
被覆部材)の比率、比抵抗値を調整変更することで、ヒ
ータ全体の抵抗値が大きくなる温度を可変的に設計する
ことが可能となり、各用途に応じた特性が容易に得られ
る。
抵抗シートで発熱されるが、この発熱抵抗シートは、P
TC特性がなく、あるいは、PTC層に比べて立上倍率
が小さく又は立上温度が高いので、例えば、放熱状況が
中央部領域と両側部領域とで相違しても、発熱抵抗シー
トにおいて局所発熱が発生することがない。その上、電
極被覆部材のうち少なくとも1本の電極の近傍は正温度
係数特性を有するPTC層であるから、従来の面状発熱
体が有している正温度係数特性のメリットを維持でき
る。さらに、発熱抵抗シートとして大きな正温度係数特
性を有しない部材を使用するから、面状発熱体全体とし
て、抵抗の変化が大きい正温度係数特性を有する部分の
割合を低減し、全体の抵抗経時変化を小さくできる。従
って、発熱抵抗シートを成形する際の熱処理が不要とさ
れるので、面状発熱体の製造コストを低くできる。ま
た、発熱抵抗シートの抵抗値に対して、PTC層(電極
被覆部材)の比率、比抵抗値を調整変更することで、ヒ
ータ全体の抵抗値が大きくなる温度を可変的に設計する
ことが可能となり、各用途に応じた特性が容易に得られ
る。
【0008】ここで、前記発熱抵抗シートにおける正温
度係数特性の立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を
示す温度以下の範囲でPTC層における正温度係数特性
の立上倍率の0.5以下としてもよく、さらには、前記
発熱抵抗シートにおける正温度係数特性の立上温度を前
記PTC層における正温度係数特性の立上温度より5℃
以上高くしてもよい。
度係数特性の立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を
示す温度以下の範囲でPTC層における正温度係数特性
の立上倍率の0.5以下としてもよく、さらには、前記
発熱抵抗シートにおける正温度係数特性の立上温度を前
記PTC層における正温度係数特性の立上温度より5℃
以上高くしてもよい。
【0009】発熱抵抗シートにおける正温度係数特性が
大きいと、発熱抵抗シートの面上に温度差が生じた時に
局所発熱が発生しやすい。これを防止するには、発熱抵
抗シートにおける正温度係数特性を小さくする必要があ
る。そのため、発熱抵抗シートのPTC層に対する正温
度係数特性の立上倍率をPTC層の最大立上倍率を示す
温度以下の範囲で前述の通り0.5以下とし、あるい
は、発熱抵抗シートをPTC層に比べて正温度係数特性
の立上温度を前述の通り5℃以上高くすれば、発熱抵抗
シートの面上の局所発熱を確実に防止することができる
とともに、PTC層での正温度係数特性で温度コントロ
ールが可能となる。
大きいと、発熱抵抗シートの面上に温度差が生じた時に
局所発熱が発生しやすい。これを防止するには、発熱抵
抗シートにおける正温度係数特性を小さくする必要があ
る。そのため、発熱抵抗シートのPTC層に対する正温
度係数特性の立上倍率をPTC層の最大立上倍率を示す
温度以下の範囲で前述の通り0.5以下とし、あるい
は、発熱抵抗シートをPTC層に比べて正温度係数特性
の立上温度を前述の通り5℃以上高くすれば、発熱抵抗
シートの面上の局所発熱を確実に防止することができる
とともに、PTC層での正温度係数特性で温度コントロ
ールが可能となる。
【0010】また、前記PTC層を熱可塑性樹脂及び導
電性粒子を有する発熱組成物、あるいは、無機材料から
成形してもよい。さらに、前記発熱抵抗シートを、熱可
塑性樹脂及び導電性粒子を有する発熱組成物、無機材
料、あるいは、金属材料から成形してもよい。また、前
記発熱抵抗シートと前記PTC層とが熱的に一体になる
ように前記発熱抵抗シート及び前記PTC層は間に絶縁
層(例えば、PETフィルム、PEフィルム)を介して
熱良導材料(例えば、金属板)で接続した構造でもよ
い。
電性粒子を有する発熱組成物、あるいは、無機材料から
成形してもよい。さらに、前記発熱抵抗シートを、熱可
塑性樹脂及び導電性粒子を有する発熱組成物、無機材
料、あるいは、金属材料から成形してもよい。また、前
記発熱抵抗シートと前記PTC層とが熱的に一体になる
ように前記発熱抵抗シート及び前記PTC層は間に絶縁
層(例えば、PETフィルム、PEフィルム)を介して
熱良導材料(例えば、金属板)で接続した構造でもよ
い。
【0011】発熱抵抗シートとPTC層とを熱良導材料
で接続すれば、発熱抵抗シートの熱が電極に直接伝わ
り、正温度係数特性による効果を発揮することができ
る。ここで、発熱抵抗シートとPTC層とを熱良導材料
で直接接続すると、電流は熱良導材料に流れて発熱抵抗
シートには流れないので、発熱抵抗シートでの発熱がさ
れなくなるが、本発明では、発熱抵抗シート及びPTC
層と熱良導材料との間に絶縁層を設けることにより、発
熱抵抗シートに電流が確実に流れるようにして発熱効果
を担保できる。
で接続すれば、発熱抵抗シートの熱が電極に直接伝わ
り、正温度係数特性による効果を発揮することができ
る。ここで、発熱抵抗シートとPTC層とを熱良導材料
で直接接続すると、電流は熱良導材料に流れて発熱抵抗
シートには流れないので、発熱抵抗シートでの発熱がさ
れなくなるが、本発明では、発熱抵抗シート及びPTC
層と熱良導材料との間に絶縁層を設けることにより、発
熱抵抗シートに電流が確実に流れるようにして発熱効果
を担保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、各実施の形態におい
て、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしく
は簡略にする。図1及び図2には本発明の第1の実施の
形態にかかる面状発熱体1が示されている。図1は面状
発熱体1の一部を破断した斜視図であり、図2は、その
平面図である。これらの図において、面状発熱体1は、
平面矩形状に成形して形成された発熱抵抗シート2と、
この発熱抵抗シート2の端部にそれぞれ巻き込まれ電極
3を被覆した2本の電極被覆部材4と、必要に応じて設
けられたPETフィルム等からなる外装材とを備えて構
成されている。
図面に基づいて説明する。ここで、各実施の形態におい
て、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしく
は簡略にする。図1及び図2には本発明の第1の実施の
形態にかかる面状発熱体1が示されている。図1は面状
発熱体1の一部を破断した斜視図であり、図2は、その
平面図である。これらの図において、面状発熱体1は、
平面矩形状に成形して形成された発熱抵抗シート2と、
この発熱抵抗シート2の端部にそれぞれ巻き込まれ電極
3を被覆した2本の電極被覆部材4と、必要に応じて設
けられたPETフィルム等からなる外装材とを備えて構
成されている。
【0013】発熱抵抗シート2は、シート状ニクロム、
ステンレス、アルミエッチング材料等のシート状金属材
料、シート状ITO材料やシート状導電性無機材料、シ
ート状有機材料、あるいは、ポリスチレン(PS)、メ
タクリル樹脂(PMMA)、塩化ビニル等の非結晶性樹
脂とカーボンブラック(CB)とからなる組成物から形
成され、温度の上昇とともに抵抗値が増大する正温度係
数特性(PTC特性)を有するものではない。発熱抵抗
シート2は、その厚さは0.1 〜5mm、好ましくは、0.1
〜2mmであり、その幅は2.5mm 〜6000mmであり、その長
さの制限はない。電極3は、電極用導線の単線3Aを互
いに交差するとなく複数本(図では4本)平行かつ平板
状に一列に並んで形成されており、この単線3Aは太さ
が2mm以下0.1mm 以上であるが、具体的な太さは単線3
Aの数との関係で決定される。なお、この電極3は、図
示の電極用導線の単線3Aに限定されるものではなく、
金属テープ、導電性ペーストから構成してもよい。
ステンレス、アルミエッチング材料等のシート状金属材
料、シート状ITO材料やシート状導電性無機材料、シ
ート状有機材料、あるいは、ポリスチレン(PS)、メ
タクリル樹脂(PMMA)、塩化ビニル等の非結晶性樹
脂とカーボンブラック(CB)とからなる組成物から形
成され、温度の上昇とともに抵抗値が増大する正温度係
数特性(PTC特性)を有するものではない。発熱抵抗
シート2は、その厚さは0.1 〜5mm、好ましくは、0.1
〜2mmであり、その幅は2.5mm 〜6000mmであり、その長
さの制限はない。電極3は、電極用導線の単線3Aを互
いに交差するとなく複数本(図では4本)平行かつ平板
状に一列に並んで形成されており、この単線3Aは太さ
が2mm以下0.1mm 以上であるが、具体的な太さは単線3
Aの数との関係で決定される。なお、この電極3は、図
示の電極用導線の単線3Aに限定されるものではなく、
金属テープ、導電性ペーストから構成してもよい。
【0014】電極被覆部材4は長尺状に形成されてお
り、発熱抵抗シート2の両側において長さ方向に沿って
2本融着されている。電極被覆部材4は、厚さ0.3mm 〜
5mm、幅0.5mm 〜30mm、好ましくは、1mm〜10mmの断面
矩形状に形成されている。電極被覆部材4は、電極用導
線の単線3Aを複数互いに交差することなく平行な状態
で押出成形機のダイに通し、これらの電極用導線ととも
に発熱組成物を押し出すという共押出法により製造され
る。
り、発熱抵抗シート2の両側において長さ方向に沿って
2本融着されている。電極被覆部材4は、厚さ0.3mm 〜
5mm、幅0.5mm 〜30mm、好ましくは、1mm〜10mmの断面
矩形状に形成されている。電極被覆部材4は、電極用導
線の単線3Aを複数互いに交差することなく平行な状態
で押出成形機のダイに通し、これらの電極用導線ととも
に発熱組成物を押し出すという共押出法により製造され
る。
【0015】電極被覆部材4は、熱可塑性樹脂及び導電
性粒子を備えた発熱組成物から形成され、正温度係数特
性を有するPTC層である。この熱可塑性樹脂として
は、結晶性熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には、ポリ
オレフィン樹脂及びその共重合樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリアセタール樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、
ポリフェニレンオキシド及びノニル樹脂、ポリスルフォ
ン等を挙げることができる。
性粒子を備えた発熱組成物から形成され、正温度係数特
性を有するPTC層である。この熱可塑性樹脂として
は、結晶性熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には、ポリ
オレフィン樹脂及びその共重合樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリアセタール樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、
ポリフェニレンオキシド及びノニル樹脂、ポリスルフォ
ン等を挙げることができる。
【0016】前記ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン類、アイソタ
クチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロ
ピレン等のポリプロピレン類、ポリブテン、4−メチル
ペンテン−1樹脂等を挙げることができる。また、第1
の実施の形態においては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体等
のエチレン−アクリレート系共重合体、エチレン−塩化
ビニル共重合体等のオレフィンとビニル化合物との共重
合体及びフッ素含有エチレン系重合体、ならびに、これ
らの変成物も使用できる。
ば、高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン類、アイソタ
クチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロ
ピレン等のポリプロピレン類、ポリブテン、4−メチル
ペンテン−1樹脂等を挙げることができる。また、第1
の実施の形態においては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体等
のエチレン−アクリレート系共重合体、エチレン−塩化
ビニル共重合体等のオレフィンとビニル化合物との共重
合体及びフッ素含有エチレン系重合体、ならびに、これ
らの変成物も使用できる。
【0017】前記酢酸ビニル系樹脂としては、例えば、
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビ
ニルブチラール等を挙げることができる。前記ポリアミ
ド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン8、ナ
イロン11、ナイロン66、ナイロン610 等を挙げることが
できる。前記ポリアセタールは、単一重合体であっても
共重合体であってもよい。前記熱可塑性ポリエステル樹
脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等を挙げることができる。ま
た、前記結晶性熱可塑性樹脂としては、前記のほかに、
例えば、トランス−1,3−ポリイソプレン、シンジオ
タクチック−1,2−ポリブタジエン等のジエン系重合
体及び共重合体等も使用することができる。
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビ
ニルブチラール等を挙げることができる。前記ポリアミ
ド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン8、ナ
イロン11、ナイロン66、ナイロン610 等を挙げることが
できる。前記ポリアセタールは、単一重合体であっても
共重合体であってもよい。前記熱可塑性ポリエステル樹
脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等を挙げることができる。ま
た、前記結晶性熱可塑性樹脂としては、前記のほかに、
例えば、トランス−1,3−ポリイソプレン、シンジオ
タクチック−1,2−ポリブタジエン等のジエン系重合
体及び共重合体等も使用することができる。
【0018】前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、1種単
独で用いてもよいし、2種以上をポリマーブレンド等と
して併用してもよい。もっとも、前記各種の結晶性熱可
塑性樹脂の中でも、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、直鎖状ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のオ
レフィン系共重合体やトランス−1,4−ポリイソプレ
ン等が好ましい。前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、必
要に応じて他のポリマーや添加物との組成物として使用
することもできる。
独で用いてもよいし、2種以上をポリマーブレンド等と
して併用してもよい。もっとも、前記各種の結晶性熱可
塑性樹脂の中でも、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、直鎖状ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のオ
レフィン系共重合体やトランス−1,4−ポリイソプレ
ン等が好ましい。前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、必
要に応じて他のポリマーや添加物との組成物として使用
することもできる。
【0019】前記導電性粒子としては、例えば、カーボ
ンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、鉄(F
e)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)、銅(Cu)、銀
(Ag)、金(Au)等の金属微粒子、金属粉体、金属酸化
粉体等の粉状物、炭素繊維等の繊維状物、導電性無機材
料(ITO等)、チタン酸バリウム(BaTio3),チタン
酸ストロンチウム(SrTio3)等の正温度係数特性を有す
る無機材料等を挙げることができる。これらの中でもカ
ーボンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、特
に、カーボンブラック粒子が好ましい。前記各種の導電
性粒子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合
物として併用してもよい。導電性粒子の粒径としては、
特に制限はないが、例えば、平均粒径が通常10〜200 n
m、好ましくは、15〜100 nmである。導電性粒子が繊維
状である場合には、そのアスペクト比は通常1〜1000、
好ましくは、1〜100 程度である。
ンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、鉄(F
e)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)、銅(Cu)、銀
(Ag)、金(Au)等の金属微粒子、金属粉体、金属酸化
粉体等の粉状物、炭素繊維等の繊維状物、導電性無機材
料(ITO等)、チタン酸バリウム(BaTio3),チタン
酸ストロンチウム(SrTio3)等の正温度係数特性を有す
る無機材料等を挙げることができる。これらの中でもカ
ーボンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、特
に、カーボンブラック粒子が好ましい。前記各種の導電
性粒子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合
物として併用してもよい。導電性粒子の粒径としては、
特に制限はないが、例えば、平均粒径が通常10〜200 n
m、好ましくは、15〜100 nmである。導電性粒子が繊維
状である場合には、そのアスペクト比は通常1〜1000、
好ましくは、1〜100 程度である。
【0020】前記結晶性樹脂と導電性粒子との配合割合
は、重量比として、通常、10〜80:90〜20、好ましく
は、55〜75:45〜25である。導電性粒子の配合割合がこ
の範囲より少ないと電極被覆部材4の抵抗値が大きくな
り、面状発熱体1が実用上、十分に発熱しないことがあ
り、一方、導電性粒子の配合割合がこの範囲より多いと
正温度係数特性が十分に発現しないことになる。電極被
覆部材4の発熱組成物の比抵抗値は仕様や目的に応じて
適宜選定することができるが、通常の場合、10〜50000
Ω・cm、好ましくは、40〜20000 Ω・cmである。前記結
晶性樹脂と導電性粒子とを混合し成形して電極被覆部材
4が得られるが、この成形時又は成形後において前記発
熱組成物中の熱可塑性結晶性樹脂を架橋して発熱組成物
を硬化させることが好ましい。この発熱組成物を硬化さ
せると、正温度特性が改良されるとともに、面状発熱体
の熱変形あるいは熱軟化等による不良を防止することが
できる。
は、重量比として、通常、10〜80:90〜20、好ましく
は、55〜75:45〜25である。導電性粒子の配合割合がこ
の範囲より少ないと電極被覆部材4の抵抗値が大きくな
り、面状発熱体1が実用上、十分に発熱しないことがあ
り、一方、導電性粒子の配合割合がこの範囲より多いと
正温度係数特性が十分に発現しないことになる。電極被
覆部材4の発熱組成物の比抵抗値は仕様や目的に応じて
適宜選定することができるが、通常の場合、10〜50000
Ω・cm、好ましくは、40〜20000 Ω・cmである。前記結
晶性樹脂と導電性粒子とを混合し成形して電極被覆部材
4が得られるが、この成形時又は成形後において前記発
熱組成物中の熱可塑性結晶性樹脂を架橋して発熱組成物
を硬化させることが好ましい。この発熱組成物を硬化さ
せると、正温度特性が改良されるとともに、面状発熱体
の熱変形あるいは熱軟化等による不良を防止することが
できる。
【0021】結晶性熱可塑性樹脂の架橋は架橋剤及び/
又は放射線を利用して行うことができる。前記架橋剤
は、結晶性熱可塑性樹脂の種類に応じて、有機過酸化
物、硫黄化合物、オキシム類、ニトロソ化合物、アミン
化合物、ポリアミン化合物等から適宜選択して決定する
ことができる。例えば、前記結晶性熱可塑性樹脂がポリ
オレフィン系樹脂等である場合には、好適な架橋剤とし
て、例えば、有機過酸化物を利用することができる。こ
の有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパーオキ
シベンゾエート、tert−ブチルクミルパーオキシド、te
rt−ブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレレート、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert
−ブチルペルオキシベンゼン等を挙げることができる。
又は放射線を利用して行うことができる。前記架橋剤
は、結晶性熱可塑性樹脂の種類に応じて、有機過酸化
物、硫黄化合物、オキシム類、ニトロソ化合物、アミン
化合物、ポリアミン化合物等から適宜選択して決定する
ことができる。例えば、前記結晶性熱可塑性樹脂がポリ
オレフィン系樹脂等である場合には、好適な架橋剤とし
て、例えば、有機過酸化物を利用することができる。こ
の有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパーオキ
シベンゾエート、tert−ブチルクミルパーオキシド、te
rt−ブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレレート、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert
−ブチルペルオキシベンゼン等を挙げることができる。
【0022】これらの中でも、特に、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
等が好ましい。なお、これらの各種の有機過酸化物は1
種単独で使用してもよいし、必要に応じて、トリアリル
シアヌレートやジビニルベンゼン、トリアリルイソシア
ヌレート等の架橋補助剤を添加してもよい。前記有機過
酸化物の使用割合は、前記結晶性樹脂100 重量部に対し
て、通常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.05〜2重量
部である。この割合が0.01重量部未満では、架橋化が不
十分となり、正温度係数特性が十分に発現しなかった
り、高温領域での抵抗の低下がみられる等の問題が生じ
やすい。一方、5重量部を越えると、架橋化度が高くな
りすぎて、成形性が低下したり、正温度係数特性の低下
する現象がみられることになる。
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
等が好ましい。なお、これらの各種の有機過酸化物は1
種単独で使用してもよいし、必要に応じて、トリアリル
シアヌレートやジビニルベンゼン、トリアリルイソシア
ヌレート等の架橋補助剤を添加してもよい。前記有機過
酸化物の使用割合は、前記結晶性樹脂100 重量部に対し
て、通常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.05〜2重量
部である。この割合が0.01重量部未満では、架橋化が不
十分となり、正温度係数特性が十分に発現しなかった
り、高温領域での抵抗の低下がみられる等の問題が生じ
やすい。一方、5重量部を越えると、架橋化度が高くな
りすぎて、成形性が低下したり、正温度係数特性の低下
する現象がみられることになる。
【0023】図3には電極被覆部材4及び発熱抵抗シー
ト2の正温度係数特性を示すグラフが示されている。図
3において、Pは電極被覆部材4の正温度係数特性を示
すもので、その立上倍率Xpは次の式で求められる。 Xp=R/R25 ここで、Rは温度Tの時の抵抗値を示し、R25は温度2
5℃の時の抵抗値を示す。最大立上倍率Xp maxは、Xp m
ax=Rpmax/R25で示される。これに対して、SはPT
C特性を有しない発熱抵抗シート2の正温度係数特性を
示すもので、その最大立上倍率は0である。
ト2の正温度係数特性を示すグラフが示されている。図
3において、Pは電極被覆部材4の正温度係数特性を示
すもので、その立上倍率Xpは次の式で求められる。 Xp=R/R25 ここで、Rは温度Tの時の抵抗値を示し、R25は温度2
5℃の時の抵抗値を示す。最大立上倍率Xp maxは、Xp m
ax=Rpmax/R25で示される。これに対して、SはPT
C特性を有しない発熱抵抗シート2の正温度係数特性を
示すもので、その最大立上倍率は0である。
【0024】具体的には、電極被覆部材4がエチレン−
エチルアクリレート共重合体(EEA)とカーボンブラ
ック(CB)とから形成され、発熱抵抗シート2がポリ
スチレン(PS)等の非結晶性樹脂とカーボンブラック
とからなる組成物から形成されてい場合では、電極被覆
部材4の正温度係数特性Pは図4(A)に示す通り温度
上昇に伴って抵抗値が上昇するようになっており、発熱
抵抗シート2の正温度係数特性Sは図4(B)に示す通
り、温度が上昇しても抵抗値に大きな変化がない。面状
発熱体1の全体の正温度係数特性(P+S)は、図4
(C)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
特性が示されている。なお、図4(C)のグラフ中、点
線部分は発熱抵抗シート2のみの場合を示す。
エチルアクリレート共重合体(EEA)とカーボンブラ
ック(CB)とから形成され、発熱抵抗シート2がポリ
スチレン(PS)等の非結晶性樹脂とカーボンブラック
とからなる組成物から形成されてい場合では、電極被覆
部材4の正温度係数特性Pは図4(A)に示す通り温度
上昇に伴って抵抗値が上昇するようになっており、発熱
抵抗シート2の正温度係数特性Sは図4(B)に示す通
り、温度が上昇しても抵抗値に大きな変化がない。面状
発熱体1の全体の正温度係数特性(P+S)は、図4
(C)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
特性が示されている。なお、図4(C)のグラフ中、点
線部分は発熱抵抗シート2のみの場合を示す。
【0025】従って、第1の実施の形態によれば、それ
ぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆部材4が互いに所
定間隔離れて面状発熱抵抗シート2に取り付けられ、こ
の電極被覆部材4が温度の上昇とともに電気抵抗値が増
大する正温度係数特性を有するPTC層であり、発熱抵
抗シート2が前記正温度係数特性を有しない構造とされ
ているから、電極3の間に電流を流すと発熱抵抗シート
2で放熱されるが、この放熱に際して、例えば、放熱状
況が中央部領域と両側部領域とで相違しても、発熱抵抗
シート2において局所発熱が発生することがない。その
上、面状発熱体1として要求される正温度係数特性は電
極被覆部材4で担保できる。さらに、発熱抵抗シート2
は正温度係数特性を有するものではないので、面状発熱
体全体1として、抵抗の変化が大きい正温度係数特性を
有する部分の割合を低減し、全体の抵抗経時変化を小さ
くできる。よって、発熱抵抗シート2を成形する際の熱
処理が不要とされるので、製造コストを低くできる。
ぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆部材4が互いに所
定間隔離れて面状発熱抵抗シート2に取り付けられ、こ
の電極被覆部材4が温度の上昇とともに電気抵抗値が増
大する正温度係数特性を有するPTC層であり、発熱抵
抗シート2が前記正温度係数特性を有しない構造とされ
ているから、電極3の間に電流を流すと発熱抵抗シート
2で放熱されるが、この放熱に際して、例えば、放熱状
況が中央部領域と両側部領域とで相違しても、発熱抵抗
シート2において局所発熱が発生することがない。その
上、面状発熱体1として要求される正温度係数特性は電
極被覆部材4で担保できる。さらに、発熱抵抗シート2
は正温度係数特性を有するものではないので、面状発熱
体全体1として、抵抗の変化が大きい正温度係数特性を
有する部分の割合を低減し、全体の抵抗経時変化を小さ
くできる。よって、発熱抵抗シート2を成形する際の熱
処理が不要とされるので、製造コストを低くできる。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を図5及
び図6に基づいて説明する。第2の実施の形態は、発熱
抵抗シートが正温度係数特性を有する構造である点で第
1の実施の形態と相違するもので、他の構造は第1の実
施の形態と同じである。図5及び図6には本発明の第2
の実施の形態にかかる面状発熱体11が示されている。
図5は面状発熱体11の一部を破断した斜視図であり、
図6は、その平面図である。これらの図において、面状
発熱体11は、発熱組成物を平面矩形状に成形して形成
された発熱抵抗シート12と、この発熱抵抗シート2の
両端部に設けられ前記電極3を被覆した2本の前記電極
被覆部材4と、必要に応じて設けられたPETフィルム
等からなる外装材とを備えて構成されている。
び図6に基づいて説明する。第2の実施の形態は、発熱
抵抗シートが正温度係数特性を有する構造である点で第
1の実施の形態と相違するもので、他の構造は第1の実
施の形態と同じである。図5及び図6には本発明の第2
の実施の形態にかかる面状発熱体11が示されている。
図5は面状発熱体11の一部を破断した斜視図であり、
図6は、その平面図である。これらの図において、面状
発熱体11は、発熱組成物を平面矩形状に成形して形成
された発熱抵抗シート12と、この発熱抵抗シート2の
両端部に設けられ前記電極3を被覆した2本の前記電極
被覆部材4と、必要に応じて設けられたPETフィルム
等からなる外装材とを備えて構成されている。
【0027】発熱抵抗シート12は、押出成形法により
発熱組成物をシート状あるいはフィルム状の面状に成形
さたものであり、その厚さは0.1 〜5mm、好ましくは、
0.1〜2mmであり、その幅は2.5mm 〜6000mmであり、そ
の長さの制限はない。発熱抵抗シート12の両側端部に
は電極被覆部材4がヒートシール又は超音波シールによ
り融着されている。発熱抵抗シート12の発熱組成物は
正温度係数特性を備えている。
発熱組成物をシート状あるいはフィルム状の面状に成形
さたものであり、その厚さは0.1 〜5mm、好ましくは、
0.1〜2mmであり、その幅は2.5mm 〜6000mmであり、そ
の長さの制限はない。発熱抵抗シート12の両側端部に
は電極被覆部材4がヒートシール又は超音波シールによ
り融着されている。発熱抵抗シート12の発熱組成物は
正温度係数特性を備えている。
【0028】第2の実施の形態においては、発熱抵抗シ
ート12の発熱組成物に使用する熱可塑性樹脂、特に、
結晶性熱可塑性樹脂と、電極被覆部材4の発熱組成物に
使用する熱可塑性樹脂、特に、結晶性熱可塑性樹脂と
は、互いに同じ種類であってもよく、あるいは、相違し
てもよい。もっとも、熱融着による接着性をより良好に
保つためには、通常、同じ種類のものを使用するのが望
ましい。発熱抵抗シート12の発熱組成物に使用する導
電性粒子と、電極被覆部材4の発熱組成物に使用する導
電性粒子とは、互いに同じ種類であってもよく、あるい
は、相違してもよい。電極被覆部材4と発熱抵抗シート
12とは正温度係数特性を相違させるため、熱可塑性樹
脂のブレンド比率が調整されている。
ート12の発熱組成物に使用する熱可塑性樹脂、特に、
結晶性熱可塑性樹脂と、電極被覆部材4の発熱組成物に
使用する熱可塑性樹脂、特に、結晶性熱可塑性樹脂と
は、互いに同じ種類であってもよく、あるいは、相違し
てもよい。もっとも、熱融着による接着性をより良好に
保つためには、通常、同じ種類のものを使用するのが望
ましい。発熱抵抗シート12の発熱組成物に使用する導
電性粒子と、電極被覆部材4の発熱組成物に使用する導
電性粒子とは、互いに同じ種類であってもよく、あるい
は、相違してもよい。電極被覆部材4と発熱抵抗シート
12とは正温度係数特性を相違させるため、熱可塑性樹
脂のブレンド比率が調整されている。
【0029】図3において、S1及びS2は発熱抵抗シート
12の正温度係数特性を示すもので、このうちS1は立上
倍率がPTC層を構成する電極被覆部材4の最大立上倍
率を示す温度以下の範囲において電極被覆部材4に比べ
て小さい場合を示し、S2は立上温度が電極被覆部材4に
比べて高い場合を示す。電極被覆部材4の最大立上倍率
Xp maxの時の温度Tp max以下の範囲において、発熱抵抗
シート12の正温度係数特性S1は電極被覆部材4の正温
度係数特性Pより小さい。つまり、発熱抵抗シート12
の立上倍率をXsとすると、Xs<Xpであり、好ましくは、
Xs≦0.5Xpである。また、発熱抵抗シート12の正温
度係数特性S2は立上温度が電極被覆部材4に比べて高
い。つまり、立上温度を抵抗値Rが2×R25の時の温度
とすると、電極被覆部材4では、2×Rp25の時の立上温
度はtpであり、発熱抵抗シート12では、2×Rs25の時
の立上温度はtsである。立上温度tpは立上温度tsより低
い(0℃<ts−tp)ものであり、tpとtsとの差は、好ま
しくは5℃以上(5℃≦ts−tp)、より好ましくは、1
0℃以上(10℃≦ts−tp)である。
12の正温度係数特性を示すもので、このうちS1は立上
倍率がPTC層を構成する電極被覆部材4の最大立上倍
率を示す温度以下の範囲において電極被覆部材4に比べ
て小さい場合を示し、S2は立上温度が電極被覆部材4に
比べて高い場合を示す。電極被覆部材4の最大立上倍率
Xp maxの時の温度Tp max以下の範囲において、発熱抵抗
シート12の正温度係数特性S1は電極被覆部材4の正温
度係数特性Pより小さい。つまり、発熱抵抗シート12
の立上倍率をXsとすると、Xs<Xpであり、好ましくは、
Xs≦0.5Xpである。また、発熱抵抗シート12の正温
度係数特性S2は立上温度が電極被覆部材4に比べて高
い。つまり、立上温度を抵抗値Rが2×R25の時の温度
とすると、電極被覆部材4では、2×Rp25の時の立上温
度はtpであり、発熱抵抗シート12では、2×Rs25の時
の立上温度はtsである。立上温度tpは立上温度tsより低
い(0℃<ts−tp)ものであり、tpとtsとの差は、好ま
しくは5℃以上(5℃≦ts−tp)、より好ましくは、1
0℃以上(10℃≦ts−tp)である。
【0030】具体的には、電極被覆部材4がエチレン−
エチルアクリレート共重合体(EEA)とカーボンブラ
ック(CB)との発熱組成物から形成され、発熱抵抗シ
ート12が高密度ポリエチレン(HDPE)とカーボン
ブラックとの発熱組成物から形成されてい場合では、電
極被覆部材4の正温度係数特性Pは図7(A)に示す通
り温度上昇に伴って抵抗値が上昇するようになってお
り、発熱抵抗シート12の正温度係数特性S2は図7
(B)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
ようになっているが、その変化の割合は電極被覆部材4
の正温度係数特性Pとは相違する。図7(A)におい
て、電極被覆部材4の立上温度tpは67℃であり、図7
(B)において、発熱抵抗シート12の立上温度tsは1
20℃であり、電極被覆部材4の立上温度tpは発熱抵抗
シート12の立上温度tsに比べて53℃高い。面状発熱
体11の全体としては、図7(C)に示す通り、温度上
昇に伴って抵抗値が上昇する特性が示されている。この
特性、特に、比抵抗値の増大する温度は、電極被覆部材
4(PTC層)の比率、比抵抗値により変化し、可変と
なっている。なお、図7(C)のグラフ中、点線部分は
発熱抵抗シート12のみの場合を示す。
エチルアクリレート共重合体(EEA)とカーボンブラ
ック(CB)との発熱組成物から形成され、発熱抵抗シ
ート12が高密度ポリエチレン(HDPE)とカーボン
ブラックとの発熱組成物から形成されてい場合では、電
極被覆部材4の正温度係数特性Pは図7(A)に示す通
り温度上昇に伴って抵抗値が上昇するようになってお
り、発熱抵抗シート12の正温度係数特性S2は図7
(B)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
ようになっているが、その変化の割合は電極被覆部材4
の正温度係数特性Pとは相違する。図7(A)におい
て、電極被覆部材4の立上温度tpは67℃であり、図7
(B)において、発熱抵抗シート12の立上温度tsは1
20℃であり、電極被覆部材4の立上温度tpは発熱抵抗
シート12の立上温度tsに比べて53℃高い。面状発熱
体11の全体としては、図7(C)に示す通り、温度上
昇に伴って抵抗値が上昇する特性が示されている。この
特性、特に、比抵抗値の増大する温度は、電極被覆部材
4(PTC層)の比率、比抵抗値により変化し、可変と
なっている。なお、図7(C)のグラフ中、点線部分は
発熱抵抗シート12のみの場合を示す。
【0031】従って、第2の実施の形態によれば、それ
ぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆部材4が互いに所
定間隔離れて面状発熱抵抗シート12に取り付けられ、
この電極被覆部材4が正温度係数特性を有するPTC層
であり、発熱抵抗シート12は、立上倍率Xsが電極被覆
部材4の最大立上倍率Xp maxを示す温度Tp max以下の範
囲において電極被覆部材4の立上倍率Xpに比べて小さい
か又は立上温度tsが電極被覆部材4の立上温度tpにに比
べて高い正温度係数特性を有する構造としたから、第1
の実施の形態と同様に、発熱抵抗シート12において局
所発熱が発生することがないとともに、面状発熱体とし
て要求される正温度係数特性は電極被覆部材4で担保で
きる。さらに、面状発熱体全体1として、抵抗の変化が
大きい正温度係数特性を有する部分の割合が低減し、全
体の抵抗経時変化を小さくできる。よって、発熱抵抗シ
ート12を成形する際の熱処理が不要とされるので、製
造コストを低くできる。
ぞれ電極3を被覆した2本の電極被覆部材4が互いに所
定間隔離れて面状発熱抵抗シート12に取り付けられ、
この電極被覆部材4が正温度係数特性を有するPTC層
であり、発熱抵抗シート12は、立上倍率Xsが電極被覆
部材4の最大立上倍率Xp maxを示す温度Tp max以下の範
囲において電極被覆部材4の立上倍率Xpに比べて小さい
か又は立上温度tsが電極被覆部材4の立上温度tpにに比
べて高い正温度係数特性を有する構造としたから、第1
の実施の形態と同様に、発熱抵抗シート12において局
所発熱が発生することがないとともに、面状発熱体とし
て要求される正温度係数特性は電極被覆部材4で担保で
きる。さらに、面状発熱体全体1として、抵抗の変化が
大きい正温度係数特性を有する部分の割合が低減し、全
体の抵抗経時変化を小さくできる。よって、発熱抵抗シ
ート12を成形する際の熱処理が不要とされるので、製
造コストを低くできる。
【0032】さらに、第2の実施の形態では、電極被覆
部材4の最大立上倍率Xp maxを示す温度Tp max以下の範
囲において、発熱抵抗シート12の立上倍率Xsを電極被
覆部材4の立上倍率Xpに対して0.5以下とし、あるい
は、発熱抵抗シート12の立上温度tsを電極被覆部材4
の立上温度tsに比べて5℃以上高くすれば、発熱抵抗シ
ート12の面上の局所発熱を確実に防止することができ
るとともに、電極被覆部材4での正温度係数特性で温度
コントロールが可能となる。
部材4の最大立上倍率Xp maxを示す温度Tp max以下の範
囲において、発熱抵抗シート12の立上倍率Xsを電極被
覆部材4の立上倍率Xpに対して0.5以下とし、あるい
は、発熱抵抗シート12の立上温度tsを電極被覆部材4
の立上温度tsに比べて5℃以上高くすれば、発熱抵抗シ
ート12の面上の局所発熱を確実に防止することができ
るとともに、電極被覆部材4での正温度係数特性で温度
コントロールが可能となる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態を図8乃
至図10に基づいて説明する。図8乃至図10には本発
明の第3の実施の形態にかかる面状発熱体21が示され
ている。図8は面状発熱体21の一部を破断した斜視図
であり、図9は、その平面図であり、図10は、その断
面図である。これらの図において、面状発熱体21は、
前記発熱抵抗シート12と、前記電極3を被覆した2本
の前記電極被覆部材4と、これらの発熱抵抗シート12
及び電極被覆部材4を被覆する絶縁層22と、この絶縁
層22の外部から発熱抵抗シート12及び電極被覆部材
4の両面を覆う熱良導材料23とを備え、発熱抵抗シー
ト12と電極被覆部材4とが熱的に一体になるように発
熱抵抗シート12及び電極被覆部材4が間に絶縁層22
を介して熱良導材料23で接続された構造である。
至図10に基づいて説明する。図8乃至図10には本発
明の第3の実施の形態にかかる面状発熱体21が示され
ている。図8は面状発熱体21の一部を破断した斜視図
であり、図9は、その平面図であり、図10は、その断
面図である。これらの図において、面状発熱体21は、
前記発熱抵抗シート12と、前記電極3を被覆した2本
の前記電極被覆部材4と、これらの発熱抵抗シート12
及び電極被覆部材4を被覆する絶縁層22と、この絶縁
層22の外部から発熱抵抗シート12及び電極被覆部材
4の両面を覆う熱良導材料23とを備え、発熱抵抗シー
ト12と電極被覆部材4とが熱的に一体になるように発
熱抵抗シート12及び電極被覆部材4が間に絶縁層22
を介して熱良導材料23で接続された構造である。
【0034】熱良導材料23は、発熱抵抗シート12で
発生した熱を効果的にPTC層である電極被覆部材4を
伝達するもので、銅、金、銀、アルミ、鉄、ステンレス
等の金属から板状、シート状に形成され、絶縁層22と
は粘着テープ、接着剤等で固定されている。絶縁層22
は、発熱抵抗シート12に電流を確実に流すものであ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチ
レン(PE)等の絶縁効果の高いフィルムから構成され
ている。即ち、発熱抵抗シート12と電極被覆部材4と
を熱良導材料23で直接接続すると、電流は熱良導材料
23に流れて発熱抵抗シート12には流れず、発熱抵抗
シート12で発熱がされなくなる不都合が生じるので、
発熱抵抗シート12及び電極被覆部材4と熱良導材料2
3との間に絶縁層22を設けることにより、この不都合
を回避した。
発生した熱を効果的にPTC層である電極被覆部材4を
伝達するもので、銅、金、銀、アルミ、鉄、ステンレス
等の金属から板状、シート状に形成され、絶縁層22と
は粘着テープ、接着剤等で固定されている。絶縁層22
は、発熱抵抗シート12に電流を確実に流すものであ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチ
レン(PE)等の絶縁効果の高いフィルムから構成され
ている。即ち、発熱抵抗シート12と電極被覆部材4と
を熱良導材料23で直接接続すると、電流は熱良導材料
23に流れて発熱抵抗シート12には流れず、発熱抵抗
シート12で発熱がされなくなる不都合が生じるので、
発熱抵抗シート12及び電極被覆部材4と熱良導材料2
3との間に絶縁層22を設けることにより、この不都合
を回避した。
【0035】従って、第3の実施の形態によれば、第2
の実施の形態と同じ効果を奏することができる他に、発
熱抵抗シート12とPTC層である電極被覆部材4とが
熱的に一体になるように発熱抵抗シート12及び電極被
覆部材4を間に絶縁層22を介して熱良導材料23で接
続したから、発熱抵抗シート12の熱が電極3に直接伝
わり、正温度係数特性による効果を有効に発揮すること
ができる。
の実施の形態と同じ効果を奏することができる他に、発
熱抵抗シート12とPTC層である電極被覆部材4とが
熱的に一体になるように発熱抵抗シート12及び電極被
覆部材4を間に絶縁層22を介して熱良導材料23で接
続したから、発熱抵抗シート12の熱が電極3に直接伝
わり、正温度係数特性による効果を有効に発揮すること
ができる。
【0036】
【実施例】以下に実施の形態の効果を確認するために、
実施例について説明する。 〔実施例1〕実施例1は第1の実施の形態に対応するも
ので、発熱抵抗シート2をアルミエッチング材料から形
成した。アルミエッチング材料は形状幅245mm×長さ
1mであり、その抵抗値は1KΩ/mである。電極被覆
部材4を55重量部のエチレン−エチルアクリレート共
重合体(EEA)〔DPDJ6182;日本ユニカー株
式会社製〕と45重量部のカーボンブラック(CB)
〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会社製〕の発熱
組成物から形成した。各電極3は、それぞれ10本の単
線3Aを互いに交差することなく並列配置して形成し
た。
実施例について説明する。 〔実施例1〕実施例1は第1の実施の形態に対応するも
ので、発熱抵抗シート2をアルミエッチング材料から形
成した。アルミエッチング材料は形状幅245mm×長さ
1mであり、その抵抗値は1KΩ/mである。電極被覆
部材4を55重量部のエチレン−エチルアクリレート共
重合体(EEA)〔DPDJ6182;日本ユニカー株
式会社製〕と45重量部のカーボンブラック(CB)
〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会社製〕の発熱
組成物から形成した。各電極3は、それぞれ10本の単
線3Aを互いに交差することなく並列配置して形成し
た。
【0037】この構造の面状発熱体1では、環境温度に
依存して発熱量が変化し、発熱抵抗シートとして発熱組
成物を使用した従来の面状発熱体を同様に良好な正温度
係数特性を示した。この正温度係数特性は、図4(C)
に示されるものと同じである。これは、発熱抵抗シート
2の温度が電極3までに伝達することにより電極被覆部
材4の温度が上昇し、この電極被覆部材4で正温度係数
特性が機能したためである。また、面状発熱体1の片面
を電極3に沿って断熱材(発泡スチロール)で覆い、面
上に20℃の温度差を発生させたが、従来の面状発熱体
に見られた局所発熱は発生しなかった。下限温度が−2
0℃で上限温度が70℃の範囲において熱履歴を15回
サイクル(昇温・降温速度;1℃/mmで10分間昇温・
降温し、50分保持で次の温度へ移行)行ったところ、
熱履歴による抵抗値の変化が実施例1では−0.5%で
あったのに対して従来の面状発熱体では−20%であ
り、実施例1では従来の面状発熱体に比べて熱履歴によ
る抵抗値変化が40分の1以下となった。
依存して発熱量が変化し、発熱抵抗シートとして発熱組
成物を使用した従来の面状発熱体を同様に良好な正温度
係数特性を示した。この正温度係数特性は、図4(C)
に示されるものと同じである。これは、発熱抵抗シート
2の温度が電極3までに伝達することにより電極被覆部
材4の温度が上昇し、この電極被覆部材4で正温度係数
特性が機能したためである。また、面状発熱体1の片面
を電極3に沿って断熱材(発泡スチロール)で覆い、面
上に20℃の温度差を発生させたが、従来の面状発熱体
に見られた局所発熱は発生しなかった。下限温度が−2
0℃で上限温度が70℃の範囲において熱履歴を15回
サイクル(昇温・降温速度;1℃/mmで10分間昇温・
降温し、50分保持で次の温度へ移行)行ったところ、
熱履歴による抵抗値の変化が実施例1では−0.5%で
あったのに対して従来の面状発熱体では−20%であ
り、実施例1では従来の面状発熱体に比べて熱履歴によ
る抵抗値変化が40分の1以下となった。
【0038】〔実施例2〕実施例2は第2の実施の形態
に対応するもので、発熱抵抗シート12を80重量部の
高密度ポリエチレン(HDPE)〔出光HDPE230
J;出光興産株式会社製〕と20重量部のカーボンブラ
ック(CB)〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会
社製〕との発熱組成物から形成し、電極被覆部材4を実
施例1と同一のエチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)及びカーボンブラック(CB)の発熱組成物
から形成した。各電極3は、それぞれ10本の単線3A
を互いに交差することなく並列配置して形成した。この
構造の面状発熱体11では、実施例1と同様の理由から
良好な正温度係数特性を示した。この正温度係数特性
は、図7(C)に示されるものと同じである。
に対応するもので、発熱抵抗シート12を80重量部の
高密度ポリエチレン(HDPE)〔出光HDPE230
J;出光興産株式会社製〕と20重量部のカーボンブラ
ック(CB)〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会
社製〕との発熱組成物から形成し、電極被覆部材4を実
施例1と同一のエチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)及びカーボンブラック(CB)の発熱組成物
から形成した。各電極3は、それぞれ10本の単線3A
を互いに交差することなく並列配置して形成した。この
構造の面状発熱体11では、実施例1と同様の理由から
良好な正温度係数特性を示した。この正温度係数特性
は、図7(C)に示されるものと同じである。
【0039】また、面状発熱体11の片面を電極3に沿
って断熱材(発泡スチロール)で覆い、面上に20℃の
温度差を発生させたが、従来の面状発熱体に見られた局
所発熱は発生しなかった。これは、発熱抵抗シート12
で使用した樹脂の融点が120℃以上であり、100℃
以下での大きな抵抗値の立上(正温度係数特性)がない
ためである。同時に、実施例1と同じ条件で熱履歴によ
る実験を行ったところ、熱履歴による抵抗値の変化も従
来の面状発熱体の10分の1以下となった。
って断熱材(発泡スチロール)で覆い、面上に20℃の
温度差を発生させたが、従来の面状発熱体に見られた局
所発熱は発生しなかった。これは、発熱抵抗シート12
で使用した樹脂の融点が120℃以上であり、100℃
以下での大きな抵抗値の立上(正温度係数特性)がない
ためである。同時に、実施例1と同じ条件で熱履歴によ
る実験を行ったところ、熱履歴による抵抗値の変化も従
来の面状発熱体の10分の1以下となった。
【0040】〔比較例〕60重量部のエチレン−エチル
アクリレート共重合体(EEA)〔DPDJ6182;
日本ユニカー株式会社製〕と40重量部のカーボンブラ
ック(CB)〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会
社製〕との発熱組成物から発熱抵抗シートを構成した。
同様の発熱組成物と電極とを共押出して断面矩形の長尺
状電極被覆部材を構成し、この電極被覆部材と発熱抵抗
シートとをヒートシール等して融着した。この構造の面
状発熱体に均熱板を装着し、通電すると、温度変化に依
存して良好な正温度係数特性を示した。しかし、面状発
熱体の片面を電極に沿って断熱材(発泡スチロール)で
覆い、面上に20℃の温度差を発生させると、局所発熱
は発生し、良好な発熱が得られない。また、熱履歴によ
る変化も数十%程度観察された。
アクリレート共重合体(EEA)〔DPDJ6182;
日本ユニカー株式会社製〕と40重量部のカーボンブラ
ック(CB)〔ダイヤブラックE;三菱化成工業株式会
社製〕との発熱組成物から発熱抵抗シートを構成した。
同様の発熱組成物と電極とを共押出して断面矩形の長尺
状電極被覆部材を構成し、この電極被覆部材と発熱抵抗
シートとをヒートシール等して融着した。この構造の面
状発熱体に均熱板を装着し、通電すると、温度変化に依
存して良好な正温度係数特性を示した。しかし、面状発
熱体の片面を電極に沿って断熱材(発泡スチロール)で
覆い、面上に20℃の温度差を発生させると、局所発熱
は発生し、良好な発熱が得られない。また、熱履歴によ
る変化も数十%程度観察された。
【0041】なお、本発明では、前記各実施の形態の構
成に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記各実施の形態では、電極被覆部材4を、複数本
の単線3Aを平行にかつ平板状に配列した電極3と発熱
組成物とを共押出成形して形成し、かつ、断面矩形状と
したが、本発明では、電極被覆部材4に設けられる電極
を、複数の単線を縒って断面円形状に形成したものや1
本の太い単線から形成したものでもよく、さらには、面
状発熱体1,11,21を発熱抵抗シート2,12,2
2自体に電極用導線の単線を縒って形成した電極線又は
1本の太い電極線を設けた構造のものでもよい。
成に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記各実施の形態では、電極被覆部材4を、複数本
の単線3Aを平行にかつ平板状に配列した電極3と発熱
組成物とを共押出成形して形成し、かつ、断面矩形状と
したが、本発明では、電極被覆部材4に設けられる電極
を、複数の単線を縒って断面円形状に形成したものや1
本の太い単線から形成したものでもよく、さらには、面
状発熱体1,11,21を発熱抵抗シート2,12,2
2自体に電極用導線の単線を縒って形成した電極線又は
1本の太い電極線を設けた構造のものでもよい。
【0042】さらに、電極被覆部材4に電極3の単線3
Aを一列に配列して設けたが、本発明では、電極3の単
線3Aを複数列に配列して設けてもよい。また、電極被
覆部材4は発熱抵抗シート2,12,22に2本融着さ
れたが、電極被覆部材4の本数は3本以上であってもよ
い。また、電極被覆部材4の断面形状は、台形、三角
形、五角形等の種々の形状でよい。さらに、前記各実施
の形態では電極被覆部材4の全てをPTC層としたが、
本発明では、電極被覆部材4のうち電極3の近傍をPT
C層としてもよい。
Aを一列に配列して設けたが、本発明では、電極3の単
線3Aを複数列に配列して設けてもよい。また、電極被
覆部材4は発熱抵抗シート2,12,22に2本融着さ
れたが、電極被覆部材4の本数は3本以上であってもよ
い。また、電極被覆部材4の断面形状は、台形、三角
形、五角形等の種々の形状でよい。さらに、前記各実施
の形態では電極被覆部材4の全てをPTC層としたが、
本発明では、電極被覆部材4のうち電極3の近傍をPT
C層としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれ電極を被覆し
た複数の電極被覆部材を互いに所定間隔離れて面状発熱
抵抗シートに取り付け、電極被覆部材のうち少なくとも
電極の近傍を温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する
正温度係数特性を有するPTC層とし、発熱抵抗シート
を、正温度係数特性を有しないか、あるいは、立上倍率
がPTC層の最大立上倍率を示す温度以下の範囲におい
てPTC層に比べて小さいか又は立上温度がPTC層に
比べて高い正温度係数特性を有する構造としたから、局
所発熱を十分に防止し、抵抗の経時変化が少なく、か
つ、低コストで製造できる。また、抵抗の立上温度を発
熱抵抗シートに対してPTC層の比率、比抵抗値を変化
させることにより任意に調整でき、抵抗の立ち上がりま
での抵抗変化を少なく設計できるという利点を有する。
た複数の電極被覆部材を互いに所定間隔離れて面状発熱
抵抗シートに取り付け、電極被覆部材のうち少なくとも
電極の近傍を温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する
正温度係数特性を有するPTC層とし、発熱抵抗シート
を、正温度係数特性を有しないか、あるいは、立上倍率
がPTC層の最大立上倍率を示す温度以下の範囲におい
てPTC層に比べて小さいか又は立上温度がPTC層に
比べて高い正温度係数特性を有する構造としたから、局
所発熱を十分に防止し、抵抗の経時変化が少なく、か
つ、低コストで製造できる。また、抵抗の立上温度を発
熱抵抗シートに対してPTC層の比率、比抵抗値を変化
させることにより任意に調整でき、抵抗の立ち上がりま
での抵抗変化を少なく設計できるという利点を有する。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる面状発熱体
の一部を破断した斜視図である。
の一部を破断した斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】電極被覆部材と発熱抵抗シートとのそれぞれの
正温度係数特性を示すグラフである。
正温度係数特性を示すグラフである。
【図4】(A)は電極被覆部材の正温度係数特性を示す
グラフであり、(B)は発熱抵抗シートの正温度係数特
性を示すグラフであり、(C)は面状発熱体全体の正温
度係数特性を示すグラフである。
グラフであり、(B)は発熱抵抗シートの正温度係数特
性を示すグラフであり、(C)は面状発熱体全体の正温
度係数特性を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる面状発熱体
の一部を破断した斜視図である。
の一部を破断した斜視図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】(A)は電極被覆部材の正温度係数特性を示す
グラフであり、(B)は発熱抵抗シートの正温度係数特
性を示すグラフであり、(C)は面状発熱体全体の正温
度係数特性を示すグラフである。
グラフであり、(B)は発熱抵抗シートの正温度係数特
性を示すグラフであり、(C)は面状発熱体全体の正温
度係数特性を示すグラフである。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかる面状発熱体
の一部を破断した斜視図である。
の一部を破断した斜視図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の断面図である。
1,11,21 面状発熱体 2,12 発熱抵抗シート 3 電極 4 電極被覆部材(PTC層) 22 絶縁層 23 熱良導材料
Claims (9)
- 【請求項1】それぞれ電極を被覆した複数の電極被覆部
材が互いに所定間隔離れて面状発熱抵抗シートに取り付
けられた面状発熱体であって、前記電極被覆部材のうち
少なくとも電極の近傍は温度の上昇とともに電気抵抗値
が増大する正温度係数特性を有するPTC層であり、前
記発熱抵抗シートは、前記正温度係数特性を有しない
か、あるいは、立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率
を示す温度以下の範囲において前記PTC層に比べて小
さいか又は立上温度が前記PTC層に比べて高い正温度
係数特性を有することを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項2】請求項1記載の面状発熱体において、前記
発熱抵抗シートにおける正温度係数特性の立上倍率が前
記PTC層の最大立上倍率を示す温度以下の範囲でPT
C層における正温度係数特性の立上倍率の0.5以下で
あることを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項3】請求項1記載の面状発熱体において、前記
発熱抵抗シートにおける正温度係数特性の立上温度が前
記PTC層における正温度係数特性の立上温度より5℃
以上高いことを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項4】請求項1から3にいずれか記載の面状発熱
体において、前記PTC層は熱可塑性樹脂及び導電性粒
子を有する発熱組成物から成形されていることを特徴と
する面状発熱体。 - 【請求項5】請求項1から3にいずれか記載の面状発熱
体において、前記PTC層は無機材料から成形されてい
ることを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項6】請求項1から5にいずれか記載の面状発熱
体において、前記発熱抵抗シートは熱可塑性樹脂及び導
電性粒子を有する発熱組成物から成形されていることを
特徴とする面状発熱体。 - 【請求項7】請求項1から5にいずれか記載の面状発熱
体において、前記発熱抵抗シートは無機材料から成形さ
れていることを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項8】請求項1から5にいずれか記載の面状発熱
体において、前記発熱抵抗シートは金属材料から成形さ
れていることを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項9】請求項1から8にいずれか記載の面状発熱
体において、前記発熱抵抗シートと前記PTC層とが熱
的に一体になるように前記発熱抵抗シート及び前記PT
C層は間に絶縁層を介して熱良導材料で接続されている
ことを特徴とする面状発熱体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17736495A JPH0927385A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 面状発熱体 |
| TW086100323A TW365103B (en) | 1995-07-13 | 1997-01-14 | Heating surface plate with no positive temperature coefficient characteristic in the heating resistance flakes to prevent local heating and low resistance change until the set temperature |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17736495A JPH0927385A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 面状発熱体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0927385A true JPH0927385A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16029674
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17736495A Pending JPH0927385A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 面状発熱体 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0927385A (ja) |
| TW (1) | TW365103B (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012114739A1 (ja) * | 2011-02-23 | 2012-08-30 | パナソニック株式会社 | 面状発熱体 |
| US8288362B2 (en) | 2004-05-07 | 2012-10-16 | S.K. Pharmaceuticals, Inc. | Stabilized glycosaminoglycan preparations and related methods |
| JP2014088426A (ja) * | 2014-01-10 | 2014-05-15 | Daicel Corp | ラメラ液晶型化粧料用組成物 |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17736495A patent/JPH0927385A/ja active Pending
-
1997
- 1997-01-14 TW TW086100323A patent/TW365103B/zh active
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8288362B2 (en) | 2004-05-07 | 2012-10-16 | S.K. Pharmaceuticals, Inc. | Stabilized glycosaminoglycan preparations and related methods |
| WO2012114739A1 (ja) * | 2011-02-23 | 2012-08-30 | パナソニック株式会社 | 面状発熱体 |
| JP2014088426A (ja) * | 2014-01-10 | 2014-05-15 | Daicel Corp | ラメラ液晶型化粧料用組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW365103B (en) | 1999-07-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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